JP2019094865A - 2ストロークエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】2ストロークエンジンにおいて、運転中に圧縮比を可変とする。【解決手段】シリンダ部と、上記シリンダ部のシリンダライナ内を摺動するピストンロッドとを有する2ストロークエンジンであって、上記シリンダ部を上記ピストンロッドの摺動方向に沿って移動させることにより、圧縮比を可変とする移動機構を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、2ストロークエンジンに関するものである。
例えば、特許文献1には、船舶等に搭載される2ストロークエンジンが開示されている。このような2ストロークエンジンは、ピストンと、ピストンが摺動されるシリンダとを備え、ピストンが上死点まで移動されることにより、シリンダ内の燃焼ガスが圧縮されて自着火する。
このような構成の2ストロークエンジンにおいて、燃焼効率を向上させるためには、高圧縮比で運転することが考えられる。しかしながら、運転状況によって最適な圧縮比が異なるため、燃焼時の圧縮比を運転中に変更することが求められている。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、2ストロークエンジンにおいて、運転中に圧縮比を可変とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための第1の手段として、シリンダ部と、上記シリンダ部のシリンダライナ内を摺動するピストンロッドとを有する2ストロークエンジンであって、上記シリンダ部を上記ピストンロッドの摺動方向に沿って移動させることにより、圧縮比を可変とする移動機構を有する、という構成を採用する。
本発明によれば、運転中において、シリンダの位置を移動させることにより、燃焼室の容積を可変とし、圧縮比を変更することができる。したがって、2ストロークエンジンにおいて、着火点の異なる燃料を切り替えて使用することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明におけるエンジンシステムの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
本実施形態のエンジンシステム100は、例えば大型タンカなど船舶に搭載され、図1に示すように、エンジン1と、過給機200と、制御部300とを有している。
エンジン1は、多気筒のユニフロー掃気ディーゼルエンジン(2ストロークエンジン)とされ、天然ガス等の気体燃料を重油などの液体燃料と共に燃焼させるガス運転モードと、重油などの液体燃料を燃焼させるディーゼル運転モードとを有している。なお、ガス運転モードでは、気体燃料のみを燃焼させても良い。このようなエンジン1は、架構2と、シリンダ部3と、ピストン4と、排気弁ユニット5と、ピストンロッド6と、クロスヘッド7と、移動部8(移動機構)と、連接棒9と、クランク角センサ10と、クランク軸11と、掃気溜12と、排気溜13と、空気冷却器14とを有している。
エンジン1は、多気筒のユニフロー掃気ディーゼルエンジン(2ストロークエンジン)とされ、天然ガス等の気体燃料を重油などの液体燃料と共に燃焼させるガス運転モードと、重油などの液体燃料を燃焼させるディーゼル運転モードとを有している。なお、ガス運転モードでは、気体燃料のみを燃焼させても良い。このようなエンジン1は、架構2と、シリンダ部3と、ピストン4と、排気弁ユニット5と、ピストンロッド6と、クロスヘッド7と、移動部8(移動機構)と、連接棒9と、クランク角センサ10と、クランク軸11と、掃気溜12と、排気溜13と、空気冷却器14とを有している。
架構2は、エンジン1の全体を支持する強度部材であり、クロスヘッド7、連接棒9及びクランク軸11が収容されている。また、架構2は、内部において、クロスヘッド7の後述するクロスヘッドピンが往復動可能とされている。
シリンダ部3は、燃焼室R1を有する円筒状のシリンダライナ3aと、排気ポートHが形成されると共に排気溜13と接続されるシリンダヘッド3bと、架構2とシリンダライナ3aとの間に設けられると共にシリンダライナ3aの下端部が挿入された円筒状のシリンダジャケット3cとを有している。また、シリンダジャケット3cには、掃気室R2が設けられており、掃気溜12と接続されている。
ピストン4は、略円柱状とされ、後述するピストンロッド6と接続されてシリンダライナ3aの内側に配置されている。ピストン4は、燃焼室R1における圧力の変動により、ピストンロッド6を伴ってシリンダライナ3a内を摺動する。
排気弁ユニット5は、排気弁5aと、排気弁筐5bと、排気弁駆動部5cとを有している。排気弁5aは、シリンダヘッド3bの内側に設けられ、排気弁駆動部5cにより、シリンダ部3内の排気ポートHを閉塞する。排気弁筐5bは、排気弁5aの端部を収容する円筒形の筐体である。排気弁駆動部5cは、排気弁5aをピストン4のストローク方向に沿う方向に移動させるアクチュエータである。
ピストンロッド6は、一端がピストン4と接続され、他端がクロスヘッド7と連結された長尺状部材である。クロスヘッド7は、不図示のクロスヘッドピンを有している。クロスヘッド7は、ピストンロッド6の端部及び連接棒9の端部と連結され、ピストン4の直線運動を連接棒9へと伝達している。
移動部8は、油圧ポンプ8aと、複数の油圧ジャッキ8bとを有している。油圧ポンプ8aは、制御部300からの指示に基づき、油圧ジャッキ8bへと作動油を供給するポンプである。油圧ジャッキ8bは、シリンダジャケット3cと架構2との間に設けられ、油圧ポンプ8aにより作動油が供給されることにより、シリンダ部3を上方(圧縮端方向に沿う方向)へと移動させる。また、油圧ジャッキ8bは、周方向に沿って複数設けられている。
図1に示すように、連接棒9は、クロスヘッドピン7aと連結されると共にクランク軸11と連結されている長尺状部材である。連接棒9は、クロスヘッドピン7aに伝えられたピストン4の直線運動を回転運動に変換している。クランク角センサ10は、クランク軸11のクランク角を計測するためのセンサであり、制御部300へとクランク角を算出するためのクランクパルス信号を送信している。
クランク軸11は、気筒に設けられる連接棒9に接続された長尺状の部材であり、それぞれの連接棒9により伝えられる回転運動により回転されることで、例えばスクリュー等に動力を伝える。掃気溜12は、シリンダジャケット3cと過給機200との間に設けられ、過給機200により加圧された空気が流入する。また、掃気溜12には、空気冷却器14が内部に設けられている。排気溜13は、各気筒の排気ポートHと接続されると共に過給機200と接続される管状部材である。排気ポートHより排出されるガスは、排気溜13に一時的に貯留されることにより、脈動を抑制した状態で過給機200へと供給される。空気冷却器14は、掃気溜12内部の空気を冷却する装置である。
過給機200は、排気ポートHより排出されたガスにより回転されるタービンにより、不図示の吸気ポートから吸入した空気を加圧して燃焼室R1に供給する装置である。
制御部300は、船舶の操縦者による操作等に基づいて、燃料の供給量等を制御するコンピュータである。また、制御部300は、移動部8を制御することにより、燃焼室R1の容積を変更する。
このようなエンジンシステム100において、シリンダジャケット3cが架構2に接着座した状態、すなわち、油圧ジャッキ8bが駆動されていない状態が通常状態(圧縮比が大きい状態)とされる。圧縮比を小さくする場合には、油圧ジャッキ8bを駆動し、シリンダジャケット3cを上方へと持ち上げることにより、シリンダライナ3aを持ち上げる。なお、この際、シリンダヘッド3b、排気弁ユニット5、掃気溜12、排気溜13、空気冷却器14及び過給機200についてもシリンダジャケット3cと共に上方へと移動される。これにより、上死点の位置が相対的に下がり、上死点における圧縮量が通常状態よりも減少し、圧縮比が小さくなる。
このような本実施形態によれば、運転中にシリンダ部3の位置を移動させることにより、燃焼室R1の容積を変更することができ、圧縮比を変更することができる。したがって、エンジンシステム100において、着火点の異なる燃料を切り替えて使用することが可能である。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上記実施形態においては、シリンダジャケット3cと架構2との間に油圧ジャッキ8bを設けるものとしたが、本発明はこれに限定されない。シリンダヘッド3bを上下方向に移動させることにより、燃焼室R1の容積を変更し、圧縮比を可変とすることも可能である。また、架構2に油圧ジャッキ8bを設け、架構2と共に、シリンダ部3を上下方向に移動させることも可能である。
1 エンジン
2 架構
3 シリンダ部
3a シリンダライナ
3b シリンダヘッド
3c シリンダジャケット
4 ピストン
5 排気弁ユニット
5a 排気弁
5b 排気弁筐
5c 排気弁駆動部
6 ピストンロッド
7 クロスヘッド
9 連接棒
10 クランク角センサ
11 クランク軸
12 掃気溜
13 排気溜
14 空気冷却器
100 エンジンシステム
200 過給機
300 制御部
H 排気ポート
R1 燃焼室
R2 掃気室
S 掃気ポート
2 架構
3 シリンダ部
3a シリンダライナ
3b シリンダヘッド
3c シリンダジャケット
4 ピストン
5 排気弁ユニット
5a 排気弁
5b 排気弁筐
5c 排気弁駆動部
6 ピストンロッド
7 クロスヘッド
9 連接棒
10 クランク角センサ
11 クランク軸
12 掃気溜
13 排気溜
14 空気冷却器
100 エンジンシステム
200 過給機
300 制御部
H 排気ポート
R1 燃焼室
R2 掃気室
S 掃気ポート
Claims (1)
- シリンダ部と、前記シリンダ部のシリンダライナ内を摺動するピストンロッドとを有する2ストロークエンジンであって、
前記シリンダ部を前記ピストンロッドの摺動方向に沿って移動させることにより、圧縮比を可変とする移動機構を有することを特徴とする2ストロークエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226175A JP2019094865A (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | 2ストロークエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226175A JP2019094865A (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | 2ストロークエンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019094865A true JP2019094865A (ja) | 2019-06-20 |
Family
ID=66971241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017226175A Pending JP2019094865A (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | 2ストロークエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019094865A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4144851A (en) * | 1977-01-24 | 1979-03-20 | Promac Corporation | Variable compression ratio engine |
JPS57132048U (ja) * | 1981-02-12 | 1982-08-17 | ||
JPH0726981A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-27 | Eiji Miyai | 可変圧縮比内燃機関 |
CN102979633A (zh) * | 2011-09-06 | 2013-03-20 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 压缩比可变的发动机及汽车 |
JP2016211680A (ja) * | 2015-05-11 | 2016-12-15 | 株式会社Ihi | クロスヘッド型エンジン |
JP2017089402A (ja) * | 2015-11-04 | 2017-05-25 | 本田技研工業株式会社 | エンジンの可変圧縮比機構 |
-
2017
- 2017-11-24 JP JP2017226175A patent/JP2019094865A/ja active Pending
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