JP2019084744A - 金型、それを用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法、および、熱可塑性フィルム - Google Patents

金型、それを用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法、および、熱可塑性フィルム Download PDF

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聡子 森岡
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善章 冨永
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Kiyoshi Minoura
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Abstract

【課題】高密度で、かつ孔径が高精度に制御された微小な貫通孔を有する、ハンドリング性にすぐれた貫通フィルムを製造するための金型を提供する。【解決手段】本発明の金型は、貫通孔を有する熱可塑性フィルムを製造するための金型である。金型は、板状基材の一方の主面表面に複数の第一の柱状突起が形成された構造となっている。さらに、第一の柱状突起のそれぞれの柱の頂部面には、第一の柱状突起の頂部面の面積よりも底面積の小さな複数の第二の柱状突起が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、貫通孔を有する熱可塑性フィルムを製造するための金型、その金型を用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法、および、熱可塑性フィルムに関する。本方法により得られる貫通孔を有するフィルムは、濾過、細胞培養、細胞分離、ガス透過、透湿等の機能を有するミクロンサイズからナノサイズの微細な貫通孔を必要とする部材として使用することができる。また、そのような用途においては高性能化を図る目的で、孔形状や配置が高精度に制御された貫通孔を有する熱可塑性フィルムが特に好適に使用される。
孔の形状や配置が高精度に制御された貫通孔を有する熱可塑性フィルムの製造方法として、射出成形やフィルムへの電子線加工、エッチング、熱インプリント等が挙げられる。特許文献1には、熱可塑性フィルムに突起構造を表面に有する加熱した金型を押し当てて、フィルムに貫通孔を形成する熱インプリント技術が開示されている。特許文献1によれば、融点Tm1を有する熱可塑性樹脂P1を含むA層、および、ガラス転移温度Tg2を有する熱可塑性樹脂P2を含むB層が少なくとも積層された積層構造体に対して、突起構造を表面に有する金型をTm1以上かつTg2以上の温度に加熱し、該積層構造体のA層側に押し当てることにより、A層に所望の位置及び密度分布で配置され、所望の形状を有する貫通孔を形成することができるとある。
また、特許文献1には、このように貫通孔を有する熱可塑性フィルムを製造するための金型の突起構造の形状として、円錐形状や、円錐と円柱を連結させた形状、角錐と四角柱を連結させた形状、が開示されている。
また、特許文献2には、凹凸部を有するモールドに関し、凸部における頂部の表面粗さを大きく形成したモールドが開示されており、特許文献3には、パターン用凸部の頂部の周辺部に突起が設けられていることを特徴とするモールドが開示されている。
国際公開第2014/171365号パンフレット 特開2008−287805号公報 特許第5731893号
フィルタなどの分野では、より微細、例えば5ミクロン以下やサブミクロン程度の貫通孔を有するフィルムが求められている。しかし、特許文献1に記載の金型の突起構造において、そのように微小な貫通孔を形成しようとする場合、円錐と円柱や、角錐と四角柱を連結させた形状からなる突起構造では、円柱や角柱などの柱部分を、所望の孔径に応じて細くする必要がある。他方、円柱や角柱などの柱部分の高さは、最終的に所望されるフィルムの厚みや、ハンドリング性などによって必要高さが決まり、高さを十分小さくすることは難しく、結果として柱部分の構造は、細く高さの大きい構造とせざるを得ない場合が多い。しかし、このように細く高さの大きい柱構造は形成が難しく、また、貫通孔を形成する際や取扱の際に、強度の不足に起因して、柱が曲がる、折れるなどの問題が起こりやすい。
また、特許文献1に記載の金型の突起構造において、円錐形状の突起構造の場合、B層に連通する凹部分の高さに依存して、A層に形成される貫通孔の径が変わってしまい、貫通孔径の精密な制御が困難である。また、突起構造が錐形状である場合、貫通孔のサイズに比べて円錐の底面積が大きく、突起を十分高密度に配置することが困難な場合が多い。突起を高密度に配置できないと、微細孔の密度が小さくフィルタなどの部材として使用する場合に十分な開口率が得られがたいことがある。
また、特許文献2および、特許文献3に示される凸部頂部の表面粗さを大きくしたり、凸部頂部の周辺部に突起を設けたりする型は、もともと金型の凸部の形状に応じて、成型品に凹形状の成形を行うためのものであり、この際に、凹部の下に形成される残膜部分を薄くすることで、次工程における残膜の除去を容易化して、凸部頂部の形状を成型品に転写することが目的である。すなわち、凸部頂部に設けた突起の形状により孔をあけるというものでは無く、従って、孔形状や配置が高精度に制御された、微小貫通孔を有する熱可塑性フィルムの製造に供せるものではなかった。
上記課題を解決する本発明の金型は、貫通孔を有する熱可塑性フィルムを製造するための金型であって、
板状基材と、
前記板状基材の一方の主面表面に形成された複数の第一の柱状突起と、
前記第一の柱状突起のそれぞれの柱の頂部面に形成された、第一の柱状突起の頂部面の面積よりも底面積の小さな複数の第二の柱状突起と、を有している。
本発明の貫通孔を有する熱可塑性樹脂フィルムの製造方法は、融点Tm1を有する熱可塑性樹脂P1を主たる成分とするA層、および、ガラス転移温度Tg2を有する熱可塑性樹脂P2を主たる成分とするB層が積層された積層構造体に対して、Tm1以上かつTg2以上の温度まで加熱した本発明の金型を、A層側から押し当てて、
前記金型の前記第一の柱状突起の頂部が前記A層に挿入されるまで、かつ、前記金型の前記第二の柱状突起の頂部が前記B層に挿入されるまで、金型を前記積層構造体に挿入して、
第一の柱状突起に対応する凹部をA層に形成し、
第二の柱状突起に対応し、A層に形成された前記凹部からA層とB層との境界まで達する貫通孔をA層に、この貫通孔に連通する凹部をB層に、それぞれ形成し、
前記積層構造体から前記金型を抜き取り、前記A層から前記B層を剥離して、前記凹部と前記貫通孔とが形成されたA層からなる熱可塑性樹脂フィルムを得る。
本発明の貫通孔を有する熱可塑性フィルムは、熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に開口する円相当直径10〜50μmの柱状の凹部と、前記柱状の凹部の底面から前記熱可塑性樹脂フィルムの他方の面に達する複数の柱状の貫通孔と、を有している。
本発明によれば、高密度で、かつ孔径が高精度に制御された微小な貫通孔を有する、ハンドリング性にすぐれた貫通フィルムを製造することができる。
本発明の金型の構造について説明する概略図である。 本発明の熱可塑性フィルムの製造方法にかかる実施態様の一例を示したフロー図である。 本発明の金型およびフィルム製造方法によって得られる、貫通孔を有する熱可塑性フィルムの構造について説明する概略図である。 本発明の熱可塑性フィルムの製造装置の断面概略図である。 本発明の熱可塑性フィルムの製造装置の断面概略図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の金型の構造について説明する概略図である。
本発明における金型は、板状基材1の主面表面に形成された第一の柱状突起2と、第一の柱状突起2の頂部面に形成された複数の第二の柱状突起3とを有することを特徴とする。第一の柱状突起2と、その頂部面に形成された複数の第二の柱状突起3をあわせたものを、突起構造4と呼ぶ。
第一の柱状突起2の形状としては、底面直径が10μm〜50μm程度、好ましくは15〜30μm程度の円柱、略円柱のほか、底面積がこの円柱と同じ範囲である四角柱、六角柱、八角柱などとすることができる。第一の柱状突起の高さとしては、底面直径(底面が円でない場合は、底面積と等しい面積の円の直径、すなわち、円相当径)の1.2〜10倍程度の高さが好ましく、好ましい高さとしては、20〜100μm程度である。ここで、第一の柱状突起2における高さを底面直径または円相当径で割ったものを第一の柱状突起のアスペクト比と呼ぶ。すなわち、アスペクト比は1.2〜10程度が好ましい。第一の柱状突起の高さが低すぎると、成形時に十分貫通できない場合がある。また、第一の柱状突起の高さが高すぎると、強度が不足して、成形時や取扱の際に、第一の柱状突起が破損したり、折れ、曲がりが生じたりすることがある。
第二の柱状突起3の形状としては、底面直径が100nm〜5μmの円柱、略円柱のほか、底面積がこの円柱と同じ範囲である四角柱、六角柱、八角柱などとすることができる。第二の柱状突起の高さとしては、底面直径または底面の円相当径の1.2〜10倍程度の高さが好ましく、好ましい高さとしては1〜10μm程度である。ここで、第二の柱状突起3における高さを底面直径または円相当径で割ったものを第二の柱状突起のアスペクト比と呼ぶ。すなわち、アスペクト比は1.2〜10程度が好ましい。第二の柱状突起の高さが低すぎると、成形時に第二の柱状突起の部分でなく、第一の柱状突起の部分で貫通してしまい、大きな孔になることがある。また、第二の柱状突起の高さが高すぎると、強度が不足して、成形時や取扱の際に、第二の柱状突起が破損したり、折れ、曲がりが生じたりすることがある。
第二の柱状突起、および第一の柱状突起において、その側面は完全に柱形状(テーパー角度が0°)でもよいが、0°より大きいテーパー角度をつけることも可能である。好ましいテーパー角度としては1〜5°、より好ましくは1〜3°である。テーパー角度が大きすぎると、貫通孔が成形される際に、金型のどの位置で貫通孔が形成されるかによって孔径が変化してしまい、高精度に孔径を制御することが困難となる場合がある。他方、テーパー角度が小さすぎたり、マイナステーパー(突起の底面より先端の方が太い)になっていたりすると、成形後に金型を離型する際の抜けが悪く、熱可塑性フィルムの孔周辺にバリを形成してしまうことがある。
1個の第一の柱状突起につき、第二の柱状突起を1個のみ設ける構成とした場合、第一の柱状突起および第二の柱状突起の形状が上に述べた範囲であれば、1個の第一の柱状突起につき、1個の微小孔をあけることが可能であるが、これは第一の柱状突起の配列周期でわずか1個の孔しかあけることができず、高密度な孔をあけることができないため、好ましくない。1個の第一の柱状突起につき、複数の第二の柱状突起を設けることにより、第一の柱状突起の配列周期以上の密度で孔をあけることができる、すなわち高密度に孔をあけることができることになる。1個の第一の柱状突起あたりの、第二の柱状突起の数は、2個以上であればよいが、3〜19個が好ましい。 例えば、第一の柱状突起の頂部面中央に1個の第二の柱状突起を置き、その周囲に等間隔に6個の第二の柱状突起を置いて、計7個の第二の柱状突起とすれば、1個あたりの第一の柱状突起に効率的に多くの第二の柱状突起を配列することができ、高開孔率を実現するために好ましい。7個の第二の柱状突起の周囲に、さらに12個の第二の柱状突起を並べて、計19個の第二の柱状突起とした場合も、同様に1個の第一の柱状突起内に効率的に多くの第二の柱状突起を配列することができ、高開孔率を実現するために好ましい。また、正三角形状に配置するだけでなく、四角形状に均等に配置する、4、9、16個などとすることも好ましい。
ただし、あまり多く配列し過ぎると、第一の柱状突起の径が大きくなりすぎ、第一の柱状突起により成形時にフィルムに形成される凹み部分が大きくなり、フィルムのコシがなくなる、破れやすくなるなどハンドリング性に影響を及ぼす場合がある。このように、高密度に孔をあけつつ、第二の柱状突起をあまり多く配列し過ぎない観点で、1個の第一の柱状突起あたりの第二の柱状突起の数は、3〜7個がより好ましい。 次に、このような金型を用いて、貫通孔を有する熱可塑性フィルムを製造する方法を述べる。
図2は本発明の熱可塑性フィルムの製造方法にかかる実施態様の一例を示したフロー図である。
最初に、図2(a)に示すように第1の層11と第2の層12が積層された積層構造体10と、表面に本発明の突起構造21を有する金型20を準備する。金型20の突起構造21は、板状基材の主面表面に形成された第一の柱状突起22と、第一の柱状突起の頂部面に形成された複数の第二の柱状突起23とを有する。第1の層11は融点Tm1を有する熱可塑性樹脂P1を主たる成分とし、第2の層12はガラス転移温度Tg2を有する熱可塑性樹脂P2を主たる成分とする。
ここで、各層に含まれる各熱可塑性樹脂の割合としては、各層全体をそれぞれ100質量%としたときに熱可塑性樹脂を60質量%以上含むことが好ましい。さらには、80質量%以上含むことがより好ましい。また各層には、熱可塑性樹脂P1または熱可塑性樹脂P2以外に、成形性や離型性を付与するための添加物やコーティング成分が含まれていてもよい。なお、上限値は特に限定されるものではないが、100質量%が実質的な上限となる。
また、第1の層と第2の層との界面は剥離が可能であることが好ましい。また、本実施態様では第1の層と第2の層の2層積層構成を説明しているが、第2の層を挟んで第1の層と反対側に別の層を設けてもよい。
積層構造体とは、異なる成分を含む層が2層以上積層された構造体をいう。なお、積層構造体はロールツーロールで搬送される連続体フィルムであってもよいし、枚葉体シートであってもよい。
ガラス転移温度とは、JIS K 7244(2007)に記載の方法に基づいた方法により、試料動的振幅速さ(駆動周波数)は1Hz、引張りモード、チャック間距離5mm、昇温速度2℃/分での温度依存性(温度分散)を測定したときに、tanδが極大となる温度のことである。
また、本発明でいう融点とは示差走査熱量測定(Differential scanning calorimetry、以下、DSCと略す)により得られる、昇温過程(昇温速度:20℃/分)における融点Tmであり、JIS K 7121(1999)に基づいた方法により、25℃から300℃まで20℃/分の昇温速度で加熱(1stRUN)、その状態で5分間保持し、次いで25℃以下となるよう急冷し、再度室温から20℃/分の昇温速度で300℃まで昇温を行って得られた2ndRunの結晶融解ピークにおけるピークトップの温度のことである。
本発明では、表面に突起構造21を有する金型20を加熱しておくことが好ましい。加熱は金型がTm1以上かつTg2以上の温度範囲となるように行うことが好ましい。加熱は金型と積層構造体が接触している状態で行ってもよい。接触させておくことにより、積層構造体の平面性を良好な状態で保持させておくことができる。
なお、金型の加熱温度の上限値は限定されるものではないが、熱可塑性樹脂P1の熱分解点以下であり、かつ、熱可塑性樹脂P2の熱分解点以下であることが好ましい。
次に、図2(b)に示すように、積層構造体10の第1の層11の表面に、加熱した状態の突起構造21が接触するように金型20を加圧して押し当てることが好ましい。加圧されることにより、突起構造21が適正な高さを有すれば、図2(c)に示すように、突起構造21の第一の柱状突起22の頂部が第1の層11に挿入され、かつ、第二の柱状突起23が第1の層11を突き抜けて、第二の柱状突起23の頂部が第2の層12に挿入される。
この時の必要な圧力と加圧時間はフィルムの材質、転写形状、特に凹凸のアスペクト比に依存するものであり、概ねプレス圧力の好ましい範囲は1〜100MPa、成形時間の好ましい範囲は0.01〜60秒である。プレス圧力のより好ましい範囲は10〜80MPaであり、さらに好ましい範囲は30〜60MPaである。また、成形時間のより好ましい範囲は1〜50秒であり、さらに好ましい範囲は3〜30秒である。
また、位置制御によって金型20を積層構造体10に押し当ててもよい。すなわち、あらかじめ設定された位置に金型20を移動させて積層構造体10に押し当ててもよい。あらかじめ設定された位置とは、金型の突起構造21の第一の柱状突起22の頂部が第1の層11に挿入され、かつ、第二の柱状突起23が第1の層11を突き抜けて、第二の柱状突起23の頂部が第2の層に挿入される位置のことである。
なお、昇圧後に金型の位置を保持したまま除圧して金型20と積層構造体10の接触状態を保持してもよい。
次に、図2(c)に示すように、加圧した状態または接触した状態を保持したままで、金型を冷却することが好ましい。冷却は第2の層を構成する熱可塑性樹脂P2のガラス転移温度Tg2以下まで行うことが好ましい。Tg2以下まで冷却することにより、金型20を積層構造体10から剥離した後での樹脂変形を抑制することができ、精度の高い孔形状を形成できるため好ましい。
次に、図2(d)に示すように、積層構造体10を金型20から剥離する。剥離は、積層構造体の表面に対して垂直方向に金型や積層構造体を離間するように移動させることが好ましい。積層構造体が連続体のフィルムの場合には連続的に積層構造体の表面に対して垂直方向に張力を与えて、線状の剥離位置が連続的に移動するようにして剥離することが好ましい。これにより、第1の層11に貫通孔13が形成され、第2の層に貫通孔に連通する凹部14が形成される。
最後に、図2(e)に示すように、第2の層12を第1の層11から剥離する。剥離は、第1の層または第2の層の表面に対して垂直方向に第1の層または第2の層に張力を与えて、線状の剥離位置が連続的に移動するようにして剥離することが、剥離跡を抑制する観点から好ましい。
このようにして、第1の層11からなる、高精度に形状が制御された微細貫通孔を有するフィルムが得られる。
上記の製造方法において、第1の層11は成形時には溶融状態であるので、突起構造21を押し付けたときの第1の層は粘性材料に近い挙動で塑性変形を引き起こす。さらに、突起構造21が押し込まれた時に、第2の層12では粘弾性変形を引き起こし、第2の層12の内部に突起構造21がスムーズに進入できるので、開口部端面でのバリの少ない貫通孔が形成される。
このような第1の層11の塑性変形および第2の層12の粘弾性変形を引き起こすために、突起構造21を表面に有する金型20を加熱する温度Tは、Tm1以上、かつ、Tg2以上とすることが好ましい。また、金型20の加熱温度Tは、Tg2より5〜60℃高いことが好ましい。Tg2と金型20の加熱温度Tとの差が5℃より小さいと、第2の層12の変形に大きな力を必要とするため、第2の層12と金型20との間に第1の層11の残膜が残りやすく、分断が不十分となる場合がある。逆に、Tg2と金型20の加熱温度Tとの差が60℃より大きいと、金型20の表面が第2の層12に達するまでに第2の層12の変形が始まってしまい、第2の層12の変形部に第1の層11が食い込みやすくなるため、第2の層12の表面が平らになり難い場合がある。
第2の層12にこのような粘弾性変形を引き起こすために適正な温度Tにおいて、第1の層11の塑性変形を引き起こすために、第1の層11に含まれる熱可塑性樹脂P1の融点Tm1と第2の層12に含まれる熱可塑性樹脂P2のガラス転移温度Tg2との差である(Tm1−Tg2)が−30〜+60℃であることが好ましい。より好ましくは、−10〜0℃である。−30℃未満では開口の寸法精度が低下する場合がある。+60℃より高くなると第2の層12の凹部13の開口部が変形する場合がある。
すなわち、成形時において第2の層は一定の範囲の固さであることが、第1の層11と第2の層12の界面の良好な平面性と、開口部でバリの抑制された高精度な貫通孔成形を両立する上で好ましい。
また、成形時の金型20の温度Tにおける第2の層に含まれる樹脂の貯蔵弾性率が0.005〜0.5GPa、さらに好ましくは、0.01〜0.1GPaの範囲であることにより、第1の層11と第2の層12の界面の平面性と、貫通孔の形状精度をより高めることができる。0.005GPa未満では、第1の層11と第2の層12の界面の平面性が低下し、第1の層11が貫通されなかったり、貫通孔の形状が変形しやすくなったりする場合がある。一方、0.5GPaより大きいと、第2の層12で変形しにくくなり、金型20の突起構造21が第2の層12の奥まで挿入されず、所定の形状精度の貫通孔成形が難しくなる場合がある。
本発明においては、突起構造21を表面に有する金型をTm1以上、かつ、Tg2以上の温度に加熱するため、Tm1がTg2より低い場合には、金型加熱温度TとTm1との差を、金型加熱温度TとTg2との差より大きくできる。このようにすれば、第2の層12の変形を抑える目的で金型加熱温度TとTg2との差が小さい条件をとった場合であっても、金型加熱温度TとTm1との差を15〜80℃と大きくでき好ましい。これは、金型加熱温度TがTm1に比べて十分大きい方が、第1の層11の粘性がより低下して、スムーズな成形を行えるためである。
第1の層11を構成する熱可塑性樹脂P1の主たる成分としては、具体的には、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂が金型の離型性が良いので好ましく用いられる。なお、主たる成分とは第1の層を構成する樹脂全体を100質量%としたときに50質量%以上を占める成分をいう。なお、主たる成分は60質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
第2の層12を構成する熱可塑性樹脂P2の主たる成分としては具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリエステルアミド系樹脂、ポリエーテルエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、またはポリ塩化ビニル系樹脂などが好ましく用いられる。
特に好ましくは、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネートである。これらは単体で用いてもよいし、混合物として用いてもよい。なお、主たる成分とは第2の層を構成する樹脂全体を100質量%としたときに50質量%以上を占める成分をいう。なお、主たる成分は60質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
本発明において、熱可塑性樹脂P2はポリメタクリル酸メチルまたはポリカーボネートであることが好ましい。特に好ましくは、ポリメタクリル酸メチルである。ポリメタクリル酸メチルまたはポリカーボネートを用いることによって、貫通孔に連通する凹部を精度良く成形することが可能となるため好ましい。
第1の層11や第2の層12は上述の樹脂の単体からなる層であっても構わないし、複数の樹脂層からなる積層体であってもよい。この場合、単体の層と比べて離型性や耐摩擦性などの表面特性等を付与することができる。このように複数の樹脂層からなる積層体とした場合でも、第1の層11および第2の層12の各層において、主たる熱可塑性樹脂成分が前述の要件を満たせばよい。
また、第1の層11および第2の層12の製造方法としては、熱可塑性樹脂を溶融押出により製膜するのがよく、共押し出ししてフィルム状に加工する方法や、第2の層12の製膜後に第1の層11をコーティングするなどの方法としてもよい。また、単膜で作製した第2の層12の原料からなるフィルムに第1の層11の原料を押出ラミネートする方法を用いてもよい。また、第1の層11と第2の層12との積層は、ロールで挟圧してラミネートする方法の他、加熱されたロールなどにより熱ラミネートする方法等も適用でき、このようにラミネートした場合には、後工程における剥離が容易となりやすく特に好適である。
さらに、本発明に適用するフィルムには、重合時または重合後に各種の添加剤を加えることができる。添加配合することができる添加剤の例としては、例えば、有機微粒子、無機微粒子、分散剤、染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、耐候剤、帯電防止剤、離型剤、増粘剤、可塑剤、pH調整剤および塩などが挙げられる。特に、離型剤として、長鎖カルボン酸、もしくは長鎖カルボン酸塩、などの低表面張力のカルボン酸やその誘導体、および、長鎖アルコールやその誘導体、変性シリコーンオイルなどの低表面張力のアルコール化合物等を重合時に少量添加することが好ましく行われる。
また、本発明に適用される第1の層11の厚みとしては1〜50μmが好ましく、より好ましくは5〜20μmである。1μm未満ではハンドリングするのが困難となる場合がある。また、50μmより大きい場合、貫通孔形成時に金型の第二の柱状突起の先端温度が変化しやすく、貫通時に端面にバリが発生しやすくなる場合がある。
このようにして得られる、貫通孔を有する熱可塑性フィルムの構造について述べる。
図3は、本発明の金型およびフィルム製造方法によって得られる、貫通孔を有する熱可塑性フィルムの構造について説明する概略図である。これは、第2の層12を第1の層11から剥離した後の第1の層11の部分である。図3(a)は第1の層11からなる貫通孔を有する熱可塑性フィルムを、第2の層と積層されていた面側からみた概略図であり、図3(b)は第1の層11からなる貫通孔を有する熱可塑性フィルムを金型を押し当てた面側から見た概略図である。
図3(a)に示すように、この貫通孔を有する熱可塑性フィルムは、第2の層と積層されていた面に第二の柱状突起の外形に相当する微小な柱状の貫通孔33を有し、図3(b)に示すように、その反対の面(金型を押し当てた面)に、第一の柱状突起の外形に相当する柱状の凹み部34を有する。柱状の凹み部34には、図3(a)に示される微小な柱状の貫通孔33が連通していることになる。
このようにして得られた貫通孔を有する熱可塑性フィルムは、全体厚み(すなわち柱状の凹み部34部の厚みと微小な柱状の貫通孔33部の厚みの和)に比べて、微小な柱状の貫通孔33部の厚みが十分薄いことを特徴とする。このようなフィルムをフィルタとして使用する場合、フィルタ全体のハンドリング性は、総厚みおよび平均厚みに依存することから、ハンドリング性が良好である。他方、フィルタの圧力損失は、貫通微細部の長さ(厚み)に依存する。すなわち、このようなフィルムをフィルタとして使用することで、同じ総厚みで、全厚みにわたって微細孔だけがあいている場合に比べて大幅に圧力損失を低減することが可能である。もしくは、このようなフィルムをフィルタとして使用することで、本発明の微小な柱状の貫通孔の厚さしかないごく薄い厚みのフィルタと比べて、圧力損失はほぼ同じながら、大幅にハンドリング性を高めることが可能であり、好ましい。
本発明の金型の材質は、強度と熱伝導率が高い金属が好ましく、例えばニッケルや鋼、ステンレス鋼、銅などが好ましい。また、外表面に加工性を向上させるために鍍金を施したものを使用してもよい。
本発明の金型の作成方法は、金属表面に直接切削やレーザー加工や電子線加工を施工する方法、金属表面に形成した鍍金皮膜に直接切削やレーザー加工や電子線加工を施工する方法、これらに電気鋳造を施す方法などが挙げられる。また、液状レジストを基板の上に塗布またはフィルム状レジストを基板の上に貼付した後、フォトリソグラフィー手法によって所定のパターンニングでレジストに凹部を形成し、電気鋳造でその反転パターンを得る方法などが挙げられる。フォトリソグラフィーによる方法においては、一旦レジストを基板の上に塗布または貼り合わせし、フォトリソグラフィーによってまず第二の柱状突起の形状と凹凸が反転した凹み部を形成、硬化させた後、その上にさらにレジストを塗布または貼り合わせし、第一の柱状突起の形状と凹凸が反転した凹み部を形成、硬化させ、それを電気鋳造で反転させる方法が挙げられる。また、シリコンなどを異方性エッチングすることによりパターンを得ることもできる。
本発明の微小な貫通孔を有するフィルムは、例えば図4および図5に示すような装置を介したプロセスによって製造することが可能である。図4、図5は、第1の層と第2の層の積層からなるフィルム状積層構造体に貫通孔を形成するための製造装置の断面概略図を示している。
図4に示す例では、あらかじめ第1の層40aからなるフィルムと第2の層40bからなるフィルムを積層した積層構造体40を巻出ロール41から引き出す巻出ユニット42と、積層構造体に貫通孔を形成する加圧転写工程用のプレスユニット44と、加圧転写工程で金型43に貼り付いた積層構造体40を金型43から剥離する剥離手段45と、積層構造体40を巻き取りロール46に巻き取る巻き取りユニット50とにより構成される。積層構造体に貫通孔を形成する加圧転写工程用のプレスユニット44において、金型43を、間欠的に送られてくる積層構造体40に押し付けて加圧し、その後、接触状態を保持したまま冷却する。金型43は表面に第一の柱状突起と第一の柱状突起の頂部面に形成された複数の第二の柱状突起からなる突起構造を有し、これにより、積層構造体40の第1の層40aに第二の柱状突起に相当する径の柱状貫通孔および第一の柱状突起に相当する柱状の凹み部が形成され、同時に第2の層40bには柱状貫通孔に連通する凹み部が形成される。
剥離手段45は、積層構造体40をS字状に抱き付かせるように把持する一対の平行配置ロールからなる。間欠的に送られてきた積層構造体40の一面がプレスユニット44内で金型43によって熱成形され、熱成形後に、上記剥離手段45が上流側に向けて移動されることにより、金型43に貼り付いていた積層構造体40が金型43から順次剥離されるようになっている。
なお、図4において、47は加圧プレート、48、49は積層構造体40の金型43部分における間欠搬送を円滑に行わせるために設けられたバッファ手段を示している。このようなプロセスにより、貫通孔を有するフィルムを間欠的に高い生産性をもって行うことが可能になる。
図5に示す例では、第1の層を構成するフィルム61と第2の層を構成するフィルム62が各巻出ロール63、64から引き出され、ラミネート装置65により積層構造体60が形成される。その後、積層構造体60は、加熱ロール66により加熱された、外表面に突起構造を有するエンドレスベルト状の金型67上に供給される。
金型67の外表面の突起構造は、第一の柱状突起およびその頂部面に形成された複数の第二の柱状突起からなり、金型67は、積層構造体60と接触する直前に加熱ロール66によって加熱される。連続的に供給される積層構造体60はニップロール68により金型67の突起構造を有する表面に押し付けられ、積層構造体の第1の層を構成するフィルム61に第二の柱状突起に相当する径の柱状貫通孔および第一の柱状突起に相当する径の柱状凹み部が形成されるとともに、第2の層を構成するフィルム62に貫通孔に連通する凹み部が形成される。
その後、積層構造体60は、金型67の表面と密着された状態で冷却ロール69の外表面位置まで搬送される。積層構造体60は、冷却ロール69によって金型67を介して熱伝導により冷却された後、剥離ロール70によって金型67から剥離され、巻取ロール71に巻き取られる。
このようなプロセスにより、貫通孔を有するフィルムを高い生産性を持って熱成形していくことが可能になる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ガラス板に厚さ5μmのDFRフィルムを貼り合わせ、露光・現像により、φ3μmの穴をもうけた。穴は6μmピッチで、中央の1個の穴のまわりに、等間隔に6個の穴がならぶ配列とし、この(中央1個とまわりの6個をあわせた)7個の穴が50μmピッチの正三角配列で並ぶ形とした。この上からさらに厚さ30μmのDFRフィルムを貼り合わせ、露光・現像によりφ3μmの中央の穴と同じ位置を中心とするφ25μmの穴を、50μmピッチの正三角配列であけた。
このレジストを硬化させたのちに、電気鋳造を行う事で、以下の形状の電鋳金型を得た。
第一の柱状突起の径 φ25μm
第一の柱状突起の高さ 30μm
第二の柱状突起の径 φ3μm
第二の柱状突起の高さ 5μm。
(実施例2)
実施例1の金型を用い、貫通孔を有するフィルムの成形を行った。
フィルム基材としては、ポリプロピレンを99.9重量%含有するポリマー(融点が144℃)からなる厚み15μmのフィルムを第1の層とし、ポリカーボネートを99.9重量%含有するポリマー(ガラス転移温度が160℃)からなる厚み75μmのフィルム第2の層としたものを用いた。
成形装置は図4に示すような装置を適応した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼りついたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。
成形時の金型温度は165℃とし、加圧力としては全面で1MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は80℃であった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、第1の層と第2の層とを剥離し、各々巻き取った。
成形したフィルム(第1の層のフィルム)を観察したところ、第2の層との積層面に、φ3μmの柱状貫通孔が確認された。またこの反対面には、φ25μmの柱状凹み部が確認され、この柱状凹み部にφ3μmの柱状貫通孔が連通していることを確認できた。
1 板状基材
2 第一の柱状突起
3 第二の柱状突起
4 突起構造
10 積層構造体
11 第1の層
12 第2の層
13 貫通孔
14 凹み部
20 金型
21 突起構造
22 第一の柱状突起
23 第二の柱状突起
33 柱状の貫通穴
34 柱状の凹み部
40 積層構造体
40a 第1の層
40b 第2の層
41 巻出ロール
42 巻出ユニット
43 金型
44 プレスユニット
45 剥離手段
46 巻き取りロール
47 加圧プレート
48 バッファ手段
49 バッファ手段
50 巻き取りユニット
60 積層構造体
61 第1の層を構成するフィルム
62 第2の層を構成するフィルム
63 巻出ロール
64 巻出ロール
65 ラミネート装置
66 加熱ロール
67 金型
68 ニップロール
69 冷却ロール
70 剥離ロール
71 巻取ロール

Claims (7)

  1. 貫通孔を有する熱可塑性フィルムを製造するための金型であって、
    板状基材と、
    前記板状基材の一方の主面表面に形成された複数の第一の柱状突起と、
    前記第一の柱状突起のそれぞれの柱の頂部面に形成された、第一の柱状突起の頂部面の面積よりも底面積の小さな複数の第二の柱状突起と、を有する金型。
  2. 前記第一の柱状突起のそれぞれに、前記第二の柱状突起が3〜7個形成された、請求項1の金型。
  3. 前記第一の柱状突起のアスペクト比が1.2〜10である、請求項1または2の金型。
  4. 前記第二の柱状突起のアスペクト比が1.2〜10である、請求項1〜3のいずれかの金型。
  5. 前記第二の柱状突起の底面の円相当直径が100nm〜5μmである、請求項1〜4のいずれかの金型。
  6. 融点Tm1を有する熱可塑性樹脂P1を主たる成分とするA層、および、ガラス転移温度Tg2を有する熱可塑性樹脂P2を主たる成分とするB層が積層された積層構造体に対して、Tm1以上かつTg2以上の温度まで加熱した請求項1〜5のいずれかの金型を、A層側から押し当てて、
    前記金型の前記第一の柱状突起の頂部が前記A層に挿入されるまで、かつ、前記金型の前記第二の柱状突起の頂部が前記B層に挿入されるまで、金型を前記積層構造体に挿入して、
    第一の柱状突起に対応する凹部をA層に形成し、
    第二の柱状突起に対応し、A層に形成された前記凹部からA層とB層との境界まで達する貫通孔をA層に、この貫通孔に連通する凹部をB層に、それぞれ形成し、
    前記積層構造体から前記金型を抜き取り、前記A層から前記B層を剥離して、前記凹部と前記貫通孔とが形成されたA層からなる熱可塑性樹脂フィルムを得る、貫通孔を有する熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  7. 熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に開口する円相当直径10〜50μmの柱状の凹部と、前記柱状の凹部の底面から前記熱可塑性樹脂フィルムの他方の面に達する複数の柱状の貫通孔と、を有する貫通孔を有する熱可塑性フィルム。
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WO2014171365A1 (ja) * 2013-04-18 2014-10-23 東レ株式会社 熱可塑性フィルムの製造方法

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