JP2019082671A - 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法 - Google Patents

3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019082671A
JP2019082671A JP2018075744A JP2018075744A JP2019082671A JP 2019082671 A JP2019082671 A JP 2019082671A JP 2018075744 A JP2018075744 A JP 2018075744A JP 2018075744 A JP2018075744 A JP 2018075744A JP 2019082671 A JP2019082671 A JP 2019082671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
pixel
user
display device
active area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018075744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7120537B2 (ja
Inventor
秀也 高橋
Hideya Takahashi
秀也 高橋
濱岸 五郎
Goro Hamagishi
五郎 濱岸
薫 草深
Kaoru Kusafuka
薫 草深
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Osaka University NUC
Osaka City University
Original Assignee
Kyocera Corp
Osaka University NUC
Osaka City University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp, Osaka University NUC, Osaka City University filed Critical Kyocera Corp
Publication of JP2019082671A publication Critical patent/JP2019082671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7120537B2 publication Critical patent/JP7120537B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】適視距離の設定の自由度が高い3次元表示装置を提供する。【解決手段】3次元表示装置1は、表示パネル5と視差バリア6とを含む。表示パネル5は、x方向およびy方向に格子状に配列された複数のサブピクセル11を含むアクティブエリア51を有する。視差バリア6は、帯状の複数の透光領域62と複数の遮光領域61とを有する。x方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。表示パネル5は、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する。複数の透光領域62の各々は、左眼画像を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、右眼画像を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配置パターンの最小繰り返し単位が、アクティブエリア51上のx方向に並ぶ複数の配列およびy方向に並ぶ複数の配列に跨る。【選択図】図1

Description

本開示は、3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法に関する。
従来、眼鏡を用いずに3次元表示を行うために、画像表示パネルから射出される画像光の一部を右眼に到達させ、画像表示パネルから射出される画像光の他の一部を左眼に到達させる光学素子を備える3次元表示装置が知られている。左右の眼を結ぶ線に沿う方向を水平方向とし、これに直交する方向を垂直方向とするとき、画像表示パネルのサブピクセルは、水平および垂直方向に配列された矩形形状を有する。左右の眼に到達する画像光を制御するために、垂直方向に延びる複数の帯状の開口を有する視差バリアが用いられる。しかし、垂直方向に延びる視差バリアを水平方向に並べて配列すると、モアレの発生等のために画像が見難くなるという問題点がある。そこで、特許文献1では、サブピクセルの対角線方向に延びる帯状の視差バリアが配列された光学素子を備える3次元表示装置が提案されている。
米国特許出願公開第2015/0362740号明細書
3次元表示装置には、3次元画像を観察するのに適した距離である適視距離(OVD:Optimum Viewing Distance)がある。適視距離は、3次元表示装置の使用環境に応じて、適切に設定可能であることが好ましい。
したがって、これらの点に着目してなされた本開示の目的は、適視距離の設定の自由度が高い3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法を提供することにある。
本開示の一実施形態に係る3次元表示装置は、表示装置と光学素子とを備える。表示装置は、第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。光学素子は、帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する。前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。前記表示装置は、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および前記第2サブピクセルに右眼画像を表示する。前記光学素子は、前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並ぶ。前記複数の透光領域の各々は、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記アクティブエリアの前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、aおよびbを自然数とするとき、
Figure 2019082671
となる。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システムは、表示装置と、光学素子と、検出装置と、コントローラとを備える。表示装置は、第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。光学素子は、帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する。検出装置は、利用者の眼の位置を検出する。コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御する。前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。前記表示装置は、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および前記第2サブピクセルに右眼画像を表示する。前記光学素子は、前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並ぶ。前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させる。前記複数の透光領域の各々は、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記アクティブエリアの前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、aおよびbを自然数とするとき、
Figure 2019082671
となる。
本開示の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイは、表示装置と、光学素子と、検出装置と、コントローラと、光学系とを備える。表示装置は、第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。光学素子は、帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する。検出装置は、利用者の眼の位置を検出する。コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御する。光学系は、前記アクティブエリアおよび前記光学素子の前記利用者の眼の配置される側に配置され、前記アクティブエリアの虚像を投影する。前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。前記表示装置は、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および前記第2サブピクセルに右眼画像を表示する。前記光学素子は、前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並ぶ。前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させる。前記複数の透光領域の各々は、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記アクティブエリアの前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、aおよびbを自然数とするとき、
Figure 2019082671
となる。
本開示の一実施形態に係る3次元表示装置は、表示装置と光学素子とを備える。表示装置は、第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に沿って配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。光学素子は、帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する。前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。前記表示装置は、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および前記第2サブピクセルに右眼画像を表示する。前記光学素子は、前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並ぶ。前記複数の透光領域の各々は、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位が、前記アクティブエリア上の第1方向に並ぶ複数の配列および第2方向に並ぶ複数の配列に跨る。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システムは、表示装置と、光学素子と、検出装置と、コントローラとを備える。表示装置は、第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。光学素子は、帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する。検出装置は、利用者の眼の位置を検出する。コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御する。前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。前記表示装置は、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および前記第2サブピクセルに右眼画像を表示する。前記光学素子は、前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並ぶ。前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させる。前記複数の透光領域の各々は、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位が、前記アクティブエリア上の第1方向に並ぶ複数の配列および第2方向に並ぶ複数の配列に跨る。
本開示の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイは、表示装置と、光学素子と、検出装置と、コントローラと、光学系とを備える。表示装置は、第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に沿って配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。光学素子は、帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する。検出装置は、利用者の眼の位置を検出する。コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御する。光学系は、前記アクティブエリアおよび前記光学素子の前記利用者の眼の配置される側に配置され、前記アクティブエリアの虚像を投影する。前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。前記表示装置は、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および前記第2サブピクセルに右眼画像を表示する。前記光学素子は、前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並ぶ。前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させる。前記複数の透光領域の各々は、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位が、前記アクティブエリア上の第1方向に並ぶ複数の配列および第2方向に並ぶ複数の配列に跨る。
本開示の一実施形態に係る3次元表示装置は、表示装置と光学素子とを含む。表示装置は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。表示装置は、複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する。光学素子は、左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。サブピクセルの形成する格子状の配列の第1方向の配列を行、第2方向の配列を列とするとき、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並ぶ。また、隣接する2つの列の間で第1サブピクセルおよび第2サブピクセルが配列された領域が第2方向に第2所定数ずつずれている。第1所定数は第2所定数よりも大きく第2所定数の倍数ではない。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システムは、表示装置、光学素子、検出装置、および、コントローラを含む。表示装置は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。表示装置は、複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する。光学素子は、左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。検出装置は、利用者の左眼および右眼の位置を検出する。コントローラは、検出装置が検出した利用者の左眼および右眼の位置に基づいて、表示境界を移動させる。サブピクセルの形成する格子状の配列の第1方向の配列を行、第2方向の配列を列とするとき、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並ぶ。また、隣接する2つの列の間で前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルが配列された領域が第2方向に第2所定数ずつずれている。第1所定数は第2所定数よりも大きく第2所定数の倍数ではない。
本開示の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイは、表示装置、光学素子、検出装置、コントローラおよび光学系を含む。表示装置は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。表示装置は、複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する。光学素子は、左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。検出装置は、利用者の左眼および右眼の位置を検出する。コントローラは、検出装置が検出した利用者の左眼および右眼の位置に基づいて、表示境界を移動させる。光学系は、アクティブエリアから出射し、光学素子を透過した画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する。サブピクセルの形成する格子状の配列の第1方向の配列を行、第2方向の配列を列とするとき、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並ぶ。また、隣接する2つの列の間で第1サブピクセルおよび第2サブピクセルが配列された領域が第2方向に第2所定数ずつずれている。第1所定数は第2所定数よりも大きく第2所定数の倍数ではない。
本開示の一実施形態に係る3次元表示装置設計方法は、表示装置と光学素子とを含む3次元表示装置の設計方法である。表示装置は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する。表示装置は、複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する。光学素子は、左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。3次元表示装置設計方法は、適視距離を決定するステップと、適視距離に基づいて、左眼画像および右眼画像が表示される第1方向のピッチである画像ピッチを決定するステップとを含む。また、3次元表示装置設計方法は、画像ピッチに基づいて、第1所定数および第2所定数を決定するステップであって、第1所定数は第2所定数より大きい、ステップを含む。さらに、3次元表示装置設計方法は、第1所定数および第2所定数に基づいて、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルの配置方法および光学素子の形状を決定するステップを含む。サブピクセルの形成する格子状の配列の第1方向の配列を行、第2方向の配列を列とするとき、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並ぶ。第1サブピクセルおよび第2サブピクセルは、隣接する2つの列の間で第1サブピクセルおよび第2サブピクセルが配列された領域が第2方向に第2所定数ずつずれる。
本開示の実施形態によれば、適視距離の設定の自由度が高い3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法を提供することができる。
一実施形態に係る3次元表示装置の概略構成図である。 表示パネルの表示面を利用者の眼側から見た図である。 視差バリアの構成例を示す図である。 表示パネルと利用者の眼との位置変化によるサブピクセルの表示変更を説明する図である。 表示パネルと利用者の眼との位置変化によるサブピクセルの表示変更を説明する図である。 表示パネルの表示面を利用者の眼側から見た第2例を示す図である。 図6に示す表示パネルに対し利用者の眼が移動したときのサブピクセルの表示変更を説明する図である。 表示パネルの表示面を利用者の眼側から見た第3例を示す図である。 眼間距離、適視距離、ギャップ、バリアピッチ、および画像ピッチの関係を説明するための模式図である。 一実施形態に係る3次元表示装置の他の概略構成を示す図である。 表示パネルの表示面を利用者の眼側から見た第4例を示す図である。 図11のサブピクセル配置の最小繰り返し単位を説明する図である。 図11の表示パネルの画素および表示境界の配置を説明する図である。 図11に示す表示パネルに対し利用者の眼の位置が移動したときのサブピクセルの表示変更を説明する図である。 表示面のサブピクセル配置の比較例を示す図である。 表示パネルの表示面を利用者の眼側から見た第5例を示す図である。 表示パネルの表示面を利用者の眼側から見た第6例を示す図である。 光学素子をレンチキュラレンズとした場合の3次元表示装置の概略構成図である。 一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)システムの概略構成図である。 図19に示すHUDシステムを搭載した車両の例を示す図である。 3次元表示装置の設計方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の複数の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものである。図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
[3次元表示システムの構成]
本開示の複数の実施形態の1つにかかる3次元表示システム1は、図1に示されるように、検出装置2および3次元表示装置3を含んで構成される。図1は、3次元表示システム1を、この3次元表示装置3により画像を観察する利用者の上方から見た様子を示している。
(検出装置)
検出装置2は、利用者の眼の位置を検出し、後述する3次元表示装置3のコントローラ7に出力する。検出装置2は、例えば、カメラを備えてよい。検出装置2は、カメラによって利用者の顔を撮影してよい。検出装置2は、カメラの撮影画像から左眼および右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置2は、1個のカメラの撮影画像から、左眼および右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。検出装置2は、2個以上のカメラの撮影画像から、左眼および右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置2は、カメラを備えず、装置外のカメラに接続されていてよい。検出装置2は、装置外のカメラからの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外のカメラは、入力端子に直接的に接続されてよい。装置外のカメラは、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。カメラを備えない検出装置2は、カメラが映像信号を入力する入力端子を備えてよい。カメラを備えない検出装置2は、入力端子に入力された映像信号から左眼および右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。
検出装置2は、例えば、センサを備えてよい。センサは、超音波センサまたは光センサ等であってよい。検出装置2は、センサによって利用者の頭部の位置を検出し、頭部の位置に基づいて左眼および右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置2は、1個または2個以上のセンサによって、左眼および右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置2は、左眼および右眼の少なくとも一方の位置の検出結果に基づいて、眼球配列方向に沿った、左眼および右眼の移動距離を検出してもよい。
3次元表示システム1は、検出装置2を備えなくてよい。3次元表示システム1が検出装置2を備えない場合、コントローラ7は、装置外の検出装置からの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外の検出装置は、入力端子に接続されてよい。装置外の検出装置は、入力端子に対する伝送信号として、電気信号および光信号を用いてよい。装置外の検出装置は、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。コントローラ7は、装置外の検出装置から取得した左眼および右眼の少なくとも一方の位置を示す位置座標が入力されてもよい。また、コントローラ7は、位置座標に基づいて、水平方向に沿った、左眼および右眼の移動距離を算出してよい。コントローラ7は、検出装置2から一方の眼の位置のみを取得する場合、使用者の眼間距離の情報または一般的な眼間距離の情報から、他方の眼の位置を推定しうる。
3次元表示装置3の表示パネル5と利用者の眼の相対的位置関係が所定の範囲に限定されている場合、検出装置2は不要である。コントローラ7は、予め設定された眼の位置に基づいて、表示パネル5に画像を表示させることができる。
(3次元表示装置)
本開示の一実施形態において、3次元表示装置3は、照射器4、表示装置としての表示パネル5、および、光学素子としての視差バリア6を含んで構成される。3次元表示装置3は、さらに、コントローラ7を含んで構成しうる。コントローラ7は、3次元表示装置3に含まれず、3次元表示装置3の外部に配置してよい。
照射器4は、表示パネル5の一方の面側に配置され、表示パネル5を面的に照射する。照射器4は、表示パネル5からみて利用者と反対側に配置される。照射器4は、光源、導光板、拡散板、拡散シート等を含んで構成されてよい。照射器4は、光源により照射光を射出し、導光板、拡散板、拡散シート等により照射光を表示パネル5の面方向に均一化する。照射器4は均一化された光を表示パネル5の方に出射する。
表示パネル5は、例えば透過型の液晶表示パネルなどの表示パネルを採用しうる。表示パネル5は、種々な画像をアクティブエリア51に表示する。本開示において、利用者が視覚的に捉える空間での表示パネル5のアクティブエリア51を表示面71とする。利用者と表示パネル51のアクティブエリア51との間にレンズ、凹面鏡および/または凸面鏡等が介在せず、利用者が表示パネル5のアクティブエリア51を直接視覚的に捉えるとき、表示面71は、表示パネル5のアクティブエリア51の位置と一致する。利用者が表示パネル5のアクティブエリア51を虚像として捉えるとき、表示面71は、表示パネル5のアクティブエリア51の虚像の位置と一致する。利用者が表示パネル5のアクティブエリア51を虚像として捉えるとき、利用者は、表示パネル5の実体が無い空間において、表示面71上のアクティブエリア51を視覚的に捉える。表示パネル5は、図2に示されるように、第1方向(x方向)および第1方向に略直交する第2方向(y方向)に区画された区画領域を含むアクティブエリア51を有する。図2において、表示面71はアクティブエリア51に一致する。第1方向(x方向)は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応する。利用者が通常の着席または直立した姿勢で表示パネル5を直接見るタイプの3次元表示装置3において、第1方向は利用者から観た横方向であり、第2方向は利用者から観た縦方向である。以下では、第1方向をx方向、第2方向をy方向として説明する。表示パネル5を示す各図において、x方向は右から左へ向かう方向として示す。y方向は、上から下へ向かう方向として示す。また、x方向およびy方向に直交し、利用者の眼の側に向く方向をz方向とする。
区画領域の各々には、1つのサブピクセル11が対応する。複数のサブピクセル11は、x方向およびy方向に格子状に配列されている。一実施形態において、サブピクセル11は、x方向よりもy方向に長い。各サブピクセル11はR(Red),G(Green),B(Blue)のいずれかの色に対応する。R,G,Bの3つのサブピクセル11は、一組として1つのピクセル12を構成することができる。1つのピクセル12は、1画素と呼びうる。x方向は、例えば、1つのピクセル12を構成する複数のサブピクセル11が並ぶ方向である。x方向のサブピクセル11の配列を「行」と呼ぶ。y方向は、例えば、同じ色のサブピクセル11が並ぶ方向である。y方向のサブピクセル11の配列を「列」と呼ぶ。後述するように、本開示の複数の実施形態の他のいくつかの実施形態においては、サブピクセル11は、y方向よりもx方向に長くすることができる。
表示パネル5としては、透過型の表示パネルに限られず、自発光型の表示パネル等他の表示パネルを使用することもできる。透過型の表示パネルは、液晶パネルの他に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)シャッター式の表示パネルを含む。自発光型の表示パネルは、有機EL(electro-luminescence)、および無機ELの表示パネルを含む。表示パネル5として、自発光型の表示パネルを使用した場合、照射器4は不要となる。
視差バリア6は、サブピクセル11から射出される画像光の光線方向を規定する。視差バリア6は、例えば、図3に示されるように、複数の遮光領域61と複数の透光領域62とを有する。複数の遮光領域61および複数の透光領域62は、所定方向に伸びる帯状(スリット状)としうる。複数の遮光領域61および複数の透光領域62は、第1方向に沿って交互に並びうる。複数の遮光領域61は互いに略等しい幅を有して、x方向に沿って周期的に並ぶ。複数の透光領域62は、互いに略等しい幅を有して、x方向に沿って周期的に並ぶ。サブピクセル11から射出される画像光は、視差バリア6によって、左眼および右眼のそれぞれに対して視認可能な範囲が定まる。視差バリア6は、図1に示されるように、表示パネル5に対して照射器4の反対側に位置することができる。後述するように、他の実施形態においては、視差バリア6は、表示パネル5の照射器4側に位置することができる。
透光領域62は、視差バリア6に入射する光を透過させる部分である。透光領域62は、第1所定値以上の透過率で光を透過させてよい。第1所定値は、例えば略100%であってよいし、100%未満の値であってよい。アクティブエリア51から射出される画像光が良好に視認できる範囲であれば、第1所定値は、100%以下の値、例えば、80%または50%などとしうる。遮光領域61は、視差バリア6に入射する光を遮って殆ど透過させない部分である。言い換えれば、遮光領域61は、表示パネル5のアクティブエリア51に表示される画像が、利用者の眼に到達することを遮る。遮光領域61は、第2所定値以下の透過率で光を遮ってよい。第2所定値は、例えば略0%であってよいし、0%より大きく0%に近い値であってよい。第1所定値は、第2所定値よりも数倍以上、例えば、5倍以上または10倍以上大きい値としうる。
図3に示すように、透光領域62と遮光領域61とは、xy平面に沿う方向に交互に配列される。透光領域62の端部を示す線は、y方向に対して所定角度θで傾斜する方向に延在する。透光領域62の端部を示す線は、透光領域62の端線ともいう。所定角度θは、バリア傾斜角ともいう。θは、0度より大きく90度より小さい角度であってよい。仮に、透光領域62の端線が図3におけるy方向に沿い、サブピクセル11の配列方向に一致する場合、サブピクセル11の配置または透光領域62の寸法に含まれる誤差によって、表示画像においてモアレが認識されやすくなる。透光領域62の端線が図3におけるy方向に対して0度以外の所定の角度を有する方向に延在する場合、サブピクセル11の配置または透光領域62の寸法に含まれる誤差にかかわらず、表示画像においてモアレが認識されにくくなる。
視差バリア6は、第2所定値未満の透過率を有するフィルムまたは板状部材で構成されてよい。この場合、遮光領域61は、当該フィルムまたは板状部材で構成される。この場合、透光領域62は、フィルムまたは板状部材に設けられた開口で構成される。フィルムは、樹脂で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。板状部材は、樹脂または金属等で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。視差バリア6は、フィルムまたは板状部材に限られず、他の種類の部材で構成されてよい。視差バリア6は、遮光性を有する基材で構成されてよい。視差バリア6は、遮光性を有する添加物を含有する基材で構成されてよい。視差バリア6は、透光性を有する基材の上に、遮光性を有する部材が部分的に重なった構成としうる。視差バリア6は、透光性を有する基材の一部に、遮光性を有する部材が添加された構成としうる。
視差バリア6は、液晶シャッターで構成されてよい。液晶シャッターは、印加する電圧に応じて光の透過率を制御しうる。液晶シャッターは、複数の画素で構成され、各画素における光の透過率を制御してよい。液晶シャッターは、光の透過率が高い領域または光の透過率が低い領域を任意の形状に形成しうる。視差バリア6が液晶シャッターで構成される場合、透光領域62は、第1所定値以上の透過率を有する領域としてよい。視差バリア6が液晶シャッターで構成される場合、遮光領域61は、第2所定値以下の透過率を有する領域としてよい。視差バリア6は、微小領域ごとに透光状態と遮光状態とで可変可能なシャッターパネルを含む。当該シャッターパネルは、液晶シャッターの他に、MEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを採用したMEMSシャッターパネルを含む。
図2では、利用者の眼側からみた視差バリア6の輪郭が、表示面71上に示されている。すなわち、図2に示される遮光領域61および透光領域62は、利用者の眼が配置される適視距離の点から表示面71上に射影されたものである。本願において「射影」とは、目的とする物体外のある基準点からその物体上の全ての点を光路に沿って直線で結び、それらの直線とその物体が射影される平面との交点により形成される図形を意味する。また、「射影する」とは、その物体の射影を平面上に形成することを意味する。基準点と物体が射影される平面との間にレンズ、ミラー等の光学素子がある場合は、基準点と物体上の点とを結ぶ直線は、光学素子の有する光学効果により屈折、偏向等を受ける光路に沿うものとする。
図2に示す視差バリア6の透光領域62を透過した画像光は、利用者の眼に到達する。利用者の左眼は、透光領域62に対応する帯状領域として、アクティブエリア51上の左眼可視領域52を視認しうる。視差バリア6の遮光領域61に対応するアクティブエリア51上の左眼遮光領域53から射出される画像光は、利用者の左眼に到達する前に遮光される。利用者の左眼は、遮光領域61に対応するアクティブエリア51上の左眼遮光領域53を殆ど視認できない。左眼可視領域52および左眼遮光領域53は、それぞれ、視差バリア6の透光領域62および遮光領域61が、利用者の左眼が配置される適視距離の点からアクティブエリア51上に射影された領域と一致する。なお、図2では、説明のため、視差バリア6の遮光領域61の背後に位置するアクティブエリア51を表示している。図4〜8、11、12、14においても、説明のため、視差バリア6の遮光領域61の背後に位置するアクティブエリア51を表示している。
図1から理解されるように、3次元表示システム1において、利用者の右眼から見たとき、利用者は、透光領域62を介して、アクティブエリア51上の左眼遮光領域53を少なくとも部分的に視認しうる。視差バリア6の遮光領域61によって画像光が遮られることによって、利用者の右眼は、アクティブエリア51上の左眼可視領域52を少なくとも部分的に視認できない。左眼遮光領域53は、右眼から視認可能な右眼可視領域を含む。左眼遮光領域53は、右眼から視認可能な右眼可視領域にほぼ一致してよい。右眼からの視認が少ない右眼遮光領域は、左眼可視領域52を含む。左眼可視領域52は、右眼遮光領域にほぼ一致してよい。
左眼から視認可能な左眼可視領域52と、右眼から視認可能な右眼可視領域(左眼遮光領域53に含まれる)とに、互いに視差を有する画像を表示することによって、利用者の視界に対して3次元と認識される画像を表示することができる。以下に、左眼に投影するための画像を左眼画像、右眼に投影するための画像を右眼画像と呼ぶ。以上の説明のように、視差バリア6の複数の透光領域62は、左眼可視領域52に表示される左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させる。また、視差バリア6の複数の透光領域62は、左眼遮光領域53に表示される右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる。視差バリア6をシャッターパネルで構成する場合、視差バリア6は、左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させるべく、透光領域62の位置を選択的に変更しうる。視差バリア6をシャッターパネルで構成する場合、視差バリア6は、右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させるべく、透光領域62の位置を選択的に変更しうる。
図1において、コントローラ7は、3次元表示システム1の各構成要素に接続され、各構成要素を制御する。コントローラ7は、例えばプロセッサとして構成される。コントローラ7は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。コントローラ7は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。コントローラ7は、記憶部を備え、記憶部に各種情報、または3次元表示システム1の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。記憶部は、コントローラ7のワークメモリとして機能してよい。
[左眼画像および右眼画像を表示するサブピクセルの配置]
コントローラ7は、利用者の左右の眼の位置と、表示パネル5および視差バリア6の構成に応じて、左眼画像および右眼画像を表示するサブピクセル11を変更する。コントローラ7は、利用者の左右の眼の位置と、表示パネル5および視差バリア6の構成に応じて、複数のサブピクセル11の中から左眼画像を表示する第1サブピクセル11Lと、右眼画像を表示する第2サブピクセル11Rとを決定する。コントローラ7は、1つの最小繰り返し単位に属する複数のサブピクセル11の中から、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとを決定しうる。最小繰り返し単位は、複数あり、各々に複数のサブピクセル11が属している。複数の最小繰り返し単位は、属するサブピクセル群が同じ位置関係で並ぶ。表示面において、複数の最小繰り返し単位は、x方向およびy方向において周期性を持って並んでいる。コントローラ7は、複数の最小繰り返し単位のサブピクセル群に対して、同じ配置パターンで、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとを決定しうる。視差バリア6により、第1サブピクセル11Lは利用者の左眼から視認可能である。視差バリア6により第2サブピクセル11Rは、利用者の右眼から視認可能である。一実施形態に係る第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの配置方法の第1例を、図2を用いて説明する。
(第1例)
図2では、視差バリア6の遮光領域61と透光領域62とのx方向の幅が等しい例を示す。すなわち、3次元表示装置3のバリア開口率は50%である。この場合、左眼遮光領域53は、右眼可視領域に略一致させることができる。しかし、3次元表示装置3のバリア開口率は、50%に限られない。クロストークを低減するために、遮光領域61のx方向の幅を、透光領域62のx方向の幅よりも大きくすることもできる。クロストークは、左眼画像の一部が利用者の右眼に入射し、および/または、右眼画像の一部が利用者の左眼に入射する現象である。遮光領域61のx方向の幅を、透光領域62のx方向の幅よりも大きくした場合、クロストークを低減することができる。その場合、バリア開口率は、50%より小さくなる。
図2において、説明のためサブピクセル11の各々には1〜12の番号のいずれかが付されている。図2は、利用者の眼が表示パネル5に対して基準位置に位置するときを示す図である。図2の番号1〜6のサブピクセル11の各々は、領域の半分以上が左眼可視領域52に属するので、左眼画像を表示する第1サブピクセル11Lとする。図2の番号7〜12のサブピクセル11の各々は、領域の半分以上が左眼遮光領域53(右眼可視領域)に属するので、右眼画像を表示する第2サブピクセル11Rとする。以下の図において、第1サブピクセル11Lは網掛け無しで図示する。また、第2サブピクセル11Rは網掛けをして図示する。
図2においては、バリア開口率を50%としているため、領域の半分が左眼可視領域52に属するか否かを基準としているが、これに限られない。バリア開口率が50%未満のとき、左眼可視領域52と右眼可視領域とは互いに離れ、ともにアクティブエリア51の半分より狭くなる。その場合でも、1つのサブピクセル11の属する領域が右眼可視領域より左眼可視領域52が広ければ、当該サブピクセル11を第1サブピクセル11Lとしうる。1つのサブピクセル11の属する領域が、左眼可視領域52より右眼可視領域が広ければ、当該サブピクセル11を第2サブピクセル11Rとしうる。
1から12の番号が付された12個のサブピクセル11の一纏まりを最小繰り返し単位54とよび、この最小繰り返し単位54に属するサブピクセル11の数を2n(nは自然数)で表す。図2の例では、n=6である。図2において、一纏まりの最小繰り返し単位54のサブピクセル群を、太線で囲んで示す。図2の例において、最小繰り返し単位54は、アクティブエリア51上のx方向に並ぶ複数のサブピクセル11の配列(行)およびy方向に並ぶ複数のサブピクセル11の配列(列)に跨っている。図2において、最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、y方向の同じ位置にx方向に繰り返し同じパターンで配置される。図2において、最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、複数の行に拡がっている。図2において、x方向において隣り合う最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、同じ行に拡がっている。図2において、x方向において隣り合う最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、一部が同じ列に並んでいる。図2において、y方向において隣り合う最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、拡がる列が異なっている。図2において、y方向の正の側に並ぶ最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、x方向の位置が負の側に2サブピクセルずれた位置となっている。
最小繰り返し単位54に属するサブピクセル11の数2nは、表示面71上におけるサブピクセル11のx方向のピッチ(水平ピッチ)Hp、表示面71上におけるy方向のピッチ(垂直ピッチ)Vp、表示面71上におけるバリア傾斜角θ、および、表示面71上における画像ピッチkと、所定の関係を有する。バリア傾斜角θは、適視距離に配置される利用者の眼の位置から表示面71上に射影された視差バリア6の傾斜角である。より具体的には、バリア傾斜角θは、透光領域62および遮光領域61の表示面71上の射影が延在する方向のy方向に対する角度である。画像ピッチkは、利用者の眼が配置される適視距離の点から表示面71上に射影された視差バリア6の遮光領域61および透光領域62のx方向のピッチである。画像ピッチkは、隣接する左眼可視領域52および左眼遮光領域53を合わせた領域の、x方向の幅に等しい。
バリア傾斜角θは、表示面71上に射影された視差バリア6の透光領域62の端線が、自然数a個の水平ピッチHpを横切る間に自然数b個の垂直ピッチVpを横切るように設定される。すなわち、aおよびbを自然数とするとき、次の式(1)で示される。
Figure 2019082671
図2の例では、a=2、b=3である。このようにすることによって、モアレの発生等を低減しつつ、バリア傾斜角θを、表示面71のサブピクセル11の対角線方向以外にも設定することが可能となる。aとbとしては、互いに素となる自然数の組合せを採用することができる。
また、最小繰り返し単位54のサブピクセル11の数2nと画像ピッチkとは、次の式(2)の関係を有する。
Figure 2019082671
図2の例では、k=4Hpとなる。
最小繰り返し単位54は、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rについての同一の配置パターンを有する複数のサブピクセル11の最小の纏まりである。最小繰り返し単位54のサブピクセル11を表示画面上で繰り返し配列することにより、コントローラ7は、全体の画像を規則的に再構成することができる。第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配置は、最小繰り返し単位54に基づいて制御することができる。
図1のコントローラ7は、検出装置2により検出された利用者の両眼の眼の位置に応じて、最小繰り返し単位54に属するサブピクセル11を、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rのいずれかに決定する。図2の例において、1〜6番のサブピクセル11は左眼により視認可能な第1サブピクセル11Lである。7〜12番のサブピクセル11は、右眼により視認可能な第2サブピクセル11Rである。
図4は、適視距離に位置する利用者の眼から見た視差バリア6の位置が、図2の位置からx方向の負の側(矢印の方向)に水平ピッチHpの約1/3だけ相対的に変位した場合の、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配列を示す。このような視差バリア6の変位は、利用者の眼が3次元表示装置3に対して、相対的に左に移動した場合に生じうる。コントローラ7は、1番を付したサブピクセル11の半分以上の領域が左眼遮光領域53に含まれるため、このサブピクセル11を第1サブピクセル11Lから第2サブピクセル11Rに変更している。また、コントローラ7は、7番を付したサブピクセル11の半分以上の領域が左眼可視領域52に含まれるので、このサブピクセル11を第2サブピクセル11Rから第1サブピクセル11Lに変更している。このように、全ての最小繰り返し単位54のサブピクセル群で、1番および7番のサブピクセル11の間で第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rの付け替えが行われる。これによって、使用者の眼の位置が変化しても、表示パネル5は利用者に対して立体画像を表示し続けることができる。
本願において、一群の第1サブピクセル11Lと一群の第2サブピクセル11Rとの間の境界を表示境界と呼ぶ。第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの間は、表示境界により分けられる。表示境界は複数のサブピクセル間の境界を通る。図2において、x方向に隣接する最小繰り返し単位54のサブピクセル群どうしの境界は表示境界に一致する。図2において、最小繰り返し単位54のサブピクセル11内の4番と7番、5番と8番、6番と9番の各サブピクセルの間にも表示境界が通る。図4では、図2において同一の最小繰り返し単位54の4番のサブピクセル11と7番のサブピクセル11との間にあった表示境界が、7番のサブピクセル11と10番のサブピクセル11との間に移動している。図4では、図2において10番のサブピクセル11と隣接する最小繰り返し単位54の1番のサブピクセル11との間にあった表示境界が、1番のサブピクセル11と4番のサブピクセル11との間に移動した。このように、コントローラ7による表示パネル5の制御は、アクティブエリア51上での表示境界を移動させる。それぞれの最小繰り返し単位54で第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの境を変更することは、表示境界を移動させることと実質的に同じことである。
利用者の眼から見た視差バリア6の表示面71に対する相対位置が変化するに従い、コントローラ7は、最小繰り返し単位54のサブピクセル11の中で、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの付け替えを順次行う。図5は、図4の状態からさらに利用者の眼から見た視差バリア6の相対位置が変化した場合の第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配置を示す。表示面71に射影された視差バリア6の位置は、図2の状態からx方向の負の側に水平ピッチHpの2倍ずれている。水平ピッチHpの2倍は、画像ピッチkの半分の長さである。この場合、図2の状態から、最小繰り返し単位54のピクセル群の全てで、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの間の付け替えが生じている。すなわち、1番〜6番のサブピクセル11が、右眼画像を表示する第2サブピクセル11Rとなり、7番〜12番のサブピクセル11が、左眼画像を表示する第1サブピクセル11Lとなっている。この場合、表示境界が表示面71上全体で水平ピッチHpの2倍の距離だけx方向の負の側へ移動したことになる。
(第2例)
図6は、表示パネル5の表示面71を利用者の眼側から見た第2例を示す。図6は、視差バリア6の遮光領域61および透光領域62の配置が第1例と異なっている。この配置の異なりによって、図6は、左眼画像および右眼画像を表示するサブピクセル11の配置が第1例と異なっている。図6の例において、適視距離から見た表示面71上に射影される視差バリア6の遮光領域61および透光領域62の端線の傾きは、図2の例に等しい。すなわち、a=2、b=3である。一方、最小繰り返し単位54に属するサブピクセル数2nは、10に設定される。また、画像ピッチkは10Hp/3となる。すなわち、複数の透光領域62のそれぞれのx方向に沿ったピッチは、x方向に沿うサブピクセル11の幅である水平ピッチHpの非整数倍である。
最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、図6に太線で囲まれた一群のサブピクセル11として示される。図6において、1番〜5番のサブピクセル11は左眼により視認可能な第1サブピクセル11Lである。6番〜10番のサブピクセル11は右眼により視認可能な第2サブピクセル11Rである。図6においても、左眼可視領域52に、半分以上の領域が属するサブピクセル11を第1サブピクセル11Lとする。左眼遮光領域(右眼可視領域)53に半分以上の領域が属するサブピクセル11を第2サブピクセル11Rとする。
図2の例とは異なり、最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、y方向の同じ位置にx方向に繰り返し同じパターンで配置されていない。隣接する複数の最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、互いにxy方向にずれた位置に配置される。図6において、x方向において隣り合う最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、一部が同じ行に拡がっている。図6において、y方向において隣り合う最小繰り返し単位54のサブピクセル群は、一部が同じ列に並んでいる。本発明者らは、このような配置により、最小繰り返し単位54を構成するサブピクセル数2nをbの倍数とは異なる自然数とすることが可能になることを見出した。2nをbの倍数以外からも選択できることにより、画像ピッチkの設定の自由度が大幅に高くなる。
図7は、適視距離に位置する利用者の眼から見た視差バリア6の位置が、図6の位置からx方向の負の側(矢印の方向)に水平ピッチHpの約2/5だけ相対的に変位した場合の、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配列を示す。コントローラ7は、1番を付したサブピクセル11の半分以上の領域が左眼遮光領域53に含まれるため、このサブピクセル11を第1サブピクセル11Lから第2サブピクセル11Rに変更している。また、コントローラ7は、6番を付したサブピクセル11の半分以上の領域が左眼可視領域52に含まれるので、このサブピクセル11を第2サブピクセル11Rから第1サブピクセル11Lに変更している。このように、全ての最小繰り返し単位54のサブピクセル群で、1番および6番のサブピクセル11の間で第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rの付け替えが行われる。表示面71上での視差バリア6の射影の相対位置が変化するに従い、順次最小繰り返し単位54のサブピクセル群内で、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの付け替えが行われる。このように、2nがbの整数倍でない場合でも、コントローラ7は、利用者の眼の位置に応じて第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとを付け替えて、立体画像を表示することができる。
(第3例)
上記図2および図6に示した例では、2つの自然数aおよびbの関係は、a<bであった。自然数aおよびbは、a>bとしてよい。図8は、表示パネル5の表示面71を利用者の眼側から見た第3例を示す。図8に示す第3例では、適視距離から見た表示面71上に射影される視差バリア6の遮光領域61および透光領域62の端線は、水平ピッチHpの5倍の長さを横切る間に、垂直ピッチVpの3倍の長さを横切る。すなわち、a=5、b=3である。また、最小繰り返し単位54に属するサブピクセル11の数は、10である。したがって、画像ピッチkは10Hp/3である。図8に示すように、a>bであっても、3次元表示装置3は良好に動作させることができる。
(第1〜3例における適視距離の設計)
図9を用いて3次元表示装置3の適視距離について説明する。図9は、使用者の眼、表示パネル5および視差バリア6をy方向から見た模式図に、寸法を示す符号を加えたものである。バリアピッチBp、ギャップg、適視距離d、利用者の眼間距離E、および、画像ピッチkの間には、次の式(3)および式(4)が成り立つ。
E:d=k/2:g (3)
d:Bp=(d+g):k (4)
ここで、バリアピッチBpは、視差バリア6の透光領域62のx方向のピッチである。ギャップgは、表示面71と視差バリア6との間の間隔である。ギャップgは、所定距離に相当する。利用者と表示パネル51のアクティブエリア51との間に、レンズ、凹面鏡および/または凸面鏡等の屈折力を有する光学素子を含まないタイプの3次元表示装置3において、バリアピッチBpおよびギャップgは、各デバイスの実物の長さである。
眼間距離Eは、制御できない変数であるため、統計上の平均値とする。ギャップgは、3次元表示装置3ごとに個別に設定することが容易ではない。上記式(3)、(4)から適視距離dを細かく設定するためには、画像ピッチkを細かく設定できることが好ましい。画像ピッチkの値が限定されると、適視距離dの設計の自由度が低くなる。本願では、最小繰り返し単位54に属するサブピクセル11の数2nがbの倍数に限定されないので、画像ピッチkの設計の自由度が高い。その結果、適視距離dの設計の自由度が高い。
また、式(2)および式(4)によれば、表示面71上におけるバリアピッチBpは次の式(5)で表される。
Figure 2019082671
複数の実施形態の1つにおいて、視差バリア6は、表示パネル5と照射器4との間に配置されてもよい。図10は、表示パネル5のアクティブエリア51の利用者の眼が配置される側と反対側に視差バリア6を設ける構成を説明する図である。視差バリア6は、遮光領域61および透光領域62を含む。視差バリア6の背面に位置する照射器4からの光が、視差バリア6の透光領域62を通過し、表示パネル5のアクティブエリア51の左眼可視領域52を通り利用者の左眼に入射する。また、照射器4からの光が、視差バリア6の透光領域62を通過し、表示パネル5の左眼遮光領域(右眼可視領域)52を通り、利用者の右眼に到達する。サブピクセル11のアクティブエリア51上の位置に応じて、左眼から視認可能である第1サブピクセル11Lと右眼から視認可能である第2サブピクセル11Rとを配置し、利用者に対し3次元画像を表示することができる。
図10の構成によれば、表示面71と利用者の眼との間の適視距離をd、表示面71と視差バリア6との間の距離をg、視差バリア6のバリアピッチをBpとするとき、次の式(6)と式(7)とが成り立つ。
E:(d+g)=k/2:g (6)
d:k=(d+g):Bp (7)
上記式(6)、(7)から適視距離dを細かく設定するためには、画像ピッチkを細かく設定できることが望ましい。図10の3次元表示装置3は、最小繰り返し単位54に属するサブピクセル11の数2nがbの倍数に限定されないので、適視距離dの設計の自由度を高くすることができる。
また、式(2)および式(7)によれば、図10の3次元表示装置3のバリアピッチBpは次の式(8)で表される。
Figure 2019082671
(第4例)
図2、図6および図8等の例では、表示パネル5のサブピクセル11はx方向よりもy方向に長い。しかし、本開示の3次元表示装置3において、表示パネル5のサブピクセル11はy方向よりもx方向の長さが長くてよい。また、x方向とy方向の長さを等しくすることもできる。以下において、y方向よりもx方向に長いサブピクセル11を有する表示パネル5を用いる例について説明する。
図11は、表示パネル5の表示面71を利用者の眼側から見た第4例を示す。図11において、表示面71は、アクティブエリア51に一致する。図11は、本開示の一実施形態に係る3次元表示システム1の3次元表示装置3における表示パネル5のアクティブエリア51の構成を示す。図11は、アクティブエリア51上での右眼画像および左眼画像を表示するサブピクセル11の配置を示す。アクティブエリア51には、y方向よりもx方向に長いサブピクセル11が、x方向およびy方向に配列される。この実施形態の3次元表示システム1の構成は、表示パネル5および視差バリア6の構成を除き、図1において示した3次元表示装置3と同じである。図11上において、利用者側から見た視差バリア6の遮光領域61および透光領域62の表示パネル5上への射影が示される。
図11において、各サブピクセル11はR,G,Bのいずれかの色に対応する。R,G,Bの3つのサブピクセル11を一組として1つのピクセル12を構成することができる。y方向は、例えば、1つのピクセル12を構成する複数のサブピクセル11が並ぶ方向である。x方向は、例えば、同じ色のサブピクセル11が並ぶ方向である。
図11において、説明のためサブピクセル11の各々には、1〜26の番号のいずれかが付されている。番号1〜13のサブピクセル11の各々は、領域の半分以上が左眼可視領域52に属するので、左眼画像を表示する第1サブピクセル11Lとする。番号14〜26のサブピクセル11の各々は、領域の半分以上が左眼遮光領域53に属するので、右眼画像を表示する第2サブピクセル11Rとする。
一実施形態において、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rは、次のようなルールで配列することができる。
まず、x方向の最も負の側に位置する列のサブピクセル11の番号に1が割り当てられる。図2では右上端のサブピクセル11の番号に1が割り当てられている。例えば、番号1が割り当てられるサブピクセル11は、基準位置において、左眼画像が表示されるべき連続する第1サブピクセル11Lのy方向の配列の最も負の側の端(図2において上端)にあるサブピクセル11である。基準位置は、表示パネル5、視差バリア6および利用者の眼が基準となる位置にあることを意味する。基準位置は、表示パネル5、視差バリア6および利用者の位置関係が、利用者の眼が表示パネル5および視差バリア6の中心を正面から見るときの位置関係とすることができる。
番号1が割り当てられた列において、y方向に向かって各サブピクセル11に1〜2r(rは正の整数)の番号が昇順で割り当てられる。rは第1所定数である。第1所定数rは、片方の眼に割り振られるサブピクセル11の数ということができる。番号が2rに到達した後は1に戻ることで、同じ列のサブピクセル11に1〜2rの番号が繰り返し割り当てられる。図2の例では、rは13である。
番号が割り当てられた列の各サブピクセル11の番号にt(tはr以下の正の整数)を加えた番号を、x方向(図2において左側)に隣接する列の隣接するサブピクセル11に割り当てる。tは第2所定数である。第2所定数tは、左眼可視領域52および左眼遮光領域53の間の境界が、1ピクセル分x方向に進む間にy方向に通過するサブピクセル11の数ということができる。第2所定数tを加えた番号が2rを超える場合、第2所定数tを加えた番号から2rを引いた番号が隣接するサブピクセル11に割り当てられる。この操作を、順次隣接する列に対して繰り返す。図11の例では第2所定数tは9である。
表示パネル5および視差バリア6に対し利用者の眼が基準位置にあるとき、上記のように、番号が与えられたサブピクセル11のうち、番号が1〜rのサブピクセル11は、左眼画像を表示する第1サブピクセル11Lになる。また、番号がr+1〜2rのサブピクセル11は、右眼画像を表示する第2サブピクセル11Rになる。
表示面71上におけるサブピクセル11の1画素のy方向の長さを垂直ピッチVp,表示面71上におけるx方向の長さを水平ピッチHpとするとき、第2所定数tとバリア傾斜角θとは、式(9)を満たす。
tanθ=Hp/tVp 式(9)
サブピクセル11の水平ピッチHpをピクセルピッチともいう。
図11の表示面71の第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配置は、図12に太線で示す最小繰り返し単位54のサブピクセル群を表示面71上に繰り返し配置したものと同じものと考えることができる。透光領域62の端線は、x方向に1個の水平ピッチHpを横切る間に9個の垂直ピッチVpを横切っている。第1所定数rは最小繰り返し単位54に含まれるサブピクセル11の数2nの半分(すなわちn)に等しい。自然数aに相当する数は1であり、第2所定数tは、bと同じものである。第1〜3例の図2、6および8等の表示面71と図11の表示面71との第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rの付け替えは、実質的に同じ方法として行うことができる。しかしながら、以下の説明では、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの付け替えを、図2、6および8等の表示面71における説明とは異なり、表示境界の移動に着目して説明する。
図13に示すように、番号1〜13に対応する第1サブピクセル11Lと、番号14〜26に対応する第2サブピクセル11Rとは、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの間の境界を通る仮想的な表示境界15によって分けることができる。表示境界15は、図13において太線で強調して示す。表示境界15は周期的な段差を有する階段状の形状を有する。
コントローラ7は、検出装置2により検出される利用者の眼の位置に基づいて、表示境界15を移動させることができる。図14は、利用者の眼から見た視差バリア6の位置が、図11の位置からx方向の負の側(矢印の方向)に相対的に変位した場合の、表示境界15の位置を示す。このような動きは、利用者の眼が相対的に左に移動した場合に生じうる。図14において、図11および図13と同じサブピクセル11には、同じ番号を付している。図14に示すように、利用者の眼の位置が変化すると、コントローラ7は、表示境界15をずらして、一部の第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとを付け替える。例えば、図14の例では、図11および図13の左眼画像を表示する11〜13番の第1サブピクセル11Lが、右眼画像を表示する第2サブピクセル11Rに変更されている。また、図11および図13の右眼画像を表示する24〜26番の第2サブピクセル11Rが、左眼画像を表示する第1サブピクセル11Lに変更されている。全体として、表示境界15は、y方向の負の側(図14において上方向)に垂直ピッチVpの大きさの3倍ずれている。コントローラ7が付け替える第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの数は、利用者の眼の位置の変位量によって異なる。
図13に示すように、第1サブピクセル11Lおよび前記第2サブピクセル11Rは、それぞれの列において第1所定数r個のサブピクセル11が連続して並ぶ。また、隣接する2つの列の間で第1サブピクセル11Lおよび前記第2サブピクセル11Rが配列された領域がy方向に第2所定数t個ずつずれている。第1所定数rは第2所定数tよりも大きく第2所定数tの倍数ではなくてよい。第1所定数rが第2所定数tの倍数ではないとき、図13に両矢印で示すように、同じ形の表示境界15が、y方向およびx方向の双方に傾いた斜め方向に周期的に繰り返し配列されている。これに対して、後述する図15の比較例では、同じ形の表示境界15がx方向に周期的に繰り返し配列される。
図15から図17を用いて、本開示の3次元表示装置3および3次元表示システム1が、比較例に比べて画像ピッチkを細かく設定できることを説明する。
(比較例)
図15は、比較例に係る3次元表示装置の表示面71上の第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとの配置を示す図である。図15上には、左眼可視領域52と左眼遮光領域53との間の境界線が、斜め方向に延びる直線で示されている。図15のサブピクセル11の配置では、第1所定数r=18、第2所定数t=9としている。第1サブピクセル11Lには、番号1〜18が付されている、第2サブピクセル11Rには、番号19〜36が付されている。図15に示すように、r=2tとなるようにして、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rの配置を決めると、画像ピッチkの値がサブピクセル11の水平ピッチHpの4倍に限定される。
図15のように、サブピクセル11を有する表示パネル5が与えられた場合、画像ピッチkをサブピクセル11の水平ピッチHpの整数倍とする構成は最も採用し易い構成である。この構成であれば、常にx方向に第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rが、2つずつ繰り返し整然と配列される。また、引用文献1のサブピクセルの対角線方向に延びる視差バリア6を有する3次元表示装置においても、画像ピッチkは水平ピッチHpの整数倍である。さらに、x方向の視差を与えるために、表示境界15を水平方向にずらして配列することは直感的にも理解しやすい。
しかし、前述のように、本願発明者らが鋭意検討したところ、本開示の方法に従えば、画像ピッチkを水平ピッチHpの整数倍に限定することなく、左眼用の第1サブピクセル11Lおよび右眼用の第2サブピクセル11Rを配置することが可能であることが分かった。これにより、画像ピッチkを水平ピッチHpを単位とするよりも細かく設定することが可能になる。画像ピッチkは、次の式により決定される。
k=Hp×2r/t (10)
すなわち、画像ピッチkは、第1所定数rの2倍を第2所定数tで割った商にサブピクセル11の第1方向のピッチである水平ピッチHpをかけた値に略等しくなる。画像ピッチkが決定されると、画像ピッチk、適視距離dおよびギャップgに基づいて、バリアピッチBpを決めることができる。上述の図11のサブピクセル11の配置は、このような発想に基づくものである。以下に、本開示の実施形態に係る、表示面71上のサブピクセル11の他の配置例を図16および図17に示す。
(第5例および第6例)
図16は、第1所定数r=17、第2所定数t=9として設計した表示面71の、右眼画像および左眼画像を表示するサブピクセル11の配置の第5例を示している。第1所定数rは第2所定数tより大きく第2所定数tの整数倍ではない。このサブピクセル11の配置によれば、画像ピッチkは、水平ピッチHpの34/9(約3.78)倍となる。
図17は、第1所定数r=19、第2所定数t=9として設計した表示面71の、右眼画像および左眼画像を表示するサブピクセル11の配置の第6例を示している。第1所定数rは第2所定数tより大きく第2所定数tの整数倍ではない。このサブピクセル11の配置によれば、画像ピッチkは、水平ピッチHpの38/9(約4.22)倍となる。
図16および図17によれば、画像ピッチkは水平ピッチHpの整数倍とは異なる倍数となっている。このように、第1所定数rと第2所定数tの値を適宜設定することによって、画像ピッチkの大きさを、より細かく設定することができる。これにより、本開示の3次元表示装置3では、適視距離dをより高い自由度で設定することが可能になる。
また、上記図11、図16および図17に例示の実施形態では、サブピクセル11の垂直ピッチVpよりも視差方向であるx方向の水平ピッチHpの方が長い。このようにサブピクセル11が配置されている場合、画像ピッチkを水平ピッチHpの整数倍に限定してしまうと、サブピクセル11の水平ピッチHpが垂直ピッチVpよりも短い場合と比較して、適視距離dの設定の自由度が特に低く、設計上の制約となる。本開示の3次元表示システム1は、サブピクセル11が視差方向に長くなるように配列された場合に、適視距離dの設定の制約を少なくすることができ、特に有効である。
[光学素子にレンチキュラレンズを使用する例]
図18に、複数の実施形態の1つにかかる3次元表示システム1が示される。上述の各実施形態では、3次元表示装置3が光学素子として視差バリア6を有するものとした。3次元表示装置3は、光学素子として、視差バリア6に代えて、レンチキュラレンズ9を有することができる。この場合、レンチキュラレンズ9は、x方向およびy方向に対して、斜め方向に延びる微細な細長い半円筒型のシリンドリカルレンズ10を配列して構成されうる。
図18の3次元表示システムは、利用者が表示パネル5を直接見るタイプのものなので、利用者が視覚的に捉える空間での表示面71は、アクティブエリア51に一致する。適視距離に位置する利用者の左眼および右眼からそれぞれ視認可能な表示パネル5のアクティブエリア51上の領域を左眼可視領域52および左眼遮光領域53(右眼可視領域)とすることができる。レンチキュラレンズ9は、表示パネル5の左眼可視領域52から射出された左眼画像の画像光の少なくとも一部を利用者の左眼に向けて偏向する。レンチキュラレンズ9は、表示パネル5の左眼遮光領域53(右眼可視領域)から射出された右眼画像の画像光の少なくとも一部を適視距離に位置する利用者の右眼に向けて偏向する。すなわち、レンチキュラレンズ9は、左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる光学素子である。
光学素子にレンチキュラレンズ9を用いた場合も、視差バリア6を用いた場合と同様の効果が得られる。画像ピッチkは、左眼可視領域52の第1方向に沿うピッチとすることができる。バリア傾斜角θは、左眼可視領域52のアクティブエリア51上のy方向に対する角度とすることができる。アクティブエリア51上の左眼画像および右眼画像の各サブピクセル11の表示位置は、レンチキュラレンズ9の各シリンドリカルレンズ10による画像光の屈折、偏向等の効果が考慮される。
[ヘッドアップディスプレイ]
複数の実施形態の1つにおいて、図19に示されるように、3次元表示システム1は、ヘッドアップディスプレイ100に搭載されうる。ヘッドアップディスプレイ100は、HUD(Head Up Display)ともいう。HUD100は、3次元表示システム1と、光学部材110と、被投影面130を有する被投影部材120とを備える。光学部材110および被投影部材120は、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系に含まれる。本開示において、光学部材110および被投影部材120をまとめて、単に光学系と呼ぶ場合がある。HUD100は、3次元表示システム1から射出される画像光を、光学部材110を介して被投影部材120に到達させる。HUD100は、被投影部材120で反射させた画像光を、利用者の左眼および右眼に到達させる。つまり、HUD100は、破線で示される光路140に沿って、3次元表示システム1から利用者の左眼および右眼まで画像光を進行させる。利用者は、光路140に沿って到達した画像光を、虚像150として視認しうる。3次元表示システム1は、利用者の左眼および右眼の位置に応じて表示を制御することによって、利用者の動きに応じて立体視を提供しうる。
HUD100において、表示面71は、虚像150の表示される位置に位置する。虚像150が表示される位置とは、アクティブエリア51に表示される画像を、利用者が虚像として視覚的に捉える位置である。HUD100において、表示パネル5のアクティブエリア51上でのバリア傾斜角θは、表示面71上に射影される視差バリア6の複数の透光領域62の第2方向に対する角度である。HUD100は、利用者の眼が配置される適視距離dの点から虚像を結像する光学系を介して、表示パネル5および視差バリア6を表示面71上へ射影する。例えば、バリア傾斜角θは、虚像として利用者に視認される表示面71上で、前述の式(1)を満たすように設定される。表示パネル5の表示面71上での画像ピッチkは、表示面71上に射影される視差バリア6の複数の透光領域62のx方向のピッチである。画像ピッチkは、前述の式(2)を満たすように設定される。本開示のHUD100は、画像ピッチkを水平ピッチHpの整数倍とする必要がないので、設計の自由度が高い。
HUD100において、利用者は、適視距離dから虚像としての表示面71を視認する。虚像系においても、式(3)〜式(10)が成り立つ。虚像系において、バリアピッチBpは、視差バリア6の虚像における透光領域62のx方向のピッチであり、ギャップgは、表示パネル5のアクティブエリア51の虚像と視差バリア6の虚像との間の間隔であり、適視距離dは、表示パネル5のアクティブエリア51の虚像(表示面71)と利用者との距離であり、画像ピッチkは、視差バリア6の複数の透光領域62を表示面71に射影した際のx方向のピッチである。
図20に示されるように、HUD100、3次元表示システム1および3次元表示装置3は、移動体に搭載されてよい。HUD100、3次元表示システム1および3次元表示装置3は構成の一部を、当該移動体が備える他の装置、部品と兼用してよい。例えば、移動体は、ウインドシールドをHUD100の被投影部材120として兼用してよい。
本開示における「移動体」には、車両、船舶、航空機を含む。本開示における「車両」には、自動車および産業車両を含むが、これに限られず、鉄道車両および生活車両、滑走路を走行する固定翼機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。本開示における船舶には、マリンジェット、ボート、タンカーを含む。本開示における航空機には、固定翼機、回転翼機を含む。
[3次元表示装置等の設計方法]
図21を用いて、本開示の3次元表示装置3、3次元表示システム1およびHUD100(以下、「3次元表示装置等」とする)の設計方法について、図11、図15〜図17の例に基づいて説明する。3次元表示装置等の設計方法は、表示パネル5のサブピクセル11の配置および視差バリア6の形状等を設計する方法を含む。
本開示の3次元表示装置等は、種々の利用環境において使用される。そのため、利用環境に応じて、視差バリア6から利用者の眼までの距離に要求される仕様が、ある程度決定される。例えば、HUDを車両に搭載した場合、利用者である運転者の頭部の位置はある程度の範囲に限られる。また、パチンコまたはスロットマシン等の遊戯機器に採用され場合も、遊戯機器の表示画面から利用者の眼までの距離は、ある程度限られる。そのため、本開示の3次元表示装置等の設計では、まず、はじめに利用用途に応じた、適視距離dが決定される(ステップS01)。適視距離dは、ある程度の範囲を有する距離として決定されてよい。
次に、ステップS01で決定された適視距離d、利用者の平均的な眼間距離E、表示面71と視差バリア6との間のギャップgの採用可能な範囲等のパラメータに基づいて、許容できる画像ピッチkの範囲が決定される(ステップS02)。ここで、注目すべきは、本開示の設計方法によれば、画像ピッチkの決定において、表示パネル5の水平ピッチHpの整数倍の大きさに制約される必要がないことである。
次に、画像ピッチkが、ステップS02により決定された画像ピッチkの範囲となるように、正の整数の第1所定数rおよび第2所定数tが決定される(ステップS03)。画像ピッチkと第1所定数rおよび第2所定数tとの間には、前述の式(10)の関係が成立する。決定された第1所定数rおよび第2所定数tは、コントローラ7に記憶され、使用される。コントローラ7は、第1所定数rおよび第2所定数tを、3次元表示装置等の使用時に、第1サブピクセル11Lおよび第2サブピクセル11Rを、表示パネル5のアクティブエリア51上のサブピクセル11に割り当てるために使用する。
第1所定数rおよび第2所定数tが決定されると、前述の式(9)
に基づいて、視差バリア6のバリア傾斜角θを求めることができる。また、画像ピッチk、適視距離dおよびギャップgから、視差バリア6のバリアピッチBpが決定される。これによって、視差バリア6の形状が決定される(ステップS04)。
以上のようにして、3次元表示装置等の、サブピクセル11の配置方法および視差バリア6の形状が決定する。これによって、所望の適視距離dに応じて3次元表示装置等を形成することができる。
本開示に係る構成は、以上説明してきた実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
本開示において「第1」および「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」および「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1方向は、第2方向と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」および「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠、大きい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
1 3次元表示システム
2 検出装置
3 3次元表示装置
4 照射器
5 表示パネル(表示装置)
6 視差バリア(光学素子)
7 コントローラ
8 移動体
9 レンチキュラレンズ(光学素子)
10 シリンドリカルレンズ
11 サブピクセル
11L 第1サブピクセル
11R 第2サブピクセル
12 ピクセル
15 表示境界
51 アクティブエリア
52 左眼可視領域
53 左眼遮光領域
54 最小繰り返し単位
61 遮光領域
62 透光領域
71 表示面
100 ヘッドアップディスプレイ
110 光学部材
120 被投影部材
130 被投影面
140 光路
150 虚像

Claims (32)

  1. 第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する表示装置と、
    帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する光学素子と、を備え、
    前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応し、
    前記表示装置は、
    前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、
    前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および
    前記第2サブピクセルに右眼画像を表示し、
    前記光学素子は、
    前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並び、
    前記複数の透光領域の各々は、
    前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記アクティブエリアの前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、
    前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、
    aおよびbを自然数とするとき、
    Figure 2019082671
    となる、3次元表示装置。
  2. 請求項1に記載の3次元表示装置であって、
    nを自然数とするとき、利用者の眼が配置される適視距離の点から射影される前記複数の透光領域の前記表示面上での前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    である、3次元表示装置。
  3. 請求項2に記載の3次元表示装置であって、
    2nは、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位を構成するサブピクセルの数である、
    3次元表示装置。
  4. 請求項2または3に記載の3次元表示装置であって、
    2nは、bの倍数とは異なる自然数である、
    3次元表示装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記光学素子が前記アクティブエリアの前記利用者の眼が配置される側に配置され、dを前記光学素子と前記利用者の眼との間の適視距離とし、gを前記アクティブエリアと前記光学素子との間の距離とするとき、前記複数の透光領域の前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    である、3次元表示装置。
  6. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記光学素子が前記アクティブエリアの前記利用者の眼が配置される側と反対側に配置され、dを前記アクティブエリアと前記利用者の眼との間の適視距離とし、gを前記アクティブエリアと前記光学素子との間の距離とするとき、前記複数の透光領域の前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    である、3次元表示装置。
  7. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記アクティブエリアおよび前記光学素子の前記利用者の眼が配置される側に、前記アクティブエリアの虚像を投影する光学系を備え、
    前記ピッチは、前記適視距離の点から前記光学系を通して射影される前記複数の透光領域の前記表示面上での前記第1方向に沿ったピッチである、
    3次元表示装置。
  8. 第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する表示装置と、
    帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する光学素子と、
    利用者の眼の位置を検出する検出装置と、
    前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応し、
    前記表示装置は、
    前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、
    前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および
    前記第2サブピクセルに右眼画像を表示し、
    前記光学素子は、
    前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並び、
    前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させ、
    前記複数の透光領域の各々は、
    前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記アクティブエリアの前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、
    前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、
    aおよびbを自然数とするとき、
    Figure 2019082671
    となる、3次元表示システム。
  9. 請求項8に記載の3次元表示システムであって、
    nを自然数とするとき、利用者の眼が配置される適視距離の点から射影される前記複数の透光領域の前記表示面上での前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    であり、
    前記コントローラは、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルからなる2n個のサブピクセルの配置パターンを最小繰り返し単位として、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記最小繰り返し単位において前記第1サブピクセルと前記第2サブピクセルとの付け替えを行う、
    3次元表示システム。
  10. 第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する表示装置と、
    帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する光学素子と、
    利用者の眼の位置を検出する検出装置と、
    前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御するコントローラと、
    前記アクティブエリアおよび前記光学素子の前記利用者の眼の配置される側に配置された、前記アクティブエリアの虚像を投影する光学系と、
    を備え、
    前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応し、
    前記表示装置は、
    前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、
    前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および
    前記第2サブピクセルに右眼画像を表示し、
    前記光学素子は、
    前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並び、
    前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させ、
    前記複数の透光領域の各々は、
    前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記アクティブエリアの前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、
    前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、
    aおよびbを自然数とするとき、
    Figure 2019082671
    となる、ヘッドアップディスプレイ。
  11. 請求項10に記載のヘッドアップディスプレイであって、
    nを自然数とするとき、利用者の眼が配置される適視距離の点から前記光学系を通して射影される前記複数の透光領域の前記表示面上での前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    であり、
    前記コントローラは、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルからなる2n個のサブピクセルの配置パターンを最小繰り返し単位として、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記最小繰り返し単位において前記第1サブピクセルと前記第2サブピクセルとの付け替えを行う、
    ヘッドアップディスプレイ。
  12. 第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する表示装置と、
    帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する光学素子と、を備え、
    前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応し、
    前記表示装置は、
    前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、
    前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および
    前記第2サブピクセルに右眼画像を表示し、
    前記光学素子は、
    前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並び、
    前記複数の透光領域の各々は、
    前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位が、前記アクティブエリア上の第1方向に並ぶ複数の配列および第2方向に並ぶ複数の配列に跨る、
    3次元表示装置。
  13. 請求項12に記載の3次元表示装置であって、
    前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、
    前記表示面上における前記透光領域と隣接する前記遮光領域との境界の傾きは、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第1方向に沿った大きさをHpとし、
    前記表示面上における前記サブピクセルの前記第2方向に沿った大きさをVpとし、
    前記透光領域の前記第2方向に対する角度をθとし、
    aおよびbを自然数とするとき、
    Figure 2019082671
    となる、3次元表示装置。
  14. 請求項13に記載の3次元表示装置であって、
    前記複数の透光領域は、前記第1方向に沿って周期的に並ぶ、
    3次元表示装置。
  15. 請求項13または14に記載の3次元表示装置であって、
    前記複数の透光領域の前記第1方向に沿ったピッチは、前記第1方向に沿った前記サブピクセルの大きさの非整数倍である、
    3次元表示装置。
  16. 請求項13乃至15のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    nを自然数とするとき、利用者の眼が配置される適視距離の点から射影される前記複数の透光領域の前記表示面上での前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    である、3次元表示装置。
  17. 請求項16に記載の3次元表示装置であって、
    2nは、前記最小繰り返し単位を構成するサブピクセルの数である、
    3次元表示装置。
  18. 請求項16または17に記載の3次元表示装置であって、
    2nは、bの倍数とは異なる自然数である、3次元表示装置。
  19. 請求項16乃至18のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記光学素子が、前記アクティブエリアの前記利用者の眼が配置される側に配置され、dを前記光学素子と前記利用者の眼との間の適視距離とし、gを前記アクティブエリアと前記光学素子との間の距離とするとき、前記複数の透光領域の前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    である、3次元表示装置。
  20. 請求項16乃至18のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記光学素子が前記アクティブエリアの前記利用者の眼が配置される側と反対側に配置され、dを前記アクティブエリアと前記利用者の眼との間の適視距離とし、gを前記アクティブエリアと前記光学素子との間の距離とするとき、前記複数の透光領域の前記第1方向に沿ったピッチは、
    Figure 2019082671
    である、3次元表示装置。
  21. 請求項16乃至18のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記アクティブエリアおよび前記光学素子の前記利用者の眼が配置される側に、前記アクティブエリアの虚像を投影する光学系を備え、前記ピッチは、前記適視距離の点から前記光学系を通して射影される前記複数の透光領域の前記表示面上での前記第1方向に沿ったピッチである、
    3次元表示装置。
  22. 第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する表示装置と、
    帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する光学素子と、
    利用者の眼の位置を検出する検出装置と、
    前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応し、
    前記表示装置は、
    前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、
    前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および
    前記第2サブピクセルに右眼画像を表示し、
    前記光学素子は、
    前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並び、
    前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させ、
    前記複数の透光領域の各々は、
    前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位が、前記アクティブエリア上の第1方向に並ぶ複数の配列および第2方向に並ぶ複数の配列に跨る、
    3次元表示システム。
  23. 第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有する表示装置と、
    帯状の複数の透光領域、および帯状の複数の遮光領域を有する光学素子と、
    利用者の眼の位置を検出する検出装置と、
    前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示装置を制御するコントローラと、
    前記アクティブエリアおよび前記光学素子の前記利用者の眼の配置される側に配置された、前記アクティブエリアの虚像を投影する光学系と、
    を備え、
    前記第1方向は、利用者の両眼に視差を与える方向に対応し、
    前記表示装置は、
    前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルを含み、
    前記第1サブピクセルに左眼画像を表示し、および
    前記第2サブピクセルに右眼画像を表示し、
    前記光学素子は、
    前記透光領域および前記遮光領域が前記第1方向に沿って交互に並び、
    前記コントローラは、前記検出装置が検出した前記利用者の眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させ、
    前記複数の透光領域の各々は、
    前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させ、
    前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置パターンの最小繰り返し単位が、前記アクティブエリア上の第1方向に並ぶ複数の配列および第2方向に並ぶ複数の配列に跨る、
    ヘッドアップディスプレイ。
  24. 利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有し、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる光学素子と、
    を備え、
    前記サブピクセルの形成する格子状の配列の前記第1方向の配列を行、前記第2方向の配列を列とするとき、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並び、隣接する2つの列の間で前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルが配列された領域が前記第2方向に第2所定数ずつずれており、前記第1所定数は前記第2所定数よりも大きく前記第2所定数の倍数ではない3次元表示装置。
  25. 請求項24に記載の3次元表示装置であって、
    前記サブピクセルは前記第2方向よりも前記第1方向に長い3次元表示装置。
  26. 請求項24または25に記載の3次元表示装置であって、
    前記光学素子は、前記アクティブエリアから所定距離離れて設けられ、スリット状に配列された遮光領域および透光領域を含み、前記第1サブピクセルを前記利用者の左眼から視認可能とし、前記第2サブピクセルを前記利用者の右眼から視認可能とする3次元表示装置。
  27. 請求項26に記載の3次元表示装置であって、
    前記利用者が視覚的に捉える空間での前記アクティブエリアを表示面とするとき、前記利用者から視認される前記表示面上の前記遮光領域および前記透光領域の第1方向のピッチは、前記第1所定数の2倍を前記第2所定数で割った商に前記サブピクセルの第1方向のピッチをかけた値に略等しい3次元表示装置。
  28. 請求項24または25に記載の3次元表示装置であって、
    前記光学素子は、前記アクティブエリアから所定距離離れて設けられたレンチキュラレンズであり、前記第1サブピクセルを前記利用者の左眼から視認可能とし、前記第2サブピクセルを前記利用者の右眼から視認可能とする3次元表示装置。
  29. 請求項24乃至28のいずれか一項に記載の3次元表示装置であって、
    前記アクティブエリアから射出し、前記光学素子を透過した画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系を備える3次元表示装置。
  30. 利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有し、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる光学素子と、
    前記利用者の左眼および右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記検出装置が検出した前記利用者の前記左眼および前記右眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させるコントローラと、
    を備え、
    前記サブピクセルの形成する格子状の配列の前記第1方向の配列を行、前記第2方向の配列を列とするとき、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並び、隣接する2つの列の間で前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルが配列された領域が前記第2方向に第2所定数ずつずれており、前記第1所定数は前記第2所定数よりも大きく前記第2所定数の倍数ではない3次元表示システム。
  31. 利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有し、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる光学素子と、
    前記利用者の左眼および右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記検出装置が検出した前記利用者の前記左眼および前記右眼の位置に基づいて、前記表示境界を移動させるコントローラと、
    前記アクティブエリアから出射し、前記光学素子を透過した画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系と
    を備え、
    前記サブピクセルの形成する格子状の配列の前記第1方向の配列を行、前記第2方向の配列を列とするとき、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並び、隣接する2つの列の間で前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルが配列された領域が前記第2方向に第2所定数ずつずれており、前記第1所定数は前記第2所定数よりも大きく前記第2所定数の倍数ではないヘッドアップディスプレイ。
  32. 利用者の両眼に視差を与える方向に対応する第1方向および該第1方向に略直交する第2方向に格子状に配列された複数のサブピクセルを備えるアクティブエリアを有し、前記複数のサブピクセル間の境界を通る複数の表示境界によって分けられる第1サブピクセルおよび第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像および右眼画像を表示する表示装置と、前記左眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の左眼に向かう光路の方向に透過させ、前記右眼画像の少なくとも一部を選択的に利用者の右眼に向かう光路の方向に透過させる光学素子とを含む3次元表示装置の設計方法であって、
    適視距離を決定するステップと、
    前記適視距離に基づいて、前記左眼画像および前記右眼画像が表示される前記第1方向のピッチである画像ピッチを決定するステップと、
    前記画像ピッチに基づいて、第1所定数および第2所定数を決定するステップであって、前記第1所定数は前記第2所定数より大きい、ステップと、
    前記第1所定数および前記第2所定数に基づいて、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの配置方法および前記光学素子の形状を決定するステップであって、前記サブピクセルの形成する格子状の配列の前記第1方向の配列を行、前記第2方向の配列を列とするとき、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルは、それぞれの列において第1所定数のサブピクセルが連続して並び、隣接する2つの列の間で前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルが配列された領域が前記第2方向に第2所定数ずつずれている、ステップと
    を有する3次元表示装置設計方法。
JP2018075744A 2017-10-31 2018-04-10 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法 Active JP7120537B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017210105 2017-10-31
JP2017210105 2017-10-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019082671A true JP2019082671A (ja) 2019-05-30
JP7120537B2 JP7120537B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=66670437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018075744A Active JP7120537B2 (ja) 2017-10-31 2018-04-10 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7120537B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021065826A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08
CN114503555A (zh) * 2019-10-01 2022-05-13 京瓷株式会社 三维显示装置、三维显示系统及移动体
WO2022163728A1 (ja) * 2021-01-26 2022-08-04 京セラ株式会社 3次元表示装置
CN115462067A (zh) * 2020-04-28 2022-12-09 京瓷株式会社 眼间距离测量方法以及校正方法
WO2023068087A1 (ja) * 2021-10-18 2023-04-27 ソニーグループ株式会社 ヘッドマウントディスプレイ、情報処理装置および情報処理方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104198A (ja) * 2009-02-09 2009-05-14 Nec Corp 立体画像表示装置及び立体画像表示方法
JP2014016477A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Panasonic Corp 映像表示装置
JP2015194709A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像表示装置
US20160065951A1 (en) * 2014-09-03 2016-03-03 Samsung Display Co., Ltd. Three-dimensional image display device
US20160142704A1 (en) * 2014-11-14 2016-05-19 Samsung Display Co., Ltd. Stereoscopic image display device
US20160150220A1 (en) * 2014-11-24 2016-05-26 Samsung Display Co., Ltd. Three dimensional image display device

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104198A (ja) * 2009-02-09 2009-05-14 Nec Corp 立体画像表示装置及び立体画像表示方法
JP2014016477A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Panasonic Corp 映像表示装置
JP2015194709A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像表示装置
US20160065951A1 (en) * 2014-09-03 2016-03-03 Samsung Display Co., Ltd. Three-dimensional image display device
US20160142704A1 (en) * 2014-11-14 2016-05-19 Samsung Display Co., Ltd. Stereoscopic image display device
US20160150220A1 (en) * 2014-11-24 2016-05-26 Samsung Display Co., Ltd. Three dimensional image display device

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021065826A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08
JPWO2021065825A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08
WO2021065825A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 京セラ株式会社 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイ、および移動体
WO2021065826A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 京セラ株式会社 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイ、および移動体
JP7325520B2 (ja) 2019-09-30 2023-08-14 京セラ株式会社 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイ、および移動体
JP7325521B2 (ja) 2019-09-30 2023-08-14 京セラ株式会社 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイ、および移動体
CN114503555A (zh) * 2019-10-01 2022-05-13 京瓷株式会社 三维显示装置、三维显示系统及移动体
CN115462067A (zh) * 2020-04-28 2022-12-09 京瓷株式会社 眼间距离测量方法以及校正方法
WO2022163728A1 (ja) * 2021-01-26 2022-08-04 京セラ株式会社 3次元表示装置
WO2023068087A1 (ja) * 2021-10-18 2023-04-27 ソニーグループ株式会社 ヘッドマウントディスプレイ、情報処理装置および情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7120537B2 (ja) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11675211B2 (en) Three-dimensional display apparatus, three-dimensional display system, head up display, head up display system, three-dimensional display apparatus design method, and mobile object
JP7120537B2 (ja) 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび3次元表示装置設計方法
JP7119086B2 (ja) 画像表示装置、画像表示システム、ヘッドアップディスプレイ、移動体および画像表示方法
JP7129789B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ、ヘッドアップディスプレイシステム、および移動体
JP6889434B2 (ja) 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体
JP6821454B2 (ja) 3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体
US20200053352A1 (en) Three-dimensional display apparatus, three-dimensional display system, head-up display system, and mobile body
JP7188981B2 (ja) 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイ、及び移動体
WO2021066110A1 (ja) 3次元表示装置、コントローラ、3次元表示方法、3次元表示システム、及び、移動体
WO2019225400A1 (ja) 画像表示装置、画像表示システム、ヘッドアップディスプレイおよび移動体
WO2020130049A1 (ja) 3次元表示装置、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体
JPWO2020004275A1 (ja) 3次元表示装置、制御コントローラ、3次元表示方法、3次元表示システム、および移動体
JP2019148638A (ja) 画像表示装置、ヘッドアップディスプレイシステム、および移動体
JP7336782B2 (ja) 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイ、及び移動体
JP6571819B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ及び移動体
WO2022163728A1 (ja) 3次元表示装置
JP6821453B2 (ja) 3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体
JP2020101694A (ja) 3次元表示装置、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体
JP2022106593A (ja) 3次元表示装置
CN116235241A (zh) 三维显示装置、三维显示方法、三维显示系统以及移动体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180510

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190724

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200811

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7120537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150