JP2019083748A - 食品並びに食品の風味改善及び食感改善 - Google Patents
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Abstract
【課題】食品の風味、食感を改善する。【解決手段】タガトースからなる食品の風味改善剤。【選択図】なし
Description
本発明は、食品並びに食品の風味改善及び食感改善に関する。
タガトースは自然界に存在するケトースであり、低カロリーかつ砂糖に類似した甘味質及び甘味度を備えていることが知られ、メタボリックシンドローム改善(特許文献1)、耐熱性芽胞形成菌の増殖抑制(特許文献2)、他の甘味料との併用(特許文献3〜5)などが知られている。
本発明は、食品の風味、食感を改善することを目的とする。
本発明者は、食品の風味、食感の改善について検討を重ねた結果、タガトースが種々の食品について風味、食感を改善することを見出した。
本発明は、以下の風味改善剤、食感改善剤、食品、食品の風味改善方法及び食感改善方法を提供するものである。
項1. タガトースからなる食品の風味改善剤。
項2. 風味改善が、酸味マスキング、苦味マスキング、香りマスキング、レトルト臭マスキング、硫黄臭マスキング、魚介臭マスキング及びムレ臭マスキングからなる群から選ばれる少なくとも1種である、項1に記載の風味改善剤。
項3. 風味改善が濃厚感の向上、香ばしさ付与、素材感向上、調理感向上、爽快感向上、冷涼感向上、甘味のキレ向上及び油っぽさの低減からなる群から選ばれる少なくとも1種である、項1に記載の風味改善剤。
項4. タガトースからなる食品の食感改善剤。
項5. 食感改善が粉っぽさの低減、ソフト感向上、口溶け向上、離水緩和、冷凍耐性、カリカリ感の向上及び噛み応え強化から選ばれる少なくとも1種である、項4に記載の食感改善剤。
項6. タガトースを含む食品であって、前記食品が焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー又はプリンであり、前記食品は食感又は風味が改善されている、食品。
項7. タガトースを焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー及びプリンからなる群から選ばれるいずれかの食品に配合することを特徴とする前記食品の風味を改善する方法。
項8. タガトースを焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー及びプリンからなる群から選ばれるいずれかの食品に配合することを特徴とする前記食品の食感を改善する方法。
項1. タガトースからなる食品の風味改善剤。
項2. 風味改善が、酸味マスキング、苦味マスキング、香りマスキング、レトルト臭マスキング、硫黄臭マスキング、魚介臭マスキング及びムレ臭マスキングからなる群から選ばれる少なくとも1種である、項1に記載の風味改善剤。
項3. 風味改善が濃厚感の向上、香ばしさ付与、素材感向上、調理感向上、爽快感向上、冷涼感向上、甘味のキレ向上及び油っぽさの低減からなる群から選ばれる少なくとも1種である、項1に記載の風味改善剤。
項4. タガトースからなる食品の食感改善剤。
項5. 食感改善が粉っぽさの低減、ソフト感向上、口溶け向上、離水緩和、冷凍耐性、カリカリ感の向上及び噛み応え強化から選ばれる少なくとも1種である、項4に記載の食感改善剤。
項6. タガトースを含む食品であって、前記食品が焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー又はプリンであり、前記食品は食感又は風味が改善されている、食品。
項7. タガトースを焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー及びプリンからなる群から選ばれるいずれかの食品に配合することを特徴とする前記食品の風味を改善する方法。
項8. タガトースを焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー及びプリンからなる群から選ばれるいずれかの食品に配合することを特徴とする前記食品の食感を改善する方法。
本発明によれば、タガトースにより種々の食品の風味、食感を改善することができる。
本発明では、タガトースを食品に加えることで、食品の風味、食感を改善することができる。
本発明の1つの実施形態において、改善される風味としては、濃厚感(コク)、香ばしさ、素材感、調理感、爽快感、冷涼感、甘味のキレ、油っぽさの低減などが挙げられる。
本発明の他の1つの実施形態において、改善される風味としては、酸味マスキング、苦味マスキング、香りマスキング、レトルト臭マスキング、硫黄臭マスキング、魚介臭マスキング、ムレ臭マスキングなどのマスキングが挙げられる。
本発明の他の1つの実施形態において、改善される食感としては、ソフト感、口溶け、離水緩和、冷凍耐性、カリカリ感、粉っぽさの低減及び噛み応え強化が挙げられる。
タガトースの焼き菓子への配合量は、好ましくは0.1〜20.0質量%、より好ましくは1.0〜10.0質量%である。
タガトースのクリームへの配合量は、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは1.0〜15.0質量%である。
タガトースのおのろけ豆への配合量は、好ましくは1.0〜30.0質量%、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。
タガトースの冷菓への配合量は、好ましくは0.1〜30.0質量%、より好ましくは1.0〜15.0質量%である。
タガトースのチョコレートへの配合量は、好ましくは20.0〜65.0質量%、より好ましくは27.0〜62.0質量%である。
タガトースの卵加工品への配合量は、好ましくは0.01〜20.0質量%、より好ましくは0.01〜15.0質量%である。
タガトースの固形ルウへの配合量は、好ましくは0.01〜20.0質量%、より好ましくは0.01〜15.0質量%である。
タガトースのレトルト食品への配合量は、好ましくは0.01〜10.0質量%、より好ましくは0.01〜6.0質量%である。
タガトースの燻製への配合量は、好ましくは0.01〜10.0質量%、より好ましくは0.01〜6.0質量%である。
タガトースの乳含有飲料への配合量は、好ましくは1.0〜13.0質量%、より好ましくは 4.0〜10.0質量%である。
タガトースの果汁飲料又は野菜飲料への配合量は、好ましくは3.0〜25.0質量%、より好ましくは 5.0〜11.5質量%である。
タガトースの野菜飲料への配合量は、好ましくは1.0〜18.0質量%、より好ましくは3.0〜6.0質量%である。
タガトースのはっ酵乳への配合量は、好ましくは1.0〜20.0質量%、より好ましくは5〜15質量%である。
タガトースのゼリーへの配合量は、好ましくは1.0〜30.0質量%、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。
タガトースのプリンへの配合量は、好ましくは1.0〜30.0質量%、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。
タガトースを加熱食品又は焼成食品に配合することで濃厚感(コク)、香ばしさの付与、素材感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、硫黄臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に香ばしさの付与、濃厚感、素材感、甘味のキレの向上、油っぽさの低減に有用である。したがって、本発明は、タガトースを含む加熱食品及び焼成食品を提供するものである。加熱食品及び焼成食品としては、クッキー、ビスケット(ハードビスケットソフトビスケット)、クラッカー、プレッツェル、ウェハース、コーンフレーク、せんべい、おかき、あられなどの焼菓子、ポテトチップス、フライドポテト、かりんとうなどの揚げ菓子、エクストルーダーにて製造されるコーンパフなどの膨化スナック菓子、食パン、テーブルロール、菓子パン、調理パン、フランスパン、ライブレッド、ドーナツ、ブリオッシュ、シュトーレン、パネトーネ、クグロフ、デニッシュ、クロワッサン、パイ、バターケーキ、スポンジケーキ、ブッセ、ホットケーキ、ワッフル、カステラ、どら焼きなどのベーカリー食品、お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼き、いか焼き、回転焼、たい焼き、焼餃子などが挙げられ、ホットケーキミックス、お好み焼きの素、たこ焼きの素などの焼成食品の原料に好ましく配合することができる。
タガトースを含む食品を薫製することにより香り、香ばしさを付与することができる。したがって、本発明は、タガトースを含む薫製食品を提供するものである。薫製食品としては、ベーコン、スモーク・ジャーキー、アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、ピスタチオ等のナッツ類、いか、チーズなどが挙げられる。
タガトースを含む食品でおこげを調製したときは、香り及び食味の点で好ましい食品が得られる。したがって、本発明はおこげを含む食品を提供するものである。おこげを調製するのに好ましい食品としては、焼おにぎり、炊き込みごはん、前記焼菓子、おのろけ、だしなどが挙げられる。
タガトースを冷菓に配合することで、ソフト感、濃厚感(コク)、素材感、爽快感、香り、甘味のキレを向上し、酸味、苦味、香り、レトルト臭、硫黄臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に濃厚感、甘味のキレの向上、酸味と苦味のマスキングに有用である。冷菓としては、ラクトアイス、アイスミルク、アイスクリーム、豆乳アイスクリーム、フローズンヨーグルト、ソフトクリーム、アイスケーキ、氷菓などが挙げられる。氷菓としては、シャーベット、ムース、かき氷、ジェラートなどが挙げられる。
タガトースをチョコレートに配合することで、濃厚感(コク)、冷涼感、香りを向上し、酸味、苦味をマスキングすることができる。チョコレートとしては、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によるチョコレート生地および準チョコレート生地の基準に従う製品を含む。テンパリングタイプのチョコレートが口溶け、風味上好ましい。本発明で用いられるチョコレートの例としては、ブラックチョコレート、ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、ココア、カカオマスドリンクなどが挙げられる。なお、本明細書中では、チョコレートをベースとして、種々の呈味原料を加えたものも、チョコレートの範囲に含まれる。このような呈味原料としては、ゴマ(黒ゴマ、白ゴマなど)、ピーナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ、カシューナッツ、栗等の種実類;黄粉、小豆などの豆類;イチゴ、オレンジ、レーズン、リンゴ、キウイ、パイナップル、梅、バナナ、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー等の果実類;コーヒー、抹茶、紅茶、ココア、ビール、ワイン等の嗜好飲料類;キャラメル、シナモンなどが挙げられる。呈味原料の形態は、乾燥品、ペースト、粉末、塊状等の任意の形態であってよい。呈味原料は、粉末または顆粒であることが好ましい。また、チョコレートで表面をコーティングした焼菓子(プレッツェル、クッキー、ビスケット、クラッカーなど)もチョコレートを含む食品に包含される。
タガトースをおのろけ豆に使用することで、粉っぽさを低減し、カリカリ食感を向上し、香ばしさを付与し、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、噛み応えを強化することができる。
タガトースをクリームに配合することで、濃厚感(コク)、素材感、甘味のキレを向上し、酸味、苦味、硫黄臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングし、油っぽさを低減することができ、特に濃厚感、素材感、甘味のキレの向上、油っぽさの低減に有用である。クリームとしては、無水ホイップクリーム、含水ホイップクリーム、サワークリームなどが挙げられる。
タガトースをガムに配合することで、香りをマスキングし、甘味のキレを向上し、噛み応えを強化することができる。ガムとしては、板ガム、粒ガムなどのチューインガムが挙げられる。
タガトースを卵加工品に配合することで、香ばしさを付与し、ソフト感、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、酸味、苦味、レトルト臭、硫黄臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に濃厚感の向上と、レトルト臭、硫黄臭、ムレ臭のマスキングに有用である。卵加工品としては、卵焼き、だし巻き、オムレツ、スクランブルエッグ、錦糸卵などが挙げられる。
タガトースを魚介類に配合し、加熱することで、香ばしさを付与し、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、レトルト臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特にレトルト臭、硫黄臭、ムレ臭のマスキングに有用である。魚介類としては、タコ、イカ、エビ、カニ、ウニ、あじ、いわし、さば、かつお、まぐろ、ぶり、さんま、鯛、ひらめ、かれい、さわら、たら、さけ、あなご、たらこ、いさき、かわはぎ、うなぎ、あまだい、たちうお、かます、あんこう、きんき、金目鯛、いわな、きす、すずき、あゆ、はも、にしんなどの魚類、ムール貝、はまぐり、赤貝、帆立貝、カキ、しじみ、あさり、さざえ、あわびなどの貝類、かまぼこ、焼ちくわ、なると、はんぺん、さつまあげ、魚肉ソーセージ、魚肉ハム、つみれ、缶詰(さば、サンマ、シーチキン、さけ、スモークサーモンなどの水産加工品が挙げられる。魚介類の加熱としては、レトルト殺菌、加熱殺菌などの殺菌、加熱調理、電子レンジによる加熱などが挙げられる。
タガトースを野菜の加熱に使用することで、香ばしさを付与し、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、レトルト臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に香ばしさの付与、調理感の向上、レトルト臭、ムレ臭のマスキングに有用である。野菜としては、キャベツ、ナス、ジャガイモ、にんじん、タマネギ、白菜、白ネギ、大根、カボチャ、アスパラ、オクラ、ピーマン、パプリカ、レンコン、アスパラガス、ブロッコリー、トウモロコシ、エリンギ、椎茸、いんげん、ズッキーニ、長芋、タケノコ、サツマイモ、スナップエンドウなどが挙げられる。
タガトースをだしに使用することで、香ばしさを付与し、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、レトルト臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に香ばしさの付与、調理感の向上、レトルト臭、ムレ臭のマスキングに有用である。だしとしては、鰹節、さば節、むろあじ節、まぐろ節、いわし節、昆布、煮干し、椎茸、鯛、貝柱、干しエビ、鶏肉、鶏ガラ・鶏骨、野菜だし、ブイヨン、フォンドボーなどが挙げられる。
タガトースをレトルト食品に配合することで、香ばしさを付与し、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、レトルト臭、硫黄臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に香ばしさの付与、調理感の向上、レトルト臭、魚介臭、ムレ臭のマスキングに有用である。レトルト食品としては、カレー、ハヤシ、ソース(パスタソースなど)、ブイヤベース、牛丼、親子丼などが挙げられる。
タガトースを固形ルウに配合することで、粉っぽさを低減し、香ばしさを付与し、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、硫黄臭、魚介臭をマスキングすることができ、特に濃厚感、調理感の向上、魚介臭のマスキングに有用である。固形ルウとしては、カレールウ、ハヤシルウ、クリームシチュールウ、チャウダールウ、ビーフシチュールウ、パスタ用ルウ、ブイヤベース用ルウなどが挙げられる。
タガトースを惣菜の素に配合することで、香ばしさを付与し、濃厚感(コク)、素材感、調理感、甘味のキレを向上し、油っぽさを低減し、酸味、苦味、レトルト臭、魚介臭、ムレ臭をマスキングすることができ、特に香ばしさの付与、調理感の向上、レトルト臭及びムレ臭のマスキングに有用である。惣菜の素としては、かに玉の素、肉豆腐の素、オムライスの素、炒飯の素、野菜炒めの素、焼き鳥の素、揚げ出し豆腐の素、白あえの素、ガパオの素などが挙げられる。
タガトースを乳含有飲料に配合することで、爽快感、甘味のキレを向上し、酸味、苦味、ムレ臭をマスキングすることができ、特に爽快感、甘味のキレを向上し、酸味、苦味をマスキングすることができる。乳含有飲料としては、コーヒー乳含有飲料、ココア、フルーツ乳含有飲料、乳酸菌飲料などが挙げられる。
タガトースを果汁飲料又は野菜飲料に使用することで、爽快感、甘味のキレを向上し、苦味、ムレ臭をマスキングすることができる。果汁飲料又は野菜飲料としては、リンゴ(清澄、混濁)、オレンジ、ブドウ(白ブドウ、赤ブドウ)、グレープフルーツ、レモン、バナナ、パイナップル、温州ミカン、にんじん、トマト、ケール、小松菜、紫蘇、セロリ、レタス、ほうれん草、クレソン、ブロッコリー、アスパラガス、なす、タマネギ、大根、キャベツ、パセリ、モロヘイヤ、芽キャベツ、レタス、カボチャ、生姜などのジュースが挙げられる。
タガトースをはっ酵乳に使用することで、甘味のキレを向上し、酸味、苦味をマスキングすることができ、特に、酢酸による酸味をマスキングすることができる。はっ酵乳としては、プレーンヨーグルト、ドリンクヨーグルト、ハードヨーグルトなどが挙げられる。
タガトースをゼリーに使用することで、苦味をマスキングすることができる。
タガトースをプリンに使用することで、濃厚感(コク)、調理感を向上し、香ばしさを付与し、ソフト感、冷凍耐性を向上させることができる。プリンとしては、ゲルプリン、卵固めプリンが挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより詳細に説明する。
実施例1〜2、比較例1〜2:アイスクリーム
以下の製造方法にしたがい、アイスクリームを製造した。
1. 乳系原料、糖類、安定剤、乳化剤、香料などの冷菓原料を計量する。
2. 計量した冷菓原料を混合し、溶解し、ろ過する。
3. 混合液を均質化する。
4. 均質化した混合液を殺菌する。アイスクリーム類の原料は、法令によって68℃にて30分間の殺菌又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で殺菌することが定められている。
5. 殺菌した混合液を0〜5℃に冷却し、エージングする。
6. エージングされた混合液をフリージングし、充填後硬化させる。
実施例1〜2、比較例1〜2:アイスクリーム
以下の製造方法にしたがい、アイスクリームを製造した。
1. 乳系原料、糖類、安定剤、乳化剤、香料などの冷菓原料を計量する。
2. 計量した冷菓原料を混合し、溶解し、ろ過する。
3. 混合液を均質化する。
4. 均質化した混合液を殺菌する。アイスクリーム類の原料は、法令によって68℃にて30分間の殺菌又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で殺菌することが定められている。
5. 殺菌した混合液を0〜5℃に冷却し、エージングする。
6. エージングされた混合液をフリージングし、充填後硬化させる。
アイスクリームの各成分の配合量と評価結果を表1に示す。
なお、表1において、アイス2は抹茶が配合されているので苦味のマスキング効果が確認されたが、アイス1は苦味成分を含まないので、苦味のマスキングについては評価しなかった。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例3、比較例3:氷菓
以下の1.〜5.の製造方法にしたがい、氷菓を製造した。
1. 果汁、糖類、安定剤、乳化剤、香料などの冷菓原料を計量する。
2. 計量した冷菓原料を混合し、溶解させる。
3. 混合液を均質化する。
4. 均質化した混合液を殺菌する。
5. 容器に充填し凍結する。
以下の1.〜5.の製造方法にしたがい、氷菓を製造した。
1. 果汁、糖類、安定剤、乳化剤、香料などの冷菓原料を計量する。
2. 計量した冷菓原料を混合し、溶解させる。
3. 混合液を均質化する。
4. 均質化した混合液を殺菌する。
5. 容器に充填し凍結する。
氷菓の各成分の配合量と評価結果を表2に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例4〜6、比較例4〜6:チョコレート
ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ダークチョコレートを以下のようにして製造した。
<ホワイトチョコレートの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 全粉乳、糖質、ココアバター21.25質量%を50℃にて混合する。
3. 混合したものをリファイナー処理する。
4. リファイナー処理したものに残りのココアバター添加し、コンチング処理し一晩静置する。
5. レシチンを添加し、テンパリングを行う。
6. テンパリングしたものを充填し、冷却固化する。
<ミルクチョコレートの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. カカオマス、全粉乳、糖質、ココアバター9.5質量%を50℃にて混合する。
3. 混合したものをリファイナー処理する。
4. リファイナー処理したものに残りのココアバター添加し、コンチング処理し一晩静置する。
5. レシチンを添加し、テンパリングを行う。
6. テンパリングしたものを充填し、冷却固化する。
<ダークチョコレートの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. カカオマス45.45質量%を50℃にて混合する。
3. 混合したものをリファイナー処理する。
4. リファイナー処理したものに残りのカカオマスを添加し、コンチング処理し一晩静置する。
5. レシチンを添加し、テンパリングを行う。
6. テンパリングしたものを充填し、冷却固化する。
ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ダークチョコレートを以下のようにして製造した。
<ホワイトチョコレートの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 全粉乳、糖質、ココアバター21.25質量%を50℃にて混合する。
3. 混合したものをリファイナー処理する。
4. リファイナー処理したものに残りのココアバター添加し、コンチング処理し一晩静置する。
5. レシチンを添加し、テンパリングを行う。
6. テンパリングしたものを充填し、冷却固化する。
<ミルクチョコレートの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. カカオマス、全粉乳、糖質、ココアバター9.5質量%を50℃にて混合する。
3. 混合したものをリファイナー処理する。
4. リファイナー処理したものに残りのココアバター添加し、コンチング処理し一晩静置する。
5. レシチンを添加し、テンパリングを行う。
6. テンパリングしたものを充填し、冷却固化する。
<ダークチョコレートの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. カカオマス45.45質量%を50℃にて混合する。
3. 混合したものをリファイナー処理する。
4. リファイナー処理したものに残りのカカオマスを添加し、コンチング処理し一晩静置する。
5. レシチンを添加し、テンパリングを行う。
6. テンパリングしたものを充填し、冷却固化する。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例7〜9、比較例7〜9:焼菓子
ハードビスケット、ソフトビスケット、クッキーを以下のようにして製造した。
<ハードビスケットの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 計量した原料に加水した後混合し、ドウを作成する。混合の手順はオールインミックス法等の定法でよい
3. ドウをシート状にした後、型抜きする。
4. 220℃にて焼成する。
<ソフトビスケットの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 計量した原料に加水した後混合し、ドウを作成する。混合の手順はシュガーバッター法等の定法でよい。
3. ドウをシート状にした後、型抜きする。
4. 200℃にて焼成する。
<クッキーの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 計量した原料を混合し、ドウを作成する。混合の手順はシュガーバッター法等の定法でよい。
3. ドウをシート状にした後、型抜きする。
4. 180℃にて焼成する。
ハードビスケット、ソフトビスケット、クッキーを以下のようにして製造した。
<ハードビスケットの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 計量した原料に加水した後混合し、ドウを作成する。混合の手順はオールインミックス法等の定法でよい
3. ドウをシート状にした後、型抜きする。
4. 220℃にて焼成する。
<ソフトビスケットの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 計量した原料に加水した後混合し、ドウを作成する。混合の手順はシュガーバッター法等の定法でよい。
3. ドウをシート状にした後、型抜きする。
4. 200℃にて焼成する。
<クッキーの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 計量した原料を混合し、ドウを作成する。混合の手順はシュガーバッター法等の定法でよい。
3. ドウをシート状にした後、型抜きする。
4. 180℃にて焼成する。
ハードビスケット、ソフトビスケット、クッキーの各成分の配合量と評価結果を表4〜表5に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例10、比較例10:おのろけ
おのろけ豆を以下の1.〜5.に従い製造した。
1. 原料を計量する。
2. 蜜液部の原料を水に溶解後加熱し蜜液を得る。
3. パンプキンシードに対し、一次蜜液とまぶし粉1を加え、第一コートされた豆を得る。
4. 第一コートされた豆に対し、二次蜜液とまぶし粉2を加え、第二コートされた豆を得る。
5. 第二コートされた豆を焼成し、おのろけ豆を得る。
おのろけ豆を以下の1.〜5.に従い製造した。
1. 原料を計量する。
2. 蜜液部の原料を水に溶解後加熱し蜜液を得る。
3. パンプキンシードに対し、一次蜜液とまぶし粉1を加え、第一コートされた豆を得る。
4. 第一コートされた豆に対し、二次蜜液とまぶし粉2を加え、第二コートされた豆を得る。
5. 第二コートされた豆を焼成し、おのろけ豆を得る。
おのろけ豆の各成分の配合量と評価結果を表6に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例11、比較例11:無水クリーム
表7に示す原料を計量し、計量した原料を混合することにより無水クリームを製造した。
表7に示す原料を計量し、計量した原料を混合することにより無水クリームを製造した。
無水クリームの各成分の配合量と評価結果を表7に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例12、比較例12:ガム
表8に示す原料を計量し、原料をガムミキサーに投入し、15分後に取り出し、エクストルーダーにて押し出し、圧延ロールで圧延し、カッターロールで一般的な板状ガムに裁断してガムを製造した。
表8に示す原料を計量し、原料をガムミキサーに投入し、15分後に取り出し、エクストルーダーにて押し出し、圧延ロールで圧延し、カッターロールで一般的な板状ガムに裁断してガムを製造した。
ガムの各成分の配合量と評価結果を表8に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例13、比較例13〜16:卵加工品
卵加工品(卵焼き)を以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 糖質を計量する。
2. 全卵2個と計量した糖質を混合する。
3. 定法により、卵焼きを作成する。
4. 卵焼きを容器に入れ、104℃20分の殺菌を行う。
卵加工品(卵焼き)を以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 糖質を計量する。
2. 全卵2個と計量した糖質を混合する。
3. 定法により、卵焼きを作成する。
4. 卵焼きを容器に入れ、104℃20分の殺菌を行う。
卵加工品の各成分の配合量と評価結果を表9に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例14、比較例17〜18:魚介類
殺菌した魚介類を以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 糖質を計量し、3%糖液を作成する。
2. シーフードミックス20 gに3%糖液100gを混合し、容器に入れる。
3. 加熱殺菌を行う
4. 殺菌は特に問わないが、105℃20分間や121℃22分間など。
殺菌した魚介類を以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 糖質を計量し、3%糖液を作成する。
2. シーフードミックス20 gに3%糖液100gを混合し、容器に入れる。
3. 加熱殺菌を行う
4. 殺菌は特に問わないが、105℃20分間や121℃22分間など。
殺菌した魚介類の各成分の配合量と評価結果を表10に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例15、比較例19:惣菜の素、野菜のレンジ加熱
以下のように惣菜の素を製造し、得られた惣菜の素を用いてキャベツをレンジ加熱した。
<惣菜の素の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 原料を水に混合、溶解ないし分散し、適量の水を加えてレトルトパウチに充填。
3. レトルト殺菌121℃20分間を処理した。
<野菜のレンジ加熱惣菜の製造方法>
1. キャベツ200gを裁断する。
2. キャベツに惣菜の素を掛け、500W2分間加熱を行う。
以下のように惣菜の素を製造し、得られた惣菜の素を用いてキャベツをレンジ加熱した。
<惣菜の素の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 原料を水に混合、溶解ないし分散し、適量の水を加えてレトルトパウチに充填。
3. レトルト殺菌121℃20分間を処理した。
<野菜のレンジ加熱惣菜の製造方法>
1. キャベツ200gを裁断する。
2. キャベツに惣菜の素を掛け、500W2分間加熱を行う。
惣菜の素の各成分の配合量とレンジ加熱した野菜(キャベツ)の評価結果を表11に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例16、比較例20〜21:炊き込みご飯調味液、炊き込みご飯
以下のように炊き込みご飯調味液を製造し、得られた炊き込みご飯調味液を用いて炊き込みご飯を製造した。
<炊き込み調味液の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 人参短冊、蒟蒻、筍短冊以外の原料を水に加熱溶解し、溶解液を得る。
3. レトルトパウチに人参短冊、蒟蒻、筍短冊、溶解液を充填した後、121℃30分間のレトルト殺菌を行う。
<炊き込みご飯の製造方法>
1. 白米3合を計量し、洗浄する。
2. 白米を炊飯釜に入れ、炊き込み調味液を掛ける。
3. 白米3合炊飯時と同様に水を調整し加え、炊飯する。
以下のように炊き込みご飯調味液を製造し、得られた炊き込みご飯調味液を用いて炊き込みご飯を製造した。
<炊き込み調味液の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 人参短冊、蒟蒻、筍短冊以外の原料を水に加熱溶解し、溶解液を得る。
3. レトルトパウチに人参短冊、蒟蒻、筍短冊、溶解液を充填した後、121℃30分間のレトルト殺菌を行う。
<炊き込みご飯の製造方法>
1. 白米3合を計量し、洗浄する。
2. 白米を炊飯釜に入れ、炊き込み調味液を掛ける。
3. 白米3合炊飯時と同様に水を調整し加え、炊飯する。
炊き込みご飯調味液の各成分の配合量と炊き込みご飯の評価結果を表12に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例17〜19、比較例22〜27:レトルト食品
レトルトカレー、牛丼、親子丼を以下のようにして製造した。
<レトルトカレーの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 油脂と小麦粉を直火式加熱撹拌装置に投入して加熱混合処理を60分行う。
3. 品温が120℃に達したところで加熱を止め、40度まで冷却し、小麦粉ルウを製造する。
4. 小麦粉ルウに残りの原料を投入し、90℃まで混合加熱しカレーソースを調整した。
5. レトルトパウチにカレーソースを充填した後、121℃、30分間のレトルト殺菌を行う。
<牛丼の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 食塩、たん白加水分解物、香辛料、カツオエキス、コンブエキス、しょうゆ、酒、みりん、増粘剤、糖質を水に加熱溶解・分散し、溶解・分散液を得る。
3. レトルトパウチに牛肉、しらたき、玉ねぎ、溶解・分散液を充填した後、121℃30分間のレトルト殺菌を行う。
<親子丼の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. しょうゆ、カツオエキス、昆布エキス、たん白加水分解物、チキンブイヨン、糖質を水に加熱溶解し溶解液を得る。
3. レトルトパウチに鶏肉、玉ねぎ、溶解液、溶き卵を充填した後、121℃30分間のレトルト殺菌を行う。
レトルトカレー、牛丼、親子丼を以下のようにして製造した。
<レトルトカレーの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 油脂と小麦粉を直火式加熱撹拌装置に投入して加熱混合処理を60分行う。
3. 品温が120℃に達したところで加熱を止め、40度まで冷却し、小麦粉ルウを製造する。
4. 小麦粉ルウに残りの原料を投入し、90℃まで混合加熱しカレーソースを調整した。
5. レトルトパウチにカレーソースを充填した後、121℃、30分間のレトルト殺菌を行う。
<牛丼の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 食塩、たん白加水分解物、香辛料、カツオエキス、コンブエキス、しょうゆ、酒、みりん、増粘剤、糖質を水に加熱溶解・分散し、溶解・分散液を得る。
3. レトルトパウチに牛肉、しらたき、玉ねぎ、溶解・分散液を充填した後、121℃30分間のレトルト殺菌を行う。
<親子丼の製造方法>
1. 原料を計量する。
2. しょうゆ、カツオエキス、昆布エキス、たん白加水分解物、チキンブイヨン、糖質を水に加熱溶解し溶解液を得る。
3. レトルトパウチに鶏肉、玉ねぎ、溶解液、溶き卵を充填した後、121℃30分間のレトルト殺菌を行う。
レトルトカレー、牛丼、親子丼の各成分の配合量と評価結果を表13〜表15に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例20、比較例28〜29:固形ルウ
固形のカレールウを以下のようにして製造し、カレールウの評価のためにカレーソースを製造した。
<ルウの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 油脂と小麦粉を直火式加熱撹拌装置に投入して加熱混合処理を60分行う。
3. 品温が130℃に達したところで冷却混合装置に移送し、カレー粉を投入し、冷却しながら撹拌する。
4. 糖類、食塩を投入し、冷却しながら混合撹拌する。
5. 残りの原料を投入し冷却混合撹拌し、カレールウとする。
6. カレールウをストレージタンクに移送し,常法により充填装置により容器に充填し、冷却固化することで固形ルウ製品を得る。
<カレーソースの製造方法>
1. 常法により、水と具材を見込んだものにカレールウを加えカレーを得る。
固形のカレールウを以下のようにして製造し、カレールウの評価のためにカレーソースを製造した。
<ルウの製造方法>
1. 原料を計量する。
2. 油脂と小麦粉を直火式加熱撹拌装置に投入して加熱混合処理を60分行う。
3. 品温が130℃に達したところで冷却混合装置に移送し、カレー粉を投入し、冷却しながら撹拌する。
4. 糖類、食塩を投入し、冷却しながら混合撹拌する。
5. 残りの原料を投入し冷却混合撹拌し、カレールウとする。
6. カレールウをストレージタンクに移送し,常法により充填装置により容器に充填し、冷却固化することで固形ルウ製品を得る。
<カレーソースの製造方法>
1. 常法により、水と具材を見込んだものにカレールウを加えカレーを得る。
カレールウの各成分の配合量と得られたカレールウを用いて製造したカレーソースの評価結果を表16に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例21、比較例30:乳含有飲料
乳含有飲料としてコーヒー乳飲料を以下の1.〜4.のようにして製造した。
1. 原料を計量する。
2. 焙煎コーヒー豆常法により温水で抽出し、コーヒー抽出液を得る。
3. コーヒー抽出液にその他原料を加え、均質機にて均質化する。
4. 130℃2秒間殺菌し、容器に充填する。
乳含有飲料としてコーヒー乳飲料を以下の1.〜4.のようにして製造した。
1. 原料を計量する。
2. 焙煎コーヒー豆常法により温水で抽出し、コーヒー抽出液を得る。
3. コーヒー抽出液にその他原料を加え、均質機にて均質化する。
4. 130℃2秒間殺菌し、容器に充填する。
コーヒー乳飲料の各成分の配合量と評価結果を表17に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例22〜24、比較例31〜33:はっ酵乳
プレーンタイプヨーグルト、ドリンクタイプヨーグルト、ハードタイプヨーグルトを以下のようにして製造した。
<プレーンタイプヨーグルト製造方法>
1. 各原料を計量する
2. 脱脂粉乳、無塩バター、糖質を活性炭処理水と混合し、原料乳を得る。
3. 原料乳を約70℃で均質化処理し、95℃2分殺菌処理後、40℃まで冷却
4. 殺菌処理した原料乳へスターターを添加し、40℃で発酵処理し、プレーンタイプのヨーグルトを得る。
<ドリンクタイプヨーグルト製造方法>
各原料を計量する
シラップ部の原料を活性炭処理水に混合し、95℃5分殺菌する。
60℃に調温したシラップ部と40℃のタガトース/砂糖を含まないプレーンタイプのヨーグルトを混合し、飲料タイプのはっ酵乳を得る。
<ハードタイプヨーグルト製造方法>
各原料を計量する
寒天シラップ部の原料を活性炭処理水に混合し、95℃5分殺菌する。
60℃に調温した寒天シラップ部と40℃のタガトース/砂糖を含まないプレーンタイプのヨーグルトを混合し、ハードタイプのヨーグルトを得る。
プレーンタイプヨーグルト、ドリンクタイプヨーグルト、ハードタイプヨーグルトを以下のようにして製造した。
<プレーンタイプヨーグルト製造方法>
1. 各原料を計量する
2. 脱脂粉乳、無塩バター、糖質を活性炭処理水と混合し、原料乳を得る。
3. 原料乳を約70℃で均質化処理し、95℃2分殺菌処理後、40℃まで冷却
4. 殺菌処理した原料乳へスターターを添加し、40℃で発酵処理し、プレーンタイプのヨーグルトを得る。
<ドリンクタイプヨーグルト製造方法>
各原料を計量する
シラップ部の原料を活性炭処理水に混合し、95℃5分殺菌する。
60℃に調温したシラップ部と40℃のタガトース/砂糖を含まないプレーンタイプのヨーグルトを混合し、飲料タイプのはっ酵乳を得る。
<ハードタイプヨーグルト製造方法>
各原料を計量する
寒天シラップ部の原料を活性炭処理水に混合し、95℃5分殺菌する。
60℃に調温した寒天シラップ部と40℃のタガトース/砂糖を含まないプレーンタイプのヨーグルトを混合し、ハードタイプのヨーグルトを得る。
プレーンタイプヨーグルト、ドリンクタイプヨーグルト、ハードタイプヨーグルトの各成分の配合量と評価結果を表18〜表20に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例25〜35、比較例34〜44:果汁飲料又は野菜飲料
原料を計量し、85℃10分殺菌処理し、冷却して各果汁飲料又は野菜飲料を得た。
原料を計量し、85℃10分殺菌処理し、冷却して各果汁飲料又は野菜飲料を得た。
果汁飲料又は野菜飲料の各成分の配合量と評価結果を表21〜24に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例36〜37、比較例45〜46:ゼリー
ゼリーを以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃5分間加温して溶解した後、60℃まで冷却。
3. 容器に充填する。
4. 120℃13分レトルト殺菌した後、冷却する。
ゼリーを以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃5分間加温して溶解した後、60℃まで冷却。
3. 容器に充填する。
4. 120℃13分レトルト殺菌した後、冷却する。
ゼリーの各成分の配合量と評価結果を表25に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
実施例38、比較例47:プリン
ゲルプリンを以下の1.〜3.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃10分間殺菌し、60℃まで冷却したから均質処理する。
3. 容器に充填し、冷却する。
ゲルプリンを以下の1.〜3.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃10分間殺菌し、60℃まで冷却したから均質処理する。
3. 容器に充填し、冷却する。
実施例39、比較例48:プリン
ゲルプリンを以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃10分間殺菌した後、60℃まで冷却してから均質処理し、容器に充填する
3. 容器に充填する
4. 120℃13分レトルト殺菌し、冷却する
ゲルプリンを以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃10分間殺菌した後、60℃まで冷却してから均質処理し、容器に充填する
3. 容器に充填する
4. 120℃13分レトルト殺菌し、冷却する
実施例40〜41、比較例49〜50:プリン
卵固めプリンを以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃10分間殺菌し、60℃まで冷却した後、この溶液に卵原料を加えて均質処理する。
3. 容器に充填する
4. 120℃13分レトルト殺菌し、冷却する
卵固めプリンを以下の1.〜4.に従い製造した。
1. 各原料を計量する
2. 90℃10分間殺菌し、60℃まで冷却した後、この溶液に卵原料を加えて均質処理する。
3. 容器に充填する
4. 120℃13分レトルト殺菌し、冷却する
プリンの各成分の配合量と評価結果を表26〜表28に示す。
<評価方法>
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
研究員5名による官能評価。下記4段階評価にて行った。
◎:とても良い ○:よい △:よくない ×:悪い
Claims (8)
- タガトースからなる食品の風味改善剤。
- 風味改善が、酸味マスキング、苦味マスキング、香りマスキング、レトルト臭マスキング、硫黄臭マスキング、魚介臭マスキング及びムレ臭マスキングからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の風味改善剤。
- 風味改善が濃厚感の向上、香ばしさ付与、素材感向上、調理感向上、爽快感向上、冷涼感向上、甘味のキレ向上及び油っぽさの低減からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の風味改善剤。
- タガトースからなる食品の食感改善剤。
- 食感改善が粉っぽさの低減、ソフト感向上、口溶け向上、離水緩和、冷凍耐性、カリカリ感の向上及び噛み応え強化から選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の食感改善剤。
- タガトースを含む食品であって、前記食品が焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー又はプリンであり、前記食品は食感又は風味が改善されている、食品。
- タガトースを焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー及びプリンからなる群から選ばれるいずれかの食品に配合することを特徴とする前記食品の風味を改善する方法。
- タガトースを焼菓子、おのろけ豆、冷菓、チョコレート、卵加工品、固形ルウ、レトルト食品、薫製、乳含有飲料、果汁飲料、野菜飲料、はっ酵乳、ゼリー及びプリンからなる群から選ばれるいずれかの食品に配合することを特徴とする前記食品の食感を改善する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017214926A JP2019083748A (ja) | 2017-11-07 | 2017-11-07 | 食品並びに食品の風味改善及び食感改善 |
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