JP2019087823A - 通信システム、通信装置、及びspフレームの転送方法 - Google Patents

通信システム、通信装置、及びspフレームの転送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SP(スロープロトコルフレーム)に関する情報処理の負荷を軽減する。【解決手段】通信システムは、下記に定義する外部SPフレームをシステム外から受信し、下記に定義する内部SPフレームを交換する第1及び第2通信装置を備える。第1通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第1制御部に転送し、外部SPフレームを前記第1制御部に転送せずにシステム外に送出する。第2通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第2制御部に転送し、外部SPフレームを第2制御部に転送せずにシステム外に送出する。ここで、内部SPフレームは、システム内の通信ノード同士で交換されるSPフレームであり、外部SPフレームは、システム外の通信ノード同士で交換されるSPフレームである。【選択図】図7

Description

本発明は、通信システム、通信装置、及びSPフレームの転送方法に関する。
非特許文献1には、イーサネットフレーム(「イーサネット」は登録商標である。)の一種として、一対の通信装置間の接続性の監視などを行うためのOAM PDU(Operations,Administration and Maintenance Protocol Data Unit:以下、「OAMフレーム」という。)、及び、複数の物理リンクを1つの論理リンクとして扱うためのLACP PDU(Link Aggregation Control Protocol's Protocol Data Unit:以下、「LACPフレーム」という。 )などを含む、スロープロトコルフレーム(以下、「SPフレーム」という。)のフォーマットが規定されている。
非特許文献1に記載のフォーマットによれば、SPフレームは、共通かつ固定のヘッダ情報として、下記の識別条件1及び2を満足せねばならない。
識別条件1:Destination Addressの値を「01-80-C2-00-00-02」とする。
識別条件2:Length/Typeフィールドの値を「88-09」とする。
また、OAMフレームの場合は下記の識別条件3Aを更に満足し、LACPフレームの場合は下記の識別条件3Bを更に満足せねばならない。
識別条件3A:Subtypeフィールドの値を「0x03」とする。
識別条件3B:Subtypeフィールドの値を「0x01」とする。
IEEE802.3ah Section 57.4.2, and Annex 57A
SPフレームを交換する一対の通信装置を含む通信システムにおいて、システム外の通信ノード同士で交換される別のSPフレームを、システム内の一対の通信装置が受信する場合がある。
この場合、通信装置の処理負荷を軽減するには、システム内で交換する内部SPフレームのみを制御部で情報処理し、システム外から受信する外部SPフレームについては、制御部に通さずに通過させることが好ましい。
しかし、非特許文献1に記載のフォーマットによれば、内部SPフレームか外部SPフレームかに関係なく、識別条件1及び2を満足する通信フレームは、すべてSPフレームと判定され、特に、識別条件1〜3A又は1〜3Bを満足する通信フレームは、すべてOAMフレーム又はLACPフレームと判定される。
すなわち、非特許文献1の規定にのみに従う通信装置では、受信したSPフレームが内部SPフレームか外部SPフレームかを区別できない。
従って、システム内の通信装置は、自装置に無関係の外部SPフレームについても、データ領域の情報処理を制御部に行わせる必要があり、SP(スロープロトコル)に関する情報処理の負荷を余り軽減できないという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、SP(スロープロトコル)に関する情報処理の負荷を軽減することを目的とする。
(1) 本発明の一態様に係るシステムは、下記に定義する外部SPフレームをシステム外から受信し、下記に定義する内部SPフレームを交換する第1及び第2通信装置を備える通信システムであって、前記第1通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第1制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記第1制御部に転送せずにシステム外に送出し、前記第2通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第2制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記第2制御部に転送せずにシステム外に送出する。
内部SPフレーム:システム内の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
外部SPフレーム:システム外の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
(11) 本発明の一態様に係る通信装置は、上記に定義する外部SPフレームを伝送する通信システムに属し、上記に定義する内部SPフレームを他の通信装置と交換する通信装置であって、SPに関する情報処理を行う制御部と、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームを前記制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記制御部に転送せずにシステム外に送出する受信処理部と、備える。
(12) 本発明の一態様に係る方法は、上記に定義する外部SPフレームを伝送する通信システムに属し、上記に定義する内部SPフレームを他の通信装置と交換する通信装置において実行されるSPフレームの転送方法であって、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の制御部に転送するステップと、システム内から受信したSPフレームのうち、前記外部SPフレームを前記制御部に転送せずにシステム外に送出するステップと、を含む。
本発明は、上記のような特徴的な構成を備えるシステム及び装置として実現できるだけでなく、かかる特徴的な構成をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。
また、本発明は、システム及び装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、SP(スロープロトコル)に関する情報処理の負荷を軽減することができる。
第1実施形態に係る通信システムの構成例を示すシステム構成図である。 親局装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 子局装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 内部OAMフレームの判定方法の一例を示す説明図である。 親局装置が実行する通信制御の一例を示すフローチャートである。 子局装置が実行する通信制御の一例を示すフローチャートである。 OAMフレームの送受信手順の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係る通信システムの構成例を示すシステム構成図である。 通信装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 内部OAMフレームの判定方法の一例を示す説明図である。 OAMフレームの送受信手順の一例を示すシーケンス図である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の通信システムは、下記に定義する外部SPフレームをシステム外から受信し、下記に定義する内部SPフレームを交換する第1及び第2通信装置を備える通信システムであって、前記第1通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第1制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記第1制御部に転送せずにシステム外に送出し、前記第2通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第2制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記第2制御部に転送せずにシステム外に送出する。
内部SPフレーム:システム内の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
外部SPフレーム:システム外の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
本実施形態の通信システムによれば、第1及び第2通信装置が、システム内から受信したSPフレームのうち、内部SPフレームを各自の制御部(第1又は第2制御部)に転送し、外部SPフレームを各自の制御部に転送せずにシステム外に送出する。
従って、自装置に無関係の外部SPフレームに対する情報処理を第1及び第2制御部が実行しなくなり、SPに関する情報処理の負荷を軽減することができる。
(2) 本実施形態の通信システムにおいて、前記第1及び第2通信装置は、受信したSPフレームに含まれる識別情報に基づいて、受信したSPフレームが前記内部SPフレームであるか否かを判定すればよい。
(3) 例えば、前記識別情報としては、前記第1及び第2通信装置のうちの一方の通信装置のアドレス値を採用すればよい。
この場合、前記第1通信装置は、自装置のアドレス値を提供する親局装置となり、前記第2通信装置は、前記親局装置からアドレス値が提供される子局装置となる。
(4) 本実施形態の通信システムにおいて、前記親局装置は、自装置の前記第1制御部が生成した、宛先と送信元の双方が自装置のアドレス値であるSPフレームを前記子局装置に送信することが好ましい。
このようにすれば、前記子局装置は、送信元のアドレス値が前記親局装置のアドレス値であるSPフレームを、前記内部SPフレームであると判定することができる。
(5) 本実施形態の通信システムにおいて、前記子局装置は、自装置の前記第2制御部が生成した、宛先が前記親局装置のアドレス値であり送信元が自装置のアドレス値であるSPフレームを前記親局装置に送信することが好ましい。
このようにすれば、前記親局装置は、宛先のアドレス値が前記親局装置のアドレス値であるSPフレームを、前記内部SPフレームであると判定することができる。
(6) 本実施形態の通信システムにおいて、前記子局装置は、システム外から受信したSPフレームのうち、宛先のアドレス値が前記親局装置のアドレス値であるSPフレームを廃棄することが好ましい。
このようにすれば、成りすましの通信ノードが親局装置宛てのSPフレームを送信しても、当該SPフレームを子局装置によって廃棄することができる。
(7) 本実施形態の通信システムにおいて、前記子局装置は、前記親局装置とのリンクアップ後に最初に前記親局装置から受信するSPフレームに含まれる、前記親局装置のアドレス値を記憶する記憶部を、更に有し、前記記憶部は、前記親局装置とのリンクダウンに応じて前記親局装置のアドレス値を消去することが好ましい。
このようにすれば、子局装置が別の親局装置とも内部SPフレームを送受信できるようになる。
(8) 本実施形態の通信システムにおいて、前記識別情報として、VLAN IDに記される4095の値を採用してもよい。
この場合、一方の通信装置が他方の通信装置にアドレス値を提供する必要がなくなるので、識別情報として通信装置のアドレス値を採用する場合に比べて、SPフレームの送受信シーケンスがより簡便になる。
(9) 本実施形態の通信システムにおいて、前記第1及び第2通信装置のうちの一方の通信装置は、自装置の前記第1又は第2制御部が生成した、VLAN IDの値が4095であるSPフレームを他方の通信装置に送信することが好ましい。
このようにすれば、前記他方の通信装置は、VLAN IDの値が4095であるSPフレームを、前記内部SPフレームであると判定することができる。
(10) 本実施形態の通信システムにおいて、前記第1及び第2通信装置のうちの一方の通信装置は、システム外から受信したSPフレームのうち、VLAN IDの値が4095であるSPフレームを廃棄することが好ましい。
このようにすれば、成りすましの通信ノードが他方の通信装置宛てのSPフレームを送信しても、当該SPフレームを一方の通信装置によって廃棄することができる。
(11) 本実施形態の通信装置は、上述の(1)〜(10)に記載の通信システムを構成する通信装置に関する。
従って、本実施形態の通信装置は、上述の(1)〜(10)に記載の通信システムと同様の作用効果を奏する。
(12) 本実施形態の転送方法は、上述の(1)〜(10)に記載の通信システムを構成する通信装置において実行される転送方法に関する。
従って、本実施形態の転送方法は、上述の(1)〜(10)に記載の通信システムと同様の作用効果を奏する。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
以下、SP(スロープロトコル)がOAMである場合の実施形態を詳述するが、上述の通り、SPはOAMに限定されるものではなく、例えばLACPであってもよい。
<第1実施形態>
〔通信システムの構成例〕
図1は、第1実施形態に係る通信システムの構成例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、OAMフレームを交換する一対の通信装置である第1及び第2通信装置1,2と、通信回線3と、一対の通信装置1,2の間に介在する中継装置4とを備える。
第1及び第2通信装置1,2は、それぞれ回線終端装置として機能する通信装置である。従って、通信回線3は、第1及び第2通信装置1,2との接続端において終端する。
中継装置4は、例えば、通信回線3に流れる伝送信号をそのまま増幅するリピータよりなる。中継装置4の設置数は、図例の2つに限られず1つ以上であればよい。中継装置4を介在せずに通信装置1,2同士を通信回線3で直接接続してもよい。
通信回線3は、光ファイバ又は同軸ケーブルなどの通信ケーブルよりなる。通信回線3の代わりに、無線通信の伝送路を採用することもできる。なお、本実施形態では、通信回線3が光ファイバである場合を想定する。
通信システムの上位側に位置する第1通信装置1は、上位網5と通信可能に接続され、通信システムの下位側に位置する第2通信装置2は、下位網6と通信可能に接続されている。下位網6は、例えば、宅内LAN(Local Area Network)又は社内LANなどよりなる。
第1及び第2通信装置1,2は、イーサネットフレームよりなる通信フレームを送受信可能であり、イーサネットOAMに対応する通信機器である。従って、第1及び第2通信装置1,2は、IEEE802.3ahに規定するリンクOAMの機能を有する。
リンクOAMは、一対のイーサネット機器間の物理回線や通信状態の監視などを目的とする、P2P(Point to Point)での利用を前提とするOAM機能である。
本実施形態では、通信システムの回線終端装置である第1及び第2通信装置1,2間の通信状態の監視に用いるOAMフレームを「内部OAMフレーム」という。また、上位網5の通信ノード(図示せず)と下位網6の通信ノード(図示せず)の間の通信状態の監視に用いるOAMフレームを、「外部OAMフレーム」という。
従って、本実施形態の通信システムでは、システム内の通信ノードである第1及び第2通信装置1,2同士が交換する内部OAMフレームと、システム外の通信ノード同士が交換する外部OAMフレームの双方が共存する。
本実施形態では、一対の通信装置1,2のうち、内部OAMフレームの識別情報として自身のMAC(Media Access Control)アドレスを相手方に提供する通信装置1を「親局装置1」といい、当該MACアドレスが提供される通信装置2を「子局装置2」という。
図1の例では、上位側の回線終端装置である第1通信装置1が「親局装置1」であり、下位側の回線終端装置である第2通信装置2が「子局装置2」である。
〔親局装置の内部構成〕
図2は、親局装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。図2において、実線の矢印は通信フレームの伝送方向を示し、破線の矢印は制御信号の内部バスを示す。
図2に示すように、本実施形態の親局装置1は、上位側インタフェース部11、制御部12、受信処理部13、送信処理部14、対向側インタフェース部15、上りバッファ16、下りバッファ17、及び受信処理部13のメモリ18を備える。
メモリ18は、揮発性メモリよりなる。メモリ18は、受信処理部13専用のメモリであってもよいし、制御部12及び送信処理部14と共用のメモリであってもよい。
メモリ18は、親局装置1の受信処理部13が内部OAMフレームの識別に用いる、所定のフレーム格納領域に記される識別値(本実施形態では、通信フレームのMAC DAの値、Length/typeフィールドの値及びSubTypeフィールドの値:図4参照)の記憶領域を有する。
上位側インタフェース部11は、上り方向及び下り方向の電気信号に対して、レイヤ1及びレイヤ2の通信処理を実行する集積回路を含む。
制御部12、受信処理部13及び送信処理部14は、上り方向及び下り方向の通信フレームに対して、IEEE 802.3ahなどの所定の通信規格に則った通信処理を実行する集積回路(例えば、MACチップ)よりなる。
具体的には、制御部12は、コンピュータプログラムに従って所定の情報処理を実行する集積回路よりなり、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)のうちの少なくとも1つを含む。
受信処理部13及び送信処理部14は、特定の情報処理が可能となるように設計された論理回路デバイスよりなり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGAのうちの少なくとも1つを含む。
対向側インタフェース部15は、光信号を送受信する素子を含む光通信デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなる。
対向側インタフェース部15は、光ファイバ3から受信した光信号を電気信号よりなる通信フレームに変換し、変換した通信フレームを受信処理部13に出力する。対向側インタフェース部15は、送信処理部14からの通信フレームを光信号に変換し、変換した光信号を光ファイバ3に送出する。
受信処理部13は、「フレーム転送処理」を実行可能である。この処理は、対向側インタフェース部15から入力された通信フレームの転送先を、所定のフレーム格納領域の識別値に基づいて決定する処理である。
例えば、受信処理部13は、親局装置1のMACアドレスを宛先に含むOAMフレームを制御部12に転送する。受信処理部13は、その他の通信フレーム(下位網6の通信ノードが送信した外部OAMフレームを含む。)を上りバッファ16に転送する。
上位側インタフェース部11は、上位網5から受信した搬送信号を通信フレームに変換し、変換した通信フレームを下りバッファ17に出力する。
上位側インタフェース部11は、上りバッファ16に通信フレームがあれば、その通信フレームを搬送信号に変換し、変換した搬送信号を上位網5に送出する。
送信処理部14は、下りバッファ17に通信フレームがあれば、制御部12から内部OAMフレームが入力される合間に下りバッファ17から通信フレームを取り出し、対向側インタフェース部15に出力する。
制御部12は、OAMに関する情報処理として、「OAM生成処理」を実行可能である。この処理は、親局/子局間で用いる下り方向のOAMフレームを生成する処理である。
制御部12は、生成したOAMフレームを送信処理部14に送出する。送信処理部14は、制御部12から下り方向のOAMフレームが入力されると、入力されたOAMフレームを対向側インタフェース部15に出力する。対向側インタフェース部15は、入力された下り方向のOAMフレームを光ファイバ3に送出する。
制御部12は、「アドレス設定処理」を実行可能である。この処理は、内部OAMフレームの識別に用いる、自装置(親局装置1)のMACアドレスの値a1(以下、「アドレス値a1」という。)を、受信処理部13に設定する処理である。
具体的には、制御部12は、自装置のアドレス値a1を受信処理部13のメモリ18に記憶させる。
制御部12は、子局装置2が送信元の内部OAMフレームを受信処理部13から入力されると、OAMに関する情報処理として、当該内部OAMフレームの内容に応じた所定の処理を実行する。
例えば、制御部12は、子局装置2が送信元の内部OAMフレームに応じて、対向側インタフェース部15又は上位側インタフェース部11の送受信速度を変更したり、受信処理部13又は送信処理部14の動作を停止又は開始したりする。
制御部12は、内部OAMフレームのOAMイベントが、光信号を所定期間受信しないことを表すLoS(Loss of Signal)イベントである場合は、通知されたLoSイベントを、上位網5などを介して親局装置1と通信可能な通信事業者の管理装置(図示せず)に転送する。
〔子局装置の内部構成〕
図3は、子局装置2の内部構成の一例を示すブロック図である。図3において、実線の矢印は通信フレームの伝送方向を示し、破線の矢印は制御信号の内部バスを示す。
図3に示すように、本実施形態の子局装置2は、下位側インタフェース部21、制御部22、受信処理部23、送信処理部24、対向側インタフェース部25、上りバッファ26、下りバッファ17、受信処理部23のメモリ28、及び送信処理部24のメモリ29を備える。
メモリ28は、揮発性メモリよりなる。メモリ28は、受信処理部23専用のメモリであってもよいし、制御部22及び送信処理部24と共用のメモリであってもよい。
メモリ28は、受信処理部23が内部OAMフレームの判定に用いるフレーム格納領域の識別値(本実施形態では、MAC SAの値、Length/typeフィールドの値及びSubTypeフィールドの値)の記憶領域を有する。
メモリ29は、揮発性メモリよりなる。メモリ29は、送信処理部24専用のメモリであってもよいし、制御部22及び受信処理部23と共用メモリであってもよい。
メモリ29は、子局装置2の送信処理部24が内部OAMフレームの識別に用いる、所定のフレーム格納領域に記される識別値(本実施形態では、通信フレームのMAC DAの値、Length/typeフィールドの値及びSubTypeフィールドの値:図4参照)の記憶領域を有する。
下位側インタフェース部21は、上り方向及び下り方向の電気信号に対して、レイヤ1及びレイヤ2の通信処理を実行する集積回路を含む。
制御部22、受信処理部23及び送信処理部24は、上り方向及び下り方向の通信フレームに対して、IEEE 802.3ahなどの所定の通信規格に則った通信処理を実行する集積回路(例えば、MACチップ)よりなる。
具体的には、制御部22は、コンピュータプログラムに従って所定の情報処理を実行する集積回路であり、例えば、CPU及びFPGAのうちの少なくとも1つを含む。
受信処理部23及び送信処理部24は、特定の情報処理が可能となるように設計された論理回路デバイスよりなり、例えば、ASIC及びFPGAのうちの少なくとも1つを含む。
対向側インタフェース部25は、光信号を送受信する素子を含む光通信デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなる。
対向側インタフェース部25は、光ファイバ3から受信した光信号を電気信号よりなる通信フレームに変換し、変換した通信フレームを受信処理部23に出力する。対向側インタフェース部25は、送信処理部24からの通信フレームを光信号に変換し、変換した光信号を光ファイバ3に送出する。
受信処理部23は、「フレーム転送処理」を実行可能である。この処理は、対向側インタフェース部25から入力された通信フレームの転送先を、所定のフレーム格納領域の識別値に基づいて決定する処理である。
例えば、受信処理部23は、親局装置1のMACアドレスを送信元に含むOAMフレームを制御部22に転送する。受信処理部23は、その他の通信フレーム(上位網5の通信ノードが送信した外部OAMフレームを含む。)を下りバッファ27に転送する。
下位側インタフェース部21は、下位網6から受信した搬送信号を通信フレームに変換し、変換した通信フレームを上りバッファ26に出力する。
下位側インタフェース部21は、下りバッファ27に通信フレームがあれば、その通信フレームを搬送信号に変換し、変換した搬送信号を下位網6に送出する。
送信処理部24は、上りバッファ26に通信フレームがあれば、制御部22から内部OAMフレームが入力される合間に上りバッファ26から通信フレームを取り出し、対向側インタフェース部25に出力する。
制御部22は、OAMに関する情報処理として、「OAM生成処理」を実行可能である。この処理は、親局/子局間で用いる上り方向のOAMフレームを生成する処理である。
制御部22は、生成したOAMフレームを送信処理部24に送出する。送信処理部24は、制御部22から上り方向のOAMフレームが入力されると、入力されたOAMフレームを対向側インタフェース部25に出力する。対向側インタフェース部25は、入力された上り方向の内部OAMフレームを光ファイバ3に送出する。
制御部22は、「アドレス設定処理」を実行可能である。この処理は、内部OAMフレームの識別に用いる、親局装置1のMACアドレスのアドレス値a1を、受信処理部23及び送信処理部24に設定する処理である。
具体的には、制御部12は、親局装置1から通知された親局装置1のアドレス値a1を受信処理部23及び送信処理部24のメモリ28,29にそれぞれ記憶させる。
制御部22は、親局装置1が送信元の内部OAMフレームを受信処理部23から入力されると、OAMに関する情報処理として、当該内部OAMフレームの内容に応じた所定の処理を実行する。
例えば、制御部22は、親局装置1が送信元の内部OAMフレームに応じて、対向側インタフェース部25又は下位側インタフェース部21の送受信速度を変更したり、受信処理部23又は送信処理部24の動作を停止又は開始したりする。
制御部22は、内部OAMフレームのOAMイベントが、光信号を所定期間受信しないことを表すLoSイベントである場合は、通知されたLoSイベントを、上位網5などを介して子局装置2と通信可能な通信事業者の管理装置(図示せず)に転送する。
〔内部OAMフレームの判定方法〕
図4は、内部OAMフレームの判定方法の一例を示す説明図である。
図4において、「MAC DA」は、MACアドレスのDestination Address(宛先アドレス)フィールドを意味し、「MAC SA」は、MACアドレスのSource Address(送信元アドレス)フィールドを意味する。
ここでは、親局装置1のMACアドレスの値を「a1」とし、子局装置2のMACアドレスの値を「a2」とする。
図4の識別条件1及び2は、親局装置1及び子局装置2が、受信した通信フレームからOAMフレームを識別するための条件である。
すなわち、親局装置1及び子局装置2は、次の識別条件1及び2を満たす通信フレームをOAMフレームと判定する。
識別条件1:Length/Typeフィールドの値が0x8809であること
識別条件2:SubTypeフィールドの値が3であること
具体的には、親局装置1の受信処理部13は、対向側インタフェース部15から入力された上り方向の通信フレームが識別条件1及び2を満たす場合は、当該通信フレームをOAMフレームであると判定する。
子局装置2の受信処理部23は、対向側インタフェース部25から入力された下り方向の通信フレームが識別条件1及び2を満たす場合は、当該通信フレームをOAMフレームであると判定する。
このように、本実施形態では、IEEE802.3においてOAMフレームの識別条件とされる、MAC DAの値が01-80-C2-00-00-02であることは、OAMフレームの識別条件から外されている。
図4の識別条件3は、親局装置1が、受信した通信フレームから内部OAMフレームを識別するための条件である。
すなわち、親局装置1は、上記の識別条件1及び2に加えて、次の識別条件3を満たす通信フレームを内部OAMフレームであると判定する。
識別条件3:MAC DAが自装置(親局装置1)のアドレス値a1であること
具体的には、親局装置1の受信処理部13は、対向側インタフェース部15から入力された上り方向の通信フレームが識別条件1,2及び3を満たす場合は、当該通信フレームを内部OAMフレームであると判定する。
図4の識別条件4は、子局装置2が、受信した通信フレームから内部OAMフレームを識別するための条件である。
すなわち、子局装置2は、上記の識別条件1及び2に加えて、次の識別条件4を満たす通信フレームを内部OAMフレームであると判定する。
識別条件4:MAC SAが親局装置1のアドレス値a1であること
具体的には、子局装置2の受信処理部23は、対向側インタフェース部25から入力された上り方向の通信フレームが識別条件1,2及び4を満たす場合は、当該通信フレームを内部OAMフレームであると判定する。
〔親局装置による通信制御〕
図5は、親局装置1が実行する通信制御の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、親局装置1の制御部12は、自装置が起動を開始したことを条件として(ステップST11においてYes)、「アドレス設定処理」を実行する(ステップST12)。
親局装置1のアドレス設定処理は、親局装置1の制御部12が、自装置(親局装置1)のアドレス値a1を受信処理部13に設定する処理である。
具体的には、親局装置1の制御部12は、自装置のアドレス値a1をメモリ18に記憶するように受信処理部13に指示する。
次に、親局装置1の制御部12は、「OAM生成処理」を実行する(ステップST13)。親局装置1のOAM生成処理は、MAC DA=MAC SA=a1のOAMフレームを生成する処理である。
換言すると、親局装置1の制御部12は、MAC DAとMAC SAの値が自装置のアドレス値a1であり、Length/Typeフィールドの値が0x8809であり、SubTypeフィールドの値が3である通信フレームを生成する。
親局装置1の制御部12は、生成したOAMフレームを送信処理部14に出力する。このため、MAC DA=MAC SA=a1のOAMフレームが、対向側インタフェース部15により光ファイバ3に送出され、子局装置2に伝送される。
次に、親局装置1の受信処理部13は、「フレーム転送処理」を実行する(ステップST14)。親局装置1のフレーム転送処理は、MAC DA=a1であるOAMフレームを内部OAMフレームと判定して制御部12に転送し、その他の通信フレームを上りバッファ16に転送する処理である。
その他の通信フレームには、OAMフレームではない通常のデータフレーム以外に、MAC DA≠a1の上り方向の外部OAMフレームも含まれる。
〔子局装置による通信制御〕
図6は、子局装置2が実行する通信制御の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、子局装置2の受信処理部23は、親局装置1のアドレス値a1がメモリ28,29に記憶されていない場合(ステップST21においてNo)に、「アドレス通知処理」を実行する(ステップST22)。
子局装置2のアドレス通知処理は、子局装置2の受信処理部23が、対向側インタフェース部25のリンクアップ後に最初に受信した、MAC DA=MAC SAのOAMフレームに含まれる親局装置1のアドレス値a1を、制御部22に通知する処理である。
次に、子局装置2の制御部22は、「アドレス設定処理」を実行する(ステップST23)。子局装置2のアドレス設定処理は、子局装置2の制御部22が、通知された親局装置1のアドレス値a1を受信処理部23及び送信処理部24に設定する処理である。
具体的には、子局装置2の制御部22は、親局装置1のアドレス値a1をメモリ28,29に記憶するように受信処理部23及び送信処理部24に指示する。
親局装置1のアドレス値a1がメモリ28,29に記憶されている場合(ステップST21においてYes)には、上記のステップST22及びステップST23の処理がスキップされ、次のステップST24の処理に移行する。
次に、子局装置2の制御部22は、「OAM生成処理」を実行する(ステップST24)。子局装置2のOAM生成処理は、MAC DA=a1でかつMAC SA=a2のOAMフレームを生成する処理である。
換言すると、子局装置2の制御部22は、MAC DAの値が親局装置1のアドレス値a1であり、MAC SAの値が自装置のアドレス値a2であり、Length/Typeフィールドの値が0x8809であり、SubTypeフィールドの値が3である通信フレームを生成する。
子局装置2の制御部22は、生成したOAMフレームを送信処理部24に出力する。このため、MAC DA=a1でかつMAC SA=a2のOAMフレームが、対向側インタフェース部25により光ファイバ3に送出され、親局装置1に伝送される。
次に、子局装置2の受信処理部23は、「フレーム転送処理」を実行する(ステップST25)。子局装置2のフレーム転送処理は、MAC SA=a1であるOAMフレームを内部OAMフレームと判定して制御部22に転送し、その他の通信フレームを下りバッファ27に転送する処理である。
その他の通信フレームには、OAMフレームではない通常のデータフレーム以外に、MAC SA≠a1の下り方向の外部OAMフレームも含まれる。
次に、子局装置2の送信処理部24は、「フレーム廃棄処理」を実行する(ステップST26)。子局装置2のフレーム廃棄処理は、上りバッファ26が蓄積する通信フレームのうち、MAC DA=a1のOAMフレームを廃棄し、その他の通信フレームを対向側インタフェース部25に転送する処理である。
これにより、下位網6に属する成りすましの通信ノードが親局装置1宛てのOAMフレームを送信しても、当該OAMフレームは子局装置2によって廃棄される。
〔OAMフレームの送受信手順〕
図7は、図5の通信制御を実行する親局装置1と図6の通信制御を実行する子局装置2の間で行われる、OAMフレームの送受信手順の一例を示すシーケンス図である。
図7において、親局装置1と子局装置2の間で交換されるOAMフレームF1〜F4の送受信は、所定時間(例えば1秒)ごとに繰り返される。
図7に示すように、親局装置1は、自装置が起動した後に、MAC DA=MAC SA=a1のOAMフレームF1を生成して下り方向に送信する。
OAMフレームF1を受信した子局装置2は、MAC DA=MAC SAのOAMフレームF1に含まれる親局装置1のアドレス値a1を学習する。この学習は、親局装置1のアドレス値a1をメモリ28,29に記憶させる処理に相当する。
その後、子局装置2は、MAC DA=a1でかつMAC SA=a2のOAMフレームF2を生成して上り方向に送信する。
親局装置1の受信処理部13は、MAC DA=a1のOAMフレームF2を内部OAMフレームと判定し(図4参照)、当該OAMフレームF2を制御部12に転送する(ステップST14)。このため、OAMフレームF2を受信した親局装置1は、OAMフレームF2のデータフィールドに記された所定のOAM処理を実行する。
その後、親局装置1は、MAC DA=MAC SA=a1のOAMフレームF3を生成して下り方向に送信する。
子局装置2の受信処理部23は、MAC SA=a1のOAMフレームF3を内部OAMフレームと判定し(図4参照)、当該OAMフレームF3を制御部22に転送する(ステップST25)。このため、OAMフレームF3を受信した親局装置1は、OAMフレームF3のデータフィールドに記された所定のOAM処理を実行する。
図7において、OAMフレームF5は、上位網5の通信ノードが下位網6の通信ノードに宛てて送信した外部OAMフレームである。OAMフレームF5は、親局装置1から通信システムに流入し、子局装置2に到達する。
しかし、OAMフレームF5はMAC SA≠a1のOAMフレームであるから、子局装置2の受信処理部23は、OAMフレームF5を下りバッファ27に転送する(ステップST25)。従って、OAMフレームF5は、子局装置2の制御部22をスルーして下位網6に送出される。
図7において、OAMフレームF6は、下位網6の通信ノードが上位網5の通信ノードに宛てて送信した外部OAMフレームである。OAMフレームF6は、子局装置2から通信システムに流入し、親局装置1に到達する。
しかし、OAMフレームF6はMAC DA≠a1のOAMフレームであるから、親局装置1の受信処理部13は、OAMフレームF6を上りバッファ16に転送する(ステップST14)。従って、OAMフレームF6は、親局装置1の制御部12をスルーして上位網5に送出される。
図7において、OAMフレームF7は、下位網6の通信ノード(例えば、成りすましの通信ノード)が親局装置1に宛てて送信したOAMフレームである。
しかし、OAMフレームF7はMAC DA=a1のOAMフレームであるから、子局装置2の送信処理部24は、OAMフレームF7を廃棄する(ステップST26)。このように、下位網6の通信ノードから送信された親局装置1宛てのOAMフレームF7は、子局装置2によって廃棄されるので、親局装置1に到達できない。
〔第1実施形態の変形例〕
第1実施形態の子局装置2に関して、メモリ28,29にいったん記録した親局装置1のアドレス値a1を残存させると、子局装置2を他の親局装置1と接続した場合に2種類のアドレス値がメモリ28,29に記録されることになる。
しかし、これでは親局装置1のアドレス値が一意に定まらなくなり、子局装置2が親局装置1と内部OAMフレームを送受信できなくなる。
そこで、子局装置2の制御部22は、対向側インタフェース部25がリンクダウンした場合に、記憶中の親局装置1のアドレス値a1をメモリ28,29から消去するように、受信処理部23及び送信処理部24に指示することが好ましい。
〔第1実施形態の効果〕
本実施形態の通信システムによれば、第1及び第2通信装置1,2が、システム内から受信したOAMフレームのうち、内部OAMフレームを各自の制御部12,22に転送し、外部OAMフレームを各自の制御部12,22に転送せずにシステム外に送出する。
従って、自装置に無関係の外部OAMフレームに対する情報処理を制御部12,22が実行しなくなり、OAMに関する情報処理の負荷を軽減することができる。
本実施形態の通信システムにおいて、第1及び第2通信装置1,2の受信処理部13,23は、受信したOAMフレームに含まれる識別情報に基づいて、受信したOAMフレームが内部OAMフレームであるか否かを判定する。
本実施形態の通信システムでは、識別情報として、第1及び第2通信装置1,2のうちの一方の通信装置のアドレス値(例えば、「MACアドレス」のアドレス値)が採用されている。
そして、本実施形態の通信システムでは、一例として、上位側の第1通信装置1が、自装置のアドレス値を提供する「親局装置」となり、下位側の第2通信装置2が、親局装置1からアドレス値が提供される「子局装置」となっている。
本実施形態の通信システムでは、親局装置1の送信処理部14は、自装置の制御部12が生成した、宛先と送信元の双方が自装置のアドレス値であるOAMフレームを子局装置2に送信する。
このため、子局装置2の制御部12は、宛先と送信元のアドレス値が同じOAMフレームにより、親局装置1のアドレス値を学習することができる。また、子局装置2の受信処理部23は、送信元のアドレス値が親局装置1のアドレス値であるOAMフレームを、内部OAMフレームであると判定することができる。
本実施形態の通信システムでは、子局装置2の送信処理部24は、自装置の制御部22が生成した、宛先が親局装置1のアドレス値であり送信元が自装置のアドレス値であるOAMフレームを親局装置1に送信する。
このため、親局装置の受信処理部13は、宛先のアドレス値が親局装置1のアドレス値であるOAMフレームを、内部OAMフレームであると判定することができる。
本実施形態の通信システムでは、子局装置2の送信処理部24は、システム外から受信したOAMフレームのうち、宛先のアドレス値が親局装置1のアドレス値であるOAMフレームを廃棄する。
このため、成りすましの通信ノードが親局装置1宛てのOAMフレームを送信しても、当該OAMフレームを子局装置2によって廃棄することができる。
本実施形態の通信システムでは、子局装置2は、親局装置1とのリンクアップ後に最初に親局装置1から受信するOAMフレームに含まれる、親局装置1のアドレス値を記憶するメモリ(記憶部)28,29を有し、メモリ28,29は、親局装置1とのリンクダウンに応じて親局装置1のアドレス値を消去する。
このため、子局装置2が別の親局装置1とも内部OAMフレームを送受信できるようになる。
<第2実施形態>
〔通信システムの構成例〕
図8は、第2実施形態に係る通信システムの構成例を示すシステム構成図である。
図8に示すように、本実施形態の通信システムは、OAMフレームを交換する一対の通信装置である第1及び第2通信装置40A,40Bと、通信回線3と、一対の通信装置40A,40Bの間に介在する中継装置4とを備える。
第1及び第2通信装置40A,40Bは、それぞれ回線終端装置として機能する通信装置である。従って、通信回線3は、第1及び第2通信装置40A,40Bとの接続端において終端する。
中継装置4は、例えば、通信回線3に流れる伝送信号をそのまま増幅するリピータよりなる。中継装置4の設置数は、図例の2つに限られず1つ以上であればよい。中継装置4を介在せずに通信装置40A,40B同士を通信回線3で直接接続してもよい。
通信回線3は、光ファイバ又は同軸ケーブルなどの通信ケーブルよりなる。通信回線3の代わりに、無線通信の伝送路が採用することもできる。なお、本実施形態においても、通信回線3が光ファイバである場合を想定する。
通信システムの上位側に位置する第1通信装置40Aは、上位網5と通信可能に接続され、通信システムの下位側に位置する第2通信装置40Bは、下位網6と通信可能に接続されている。下位網6は、例えば、宅内LAN又は社内LANなどよりなる。
第1及び第2通信装置40A,40Bは、イーサネットフレームよりなる通信フレームを送受信可能であり、イーサネットOAMに対応する通信機器である。従って、第1及び第2通信装置40A,40Bは、IEEE802.3ahに規定するリンクOAMの機能を有する。
リンクOAMは、一対のイーサネット機器間の物理回線や通信状態の監視などを目的とする、P2Pでの利用を前提とするOAM機能である。
本実施形態においても、通信システムの回線終端装置である第1及び第2通信装置40A,40B間の通信状態の監視に用いるOAMフレームを「内部OAMフレーム」という。また、上位網5の通信ノード(図示せず)と下位網6の通信ノード(図示せず)の間の通信の監視に用いるOAMフレームを、「外部OAMフレーム」という。
本実施形態の通信システムにおいても、システム内の通信ノードである第1及び第2通信装置40A,40B同士が交換する内部OAMフレームと、システム外の通信ノード同士が交換する外部OAMフレームの双方が共存する。
後述の通り、本実施形態では、内部OAMフレームの識別情報は、通信装置40A,40BのMACアドレスではなく、VLAN(Virtual Local Area Network) IDのID値を使用する。
従って、一対の通信装置40A,40Bには親局/子局の区別は存在しない。以下において、第1通信装置40Aを「通信装置40A」と略記し、第2通信装置40Bを「通信装置40B」と略記することがある。それらの総称は「通信装置40」と記載する。
〔通信装置の内部構成〕
図9は、通信装置40の内部構成の一例を示すブロック図である。図9において、実線の矢印は通信フレームの伝送方向を示し、破線の矢印は制御信号の内部バスを示す。
図9に示すように、本実施形態の通信装置40は、外側インタフェース部41、制御部42、受信処理部43、送信処理部44、対向側インタフェース部45、バッファ46、及びバッファ47を備える。
通信装置40が上位側の通信装置40Aである場合は、外側インタフェース部41は、上位網5の通信規格に準拠したインタフェース部が採用される。
通信装置40が下位側の通信装置40Bである場合は、外側インタフェース部41は、下位網6の通信規格に準拠したインタフェース部が採用される。
通信装置40が上位側の通信装置40Aである場合は、バッファ46は、上り方向の通信フレームが蓄積される上りバッファとなり、バッファ47は、下り方向の通信フレームが蓄積される下りバッファとなる。
通信装置40が下位側の通信装置40Bである場合は、バッファ46は、下り方向の通信フレームが蓄積される下りバッファとなり、バッファ47は、上り方向の通信フレームが蓄積される上りバッファとなる。
外側インタフェース部41は、上り方向及び下り方向の電気信号に対して、レイヤ1及びレイヤ2の通信処理を実行する集積回路を含む。
制御部42、受信処理部43及び送信処理部44は、上り方向及び下り方向の通信フレームに対して、IEEE 802.3ahなどの所定の通信規格に則った通信処理を実行する集積回路(例えば、MACチップ)よりなる。
具体的には、制御部42は、コンピュータプログラムに従って所定の情報処理を実行する集積回路よりなり、例えば、CPU及びFPGAのうちの少なくとも1つを含む。
受信処理部43及び送信処理部44は、特定の情報処理が可能となるように設計された論理回路デバイスよりなり、例えば、ASIC及びFPGAのうちの少なくとも1つを含む。
対向側インタフェース部45は、光信号を送受信する素子を含む光通信デバイス(例えば、プラガブル光トランシーバ)よりなる。
対向側インタフェース部45は、光ファイバ3から受信した光信号を電気信号よりなる通信フレームに変換し、変換した通信フレームを受信処理部43に出力する。対向側インタフェース部45は、送信処理部44からの通信フレームを光信号に変換し、変換した光信号を光ファイバ3に送出する。
受信処理部43は、「フレーム転送処理」を実行可能である。この処理は、対向側インタフェース部45から入力された通信フレームの転送先を、所定のフレーム格納領域(本実施形態ではVLAN ID)の識別値に基づいて決定する処理である。
例えば、受信処理部43は、VLAN ID=4095のOAMフレームを制御部42に転送する。受信処理部43は、その他の通信フレーム(上位網5又は下位網6の通信ノードが送信した外部OAMフレームを含む。)をバッファ46に転送する。
外側インタフェース部41は、上位網5又は下位網6から受信した搬送信号を通信フレームに変換し、変換した通信フレームをバッファ47に出力する。
外側インタフェース部41は、バッファ46に通信フレームがあれば、その通信フレームを搬送信号に変換し、変換した搬送信号を上位網5又は下位網6に送出する。
送信処理部44は、バッファ47に通信フレームがあれば、制御部22から内部OAMフレームが入力される合間にバッファ47から通信フレームを取り出し、対向側インタフェース部45に出力する。
制御部42は、OAMに関する情報処理として、「OAM生成処理」を実行可能である。この処理は、通信装置40A,40B間で用いる、VLAN ID=4095のOAMフレームを生成する処理である。
制御部42は、生成したOAMフレームを送信処理部44に送出する。送信処理部44は、制御部42からOAMフレームが入力されると、入力されたOAMフレームを対向側インタフェース部45に出力する。対向側インタフェース部45は、入力されたOAMフレームを光ファイバ3に送出する。
制御部42は、VLAN ID=4095の内部OAMフレームを受信処理部13から入力されると、OAMに関する情報処理として、当該内部OAMフレームの内容に応じた所定の処理を実行する。
例えば、制御部12は、内部OAMフレームに応じて、対向側インタフェース部45又は外側インタフェース部41の送受信速度を変更したり、受信処理部43又は送信処理部44の動作を停止又は開始したりする。
制御部42は、内部OAMフレームのOAMイベントが、光信号を所定期間受信しないことを表すLoSイベントである場合は、通知されたLoSイベントを、上位網5などを介して親局装置1と通信可能な通信事業者の管理装置(図示せず)に転送する。
〔内部OAMフレームの判定方法〕
図10は、内部OAMフレームの判定方法の一例を示す説明図である。
図10において、「MAC DA」は、MACアドレスのDestination Address(宛先アドレス)フィールドを意味し、「MAC SA」は、MACアドレスのSource Address(送信元アドレス)フィールドを意味する。
図10の識別条件1〜3は、通信装置40が、受信した通信フレームからOAMフレームを識別するための条件である。
すなわち、通信装置40は、次の識別条件1〜3を満たす通信フレームをOAMフレームと判定する。
識別条件1:MAC DAの値が01-80-C2-00-00-02であること
識別条件2:Length/Typeフィールドの値が0x8809であること
識別条件3:SubTypeフィールドの値が3であること
具体的には、通信装置40の受信処理部43は、対向側インタフェース部45から入力された通信フレームが識別条件1〜3を満たす場合は、当該通信フレームをOAMフレームであると判定する。
このように、本実施形態では、IEEE802.3においてOAMフレームの識別条件とされる、MAC DAの値が01-80-C2-00-00-02であることが、そのまま踏襲されている。
図10の識別条件4は、通信装置40が、受信した通信フレームから内部OAMフレームを識別するための条件である。
すなわち、通信装置40は、上記の識別条件1〜3に加えて、次の識別条件4を満たす通信フレームを内部OAMフレームであると判定する。
識別条件4:Tagフィールドに含まれるVLAN IDの値が4095であること
具体的には、通信装置40の受信処理部43は、対向側インタフェース部45から入力された通信フレームが識別条件1〜4を満たす場合は、当該通信フレームを内部OAMフレームであると判定する。
〔OAMフレームの送受信手順〕
図11は、通信装置40Aと通信装置40Bの間で行われる、OAMフレームの送受信手順の一例を示すシーケンス図である。
図11において、通信装置40Aと通信装置40Bの間で交換されるOAMフレームF11〜F13の送受信は、所定時間(例えば1秒)ごとに繰り返される。
図11に示すように、上位側の通信装置40Aは、VLAN ID=4095のOAMフレームF11を生成して下り方向に送信する。
下位側の通信装置40Bの受信処理部43は、VLAN ID=4095のOAMフレームF11を内部OAMフレームと判定し、当該OAMフレームF11を制御部42に転送する。このため、OAMフレームF11を受信した通信装置40Bは、OAMフレームF11のデータフィールドに記された所定のOAM処理を実行する。
その後、下位側の通信装置40Bは、VLAN ID=4095のOAMフレームF12を生成して上り方向に送信する。
上位側の通信装置40Aの受信処理部43は、VLAN ID=4095のOAMフレームF12を内部OAMフレームと判定し、当該OAMフレームF12を制御部42に転送する。このため、OAMフレームF12を受信した通信装置40Aは、OAMフレームF12のデータフィールドに記された所定のOAM処理を実行する。
図11において、OAMフレームF14は、上位網5の通信ノードが下位網6の通信ノードに宛てて送信した外部OAMフレームである。OAMフレームF14は、通信装置40Aから通信システムに流入し、通信装置40Bに到達する。
しかし、OAMフレームF14はVLAN ID≠4095のOAMフレームであるから、通信装置40Bの受信処理部43は、OAMフレームF14をバッファ46に転送する。従って、OAMフレームF14は、通信装置40Bの制御部42をスルーして下位網6に送出される。
図11において、OAMフレームF15は、下位網6の通信ノードが上位網5の通信ノードに宛てて送信した外部OAMフレームである。OAMフレームF15は、通信装置40Bから通信システムに流入し、通信装置40Aに到達する。
しかし、OAMフレームF15はVLAN ID≠4095のOAMフレームであるから、通信装置40Aの受信処理部43は、OAMフレームF15をバッファ46に転送する。従って、OAMフレームF15は、通信装置40Aの制御部42をスルーして上位網5に送出される。
図11において、OAMフレームF16は、下位網6の通信ノード(例えば、成りすましの通信ノード)が通信装置40Aに宛てて送信したOAMフレームである。
しかし、OAMフレームF16はVLAN ID=4095のOAMフレームであるから、通信装置40Aの送信処理部44は、OAMフレームF16を廃棄する。このように、下位網6の通信ノードから送信された通信装置40A宛てのOAMフレームF16は、通信装置40Bによって廃棄されるので、通信装置40Aに到達できない。
〔第2実施形態の効果〕
本実施形態の通信システムによれば、第1及び第2通信装置40A,40Bが、システム内から受信したOAMフレームのうち、内部OAMフレームを各自の制御部42に転送し、外部OAMフレームを各自の制御部42に転送せずにシステム外に送出する。
従って、自装置に無関係の外部OAMフレームに対する情報処理を制御部42が実行しなくなり、OAMに関する情報処理の負荷を軽減することができる。
本実施形態の通信システムにおいて、第1及び第2通信装置40A,40Bの受信処理部43は、受信したOAMフレームに含まれる識別情報に基づいて、受信したOAMフレームが内部OAMフレームであるか否かを判定する。
本実施形態の通信システムでは、識別情報として、VLAN IDに記される4095の値が採用されている。
この場合、一方の通信装置40Aが他方の通信装置40Bにアドレス値を提供する必要がなくなるので、識別情報として通信装置のアドレス値を採用する第1実施形態の場合に比べて、OAMフレームの送受信シーケンスがより簡便になる。
本実施形態の通信システムでは、通信装置40のうちの一方の通信装置40A(40B)が、自装置の制御部42が生成した、VLAN IDの値が4095であるOAMフレームを他方の通信装置40B(40A)に送信する。
このため、他方の通信装置40B(40A)は、VLAN IDの値が4095であるOAMフレームを、内部OAMフレームであると判定することができる。
本実施形態の通信システムでは、通信装置40のうちの一方の通信装置40A(40B)が、システム外から受信したOAMフレームのうち、VLAN IDの値が4095であるOAMフレームを廃棄する。
このため、成りすましの通信ノードが他方の通信装置40B(40A)宛てのOAMフレームを送信しても、当該OAMフレームを一方の通信装置40A(40B)によって廃棄することができる。
<その他の変形例>
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態において、受信処理部13,23,43は、システム内から受信した内部OAMフレーム以外の通信フレーム(外部OAMフレームを含む。)をすべてバッファ16,27,46に入力する。このため、外部OAMフレームの電気信号が制御部12,22,42に入力されることはない。
これにより、制御部12,22,42が自装置に無関係の外部OAMフレームに対する情報処理を実行しなくなり、OAMに関する情報処理の負荷が軽減される。
上述の実施形態の変形例として、受信処理部13,23,43は、システム内から受信した外部OAMフレームの電気信号を、情報処理が不要であることを示すフラグ情報を付して制御部12,22,42に入力することにしてもよい。
この場合、制御部12,22,42は、受信処理部13,23,43から入力されたフラグ付きの電気信号を読み捨てる、すなわち、入力されたフラグ付きの電気信号の情報処理を実行せずに廃棄すればよい。
このようにしても、制御部12,22,42が外部OAMフレームに応じた情報処理を実行しなくなるので、OAMに関する情報処理の負荷を軽減することができる。
もっとも、フラグ付きの電気信号(外部OAMフレーム)を制御部12,22,42に入力する処理では、制御部12,22,42がフラグを判定する必要があるので、情報処理の負荷を軽減する観点からすると、外部OAMフレームを構成する電気信号を制御部12,22,42に入力しない上述の実施形態の方が好ましい。
以上から明らかな通り、本開示において、「外部OAMフレームを制御部に転送せずに」とは、外部OAMフレームを制御部に「実質的に」転送しない処理、すなわち、外部OAMフレームに応じた情報処理を制御部が実行しない態様の転送処理であればよく、外部OAMフレームの電気信号を制御部に入力しない処理の他、情報処理が不要のフラグ情報を付した外部OAMフレームの電気信号を制御部に入力する処理も含まれる。
<適用可能な通信プロトコル>
上述の実施形態(変形例を含む。)では、SP(スロープロトコル)がOAMである場合を例示したが、SPはOAMに限定されるものではなく、例えばLACPであってもよい。
LACPを採用する通信システムでは、上述の実施形態(変形例を含む。)の記述において、「OAM」を「LACP」に読み替え、OAMフレームの識別条件のうちの1つ(Subtypeフィールドの値=0x03)を、LACPフレームの識別条件のうちの1つ(Subtypeフィールドの値=0x01)に変更すればよい。
<他の観点から見た通信システム>
本開示には、以下に付記する通信システムが含まれる。
〔付記〕
下記に定義する外部SPフレームをシステム外から受信し、下記に定義する内部SPフレームを交換する第1及び第2通信装置を備える通信システムであって、
前記第1通信装置は、
SPに関する情報処理を行う第1制御部と、
システム外から受信した前記外部SPフレーム、及び、自装置の前記第1制御部が生成した前記内部SPフレームをシステム内に送信する第1送信処理部と、
システム内からSPフレームを受信する第1受信処理部と、を有し、
前記第2通信装置は、
SPに関する情報処理を行う第2制御部と、
システム外から受信した前記外部SPフレーム、及び、自装置の前記第2制御部が生成した前記内部SPフレームをシステム内に送信する第2送信処理部と、
システム内からSPフレームを受信する第2受信処理部と、有し、
前記第1受信処理部は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームを前記第1制御部に転送し、前記外部SPフレームを第1制御部に転送せずにシステム外に送出し、
前記第2受信処理部は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームを前記第2制御部に転送し、前記外部SPフレームを第2制御部に転送せずにシステム外に送出する通信システム。
内部SPフレーム:システム内の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
外部SPフレーム:システム外の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
1 第1通信装置(親局装置)
2 第2通信装置(子局装置)
3 通信回線(光ファイバ)
4 中継装置
5 上位網
6 下位網
11 上位側インタフェース部
12 制御部(第1制御部)
13 受信処理部
14 送信処理部
15 対向側インタフェース部
16 上りバッファ
17 下りバッファ
18 メモリ(記憶部)
21 下位側インタフェース部
22 制御部(第2制御部)
23 受信処理部
24 送信処理部
25 対向側インタフェース部
26 上りバッファ
27 下りバッファ
28 メモリ(記憶部)
29 メモリ(記憶部)
40 通信装置
40A 第1通信装置(上位側)
40B 第2通信装置(下位側)
41 外側インタフェース部
42 制御部
43 受信処理部
44 送信処理部
45 対向側インタフェース部
46 バッファ
47 バッファ

Claims (12)

  1. 下記に定義する外部SPフレームをシステム外から受信し、下記に定義する内部SPフレームを交換する第1及び第2通信装置を備える通信システムであって、
    前記第1通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第1制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記第1制御部に転送せずにシステム外に送出し、
    前記第2通信装置は、システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の第2制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記第2制御部に転送せずにシステム外に送出する通信システム。
    内部SPフレーム:システム内の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
    外部SPフレーム:システム外の通信ノード同士で交換されるSPフレーム
  2. 前記第1及び第2通信装置は、
    受信したSPフレームに含まれる識別情報に基づいて、受信したSPフレームが前記内部SPフレームであるか否かを判定する請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記識別情報は、
    前記第1及び第2通信装置のうちの一方の通信装置のアドレス値よりなり、
    前記第1通信装置は、自装置のアドレス値を提供する親局装置であり、
    前記第2通信装置は、前記親局装置から前記アドレス値が提供される子局装置である請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記親局装置は、
    自装置の前記第1制御部が生成した、宛先と送信元の双方が自装置のアドレス値であるSPフレームを前記子局装置に送信し、
    前記子局装置は、
    送信元のアドレス値が前記親局装置のアドレス値であるSPフレームを、前記内部SPフレームであると判定する請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記子局装置は、
    自装置の前記第2制御部が生成した、宛先が前記親局装置のアドレス値であり送信元が自装置のアドレス値であるSPフレームを前記親局装置に送信し、
    前記親局装置は、
    宛先のアドレス値が前記親局装置のアドレス値であるSPフレームを、前記内部SPフレームであると判定する請求項3又は請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記子局装置は、
    システム外から受信したSPフレームのうち、宛先のアドレス値が前記親局装置のアドレス値であるSPフレームを廃棄する請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記子局装置は、
    前記親局装置とのリンクアップ後に最初に前記親局装置から受信するSPフレームに含まれる、前記親局装置のアドレス値を記憶する記憶部を、更に有し、
    前記記憶部は、
    前記親局装置とのリンクダウンに応じて前記親局装置のアドレス値を消去する請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 前記識別情報は、VLAN IDに記される4095の値である請求項2に記載の通信システム。
  9. 前記第1及び第2通信装置のうちの一方の通信装置は、
    自装置の前記第1又は第2制御部が生成した、VLAN IDの値が4095であるSPフレームを他方の通信装置に送信し、
    前記他方の通信装置は、
    VLAN IDの値が4095であるSPフレームを、前記内部SPフレームであると判定する請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記第1及び第2通信装置のうちの一方の通信装置は、
    システム外から受信したSPフレームのうち、VLAN IDの値が4095であるSPフレームを廃棄する請求項8又は請求項9に記載の通信システム。
  11. 下記に定義する外部SPフレームを伝送する通信システムに属し、下記に定義する内部SPフレームを他の通信装置と交換する通信装置であって、
    SPに関する情報処理を行う制御部と、
    システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームを前記制御部に転送し、前記外部SPフレームを前記制御部に転送せずにシステム外に送出する受信処理部と、備える通信装置。
    内部SPフレーム:システム内の通信ノード同士が交換するSPフレーム
    外部SPフレーム:システム外の通信ノード同士が交換するSPフレーム
  12. 下記に定義する外部SPフレームを伝送する通信システムに属し、下記に定義する内部SPフレームを他の通信装置と交換する通信装置において実行されるSPフレームの転送方法であって、
    システム内から受信したSPフレームのうち、前記内部SPフレームをSPに関する情報処理を行う自装置の制御部に転送するステップと、
    システム内から受信したSPフレームのうち、前記外部SPフレームを前記制御部に転送せずにシステム外に送出するステップと、を含むSPフレームの転送方法。
    内部SPフレーム:システム内の通信ノード同士が交換するSPフレーム
    外部SPフレーム:システム外の通信ノード同士が交換するSPフレーム
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