JP2019090705A - 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019090705A
JP2019090705A JP2017220082A JP2017220082A JP2019090705A JP 2019090705 A JP2019090705 A JP 2019090705A JP 2017220082 A JP2017220082 A JP 2017220082A JP 2017220082 A JP2017220082 A JP 2017220082A JP 2019090705 A JP2019090705 A JP 2019090705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intensity
image
crude oil
oil storage
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017220082A
Other languages
English (en)
Inventor
琢摩 穴原
Takuma Anahara
琢摩 穴原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2017220082A priority Critical patent/JP2019090705A/ja
Priority to PCT/JP2018/042302 priority patent/WO2019098280A1/ja
Publication of JP2019090705A publication Critical patent/JP2019090705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/88Radar or analogous systems specially adapted for specific applications
    • G01S13/89Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging
    • G01S13/90Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging using synthetic aperture techniques, e.g. synthetic aperture radar [SAR] techniques
    • G01S13/9021SAR image post-processing techniques
    • G01S13/9027Pattern recognition for feature extraction
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F22/00Methods or apparatus for measuring volume of fluids or fluent solid material, not otherwise provided for
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F23/00Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm
    • G01F23/22Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water
    • G01F23/28Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water by measuring the variations of parameters of electromagnetic or acoustic waves applied directly to the liquid or fluent solid material
    • G01F23/284Electromagnetic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/88Radar or analogous systems specially adapted for specific applications
    • G01S13/89Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging
    • G01S13/90Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging using synthetic aperture techniques, e.g. synthetic aperture radar [SAR] techniques
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/70Determining position or orientation of objects or cameras

Abstract

【課題】水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、直交面を形成する直角構造を有する構造物における第1の部分の、この面に垂直な方向である第1の方向の位置又は位置の変化量を、高分解能のSAR画像を集めたり3Dデータを作成したりしないで求める。【解決手段】所望の構造物について、複数の時期のSAR強度画像に対して平均をとり、1つの構造物のSAR強度画像における強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線である中心線上で、前記所望の前記構造物の中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点と、所望の時期の前記構造物のSAR強度画像における中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点との距離に基づいて、第1の部分の前記第1の方向の位置の変化量を求める。【選択図】図4

Description

本発明は、構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体、より詳細には、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の第1の部分の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
浮き屋根式の原油タンクの原油備蓄量を合成開口レーダ(以下、「SAR」ともいう。)により推定する手法が提案されている(下記特許文献1)。この手法においては、高分解能SARを用いて、画像データからの多方向観測によりタンクの3Dデータを作成し、浮き屋根の高さを算出することにより、原油備蓄量を求める。
米国特許出願公開第2016/0343124号明細書
しかしながら、上記手法は、高分解能のSAR画像を大量に高頻度で集めるのは難しいこと、高分解能SARが高価であること、画像データからの多方向観測によりタンクの3Dデータを作成する必要があるといった問題点がある。
そこで、本発明は、高分解能のSAR画像を大量に高頻度で集める必要がなく、3Dデータの作成の必要がない、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さ又は高さの変化量を例とする、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の第1の部分の位置又は位置の変化量を求めることができるシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的の1つとする。
本発明の1つの態様は、対象領域内に存在する、複数の、同一の構造を有する構造物であって、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の前記第1の部分の位置の変化量を推定する位置変化量推定システムであって、複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた、重ね合わせ画像を生成する重ね合わせ画像生成部と、前記重ね合わせ画像に対して、前記複数の前記構造物の各々の中心を取得する構造物中心位置取得部と、前記複数の前記構造物のうちの所望の前記構造物のSAR強度画像について、複数の時期のSAR強度画像に対して強度について平均をとり、平均画像を生成する平均画像生成部と、前記平均画像において、1つの構造物のSAR強度画像における強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線である中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点を求める基準点決定部と、所望の時期の前記構造物のSAR強度画像における中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その点と前記基準点との距離に基づいて、前記であって、第1の部分の前記第1の方向の位置の変化量を求める位置変化量算出部とを含むシステムを提供するものである。
前記構造物中心位置取得部は、前記重ね合わせ画像に対して、テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、前記複数の前記構造物の各々の中心を求めるものとすることができる。
前記システムは、前記重ね合わせ画像における前記対象領域から切り出された複数の前記構造物の画像の各々について、強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線を中心線とし、アジマス方向については、該中心線が互いに重なるように前記切り出された前記複数の前記構造物の画像を移動させ、レンジ方向については、前記中心線上の強度分布がマッチングする位置まで、前記切り出された前記複数の前記構造物の画像を互いに移動させてその位置を一致させる位置補正部と、互いの位置が一致された前記切り出された前記複数の前記構造物の画像を重ね合わせてテンプレート画像を生成するテンプレート画像生成部とを更に含むものとすることができる。
前記テンプレート画像生成部は、前記互いの位置が一致された前記切り出された前記複数の前記構造物の画像の同じ位置の画素の強度の最小値を、前記同じ位置の画素の強度とするテンプレート画像を生成するものとすることができる。
前記重ね合わせ画像の各画素の強度は、前記複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像の対応する画素の強度のうちの最小値であるものとすることができる。
前記構造物は、有底円筒状の容器部と、該容器部に収容された原油に接し、収容された原油の量に応じて鉛直方向に移動可能な屋根部を備える原油備蓄用タンクであるものとすることができる。
前記システムは、求めた前記屋根部の高さの変化量と前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、前記原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の変化量を求める原油備蓄量算出部を更に備えるものとすることができる。
前記システムは、前記重ね合わせ画像において前記対象領域を指定する対象領域指定部を更に備え、前記対象領域指定部は、前記原油備蓄用タンクを複数備える原油備蓄基地を指定し、前記原油備蓄量算出部は、前記原油備蓄基地の各原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の変化量の総和を求め、前記原油備蓄基地全体の原油の備蓄量の変化量を求めるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の前記第1の部分の位置を推定するシステムであって、前記構造物のSAR強度画像の前記第1の部分の画像に対して、第1部分テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記第1部分テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である第1部分最近点を求める第1部分最近点決定部と、前記構造物のSAR強度画像の、影の画像及び前記構造物の合成開口レーダ側の周縁部の画像に対して、影テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記影テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である影最近点を求める影最近点決定部と、前記第1部分最近点と前記影最近点との距離に基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置を求める位置算出部とを含むシステムを提供するものである。
前記構造物は、有底円筒状の容器部と、該容器部に収容された原油に接し、収容された原油の量に応じて鉛直方向に移動可能な屋根部を備える原油備蓄用タンクであるものとすることができる。
前記システムは、求めた前記屋根部の高さと前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、前記原油備蓄用タンクの原油の備蓄量を求める原油備蓄量算出部を更に備えるものとすることができる。
前記システムは、前記重ね合わせ画像において前記対象領域を指定する対象領域指定部を更に備え、前記対象領域指定部は、前記原油備蓄用タンクを複数備える原油備蓄基地を指定し、前記原油備蓄量算出部は、前記原油備蓄基地の各原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の総和を求め、前記原油備蓄基地全体の原油の備蓄量を求めるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の第1の部分の位置を推定するシステムであって、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を取得する、位置−反射波強度関係取得部と、前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得する反射波強度取得部と、取得された前記反射波の強度と、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置を求める位置算出部とを含むシステムを提供するものである。
前記位置−反射波強度関係取得部は、前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値を取得し、前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像を取得し、複数の時期の前記構造物のSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた重ね合わせ画像を生成し、前記複数の測定値又は計算値に対応するSAR強度画像の各々について、各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成し、前記差分画像の各々において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得し、前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値と、前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像における前記差分が最大となる点に対応する点の強度から、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と反射波の強度との関係を求め、前記反射波強度取得部は、前記構造物のSAR強度画像を取得し、前記構造物のSAR強度画像の各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成し、前記差分画像において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得するものとすることができる。
前記構造物は、有底円筒状の容器部と、該容器部に収容された原油に接し、収容された原油の量に応じて鉛直方向に移動可能な屋根部を備える原油備蓄用タンクであるものとすることができる。
前記システムは、求めた前記屋根部の高さと前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、前記原油備蓄用タンクの原油の備蓄量を求める原油備蓄量算出部を更に備えるものとすることができる。
前記システムは、前記重ね合わせ画像において前記対象領域を指定する対象領域指定部を更に備え、前記対象領域指定部は、前記原油備蓄用タンクを複数備える原油備蓄基地を指定し、前記原油備蓄量算出部は、前記原油備蓄基地の各原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の総和を求め、前記原油備蓄基地全体の原油の備蓄量を求めるものとすることができる。
本発明の1つの態様は、対象領域内に存在する、複数の、同一の構造を有する構造物であって、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の前記第1の部材の位置の変化量を推定する方法であって、複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた、重ね合わせ画像を生成するステップと、前記重ね合わせ画像に対して、前記複数の前記構造物の各々の中心を取得するステップと、前記複数の前記構造物のうちの所望の前記構造物のSAR強度画像について、複数の時期のSAR強度画像に対して強度について平均をとり、平均画像を生成するステップと、前記平均画像において、1つの構造物のSAR強度画像における強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線である中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点を求めるステップと、所望の時期の前記構造物のSAR強度画像における中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、該遠方側強度最大点と前記基準点との距離に基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置の変化量を求めるステップとを含む方法を提供するものである。
本発明の1つの態様は、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の位置を推定する方法であって、前記構造物のSAR強度画像の前記第1の部分の画像に対して、第1部分テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記第1部分テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である第1部分最近点を求めるステップと、前記構造物のSAR強度画像の、影の画像及び前記構造物の合成開口レーダ側の周縁部の画像に対して、影テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記影テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である影最近点を求めるステップと、前記第1部分最近点と前記影最近点との距離に基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置を求めるステップとを含む方法を提供するものである。
本発明の1つの態様は、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の位置を推定する方法であって、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を準備するステップと、前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得するステップと、取得された前記反射波の強度と、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、前記水平部の高さを求めるステップとを含む方法を提供するものである。
前記第1の部分の前記第1の方向の位置と反射波の強度との関係を準備するステップは、前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値を取得するステップと、前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像を取得するステップと、複数の時期の前記構造物のSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた重ね合わせ画像を生成するステップと、前記複数の測定値又は計算値に対応するSAR強度画像の各々について、各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成するステップと、前記差分画像の各々において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得するステップと、前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値と、前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像における前記差分が最大となる点に対応する点の強度から、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と反射波の強度との関係を求めるステップとを更に含み、前記反射波の強度を取得するステップは、前記構造物のSAR強度画像を取得するステップと、前記構造物のSAR強度画像の各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成するステップと、前記差分画像において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得するステップとを更に含むものとすることができる。
本発明の1つの態様は、前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
本発明の1つの態様は、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
本明細書及び特許請求の範囲において、「水平」は、完全な水平のみならず、略水平も含んだ概念を意味する。
上記構成を有する本発明によれば、安価なL−band SARやScanSARモード等の広域低分解能観測モードを用いることができるので、高分解能のSAR画像を大量に高頻度で集める必要がなく、3Dデータの作成の必要がない、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さ又は高さの変化量を例とする水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の第1の部分の位置又は位置の変化量を求めることができるシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
浮き屋根式タンクの斜視模式図である。 図1のII-II断面図である。 本発明の第1の実施形態の原理を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定システムの機能構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定システムのハードウエア構成の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。 重ね合わせ画像と切り出したタンクの画像の例を示す図である。 タンクの位置を一致させるための処理の基礎となる原理を示す図である。 アジマス方向の位置補正を説明する図である。 レンジ方向の位置補正を説明する図である。 テンプレート画像の例を示す図である。 重ね合わせ画像に対する尤度の算出結果の例を示す図である。 求められた各タンクの中心の例を示す図である。 生成されたタンクの平均画像における中心線上の強度分布を示す図である。 基準点と探索範囲の例を示す図である。 遠方側強度最大点の探索と基準点との関係を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の原理を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る高さ変化量推定システムの機能構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の原理を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る高さ変化量推定システムの機能構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。 浮き屋根の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点の強度の関係の例を示す図である。 ある時期の広域低分解能観測モードのSAR強度画像の例を示す図である。 複数の時期の広域低分解能観測モードのSAR強度画像の重ね合わせ画像の例を示す図である。 あるタンクの、広域低分解能観測モードのSAR強度画像と高分解能観測モードのSAR強度画像の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態の原理について説明する。原油タンクとして一般的な浮き屋根式タンクを例として説明する。図1は、浮き屋根式タンクの斜視模式図である。図2は、図1のII-II断面図である。浮き屋根式タンク1は、有底円筒状の容器部2と、容器部2に接する円板状の浮き屋根3を備える。容器部2には原油4が収容され、原油4上に浮き屋根3が直接浮かぶ構造を有している。よって、浮き屋根式タンク1は、容器部2の側壁(第2の部分)と浮き屋根3(第1の部分)のなす角度が直角となる直角構造を有する。また、浮き屋根3は、容器部2に収容された原油4の量によって、鉛直方向に上下に移動する。すなわち、浮き屋根3の高さが、容器部2に収容された原油4の量に比例する。
図3は、本発明の第1の実施形態の原理を示す図である。SAR強度画像は、合成開口レーダSから観測対象点へと送出された電磁波が、観測対象点から反射されて戻ってくるまでの時間(距離)を画像上に表示するものである。よって、観測対象点に高さがある場合、SAR強度画像上では、観測対象点は、実際の位置よりも合成開口レーダS側に表示される。具体的には、合成開口レーダSから観測対象点までの距離を半径とする円周と地表面との交点の位置に表示される。これを図3についてみると、浮き屋根3と容器部2の接点P、P'は、実際の位置Q、Q'よりもSAR側の位置R、R'に表示される。
合成開口レーダSから観測対象点(浮き屋根3と容器部2の接点)P、P'までの距離が十分大きい場合は、線分SPと線分PR、線分S'P'と線分P'R'はそれぞれ直交し、電磁波の入射角は等しいと見なせるから、観測対象点P、P'の高さ(線分PQ、線分P'Q'の大きさ)をh、h'、線分RQ、線分R'Q'の大きさをd、d'とすると、観測対象点の高さの変化量h−h'は、
h−h'=dtanθ−d'tanθ'≒(d−d')tanθ・・・(1)
と求めることができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定システムの機能構成を示す図である。
高さ変化量推定システム10は、重ね合わせ画像生成部101、対象領域指定部103、位置補正部105、テンプレート画像生成部107、構造物中心位置取得部109、平均画像生成部111、基準点決定部113、高さ変化量算出部115、原油備蓄量算出部117を備える。
重ね合わせ画像生成部101は、重ね合わせ画像生成部101に入力された、複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた、重ね合わせ画像を生成する。
対象領域指定部103は、重ね合わせ画像において解析対象領域を指定する。
位置補正部105は、重ね合わせ画像における対象領域から切り出された複数の構造物の画像の各々について、強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線を中心線とし、アジマス方向については、中心線が互いに重なるように、切り出された複数の構造物の画像を移動させ、レンジ方向については、中心線上の強度分布がマッチングする位置まで、切り出された複数の構造物の画像を互いに移動させてその位置を一致させる。
テンプレート画像生成部107は、互いの位置が一致された切り出された複数の構造物の画像を重ね合わせてテンプレート画像を生成する。
構造物中心位置取得部109は、重ね合わせ画像に対して、複数の構造物の各々の中心位置を取得する。各構造物の中心位置は、テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行うことにより求めることができる。また、各構造物の位置が既に分かっている場合は、その値を取得してもよい。
平均画像生成部111は、複数の構造物のうちの所望の構造物のSAR強度画像について、複数の時期のSAR強度画像に対して強度について平均をとり、平均画像を生成する。
基準点決定部113は、生成された平均画像において、1つの構造物のSAR強度画像における強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線である中心線上で、所望の構造物の中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点を求める。
高さ変化量算出部115(位置変化量算出部)は、所望の時期の構造物のSAR強度画像における中心線上で、所望の構造物の中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その遠方側強度最大点と基準点との距離に基づいて、水平部(第1の部分)の高さ(第1の方向の位置)の変化量を求める。
原油備蓄量算出部117は、求めた屋根部の高さの変化量と原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、各タンクの原油の備蓄量の変化量を求める。また、各タンクの原油の備蓄量の変化量の総和を求めることにより、原油備蓄基地全体の原油の備蓄量の変化量を求める。
図5は、本実施形態に係る高さ変化量推定システム1のハードウエア構成の例を示す図である。高さ変化量推定システム1は、CPU130a、RAM130b、ROM130c、外部メモリ130d、入力部130e、出力部130f、通信部130gを含む。RAM130b、ROM130c、外部メモリ130d、入力部130e、出力部130f、通信部130gは、システムバス130hを介して、CPU130aに接続されている。
高さ変化量推定システム1の各部は、ROMや外部メモリに記憶された各種プログラムが、CPU、RAM、ROM、外部メモリ、入力部、出力部、通信部等を資源として使用することで実現される。
以上のシステム構成を前提に、本発明の第1の実施形態に係る高さ変化量推定システムの高さ変化量推定処理の例を、図6A〜図16等を参照して、以下に説明する。本実施形態では、上記で説明したタンクが行列状に設置された原油備蓄基地のSAR強度画像を例として説明する。
図6A〜図6Bは、本発明の第1の実施形態にかかる高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。
まず、複数の時期の原油備蓄基地5のSAR強度画像が重ね合わせ画像生成部101に入力され、重ね合わせ画像生成部101は、複数の時期の原油備蓄基地5のSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた重ね合わせ画像500を生成する(S101)。同じ位置の地点が一致するように重ね合わせる手法は、干渉SAR解析技術等において周知であるので、詳しい説明は省略する。本実施形態では、重ね合わせ画像500の各画素の強度が、複数の時期のSAR強度画像の対応する画素の強度のうちの最小値となるように重ね合わせが行われる。これにより、個々のSAR強度画像で発生しているノイズを低減することができる。得られた重ね合わせ画像の例を図7に示す。
続いて、対象領域指定部103は、重ね合わせ画像500における解析対象領域501を指定する(S103)。解析対象領域の指定は、人間が重ね合わせ画像500上で領域を指定することによって行われてもよいし、例えば、タンクの位置情報が既に分かっている場合には、その位置情報に基づいてコンピュータにより行われてもよい。本実施形態では、原油備蓄基地5が解析対象領域として指定されている。
次に、タンク1の中心位置をテンプレートマッチングにより求めるために用いるテンプレート画像を生成する。まず、重ね合わせ画像500における解析対象領域内の適切な複数のタンクの画像を切り出す(S105)。本実施形態では、直交する辺の方向が、アジマス方向とレンジ方向となるような正方形の画像に切り出すが、切り出す画像の形状はこれに限定されるものではなく、任意の適切な形状とすることができる。タンク1の画像の切り出しは、人間が重ね合わせ画像500上で領域を指定することによって行われてもよいし、例えば、タンク1の中心位置等の位置情報が既に分かっている場合には、その位置情報に基づいてコンピュータにより行われてもよい。切り出した画像の例を図7に示す。
図7から分かるように、切り出した画像内で、タンクAとタンクBの位置がずれている。そこで、タンクAとタンクBの位置を一致させるために、以下の処理を行うが、ここで、その処理に用いる原理について説明する。なお、図7の例は、理解の容易のために、タンクAとタンクBの位置のずれを強調しているが、実際は、タンクAとタンクBの位置のずれはわずかである。
図8は、タンクの位置を一致させるための処理の基礎となる原理を示す図である。合成開口レーダにおいて、観測対象物から反射された電磁波の強度は、観測対象物の、その接平面がレンジ方向と直交する部分から反射された電磁波の強度が、他の部分よりも大きく観測される。本実施形態のタンク1は、円筒形状を有しているので、タンク1の側壁2aの、タンク1の中心位置を通るレンジ方向の直線Lとタンクの底面の円周との交点W、Qを通り、鉛直方向に延びる部分からの反射波の強度が、他の部分よりも大きく観測される。したがって、タンクA、タンクBの画像のそれぞれにおける強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線を中心線として、互いの中心線が重なり合うように互いを移動すれば、アジマス方向については、その位置が一致する。
位置補正部105は、以下の処理を行う。図9は、アジマス方向の位置補正を説明する図である。まず、図9に示すように、レンジ方向の各画像ラインについて強度の最大値を求め、強度最大値のアジマス方向の分布を求める(S107)。そして、強度最大値のアジマス方向の分布において最大値をとる画像ラインを中心線として、互いの中心線が重なり合うように互いを移動させる(S109)。中心線の求め方はこれに限定されるものではなく、例えば各タンクの画像における強度が最大となる点を求めて、その点を通るレンジ方向の直線を中心線としてもよい。
続いて、各タンクのレンジ方向の位置を一致させる。図10は、レンジ方向の位置補正を説明する図である。まず各タンクについて求められた中心線の画像ライン上の強度分布を求める。例えば、タンクA、タンクBの強度分布は図10のようになる。この各タンクの中心線上の強度分布がマッチングする位置まで、各タンクの画像を互いに移動させる。具体的には、特定のタンク(タンクA)に対して他のタンク(タンクB)の位置を変えながらコンボリューションの値を求め、コンボリューションの値が最大となる位置に他のタンク(タンクB)を移動させる(S111)。マッチング手法としては、上述のようなコンボリューションの値に基づくものに限定されるものではなく、例えば、最大強度をとる位置が一致するように他のタンク(タンクB)を移動させる等、他の任意の適切な手法を用いることができる。
テンプレート画像生成部107は、このようにして互いの位置が一致されたタンクの画像を重ね合わせて、テンプレート画像503を生成する(S113)。本実施形態では、テンプレート画像503の各画素の強度が、複数タンクの画像の対応する画素の強度のうちの最小値となるように重ね合わせが行われる。これにより、個々のタンクの画像で発生しているノイズを低減することができる。得られる重ね合わせ画像の例を図11に示す。タンクの画像の重ね合わせ手法は、これに限定されるものでなく、例えば、テンプレート画像503の各画素の強度が、複数タンクの画像の対応する画素の強度の平均値となるように重ね合わせを行ってもよい。
ここで、テンプレート画像503の中心位置は、アジマス方向については、求められた中心線上にある。一方、レンジ方向の中心位置は、上述のようにタンクAとタンクBの位置のずれはわずかであるから、画像切り出し時や既知の位置としてタンクAの中心が指定されたような場合は、そのタンクAの指定位置としてもよい。また、上述のタンクAに対する複数のタンクBの位置のマッチングにおけるタンクBの位置のずれ量(タンクBの移動量)の平均だけ、タンクAの指定位置から減じた位置としてもよい。
続いて、構造物中心位置取得部109は、重ね合わせ画像500における各タンクの中心位置を、生成したテンプレート画像503を用いてテンプレートマッチングを行うことにより求める。テンプレートマッチングに用いるテンプレート画像は、上記のような手法により生成されるものに限定されるものではなく、任意の手法で予め用意されていればよい。例えば、重ね合わせ画像500から適切なタンクの画像を人間が選択してもよい。具体的には、重ね合わせ画像500に対してテンプレート画像503の位置を変えながらコンボリューションの値(尤度)を求める(S115)。図12は、重ね合わせ画像500に対する尤度の算出結果の例を示す図である。この尤度に対して、適切な閾値により二値化を行い、二値化により1の値となった箇所について、モルフォロジー処理による複数検出箇所の統合を行い、統合された各箇所について、尤度が最大となる点を各タンクの中心位置として求める(S117)。図13は、求められた各タンクの中心位置の例を示す図である。各タンクの中心位置は、各タンクの位置が既に分かっている場合は、その値を取得してもよいし、更に、その値のテンプレート画像を用意して、微修正を行ってもよい。
次に、平均画像生成部111は、各タンクのSAR強度画像について、複数の時期のSAR強度画像に対して強度について平均をとり、平均画像を生成する(S119)。
図14は、生成されたタンクの平均画像における中心線上の強度分布を示す図である。基準点決定部113は、生成された各タンクの平均画像において、中心線上で、上記ステップで求めた各タンクの中心位置よりも、合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点を求める(S121)。
そして、高さ変化量算出部115は、各タンク1の各時期のSAR強度画像における中心線上で、各タンクの中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その遠方側強度最大点と上で求めた基準点との距離に基づいて、浮き屋根3の高さの変化量を求める。具体的には、まず、基準点に対して遠方側強度最大点の探索範囲を設定する。図15に、基準点と探索範囲の例を示す。そして、その探索範囲内で、各タンクの中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求める(S123)。図16に、遠方側強度最大点の探索と基準点との関係を説明する図を示す。そして、基準点から遠方側強度最大点までの画素数を求める(S125)。基準点から遠方側強度最大点までの距離は、基準点から遠方側強度最大点までの画素数と画素当たりのレンジ分解能の積であるから、上記式(1)を参照すると、平均画像のタンクの浮き屋根3の高さ(基準高さ)から高さの変動量は、
(高さの変動量)=(基準点から遠方側強度最大点までの画素数)×(画素当たりのレンジ分解能)×tanθ・・・(2)
により求めることができるので、式(2)により、基準高さからの浮き屋根3の高さの変動量を求める(S127)。
更に、原油備蓄量算出部117は、求めた浮き屋根3の高さの変動量と各タンク1の底面積を乗じることにより、各タンク1の原油の備蓄量の変化量を求める(S129)。各タンク1の底面積は、既知の値を用いたり、SAR強度画像がら求めたり等適切な任意の手法で取得することができる。そして、各タンクの原油の備蓄量の変化量の総和を求めることにより、原油備蓄基地5全体の原油の備蓄量の変化量を求める(S131)。
本実施形態によれば、そのままの観測では原油備蓄タンクの特定や解析が極めて困難な安価なL−band SARを用いても、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さの変化量を例とする直角構造の水平部の高さの変化量を求めることができる。よって、低コストで、3Dデータの作成の必要がない、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さの変化量を例とする直角構造の水平部の高さの変化量を求めることができる。
また、本実施形態によれば、時系列データを用いた機械学習処理によって原油備蓄タンクの抽出処理が自動化され、抽出した原油備蓄タンクの浮き屋根の高さの変化量の推定処理も自動化されている。
(第2の実施形態)
図17は、本発明の第2の実施形態の原理を示す図である。図18は、本発明の第2の実施形態に係る高さ推定システムの機能構成を示す図である。図19は、本発明の第2の実施形態にかかる高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。これらの図17〜図19等を参照して、本発明の第2の実施形態に係る原理、高さ推定システム及び高さ推定処理の例を説明する。図17〜図19において、図1〜図16に対応する部分には同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。また、第2の実施形態に係る高さ推定システムのハードウエア構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
まず、本実施形態の原理について説明する。第1の実施形態と同様に、原油タンクとして一般的な浮き屋根式タンクを例として、図17を参照して説明する。
第1の実施形態で説明したように、SAR強度画像上では、浮き屋根3は、実際の位置よりも合成開口レーダS側に表示される。そして、観測対象点P(浮き屋根3と容器部2の接点)の高さ(線分PQの大きさ)hは、線分RQの大きさをdとすると、
h=dtanθ・・・(3)
により求めることができる。入射角θは既知であるから、dの値が分かれば、浮き屋根3の高さを求めることができる。
一方、図17から分かるように、タンク1が高さを有することによって、合成開口レーダSから送出された電磁波が照射されず、SAR強度画像で影になる部分505が生じる。この影の部分505のうち、浮き屋根3の直下に対応する影505aの位置と、浮き屋根3の画像の位置が分かれば、線分RQの大きさであるdの値が分かり、上の式(3)より、浮き屋根3の高さhを求めることができる。
本実施形態は、浮き屋根3の直下に対応する影505aの位置を、影505aに対応する影テンプレート画像507を用いてテンプレートマッチングで求めると共に、浮き屋根3の画像509の位置を、浮き屋根3の画像509に対応する浮き屋根テンプレート画像509を用いてテンプレートマッチングで求めることにより、浮き屋根3の高さhを求めるものである。
高さ推定システム20は、水平部最近点決定部203、影最近点決定部203、高さ算出部205、原油備蓄量算出部207を備える。
水平部最近点決定部203(第1部分最近点決定部)は、構造物のSAR強度画像の水平部の画像に対して、水平部テンプレート画像(第1部分テンプレート画像)を用いてテンプレートマッチングを行い、マッチングした位置における水平部テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である水平部最近点(第1部分最近点)を求める。
影最近点決定部203は、構造物のSAR強度画像の、影の画像及び構造物の合成開口レーダ側の周縁部の画像に対して、影テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記影テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である影最近点を求める。
高さ算出部205(位置算出部)は、水平部最近点と影最近点との距離に基づいて、水平部の高さ(第1の部分の第1の方向の位置)を求める。
原油備蓄量算出部207は、求めた屋根部の高さと前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、原油備蓄用タンクの原油の備蓄量を求める。また、各タンクの原油の備蓄量の総和を求めることにより、原油備蓄基地全体の原油の備蓄量を求める。
以上のシステム構成を前提に、本発明の第2の実施形態に係る高さ推定システムの高さ推定処理の例を以下に説明する。
水平部最近点決定部203は、各タンクのSAR強度画像504の浮き屋根3の画像に対して、浮き屋根テンプレート画像509を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における浮き屋根テンプレート画像509の合成開口レーダSに最も近い点である浮き屋根最近点Uを求める。具体的には、各タンク1のSAR強度画像504に対して、予め作成された、浮き屋根3の画像509に対応する浮き屋根テンプレート画像511の位置を変えながらコンボリューションの値を求め、コンボリューションの値が最大となる位置の浮き屋根テンプレート画像511の合成開口レーダSに最も近い点である浮き屋根最近点Uを求める(S201)。
影最近点決定部203は、各タンクのSAR強度画像504の影の部分505の画像及び各タンク1の合成開口レーダS側の周縁部506の画像に対して、影テンプレート画像507を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における影テンプレート画像507の合成開口レーダSに最も近い点である影最近点Tを求める。具体的には、各タンクのSAR強度画像504について、強度の逆数をとったSAR逆強度画像を生成し、SAR逆強度画像に対して、予め作成された、影の部分505の画像に対応する影テンプレート画像507の位置を変えながらコンボリューションの値を求める(S203)。また、SAR強度画像504に対して、影テンプレート画像507の位置を変えながらコンボリューションの値を求める(S205)ことによって、各タンクの合成開口レーダS側の周縁部506の画像の強度が大きくなる箇所を評価する。得られた両方のコンボリューションの値を総合的に判断して、最もマッチングした位置の影テンプレート画像507の合成開口レーダSに最も近い点である影最近点Tを求める(S207)。SAR逆強度画像の生成手法としては、SAR強度画像の強度の逆数をとる手法に限定されるものでなく、他の任意の適切な手法によって生成することができる。
線分UTの大きさは、線分RQの大きさと等しいから、高さ算出部205は、上記ステップで求められた浮き屋根最近点Uと影最近点Tとの距離に基づいて、上記式(3)により、浮き屋根3の高さを求める(S209)。
更に、原油備蓄量算出部207は、求めた浮き屋根3の高さと各タンクの底面積を乗じることにより、各タンクの原油の備蓄量を求める(S211)。そして、各タンクの原油の備蓄量の総和を求めることにより、原油備蓄基地5全体の原油の備蓄量を求める(S213)。
本実施形態によれば、そのままの観測では原油備蓄タンクの特定や解析が極めて困難な安価なL−band SARを用いても、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さを例とする直角構造の水平部の高さを求めることができる。よって、低コストで、3Dデータの作成の必要がない、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さを例とする直角構造の水平部の高さを求めることができる。
(第3の実施形態)
図20は、本発明の第3の実施形態の原理を示す図である。図21は、本発明の第2の実施形態に係る高さ推定システムの機能構成を示す図である。図22は、本発明の第3の実施形態にかかる高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。これらの図20〜22等を参照して、本発明の第3の実施形態に係る原理、高さ推定システム及び高さ推定処理の例を説明する。図20〜図22において、図1〜図18に対応する部分には同一の符号を付し、第1及び第2の実施形態と重複する説明は省略する。また、第3の実施形態に係る高さ推定システムのハードウエア構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
まず、本発明の第3の実施形態の原理について説明する。図20は、本発明の第3の実施形態の原理を示す図である。第1及び第2の実施形態と同様に、原油タンクとして一般的な浮き屋根式タンクを例として説明する。
合成開口レーダが観測する反射波の強度は、観測対象物のレーダ断面積に比例する。図20から分かるように、浮き屋根3の高さが小さい場合は直角構造のレーダ断面積は大きくなり、浮き屋根3の高さが大きい場合は直角構造のレーダ断面積は小さくなる。したがって、合成開口レーダが観測する反射波の強度は、浮き屋根3の高さが小さい場合は大きくなり、浮き屋根3の高さが大きい場合は小さくなる。
ある直角構造のレーダ断面積を数式化することは困難な場合が多いので、予め水平部の高さと、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を実測やシミュレーション等によって求めておき、その関係と取得された反射波の強度から、水平部の高さを求めることができる。
高さ推定システム30は、高さ−反射強度関係取得部301、反射波強度取得部303、高さ算出部305、原油備蓄量算出部307を備える。
高さ−反射強度関係取得部301(位置−反射強度関係取得部)は、水平部の高さ(第1の部分の第1の方向の位置)と、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を取得する。
反射波強度取得部303は、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得する。
高さ算出部305(位置算出部)は、取得された反射波の強度と、水平部の高さと、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、水平部の高さを求める。
原油備蓄量算出部307は、求めた屋根部の高さと原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、原油備蓄用タンクの原油の備蓄量を求める。また、各タンクの原油の備蓄量の総和を求めることにより、原油備蓄基地全体の原油の備蓄量を求める。
以上のシステム構成を前提に、本発明の第3の実施形態に係る高さ推定システムの高さ推定処理の例を以下に説明する。
高さ−反射強度関係取得部301は、浮き屋根3の高さと、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を、実測やシミュレーション等により取得する。例えば、実測による場合は、原油備蓄基地5の各タンク1の浮き屋根3の高さはそれぞれ異なる場合が多いので、ある時期の各タンクの浮き屋根3の高さの実測値を取得する(S301)。また、そのある時期にSAR観測を行い、第1の実施形態と同様にして、そのある時期の各タンクのSAR強度画像における中心線上で、各タンクの中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その点の強度を取得する(S303)。そして、各タンクの浮き屋根3の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点の強度から両者の関係を求める(S305)。図23に浮き屋根3の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点の強度の関係の例を示す。本実施形態においては、浮き屋根の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点の強度の関係を求めるのに必要な複数のデータとして、1つの時期の複数のタンクの浮き屋根の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点の強度データを用いたが、1つのタンクの複数の時期又は複数のタンクの複数の時期の浮き屋根の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点の強度を用いてもよい。
反射波強度取得部303は、SARから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得する。具体的には、第1の実施形態と同様にして、各タンク1のSAR強度画像における中心線上で、各タンク1の中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その点の強度を取得する(S307)。
高さ算出部305は、取得された反射波の強度と、水平部の高さと、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、水平部の高さを求める。具体的には、取得された各タンクの遠方側強度最大点の強度と、タンク1の浮き屋根3の高さと遠方側強度最大点の強度との関係とに基づいて、浮き屋根3の高さを求める(S309)。
更に、原油備蓄量算出部307は、求めた浮き屋根3の高さと各タンクの底面積を乗じることにより、各タンクの原油の備蓄量を求める(S311)。そして、各タンクの原油の備蓄量の総和を求めることにより、原油備蓄基地5全体の原油の備蓄量を求める(S313)。
本実施形態によれば、そのままの観測では原油備蓄タンクの特定や解析が極めて困難な安価なL−band SARを用いても、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さを例とする直角構造の水平部の高さを求めることができる。よって、低コストで、3Dデータの作成の必要がない、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さを例とする直角構造の水平部の高さを求めることができる。
(第4の実施形態)
図24は、ある時期の広域低分解能観測モードのSAR強度画像の例を示す図である。図25は、複数の時期の広域低分解能観測モードのSAR強度画像の重ね合わせ画像の例を示す図である。図26は、あるタンクの、広域低分解能観測モードのSAR強度画像と高分解能観測モードのSAR強度画像の例を示す図である。図27は、本発明の第4の実施形態にかかる高さ変化量推定処理の一例のフローチャートである。これらの図24〜27や図8等を参照して、本発明の第4の実施形態に係る高さ推定システム及び高さ推定処理の例を説明する。図27において、図22に対応する部分には同一の符号を付し、第1〜第3の実施形態と重複する説明は省略する。また、第4の実施形態に係る高さ推定システムの機能構成は、第3の実施形態と同様であり、第4の実施形態に係る高さ推定システムのハードウエア構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
第3の実施形態においては、第1の実施形態と同様にして、ある時期の各タンクのSAR強度画像における中心線上で、各タンクの中心位置よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その点の強度を取得する。しかしながら、ScanSARモード等の広域低分解能観測モードを用いた場合、図26に示されるように、分解能が低いために、中心線を明確に判別することが難しい。本実施形態は、ScanSARモード等の広域低分解能観測モードを用いた場合に、中心線上の遠方側強度最大点に対応する点である遠方側強度最大点対応点を求めて、その点の強度を取得することによって、浮き屋根の高さを求めるものである。以下、本発明の第4の実施形態に係る高さ推定システムの高さ推定処理の例を説明する。
第3の実施形態と同様にして、高さ−反射強度関係取得部301は、浮き屋根3の高さと、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を、実測やシミュレーション等により取得する。例えば、実測による場合は、原油備蓄基地5の各タンク1の浮き屋根3の高さはそれぞれ異なる場合が多いので、ある時期の各タンクの浮き屋根3の高さの実測値を取得する(S301)。
また、そのある時期に行われた、ScanSARモード等の広域低分解能観測モードのSAR観測によるSAR強度画像601を取得する(S401)。
一方、第1の実施形態と同様にして、複数の時期の原油備蓄基地5の広域低分解能観測モードのSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた重ね合わせ画像603を生成する(S403)。ここで、重ね合わせ画像603の各画素の強度が、複数の時期のSAR強度画像の対応する画素の強度のうちの最小値となるように重ね合わせが行われる。
次に、ある時期のSAR強度画像の各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算することにより、差分画像を生成する(S405)。
そして、各タンクの差分画像において差分が最大となる点を求め、その点の強度を取得する(S407)。ここで、この差分が最大となる点が、第1の実施形態において求められる、中心線上の遠方側強度最大点に対応する点である遠方側強度最大点対応点となるが、この理由を以下に詳述する。
図8を再び参照して、本実施形態のタンク1は、円筒形状を有しているので、タンク1の側壁2aの、タンク1の中心位置を通るレンジ方向の直線Lとタンクの底面の円周との交点W、Qを通り、鉛直方向に延びる部分からの反射波の強度が、他の部分よりも大きく観測される。合成開口レーダから送出された電磁波を反射する、タンク1の側壁2aの、合成開口レーダに近い側の交点Wを通り、鉛直方向に延びる部分は一定である。これに対して、合成開口レーダから送出された電磁波を反射する、合成開口レーダから遠い側の交点Qを通る部分は、浮き屋根3よりも上の側壁2aの部分であり、時期によって変動するのが通常である。よって、複数の時期のSAR強度画像において、交点Wに対応する点の強度は一定であり、交点Qに対応する点の強度は変動するのが通常である。つまり、上記の重ね合わせ画像603は、重ね合わせ画像603の各画素の強度が、複数の時期のSAR強度画像の対応する画素の強度のうちの最小値となるように重ね合わせが行われたものであるから、重ね合わせ画像603において、交点Qに対応する点の強度が、交点Wに対応する点の強度よりも小さいのが通常である。したがって、ある時期の浮き屋根3の高さが、重ね合わせ画像603の生成に用いられたSAR強度画像に対応する浮き屋根3の高さの最小値と同じでない限り、差分画像においては、交点Wに対応する点の強度はゼロであり、交点Qに対応する点の強度は、ゼロでない値となるので、交点Wに対応する点と交点Qに対応する点とを判別することができ、交点Qに対応する点が、第1の実施形態において求められる、中心線上の遠方側強度最大点に対応する点である遠方側強度最大点対応点となる。
次に、各タンクの浮き屋根3の高さの実測値とSAR強度画像における遠方側強度最大点対応点の強度から両者の関係を求める(S409)。
その後、反射波強度関係取得部303は、SARから直角構造へと送出された電磁波が、直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得する。具体的には、上述のステップS401〜S407と同様にして、各タンクの遠方側強度最大点対応点を求め、その点の強度を取得する(S411)。
高さ算出部305は、取得された反射波の強度と、水平部の高さと、合成開口レーダから直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、前記水平部の高さを求める。具体的には、取得された各タンクの遠方側強度最大点対応点の強度と、タンク1の浮き屋根3の高さと遠方側強度最大点対応点の強度との関係とに基づいて、浮き屋根3の高さを求める(S413)。
更に、原油備蓄量算出部307は、求めた浮き屋根3の高さと各タンクの底面積を乗じることにより、各タンクの原油の備蓄量を求める(S311)。そして、各タンクの原油の備蓄量の総和を求めることにより、原油備蓄基地5全体の原油の備蓄量を求める(S313)。
本実施形態によれば、そのままの観測では原油備蓄タンクの特定や解析が極めて困難なScanSARモード等の広域低分解能観測モードを用いても、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さを例とする直角構造の水平部の高さを求めることができる。よって、3Dデータの作成の必要がない、浮き屋根式タンクの浮き屋根の高さを例とする直角構造の水平部の高さを求めることができる。
上記実施形態においては、観測対象の直角構造として、浮き屋根式タンクの側壁と浮き屋根を例示して説明したが、本発明は、その他の直角構造の観測にも用いることができることはもちろんである。また、直角構造は、水平方向の面を有する水平部と鉛直方向の面を有する鉛直部とが直交面を形成する構造に限定されるものでなく、水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向から該所定の角度と同じ角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する構造であってもよい。
以上、本発明について、例示のためにいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変形及び修正を行うことができることは、当業者に明らかであろう。
1 浮き屋根式タンク
2 容器部
2a 側壁
3 浮き屋根
4 原油
5 原油備蓄基地
10 高さ変化量推定システム
101 重ね合わせ画像生成部
103 対象領域指定部
105 位置補正部
107 テンプレート画像生成部
109 構造物中心位置取得部
111 平均画像生成部
113 基準点決定部
115 高さ変化量算出部
117 原油備蓄量算出部
20 高さ推定システム
201 水平部最近点決定部
203 影最近点決定部
205 高さ算出部
207 原油備蓄量算出部
30 高さ推定システム
301 高さ−反射強度関係取得部
303 反射波強度取得部
305 高さ算出部
307 原油備蓄量算出部
500 重ね合わせ画像
501 解析対象領域
503 テンプレート画像
504 タンクのSAR強度画像
505 影の部分
505a 浮き屋根の直下に対応する影
506 タンクの合成開口レーダ側の周縁部
507 影テンプレート画像
509 浮き屋根の画像
511 浮き屋根テンプレート画像
601 ある時期の広域低分解能観測モードのSAR強度画像
603 重ね合わせ画像
605 あるタンクの広域低分解能観測モードのSAR強度画像
607 あるタンクの高分解観測モードのSAR強度画像
P、P' 浮き屋根と容器部の接点
Q、Q' 実際の位置、合成開口レーダから遠い側の交点
R、R' 画像上の位置
S 合成開口レーダ
T 影最近点
U 浮き屋根最近点
W 合成開口レーダに近い側の交点

Claims (23)

  1. 対象領域内に存在する、複数の、同一の構造を有する構造物であって、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の前記第1の部分の位置の変化量を推定する位置変化量推定システムであって、
    複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた、重ね合わせ画像を生成する重ね合わせ画像生成部と、
    前記重ね合わせ画像に対して、前記複数の前記構造物の各々の中心を取得する構造物中心位置取得部と、
    前記複数の前記構造物のうちの所望の前記構造物のSAR強度画像について、複数の時期のSAR強度画像に対して強度について平均をとり、平均画像を生成する平均画像生成部と、
    前記平均画像において、1つの構造物のSAR強度画像における強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線である中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点を求める基準点決定部と、
    所望の時期の前記構造物のSAR強度画像における中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、その点と前記基準点との距離に基づいて、前記であって、第1の部分の前記第1の方向の位置の変化量を求める位置変化量算出部と、
    を含むシステム。
  2. 前記構造物中心位置取得部は、前記重ね合わせ画像に対して、テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、前記複数の前記構造物の各々の中心を求める請求項1に記載のシステム。
  3. 前記重ね合わせ画像における前記対象領域から切り出された複数の前記構造物の画像の各々について、強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線を中心線とし、アジマス方向については、該中心線が互いに重なるように前記切り出された前記複数の前記構造物の画像を移動させ、レンジ方向については、前記中心線上の強度分布がマッチングする位置まで、前記切り出された前記複数の前記構造物の画像を互いに移動させてその位置を一致させる位置補正部と、
    互いの位置が一致された前記切り出された前記複数の前記構造物の画像を重ね合わせてテンプレート画像を生成するテンプレート画像生成部と、
    を更に含む請求項2に記載のシステム。
  4. 前記テンプレート画像生成部は、前記互いの位置が一致された前記切り出された前記複数の前記構造物の画像の同じ位置の画素の強度の最小値を、前記同じ位置の画素の強度とするテンプレート画像を生成する請求項3に記載のシステム。
  5. 前記重ね合わせ画像の各画素の強度は、前記複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像の対応する画素の強度のうちの最小値である請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記構造物は、有底円筒状の容器部と、該容器部に収容された原油に接し、収容された原油の量に応じて鉛直方向に移動可能な屋根部を備える原油備蓄用タンクである請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 求めた前記屋根部の高さの変化量と前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、前記原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の変化量を求める原油備蓄量算出部を更に備える請求項6に記載のシステム。
  8. 前記重ね合わせ画像において前記対象領域を指定する対象領域指定部を更に備え、
    前記対象領域指定部は、前記原油備蓄用タンクを複数備える原油備蓄基地を指定し、
    前記原油備蓄量算出部は、前記原油備蓄基地の各原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の変化量の総和を求め、前記原油備蓄基地全体の原油の備蓄量の変化量を求める請求項7に記載のシステム。
  9. 水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の前記第1の部分の位置を推定するシステムであって、
    前記構造物のSAR強度画像の前記第1の部分の画像に対して、第1部分テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記第1部分テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である第1部分最近点を求める第1部分最近点決定部と、
    前記構造物のSAR強度画像の、影の画像及び前記構造物の合成開口レーダ側の周縁部の画像に対して、影テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記影テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である影最近点を求める影最近点決定部と、
    前記第1部分最近点と前記影最近点との距離に基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置を求める位置算出部と、
    を含むシステム。
  10. 前記構造物は、有底円筒状の容器部と、該容器部に収容された原油に接し、収容された原油の量に応じて鉛直方向に移動可能な屋根部を備える原油備蓄用タンクである請求項9に記載のシステム。
  11. 求めた前記屋根部の高さと前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、前記原油備蓄用タンクの原油の備蓄量を求める原油備蓄量算出部を更に備える請求項10に記載のシステム。
  12. 前記重ね合わせ画像において前記対象領域を指定する対象領域指定部を更に備え、
    前記対象領域指定部は、前記原油備蓄用タンクを複数備える原油備蓄基地を指定し、
    前記原油備蓄量算出部は、前記原油備蓄基地の各原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の総和を求め、前記原油備蓄基地全体の原油の備蓄量を求める請求項11に記載のシステム。
  13. 水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の第1の部分の位置を推定するシステムであって、
    前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を取得する、位置−反射波強度関係取得部と、
    前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得する反射波強度取得部と、
    取得された前記反射波の強度と、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置を求める位置算出部と、
    を含むシステム。
  14. 前記位置−反射波強度関係取得部は、
    前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値を取得し、
    前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像を取得し、
    複数の時期の前記構造物のSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた重ね合わせ画像を生成し、
    前記複数の測定値又は計算値に対応するSAR強度画像の各々について、各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成し、
    前記差分画像の各々において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得し、
    前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値と、前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像における前記差分が最大となる点に対応する点の強度から、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と反射波の強度との関係を求め、
    前記反射波強度取得部は、
    前記構造物のSAR強度画像を取得し、
    前記構造物のSAR強度画像の各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成し、
    前記差分画像において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得する請求項13に記載のシステム。
  15. 前記構造物は、有底円筒状の容器部と、該容器部に収容された原油に接し、収容された原油の量に応じて鉛直方向に移動可能な屋根部を備える原油備蓄用タンクである請求項13又は14に記載のシステム。
  16. 求めた前記屋根部の高さと前記原油備蓄用タンクの底面積を乗じることにより、前記原油備蓄用タンクの原油の備蓄量を求める原油備蓄量算出部を更に備える請求項15に記載のシステム。
  17. 前記重ね合わせ画像において前記対象領域を指定する対象領域指定部を更に備え、
    前記対象領域指定部は、前記原油備蓄用タンクを複数備える原油備蓄基地を指定し、
    前記原油備蓄量算出部は、前記原油備蓄基地の各原油備蓄用タンクの原油の備蓄量の総和を求め、前記原油備蓄基地全体の原油の備蓄量を求める請求項16に記載のシステム。
  18. 対象領域内に存在する、複数の、同一の構造を有する構造物であって、水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の前記第1の部材の位置の変化量を推定する方法であって、
    複数の時期の、対象領域を含むSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた、重ね合わせ画像を生成するステップと、
    前記重ね合わせ画像に対して、前記複数の前記構造物の各々の中心を取得するステップと、
    前記複数の前記構造物のうちの所望の前記構造物のSAR強度画像について、複数の時期のSAR強度画像に対して強度について平均をとり、平均画像を生成するステップと、
    前記平均画像において、1つの構造物のSAR強度画像における強度が最大となる点を通るレンジ方向の直線である中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である基準点を求めるステップと、
    所望の時期の前記構造物のSAR強度画像における中心線上で、前記所望の前記構造物の前記中心よりも合成開口レーダから遠い側において強度が最大となる点である遠方側強度最大点を求め、該遠方側強度最大点と前記基準点との距離に基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置の変化量を求めるステップと、
    を含む方法。
  19. 水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の位置を推定する方法であって、
    前記構造物のSAR強度画像の前記第1の部分の画像に対して、第1部分テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記第1部分テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である第1部分最近点を求めるステップと、
    前記構造物のSAR強度画像の、影の画像及び前記構造物の合成開口レーダ側の周縁部の画像に対して、影テンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、最もマッチングした位置における前記影テンプレート画像の合成開口レーダに最も近い点である影最近点を求めるステップと、
    前記第1部分最近点と前記影最近点との距離に基づいて、前記第1の部分の前記第1の方向の位置を求めるステップと、
    を含む方法。
  20. 水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面を有する第1の部分と、鉛直方向の面又は鉛直方向から前記所定の角度だけ傾斜した面を有する第2の部分が直交面を形成する直角構造を有する構造物における、前記水平方向の面又は水平方向から所定の角度だけ傾斜した面に垂直な方向である第1の方向の位置を推定する方法であって、
    前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係を準備するステップと、
    前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度を取得するステップと、
    取得された前記反射波の強度と、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と、前記合成開口レーダから前記直角構造へと送出された電磁波が、該直角構造によって反射されてなる反射波の強度との関係とに基づいて、前記水平部の高さを求めるステップと、
    を含む方法。
  21. 前記第1の部分の前記第1の方向の位置と反射波の強度との関係を準備するステップは、
    前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値を取得するステップと、
    前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像を取得するステップと、
    複数の時期の前記構造物のSAR強度画像を、同じ位置の地点が一致するように重ね合わせた重ね合わせ画像を生成するステップと、
    前記複数の測定値又は計算値に対応するSAR強度画像の各々について、各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成するステップと、
    前記差分画像の各々において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得するステップと、
    前記第1の部分の前記第1の方向の位置の複数の測定値又は計算値と、前記複数の測定値又は計算値にそれぞれ対応するSAR強度画像における前記差分が最大となる点に対応する点の強度から、前記第1の部分の前記第1の方向の位置と反射波の強度との関係を求めるステップと、
    を更に含み、
    前記反射波の強度を取得するステップは、
    前記構造物のSAR強度画像を取得するステップと、
    前記構造物のSAR強度画像の各画素の強度と、重ね合わせ画像の対応する画素の強度をとの差分を計算し、差分画像を生成するステップと、
    前記差分画像において、差分が最大となる点を求め、その点の強度を前記反射波の強度として取得するステップと、
    を更に含む請求項20に記載の方法。
  22. 請求項18〜21に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  23. 請求項22に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2017220082A 2017-11-15 2017-11-15 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 Pending JP2019090705A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220082A JP2019090705A (ja) 2017-11-15 2017-11-15 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体
PCT/JP2018/042302 WO2019098280A1 (ja) 2017-11-15 2018-11-15 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220082A JP2019090705A (ja) 2017-11-15 2017-11-15 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019090705A true JP2019090705A (ja) 2019-06-13

Family

ID=66538604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017220082A Pending JP2019090705A (ja) 2017-11-15 2017-11-15 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019090705A (ja)
WO (1) WO2019098280A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020124253B4 (de) * 2020-09-17 2023-08-03 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Füllstandsbestimmung von Öltanks durch Radarbildgebung eines Satelliten
GB2622059A (en) * 2022-08-31 2024-03-06 Iceye Oy Fluid storage monitoring

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4184155A (en) * 1978-09-22 1980-01-15 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Radar target for remotely sensing hydrological phenomena
US5053778A (en) * 1989-08-10 1991-10-01 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Generation of topographic terrain models utilizing synthetic aperture radar and surface level data
JP6421395B2 (ja) * 2014-09-05 2018-11-14 国立研究開発法人情報通信研究機構 Sar図からの立体地形図形成方法
US20160343124A1 (en) * 2015-05-19 2016-11-24 Genscape Intangible Holding, Inc. Method and system for determining a status of one or more tanks in a particular location

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019098280A1 (ja) 2019-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110574071B (zh) 用于对齐3d数据集的设备,方法和系统
Guerneve et al. Three‐dimensional reconstruction of underwater objects using wide‐aperture imaging SONAR
EP2249311B1 (en) Systems and methods for extracting planar features, matching the planar features, and estimating motion from the planar features
US7813900B2 (en) Displacement detection method, displacement detection device, displacement detection program, phase singularity matching method and phase singularity matching program
JP5198883B2 (ja) 腫瘍領域サイズ測定方法および装置ならびにプログラム
Campos et al. A surface reconstruction method for in-detail underwater 3D optical mapping
EP3226212B1 (en) Modeling device, three-dimensional model generating device, modeling method, and program
Podsiadlo et al. Characterization of surface topography of wear particles by SEM stereoscopy
WO2019098280A1 (ja) 構造物における直角構造の位置又は位置の変化量を推定するためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体
Järemo Lawin et al. Efficient multi-frequency phase unwrapping using kernel density estimation
Girón et al. Nonparametric edge detection in speckled imagery
EP3989169A1 (en) Hybrid photogrammetry
US8463077B1 (en) Rotation phase unwrapping algorithm for image reconstruction
JP2009086882A (ja) 物体検出装置
EP2757526B1 (en) Systems and methods for 3D data based navigation using a watershed method
Sazbon et al. Qualitative real-time range extraction for preplanned scene partitioning using laser beam coding
Kokovkina et al. The algorithm of EKF-SLAM using laser scanning system and fisheye camera
CN107246863B (zh) 一种不规则断面隧道内壁影像投影展开方法
KR20210004411A (ko) 최적의 이동경로 생성 장치 및 방법
Domínguez et al. Deriving digital surface models from geocoded SAR images and back-projection tomography
JP6897862B2 (ja) 物体検出装置、物体検出システム、物体検出方法及びプログラム
MacKinnon et al. Lateral resolution challenges for triangulation-based three-dimensional imaging systems
MacKinnon et al. Review of measurement quality metrics for range imaging
KR101131164B1 (ko) 초음파 센서를 이용한 모서리 형상 탐지 방법
MacKinnon et al. Measurement quality metrics for rapid laser range scanning