JP2019094317A - 化合物及び化合物の製造方法 - Google Patents

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航太郎 林
Kotaro Hayashi
航太郎 林
昭佳 山内
Akiyoshi Yamauchi
昭佳 山内
悠希 鈴木
Yuki Suzuki
悠希 鈴木
禎洋 山本
Sadahiro Yamamoto
禎洋 山本
洋介 岸川
Yosuke Kishikawa
洋介 岸川
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Abstract

【課題】新規な化合物及び製造方法の提供。【解決手段】式(化1)で表される化合物。式(1)で表される化合物の製造方法であって、シュウ酸モノエステルの酸ハロゲン化物及びアルコールを反応させて、シュウ酸ジエステルを得る工程を含む製造方法。[化1](R1は炭素−炭素二重結合を有するC2〜5の有機基;R2はR1とは異なり、Fを含むC1〜5のフッ素化アルキル又はC2−5のフッ素化アルケニル)【選択図】なし

Description

本開示は、化合物及び化合物の製造方法に関する。
特許文献1及び2には、特定の構造を有する化合物が記載されている。
特表2016−500470号公報 特開2007−66864号公報
本開示は、新規な化合物及び化合物の新規な製造方法を提供することを目的とする。
本開示は、下記一般式(1):
Figure 2019094317
(式中、Rは、炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜5の有機基であり、Rは、Rとは異なり、フッ素原子を含む炭素数1〜5の有機基である。)で表されることを特徴とする化合物に関する。
は、Rとは異なり、下記一般式(X):
21−CL2122
(式中、R21は炭素数1〜4の有機基であり、L21及びL22は、互いに独立に、H又はFである。但し、R21、L21及びL22の少なくとも1つはフッ素原子を有する)で表される基、又は、炭素数2〜5のフッ素化アルケニル基であることが好ましい。
は、Rとは異なり、−CHCF、−CHCFH、−CHCFH、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、又は、−CH−CH=CH−CFCFであることが好ましい。
本開示は、下記一般式(2):
Figure 2019094317
(式中、Rは、炭素−炭素三重結合を有する炭素数2〜6の有機基であり、Rは、Rとは異なり、フッ素原子を含む炭素数3〜5の有機基である。)で表されることを特徴とする化合物にも関する。
は、Rとは異なり、下記一般式(Y):
41−CL4142
(式中、R41は炭素数2〜4の有機基であり、L41及びL42は、互いに独立に、H又はFである。但し、R41、L41及びL42の少なくとも1つはフッ素原子を有する)で表される基、又は、炭素数3〜5のフッ素化アルケニル基であることが好ましい。
は、Rとは異なり、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、又は、−CH−CH=CH−CFCFであることが好ましい。
本開示は、下記一般式(A):
Figure 2019094317
(式中、R11は、炭素−炭素不飽和結合を有する有機基であり、X11はハロゲン原子である。)で表される化合物(A)と、下記一般式(B):
12−OH
(式中、R12は、上記R11とは異なる有機基である。)で表される化合物(B)とを反応させることにより、下記一般式(11):
Figure 2019094317
(式中、R11及びR12は、上記と同じである。)で表される化合物(11)を得る工程(1)を含むことを特徴とする製造方法にも関する。
上記反応を、塩基の存在下に実施することが好ましい。
上記R12は、フッ素原子を有することが好ましい。
上記R12は、CFCH−、CFHCH−、CFCFCH−又はCFHCFCH−であることが好ましい。
本開示によれば、新規な化合物及び化合物の新規な製造方法を提供することができる。
以下、本開示を具体的に説明する。
本開示は、下記一般式(1):
Figure 2019094317
で表されることを特徴とする化合物(以下、化合物(1)ともいう)に関する。
一般式(1)中、Rは、炭素−炭素二重結合(−C=C−)を有する炭素数2〜5の有機基である。上記有機基は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む基であり、炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等を更に有していてもよい。上記有機基の炭素数は、2〜4であることが好ましく、2〜3であることがより好ましい。
としての上記有機基としては、1つ以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜5のアルケニル基が好ましい。
上記アルケニル基としては、エテニル基(−CH=CH)、1−プロペニル基(−CH=CH−CH)、1−メチルエテニル基(−C(CH)=CH)、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、1−ブテニル基(−CH=CH−CHCH)、2−メチル−1−プロペニル基(−CH=C(CH)−CH)、1−メチル−1−プロペニル基(−C(CH)=CH−CH)、1−エチルエテニル基(−C(CHCH)=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)、2−メチル−2−プロペニル基(−CH−C(CH)=CH)、1−メチル−2−プロペニル基(−CH(CH)−CH=CH)、3−ブテニル基(−CHCH−CH=CH)、1−メチレン−2−プロペニル基(−C(=CH)−CH=CH)、1,3−ブタジエニル基(−CH=CH−CH=CH)、2,3−ブタジエニル基(−CH−CH=C=CH)、1−メチル−1,2−プロパジエニル基(−C(CH)=C=CH)、1,2−ブタジエニル基(−CH=C=CH−CH)、2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)、及び、これらの基の少なくとも1つの水素原子が置換基により置換された基が挙げられる。
上記アルケニル基が有してもよい上記置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
上記アルケニル基は、フッ素原子を有するアルケニル基であることも好ましい。上記フッ素原子を有するアルケニル基としては、エテニル基(−CH=CH)、1−プロペニル基(−CH=CH−CH)、1−メチルエテニル基(−C(CH)=CH)、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、1−ブテニル基(−CH=CH−CHCH)、2−メチル−1−プロペニル基(−CH=C(CH)−CH)、1−メチル−1−プロペニル基(−C(CH)=CH−CH)、1−エチルエテニル基(−C(CHCH)=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)、2−メチル−2−プロペニル基(−CH−C(CH)=CH)、1−メチル−2−プロペニル基(−CH(CH)−CH=CH)、3−ブテニル基(−CHCH−CH=CH)、1−メチレン−2−プロペニル基(−C(=CH)−CH=CH)、1,3−ブタジエニル基(−CH=CH−CH=CH)、2,3−ブタジエニル基(−CH−CH=C=CH)、1−メチル−1,2−プロパジエニル基(−C(CH)=C=CH)、1,2−ブタジエニル基(−CH=C=CH−CH)及び2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)において、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が挙げられる。
上記アルケニル基としては、なかでも、エテニル基(−CH=CH)、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)、3−ブテニル基(−CHCH−CH=CH)、並びに、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)及び2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)において少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が好ましく、エテニル基(−CH=CH)、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)、3−ブテニル基(−CHCH−CH=CH)、−CH−CF=CH、−CH−CF=CF、−CH−CH=CF、−CH−CH=CH−CF、−CH−CF=CF−CF、−CH−CH=F−CF、及び、−CH−CH=CH−CFCFがより好ましく、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、及び、−CH−CH=CH−CFCFが更に好ましい。
一般式(1)中、Rは、Rとは異なり、フッ素原子を含む炭素数1〜5の有機基である。上記有機基は、少なくとも1個のフッ素原子と少なくとも1個の炭素原子とを含む基であり、フッ素原子及び炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、フッ素原子以外のハロゲン原子(塩素原子等)等を更に有していてもよい。上記有機基の炭素数は、2〜4であることが好ましく、2〜3であることがより好ましい。
としての上記有機基としては、フッ素化アルキル基、フッ素化シクロアルキル基、フッ素化アルケニル基等が挙げられ、これらの基は1つ以上の置換基を有していてもよい。上記置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、アルキル基、フッ素化アルキル基が好ましい。
としての上記有機基は、炭素−炭素三重結合(−C≡C−)を有さないことが好ましい。
としての上記有機基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよいが、一般式(1)のエステル酸素原子(Rが結合する酸素原子)に隣接する位置に、分岐鎖を有する炭素原子(第3級及び第4級炭素原子)を有さないことが好ましい。
は、Rとは異なり、下記一般式(X):
21−CL2122
(式中、R21は炭素数1〜4の有機基であり、L21及びL22は、互いに独立に、H又はFである。但し、R21、L21及びL22の少なくとも1つはフッ素原子を有する)で表される基、又は、炭素数2〜5のフッ素化アルケニル基であることが好ましい。
21としての上記有機基は、少なくとも1個の炭素原子を含む基であればよく、炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等を更に有していてもよい。
21としての上記有機基としては、フッ素原子を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4のフッ素化アルキル基がより好ましい。上記アルキル基の炭素数は、1〜3であることが好ましく、1〜2であることがより好ましい。
フッ素原子を有しないアルキル基としては、メチル基(−CH)、エチル基(−CHCH)、プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)、ブチル基(−CHCHCHCH)、sec−ブチル基(−CH(CH)CHCH)、tert−ブチル基(−C(CH)等が挙げられる。なかでも、メチル基(−CH)、エチル基(−CHCH)が好ましい。
フッ素化アルキル基としては、−CF、−CFH、−CFH、−CFCF、−CFCFH、−CFCFH、−CFHCF、−CFHCFH、−CFCFCF、−CFCFCFH、−CFCFCFH等が挙げられる。なかでも、−CF、−CFH、−CFH、−CFCF、−CFCFHが好ましい。
21及びL22は、水素原子であることが好ましい。
一般式(X)で表される基としては、−CHCF、−CHCFH、−CHCFH、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CHCFCFH、−CHCFHCF、−CHCFHCFH、−CHCFCFCF、−CHCFCFCFH、−CHCFCFCFH等が挙げられる。なかでも、−CHCF、−CHCFH、−CHCFH、−CHCFCF、−CHCFCFHが好ましい。
としての上記フッ素化アルケニル基としては、エテニル基(−CH=CH)、1−プロペニル基(−CH=CH−CH)、1−メチルエテニル基(−C(CH)=CH)、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、1−ブテニル基(−CH=CH−CHCH)、2−メチル−1−プロペニル基(−CH=C(CH)−CH)、1−メチル−1−プロペニル基(−C(CH)=CH−CH)、1−エチルエテニル基(−C(CHCH)=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)、2−メチル−2−プロペニル基(−CH−C(CH)=CH)、1−メチル−2−プロペニル基(−CH(CH)−CH=CH)、3−ブテニル基(−CHCH−CH=CH)、1−メチレン−2−プロペニル基(−C(=CH)−CH=CH)、1,3−ブタジエニル基(−CH=CH−CH=CH)、2,3−ブタジエニル基(−CH−CH=C=CH)、1−メチル−1,2−プロパジエニル基(−C(CH)=C=CH)、1,2−ブタジエニル基(−CH=C=CH−CH)及び2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)において、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が挙げられる。
としての上記フッ素化アルケニル基としては、なかでも、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)及び2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)において少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が好ましく、−CH−CF=CH、−CH−CF=CF、−CH−CH=CF、−CH−CH=CH−CF、−CH−CF=CF−CF、−CH−CH=F−CF、及び、−CH−CH=CH−CFCFがより好ましく、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、及び、−CH−CH=CH−CFCFが更に好ましい。
化合物(1)としては、例えば、下記式で表される化合物が例示できる。なお、本明細書中の化合物の例示は、当該化合物の幾何異性体(存在する場合)も含むものとする。
Figure 2019094317
Figure 2019094317
Figure 2019094317
Figure 2019094317
Figure 2019094317
化合物(1)としては、なかでも、下記式で表される化合物が好ましい。
Figure 2019094317
本開示は、下記一般式(2):
Figure 2019094317
で表されることを特徴とする化合物(以下、化合物(2)ともいう)にも関する。
一般式(2)中、Rは、炭素−炭素三重結合(−C≡C−)を有する炭素数2〜6の有機基である。上記有機基は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む基であり、炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等を更に有していてもよい。上記有機基の炭素数は、2〜4であることが好ましく、2〜3であることがより好ましい。
としての上記有機基としては、1つ以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルキニル基が好ましい。
上記アルキニル基としては、エチニル基(−C≡CH)、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)、2−ブチニル基(−CH−C≡C−CH)、3−ブチニル基(−CHCH−C≡CH)、及び、これらの基の少なくとも1つの水素原子が置換基により置換された基が挙げられる。
上記アルキニル基が有してもよい上記置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、ハロゲン原子、シリル基が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
上記アルキニル基は、フッ素原子を有するアルキニル基であることも好ましい。上記フッ素原子を有するアルキニル基としては、エチニル基(−C≡CH)、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)、2−ブチニル基(−CH−C≡C−CH)及び3−ブチニル基(−CHCH−C≡CH)において、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が挙げられる。
上記アルキニル基としては、なかでも、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)において少なくとも1つの水素原子がシリル基により置換された基、並びに、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)及び2−ブチニル基(−CH−C≡C−CH)において少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が好ましく、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)、−CH−C≡C−TMS、−CH−C≡C−F及び−CH−C≡C−CFがより好ましく、2−プロピニル基(−CH−C≡CH)が更に好ましい。
なお、上記式中、−TMSは、トリメチルシリル基を意味する。
一般式(2)中、Rは、Rとは異なり、フッ素原子を含む炭素数3〜5の有機基である。上記有機基は、少なくとも1個のフッ素原子と少なくとも1個の炭素原子を含む基であり、フッ素原子及び炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、フッ素原子以外のハロゲン原子(塩素原子等)等を更に有していてもよい。上記有機基の炭素数は、3〜4であることが好ましい。
としての上記有機基としては、フッ素化アルキル基、フッ素化シクロアルキル基、フッ素化アルキニル基、フッ素化アルケニル基等が挙げられ、これらの基は1つ以上の置換基を有していてもよい。上記置換基としては、フッ素原子以外のハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、フッ素原子以外のハロゲン原子が好ましい。
としての上記有機基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよいが、一般式(2)のエステル酸素原子(Rが結合する酸素原子)に隣接する位置に、分岐鎖を有する炭素原子(第3級及び第4級炭素原子)を有さないことが好ましい。
は、Rとは異なり、下記一般式(Y):
41−CL4142
(式中、R41は炭素数2〜4の有機基であり、L41及びL42は、互いに独立に、H又はFである。但し、R41、L41及びL42の少なくとも1つはフッ素原子を有する)で表される基、又は、炭素数3〜5のフッ素化アルケニル基であることが好ましい。
41としての上記有機基は、少なくとも1個の炭素原子を含む基であればよく、炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等を更に有していてもよい。
41としての上記有機基としては、フッ素原子を有していてもよい炭素数2〜4のアルキル基が好ましく、炭素数2〜4のフッ素化アルキル基がより好ましい。上記アルキル基の炭素数は、2〜3であることが好ましい。
フッ素原子を有しないアルキル基としては、エチル基(−CHCH)、プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)、ブチル基(−CHCHCHCH)、sec−ブチル基(−CH(CH)CHCH)、tert−ブチル基(−C(CH)等が挙げられる。なかでも、エチル基(−CHCH)、プロピル基(−CHCHCH)が好ましい。
フッ素化アルキル基としては、−CFCF、−CFCFH、−CFCFH、−CFHCF、−CFHCFH、−CFCFCF、−CFCFCFH、−CFCFCFH等が挙げられる。なかでも、−CFCF、−CFCFHが好ましい。
41及びL42は、水素原子であることが好ましい。
一般式(Y)で表される基としては、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CHCFCFH、−CHCFHCF、−CHCFHCFH、−CHCFCFCF、−CHCFCFCFH、−CHCFCFCFH等が挙げられる。なかでも、−CHCFCF、−CHCFCFHが好ましい。
としての上記フッ素化アルケニル基としては、1−プロペニル基(−CH=CH−CH)、1−メチルエテニル基(−C(CH)=CH)、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、1−ブテニル基(−CH=CH−CHCH)、2−メチル−1−プロペニル基(−CH=C(CH)−CH)、1−メチル−1−プロペニル基(−C(CH)=CH−CH)、1−エチルエテニル基(−C(CHCH)=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)、2−メチル−2−プロペニル基(−CH−C(CH)=CH)、1−メチル−2−プロペニル基(−CH(CH)−CH=CH)、3−ブテニル基(−CHCH−CH=CH)、1−メチレン−2−プロペニル基(−C(=CH)−CH=CH)、1,3−ブタジエニル基(−CH=CH−CH=CH)、2,3−ブタジエニル基(−CH−CH=C=CH)、1−メチル−1,2−プロパジエニル基(−C(CH)=C=CH)、1,2−ブタジエニル基(−CH=C=CH−CH)及び2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)において、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が挙げられる。
としての上記フッ素化アルケニル基としては、なかでも、2−プロペニル基(−CH−CH=CH)、2−ブテニル基(−CH−CH=CH−CH)及び2−ペンテニル基(−CH−CH=CH−CHCH)において少なくとも1つの水素原子がフッ素原子により置換された基が好ましく、−CH−CF=CH、−CH−CF=CF、−CH−CH=CF、−CH−CH=CH−CF、−CH−CF=CF−CF、−CH−CH=F−CF、及び、−CH−CH=CH−CFCFがより好ましく、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、及び、−CH−CH=CH−CFCFが更に好ましい。
化合物(2)としては、例えば、下記式で表される化合物が例示できる。
Figure 2019094317
Figure 2019094317
Figure 2019094317
化合物(2)としては、なかでも、下記式で表される化合物が好ましい。
Figure 2019094317
本開示は、下記一般式(A):
Figure 2019094317
で表される化合物(A)と、下記一般式(B):
12−OH
で表される化合物(B)とを反応させることにより、下記一般式(11):
Figure 2019094317
で表される化合物(11)を得る工程(1)を含むことを特徴とする製造方法にも関する。化合物(11)の製造方法としては、エステル交換法も考えられるが、副生成物が多くなる傾向にある。更に、化合物(11)は不飽和結合を有する化合物であるため、上記副生成物と分離しようとしても、加熱蒸留時に重合してしまい、単離が困難となるおそれがある。
本開示の製造方法によれば、高純度(例えばGC純度90.0%以上)の化合物(11)を高収率で得ることができる。また、本開示の製造方法によれば、上述した化合物(1)及び(2)を好適に製造することができる。
一般式(A)及び(11)中、R11は、炭素−炭素不飽和結合を有する有機基である。上記有機基は、少なくとも1つの炭素−炭素不飽和結合を含む基であり、炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等を更に有していてもよい。
上記炭素−炭素不飽和結合は、炭素−炭素二重結合(−C=C−)、又は、炭素−炭素三重結合(−C≡C−)であることが好ましい。
上記有機基は、炭素数が2〜10であることが好ましい。炭素数は2〜8であることがより好ましく、2〜5であることが更に好ましい。
11としての上記有機基としては、アルケニル基、アルキニル基、アリール基等が挙げられ、これらの基は1つ以上の置換基を有していてもよい。上記置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
上記アルケニル基としては、一般式(1)中のRについて例示した基が好ましい。
上記アルキニル基としては、一般式(2)中のRについて例示した基が好ましい。
上記アリール基としては、炭素数6〜12のアリール基が好ましい。上記アリール基は、6員の芳香族炭化水素環を含むことが好ましく、また、単環性又は2環性であることが好ましい。
上記アリール基としては、フェニル基、ベンジル基、トリル基、キシリル基、アニシル基、ナフチル基等が挙げられ、これらの基は1つ以上の置換基を有していてもよい。
上記置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
上記アリール基としては、なかでも、フェニル基、ベンジル基が好ましい。
11としては、一般式(1)中のRについて例示した基、一般式(2)中のRについて例示した基が特に好ましい。
一般式(A)中、X11はハロゲン原子である。上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、なかでもフッ素原子、塩素原子が好ましい。
一般式(B)及び(11)中、R12は、上記R11とは異なる有機基である。上記有機基は、少なくとも1個の炭素原子を含む基であればよく、炭素原子以外の原子、例えば、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等を更に有していてもよい。
12がフッ素原子を有することは、本開示の好適な態様の1つである。化合物(11)を合成する方法として、一般式(A)及び(B)におけるR11とR12を入れ替えた化合物、すなわちR12−O−CO−CO−X11及びR11−OHを反応させる方法も考えられる。しかし、この方法では、R12がフッ素原子を有すると、R12O−が脱離してR11−O−CO−CO−O−R11が生成しやすくなり、目的の化合物(11)を高純度かつ高収率で得ることができない。本開示の製造方法によれば、R12がフッ素原子を有する場合であっても、化合物(11)を高純度かつ高収率で得ることができる。
12としての上記有機基の炭素数は、1〜10であることが好ましく、1〜8であることがより好ましく、1〜5であることが更に好ましい。
12としての上記有機基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基等が挙げられ、これらの基は1つ以上の置換基を有していてもよい。
上記置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、フッ素化アルキル基、ヘテロ原子を含む基等が挙げられ、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
12としての上記有機基としては、なかでも、フッ素原子を有していてもよいアルキル基が好ましい。上記アルキル基の炭素数は、1〜10であることが好ましく、1〜8であることがより好ましく、1〜5であることが更に好ましい。
フッ素原子を有しないアルキル基としては、メチル基(−CH)、エチル基(−CHCH)、プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)、ブチル基(−CHCHCHCH)、sec−ブチル基(−CH(CH)CHCH)、tert−ブチル基(−C(CH)等が挙げられる。なかでも、メチル基(−CH)、エチル基(−CHCH)、プロピル基(−CHCHCH)が好ましい。
フッ素原子を有するアルキル基(フッ素化アルキル基)としては、−CF、−CFH、−CFH、−CFCF、−CHCF、−CHCFH、−CHCFH、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CHCFCFH、−CHCFHCF、−CHCFHCFH、−CHCFHCFH、−CH(CF、−CF(CF、−C(CF、−CHCFCFCF等が挙げられる。なかでも、−CHCF、−CHCFH、−CHCFH、−CHCFCF、−CHCFCFHが好ましい。
工程(1)の反応では、化合物(A)1モルに対して、化合物(B)を1.0〜1.5モル使用することが好ましく、1.0〜1.2モル使用することがより好ましい。
工程(1)の反応は、塩基の存在下に実施することが好ましい。上記塩基としては特に限定されないが、アミン、無機塩基等が挙げられる。
上記アミンとしては、例えば、トリエチルアミン、トリ(n−プロピル)アミン、トリ(n−ブチル)アミン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、プロトンスポンジ等が挙げられる。
上記無機塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、炭酸水素リチウム、フッ化セシウム、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、塩化リチウム、臭化リチウム等が挙げられる。
上記塩基としては、なかでも、アミンが好ましく、トリエチルアミン、ピリジンがより好ましい。
上記塩基は、化合物(A)1モルに対して、1.0〜1.5モル使用することが好ましく、1.0〜1.2モル使用することがより好ましい。
工程(1)の反応は、溶媒中で実施できる。上記溶媒としては、有機溶媒が好ましく、非芳香族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、ケトン溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、エーテル溶媒、エステル溶媒、ニトリル溶媒、スルホキシド系溶媒及びアミド溶媒等が挙げられる。具体的には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、デカヒドロナフタレン、n−デカン、イソドデカン、トリデカン等の非芳香族炭化水素溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラリン、ベラトロール、ジエチルベンゼン、メチルナフタレン、ニトロベンゼン、o−ニトロトルエン、メシチレン、インデン、ジフェニルスルフィド等の芳香族炭化水素溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ジイソブチルケトン、イソホロン等のケトン溶媒;ジクロロメタン、四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、メチル t−ブチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジグライム、フェネトール、1,1−ジメトキシシクロヘキサン、ジイソアミルエーテル等のエーテル溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、マロン酸ジエチル、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、炭酸ジメチル、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等のエステル溶媒;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド系溶媒;及びN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド等のアミド溶媒等が挙げられる。
工程(1)の反応の温度としては、−78〜25℃が好ましく、−20〜10℃がより好ましい。
工程(1)の反応の時間としては、0.5〜24時間が好ましく、0.5〜3時間がより好ましい。
上記製造方法は、下記一般式(C):
Figure 2019094317
(式中、X11は上記と同じである。)で表される化合物(C)と、下記一般式(D):
11−OH
(式中、R11は上記と同じである。)で表される化合物(D)とを反応させることにより、上記一般式(A)で表される化合物(A)を得る工程(2)を更に含んでもよい。
工程(2)の反応は、公知の条件下で実施することができる。工程(2)を実施する場合は、工程(2)の後に、工程(1)を実施することが好ましい。工程(2)で得られた化合物(A)を、工程(1)の反応に用いることができる。
上記製造方法においては、各工程の終了後、溶媒の留去、蒸留、カラムクロマトグラフィー、再結晶等により生成物を分離・精製してもよい。
上述した化合物(1)及び(2)は新規化合物であり、医農薬化合物等の各種化学薬品、及びそれらの中間体等として好適に使用できる。
次に実施例を挙げて本開示を更に詳しく説明するが、本開示はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1<アリル−2,2,2−トリフルオロエチルオキサレートの合成>
アリルオキサリルクロライド(3.71g、25mmol)とジクロロメタン20mlを混合し、窒素置換した後に、0℃でトリフルオロエタノール(2.50g,25mmol)を滴下した。その溶液に、ピリジン(2.37g,30mmol)とジクロロメタン5mlを混合した溶液を滴下した。その後、室温に戻し、撹拌を行った。セライトろ過、1M塩酸水溶液で水洗、及び分液した後、同じく水で2回水洗と分液操作を行った。有機層を乾燥、濃縮することで、目的物3.33g(GC純度98.6%)を得た。
実施例2<アリル−エチルオキサレートの合成>
アリルオキサリルクロライド(2.48g、16.7mmol)とジクロロメタン10mlを混合し、窒素置換した後に、0℃でエタノール(0.77g,16.7mmol)を滴下した。その溶液に、ピリジン(1.45g,18.3mmol)とジクロロメタン5mlを混合した溶液を滴下した。その後、室温に戻し、撹拌を行った。セライトろ過、1M塩酸水溶液で水洗、及び分液した後、同じく水で2回水洗と分液操作を行った。有機層を乾燥、濃縮することで、目的物1.70g(GC純度94.2%)を得た。
実施例3<2,2−ジフルオロエチル−2−プロピニルオキサレートの合成>
プロパギルオキサリルクロライド(3.00g、20.5mmol)とジクロロメタン15mlを混合し、窒素置換した後に、0℃でジフルオロエタノール(1.68g,20.5mmol)を滴下した。その溶液に、ピリジン(1.78g,22.5mmol)とジクロロメタン5mlを混合した溶液を滴下した。その後、室温に戻し、撹拌を行った。セライトろ過、1M塩酸水溶液で水洗、及び分液した後、同じく水で2回水洗と分液操作を行った。有機層を乾燥、濃縮することで、目的物2.70g(GC純度95.3%)を得た。
実施例4<2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル−2−プロピニルオキサレートの合成>
プロパギルオキサリルクロライド(1.46g、10.0mmol)とジクロロメタン15mlを混合し、窒素置換した後に、0℃で2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノール(1.50g,10.0mmol)を滴下した。その溶液に、ピリジン(0.87g,11.0mmol)とジクロロメタン5mlを混合した溶液を滴下した。その後、室温に戻し、撹拌を行った。セライトろ過、1M塩酸水溶液で水洗、及び分液した後、同じく水で2回水洗と分液操作を行った。有機層を乾燥、濃縮することで、目的物2.01g(GC純度95.1%)を得た。
実施例5<アリル−2,2−ジフルオロエチルオキサレートの合成>
基質としてジフルオロエタノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物3.58g(GC純度97.1%)を得た。
実施例6<アリル−2−フルオロエチルオキサレートの合成>
基質として2−フルオロエタノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物3.38g(GC純度96.2%)を得た。
実施例7<アリル−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルオキサレートの合成>
基質として2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物3.77g(GC純度96.8%)を得た。
実施例8<アリル−2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキサレートの合成>
基質として2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物3.41g(GC純度98.1%)を得た。
実施例9<2−フルオロアリル−2,2,2−トリフルオロエチルオキサレートの合成>
基質として2−フルオロアリルオキサリルクロライドを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物4.70g(GC純度96.1%)を得た。
実施例10<4,4,4−トリフルオロ2−ブテニル−2,2,2−トリフルオロエチルオキサレートの合成>
基質として4,4,4−トリフルオロ2−ブテニルオキサリルクロライドを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物6.30g(GC純度96.9%)を得た。
実施例11<2,2,2−トリフルオロエチル−4,4,5,5,5−ペンタフルオロ2−ペンテニルオキサレートの合成>
基質として4,4,5,5,5−ペンタフルオロ2−ペンテニルオキサリルクロライドを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物7.40g(GC純度98.9%)を得た。
実施例12<アリル−2−フルオロアリルオキサレートの合成>
基質として2−フルオロアリルアルコールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物4.10g(GC純度95.2%)を得た。
実施例13<2−フルオロアリル−4,4,4−トリフルオロ2−ブテニルオキサレートの合成>
基質として2−フルオロアリルオキサリルクロライド及び4,4,4−トリフルオロ2−ブテノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物5.61g(GC純度97.0%)を得た。
実施例14<2−フルオロアリル−4,4,5,5,5−ペンタフルオロ2−ペンテニルオキサレートの合成>
基質として2−フルオロアリルオキサリルクロライド及び4,4,5,5,5−ペンタフルオロ2−ペンテノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物6.89g(GC純度96.1%)を得た。
実施例15<2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールを用いた以外は実施例4と同様にして合成を行い、目的物2.01g(GC純度97.9%)を得た。
実施例16<2−フルオロアリル−2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として2−フルオロアリルアルコールを用いた以外は実施例4と同様にして合成を行い、目的物1.30g(GC純度98.0%)を得た。
実施例17<4,4,5,5,5−ペンタフルオロ2−ペンテニル−2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として4,4,5,5,5−ペンタフルオロ2−ペンテノールを用いた以外は実施例4と同様にして合成を行い、目的物2.41g(GC純度99.0%)を得た。
実施例18<2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル−3−(トリメチルシリル)2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として3−(トリメチルシリル)2−プロピニルオキサリルクロライドを用いた以外は実施例4と同様にして合成を行い、目的物2.38g(GC純度95.0%)を得た。
実施例19<アリル−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパニルオキサレートの合成>
基質として1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ2−プロパノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物6.38g(GC純度96.0%)を得た。
実施例20<アリル−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(トリフルオロメチル)2−プロパニルオキサレートの合成>
基質として1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(トリフルオロメチル)2−プロパノールを用いた以外は実施例1と同様にして合成を行い、目的物7.11g(GC純度97.1%)を得た。
実施例21<1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパニル−2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ2−プロパノールを用いた以外は実施例4と同様にして合成を行い、目的物6.11g(GC純度97.1%)を得た。
実施例22<1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(トリフルオロメチル)2−プロパニル−2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(トリフルオロメチル)2−プロパノールを用いた以外は実施例4と同様にして合成を行い、目的物7.41g(GC純度96.9%)を得た。
実施例23<2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−3−(トリメチルシリル)2−プロピニルオキサレートの合成>
基質として2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールを用いた以外は実施例18と同様にして合成を行い、目的物2.01g(GC純度96.0%)を得た。
本開示の化合物は、医農薬化合物等の各種化学薬品、及びそれらの中間体等として使用可能である。

Claims (10)

  1. 下記一般式(1):
    Figure 2019094317
    (式中、Rは、炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜5の有機基であり、Rは、Rとは異なり、フッ素原子を含む炭素数1〜5の有機基である。)で表されることを特徴とする化合物。
  2. は、Rとは異なり、下記一般式(X):
    21−CL2122
    (式中、R21は炭素数1〜4の有機基であり、L21及びL22は、互いに独立に、H又はFである。但し、R21、L21及びL22の少なくとも1つはフッ素原子を有する)で表される基、又は、炭素数2〜5のフッ素化アルケニル基である請求項1記載の化合物。
  3. は、Rとは異なり、−CHCF、−CHCFH、−CHCFH、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、又は、−CH−CH=CH−CFCFである請求項1又は2記載の化合物。
  4. 下記一般式(2):
    Figure 2019094317
    (式中、Rは、炭素−炭素三重結合を有する炭素数2〜6の有機基であり、Rは、Rとは異なり、フッ素原子を含む炭素数3〜5の有機基である。)で表されることを特徴とする化合物。
  5. は、Rとは異なり、下記一般式(Y):
    41−CL4142
    (式中、R41は炭素数2〜4の有機基であり、L41及びL42は、互いに独立に、H又はFである。但し、R41、L41及びL42の少なくとも1つはフッ素原子を有する)で表される基、又は、炭素数3〜5のフッ素化アルケニル基である請求項4記載の化合物。
  6. は、Rとは異なり、−CHCFCF、−CHCFCFH、−CH−CF=CH、−CH−CH=CH−CF、又は、−CH−CH=CH−CFCFである請求項4又は5記載の化合物。
  7. 下記一般式(A):
    Figure 2019094317
    (式中、R11は、炭素−炭素不飽和結合を有する有機基であり、X11はハロゲン原子である。)で表される化合物(A)と、下記一般式(B):
    12−OH
    (式中、R12は、前記R11とは異なる有機基である。)で表される化合物(B)とを反応させることにより、下記一般式(11):
    Figure 2019094317
    (式中、R11及びR12は、前記と同じである。)で表される化合物(11)を得る工程(1)を含むことを特徴とする製造方法。
  8. 前記反応を、塩基の存在下に実施する請求項7記載の製造方法。
  9. 前記R12は、フッ素原子を有する請求項7又は8記載の製造方法。
  10. 前記R12は、CFCH−、CFHCH−、CFCFCH−又はCFHCFCH−である請求項7、8又は9記載の製造方法。
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