JP2019085962A - エネルギー回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋脚の少なくとも上流側付近の洗掘を抑制することができ、設置及びメンテナンスが容易なエネルギー回収装置を得る。【解決手段】水力発電装置10は、河川100に立設された橋脚104の鉛直方向に沿って固定されたガイド部材20と、ガイド部材20に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材22と、スライド部材22に設けられ、少なくとも1台が橋脚104の河川100の上流からの流れとぶつかる位置に配置されると共に河川の流れにより回転する水車26と、水車26に接続され、水車26の回転により発電する発電機28と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、エネルギー回収装置に関する。
下記非特許文献1には、河川に設置される橋梁を支持する橋脚の基礎の周辺には、水流と橋脚との干渉によって橋脚の上流側に水平方向に軸を持つ縦渦が発生することが記載されている。縦渦は、河川の主流によって橋脚に沿って下流側に運ばれ、橋脚の側部に沿った軸を持つ馬蹄渦を形成する。
橋脚の周りに上記のような渦が発生すると、渦のエネルギーによって、洗掘と呼ばれる川底の地盤が削られる現象が発生し、橋脚の強度を低下させる場合があり、洗掘の程度によっては橋脚が傾斜又は転倒する可能性がある。このため、洗掘を防止又は抑制するための対策が実施されている。
洗掘の対策として、下記特許文献1には、橋脚の基礎を一対の反力杭と直線形鋼矢板壁と充填材によって補強する構造が開示されている。また、下記特許文献2には、橋脚の上流側に防衝工などの障害物を設ける構造が開示されている。
また、下記特許文献3には、洗掘の状況をモニタリングする方法が開示されている。
鈴木幸一(1978)土木学会論文報告集 第272号、P65「橋脚周辺部における流と掃流力に関する研究」
特開2016−37840号公報 特開2006−169769号公報 特開2016−200416号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構造や上記特許文献2に記載の構造では、設置のために川底に杭を打つなどの大掛かりな工事が必要であり、一度設置するとメンテナンスすることが容易ではない。
また、上記特許文献3に記載の方法では、洗掘の状況をモニタリングするため、洗掘そのものを抑制することはできない。また、モニタリングのための電源を外部から供給する必要があるため、電源系統が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮し、橋脚の少なくとも上流側付近の洗掘を抑制することができ、設置及びメンテナンスが容易なエネルギー回収装置を得ることが目的である。
請求項1の発明に係るエネルギー回収装置は、河川に立設された橋脚の鉛直方向に沿って固定されたガイド部材と、前記ガイド部材に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材と、前記スライド部材に設けられ、少なくとも1台が前記橋脚の河川の上流からの流れとぶつかる位置に配置されると共に河川の流れにより回転する水車と、前記水車に接続され、前記水車の軸動力をエネルギーとして取り出す動力変換部と、を有する。
請求項1記載の本発明によれば、橋脚の鉛直方向に沿ってガイド部材が固定されており、ガイド部材に沿ってスライド部材がスライド可能に支持されている。スライド部材には、少なくとも1台が橋脚の河川の上流からの流れとぶつかる位置に配置された水車が設けられており、河川の流れにより水車が回転する。水車には、動力変換部が接続されており、動力変換部によって、水車の軸動力がエネルギーとして取り出される。上記の構成では、橋脚の河川の上流からの流れとぶつかる位置に水車が配置されることで、橋脚の上流側に発生する縦渦などの渦により水車が回転する。これにより、渦のエネルギーが水車の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される渦のエネルギーを弱めることで、橋脚の少なくとも上流側付近の洗掘が抑制される。また、動力変換部により、水流から有効なエネルギーを得ることができる。
また、上記の構成では、ガイド部材に沿ってスライドするスライド部材が設けられており、スライド部材に水車を設けるため、川底に補強のための杭や障害物を構築する場合と比べて、設置のための大掛かりな工事が不要である。さらに、ガイド部材に沿ってスライド部材がスライドするため、スライド部材を橋脚の上部側に引き上げることで、メンテナンスが容易となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のエネルギー回収装置において、前記水車は、河川の流れと交差する方向であって前記橋脚の上部に架設された橋梁上部構造の長手方向に沿って配置される回転軸と、前記回転軸の周囲に設けられた複数の羽根部と、を有する。
請求項2記載の本発明によれば、水車には、河川の流れと交差する方向であって橋脚の上部に架設された橋梁上部構造の長手方向に沿って回転軸が配置されており、回転軸の周囲に複数の羽根部が設けられている。このため、橋脚の上流側に発生する縦渦により、回転軸の周囲の複数の羽根部が押されて水車が回転する。これにより、橋脚の上流側で縦渦のエネルギーが水車の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される縦渦のエネルギーをより効果的に弱めることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回収装置において、前記橋脚の側方に他のエネルギー回収部が設置されており、前記他のエネルギー回収部は、前記橋脚の鉛直方向に沿って固定されたガイド部材と、前記ガイド部材に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材と、前記スライド部材に設けられ、前記橋脚の側方に配置されると共に河川の流れにより回転する第二水車と、前記第二水車に接続され、前記第二水車の軸動力をエネルギーとして取り出す第二動力変換部と、を有する。
請求項3記載の本発明によれば、橋脚の側方に他のエネルギー回収部が設置されている。他のエネルギー回収部では、橋脚の鉛直方向に沿ってガイド部材が固定されており、ガイド部材に沿ってスライド部材がスライド可能に支持されている。スライド部材には、橋脚の側方に配置される第二水車が設けられており、河川の流れにより第二水車が回転する。第二水車には、第二動力変換部が接続されており、第二動力変換部によって、水車の軸動力がエネルギーとして取り出される。これにより、橋脚の側方の渦のエネルギーが第二水車の回転エネルギーに変換され、橋脚の側方の洗掘が抑制される。また、第二動力変換部により、水流から有効なエネルギーを得ることができる。また、ガイド部材に沿ってスライド部材がスライドするため、スライド部材を橋脚の上部側に引き上げることで、他のエネルギー回収部のメンテナンスが容易となる。
請求項4の発明は、請求項3に記載のエネルギー回収装置において、前記第二水車は、前記橋脚の側方に河川の流れに沿って配置される回転軸を備えたプロペラ水車である。
請求項4記載の本発明によれば、第二水車は、橋脚の側方に河川の流れに沿って配置される回転軸を備えたプロペラ水車であり、橋脚の側方で発生する馬蹄渦によりプロペラ水車が回転する。このため、橋脚の側方で馬蹄渦のエネルギーが第二水車の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される馬蹄渦のエネルギーをより効果的に弱めることができる。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回収装置において、前記動力変換部は、前記水車の回転により発電する発電機である。
請求項5記載の本発明によれば、動力変換部は、水車の回転により発電する発電機であり、水流による水車の回転エネルギーを利用して電気エネルギーを得ることができる。
請求項6の発明は、請求項3又は請求項4に記載のエネルギー回収装置において、前記第二動力変換部は、前記第二水車の回転により発電する発電機である。
請求項6記載の本発明によれば、第二動力変換部は、第二水車の回転により発電する発電機であり、水流による第二水車の回転エネルギーを利用して電気エネルギーを得ることができる。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載のエネルギー回収装置において、前記発電機に接続された配線は、前記スライド部材に沿って、前記橋脚の上部に架設された橋梁上部構造の上部側に導かれている。
請求項7記載の本発明によれば、発電機に接続された配線は、スライド部材に沿って、橋脚の上部に架設された橋梁上部構造の上部側に導かれており、橋梁の上部側で電気エネルギーを電源などに活用することができる。
請求項8の発明は、請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載のエネルギー回収装置において、前記スライド部材の下部には、川底に沿って配置される台座が設けられており、前記台座は、重力によって河川の川底と接触する構成とされている。
請求項8記載の本発明によれば、スライド部材の下部には、川底に沿って配置される台座が設けられており、台座は、重力によって河川の川底と接触する構成とされているので、水車又は第二水車が川底に干渉して水車又は第二水車の回転が妨げられることを回避できる。
請求項9の発明は、請求項8に記載のエネルギー回収装置において、前記橋脚の上部側に設けられ、前記発電機に接続される配線を繰り出す繰り出し部と、前記橋脚の周囲の川底に接触する前記台座の位置が変化することに伴い、前記繰り出し部により繰り出された前記配線の長さを検出する検出手段と、を有する。
請求項9記載の本発明によれば、橋脚の上部側には、繰り出し部が設けられており、発電機に接続される配線が繰り出し部によって繰り出される。また、繰り出し部により繰り出された配線の長さを検出する検出手段が設けられている。例えば、橋脚の周囲の川底の洗掘によって、川底に接触する台座の位置が変化することに伴い、繰り出し部により繰り出された配線の長さが変化したとき、検出手段によって、配線の長さが検出される。このため、配線の長さによって、洗掘の発生を検出することができる。また、洗掘の発生を検出するために、外部から電力を供給する必要がなく、電源系統を簡素化できる。
請求項10の発明は、請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回収装置において、河川の内部で水を吸入する吸入口を備え、前記吸入口から前記橋脚の上部側に延在された管体を有し、前記動力変換部は、前記管体に設けられると共に前記水車の回転により駆動され、前記吸入口から水を吸入して前記管体の上部側にくみ上げるポンプである。
請求項10記載の本発明によれば、河川の内部で水を吸入する吸入口を備えた管体が、吸入口から橋脚の上部側に延在されている。動力変換部は、管体に設けられたポンプであり、水車の回転によりポンプが駆動されることで、河川の水を吸入口から吸入して管体の上部側にくみ上げる。これにより、水流による水車の回転エネルギーを利用してポンプの駆動エネルギーを得ることができる。また、くみ上げた水を農業用水、洗浄水、又は冷却水などに有効に利用することができる。
請求項11の発明は、請求項3又は請求項4に記載のエネルギー回収装置において、河川の内部で水を吸入する吸入口を備え、前記吸入口から前記橋脚の上部側に延在された管体を有し、前記第二動力変換部は、前記管体に設けられると共に前記第二水車の回転により駆動され、前記吸入口から水を吸入して前記管体の上部側にくみ上げるポンプである。
請求項11記載の本発明によれば、河川の内部で水を吸入する吸入口を備えた管体が、吸入口から橋脚の上部側に延在されている。第二動力変換部は、管体に設けられたポンプであり、水車の回転によりポンプが駆動されることで、河川の水を吸入口から吸入して管体の上部側にくみ上げる。これにより、水流による第二水車の回転エネルギーを利用してポンプの駆動エネルギーを得ることができる。また、くみ上げた水を農業用水、洗浄水、又は冷却水などに有効に利用することができる。
本発明に係るエネルギー回収装置によれば、橋脚の少なくとも上流側付近の洗掘を抑制することができ、設置及びメンテナンスが容易である。
第1実施形態に係る水力発電装置を示す側面図である。 第1実施形態に係る水力発電装置を示す平面図である。 第1実施形態に係る水力発電装置に用いられるスライド部材及びガイド部材を説明するための側面図である。 第1実施形態に係る水力発電装置に用いられるスライド部材及びガイド部材を示す断面図(図3中の4A−4A線に沿った断面図)である。 第1実施形態に係る水力発電装置に用いられる発電機の配線及び電源を示す側面図である。 第2実施形態に係る水力発電装置に用いられる発電機及び洗掘検出装置を示す側面図である。 第2実施形態に係る水力発電装置において、洗掘が発生した状態を示す側面図である。 第3実施形態に係るエネルギー回収装置を示す側面図である。
本発明の実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図5を用いて、第1実施形態に係る水力発電装置について説明する。ここで、第1実施形態に係る水力発電装置は、エネルギー回収装置の一例である。
図1には、第1実施形態の水力発電装置10が側面図にて示されている。図2には、第1実施形態の水力発電装置10が平面図にて示されている。図1に示されるように、河川100の川底102には、橋脚104が立設されている。川底102の下方には岩盤103があり、橋脚104は、例えば、岩盤103に配設された複数の杭(図示省略)によって支持されている。橋脚104の上下方向の上部には、橋梁上部構造としての橋梁上部構造体106が設けられている。図示を省略するが、河川100には、河川100の流れ方向100Aと交差する方向に複数の橋脚104が立設されており、複数の橋脚104の上部に橋梁上部構造体106が架設されている。橋梁上部構造体106は、その長手方向が河川100の流れ方向100Aと交差する方向となるように配設されている。なお、橋梁上部構造体106は、その長手方向が河川100の流れ方向100Aと略直交する方向となるように配設されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、水力発電装置10は、複数(本実施形態では3つ)のエネルギー回収部としての第1水力発電部12と、第2水力発電部14と、第3水力発電部16とを備えている(図2参照)。本実施形態では、水力発電装置10は、橋脚104の上流側に配置された1つの第1水力発電部12と、橋脚104に側方に配置された2つの第2水力発電部14及び第3水力発電部16とを備えている。ここで、第2水力発電部14及び第3水力発電部16は、他のエネルギー回収部の一例である。より具体的には、第1水力発電部12は、橋脚104の前面104Aの前方(すなわち、橋脚104における河川100の流れ方向100Aの上流側)に配置されている。第2水力発電部14は、橋脚104の側面104Bの一方の側方に配置されており、第3水力発電部16は、橋脚104の側面104Bの他方の側方に配置されている(図2参照)。
第1水力発電部12は、橋脚104の鉛直方向に沿って固定されたガイド部材20と、ガイド部材20に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材22と、スライド部材22の下部に固定された台座24とを備えている。また、第1水力発電部12は、スライド部材22に設けられ、かつ橋脚104の前方(上流側)における河川の上流からの流れとぶつかる位置に配置された水車26を備えている。さらに、第1水力発電部12は、水車26に接続され、かつ水車26の回転により発電する動力変換部としての発電機28を備えている。
ガイド部材20は、橋脚104の前面104Aに略鉛直方向に沿って取り付けられており、橋脚104の上部側から下部側に亘って延在されている。ガイド部材20の下部側は、川底102の内部に挿入され、岩盤103の近くまで配置されている。
図4に示されるように、ガイド部材20は、水平方向に沿った断面にて略台形状に形成されている。より具体的には、ガイド部材20は、橋脚104の前面104Aの側の面20Aの幅方向の長さが短く、橋脚104の前面104Aと反対側の面20Bの幅方向の長さが長い。
図1及び図3に示されるように、スライド部材22は、上下方向の長さがガイド部材20の上下方向の長さよりも短く形成されており、スライド部材22が、ガイド部材20に沿って上下方向(図3中に示す矢印D方向)にスライドする構成とされている。図4に示されるように、スライド部材22の橋脚104と対向する面には、ガイド部材20の一部(前側部分)が挿入される溝部32が形成されている。溝部32は、水平方向に沿った断面にてガイド部材20の形状に合わせて略台形状に形成されている。溝部32は、底面32Aの幅方向の長さが開口32B側の幅方向の長さより長い。また、溝部32は、ガイド部材20の前側部分よりも若干大きく形成されており、溝部32の壁面がガイド部材20と摺動しながらスライドするようになっている。また、ガイド部材20における橋脚104の前面104Aと反対側の面20Bの幅方向の長さが、溝部32の開口32B側の幅方向の長さより長いことで、溝部32がガイド部材20から抜けない構成とされている。ガイド部材20の背面22Aと橋脚104の前面104Aとの間には、隙間が形成されている。
例えば、図示を省略するが、スライド部材22又は台座24にチェーンを取り付け、橋梁上部構造体106の上部側でチェーンを滑車に巻き掛けることで、滑車を回転させてスライド部材22を備えた第1水力発電部12を引き上げることが可能である。例えば、第1水力発電部12のメンテナンスが必要な場合は、スライド部材22を引き上げることで、第1水力発電部12を橋脚104の上部側の作業しやすい場所まで引き上げてメンテナンス作業を行うことができる。
台座24は、スライド部材22の下部に川底102に沿って配置されている。言い換えると、台座24は、スライド部材22の下端部からスライド部材22に対して略直交する方向、かつ河川100の上流側の方向に突出している。スライド部材22には、直接又は他の部材を介して間接的に水車26が回転可能に設けられている。本実施形態では、水車26は、スライド部材22の幅方向両側からスライド部材22と略直交する方向に延びた一対の支持体34に回転可能に支持されている。台座24は、スライド部材22、水車26及び発電機28等が備えられていることで、重力によって河川100の川底102と接触する構成とされている。
水車26は、河川100の流れ(流れ方向100A)と交差する方向であって橋脚104の上部に架設された橋梁上部構造体106の長手方向に沿って配置される回転軸26Aと、回転軸26Aの周囲に設けられた複数の羽根部26Bと、を有している。本実施形態では、水車26は、クロスフロー水車とされている。本実施形態では、回転軸26Aは、平面視で河川100の流れ(流れ方向100A)と略直交する方向に配置されている。橋脚104の上流側には、橋脚104と水流との干渉によって水平方向(前面104Aに沿った方向)に軸を持つ縦渦100Bが発生する。水車26は、橋脚104の前方における河川100の上流からの流れ(流れ方向100A)とぶつかる位置に配置されていることにより、橋脚104の上流側に発生する縦渦100Bの下方向の流れをとらえて水車26が矢印B方向に回転する。
本実施形態では、水車26は、河川100の深さ方向に完全に水没している状態とされており、水車26は、河川100の深さ方向の中間部付近に配置されている。
発電機28は、水車26の回転により発電する電力機器である。言い換えると、発電機28は、水車26の軸動力(すなわち運動エネルギー)を電気エネルギーに変換する。発電機28は、一方の支持体34に図示しない取付具により固定されている。発電機28の内部は完全防水とされている。図示を省略するが、発電機28と水車26との接続部は、シール部材によりシールされている。なお、シール部材によりシールされた発電機28に代えて、例えば、水車26に磁石を搭載してロータとして活用し、巻線を有するステータで発電するようにしてもよい。
図5に示されるように、発電機28には、配線としての電気配線38が接続されており、電気配線38は、スライド部材22に沿って橋脚104の上部に架設された橋梁上部構造体106の上部側に導かれている。橋梁上部構造体106の上部には、電気配線38が接続された電源40が設けられている。電源40は、道路インフラのための部材(例えば、照明など)に電気的に接続されており、水車26の回転によって発電した電気は、道路インフラのための部材の電源として使用されている。なお、電源40は、河川100の橋脚104の周囲の洗掘をモニタリングするためのセンサ用の電源として使用してもよい。
図2に示されるように、第2水力発電部14と第3水力発電部16は、橋脚104を挟んで左右対称に構成されている。第2水力発電部14と第3水力発電部16の構成部材は同じであるので、ここでは、第2水力発電部14を例として説明する。
図1及び図2に示されるように、第2水力発電部14は、橋脚104の一方の側面104Bに鉛直方向に沿って固定されたガイド部材20と、ガイド部材20に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材22と、スライド部材22の下部に固定される台座24とを備えている。また、第2水力発電部14は、スライド部材22に設けられ、かつ橋脚104の一方の側面104Bの側方に配置された水車44を備えている。水車44は、橋脚104の側方での河川100の流れにより回転する。さらに、第2水力発電部14は、水車44に接続され、かつ水車44の回転により発電する発電機46を備えている。ここで、水車44は、第二水車の一例であり、発電機46は、第二動力変換部の一例である。
スライド部材22には、直接又は他の部材を介して間接的に、水車44が回転可能に設けられている。本実施形態では、水車44は、スライド部材22の幅方向両側からスライド部材22と略直交する方向に延びた一対の支持体48に回転可能に支持されている。また、スライド部材22の下部に固定される台座24は、川底102に沿って配置されており、台座24は、スライド部材22、水車44及び発電機46等が備えられていることで、重力によって河川100の川底102と接触する構成とされている。
水車44は、橋脚104の一方の側面104Bの側方に河川100の流れ(流れ方向100A)に沿って配置される回転軸44Aと、回転軸44Aの周囲の複数の羽根44Bとを備えている。本実施形態では、水車44は、プロペラ水車とされている。橋脚104の上流側の縦渦100Bは、河川100の主流によって橋脚104に沿って下流側に流されることで、橋脚104の側面104Bに沿った軸を持つ馬蹄渦100Cを形成する(図2参照)。水車44は、橋脚104の側方に発生した馬蹄渦100Cをとらえて矢印C方向に回転する(図2参照)。
本実施形態では、水車44は、河川100の深さ方向に完全に水没している状態とされており、水車44は、河川100の深さ方向の中間部付近に配置されている。
発電機46は、水車44の回転により発電する電力機器である。発電機46は、一方の支持体48に取付具により取り付けられている。発電機46の内部は完全防水とされている。図示を省略するが、発電機46と水車44との接続部は、シール部材によりシールされている。図5に示されるように、発電機46には、電気配線38が接続されており、電気配線38は、スライド部材22に沿って橋脚104の上部に架設された橋梁上部構造体106の上部側に導かれている。電気配線38は、電源40に接続されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
水力発電装置10は、第1水力発電部12と第2水力発電部14と第3水力発電部16とを備えている。例えば、第1水力発電部12では、橋脚104の鉛直方向に沿ってガイド部材20が固定されており、ガイド部材20に沿ってスライド部材22がスライド可能に支持されている。スライド部材22には、橋脚104の上流側の河川100の上流からの流れ(流れ方向100A)とぶつかる位置に水車26が配置されており、河川100の流れにより水車26が回転する。水車26には、発電機28が接続されており、水車26の回転により発電機28によって発電する。
第1水力発電部12では、橋脚104の上流側に水車26が配置されていることで、橋脚104の上流側に発生する縦渦100Bなどの渦により水車26が回転する。これにより、縦渦100Bなどの渦のエネルギーが水車26の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される渦のエネルギーを弱めることで、橋脚104の上流側付近の洗掘が抑制される。また、発電機28により、水流から有効な電気エネルギーを得ることができる。
また、第1水力発電部12では、ガイド部材20に沿ってスライドするスライド部材22が設けられており、スライド部材22に水車26を設置するため、川底102に補強のための杭や障害物を構築する場合と比べて、設置のための大掛かりな工事が不要である。さらに、ガイド部材20に沿ってスライド部材22がスライドするため、スライド部材22を橋脚104の上部側に引き上げることで、第1水力発電部12のメンテナンスが容易となる。
また、第1水力発電部12では、水車26には、河川100の流れ(流れ方向100A)と交差する方向であって橋脚104の上部に架設された橋梁上部構造体106の長手方向に沿って回転軸26Aが配置されており、回転軸26Aの周囲に複数の羽根部26Bが設けられている。このため、橋脚104の上流側に発生する縦渦100Bにより、回転軸26Aの周囲の複数の羽根部26Bが押されて水車26が回転する。これにより、橋脚104の上流側で縦渦100Bのエネルギーが水車26の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される縦渦100Bのエネルギーをより効果的に弱めることができる。
また、水力発電装置10は、橋脚104の側方に第2水力発電部14と第3水力発電部16とを備えている。第2水力発電部14と第3水力発電部16には、ガイド部材20と、スライド部材22とがそれぞれ設けられている。スライド部材22には、橋脚104の側方に配置されると共に河川100の流れにより回転する水車44が設けられている。水車44には、発電機46が接続されており、水車44の回転により発電機46によって発電する。これにより、橋脚104の側方の馬蹄渦100Cなどの渦のエネルギーが水車44の回転エネルギーに変換され、橋脚104の側方の洗掘が抑制される。
また、第2水力発電部14と第3水力発電部16では、ガイド部材20に沿ってスライドするスライド部材22が設けられており、スライド部材22に水車44を設置するため、川底102に補強のための杭や障害物を構築する場合と比べて、設置のための大掛かりな工事が不要である。さらに、ガイド部材20に沿ってスライド部材22がスライドするため、スライド部材22を橋脚104の上部側に引き上げることで、第2水力発電部14と第3水力発電部16のメンテナンスが容易となる。
また、第2水力発電部14と第3水力発電部16では、水車44は、橋脚104の側方に河川100の流れ(流れ方向100A)に沿って配置される回転軸44Aを備えたプロペラ水車である。これにより、橋脚104の側方で発生する馬蹄渦100Cにより、水車44が回転する。このため、橋脚104の側方で馬蹄渦100Cのエネルギーが水車44の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される馬蹄渦100Cのエネルギーをより効果的に弱めることができる。
また、第1水力発電部12は、水車26の回転により発電する発電機28を備えており、第2水力発電部14と第3水力発電部16は、水車44の回転により発電する発電機46を備えている。これにより、水流による水車26、44の回転エネルギーを利用して電気エネルギーを得ることができる。
また、第1水力発電部12では、発電機28に接続された電気配線38は、スライド部材22に沿って橋脚104の上部に架設された橋梁上部構造体106の上部側に導かれている。同様に、第2水力発電部14と第3水力発電部16では、発電機46に接続された電気配線38は、スライド部材22に沿って橋脚104の上部に架設された橋梁上部構造体106の上部側に導かれている。このため、橋梁上部構造体106の上部側で電気エネルギーを電源40などに活用することができる。
また、第1水力発電部12では、スライド部材22の下部に川底102に沿って配置される台座24が設けられており、台座24は、スライド部材22、水車26及び発電機28等が備えられていることで、重力によって河川100の川底102と接触する構成とされている。同様に、第2水力発電部14と第3水力発電部16では、スライド部材22の下部に川底102に沿って配置される台座24が設けられており、台座24は、スライド部材22、水車44及び発電機46等が備えられていることで、重力によって河川100の川底102と接触する構成とされている。これにより、水車26、44が川底102に干渉して水車26、44の回転が妨げられることを回避できる。
〔第2実施形態〕
図6及び図7には、第2実施形態の水力発電装置60が示されている。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、水力発電装置60は、エネルギー回収装置の一例であり、第1水力発電部62を備えている。第1水力発電部62は、発電機28に接続された配線としての電気配線64を備えている。第1水力発電部62は、洗掘検出装置65を備えている。洗掘検出装置65は、橋脚104の上部側に、電気配線64を繰り出す繰り出し部としてのリール66を備えている。リール66には、軸部66Aが設けられており、軸部66Aに電気配線64が巻回されている。リール66の回転により、電気配線64を繰り出し又は巻き取ることで、電気配線64の長さが自由に変えられるようになっている。また、洗掘検出装置65は、リール66の外周部と対向する位置に、リール66によって繰り出された電気配線64の長さを検出する検出手段としてのセンサ68を備えている。センサ68は、橋梁上部構造体106の上部に設けられた制御部70に配線74を介して接続されている。例えば、センサ68は、リール66の回転量を検出することで、電気配線64の長さを検出するようになっている。
制御部70は、電気配線64の長さの所定の閾値等を記憶する記憶部と、電気配線64の長さを演算し、電気配線64の長さが所定の閾値を超えたか否かを判定する演算部と、を備えている。また、制御部70は、洗掘のモニタリング用の電源72に配線76を介して接続されている。また、図示を省略するが、リール66の軸部66Aに巻回された電気配線64は、電源72に接続されている。
また、第1水力発電部62は、ガイド部材20に沿ってスライド部材22が上下方向にスライド可能とされており、スライド部材22の下部には、川底102に沿って配置される台座24が設けられている。台座24は、スライド部材22、水車26及び発電機28等が備えられていることで、重力によって河川100の川底102と接触する構成とされている。
図7に示されるように、例えば、橋脚104の上流側で洗掘が発生した場合は、川底110の位置が下がるため、ガイド部材20に沿ってスライド部材22に固定された台座24が川底110と接触する下方側の位置に移動する。すなわち、橋脚104の上流側の川底110の洗掘によって台座24の位置が変化すると、リール66が矢印R方向に回転して電気配線64が繰り出される。これにより、リール66から発電機28までの電気配線64の長さが長くなる。制御部70は、センサ68によって検出された電気配線64の長さが、所定の閾値を超えたときに、洗掘が発生していると判定する。また、電気配線64は、電源72に接続されていることで、電源72から洗掘のモニタリングのための電気が供給される。
上記の第1水力発電部62では、センサ68で検出された電気配線64の長さによって、洗掘の発生を検出することができる。また、第1水力発電部62では、電気配線64は電源72に接続されているので、洗掘の発生を検出するために外部から電力を供給する必要がなく、電源系統を簡素化できる。
なお、上記の水力発電装置60では、第1水力発電部62のみが図示されているが、第1水力発電部62の他に、橋脚104の側部に他のエネルギー回収部としての複数の水力発電部を設けてもよい。その際、複数の水力発電部が、電気配線を繰り出す繰り出し部としてのリールと、電気配線の長さを検出する検出手段としてのセンサをそれぞれ備えることで、橋脚104の側方の洗掘の発生をモニタリングすることができる。
〔第3実施形態〕
図8には、第3実施形態のエネルギー回収装置80が示されている。なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、エネルギー回収装置80は、複数のエネルギー回収部としての第1エネルギー回収部82と、第2エネルギー回収部84とを備えている。第1エネルギー回収部82は、橋脚104の前面104Aの前方(すなわち、橋脚104における河川100の流れ方向100Aの上流側)に配置されている。第2エネルギー回収部84は、橋脚104の側面104Bの一方の側方に配置されている。ここで、第2エネルギー回収部84は、他のエネルギー回収部の一例である。なお、図示を省略するが、橋脚104の側面の他方の側方には、他のエネルギー回収部が配置されている。第2エネルギー回収部84と他のエネルギー回収部は、橋脚104を挟んで左右対称に構成されている。
第1エネルギー回収部82は、ガイド部材20と、スライド部材22と、台座24と、水車26とを備えている。また、第1エネルギー回収部82は、水車26に接続され、かつ水車26の回転により駆動される動力変換部としてのポンプ86を備えている。ポンプ86は、一方の支持体34に取り付けられている。第1エネルギー回収部82は、河川100の内部からスライド部材22に沿って橋梁上部構造体106の上部側に延在される管体としてのホース88を備えている。ホース88は、柔軟性を有する部材で形成されており、曲げ変形が可能とされている。ホース88の下側の端部には、河川100の内部の水を吸入する吸入口88Aが設けられている。ホース88の途中には、ポンプ86が設けられており、ポンプ86の駆動により吸入口88Aから水を吸入してホース88の上部側にくみ上げるようになっている。橋梁上部構造体106の上部には、上部側が開口した箱状の容器92が配置されている。吸入口88Aから汲み上げられた水は、ホース88の上側の端部に設けられた排出口88Bから、容器92に供給されるようになっている。
第2エネルギー回収部84は、ガイド部材20と、スライド部材22と、台座24と、第二水車としての水車44とを備えている。また、第2エネルギー回収部84は、水車44に接続され、かつ水車44の回転により駆動される第二動力変換部としてのポンプ90を備えている。ポンプ90は、一方の支持体48に取り付けられている。第2エネルギー回収部84には、河川100の内部の水を吸入する吸入口88Aを備えたホース88が設けられており、ホース88は、スライド部材22に沿って橋梁上部構造体106の上部側に延在されている。ホース88の途中には、ポンプ90が設けられており、ポンプ90の駆動により吸入口88Aから水を吸入してホース88の上部側にくみ上げるようになっている。吸入口88Aから汲み上げられた水は、ホース88の排出口88Bから、容器92に供給されるようになっている。
上記の第1エネルギー回収部82では、橋脚104の前方(上流側)における河川100の上流からの流れ(流れ方向100A)とぶつかる位置に水車26が配置されており、河川100の流れにより水車26が回転する。すなわち、橋脚104の上流側に発生する縦渦100Bなどの渦により水車26が回転する。水車26には、ポンプ86が接続されており、水車26の回転によりポンプ86が駆動される。これにより、河川100の渦のエネルギーが水車26の回転エネルギーに変換され、洗掘に供される渦のエネルギーを弱めることで、橋脚104の上流側付近の洗掘が抑制される。また、ポンプ86により、水流から有効なエネルギーを得ることができる。また、第1エネルギー回収部82では、ガイド部材20に沿ってスライドするスライド部材22が設けられており、スライド部材22に水車26が設置されている。このため、川底に補強のための杭や障害物を構築する場合と比べて、設置のための大掛かりな工事が不要である。さらに、ガイド部材20に沿ってスライド部材22がスライドするため、スライド部材22を橋脚104の上部側に引き上げることで、第1エネルギー回収部82のメンテナンスが容易となる。
また、第2エネルギー回収部84には、橋脚104の側方に配置されると共に河川100の流れにより回転する水車44が設けられている。水車44には、ポンプ90が接続されており、水車44の回転によりポンプ90が駆動される。これにより、橋脚104の側方の馬蹄渦100C(図2参照)などの渦のエネルギーが水車44の回転エネルギーに変換され、橋脚104の側方の洗掘が抑制される。
また、第2エネルギー回収部84では、ガイド部材20に沿ってスライド部材22がスライドするため、スライド部材22を橋脚104の上部側に引き上げることで、第2エネルギー回収部84のメンテナンスが容易となる。
また、上記の第1エネルギー回収部82では、水車26の回転によりポンプ86が駆動されることで、河川100の水を吸入口88Aから吸入してホース88の上部側にくみ上げる。これにより、水流による水車26の回転エネルギーを利用してポンプ86の駆動エネルギーを得ることができる。
また、上記の第2エネルギー回収部84では、水車44の回転によりポンプ90が駆動されることで、河川100の水を吸入口88Aから吸入してホース88の上部側にくみ上げる。これにより、水流による水車44の回転エネルギーを利用してポンプ86の駆動エネルギーを得ることができる。
また、ポンプ86、90によって汲み上げられた水は、容器92に供給される。これにより、汲み上げられた水を農業用水、洗浄水又は冷却液などに有効に利用することができる。
なお、上記第1〜第3実施形態では、水車26、44の位置や数は変更可能である。また、橋脚104の上流側に第1水力発電部又は第1エネルギー回収部を複数備える構成でもよい。また、橋脚104の側方に第2水力発電部又は第2エネルギー回収部を複数備える構成でもよい。また、水車26、44の大きさも、変更可能である。例えば、水車の大きさは、河川100の表面から一部空中にはみ出している状態(部分的に水没している状態)に設定してもよいし、1つのエネルギー回収部が複数の水車を備える構成でもよい。また、第1〜第3実施形態では、水車は、例えば、河川100の深さ方向の中間部に配置されているが、例えば、河川100の深さ方向の中間部から川底102に近い側に配置される構成でもよい。
また、上記第1〜第3実施形態において、水車に接続される動力変換部の種類も変更可能であり、水車の軸動力を他のエネルギーに変更できるものであれば、他の種類の動力変換部を適用することができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、水車26、44は、スライド部材22に支持体を介して取り付けられていたが、本発明は、この構成に限定するものではない。例えば、水車をスライド部材に下部に固定された台座に、支持体を用いて取り付ける構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、水車26、44の回転により発電機28、46によって発電された電気エネルギーの利用の仕方は、変更可能である。
また、上記第3実施形態では、水車26、44の回転によりポンプ86、90によって汲み上げられた水の利用の仕方は、変更可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、水車26は、クロスフロー水車であるが、他の周流型水車などに変更可能である。また、水車26の回転軸の方向も変更可能であり、河川100の流れ(流れ方向100A)に沿って配置される回転軸を備えるプロペラ水車などを配置してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、水車44は、プロペラ水車であるが、他の水車に変更可能である。また、水車44の回転軸の方向も変更可能であり、河川100の流れ(流れ方向100A)と交差する方向に配置される回転軸を備えるクロスフロー水車又は周流型水車など配置してもよい。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、水車26、44は、河川100に配置されていたが、例えば、所定の流れ方向を持った運河などに配置してもよい。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
10 水力発電装置(エネルギー回収装置)
12 第1水力発電部
14 第2水力発電部(他のエネルギー回収部)
16 第3水力発電部(他のエネルギー回収部)
20 ガイド部材
22 スライド部材
24 台座
26 水車
26A 回転軸
26B 羽根部
28 発電機(動力変換部)
38 電気配線(配線)
44 水車(第二水車)
44A 回転軸
46 発電機(第二動力変換部)
60 水力発電装置(エネルギー回収装置)
62 第1水力発電部
62 第2水力発電部(他のエネルギー回収部)
64 電気配線(配線)
66 リール(繰り出し部)
68 センサ(検出手段)
80 エネルギー回収装置
82 第1エネルギー回収部
84 第2エネルギー回収部(他のエネルギー回収部)
86 ポンプ(動力変換部)
88 ホース(管体)
88A 吸入口
90 ポンプ(動力変換部)
92 容器
100 河川
100A 流れ方向(流れ)
102 川底
104 橋脚
106 橋梁上部構造体(橋梁上部構造)

Claims (11)

  1. 河川に立設された橋脚の鉛直方向に沿って固定されたガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材と、
    前記スライド部材に設けられ、少なくとも1台が前記橋脚の河川の上流からの流れとぶつかる位置に配置されると共に河川の流れにより回転する水車と、
    前記水車に接続され、前記水車の軸動力をエネルギーとして取り出す動力変換部と、
    を有するエネルギー回収装置。
  2. 前記水車は、河川の流れと交差する方向であって前記橋脚の上部に架設された橋梁上部構造の長手方向に沿って配置される回転軸と、前記回転軸の周囲に設けられた複数の羽根部と、を有する請求項1に記載のエネルギー回収装置。
  3. 前記橋脚の側方に他のエネルギー回収部が設置されており、
    前記他のエネルギー回収部は、
    前記橋脚の鉛直方向に沿って固定されたガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿ってスライド可能に支持されたスライド部材と、
    前記スライド部材に設けられ、前記橋脚の側方に配置されると共に河川の流れにより回転する第二水車と、
    前記第二水車に接続され、前記第二水車の軸動力をエネルギーとして取り出す第二動力変換部と、
    を有する請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回収装置。
  4. 前記第二水車は、前記橋脚の側方に河川の流れに沿って配置される回転軸を備えたプロペラ水車である請求項3に記載のエネルギー回収装置。
  5. 前記動力変換部は、前記水車の回転により発電する発電機である請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回収装置。
  6. 前記第二動力変換部は、前記第二水車の回転により発電する発電機である請求項3又は請求項4に記載のエネルギー回収装置。
  7. 前記発電機に接続された配線は、前記スライド部材に沿って、前記橋脚の上部に架設された橋梁上部構造の上部側に導かれている請求項5又は請求項6に記載のエネルギー回収装置。
  8. 前記スライド部材の下部には、川底に沿って配置される台座が設けられており、
    前記台座は、重力によって河川の川底と接触する構成とされている請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載のエネルギー回収装置。
  9. 前記橋脚の上部側に設けられ、前記発電機に接続される配線を繰り出す繰り出し部と、
    前記橋脚の周囲の川底に接触する前記台座の位置が変化することに伴い、前記繰り出し部により繰り出された前記配線の長さを検出する検出手段と、
    を有する請求項8に記載のエネルギー回収装置。
  10. 河川の内部で水を吸入する吸入口を備え、前記吸入口から前記橋脚の上部側に延在された管体を有し、
    前記動力変換部は、前記管体に設けられると共に前記水車の回転により駆動され、前記吸入口から水を吸入して前記管体の上部側にくみ上げるポンプである請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回収装置。
  11. 河川の内部で水を吸入する吸入口を備え、前記吸入口から前記橋脚の上部側に延在された管体を有し、
    前記第二動力変換部は、前記管体に設けられると共に前記第二水車の回転により駆動され、前記吸入口から水を吸入して前記管体の上部側にくみ上げるポンプである請求項3又は請求項4に記載のエネルギー回収装置。
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