JP2019083910A - 遊技機 - Google Patents

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幸郎 佐伯
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義弘 藤原
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徹 関谷
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亮太 逆井
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Abstract

【課題】遊技に対する遊技者の興趣が低下するのを防止可能な遊技機を提供する。【解決手段】遊技機に、特別遊技の実行の可否を決定する特別遊技決定手段と、特別遊技の実行が可能となる期待度を示唆可能であり所定内容の報知が可能な特定演出の態様を決定する特定演出決定手段と、決定された態様に基づいて特定演出を実行する特定演出実行手段と、を設け、特定演出には、異なる期待度が対応付けられた複数の態様を含むとともに、当該複数の態様には、第1の態様及び第1の態様よりも高い期待度が対応付けられており報知可能な複数の内容からいずれかを導出して報知する第2の態様を含み、所定の期待度が対応付けられた態様による特定演出の実行に関し所定条件が成立した場合に、第1の態様により特定演出を実行可能であるときには、第1の態様ではなく第2の態様により特定演出を実行するように設定する。【選択図】図46

Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、遊技者に有利な特別遊技を実行可能な遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、遊技領域に設けられた始動領域(始動入賞口)への遊技球の進入を契機として、遊技者に有利な特別遊技の実行可否を決定する大当たりの抽選や、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の態様の決定を行い、決定された態様で変動演出を実行するものが知られている。また、近年では、遊技者の興趣を高めるべく、変動演出中に、当該変動演出に併せて、所定の静止画や動画等の画像を表示する示唆演出(いわゆる予告演出)等を実行する遊技機や、保留が記憶されると、当該保留に基づく変動演出が実行される前に、当該保留に係る乱数が大当たりに当選するものであるか否かの判定(いわゆる先読み)を行った上で、この判定の結果に基づき、当該保留に基づく変動演出よりも先に実行される変動演出から当該保留に基づく変動演出までの複数回の変動演出において、前記判定の結果に関する所定の示唆を行う先読み演出を実行可能な遊技機が考案されている(特許文献1及び2参照)。
上述のような遊技機において実行される各種演出には、大当たりの当選の期待度が異なるように設定された複数の態様が設けられていることが一般的である。そして、遊技者は、これらの演出の実行態様により大当たりの当選の期待度を把握することが可能となっている。
特開2012−217772号公報 特開2012−165911号公報
しかし、上述のような遊技機においては、大当たりの当選の期待度が高い態様による演出が所定期間実行されていない場合には、遊技が単調となり、遊技に対する遊技者の興趣を低下させてしまうとのおそれが生じていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、遊技に対する遊技者の興趣が低下するのを防止可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明に係る遊技機(パチンコ機P)は、遊技球が流下可能な遊技領域12と、前記遊技領域12に設けられ遊技球が進入可能な始動領域(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)と、前記始動領域への遊技球の進入を契機として、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を決定する特別遊技決定手段(メインCPU101)と、前記特別遊技の実行が可能となる期待度を示唆可能であるとともに、所定内容の報知が可能な特定演出(変動演出)の態様を決定する特定演出決定手段(サブCPU301)と、前記特定演出決定手段により決定された態様に基づいて、前記特定演出を実行する特定演出実行手段(サブCPU301)と、を備え、前記特定演出には、異なる期待度が対応付けられた複数の態様が含まれているとともに、当該複数の態様には、第1の態様(擬似2リーチパターン及び後半変動パターンAによる態様)、及び、当該第1の態様よりも高い期待度が対応付けられており、かつ報知可能な複数の内容からいずれかを導出して報知する第2の態様(ノーマルリーチパターン及び特殊発展演出が実行される後半変動パターンDによる態様)が少なくとも含まれており、前記特定演出実行手段は、所定の期待度が対応付けられた態様による前記特定演出の実行に関し予め定められた所定条件が成立した場合(高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達していた場合)において、前記第1の態様により前記特定演出を実行可能であるときには、当該第1の態様ではなく前記第2の態様により前記特定演出を実行することを特徴とする。
本発明に係る遊技機においては、所定の期待度が対応付けられた態様による特定演出の実行に関し予め定められた所定条件が成立した場合において、第1の態様により前記特定演出を実行可能であるときには、当該第1の態様ではなく、当該第1の態様よりも高い期待度が対応付けられており、かつ報知可能な複数の内容からいずれかを導出して報知する第2の態様により特定演出が実行されるようになっている。したがって、本発明に係る遊技機によれば、所定条件が成立した場合には、大当たりの当選の期待度が高い態様による特定演出が実行されるため、遊技に対する遊技者の興趣が低下するのを防止することができるのである。
(2)また、本発明に係る遊技機は、前記第1の態様による前記特定演出の開始から終了までの時間と、前記第2の態様による前記特定演出の開始から終了までの時間とが同一となるように設定してもよい。
(3)また、本発明に係る遊技機は、所定の操作が可能な操作手段(操作ボタン9b)を備え、前記第2の態様による特定演出においては、前記操作手段による所定の操作が行われることを契機として報知が行われるようにしてもよい。
本発明によれば、遊技に対する遊技者の興趣が低下するのを防止可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の大当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり図柄乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチグループ決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動パターン抽選テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別電動役物作動テーブルの説明図である。 パチンコ機の遊技状態設定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普通図柄変動パターン決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の第2始動入賞口開放制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるセンサ検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるゲート検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第1始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動演出パターン決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技終了処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における可動片制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出及び特殊発展演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出及び示唆演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出及び特殊発展演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特殊発展演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の示唆演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の副制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動用コマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動演出制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における特殊発展演出制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における示唆演出制御処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置10としてのスピーカが設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、が設けられている。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、遊技球が通過可能なゲート20と、所定条件を満たすことで作動するアタッカー装置17と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19と、遊技の進行等に伴って演出を行う演出装置としての演出表示装置21と、が設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、遊技領域12の左側下部に設けられており、当該一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では5個)の賞球が払い出される。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
第1始動入賞口15は、図3に示すように、遊技領域12の中央からやや下寄りの位置に設けられている。この第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の中央から右寄りの位置(すなわち、第2遊技領域12b内)に設けられている。この第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
また、第2始動入賞口16には、図3に示すように、開閉可能な可動片16b(普通電動役物)が設けられている。そして、可動片16bが閉じているときには第2始動入賞口16が閉状態となっており、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能又は困難である。これに対して、可動片16bが開くと、第2始動入賞口16が開状態となるとともに、この可動片16bが遊技球を第2始動入賞口16へ向けて案内するガイド部材として機能することにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、賞球が払い出されるとともに、予め定められた複数の特別図柄の中から1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には種々の遊技利益が対応付けられており、決定された特別図柄の種別に応じて、遊技者にとって有利な特別遊技の実行、所定の遊技状態の設定等の遊技利益を得られるようになっている。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
ゲート20は、図3に示すように、第2始動入賞口16の上方に設けられている。このゲート20を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、上述の第2始動入賞口16に設けられた可動片16bが所定時間開かれるようになっている。
アタッカー装置17は、図3に示すように、第2始動入賞口16の下方に設けられている。このアタッカー装置17は、遊技球が入球可能な大入賞口18と、この大入賞口18を開閉する開閉扉18bと、を備えている。常態においては、開閉扉18bが閉じられ大入賞口18は閉鎖されているため、当該大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技が実行されると、開閉扉18bが開き大入賞口18が開放されるとともに、開閉扉18bが遊技球を大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
このように、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
アウト口19は、図3に示すように、遊技領域12の最下部に設けられており、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16及び大入賞口18のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
演出表示装置21は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置21として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置21には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部21aが設けられており、この表示部21aには、背景画像が表示されるほか、演出図柄50(ダミー図柄)が変動表示され、各演出図柄50の停止表示態様により後述する大当たりの抽選の結果を遊技者に報知する変動演出が行われるようになっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、演出表示装置21のほか、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、種々の色や点灯パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置23としてのランプ(図1参照)を備えている。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
また、図3に示すように、遊技盤11の右下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39、普通図柄表示装置32及び普通図柄保留表示装置33が設けられている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置35と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図4に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、図4に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ入球することを契機に開始される特図遊技、及び、遊技球がゲート20を通過することを契機に開始される普図遊技を制御する。
この主制御基板100は、図4に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図4に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、ゲート20を遊技球が通過したことを検出するゲート検出センサ20aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波及び遊技盤11を揺らす等により生ずる振動を検出する不正検出センサ35と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉駆動する始動入賞口ソレノイド16cと、大入賞口18の開閉扉18bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド18cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、普通図柄保留表示装置33と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、発射払出制御基板200には、図4に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図4に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出すると開放検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、前扉3の開放中は、開放検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、開放検出信号が入力されると、扉開放コマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、扉閉鎖コマンドを主制御基板100に送信する。
受皿満タン検出センサ7aは、受皿7の所定位置に設けられており、受皿7に賞球として払い出される遊技球が所定量以上貯留されて満タン状態になると、貯留された遊技球が上述の所定位置に達することとなり、検出信号が発射払出制御基板200に出力されるようになっている。そして、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間、検出信号が発射払出制御基板200に対して連続的に出力されることとなる。発射払出制御基板200は、検出信号が所定時間連続して入力されることにより、受皿7が満タン状態であると判断して、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、発射払出制御基板200への検出信号の連続的な入力が途絶えると、受皿7の満タン状態が解除されたものと判断し、受皿満タン解除コマンドを主制御基板100に送信する。
また、本形態では、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。換言すれば、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、発射払出制御基板200が、遊技球貸出制御基板400を介して遊技球貸出装置Rに接続されている。
また、図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、球貸スイッチ36aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、遊技球の貸し出しを要求する貸出要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが貸出要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図4に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
また、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。また、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、演出照明装置23と、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、音声出力装置10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、音声出力装置10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、演出照明装置23による照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
(パチンコ機Pの遊技の概要)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、低確率時短遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
ここで、低確率遊技状態は、後述する大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が所定の値に設定された遊技状態である。また、高確率遊技状態は、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が低確率遊技状態よりも高い値に設定された遊技状態である。すなわち、低確率遊技状態中よりも高確率遊技状態中のほうが、大当たりの抽選によって大当たりに当選しやすくなっている。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に入球すると、大当たりの抽選が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行され、さらに、当該特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態又は低確率時短遊技状態に設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中、低確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中、低確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
この大当たりの抽選は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することを契機に取得される種々の乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための各種テーブルに基づいて、行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の乱数についてそれぞれ乱数値が取得されるとともに、各乱数値がメインRAM103の保留記憶領域に記憶されるようになっている。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。たとえば、第1保留記憶領域のいずれの記憶部にも第1特図乱数が記憶されていない状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第2記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部及び第2記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第3記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第4記憶部に記憶される。そして、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、この入球に係る第1特図乱数は記憶されない。
同様に、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特図乱数が、第2保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。具体的な記憶の処理については、上述の第1特図乱数の記憶と同様であるため、説明を省略する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係るテーブルとして、大当たり決定乱数判定テーブル110、当たり図柄乱数判定テーブル111、リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113、及び、変動パターン抽選テーブル114を有している。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
大当たり決定乱数判定テーブル110は、大当たりか否かの判定を行うためのものであって、図5(a)及び(b)に示すように、低確率遊技状態において参照される低確率判定テーブル110aと、高確率遊技状態において参照される高確率判定テーブル110bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
図5(a)に示すように、低確率判定テーブル110aによれば、大当たり決定乱数が1000〜1219であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0〜999、1220〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この低確率判定テーブル110aにおける大当たりの当選確率はおよそ1/297.9となる。
また、図5(b)に示すように、高確率判定テーブル110bによれば、大当たり決定乱数が1000〜2119であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0〜999、2120〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この高確率判定テーブル110bにおける大当たりの当選確率はおよそ1/58.5となる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
なお、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(1000〜1219)は、高確率判定テーブル110bにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(1000〜2119)に含まれるように設定されている。すなわち、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数は、高確率判定テーブル110bにおいても大当たりと判定されることとなる。
当たり図柄乱数判定テーブル111は、特別図柄の種別を決定するためのものであって、図6(a)及び(b)に示すように、第1特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第1始動入賞口判定テーブル111aと、第2特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第2始動入賞口判定テーブル111bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄(以下、大当たり図柄という)として4種類の特別図柄(X1、X2、X3、X4)が設けられており、また、ハズレの場合に決定される特別図柄(以下、ハズレ図柄という)として2種類の特別図柄(Y1、Y2)が設けられている。
図6(a)に示すように、第1始動入賞口判定テーブル111aによれば、当たり図柄乱数が0〜79であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が80〜109であった場合に特別図柄X2が決定され、当たり図柄乱数が110〜129であった場合に特別図柄X3が決定され、当たり図柄乱数が130〜199であった場合に特別図柄X4が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、特別図柄X1が決定される確率は40%、特別図柄X2が決定される確率は15%、特別図柄X3が決定される確率は10%、特別図柄X4が決定される確率は35%となっている。
また、図6(b)に示すように、第2始動入賞口判定テーブル111bによれば、当たり図柄乱数が0〜89であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が90〜129であった場合に特別図柄X2が決定され、当たり図柄乱数が130〜199であった場合に特別図柄X4が決定される。すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、特別図柄X1が決定される確率は45%、特別図柄X2が決定される確率は20%、特別図柄X4が決定される確率は35%となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、各当たり図柄乱数判定テーブル111において異なる大当たり図柄が決定されるようになっているが、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
また、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y1が決定される。また、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y2が決定される。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113及び変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号の決定に用いられるテーブルである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
そして、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するために用いられるリーチモード決定乱数判定テーブル113が属するグループを決定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたり、その前段階として、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブル112により、グループの種別が決定される。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図7(a)〜(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112、及び、遊技状態が時短遊技状態であってかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜10006の数値範囲内で1個のリーチグループ決定乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によってハズレとなった場合に、当該大当たりの抽選を行う時点の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数に応じて、リーチグループ決定乱数判定テーブル112が選択され、取得されたリーチグループ決定乱数と選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別が決定される。
具体的には、遊技状態が非時短遊技状態でありかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0又は1であった場合には、第1判定テーブル112aが選択され、当該抽選時の第1特図保留数が2以上であった場合には、第2判定テーブル112bが選択される(図7(a)及び(b)参照)。
また、遊技状態が時短遊技状態でありかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0〜3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図7(c)参照)。
そして、図7(a)に示すように、第1判定テーブル112aによれば、リーチグループ決定乱数が0〜299であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が300〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図7(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
さらに、図7(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、グループの種別を決定することなく、リーチモード決定乱数判定テーブル113が決定されるようになっている。すなわち、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合にのみ参照され、大当たりであった場合には参照されない。
リーチモード決定乱数判定テーブル113は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動モード番号を決定するとともに、後述する変動パターン番号の決定に用いられる変動パターン抽選テーブル114を決定するためのものである。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、ハズレ用判定テーブルは、上述のように決定されたグループの種別ごとに複数設けられている。ここでは、図8(a)〜(e)に示すように、「第1グループ」が決定された場合に参照される第1グループ用判定テーブル113a、「第2グループ」が決定された場合に参照される第2グループ用判定テーブル113b、「第3グループ」が決定された場合に参照される第3グループ用判定テーブル113c、「第4グループ」が決定された場合に参照される第4グループ用判定テーブル113d、「第5グループ」が決定された場合に参照される第5グループ用判定テーブル113eについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜2038の数値範囲内で1個のリーチモード決定乱数が取得される。そして、上述したグループの種別の抽選によりグループが決定された場合に、この決定されたグループの種別に対応するハズレ用判定テーブルが選択され、取得されたリーチモード決定乱数と選択されたハズレ用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号、及び、変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、たとえば、上述したグループの種別の抽選により「第1グループ」が決定された場合に第1グループ用判定テーブル113aが選択され、「第2グループ」が決定された場合に第2グループ用判定テーブル113bが選択され、「第3グループ」が決定された場合に第3グループ用判定テーブル113cが選択され、「第4グループ」が決定された場合に第4グループ用判定テーブル113dが選択され、「第5グループ」が決定された場合に第5グループ用判定テーブル113eが選択される(図8(a)〜(e)参照)。
そして、図8(a)に示すように、第1グループ用判定テーブル113aによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)という変動モード番号が決定されるとともに、第1変動テーブル114aが選択される。
また、図8(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜1899であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに、第2変動テーブル114bが選択される。また、リーチモード決定乱数が1900〜2038であった場合に、「01H」の変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。
また、図8(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、第3変動テーブル114cが選択される。
また、図8(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜199であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。また、リーチモード決定乱数が200〜1199であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに、第6変動テーブル114fが選択される。また、リーチモード決定乱数が1200〜2038であった場合に、「03H」の変動モード番号が決定されるとともに、第7変動テーブル114gが選択される。
また、図8(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0〜1799であった場合に、「04H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800〜2038であった場合に、「05H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
また、大当たり用判定テーブルは、大当たりの当選時(すなわち、大当たりの抽選時)の遊技状態、及び、大当たりとなった場合に決定された大当たり図柄の種別ごとに複数設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図9(a)及び(b)に示すように、大当たり用判定テーブルとして、非時短遊技状態において特別図柄X1、X2、X3又はX4が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113f、及び、時短遊技状態において特別図柄X1、X2、X3又はX4が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113gが設けられている。
そして、大当たりに当選し特別図柄の種別が決定された場合に、決定された特別図柄の種別、及び、大当たりの当選時の遊技状態に対応する大当たり用判定テーブルが選択され、上述したハズレ用判定テーブルに基づく決定と同様に、取得されたリーチモード決定乱数と選択された大当たり用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、非時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1、X2、X3又はX4が決定された場合に、第1大当たり用判定テーブル113fが選択され、時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1、X2、X3又はX4が決定された場合に、第2大当たり用判定テーブル113gが選択される(図9(a)及び(b)参照)。
そして、図9(a)に示すように、第1大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜199であった場合に、「01H」の変動モード番号が決定されるとともに、第30変動テーブル114hが選択される。また、リーチモード決定乱数が200〜1299であった場合に、「04H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114iが選択される。また、リーチモード決定乱数が1300〜2038であった場合に、「05H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114jが選択される。
また、図9(b)に示すように、第2大当たり用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0〜699であった場合に、「04H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114iが選択され、リーチモード決定乱数が700〜2038であった場合に、「05H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114jが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの当選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、遊技球が入球した始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの当選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動パターン番号を決定するためのものであり、多数設けられている。
ここでは、図10(a)〜(j)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d、第5変動テーブル114e、第6変動テーブル114f及び第7変動テーブル114g、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114h、第31変動テーブル114i及び第32変動テーブル114jについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜249の数値範囲内で1個の変動パターン乱数が取得される。そして、取得された変動パターン乱数と、上述の変動モード番号とともに決定された変動パターン抽選テーブル114とに基づいて、変動パターン番号が決定される。
たとえば、図10(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定される。
また、図10(h)に示すように、第30変動テーブル114hによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(j)に示すように、第32変動テーブル114jによれば、変動パターン乱数が0〜89であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が90〜249であった場合に「A7H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図10参照)。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動開始時(すなわち、後述する特別図柄の変動表示の開始時(変動演出の開始時))に、上述のような大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選が行われると、大当たりの抽選の結果、大当たりの抽選時の遊技状態や保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)等に応じて、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号は、変動演出パターンを決定するためのものであり、変動モード番号及び変動パターン番号により、変動演出の態様及び変動時間が定められるようになっている。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
次に、特図遊技における変動演出の変動時間の決定処理や特別遊技の制御について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
変動時間決定テーブル115は、変動演出の変動時間を決定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図11(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
また、決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
たとえば、決定された変動モード番号が「04H」及び変動パターン番号が「07H」であった場合には、変動モード番号「04H」に対応して「45秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「07H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「105秒(=45秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
なお、図11(a)に示すように、「00H」の変動モード番号には「0秒」の前半変動時間が定められており、この変動モード番号が決定された場合には、変動演出の前半部分は実行されることなく、決定された変動パターン番号に基づき変動演出の後半部分のみが実行されるようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレの場合にのみ変動モード番号「00H」が決定されるため(図8及び図9参照)、当該変動モード番号が決定された場合には必ず、変動演出においてハズレの表示が行われることとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号が決定されると、この決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、この決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成され、副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300においては、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様が決定されるようになっている。具体的には、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様が決定されるようになっている。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
特別電動役物作動テーブル116は、大当たりに当選した場合に実行される特別遊技を制御するためのものであり、特別遊技の実行中に大入賞口ソレノイド18cを作動させるために参照されるものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、図12(a)〜(c)に示すように、特別電動役物作動テーブル116として、特別図柄X1が決定された場合に参照される第1作動テーブル116aと、特別図柄X2又はX4が決定された場合に参照される第2作動テーブル116bと、特別図柄X3が決定された場合に参照される第3作動テーブル116cと、が設けられている。
具体的には、特別図柄X1が決定されると、図12(a)に示すように、第1作動テーブル116aを参照して特別遊技が実行される。この第1作動テーブル116aによれば、大入賞口18が29.0秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が16回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間に大入賞口18が閉鎖する時間(すなわち、インターバル時間)は2.0秒に設定されている。
特別図柄X2又はX4が決定されると、図12(b)に示すように、第2作動テーブル116bを参照して特別遊技が実行される。この第2作動テーブル116bによれば、第1作動テーブル116aと同態様のラウンド遊技が4回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中における大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル116aと同様の内容に設定されている。
なお、特別遊技中に実行されるラウンド遊技の回数が上述のように設定されているため、特別遊技中に獲得可能な賞球の期待値は、特別図柄X2又はX4が決定された場合よりも、特別図柄X1が決定された場合の方が多くなっている。
特別図柄X3が決定されると、図12(c)に示すように、第3作動テーブル116cを参照して特別遊技が実行される。この第3作動テーブル116cによれば、大入賞口18が0.5秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が2回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、インターバル時間は0.1秒に設定されている。
なお、特別図柄X3の決定に基づく特別遊技においては、各ラウンド遊技中に大入賞口18が0.5秒しか開放されないため、当該ラウンド遊技中に遊技球を入球させることはほぼ不可能となっている。
遊技状態設定テーブル117は、特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、特別遊技の終了後の遊技状態が、大当たりの抽選によって決定された特別図柄の種別により決定されるようになっている。
そして、本形態に係るパチンコ機Pには、図13に示すように、遊技状態設定テーブル117として、特別図柄X1、X2又はX3が決定された場合に参照される第1状態設定テーブル117aと、特別図柄X4が決定された場合に参照される第2状態設定テーブル117bと、が設けられている。
具体的には、図13(a)に示すように、特別図柄X1、X2又はX3が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されると同時に、時短遊技状態に設定される。そして、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)が10000回に設定されるとともに、時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)が10000回に設定される。すなわち、特別図柄X1、X2又はX3が決定された場合に実行される特別遊技の終了後は、遊技状態が高確率時短遊技状態に設定され(高確率時短遊技状態へ移行し)、大当たりの抽選の結果が10000回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。
なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/58.6となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率時短遊技状態が継続することとなる。
また、図13(b)に示すように、特別図柄X4が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定されると同時に、時短遊技状態に設定される。そして、時短回数が30回に設定される。すなわち、特別図柄X4が決定された場合に実行される特別遊技の終了後は、遊技状態が低確率時短遊技状態に設定され、大当たりの抽選の結果が30回導出されるまで、低確率時短遊技状態が継続する。
そして、上述の特別遊技が終了して遊技状態が低確率時短遊技状態に設定された場合、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、30回の大当たりの抽選の結果がすべてハズレとなると、時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されるため、遊技状態は通常遊技状態に変更されることとなる。
なお、上述のように、特別図柄X3が決定された場合には、特別遊技中において、大入賞口18が0.5秒開放されるラウンド遊技が2回実行されるが、この特別遊技は極めて短い時間で終了することとなる。また、特別図柄X3が決定された場合には、演出表示装置21において、後述する演出図柄50による大当たりの当選の報知や特別遊技の実行に伴う演出が行われない。そのため、大当たりに当選し特別図柄X3が決定された旨、及び、特別図柄X3の決定に基づく特別遊技の実行を把握困難となっており、変動演出が終了した後に、突然、高確率時短遊技状態へ移行したような印象を遊技者に与えることができるようになっている。
次に、普図遊技に関する処理について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
そして、遊技球がゲート20を通過すると、上述の当たり決定乱数が取得されるとともに、当該乱数値がメインRAM103の普図保留記憶領域に4個を上限として記憶されるようになっている。具体的には、この普図保留記憶領域は、第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、ゲート20の通過順に、第1記憶部から記憶されるようになっている。また、既にいくつかの記憶部に当たり決定乱数が記憶されている場合には、空きの記憶部のうち最も番号の小さい記憶部に当たり決定乱数が記憶されるようになっている。そして、普図保留記憶領域に既に4個の当たり決定乱数が記憶されている場合に、遊技球がゲート20を通過しても、この通過に係る当たり決定乱数は普図保留記憶領域に記憶されない。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
また、当たり決定乱数判定テーブル118は、普通図柄の抽選により当たりか否かの判定を行うためのものであって、図14(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において参照される非時短判定テーブル118aと、時短遊技状態において参照される時短判定テーブル118bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
この非時短判定テーブル118aによれば、当たり決定乱数が1であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、2〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この非時短判定テーブル118aにおいて当たりとなる確率は1/65536となる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、普通図柄の変動や可動片16bの開閉の制御に係るテーブルとして、普通図柄変動パターン決定テーブル119、及び、第2始動入賞口開放制御テーブル120等を備えている。
普通図柄変動パターン決定テーブル119は、普通図柄の変動パターンを決定するためのものである。普通図柄の変動パターンには、それぞれ普通図柄の変動時間が対応付けられている。そして、上述のように、ゲート20を遊技球が通過することにより普通図柄の抽選が行われると、この普通図柄変動パターン決定テーブル119に基づいて普通図柄の変動パターン(すなわち、普通図柄の変動時間)が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
また、第2始動入賞口開放制御テーブル120は、第2始動入賞口16に設けられた可動片16bの作動を制御するために参照されるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
以上のように、非時短遊技状態と時短遊技状態とには、それぞれ、第2始動入賞口16を開閉するための条件が定められており、この条件の内容により、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動入賞口16に遊技球が入球しやすくなっている。すなわち、時短遊技状態においては、遊技球がゲート20を通過する限りにおいて、次々と普通図柄の抽選が行われ、第2始動入賞口16が頻繁に開放されるため、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら、大当たりの抽選の機会を獲得できることとなる。
(パチンコ機Pにおける処理の概要)
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図17のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ100において、メインCPU101は、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM102から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM103に記憶されるフラグなどを初期化したり、副制御基板300に送信する各種のコマンドを、メインRAM103に設けられた演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、変動演出パターンを決定するための乱数(以下、変動演出用乱数という)である、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、及び、変動パターン乱数を更新する。そして、ステップ102の処理が終了すると、以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップ101とステップ102の処理を繰り返し実行する。
次に、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図18のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
ステップ200において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ201に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16aに入力があったか否かを判定し、これに基づいて所定の処理を行うセンサ検出時処理を実行する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、メインCPU101は、普図遊技に関する制御を行うための普図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合に、当該メインCPU101は、それぞれの検出信号に対応して設けられている賞球カウンタを更新するとともに、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。なお、発射払出制御基板200により賞球の払い出しが行われると、当該払い出しごとに主制御基板100に払い出しコマンドが送信され、メインCPU101は、当該払い出しコマンドを受信すると、賞球カウンタを減算する。そして、次のステップ207に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、メインCPU101は、上述のステップ207で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ202のセンサ検出時処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ300のゲート検出時処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ402において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ301の第1始動入賞口検出時処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ506において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ508において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ302の第2始動入賞口検出時処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ203の特図関連制御処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ701の特別図柄変動開始処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ802において、メインCPU101は、第1保留記憶領域の記憶部に第1特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ811に進む。一方、第1特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ803に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
また、上述のステップ801で第2特図乱数が記憶されていると判定した場合に進むステップ804において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第2保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
ステップ806において、メインCPU101は、特別図柄の種別を決定する特別図柄決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ805における抽選の結果が大当たりであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への遊技球の入球によるものか(すなわち、第1始動入賞口15か、又は、第2始動入賞口16か)を確認した上で、これに応じた当たり図柄乱数判定テーブル111を取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別を決定する。一方、上述のステップ805における抽選の結果がハズレであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第1始動入賞口15への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y1を決定し、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第2始動入賞口16への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y2を決定する。そして、決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM103の所定の一時記憶領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ807に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ807において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、決定された特別図柄の種別に係る情報が、変動開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ808に進む。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
ステップ809において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31で特別図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第1特別図柄表示装置30が点滅表示を開始し、また、第2特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第2特別図柄表示装置31が点滅表示を開始する。ここで、点滅表示とは、各表示装置において「−」が所定の間隔で点滅することをいうものである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
ステップ810において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動停止処理が実行されるように、実行フェーズデータに「01」をセットし、特別図柄変動開始処理を終了する。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ808の変動演出パターン決定処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、メインCPU101は、上述のステップ901で確認した大当たり図柄、及び、遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を取得する。そして、ステップ907に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ904において、メインCPU101は、上述のステップ903で確認した始動入賞口の種別、遊技状態及び保留数に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を取得する。そして、次のステップ905に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ906において、メインCPU101は、上述のステップ905で決定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を取得する。そして、次のステップ907に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ908において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動パターン抽選テーブル114を取得する。そして、次のステップ909に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ910において、メインCPU101は、変動時間決定テーブル115と、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号及び変動パターン番号とに基づいて、変動時間を決定する。また、メインCPU101は、この決定された変動時間を変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ911に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に、上述したステップ702の特別図柄変動停止処理について、図26のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、ステップ910で変動時間タイマカウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、特別図柄が確定したことを示す図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、特図関連制御処理において停止後処理が実行されるように、実行フェーズデータに「02」をセットする。そして、特別図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ703の停止後処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1102において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1103に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、高確回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、高確遊技フラグをオフにする処理も実行される。また、高確遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1105に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1106において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(特別図柄X1、X2、X3又はX4)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1109に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2又はX4であれば、ラウンド数として「4」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X3であれば、ラウンド数として「2」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
ステップ1110において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態及び停止表示されたハズレ図柄の種別(特別図柄Y1又はY2)を副制御基板300に伝達するための遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1112において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ704の特別遊技制御処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1202において、メインCPU101は、この特別遊技制御処理において全ラウンド遊技が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1210に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1203に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1204において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が開始された時点であるか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が開始された時点ではないと判定した場合、ステップ1206に進む。一方、ラウンド遊技が開始された時点であると判定した場合、次のステップ1205に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1206において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が終了したか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が終了していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、ラウンド遊技が終了したと判定した場合、次のステップ1207に進む。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、上述のステップ1207でデクリメントしたラウンド数が「0」であるか否かを判定する。そして、当該ラウンド数が「0」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該ラウンド数が「0」であると判定した場合、次のステップ1209に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1202でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1210において、メインCPU101は、上述のステップ1209でエンディング時間タイマカウンタにセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1211に進む。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1212において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技終了処理が実行されるように、実行フェーズデータに「04」をセットする。そして、特別遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ705の特別遊技終了処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。
具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄が特別図柄X1、X2又はX3の場合には、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「10000」をセットする。また、大当たり図柄が特別図柄X4の場合には、高確遊技フラグをオフにし、時短遊技フラグをオンとするとともに、時短回数に「30」をセットする。
そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1302において、メインCPU101は、上述のステップ1301で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、上述のステップ1301で設定された高確遊技フラグがオンである旨の情報、時短遊技フラグがオンである旨の情報、高確回数の情報、時短回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1303に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
次に、上述したステップ204の普図関連制御処理について、図30のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1401の普通図柄変動開始処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1504において、メインCPU101は、現時点の遊技状態に対応する当たり決定乱数判定テーブル118(非時短判定テーブル118a又は時短判定テーブル118bのいずれか)を選択し、当該選択したテーブルと、上述のステップ1503で所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数とに基づいて、普通図柄の抽選の結果を導出する当選判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、非時短判定テーブル118aを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。これに対して、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、時短判定テーブル118bを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。そして、次のステップ1505に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
ステップ1506において、メインCPU101は、当たり図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1508において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれに設定されているかを確認するとともに、普通図柄変動パターン決定テーブル119を参照して、現時点の遊技状態に応じた普通図柄の変動時間を普図変動時間タイマカウンタにセットする。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「3秒」をセットし、時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「0.6秒」をセットする。そして、次のステップ1509に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1510において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1511に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ1402の普通図柄変動停止処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1602において、メインCPU101は、普通図柄を普通図柄表示装置32に停止表示するための停止表示データをセットし、普通図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1604において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「12」をセットする。そして、普通図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ1403の普通図柄停止後処理について、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、メインCPU101は、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている普通図柄が当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1704に進む。一方、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1703に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1702で停止表示されている普通図柄が当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1704において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ1404の可動片制御処理について、図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、メインCPU101は、普通図柄の変動開始時の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれであったかを確認する。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
また、上述のステップ1801で可動片16bが作動制御中であると判定した場合に進むステップ1804において、メインCPU101は、上述のステップ1803でセットされた通電時間(開放時間)を経過したか否かを判定する。そして、通電時間(開放時間)を経過していないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、通電時間(開放時間)を経過したと判定した場合、次のステップ1805に進む。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1806において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
(パチンコ機Pにおける演出の概要)
以上のように、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技、普図遊技及び特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300が、遊技の進行に伴う演出の制御を実行する。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、変動演出中に実行され、大当たりの抽選の結果に対する示唆を行う示唆演出について説明する。
(変動演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pで実行される変動演出では、演出表示装置21に表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始後に、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始され(図35(a)及び(b))、その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図35(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図35(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特に図示していないが、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、第3停止図柄は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示するのとほぼ同時に停止表示されるようになっている。これにより、演出図柄50の停止表示に先んじて、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示され、特別図柄の種別で大当たりの抽選の結果が把握されてしまうことを防止している。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の前半部分の態様として、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。リーチなし変動パターン及びリーチ変動パターンはそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
リーチ変動パターンとしては、ノーマルリーチパターン、擬似連リーチパターン、及び、特殊リーチパターンが設けられている。
ノーマルリーチパターンは、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ変動パターンである(図35参照)。
擬似連リーチパターンは、すべての演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の表示が所定回数行われ(いわゆる擬似連が行われ)、その後に、リーチ表示がなされるリーチ変動パターンである(図36参照)。なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、擬似連リーチパターンとして、上述の態様の表示が2回行われる擬似2リーチパターン、及び、上述の態様の表示が3回行われる擬似3リーチパターンが設けられている。
特殊リーチパターンは、第1停止図柄と第2停止図柄とが予め定められた演出図柄50とは異なる特殊な図柄(たとえば、「チャンス!」という文字が付された図柄)で停止表示されるリーチ変動パターンである(図37(c)参照)。
なお、リーチ変動パターンにおいては、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ表示を行わず、当該リーチ表示を行う代わりにリーチが発生した旨を所定の画像を表示することにより報知するようにしてもよい。また、リーチ変動パターンは、これらに限定されるものではなく、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等を種々設定することができる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の前半部分の態様がリーチなし変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様として、特に図示していないが、後半変動時間の経過後に大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知されるノーマルハズレパターンが設けられている。
また、変動演出の前半部分の態様がリーチ変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様として、後半変動パターンA、後半変動パターンB、後半変動パターンC、後半変動パターンDが設けられている。
後半変動パターンAは、変動演出の前半部分の態様がノーマルリーチパターン又は擬似2リーチパターンであった場合に実行可能な態様であって、リーチ表示後に演出表示装置21に所定の発展演出画像を表示するリーチ発展演出が実行されることなく、大当たりの抽選の結果(大当たり又はハズレ)を報知するものである。
後半変動パターンBは、変動演出の前半部分の態様がノーマルリーチパターン、擬似3リーチパターン又は特殊リーチパターンであった場合に実行可能な態様であって、リーチ表示後に演出表示装置21に所定の発展演出画像(たとえば、演出図柄50が次々と破壊されていくような動画等)を表示するリーチ発展演出が実行され、その後大当たりの抽選の結果を報知するものである(図38参照)。なお、後半変動パターンBには、特に図示していないが、それぞれ異なる発展演出画像が表示される後半変動パターンB1、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3が設けられている。
後半変動パターンCは、変動演出の前半部分の態様が特殊リーチパターン又は擬似3リーチパターンであった場合に実行可能な態様であって、第1停止図柄と第2停止図柄とが特殊な図柄で停止表示された後、特定の画像により所定内容の報知を行う特殊発展演出が実行されるものである(図37参照)。
後半変動パターンDは、変動演出の前半部分の態様がノーマルリーチパターンであった場合に実行可能な態様であって、リーチ表示後に、リーチ発展演出が実行されることなく、ハズレである旨を報知する態様で一旦すべての演出図柄50が停止表示された後に上述の特殊発展演出が実行されるものである(図39参照)。
ここで、後半変動パターンC及び後半変動パターンDにおいて実行される特殊発展演出は、特定の画像により所定内容の報知を行うものであって、たとえば、大当たりの抽選の結果(大当たり、ハズレ)、特別図柄X3の決定に基づいて高確率時短遊技状態へ移行する旨、当該特殊発展演出の終了後に引き続いて変動演出が実行される旨等の報知を行うものである。
具体的には、特殊発展演出では、演出表示装置21に当該特殊発展演出の開始を報知する画像(本形態では、「一撃チャンス!」という文字画像)が表示された後(図37(d)、図39(e)参照)、報知の内容を示したアイコン画像が複数個表示されるようになっている(図37(e)、図39(f)参照)。そして、遊技者に操作ボタン9bの押下操作を促す画像が表示され(図37(f)、図39(g)参照)、所定の操作可能時間が経過するまでの間に操作ボタン9bが押下操作されるか又は操作ボタン9bが押下操作されることなく当該操作可能時間が経過すると、いずれか1個のアイコン画像を除く他のすべてのアイコン画像が破壊される表示が行われ(図37(g)、図39(h)参照)、残ったアイコン画像により対応する内容の報知が行われることとなる(図37(h)、図39(i)参照)。
この特殊発展演出で表示されるアイコン画像としては、たとえば、大当たりに当選した旨を報知する大当たり報知アイコン画像(「大当たり」の文字及び大当たりとなる演出図柄50が表示されたアイコン画像)、ハズレを報知するハズレ報知アイコン画像(「ハズレ」の文字及びハズレとなる演出図柄50が表示されたアイコン画像)、大当たりに当選し特別図柄X3が決定されたことに基づき高確率時短遊技状態へ移行する旨を報知する突確報知アイコン画像(「突確」の文字が表示されたアイコン画像)、特殊発展演出の終了後に引き続いてリーチ発展演出が実行される旨を報知する演出継続報知アイコン画像(「継続」の文字が表示されたアイコン画像)等が設けられている。
そして、大当たりの抽選の結果や実行される変動演出の態様等に応じた報知を行うべく、当該報知に対応するアイコン画像を含む複数のアイコン画像が表示され、上述の破壊される表示が行われると対応するアイコン画像が残り、上述の報知が行われる。
具体的には、たとえば、大当たりに当選した旨を報知する特殊発展演出が実行される場合には、特殊発展演出が開始されると、少なくとも1個の大当たり報知アイコン画像を含む複数のアイコン画像(たとえば、1個の大当たり報知アイコン画像、2個のハズレ報知アイコン画像、1個の演出継続報知アイコン画像の計4個のアイコン画像等)が表示される(図37(e)参照)。そして、操作ボタン9bが押下操作されるか又は操作ボタン9bが押下操作されることなく操作可能時間が経過すると、1個の大当たり報知アイコン画像を除く他のすべてのアイコン画像が破壊される表示が行われ、大当たり報知アイコン画像のみが残ることにより、大当たりに当選した旨が報知される(図37(g)及び(h)参照)。
また、たとえば、ハズレを報知する特殊発展演出が実行される場合には、特殊発展演出が開始されると、少なくとも1個のハズレ報知アイコン画像を含む複数のアイコン画像(たとえば、1個の大当たり報知アイコン画像、2個のハズレ報知アイコン画像の計3個のアイコン画像等)が表示される(図39(f)参照)。そして、操作ボタン9bが押下操作されるか又は操作ボタン9bが押下操作されることなく操作可能時間が経過すると、1個のハズレ報知アイコン画像を除く他のすべてのアイコン画像が破壊される表示が行われ、ハズレ報知アイコン画像のみが残ることにより、ハズレが報知される(図39(h)及び(i)参照)。
この特殊発展演出で表示される大当たり報知アイコン画像、突確報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像は、大当たりの抽選の結果が遊技者にとって有利度が高い旨を示すものである。そして、表示される複数のアイコン画像に含まれる、大当たり報知アイコン画像、突確報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像の数が多ければ多い程、大当たりの抽選の結果に対する期待度が高いこととなる。
なお、特殊発展演出において表示されるアイコン画像の数は、2個以上であれば特に限定されるものではない。また、表示されるアイコン画像は、すべて異なるものであってもよいし、同一のものが含まれていてもよい。
また、すべて同一のアイコン画像が表示される場合があってもよい。この場合には、アイコン画像が表示された時点で、このアイコン画像による報知が行われることが確定することとなる。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、これらの変動演出の態様について、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、実行される変動演出の態様に応じて、大当たりの当選に対する期待度が変化するようになっている。
具体的には、変動演出の前半部分の態様については、ノーマルリーチパターンが実行される場合よりも、擬似連リーチパターン又は特殊リーチパターンが実行される場合の方が大当たりの当選に対する期待度が高くなるように設定されている。また、変動演出の後半部分の態様については、後半変動パターンA、後半変動パターンB1、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、特殊発展演出が実行される態様(後半変動パターンC、後半変動パターンD)の順に、次第に大当たりの当選に対する期待度が高くなるように設定されている。
また、上述の各演出においては、画像の表示のみならず、画像の表示に併せて、音声出力装置10(スピーカ)から所定のBGMや音声等を出力してもよいし、演出照明装置23(ランプ)を所定の点灯パターンや色で発光させてもよい。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、演出図柄50の変動表示が開始されてからリーチ表示の有無が報知されるまで(すなわち、第2停止図柄が停止表示されるまで)が、変動演出の前半部分に相当し、リーチ表示の有無が報知されてから第3停止図柄が停止表示されるまで(すなわち、演出図柄50の変動が終了するまで)が、変動演出の後半部分に相当する。
(示唆演出の概要)
示唆演出は、変動演出中に実行され、演出図柄50の変動表示や背景画像に重ねて演出図柄50とは異なる動画や静止画等の画像を表示することで、大当たりの当選に対する期待度を示唆するものである。
具体的には、変動演出の開始時に、演出表示装置21において、演出図柄50に重ねて所定のカットイン画像が表示されるようになっている(図38(b)参照。)
本形態に係るパチンコ機Pでは、特に図示していないが、示唆演出の態様として、青色のカットイン画像が表示される示唆パターンAと、赤色のカットイン画像が表示される示唆パターンBと、金色のカットイン画像が表示される示唆パターンCとが設けられている。そして、示唆演出の実行が決定された場合には、変動演出の開始時に、いずれかの態様により示唆演出が実行されるようになっている。
なお、示唆演出の態様は、これらに限定されるものではなく、たとえば表示されるカットイン画像が異なる態様、表示される色が異なる態様、表示されるカットイン画像の大きさが異なる態様等を設けてもよい。また、示唆演出が実行されるタイミングは、変動演出の開始時のみに限定されるものではなく、他のタイミングとしてもよい。また、一の変動演出中に、複数回の示唆演出が実行されるように設定してもよい。
上述のような示唆演出は、大当たりに当選した場合に実行される可能性が高く設定されているため、遊技者の期待感を高めることとなる。
また、これらの示唆演出の態様については、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低が別個に設定されている。すなわち、示唆演出の態様ごとに大当たりの当選の期待度が異なるように設定されている。このようにすることで、実行される示唆演出のパターンに応じて、大当たりの当選に対する遊技者の期待感が変化するようになっている。
具体的には、示唆演出の態様については、示唆パターンA、示唆パターンB、示唆パターンCの順に、次第に大当たりの当選に対する期待度が高くなるように設定されている。
(変動演出の態様の決定)
次に、上述の変動演出の態様の決定について説明する。
副制御基板300のサブROM302には、変動演出の態様(変動演出の前半部分の態様、及び、変動演出の後半部分の態様)を決定するための変動演出決定テーブル121が記憶されている。そして、副制御基板300のサブCPU301は、当該変動演出決定テーブル121と、主制御基板100のメインCPU101から受信した変動モード番号(変動モードコマンド)又は変動パターン番号(変動パターンコマンド)と、任意で用いられる演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)とに基づいて、変動演出の態様を決定する。
本形態に係るパチンコ機Pには、図40に示すように、変動演出決定テーブル121として、変動演出の前半部分の態様を決定するための前半変動演出決定テーブル121aと、変動演出の後半部分の態様を決定するための後半変動演出決定テーブル121bとが設けられている。
そして、副制御基板300のサブCPU301は、変動モードコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の前半変動演出乱数を取得するとともに、前半変動演出決定テーブル121aを選択し、選択した前半変動演出決定テーブル121a、取得した前半変動演出乱数、及び、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号に基づいて、変動演出の前半部分の態様を決定する。
また、副制御基板300のサブCPU301は、変動パターンコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の後半変動演出乱数を取得するとともに、後半変動演出決定テーブル121bを選択し、選択した後半変動演出決定テーブル121b、取得した後半変動演出乱数、及び、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の後半部分の態様を決定する。
なお、図40(a)及び(b)において、変動モード番号又は変動パターン番号と変動演出の態様とが対応付けられた各選択領域に示された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
図40(a)によれば、変動モード番号「00H」に対応する変動モードコマンドを受信した場合には、変動演出の前半部分の態様として、必ず、リーチなし変動パターンが決定される。すなわち、この場合には、前半変動演出乱数が0〜249のうちのいかなる値であっても、変動演出の前半部分の態様としてリーチなし変動パターンが決定される。
また、変動モード番号「01H」又は「03H」に対応する変動モードコマンドを受信した場合には、変動演出の前半部分の態様として、必ず、リーチ変動パターンにおけるノーマルリーチパターンが決定される。すなわち、この場合には、前半変動演出乱数が0〜249のうちのいかなる値であっても、変動演出の前半部分の態様としてノーマルリーチパターンが決定される。
また、変動モード番号「02H」に対応する変動モードコマンドを受信した場合には、変動演出の前半部分の態様として、必ず、リーチ変動パターンにおける擬似2リーチパターン(擬似連リーチパターン)が決定される。
また、変動モード番号「04H」又は「05H」に対応する変動モードコマンドを受信した場合には、変動演出の前半部分の態様として、リーチ変動パターンにおける擬似3リーチパターン(擬似連リーチパターン)又は特殊パターンが決定される。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、大当たりの抽選の結果がハズレの場合には、大当たりの抽選の結果が大当たりの場合よりも変動モード番号「01H」が決定されやすいように設定されている(図7〜図9参照)。また、大当たりの抽選の結果が大当たりの場合には、大当たりの抽選の結果がハズレの場合よりも変動モード番号「04H」又は「05H」が決定されやすいように設定されている(図7〜図9参照)。
そして、図40(a)に示すように、決定された変動モード番号が「01H」の場合には、必ず、ノーマルリーチパターンが決定されるように乱数が割り振られており、決定された変動モード番号が「04H」又は「05H」の場合には、擬似3リーチパターン又は特殊リーチパターンが決定されるように乱数が割り振られている。
このように前半変動演出決定テーブル121aを設定することで、実行される変動演出の前半部分の態様により、大当たりの期待度を示唆することができる。本形態に係るパチンコ機Pにおいては、ノーマルリーチパターンにより変動演出の前半部分が実行される場合には、大当たりの期待度が低い旨が示唆され、擬似3リーチパターン又は特殊リーチパターンにより変動演出の前半部分が実行される場合には、大当たりの期待度が高い旨が示唆される。
また、図40(b)によれば、変動パターン番号「00H」、「01H」、「02H」又は「03H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、変動演出の後半部分の態様として、必ず、ノーマルハズレパターンが決定される。すなわち、この場合には、後半変動演出乱数が0〜249のうちのいかなる値であっても、変動演出の後半部分の態様としてノーマルハズレパターンが決定される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、「00H」の変動モード番号が決定された場合に、これらの変動パターン番号を決定可能であるため(図7、図8及び図10参照)、リーチなし変動パターンにより変動演出の前半部分が実行される場合に、ノーマルハズレパターンにより変動演出の後半部分を実行可能となっている。
また、変動パターン番号「05H」又は「08H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、変動演出の後半部分の態様として、必ず、後半変動パターンAが決定される。すなわち、この場合には、後半変動演出乱数が0〜249のうちのいかなる値であっても、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンAが決定される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、「01H」又は「02H」の変動モード番号が決定された場合に、これらの変動パターン番号を決定可能であるため(図7、図8及び図10参照)、ノーマルリーチパターン又は擬似2リーチパターンにより変動演出の前半部分が実行される場合に、後半変動パターンAにより変動演出の後半部分を実行可能となっている。
また、変動パターン番号「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、変動演出の後半部分の態様として、後半変動パターンB1、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3又は後半変動パターンCが決定される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、「01H」、「04H」又は「05H」の変動モード番号が決定された場合に、これらの変動パターン番号を決定可能となっているため(図7〜図10参照)、ノーマルリーチパターン、擬似3リーチパターン又は特殊リーチパターンにより変動演出の前半部分が実行される場合に、後半変動パターンB1、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3又は後半変動パターンCにより変動演出の後半部分を実行可能となっている。
また、変動パターン番号「09H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、変動演出の後半部分の態様として、必ず、後半変動パターンDが決定される。すなわち、この場合には、後半変動演出乱数が0〜249のうちのいかなる値であっても、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンDが決定される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、「03H」の変動モード番号が決定された場合に、この変動パターン番号を決定可能であるため(図7、図8及び図10参照)、ノーマルリーチパターンにより変動演出の前半部分が実行される場合に、後半変動パターンDにより変動演出の後半部分を実行可能となっている。
そして、図40(b)に示すように、後半変動演出決定テーブル121bにおいては、大当たりの抽選の結果がハズレであって変動演出の前半部分の態様としてリーチ変動パターンが決定される場合(変動パターン番号が「01H」、「02H」、「03H」、「05H」、「06H」、「07H」、「08H」又は「09H」の場合)には、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合(変動パターン番号が「A6H」又は「A7H」の場合)よりも、後半変動パターンAや後半変動パターンB1が高確率で決定されるように乱数が割り振られている。これに対して、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合よりも、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、特殊変動演出が実行される態様(後半変動パターンC)が高確率で決定されるように乱数が割り振られている。
このように後半変動演出決定テーブル121bを設定することで、実行される変動演出の後半部分の態様により、大当たりの期待度を示唆することができる。本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述のように、後半変動パターンA、後半変動パターンB1、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、特殊発展演出が実行される態様の順に、次第に大当たりの当選に対する期待度が高くなる。そして、後半変動パターンAや後半変動パターンB1により変動演出の後半部分が実行される場合には、大当たりの期待度が低い旨が示唆され、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、後半変動パターンC、後半変動パターンDにより変動演出の後半部分が実行される場合には、大当たりの期待度が高い旨が示唆される。
またここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、「02H」の変動モード番号が決定された場合には、「08H」の変動パターン番号が決定されるようになっており、変動演出の前半部分の態様として擬似2リーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンAが実行されることとなる。この場合には、変動モード番号「02H」に対応して「10秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「08H」に対応して「30秒」の後半変動時間が決定されるため、変動演出の全体の変動時間は「40秒(=10秒+30秒)」となる(図11参照)。
また、上述の如く、「03H」の変動モード番号が決定された場合には、「09H」の変動パターン番号が決定されるようになっており、変動演出の前半部分の態様としてノーマルリーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンDが実行されることとなる。この場合には、変動モード番号「03H」に対応して「10秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「09H」に対応して「30秒」の後半変動時間が決定されるため、変動演出の全体の変動時間は「40秒(=10秒+30秒)」となる(図11参照)。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の前半部分の態様として擬似2リーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンAが実行される場合と、変動演出の前半部分の態様としてノーマルリーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンDが実行される場合とでは、変動演出の全体の変動時間が同一となるように設定されている。
(特殊発展演出において表示されるアイコン画像の決定)
次に、特殊発展演出が実行される場合に表示されるアイコン画像の決定について説明する。
副制御基板300のサブROM302には、特殊発展演出の実行が決定された場合に、当該特殊発展演出において表示されるアイコン画像を決定するための特殊発展演出決定テーブル122が記憶されている。そして、副制御基板300のサブCPU301は、特殊発展演出の実行が決定された場合に、当該特殊発展演出決定テーブル122と、大当たりの抽選において決定された特別図柄の種別と、任意で用いられる演出乱数(特殊発展演出乱数)とに基づいて、表示されるアイコン画像を決定する。
本形態に係るパチンコ機Pには、図41に示すように、特殊発展演出決定テーブル122として、大当たりの抽選の結果が大当たりの当選であった場合に実行される特殊発展演出におけるアイコン画像を決定する大当たり時決定テーブル122a、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に実行される特殊発展演出におけるアイコン画像を決定するハズレ時決定テーブル122bを含む複数のテーブルが設けられている。ここでは、大当たり時決定テーブル122a及びハズレ時決定テーブル122bについて説明し、他のテーブルについては説明を省略する。
副制御基板300のサブCPU301は、特殊発展演出の実行が決定されると(すなわち、後半変動パターンC又は後半変動パターンDが決定されると)、0〜249の範囲から1の特殊発展演出乱数を取得するとともに、大当たりの抽選の結果(大当たり又はハズレ)に応じた特殊発展演出決定テーブル122を選択し、選択した特殊発展演出決定テーブル122、取得した特殊発展演出乱数、及び、大当たりの抽選において決定された特別図柄の種別に基づいて、表示されるアイコン画像(特殊発展演出の終了時に残るアイコン画像、特殊発展演出において破壊される他のアイコン画像)を決定する。
図41(a)によれば、大当たり時決定テーブル122aにおいては、大当たりの抽選において決定された特別図柄がX1、X2又はX3であった場合には、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個のハズレ報知アイコン画像が表示される第1パターン、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び突確報知アイコン画像が表示される第2パターン、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第3パターン、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像として3個のハズレ報知アイコン画像が表示される第4パターン、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個のハズレ報知アイコン画像及び大当たり報知アイコン画像が表示される第5パターン、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個のハズレ報知アイコン画像及び突確報知アイコン画像が表示される第6パターン、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個のハズレ報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第7パターン、並びに、残るアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、大当たり報知アイコン画像及び突確報知アイコン画像が表示される第8パターンの中からいずれかが決定される。
また、大当たりの抽選において決定された特別図柄がX4であった場合には、上述の第1パターン〜第8パターンに、残るアイコン画像として突確報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び大当たり報知アイコン画像が表示される第9パターン、残るアイコン画像として突確報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第10パターン、残るアイコン画像として突確報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個のハズレ報知アイコン画像及び大当たり報知アイコン画像が表示される第11パターン、残るアイコン画像として突確報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個のハズレ報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第12パターン、並びに、残るアイコン画像として突確報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、大当たり報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第13パターンを加えたパターンの中からいずれかが決定される。
また、図41(b)によれば、ハズレ時決定テーブル122bにおいては、大当たりの抽選において決定された特別図柄がY1及びY2のいずれの場合であっても、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び大当たり報知アイコン画像が表示される第14パターン、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び突確報知アイコン画像が表示される第15パターン、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第16パターン、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個ハズレ報知アイコン画像及び大当たり報知アイコン画像が表示される第17パターン、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個ハズレ報知アイコン画像及び突確報知アイコン画像が表示される第18パターン、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像として2個ハズレ報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第19パターン、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、大当たり報知アイコン画像及び突確報知アイコン画像が表示される第20パターン、並びに、残るアイコン画像としてハズレ報知アイコン画像、他のアイコン画像として大当たり報知アイコン画像、突確報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示される第21パターンの中からいずれかが決定される。
なお、図41(a)及び(b)において、特別図柄の種別と表示されるアイコン画像とが対応付けられた各選択領域に示された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
(示唆演出の実行の可否、態様の決定)
次に、上述の示唆演出の実行の可否、及び、示唆演出を実行する場合の態様の決定について説明する。
副制御基板300のサブROM302には、図42に示すように、受信し得る変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号のそれぞれに、示唆演出の実行の可否及び示唆演出の態様が対応付けられた示唆演出決定テーブル123が記憶されている。
そして、副制御基板300のサブCPU301は、変動パターンコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の示唆演出乱数を取得するとともに、示唆演出決定テーブル123、取得した示唆演出乱数、及び、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、示唆演出の実行の可否、及び、示唆演出を実行する場合の態様(示唆パターンA、示唆パターンB、示唆パターンC)を決定する。
なお、図42において、変動パターン番号と示唆演出に関する決定の内容とが対応付けられた各選択領域に示された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
図42によれば、変動パターン番号「00H」、「01H」、「02H」又は「03H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合にはいずれも、示唆演出を実行しない旨(非実行)、又は、示唆パターンAにより示唆演出を実行する旨が決定される。
また、変動パターン番号「05H」、「08H」又は「09H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合にはいずれも、示唆演出を実行しない旨、示唆パターンAにより示唆演出を実行する旨、又は、示唆パターンBにより示唆演出を実行する旨が決定される。
また、変動パターン番号「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」に対応する変動パターンコマンドを受信した場合にはいずれも、示唆演出を実行しない旨、示唆パターンAにより示唆演出を実行する旨、示唆パターンBにより示唆演出を実行する旨、又は、示唆パターンCにより示唆演出を実行する旨が決定される。
そして、図42に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合(変動パターン番号が「00H」、「01H」、「02H」、「03H」、「05H」、「06H」、「07H」、「08H」又は「09H」の場合)には、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合(変動パターン番号が「A6H」又は「A7H」の場合)よりも、示唆演出を実行しない旨や示唆パターンAにより示唆演出を実行する旨が高確率で決定されるように乱数が割り振られている。これに対して、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合よりも、示唆パターンBにより示唆演出を実行する旨や示唆パターンCにより示唆演出を実行する旨が高確率で決定されるように乱数が割り振られている。
このように示唆演出決定テーブル123を設定することで、示唆演出の実行の可否及び実行される示唆演出の態様により、大当たりの期待度を示唆することができる。本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述のように、示唆パターンA、示唆パターンB、示唆パターンCの順に、次第に大当たりの当選に対する期待度が高くなる。そして、示唆演出が実行されない場合や示唆パターンAにより示唆演出が実行される場合には、大当たりの期待度が低い旨が示唆され、示唆パターンBにより示唆演出が実行される場合や示唆パターンCにより示唆演出が実行される場合には、大当たりの期待度が高い旨が示唆される。
(変動演出の差し替えの概要)
ここで、大当たりの当選に期待できる態様の演出(変動演出、示唆演出等)が連続して実行されない期間が長くなると、遊技者の興趣を著しく低下させてしまうおそれがある。そのため、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの期待度が所定以上である変動演出が連続して実行されていない回数が予め定められた規定回数に到達した場合において、所定の態様の変動演出の実行が決定されたときには、当該変動演出を大当たりの当選に期待できる態様の変動演出に差し替えて実行させるようになっている。すなわち、上述のように決定され実行可能となった当該変動演出ではなく、大当たりの当選に期待できる態様の変動演出が実行されるようになっている。
具体的には、大当たりの期待度が所定以上である後半部分の態様(本形態では、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、後半変動パターンC、後半変動パターンD)による変動演出が何回連続して実行されていないかを示す高期待度変動演出連続非実行回数がカウントされるとともに、大当たりの期待度が所定以上である態様による示唆演出(本形態では、示唆パターンB、示唆パターンC)が変動演出中に何回連続して実行されていないかを示す高期待度示唆演出連続非実行回数がカウントされるようになっている。
そして、高期待度変動演出連続非実行回数が予め定められた第1規定回数(本形態では、50回)に到達した以後、引き続き、大当たりの期待度が所定以上である後半部分の態様による変動演出が行われなかった場合において、大当たりの抽選の結果がハズレとなり、「02H」の変動モード番号及び「08H」の変動パターン番号が決定されることにより、変動演出の前半部分の態様として擬似2リーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンAが決定されたときには、変動演出の前半部分の態様がノーマルリーチパターン、変動演出の後半部分の態様が後半変動パターンDに強制的に差し替えられるようになっている。
すなわち、上述の場合において、擬似2リーチパターン及びノーマルリーチパターンによる変動演出の実行が決定されたときには、これらの態様による変動演出と全体の変動時間が同一となるように設定された、「03H」の変動モード番号及び「09H」の変動パターン番号の決定に基づくノーマルリーチパターン及び後半変動パターンDによる変動演出の態様に強制的に差し替えられるようになっている。
これに対して、高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達した以後、擬似2リーチパターン及び後半変動パターンAの態様が決定されるよりも前に、大当たりの期待度が所定以上である後半部分の態様による変動演出が行われた場合には、高期待度変動演出連続非実行回数のカウントがリセットされる。したがって、再度、高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達しなければ、上述の差し替えは行われない。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように変動演出の態様が差し替えられた場合には、大当たりへの期待感をより高められるようにするべく、後半変動パターンDにおける特殊発展演出中に表示される複数のアイコン画像のパターンとして、上述の第21パターン(すなわち、ハズレ報知アイコン画像、大当たり報知アイコン画像、突確報知アイコン画像及び継続報知アイコン画像が表示されるパターン)が強制的に決定されるようになっている。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように変動演出の態様が差し替えられた場合において、高期待度示唆演出連続非実行回数が予め定められた第2規定回数(本形態では30回)に到達していたときには、大当たりへの期待感をより高められるようにするべく、この変動演出の実行中に示唆パターンCによる示唆演出を実行する旨が強制的に決定されるようになっている。一方、変動演出の態様が差し替えられた場合において、高期待度示唆演出連続非実行回数が第2規定回数に到達していなかったときには、示唆パターンCによる示唆演出の実行は決定されない。また、高期待度示唆演出連続非実行回数のカウントがリセットされる。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達した場合において、変動演出の前半部分の態様として擬似2リーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンAが決定されたときには、これらの態様が、ノーマルリーチパターン、及び、大当たりの当選の期待度の高い後半変動パターンDに強制的に差し替えられるとともに、後半変動パターンDの特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンとして、大当たりの抽選の結果に対する期待度が高い第21パターンに強制的に決定される。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pによれば、大当たりの当選に期待できる態様の変動演出が連続して実行されない期間が長くなったような場合には、大当たりの当選の期待度の高い後半変動パターンDによる変動演出を強制的に実行するのみならず、後半変動パターンDにおいて実行される特殊発展演出も大当たりの抽選の結果に対する期待度が高い態様により強制的に実行可能であるため、遊技者の興趣が低下してしまうのを極めて効果的に防止することができるのである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の差し替えが行われる対象の擬似2リーチパターン及び後半変動パターンAによる変動演出と、差し替え後のノーマルリーチパターン及び後半変動パターンDによる変動演出とでは、全体の変動時間が同一となるように設定されている。
ここで、仮に、差し替え後の変動演出の変動時間が差し替え前の変動演出の変動時間よりも長い場合には、差し替え後の変動演出については、差し替え前の変動演出の変動時間が経過した時点で強制的に終了してしまうといった事態が起こり得る。また、仮に、差し替え後の変動演出の変動時間が差し替え前の変動演出の変動時間よりも短い場合には、差し替え後の変動演出については、当該差し替え後の変動演出の変動時間が経過した後も差し替え前の変動演出の変動時間が経過するまで表示されたままとなるといった事態も起こり得る。すなわち、これらの場合には、変動演出が差し替えられることにより、遊技者に対して演出の違和感を与えるおそれがある。
しかし、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように、差し替え後の変動演出の変動時間と差し替え前の変動演出の変動時間が同一であり、上述のような事態が起こり得ることはないため、変動演出の差し替えが行われた場合であっても、遊技者に対して演出の違和感を与えることを防止することができるのである。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように変動演出の強制的な差し替えが行われた場合において、高期待度示唆演出連続非実行回数が予め定められた第2規定回数に到達していたときには、この変動演出の実行中に示唆パターンCによる示唆演出が強制的に実行される。したがって、本形態に係るパチンコ機Pによれば、大当たりの当選に期待できる態様の変動演出が連続して実行されない期間が長くなったような場合に、遊技者の興趣が低下してしまうのをより効果的に防止することができるのである。
次に、上述のような各種処理を実行するための副制御基板300における制御処理について説明する。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図43に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。具体的には、高期待度変動演出連続非実行回数をカウントするための高期待度変動演出連続非実行回数カウンタの値をリセットし、高期待度示唆演出連続非実行回数をカウントするための高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値をリセットする。また、変動演出の態様の差し替えが行われた旨を示す差し替えフラグをオフにする。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数、特殊発展演出乱数、示唆演出乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
次に、副制御基板300のタイマ割込処理について、図44に示すフローチャートを参照して説明する。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301は
タイマ割込処理プログラムを読み込んで、図44に示すタイマ割込処理を開始する。
ステップ2100において、サブCPU301は、副制御基板300で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を実行する。そして、次のステップ2101に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2102において、サブCPU301は、実行中の変動演出等の進行状況に応じて、演出操作装置9の操作の受け付け可否を判定するとともに、回転操作検出センサ9c及び押下操作検出センサ9dからの操作信号が入力されたか否かを判定する。そして、回転操作検出センサ9c又は押下操作検出センサ9dから操作信号が入力されたときに、演出操作装置9の操作受け付け中であった場合には、演出操作装装置9が操作されたことを画像制御基板(特に図示しておらず)、音声制御基板(特に図示しておらず)、電飾制御基板(特に図示しておらず)等の各種制御基板に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。そして、次のステップ2103に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信した場合に実行される変動用コマンド受信処理について、図45のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2200において、サブCPU301は、変動演出に関する制御を行う変動演出制御処理を実行する。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、特殊発展演出に関する制御を行う特殊発展演出制御処理を実行する。そして、次のステップ2202に進む。
ステップ2202において、サブCPU301は、示唆演出に関する制御を行う示唆演出制御処理を実行する。そして、変動用コマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2200の変動演出制御処理について、図46のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2300において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された前半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2301に進む。
ステップ2301において、サブCPU301は、前半変動演出決定テーブル121a、上述のステップ2300で取得した前半変動演出乱数、及び、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号に基づいて、変動演出の前半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2302に進む。
ステップ2302において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された後半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2303に進む。
ステップ2303において、サブCPU301は、後半変動演出決定テーブル121b、上述のステップ2302で取得した後半変動演出乱数、及び、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の後半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2304に進む。
ステップ2304において、サブCPU301は、上述のステップ2303で決定された変動演出の後半部分の態様が大当たりの期待度が所定以上のものであるか否か、すなわち、決定された変動演出の後半部分の態様が後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、後半変動パターンC又は後半変動パターンDのいずれかであるか否かを判定する。そして、大当たりの期待度が所定以上のものであると判定した場合、ステップ2306に進む。一方、大当たりの期待度が所定以上のものでない(すなわち、決定された変動演出の後半部分の態様がノーマルハズレ、後半変動パターンA又は後半変動パターンB1である)と判定した場合、次のステップ2305に進む。
ステップ2305において、サブCPU301は、高期待度変動演出連続非実行回数カウンタの値を1インクリメントする。そして、ステップ2307に進む。
また、上述のステップ2304で大当たりの期待度が所定以上のものであると判定した場合に進むステップ2306において、サブCPU301は、高期待度変動演出連続非実行回数カウンタの値をリセットする。そして、次のステップ2307に進む。
ステップ2307において、サブCPU301は、高期待度変動演出連続非実行回数カウンタの値が第1規定回数(本形態では50回)以上であるか否かを判定する。そして、第1規定回数以上でない(すなわち、第1規定回数未満である)と判定した場合、ステップ2312に進む。一方、第1規定回数以上であると判定した場合、次のステップ2308に進む。
ステップ2308において、サブCPU301は、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号が「02H」(受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「08H」)であるか否か、すなわち、変動演出の前半部分の態様として擬似2リーチパターン、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンAが決定されたか否かを判定する。そして、変動モード番号が「02H」でないと判定した場合、ステップ2312に進む。一方、変動モード番号が「02H」であると判定した場合、次のステップ2309に進む。
ステップ2309において、サブCPU301は、上述のステップ2301で決定された変動演出の前半部分の態様をノーマルリーチパターンに差し替えるとともに、上述のステップ2303で決定された変動演出の後半部分の態様を後半変動パターンDに差し替える。そして、次のステップ2310に進む。
ステップ2310において、サブCPU301は、高期待度変動演出連続非実行回数カウンタの値をリセットする。そして、次のステップ2311に進む。
ステップ2311において、サブCPU301は、差し替えフラグをオンにする。そして、次のステップ2312に進む。
ステップ2312において、サブCPU301は、上述の差し替えが行われた場合には、変動演出の前半部分の態様としてノーマルリーチパターンを定めた前半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットし、上述の差し替えが行われていない場合には、上述のステップ2301で決定された変動演出の前半部分の態様を定めた前半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた前半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した前半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の前半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2313に進む。
ステップ2313において、サブCPU301は、上述の差し替えが行われた場合には、変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンDを定めた後半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットし、上述の差し替えが行われていない場合には、上述のステップ2303で決定された変動演出の後半部分の態様を定めた後半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた後半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した後半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の後半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、変動演出制御処理を終了する。
次に、上述したステップ2201の特殊発展演出制御処理について、図47のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2400において、サブCPU301は、差し替えフラグがオンであるか否かを判定する。そして、オンであると判定した場合、ステップ2405に進む。一方、オンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、上述のステップ2303で変動演出の後半部分の態様として後半変動パターンC又は後半変動パターンDが決定されたか否かを判定する。そして、後半変動パターンC及び後半変動パターンDのいずれも決定されていないと判定した場合、特殊発展演出制御処理を終了する。一方、後半変動パターンC又は後半変動パターンDが決定されたと判定した場合、次のステップ2402に進む。
ステップ2402において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された特殊発展演出乱数を取得する。そして、次のステップ2403に進む。
ステップ2403において、サブCPU301は、大当たりの抽選の結果(大当たり又はハズレ)に応じた特殊発展演出決定テーブル122を選択する。具体的には、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、大当たり時決定テーブル122aが選択され、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、ハズレ時決定テーブル122bが選択される。なお、大当たりの抽選の結果は、主制御基板100から受信した図柄決定コマンドに含まれる特別図柄の種別に係る情報に基づいて判定することができるようになっている。図柄決定コマンドに含まれる特別図柄の種別がX1、X2、X3又はX4であった場合には大当たりと判定され、図柄決定コマンドに含まれる特別図柄の種別がY1又はY2であった場合にはハズレと判定される。そして、次のステップ2404に進む。
ステップ2404において、サブCPU301は、上述のステップ2402で取得した特殊発展演出乱数、上述のステップ2403で選択した特殊発展演出決定テーブル122、及び、大当たりの抽選において決定された特別図柄の種別に基づいて、特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンを決定する。そして、ステップ2406に進む。
また、上述のステップ2400で差し替えフラグがオンであると判定した場合に進むステップ2405において、サブCPU301は、特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンとして、第21パターンを決定する。
なお、上述のように、差し替えフラグがオンである場合(すなわち、変動演出の態様の差し替えが行われる場合)において決定されるアイコン画像のパターンである第21パターンは、差し替えフラグがオンでない場合(すなわち、変動演出の態様の差し替えが行われない場合)においても決定され得るように設定されている。
そして、次のステップ2406に進む。
ステップ2406において、サブCPU301は、上述のステップ2404又はステップ2405で決定されたパターンにより特殊発展演出においてアイコン画像を表示するための特殊発展演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた特殊発展演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した特殊発展演出実行コマンドに基づいて特殊発展演出においてアイコン画像を表示する制御が行われることとなる。そして、特殊発展演出制御処理を終了する。
次に、上述したステップ2202の示唆演出制御処理について、図48のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2500において、サブCPU301は、差し替えフラグがオンであるか否かを判定する。そして、オンでないと判定した場合、ステップ2506に進む。一方、オンであると判定した場合、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値が第2規定回数(本形態では30回)以上であるか否かを判定する。そして、第2規定回数以上でない(すなわち、第2規定回数未満である)と判定した場合、ステップ2505に進む。一方、第2規定回数以上であると判定した場合、次のステップ2502に進む。
ステップ2502において、サブCPU301は、示唆パターンCによる示唆演出の実行を決定する。そして、次のステップ2503に進む。
ステップ2503において、サブCPU301は、高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値をリセットする。そして、次のステップ2504に進む。
ステップ2504において、サブCPU301は、差し替えフラグをオフにする。そして、ステップ2511に進む。
また、上述のステップ2501で高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値が第2規定回数以上でないと判定した場合に進むステップ2505において、サブCPU301は、高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値をリセットする。そして、次のステップ2506に進む。
ステップ2506において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された示唆演出乱数を取得する。そして、次のステップ2507に進む。
ステップ2507において、サブCPU301は、上述のステップ2506で取得した示唆演出乱数、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号、及び、示唆演出決定テーブル123に基づいて、示唆演出の実行の可否、示唆演出を実行する場合の示唆演出の態様を決定する。そして、次のステップ2508に進む。
ステップ2508において、サブCPU301は、上述のステップ2507で示唆パターンB又は示唆パターンCによる示唆演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、示唆パターンB又は示唆パターンCによる示唆演出の実行が決定されたと判定した場合、ステップ2510に進む。一方、示唆パターンB又は示唆パターンCによる示唆演出の実行が決定されていないと判定した場合、次のステップ2509に進む。
ステップ2509において、サブCPU301は、高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値を1インクリメントする。そして、ステップ2511に進む。
また、上述のステップ2508で示唆パターンB又は示唆パターンCによる示唆演出の実行が決定されたと判定した場合に進むステップ2510において、サブCPU301は、高期待度示唆演出連続非実行回数カウンタの値をリセットする。そして、次のステップ2511に進む。
ステップ2511において、サブCPU301は、示唆演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、示唆演出の実行が決定されていないと判定した場合、示唆演出制御処理を終了する。一方、示唆演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2512に進む。
ステップ2512において、サブCPU301は、上述のステップ2502又はステップ2507で決定された態様により示唆演出を実行するための示唆演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた示唆演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した示唆演出実行コマンドに基づいて示唆演出を実行する制御が行われることとなる。そして、示唆演出制御処理を終了する。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、大当たりの期待度が所定以上である後半部分の態様(後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、後半変動パターンC、後半変動パターンD)による変動演出が連続して実行されていない回数が第1規定数に到達していた場合において、
擬似2リーチパターン及び後半変動パターンAの態様による変動演出の実行が決定されたときに、当該態様を、ノーマルリーチパターン及び後半変動パターンDの態様に差し替えるようになっていたが、差し替えの対象となる変動演出の態様はこれに限定されるものではない。たとえば、ノーマルリーチパターン及び後半変動パターンB1の態様による変動演出の全体の変動時間を、ノーマルリーチパターン及び後半変動パターンDの態様による変動演出の全体の変動時間と同一となるように設定するとともに、ノーマルリーチパターン及び後半変動パターンB1の態様による変動演出の実行が決定された場合にも、当該態様を、ノーマルリーチパターン及び後半変動パターンDの態様に差し替えるようにしてもよい。
このように設定することで、変動演出が差し替えられる機会が増えることとなるため、遊技者の興趣をより高めることができるのである。
また、ノーマルリーチパターン及び後半変動パターンDの態様に差し替えるのではなく、全体の変動時間が同一に設定された他の態様に差し替えるようにしてもよい。
このように設定することで、差し替え後の変動演出のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、上述の実施の形態では、変動演出についての差し替えを行っていたが、これに限定されるものではなく、記憶された保留に基づく変動演出が実行される前に、当該保留に係る乱数が大当たりに当選するものであるか否かの判定(先読み判定)を行った上で、この判定の結果に基づき、当該保留に基づく変動演出よりも先に実行される変動演出から当該保留に基づく変動演出までの複数回の変動演出において、前記判定の結果に関する所定の示唆を行う先読み演出についての差し替えを行ってもよい。たとえば、大当たりの当選の期待度が所定以上の態様による先読み演出が所定期間に亘り実行されていない場合において、大当たりの当選の期待度が所定未満の態様による先読み演出の実行が決定されたときには、大当たりの当選の期待度が所定以上の態様による先読み演出の実行に差し替えるようにしてもよい。
このように設定することで、先読み演出に対する遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、上述の実施の形態では、第1規定回数と第2規定回数とは異なる値に設定されていたが、これに限定されるものでなく、第1規定回数及び第2規定回数とは同一の値としてもよい。また、第1規定回数は第2規定回数よりも小さい値に設定してもよい。
このように設定することで、変動演出の差し替え及び示唆演出の強制的な実行が行われる頻度を異ならせることができるのである。
また、上述の実施の形態では、大当たりの期待度が所定以上である後半部分の態様による変動演出が連続して実行されていない回数に基づいて、変動演出の差し替えを行っていたが、これに限定されるものではない。たとえば、大当たりの期待度が所定以上である前半部分の態様による変動演出が連続して実行されていない回数に基づいて、変動演出の差し替えを行ってもよい。
また、上述の実施の形態では、変動演出に関しては、後半変動パターンB2、後半変動パターンB3、後半変動パターンC、後半変動パターンDが連続して実行されていない回数がカウントされるようになっており、示唆演出に関しては、示唆パターンB、示唆パターンCが連続して実行されていない回数がカウントされるようになっていたが、カウントの対象は、これらの態様に限定されるものではない。たとえば、変動演出に関しては、後半変動パターンC及び後半変動パターンDが連続して実行されていない回数をカウントしてもよい。また、示唆演出に関しては、示唆パターンCが連続して実行されていない回数や、示唆パターンA、示唆パターンB及び示唆パターンCが連続して実行されていない回数をカウントしてもよい。
このように設定することで、変動演出の差し替え及び示唆演出の強制的な実行が行われる頻度を異ならせることができるのである。
また、上述の実施の形態では、高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達した以降であって、変動演出の差し替えが行われるよりも前に大当たりの期待度が所定以上である後半部分の態様による変動演出が実行される場合には、高期待度変動演出連続非実行回数がリセットされるようになっていたが、当該リセットは行わなくてもよい。すなわち、高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達した後は、必ず、変動演出の差し替えが行われるようにしてもよい。
また、変動演出の差し替えが行われると、示唆演出の強制的な実行が行われなくとも、高期待度示唆演出連続非実行回数がリセットされるようになっていたが、当該リセットは行わなくてもよい。
このように設定することで、変動演出の差し替え及び示唆演出の強制的な実行が行われる機会が増えることとなるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、上述の実施の形態では、差し替えフラグがオンである場合(変動演出の態様の差し替えが行われる場合)には、特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンとして必ず第21パターンが決定されるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、複数のアイコン画像のパターンの中からいずれかを所定の抽選により決定してもよい。
このように設定することで、変動演出の態様の差し替えが行われる場合における特殊発展演出の態様のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、上述の実施の形態では、遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)ごとに設定可能な大当たりの当選確率は1パターンのみとなっていたが、遊技状態ごとに複数段階の大当たりの当選確率の中からいずれかを設定できるようにしてもよい。そして、この場合には、設定可能な大当たりの当選確率ごとに、差し替えフラグがオンである場合(変動演出の態様の差し替えが行われる場合)に特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンを異ならせるように設定してもよい。
たとえば、パチンコ機Pを、2段階の大当たりの当選確率(以下、高設定、低設定という)の中からいずれかを設定できるようにした場合、高設定においては、変動演出の態様の差し替えが行われる場合に特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンとして第21パターンが決定され、低設定においては、当該アイコン画像のパターンとして第21パターン以外が決定されるようにしてもよい。
このように設定することで、特殊発展演出において表示されるアイコン画像のパターンによって、設定されている大当たりの当選確率を示唆することができるのである。
また、上述の実施の形態では、変動演出が開始される際に、変動演出の差し替え及び示唆演出の強制的な実行が決定されるようになっていたが、保留が記憶された際にこれらの決定を行ってもよい。
このように設定することで、変動演出が開始される際にサブCPU301等のハードウェア資源にかかる負担を軽減することができるのである。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。また、上述の実施の形態における第1始動入賞口15、第2始動入賞口16は、本発明の始動領域に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ805を実行するメインCPU101は、本発明の特別遊技決定手段に相当する。また、上述の実施の形態における変動演出は、本発明の特定演出に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2301、ステップ2303を実行するサブCPU301は、本発明の特定演出決定手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2312、ステップ2313を実行するサブCPU301は、本発明の特定演出実行手段に相当する。また、上述の実施の形態における擬似2リーチパターン及び後半変動パターンAによる態様は、本発明の第1の態様に相当する。また、上述の実施の形態におけるノーマルリーチパターン及び特殊発展演出が実行される後半変動パターンDによる態様は、本発明の第2の態様に相当する。また、上述の実施の形態における高期待度変動演出連続非実行回数が第1規定回数に到達していた場合は、本発明の所定の期待度が対応付けられた態様による前記特定演出の実行に関し予め定められた所定条件が成立した場合に相当する。また、上述の実施の形態における操作ボタン9bは、本発明の操作手段に相当する。
P パチンコ機
21 演出表示装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM

Claims (3)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、
    前記始動領域への遊技球の進入を契機として、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を決定する特別遊技決定手段と、
    前記特別遊技の実行が可能となる期待度を示唆可能であるとともに、所定内容の報知が可能な特定演出の態様を決定する特定演出決定手段と、
    前記特定演出決定手段により決定された態様に基づいて、前記特定演出を実行する特定演出実行手段と、を備え、
    前記特定演出には、異なる期待度が対応付けられた複数の態様が含まれているとともに、当該複数の態様には、第1の態様、及び、当該第1の態様よりも高い期待度が対応付けられており、かつ報知可能な複数の内容からいずれかを導出して報知する第2の態様が少なくとも含まれており、
    前記特定演出実行手段は、
    所定の期待度が対応付けられた態様による前記特定演出の実行に関し予め定められた所定条件が成立した場合において、前記第1の態様により前記特定演出を実行可能であるときには、当該第1の態様ではなく前記第2の態様により前記特定演出を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の態様による前記特定演出の開始から終了までの時間と、前記第2の態様による前記特定演出の開始から終了までの時間とが同一となるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 所定の操作が可能な操作手段を備え、
    前記第2の態様による特定演出においては、前記操作手段による所定の操作が行われることを契機として報知が行われることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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