JP2019089339A - 複数層基板および製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
鋼板の表面の酸化を制限するために鋼板が不活性または還元雰囲気下で炉を通過する際の、鋼板のアニール;
板が浴から出る時に金属/金属合金でコーティングされるように、板が液体状態の金属または金属合金の浴を通過する際の、板の浸漬コーティング。
− 堆積される材料を構成する、または含有する源。この源は、例えば、真空蒸発器のるつぼまたはスパッタリングのターゲットであってもよい。堆積される材料は、イオン、原子または原子の群もしくは分子の群の形態でこの源から脱離しなければならない。
− コーティングされる部分に対応する基板。源から生じた材料は、基板に付着して核を形成し(核形成)、これが徐々に発達して(成長)、おおよそ秩序化したコーティング層をもたらす。
− 源を基板から分離し、蒸気相における材料移動の現象の場所となる媒体。
基板は、金属板をさらに備え、金属板の表面の少なくとも1つは、酸化物の第1の層を有し、この酸化物の第1の層は、少なくとも8重量%のニッケルおよび少なくとも10重量%のクロムを含有し、残りは鉄、追加的な元素および製造工程から生じる不純物である金属コーティングの第1の層により直接覆われ、この第1の金属コーティング層は、腐食防止コーティングの第1の層により直接覆われ、第1の腐食防止コーティング層は、少なくとも8重量%のニッケルおよび少なくとも10重量%のクロムを含有し、残りは鉄、追加的な元素および製造工程から生じる不純物である第2の金属コーティング層により直接覆われた酸化物の第2の層により覆われ、この第2の金属コーティング層は、第2の腐食防止コーティング層により直接覆われている;
金属コーティング層は、10から13重量%の間のニッケル、16から18重量%の間のクロムを含有し、残りは鉄および製造工程から生じる潜在的不純物であるステンレス鋼からなる;
金属コーティング層は、0.02重量%の炭素、16から18重量%の間のクロム、10.5から13重量%の間のニッケル、2から2.5重量%の間のモリブデン、0.9から1.3重量%の間のケイ素、1.8から2.2重量%の間のマンガンを含有し、残りは鉄および製造工程から生じる潜在的不純物であるステンレス鋼の層からなる;
金属コーティング層は、2から15nmの間の厚さを有する;
腐食防止コーティング層は、亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、チタン、ニッケル、クロム、マンガンおよびこれらの合金を含む群から選択される金属からなる;
腐食防止コーティング層は、亜鉛もしくは亜鉛合金からなる;
腐食防止コーティング層は、複数の金属コーティングの副層からなる;
少なくとも1つの腐食防止層は、酸化物の層の下に位置し、酸化物の層と直接接触している;
基板は、酸化物の層の下に位置する鋼板をさらに備える;ならびに/または
鋼板は、450MPa以上の強度を有する鋼である。
0.1重量%までのTiを含有し得る、格子間元素を含まない鋼(IF−格子間元素不含);
1重量%までのSi、Crおよび/またはAlを伴う、3重量%までのMnを含有し得る、DP500鋼からDP1200鋼まで等の二相鋼、
例えば約1.6重量%のMnおよび1.5重量%のSiを含有するTRIP780等のTRIP(変態誘起塑性)鋼;
リンを含有するTRIPまたは二相鋼;
TWIP(双晶誘起塑性)鋼−高含有量のMn(一般に17から25重量%)を有する鋼、
例えば10重量%までのAlを含有し得る、Fe−Al鋼等の低密度鋼;
他の合金元素(Si、Mn、Al等)を伴う、高含有量のクロム(一般に13から35重量%)を有するステンレス鋼。
合否判定基準
T曲げ試験
この試験の目的は、コーティングされた板を180°の角度で曲げることにより、コーティングの接着性を決定することである。適用される曲げ半径は、使用される基板の厚さの2倍に等しい(「2T」曲げに相当する。)。コーティングの接着性は、接着テープの貼付により検証される。接着テープを剥がした後に、試験された板上にコーティングが残留し、テープ上に見られない場合、試験結果は良好と判定される。
この方法は、試験の間にカップが形成される、スタンピング試験の実行からなる。この材料および金属コーティングの変形は、基板上の金属堆積物の接着性に関する潜在的問題を特定する。接着性の喪失(または粉化)は、スタンピングの前後に秤量されるカップの重量の減少として、g/m2で表現される。
この試験の第1の段階は、コーティングされた鋼板にパンチを適用し、30kN以上の強度の低下が観察される曲げ角度を測定することからなる。この強度の降下は、基板の亀裂に対応する。次いで、金属コーティングの接着試験は、この亀裂点に近いが亀裂点未満の角度でコーティングされた板を曲げ、接着コーティングの貼付により亜鉛の接着性を確認することからなる。接着テープを剥がした後に、板上に亜鉛コーティングが残留し、テープ上に見られない場合、試験結果は良好と判定される。
試験の全てにおいて、使用されたステンレス鋼316Lの組成は、0.02%のC、16から18%のCr、10.5から13%のNi、2から2.5%のMo、1%のSi、2%のMn、0.04%のP、0.03%のSである。パーセントは重量パーセントであり、残りは鉄および製造から生じる潜在的不純物である。
− 50℃未満の温度で保持されたギ酸HCOOHまたは硫酸H2SO4を含有する浴に通過させることによる、鋼板の艶出し。このステップの目的は、FeO型の鉄酸化物の上部層を除去することであるが、下の酸化物の層は除去されない。
− 水による濯ぎ。
− 濯ぎステップ中に吸着した水を除去するための乾燥。
− 10−3mbar未満の圧力Pを有する真空チャンバ内へのストリップの挿入。
− 5μmの亜鉛の層の真空蒸着。
異なるグレードの鋼および異なる工程パラメータを使用して、一連の12個の試験片を調製した。本発明に従って試験片の組を製造し、以下の工程ステップに供した:
− 鋼板の表面上に存在する潜在的有機残渣を排除するためのアルカリ脱脂。この脱脂は、60℃で保持された塩基性溶液の浴中にストリップを浸漬することにより行われた。各試験片に対して使用される浸漬時間および浴の特徴は、以下の表に示される。
− 水による濯ぎ。
− 濯ぎステップ中に吸着した水を排除するための乾燥。
− 10−3mbar未満の圧力P下の真空チャンバ内へのストリップの挿入。
− 約120℃の温度へのストリップの予熱。
− マグネトロンカソード粉砕(上記のこの方法の説明を参照されたい。)によるステンレス鋼316Lの層の堆積。このステンレス鋼316Lの層の厚さは、試験片ごとに様々であり、以下の表に示される。
− JVD(上記のこの工程の説明を参照されたい。)による亜鉛の層の堆積。
Usibor(R)鋼から開始して、一連の2つの試験片を調製した。2つの試験片を、以下の工程ステップに供した:
− 鋼板の表面上に存在し得る任意の潜在的有機残渣を除去するためのアルカリ脱脂。この脱脂は、60℃で保持された塩基性溶液の浴中にストリップを浸漬することにより行われる。各試験片に対して使用される浸漬時間および浴の特徴は、以下の表に示される。
− 水による濯ぎ。
− 濯ぎステップ中に吸着した水を除去するための乾燥。
− 10−3mbar未満の圧力P下の真空チャンバ内へのストリップの挿入。
− 金属コーティングの堆積。
Claims (16)
- 複数の層を有する基板であって、複数の層の少なくとも1つは、金属酸化物を含み、そして、少なくとも8重量%のニッケルおよび少なくとも10重量%のクロムを含有し、残りは鉄、追加的な元素および製造工程から生じる不純物である金属コーティングの層により直接覆われ、この金属コーティング層自体は、腐食防止コーティング層により直接覆われている基板。
- 金属板を備え、金属板の表面の少なくとも1つは、酸化物の第1の層を有し、この酸化物の第1の層は、少なくとも8重量%のニッケルおよび少なくとも10重量%のクロムを含有し、残りは鉄、追加的な元素および製造工程から生じる不純物である金属コーティングの第1の層により直接覆われ、この第1の金属コーティング層自体は、腐食防止コーティングの第1の層により直接覆われ、この第1の腐食防止コーティング層自体は、少なくとも8重量%のニッケルおよび少なくとも10重量%のクロムを含有し、残りは鉄、追加的な元素および製造工程から生じる不純物である第2の金属コーティング層により直接覆われた酸化物の第2の層により覆われ、この第2の金属コーティング層自体は、第2の腐食防止コーティング層により直接覆われている、請求項1に記載の複数の層を有する基板。
- 金属コーティング層が、10から13重量%の間のニッケル、16から18重量%の間のクロムを含有し、残りは鉄および製造工程から生じる潜在的不純物であるステンレス鋼を含む、請求項1または2に記載の複数の層を有する基板。
- 金属コーティング層が、0.02重量%の炭素、16から18重量%の間のクロム、10.5から13重量%の間のニッケル、2から2.5重量%の間のモリブデン、0.9から1.3重量%の間のケイ素、1.8から2.2重量%の間のマンガンを含有し、残りは鉄および製造工程から生じる潜在的不純物であるステンレス鋼の層を含む、請求項1から3のいずれかに記載の複数の層を有する基板。
- 金属コーティング層が、2から15nmの間の厚さを有する、請求項1から4のいずれかに記載の複数の層を有する基板。
- 腐食防止コーティング層が、亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、チタン、ニッケル、クロム、マンガンおよびこれらの合金を含む群から選択される金属を含む、請求項1から5のいずれかに記載の複数の層を有する基板。
- 腐食防止コーティング層が、亜鉛または亜鉛合金を含む、請求項6に記載の複数の層を有する基板。
- 腐食防止コーティング層が、複数の金属コーティングの副層を含む、請求項1から7のいずれかに記載の複数の層を有する基板。
- 少なくとも1つの腐食防止層が、酸化物の層の下に位置し、酸化物の層と直接接触している、請求項1から8のいずれかに記載の複数の層を有する基板。
- 酸化物の層の下に位置する鋼板を備える、請求項1から9のいずれかに記載の複数の層を有する基板。
- 鋼板が、450MPa以上の強度を有する鋼である、請求項10に記載の複数の層を有する基板。
- 金属コーティング層が、真空蒸着工程および電着工程から選択される工程により堆積される、請求項1から11のいずれかに記載の複数の層を有する基板を製造するための方法。
- 堆積工程が、マグネトロンカソード粉砕工程である、請求項12に記載の方法。
- 腐食防止層が、真空蒸着工程および電着工程から選択される工程により堆積される、請求項12または13に記載の複数の層を有する基板を製造するための方法。
- 少なくとも1つの金属酸化物の層を備える基板の表面を調製するための方法であって、少なくとも8重量%のニッケルおよび少なくとも10重量%のクロムを含有し、残りは鉄および製造方法から生じる不純物である金属コーティングが、前記酸化物の層の事前の酸洗なしで前記酸化物の層上に堆積される方法。
- 腐食防止コーティングが、金属コーティング上に堆積される、請求項15に記載の方法。
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JP2008518110A (ja) * | 2004-11-01 | 2008-05-29 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 耐食性のバイポーラプレートを製造する方法 |
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