JP2019087867A - 音響出力装置 - Google Patents

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【課題】装用時に周辺音とともに目的音を聴く場合に、目的音の聴取性が低下するのを抑える。【解決手段】イヤホン10aは、ユーザーの周辺音を収音するマイク110と、マイク110の収音に基づく第1信号に対して所定の周波数特性を付与するイコライザー116と、ユーザーの鼓膜に向けて放音するスピーカー140と、スピーカー140近傍の音を収音するマイク150と、マイク150の収音に基づく第2信号の逆相信号を生成する逆相信号生成回路156と、目的音信号の供給状態に基づく係数αを、逆相信号に乗算する乗算器159と、目的音信号と、乗算器159による乗算信号と、イコライザー116による出力信号とを加算してスピーカー140に向けて出力する加算器130と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば音響出力装置に関する。
イヤホンやヘッドホンなどの音響出力装置において、ヒアスルーの機能を持たせたい、という要望がある。ヒアスルーとは、ユーザーが音響出力装置を装用していても、あたかも非装用であるかのように周辺音を聴くことができる機能をいう(例えば特許文献1参照)。
特表2015−537465号公報
ところで、ユーザーが音響出力装置を装用し、周辺音とともに音楽プレーヤなどの外部端末から供給される目的の音(以下、「目的音」と称呼する)を聴く場合に、目的音の聴取性が低下することがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、音響出力装置を装用して、周辺音とともに目的音を聴く場合に、目的音の聴取性が低下するのを抑える技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る音響出力装置は、ユーザーの周辺音を収音する第1マイクと、前記第1マイクの収音に基づく第1信号に対して所定の周波数特性を付与するイコライザーと、ユーザーの鼓膜に向けて放音するスピーカーと、前記スピーカー近傍の音を収音する第2マイクと、前記第2マイクの収音に基づく第2信号の逆相信号を生成する逆相信号生成回路と、目的音を示す目的音信号の供給状態に基づく係数を、前記逆相信号に乗算する乗算器と、前記目的音信号と、前記乗算器による乗算信号と、前記イコライザーによる出力信号とを加算して前記スピーカーに向けて出力する加算器と、を含む。
第1実施形態に係るイヤホンの構成を示すブロック図である。 処理回路による係数の変化例を示す図である。 処理回路による係数の変化例を示す図である。 イヤホンの構造を示す図である。 イヤホンの装用状態を示す図である。 第2実施形態に係るイヤホンの構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係るイヤホンの構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係るヘッドホンを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る音響出力装置の一例であるイヤホン10aの構成を示すブロック図である。この図に示されるように、イヤホン10aは、マイク110、150、アンプ112、134、152、ADC114、154、イコライザー116、IF122、加算器130、DAC132、スピーカー140、逆相信号生成回路156および乗算器159を含む。なお、イヤホン10aがユーザーに装用されたとき、スピーカー140の放音方向が、当該ユーザーの外耳道に向かう方向に配置され、マイク150は、スピーカー140の放音方向であって、外耳道と音響結合された空間に配置される。
マイク110(第1マイク)は、イヤホン10aを装用するユーザーの周辺音を収音する。アンプ112は、マイク110により収音された信号(第1信号)を増幅し、ADC(Analog to Digital Converter)114は、アンプ112による増幅された信号をデジタル信号に変換する。
イコライザー116は、ADC114の出力信号に補正処理を、例えば、イヤホン10aの装用時における遮音によって損失する特性を予め補償する処理を施し、当該処理を施した信号を加算器130における第1入力端に供給する。
IF(InterFace)122は、外部端末200から無線により信号を受信するインターフェイスである。IF122が受信する信号は、外部端末200で再生された信号、すなわちユーザーに聴かせる音(目的音)の目的音信号である。IF122によって受信された目的音信号は、加算器130における第2入力端に供給される。
なお、目的音信号は、例えば外部端末200で再生された音楽信号である。また、IF122は、目的音信号を無線ではなく有線で受信する構成としても良い。
処理回路124は、外部端末200から通知される状態信号により、当該外部端末200が再生状態であるのか停止状態であるのかを認識して、当該状態に応じて係数αを生成し、乗算器159に供給する。
具体的には、処理回路124は、状態信号により、外部端末200が停止状態から再生状態に変化したと認識したとき、例えば図2に示されるように、係数αを「0」から時間Tuをかけて「1」まで滑らかに変化させる。このため、外部端末200が停止状態から再生状態になって時間Tuが経過した後であれば、係数αは「1」となる。
一方、処理回路124は、状態信号により、外部端末200が再生状態から停止状態に変化したと認識したとき、例えば図3に示されるように、係数αを「1」から時間Tdをかけて「0」まで滑らかに変化させる。このため、外部端末200が再生状態から停止状態になって時間Tdが経過した後であれば、係数αが「0」となる。
なお、外部端末200が例えばPC(Personal Computer)などであって、音楽等をアプリケーションプログラムの実行によって再生して目的音信号を出力する構成であれば、処理回路124と外部端末200とは、一体化された当該PCとなる。
また、時間TuおよびTdについては、短過ぎると、ユーザーに異音として認識されるので、それぞれ1ミリ秒以上であることが好ましい。
加算器130は、第1入力端、第2入力端および第3入力端のそれぞれに供給された信号同士を加算して、DAC(Digital to Analog Converter)132に供給する。DAC132は、加算器130によって加算された信号をアナログに変換し、アンプ134は、DAC132により変換された信号を増幅する。スピーカー140は、アンプ134により増幅された信号を空気の振動、すなわち音に変換して出力する。
マイク150(第2マイク)は、スピーカー140の近傍に設けられて、当該スピーカー140から出力された音などを収音する。アンプ152は、マイク150により収音された信号(第2信号)を増幅し、ADC154は、アンプ152により増幅された信号をデジタル信号に変換して、逆相信号生成回路156に供給する。
逆相信号生成回路156は、ADC154からの出力信号の位相を反転させた関係にあって、音量(振幅)がほぼ等しい逆相信号を、周波数、振幅および位相を調整して生成する。なお、逆相信号生成回路156は、生成する逆相信号については、内蔵されたローパスフィルターによって例えば周波数が200Hz以下の成分に制限している。
乗算器159は、逆相信号生成回路156による逆相信号に係数αを乗算し、当該乗算の結果である乗算信号を加算器130における第3入力端に供給する。
なお、図1において、例えばイコライザー116、加算器130、逆相信号生成回路156および乗算器159は、例えば1または2以上のチップで集積したDSP(Digital Signal Processor)で構成すると、省スペース化を図ることができる。
図4は、イヤホン10aの構造を示す図である。
この図に示されるようにイヤホン10aは、例えばカナル型であり、ハウジング(筐体)160およびイヤーピース180を含む。
ハウジング160は、概略筒状である。ハウジング160の内部空間には、スピーカー140、マイク110および150が設けられる。詳細には、ハウジング160の内部空間を区画するようにスピーカー140が取り付けられ、当該スピーカー140の放音面は、外耳道に向かう方向となっている。
マイク150は、ハウジング160の内部空間のうち、スピーカー140が放音される空間、例えば、スピーカー140で区画される空間のうち、外耳道寄り(図において右側)に取り付けられる。
なお、ハウジング160には、装用時において、スピーカー140で区画される内部空間のうち、外耳道寄り空間を、外部と通気させる通気孔168が1または複数設けられる。
一方、マイク110は、スピーカー140で区画される内部空間のうち、外耳道とは反対側の空間において反対側に設けられる。
イヤーピース180は、ポリビニルやスポンジなどの弾力性を有する素材により、開口部186で開口する中空の砲弾形に成形されて、ハウジング160の外耳道側に対し着脱自在となっている。イヤーピース180がハウジング160に取り付けられた状態では、開口部186がハウジング160の内部空間に連通する。
なお、図1で示したイヤホン10aの構成する要素のうち、マイク110、150およびスピーカー140以外の要素については、ハウジング160の内部空間、例えばマイク110の近傍に設けられるが、図4では省略されている。
図5は、イヤホン10aの装用状態を示す図であり、詳細には、イヤホン10aがユーザーWの右耳に装用された状態を示す図である。この図に示されるように、イヤホン10aのイヤーピース180が外耳道314に挿入される。詳細には、開口部186が鼓膜312に向かう方向に、イヤーピース180が外耳道314に挿入される一方で、ハウジング160の一部が外耳道314から露出した状態となる。
次に、イヤホン10aの動作について説明する。まず、外部端末200が再生状態である場合について説明する。
外部端末200が停止状態から再生状態に変化して時間Tu経過した後では、係数αが「1」である。図5に示されるようにイヤホン10aがユーザーWに装用された場合に、スピーカー140は、加算器130による加算信号、詳細には、マイク110で収音された周辺音の信号と、外部端末200から供給された目的音信号と、係数αとして「1」が乗算された逆相信号との加算信号に基づいて発音する。
逆相信号生成回路156では、マイク150で収音された信号のうち、周波数が200Hz以下の成分の逆相信号を出力する。このため、スピーカー140が当該加算信号に基づいて発音した場合、周辺音の信号のうち、周波数が200Hz以下の成分が抑圧された状態で鼓膜312に到達する。なお、当該逆相信号によって抑圧される周辺音としては、例えば、送風音やエンジンなどの機械音、走行音などが挙げられる。
このように、イヤホン10aを装用したユーザーは、外部端末200が目的音信号の再生状態であれば、周辺音のうち、低い周波数成分のノイズがキャンセルされた状態で知覚する。したがって、イヤホン10aによれば、目的音信号に基づく音の低域部分、特にリズム音が、周辺音によってマスクされることがないので、目的音信号に基づく音の聴取性を向上させることができる。
イヤホン10aが装用されていない場合、ユーザーWは、音を、外耳道314(空気)を介し鼓膜312を振動させて聴覚神経に伝わる気導音と、振動が皮膚や骨等を伝わり直接聴覚神経に伝わる骨伝導音との合算により知覚する。なお、骨伝導音には、自己の声帯の振動が骨等を介して聴覚神経に伝達することで知覚される自声音が含まれる。
一方、イヤホン10aがユーザーWに装用された場合、当該ユーザーWの外耳道314は、イヤーピース180により閉塞または遮音されるので、スピーカー140から発せられる音と、通気孔168を介して外耳道314に漏れ入る音と、骨伝導音との合算で音を知覚する。
イヤホン10aの装用時においてスピーカー140から発せられる音は、外耳道314の閉塞・遮音によって、イヤホン10aの非装用時とは異なる伝達特性、具体的には、ある帯域成分が損失した状態で鼓膜312に到達する。ただし、マイク110で収音された周辺音の信号は、イコライザー116による補償処理によって、装用時にイヤーピース180による閉塞・遮音による損失が予め補償されているので、ユーザーWは、スピーカー140から発せられる音のうち、周辺音については、イヤホン10aが非装用であるかのごとく、自然な感じで知覚することができる。
外部端末200が停止状態である場合におけるイヤホン10aの動作について説明する。
外部端末200が再生状態から停止状態に変化して時間Td経過した後では、係数αが「0」となる。また、目的音信号も外部端末200から供給されない。このため、図5に示されるようにイヤホン10aがユーザーWに装用された場合に、外部端末200が停止状態であれば、マイク110で収音された周辺音の信号に基づく音のみが、スピーカー140から発せられる。
マイク110で収音された周辺音の信号は、イコライザー116による補償処理によって、イヤーピース180による閉塞・遮音による損失が予め補償されているので、再生状態と同様に、ユーザーWは、スピーカー140から発せられる周辺音については、イヤホン10aが非装用であるかのごとく、自然な感じで知覚することができる。
外部端末200が停止状態から再生状態に変化した直後におけるイヤホン10aの動作について説明する。
停止状態から再生状態に変化した場合、処理回路124は、係数αを「0」から「1」まで、図2に示されるように滑らかに変化させる。
このため、加算器130における第3入力端に供給される乗算信号の振幅は、急激に大きくならない。したがって、イヤホン10aによれば、外部端末200が再生状態となったとき、ノイズのキャンセル動作が開始したことに伴う異音を、ユーザーが認識してしまうのを防止することができる。
外部端末200が再生状態から停止状態に変化した直後において、処理回路124は、係数αを「1」から「0」まで、図3に示されるように滑らかに変化させる。このため、加算器130における第3入力端に供給される乗算信号の振幅は、急激にゼロとはならない。したがって、イヤホン10aによれば、外部端末200が停止状態となったとき、ノイズのキャンセル動作が停止したことに伴う異音をユーザーが認識しまうのを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係るイヤホン10bの構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、イヤホン10bは、外部端末200の状態を検出する処理回路124を内蔵した構成となっている。
第2実施形態において、処理回路124は、IF122によって受信された目的音信号の音量(または音量時間平均値)がしきい値未満であるときに、外部端末200が停止状態であると判別し、目的音信号の音量(または音量時間平均値)がしきい値以上であるときに、外部端末200が再生状態であると判別する。処理回路124は、停止状態から再生状態に変化したとき、係数αを「0」から時間Tuをかけて「1」まで滑らかに変化させる点、および、再生状態から停止状態に変化したとき、係数αを「1」から時間Tdをかけて「0」まで滑らかに変化させる点については、第1実施形態と同様である。
なお、図6において、処理回路124は、例えばイコライザー116、加算器130、逆相信号生成回路156および乗算器159とともに、1または2以上のチップのDSP(Digital Signal Processor)で構成されても良い。
第2実施形態に係るイヤホン10bによれば、装用時において、外部端末200が再生状態であると判別されれば、ユーザーに目的音信号に基づく音の聴取性を向上させることができ、外部端末200が停止状態であると判別されれば、周辺音について、非装用であるかのごとく、ユーザーに自然な感じで知覚させることができる。
また、イヤホン10bによれば、外部端末200が停止状態から再生状態に変化したときに、および、再生状態から停止状態に変化したときに、異音をユーザーが認識してしまうのを、外部端末200から状態信号の通知を受けることなく、防止することができる。
第2実施形態において、処理回路124では、外部端末200が停止状態と判別する際に用いる音量のしきい値が、外部端末200が再生状態と判別する際に用いる音量のしきい値より小さく設定して、停止状態または再生状態の判別にヒステリシス特性を持たせても良い。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態に係るイヤホン10cの構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、イヤホン10cは、第2実施形態と同様に、外部端末200の状態を検出する処理回路124を内蔵するほか、IF123を有する構成となっている。
第3実施形態において、外部端末200は、自身が再生状態であるのか停止状態であるのかを示す状態信号を例えば無線にて送信し、IF123が当該状態信号を受信する。
処理回路124は、IF123で受信された状態信号により、外部端末200が再生状態であるのか停止状態であるのかを認識して、当該状態に応じて係数αを生成し、乗算器159に供給する。
なお、第3実施形態では、外部端末200が状態信号を無線ではなく有線で受信する構成としても良い。
第3実施形態に係るイヤホン10cによれば、外部端末200が再生状態であれば、ユーザーに目的音信号に基づく音の聴取性を向上させることができ、停止状態であれば、周辺音について、非装用であるかのごとく、ユーザーに自然な感じで知覚させることができる。また、イヤホン10cによれば、外部端末200の状態が変化したときに、異音をユーザーが認識してしまうのを、防止することができる。
なお、第1、第2および第3実施形態では、イヤホン10a、10bまたは10cが右耳に装用される場合を例にとって説明したが、左耳に装用されても良い。また、同じ構成のイヤホン10a(10b、10c)を2個用意して、右耳に一方を、左耳に他方をそれぞれ装用させるとともに、左耳に装用されるイヤホン10a(10bまたは10c)にステレオの左信号が、右耳に装用されるイヤホン10a(10bまたは10c)にステレオの右信号が、それぞれ外部端末200から供給される構成としても良い。
また、第1、第2および第3実施形態において、係数αが「0」であれば、逆相信号生成回路156が逆相信号の生成を停止させる構成として、低消費電力化を図っても良い。
<第4実施形態>
上述した実施形態では、音響出力装置としてイヤホン10a、10bおよび10cを例示したが、ヘッドホンとしても適用可能である。
図8は、第4実施形態に係る音響出力装置の一例であるヘッドホン1の構成を示す図である。
この図に示されるように、ヘッドホン1は、ヘッドホンユニット10L、10Rと、ヘッドバンド3と、アーム4Lおよび4Rと、を含む。ヘッドバンド3は、弾力性を備える金属または樹脂などにより、長手方向に円弧を描く形状となっている。ヘッドバンド3の両端のうち、一端側(図において左側)には、アーム4Lを介して、左耳用のヘッドホンユニット10Lが取り付けられ、他端側(図において右側)には、アーム4Rを介して、右耳用のヘッドホンユニット10Rが取り付けられている。
ヘッドホンユニット10Lは、略円筒形状のハウジング160と、当該ハウジング160に取り付けられたイヤーパッド182とを有する。また、ヘッドホンユニット10Lの電気的な構成については、上述したイヤホン10a、10bまたは10cのいずれかと同一であり、それぞれマイク110、150とスピーカー140とを備える。
ヘッドホンユニット10Rについては、ヘッドホンユニット10Lとほぼ同様な構成となっている。
なお、ヘッドホンユニット10Lにはステレオの左信号が、また、ヘッドホンユニット10Rにはステレオの右信号が、それぞれ外部端末200から供給される。
ヘッドホン1を装用する場合、ユーザーは、ヘッドホンユニット10Lおよび10Rを持ってヘッドバンド3の円弧を広げつつ、ヘッドホンユニット10Lのイヤーパッド182を左耳に、ヘッドホンユニット10Rのイヤーパッド182を右耳に、にそれぞれ被せる。ヘッドバンド3には、その弾力性によって、当該ヘッドバンド3の端部同士を近づけようとする復元力が発生する。このため、ヘッドバンド3の端部に位置するヘッドホンユニット10Lおよび10Rは、装用時においてユーザーの頭部に側圧を与える。この側圧によって、ヘッドホン1は所定の位置で保持される。
ヘッドホン1がユーザーに装用された状態では、イヤーパッド182によって耳が遮蔽された状態となる。音の伝達については、イヤホン10a、10bまたは10cとほぼ同様となる。
このため、ヘッドホン1によれば、外部端末200が再生状態であれば、ユーザーにステレオである目的音信号に基づく音の聴取性を向上させることができ、停止状態であれば、周辺音について、非装用であるかのごとく、ユーザーに自然な感じで知覚させることができる。また、ヘッドホン1によれば、外部端末200の状態が変化したときに、異音をユーザーが認識してしまうのを、防止することができる。
<応用例・変形例>
なお、第1実施形態等では、係数αが、図2または図3に示されるように滑らかに変化する構成であったが、異音を感じさせない程度に、段階的に変化する構成でも良い。
<付記>
上述した第1実施形態等から、例えば以下のような態様が把握される。
<態様1>
本発明の好適な態様1に係る音響出力装置は、ユーザーの周辺音を収音する第1マイクと、前記第1マイクの収音に基づく第1信号に対して所定の周波数特性を付与するイコライザーと、ユーザーの鼓膜に向けて放音するスピーカーと、前記スピーカー近傍の音を収音する第2マイクと、前記第2マイクの収音に基づく第2信号の逆相信号を生成する逆相信号生成回路と、目的音を示す目的音信号の供給状態に基づく係数を、前記逆相信号に乗算する乗算器と、前記目的音信号と、前記乗算器による乗算信号と、前記イコライザーによる出力信号とを加算して前記スピーカーに向けて出力する加算器と、を含む。
態様1に係る音響出力装置によれば、を装用して、周辺音とともに目的音を聴く場合に、目的音の聴取性が低下するのを抑えることができる。
<態様2>
態様2に係る音響出力装置は、態様1に係る音響出力装置において、前記目的音信号の出力が停止されたとき、前記係数が小さくなり、前記目的音信号が出力されたとき、前記係数が大きくなる。
態様2に係る音響出力装置によれば、目的音信号の出力または停止の切り替え時にユーザーが異音を認識しまうのを防止することができる。
<態様3>
態様3に係る音響出力装置は、態様1に係る音響出力装置において、前記目的音信号の音量レベルがしきい値未満になったとき、前記係数を小さくし、前記目的音信号の音量レベルがしきい値以上になったとき、前記係数を大きくする処理回路を有する。
態様3に係る音響出力装置によれば、目的音信号の音量レベルに応じて係数を変化させるので、外部端末200からの通知を受ける構成を不要とした上で、目的音信号の出力または停止の切り替え時にユーザーが異音を認識しまうのを防止することができる。
1…ヘッドホン、10a、10b…イヤホン、110…マイク(第1マイク)、116…イコライザー、124…処理回路、130…加算器、140…スピーカー、150…マイク(第2マイク)、156…逆相信号生成回路、159…乗算器、200…外部端末。

Claims (3)

  1. ユーザーの周辺音を収音する第1マイクと、
    前記第1マイクの収音に基づく第1信号に対して所定の周波数特性を付与するイコライザーと、
    ユーザーの鼓膜に向けて放音するスピーカーと、
    前記スピーカー近傍の音を収音する第2マイクと、
    前記第2マイクの収音に基づく第2信号の逆相信号を生成する逆相信号生成回路と、
    目的音を示す目的音信号の供給状態に基づく係数を、前記逆相信号に乗算する乗算器と、
    前記目的音信号と、前記乗算器による乗算信号と、前記イコライザーによる出力信号とを加算して前記スピーカーに向けて出力する加算器と、
    を含む音響出力装置。
  2. 前記目的音信号の出力が停止されたとき、前記係数が小さくなり、
    前記目的音信号が出力されたとき、前記係数が大きくなる、
    請求項1に記載の音響出力装置。
  3. 前記目的音信号の音量レベルがしきい値未満になったとき、前記係数を小さくし、
    前記目的音信号の音量レベルがしきい値以上になったとき、前記係数を大きくする処理回路を有する、
    請求項1に記載の音響出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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