JP2019091953A - 監視装置、通信システム、監視方法及びプログラム - Google Patents

監視装置、通信システム、監視方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、異常要因に応じて即座に適切な対応を行うことが可能な監視装置、通信システム及び監視方法を提供する。【解決手段】監視装置20は、複数の無線通信装置10−1,10−2及び無線ネットワーク12を監視する。監視装置20は、無線通信装置10−1及び無線通信装置10−2によって構築された通信経路を管理している。監視装置20は、処理実行部22を有する。処理実行部22は、無線通信装置10に関する異常の要因を示す異常要因情報と、無線通信装置10に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は監視装置、通信システム、監視方法及びプログラムに関し、特に無線通信装置を監視する監視装置、通信システム、監視方法及びプログラムに関する。
NMS(Network Management System;ネットワーク管理システム)等の、複数の通信装置を監視する監視装置が知られている。この技術に関連し、特許文献1は、サービスの運用状態にトラブルが発生した場合に、どの部分がトラブルの原因と考えられるのか自動的に判断し、対策方法を立案し、影響を受けているユーザへの報告も自動的に行うサービス管理方法を開示する。特許文献1にかかる方法は、ネットワークサービスを管理するため、ネットワーク機器から情報を収集し、サービスの運用状態を判断し、管理者にサービスの運用状態を提示する。また、特許文献1にかかる方法は、ネットワーク機器のトラブルに対処する操作手順と、ユーザへの利用可能な通知手段を用いて状況報告を行うための作業手順をアクションプランとして作成し、管理者にアクションプランを提示し、管理者がアクションプランを選択することにより、アクションプランを自動的に実行し、サービスを運用管理する。
また、特許文献2は、ネットワーク管理システムを開示する。特許文献2にかかるネットワーク管理システムは、ネットワークで障害が発生し得る監視対象の状況又は該監視対象から送られるメッセージを電文化する電文化装置と、障害の解析のためのデータ収集及び収集したデータの解析を行う手配装置とを備える。手配装置は、電文化装置で生成された電文の内容を解析して障害の深刻度を決定し、その深刻度及び発生日時に応じて電文通知の宛先を決定し送信する。
また、特許文献3は、ネットワーク管理装置を開示する。特許文献3において、管理テーブル操作部は、現用パスの障害発生通知をノードから受信すると、障害が発生した現用パスに対応する迂回経路を構成する予備接続の情報を有する迂回経路管理テーブルを予備接続情報に基づいて作成し、記憶部に登録する。
また、特許文献4は、ネットワーク管理システムを開示する。特許文献4にかかるネットワーク管理システムにおいて、ネットワーク管理ソフトウェアは、ネットワーク装置(ノード)から障害イベントを受信するための処理を行う障害イベント受信部、障害イベントの解析を行う障害イベント解析部、および解析の結果特定された障害についてどのような対応を行うのか検索する障害対応方法検索部を含む。また、ネットワーク管理ソフトウェアは、現在のネットワーク構成を把握する処理を行う構成情報管理部、障害対応方法に応じた新たなネットワーク構成を検索する構成変更パターン検索部、および変更後のネットワーク構成を示す情報(命令)をネットワーク装置に送信する構成変更命令部を含む。
また、特許文献5は、障害分離の方法を開示する。特許文献5にかかる方法は、カスタマーネットワークから障害に関するアラームを受信し、アラームに応じてワークフローにおけるイベントが生成され、ワークフローの一部としてトラブルチケットが生成される。また、アラームは、トラブルチケットと対応付けられている。
特開平10−229396号公報 特開2002−152207号公報 特開2004−173136号公報 特開2006−246122号公報 米国特許出願公開第2006/0233311号明細書
特許文献1、特許文献2及び特許文献5にかかる技術では、障害に対処する際にユーザ(管理者)の判断又は作業が介在するので、障害に対して即座に対応することが困難であるおそれがある。また、特許文献3及び4にかかる技術では、障害の要因は通信経路(又は配線)の異常のみである。ここで、障害の要因としては、通信経路の異常のみとは限られない。したがって、特許文献3及び4にかかる技術では、障害に対して適切な対応を行うことが困難であるおそれがある。したがって、上述した特許文献にかかる技術では、監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、異常要因に応じて即座に適切な対応を行うことが困難であった。
本発明は、監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、異常要因に応じて即座に適切な対応を行うことが可能な監視装置、通信システム、監視方法及びプログラムを提供する。
本発明にかかる監視装置は、複数の無線通信装置を監視する監視装置であって、前記無線通信装置に関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する処理実行手段を有する。
また、本発明にかかる通信システムは、複数の無線通信装置と、前記複数の無線通信装置を監視する監視装置とを有し、前記監視装置は、前記無線通信装置に関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する処理実行手段を有する。
また、本発明にかかる監視方法は、複数の無線通信装置を監視する監視方法であって、前記無線通信装置に関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する。
また、本発明にかかるプログラムは、複数の無線通信装置のそれぞれに関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する機能をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、異常要因に応じて即座に適切な対応を行うことが可能な監視装置、通信システム、監視方法及びプログラムを提供できる。
実施の形態にかかる通信システムの概要を示す図である。 実施の形態1にかかる通信システムを示す図である。 実施の形態1にかかる監視装置のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態1にかかる監視装置の機能ブロック図である。 実施の形態1にかかる異常要因テーブルを例示する図である。 実施の形態1にかかる管理情報を例示する図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置に設定される装置側設定を例示する図である。 実施の形態1にかかる管理画面出力部によって表示される管理画面を例示する図である。 実施の形態1にかかる監視装置で行われる監視方法を示すフローチャートである。 管理画面に異常種別及び異常要因が表示された状態を例示する図である。 実施の形態1にかかる異常判定部による異常要因の判定方法を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる処理実行部による対応処理を実行する方法を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる処理の第1の具体例を示す図である。 第1の具体例にかかる処理を示すフローチャートである。 第1の具体例にかかるアラームが表示された管理画面を例示する図である。 実施の形態1にかかる処理の第2の具体例を示す図である。 第2の具体例にかかる処理を示すフローチャートである。 第2の具体例において通信経路が切り替わった後に表示される管理画面を例示する図である。
(本発明にかかる実施の形態の概要)
実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本発明にかかる実施の形態の概要を説明する。図1は、実施の形態にかかる通信システム1の概要を示す図である。図1に示すように、通信システム1は、複数の無線通信装置10−1,10−2で構成される無線ネットワーク12と、監視装置20とを有する。複数の無線通信装置10−1,10−2の数は、2個でなくてもよい。また、以下、無線通信装置10−1,10−2を総称して、無線通信装置10と称する。
無線通信装置10−1及び無線通信装置10−2は、互いに隣接しており、互いに無線を介して通信可能に接続されている。無線通信装置10−1及び無線通信装置10−2は、通信経路を構築している。無線通信装置10は、監視装置20と通信可能に接続されている。なお、無線通信装置10の全てが監視装置20と直接接続されている必要はなく、無線通信装置10−1及び無線通信装置10−2の1つは、他の無線通信装置10を介して監視装置20と通信を行ってもよい。
監視装置20は、複数の無線通信装置10−1,10−2及び無線ネットワーク12を監視する。さらに、監視装置20は、無線通信装置10−1及び無線通信装置10−2によって構築された通信経路を管理している。監視装置20は、処理実行手段である処理実行部22を有する。処理実行部22は、無線通信装置10に関する異常の要因(異常要因)を示す異常要因情報と、無線通信装置10に関する異常の種別(異常種別)を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する。なお、監視装置20は、無線通信装置10からエラー通知等の通知を受信してもよい。この場合、監視装置20は、受信した通知から異常要因情報または異常種別情報のうち少なくとも1つの情報を生成する情報生成部(情報生成手段)を有してもよい。
なお、「エラー通知」は、無線通信装置10に何らかの変化があったことを示す通知である。エラー通知は、無線通信装置10に何らかの異常(エラー)が発生した場合だけでなく、無線通信装置10の設定が変更された場合(設定変更があった場合)も、送信され得る。また、異常要因とは、通信経路(無線通信装置10)について発生した異常の原因となる要素である。好ましくは、異常要因は、複数の種類がある。異常種別とは、通信経路(無線通信装置10)について発生した異常の種類である。好ましくは、異常種別は、複数の種類がある。また、対応処理とは、異常に対して対処し得る方策である。好ましくは、対応処理は、複数の種類がある。
監視装置20は、監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、対応情報を用いて、異常要因に応じた適切な対応処理を実行することができる。つまり、異常要因が第1の異常要因である場合に、監視装置20(処理実行部22)は、第1の異常要因に応じた第1の対応処理を実行し、異常要因が第1の異常要因とは異なる第2の異常要因である場合に、監視装置20(処理実行部22)は、第2の異常要因に応じた、第1の対応処理とは異なる第2の対応処理を実行する。ここで、この対応処理の実行に際し、監視装置20は、管理者の介在なしに対応処理を実行することができる。したがって、本実施の形態にかかる通信システム1によれば、監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、異常要因に応じて即座に適切な対応を行うこと可能となる。なお、監視装置20及び監視装置20でなされる監視方法及びプログラムによっても、監視対象の無線通信装置で構成される通信経路に異常が発生した場合に、異常要因に応じて即座に適切な対応を行うこと可能となる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる通信システム50を示す図である。通信システム50は、無線ネットワーク60と、監視装置20とを有する。無線ネットワーク60は、複数の無線通信装置100A(無線通信装置A)、無線通信装置100B(無線通信装置B)、無線通信装置100C(無線通信装置C)及び無線通信装置100D(無線通信装置D)を有する。
無線通信装置100A,100B,100C,100Dは、無線ネットワーク60におけるNE(Network Element:ネットワークエレメント)としての機能を有する。なお、無線通信装置100A,100B,100C,100Dは、互いに同じ構成要素を有していてもよい。以下、無線通信装置100A,100B,100C,100Dは、同じ構成要素を有していることを前提として説明する。また、以下、無線通信装置100A,100B,100C,100Dを総称して、無線通信装置100と称する。つまり、無線通信装置100A,100B,100C,100Dを区別しない場合に、無線通信装置100と総称することがある。なお、無線通信装置100の数は任意である。
無線通信装置100は、他の無線通信装置100と、無線通信回線(無線通信リンク)を介して接続され得る。図2に示す例では、無線通信装置100Aは、無線通信装置100Bと無線で接続され得る。また、無線通信装置100Bは、無線通信装置100Cと無線で接続され得る。さらに、無線通信装置100Aは、無線通信装置100Dと無線で接続され得る。また、無線通信装置100Dは、無線通信装置100Cと無線で接続され得る。さらに、無線通信装置100Dは、無線通信装置100Bと無線で接続され得る。
無線通信装置100は、1つ以上の無線ポート(及び有線ポート)を有しており、これらのポート(通信ポート)を介して、他の無線通信装置100と接続されている。なお、無線通信装置100は、他の無線通信装置100と無線で接続されていなくてもよく、有線で接続されていてもよい。さらに、無線通信装置100は、他の無線通信装置100と、常時接続されていなくてもよく、必要に応じて他の無線通信装置100と接続され得るように構成されていてもよい。例えば、無線通信装置100Dは、無線通信装置100A,100B,100Cと、通常は接続されていないが、必要に応じて接続されるようにしてもよい。このようにして、無線通信装置100は、無線又は有線で接続された隣接する他の無線通信装置100(隣接装置)と通信を行い得る。
また、無線通信装置100は、後述するような各種の設定(IPアドレス、ポート開閉等)がなされている。例えば、ローカル端末110によって、無線通信装置100の設定が変更され得る。なお、ローカル端末110は、無線通信装置100のそれぞれに常時接続された固有の端末であってもよいし、無線通信装置100の設定を変更するときのみに接続され得るモバイル端末であってもよい。
監視装置200は、例えばNMSサーバであってもよい。監視装置200は、コンピュータ等の情報処理装置としての機能を有する。監視装置200は、無線通信装置100A,100B,100C,100D及び無線ネットワーク60を監視する。監視装置200は、無線通信装置100A,100B,100C,100Dと有線又は無線で通信可能に接続されている。なお、監視装置200は、無線通信装置10の全てと直接接続されている必要はない。監視装置200は、無線通信装置100の1つ以上と、他の無線通信装置100を介して通信を行ってもよい。例えば、監視装置200は、無線通信装置100Aのみと直接接続されてもよい。この場合、監視装置200は、無線通信装置100B,100Cと、無線通信装置100Aを介して接続されてもよい。また、監視装置200は、無線通信装置100Cと、無線通信装置100A,100Bを介して接続されてもよい。実施の形態1では、監視装置200は、無線通信装置100の全てと管理用ネットワークを介して直接接続されているものと仮定されている。
監視装置200は、複数の無線通信装置100によって構築された通信経路(通信パス)を管理している。例えば、監視装置200は、無線通信装置100A,100B,100Cで構築される通信経路A−B−Cを管理し得る。この場合、監視装置200は、無線通信装置100Aに入力された信号が、無線通信装置100Bを介して無線通信装置100Cに伝送されるように、無線通信装置100A,100B,100Cを管理する。また、監視装置200は、無線通信装置100Cに入力された信号が、無線通信装置100Bを介して無線通信装置100Aに伝送されるように、無線通信装置100A,100B,100Cを管理する。
図3は、実施の形態1にかかる監視装置200のハードウェア構成を示す図である。監視装置200は、制御部202と、入出力部204と、記憶部206と、通信部208とを有する。制御部202は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置である。入出力部204は、ユーザインタフェースである。入出力部204は、入力装置(入力手段)として、タッチパネル、キーボード又はマウス等を備えて実現し得る。また、入出力部204は、出力装置(表示手段)として、タッチパネル又はLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置、又はプリンタ等を備えて実現することができる。記憶部206は、例えばメモリ又はハードディスク等の記憶装置である。記憶部206は、各種プログラム及び各種情報を記憶する。通信部208は、有線又は無線によって、無線通信装置100と通信を行うために必要な処理を行う機器である。
制御部202は、入出力部204、記憶部206及び通信部208の動作を制御する。また、制御部202は、無線通信装置100を監視するために必要な処理を行う。また、制御部202は、入出力部204によって受け付けられた操作に応じて、必要な処理を行う。また、制御部202は、通信部208によって受け付けられた信号に応じて、必要な処理を行う。
なお、監視装置200は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)に準拠するようにして、図2に示した無線通信装置100及び無線ネットワーク60を管理してもよい。この場合、各無線通信装置100は、監視装置200に対して、Trapコマンドによってエラー通知を送信してもよい。また、監視装置200は、各無線通信装置100に対してGetRequestコマンドを送信して、その応答として、各無線通信装置100は、監視装置200に対してレスポンス通知を送信してもよい。また、監視装置200は、各無線通信装置100に対してSetコマンドを送信することによって、無線通信装置100の設定を変更するようにしてもよい。さらに、監視装置200は、MIB(Management Information Base)情報を用いてネットワークを管理してもよい。言い換えると、監視装置200が記憶する管理情報は、MIB情報であってもよい。
図4は、実施の形態1にかかる監視装置200の機能ブロック図である。実施の形態1にかかる監視装置200は、無線通信装置100を監視するための処理を行う監視処理部210を有する。監視処理部210は、設定部212と、テーブル記憶部214と、管理情報記憶部216と、管理画面出力部218と、通知受信部220と、異常判定部224と、アラーム出力部226と、処理実行部230とを有する。図4に示した各構成要素については後述する。監視処理部210は、無線通信装置100から受信したエラー通知に関する異常要因に応じた対応処理を実行するための処理を行う。詳しくは後述する。
なお、監視処理部210は、例えば、制御部202の制御によって、プログラムを実行させることによって実現可能である。より具体的には、監視処理部210は、記憶部206に格納されたプログラムを、制御部202に実行させることよって実現される。つまり、監視処理部210は、プログラムによるソフトウェアによって実現され得る。また、監視処理部210の各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、監視処理部210の各構成要素は、例えばFPGA(field-programmable gate array)又はマイコン等の、使用者がプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。また、上記のことは、無線通信装置100等の他の装置においても同様である。
設定部212は、管理者(ユーザ)がテーブル記憶部214及び管理情報記憶部216に記憶された情報を設定するための設定手段としての機能を有する。設定部212は、管理者(ユーザ)が入出力部204を操作することによって、入出力部204からその操作を示す信号を受け付ける。テーブル記憶部214は、異常要因と対応処理とを対応付けた対応情報である異常要因テーブル(図5に例示)を記憶する。管理情報記憶部216は、無線通信装置100及び無線ネットワーク60を管理するための管理情報(図6に例示)を記憶する。つまり、テーブル記憶部214及び管理情報記憶部216は、記憶手段としての機能を有する。設定部212は、異常要因テーブルを設定するための操作を示す信号を入出力部204から受け付けて、テーブル記憶部214に対して出力する。これにより、異常要因テーブルが設定される。また、設定部212は、管理情報を設定するための操作を示す信号を入出力部204から受け付けて、管理情報記憶部216に対して出力する。これにより、管理情報が設定される。管理画面出力部218は、管理情報に対応する管理画面(図8に例示)を、入出力部204に表示(出力)させる。つまり、管理画面出力部218は、表示手段としての機能を有する。
図5は、実施の形態1にかかる異常要因テーブルを例示する図である。図5に例示するように、異常要因テーブルにおいて、無線通信装置100に関する異常の要因を示す異常要因情報と、無線通信装置100に関する異常の種別を示す異常種別情報と、対応処理とが対応付けられている。さらに、異常要因テーブルは、異常種別情報と、異常要因情報と、異常要因の判定方法と、対応処理とを対応付けている。ここで、図5の例では、「異常種別」は、例えば複数の無線通信装置100で構成される通信経路に関する異常であって、「通信回線断」及び「通信回線劣化」を含む。「通信回線断」は、ある無線通信装置100間の無線通信回線(無線通信リンク)による接続が切断されたことを示す。「通信回線劣化」は、ある無線通信装置100間の無線通信回線(無線通信リンク)による接続は維持されているが、通信速度及び通信容量等の通信品質が低下したことを示す。なお、「異常種別」は、通信経路に関する異常だけでなく、無線通信装置100そのものに関する異常を含んでもよい。さらに、通信経路は複数の無線通信装置100で構成されるので、通信経路に関する異常も、無線通信装置100に関する異常と言える。
図5に示す例では、「異常要因」は、「環境不良」、「設定変更」及び「装置不良」を含む。「通信回線断」の異常要因は、「環境不良」、「設定変更」及び「装置不良」を含み得る。また、「通信回線劣化」の異常要因は、「環境不良」を含み得る。
「環境不良」は、通信環境が不良となった(劣化した)ことを示す。図5に示す例では、「環境不良」は、「天候悪化」(無線通信装置100間の天候が悪化したこと)、「障害物発生」(無線通信装置100間に障害物が発生したこと)、及び、「電波干渉」(フェージング等により無線通信装置100間で電波の干渉が発生したこと)を含む。なお、環境不良は一時的なものであり得る。つまり、「天候悪化」は一時的な現象である。「障害物発生」は、一時的に何らかの障害物が発生した場合もある。また、「電波干渉」は、一時的な要因によって発生したものであり得る。つまり、異常要因が環境不良である場合、その異常要因が取り除かれれば、通信回線の異常は解消され得る。
「設定変更」は、無線通信装置100において装置側の設定(装置側設定)が変更されたことを示す。図5に示す例では、「設定変更」は、例えば、「ポート遮断」、「XC設定変更」及び「VLAN ID削除」を含む。「ポート遮断」は、あるポートが遮断された(閉じられた)ことを示す。「XC設定変更」は、クロスコネクト(XC)の設定(XC情報)が変更されたことを示す。ここで、XC情報とは、物理層(L1)における設定情報であり、無線通信装置100内で、どのポートに入ってきた信号をどのポートに出力するかを示す情報である。「VLAN ID削除」とは、VLAN(Virtual LAN(Local Area Network))のIDが削除されたことを示す。ここで、VLAN IDとは、L2スイッチに関する設定情報であり、VLANの識別情報を示す。
「装置不良」は、無線通信装置100が不良となったことを示す。「装置不良」は、例えば、「通信パネル抜去」(無線通信装置100の通信パネルが抜き去られたこと)、「装置故障」(無線通信装置100が故障したこと)、「装置再起動」(無線通信装置100が再起動したこと)、及び「装置電源供給断」(無線通信装置100に電源が供給されなくなったこと)を含む。なお、「装置再起動」は、一時的に発生した現象であり、すぐに通常状態に復帰し得る。また、「装置電源供給断」は、一時的に発生した可能性がある。つまり、何らかの操作ミス等によって無線通信装置100に電源が供給されなかった場合がある。
「判定方法」は、異常要因を判定するために使用されるエラー通知を示す。図5に例示するように、エラー通知は、アラーム通知及び設定変更通知を含む。設定変更通知は、設定変更通知を送信した無線通信装置100の設定が変更されたことを示す。図5に示す例では、監視装置200は、無線通信装置100からのアラーム通知を用いて、異常要因が「環境不良」(「天候悪化」、「障害物発生」及び「電波干渉」)であると判定し得る。また、監視装置200は、無線通信装置100からの設定変更通知を用いて、異常要因が「設定変更」(「ポート遮断」、「XC設定変更」及び「VLAN ID削除」)であると判定し得る。また、監視装置200は、無線通信装置100からのアラーム通知を用いて、又は無線通信装置100からの応答(レスポンス通知)がないことによって、異常要因が「装置不良」であると判定し得る。
ここで、監視装置200は、無線通信装置100間の無線通信が切断した(又は劣化した)ことを示すアラーム通知を用いて、異常要因が「環境不良」であると判定し得る。例えば、無線通信装置Aと無線通信装置Bとの間の無線通信が切断した場合、無線通信装置A及び無線通信装置Bの少なくとも一方から、無線通信装置Aと無線通信装置Bとの間の無線通信が切断したことを示すアラーム通知が監視装置200に送信される。なお、監視装置200は、無線通信装置100間の通信環境が不良となったことを示すアラーム通知を用いて、異常要因が「環境不良」であると判定してもよい。
また、監視装置200は、ポートが遮断したことを示す設定変更通知を用いて、異常要因が設定変更のうちの「ポート遮断」であると判定し得る。また、監視装置200は、XC情報が変更されたことを示す設定変更通知を用いて、異常要因が設定変更のうちの「XC設定変更」であると判定し得る。また、監視装置200は、VLAN IDが削除されたことを示す設定変更通知を用いて、異常要因が設定変更のうちの「VLAN ID削除」であると判定し得る。
また、監視装置200は、無線通信装置100に不良があることを示すアラーム通知を用いて、異常要因が「装置不良」であると判定し得る。例えば、監視装置200は、無線通信装置100の通信パネルが抜き去られたことを示すアラーム通知を用いて、異常要因が装置不良のうちの「通信パネル抜去」であると判定し得る。また、監視装置200は、無線通信装置100が再起動したことを示すアラーム通知を用いて、異常要因が装置不良のうちの「装置再起動」であると判定し得る。また、監視装置200は、無線通信装置100からの応答が一定期間ないことによって、異常要因が装置不良のうちの「装置故障」又は「装置電源供給断」であると判定し得る。なお、監視装置200は、隣接装置からのアラーム通知を用いて異常要因が「装置故障」であると判定してもよい。例えば、監視装置200は、無線通信装置Aからのアラーム通知を用いて、異常要因が無線通信装置Bの「装置故障」であると判定してもよい。
「対応処理」は、図5の例では、「経路切替」、「設定変更」、「待機」及び「管理者通知」を含む。「経路切替」は、管理している通信経路を他の通信経路に切り替える処理を示す。例えば、監視装置200は、通信経路を、無線通信装置100A,100B,100Cで構築される通信経路A−B−Cから、無線通信装置100A,100D,100Cで構築される通信経路A−D−Cに切り替える処理を行う。また、「設定変更」は、無線通信装置100の設定を変更するための処理を示す。また、「管理者通知」は、入出力部204を用いて、管理者に異常及び異常要因を通知するための処理を示す。「待機」は、特に何も行わないことを示す。ここで、「経路切替」及び「設定変更」は、SNMPのSetコマンドを用いて行われ得る。
ここで、異常要因に対応する「対応処理」は、管理者によって、適宜選択され得る。具体的には、設定部212によって、異常要因テーブルの対応処理が選択される。図5に示した例では、異常要因が「環境不良」である場合、管理者は、「経路切替」又は「管理者通知」を選択できる。異常要因が「設定変更」である場合、管理者は、「設定変更」、「経路切替」又は「管理者通知」を選択できる。異常要因が「装置不良」である場合、管理者は、「経路切替」又は「管理者通知」を選択できる。なお、「装置再起動」の場合は、装置の起動が終了したら異常要因は解消されて通信回線は通常の状態に復旧し得るので、「経路切替」を行う必要はない。したがって、管理者は、「待機」又は「管理者通知」を選択できる。このようにして、管理者は、自己の管理方針に応じて、適宜、対応処理を選択することが可能となる。したがって、実施の形態1にかかる監視装置200は、異常要因に応じて柔軟に対応処理を実行することができる。
図6は、実施の形態1にかかる管理情報を例示する図である。図6に例示するように、管理情報は、通信情報と、装置情報とを含む。通信情報は、無線ネットワーク60における通信に関する情報であって、経路情報、セクション情報、回線容量情報、及びモニタリング情報等を含む。経路情報は、監視装置200が管理している通信経路(例えば「通信経路A−B−C」)を示す。セクション情報は、任意の無線通信装置100間がどのポートとどのポートとで接続されているかを示す。例えば、セクション情報は、無線通信装置100Aの無線ポート1と無線通信装置100Bの無線ポート1とが接続されていることを示す。回線容量情報は、無線通信回線の最大の通信キャパシティ、及びスループットを示す。モニタリング情報は、PMON(Process Monitoring)及びRMON(Remote network Monitoring)等によって監視される情報であって、通信エラー発生状況、スループット情報、及びドロップパケット情報を示す。
装置情報は、無線通信装置100それぞれに関する情報であって、無線通信装置100ごとに設けられている。図2に示した例では、装置情報は、無線通信装置A,B,C,Dごとに4個設けられている。装置情報は、IP(Internet Protocol)アドレス、装置種別、ポート情報、XC情報、VLAN ID、各種アラーム情報、及び、各ポートにおける通信状況等を含む。IPアドレスは、無線ネットワーク60における通信の際に無線通信装置100を識別するための識別情報である。装置種別は、無線通信装置100の装置の種類を示す情報であって、MAC(Media Access Control)アドレスを含んでもよい。また、アラーム情報は、無線通信装置100から受信したアラーム通知(エラー通知)によって更新され得る。
図7は、実施の形態1にかかる無線通信装置100に設定される装置側設定を例示する図である。装置側設定は、各無線通信装置100において設定されるローカルの設定情報である。装置側設定は、例えば、ローカル端末110によって、各無線通信装置100において設定され得る。装置側設定は、少なくとも、IPアドレス、装置種別、ポート情報、XC情報、VLAN IDを含む。ここで、監視装置200において記憶された装置情報(管理情報)は、これらの装置側設定を含み得る。
そして、監視装置200は、装置情報と装置側設定とが異なる場合に、何らかの動作を行い得る。具体的には、監視装置200は、無線通信装置100から設定変更を示す通知を受信し、変更後の設定が装置情報と異なる場合に、何らかの動作を行う。ここで、図6に例示した装置情報は、設定優先情報を含んでもよい。設定優先情報は、監視装置200の装置情報を優先するか、無線通信装置100に設定される装置側設定を優先するかを示す情報である。装置情報と装置側設定とが異なる場合であって設定優先情報が「監視装置」を示す場合、監視装置200は、監視装置200に記憶された装置情報に合わせて、無線通信装置100の装置側設定を変更し得る。一方、装置情報と装置側設定とが異なる場合であって設定優先情報が「無線通信装置」を示す場合、監視装置200は、装置側設定に合わせて、監視装置200に記憶された装置情報を変更し得る。なお、通常は、設定優先情報は「監視装置」を示し得るが、無線通信装置100が設置された現場で作業者によって異常に対して適切に対処済みである場合に、設定優先情報を「無線通信装置」に変更し得る。
図8は、実施の形態1にかかる管理画面出力部218によって表示される管理画面300を例示する図である。管理画面300は、経路図310と、ステータス表示部322を有する。さらに、管理画面300は、後述する異常判定部224によって判定された異常種別を示す異常種別表示部324と、異常要因を示す異常要因表示部326とを有してもよい。言い換えると、異常種別表示部324は、異常種別情報を示し、異常要因表示部326は、異常要因情報を示す。
ステータス表示部322は、監視装置200が管理している通信経路、及びその通信経路が正常か又は異常かを示す。図8の例では、ステータス表示部322は、監視装置200が通信経路A−B−Cを管理していること、及び、通信経路A−B−Cが「正常」であることを表示している。したがって、異常種別表示部324には、異常種別は表示されていない。同様に、異常要因表示部326には、異常要因は表示されていない。
経路図310は、監視装置200が管理している無線通信装置A〜D及び通信経路を表示する。図8の例では、監視装置200は通信経路A−B−Cを管理しているので、無線通信装置Aと無線通信装置Bとの間に無線通信回線表示部312が表示され、無線通信装置Bと無線通信装置Cとの間に無線通信回線表示部314が表示されている。つまり、無線通信回線表示部は、監視装置200が管理している通信経路を示している。また、通信経路A−B−Cが「正常」である場合、例えば、無線通信回線表示部312及び無線通信回線表示部314は、正常であることを示す正常色(緑色等)で表示される。
図9は、実施の形態1にかかる監視装置200で行われる監視方法を示すフローチャートである。図4に示した通知受信部220、異常判定部224、アラーム出力部226及び処理実行部230については、図9を用いて説明する。
通知受信部220は、通信部208を介して、各無線通信装置100から、エラー通知を受信する(ステップS102)。具体的には、通知受信部220は、SNMPのTrapコマンドによって、エラー通知を受信し得る。通知受信部220は、受信したエラー通知を異常判定部224に対して出力する。
異常判定部224は、エラー通知を用いて、通信経路について発生した異常(障害)及び異常要因を判定する(ステップS120)。つまり、異常判定部224は、判定手段としての機能を有する。具体的な判定方法については後述する。異常判定部224は、判定結果を、アラーム出力部226及び処理実行部230に対して出力する。ここで、判定結果には、異常種別情報及び異常要因情報の少なくとも1つが含まれている。したがって、異常判定部224は、無線通信装置100から受信された通知から前記異常要因情報または前記異常種別情報のうち少なくとも1つの情報を生成する情報生成手段(情報生成部)としての機能を有する。アラーム出力部226は、異常判定部224による判定結果を示すアラームを、入出力部204に出力させる(ステップS104)。つまり、アラーム出力部226は、異常判定部224による判定結果(情報生成手段により生成された情報)を表示する表示手段としての機能を有する。
具体的には、アラーム出力部226は、ある通信経路に異常が発生したことと、異常種別と、異常要因とを、管理者が認識可能に入出力部204に出力させる。例えば、アラーム出力部226は、表示画面又は音声によって、判定結果(アラーム)を入出力部204に出力させてもよい。また、アラーム出力部226は、管理画面出力部218によって表示される管理画面300に、異常種別(異常種別情報)及び異常要因(異常要因情報)を表示させてもよい。具体的には、アラーム出力部226は、管理画面300の異常種別表示部324に異常種別を表示させ、異常要因表示部326に異常要因を表示させてもよい。
図10は、管理画面300に異常種別及び異常要因が表示された状態を例示する図である。図10には、無線通信装置Bと無線通信装置Cとの間で、環境不良による「通信回線断」の異常が発生した場合の状態が例示されている。アラーム出力部226は、図10における、図8に示した正常状態の管理画面300との差異部分(アラーム)について表示させ得る。無線通信装置Bと無線通信装置Cとの間の無線通信回線が異常であるので、経路図310において、無線通信回線表示部314は、異常であることを示す異常色(赤色等)で表示されている。
また、ステータス表示部322は、監視装置200が管理している通信経路A−B−Cが「異常」であることを表示している。異常種別表示部324は、異常種別が「通信回線断」であることを表示している。さらに、異常要因表示部326は、異常要因が「環境不良」であることを表示している。したがって、管理者は、無線通信装置Bと無線通信装置Cとの間の無線通信回線で、環境不良による「通信回線断」の異常が発生したことを認識することができる。
処理実行部230は、異常要因テーブルを用いて、異常要因に応じた対応処理を実行する(ステップS140)。具体的な処理については後述する。処理実行部230は、対応処理を実行するため、通信部208を介して、異常要因情報に関する無線通信装置100に対して、その無線通信装置100に対応処理に関する動作を行わせるためのコマンドを送信し得る。また、処理実行部230は、設定変更を実行する場合等、必要である場合は、管理情報も用いて、対応処理を実行する。そして、処理実行部230は、対応処理を実行したことを、入出力部204に表示させる。なお、上述したように、異常要因テーブルにおいて、異常要因に対応する対応処理については、管理者によって適宜選択可能であるので、処理実行部230は、管理者によって設定された対応処理を実行する。つまり、例えば、異常要因が「設定変更」であっても、その設定変更の内容(「ポート遮断」、「XC設定変更」及び「VLAN ID削除」)によって、対応処理は異なり得る。異常要因が「環境不良」及び「装置不良」である場合も同様である。
図11は、実施の形態1にかかる異常判定部224による異常要因の判定方法を示すフローチャートである。なお、図11に示した判定方法は一例であって、判定方法は、図11の方法に限定されない。異常判定部224は、無線通信装置100から受信されたアラーム通知から、どの無線通信装置100間でどのような通信異常が発生したかを判定する(ステップS122)。具体的には、異常判定部224は、アラーム通知が示す通信異常を判定する。例えば、無線通信装置100Aからのアラーム通知が「無線通信装置100Bとの通信が切断した」ことを示す場合、異常判定部224は、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線で異常「通信回線断」が発生したことを判定する。
異常判定部224は、設定変更通知を受信したか否かを判定する(ステップS124)。つまり、異常判定部224は、受信されたエラー通知に設定変更通知が含まれるか否かを判定する。設定変更通知が含まれる場合(S124のYES)、異常判定部224は、変更された設定が、通信異常のある無線通信回線に対応しているか否かを判定する(ステップS126)。例えば、上記の例において、無線通信装置100Bの無線通信装置100Aとの通信に関する設定が変更された場合は、異常判定部224は、変更された設定が、通信異常のある無線通信回線に対応していると判定する。一方、無線通信装置100Bの無線通信装置100Aとの通信に関する設定以外の設定が変更された場合、異常判定部224は、変更された設定が、通信異常のある無線通信回線に対応していないと判定してもよい。
変更された設定が、通信異常のある無線通信回線に対応していないと判定された場合(S126のNO)、処理はS130に進む。一方、変更された設定が、通信異常のある無線通信回線に対応していると判定された場合(S126のYES)、異常判定部224は、異常要因が「設定変更」であると判定する(ステップS128)。この場合、アラーム出力部226は、異常要因が「設定変更」であることを、管理画面300上に表示させてもよい。さらにこのとき、アラーム出力部226は、管理情報記憶部216に記憶されている装置情報(管理情報)と、設定変更通知により変更された装置側設定とを、入出力部204に表示させてもよい。これにより、管理者は、装置情報と装置側設定との差異を認識することができる。
異常判定部224は、通信異常のある無線通信回線に対応する無線通信装置100の装置不良に関するエラー通知(アラーム通知)が受信されたか否かを判定する(ステップS130)。上記の例のように、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線に異常が発生した場合、無線通信装置100A又は無線通信装置100Bの装置不良に関するエラー通知が受信された場合は、異常判定部224は、装置不良に関するエラー通知が受信されていると判定する。
装置不良に関するエラー通知が受信されている場合(S130のYES)、異常判定部224は、異常要因が「装置不良」であると判定する(ステップS132)。一方、装置不良に関するエラー通知が受信されていない場合(S130のNO)、異常判定部224は、通信異常のある無線通信回線に対応する無線通信装置100から、一定期間、応答がないか否かを判定する(ステップS134)。上記の例のように、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線に異常が発生した場合、無線通信装置100A又は無線通信装置100Bから、レスポンス通知が一定期間受信されない場合は、異常判定部224は、応答がないと判定する。
応答がないと判定された場合(S134のYES)、異常判定部224は、異常要因が「装置不良」であると判定する(ステップS132)。一方、応答があると判定された場合(S134のNO)、異常判定部224は、異常要因が「環境不良」であると判定する(ステップS136)。ここで、アラーム出力部226は、S132の場合、異常要因が「装置不良」であることを、管理画面300上に表示させてもよい。さらにこのとき、アラーム出力部226は、異常要因が、「通信パネル抜去」、「装置故障」、「装置再起動」及び「装置電源供給断」のいずれかであるかを、入出力部204に表示させてもよい。これによって、管理者は、異常要因が「装置不良」のどれであるかを認識できる。同様に、アラーム出力部226は、S136の場合、異常要因が「環境不良」であることを、管理画面300上に表示させてもよい。さらにこのとき、アラーム出力部226は、可能であれば、異常要因が、「天候悪化」、「障害物発生」及び「電波干渉」のいずれであるかを、入出力部204に表示させてもよい。これによって、管理者は、異常要因が「環境不良」のどれであるかを認識できる。
このように、実施の形態1にかかる監視装置200においては、異常判定部224が、無線通信装置100から受信されたエラー通知を用いて異常要因を判定する。これによって、管理者が異常要因を判断することが不要となる。したがって、実施の形態1にかかる監視装置200は、異常が発生した場合に、即座に異常要因を判定することができる。これにより、実施の形態1にかかる監視装置200は、異常が発生した場合に、即座に異常に対する対応処理を実行することができる。
図12は、実施の形態1にかかる処理実行部230による対応処理を実行する方法を示すフローチャートである。なお、図12に示した方法は一例であって、対応処理を実行する方法は、図12の方法に限定されない。処理実行部230は、異常要因テーブルを用いて、判定された異常要因に対応する対応処理を判定する(ステップS142)。例えば、異常種別が通信回線断であって異常要因が環境不良である場合に、異常要因テーブルにおいて環境不良に対応する対応処理が「経路切替」と設定されているとき、処理実行部230は、対応処理を「経路切替」と判定する。また、例えば、異常要因が設定変更である場合に、異常要因テーブルにおいて設定変更に対応する対応処理が「設定変更」と設定されている場合、処理実行部230は、対応処理を「設定変更」と判定する。また、例えば、異常要因が装置不良の「装置故障」である場合に、異常要因テーブルにおいて「装置故障」に対応する対応処理が「経路切替」と設定されている場合、処理実行部230は、対応処理を「経路切替」と判定する。また、例えば、異常種別が通信回線劣化であって異常要因が環境不良である場合に、異常要因テーブルにおいて環境不良に対応する対応処理が「管理者通知」と設定されている場合、処理実行部230は、対応処理を「管理者通知」と判定する。
対応処理が「管理者通知」であると判定された場合(S142の「管理者通知」)、処理実行部230は、管理者に対して通知を出力するための処理を行う(ステップS144)。具体的には、処理実行部230は、異常が発生したこと及び異常要因を示す通知を、管理者が認識可能に出力するための処理を行う。例えば、処理実行部230は、管理者のPC端末に上記通知を示す電子メールを送信してもよい。また、処理実行部230は、アラーム出力部226の出力と同様の処理を行ってもよい。さらに、アラーム出力部226が、管理者が認識可能にアラームを出力した場合には、処理実行部230は、管理者通知を省略してもよい。
対応処理が「経路切替」である場合(S142の「経路切替」)、処理実行部230は、通信経路を他の通信経路に切り替えるための処理を行う(ステップS146)。なお、この処理は、SNMPのSetコマンドを無線通信装置100に送信することで、実行可能であるが、この方法に限られない。例えば、処理実行部230は、無線通信装置100に対して、通信経路を、通信経路A−B−Cから通信経路A−D−Cに切り替えるための処理を行う。そして、処理実行部230は、通信経路を切り替えたことを、入出力部204に表示させる(ステップS148)。これにより、管理者は、監視装置200が異常に対して通信経路の切り替え処理を実行したことを認識できる。
対応処理が「設定変更」である場合(S142の「設定変更」)、処理実行部230は、設定優先情報が「監視装置」を優先とすることを示すか否かを判断する(ステップS150)。設定優先情報が「監視装置」を優先とすることを示す場合(ステップS150のYES)、処理実行部230は、管理情報(装置情報)に合わせて、無線通信装置100の装置側設定を変更するための処理を行う(ステップS152)。なお、この処理は、SNMPのSetコマンドを無線通信装置100に送信することで、実行可能である。そして、処理実行部230は、装置側設定を変更したことを、入出力部204に表示させる(ステップS154)。これにより、管理者は、監視装置200が異常に対して装置側の設定を変更するための処理を実行したことを認識できる。
設定優先情報が「無線通信装置」を優先とすることを示す場合(ステップS150のNO)、処理実行部230は、無線通信装置100の装置側設定に合わせて、管理情報(装置情報)を変更するための処理を行う(ステップS156)。具体的には、処理実行部230は、無線通信装置100から受信された設定変更通知に示された変更項目に合わせて、管理情報(装置情報)を変更するための処理を行う。そして、処理実行部230は、管理情報を変更したことを、入出力部204に表示させる(ステップS158)。これにより、管理者は、監視装置200が管理情報を変更するための処理を実行したことを認識できる。
なお、このS156の処理は、無線通信装置100が設置された現場で、作業者が適切に通信経路を変更する等の作業を行ったことにより、既に異常に対処した場合に、実行され得る。つまり、通信経路の変更によって適切に装置側設定が変更されたが、この装置側設定を、監視装置200によって管理情報に合わせて変更してしまうと、現場で異常に適切に対処したことが無駄となってしまう。したがって、S150及びS156の処理によって、そのような無駄を防止することができる。
なお、処理実行部230によって対応処理に関する設定変更が実行された場合に、無線通信装置100から設定変更通知が受信される。しかしながら、無線通信装置100において設定が変更されたことにより、無線通信回線(通信経路)の異常は解消するので、アラーム通知は受信されない。さらに、これにより、管理情報における装置情報と、受信された設定変更通知が示す情報とが一致する。したがって、この場合、監視装置200の異常判定部224は、異常と判定しない。
上述したように、無線通信装置100における(誤った)設定変更によって、通信経路に異常が発生することがある。このような場合であっても通信経路の切り替えを行うとすると、通信経路の切り替え処理のための作業は多いので、無線通信回線の異常の解消までに時間がかかり得る。一方、本実施の形態のように、無線通信装置100側の設定変更によって異常が解消する場合は経路変更ではなく設定変更を行うことで、わざわざ通信経路の切り替えを行う必要がない。さらに、実施の形態1にかかる処理実行部230は、異なる異常要因に応じて異なる対応処理を行うので、無線通信回線の異常に対して柔軟に対応することができる。
また、本実施の形態においては、処理実行部230は、無線通信装置100に対応処理に関する動作を行わせるためのコマンドを送信することで、対応処理を自動的に行うことができる。したがって、本実施の形態においては、ユーザ(作業者及び管理者等)の判断及び作業を要することなく、対応処理を実行することができる。したがって、本実施の形態にかかる監視装置200は、通信経路の異常に対して即座に対応することが可能となる。
図13は、実施の形態1にかかる処理の第1の具体例を示す図である。図13には、無線通信装置100Bの設定変更によって、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線が切断した場合の例が示されている。具体的には、第1の具体例は、作業ミス等によって、無線通信装置100Bの、無線通信装置100Aとの通信に使用されている無線ポート1が遮断したケースである。図13に示すように、監視装置200に記憶された管理情報(装置情報)においては、無線通信装置100Bのポート情報は、「無線ポート1:port usage=on」を示している。一方、無線通信装置100Bの装置側設定は、「無線ポート1:port usage=off」となっている。したがって、監視装置200に記憶された管理情報と無線通信装置100Bの装置側設定とが異なることとなる。また、第1の具体例においては、異常要因テーブルにおいて、異常要因が設定変更である場合の対応処理が「設定変更」と設定されているとする。つまり、第1の具体例においては、異常要因が設定変更である場合、監視装置200に記憶された装置情報に合わせて装置側設定が変更される。
図14は、第1の具体例にかかる処理を示すフローチャートである。まず、監視装置200は、通信経路A−B−Cを管理している(ステップS200)。このとき、正常状態において、管理画面出力部218は、図8に例示した管理画面300を入出力部204に表示させている。
次に、無線通信装置100Bが設置された現場で、ローカル端末110等を用いて、無線通信装置100Bの設定が変更される(ステップS202)。具体的には、無線通信装置100Bの、無線通信装置100Aと通信している無線ポート1が、誤って遮断される。このとき、監視装置200は、無線通信装置100Bから、設定変更通知を受信する(ステップS204)。具体的には、通知受信部220は、無線通信装置100Bから、無線ポート1について「port usage=off」を示すSNMP Trapコマンドを、設定変更通知として受信する。さらに、無線通信装置100Bの無線ポート1が遮断したことによって無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の通信が切断されたので、監視装置200は、無線通信装置100Aから、アラーム通知を受信する(ステップS206)。具体的には、通知受信部220は、無線通信装置100Aから、無線通信装置100Bとの通信が切断したこと(「装置B通信切断」)を示すSNMP Trapコマンドを、アラーム通知として受信する。
監視装置200は、無線通信装置100Bの設定変更により、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線に異常が発生したと判定する(ステップS208)。具体的には、異常判定部224は、図11を用いて上述した判定方法によって、異常種別が、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線の切断(通信回線断)であること、及び、異常要因が設定変更であることを判定する。このとき、アラーム出力部226(管理画面出力部218)は、図15に例示するように、管理画面300に、異常種別及び異常要因(アラーム)を表示させる。
図15は、第1の具体例にかかるアラームが表示された管理画面300を例示する図である。図15に例示するように、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の無線通信回線表示部312は、異常色で表示されている。また、ステータス表示部322は、監視装置200が管理している通信経路A−B−Cが「異常」であることを表示している。異常種別表示部324は、異常種別が「通信回線断」であることを表示している。さらに、異常要因表示部326は、異常要因が「設定変更」であることを表示している。したがって、管理者は、無線通信装置Aと無線通信装置Bとの間の無線通信回線で、設定変更による「通信回線断」の異常が発生したことを認識することができる。
この場合、監視装置200は、無線通信装置100Bに設定変更を実行させるセットコマンドを送信する(ステップS210)。具体的には、処理実行部230は、異常要因テーブルを用いて、この場合の対応処理が「設定変更」であると判定する。そして、設定優先情報が「監視装置」を優先とすることを示している(図12のS150)。したがって、処理実行部230は、装置情報のポート情報「無線ポート1:port usage=on」に合わせて無線通信装置100Bの装置側設定を変更するため、無線ポート1について「port usage=on」を示すSNMP Setコマンドを無線通信装置100Bに送信する。
監視装置200からSNMP Setコマンドが送信されたことにより、無線通信装置100Bの装置側設定が変更される(ステップS212)。具体的には、無線通信装置100Bは、監視装置200から無線ポート1について「port usage=on」を示すSNMP Setコマンドを受信すると、無線ポート1の設定「port usage=off」を、「port usage=on」に変更する。これにより、無線通信装置100Aと通信するための無線ポート1が開放される。したがって、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の通信が回復する。
そして、監視装置200は、無線通信装置100Bから、設定変更通知を受信する(ステップS214)。具体的には、通知受信部220は、無線通信装置100Bから、無線ポート1について「port usage=on」を示すSNMP Trapコマンドを、設定変更通知として受信する。さらに、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の通信が回復されたので、監視装置200は、無線通信装置100Aから、アラーム通知を受信する(ステップS216)。具体的には、通知受信部220は、無線通信装置100Aから、無線通信装置100Bとの通信が回復したこと(「装置B通信回復」)を示すSNMP Trapコマンドを、アラーム通知として受信する。
これにより、監視装置200の異常判定部224は、無線通信装置100Bの設定変更により、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの間の通信が正常状態に復旧したと判定する(ステップS218)。このとき、アラーム出力部226は、出力していたアラームを解除する。したがって、管理画面300は、図8に例示した状態となる。
このように、無線通信装置100における(誤った)設定変更(第1の具体例では「ポート遮断」)によって、通信経路に異常が発生することがある。第1の具体例では、このような場合に、無線通信装置100側の設定変更によって異常が解消する場合は経路変更ではなく設定変更を行うことで、わざわざ通信経路の切り替えを行う必要がない。したがって、無線通信回線の異常に対して適切な対応処理を行うことができる。
図16は、実施の形態1にかかる処理の第2の具体例を示す図である。図16には、環境不良によって、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの間の無線通信回線が切断した場合の例が示されている。そして、第2の具体例においては、異常要因テーブルにおいて、異常要因が環境不良である場合の対応処理が「経路切替」と設定されているとする。また、第2の具体例においては、通信経路A−B−C(破線矢印で示す)が、通信経路A−D−C(実線矢印で示す)に切り替わるとする。
図17は、第2の具体例にかかる処理を示すフローチャートである。まず、監視装置200は、通信経路A−B−Cを管理している(ステップS300)。このとき、正常状態において、管理画面出力部218は、図8に例示した管理画面300を入出力部204に表示させている。
次に、環境不良により、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの間の通信が切断する(ステップS302)。このとき、監視装置200は、無線通信装置100B又は無線通信装置100Cから、アラーム通知を受信する(ステップS304)。具体的には、通知受信部220は、無線通信装置100Bから、無線通信装置100Cとの通信が切断したこと(「装置C通信切断」)を示すSNMP Trapコマンドを、アラーム通知として受信する。あるいは、通知受信部220は、無線通信装置100Cから、無線通信装置100Bとの通信が切断したこと(「装置B通信切断」)を示すSNMP Trapコマンドを、アラーム通知として受信する。
監視装置200は、環境不良により、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの間の無線通信回線に異常が発生したと判定する(ステップS306)。具体的には、異常判定部224は、例えば図11を用いて上述した判定方法によって、異常種別が、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの間の無線通信回線の切断(通信回線断)であること、及び、異常要因が環境不良であることを判定する。このとき、アラーム出力部226(管理画面出力部218)は、図10に例示したように、管理画面300に、異常種別及び異常要因(アラーム)を表示させる。なお、異常判定部224は、無線通信装置100B及び無線通信装置100Cからのアラーム通知(エラー通知)から、異常要因が環境不良であることを解析してもよい。
監視装置200は、通信経路を切り替える前に、通信経路A−B−Cの設定情報を記憶する(ステップS308)。具体的には、監視装置200は、通信経路A−B−Cを示す経路情報、XC情報、及びセクション情報等を対応付けて記憶しておく。そして、監視装置200は、管理対象の通信経路を、通信経路A−B−Cから通信経路A−D−Cに切り替えるための処理を行う(ステップS310)。具体的には、処理実行部230は、異常要因テーブルを用いて、この場合の対応処理が「経路切替」であると判定する。ここで、監視装置200において、通信経路A−B−Cのバックアップの通信経路として通信経路A−D−Cが予め設定されていたとする。したがって、処理実行部230は、例えばSNMP Setコマンドを用いて、通信経路A−B−Cから通信経路A−D−Cに切り替えるための処理を行う。
経路切替の処理について、例えば、処理実行部230は、無線通信装置100Aに対して、装置側設定のXC情報を変更するためのSNMP Setコマンドを送信する。これにより、無線通信装置100Aは、無線通信装置100Bと接続されていた無線ポートに信号を出力する設定を、無線通信装置100Dと接続される無線ポートに出力する設定に変更する。処理実行部230は、他の無線通信装置100に対しても、同様に、装置側設定のXC情報を変更するSNMP Setコマンドを送信する。
そして、通信経路が切り替わったことに伴い、管理画面出力部218は、図18に例示する管理画面300を、入出力部204に表示させる。
図18は、第2の具体例において通信経路が切り替わった後に表示される管理画面300を例示する図である。図18の例では、ステータス表示部322は、監視装置200が通信経路A−D−Cを管理していること、及び、通信経路A−D−Cが「正常」であることを表示している。また、図18の例では、監視装置200は通信経路A−D−Cを管理しているので、無線通信装置Aと無線通信装置Dとの間に無線通信回線表示部316が表示され、無線通信装置Dと無線通信装置Cとの間に無線通信回線表示部318が表示されている。また、通信経路A−D−Cが「正常」である場合、無線通信回線表示部316及び無線通信回線表示部318は、正常色で表示される。
監視装置200は、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの間の異常が解消したか否かを判定する(ステップS312)。具体的には、監視装置200は、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの通信が回復したことを示すアラーム通知を受信したか否かを判定する。さらに具体的には、監視装置200は、通知受信部220が、無線通信装置100Bから、無線通信装置100Cとの通信が回復したこと(「装置C通信回復」)を示すSNMP Trapコマンドを、アラーム通知として受信したか否かを判定する。あるいは、監視装置200は、通知受信部220が、無線通信装置100Cから、無線通信装置100Bとの通信が回復したこと(「装置B通信回復」)を示すSNMP Trapコマンドを、アラーム通知として受信したか否かを判定する。異常が解消しない場合(S312のNO)は、S312の処理が繰り返される。
一方、異常が解消した場合(S312のYES)、つまり、監視装置200が、無線通信装置100Bと無線通信装置100Cとの通信が回復したことを示すアラーム通知を受信した場合、監視装置200は、通信経路を、通信経路A−D−Cから通信経路A−B−Cに切り替えるための処理を行う(ステップS314)。つまり、監視装置200は、通信経路を、元々管理していた通信経路A−B−Cに戻すための処理を行う。このとき、監視装置200は、S308の処理で記憶していた通信経路A−B−Cの設定情報を用いて、通信経路を切り替えるための処理を行う。これによって、監視装置200は、より効率的に通信経路を切り替える(元に戻す)ことが可能となる。なお、通信経路を切り替える具体的な方法は、S310の処理と同様である。さらに、監視装置200が通信経路A−B−Cに戻す処理を行った後、管理画面出力部218は、図8に例示した管理画面300を、入出力部204に表示させる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述したフローチャートにおいて、各処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。
また、図17のS310の処理において、通信経路A−B−Cのバックアップの通信経路として通信経路A−D−Cが予め設定されていたとしたが、このような構成に限られない。処理実行部230は、各無線通信装置100間の通信品質等から、そのときに最適な通信経路を選択してもよい。
また、図5において、異常種別として「通信回線断」及び「通信回線劣化」が例示されているが、異常種別はこれらに限られない。異常種別は、通信経路がオーバーフローとなったことを示す「通信経路オーバーフロー」を含んでもよい。この場合の対応処理は、複数の通信経路(例えば通信経路A−B−C及び通信経路A−D−C)を用いることとしてもよい。また、「通信回線劣化」の異常要因が「通信経路オーバーフロー」であってもよい。
また、上述した実施の形態においては、処理実行部230は、異常要因テーブルを用いて対応処理を実行するとしたが、異常要因テーブルを用いないで対応処理を実行してもよい。また、上述した実施の形態においては、監視装置20は、エラー通知を受信するとしたが、対応処理を実行可能であれば、エラー通知を受信しなくてもよい。また、異常要因情報は、ビットエラー等を示す情報であってもよい。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 通信システム
10 無線通信装置
12 無線ネットワーク
20 監視装置
22 処理実行部
50 通信システム
60 無線ネットワーク
100 無線通信装置
200 監視装置
202 制御部
204 入出力部
206 記憶部
208 通信部
210 監視処理部
212 設定部
214 テーブル記憶部
216 管理情報記憶部
218 管理画面出力部
220 通知受信部
224 異常判定部
226 アラーム出力部
230 処理実行部
300 管理画面
310 経路図
312,314,316,318 無線通信回線表示部
322 ステータス表示部
324 異常種別表示部
326 異常要因表示部

Claims (14)

  1. 複数の無線通信装置を監視する監視装置であって、
    前記無線通信装置に関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する処理実行手段
    を有する監視装置。
  2. 前記処理実行手段は、前記異常要因情報に関する前記無線通信装置に対して、前記無線通信装置に前記対応処理に関する動作を行わせるためのコマンドを送信する
    請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記処理実行手段は、前記異常要因情報が前記無線通信装置の設定変更に関する情報である場合、前記無線通信装置の設定を変更するための処理を実行する
    請求項1又は2に記載の監視装置。
  4. 前記処理実行手段は、前記対応処理として通信経路の切り替えを実行する場合に、切り替え前の前記通信経路に関する設定情報を記憶し、前記通信経路の切り替えを行うための処理を実行する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の監視装置。
  5. 前記無線通信装置から通知を受信し、
    前記通知から前記異常要因情報及び前記異常種別情報のうちの少なくとも1つの情報を生成する情報生成手段
    をさらに有する請求項1から4のいずれか1項に記載の監視装置。
  6. 前記情報生成手段により生成された前記情報を表示する表示手段
    をさらに有する請求項5に記載の監視装置。
  7. 複数の無線通信装置と、
    前記複数の無線通信装置を監視する監視装置と
    を有し、
    前記監視装置は、
    前記無線通信装置に関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する処理実行手段
    を有する
    通信システム。
  8. 複数の無線通信装置を監視する監視方法であって、
    前記無線通信装置に関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する
    監視方法。
  9. 前記異常要因情報に関する前記無線通信装置に対して、前記無線通信装置に前記対応処理に関する動作を行わせるためのコマンドを送信する
    請求項8に記載の監視方法。
  10. 前記異常要因情報が前記無線通信装置の設定変更に関する情報である場合、前記無線通信装置の設定を変更するための処理を実行する
    請求項8又は9に記載の監視方法。
  11. 前記対応処理として通信経路の切り替えを実行する場合に、切り替え前の前記通信経路に関する設定情報を記憶し、前記通信経路の切り替えを行うための処理を実行する
    請求項8から10のいずれか1項に記載の監視方法。
  12. 前記無線通信装置から通知を受信し、
    前記通知から前記異常要因情報及び前記異常種別情報のうちの少なくとも1つの情報を生成する
    請求項8から11のいずれか1項に記載の監視方法。
  13. 前記生成された情報を表示する
    請求項12に記載の監視方法。
  14. 複数の無線通信装置のそれぞれに関する異常の要因を示す異常要因情報と、前記無線通信装置に関する異常の種別を示す異常種別情報とに対応する対応処理を実行する機能
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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