JP2019086200A - 冷房専用空調システム - Google Patents

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【課題】コスト抑制を実現する冷房専用空調システムを提供する。【解決手段】空調システム100は、冷房専用の空調システムであって、室内熱交換器33を含む複数の室内ユニット30と、室外熱交換器12及び逆止弁13を含み室内ユニット30に対して並列に接続される複数の室外ユニット10と、を備えている。室外ユニット10においては、室外熱交換器12から流出して室内ユニット30へ流れる冷媒が流れる高圧液側流路RP3が形成されている。室外ユニット10は、高圧液側流路RP3において、開閉状態を電気的に制御される制御弁を含まない。逆止弁13は、高圧液側流路RP3に配置され、室外熱交換器12の冷媒流れの下流側に位置する。逆止弁13は、逆止弁13の一端(室外熱交換器12側の端部)から他端に向かう冷媒の流れを許容し、逆止弁13の他端から一端へ向かう冷媒の流れを遮断する。【選択図】図3

Description

本開示は、冷房専用空調システムに関する。
従来、室内ユニットに対して複数の室外ユニットが並列に配置されて構成される冷媒回路において冷凍サイクルを行う空調システムが知られている。このような空調システムでは、室外ユニットにおいて、冷房運転時に凝縮器として機能する熱交換器が配置され、熱交換器の下流側(冷房運転時)の冷媒流路に電動弁(室外膨張弁)が配置されている。係る電動弁は、暖房運転時には冷媒を減圧する膨張弁として機能する。
上述のような空調システムにおいて、室外膨張弁は、冷房運転時には原則として使用されない。よって、冷房運転専用の空調システム(冷房専用空調システム)では、コスト抑制の観点から室外膨張弁を省略することが望ましい。
コスト抑制を実現する冷房専用空調システムを提供する。
冷房専用空調システムは、冷媒回路において冷凍サイクルを行うことで冷房運転を行う冷房専用の空調システムであって、少なくとも一台の室内ユニットと、複数の室外ユニットと、を備える。室内ユニットは、蒸発器を含む。複数の室外ユニットは、室内ユニットに対して並列に接続される。室外ユニットは、凝縮器及び逆止弁を含む。室外ユニットにおいては、第1冷媒流路が形成される。第1冷媒流路においては、凝縮器から流出して室内ユニットへ流れる冷媒が流れる。室外ユニットは、第1冷媒流路において、開閉状態を電気的に制御される制御弁を含まない。逆止弁は、第1冷媒流路に配置される。逆止弁は、凝縮器の冷媒流れの下流側に位置する。逆止弁は、逆止弁の凝縮器側の端部から他端に向かう冷媒の流れを許容する。逆止弁は、逆止弁の他端から凝縮器側の端部へ向かう冷媒の流れを遮断する。
これにより、コスト増大が抑制される。すなわち、室外ユニットは、第1冷媒流路において、開閉状態を電気的に制御される制御弁を含まないことで、コスト増大が抑制される。
冷房専用空調システムでは、好ましくは、室外ユニットは、閉鎖弁をさらに含む。閉鎖弁は、第1冷媒流路において、凝縮器及び他の機器よりも下流側に配置される。閉鎖弁は、手動で開閉が切り換えられる。逆止弁は、第1冷媒流路において閉鎖弁の上流側に配置される。
冷房専用空調システムでは、好ましくは、室外ユニットは、フィルタをさらに含む。フィルタは、第1冷媒流路に配置される。フィルタは、冷媒中の異物を取り除く。逆止弁は、第1冷媒流路において、フィルタの上流側に配置される。
冷房専用空調システムでは、好ましくは、室外ユニットは、過冷却熱交換器をさらに含む。過冷却熱交換器は、第1冷媒流路において、凝縮器の下流側に配置される。過冷却熱交換器は、凝縮器から流出する冷媒を冷却する。逆止弁は、第1冷媒流路において、過冷却熱交換器の上流側に配置される。
冷房専用空調システムでは、好ましくは、室外ユニットは、第1冷媒流路における冷媒の流れ方向を逆転させる流路切換弁を含まない。
冷房専用空調システムでは、好ましくは、室外ユニットは、圧縮機をさらに含む。圧縮機は、冷媒を圧縮する。圧縮機は、運転中、常に凝縮器の冷媒流れの上流側に位置する。
冷房専用空調システムでは、好ましくは、設置状態において室外ユニットが室内ユニットよりも上方に設置される場合、室外ユニットと室内ユニットとの高低差は50m以内である。この点、室外ユニットと室内ユニットとの高低差が50mよりも大きい場合には、室内ユニットに配置される膨張弁にかかる逆圧によって正常に機能しないおそれが大きい。室外ユニットと室内ユニットとの高低差が50m以内であることにより、室内ユニットに配置される膨張弁(電動弁)が正常に機能しないという事態が抑制される。よって、信頼性がさらに向上する。
空調システムの概略施工図。 空調システムの概略構成図。 室外ユニットの概略構成図。
以下、本開示の一実施形態に係る空調システム100(冷房専用空調システム)について説明する。なお、以下の実施形態は、具体例であって、技術的範囲を限定するものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本開示において、「運転停止状態」には、運転停止を指示するコマンドを入力されて運転を停止している状態、電源が遮断されたことにより運転を停止している状態、運転開始を指示するコマンドを入力されずに運転を行っていない状態、及びサーモオフ等により一時的に運転を休止している状態が含まれる。
(1)空調システムの概要
図1は、空調システム100の概略施工図である。図2は、空調システム100の概略構成図である。空調システム100は、ビルや工場等に設置されて対象空間SPの空気調和を実現する。本実施形態において、空調システム100は、図1に示すように、複数階(ここでは2階)を有する建物B1内における部屋(対象空間SP)の空調を行う。なお、空調システム100を適用される建物B1の階数や部屋数等は、適宜変更が可能である。空調システム100は、冷媒回路RCにおいて冷凍サイクルを行うことにより、対象空間SPの冷房を行う。
空調システム100は、主として、複数(ここでは3台以上)の室外ユニット10と、複数(ここでは4台以上)の室内ユニット30(30a、30b、30c、30d・・・)と、室外ユニット10と室内ユニット30とを接続する液側連絡配管LL及びガス側連絡配管GLと、を有している。
空調システム100では、室外ユニット10と各室内ユニット30とが液側連絡配管LL及びガス側連絡配管GLで接続されることで、冷媒回路RCが構成されている。空調システム100では、冷媒回路RC内に封入された冷媒が、圧縮され、冷却又は凝縮され、減圧され、加熱又は蒸発された後に、再び圧縮される、という蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。冷媒回路RCに充填される冷媒は、特に限定されないが、例えばR32が採用される。
空調システム100は、冷房運転を行う冷房運転専用空調システムであり、運転中、冷媒回路RC内を冷媒が一定方向に流れる。すなわち、空調システム100は、冷媒回路RCを冷媒が冷房運転時とは逆に流れる運転(例えば暖房運転)を行うようには構成されていない。
各室外ユニット10は、状況(例えば各室内ユニット30から要求される熱負荷の状態)に応じて、個別に運転状態を切り換えられる。すなわち、空調システム100では、運転状態にある室外ユニット10(運転室外ユニット)と、運転停止状態にある室外ユニット10(停止室外ユニット)とが混在しうる。
また、各室内ユニット30は、状況に応じて、個別に運転状態を切り換えられる。すなわち、空調システム100では、運転状態にある室内ユニット30(運転室内ユニット)と、運転停止状態にある室外ユニット10(停止室内ユニット)とが混在しうる。
なお、ここでの熱負荷は、運転室内ユニットで処理を要求される熱負荷であり、例えば、運転室内ユニットにおいて設定される設定温度、運転室内ユニットが設置される対象空間SP内の温度、冷媒循環量、室内ファン35の回転数、圧縮機11の回転数、室外熱交換器12の容量、及び室内熱交換器33の容量等のいずれか/全てに基づき、導出される。
(1−1)室外ユニット
図3は、室外ユニット10の概略構成図である。室外ユニット10は、例えば建物B1の屋上やベランダ等の屋外、又は地下等の室外(対象空間SP外)に設置される。室外ユニット10は、液側連絡配管LL及びガス側連絡配管GLを介して複数の室内ユニット30と接続されており、冷媒回路RCの一部(室外側主回路RC1、室外側バイパス回路RC2)を構成している。本実施形態においては、複数の室外ユニット10が、室内ユニット30に対して、並列に接続されている。
室外ユニット10は、室外側主回路RC1を構成する機器として、主として、複数の冷媒配管(第1配管P1−第6配管P6)と、圧縮機11と、室外熱交換器12と、逆止弁13と、過冷却熱交換器14と、冷媒フィルタ15と、ガス側閉鎖弁17と、液側閉鎖弁18と、を有している。
第1配管P1は、ガス側閉鎖弁17と、圧縮機11の吸入ポートと、を接続する。第2配管P2は、圧縮機11の吐出ポートと、室外熱交換器12のガス側出入口と、を接続する。第3配管P3は、室外熱交換器12の液側出入口と、逆止弁13の一端と、を接続する。第4配管P4は、逆止弁13の他端と、過冷却熱交換器14のメイン流路141の一端と、を接続する。第5配管P5は、過冷却熱交換器14のメイン流路141の他端と、冷媒フィルタ15の一端と、を接続する。第6配管P6は、冷媒フィルタ15の他端と、液側閉鎖弁18の一端と、を接続する。なお、これらの冷媒配管(P1―P6)は、実際には、単一の配管で構成されてもよいし、継手等を介して複数の配管が接続されることで構成されてもよい。
圧縮機11は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。本実施形態では、圧縮機11は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素が圧縮機モータ(図示省略)によって回転駆動される密閉式構造を有している。また、ここでは、圧縮機モータは、インバータにより運転周波数の制御が可能であり、これにより、圧縮機11の容量制御が可能になっている。
室外熱交換器12は、凝縮器(又は放熱器)として機能する熱交換器である。室外熱交換器12は、複数の伝熱管と、伝熱フィンと、を含む(図示省略)。室外熱交換器12は、伝熱管内の冷媒と、伝熱管又は伝熱フィンの周囲を通過する空気(後述の室外空気流)と、の間で熱交換が行われるように構成されている。
逆止弁13は、一端側からの冷媒の流れを許容し、他端側からの冷媒の流れを遮断する。本実施形態において、逆止弁13は、室外熱交換器12の冷媒流れの下流側に配置されている。逆止弁13は、液側閉鎖弁18の冷媒流れの上流側に配置されている。逆止弁13は、冷媒フィルタ15の冷媒流れの上流側に配置されている。逆止弁13は、過冷却熱交換器14(メイン流路141)の冷媒流れの上流側に配置されている。逆止弁13は、一端(ここでは室外熱交換器12側の端部)に流入する冷媒の流れを許容し、他端(ここでは液側閉鎖弁18側の端部)に流入する冷媒の流れを遮断する。本実施形態において、逆止弁13は、一般的に普及している逆止弁である。逆止弁13の型式については、逆止弁13が果たすべき役割に支障が生じない限り、特に限定されない。
過冷却熱交換器14は、流入する冷媒を過冷却状態の液冷媒とする熱交換器である。過冷却熱交換器14は、例えば二重管熱交換器であり、過冷却熱交換器14には室外側主回路RC1を構成するメイン流路141と、室外側バイパス回路RC2を構成するサブ流路142と、が形成されている。過冷却熱交換器14は、メイン流路141及びサブ流路142を流れる冷媒が熱交換を行うように構成されている。過冷却熱交換器14(メイン流路141)は、液側閉鎖弁18の冷媒流れの上流側に配置されている。
冷媒フィルタ15(「フィルタ」に相当)は、通過する冷媒に含まれる異物を除去するフィルタである。冷媒フィルタ15は、液側閉鎖弁18の冷媒流れの上流側に配置されている。また、冷媒フィルタ15は、過冷却熱交換器14(メイン流路141)の冷媒流れの下流側に配置されている。
ガス側閉鎖弁17は、第1配管P1とガス側連絡配管GLとの接続部分に配置された手動弁である。ガス側閉鎖弁17は、一端が第1配管P1に接続され他端がガス側連絡配管GLに接続されている。
液側閉鎖弁18(「閉鎖弁」に相当)は、第6配管P6と液側連絡配管LLとの接続部分に配置された手動弁である。液側閉鎖弁18は、一端が第6配管P6に接続され他端が液側連絡配管LLに接続されている。
室外側主回路RC1は、複数の冷媒流路を含んでいる。例えば、室外側主回路RC1は、吸入側流路RP1、高圧ガス側流路RP2及び高圧液側流路RP3(「第1冷媒流路」に相当)を含んでいる。
吸入側流路RP1は、圧縮機11の吸入側に位置する冷媒流路である。吸入側流路RP1は、圧縮機11に吸入される冷媒が流れる。吸入側流路RP1は、主として第1配管P1によって構成される。吸入側流路RP1は、高圧ガス側流路RP2及び高圧液側流路RP3よりも上流側に位置する。
高圧ガス側流路RP2は、圧縮機11の吐出側に位置する冷媒流路である。高圧ガス側流路RP2は、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒が流れる。高圧ガス側流路RP2は、主として、第2配管P2によって構成される。高圧ガス側流路RP2は、高圧液側流路RP3よりも上流側に位置する。
高圧液側流路RP3は、室外熱交換器12の下流側に位置する冷媒流路である。高圧液側流路RP3は、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒が流れる。高圧液側流路RP3は、主として、第3配管P3、第4配管P4、第5配管P5及び第6配管P6によって構成される。高圧液側流路RP3は、吸入側流路RP1及び高圧ガス側流路RP2よりも下流側に位置する。高圧液側流路RP3上には、上流から下流に向かって、逆止弁13、過冷却熱交換器14(メイン流路141)、冷媒フィルタ15、液側閉鎖弁18が順に配置されている。
また、室外ユニット10は、室外側バイパス回路RC2を構成する機器として、主として、複数の冷媒配管(第7配管P7−第9配管P9)と、室外制御弁16と、過冷却熱交換器14と、を有している。
第7配管P7は、第4配管P4の両端間に位置する部分(分岐部分BP、図3の一点鎖線を参照)と、室外制御弁16の一端と、を接続する。第8配管P8は、室外制御弁16の他端と、過冷却熱交換器14のサブ流路142の一端と、を接続する。第9配管P9は、過冷却熱交換器14のサブ流路142の他端と、第1配管P1の両端間の部分(合流部分JP、図3の一点鎖線を参照)と、を接続する。なお、これらの冷媒配管(P7―P9)は、実際には、単一の配管で構成されてもよいし、継手等を介して複数の配管が接続されることで構成されてもよい。
室外制御弁16は、開度制御が可能な電動弁であり、開度に応じて流入する冷媒を減圧する又は流量調節する。
また、室外ユニット10は、室外熱交換器12を通過する室外空気流を生成する室外ファン19を有している。室外ファン19は、室外熱交換器12を流れる冷媒の冷却源としての室外空気流を室外熱交換器12に供給する送風機である。室外ファン19は、駆動源である室外ファンモータ(図示省略)を含み、状況に応じて発停及び回転数を適宜制御される。
また、室外ユニット10は、室外ユニット制御部28に含まれる高発熱部品21を冷却するためのヒートシンク20を有している。ヒートシンク20は、熱伝達率の大きい金属製の部材である。ヒートシンク20は、室外側主回路RC1を構成する冷媒配管(ここでは第4配管P4)に当接する態様で設置されている。ヒートシンク20は、第4配管P4と高発熱部品21との間に介在して、両者を熱的に接続している。ヒートシンク20は、冷媒回路RC上は、逆止弁13と過冷却熱交換器14の間(すなわち、逆止弁13よりも冷媒流れの下流側)に配置されている。
また、室外ユニット10には、冷媒回路RC内の冷媒の状態(主に圧力又は温度)を検出するための各種センサが配置されている。例えば室外ユニット10には、圧縮機11の吐出側における冷媒の状態(冷媒の圧力又は温度)を検出する吐出冷媒センサ(図示省略)が配置されている。
また、室外ユニット10は、室外ユニット10に含まれる各機器の動作・状態を制御する室外ユニット制御部28を有している。室外ユニット制御部28は、CPUやメモリ等を有するマイクロコンピュータ、及び各種電気部品を含んでいる。室外ユニット制御部28に含まれる電気部品には、通電時における発熱量が大きい高発熱部品21が含まれる。室外ユニット制御部28は、室外ユニット10に含まれる各機器(11、16、19等)と電気的に接続されており、互いに信号の入出力を行う。また、室外ユニット制御部28は、他の室外ユニット制御部28や各室内ユニット30の室内ユニット制御部38と、通信線を介して、個別に制御信号等の送受信を行う。
(1−2)室内ユニット
各室内ユニット30は、液側連絡配管LL及びガス側連絡配管GLを介して室外ユニット10と接続されている。各室内ユニット30は、室外ユニット10に対して、他の室内ユニット30と並列又は直列に配置される(本実施形態では並列に配置されている)。図1においては、室内ユニット30a及び30bが対象空間SP1(より詳細には対象空間SP1の天井裏空間SPa)に設置され、室内ユニット30c及び30dが対象空間SP1よりも下階に位置する対象空間SP2(より詳細には対象空間SP1の天井裏空間SPa)に設置されている。このため、本実施形態において室内ユニット30c及び30dの設置高さは、室内ユニット30a及び30bの設置高さよりも低い。また、本実施形態において、室外ユニット10は、対象空間SP1及びSP2よりも上方に位置する屋上階に設置されており、これに関連して各室内ユニット30の設置高さは室外ユニット10の設置高さよりも低い。
各室内ユニット30は、冷媒回路RCの一部を構成している。各室内ユニット30は、主として、室内膨張弁31と、室内熱交換器33と、を有している。
室内膨張弁31は、開度制御が可能な電動弁であり、開度に応じて流入する冷媒を減圧する又は流量調節する。室内膨張弁31は、液側連絡配管LLと室内熱交換器33との間に位置している。室内膨張弁31は、一端側が液側連絡配管LLに連通しており、他端側が室内熱交換器33の液側出入口に連通している。室内膨張弁31は、運転時には、液側連絡配管LLから室内熱交換器33に流入する冷媒を減圧する。室内膨張弁31は、室内ユニット30が運転停止状態にある場合は閉状態に制御される。
室内熱交換器33は、蒸発器として機能する熱交換器である。室内熱交換器33は、複数の伝熱管と、伝熱フィンと、を含む(図示省略)。室内熱交換器33は、伝熱管内の冷媒と、伝熱管又は伝熱フィンの周囲を通過する空気(後述の室内空気流)と、の間で熱交換が行われるように構成されている。
また、室内ユニット30は、対象空間SP内の空気を吸入し、室内熱交換器33を通過させ冷媒と熱交換させた後に、対象空間SPに再び送るための室内ファン35を有している。室内ファン35は、駆動源である室内ファンモータ(図示省略)を含む。室内ファン35は、駆動時に、室内熱交換器33を流れる冷媒の加熱源としての室内空気流を生成する。
また、室内ユニット30は、室内ユニット30に含まれる各機器の動作・状態を制御する室内ユニット制御部38を有している。室内ユニット制御部38は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを有している。室内ユニット制御部38は、室内ユニット30に含まれる機器(31、35等)と電気的に接続されており、互いに信号の入出力を行う。また、室内ユニット制御部38は、室外ユニット制御部28やリモコン(図示省略)と通信線を介して接続されており、制御信号等の送受信を行う。
(1−3)ガス側連絡配管GL、液側連絡配管LL
ガス側連絡配管GL及び液側連絡配管LLは、室外ユニット10及び各室内ユニット30を接続する冷媒連絡配管であり、現地にて施工される。液側連絡配管LL及びガス側連絡配管GLの配管長や配管径については、設計仕様や設置環境に応じて適宜選定される。
ガス側連絡配管GLは、複数の連絡配管(複数の第1ガス側連絡配管GL1、第2ガス側連絡配管GL2及び複数の第3ガス側連絡配管GL3等)を含んでいる。なお、ガス側連絡配管GLに含まれる各連絡配管(GL1、GL2、GL3)は、実際には、単一の配管で構成されてもよいし、継手等を介して複数の配管が接続されることで構成されてもよい。
各第1ガス側連絡配管GL1は、第2ガス側連絡配管GL2に対して、他の第1ガス側連絡配管GL1と並列に配置される。第1ガス側連絡配管GL1は、一端が、対応する室外ユニット10のガス側閉鎖弁17に接続される。第1ガス側連絡配管GL1は、他端が、第2ガス側連絡配管GL2に個別に接続される。
第2ガス側連絡配管GL2は、各第1ガス側連絡配管GL1と、各第3ガス側連絡配管GL3と、を連通させる。
第3ガス側連絡配管GL3は、第2ガス側連絡配管GL2に対して、他の第3ガス側連絡配管GL3と並列に配置される。第3ガス側連絡配管GL3は、一端が、第2ガス側連絡配管GL2に個別に接続される。第1ガス側連絡配管GL1は、他端が、対応する室内ユニット30のガス側ポートに接続される。
液側連絡配管LLは、複数の連絡配管(複数の第1液側連絡配管LL1、第2液側連絡配管LL2及び複数の第3液側連絡配管LL3等)を含んでいる。なお、液側連絡配管LLに含まれる各連絡配管(LL1、LL2、LL3)は、実際には、単一の配管で構成されてもよいし、継手等を介して複数の配管が接続されることで構成されてもよい。
各第1液側連絡配管LL1は、第2液側連絡配管LL2に対して、他の第1液側連絡配管LL1と並列に配置される。第1液側連絡配管LL1は、一端が、対応する室外ユニット10の液側閉鎖弁18に接続される。第1液側連絡配管LL1は、他端が、第2液側連絡配管LL2に個別に接続される。
第2液側連絡配管LL2は、各第1液側連絡配管LL1と、各第3液側連絡配管LL3と、を連通させる。
第3液側連絡配管LL3は、第2液側連絡配管LL2に対して、他の第3液側連絡配管LL3と並列に配置される。第3液側連絡配管LL3は、一端が、第2液側連絡配管LL2に個別に接続される。第1液側連絡配管LL1は、他端が、対応する室内ユニット30の液側ポートに接続される。
(2)冷媒回路における冷媒の流れ
以下、運転時における冷媒回路RCにおける冷媒の流れについて説明する。ここでの冷凍サイクルにおける低圧は、圧縮機11の吸入される冷媒の圧力であり、冷凍サイクルにおける高圧は、圧縮機11から吐出される冷媒の圧力である。
運転時には、冷媒回路RCに充填された冷媒が、主として、運転中の室外ユニット10(運転室外ユニット)の室外側主回路RC1(圧縮機11、室外熱交換器12、逆止弁13、ヒートシンク20、過冷却熱交換器14のメイン流路141、冷媒フィルタ15)、液側連絡配管LL、運転中の室内ユニット30(運転室内ユニット)の室内膨張弁31及び室内熱交換器33、ガス側連絡配管GL、運転室外ユニットの室外側主回路RC1の順に循環する。また、運転室外ユニットにおいては、室外側主回路RC1(第4配管P4)を流れる冷媒の一部が、分岐部分BPから室外側バイパス回路RC2(第7配管P7)へ分岐して、室外制御弁16及び過冷却熱交換器14(サブ流路142)を通過した後に、合流部分JPにおいて室外側主回路RC1(圧縮機11の吸入側)に戻される。
具体的に、運転が開始されると、室外側主回路RC1内において、冷媒が圧縮機11に吸入されて冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機11では、運転室内ユニットで要求される熱負荷に応じた容量制御が行われる。具体的には、吸入圧力の目標値が室内ユニット30で要求される熱負荷に応じて設定され、吸入圧力が目標値になるように圧縮機11の運転周波数が制御される。圧縮機11から吐出されたガス冷媒は、高圧ガス側流路RP2を通過して室外熱交換器12のガス側出入口に流入する。
室外熱交換器12に流入したガス冷媒は、室外熱交換器12において、室外ファン19によって送られる室外空気流と熱交換を行って放熱して凝縮する。室外熱交換器12の液側出入口から流出した冷媒は、高圧液側流路RP3に流入する。高圧液側流路RP3を流れる冷媒は、逆止弁13を通過してから、ヒートシンク20において高発熱部品21と熱交換を行った後、分岐部分BPにおいて分岐する。
分岐部分BPにおいて分岐した一方の冷媒は、過冷却熱交換器14のメイン流路141に流入する。過冷却熱交換器14のメイン流路141に流入した冷媒は、サブ流路142を流れる冷媒と熱交換を行って冷却されさらに過冷却度のついた状態となる。過冷却熱交換器14のメイン流路141から流出した液冷媒は、冷媒フィルタ15を通過した後、液側閉鎖弁18を通過して室外側主回路RC1から流出する。
分岐部分BPにおいて分岐した他方の冷媒は、室外側バイパス回路RC2に流入し、室外制御弁16の開度に応じて減圧又は流量調整された後、過冷却熱交換器14のサブ流路142に流入する。過冷却熱交換器14のサブ流路142に流入した冷媒は、メイン流路141を流れる冷媒と熱交換を行った後、第9配管P9を経て、室外側主回路RC1の圧縮機11の吸入側(吸入側流路RP1)を流れる冷媒に合流する。
室外側主回路RC1から流出した冷媒は、液側連絡配管LLを流れて、いずれかの運転室内ユニットに流入する。運転室内ユニットに流入した冷媒は、室内膨張弁31に流入し、室内膨張弁31の開度に応じて冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧され、その後、室内熱交換器33に流入する。室内熱交換器33に流入した冷媒は、室内ファン35によって送られる室内空気流と熱交換を行って蒸発し、過熱度のついたガス冷媒になる。室内熱交換器33から流出したガス冷媒は、運転室内ユニットから流出する。
運転室内ユニットから流出した冷媒は、ガス側連絡配管GLを流れて、運転室外ユニットの室外側主回路RC1に流入する。室外側主回路RC1に流入した冷媒は、吸入側流路RP1を流れ、再び圧縮機11に吸入される。
(3)室外ユニット及び室内ユニットの設置高さについて
本実施形態においては、室外ユニット10は、図1に示されるように建物B1の屋上に設置されている。各室外ユニット10の設置高さは、各室内ユニット30の設置高さよりも高い。このように、設置状態において、室外ユニット10の設置高さが室内ユニット30の設置高さよりも高い場合、信頼性の観点から、室外ユニット10と室内ユニット30の高低差が所定の基準値SV以内となるように、室外ユニット10及び室内ユニット30は設置される。
すなわち、室外ユニット10の設置高さが室内ユニット30の設置高さよりも高い場合において、室外ユニット10と室内ユニット30の高低差が大きくなり過ぎると、室内ユニット30の室内膨張弁31が逆圧によって正常に動作せず、信頼性が低下することが懸念される。空調システム100では、係る事態を避けるために、室外ユニット10と各室内ユニット30の高低差が所定の基準値SV以内となるように各ユニットの設置が行われる。なお、係る設置態様は、据付説明書等に記載されることで、現地で施工を行うサービスマンに指示がなされる。図1では、各室外ユニット10と、最も設置高さが低い室内ユニット30bや30cと、の高低差H1が所定の基準値SV以内である様子が示されている。
ここで、基準値SVは、各室内ユニット30の室内膨張弁31が正常に動作可能な値として、設計仕様や設置環境に応じて適宜設定される。本実施形態において、基準値SVは、50(m)に設定されている。
(4)室外ユニットへの逆流防止について
空調システム100では、複数の室外ユニット10が、室内ユニット30に対して並列に配置されている。これに関連して、各室外ユニット10においては、高圧液側流路RP3において逆止弁13が配置されている。これにより、冷媒の逆流が抑制され信頼性低下が抑制されている。
例えば、空調システムでは、状況によっては、運転室外ユニットと運転室内ユニットとが混在する。係る場合においては、運転室外ユニットから運転室内ユニットに送られた冷媒が液側連絡配管LL(LL2、LL1)を介して、停止室外ユニットの高圧液側流路RP3に逆流することが想定される。係る逆流が生じると、逆流した冷媒が停止室外ユニットにおいて滞留して、運転室外ユニット又は運転室内ユニットにおいて冷媒循環量が正常に確保されず想定される能力が出ないことも考えられる。
空調システム100では、係る事態となることを避けるべく、高圧液側流路RP3において逆止弁13が配置されることで冷媒の逆流が抑制され信頼性低下が抑制されている。
(5)特徴
(5−1)
従来、室内ユニットに対して複数の室外ユニットが並列に配置されて構成される冷媒回路において冷凍サイクルを行う空調システムが知られている。このような空調システムでは、室外ユニットにおいて、冷房運転時に凝縮器として機能する熱交換器が配置され、熱交換器の下流側(冷房運転時)の冷媒流路に電動弁(室外膨張弁)が配置されている。係る電動弁は、暖房運転時には冷媒を減圧する膨張弁として機能する。
上述のような空調システムにおいて、室外膨張弁は、冷房運転時には原則として使用されない。よって、冷房運転専用の空調システム(冷房専用空調システム)では、コスト抑制の観点から室外膨張弁を省略することが望ましい。
空調システム100では、室外ユニット10において、室外熱交換器12から流出して室内ユニット30へ流れる冷媒が流れる高圧液側流路RP3が形成されており、室外ユニット10は、高圧液側流路RP3において、開閉状態を電気的に制御される制御弁を含まない。逆止弁13は、高圧液側流路RP3に配置され、室外熱交換器12の冷媒流れの下流側に位置しており、逆止弁13の室外熱交換器12側の端部から他端に向かう冷媒の流れを許容し、逆止弁13の他端から室外熱交換器12側の端部へ向かう冷媒の流れを遮断する。
これにより、コスト増大が抑制されている。すなわち、室外ユニット10は、高圧液側流路RP3において、開閉状態を電気的に制御される制御弁を含まないことで、コスト増大が抑制されている。
また、逆止弁13が高圧液側流路RP3に配置されていることによって、室内ユニット30へ送られた冷媒が室外ユニット10の室外側主回路RC1(高圧液側流路RP3)へ逆流することが抑制されている。例えば、室外ユニット10が運転停止状態にある場合において他の室外ユニット10が運転状態にある時に、運転室外ユニットから運転室内ユニットに送られた冷媒が液側連絡配管LL(LL2、LL1)を介して、運転停止状態にある室外ユニット10の高圧液側流路RP3に逆流することが抑制されている。すなわち、制御弁(電磁弁や電動弁)を用いることなく、室外ユニット10への冷媒の逆流が抑制されている。また、逆止弁は、制御弁のような電気的制御を要しないという点においても、信頼性に優れている。よって、コスト増大が抑制されつつ信頼性低下を抑制されている。
(5−2)
上記実施形態に係る空調システム100では、室外ユニット10は、高圧液側流路RP3において、室外熱交換器12及び他の機器よりも下流側に、手動で開閉が切り換えられる液側閉鎖弁18を含んでおり、逆止弁13は、高圧液側流路RP3において液側閉鎖弁18の上流側に配置されている。
(5−3)
上記実施形態に係る空調システム100では、室外ユニット10は、高圧液側流路RP3に、冷媒中の異物を取り除く冷媒フィルタ15を含んでおり、逆止弁13は、高圧液側流路RP3において冷媒フィルタ15の上流側に配置されている。
(5−4)
上記実施形態に係る空調システム100では、室外ユニット10は、高圧液側流路RP3において室外熱交換器12の下流側に、室外熱交換器12から流出する冷媒を冷却する過冷却熱交換器14を含んでおり、逆止弁13は、高圧液側流路RP3において過冷却熱交換器14の上流側に配置されている。
(5−5)
上記実施形態に係る空調システム100では、冷房運転専用の空調システムであり、室外ユニット10は、高圧液側流路RP3(第1冷媒流路)における冷媒の流れ方向を逆転させる流路切換弁(例えば四路切換弁、三方弁、電磁弁又は電動弁)を含んでいない。
(5−6)
上記実施形態に係る空調システム100は、冷房運転専用の空調システムであり、圧縮機11は、運転中、常に室外熱交換器12の冷媒流れの上流側に位置している。
(5−7)
上記実施形態に係る空調システム100(冷房専用空調システム)では、設置状態において室外ユニット10が室内ユニット30よりも上方に設置される場合、室外ユニット10と室内ユニット30との高低差は50m以内である。すなわち、室外ユニット10と室内ユニット30との高低差が50mよりも大きい場合には、室内ユニット30に配置される膨張弁にかかる逆圧によって正常に機能しないおそれが大きいところ、空調システム100では、室外ユニット10と室内ユニット30との高低差は50m以内であることにより、室内ユニット30に配置される室内膨張弁31(電動弁)が正常に機能しないという事態が抑制されている。よって、信頼性が向上している。
(6)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(6−1)変形例1
上記実施形態における空調システム100では、複数(3台以上)の室外ユニット10に対して複数(4台以上)の室内ユニット30が連絡配管(GL、LL)で直列又は並列に接続されていた。この点、室外ユニット10及び/又は室内ユニット30の台数及びその接続態様については、設置環境や設計仕様に応じて適宜変更が可能である。例えば、空調システム100に含まれる室内ユニット30の台数は、3台以下(1台を含む)であってもよい。すなわち、空調システム100は、少なくとも1台の室内ユニット30を含んでいればよい。また、例えば、空調システム100に含まれる室外ユニット10の台数は、2台でもよい。すなわち、空調システム100は、少なくとも2台の室外ユニット10を含んでいればよい。
(6−2)変形例2
上記実施形態において逆止弁13は、高圧液側流路RP3において、室外熱交換器12の下流側であって、液側閉鎖弁18、冷媒フィルタ15、過冷却熱交換器14(メイン流路141)、分岐部分BP及びヒートシンク20の上流側に配置されていた。しかし、逆止弁13の配置位置は、支障が生じない限り設計仕様や設置環境に応じて適宜変更されてもよい。
例えば、逆止弁13は、ヒートシンク20の冷媒流れの下流側に配置されてもよい。また例えば、逆止弁13は、分岐部分BPの冷媒流れの下流側に配置されてもよい。また例えば、逆止弁13は、過冷却熱交換器14(メイン流路141)の冷媒流れの下流側に配置されてもよい。また例えば、逆止弁13は、冷媒フィルタ15の冷媒流れの下流側に配置されてもよい。
係る場合においても、上記実施形態と同様の作用効果が実現される。また、特に、逆止弁13の配置位置が、より液側閉鎖弁18に近づくほど(すなわち、より下流側に移動するほど)、室内ユニット30へ送られた冷媒が室外側主回路RC1(高圧液側流路RP3)に逆流することを抑制する、という効果についてより期待できる。
(6−3)変形例3
上記実施形態における冷媒回路RCの構成態様は、必ずしも図1―図3に示す態様に限定されず、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。例えば、冷媒回路RCにおいては、図2や図3に示されない機器や冷媒流路が新たに追加されてもよい。また、例えば、冷媒回路RCにおいては、支障が生じない限り、機器の位置が変更されてもよい。
また、例えば、冷媒回路RCにおいては、支障が生じない限り、所定の機器や冷媒流路が適宜省略されてもよい。一例としては、過冷却熱交換器14や室外制御弁16については、支障が生じない場合には適宜省略されてもよい。また、他の例としては、室外側バイパス回路RC2については、必ずしも必要ではなく、適宜省略が可能である。また、他の例としては、冷媒フィルタ15についても、支障が生じない場合には、適宜省略されてもよい。
(6−4)変形例4
上記実施形態では、冷媒回路RCにおいて、冷媒の流れを逆転させるための各種切換弁(例えば四方弁や、三方弁、並列に配置された複数の電磁弁又は電動弁)が配置されておらず、冷媒の流れは一定であった。これに関連して、空調システム100は冷房専用の空調システムとして構成されていた。
しかし、空調システム100は、冷房専用の空調システムとして構成されるうえで、必ずしも切換弁を有することを排除されない。すなわち、空調システム100は、冷房専用の空調システムとして構成される限り、冷媒回路に各種切換弁を有していてもよい。
(6−5)変形例5
上記実施形態では、設置状態において室外ユニット10が室内ユニット30よりも上方に設置される場合、室外ユニット10と室内ユニット30との高低差が基準値SV以内となるように各ユニットが設置され、基準値SVは50(m)に設定されていた。
ここで、基準値SVは、各室内ユニット30の室内膨張弁31が正常に動作可能な値として設計仕様や設置環境に応じて適宜設定される限り、必ずしも50(m)に限定されない。基準値SVは、例えば、30(m)に設定されてもよい。
(6−6)変形例6
上記実施形態では、冷媒回路RCを循環する冷媒としてR32が用いられていた。しかし、冷媒回路RCで用いられる冷媒は、特に限定されず他の冷媒であってもよい。例えば、冷媒回路RCでは、R407CやR410A等のHFC系冷媒が用いられてもよい。
(6−7)変形例7
上記実施形態において本開示に係る思想は、空調システム100に適用されていた。しかし、これに限定されず、本開示に係る思想は、冷媒回路を有する他の冷凍装置(例えばチラー等)にも適用可能である。
(7)
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、冷房専用空調システムに利用可能である。
10 :室外ユニット
11 :圧縮機
12 :室外熱交換器(凝縮器)
13 :逆止弁
14 :過冷却熱交換器
15 :冷媒フィルタ(フィルタ)
16 :室外制御弁
17 :ガス側閉鎖弁
18 :液側閉鎖弁(閉鎖弁)
19 :室外ファン
20 :ヒートシンク
21 :高発熱部品
28 :室外ユニット制御部
30 :室内ユニット
31 :室内膨張弁
33 :室内熱交換器(蒸発器)
35 :室内ファン
38 :室内ユニット制御部
100 :空調システム(冷房専用空調システム)
141 :メイン流路
142 :サブ流路
B1 :建物
BP :分岐部分
GL :ガス側連絡配管
GL1 :第1ガス側連絡配管
GL2 :第2ガス側連絡配管
GL3 :第3ガス側連絡配管
JP :合流部分
L1 :第1液側連絡配管
L2 :第2液側連絡配管
L3 :第3液側連絡配管
LL :液側連絡配管
LL1 :第1液側連絡配管
LL2 :第2液側連絡配管
LL3 :第3液側連絡配管
P1―P9:第1配管―第9配管
RC :冷媒回路
RC1 :室外側主回路
RP1 :吸入側流路
RP2 :高圧ガス側流路
RP3 :高圧液側流路(第1冷媒流路)
SP :対象空間
SPa :天井裏空間

Claims (7)

  1. 冷媒回路(RC)において冷凍サイクルを行うことで冷房運転を行う冷房専用空調システム(100)であって、
    蒸発器(33)を含む、少なくとも一台の室内ユニット(30)と、
    凝縮器(12)及び逆止弁(13)を含み、前記室内ユニットに対して並列に接続される複数の室外ユニット(10)と、
    を備え、
    前記室外ユニットにおいては、前記凝縮器から流出して前記室内ユニットへ流れる冷媒が流れる第1冷媒流路(RP3)が形成され、
    前記室外ユニットは、前記第1冷媒流路において、開閉状態を電気的に制御される制御弁を含まず、
    前記逆止弁は、前記第1冷媒流路に配置され、前記凝縮器の冷媒流れの下流側に位置し、前記逆止弁の前記凝縮器側の端部から他端に向かう冷媒の流れを許容し前記逆止弁の前記他端から前記凝縮器側の端部へ向かう冷媒の流れを遮断する、
    冷房専用空調システム(100)。
  2. 前記室外ユニットは、前記第1冷媒流路において前記凝縮器及び他の機器(14、15)よりも下流側に配置され手動で開閉が切り換えられる閉鎖弁(18)をさらに含み、
    前記逆止弁は、前記第1冷媒流路において前記閉鎖弁の上流側に配置される、
    請求項1に記載の冷房専用空調システム(100)。
  3. 前記室外ユニットは、前記第1冷媒流路に配置され冷媒中の異物を取り除くフィルタ(15)をさらに含み、
    前記逆止弁は、前記第1冷媒流路において前記フィルタの上流側に配置される、
    請求項1又は2に記載の冷房専用空調システム(100)。
  4. 前記室外ユニットは、前記第1冷媒流路において前記凝縮器の下流側に配置され前記凝縮器から流出する冷媒を冷却する過冷却熱交換器(14)をさらに含み、
    前記逆止弁は、前記第1冷媒流路において前記過冷却熱交換器の上流側に配置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷房専用空調システム(100)。
  5. 前記室外ユニットは、前記第1冷媒流路における冷媒の流れ方向を逆転させる流路切換弁を含まない、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷房専用空調システム(100)。
  6. 前記室外ユニットは、冷媒を圧縮する圧縮機(11)をさらに含み、
    前記圧縮機は、運転中、常に前記凝縮器の冷媒流れの上流側に位置する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の冷房専用空調システム(100)。
  7. 設置状態において前記室外ユニットが前記室内ユニットよりも上方に設置される場合、前記室外ユニットと前記室内ユニットとの高低差は50m以内である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷房専用空調システム(100)。
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