JP2019086951A - サプライチェーン管理システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サプライチェーンに異常が発生した場合に、対応の優先順位決定に役立つ情報が得られるサプライチェーン監視システムを提供する。【解決手段】サプライチェーン管理システムは、サプライチェーン情報取得手段と、異常情報抽出手段とを有している。また、品質低下リスクポイント付与手段と、対応コストリスク付与手段と、納期遅延リスクポイント付与手段と、サプライチェーンリスクデータ記憶手段とを有している。サプライチェーン情報取得手段は、各ノードとリンクからサプライチェーン情報を取得し、異常情報取得手段は、サプライチェーン情報から異常情報を抽出する。3つのリスクポイント付与手段は、品質低下、対応コスト、納期遅延のリスクを定量化した3つのリスクポイントを、それぞれ異常情報に付与し、サプライチェーンリスクデータを生成する。このデータをサプライチェーンリスク情報記憶手段が記憶する。【選択図】 図1

Description

本発明は、サプライチェーン管理システムおよびその制御方法に関する。
近年のソフトウェア、ハードウェア、および、それらをシステム化した情報通信技術の進歩に伴い、調達・生産・物流などのサプライチェーン全体に渡る情報管理が可能になってきている。他方で、取引、商業、通信の複雑化に伴い、物理的サプライチェーンにおける情報管理は複雑さを増している。このように複雑化したサプライチェーンの効率を最大化するために、サプライチェーンの情報管理を有効に活用する方法が求められている。
ところで、サプライチェーンでは、予期せぬ異常により、物理的サプライチェーンが分断される場合がある。例えば地震や水害などの災害が発生した場合、生産、物流などが滞る恐れがある。また、この異常により、供給業者に影響がある場合は、例えば生産計画を見直したり、関連する製品を顧客に渡す納期を調整したりする必要が生じる。これらの調整等に時間を要すると、製品の出荷が遅れ、経済または経営上の損失が拡大することとなる。
また、予期せぬ異常だけでなく、供給材料のEOL(End Of Line)や品質問題が発生した際にも、関連製品や顧客への影響が生じる。このような影響の調査や対策実行などの対応が遅れると、物理的サプライチェーンの分断が長期化し、損失が拡大する事態を招く。
上述のような背景から、サプライチェーンの分断を早期に復旧する仕組みが求められている。そして、そのような仕組みに貢献するための、様々なサプライチェーン管理システムが考案されている。例えば特許文献1には、材料供給業者、部品および構成要素製造業者、製品組み立て業者の階層ごとに性能情報(稼働情報)を収集し、対象とする製品に関わる情報を相互に関連付けて監視する、サプライチェーン監視システムが開示されている。このサプライチェーン監視システムを用いることで、サプライチェーンに異常が発生した場合に、異常の影響がおよぶ範囲や規模を素早く把握することが可能になる。
特表2015−528946号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、サプライチェーンの異常が影響を及ぼす範囲や規模を提示するのみであり、それぞれの異常に対する対応の有無および対応の進捗状況を把握することができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、サプライチェーンに異常が発生した場合に、当該異常に対する対応の有無と進捗状況が把握できるサプライチェーン監視システムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、サプライチェーン管理システムは、サプライチェーン情報取得手段と、異常情報抽出手段とを有している。また、品質低下リスクポイント付与手段と、対応コストリスク付与手段と、納期遅延リスクポイント付与手段と、サプライチェーンリスクデータ記憶手段とを有している。サプライチェーン情報取得手段は、各ノードとリンクからサプライチェーン情報を取得し、異常情報取得手段は、サプライチェーン情報から異常情報を抽出する。3つのリスクポイント付与手段は、品質低下、対応コスト、納期遅延のリスクを定量化した3つのリスクポイントを、それぞれ異常情報に付与し、サプライチェーンリスクデータを生成する。このデータをサプライチェーンリスク情報記憶手段が記憶する。
本発明の効果は、サプライチェーンに異常が発生した場合に、対応の優先順位決定に役立つ情報が得られるサプライチェーン監視システムを提供できることである。
第1の実施形態のサプライチェーン管理システムを示すブロック図である。 一般的なサプライチェーンを表す模式図である。 第1の実施形態のサプライチェーン管理システムの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態のサプライチェーン管理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 第2の実施形態のサプライチェーン管理システムの詳細を示すブロック図である。 第2の実施形態の品質低下リスクポイントの算出動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の対応コストリスクポイントの算出動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の納期遅延リスクポイントの算出動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の表示制御部の詳細を示すブロック図である。 第3の実施形態のリスク悪化判定の一具体例を示すフローチャートである。 第3の実施形態のリスク悪化判定の別の具体例を示すフローチャートである。 第3の実施形態の表示選択画面の一例を示す図である。 第3の実施形態の表示制御の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の時系列表示の一例を示すグラフである。 第3の実施形態の2次元マップ表示の一例を示すグラフである。 第3の実施形態の2つの時刻におけるデータの2次元マップ表示の一例を示すグラフである。 第3の実施形態の2つの時刻におけるデータの2次元マップ表示の別の一例を示すグラフである。 第3の実施形態の3次元マップ表示の例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお各図面の同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のサプライチェーン管理システムを示すブロック図である。サプライチェーン管理システムは、サプライチェーン情報取得手段1と、異常情報抽出手段2とを有している。また、品質低下リスクポイント付与手段3と、対応コストリスク付与手段4と、納期遅延リスクポイント付与手段5と、サプライチェーンリスク情報記憶手段6とを有している。
サプライチェーン情報取得手段1は、サプライチェーン情報を取得する。サプライチェーンは、物品の調達・生産・物流拠点となる複数のノードと、それぞれの前記ノード間を結ぶリンクで構成されている。図2は、日本、アジア、オセアニア地域のサプライチェーンを表す模式図である。拠点を表すノード10がリンク20によって結ばれている。物流は、あるノード10からリンク20を通して別のノード10へ物品を移動することにより行われる。
サプライチェーン情報は、これらの各ノード10および各リンク20の、その時々における稼働情報であり、具体的には、通常可動、稼働率低下、被災により復旧時期不明、などの情報を含む。サプライチェーン情報は、各ノード10と各リンク20から送信される。サプライチェーン情報の元となる情報は、例えば、ノード10やリンク20の入力装置から入力されたり、生産、物流装置などから定期的に送信されたりして生成される。サプライチェーン情報取得手段1は、サプライチェーン情報を取得した時に、例えば、それぞれのサプライチェーン情報を識別する識別番号を付与して、ノード名またはリンク名と、取得時刻とを紐づけて記憶することができる。
異常情報取得手段2は、サプライチェーン情報取得手段1が取得したサプライチェーン情報が、ノード10またはリンク20の異常を示す異常情報を含む場合に、異常情報を抽出する。ここで異常情報とは、各ノードおよび各リンクの性能低下を示す情報であり、具体的には、例えば、地震により工場停止中、道路の閉鎖により陸路輸送不可などといった情報である。異常情報は、サプライチェーン情報と紐づけて記憶することができる。
本実施形態のサプライチェーン管理システムは、リスクを定量的に見積もるために、QCDの3つの観点から、異常情報にリスクポイントを付与する。なお、QCDとは、Quality(品質)、Cost(費用)、Delivery(納期)の頭文字を取った言葉である。
品質低下リスクポイント付与手段3は、異常情報に品質低下に関わる情報が含まれる場合に、その内容から予想される品質低下の程度を定量化して、品質低下リスクポイントとして異常情報に付与する。ここで言う品質とは、そのノードまたはリンクに求められている目標の達成度である。具体的には、例えば、予定されている出荷量10万個に対して、7万個しか出荷できない、予定している輸送量10tに対して6tしか輸送できないといった内容を表すものである。
対応コストリスクポイント付与手段4は、異常情報に対応コストが必要になる情報が含まれている場合に、その内容から予想される対応コストを定量化して、対応コストリスクポイントとして異常情報に付与する。対応コストとは、具体的には、例えば、装置の修理、代替品の調達コストなどである。
納期遅延リスクポイント付与手段5は、異常情報に納期遅延に関わる情報が含まれている場合に、その内容から予想される納期遅延を定量化して、納期遅延リスクポイントとして異常情報に付与する。納期遅延とは、具体的には、例えば、3日の納期が4日遅れて7日になるといったものである。
サプライチェーンリスク情報記憶手段6は、異常情報に、品質リスクポイントと、対応コストリスクポイントと、納期遅延リスクポイントとが付与されたデータを、サプライチェーンリスクデータとして記憶する。サプライチェーンリスク情報は異常情報に紐づいており、異常情報はサプライチェーン情報に紐づいている。したがって、サプライチェーンリスク情報は、サプライチェーン情報に保持するノード名あるいはリンク名、取得時刻とも紐づいている。
図3は、本実施形態のサプライチェーン管理システムの動作を示すフローチャートである。まず、サプライチェーン情報取得手段1が、サプライチェーン情報を取得し、記憶する(S1)。次に、異常情報抽出手段2が、サプライチェーン情報に異常情報が含まれるか判定する(S2)。判定の結果、異常情報が含まれていた場合は(S2_Yes)、異常情報を抽出する(S3)。そして異常情報に対して、品質低下リスクポイントを付与し(S4)、対応コストリスクポイントを付与し(S5)、納期遅延リスクポイントを付与して(S6)、サプライチェーンリスクデータを生成する。生成したサプライチェーンリスクデータは、サプライチェーンリスクデータ記憶手段6に記憶する。
一方、S2の判定で、異常情報が含まれていなければ(S2_No)、終了する。なお、この時、品質低下リスクポイント、対応コストリスクポイント、納期遅延リスクポイントにすべて0を付与して、サプライチェーンリスクデータ記憶手段に記憶する動作とすることも可能である。
上記の構成とすることにより、本実施形態のサプライチェーン情報管理システムでは、サプライチェーンに異常が発生した場合に、それぞれの異常について定量化したリスクポイントを付与することができる。そして、複数の異常が同時に発生した場合には、リスクポイントを用いて、各異常の程度を定量的に比較し、対応の優先順位決定の参考とすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、サプライチェーンに異常が発生した場合に、対応の優先順位決定に役立つ情報が得ることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本実施形態のサプライチェーン管理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。サプライチェーン管理システム1000は、記憶装置1100と、中央処理装置1200と、表示装置1300と、インターフェイス1400と、入力装置1500とを有している。一般的なコンピュータと同様な構成となっている。
図5は、サプライチェーン管理システム1000の詳細を示すブロック図である。記憶装置1100には、サプライチェーン情報記憶部1110と、サプライチェーンリスク情報記憶部1120が実装されている。中央処理措置1200には、サプライチェーン情報取得部1210と、異常情報抽出部1220と、品質低下リスクポイント付与部1230と、対応コストリスクポイント付与部1240と、納期遅延リスクポイント付与部1250とが実装されている。また、サプライチェーンリスク情報選択部1260と、表示モード選択部1280とを有する。さらに、表示装置1300と、通信インターフェイス1400と、入力装置1500とを有している。
サプライチェーン情報取得部1210は、インターネット2000から、通信インターフェイス1400を介して、各ノードまたは各リンクからサプライチェーン情報を取得し、サプライチェーン情報記憶部1110に記憶する。異常情報抽出部1220は、取得したサプライチェーン情報を検証し、異常情報が含まれている場合は、異常情報を抽出する。異常情報の検出は、例えば、サプライチェーン情報の送信側で、異常を示すフラグを立てておき、異常情報抽出部1220で、このフラグを検出した場合に、異常情報ありと判定するという取り決めにより実行することができる。また、他の周知の方法で、予め取り決めを行っておくことで、実行しても良い。
品質低下リスクポイント付与部1230は、抽出された異常情報に品質低下に関わるデータが含まれている場合に、当該品質低下のリスクを定量化して品質リスクポイントを算出し、これを異常情報に付与する。品質低下に関わるデータの検出は、予め定めた取り決めによって行うことができる。例えば、欠品数という項目があればこれを検出するといった方法で行うことができる。なお定量化の方法については後述する。
対応コストリスクポイント付与部1240は、抽出された異常情報に対応コストが必要になるデータが含まれている場合に、当該対応コストのリスクを定量化して対応コストリスクポイントを算出し、これを異常情報に付与する。対応コストに関わるデータの検出は、予め定めた取り決めによって行うことができる。例えば、修理費という項目があればこれを検出するといった方法で行うことができる。なお定量化の方法については後述する。
納期遅延リスクポイント付与部1250は、抽出された異常情報に納期遅延に関わるデータが含まれている場合に、当該納期遅延のリスクを定量化して納期遅延リスクポイントを算出し、これを異常情報に付与する。納期遅延に関わるデータの検出は、予め定めた取り決めによって行うことができる。例えば、納期遅延という項目があればこれを検出するといった方法で行うことができる。なお定量化の方法については後述する。
上記3つのリスクポイントを異常情報に付与したデータを、サプライチェーンリスクデータとして、サプライチェーンリスクデータ記憶部1120に記憶する。なお記憶の制御は、例えば3つのリスクポイント付与部の中で、最後にリスクポイントを付与した付与部が行うことができる。
サプライチェーンリスクデータ選択部1260は、表示装置1300に表示するサプライチェーンリスクデータを選択する。その選択は、例えば、入力装置1500で入力されたノード名またはリンク名と時間範囲に従って行うことができる。あるいは、デフォルトとして設定されたノードやリンクおよび時間範囲のデータを選択しても良い。
表示モード選択部1270は、表示装置1300に表示する画像の表示モードを選択する。表示モードの選択は、例えば、入力装置1500で入力された表示モードに従って行うことができる。あるいは、デフォルトとして設定された表示モードを選択しても良い。表示モードの詳細については後述する。
表示制御部1280は、選択されたサプライチェーンリスクデータを、選択された表示モードで表示するように、表示装置1300の表示を制御する。表示制御の詳細については後述する。
次に、品質リスクポイントの算出について説明する。図6(a)は、品質低下リスクポイントの算出動作を示すフローチャートである。なお、これは、図3のフローチャートのS4のサブルーチーン処理に相当する。まず、異常情報の品質低下に関するデータを抽出する(S41)。次に、抽出したデータを所定の演算によって規格化する(S42)。規格化の方法は任意であるが、品質低下リスクポイント、対応コストリスクポイント、納期遅延リスクポイントを、損失が同等となるレベルで比較できるようにすることが望ましい。なお、品質低下に関するデータが複数ある場合は、例えば、それぞれのデータにについて品質低下リスクポイントを算出し、その総和を品質低下リスクポイントとすることができる。
図6(b)は、具体的な品質低下リスクポイント算出の一例を示すフローチャートである。まず、異常情報から所要数に関する直行率(%)を抽出する(S41a)。次に100%から直行率(%)を引いた結果を10で割って規格化する(S42a)。直行率が70%であれば(100−70)/10=3となる。
次に、対応コストリスクポイントの算出について説明する。図7(a)は、対応コストリスクポイントの算出動作を示すフローチャートである。なお、これは、図3のフローチャートのS5のサブルーチーン処理に相当する。まず、異常情報の対応コストに関するデータを抽出する(S51)。次に、抽出したデータを所定の演算によって規格化する(S52)。規格化の方法は任意であるが、品質低下リスクポイント、対応コストリスクポイント、納期遅延リスクポイントを、損失が同等となるレベルで比較できるようにすることが望ましい。なお、対応コストに関するデータが複数ある場合は、例えば、それぞれのデータにについて対応コストリスクポイントを算出し、その総和を対応コストリスクポイントとすることができる。
図7(b)は、具体的な対応コストリスクポイント算出の一例を示すフローチャートである。まず、異常情報から対応コストの金額(円)を抽出する(S51a)。次に対応コストを10円で割った時の桁数で規格化する(S52a)。対応コストが1,000,000円であれば、10で割った時の桁数6なので、対応コストリスクポイントは6となる。
次に、納期遅延リスクポイントの算出について説明する。図8(a)は、納期遅延リスクポイントの算出動作を示すフローチャートである。なお、これは、図3のフローチャートのS6のサブルーチーン処理に相当する。まず、異常情報の納期遅延に関するデータを抽出する(S61)。次に、抽出したデータを所定の演算によって規格化する(S62)。規格化の方法は任意であるが、品質低下リスクポイント、対応コストリスクポイント、納期遅延リスクポイントを、損失が同等となるレベルで比較できるようにすることが望ましい。図8(b)は、具体的な納期遅延リスクポイント算出の一例を示すフローチャートである。まず、異常情報から納期遅延予測日数を抽出する(S61a)。次に納期遅延予測日数を通常リードタイム(日)で除し、10を乗じて規格化する(S62a)。例えば、納期遅延予測日数が2日、通常リードタイムが10日であれば、納期遅延リスクポイントは2/10*10=2となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、サプライチェーンの各ノードと各リンクに発生した異常に対し、品質(Q)、コスト(C)、納期(D)に関するインパクトをリスクポイントとして定量化できる。そしてリスクポイントを比較することにより、複数の異常に対処する時の優先順位を決める参考とすることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、表示装置における表示および、その制御について説明する。図9は、表示制御部1270の詳細を示すブロック図である。表示制御部1270は、マップ表示制御部1271と、時系列表示制御部1272と、リスク悪化判定部1273と、強調表示制御部1274とを有する。
マップ表示制御部1271は、マップ表示を制御する。マップ表示の詳細については後述する。
時系列表示制御部1272は、時系列表示を制御する。時系列表示の詳細については後述する。
リスク悪化判定部1273は、あるノードまたはリンクのリスクポイントについて、時間の経過とともにリスクが悪化したか否かを判定する。リスクの悪化判定は、リスクポイントの増加量に基づいて行う。
強調表示制御部1274は、リスク悪化部1273がリスク悪化と判定したデータを強調表示する制御を行う。
図10は、リスク悪化判定の一具体例を示すフローチャートである。まず、サプライチェーンリスクデータ記憶部から、選択したノードの対応コストリスクポイントCnとCn−1を読み出す(S101)。ここで、Cnはn回目に取得したデータ、Cn−1は、その1回前のn−1回目に取得したデータである。すなわち、時系列ではCn−1が先のデータ、Cnが後のデータである。次に差分Cn−(Cn−1)を計算する(S102)。の値が0以下であれば(S102_No)、「悪化無し」と判定して終了する。一方、この値が正であった場合は、リスクが、時間とともに増大している、すなわち「悪化」と判定する(S103)。
図11は、リスク悪化判定の別の具体例を示すフローチャートである。まず、図10の例と同様に、サプライチェーンリスクデータ記憶部から、n回目とn−1回目に取得した対応コストリスクポイントCn、Cn−1を取得する(201)。次にn回目とn−1回目に取得した日時LnとLn−1を取得する(S202)。次にコストリスク対応率Anを式、An=(Cn−(Cn−1))/(Ln−(Ln−1))により算出する(S203)。次に算出したAnが、悪化を判定する閾値Athより大きいか判定する(S204)。An≦Athであれば(S204)、「悪化無し」と判定して終了する。一方、An>Athだった場合は(S204_Yes)、「悪化」と判定する(S205)。
次に、表示するサプライチェーンリスクデータの選択と、表示モードの選択について説明する。図12は、表示選択画面の一例を示す図である。表示するサプライチェーンリスクデータを選択するため、ノード/リンク番号と時間範囲とを選択する欄がある。ノード/リンク番号は複数選択することも可能になっている。
表示モード選択欄では、1種類のリスクポイントについて時系列表示を行うか、2種類のリスクポイントについて2次元マップ表示を行うか、3つのリスクポイントについて3次元マップ表示を行うかなどが選べるようになっている。また、悪化判定をどのリスクポイントで行うか、総和で行うか選んだり、リスクが悪化しているデータを強調表示するか選択したりできるようになっている。また、2次元マップ表示で、軸に採用していないデータの表示を行うか、行う場合は数字で表示するか、点の大きさで表示するか、色で表示するかなどが選べるようになっている。
図13は、表示制御の動作を示すフローチャートである。まず表示するノードまたはリンクを選択する(S301)。次に、表示する時間範囲を選択する(S302)。次に、表示モードを選択する(S303)。上記3つの動作は、順不同で良く、例えば入力装置からの入力に従って、サプライチェーンリスクデータ選択部と表示モード選択部が実行する。次に、表示制御部が選択結果に従い表示データを生成し(S304)、表示装置にデータを表示する(S305)。
次に、表示の具体例について説明する。図14は、時系列表示の一例を示すグラフであり、ノード002。ノード004の、2つのノードの時系列データを表示している。横軸は時間であり、ここでは単位を経過日数で表している。縦軸は対応コストリスクポイントCであり、ここでは、0≦C<3を平常、3≦C<6を警告、C≧6を要対応とランク分けしている。ノード004の対応コストリスクポイントは、2週目以降平常の範囲になっており、ユーザーは、対応不要または優先順位が低いと判断できる。一方、ノード002の対応コストリスクポイントは4週目以降要対応に悪化しており、ここでは、点に色を付けることによって強調表示している。この表示により、ユーザーは、ノード002の異常に対する対応の優先度が高いことを一目で判断することができる。
図15は、ある時刻における、7ノードの、納期遅延リスクポイントと、対応コストリスクポイントをマップ表示した例を示すグラフである。このグラフでは、ノード002は納期遅延リスクポイント、対応コストリスクポイントがともに要対応レベルのため優先順位が最も高いと判定できる。また次位がノード003、以下007、001、005、006、004であることを、ユーザーは容易に判定することができる。
図16は、4つのノードの納期遅延リスクポイントと対応コストリスクポイント、2つの時刻の異なる時刻についてマップ表示した例を示すグラフである。ここでは、時間の経過をデータ取得回で表し、N−1回目とN回目のデータを表示している。このグラフから、ノード002の納期遅延リスクが悪化していることや、N−1回目でリスクポイントが付与されていなかったノード003が、N回目で対応コストリスクポイントが要対応レベルに変化したことが把握できる。また、ノード004のリスクポイントが警告レベルに悪化したこと、ノード001のリスクが、レベルは変わらないものの悪化傾向にあることなどが把握できる。
図17は、図16の表示に加えて、軸に採用していない品質低下リスクポイントを点の大きさで表した例を示すグラフである。この表示では、ノード004は、納期遅延リスクポイントと対応コストリスクポイントに加えて、品質リスクポイントも増加していることが把握できる。またノード001やノード002では、品質低下リスクは低いことが把握できる。
図18は、3つのリスクポイントを軸とした3次元マップ表示の例を示すグラフである。データは図17と同じものを用いている。このような3次元マップ表示では、3つのリスクポイントの総和を、原点からの距離で比較することができる。このため、総合的なリスクとその変化を容易に把握することができる。
上述した第1乃至第3の実施形態の処理をコンピュータに実行させるプログラムおよび該プログラムを格納した記録媒体も本発明の範囲に含む。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、などを用いることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 サプライチェーン情報取得手段
2 異常情報抽出手段
3 品質低下リスクポイント付与手段
4 対応コストリスクポイント付与手段
5 納期遅延リスクポイント付与手段
6 サプライチェーンリスクデータ記憶手段
10 ノード
20 リンク
1000 サプライチェーン管理システム
1100 記憶装置
1110 サプライチェーン情報記憶部
1120 サプライチェーンリスクデータ記憶部
1200 中央処理装置
1210 サプライチェーン情報取得部
1220 異常情報抽出部
1230 品質低下リスクポイント付与部
1240 対応コストリスクポイント付与部
1250 納期遅延リスクポイント付与部
1260 サプライチェーンリスクデータ選択部
1270 表示モード選択部
1280 表示制御部
1300 表示装置
1400 通信インターフェイス
1500 入力装置
2000 インターネット

Claims (10)

  1. サプライチェーンを構成するノードの稼働状況と前記ノードを結ぶリンクの稼働状況とを表すサプライチェーン情報を取得するサプライチェーン情報取得手段と、
    前記サプライチェーン情報から、前記ノードまたは前記リンクの異常を示す異常情報を抽出する異常情報抽出手段と、
    前記異常情報から予測される、目標性能の未達量を定量化した品質リスクポイントを前記異常情報に付与する品質リスクポイント付与手段と、
    前記異常情報から予測される、前記異常を回復するために要する費用を定量化した対応コストリスクポイントを前記異常情報に付与する対応コストリスクポイント付与手段と、
    前記異常情報から予測される納期遅延量を定量化した納期遅延リスクポイントを前記異常情報に付与する納期遅延リスクポイント付与手段と
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとを前記異常情報に付与したデータをサプライチェーンリスクデータとして記憶するサプライチェーンリスクデータ記憶手段と
    を有することを特徴とするサプライチェーン管理システム。
  2. 前記ノードまたは前記リンクと時刻とを指定して、前記サプライチェーンリスクデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択されたサプライチェーンリスク情報を画像またはテキストで表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のサプライチェーン管理システム。
  3. 前記選択手段が、
    複数の前記時刻を選択し、
    前記表示手段が、
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとのうちの少なくとも一つを時系列で表示する
    ことを特徴とする請求項2に記載のサプライチェーン管理システム。
  4. 前記選択手段が、
    複数の前記ノードまたは前記リンクを選択し、
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとのうちの少なくとも2つを軸とするグラフを表示し、
    複数の前記ノードまたは前記リンクの2つの前記軸に対応する前記サプライチェーンリスクデータを同時にマップ表示する
    ことを特徴とする請求項2または3のいずれか一項に記載のサプライチェーン管理システム。
  5. 前記表示手段が、
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとのうちの2つを前記軸とするグラフを表示し、
    2つの前記軸に対応する前記サプライチェーンリスクデータをマップ表示し、
    2つの前記軸に対応しない前記サプライチェーンリスクデータを、数値あるいは、点の大きさまたは色で表す
    ことを特徴とする請求項4に記載のサプライチェーン管理システム。
  6. 前記サプライチェーンリスクデータの前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとのうちの少なくとも1つが時間の経過に対して増加している前記ノードまたは前記リンクに対応する前記サプライチェーンリスクデータを強調表示する
    ことを特徴とする請求項3または5のいずれか一項に記載のサプライチェーン管理システム。
  7. 前記表示手段が
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとの和が時間経過に対して増加しているデータを強調表示する
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載のサプライチェーン管理システム。
  8. サプライチェーンを構成するノードの稼働状況と前記ノードを結ぶリンクの稼働状況とを表すサプライチェーン情報を取得し、
    前記サプライチェーン情報から前記ノードまたは前記リンクの異常を示す異常情報を抽出し、
    前記異常情報に対し、目標性能の未達予測を定量化した品質リスクポイントを付与し、
    前記異常情報に対し、前記異常を回復するために要する予測費用を定量化した対応コストリスクポイントを付与し、
    前記異常情報に対し、予測納期遅延を定量化した納期遅延リスクポイントを付与し、
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとを前記異常情報に付与したデータをサプライチェーンリスクデータとして記憶する
    ことを特徴とするサプライチェーン管理システムの制御方法。
  9. 前記ノードまたは前記リンクと時刻とを指定して、前記サプライチェーンリスクデータを選択し、
    選択されたサプライチェーンリスクデータを画像またはテキストで表示する
    ことを特徴とする請求項8に記載のサプライチェーン管理システムの制御方法。
  10. サプライチェーンを構成するノードの稼働状況と前記ノードを結ぶリンクの稼働状況とを表すサプライチェーン情報を取得するステップと、
    前記サプライチェーン情報から前記ノードまたは前記リンクの異常を示す異常情報を抽出するステップと、
    前記異常情報に対し、目標性能の未達予測を定量化した品質リスクポイントを付与するステップと、
    前記異常情報に対し、前記異常を回復するために要する予測費用を定量化した対応コストリスクポイントを付与するステップと、
    前記異常情報に対し、予測納期遅延を定量化した納期遅延リスクポイントを付与するステップと、
    前記品質リスクポイントと前記対応コストリスクポイントと前記納期遅延リスクポイントとを前記異常情報に付与したデータをサプライチェーンリスクデータとして記憶するステップと
    を有することを特徴とするサプライチェーン管理システムの制御プログラム。
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