JP2019081670A - 人工ゼオライトの製造方法および製造装置 - Google Patents

人工ゼオライトの製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019081670A
JP2019081670A JP2017209415A JP2017209415A JP2019081670A JP 2019081670 A JP2019081670 A JP 2019081670A JP 2017209415 A JP2017209415 A JP 2017209415A JP 2017209415 A JP2017209415 A JP 2017209415A JP 2019081670 A JP2019081670 A JP 2019081670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ash
reaction
mixture
temperature
artificial zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017209415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6297740B1 (ja
Inventor
大造 福岡
Daizo Fukuoka
大造 福岡
正信 平
Masanobu Taira
正信 平
慶太 工藤
Keita Kudo
慶太 工藤
俊英 黒藏
Toshihide Kurokura
俊英 黒藏
誉幸 奴留湯
Takayuki Nuruyu
誉幸 奴留湯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuoka Kensetsu Gozai Co Ltd
Original Assignee
Fukuoka Kensetsu Gozai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuoka Kensetsu Gozai Co Ltd filed Critical Fukuoka Kensetsu Gozai Co Ltd
Priority to JP2017209415A priority Critical patent/JP6297740B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6297740B1 publication Critical patent/JP6297740B1/ja
Publication of JP2019081670A publication Critical patent/JP2019081670A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】簡易な構成でも効率よく人工ゼオライトを製造することができる製造方法および製造装置を提供する。【解決手段】人工ゼオライトの製造方法であって、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液とする混合工程と、前記混合液にファインバブルを供給し、かつ、前記混合液の温度を60℃以上として灰をゼオライト化させる反応工程とを有する製造方法。人工ゼオライトの製造装置10であって、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液3を収容する反応槽1と、反応槽1の混合液3にファインバブルを供給するファインバブル発生装置2と、反応槽1の混合液3の温度を60℃以上とするヒーター4とを有する製造装置10。【選択図】 図1

Description

本発明は、人工ゼオライトの製造方法および製造装置に関する。
石炭灰などの焼却灰は、従来、セメント原料等として土木分野などで利用されたり、再利用しにくい事情などがある場合、埋め立て処分されてきた。しかしながら、埋め立て処分できる量の制約や、セメント原料等としての需要の限界等から、灰の別の利用方法が検討されている。
石灰炭などの焼却灰から人工ゼオライトを製造するにあたっては、灰と、アルカリ水溶液とを混合したスラリーを高圧下で高温(200℃程度)とした条件で適宜撹拌しながら反応させる手法が知られている。例えば、特許文献1は、原料粉末をアルカリ水溶液中に分散してなる原料液を100℃より上の温度で保持する反応器を用いて、反応温度までの急上昇や温度保持、急冷等を行う人工ゼオライトの製造方法が開示されている。
また、人工ゼオライトの製造にあたっては回分式の装置としない連続的な製造方法も種々検討されている。例えば、特許文献2は、焼却灰またはアルミノ珪酸塩を含む組成物をアルカリ水溶液と混合し、循環流動層により人工ゼオライトを連続的に製造する方法が開示されている。また、特許文献3は、灰とアルカリ溶液を反応させる反応器と、前記反応器を加熱する加熱手段と、灰とアルカリ溶液を混合した灰スラリーを連続的に前記反応器に供給して排出する給排出手段とを設け、前記給排出手段により前記反応器内の灰スラリーに上昇流を形成させる人工ゼオライトの連続製造装置を開示するものである。
特開2002−255536号公報 特開平10−324518号公報 特開2003−81628号公報
特許文献2、3のように、連続装置を導入すれば大量の灰を処理できることが期待される。しかし、このような大量の灰を処理するためには、灰が発生する現場からそれらの灰を回収することが必要となる。一方で、実際に灰が発生する場所は、小規模な単位の場合や、離れた場所となっていることも多く回収せずに、灰が発生した現場でそれらの灰を処理できる手法が求められている。
人工ゼオライトは長時間反応させれば一定量の製造は可能であると考えられる。従来の知見では、石炭灰などの焼却灰から人工ゼオライトの製造には、通常24時間〜数日程度の反応時間が必要である。これは人工ゼオライトの高コスト化の一因となって実用化の課題となっている。この反応時間を2割減や、1/2以下、さらには1/3以下とすることができれば、天然ゼオライト相当やそれ以下の価格となり製造コストの観点からも期待できるものとなる。
製造効率を向上させるには特許文献1等のように、従来の人工ゼオライトの製造にあたっては、高温・高圧を達成するための耐圧釜のような反応器等の装置が必要となる。この場合も、人工ゼオライトを製造するための装置で高温・高圧を達成可能なものは大型化しやすく、灰が発生する現場ごとに採用することなどは困難であった。このような状況のもと、簡易な構成でも効率よく人工ゼオライトを製造することができる手法が求められていた。係る状況下、本発明は、簡易な構成でも効率よく人工ゼオライトを製造することができる製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 人工ゼオライトの製造方法であって、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液とする混合工程と、前記混合液にファインバブルを供給し、かつ、前記混合液の温度を60℃以上としてゼオライトを得る反応工程とを有する製造方法。
<2> 前記混合液のpHが、9以上である前記<1>記載の製造方法。
<3> 前記灰が、石炭灰、製紙スラッジ焼却灰、高炉スラッグ、活性汚泥焼却灰、FRP焼却灰、都市ゴミ焼却灰からなる群から選択される少なくとも1以上の灰である前記<1>または<2>記載の製造方法。
<4> 前記反応工程の混合液を撹拌する前記<1>〜<3>のいずれかに記載の製造方法。
<5> 前記ファインバブルが、前記混合液の循環ラインに設けられたファインバブル供給手段により供給される前記<1>〜<4>のいずれかに記載の製造方法。
<6> 前記混合液の温度が105℃以下である前記<1>〜<5>のいずれかに記載の製造方法。
<7> 前記反応工程の反応時間が、2時間以上である前記<1>〜<6>のいずれかに記載の製造方法。
<8> 前記反応工程で前記混合液から気化した水を冷却塔により冷却する前記<1>〜<7>のいずれかに記載の製造方法。
<9> 人工ゼオライトの製造装置であって、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液を収容する反応槽と、前記反応槽の前記混合液にファインバブルを供給するファインバブル供給手段と、前記反応槽の前記混合液の温度を60℃以上に加熱する加熱手段と、を有する製造装置。
<10> 前記反応槽に収容された混合液を撹拌する撹拌手段を有する前記<9>記載の製造装置。
<11> 前記反応槽に収容される混合液の温度を制御する混合液温度制御手段を有する前記<9>または<10>記載の製造装置。
<12> 前記混合液の循環ラインを有し、前記循環ラインにファインバブルを供給するファインバブル供給手段が設けられた前記<9>〜<11>のいずれかに記載の製造装置。
<13> 前記反応槽内の前記混合液から気化した水を冷却する冷却塔を有する前記<9>〜<12>のいずれかに記載の製造装置。
本発明の製造方法および製造装置によれば、簡易な構成でも効率よく人工ゼオライトを製造することができる。
本発明の製造装置にかかる第一の実施形態の概要図である。 本発明の製造装置にかかる第二の実施形態の概要図である。 本発明の実施例により製造された反応液のXRD分析結果を示すグラフである。 本発明の比較例により製造された反応液のXRD分析結果を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。なお、本明細書において「〜」という表現を用いる場合、その前後の数値を含む表現として用いる。
本発明の製造方法は、人工ゼオライトの製造方法であって、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液を調整する工程と、前記混合液にファインバブルを供給し、かつ、前記混合液の温度を60℃以上としてゼオライトを得る反応工程とを有する。
本発明の製造装置は、人工ゼオライトの製造装置であって、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液を収容する反応槽と、前記反応槽の前記混合液にファインバブルを供給するファインバブル供給手段と、前記反応槽の前記混合液の温度を60℃以上とする加熱手段と、を有する。本発明の製造装置は、本発明の製造方法に使用することができ、対応する構成を適宜使用することができ、本明細書においてそれぞれの構成を使用した態様とすることができる。
本発明者らは、人工ゼオライトの製造にあたって、種々の構成を検討した結果、ファインバブルを、人工ゼオライトを製造するためのスラリー(灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液)に供給することで、常圧の開放系に近い反応槽を用いても、比較的短時間でゼオライトを得ることができることを見出した。この機序は明確ではない点もあるが、ファインバブルを供給することで、気体と接触するスラリーの範囲が広がり、その接触する場によって触媒的反応が生じて人工ゼオライト化が促進されることが考えられる。
このような知見の下、本発明の製造方法や製造装置によれば、効率よく人工ゼオライトを製造することができる。ここで、ファインバブルを供給する手段は、近年広く普及していることから、比較的低コストで採用しやすい技術となっている。また、この本発明による効率化は、高温・高圧を達成するための反応器を必要とせずとも比較的短時間での反応を達成できる効率となる。
(混合工程)
本発明は、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液を用いる。この混合液を調製するために本発明の製造方法は、灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液とする混合工程を有する。この混合工程で混合された混合液を所定の条件で反応させることで人工ゼオライトを製造する。また、この混合液は反応槽に収容され、この反応槽内で所定の条件での反応が行われる。
(灰)
本発明に用いる灰には、反応させることで人工ゼオライトを得ることができる種々の灰を利用することができる。具体的にはケイ酸アルミニウムを含む鉱物を含む灰を利用することができる。このような灰を例示すると、石炭灰、製紙スラッジ焼却灰、高炉スラッグ、活性汚泥焼却灰、FRP(Fiber Reinforced Plastics)焼却灰、都市ゴミ焼却灰等があげられる。本発明に用いる灰は、これらの灰を単独、あるいは適宜混合したものを用いることができる。このような灰は、それらを簡易に処理する需要が多く、本発明によりアルカリ水溶液と混合した状態で所定の反応により人工ゼオライト化しやすい灰である。本発明の灰には、特に、焼却灰のフライアッシュを用いることが好ましい。フライアッシュは、石炭灰として大量に発生する灰であり原料を得やすく、粒径が1〜200μm程度のため混合液中で分散性に優れ均一な反応を生じさせて品質が優れた人工ゼオライトを得やすい原料となる。
(混合液)
本発明における混合液は、少なくとも灰と、アルカリ水溶液とを混合したものである。この混合液は、通常、スラリー状の懸濁液として調製される。また、この混合液として、灰とアルカリ水溶液に、さらに機能性材料を混合することで、人工ゼオライトに機能性材料を担持させることも期待できる。機能性材料としては、発光性材料や、蓄光性材料、触媒材料などの機能性材料からなる群から選択される1以上を用いることができる。これらの機能性材料を担持させることで、人工ゼオライトとしての機能性向上や、担持される機能性材料の機能性向上といった、それぞれの機能性向上やその相乗効果を発揮できる。
蛍光材料は、蛍光性を示す材料であり、例えば、酸化ユーロピウム、酸化セリウム、酸化イットリウムなどを用いることができる。蓄光性材料は、蓄光性を示す材料であり、例えばアルミン酸ストロンチウム(SrAl24系)を利用したものが上げられ、アルミン酸ストロンチウムを母結晶にすると共に、賦活剤としてユウロピウム、共賦活剤としてジスプロシウムを添加したものなどがあげられる。蓄光性材料としては、例えば株式会社ネモト・ルミマテリアル社のN夜光(ルミノーバ)(登録商標)などを用いることができる。触媒材料は触媒活性を示す材料であり、特に各種金属触媒などを好適に用いることができる。例えば、TiO化合物を主体にしたものを用いることができ、TIO2や、TiO2Sr、TiO2をアパタイト被覆したものなどを用いることができる。
(混合液の物性)
本発明における混合液は、灰を原料として人工ゼオライトを得るためにアルカリ性の状態である。この混合液のpHは、9以上であることが好ましく、より好ましくは10以上や、11以上とする。pHが高いほど、人工ゼオライト化が促進されることからpHは12以上が特に好ましい。このpHは種々のpH計により測定することができる。簡易的にはリトマス試験紙等により測定してもよい。
本発明における混合液は、アルカリ水溶液を用いる。このアルカリ水溶液は、水に溶解させたときアルカリ性を示すアルカリ性化合物と、水との混合物である。このアルカリ性化合物としては、アルカリ性を達成することができる任意のものを用いることができ、無機系のものが好ましく用いられる。例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)、酸化カルシウム(CaO)、炭酸ナトリウム(NaCO3)などがあげられる。また、本発明はpH12以上等で行うことが好ましく、強アルカリ性のものを用いることが好ましい。入手しやすさや、強アルカリ性のアルカリ水溶液の調整への使いやすさ等の観点からは、水酸化ナトリウム(NaOH)が特に好ましく用いられる。
本発明における混合液の灰とアルカリ性水溶液と混合比率は灰の種類や反応工程・反応槽等の構造、反応条件等を考慮して適宜設定される。この混合比率は、灰:アルカリ性水溶液の重量比で、1:100〜1:1の範囲とすることが好ましい。この比率は、灰が少ない比率としては、1:50〜がより好ましく、1:30〜がさらに好ましく、1:20〜が特に好ましい。この比率はアルカリ水溶液が少ない比率としては、〜1:2がより好ましく、〜1:3がより好ましく、〜1:4が特に好ましい。灰の比率が少なすぎる場合、得られる人工ゼオライトの量も相対的に少なくなるため製造効率が低下する場合がある。灰の比率が多すぎる場合、混合液の粘性等が高くなりすぎてファインバブルが供給されにくくなったり、撹拌性が低下したりする場合がある。
(反応工程)
本発明は、このようにして調製された混合液にファインバブルを供給し、かつ、前記混合液の温度を60℃以上として灰をゼオライト化させる反応工程を有する。
(ファインバブル)
本発明は、混合液にファインバブルを供給して行う。ファインバブルとは、気泡の直径が100μm以下の気泡である。このファインバブルは、一般に気泡の直径が1〜100μmのマイクロバブルと、1μm以下(数十nm以上程度)のナノバブルやウルトラファインバブルと呼ばれる2種類に分類される。本発明のファインバブルとしては、このマイクロバブル、ナノバブル(ウルトラファインバブル)の両方を用いることができる。このファインバブルは、空気のファインバブルを用いることができる。
このファインバブルは、単なる気体の供給ではほとんど発生させることができず、ファインバブルを発生させる手段は様々な方式が考案されている。本発明においては混合液にファインバブルを供給することができるいずれの方式のものも、本発明のファインバブル供給手段として用いることができる。ファインバブルの主な発生方式としては、旋回液流式や、スタティックミキサー式、エジェクター式、ベンチュリー式、加圧溶解式、細孔式、回転式、超音波式、蒸気凝縮式、電気分解式等があげられる。本発明には、旋回液流式やエジェクター式が特に好ましく用いられる。
本発明におけるファインバブルの供給量に応じて、反応工程の反応時間を短くすることができる。このため、ファインバブルの供給量は、本発明により反応時間を短縮したい程度に応じて適宜設定してもよい。
例えば、ファインバブル供給手段による吐出気体量と、反応工程の混合液の容積とに基づいて、「ファインバブル供給手段による吐出気体量(L/分)÷反応工程の混合液の容積(L)」の式で求められる供給量として、0.01(L/L・分)とすることができる。この供給量(L/L・分)の下限は、0.02以上、0.05以上、0.1以上としてもよい。十分にファインバブルを供給することで、ファインバブル供給による反応時間の短縮化を行うことができる。単にエアーコンプレッサー等で空気を通気してもファインバブルは発生しない。また、本発明の反応時間は数時間程度が目安となる。よって、前述したようなファインバブル供給量の下限以上とすることは反応工程の混合液にファインバブルが供給され、十分に反応に影響を与える供給量として有効な量である。
ファインバブル供給量の上限は特に定めなくてもよい。一方、ファインバブルを過剰に供給してもその効果は飽和すると考えられ、ファインバブル供給手段の運転コスト等が過剰になるおそれがある。このような観点から、前述した供給量(L/L・分)の上限として、100以下や、80以下、50以下、30以下、10以下のように上限を設けてもよい。このファインバブル供給手段による吐出気体量は、各供給手段として採用できる装置の仕様としての空気供給量を採用して設定することができる。空気供給量は実測した値を用いてもよい。
(反応時の混合液の温度)
本発明の人工ゼオライトの製造にあたっては、混合液の温度を60℃以上として反応させる。反応温度が低すぎる場合、ゼオライト化が進行しにくくなり製造効率が低くなる。混合液の温度が60℃以上であれば製造効率がある程度高い反応を行うことができる。混合液の温度は、70℃以上、80℃以上、85℃以上とすることができる。高温とするほど、よりゼオライト化が進行しやすくなり製造効率向上する。
一方、本発明の人工ゼオライトの製造方法は、ファインバブルの供給により反応効率を向上させることに特徴を有する。このため、常圧でも達成できる温度での反応とすることができる。混合液は、水を主たる成分として有するため100℃程度が常圧で液体としての温度の上限の目安となり、他の混合液中の組成等によりモル沸点上昇等が生じる場合がある。このような観点から、混合液の温度は、105℃以下とすることが好ましい。この温度の上限は、104℃以下や、103℃以下、102℃以下、101℃以下、100℃以下とすることができる。混合液中の水の過剰な蒸発を避けるために、99℃以下や、98℃以下、90℃以下、80℃以下としてもよい。また、本発明においてはファインバブルを常温で供給しながら反応させる。混合液温度が上昇するにつれ混合液中の気体が溶存しにくくなる可能性があるため、前述したような混合液の温度の上限を設けることが有効となる。
このような温度とするために、本発明においては混合液を加熱する加熱手段を有する。加熱手段としては、反応工程の反応槽内の混合液の温度を上述したような範囲とすることができる任意の方法を採用することができる。例えば、インラインヒーターやフランジヒーター、プラグヒーター、投げ込みヒーター、シーズヒーター、ジャケットヒーター等を用いることができる。
(反応時間)
本発明における反応工程の反応時間は、人工ゼオライトが得られる範囲で任意の時間とすることができる。この反応時間は、灰の量、種類、混合液のpH、反応温度、得ようとする人工ゼオライトの種類等により決定される。具体的な反応時間は、1時間以上とすることが好ましい。この反応時間は混合液を60℃以上とした状態でファインバブルを供給しながら反応させた時間の合計時間である。反応時間は、2時間以上や、3時間以上とすることができる。なお、反応時間を長時間化させてもそれ以上人工ゼオライト化が進行しなかったり、人工ゼオライトとしての型や質が変化するのみのため、人工ゼオライトの性質上はその反応時間の上限は特に定めなくてもよい。一方で必要以上に長時間化させる理由はなく製造効率が低下するため、反応時間は50時間以内や、40時間以内、30時間以内、25時間以内、20時間以内、15時間以内等の上限としてもよい。本発明によれば、このような実質半日〜2日程度の反応でも十分に人工ゼオライトを得ることができる。
(反応後の処理)
反応時間が経過することで、混合液は人工ゼオライトを含むものとなる。この混合液から、固形分を取り出すことで、人工ゼオライトを回収してもよい。回収は、フィルターにより濾過したり、乾燥して水分を除去するなどの方法があげられる。また、本発明の製造工程で得られる人工ゼオライトは、NaP1型などの人工ゼオライトとすることができる。このため、このNaP1型等のゼオライトを、さらに、磁化ゼオライト(例えば特開2016−115792号公報)や、蛍光体(例えば特開2012−122064号公報)の原料としてもよい。これらのゼオライトを利用するものの製造工程では、スラリー状とする工程を有する場合があるため、本発明においても人工ゼオライトを得た状態として、それらの原料としてスラリー状のものを人工ゼオライト組成物として製造を行ってもよい。
(循環)
本発明の人工ゼオライトの製造にあたっては、反応工程の混合液を循環させる循環工程を有することが好ましい。この循環工程は配管と送液ポンプの循環ラインとして設けることができる。このような循環工程を設けることで、反応液の均一性を向上させることができる。また、ファインバブルの発生方式としてファインバブルを発生する形状のノズルを介して、流通する液中にファインバブルを発生させる形式のものがある。このようなファインバブルを発生させて、混合液にファインバブルを供給するための供給ラインとして循環工程を利用することもできる。また、循環工程の循環ラインで混合液を加熱する構成とすることもできる。
(撹拌)
本発明の人工ゼオライトの製造にあたっては、反応工程の混合液の撹拌を行うことが好ましい。この撹拌のために反応槽に収容された混合液を撹拌するための撹拌手段を有することができる。撹拌手段として代表的なものとしては撹拌翼や撹拌ポンプがあげられる。本発明の人工ゼオライトの製造ではファインバブルを供給するが、ファインバブルは通常の気泡と異なり液中での上昇速度等が低いためか、混合液の撹拌力が期待できない。このため主にスラリー状である混合液を均質性を高めて反応を進行させるために、混合液の撹拌を行うことが好ましい。この撹拌は撹拌翼によることが好ましい。この撹拌翼は、混合液を撹拌することができる形状や構造を適宜採用することができ、パドル形状や、アンカー形状、タービン形状、リボン翼形状、プロペラ形状、門型翼形状等の形状を適宜単独や組み合わせて利用することができる。
(反応条件の管理等)
本発明の製造装置は、反応槽に収容される混合液の温度を制御する混合液温度制御手段を有することができる。この混合液温度制御手段により、混合液の温度を制御しながら反応を行うことができる。混合液温度制御手段は、混合液の温度を測定するセンサーと、動作の切り替えや運転強度の切り替えが可能な加熱手段と、そのセンサーにより測定した温度に基づいて加熱手段の運転をコンピュータ制御等する構成とすることができる。混合液の温度と同様に、混合液のpHや、ファインバブル供給量の目安としての溶存酸素濃度を管理指標として制御手段による制御対象としてもよい。
(冷却塔)
本発明の製造装置は、反応工程で混合液から気化した水を冷却する冷却塔を有することができる。この冷却塔により気化した水を冷却しながら製造することができる。この冷却塔は、反応槽の気相側に連結した構成で混合液から気化した水を含む気体が流通できる場所に設けることができる。冷却塔は端的には電熱性が高い筒状や中空の柱状に設けて一定の高さとすることで反応槽内と外気との熱交換により冷却塔内の気体を冷却して水にして混合液に返送される構成とすることができる。このような冷却塔を有することで、混合液から水が気化して濃度が濃化することなどを防止でき、混合液内の反応条件の制御を安定させることができる。冷却塔は冷却ジャケットを設けたり、冷却管構造としたり反応槽から気化する水を冷却可能な公知の構造を採用できる。
(人工ゼオライト)
本発明により製造される人工ゼオライトは、灰を原料として人工的に製造されたゼオライトである。この人工ゼオライトは、ホージャサイトや、フィリップサイト、水和ソーダライトを含むものとすることができる。本発明により人工ゼオライトの製造は、XRD分析をおこなった時に、NaP1型のゼオライトに相当するピークが生じることで人工ゼオライトが製造されたものと判断することができる。一般的な人工ゼオライトの他の代表的な物性を例示すると、CECが180〜200meq/100程度、粒子径が5〜100μm程度、細孔径が5〜100Å程度、比表面積が100〜150m2/g程度である。本発明の人工ゼオライトもこれらの物性を目安としてそれと同等のものをえることができる。
(実施形態)
本発明の人工ゼオライトの製造装置の一例を図1を用いて説明する。
図1は本発明の人工ゼオライトの製造装置に係る製造装置10の概要図を示すものである。
製造装置10は、混合液3が収容された反応槽1と、ヒーター4と、ファインバブル発生装置2を有している。さらに循環ライン5と、冷却塔6と、撹拌翼7を有している。
反応槽1は混合液3が強アルカリ性であることから、耐アルカリ性を有する素材あるいは内側に耐アルカリ性となる処理を行ったものが用いられる。混合液3は灰とアルカリ性水溶液とを混合したものである。予め混合した混合液を収容させてもよいし、反応槽1に、別々に投入して反応槽1内で混合してもよい。
混合液3は、ヒーター4により加熱され、反応中の反応温度を60℃以上とすることができる。なお、過剰に加熱する理由はないことから、100℃程度まで加熱することができるヒーターが用いられる。
反応槽1には循環ライン5が設けられている。循環ライン5は、丸底状の反応槽の下部から、反応槽の中段付近に返送する配管51と、配管51内を送液するための送液ポンプ52とを有する。さらに、送液ポンプから送液された混合液3にファインバブルを供給するためにファインバブル発生装置2が設けられている。
本発明の人工ゼオライトの製造装置の他の一例を図2を用いて説明する。
図2は本発明の人工ゼオライトの製造装置に係る製造装置11の概要図を示すものである。この製造装置11は、第一の実施形態である製造装置10から撹拌翼7を除いたものである。撹拌翼7がなくとも人工ゼオライトの製造は可能である。また、この構成の場合、適宜、循環ライン5の送液により反応槽1内の混合液3を撹拌してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[評価項目]
・XRD
株式会社リガク「デスクトップX線回折装置MiniFlex600」を用いてXRD分析を行った。(測定条件 X線出力:40kV・15mA、波長:CuKa/1.5)
[装置構成]
実施形態2の構成に準じて、以下の構成により人工ゼオライトの製造装置を設計した。
反応槽:半径225mmの円筒形、高さ700mm、ステンレス製容器の外壁に断熱材塗布
ヒーター:株式会社八光電機社製「ファインサーモDG2N−100」
配管:φ29mm、ステンレス配管
送液ポンプ:マグネット式ポンプ(三和ハイドロテック株式会社製「小型マグネットポンプMMP型」)
ファインバブル発生装置:ウォーターナビ株式会社製「アクア トランスファ」(エジェクター式ファインバブル発生装置)
反応槽への通気量:2.38L/min
冷却塔:2重に配置した円筒管の筒菅に流水し中央の配管内に金属羽を配置し配管の内側筒の中央を通る気体との熱交換式の冷却塔を設けた。反応槽の気体が筒中央を通るとき冷却された液体を反応槽に戻す形式の構造とし、冷却塔は開放し大気圧下相当で反応可能とした。
[実施例1]
(原料)
・灰(フライアッシュ)(石炭灰・主な元素組成(質量%):Si50%、Al18%、Fe11%、Ca10%、Ti3.5%、K3.5% (XRF分析)) 2kg
・アルカリ水溶液(pH13、NaOH溶液) 10L
(反応条件概要)
混合液の循環ラインにファインバブル発生装置を設けた装置およびヒーターを設けた容積約60Lの反応容器に、上記灰と、アルカリ水溶液を入れて反応させた。なお、反応容器は大気条件下の開放型であるため最大でも100℃程度までしか昇温されない装置構成である。反応槽内のアルカリ水溶液10Lに対して、ファインバブル発生装置を介して供給した通気量は2.38L/minのため、約0.24L(気体)/L(反応液)・minのファインバブルを供給した。
(実験結果)
・昇温開始からおよそ90分で90℃に達した時間を反応開始時間とし、混合液の温度の変動範囲を95〜100℃の範囲内で制御して3時間反応させた後にサンプリングした混合液中に、人工ゼオライトが生成していることを確認した。XRD分析結果を図3に示す。
[比較例1]
ファインバブル発生ノズルを外してエアーコンプレッサーで空気を吹き込み(反応槽への通気量:26.1L/min)、実施例1に準じる条件で人工ゼオライトの製造を試みた。空気の吹込みを行う比較例1の実験では、通気量は実施例1のおよそ10倍の気体が通気されているにも関わらず、反応開始から3時間後の混合液中にNaP1は確認できなかった。XRD分析結果を図4に示す。
図3は、実施例1に係る装置で3時間反応させた場合の生成物のXRD分析結果である。図4は、比較例1に係る上記装置で、ファインバブルの供給をエアーコンプレッサーによる空気の吹込みに変えた条件で3時間反応させた場合の生成物のXRD分析結果である。図3、4において、横軸はd(Å)、縦軸は強度(CPS)である。
各グラフには、NaP1のピークが検出される部分に、縦直線を示している。よって、NaP1が含まれる場合、縦直線に対応するピークが表れる。図3の実施例1の実験結果では、NaP1のピークに対応するピークがみられる(例えばグラフ左端側のピークなど)。よってNaP1が得られていると判断できる。一方、図4の比較例の実験結果では、NaP1のピークに対応するピークがみられずNaP1が得られていないと考えられる。
本発明によればフライアッシュ等の灰を短時間で人工ゼオライト化することができ、産業上有用である。
1 反応槽
10、11 製造装置
2 ファインバブル発生装置
3 混合液
4 ヒーター
5 循環ライン
51 配管
52 送液ポンプ
6 冷却塔
7 撹拌翼

Claims (13)

  1. 人工ゼオライトの製造方法であって、
    灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液とする混合工程と、
    前記混合液にファインバブルを供給し、かつ、前記混合液の温度を60℃以上としてゼオライトを得る反応工程とを有する製造方法。
  2. 前記混合液のpHが、9以上である請求項1記載の製造方法。
  3. 前記灰が、石炭灰、製紙スラッジ焼却灰、高炉スラッグ、活性汚泥焼却灰、FRP焼却灰、都市ゴミ焼却灰からなる群から選択される少なくとも1以上の灰である請求項1または2記載の製造方法。
  4. 前記反応工程の混合液を撹拌する請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記ファインバブルが、前記混合液の循環ラインに設けられたファインバブル供給手段により供給される請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記混合液の温度が105℃以下である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記反応工程の反応時間が、2時間以上である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 前記反応工程で前記混合液から気化した水を冷却塔により冷却する請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 人工ゼオライトの製造装置であって、
    灰とアルカリ水溶液とを混合した混合液を収容する反応槽と、
    前記反応槽の前記混合液にファインバブルを供給するファインバブル供給手段と、
    前記反応槽の前記混合液の温度を60℃以上に加熱する加熱手段と、
    を有する製造装置。
  10. 前記反応槽に収容された混合液を撹拌する撹拌手段を有する請求項9記載の製造装置。
  11. 前記反応槽に収容される混合液の温度を制御する混合液温度制御手段を有する請求項9または10記載の製造装置。
  12. 前記混合液の循環ラインを有し、前記循環ラインにファインバブルを供給するファインバブル供給手段が設けられた請求項9〜11のいずれかに記載の製造装置。
  13. 前記反応槽内の前記混合液から気化した水を冷却する冷却塔を有する請求項9〜12のいずれかに記載の製造装置。
JP2017209415A 2017-10-30 2017-10-30 人工ゼオライトの製造方法および製造装置 Active JP6297740B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209415A JP6297740B1 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 人工ゼオライトの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209415A JP6297740B1 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 人工ゼオライトの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6297740B1 JP6297740B1 (ja) 2018-03-20
JP2019081670A true JP2019081670A (ja) 2019-05-30

Family

ID=61629215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017209415A Active JP6297740B1 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 人工ゼオライトの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6297740B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166958A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 住友金属鉱山株式会社 スラリー処理装置、マイクロバブル発生設備及びスラリー処理方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06321525A (ja) * 1993-05-07 1994-11-22 Nippon Steel Corp 改質石炭灰の製造方法
JPH10324518A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Akio Henmi 循環流動層による人工ゼオライトの連続製造方法および人工ゼオライトの連続製造装置
JP2014033999A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Ok Engineering:Kk バブル発生ノズル、及び、ループ流式バブル発生ノズル
JP6123013B1 (ja) * 2016-10-19 2017-04-26 トスレック株式会社 バブル含有液製造装置およびバブル含有液製造方法
JP6138390B1 (ja) * 2017-01-25 2017-05-31 三菱化学エンジニアリング株式会社 マイクロナノバブルを用いた生物反応装置およびこの生物反応装置を用いた生物反応方法
WO2017179222A1 (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 大生工業株式会社 微細気泡生成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06321525A (ja) * 1993-05-07 1994-11-22 Nippon Steel Corp 改質石炭灰の製造方法
JPH10324518A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Akio Henmi 循環流動層による人工ゼオライトの連続製造方法および人工ゼオライトの連続製造装置
JP2014033999A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Ok Engineering:Kk バブル発生ノズル、及び、ループ流式バブル発生ノズル
WO2017179222A1 (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 大生工業株式会社 微細気泡生成装置
JP6123013B1 (ja) * 2016-10-19 2017-04-26 トスレック株式会社 バブル含有液製造装置およびバブル含有液製造方法
JP6138390B1 (ja) * 2017-01-25 2017-05-31 三菱化学エンジニアリング株式会社 マイクロナノバブルを用いた生物反応装置およびこの生物反応装置を用いた生物反応方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166958A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 住友金属鉱山株式会社 スラリー処理装置、マイクロバブル発生設備及びスラリー処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6297740B1 (ja) 2018-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK2144851T3 (en) A process for the preparation of PCC
JP5426982B2 (ja) 炭酸カルシウムの製造方法
JP5603935B2 (ja) 炭酸カルシウムの製造方法
Chen et al. Producing vaterite by CO2 sequestration in the waste solution of chemical treatment of recycled concrete aggregates
JP5432809B2 (ja) 鉄鋼スラグ粉末の炭酸化処理方法およびその装置
CN108675336A (zh) 微波与超声波双外场协同辅助液相合成稀土氧化物纳米球的方法
JPH05508144A (ja) 発熱化学反応への液体二酸化炭素の注入
CN107162010A (zh) 合成水化硅酸钙的方法及由该方法合成的水化硅酸钙
JP6297740B1 (ja) 人工ゼオライトの製造方法および製造装置
BR112014018052B1 (pt) processo para a fabricação de uma pasta fluida de cal
CN101734705A (zh) 一种微控超微细碳酸钙浆料的生产方法
JP6110940B2 (ja) 混合カルシウム及びマグネシウム化合物並びにそれを製造する方法
JP4944466B2 (ja) 無水炭酸マグネシウム粉末及びその製造方法
CN101914312A (zh) 涂料用纳米级活性碳酸钙制备方法
CN106492886B (zh) 一种混合稀有金属催化剂的制备和应用方法
CN101913640B (zh) 微细活性碳酸钙制备方法
JP5320242B2 (ja) 炭酸カルシウムの製造方法
JP2008137827A (ja) 塩基性炭酸マグネシウム粒子の製造方法、球状塩基性炭酸マグネシウム粒子
KR20040087050A (ko) 석회석 슬러지를 원료로 한 입방형 침강성 탄산칼슘 및 그 제조방법
EP3838845A1 (en) Method for preparing amorphous hydrotalcite-like layered double hydroxides, compounds and uses thereof
KR20080032432A (ko) 규질이암으로부터 실리카 나노분말 제조 방법
KR101820370B1 (ko) 발열체용 산화흑연의 제조방법
Xu et al. Formation of CaCO3 hollow microspheres in carbonated distiller waste from Solvay soda ash plants
JP5581472B2 (ja) 結晶粒子形状を制御したチタン酸バリウムの製造方法
JP5473494B2 (ja) 改質製鋼スラグの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171030

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171030

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6297740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250