JP2020110366A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年では、遊技性を向上させるために、大当たりの抽選により大当たりの当選及び小当たりの当選の結果が得られるとともに、小当たりに当選した場合には特別領域を備えた大入賞口が開放される小当たり遊技が実行されるように設定され、大当たりに当選した場合、又は、小当たり遊技中に特別領域へ遊技球が入球した場合に、上述の特別遊技が実行される遊技機も考案されている(特許文献1参照)。
このような遊技機においては、始動入賞口として、第1の始動入賞口と、開状態又は閉状態に変化可能な第2の始動入賞口とを備え、第2の始動入賞口へ遊技球が入球した場合に高い確率で小当たりに当選するように設定されるとともに、遊技状態として、第2の始動入賞口が相対的に開状態に維持され難い非時短遊技状態、及び、第2の始動入賞口が相対的に開状態に維持され易い時短遊技状態を備えるように設定されている。そして、時短遊技状態においては、遊技者に第2の始動入賞口へ遊技球の入球を狙わせて、小当たりの当選に基づく特別遊技の実行を目指すような遊技が行われるようになっている。
また、時短遊技状態は、大当たりの抽選の回数が所定回数に到達すると終了するように設定されていることが一般的である。そのため、遊技者は、大当たりの抽選の回数が所定回数に到達するまで時短遊技状態が継続するという安心感を抱きながら遊技を進行させることができる。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材(図3参照)や、遊技盤11と水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球の数は3個、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球の数は1個となっている。
なお、第2始動入賞口16が開状態となっているときには、上述の如く、可動片16bが遊技球を第2始動入賞口16へ向けて案内するように機能することから、第1始動入賞口15よりも第2始動入賞口16に遊技球が入球しやすいようになっている。
そして、第1大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では1個)の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この第1大入賞口18へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球は入球できないようになっている。また、特に図示していないが、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ全て第1大入賞口18へ到達可能となるように、釘や風車等が配置されている。したがって、第1大入賞口18が開状態となっている限りにおいて遊技球を打ち出し続けていれば、遊技球は第1大入賞口18へ入球するようになっている。
また、振り分け部材59は、常態においては第1位置に位置しているものの、小当たり遊技中は第2位置に変位する。したがって、小当たり遊技中は、第1遊技領域12aに向けて遊技球を打ち出していれば、第1大入賞口18へ遊技球が入球し、この第1大入賞口18へ入球した遊技球は必ず特別領域57へ進入するようになっている。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、小当たり遊技中に特別領域57へ遊技球が進入すると、特別遊技の実行が決定され、特別遊技が開始されるようになっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、図3に示すように、第1遊技領域12aを流下する遊技球及び第2遊技領域12bを流下する遊技球はいずれも、第2大入賞口55へ入球できるようになっている。
そして、当該第2大入賞口55へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
なお、演出装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図5に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
この主制御基板100は、図5に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
なお、主制御基板100に接続されるセンサはこれらに限定されるものではなく、たとえば、一般領域58へ遊技球が進入したことを検出する一般領域検出センサ等も設けてもよい。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16、第1大入賞口18、第2大入賞口55の開閉制御や振り分け部材59の変位制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
これに対して、前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出しなくなるとオフとなり扉開放検出信号の出力を停止する。そして、発射払出制御基板200は、扉開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、主制御基板100への扉開放コマンドの送信を停止する。
受皿満タン検出センサ7aは、遊技球が上述の所定位置に達したことを検出するとオンとなり受皿検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間は、受皿検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、受皿検出信号が入力されると、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。
これに対して、受皿満タン検出センサ7aは、遊技球が上述の所定位置に達したことを検出しなくなるとオフとなり受皿検出信号の出力を停止する。そして、発射払出制御基板200は、受皿検出信号の入力が止まると、受皿7の満タン状態が解除されたと判断し、主制御基板100への受皿満タンコマンドの送信を停止する。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
この副制御基板300は、図5に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
そして、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかが設定されるようになっている。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、非時短遊技状態が設定されるようになっている。
また、上述の大当たりの抽選によって小当たりに当選すると、第1大入賞口18が開放されるとともに、当該第1大入賞口18へ遊技球を入球可能な小当たり遊技が実行される。そして、この小当たり遊技において、遊技球が第1大入賞口18へ入球し、この第1大入賞口18へ入球した遊技球が特別領域57へ進入した場合にも上述の特別遊技が実行される。
さらに、特別遊技が終了すると、当該特別遊技の終了後の遊技状態がいずれかの遊技状態(すなわち、非時短遊技状態又は時短遊技状態)に設定されるようになっている。すなわち、特別遊技の終了後は、いずれかの遊技状態へ移行するようになっている。
そして、小当たり遊技中は、遊技球が第1大入賞口18へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせるようになっている。これに対して、小当たり遊技中以外(非時短遊技状態中、時短遊技状態中、特別遊技中)においては遊技球の打ち出し方向は特に定められておらず、遊技者は、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し及び第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)のいずれも行うことができるようになっている。
具体的には、小当たり遊技中は、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われるものの、小当たり遊技中以外では、演出表示装置21において遊技球を打ち出す方向を指示する表示は行われない。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係る乱数として、大当たりの抽選の結果の判定に用いられる大当たり乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる特別図柄乱数、並びに、後述する変動パターンコマンドの決定に用いられる第1変動パターン乱数及び第2変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、上述の大当たり乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動パターンコマンドは、大当たりの抽選の結果を報知する際に実行される変動演出のパターン(変動時間、態様)を決定するためのものである。変動パターンコマンドの決定に用いられる乱数は上述のものに限定されず、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、上述の乱数のうちいずれか1の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1記憶部から第8記憶部までの計8つの記憶部から構成されており、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を計8組記憶可能となっている。
また、既にいくつかの記憶部に上述の乱数が記憶されている場合には、空きの記憶部のうち最も番号の小さい記憶部に上述の乱数が記憶されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」という場合があり、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」という場合がある。
なお、大当たりの抽選等に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり乱数が取得される。そして、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1大当たり乱数判定テーブル110a又は第2大当たり乱数判定テーブル110bのいずれかの大当たり乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり乱数と選択された大当たり乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選の結果が判定される。
すなわち、第1大当たり乱数判定テーブル110a及び第2大当たり乱数判定テーブル110bのいずれにおいても、大当たりの当選確率は同一に設定されている。また、第2大当たり乱数判定テーブル110bにおいては小当たりに当選する(小当たりの判定結果が得られる)ものの、第1大当たり乱数判定テーブル110aにおいては小当たりに当選しない(小当たりの判定結果が得られない)ように設定されている。
なお、第1大当たり乱数判定テーブル110aにおいても小当たりに当選するようにしてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の特別図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たり又は小当たりの判定結果が得られた場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの特別図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された特別図柄乱数と選択された特別図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、大当たり図柄X1が決定される確率及び大当たり図柄X2が決定される確率はいずれも50%となっている。
すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、大当たりの判定結果が得られた場合に大当たり図柄X1が決定される確率は100%、小当たりの判定結果が得られた場合に小当たり図柄Y1が決定される確率は40%、小当たり図柄Y2が決定される確率は30%、小当たり図柄Y3が決定される確率は30%となっている。
すなわち、特別図柄乱数判定テーブル111は、大当たり又は小当たりの判定結果が得られた場合にのみ参照され、ハズレの判定結果が得られた場合には参照されないようになっている。
なお、第1特図乱数に基づいてハズレの判定結果が得られた場合に参照される特別図柄乱数判定テーブル111、第2特図乱数に基づいてハズレの判定結果が得られた場合に参照される特別図柄乱数判定テーブル111をそれぞれ設け、ハズレの場合にも、当該特別図柄乱数判定テーブル111及び特別図柄乱数に基づいて、ハズレ図柄を決定するようにしてもよい。
具体的には、小当たりに当選する(すなわち、小当たり図柄Y1、Y2又はY3が決定される)と、第1特別電動役物作動テーブル112を参照して小当たり遊技が実行される。この第1特別電動役物作動テーブル112によれば、第1大入賞口18の2.9秒の開放が2回行われ、この第1大入賞口18の開放中に8個の遊技球が入球すると第1大入賞口18は閉鎖する。そして、上述の如く、小当たり遊技中に特別領域57へ遊技球が進入すると、小当たり遊技の終了後に特別遊技が実行される。
この特別遊技においては、各ラウンド遊技中に遊技球を第2大入賞口55へ入球させることができるため、所定個数の期待値の賞球(1920個=15個×8個×16ラウンド)を獲得可能となっている。
この特別遊技におけるラウンド遊技の実行回数は、大当たり図柄X1、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1に係る特別遊技のラウンド遊技の実行回数よりも少ないため、獲得可能な賞球の期待値(960個=15個×8個×8ラウンド)は、大当たり図柄X1、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1に係る特別遊技よりも小さくなる。
この特別遊技におけるラウンド遊技の実行回数は、大当たり図柄X1、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1に係る特別遊技、及び、小当たり図柄Y2に係る特別遊技のラウンド遊技の実行回数よりも少ないため、獲得可能な賞球の期待値(480個=15個×8個×4ラウンド)は、大当たり図柄X1、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1に係る特別遊技、及び、小当たり図柄Y2に係る特別遊技よりも小さくなる。
具体的には、図10に示すように、大当たり図柄X1が決定された場合に実行される特別遊技、及び、小当たり図柄Y1、小当たり図柄Y2又は小当たり図柄Y3の決定に基づく小当たり遊技中に遊技球が特別領域57へ進入した場合に実行される特別遊技の終了後にはいずれも、時短遊技状態が設定される。そして、この時短遊技状態は、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数(変動回数)、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数(変動回数)の合計が100回に到達するか、又は、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数(変動回数)が10回に到達するかのいずれかの時短終了条件が成立するまで継続する。
すなわち、大当たり図柄X1が決定された場合、又は、小当たり図柄Y1、Y2、Y3の決定に基づく小当たり遊技中に遊技球が特別領域57へ進入した場合に実行される特別遊技の終了後は、時短遊技状態へ移行する。そして、この時短遊技状態の継続中に特別遊技が決定されることなく、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選が合わせて100回行われるか、又は、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選が10回行われると、遊技状態は非時短遊技状態に変更されることとなる。
これに対して、大当たり図柄X2が決定された場合に実行される特別遊技の終了後には、非時短遊技状態が設定される(非時短遊技状態へ移行する)。
なお、本明細書では、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選が合わせて100回行われるという時短終了条件を「第1時短終了条件」ともいうものとし、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選が10回行われるという時短終了条件を「第2時短終了条件」ともいうものとする。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選が行われると、当該抽選の結果に基づいて変動パターンコマンドが決定される。この決定された変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、表示部21aに表示する画像等)を決定する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動パターンコマンドは複数種類設けられており、変動パターンコマンドごとに変動時間等の情報(以下、変動パターンという)が対応付けられている。また、各変動パターンコマンドは変動パターンコマンド決定テーブルに対応付けられている。そして、変動パターンコマンド決定テーブルごとに、決定される変動パターンコマンドの種類及び決定割合が設定されている。
具体的には、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に遊技球が入球すると、0〜249の数値範囲内で1個の第1変動パターン乱数が取得されるとともに、0〜249の数値範囲内で1個の第2変動パターン乱数が取得される。そして、取得された第1変動パターン乱数及び前半変動パターンコマンド決定テーブル115に基づいて、第1変動パターンコマンドが決定され、決定された第1変動パターンコマンド、取得された第2変動パターン乱数及び後半変動パターンコマンド決定テーブル116に基づいて、第2変動パターンコマンドが決定される。
具体的には、図11(a)に示すように、第1前半変動パターンコマンド決定テーブル115aによれば、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合(すなわち、ハズレの場合)において、第1変動パターン乱数が0〜199であったときには、「0秒変動」という前半部分の変動パターンが対応付けられた第1変動パターンコマンド「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)が決定され、第1変動パターン乱数が200〜239であったときには、「15秒変動」という前半部分の変動パターンが対応付けられた第1変動パターンコマンド「01H」が決定され、第1変動パターン乱数が240〜249であったときには、「30秒変動」という前半部分の変動パターンが対応付けられた第1変動パターンコマンド「02H」が決定される。
また、この第1前半変動パターンコマンド決定テーブル115aによれば、小当たり図柄Y1、Y2又はY3が決定された場合(すなわち、小当たりの場合)には、第1変動パターン乱数がいずれの値であっても(すなわち、第1変動パターン乱数が0〜249のいずれであっても)必ず、「0秒変動」の前半部分の変動パターンが対応付けられた第1変動パターンコマンド「20H」が決定される。
また、大当たり図柄X1又はX2が決定された場合には、第1変動パターン乱数がいずれの値であっても必ず、「7秒変動」の前半部分の変動パターンが対応付けられた第1変動パターンコマンド「61H」が決定される。
また、小当たり図柄Y1、Y2又はY3が決定された場合には、第1変動パターン乱数がいずれの値であっても必ず、「7秒変動」の前半部分の変動パターンが対応付けられた第1変動パターンコマンド「71H」が決定される。
また、「7秒変動」という前半部分の変動パターン(「51H」、「61H」又は「71H」)は、変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が7秒に設定されており、「15秒変動」という前半部分の変動パターン(「01H」又は「11H」)は、前半変動時間が15秒に設定されており、「30秒変動」という前半部分の変動パターン(「02H」又は「12H」)は、前半変動時間が30秒に設定されているものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、これらの変動パターンが決定された場合には、変動演出が開始されてから上述の前半変動時間が経過した後にリーチ表示がなされるという態様で、変動演出の前半部分が実行されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pには、図12に示すように、後半変動パターンコマンド決定テーブル116として、非時短遊技状態中に参照される第1後半変動パターンコマンド決定テーブル116a、及び、時短遊技状態中に参照される第2後半変動パターンコマンド決定テーブル116bが設けられている。
具体的には、図12(a)に示すように、第1後半変動パターンコマンド決定テーブル116aによれば、ハズレ図柄Z1又はZ2、及び、「00H」の第1変動パターンコマンドが決定され、かつ、現時点の保留数が1以下の場合において、第2変動パターン乱数が0〜124であったときには、「8秒変動」という後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「00H」が決定され、第2変動パターン乱数が125〜249であったときには、「13秒変動」という後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「01H」が決定される。また、ハズレ図柄Z1又はZ2、及び、「00H」の第1変動パターンコマンドが決定され、かつ、現時点の保留数が2以上の場合には、第2変動パターン乱数がいずれの値であっても(すなわち、第2変動パターン乱数が0〜249のいずれであっても)必ず、「3秒変動」という後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「02H」が決定される。
また、大当たり図柄X1又はX2、及び、「11H」又は「12H」の第1変動パターンコマンドが決定された場合には、現時点の保留数に関係なく、第2変動パターン乱数が0〜39であったときに、「30秒変動」の後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「14H」が決定され、第2変動パターン乱数が40〜249であったときに、「60秒変動」の後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「15H」が決定される。
また、小当たり図柄Y1、Y2又はY3、及び、「20H」の第1変動パターンコマンドが決定された場合には、現時点の保留数に関係なく、第2変動パターン乱数がいずれの値であっても必ず、「8秒変動」の後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「20H」が決定される。
また、大当たり図柄X1又はX2、及び、「61H」の第1変動パターンコマンドが決定された場合には、現時点の保留数に関係なく、第2変動パターン乱数がいずれの値であっても必ず、「15秒変動」の後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「61H」が決定される。
また、小当たり図柄Y1、Y2又はY3、及び、「71H」の第1変動パターンコマンドが決定された場合には、現時点の保留数に関係なく、第2変動パターン乱数がいずれの値であっても必ず、「15秒変動」の後半部分の変動パターンが対応付けられた第2変動パターンコマンド「71H」が決定される。
また、「30秒変動」という後半部分の変動パターン(「04H」又は「14H」)、「60秒変動」という後半部分の変動パターン(「05H」又は「15H」)、「15秒変動」という後半部分の変動パターン(「51H」、「61H」又は「71H」)は、後半変動時間がそれぞれ30秒、60秒、15秒に設定されているものである。そして、ハズレ図柄が決定されているときに、これらの変動パターンのいずれかが決定された場合には、変動演出の前半部分の終了後にリーチ発展演出が実行されるとともに、当該変動演出の前半部分が終了してから上述の後半変動時間が経過した後に、ハズレの表示が行われるようになっている。また、大当たり図柄が決定されているときに、これらの変動パターンのいずれかが決定された場合には、変動演出の前半部分の終了後にリーチ発展演出が実行されるとともに、当該変動演出の前半部分が終了してから上述の後半変動時間が経過した後に、大当たりの表示が行われるようになっている。また、小当たり図柄が決定されているときに、これらの変動パターンのいずれかが決定された場合には、変動演出の前半部分の終了後にリーチ発展演出が実行されるとともに、当該変動演出の前半部分が終了してから上述の後半変動時間が経過した後に、小当たりの表示が行われるようになっている。
たとえば、決定された第1変動パターンコマンドが「00H」(前半変動時間は0秒)、第2変動パターンコマンドが「00H」(後半変動時間は8秒)であった場合には、前半変動時間及び後半変動時間の合計値8秒(=0秒+8秒)が、変動演出全体の変動時間となる。
また、上述のように決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル117に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル117aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル117aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル117bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル117bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、時短判定テーブル117bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル117bにおいて当たりとなる確率はおよそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図14に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、9秒の変動時間が設定された普通図柄の変動パターンが決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には、1秒の変動時間が設定された普通図柄の変動パターンが決定される。そして、普通図柄の変動パターンが決定されると、この普通図柄の変動パターンに設定された変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
なお、本明細書においては、普通図柄表示装置32の点滅表示を「普通図柄の変動」、普通図柄表示装置32の点灯又は消灯を「普通図柄の停止表示」、「普通図柄の変動の停止」、「普通図柄の変動停止」等という。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル119に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図15に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図15に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが5.8秒(=2.9秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計5.8秒開放される。
本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態が設定されて、遊技が進行するようになっている。
ここで、遊技者が遊技を開始する時点では、非時短遊技状態が設定されていることが多い。この非時短遊技状態中は、第2始動入賞口16が開状態に維持されることはほとんどなく、遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)へ打ち出した遊技球は第1始動入賞口15へ入球可能であるものの第2始動入賞口16へ入球する可能性は極めて低いため、概ね第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選が行われることとなる。
第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて大当たりの抽選が行われ、大当たりに当選した場合には、大当たり図柄X1又はX2が決定され(図7(a)参照)特別遊技が実行される。そして、大当たり図柄X1の決定に基づいて実行される特別遊技、及び、大当たり図柄X2の決定に基づいて実行される特別遊技ではいずれも、ラウンド遊技が16回実行されるため(図9(a)参照)、非時短遊技状態中に大当たりに当選した場合には所定個数(1920個)の期待値の賞球を獲得できることとなる。
また、大当たり図柄X2が決定された場合には、当該決定に基づいて実行される特別遊技の終了後の遊技状態は非時短遊技状態に設定されるものの、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づいて実行される特別遊技の終了後の遊技状態は時短遊技状態に設定される(図10参照)。
上述と同様に、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて大当たりの抽選が行われ、大当たりに当選した場合には大当たり図柄X1又はX2が決定され(図7(a)参照)特別遊技が実行される。特別遊技において獲得可能な賞球の期待値、特別遊技の終了後に設定される遊技状態についても、上述と同様である。
そして、小当たり図柄Y1の決定に基づいて実行される特別遊技では、大当たり図柄X1又はX2の決定に基づいて実行される特別遊技と同様に、ラウンド遊技が16回実行されるため(図9(a)参照)、所定個数(1920個)の期待値の賞球を獲得できる。これに対して、小当たり図柄Y2の決定に基づいて実行される特別遊技では、ラウンド遊技が8回実行されるため(図9(b)参照)、大当たり図柄X1、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1の決定に基づいて実行される特別遊技中よりも少ない個数(960個)の期待値の賞球を獲得できる。さらに、小当たり図柄Y3の決定に基づいて実行される特別遊技では、ラウンド遊技が4回実行されるため(図9(c)参照)、小当たり図柄Y2の決定に基づいて実行される特別遊技中よりもさらに少ない個数(480個)の期待値の賞球を獲得できる。
また、小当たり図柄Y1、Y2又はY3が決定された場合には、当該決定に基づいて実行される特別遊技の終了後の遊技状態はいずれも時短遊技状態に設定される(図10参照)。
また、第1始動入賞口15への遊技球の入球又は第2始動入賞口16への遊技球の入球を狙い撃ちすることはできないものの、第2始動入賞口16が開状態となっているときには、第1始動入賞口15よりも第2始動入賞口16に遊技球が入球しやすい。
すると、時短遊技状態中は、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選よりも第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選が行われやすいため、特別遊技の実行が決定されることなく、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が100回に到達するよりも先に、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が10回に到達する可能性が極めて高く、主に、第2時短終了条件の成立に基づいて時短遊技状態が終了することとなる。
そのため、時短遊技状態中は、主に、第2始動入賞口16へ遊技球を入球させて小当たりの当選を狙い、この小当たりの当選に基づいて実行される小当たり遊技中に特別領域57へ遊技球を進入させることで特別遊技の実行、及び、時短遊技状態の継続(すなわち、再度の時短遊技状態の設定)を目指すという遊技が行われる。
その一方で、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、第1時短終了条件よりも先に第2時短終了条件が成立する可能性が極めて高いものの、第2時短終了条件が成立するまでの間に第1始動入賞口15へ遊技球が入球すれば、この第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいても大当たりの抽選を受けられ、この抽選により大当たりに当選する可能性がある。
そして、小当たりの当選に基づく特別遊技においては、所定個数(1920個)の期待値の賞球、当該所定個数よりも少ない個数(960個)の期待値の賞球、又は、当該個数よりもさらに少ない個数(480個)の期待値の賞球のいずれかを獲得可能であるものの、大当たりの当選に基づく特別遊技においては常に、所定個数(1920個)の期待値の賞球を獲得可能である。すなわち、獲得可能な賞球数という遊技利益の観点において、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの当選は、時短遊技状態中において主に目指すこととなる、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく小当たりの当選よりも遊技者にとって有利であるといえる。
これにより、時短遊技状態が終了するタイミング、及び、時短遊技状態が終了するまでの間に遊技者に付与可能となる遊技利益のバリエーションが豊富となるため、時短遊技状態における遊技性の設定の自由度を高いものとしつつ、斬新な遊技性を付与可能となる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて付与可能な遊技利益と、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて付与可能な遊技利益とは、一部が同一であり(1920個の期待値の賞球)、他は異なる(960個の期待値の賞球、480個の期待値の賞球)ようになっていたが、全てが異なるようにしてもよい。たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの当選では常に1920個の期待値の賞球を獲得可能とし、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく小当たりの当選では960個の期待値の賞球又は480個の期待値の賞球を獲得可能としてもよい。
また、第1始動入賞口15への遊技球の入球又は第2始動入賞口16への遊技球の入球のいずれに基づいても同一の抽選結果を導出可能となるように設定するとともに、第1始動入賞口15への遊技球の入球により当該抽選結果が導出された場合と、第2始動入賞口16への遊技球の入球により当該抽選結果が導出された場合とでは、異なる遊技利益を付与可能となるように設定してもよい。
たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球及び第2始動入賞口16への遊技球の入球のいずれに基づいても、小当たりの当選の抽選結果を導出可能とし、第1始動入賞口15への遊技球の入球による小当たりの当選に係る特別遊技では1920個の期待値の賞球を獲得可能であり、第2始動入賞口16への遊技球の入球による小当たりの当選に係る特別遊技では1920個、960個又は480個の期待値の賞球を獲得可能であるようにしてもよい。
また、上述と同様に、第1始動入賞口15への遊技球の入球による小当たりの当選に係る特別遊技と、第2始動入賞口16への遊技球の入球による小当たりの当選に係る特別遊技とでは、付与可能な遊技利益の全てが異なるようにしてもよい。たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球による小当たりの当選に係る特別遊技では1920個の期待値の賞球を獲得可能であり、第2始動入賞口16への遊技球の入球による小当たりの当選に係る特別遊技では960個又は480個の期待値の賞球を獲得可能としてもよい。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図16のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、特別図柄乱数を更新する際に参照される特別図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この特別図柄乱数用初期値更新乱数は、特別図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、特別図柄乱数は、更新を開始する時点の特別図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における特別図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、特別図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図17のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、特別図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の特別図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技、小当たり遊技、特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、第1大入賞口18や第2大入賞口55の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、振り分け部材59の変位を制御するためのシャッター部ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15を通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、メインCPU101は、遊技球が特別領域57に進入したことに基づいて、特別遊技の実行を決定するための特別領域検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、現時点の大当たり乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された第1変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、現時点の大当たり乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された第1変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
ステップ630において、メインCPU101は、特別領域検出センサ57aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、特別領域検出センサ57aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、特別領域検出時処理を終了する。一方、特別領域検出センサ57aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ631に進む。
ステップ631において、メインCPU101は、小当たり遊技の実行中である旨を示す小当たり遊技中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、小当たり遊技中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ633に進む。一方、小当たり遊技中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ632に進む。
また、上述のステップ631で小当たり遊技中フラグがオンでないと判定した場合に進むステップ633において、メインCPU101は、遊技球が適切に特別領域57へ進入していない旨を報知するためのエラー処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、上述の報知を行うためのエラーコマンドを副制御基板300に送信する。これによりエラーコマンドに基づいて上述の報知が行われる。そして、特別領域検出時処理を終了する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「04」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「05」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、小当たり遊技制御処理(ステップ704)、特別遊技制御処理(ステップ705)又は特別遊技終了処理(ステップ706)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。一方、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。
ステップ801において、メインCPU101は、保留記憶領域に第1特図乱数又は第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上又は第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、いずれかが記憶されていると判定した場合、ステップ802に進む。一方、いずれも記憶されていないと判定した場合、ステップ809に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、大当たり乱数判定テーブル110のうち、判定する特図乱数(すなわち、第1特図乱数又は第2特図乱数)に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと、上述のステップ802で処理領域に記憶された大当たり乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ804に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数が保留記憶領域に記憶された順に処理されるようになっている。
ステップ806において、メインCPU101は、上述のステップ802で処理領域に記憶された第1変動パターン乱数及び第2変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを決定する変動パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ807に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ808に進む。
また、上述のステップ801で保留記憶領域に第1特図乱数及び第2特図乱数がいずれも記憶されていないと判定された場合に進むステップ809において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、所定時間の間、特別図柄の変動表示が行われない場合に、演出表示装置にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ804で決定された特別図柄の種別、及び、現時点の保留数を確認し、これらの内容を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ804で遊技状態バッファに記憶された現時点の遊技状態に基づいて、対応する前半変動パターンコマンド決定テーブル115を選択する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ903において、メインCPU101は、上述のステップ902で決定された第1変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ904で選択された後半変動パターンコマンド決定テーブル116と、上述のステップ900で所定の処理領域に記憶された特別図柄の種別及び保留数と、上述のステップ902で所定の処理領域に記憶された第1変動パターンコマンドと、上述のステップ802で処理領域に記憶された第2変動パターン乱数とに基づいて、第2変動パターンコマンドを決定し、この決定された第2変動パターンコマンドを所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、前半変動パターンコマンド決定テーブル115に基づいて、第1変動パターンコマンドに対応付けられた前半変動時間を決定するとともに、後半変動パターンコマンド決定テーブル116に基づいて、第2変動パターンコマンドに対応付けられた後半変動時間を決定する。そして、決定された前半変動時間及び後半変動時間の合計値(すなわち、変動演出全体の変動時間)を変動時間タイマカウンタにセットする。そして、変動パターン決定処理を終了する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ804で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「04」をセットする。そして、次のステップ1105に進む。
また、上述のステップ1103で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1106において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が小当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が小当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1109に進む。一方、停止表示されている特別図柄が小当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1107に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、小当たり遊技中フラグをオンにするとともに、小当たり遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットする。そして、停止後処理を終了する。
ステップ1110において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。この遊技状態コマンドには、時短遊技フラグのオン又はオフの情報、時短回数の情報が含まれている。そして、停止後処理を終了する。
ステップ1130において、メインCPU101は、実行フェーズデータが小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1131に進む。
ステップ1131において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1132に進む。
ステップ1133において、メインCPU101は、第1特別電動役物作動テーブル112に基づいて、第1大入賞口18の開閉を行う第1大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1134に進む。
ステップ1135において、メインCPU101は、小当たり遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、小当たり遊技制御処理を終了する。
ステップ1137において、メインCPU101は、特別領域進入フラグがオンであるか否かを判定する。そして、特別領域進入フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ1140に進む。一方、特別領域進入フラグがオンであると判定した場合、次のステップ1138に進む。
ステップ1139において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットする。そして、ステップ1141に進む。
ステップ1141において、メインCPU101は、小当たり遊技中フラグをオフにする。そして、小当たり遊技制御処理を終了する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1105又はステップ1139でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、大当たり図柄又は小当たり図柄の種別に応じた第2特別電動役物作動テーブル113に基づいて、第2大入賞口55の開閉を行う第2大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド遊技数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「05」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「05」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「05」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄又は小当たり図柄(メインRAM103の処理領域に記憶)を確認するとともに、遊技状態設定テーブル114に基づいて、上述の大当たり図柄又は小当たり図柄に応じた特別遊技の終了後の遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、時短遊技フラグのオン又はオフ、第1終了成立回数、第2終了成立回数を設定する。たとえば、大当たり図柄X1、或いは、小当たり図柄Y1、Y2又はY3であった場合には、時短遊技フラグをオンとするとともに、第1終了成立回数に「100」をセットし、第2終了成立回数に「10」をセットする。また、大当たり図柄X2であった場合には、時短遊技フラグをオフとする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。一方、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄の変動表示が行われる場合には、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、ステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する変動停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた変動停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該変動停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル119を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、小当たり遊技及び特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pで実行される変動演出では、演出表示装置21に表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始とともに、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始される(図36(a)〜(b)及び図37(a)〜(b)参照)。なお、図中の下向き矢印は、演出図柄50が上方から下方へ向けてスクロールする表示がなされていることを示す。
その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図36(c)〜(e)及び図37(c)〜(e)参照)。
また、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない(図36(e)参照)。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、特に図示していないが、リーチ表示後に演出表示装置21に所定の発展演出画像等を表示するリーチ発展演出が実行され、その後大当たりの抽選の結果を報知する発展あり変動パターン、リーチ表示後にリーチ発展演出が実行されることなく、大当たりの抽選の結果を報知する発展なし変動パターンが設けられている。
なお、大当たりの抽選の結果に対する遊技者の期待感を高めるべく、演出図柄50の変動表示中に演出表示装置21の背景画像に重ねて所定の表示を行うカットイン演出等を実行するようにしてもよい。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、演出図柄50の変動表示が開始されてからリーチ表示の有無が報知されるまでが、変動演出の前半部分に相当し、リーチ表示の有無が報知されてから第3停止図柄が停止表示されるまで(すなわち、演出図柄50の変動が終了するまで)が、変動演出の後半部分に相当する。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、第1変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、第2変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。
そして、上述のように決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
上述の実施の形態では、時短遊技状態が終了するための時短終了条件として、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数(変動回数)及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数(変動回数)の合計が所定回数(本形態では、100回)に達するという第1時短終了条件、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数(変動回数)が所定回数(本形態では、10回)に達するという第2時短終了条件が定められていたが、時短終了条件の内容としては、これらに限定されるものではない。
たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。また、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が所定回数に達し、かつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。また、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数と、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数との差分が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。
なお、上述の大当たりの抽選回数(変動回数)に基づく各時短終了条件において定められる所定回数は、同一の回数としてもよいし、異なる回数としてもよい。
たとえば、パチンコ機Pを、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選において小当たりに当選可能となり、小当たりに当選した場合に複数の小当たり図柄のうちのいずれかが決定されるように設定した場合には、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく小当たりの当選回数が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。また、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて小当たりに当選し、複数の小当たり図柄のうちの所定の小当たり図柄が決定された回数が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。また、複数の小当たり図柄のうちの所定の小当たり図柄が決定された回数が所定回数に達し、かつ所定の小当たり図柄とは異なる他の小当たり図柄が決定された回数が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。また、所定の小当たり図柄が決定された回数、及び、所定の小当たり図柄とは異なる他の小当たり図柄が決定された回数の合計が所定回数に達するという時短終了条件を定めてもよい。
なお、パチンコ機Pを上述のように設定する場合には、上述の各小当たり図柄が決定されたときには、第1大入賞口18へ遊技球がほぼ入球することができないような態様(たとえば、第1大入賞口18が1回のみ0.1秒開放する等の態様)で小当たり遊技が実行されるようにするのが望ましい。
なお、上述の大当たりの抽選結果に基づく各時短終了条件において定められる所定回数は、同一の回数としてもよいし、異なる回数としてもよい。
具体的には、パチンコ機Pを、大当たり図柄X1が決定された場合及び大当たり図柄X2が決定された場合のいずれにおいても、当該決定に基づく特別遊技の終了後に時短遊技状態が設定されるようにした場合には、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件と、大当たり図柄X2の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件とが異なる内容となるようにしてもよい。
より具体的には、たとえば、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数の合計が所定回数(たとえば、100回)に到達するという条件、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が所定回数(たとえば、10回)に到達するという条件を定め、大当たり図柄X2の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数の合計が上述の所定回数とは異なる他の回数(たとえば、80回)に到達するという条件、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選回数が上述の所定回数とは異なる他の回数(たとえば、20回)に到達するという条件を定めてもよい。
また、たとえば、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく小当たりの抽選回数が所定回数(たとえば、3回)に到達するという条件、及び、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく所定の小当たり図柄の決定回数が所定回数(たとえば、1回)に到達するという条件を定め、大当たり図柄X2の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく小当たりの抽選回数が所定回数(たとえば、3回)に到達するという条件、及び、第2始動入賞口15への遊技球の入球に基づく所定の小当たり図柄の決定回数が所定回数(たとえば、1回)に到達するという条件を定めてもよい。
より具体的には、たとえば、小当たり図柄Y1の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、小当たりの当選回数が所定回数(たとえば、3回)に到達するという条件、及び、特定小当たり図柄のうちの第1の特定小当たり図柄の決定回数が所定回数(たとえば、1回)に到達するという条件を定め、小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、小当たりの当選回数が所定回数(たとえば、5回)に到達するという条件、及び、特定小当たり図柄のうちの第2の特定小当たり図柄の決定回数が所定回数(たとえば、1回)に到達するという条件を定め、小当たり図柄Y3の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件として、小当たりの当選回数が所定回数(たとえば、5回)に到達するという条件、及び、特定小当たり図柄のうちの第3の特定小当たり図柄の決定回数が所定回数(たとえば、1回)に到達するという条件を定めてもよい。
また、たとえば、小当たり図柄Y1の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件と小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件とを同一の内容とするとともに、小当たり図柄Y3の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態の時短終了条件は異なる内容となるようにしてもよい。
また、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
たとえば、遊技球が入球可能な複数の始動入賞口のうちの1の始動入賞口への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選及び当該抽選に基づく特別図柄の変動表示と、他の始動入賞口への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選及び当該抽選に基づく特別図柄の変動表示とを並行して実行可能にするとともに、1の始動入賞口への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選において小当たりの当選確率を高く設定することにより小当たり遊技の実行に基づく大入賞口の開放が頻繁に行われるようにし、さらに、遊技状態として、高確率で大当たりに当選し、かつ開閉可能な始動入賞口が開状態に維持され易く設定された高確率時短遊技状態、及び、高確率で大当たりに当選するものの開閉可能な始動入賞口が開状態に維持され難く設定された高確率非時短遊技状態を備え、高確率非時短遊技状態中は、上述の他の始動入賞口へ遊技球を入球させて小当たりの当選を多く発生させることにより、高確率時短遊技状態よりも獲得可能な賞球数が多くなるように設定されたパチンコ機において、高確率時短遊技状態を終了させて高確率非時短遊技状態へ移行させるための時短終了条件として、上述の実施の形態及び変形例の内容を採用してもよい。
18 第1大入賞口
55 第2大入賞口
57 特別領域
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM
Claims (2)
- 遊技球が流下可能な遊技領域と、
前記遊技領域に設けられ、遊技球が進入可能な第1進入領域及び第2進入領域と、
前記第1進入領域又は前記第2進入領域への遊技球の進入を契機として、所定の抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選の結果に基づいて所定の遊技利益を付与可能な遊技利益付与手段と、
遊技状態を、前記第2進入領域へ遊技球が進入する割合が相対的に低い第1遊技状態、又は前記第2進入領域へ遊技球が進入する割合が相対的に高い第2遊技状態とすることが可能であるとともに、前記第2遊技状態において所定条件が成立することに基づき、当該第2遊技状態を終了し前記第1遊技状態とすることが可能な遊技状態制御手段と、を備え、
前記所定条件として、
前記第1進入領域への遊技球の進入を契機とした前記抽選に関する第1条件と、
前記第2進入領域への遊技球の進入を契機とした前記抽選に関する第2条件と、が少なくとも設けられ、
前記第1進入領域への遊技球の進入を契機として行われる抽選の結果に基づいて付与可能な遊技利益と、前記第2進入領域への遊技球の進入を契機として行われる抽選の結果に基づいて付与可能な遊技利益とは、少なくとも一部が異なることを特徴とする遊技機。 - 前記所定条件として、
前記抽選手段により行われた前記抽選の回数に関する条件、又は前記抽選手段により行われた前記抽選の結果に関する条件が定められていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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-
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