JP2019095233A - 走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法 - Google Patents

走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019095233A
JP2019095233A JP2017222752A JP2017222752A JP2019095233A JP 2019095233 A JP2019095233 A JP 2019095233A JP 2017222752 A JP2017222752 A JP 2017222752A JP 2017222752 A JP2017222752 A JP 2017222752A JP 2019095233 A JP2019095233 A JP 2019095233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
afm probe
measured
electromagnetic wave
variable short
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017222752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7012349B2 (ja
Inventor
堀部 雅弘
Masahiro Horibe
雅弘 堀部
育 平野
Iku Hirano
育 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2017222752A priority Critical patent/JP7012349B2/ja
Publication of JP2019095233A publication Critical patent/JP2019095233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7012349B2 publication Critical patent/JP7012349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

【課題】アクティブ素子を利用せず部品点数を減らした共振回路(干渉計)を用いた走査型マイクロ波顕微鏡の感度向上を図る。【解決手段】走査型マイクロ波顕微鏡は、被測定物の表面を走査能なAFMプローブ1と、第1端4がAFMプローブに接続するT分岐3と、T分岐の第2端5に接続する位相可変短絡器7と、T分岐の第3端6を介してAFMプローブと位相可変短絡器に接続するベクトルネットワークアナライザ9と、を備える。AFMプローブと位相可変短絡器は1つの共振回路を構成し、位相可変短絡器は、ベクトルネットワークアナライザがAFMプローブを介して被測定物12の表面13に照射した電磁波の反射波信号の共振周波数の位相を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、走査型マイクロ波顕微鏡に関し、より具体的には、位相可変型の共振回路を含む走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法に関する。
走査型マイクロ波顕微鏡(SMM、以下単にSMMとも呼ぶ)は、原子間力顕微鏡(AFM、以下単にAFMとも呼ぶ)をベースとした電磁波を用いた材料表面の電気特性評価装置である。SMMでは、電磁波信号をAFMプローブの先端の針先(探針)から試料に照射し、その反射信号を検出して、試料表面のインピーダンスに伴う反射特性を測定する。また、AFMと同様の機能として表面を走査しながら測定することが可能であるため、試料表面の導電率、誘電率、あるいは透磁率などの電気特性の分布を測定することができる。これにより、試料である複合材における材料の分布や半導体などのキャリア濃度の分布を観察・解析することができる。
このため、材料表面からの電磁波信号を高精度で安定に測定する手法が必要である。しかし、SMMでは電磁波信号の測定にベクトルネットワークアナライザを用いるため、ただ繋ぐだけでは低インピーダンスおよび高インピーダンスの領域での微小な変化に対して十分な検出感度を得ることができない。また、装置自体は除振台に搭載する必要があり、スペースや重量に制限があるため、部品点数が少ない簡素な検出回路が必要となる。
従来技術としてこれまでに複数の検出回路が提案されてきた。例えば、比較的簡素な回路構造を含むSMMとして、非特許文献1は、半波長共振器と並列接続された50Ω抵抗による共振回路を含む反射型のSMMを開示する。また、非特許文献2は、インピーダンス調整器と位相調整器による共振回路(干渉計)を含む反射型のSMMを開示する。しかし、これらの従来のSMMでは、十分な検出感度を得ることができていない。
感度を向上するために、他の従来技術として、各種の共振回路(干渉計)を含む複数の透過型のSMMが提案されている。しかし、それらの従来のSMMでは、その回路構成には電源を必要とするアンプ(アクティブ素子)を必要とし、さらには多くの部品を使用するなど、複雑な回路構成であり、回路のサイズも大きい。一般的には、高周波精密計測においてアクティブ素子の利用や回路の複雑さは、周辺温度の変化や振動などで安定性を低下させるなどの要因となる。結果として、感度と測定/検出回路の実現の容易性について両立した方法が確立されていない。
H. Tanbakuchi, et al., Semiconductor Material and Device Characterization via Scanning Microwave Microscopy, "IEEE Compound Semiconductor Integrated Circuit Symposium (CSICS), Pages: 1-5, 2013. A. Lewandowski, et al., "Wideband measurement of extreme impedances with a multistate reflectometer,"72nd ARFTG Microwave Measurement Symposium, Pages:45-49, 2008.
本発明の目的は、アクティブ素子を利用せず部品点数を減らした共振回路(干渉計)を用いた走査型マイクロ波顕微鏡の感度向上を図ることである。
本発明の一態様の走査型マイクロ波顕微鏡は、被測定物の表面を走査能なAFMプローブと、第1端がAFMプローブに接続するT分岐と、T分岐の第2端に接続する位相可変短絡器と、T分岐の第3端を介してAFMプローブと位相可変短絡器に接続するベクトルネットワークアナライザと、を備える。AFMプローブと位相可変短絡器は1つの共振回路を構成し、位相可変短絡器は、ベクトルネットワークアナライザがAFMプローブを介して被測定物の表面に照射した電磁波の反射波信号の共振周波数の位相を調整する。
本発明の一態様の走査型マイクロ波顕微鏡を用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法は、(a)AFMプローブを介して被測定物の表面に所定範囲の周波数の電磁波を照射するステップと、(b)被測定物の表面からの反射電磁波をAFMプローブを介してベクトルネットワークアナライザにより検出するステップと、(c)位相可変短絡器を用いて、反射電磁波の共振周波数の位相を調整するステップと、(d)ベクトルネットワークアナライザにより、位相調整後の選択された共振周波数での反射電磁波の振幅変化または位相変化から、被測定物の表面の電気特性を求めるステップと、を含む。
本発明によれば、アクティブ素子を利用せず部品点数を減らした共振回路(干渉計)を用いた走査型マイクロ波顕微鏡の感度向上を図ることができる。さらに、共振回路(干渉計)の構成要素として位相可変型短絡素子を用いることで、観測する共振(干渉)周波数を自由に選択することができる。これにより、被測定物の表面状態や材料の性質等に応じた高感度/高精度で安定した測定を実現することができる。
本発明の一実施形態の走査型マイクロ波顕微鏡の構成を示す図である。 本発明の一実施形態の測定方法のフローを示す図である。 本発明の一実施形態の共振周波数の位相調整前の状態を説明する図である。 本発明の一実施形態の共振周波数の位相調整後の状態を説明する図である。 本発明の一実施例の測定結果(振幅変化による断面SMM像)を示す図である。 本発明の一実施例の測定結果(位相変化による断面SMM像)を示す図である。 本発明の一実施例の測定結果(振幅変化)を示す図である。 本発明の一実施例の測定結果(位相変化)を示す図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態の走査型マイクロ波顕微鏡(SMM)の構成を示す図である。SMM100は、AFMプローブ1と、T分岐(回路)3、位相可変型短絡素子(Sliding short)7と、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)9を備える。さらに、SMM100の一部として、あるいは外部装置(機構)として、被測定物12を載置しXYZ方向で移動するための駆動機構(図示なし)を有するステージ11を備える。
AFMプローブ1は、一般にカンチレバーとも呼ばれ、先端の探針2を有し、半導体や金属等で形成されている。AFMプローブ1の自らの上下移動により、あるいはステージ11の上下移動により、AFMプローブの先端の探針2が被測定物12の表面13に接触あるいはその近傍に非接触で位置するように調整される。T分岐3の第1端4は同軸ケーブルを介してAFMプローブ1に接続し、第2端5は同軸ケーブルを介して位相可変型短絡素子7に接続し、第3端6は同軸ケーブルを介してVNA9の1つの入出力ポート(PORT1)に接続する。AFMプローブ1と位相可変型短絡素子7は、T分岐3を介してVNA9の入出力ポートに対して並列接続し、両者で1つの共振(共鳴、干渉)回路、言い換えればインピーダンス調整回路を構成する。
VNA9は、入出力ポート(PORT1)に接続された同軸ケーブルを介してAFMプローブ1と位相可変型短絡素子7に所定範囲(例えば、1−20GHzの範囲)の周波数の電磁波を送信することができる。AFMプローブの先端の探針2から被測定物12の表面13にその電磁波が照射され、表面13からの反射電磁波がAFMプローブの探針2から受信される。VNA9は、同軸ケーブルを介してAFMプローブ1からの反射電磁波の信号(以下、反射電磁波信号とも呼ぶ)を受信し、その反射電磁波信号を演算処理して被測定物12の表面13の各種電気特性を算出する。その電気特性の測定結果は、VNA9が内蔵する、あるいは外付けの表示部10に表示される。
位相可変型短絡素子7は、例えば円筒型あるいは直方体型の空洞共振器7を備える。空洞共振器7内の可変短絡板8が垂直あるいは水平方向(図1では垂直方向)に移動して空洞の距離Dを変えることにより、空洞共振器7内にT分岐3を介してVNA9から入力される電磁波の共振周波数の位相を調整することができる。空洞共振器7内の可変短絡板8の移動は、手動または付随する駆動機構によって行うことができる。その位相可変型短絡素子7での共振周波数の位相調整によって、詳細は後述するように、共に1つの共振器を形成する並列接続するAFMプローブ1から受信される反射電磁波信号の共振周波数の位相を調整することができる。
図2は、本発明の一実施形態の走査型マイクロ波顕微鏡を用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法のフローを示す図である。以下の図2の測定フローの説明は、図1の実施形態のSMM100を用いた場合の例を示すが、この測定フローは本発明の他の実施形態のSMMを用いた場合にも同様に実行可能である。
図2のステップS1において、ステージ11上に被測定物12をセット(載置)する。被測定物12としては、基本的にAFMプローブ1によってその表面の電気特性が測定可能な任意の材料(半導体、金属、磁性体、誘電体等)からなる基板等を含むことができる。ステップS2において、ステージ11及びAFMプローブ1を移動させることにより、被測定物12の表面13の測定開始ポイント(測定領域のスタート位置)にAFMプローブ1の探針2をセットする。AFMプローブ1の探針2は、被測定物あるいは測定条件等に応じて被測定物12の表面13に接触または非接触にセットされる。
ステップS3において、VNA9がAFMプローブ1の探針2から被測定物12の表面13へ所定範囲(例えば、1−20GHzの範囲)で周波数を掃引させながら電磁波を照射する。その際、同時にVNA9からT分岐3の第2端5を介して位相可変型短絡素子7にも同じ周波数範囲の電磁波が入射される。ステップS4において、VNA9がAFMプローブ1の探針2を介して被測定物12の表面13からの反射電磁波信号を受信する。
ステップS5において、位相可変型短絡素子7によってVNA9で測定される反射電磁波信号の共振周波数の位相を調整して、VNA9が電気特性を測定(算出)する反射電磁波信号の周波数を設定する。図3と図4を参照しながらその位相(周波数)調整について説明する。図3(a)と図4(a)は、いずれも被測定物12上のAFMプローブ1、T分岐3、及び位相可変型短絡素子7の等価回路である。被測定物12は、その表面状態に応じて変化するインピーダンス(抵抗R1+容量C2)を有する。VNA9は、そのインピーダンス(の変化)を反射電磁波信号として測定することになる。AFMプローブ1はその材料等に応じて定まるプローブ容量C1を有する。位相可変型短絡素子7は、空洞共振器7内の可変短絡板8の位置(距離D)を変えることにより、等価的なインダクタンスL1を変えて、空洞共振器7内の共振周波数の位相を調整する。
図3(b)は、共振周波数の位相調整前の状態を説明する図である。図4(b)は、共振周波数の位相調整後の状態を説明する図である。図3(b)の位相調整前にVNA9で測定された反射電磁波信号の周波数と振幅または反射係数S11パラメータとの関係図では、共振周波数はfに設定されている。電気特性を得るために測定したい共振周波数はfsなので、位相をずらして(遅らせて)fをfsに合せる必要がある。そこで、上述したように、図4(a)の位相可変型短絡素子7の等価的なインダクタンスL1を変えて空洞共振器7内の共振周波数の位相を調整することにより、図4(b)に示すように、VNA9で測定する共振周波数をfsに設定することができる。
図2のステップS6において、ステップS5で位相調整された共振周波数での反射電磁波信号の振幅及び位相を測定する。具体的には、VNA9が位相調整後の共振周波数fsでの反射電磁波信号の振幅及び位相を測定(検出)する。その振幅及び位相は、被測定物12の表面13の反射特性、すなわちインピーダンスを反映している。ステップS7において、ステップS6で得られた振幅及び位相から必要に応じて選択的に被測定物12の表面13の電気特性(静電容量、導電率、誘電率、透磁率、不純物レベル等)を算出する。
次のステップS8において、AFMプローブ1またはステージ11を走査(移動)させながらステップS3〜S7を実行して、被測定物12の表面の測定領域(一部または全体)での反射電磁波信号の振幅及び位相を測定し、さらには必要となる各種電気特性を算出する。なお、代替フローとして、ステップS8をステップS6とS7の間に入れて、ステップS3〜S6をAFMプローブ1またはステージ11を走査しながら実行して、先に被測定物12の表面の測定領域(一部または全体)での反射電磁波信号の振幅及び位相を測定するようにしてもよい。
ステップS9において、ステップS8で得られた被測定物12の測定領域での電気特性の分布を画像として表示部10に表示する。この画像分布は、被測定物12の測定領域の表面状態を反映したインピーダンスの変化(差異)の分布に相当している。
上述した図1に例示されるSMM及び図2に例示される測定方法フローを用いて、実際に被測定物の試料の表面を測定した。下記の測定では、試料としては、不純物としてN型ドーパントが選択された領域にドーピングされたSi層を含むSi基板を用いた。
図5と図6は、ドーピング濃度が異なるSi層構造の断面のSMM画像である。各画像の横軸はXY方向の距離(μm)で、縦軸はZ(深さ)方向の距離(μm)である。図5は、振幅変化に対応した測定画像であり、図6は位相変化に対応した測定画像である。両図において、(a)は従来の非特許文献1で例示される半波長共振器と50Ω抵抗による共振回路を含む反射型のSMMを用いた測定結果であり、(b)は従来の非特許文献2で例示されるインピーダンス調整器と位相調整器による共振回路(干渉計)を含む反射型のSMMを用いた測定結果であり、(c)は本発明のSMMによる測定結果である。
各画像において白い部分がドーパント濃度の高い領域を示している。なお、図6(b)の画像は画像処理の関係で白黒が反転しており、黒い部分がドーパント濃度の高い領域を示している。両図において、従来の(a)及び(b)の画像と本発明の(c)の画像を比較することにより、本発明の(c)画像は、従来の(a)及び(b)画像よりもより画像のブレ(ノイズ)が少なくより鮮明にドーパント濃度の高い領域(白領域)が示されており、検出感度(S/N比も)が高いことを示している。
図7と図8は、ドーピング濃度が異なるSi層構造の1ラインの振幅と位相の測定結果を示すグラフである。図7の各グラフの横軸はXY方向の距離(μm)で、縦軸は振幅(dB)である。図8の各グラフの横軸はXY方向の距離(μm)で、縦軸は位相(deg)である。図7の(a)と(b)のグラフの縦軸のレンジは、−0.004〜0.02dBであり、(c)のグラフの縦軸のレンジは、−0.4〜2.0dBであって(a)及び(b)のグラフよりも100倍大きい。同様に、図8の(a)と(b)のグラフの縦軸のレンジは、それぞれ−0.01〜0.03degと−0.5〜0.3であり、(c)のグラフの縦軸のレンジは、−1〜4degであって(a)と(b)のグラフよりも100倍または10倍大きい。両図において、(a)は従来の非特許文献1で例示される半波長共振器と50Ω抵抗による共振回路を含む反射型のSMMを用いた測定結果であり、(b)は従来の非特許文献2で例示されるインピーダンス調整器と位相調整器による共振回路(干渉計)を含む反射型のSMMを用いた測定結果であり、(c)は本発明のSMMによる測定結果である。
各グラフにおいて波形の振幅が大きいピーク波形部分がドーパント濃度の高い領域を示している。なお、図8(b)のグラフは画像処理の関係でピーク波形が反転しており、波形の振幅が下側ピークの波形部分がドーパント濃度の高い領域を示している。両図において、従来の(a)及び(b)のグラフと本発明の(c)のグラフを比較することにより、本発明の(c)グラフは、従来の(a)及び(b)グラフよりもより波形の振幅が10倍から100倍程度大きく、かつ波形上のノイズが少なくなっており、ドーパント濃度の高い領域の検出感度(S/N比も)が高いことを示している。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明をした。しかし、本発明はこれらの実施形態に限られるものではない。さらに、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
本発明の走査型マイクロ波顕微鏡は、アクティブ素子を利用せず部品点数を減らした共振回路(干渉計)を用いて、被測定物の表面状態や材料の性質等に応じた高感度/高精度で安定した測定を実現することができる走査型マイクロ波顕微鏡として利用することができる。
1:AFMプローブ
2:AFMプローブの探針(先端)
3:T分岐(回路)
4:T分岐(回路)の第1端
5:T分岐(回路)の第2端
6:T分岐(回路)の第3端
7:位相可変短絡器(空洞共振器)
8:可動短絡板
9:ベクトルネットワークアナライザ(VNA)
10:表示部
11:ステージ
12:被測定物
100:走査型マイクロ波顕微鏡(SMM)

Claims (7)

  1. 被測定物の表面を走査能なAFMプローブと、
    第1端がAFMプローブに接続するT分岐と、
    T分岐の第2端に接続する位相可変短絡器と、
    T分岐の第3端を介してAFMプローブと位相可変短絡器に接続するベクトルネットワークアナライザと、を備え、
    AFMプローブと位相可変短絡器は1つの共振回路を構成し、位相可変短絡器は、ベクトルネットワークアナライザがAFMプローブを介して被測定物の表面に照射した電磁波の反射波信号の共振周波数の位相を調整する、走査型マイクロ波顕微鏡。
  2. 前記位相可変短絡器は、内蔵する可動短絡板の管軸方向の位置を変えることにより前記共振周波数の位相を調整する、請求項1に記載の走査型マイクロ波顕微鏡。
  3. 前記ベクトルネットワークアナライザは、前記AFMプローブを介して、前記被測定物の表面に電磁波を照射し、その電磁波の反射波信号を検出し、前記位相可変短絡器による位相調整後の選択された共振周波数での振幅変化または位相変化から、前記被測定物の表面の電気特性を求める、請求項1または2に記載の走査型マイクロ波顕微鏡。
  4. 走査型マイクロ波顕微鏡を用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法であって、
    (a)AFMプローブを介して被測定物の表面に所定範囲の周波数の電磁波を照射するステップと、
    (b)被測定物の表面からの反射電磁波をAFMプローブを介してベクトルネットワークアナライザにより検出するステップと、
    (c)位相可変短絡器を用いて、反射電磁波の共振周波数の位相を調整するステップと、
    (d)ベクトルネットワークアナライザにより、位相調整後の選択された共振周波数での反射電磁波の振幅変化または位相変化から、被測定物の表面の電気特性を求めるステップと、を含む測定方法。
  5. 前記反射電磁波の共振周波数の位相を調整するステップは、前記位相可変短絡器が内蔵する可動短絡板の管軸方向の位置を変えることにより前記共振周波数の位相を調整するステップを含む、請求項4に記載の測定方法。
  6. 前記AFMプローブと前記位相可変短絡器は、前記ベクトルネットワークアナライザに並列的に接続する、請求項4または5に記載の測定方法。
  7. 前記AFMプローブを前記被測定物の表面上を走査しながら前記ステップ(a)〜(d)を実行して、前記被測定物の表面の電気特性の分布を得るステップをさらに含む、請求項4〜6のいずれか一項に記載の測定方法。

JP2017222752A 2017-11-20 2017-11-20 走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法 Active JP7012349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222752A JP7012349B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222752A JP7012349B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019095233A true JP2019095233A (ja) 2019-06-20
JP7012349B2 JP7012349B2 (ja) 2022-01-28

Family

ID=66971345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017222752A Active JP7012349B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7012349B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111141796A (zh) * 2020-02-24 2020-05-12 张洮 微波电容传感器及被测物介电特性和绝对位置的测量方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321584A (ja) * 1986-07-14 1988-01-29 Kobe Steel Ltd マイクロ波レ−ダレベル測定装置
JPH06347423A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Kobe Steel Ltd 半導体ウエハの物性測定装置
JPH09162604A (ja) * 1995-12-11 1997-06-20 Mitsubishi Electric Corp 可変移相器
JP2002168801A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Nec Corp 走査型マイクロ波顕微鏡及びマイクロ波共振器
JP2009080018A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Kobe Steel Ltd 電気特性評価装置
US7550963B1 (en) * 1996-09-20 2009-06-23 The Regents Of The University Of California Analytical scanning evanescent microwave microscope and control stage
US20100058846A1 (en) * 2008-09-11 2010-03-11 Hassan Tanbakuchi Signal Coupling System For Scanning Microwave Microscope
US20130169341A1 (en) * 2012-01-04 2013-07-04 Agilent Technologies, Inc. Detecting responses of micro-electromechanical system (mems) resonator device
US20160231353A1 (en) * 2015-02-03 2016-08-11 Dcg Systems, Inc. Method for imaging a feature using a scanning probe microscope

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321584A (ja) * 1986-07-14 1988-01-29 Kobe Steel Ltd マイクロ波レ−ダレベル測定装置
JPH06347423A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Kobe Steel Ltd 半導体ウエハの物性測定装置
JPH09162604A (ja) * 1995-12-11 1997-06-20 Mitsubishi Electric Corp 可変移相器
US7550963B1 (en) * 1996-09-20 2009-06-23 The Regents Of The University Of California Analytical scanning evanescent microwave microscope and control stage
JP2002168801A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Nec Corp 走査型マイクロ波顕微鏡及びマイクロ波共振器
JP2009080018A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Kobe Steel Ltd 電気特性評価装置
US20100058846A1 (en) * 2008-09-11 2010-03-11 Hassan Tanbakuchi Signal Coupling System For Scanning Microwave Microscope
US20130169341A1 (en) * 2012-01-04 2013-07-04 Agilent Technologies, Inc. Detecting responses of micro-electromechanical system (mems) resonator device
US20160231353A1 (en) * 2015-02-03 2016-08-11 Dcg Systems, Inc. Method for imaging a feature using a scanning probe microscope

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111141796A (zh) * 2020-02-24 2020-05-12 张洮 微波电容传感器及被测物介电特性和绝对位置的测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7012349B2 (ja) 2022-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7001785B1 (en) Capacitance probe for thin dielectric film characterization
Dargent et al. An interferometric scanning microwave microscope and calibration method for sub-fF microwave measurements
Chisum et al. Performance limitations and measurement analysis of a near-field microwave microscope for nondestructive and subsurface detection
Bakli et al. Interferometric technique for scanning near-field microwave microscopy applications
Kim et al. Resonance-suppressed magnetic field probe for EM field-mapping system
Yu et al. Improved micromachined terahertz on-wafer probe using integrated strain sensor
US9075081B2 (en) Method and means for coupling high-frequency energy to and/or from the nanoscale junction of an electrically-conductive tip with a semiconductor
Vlachogiannakis et al. An I/Q-mixer-steering interferometric technique for high-sensitivity measurement of extreme impedances
Horibe et al. Measurement capability of scanning microwave microscopy: Measurement sensitivity versus accuracy
Yan et al. Study of the time-domain electromagnetic pulse standard field generation setup and its application
JP7012349B2 (ja) 走査型マイクロ波顕微鏡、及びこれを用いた被測定物の表面の電気特性の測定方法
Pei et al. High-resolution detection of microwave fields on chip surfaces based on scanning microwave microscopy
Gu et al. Measurement accuracy and repeatability in near-field scanning microwave microscopy
Hou et al. Contactless measurement of absolute voltage waveforms by a passive electric-field probe
Wang et al. Compact near-field microwave microscope based on the multi-port technique
Cao et al. MilliKelvin microwave impedance microscopy in a dry dilution refrigerator
Humer et al. Phase and amplitude sensitive scanning microwave microscopy/spectroscopy on metal–oxide–semiconductor systems
JP4265606B2 (ja) 非接触導電率測定装置
Bauwens et al. A terahertz micromachined on-wafer probe for WR-1.2 waveguide
Haddadi et al. Combined scanning microwave and electron microscopy: A novel toolbox for hybrid nanoscale material analysis
JP4370463B2 (ja) 広帯域高周波誘電率測定方法およびその装置
Gu et al. Near-field scanning microwave microscope for subsurface non-destructive characterization
Haddadi et al. Six-port-based compact and low-cost near-field 35 GHz microscopy platform for non-destructive evaluation
Haddadi et al. Scanning microwave near-field microscope based on the multiport technology
Haddadi et al. Near-field scanning millimeter-wave microscope combined with a scanning electron microscope

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210630

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210713

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7012349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150