JP2019076905A - ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法 - Google Patents

ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019076905A
JP2019076905A JP2017202925A JP2017202925A JP2019076905A JP 2019076905 A JP2019076905 A JP 2019076905A JP 2017202925 A JP2017202925 A JP 2017202925A JP 2017202925 A JP2017202925 A JP 2017202925A JP 2019076905 A JP2019076905 A JP 2019076905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
rack bar
shaft
manufacturing
bar blank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2017202925A
Other languages
English (en)
Inventor
崇 山脇
Takashi Yamawaki
崇 山脇
青木 健一
Kenichi Aoki
健一 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neturen Co Ltd
Original Assignee
Neturen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neturen Co Ltd filed Critical Neturen Co Ltd
Priority to JP2017202925A priority Critical patent/JP2019076905A/ja
Priority to EP18799605.3A priority patent/EP3697550A1/en
Priority to US16/648,923 priority patent/US20200284334A1/en
Priority to PCT/JP2018/038720 priority patent/WO2019078276A1/en
Priority to KR1020207008034A priority patent/KR20200069291A/ko
Priority to CN201880067943.2A priority patent/CN111246951A/zh
Publication of JP2019076905A publication Critical patent/JP2019076905A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/76Making machine elements elements not mentioned in one of the preceding groups
    • B21K1/767Toothed racks
    • B21K1/768Toothed racks hollow
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F9/00Making gears having teeth curved in their longitudinal direction
    • B23F9/08Making gears having teeth curved in their longitudinal direction by milling, e.g. with helicoidal hob
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/126Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by the rack
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0442Conversion of rotational into longitudinal movement
    • B62D5/0445Screw drives
    • B62D5/0448Ball nuts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】ラックバーの加工精度を高め、且つ製造工程を簡潔にする。【解決手段】ラックバーブランク材10は、中空の軸材の軸方向一端側に、ピニオンと噛み合うラック部11と、ラック部11よりも軸材の端側に設けられている端部12とを有し、端部12は、ラック部11の軸方向に垂直な断面を包含する最小円よりも大径であり、且つ軸材の軸方向他方側の軸部13と同径である。このラックバーブランク材10を用いて製造されるラックバー20は、軸部13に、軸方向の直動要素としてのボールねじのねじ溝21が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法に関する。
ラックアンドピニオン式ステアリング装置等に用いられるラックバーとして、中実の軸材が用いられ、複数のラック歯が切削加工等によって形成されたラックバーが知られているが、中空の軸材が用いられることによって軽量化が図られた、いわゆる中空ラックバーも知られている。
中空ラックバーは、概略、以下のようにして製造される。まず、中空の軸材の軸方向一端側が、絞り加工等によって軸方向他端側よりも小径に形成され、小径部の一部に平坦状の平潰し部が設けられる。そして、歯型が平潰し部の外面に当接した状態で固定され、平潰し部の内部に芯金が圧入される。芯金が次第に大きなものとされて、芯金の圧入が繰り返されることにより、歯型の形状が転写されてなる複数のラック歯が平潰し部の外面に形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−30271号公報
特許文献1に記載されたラックバーの製造方法では、複数のラック歯が平潰し部の外面に形成された後、各部が研削加工によって仕上げられ、軸材の軸方向他端側の大径部の外面にボールねじのねじ溝が形成される。ねじ溝は、例えば切削加工によって形成されるが、その際、軸材の軸方向両側の端部が回転可能に支持されて軸材が回転される。したがって、回転可能に支持される軸材の両端部の同軸度及び全体の真直度がねじ溝の加工精度に影響する。このため、特許文献1に記載されたラックバーの製造方法では、ねじ溝の形成に先立って軸材の各部が研削加工によって仕上げられている。
しかし、特許文献1に記載されたラックバーの製造方法では、回転可能に支持される小径部側の端部と大径部側の端部とで外径が異なる。このため、両端部に対して同時に研削加工を施すことは困難であり、基本的に、大径部側の端部を含む大径部に対する研削加工と、小径部側の端部に対する研削加工とは別々に行われ、工程数の削減に課題が残る。また、両端部の同軸度及び全体の真直度を高める点でも改善の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、ラックバーの加工精度を高め、且つ製造工程を簡潔にすることを目的とする。
本発明の一態様のラックバーブランク材は、中空の軸材の軸方向一端側に、ピニオンと噛み合うラック部と、前記ラック部よりも前記軸材の端側に設けられている端部とを有し、前記端部は、前記ラック部の前記軸方向に垂直な断面を包含する最小円よりも大径であり、且つ前記軸材の軸方向他端側の軸部と同径である。
また、本発明の一態様のラックバーは、前記ラックバーブランク材の前記軸部に、軸方向の直動要素が設けられている。
また、本発明の一態様のラックバーブランク材の製造方法は、中空の軸材の軸方向一端側に、小径部と、前記小径部よりも前記軸材の端側に設けられ、前記小径部よりも大径且つ前記軸材の軸方向他端側の軸部と同径の端部と、を形成する予備成形ステップと、前記小径部に、ピニオンと噛み合うラック部を形成する歯成形ステップと、前記端部と前記軸部とに対して外径研削加工を施し、前記端部に対して外径研削加工を施す際に前記軸部の少なくとも一部と同時に外径研削加工を施す研削ステップと、備える。
また、本発明の一態様のラックバーの製造方法は、前記ラックバーブランク材の前記端部及び前記軸部を回転可能に支持し、前記ラックバーブランク材を回転させながら、前記軸部に軸方向の直動要素を設けるステップを備える。
本発明によれば、ラックバーの加工精度を高め、且つ製造工程を簡潔にすることができる。
本発明の実施形態を説明するための、ラックバーブランク材の一例の平面図である。 図1のラックバーブランク材の断面図である。 図2のIIIA-IIIA線断面図である。 図2のIIIB-IIIB線断面図である。 図2のIIIC-IIIC線断面図である。 図1のラックバーブランク材を用いて製造されるラックバーの一例の正面図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図1のラックバーブランク材の製造方法の一例の模式図である。 図5Hの外径研削の一例の模式図である。 図5Hの外径研削の他の例の模式図である。 図4のラックバーの製造方法の一例の模式図である。
図1は、本発明の実施形態を説明するための、ラックバーブランク材の一例を示し、図2及び図3A〜図3Cは、図1のラックバーブランク材の断面を示す。
図1に示すラックバーブランク材10は、例えばラックアンドピニオン式ステアリング装置に組み込まれるラックバーの一次加工材である。ラックバーブランク材10は、例えば鋼等の金属材料からなる中空の軸材で形成されており、軸方向一端側に、ラック部11と、ラック部11よりも軸材の端側に設けられている端部12とを有し、軸方向他端側には、軸部13を有している。
ラック部11は、軸方向に延びる平潰し部14と、平潰し部14の外周面に設けられている複数のラック歯15とを有し、これら複数のラック歯15によってピニオンと噛み合う。なお、本例では、ラック歯15のピッチが一定のCGR(Constant Gear Ratio)となっているが、ピッチが変化するVGR(Variable Gear Ratio)であってもよい。
軸部13は、ステアリング装置のハウジングによって軸方向に移動可能に支持される。この軸部13には、ラック部11とは別のもう一つの軸方向の直動要素が設けられる場合もある。
ラック部11と軸部13との間の中間部16を除き、ラック部11及び軸部13には、少なくとも焼入れを含む熱処理が施されている。
図3A〜図3Cに示すように、ラックバーブランク材10の端部12の外径Daは、軸方向に垂直な断面においてラック部11を包含する最小円Cの直径Dbよりも大きく(Da>Db)、軸部13の外径Dcと同一(Da=Dc)となっている。
図4は、ラックバーブランク材10を用いて製造されるラックバーの一例を示す。
図4に示すラックバー20は、軸方向一端側に、ラックバーブランク材10の段階で形成されたラック部11を有し、軸方向他端側に、もう一つの軸方向の直動要素としてボールねじのねじ溝21を有しており、ねじ溝21は、軸部13の外周面に形成されている。
図示は省略するが、ラック部11側の端部12と、軸部13側の端部17とには、ステアリング装置のタイロッドと連結されるボールジョイントを接合するための雌ねじが形成されている。なお、これらの雌ねじは、ラックバーブランク材10の段階で形成されていてもよい。
図5A〜図5Hは、ラックバーブランク材10の製造方法の一例を示す。
<予備成形ステップ>
図5Aに示すように、ラックバーブランク材10の製造には、中空の軸材30が用いられる。軸材30は、軸方向の全長に亘って同一の外径及び内径を有する円筒状に形成されている。
図5Bに示すように、軸材30の軸方向一端側の一部に、例えば転造加工、スウェージング加工等の絞り加工、切削加工等によって小径部31が形成され、これにより、小径部31よりも端側に相対的に大径な端部12が形成される。端部12は、軸材30の素材径を保っており、軸材30の軸方向他端側の軸部13と同一の外径を有する。
<歯成形ステップ>
次に、図5Cに示すように、軸材30の小径部31の周方向の一部が、プレス加工で平坦状に押し潰され、軸方向に延びる平潰し部14が形成される。この後、必要に応じて、軸材30の表面にリン酸塩皮膜を形成する化成処理が軸材30に施され、そして、平潰し部14に複数のラック歯15が形成される。
複数のラック歯15は、以下のようにして形成される。図5Dに示すように、歯型32が平潰し部14の外面に当接した状態で固定され、端部12側の開口を通し、芯金33が押棒34によって平潰し部14の内部に圧入される。そして、圧入された芯金33は、押棒35によって押し戻され、軸材30から排出される。
芯金33が平潰し部14の全長に亘って往復移動される過程で、平潰し部14の材料が、芯金33によってしごかれ、歯型32に向けて塑性流動する。芯金33が次第に大きなものとされて、芯金33の圧入が繰り返されることにより、平潰し部14の材料が歯型32に次第に食い込み、歯型32の形状が平潰し部14に転写され、平潰し部14に複数のラック歯15が形成される。
ラック部11(平潰し部14及び複数のラック歯15)を形成する塑性加工に伴い、軸材30に曲がりが生じる場合があり、上記歯成形ステップ後、適宜、軸材30の曲りが矯正されてもよい。
<熱処理ステップ>
次に、図5Eに示すように、ピニオンと噛み合うラック部11と、ステアリング装置のハウジングに移動可能に支持される軸部13との硬度を高めるため、ラック部11と軸部13とに焼入れが施される。ただし、後述する矯正ステップにて軸材30の曲りが矯正されることを考慮し、ラック部11と軸部13との間の中間部16は未焼入れとされる。焼入れの際の加熱は、例えば高周波誘導加熱によって行うことができるが、高周波誘導加熱に限定されない。
焼入れされたラック部11と軸部13との靱性を回復させるため、焼戻しが施されてもよく、焼戻しは、例えばラック部11と軸部13とに対して局所的に施されてもよいし、軸材30の全体に施されてもよい。また、焼入れ等の熱処理によって軸材30の表面に生じる酸化膜を除去するため、ショットピーニングが施されてもよく、ショットピーニングは、例えば後工程にて外径研削が施される軸部13を除いてラック部11に対してのみ局所的に施されてもよいし、軸材30の全体に施されてもよい。
<矯正ステップ>
次に、焼入れ等の熱処理によって軸材30に生じた曲りが矯正される。
熱処理ステップではラック部11と軸部13との間の中間部16は未焼入れとされているので、中間部16は比較的容易に曲げられる。図5Fに示すように、例えば中間部16と軸部13側の端部17とが支持された状態で、ラック部11に荷重が加えられることによって中間部16が適宜曲げられる。これにより、軸部13に対するラック部11の真直度を高められ、軸部13側の端部17とラック部11側の端部12との同軸度も合せて高められる。
好ましくは、端部12のラック部11との接続部18がさらに曲げられる。接続部18もまた未焼入れとされているので、中間部16と同様、比較的容易に曲げられる。図5Gに示すように、例えば接続部18と、中間部16とが支持された状態で、端部12に荷重が加えられることによって接続部18が適宜曲げられる。これにより、軸材30の真直度及び軸部13側の端部17とラック部11側の端部12との同軸度を一層高められる。
矯正ステップ後、必要に応じて、複数のラック歯15の検査、複数のラック歯15の反対側に位置するラック部11の歯裏面の研磨、磁気探傷検査等が軸材30に対して行われ、また、必要に応じて、ラック部11側の端部12と軸部13側の端部17とに雌ねじが形成される。
<研削ステップ>
次に、図5Hに示すとおり、曲りが矯正された軸材30のラック部11側の端部12と端部17を含む軸部13とに外径研削加工が施される。ここで、上記予備成形ステップ〜矯正ステップをとおして、端部12は、軸材30の素材径を保っており、軸部13と同一の外径を有する。この端部12に対して外径研削加工が施される際には、軸部13の少なくとも一部と同時に外径研削加工が施される。
図6及び図7は、外径研削加工の一例を示す。
端部12と軸部13とに対する外径研削加工は、例えばセンターレス研削によって行うことができ、センターレス研削にはスルフィード研削(通し送り研削)とインフィード研削(停止研削)との二つの研削方式がある。
図6はスルフィード研削の一例を模式的に示し、軸材30は、研削砥石40と、調整車41と、支持刃42とによって支持される。調整車41の中心軸が軸材30の中心軸と研削砥石40の中心軸とに対して傾けられた状態で、研削砥石40と調整車41とが回転されることにより、支持刃42上で研削砥石40と調整車41とによって挟まれる軸材30が回転されながら軸方向に送られる。研削砥石40の全長L3は軸材30の全長L1より小さく、軸材30が軸方向に送られながら、研削砥石40と接する軸材30の外周面が連続的に研削される。このようなスルフィード研削では、研削砥石40の全長L3がラック部11の軸方向長さL2よりも大きく、研削砥石40が、ラック部11を間に挟む端部12と中間部16とに架かる長さを有していることにより、端部12と軸部13の一部とが同時に外径研削される。
図7はインフィード研削の一例を模式的に示し、軸材30は、図6に示したスルフィード研削と同様に、研削砥石50と、調整車51と、支持刃52とによって支持されるが、研削砥石50の全長L4が軸材30の全長L1以上であり、調整車51の中心軸が軸材30の中心軸と研削砥石50の中心軸とに対して平行に配置され、軸材30の軸方向の送りが停止される点でスルフィード研削と異なっており、端部12と軸部13の全部とが同時に外径研削される。
なお、端部12と、軸部13とに対する外径研削加工は、センターレス研削に限定されず、例えば軸材の両端をセンタで支持する円筒研削によって行うこともできる。円筒研削の場合に、スルフィード研削と同様に軸材30の軸方向の送りを伴うトラバース研削、インフィード研削と同様に軸材30の軸方向の送りが停止されるプランジ研削、いずれの研削方式であってもよい。
端部12が、軸材30の素材径を保っており、軸部13と同一の外径を有することから、端部12と軸部13の少なくとも一部とが同時に外径研削される際に、端部12と軸部13とで研削砥石との接触は均一となる。これにより、上記予備成形ステップ〜研削ステップを経て製造されるラックバーブランク材10の、ラック部11側の端部12と軸部13側の端部17との同軸度及び全体の真直度を高めることができ、製造工程を簡潔にすることもできる。
特に、本例では、研削ステップ前に、矯正ステップによって軸材30に生じた曲りが矯正されており、同時に外径研削される端部12と軸部13とで研削砥石との接触が一層均一化されるので、両端部12,17の同軸度及び全体の真直度をさらに高めることができる。
なお、ラック部11側の端部12と軸部13側の端部17との同軸度及び全体の真直度を高める観点では、上記スルフィード研削及びインフィード研削のうち、端部12と軸部13の全部とが同時に外径研削されるインフィード研削が好ましい。
図8は、ラックバー20の製造方法の一例を示す。
ラックバー20は、上記のとおり、軸方向一端側に、ラックバーブランク材10の段階で形成されたラック部11を有し、軸方向他端側に、もう一つの軸方向の直動要素としてのボールねじのねじ溝21を有する。ねじ溝21は、例えばワーリング加工等によって、ラックバーブランク材10の軸部13の外周面に形成される。
ワーリング加工では、複数の切削チップ60が周方向に間隔をあけて内周部に配置された円環状のバイト61が用いられる。ラックバーブランク材10は、円環状のバイト61に挿通され、ラック部11側の端部12と軸部13側の端部17とが、チャック62及びセンタ63によって回転可能に支持される。バイト61は、ラックバーブランク材10に対して偏心し且つ傾いた状態で配置される。バイト61が回転されることによって、複数の切削チップ60が軸部13の外周面を順次切削し、ラックバーブランク材10が回転され且つバイト61がラックバーブランク材10の軸方向に送られることにより、軸部13の外周面に螺旋状のねじ溝21が形成される。
ラックバーブランク材10のラック部11側の端部12と軸部13側の端部17との同軸度及び全体の真直度が高められていることにより、両端部12,17が回転可能に支持されて回転されるラックバーブランク材10の回転振れが抑制される。これにより、ねじ溝21の加工精度、つまりはラックバー20の加工精度を高められる。
なお、軸部13に設けられる軸方向の直動要素は、ボールねじのねじ溝21に限定されず、例えばラックであってもよい。ラックが予め形成された中空又は中実の他の軸材をラックバーブランク材10の軸部13の端面に接合することにより、ラックを軸部13に設けることができる。そして、他の軸材とラックバーブランク材10とは、例えばラックバーブランク材10を回転させながら他の軸材を軸部13の端面に押し付ける摩擦圧接によって接合でき、ラックバーブランク材10の回転振れが抑制されることによって、他の軸材とラックバーブランク材10との同軸度及び真直度、つまりはラックバーの加工精度を高められる。
以上、説明したとおり、本明細書に開示されたラックバーブランク材は、中空の軸材の軸方向一端側に、ピニオンと噛み合うラック部と、前記ラック部よりも前記軸材の端側に設けられている端部とを有し、前記端部は、前記ラック部の前記軸方向に垂直な断面を包含する最小円よりも大径であり、且つ前記軸材の軸方向他端側の軸部と同径である。
また、本明細書に開示されたラックバーブランク材は、前記ラック部と前記軸部との間の中間部を除き、前記ラック部及び前記軸部は焼入れされている。
また、本明細書に開示されたラックバーは、前記ラックバーブランク材の前記軸部に、軸方向の直動要素が設けられている。
また、本明細書に開示されたラックバーは、前記直動要素が、ボールねじのねじ溝であって、前記軸部の外周面に設けられている。
また、本明細書に開示されたラックバーブランク材の製造方法は、中空の軸材の軸方向一端側に、小径部と、前記小径部よりも前記軸材の端側に設けられ、前記小径部よりも大径且つ前記軸材の軸方向他端側の軸部と同径の端部と、を形成する予備成形ステップと、前記小径部に、ピニオンと噛み合うラック部を形成する歯成形ステップと、前記端部と前記軸部とに対して外径研削加工を施し、前記端部に対して外径研削加工を施す際に前記軸部の少なくとも一部と同時に外径研削加工を施す研削ステップと、を備える。
また、本明細書に開示されたラックバーブランク材の製造方法は、前記歯成形ステップと前記研削ステップとの間に、前記ラック部と前記軸部との間の中間部を除き、前記ラック部及び前記軸部を焼入れする熱処理ステップを備える。
また、本明細書に開示されたラックバーブランク材の製造方法は、前記研削ステップ前に、前記ラックバーブランク材の前記ラック部と前記軸部との間の中間部を曲げて、前記ラック部と前記軸部とを真直に矯正する矯正ステップを備える。
また、本明細書に開示されたラックバーブランク材の製造方法は、前記矯正ステップで、前記端部の前記ラック部との接続部をさらに曲げて、前記端部と前記ラック部と前記軸部とを真直に矯正する。
また、本明細書に開示されたラックバーの製造方法は、前記ラックバーブランク材の前記端部及び前記軸部を回転可能に支持し、前記ラックバーブランク材を回転させながら、前記軸部に軸方向の直動要素を設ける。
また、本明細書に開示されたラックバーの製造方法は、前記直動要素として、ボールねじのねじ溝を前記軸部の外周面に形成する。
10 ラックバーブランク材
11 ラック部
12 ラック部側の端部
13 軸部
14 平潰し部
15 ラック歯
16 中間部
17 軸部側の端部
18 接続部
20 ラックバー
21 ボールねじのねじ溝(直動要素)
30 軸材
31 小径部
32 歯型
33 芯金
34 押棒
35 押棒
40 研削砥石
41 調整車
42 支持刃
50 研削砥石
51 調整車
52 支持刃
60 切削チップ
61 バイト
62 チャック
63 センタ
C 最小円

Claims (10)

  1. 中空の軸材の軸方向一端側に、ピニオンと噛み合うラック部と、前記ラック部よりも前記軸材の端側に設けられている端部とを有し、
    前記端部は、前記ラック部の前記軸方向に垂直な断面を包含する最小円よりも大径であり、且つ前記軸材の軸方向他端側の軸部と同径であるラックバーブランク材。
  2. 請求項1記載のラックバーブランク材であって、
    前記ラック部と前記軸部との間の中間部を除き、前記ラック部及び前記軸部は焼入れされているラックバーブランク材。
  3. 請求項1又は2記載の前記ラックバーブランク材の前記軸部に、軸方向の直動要素が設けられているラックバー。
  4. 請求項3記載のラックバーであって、
    前記直動要素は、ボールねじのねじ溝であって、前記軸部の外周面に設けられているラックバー。
  5. 中空の軸材の軸方向一端側に、小径部と、前記小径部よりも前記軸材の端側に設けられ、前記小径部よりも大径且つ前記軸材の軸方向他端側の軸部と同径の端部と、を形成する予備成形ステップと、
    前記小径部に、ピニオンと噛み合うラック部を形成する歯成形ステップと、
    前記端部と前記軸部とに対して外径研削加工を施し、前記端部に対して外径研削加工を施す際に前記軸部の少なくとも一部と同時に外径研削加工を施す研削ステップと、
    を備えるラックバーブランク材の製造方法。
  6. 請求項5記載のラックバーブランク材の製造方法であって、
    前記歯成形ステップと前記研削ステップとの間に、前記ラック部と前記軸部との間の中間部を除き、前記ラック部及び前記軸部を焼入れする熱処理ステップを備えるラックバーブランク材の製造方法。
  7. 請求項6記載のラックバーブランク材の製造方法であって、
    前記研削ステップ前に、前記ラックバーブランク材の前記ラック部と前記軸部との間の中間部を曲げて、前記ラック部と前記軸部とを真直に矯正する矯正ステップを備えるラックバーブランク材の製造方法。
  8. 請求項7記載のラックバーブランク材の製造方法であって、
    前記矯正ステップで、前記端部の前記ラック部との接続部をさらに曲げて、前記端部と前記ラック部と前記軸部とを真直に矯正するラックバーブランク材の製造方法。
  9. 請求項1又は2記載の前記ラックバーブランク材の前記端部及び前記軸部を回転可能に支持し、前記ラックバーブランク材を回転させながら、前記軸部に軸方向の直動要素を設けるステップを備えるラックバーの製造方法。
  10. 請求項9記載のラックバーの製造方法であって、
    前記直動要素として、ボールねじのねじ溝を前記軸部の外周面に形成するラックバーの製造方法。
JP2017202925A 2017-10-19 2017-10-19 ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法 Withdrawn JP2019076905A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017202925A JP2019076905A (ja) 2017-10-19 2017-10-19 ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法
EP18799605.3A EP3697550A1 (en) 2017-10-19 2018-10-17 Rack bar blank material, rack bar, rack bar blank material manufacturing method, and rack bar manufacturing method
US16/648,923 US20200284334A1 (en) 2017-10-19 2018-10-17 Rack bar blank material, rack bar, rack bar blank material manufacturing method, and rack bar manufacturing method
PCT/JP2018/038720 WO2019078276A1 (en) 2017-10-19 2018-10-17 CREMAILLER BAR DRAFT MATERIAL, CRUSH BAR, METHOD FOR MANUFACTURING RACK BAR STRETCH MATERIAL, AND METHOD FOR MANUFACTURING RACK BAR
KR1020207008034A KR20200069291A (ko) 2017-10-19 2018-10-17 랙 바아 블랭크 재료, 랙 바아, 랙 바아 블랭크 재료 제조 방법, 및 랙 바아 제조 방법
CN201880067943.2A CN111246951A (zh) 2017-10-19 2018-10-17 齿条坯料、齿条、齿条坯料制造方法和齿条制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017202925A JP2019076905A (ja) 2017-10-19 2017-10-19 ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019076905A true JP2019076905A (ja) 2019-05-23

Family

ID=64172537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017202925A Withdrawn JP2019076905A (ja) 2017-10-19 2017-10-19 ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20200284334A1 (ja)
EP (1) EP3697550A1 (ja)
JP (1) JP2019076905A (ja)
KR (1) KR20200069291A (ja)
CN (1) CN111246951A (ja)
WO (1) WO2019078276A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020199910A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 日本精工株式会社 ラック軸、ステアリング装置、及びラック軸の製造方法
US11027767B2 (en) * 2018-11-30 2021-06-08 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering system rack with stepped portion

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021201652A1 (de) 2021-02-22 2022-08-25 Thyssenkrupp Ag Verfahren zur Herstellung einer Zahnstange für ein Lenkgetriebe eines Kraftfahrzeugs, Zahnstange für ein Lenkgetriebe eines Kraftfahrzeugs und Lenkgetriebe für ein Kraftfahrzeug

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183737A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Unisia Jkc Steering System Co Ltd ラックバー
US6706127B1 (en) * 2002-12-19 2004-03-16 Delphi Technologies, Inc. Lean manufacturing process for making ball-screw racks
US7950153B2 (en) * 2005-03-23 2011-05-31 Bishop Innovation Limited Method of manufacturing a steering rack
DE102008000427A1 (de) * 2008-02-28 2009-09-03 Zf Lenksysteme Gmbh Herstellungsverfahren einer Zahnstange für ein Lenkungssytem eines Kraftfahrzeugs
DE102012011509B4 (de) * 2012-06-09 2022-12-15 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung einer gestuften Stange sowie gestufte Stange
JP6408819B2 (ja) 2014-07-28 2018-10-17 高周波熱錬株式会社 中空ラックバーの製造方法
JP2016179475A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 高周波熱錬株式会社 ラックバー及びラックバーの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11027767B2 (en) * 2018-11-30 2021-06-08 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering system rack with stepped portion
JP2020199910A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 日本精工株式会社 ラック軸、ステアリング装置、及びラック軸の製造方法
JP7338252B2 (ja) 2019-06-11 2023-09-05 日本精工株式会社 ラック軸、ステアリング装置、及びラック軸の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN111246951A (zh) 2020-06-05
US20200284334A1 (en) 2020-09-10
WO2019078276A1 (en) 2019-04-25
EP3697550A1 (en) 2020-08-26
KR20200069291A (ko) 2020-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107406093B (zh) 齿条和该齿条的制造方法
JP6408819B2 (ja) 中空ラックバーの製造方法
US10562138B2 (en) Method for manufacturing rack bar
CN109415083B (zh) 带齿齿条和用于生产机动车辆的转向装置的带齿齿条的方法
EP3315225B1 (en) Rack shaft and method for producing same
JP2019076905A (ja) ラックバーブランク材、ラックバー、ラックバーブランク材の製造方法及びラックバーの製造方法
US10464151B2 (en) Raceway groove machining method, bearing, ball screw device, machine and vehicle production method
CN109415080B (zh) 带齿齿条和用于生产用于机动车辆的带齿齿条的方法
CN113646561A (zh) 丝杠传动件的异型螺母、特别是滚珠丝杠传动件的滚珠丝杠螺母及其生产方法
JP2017087250A (ja) リング状部材の製造方法
JP7179991B2 (ja) 被加工物上のボール軌道、および、そのようにして製造されたボール軌道を有するボールねじナットの製造方法
JP2020192681A (ja) ラックバーの製造方法
JP2007111740A (ja) ねじ軸形成方法及びボールねじ機構のねじ軸
CN109415079B (zh) 齿轮齿条和用于生产用于机动车辆的转向装置的齿轮齿条的方法
TWI633950B (zh) Metal tube torsion processing method and device
JP2007253198A (ja) 転造工具及びウォームとウォームに併存するスプラインとの同時転造方法
JP2002126848A (ja) はすば歯車の製造方法
US20220072602A1 (en) Linear motion shaft for steering device, steering device, and method of manufacturing these
WO2007108027A1 (en) Method of forming steel ball blanks, in particular for rolling bearings
JP2007290000A (ja) ウォーム軸転造加工用平ダイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200708

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20201127