JP2019076243A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2019076243A5
JP2019076243A5 JP2017203839A JP2017203839A JP2019076243A5 JP 2019076243 A5 JP2019076243 A5 JP 2019076243A5 JP 2017203839 A JP2017203839 A JP 2017203839A JP 2017203839 A JP2017203839 A JP 2017203839A JP 2019076243 A5 JP2019076243 A5 JP 2019076243A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
replacement member
recess
mesh
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017203839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019076243A (ja
JP6988365B2 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from JP2017203839A external-priority patent/JP6988365B2/ja
Priority to JP2017203839A priority Critical patent/JP6988365B2/ja
Priority to DE112018005679.1T priority patent/DE112018005679T5/de
Priority to PCT/JP2018/031494 priority patent/WO2019077882A1/ja
Priority to BR112020007587-6A priority patent/BR112020007587A2/pt
Priority to CN201880065540.4A priority patent/CN111201057B/zh
Publication of JP2019076243A publication Critical patent/JP2019076243A/ja
Priority to US16/840,485 priority patent/US11771845B2/en
Publication of JP2019076243A5 publication Critical patent/JP2019076243A5/ja
Publication of JP6988365B2 publication Critical patent/JP6988365B2/ja
Application granted granted Critical
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

メッシュ式ネブライザおよび交換部材
この発明はメッシュ式ネブライザに関し、より詳しくは、振動面とメッシュ部との間に供給された液体を、上記メッシュ部を通して霧化して噴出するメッシュ式ネブライザに関する。
また、この発明は、そのようなメッシュ式ネブライザを構成するのに用いられる交換部材に関する。
従来、この種のメッシュ式ネブライザとしては、例えば特許文献1(特開2014−4208号公報)に開示されているように、本体にホーン振動子を備え、本体に対して着脱可能および開閉(回動)可能に取り付けられたメッシュキャップを備えたものが知られている。本体に対してメッシュキャップが取り付けられ、閉じられた状態では、ホーン振動子の振動面とメッシュキャップのメッシュ部とが対向する。この状態で、振動面とメッシュ部との間に薬液が供給されるとともに、上記ホーン振動子に駆動電圧が印加されて振動面が振動される。これにより、上記メッシュ部を通して上記薬液が霧化されて噴出する。
特開2014−4208号公報
しかしながら、上記メッシュ式ネブライザでは、使用後、その度に、本体からメッシュキャップを取り外し、メッシュ部を含むメッシュキャップを洗浄、消毒、乾燥する必要がある。このため、ユーザにとって、手入れが煩わしいという問題がある。また、メッシュ部を含むメッシュキャップは、消耗部品であるため、ユーザが正しく手入れしていても、通常1年間程度で交換する必要がある。上記メッシュキャップは比較的大型で高価であるため、ユーザにとって、交換部材のための費用負担が大きいという問題がある。なお、上記メッシュキャップが正しく洗浄されていないと、噴霧効率が低下するとともに、不衛生となる。また、上記メッシュキャップは、精密部品であるため、洗浄が難しい。
そこで、この発明の課題は、ユーザにとって、手入れが簡単で、交換部材のための費用負担が少なくて済むメッシュ式ネブライザを提供することにある。
また、この発明の課題は、そのようなメッシュ式ネブライザを構成するのに用いられる交換部材を提供することにある。
上記課題を解決するため、この開示の交換部材は、
本体と、この本体の上部を開閉可能に覆うキャップ部材とを有するメッシュ式ネブライザを構成するのに用いられる交換部材であって、
上記メッシュ式ネブライザの本体は、
上方へ向かって開いた形状の凹部と、
上記凹部の底面に相当する位置に配された振動面を有する振動部と、
上記振動部の上記振動面上へ向けて液体を供給する給液部とを含み、
上記交換部材は、
上記振動面に対向すべきメッシュ部を含むシートと、このシートの周縁を支持する底板部と、この底板部の外縁に連なり、上記凹部の側面に対向すべき側壁部とを含み、
上記底板部は、
上記シートの周縁の上面を支持し、上記振動面の直径よりも大きい内径をもつ平坦な環状の周縁部と、
上記周縁部と同心で、上記周縁部の内径よりも小さい外径をもち、上記シートの対応する部分を支持する平坦なリング部と、
上記周縁部と上記リング部とを互いに径方向につなぐ複数の細長いリブと
を含み、
上記交換部材は、上記本体および上記キャップ部材から分離して構成され、上記メッシュ式ネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態で上記本体の上記凹部に着脱可能に装着されるようになっており、
上記メッシュ式ネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態でこの交換部材が上記本体の上記凹部に着脱可能に装着され、上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材によって上記側壁部の上縁が上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧されて、上記本体の縦軸方向に関して位置決めされることを特徴とする。
本明細書で、「メッシュ部」とは、シートを貫通する複数の貫通孔を有し、これらの貫通孔を通過させて液体を霧化するための要素を意味する。
上記本体の上記凹部の平面形状は、円形、丸角四角形(角が丸くされた四角形)など、環状の形状を広く含む。上記交換部材の上記側壁部の平面形状も同様である。
上記本体の「縦軸方向」とは、概ね鉛直方向を意味する。
メッシュ式ネブライザを使用しようとするユーザは、上記本体に対してキャップ部材が開いた状態で、本体の上方へ向かって開いた形状の凹部に、上記キャップ部材から離間した状態で、この開示の交換部材を着脱可能に装着する。これにより、上記交換部材の底板部(メッシュ部を含むシートの周縁を支持する)が上記凹部の底面に対向し、上記交換部材の側壁部が上記凹部の側面に対向する状態となる(この状態を装着状態と呼ぶ。)。この装着状態で、ユーザが、上記本体に対してキャップ部材を閉じる。すると、上記キャップ部材が上記交換部材の上記側壁部の上縁を上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧して、上記本体の縦軸方向に関して上記交換部材を位置決めする。これにより、上記凹部の上記底面に相当する位置に配された上記振動部の振動面に対して、上記交換部材のメッシュ部が対向して位置決めされる。このようにして、メッシュ式ネブライザが簡単に組み立てられる(この状態を組み立て状態と呼ぶ。)。
メッシュ式ネブライザの使用時には、給液部が上記振動部の上記振動面上へ向けて液体を供給する。これにより、上記振動面と上記メッシュ部との間に液体が供給される。そして、上記振動部に駆動電圧が印加されて振動面が振動される。これにより、上記メッシュ部(より正確には、シートを貫通する複数の貫通孔)を通して上記液体が霧化されて噴出する。ここで、この交換部材では、上記リング部によって上記シートの上記メッシュ部がより平坦に維持される。したがって、上記本体の上記凹部に上記交換部材が装着された状態で、上記振動面に対して上記メッシュ部をより精度良く配置することができる。この結果、噴霧効率を高めることができる。
メッシュ式ネブライザの使用後、ユーザは、上記本体に対して上記キャップ部材を開いて、上記凹部から、上記キャップ部材から離間した状態にある上記交換部材を取り除く。上記交換部材は、典型的には、使い捨てされる。その場合、ユーザは、メッシュ部を含む交換部材を洗浄、消毒、乾燥する必要がない。したがって、ユーザにとって、手入れが簡単になる。また、上記交換部材は、上記本体および上記キャップ部材から分離して構成され、比較的小型で安価に製造され得る。したがって、ユーザにとって、交換部材のための費用負担が少なくて済む。
一実施形態の交換部材では、上記側壁部は、上記本体の上記凹部の側面に対応して、上方へ向かうに連れて次第に開いていることを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、上記側壁部は、上記本体の上記凹部の側面に対応して、上方へ向かうに連れて次第に開いている。したがって、上記交換部材の装着時に、ユーザが、上記凹部の辺りに上記交換部材を載置すれば、上記凹部の側面によって上記交換部材の側壁部が案内されて、上記交換部材の底板部(メッシュ部を含むシートの周縁を支持する)が上記凹部の底面に対向するとともに、上記交換部材の側壁部が上記凹部の側面に対向する状態となる。したがって、ユーザは、上記本体の上記凹部に上記交換部材を容易に装着できる。
一実施形態の交換部材では、
上記側壁部の上縁に連なって外向きに延在するフランジ部を含み、
この交換部材が上記本体の上記凹部に装着された装着状態で上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材によって上記側壁部の上縁と併せて上記フランジ部が上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧されることを特徴とする。
ここで、フランジ部が「外向き」とは、上記側壁部(または底板部)の中心から見て外向きであることを意味する。
この一実施形態の交換部材では、上記装着状態で上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材によって上記側壁部の上縁と併せて上記フランジ部が上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧される。したがって、上記キャップ部材と上記本体の上記凹部の周りの縁部との間に上記フランジ部が挟まれて、上記本体の縦軸方向に関して上記交換部材がしっかりと位置決めされる。
一実施形態の交換部材では、上記フランジ部が上記側壁部の中心の周りに関して特定の角度範囲で上記外向きに延在する寸法は、上記フランジ部が上記特定の角度範囲以外の残りの角度範囲で上記外向きに延在する寸法よりも大きいことを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、ユーザは、この交換部材を上記本体の上記凹部に装着する際に、上記フランジ部が上記外向きに延在する寸法に基づいて、上記交換部材の上記側壁部の中心の周りの方位を認識できる。
一実施形態の交換部材では、上記特定の角度範囲は、上記側壁部の中心の周りに関して互いに反対向きの方位に相当する2つの部分に分けられていることを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、上記フランジ部は上記互いに反対向きの方位へ延在する2つの部分を有する。ユーザは、自らの手(例えば親指と人指し指)で、上記フランジ部の上記2つの部分の外縁を両側(外側)から中心へ向かって挟むことによって、上記メッシュ部に指で触れること無しに、上記交換部材を容易に持つことができる。したがって、この交換部材の装着時に、ユーザは、上記本体の上記凹部に上記交換部材を容易に装着することができる。特に、ユーザが上記フランジ部を挟んでいる手の他の部分(例えば、小指、手の平など)を上記本体の側面等に当接した状態で装着を行えば、上記本体に対する上記手の位置ずれ(ぶれ)を容易に抑制できる。したがって、ユーザは、上記本体の上記凹部に上記交換部材をさらに容易に装着することができる。また、使用後、ユーザは、自らの手(例えば親指と人指し指)で、上記フランジ部のうち上記互いに反対向きの方位へ延在する部分の外縁を両側(外側)から中心へ向かって挟むことによって上記交換部材を持ち、上記凹部から上記交換部材を容易に取り除くことができる。
一実施形態の交換部材では、上記フランジ部の外縁の平面形状は、上記側壁部の中心の周りに180°回転したとき、その回転する前の元の平面形状と異なる性質を有することを特徴とする。
ここで、上記フランジ部の外縁の「平面形状」とは、上記側壁部の中心に対して垂直な面内での形状を意味する。
仮に、上記フランジ部の外縁の平面形状が上記側壁部の中心の周りに2回対称の回転対称性を有するものとすると、ユーザが、上記本体に対して上記交換部材を、本来の姿勢に対して上記側壁部の中心の周りに180°回転した姿勢で取り付けてしまう事態(取り付けミス)が起こる可能性がある。そこで、この一実施形態の交換部材では、上記フランジ部の外縁の平面形状は、上記側壁部の中心の周りに180°回転したとき、その回転する前の元の平面形状と異なる性質を有する。これにより、上記本体に対して上記交換部材を、本来の姿勢に対して上記側壁部の中心の周りに180°回転した姿勢で取り付けてしまう事態(取り付けミス)を防止できる。
一実施形態の交換部材では、上記フランジ部の上記残りの角度範囲の外縁の平面形状は、上記本体の上記凹部の周りの縁部に設けられた隆起に嵌合する形状になっていることを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、この交換部材の装着時に、ユーザが上記本体の上記凹部の周りの上記隆起に上記交換部材の上記フランジ部の上記残りの角度範囲に相当する部分を嵌合することによって、上記凹部に対する上記交換部材の周方向の位置決めが可能となる。
一実施形態の交換部材では、上記フランジ部の上記特定の角度範囲の外縁に連なって下方へ延在する摘まみしろ部を含むことを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、ユーザは、上記フランジ部の外縁と併せて上記摘まみしろ部を持つことによって、この交換部材をさらに容易に持つことができる。
一実施形態の交換部材では、
上記底板部と上記側壁部とは均質に連続して一体化され、
上記シートは上記底板部に接着または溶着により取り付けられていることを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、上記底板部と上記側壁部とは均質に連続して一体化され、上記シートは上記底板部に接着または溶着により取り付けられている。すなわち、上記交換部材は、ユーザによる組み立て・分解を不要にするように、上記シートを含めて一体化されている。したがって、メッシュ式ネブライザが簡単に組み立てられる。また、メッシュ式ネブライザの使用後、上記交換部材は、典型的には、上記交換部材を一体として、使い捨てされる。
一実施形態の交換部材では、上記メッシュ部を含む上記シートは、上記本体の上記振動面に対して傾斜するように、上記側壁部の中心に対して傾斜していることを特徴とする。
この一実施形態の交換部材が上記本体の上記凹部に装着された組み立て状態では、上記振動面に対して上記メッシュ部を含む上記シートが傾斜して対向する。したがって、使用時に、上記メッシュ部のうち上記振動面に対して適切な隙間を有する部分が機能して、液体の噴霧が有効に行われる。
一実施形態の交換部材では、上記シート、上記底板部、および上記側壁部は、合成樹脂からなることを特徴とする。
この一実施形態の交換部材では、上記シート、上記底板部、および上記側壁部は、合成樹脂からなる。したがって、この交換部材は、安価に製造され得る。
なお、上記交換部材をなす底板部、上記側壁部、上記フランジ部および上記摘まみしろ部は、均質に連続して一体化された合成樹脂からなるのが望ましい。その場合、上記底板部、上記側壁部、上記フランジ部および上記摘まみしろ部は、例えば一体成形によって安価に製造され得る。
別の局面では、この開示のメッシュ式ネブライザは、
メッシュ部を通して液体を霧化して噴出するメッシュ式ネブライザであって、
上方へ向かって開いた形状の凹部を有する本体を備え、
上記本体は、
上記凹部の底面に相当する位置に配された振動面を有する振動部と、
上記振動部の上記振動面上へ向けて液体を供給する給液部とを含み、
上記本体の上部を開閉可能に覆うキャップ部材と、
上記本体および上記キャップ部材から分離して構成され、このネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態で上記本体の上記凹部に着脱可能に装着される交換部材とを備え、
上記交換部材は、上記振動面に対向すべきメッシュ部を含むシートと、このシートの周縁を支持する底板部と、この底板部の外縁に連なり、上記凹部の側面に対向すべき側壁部とを含み、
上記底板部は、
上記シートの周縁の上面を支持し、上記振動面の直径よりも大きい内径をもつ平坦な環状の周縁部と、
上記周縁部と同心で、上記周縁部の内径よりも小さい外径をもち、上記シートの対応する部分を支持する平坦なリング部と、
上記周縁部と上記リング部とを互いに径方向につなぐ複数の細長いリブと
を含み、
このネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態で上記交換部材が上記本体の上記凹部に着脱可能に装着され、上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材が上記交換部材の上記側壁部の上縁を上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧して、上記本体の縦軸方向に関して上記交換部材を位置決めすることを特徴とする。
この開示のメッシュ式ネブライザを使用しようとするユーザは、上記本体に対してキャップ部材が開いた状態で、本体の上方へ向かって開いた形状の凹部に、上記キャップ部材から離間した状態で、交換部材を着脱可能に装着する。これにより、上記交換部材の底板部(メッシュ部を含むシートの周縁を支持する)が上記凹部の底面に対向し、上記交換部材の側壁部が上記凹部の側面に対向する状態となる(この状態を装着状態と呼ぶ。)。この装着状態で、ユーザが、上記本体に対してキャップ部材を閉じる。すると、上記キャップ部材が上記交換部材の上記側壁部の上縁を上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧して、上記本体の縦軸方向に関して上記交換部材を位置決めする。これにより、上記凹部の上記底面に相当する位置に配された上記振動部の振動面に対して、上記交換部材のメッシュ部が対向して位置決めされる。このようにして、メッシュ式ネブライザが簡単に組み立てられる(この状態を組み立て状態と呼ぶ。)。
メッシュ式ネブライザの使用時には、給液部が上記振動部の上記振動面上へ向けて液体を供給する。これにより、上記振動面と上記メッシュ部との間に液体が供給される。そして、上記振動部に駆動電圧が印加されて振動面が振動される。これにより、上記メッシュ部(より正確には、シートを貫通する複数の貫通孔)を通して上記液体が霧化されて噴出する。ここで、このメッシュ式ネブライザでは、上記交換部材の上記リング部によって上記シートの上記メッシュ部がより平坦に維持される。したがって、上記本体の上記凹部に上記交換部材が装着された状態で、上記振動面に対して上記メッシュ部をより精度良く配置することができる。この結果、噴霧効率を高めることができる。
メッシュ式ネブライザの使用後、ユーザは、上記本体に対してキャップ部材を開いて、上記凹部から、上記キャップ部材から離間した状態にある上記交換部材を取り除く。上記交換部材は、典型的には、使い捨てされる。その場合、ユーザは、メッシュ部を含む交換部材を洗浄、消毒、乾燥する必要がない。したがって、ユーザにとって、手入れが簡単になる。また、上記交換部材は、上記本体および上記キャップ部材から分離して構成され、比較的小型で安価に製造され得る。したがって、ユーザにとって、交換部材のための費用負担が少なくて済む。
一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、
上記本体の上記凹部の側面は上方へ向かうに連れて次第に開いており、
上記本体の上記凹部の側面に対応して、上記交換部材の上記側壁部は上方へ向かうに連れて次第に開いていることを特徴とする。
この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記本体の上記凹部の側面は、上方へ向かうに連れて次第に開いている。また、上記交換部材の上記側壁部は、上記本体の上記凹部の側面に対応して、上方へ向かうに連れて次第に開いている。したがって、上記交換部材の装着時に、ユーザが、上記凹部の辺りに上記交換部材を載置すれば、上記凹部の側面によって上記交換部材の側壁部が案内されて、上記交換部材の底板部(メッシュ部を含むシートの周縁を支持する)が上記凹部の底面に対向するとともに、上記交換部材の側壁部が上記凹部の側面に対向する状態となる。したがって、ユーザは、上記本体の上記凹部に上記交換部材を容易に装着できる。
一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、
上記交換部材は、上記側壁部の上縁に連なって外向きに延在するフランジ部を含み、
上記交換部材が上記本体の上記凹部に装着された装着状態で上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材が上記交換部材の上記側壁部の上縁と併せて上記フランジ部を上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧することを特徴とする。
この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記装着状態で上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材によって上記側壁部の上縁と併せて上記フランジ部が上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧される。したがって、上記キャップ部材と上記本体の上記凹部の周りの縁部との間に上記フランジ部が挟まれて、上記本体の縦軸方向に関して上記交換部材がしっかりと位置決めされる。
一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、
記交換部材の上記フランジ部が上記側壁部の中心の周りに関して特定の角度範囲で上記外向きに延在する寸法は、上記フランジ部が上記特定の角度範囲以外の残りの角度範囲で上記外向きに延在する寸法よりも大きく、
上記本体の上記凹部の周りの縁部のうち上記フランジ部の上記残りの角度範囲に対応する部分に、或る平面形状をもつ隆起が設けられ、
上記フランジ部の上記残りの角度範囲の外縁の平面形状は、上記本体の上記凹部の周りの縁部に設けられた上記隆起に嵌合する形状になっていることを特徴とする。
この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記交換部材の上記フランジ部が上記側壁部の中心の周りに関して特定の角度範囲で上記外向きに延在する寸法は、上記フランジ部が上記特定の角度範囲以外の残りの角度範囲で上記外向きに延在する寸法よりも大きい。したがって、ユーザは、上記本体の上記凹部に、この交換部材を装着する際に、上記フランジ部の上記外向きの寸法に基づいて、上記交換部材の上記側壁部の中心の周りの方位を認識できる。さらに、この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記本体の上記凹部の周りの縁部のうち上記フランジ部の上記残りの角度範囲に対応する部分に、或る平面形状をもつ隆起が設けられている。そして、上記交換部材の上記フランジ部の上記残りの角度範囲の外縁の平面形状は、上記本体の上記凹部の周りの縁部に設けられた上記隆起に嵌合する形状になっている。したがって、上記交換部材の装着時に、ユーザが上記本体の上記凹部の周りの上記隆起に上記交換部材の上記フランジ部の上記残りの角度範囲に相当する部分を嵌合することによって、上記凹部に対する上記交換部材の周方向の位置決めが可能となる。
一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、
上記振動面は上記本体の縦軸方向に対して垂直に配され、
上記交換部材の上記メッシュ部および上記底板部は、上記本体の上記振動面に対して傾斜するように、上記側壁部の中心に対して傾斜していることを特徴とする。
この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記振動面は上記本体の縦軸方向に対して垂直に配されている。そして、上記交換部材の上記メッシュ部および上記底板部は、上記本体の上記振動面に対して傾斜するように、上記側壁部の中心に対して傾斜している。したがって、組み立て状態では、上記振動面に対して上記メッシュ部を含む上記シートが傾斜して対向する。したがって、使用時に、上記メッシュ部のうち上記振動面に対して適切な隙間を有する部分が機能して、液体の噴霧が有効に行われる。
一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記本体の上記凹部の側面に、上記交換部材の上記側壁部を周方向に取り囲んで接するように、パッキンが設けられていることを特徴とする。
この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記パッキンのおかげで、使用時に、上記振動面と上記メッシュ部との間に供給された液体が、上記凹部の側面と上記交換部材の上記側壁部との間の隙間を通して外部へ溢れるのを防止できる。
一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、上記キャップ部材は、上記本体に対して蝶番を介して回動可能に連結されていることを特徴とする。
この一実施形態のメッシュ式ネブライザでは、ユーザは、上記本体に対して上記蝶番を介して上記キャップ部材を容易に開閉できる。また、上記キャップ部材を紛失することが無い。
以上より明らかなように、この発明の交換部材およびメッシュ式ネブライザによれば、ユーザにとって、手入れが簡単で、交換部材のための費用負担が少なくて済む。
この発明の一実施形態のメッシュ式ネブライザを分解状態で示す斜視図である。 図1の分解状態にあるメッシュ式ネブライザを右側方から見たときの縦断面を示す図である。 上記メッシュ式ネブライザにメッシュ部を含む交換部材が装着された状態(装着状態)を示す斜視図である。 図3の装着状態にあるメッシュ式ネブライザを右側方から見たところを示す図である。 図5(A)は上記メッシュ式ネブライザが組み立てられた状態(組み立て状態)を右側方から見たところを示す図である。図5(B)、図5(C)は、図5(A)のメッシュ式ネブライザをそれぞれ前方、上方から見たところを示す図である。 組み立て状態にあるメッシュ式ネブライザを右側方から見たときの縦断面を示す図である。 図6における交換部材の近傍を拡大して示す図である。 図8(A)は上記交換部材を示す平面図である。図8(B)、図8(C)、図8(D)は、上記交換部材をそれぞれ図8(A)における左側、右側、下側から見たところを示す図である。図8(E)は、図8(A)におけるVIIIE−VIIIE線矢視断面を示す図である。図8(F)は、図8(A)におけるメッシュ部の近傍を拡大して示す図である。 上記メッシュ式ネブライザの本体に搭載された制御系のブロック構成を示す図である。 上記メッシュ式ネブライザをユーザが使用する態様を例示する図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(メッシュ式ネブライザの構成要素)
図1は、この発明の一実施形態のメッシュ式ネブライザ(全体を符号1で示す。)を分解状態で斜めから見たところを示している。図2は、図1の分解状態にあるメッシュ式ネブライザ1を右側方(図1中に矢印Aで示す方向)から見たときの縦断面を示している。
これらの図1,図2に示すように、このメッシュ式ネブライザ1は、略楕円柱状の外形をもつ本体下部11と、この本体下部11に対して上方から着脱可能に嵌め込んで装着された本体上部12とを備えている。本体上部12の前半部12Fは略円柱状の外形をもち、本体上部12の後半部12Rは略台形柱状の外形をもっている。本体下部11と本体上部12とが、本体10を構成している。
図1に示すように、本体下部11の前面には、このネブライザ1の電源をオン、オフするための電源スイッチ50と、このネブライザ1の動作状態を報知するためのLEDランプ51が設けられている。本体下部11の内部には、主に後述の制御系が搭載されている。
本体上部12の前半部12Fの上面に、後述の交換部材20を受けるように、上方へ向かって開いた略円形の平面形状をもつ凹部16が設けられている。この凹部16は、図2によって良く分かるように、本体10の縦軸方向(鉛直方向)に対して傾斜した底面16bと、この底面16bに連なり、上方へ向かうに連れて次第に開いている側面16cとを有している。また、図1によって良く分かるように、凹部16の周りの縁部15における特定の方位(この例では前方側、後方側)に、隆起19f,19rが設けられている。前方側の隆起19fは、凹部16の中心へ向かって円弧状に突起した平面形状を有している。後方側の隆起19rは、凹部16の中心から見て円弧状に窪んだ平面形状を有している。これらの隆起19f,19rは、後述の交換部材20のフランジ部24a,24dに嵌合することが予定されている。さらに、図2中に示すように、本体10の凹部16の側面16cに、後述の交換部材20の側壁部23を周方向に取り囲んで接するように、環状の弾性体からなるパッキン29が設けられている。
本体上部12の前半部12Fの内部には、凹部16に対応する位置に、振動部40が設けられている。この振動部40は、凹部16から下方に離間した位置に配された超音波振動子41と、凹部16の底面16bに相当する位置に水平に配された振動面43と、超音波振動子41と振動面43との間に配され、超音波振動子41の振動を増幅するとともに振動面43へ伝達するホーン42とを含んでいる。超音波振動子41に対する駆動電圧は、本体上部12と本体下部11との間に設けられた接点電極を介して、本体下部11から供給されるようになっている。
また、図1に示すように、本体上部12の後半部12Rに、略半円形の平面形状をもつ貯液部17が設けられている。この貯液部17は、図2によって良く分かるように、前面側へ向かうに連れて次第に浅くなる底面17bを有している。また、この貯液部17の前面側部分に連なって、貯液部17から振動部40の振動面43上へ向けて液体(薬液)を供給するための給液路18が設けられている。貯液部17と給液路18とが、給液部を構成している。図1,図2の分解状態では、貯液部17は上方へ向かって開いている。したがって、ユーザは、貯液部17に上方から薬液を入れることができる。
本体上部12の後半部12Rの後端側の上縁には、本体上部12に対して蝶番38を介して回動可能に、蓋をなすキャップ部材30が連結されている。このキャップ部材30は、蝶番38に近い側に配され略台形の平面形状を有する後半部30Rと、この後半部30Rに連なり、環状で略円形の平面形状を有する前半部30Fとを含んでいる。キャップ部材30の前半部30Fのうち本体上部12の上面に対向する側であって、凹部16の周りの縁部15における左側部分15b、右側部分15cに対応する位置に、2つの円筒形の突起部33,33が突出して設けられている。また、キャップ部材30の後半部30Rのうち本体上部12の上面に対向する側に、貯液部17の平面形状と対応する略台形の平面形状を有するメサ部34が設けられている。後述のように、本体上部12に対してキャップ部材30が閉じられ、このメッシュ式ネブライザ1が組み立てられた状態では、突起部33,33は、交換部材20を位置決めするために働く。また、メサ部34は、貯液部17の上部を塞いで、貯液部17から薬液が溢れるのを防ぐ。キャップ部材30の前半部30Fの中央は、マウスピース等が取り付けられるべき開口30oになっている。
キャップ部材30の前半部30Fの前縁30Fe(蝶番38とは反対側)には、内向きに突起した係合突起31が設けられている。一方、本体上部12の前半部12Fには、前端から外向き(前方)に突出した係合突起14が設けられている。本体上部12に対してキャップ部材30が閉じられると、図7中に示すように、キャップ部材30の係合突起31は、本体上部12の係合突起14と、鉛直方向に係合するようになっている。すなわち、一旦、キャップ部材30の係合突起31が本体上部12の係合突起14と係合すると、キャップ部材30の前半部30Fが、本体上部12の前半部12Fに対して、下方から上方へ移動しようとしても、係合突起31が係合突起14に当接して、その移動を阻止する。これにより、本体上部12に対してキャップ部材30が閉じられた状態で固定され得る。本体に対してキャップ部材30を開く場合は、ユーザが、キャップ部材30の前半部30Fの左部分30Flと右部分30Fr(図5(B)中に示す。)を手で(例えば、親指と人差し指で)挟んで押圧する。これにより、キャップ部材30の前半部30Fの前縁30Feが前方(図7中に示す矢印F方向)に変形して、係合突起31と係合突起14による係合は解除される。この構成により、ユーザは、本体10(本体上部12)に対してキャップ部材30を容易に固定し又は固定解除できる。また、キャップ部材30を紛失することが無い。
図1,図2中には、本体10およびキャップ部材30から分離して構成された交換部材20が示されている。この交換部材20は、このネブライザ1が使用される際に予めキャップ部材30から離間した状態で本体上部12の凹部16に着脱可能に装着される。
図8(A)〜図8(F)は、交換部材20の構成を詳細に示している。図8(A)および図8(E)によって分かるように、交換部材20は、振動面43(図1,図2参照)に対向すべき平坦なフィルム状のシート21と、このシート21を支持する底板部22と、この底板部22の外縁に連なり、凹部16の側面16c(図1,図2参照)に対向すべき環状の側壁部23と、この側壁部23の上縁23aに連なり、その上縁23aの周りに径方向外向きに広がるフランジ部24と、このフランジ部24の一部(後述するフランジ部24b,24c)の外縁に連なって下方へ延在する摘まみしろ部25とを含んでいる。
この例では、シート21は、底板部22の下面に接着または溶着により取り付けられている。シート21のうち略中央の領域がメッシュ部21aを構成している。
底板部22は、シート21の周縁の上面を支持し、振動面43の直径よりも大きい内径をもつ平坦な環状の周縁部22aと、この周縁部22aと同心で、周縁部22aの内径よりも小さい外径をもち、シート21の対応する部分を支持する平坦なリング部22bと、これらの周縁部22aとリング部22bとを互いに径方向につなぐとともにシート21の対応する部分を支持する複数(この例では3本)の細長いリブ22e,22f,22gとを含んでいる。このリング部22bは、メッシュ部21aをできるだけ平坦に維持するとともに、メッシュ部21aを含むシート21の固有振動数を調節するために取り付けられている。この例では、リング部22bとリブ22e,22f,22gの厚さは、周縁部22aの厚さよりも薄く設定されている(図8(E)参照)。リング部22bとリブ22e,22f,22gの下面は、シート21を支持するように、周縁部22aの下面と同一平面内にある。この例では、周縁部22aの厚さは1mm程度に設定されている。また、リング部22bとリブ22e,22f,22gの厚さは、共通に厚さ400μm程度に設定されている。
この例では、図8(F)に拡大して示すように、メッシュ部21aは、厚さ30μm程度のシート21において、一辺の寸法X=1.5mmの正方形の領域に、直径3μm程度の図示しない多数の貫通孔を設けて構成されている。リング部22bの内径寸法ID=2.2mm、外形寸法OD=6.0mmに設定されている。メッシュ部21aは、上述の貫通孔を通して霧化された薬液を放出できるように、リング部22bの中央開口22o内に位置している。
この例では、リング部22bによってシート21のメッシュ部21aがより平坦に維持される。したがって、本体10の凹部16に交換部材20が装着された状態で、振動面43に対してメッシュ部21aをより精度良く配置することができる。この結果、噴霧効率を高めることができる。
図8(A)〜図8(D)によって分かるように、フランジ部24は、環状の側壁部23の中心23cの周りに関して4つの部分(これらをフランジ部24a,24b,24c,24dと呼ぶ。)に分けられている。フランジ部24b,24cは、互いに反対の方位(図8(A)において上側、下側の方位)に相当する2つに分けられた特定の角度範囲θb,θcを占めている。フランジ部24a,24dは、図8(A)において左側、右側の方位に相当する2つに分けられた残りの角度範囲θa,θdを占めている。フランジ部24aは、側壁部23の中心23c(図8(E)に示す。)から見て約60°の角度範囲θaを占めている。フランジ部24aの外縁の平面形状(側壁部23の中心23cに対して垂直な面内での形状)は、本体10の凹部16の周りの前方側の隆起19fに嵌合するように内向きに窪んだ円弧状になっている。フランジ部24b,24cは、側壁部23の中心23cから見てそれぞれ約110°の角度範囲θb,θcを占めている。フランジ部24b,24cの外縁の平面形状は、略円弧状であるが、図8(A)においてそれぞれ真上、真下の方位(互いに反対向きの方位)に相当する部分が直線状になっている。これらのフランジ部24b,24cは、それぞれ、本体10の凹部16の周りの縁部15のうち左側部分15b、右側部分15cに対応して重なることが予定されている。フランジ部24dは、側壁部23の中心23cから見て約80°の角度範囲θdを占めている。フランジ部24dの外縁の平面形状は、本体10の凹部16の周りの後方側の隆起19rに嵌合するように外向きに膨らんだ円弧状になっている。この結果、フランジ部24の外縁の平面形状は、側壁部23の中心の周りに180°回転したとき、その回転する前の元の平面形状と異なる性質を有している。
摘まみしろ部25は、フランジ部24bの外縁に連なって下方へ延在する部分(これを摘まみしろ部25bと呼ぶ。)と、フランジ部24cの外縁に連なって下方へ延在する部分(これを摘まみしろ部25cと呼ぶ。)とを含んでいる。摘まみしろ部25b,25cのうち、図8(A)においてそれぞれ真上、真下の方位(互いに反対向きの方位)に相当する部分25b1,25c1は、フランジ部24b,24cの外縁のうち対応する部分の直線状の形状に応じて、それぞれ平坦になっている。
この交換部材20では、フランジ部24b,24cが外向きに延在する寸法は、フランジ部24a,24dが外向きに延在する寸法よりも大きく設定されている。したがって、ユーザは、この交換部材20を本体10の凹部16に装着する際に、フランジ部24が外向きに延在する寸法に基づいて、交換部材20の側壁部23の中心23cの周りの方位を認識できる。
また、図8(A)によって良く分かるように、この交換部材20では、フランジ部24の外縁の平面形状は、側壁部23の中心の周りに180°回転したとき、その回転する前の元の平面形状と異なる性質を有する。つまり、フランジ部24の外縁の平面形状は、側壁部23の中心23cの周りに2回対称の回転対称性を持たない。これにより、本体10に対して交換部材20を、本来の姿勢に対して側壁部23の中心の周りに180°回転した姿勢で取り付けてしまう事態(取り付けミス)を防止できる。
この交換部材20では、ユーザは、自らの手(例えば親指と人指し指)で、フランジ部24b,24cの外縁と併せて摘まみしろ部25b,25cを両側(外側)から中心へ向かって挟むことによって、メッシュ部21aに指で触れること無しに、交換部材20を容易に持つことができる。特に、この例では、摘まみしろ部25b,25cのうち、図8(A)においてそれぞれ真上、真下の方位(互いに反対向きの方位)に相当する部分25b1,25c1は平坦になっているので、ユーザは、交換部材20をさらに容易に持つことができる。
図8(E)によって良く分かるように、本体10の凹部16の底面16b(図2参照)に対応して、交換部材20のシート21(メッシュ部21aを含む。)および底板部22は側壁部23の中心23cに対して傾斜している。また、本体10の凹部16の側面16c(図2参照)に対応して、交換部材20の側壁部23は上方へ向かうに連れて次第に開いている。
この例では、交換部材20をなす全ての要素、すなわち、シート21、底板部22、側壁部23、フランジ部24および摘まみしろ部25は、合成樹脂からなっている(シート21が底板部22に接着剤によって接着される場合は、その接着剤を含む。)。したがって、交換部材20が安価に製造され得る。交換部材20をなす合成樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル、シンジオ型ポリスチレン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、PPS(polyphenylene sulfide)、エポキシ、フェノール、ポリイミドなどが挙げられる。特に、この例では、交換部材20をなす底板部22、側壁部23、フランジ部24および摘まみしろ部25は、均質に連続して一体化された合成樹脂からなっており、したがって、例えば一体成形によって安価に製造され得る。
図9は、このメッシュ式ネブライザ1の本体10に搭載された制御系のブロック構成を示している。このメッシュ式ネブライザ1は、操作部61と、報知部62と、制御部63と、発振周波数生成部64と、霧化部65と、電源部66とを備えている。操作部61は、この例では、図1中に示した電源スイッチ50を含んでいる。報知部62は、この例では、図1中に示したLEDランプ51を含んでおり、さらに図示しないブザーを含んでいてもよい。発振周波数生成部64は、制御部63からの制御信号に基づいて、交流の駆動電圧を霧化部65に印加する。この駆動電圧は、例えば、電源スイッチ50が押されてから或る出力時間にわたって出力される。出力時間の計測は、図示しないタイマによって行うこともできる。霧化部65は、図1中に示した振動部40と交換部材20のメッシュ部21aとを含んでいる。発振周波数生成部64からの交流駆動電圧は、霧化部65をなす振動部40の超音波振動子41に印加される。この超音波振動子41の振動は、ホーン42によって増幅されるとともに振動面43へ伝達される。振動面43が振動すると、振動面43とメッシュ部21aとの間の隙間に供給された薬液がメッシュ部21aを通して霧化されて噴出する。制御部63は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)を含み、発振周波数生成部64を介して霧化部65に信号を送り、霧化量、連続動作時間等を制御する。また、制御部63は、LEDランプ51の点灯によって電源がオンされたこと、LEDランプ51の点滅によって電池の容量が不足していることなどを報知する。電源部66は、電池(例えば、DC3Vの充放電可能な二次電池)を含み、この制御系の各部に電力を供給する。
(メッシュ式ネブライザの組み立て)
このメッシュ式ネブライザ1を使用しようとするユーザは、図1および図2に示したように本体10に対してキャップ部材30が開いた状態で、本体10の上方へ向かって開いた形状の凹部16に、図2中に矢印Dで示すように、キャップ部材30から離間した状態で、メッシュ部21aを有する交換部材20を着脱可能に装着する。
この交換部材20の装着時に、既述のように、ユーザは、自らの手(例えば親指と人指し指)で、フランジ部24b,24cの外縁と併せて摘まみしろ部25b,25cを両側(外側)から中心へ向かって挟むことによって、メッシュ部21aに指で触れること無しに、交換部材20を容易に持つことができる。したがって、ユーザは、本体10の凹部16に交換部材20を容易に装着することができる。特に、ユーザが交換部材20のフランジ部24b,24cの外縁と摘まみしろ部25b,25cを挟んでいる手の他の部分(例えば、小指、手の平など)を本体10の側面等に当接した状態で装着を行えば、本体10に対する手の位置ずれ(ぶれ)を容易に抑制できる。したがって、ユーザは、本体10の凹部16に交換部材20をさらに容易に装着することができる。
また、この交換部材20の装着時に、既述のように、ユーザは、フランジ部24が外向きに延在する寸法、および、フランジ部24の外縁の平面形状に基づいて、交換部材20の側壁部23の中心23cの周りの方位を認識できる。そして、ユーザが本体10の凹部16の周りの隆起19f,19rにそれぞれ交換部材20のフランジ部24a,24dを嵌合することによって、凹部16に対する交換部材20の周方向の位置決めが可能となる。
また、既述のように、本体10の凹部16の側面16cは、上方へ向かうに連れて次第に開いている。また、本体10の凹部16の側面16c(図2参照)に対応して、交換部材20の側壁部23は上方へ向かうに連れて次第に開いている。したがって、交換部材20の装着時に、ユーザが、凹部16の辺りに交換部材20を載置すれば、凹部16の側面16cによって交換部材20の側壁部23が下方へ案内される。
また、本体10の凹部16の底面16bは本体10の縦軸方向(鉛直方向)に対して傾斜しており、また、本体10の凹部16の底面16bに対応して、交換部材20のメッシュ部21aおよび底板部22は側壁部23の中心23cに対して傾斜している。したがって、交換部材20の装着時に、ユーザが、凹部16の辺りに交換部材20を載置すれば、交換部材20のメッシュ部21aおよび底板部22は、本体10の凹部16の底面16bに対応するように案内される。したがって、凹部16に対する交換部材20の周方向および縦軸方向の位置決めが助けられる。
これにより、図3および図4に示すように、交換部材20の底板部22(シート21を支持する)が凹部16の底面16bに対向するとともに、交換部材20の側壁部23が凹部16の側面16cに対向する状態となる。また、交換部材20のフランジ部24b,24cが、それぞれ、本体10の凹部16の周りの縁部15のうち左側部分15b、右側部分15cに対応して重なった状態となる。したがって、ユーザは、本体10の凹部16に、キャップ部材30から離間した状態で、交換部材20を容易に装着できる。この状態を装着状態と呼ぶ。
この装着状態で、ユーザが、図4中に矢印Eで示すように、本体10(本体上部12)に対して蝶番38を介してキャップ部材30を回転して閉じる。すると、キャップ部材30の係合突起31が、本体上部12の係合突起14と鉛直方向に係合する。これにより、本体上部12に対してキャップ部材30が閉じられた状態で固定される。このようにして、図5(A)に示すように、メッシュ式ネブライザ1が簡単に組み立てられる。この状態を組み立て状態と呼ぶ。なお、図5(B)、図5(C)は、図5(A)のものをそれぞれ前方、上方から見たところを示している。また、図6は、この組み立て状態にあるメッシュ式ネブライザ1を右側方から見たときの縦断面を示している。
この組み立て状態では、キャップ部材30のメサ部34は、貯液部17の上部を塞いで、貯液部17から薬液が溢れるのを防ぐ。また、図7(図6における交換部材20近傍の拡大図)によって良く分かるように、この組み立て状態では、キャップ部材30の本体上部12側に突出して設けられた突起部33,33が、交換部材20の側壁部23の上縁23aと併せてフランジ部24b,24c(図7中には、フランジ部24bのみ示す。)を、本体10の凹部16の周りの縁部15の左側部分15b、右側部分15cへ向かって押圧する。したがって、キャップ部材30の突起部33,33と本体10の凹部16の周りの縁部15の左側部分15b、右側部分15cとの間にフランジ部24b,24cが挟まれて、本体10の縦軸方向に関して交換部材20がしっかりと位置決めされる。これにより、凹部16の底面16bに相当する位置に配された振動部40の振動面43に対して、交換部材20のメッシュ部21aが対向して位置決めされる。このようにして、メッシュ式ネブライザが簡単に組み立てられる(この状態を組み立て状態と呼ぶ)。
また、この組み立て状態では、振動面43に対してメッシュ部21aが傾斜して対向する。したがって、次に述べる使用時に、メッシュ部21aのうち振動面43に対して適切な隙間を有する部分が機能して、薬液の噴霧が有効に行われる。
また、既述のように、本体10の凹部16の側面16cに、交換部材20の側壁部23を周方向に取り囲んで接するように、パッキン29が設けられている。したがって、このパッキン29のおかげで、次に述べる使用時に、振動面43とメッシュ部21aとの間に供給された薬液が、凹部16の側面16cと交換部材20の側壁部23との間の隙間を通して外部へ溢れるのを防止できる。
(メッシュ式ネブライザの使用)
このメッシュ式ネブライザ1を使用する場合、予め、ユーザは、本体上部12の貯液部17に薬液を入れておく。そして、図10に示すように、ユーザは、組み立て状態で、キャップ部材30の開口30oに、例えばマウスピース80を着脱可能に装着する。なお、マウスピース80に代えて、ユーザ99の顔を覆うような吸入マスクを装着してもよい。
図10中に示すように、ユーザがメッシュ式ネブライザ1を少しだけ手前に傾けると、給液部をなす貯液部17から給液路18を通して、振動部40の振動面43上へ向けて薬液が供給される。つまり、振動面43とメッシュ部21aとの間に薬液が供給される。そして、ユーザが電源スイッチ50をオンすると、振動部40の超音波振動子41に駆動電圧が印加されて振動面43が振動される。これにより、メッシュ部21a(より正確には、シート21を貫通する複数の貫通孔)を通して薬液90が霧化されて噴出する。
(メッシュ式ネブライザの使用後の手入れ等)
このメッシュ式ネブライザ1を使用した後、ユーザは、マウスピース80を取り外し、また、本体下部11から本体上部12を取り外す。また、本体上部12に対してキャップ部材30を開いて、本体10の凹部16から、キャップ部材30から離間した状態にある交換部材20を取り除く。このとき、ユーザは、自らの手(例えば親指と人指し指)で、交換部材20のフランジ部24b,24cの外縁と併せて摘まみしろ部25b,25cを両側(外側)から中心へ向かって挟むことによって、交換部材20を容易に持つことができる。したがって、ユーザは、本体10の凹部16から交換部材20を容易に取り除くことができる。
ユーザは、本体上部12を傾けて、貯液部17に残った薬液を排出する。また、マウスピース80および本体上部12を洗浄、消毒、乾燥する。本体下部11も、必要に応じて、洗浄、消毒、乾燥する。
交換部材20は、典型的には、使い捨てされる。その場合、ユーザは、メッシュ部21aを含む交換部材20を洗浄、消毒、乾燥する必要がない。したがって、ユーザにとって、手入れが簡単になる。また、交換部材20は、本体10およびキャップ部材30から分離して構成され、また、合成樹脂からなるので、比較的小型で安価に製造され得る。したがって、ユーザにとって、交換部材20のための費用負担が少なくて済む。
上述の実施形態では、本体上部12の凹部16の平面形状は円形であるものとした。また、それに伴って、交換部材20の底板部22、側壁部23の平面形状は円形であるものとした。しかしながら、これに限られるものではなく、凹部16の平面形状は、丸角四角形(角が丸くされた四角形)など、他の環状の形状であってもよい。その場合、その凹部16の平面形状に合わせて、交換部材20の底板部、側壁部の平面形状を設定すればよい。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
1 メッシュ式ネブライザ
10 本体
11 本体下部
12 本体上部
16 凹部
17 貯液部
20 交換部材
21 シート
21a メッシュ部
22 底板部
23 側壁部
24 フランジ部
25 摘まみしろ部
29 パッキン
30 キャップ部材
38 蝶番
40 振動部
43 振動面

Claims (18)

  1. 本体と、この本体の上部を開閉可能に覆うキャップ部材とを有するメッシュ式ネブライザを構成するのに用いられる交換部材であって、
    上記メッシュ式ネブライザの本体は、
    上方へ向かって開いた形状の凹部と、
    上記凹部の底面に相当する位置に配された振動面を有する振動部と、
    上記振動部の上記振動面上へ向けて液体を供給する給液部とを含み、
    上記交換部材は、
    上記振動面に対向すべきメッシュ部を含むシートと、このシートの周縁を支持する底板部と、この底板部の外縁に連なり、上記凹部の側面に対向すべき側壁部とを含み、
    上記底板部は、
    上記シートの周縁の上面を支持し、上記振動面の直径よりも大きい内径をもつ平坦な環状の周縁部と、
    上記周縁部と同心で、上記周縁部の内径よりも小さい外径をもち、上記シートの対応する部分を支持する平坦なリング部と、
    上記周縁部と上記リング部とを互いに径方向につなぐ複数の細長いリブと
    を含み、
    上記交換部材は、上記本体および上記キャップ部材から分離して構成され、上記メッシュ式ネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態で上記本体の上記凹部に着脱可能に装着されるようになっており、
    上記メッシュ式ネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態でこの交換部材が上記本体の上記凹部に着脱可能に装着され、上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材によって上記側壁部の上縁が上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧されて、上記本体の縦軸方向に関して位置決めされることを特徴とする交換部材。
  2. 請求項1に記載の交換部材において、
    上記側壁部は、上記本体の上記凹部の側面に対応して、上方へ向かうに連れて次第に開いていることを特徴とする交換部材。
  3. 請求項1または2に記載の交換部材において、
    上記側壁部の上縁に連なって外向きに延在するフランジ部を含み、
    この交換部材が上記本体の上記凹部に装着された装着状態で上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材によって上記側壁部の上縁と併せて上記フランジ部が上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧されることを特徴とする交換部材。
  4. 請求項3に記載の交換部材において、
    上記フランジ部が上記側壁部の中心の周りに関して特定の角度範囲で上記外向きに延在する寸法は、上記フランジ部が上記特定の角度範囲以外の残りの角度範囲で上記外向きに延在する寸法よりも大きいことを特徴とする交換部材。
  5. 請求項4に記載の交換部材において、
    上記特定の角度範囲は、上記側壁部の中心の周りに関して互いに反対向きの方位に相当する2つの部分に分けられていることを特徴とする交換部材。
  6. 請求項4または5に記載の交換部材において、
    上記フランジ部の外縁の平面形状は、上記側壁部の中心の周りに180°回転したとき、その回転する前の元の平面形状と異なる性質を有することを特徴とする交換部材。
  7. 請求項4から6までのいずれか一つに記載の交換部材において、
    上記フランジ部の上記残りの角度範囲の外縁の平面形状は、上記本体の上記凹部の周りの縁部に設けられた隆起に嵌合する形状になっていることを特徴とする交換部材。
  8. 請求項4から7までのいずれか一つに記載の交換部材において、
    上記フランジ部の上記特定の角度範囲の外縁に連なって下方へ延在する摘まみしろ部を含むことを特徴とする交換部材。
  9. 請求項1から8までのいずれか一つに記載の交換部材において、
    上記底板部と上記側壁部とは均質に連続して一体化され、
    上記シートは上記底板部に接着または溶着により取り付けられていることを特徴とする交換部材。
  10. 請求項1から9までのいずれか一つに記載の交換部材において、
    上記メッシュ部を含む上記シートは、上記本体の上記振動面に対して傾斜するように、上記側壁部の中心に対して傾斜していることを特徴とする交換部材。
  11. 請求項1から10までのいずれか一つに記載の交換部材において、
    上記シート、上記底板部、および上記側壁部は、合成樹脂からなることを特徴とする交換部材。
  12. メッシュ部を通して液体を霧化して噴出するメッシュ式ネブライザであって、
    上方へ向かって開いた形状の凹部を有する本体を備え、
    上記本体は、
    上記凹部の底面に相当する位置に配された振動面を有する振動部と、
    上記振動部の上記振動面上へ向けて液体を供給する給液部とを含み、
    上記本体の上部を開閉可能に覆うキャップ部材と、
    上記本体および上記キャップ部材から分離して構成され、このネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態で上記本体の上記凹部に着脱可能に装着される交換部材とを備え、
    上記交換部材は、上記振動面に対向すべきメッシュ部を含むシートと、このシートの周縁を支持する底板部と、この底板部の外縁に連なり、上記凹部の側面に対向すべき側壁部とを含み、
    上記底板部は、
    上記シートの周縁の上面を支持し、上記振動面の直径よりも大きい内径をもつ平坦な環状の周縁部と、
    上記周縁部と同心で、上記周縁部の内径よりも小さい外径をもち、上記シートの対応する部分を支持する平坦なリング部と、
    上記周縁部と上記リング部とを互いに径方向につなぐ複数の細長いリブと
    を含み、
    このネブライザが使用される際に予め上記キャップ部材から離間した状態で上記交換部材が上記本体の上記凹部に着脱可能に装着され、上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材が上記交換部材の上記側壁部の上縁を上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧して、上記本体の縦軸方向に関して上記交換部材を位置決めすることを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
  13. 請求項12に記載のメッシュ式ネブライザにおいて、
    上記本体の上記凹部の側面は上方へ向かうに連れて次第に開いており、
    上記本体の上記凹部の側面に対応して、上記交換部材の上記側壁部は上方へ向かうに連れて次第に開いていることを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
  14. 請求項12または13に記載のメッシュ式ネブライザにおいて、
    上記交換部材は、上記側壁部の上縁に連なって外向きに延在するフランジ部を含み、
    上記交換部材が上記本体の上記凹部に装着された装着状態で上記本体に対して上記キャップ部材が閉じられると、上記キャップ部材が上記交換部材の上記側壁部の上縁と併せて上記フランジ部を上記本体の上記凹部の周りの縁部へ向かって押圧することを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
  15. 請求項14に記載のメッシュ式ネブライザにおいて、
    記交換部材の上記フランジ部が上記側壁部の中心の周りに関して特定の角度範囲で上記外向きに延在する寸法は、上記フランジ部が上記特定の角度範囲以外の残りの角度範囲で上記外向きに延在する寸法よりも大きく、
    上記本体の上記凹部の周りの縁部のうち上記フランジ部の上記残りの角度範囲に対応する部分に、或る平面形状をもつ隆起が設けられ、
    上記フランジ部の上記残りの角度範囲の外縁の平面形状は、上記本体の上記凹部の周りの縁部に設けられた上記隆起に嵌合する形状になっていることを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
  16. 請求項12から15までのいずれか一つに記載のメッシュ式ネブライザにおいて、
    上記振動面は上記本体の縦軸方向に対して垂直に配され、
    上記交換部材の上記メッシュ部および上記底板部は、上記本体の上記振動面に対して傾斜するように、上記側壁部の中心に対して傾斜していることを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
  17. 請求項12から16までのいずれか一つに記載のメッシュ式ネブライザにおいて、
    上記本体の上記凹部の側面に、上記交換部材の上記側壁部を周方向に取り囲んで接するように、パッキンが設けられていることを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
  18. 請求項12から17までのいずれか一つに記載のメッシュ式ネブライザにおいて、
    上記キャップ部材は、上記本体に対して蝶番を介して回動可能に連結されていることを特徴とするメッシュ式ネブライザ。
JP2017203839A 2017-10-20 2017-10-20 メッシュ式ネブライザおよび交換部材 Active JP6988365B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017203839A JP6988365B2 (ja) 2017-10-20 2017-10-20 メッシュ式ネブライザおよび交換部材
CN201880065540.4A CN111201057B (zh) 2017-10-20 2018-08-27 网眼式雾化器和更换构件
PCT/JP2018/031494 WO2019077882A1 (ja) 2017-10-20 2018-08-27 メッシュ式ネブライザおよび交換部材
BR112020007587-6A BR112020007587A2 (pt) 2017-10-20 2018-08-27 membro de substituição, e, nebulizador do tipo malha
DE112018005679.1T DE112018005679T5 (de) 2017-10-20 2018-08-27 Netzinhalator und austauschelement
US16/840,485 US11771845B2 (en) 2017-10-20 2020-04-06 Mesh nebulizer and replacement member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017203839A JP6988365B2 (ja) 2017-10-20 2017-10-20 メッシュ式ネブライザおよび交換部材

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019076243A JP2019076243A (ja) 2019-05-23
JP2019076243A5 true JP2019076243A5 (ja) 2020-10-15
JP6988365B2 JP6988365B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=66173647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017203839A Active JP6988365B2 (ja) 2017-10-20 2017-10-20 メッシュ式ネブライザおよび交換部材

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11771845B2 (ja)
JP (1) JP6988365B2 (ja)
CN (1) CN111201057B (ja)
BR (1) BR112020007587A2 (ja)
DE (1) DE112018005679T5 (ja)
WO (1) WO2019077882A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3077475A1 (en) 2017-10-04 2019-04-11 Pneuma Respiratory, Inc. Electronic breath actuated in-line droplet delivery device and methods of use
CA3082192A1 (en) 2017-11-08 2019-05-16 Pneuma Respiratory, Inc. Electronic breath actuated in-line droplet delivery device with small volume ampoule and methods of use
WO2022271848A1 (en) * 2021-06-22 2022-12-29 Pneuma Respiratory, Inc. Droplet delivery device with push ejection

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002028545A1 (fr) * 2000-10-05 2002-04-11 Omron Corporation Dispositif de pulverisation de liquides
JP2011140007A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Omron Healthcare Co Ltd 薄板部材洗浄装置
ES2590354T3 (es) * 2010-01-11 2016-11-21 Koninklijke Philips N.V. Acoplamiento magnético para aparato de generación de aerosol
EP2523710B1 (en) 2010-01-11 2015-10-14 Koninklijke Philips N.V. Magnetic coupling for aerosol generating apparatus
JP5652790B2 (ja) * 2011-09-22 2015-01-14 オムロンヘルスケア株式会社 液体噴霧装置
JP2014004208A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Omron Healthcare Co Ltd 液体噴霧装置
JP2017503638A (ja) * 2013-12-19 2017-02-02 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 液滴装置において使用するためのアセンブリ
JP6686682B2 (ja) * 2016-05-09 2020-04-22 オムロンヘルスケア株式会社 メッシュ式ネブライザおよび交換部材
JP6733442B2 (ja) * 2016-09-08 2020-07-29 オムロンヘルスケア株式会社 メッシュ式ネブライザ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6686682B2 (ja) メッシュ式ネブライザおよび交換部材
JP6733442B2 (ja) メッシュ式ネブライザ
JP6988365B2 (ja) メッシュ式ネブライザおよび交換部材
JP2019076243A5 (ja)
JP2017202026A5 (ja)
JP2018038668A5 (ja)
JP5652790B2 (ja) 液体噴霧装置
JPH04100557A (ja) 噴霧器及び噴霧方法
WO2014002769A1 (ja) 液体噴霧装置
JP6776761B2 (ja) メッシュ式ネブライザおよび薬液パック
WO2022270256A1 (ja) ネブライザ
TWM551500U (zh) 可更換霧化模組及具逆向清洗功能之霧化器及其霧化模組
WO2014002771A1 (ja) 液体噴霧装置
JP2018046945A5 (ja)
JP2017202027A (ja) メッシュ式ネブライザおよび交換セット
CN105828957B (zh) 用于在液滴装置中使用的组件
WO2019058880A1 (ja) メッシュ式ネブライザ
JP2019520179A (ja) エアロゾル化装置及びエアロゾル薬物送達装置
JP2023004349A5 (ja)
WO2022138083A1 (ja) 治療用吸入器
WO2022138081A1 (ja) 治療用吸入器