JP2019075800A - 管理装置、管理方法及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信回線の輻輳を防止するための制御効率を向上させる。【解決手段】データ管理装置3は、複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理するデータ管理装置3であって、複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定するタイミング決定部334と、タイミング決定部334が決定したタイミングを示すタイミング情報を複数の通信端末に送信する通信制御部331と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理装置、管理方法及び通信システムに関する。
従来、さまざまな場所に設置されたセンサーが出力するデータを、無線通信回線を介して収集するシステムが知られている。特許文献1には、制御部において、センサーがデータを送信するタイミングを指示することが可能なデータ収集システムが開示されている。
従来のシステムにおいては、無線通信回線の輻輳を防止するために、制御部が、個々のセンサーに対して、データを送信するタイミングを指示する必要があった。IoT(Internet Of Things)が普及して、設置されるセンサーの数が増大する中、制御部が個々のセンサーに対して指示を送信すると、制御が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、無線通信回線の輻輳を防止するための制御効率を向上させることができる管理装置、管理方法及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の管理装置は、複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理装置であって、前記複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、前記複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定する決定部と、前記決定部が決定した前記タイミングを示すタイミング情報を前記複数の通信端末に送信する送信部と、を有する。
また、前記決定部は、前記無線通信回線を提供する同一の基地局のセクタ内の前記複数の通信端末の数に基づいて前記タイミングを決定してもよい。前記決定部は、前記無線通信回線を提供する同一の基地局のセクタ内の前記複数の通信端末が前記基地局を介することなく通信可能な通信デバイスの数に基づいて前記タイミングを決定してもよい。
前記決定部は、前記通信端末が前記基地局を介することなく通信可能な通信デバイスが前記無線通信回線を介して送信するデータを出力したアプリケーションの優先度に基づいて前記タイミングを決定してもよい。
前記決定部は、前記複数の通信端末それぞれがデータの送信を予定している予定送信時刻を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末の数に基づいて前記タイミングを決定してもよい。
前記決定部は、前記複数の通信端末それぞれがデータの送信を予定している予定送信時刻、及び送信が予定されているデータ量である送信予定量を取得し、前記予定送信時刻が含まれている時間帯に対応する許容送信量と、同じ時間帯に対応する前記送信予定量の合計値との関係に基づいて、前記タイミングを決定してもよい。また、前記送信部は、同じ時間帯に対応する前記送信予定量が変化したことに応じて更新した前記タイミング情報を、前記複数の通信端末のうち少なくとも一つの通信端末に送信してもよい。
前記送信部は、所定の時間帯において前記タイミング情報を前記通信端末に送信し、前記所定の時間帯以外の時間帯には前記タイミング情報を前記複数の通信端末に送信しなくてもよい。前記送信部は、前記複数の通信端末それぞれが送信を予定しているデータの優先度を取得し、前記優先度が所定の優先度よりも高いデータの割合が所定の値よりも大きい時間帯において、前記タイミング情報を前記通信端末に送信してもよい。
前記決定部は、前記通信端末がデータを送信する期限を取得し、取得した期限よりも前に前記通信端末がデータを送信できるように前記タイミングを決定してもよい。また、前記決定部は、前記通信端末の属性に基づいて前記タイミングを決定してもよい。
前記決定部は、複数の基地局が収容される中継網を利用する前記複数の通信端末の台数にさらに基づいて前記タイミングを決定してもよい。また、前記決定部は、前記複数の通信端末のうち、少なくとも2台の通信端末がファームウェアのアップデートを要求するためのデータを送信するタイミングを、それぞれ異なるタイミングに決定してもよい。
本発明の第2の態様の管理方法は、複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理方法であって、前記複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、前記複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定するステップと、決定した前記タイミングを示すタイミング情報を前記複数の通信端末に送信するステップと、を有する。
本発明の第3の態様の通信システムは、複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末と、前記複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理装置と、を備える通信システムであって、前記管理装置は、前記複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、前記複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定する決定部と、前記決定部が決定した前記タイミングを示すタイミング情報を前記複数の通信端末に送信する装置送信部と、を有し、前記複数の通信端末のそれぞれは、前記管理装置が送信した前記タイミング情報を受信する端末受信部と、前記端末受信部が受信した前記タイミング情報が示すタイミングにデータを送信する端末送信部と、を有する。
本発明によれば、無線通信回線の輻輳を防止するための制御効率を向上させることができるという効果を奏する。
[通信システムSの構成]
図1は、実施の形態に係る通信システムSの構成を示す図である。通信システムSは、複数の通信デバイス1(図1においては通信デバイス1a,1b,1cを例示)と、通信端末2と、データ管理装置3と、データ取得装置4(図1においてはデータ取得装置4a,4b,4cを例示)とを有する。通信端末2は、通信網N1及び中継網N2を介して、複数の通信デバイス1から受信したデバイスデータをデータ管理装置3に送信することができる。
図1は、実施の形態に係る通信システムSの構成を示す図である。通信システムSは、複数の通信デバイス1(図1においては通信デバイス1a,1b,1cを例示)と、通信端末2と、データ管理装置3と、データ取得装置4(図1においてはデータ取得装置4a,4b,4cを例示)とを有する。通信端末2は、通信網N1及び中継網N2を介して、複数の通信デバイス1から受信したデバイスデータをデータ管理装置3に送信することができる。
通信網N1は、携帯電話網であり、複数の基地局5(図1においては基地局5a,5b,5c)を備える。複数の基地局5のそれぞれは、例えばLTE(Long Term Evolution)におけるeNodeBである。複数の基地局5のそれぞれは、複数の通信端末2との間で無線通信回線により接続されている。通信端末2は、基地局5から提供される無線通信回線を利用して、通信デバイス1から受信したデバイスデータをデータ管理装置3に送信することができる。
中継網N2は、LTEのPGW(Packet Data Network Gateway)又はMME(Mobility Management Entity)等のEPC(Evolved Packet Core)を含むネットワークである。中継網N2には、複数の基地局5が接続される。中継網N2は、例えばインターネットを介してデータ管理装置3と接続されている。
通信デバイス1は、例えばセンサーを有しており、センサーの出力信号に基づくデバイスデータを通信端末2に送信する。通信デバイス1は、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等のように比較的近距離での通信に適した無線通信チャネルにより通信端末2との間でデータを送受信する。
通信デバイス1は、自動販売機、車両、オフィス、工場等に設置されており、設置された場所において収集できる各種の情報を含むデバイスデータを、通信端末2を経由して、データ管理装置3に送信する。通信デバイス1が、例えば自動販売機に設置されている場合、通信デバイス1は、温度、釣銭の残量、商品の在庫、周囲の人の存在等に関する情報を収集し、収集した情報を含むデバイスデータを通信端末2に送信する。
通信デバイス1が送信するデバイスデータの容量は、スマートフォンやタブレット等の通信端末において送受信される音声や画像のデータの容量に比べて小さく、1つのデバイスデータの長さは、例えば100バイト以下である。通信デバイス1が送信するデバイスデータには、通信デバイス1ごとに割り当てられた識別情報であるデバイスIDと、収集した情報を含むデータとが含まれている。
通信端末2は、複数の通信デバイス1から複数のデバイスデータを受信する。通信端末2は、受信したデバイスデータを一時的に蓄積し、データ管理装置3から通知されたタイミングで、蓄積したデバイスデータを通信網N1に送出することにより、デバイスデータをデータ管理装置3に転送する。
データ管理装置3は、例えば、通信網N1を用いたサービスを提供する通信キャリアが管理するサーバである。データ管理装置3は、通信網N1及び中継網N2を介して、通信端末2から受信したデバイスデータをデータ取得装置4に提供する。
具体的には、データ管理装置3は、通信端末2及び通信網N1を介して、複数の通信デバイス1から送信されるデバイスデータを収集する。データ管理装置3は、受信したデバイスデータをハードディスク等の記憶媒体に蓄積し、データ取得装置4(4a,4b,4c)からの要求に応じて、デバイスデータ自体、又はデバイスデータに基づいて生成した情報をデータ取得装置4に送信する。
データ管理装置3は、複数の通信端末2のそれぞれがデバイスデータを送信するタイミングを決定し、決定したタイミングを複数の通信端末2に通知する。データ管理装置3が、複数の通信端末2がデバイスデータを送信するタイミングを適切に決定することにより、多数の通信端末2が同時に同じ基地局5又は同じ中継網N2に対してデバイスデータを送信することを回避できるので、輻輳が発生することを防止できる。
データ取得装置4は、データ管理装置3にアクセス可能なコンピュータである。データ取得装置4は、例えば、通信デバイス1からデータ管理装置3に送信されたデータにアクセスするデータ取得者が使用するPC(Personal Computer)であり、データ取得者は、自身のPCにおいて、通信デバイス1が送信したデバイスデータの内容を閲覧することができる。
ここで、通信デバイス1が自動販売機に設置されている場合、データ取得者は、例えば自動販売機の管理会社、自動販売機の商品を製造する飲料メーカー、マーケティング情報を提供する会社等である。データ取得者は、データ管理装置3を管理する通信キャリアとの間で、所望の通信デバイス1の所望のアプリケーションが出力するデバイスデータを取得するための契約を締結している。データ管理装置3は、各データ取得者の取得者IDと、各データ取得者が選択した一以上の通信デバイス1のデバイスIDと、各データ取得者が選択した一以上のアプリケーションのアプリIDとを関連付けて記憶している。
図2は、通信システムSにおけるデータの流れを模式的に示す図である。一つの通信デバイス1は、複数の種類の情報に対応する複数のアプリケーションを実行することができる。図2に示す通信デバイス1は自動販売機に設置されており、温度アプリ11、釣銭管理アプリ12、在庫管理アプリ13及び監視アプリ14を実行することができる。
温度アプリ11は、自動販売機の内部温度を示す温度情報を送信することができる。釣銭管理アプリ12は、自動販売機の釣銭の残高を示す釣銭情報を送信することができる。在庫管理アプリ13は、自動販売機で販売されている商品の在庫数を示す在庫情報を送信することができる。監視アプリ14は、自動販売機から所定の距離内の人を検出した時間を示す人検出情報を送信することができる。
各アプリケーションが送信する情報は、データ管理装置3によって、予め登録されたデータ取得装置4に割り振られる。図2に示す例の場合、温度アプリ11が出力する温度情報は、自動販売機をメンテナンスするデータ取得者のデータ取得装置4aに送信される。釣銭管理アプリ12が出力する釣銭情報は、商品を管理するデータ取得者のデータ取得装置4bに送信される。在庫管理アプリ13が出力する在庫情報は、データ取得装置4b、及びマーケティング情報を提供するデータ取得者のデータ取得装置4cに送信される。監視アプリ14が出力する人検出情報は、データ取得装置4cに送信される。
なお、通信デバイス1が設置される場所は任意であり、例えば自動車内に設置されてもよい。通信デバイス1が自動車内に設置される場合、通信デバイス1は、ガソリン残量、バッテリー残量、走行データ(走行距離、平均速度、燃費及び急ブレーキ回数等)、位置情報及び車体の不具合情報等をデータ管理装置3に送信することができる。
[通信端末2の構成]
続いて、通信端末2の構成及び動作について説明する。
図3は、通信端末2の構成を示す図である。通信端末2は、デバイス通信部21と、制御部22と、ネットワーク通信部23と、記憶部24とを有する。
続いて、通信端末2の構成及び動作について説明する。
図3は、通信端末2の構成を示す図である。通信端末2は、デバイス通信部21と、制御部22と、ネットワーク通信部23と、記憶部24とを有する。
デバイス通信部21は、通信デバイス1が送信したデータを受信するための無線通信インターフェースである。
制御部22は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、デバイス通信部21を介して受信したデバイスデータを記憶部24に記憶させる。また、制御部22は、記憶部24に記憶させたデバイスデータを、データ管理装置3から通知されたタイミングで読み出して、読み出したデバイスデータを、ネットワーク通信部23を介して通信網N1に送出する。
制御部22は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、デバイス通信部21を介して受信したデバイスデータを記憶部24に記憶させる。また、制御部22は、記憶部24に記憶させたデバイスデータを、データ管理装置3から通知されたタイミングで読み出して、読み出したデバイスデータを、ネットワーク通信部23を介して通信網N1に送出する。
制御部22は、データ管理装置3を介して受信した、データ取得者により設定された時刻に、通信デバイス1から受信したデバイスデータを送信してもよい。データ取得者は、例えば、通信デバイス1やアプリケーションごとに、通信端末2にデバイスデータを送信させる時刻を設定することができる。制御部22は、データ管理装置3から送信タイミングの通知を受けていない場合、予め設定された送信予定時刻になるとデバイスデータを送信する。
ネットワーク通信部23は、通信デバイス1から受信したデータを通信網N1に送信するための無線通信インターフェースである。ネットワーク通信部23は、例えばLTE規格に則って、通信網N1の基地局5との間でデータを送受信することができる。
記憶部24は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体を有する。記憶部24は、制御部22が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部24は、制御部22の制御に基づいて、通信デバイス1から受信したデバイスデータを、通信デバイス1のデバイスID及び通信デバイス1から受信した日時に関連付けて記憶する。
[データ管理装置3の構成]
図4は、データ管理装置3の構成を示す図である。データ管理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。
図4は、データ管理装置3の構成を示す図である。データ管理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、第1通信部311及び第2通信部312を有する。第1通信部311は、通信網N1を介して通信端末2との間でデータを送受信するための通信インターフェースであり、例えば携帯電話網の終端インターフェースを有する。第1通信部311は、携帯電話網の終端装置と接続するためのLAN(Local Area Network)インターフェースを有してもよい。
第2通信部312は、中継網N2を介してデータ取得装置4との間でデータを送受信するための通信インターフェースを有する。第2通信部312は、例えばLANインターフェースである。
記憶部32は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体を有する。記憶部32は、基地局5の識別情報(以下、基地局IDという)と、それぞれの基地局5が収容している通信端末2の数と、基地局5が収容している通信端末2の識別情報である通信端末IDとを関連付けた基地局データベース(以下、基地局DBという)を記憶している。
図5は、基地局DBの一例を示す図である。収容端末数は、それぞれの基地局5が提供する無線通信回線を使用する状態の通信端末2の数である。収容端末数は、後述する記憶制御部333の制御により更新される。例えば、通信端末2が移動して、基地局5と通信する通信端末2の台数が変化したことに応じて、収容端末数は逐次更新される。
また、記憶部32は、通信端末IDと、それぞれの通信端末2が基地局5を介することなく直接通信可能な通信デバイス1の識別情報であるデバイスIDとが関連付けられた通信端末データベース(以下、通信端末DBという)を記憶している。
図6は、通信端末DBの一例を示す図である。通信端末DBにおいては、通信端末IDに関連付けて、通信端末2が通信可能な通信デバイス1が実行可能なアプリケーションの識別情報であるアプリIDと、それぞれのアプリケーションが1回のデータ送信時に送信する送信データ量とを記憶している。
図6は、通信端末DBの一例を示す図である。通信端末DBにおいては、通信端末IDに関連付けて、通信端末2が通信可能な通信デバイス1が実行可能なアプリケーションの識別情報であるアプリIDと、それぞれのアプリケーションが1回のデータ送信時に送信する送信データ量とを記憶している。
図6に示す例において、通信端末IDが9001の通信端末2は、デバイスIDが1001の通信デバイス1a及びデバイスIDが1002の通信デバイス1bが出力するデータを受信することを示している。通信デバイス1aは、送信データ量が10バイトであるアプリIDがa51のアプリケーション、及び送信データ量が20バイトであるアプリIDがa52のアプリケーションを実行することができる。通信デバイス1bは、送信データ量が10バイトであるアプリIDがa51のアプリケーション、及び送信データ量が45バイトであるアプリIDがa53のアプリケーションを実行することができる。
また、記憶部32は、通信端末2から受信した複数の通信デバイス1が送信したデータを、通信デバイス1のデバイスIDに関連付けて記憶する。さらに、記憶部32は、データ取得装置4を介してデータ管理装置3にアクセスするデータ取得者の取得者IDと、データ取得者がデータを取得する対象として登録した通信デバイス1及びアプリケーションのデバイスID及びアプリIDとが関連付けられたデータ提供用データベース(以下、データ提供用DBという)を記憶していてもよい。
制御部33は、例えばCPUであり、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、各通信端末2がデータを送信するタイミングを決定する。
制御部33は、通信制御部331、要求受付部332、記憶制御部333及びタイミング決定部334を有する。
制御部33は、通信制御部331、要求受付部332、記憶制御部333及びタイミング決定部334を有する。
通信制御部331は、通信端末2との間のデータの送受信を制御する。通信制御部331は、データ取得装置4に提供するデータを出力する通信デバイス1と通信可能な通信端末2に対して、通信網N1のゲートウェイのアドレスであるAPN(Access Point Name)を通知することにより、通信端末2からのデータの受信を開始する。また、通信制御部331は、タイミング決定部334が決定したタイミングを示すタイミング情報を、第1通信部311を介して通信端末2に送信する送信部として機能する。
要求受付部332は、データ取得装置4から、データを取得する対象の通信デバイス1及びアプリケーションを選択する要求を受け付ける。要求受付部332は、第2通信部312を介して、データ管理装置3がデータを収集する対象となっている通信デバイス1及びアプリケーションの一覧をデータ取得装置4に送信する。
データ取得者が、データ取得装置4を介して表示される通信デバイス1及びアプリケーションの一覧から、データを取得したい通信デバイス1及びアプリケーションを選択すると、データ取得装置4は、選択された通信デバイス1及びアプリケーションを特定するための情報(例えば、デバイスID及びアプリID)、並びに取得者IDを含むデータ取得要求をデータ管理装置3に送信する。要求受付部332は、データ取得装置4からデータ取得要求を受信すると、データ取得要求に含まれる取得者ID、デバイスID及びアプリIDを記憶制御部333に通知することにより、記憶部32内のデータ提供用DBに登録する。
要求受付部332は、データ取得装置4からデータを取得するための要求を受け付けた場合に、通信網N1を介して受信した、記憶部32に記憶されたデータ提供用DBを参照して、要求が示すアプリケーションが送信したデータを、データ取得装置4に送信することにより提供する。データ提供用DBにおいては、データ取得要求を送信したデータ取得装置4に対応する取得者IDと、取得者IDのデータ取得装置4にデータを提供する対象となる通信デバイスのデバイスIDが関連付けられている。データ提供用DBにおいては、取得者IDのデータ取得装置4にデータを提供する対象となるアプリケーションのアプリIDがさらに関連付けられていてもよい。
要求受付部332は、複数のデータ取得装置4から、同一の通信デバイス1が実行する同一のアプリケーションを選択する要求を受け付けてもよい。通信制御部331は、要求受付部332が複数のデータ取得装置4から、同一の通信デバイス1が実行する同一のアプリケーションを選択する要求を受け付けた場合に、通信網N1を介して受信したデータのうち、要求が示すアプリケーションが送信したデータを、複数のデータ取得装置4に提供する。
記憶制御部333は、通信制御部331及び要求受付部332からの指示に基づいて、記憶部32にデータを書き込んだり、記憶部32に記憶されたデータを読み出したりする。例えば、記憶制御部333は、通信制御部331が通信端末2から受信したデバイスデータを、デバイスID及びアプリIDに関連付けて記憶部32に記憶させる。
タイミング決定部334は、複数の通信端末2のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定する。タイミング決定部334は、複数の通信端末2のそれぞれが複数のデータを送信する時刻又は周期を決定し、決定した時刻又は周期を示すタイミング情報を、通信制御部331を介して通信端末2に通知する。タイミング決定部334は、例えば無線通信回線を提供する同一の基地局5のセクタ内の複数の通信端末2の数に基づいてタイミングを決定する。タイミング決定部334は、通信端末2がデータを送信する時刻を、タイミングとして決定してもよく、通信端末2がデータを送信する周期を、タイミングとして決定してもよい。
タイミング決定部334は、例えば、記憶部32に記憶された基地局DBを参照することにより、各基地局5のセクタ内に存在する通信端末2の台数を特定する。そして、タイミング決定部334は、基地局5のセクタ内に存在する通信端末2の台数が、輻輳状態になり得る所定の閾値以上である場合に、同時にデータを送信する通信端末2の数が所定の数以下になるように、各通信端末2がデータを送信するタイミングを決定する。タイミング決定部334は、同一の基地局5のセクタ内の通信端末2の数が多ければ多いほど、複数の通信端末2がデータを送信するタイミングが長い時間にわたって分散するようにタイミングを決定する。
タイミング決定部334は、無線通信回線を提供する同一の基地局5のセクタ内の複数の通信端末2が基地局5を介することなく通信可能な通信デバイス1の数に基づいてタイミングを決定してもよい。この場合、タイミング決定部334は、記憶部32に記憶された基地局DB及び通信端末DBを参照することにより、各基地局5のセクタ内に存在する通信端末2のそれぞれが通信可能な通信デバイス1の数を特定する。
そして、タイミング決定部334は、通信端末2のそれぞれが通信可能な通信デバイス1の数を合算することにより、各基地局5のセクタ内の通信デバイス1の数を特定する。タイミング決定部334は、基地局5のセクタ内に存在する通信デバイス1の台数が、輻輳状態になり得る所定の閾値以上である場合に、同時にデータを送信する通信端末2の数が所定の数以下になるように、各通信端末2がデータを送信するタイミングを決定する。
タイミング決定部334は、各通信端末2がデータを送信するタイミングを決定する際に、データを出力した通信デバイス1のアプリケーションの優先度に基づいてタイミングを決定してもよい。タイミング決定部334は、例えば、リアルタイム性が要求されるデータを出力するアプリケーションの優先度を、リアルタイム性が要求されないデータを出力するアプリケーションの優先度よりも高く設定する。そして、タイミング決定部334は、優先度が高いアプリケーションを実行可能な通信端末2に対しては、データを送信するタイミングを指定せず、優先度が高いアプリケーションを実行できない通信デバイス1と通信可能な通信端末2に対して、データを送信するタイミングを指定する。
タイミング決定部334は、優先度が高いアプリケーションを実行可能な通信デバイス1と優先度が高いアプリケーションを実行できない通信デバイス1の両方と通信可能な通信端末2に対しては、優先度が低いアプリケーションが出力したデータを送信するタイミングを指定し、優先度が高いアプリケーションが出力したデータを送信するタイミングは指定しないものとしてもよい。タイミング決定部334が、このように、アプリケーションの優先度に基づいてタイミングを決定することにより、輻輳が発生することを抑制しつつ、リアルタイム性が要求されるデータの送信遅延が生じることを防止できる。
また、タイミング決定部334は、複数の通信端末2それぞれがデータの送信を予定している予定送信時刻を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末2の数に基づいてタイミングを決定してもよい。タイミング決定部334は、予め、通信端末2がデータを送信する予定時刻を取得して、記憶部32に記憶させておき、所定の数以上の通信端末2の送信予定時刻が一致する時刻において、少なくとも一部の通信端末2に対して、変更後の送信予定時刻を決定する。
タイミング決定部334は、通信端末2から、通信端末2の周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末2が複数存在する場合に、電波状況が良好な通信端末2の送信予定時刻を優先的に早い時刻に変更してもよい。このようにすることで、電波状況が良好な通信端末2が速やかにデータの送信を完了することができるので、なるべく早くデータ通信を行う必要がある場合(例えば、ファームウェアのアップデートを行う場合)に好適である。
図7は、タイミング決定部334が記憶部32に記憶させた通信端末2ごとの送信予定時刻を示すテーブルの一例を示す図である。図7においては、通信端末IDが9001、9002、9003である複数の通信端末2が、0:00にデータを送信する予定になっている。このような場合、例えば、タイミング決定部334は、送信予定時刻の間隔が比較的小さい通信端末IDが9001の通信端末2の送信予定時刻を0:01に変更することに決定し、変更後の送信予定時刻を、通信端末IDが9001の通信端末2に通知する。
タイミング決定部334は、複数の通信端末2それぞれがデータの送信を予定している予定送信時刻、及び送信が予定されているデータ量である送信予定データ量を取得し、予定送信時刻が含まれている時間帯に対応する許容送信量と、同じ時間帯に対応する送信予定データ量の合計値との関係に基づいて、タイミングを決定してもよい。図7に示す例において、0:00に送信される予定のデータ量の合計値は、10+25+50=85バイトである。2:00に送信される予定のデータ量の合計値は、10+25=35バイトである。0時から6時までの深夜時間帯における許容送信量が50バイトである場合、タイミング決定部334は、0:00における送信予定データ量の合計値が許容送信量よりも大きいことから、0:00にデータを送信する予定になっている複数の通信端末2のうちの少なくともいずれかの通信端末2が送信するタイミングを変更する。
タイミング決定部334は、図7に示したテーブルを逐次更新する。具体的には、タイミング決定部334は、通信端末2から、送信予定時刻及び送信予定データ量の更新データを取得するたびに、図7に示したテーブルを更新する。
タイミング決定部334は、送信予定時刻及び送信予定データ量の更新データを取得すると、同じ時刻にデータを送信する通信端末2の数や、同じ時刻における送信予定データ量を再計算する。タイミング決定部334は、同じ時間帯に対応する送信予定データ量が変化したことに応じて更新したタイミング情報を、複数の通信端末2のうち少なくとも一つの通信端末2に送信する。例えば、タイミング決定部334は、再計算した結果、同じ時刻にデータを送信する通信端末2の数が閾値を超えた場合、又は同時に送信される可能性があるデータ量の合計値が許容送信量を超えた場合、少なくとも一部の通信端末2がデータを送信するタイミングを変更し、変更後のタイミングを通信端末2に通知する。
タイミング決定部334は、通信端末2がデータを送信する期限を取得し、取得した期限よりも前に通信端末2がデータを送信できるようにタイミングを決定してもよい。タイミング決定部334は、例えば、通信端末2から送信予定時刻に関連付けて、送信期限を取得する。タイミング決定部334は、通信端末2がデータを送信するタイミングを決定する際に、送信期限よりも前の時刻にデータを送信することができるようにタイミングを決定する。このようにすることで、タイミング決定部334が、通信端末2の送信予定時刻よりも遅いタイミングでデータを送信させることを決定した場合であっても、例えば所定の時間以内に送信されないと意味がないデータが送信されるタイミングが遅くなり過ぎないようにすることができる。
また、タイミング決定部334は、記憶部32に記憶されている通信端末2の属性に基づいてタイミングを決定してもよい。タイミング決定部334は、例えば、通信端末2の属性が、リアルタイム性が要求されるデータを出力する通信デバイス1と通信可能であることを示している場合、優先的にデータを送信できるようにタイミングを決定し、通信端末2の属性が、リアルタイム性が要求されるデータを出力する通信デバイス1と通信できないことを示している場合、優先度を下げる。
タイミング決定部334は、通信端末2の属性として、通信端末2に関連付けられた、通信キャリアとの契約内容に基づいてタイミングを決定してもよい。タイミング決定部334は、例えば、通信端末2の属性が、高い料金の契約内容を示している場合、優先的にデータを送信できるようにタイミングを決定する。
ところで、中継網N2が備えるMMEやPGWなどのコアネットワークは、複数の基地局5から送信されるデータを処理する必要がある。したがって、多数の基地局5から同時に大量のデータが送信されると、中継網N2が輻輳してしまう。そこで、タイミング決定部334は、複数の基地局5が収容される中継網N2を利用する複数の通信端末2の台数にさらに基づいてタイミングを決定してもよい。
このようにするために、タイミング決定部334は、図5に示した基地局DBを参照し、中継網N2を使用する基地局5に収容されている通信端末2の数を合算し、合算した数が所定の値以上である場合に、同時にデータを送信する通信端末2の数が許容数以下になるようにタイミングを決定する。タイミング決定部334は、同時にデータを送信する通信端末2の数が許容数以下になるように、基地局5ごとに、通信端末2がデータを送信可能なタイミングを異なる時間帯に割り当ててもよい。
また、通信端末2がファームウェアをアップデートする必要が生じた場合、一斉にアップデートを開始してしまうと、通信網N1及び中継網N2に輻輳が生じてしまう可能性がある。そこで、タイミング決定部334は、複数の通信端末2のうち、少なくとも2台の通信端末2がファームウェアのアップデートを要求するためのデータを送信するタイミングを、それぞれ異なるタイミングに決定してもよい。タイミング決定部334は、例えば、通信端末2のファームウェアのアップデートが必要になった場合に、通信端末2に通知するファームウェアのアップデートタイミングを、通信端末2ごとに異なるタイミングにする。このようにすることで、タイミング決定部334は、多数の通信端末2が同時にファームウェアのアップデートを要求するためのデータを送信しないようにすることができる。
ここで、通信制御部331は、通信網N1が輻輳する可能性が高い所定の時間帯においてタイミング情報を通信端末2に送信し、所定の時間帯以外の時間帯にはタイミング情報を複数の通信端末2に送信しないようにしてもよい。具体的には、通信制御部331は、所定の台数以上の通信端末2がデータを送信することが予定されている時間帯においては、タイミング決定部334が決定したタイミングを示すタイミング情報を通信端末2に送信し、その他の時間帯においては、タイミング情報を送信しないようにしてもよい。このようにすることで、通信制御部331は、輻輳する可能性が低い時間帯に、効果が低いタイミング情報を送信することを回避することができる。
また、通信制御部331は、複数の通信端末2それぞれが送信を予定しているデータの優先度を取得し、優先度が所定の優先度よりも高いデータの割合が所定の値よりも大きい時間帯において、タイミング情報を通信端末2に送信してもよい。このようにすることで、通信制御部331は、輻輳が発生する可能性が高い、優先度が高いデータの割合が多い時間帯に、通信端末2がデータを送信するタイミングをできるだけ分散させることができるので、輻輳が発生する確率を低減することができる。
[通信シーケンス]
図8は、通信システムSにおける通信シーケンスを示す図である。
まず、通信デバイス1は、収集した情報を送信するタイミングになると(S11においてYES)、送信データを生成して(S12)、通信端末2に対して送信データを送信する。通信端末2は、送信データを受信すると、受信した送信データを記憶部24に蓄積する(S13)。そして、通信端末2は、送信予定時刻をデータ管理装置3に通知する(S14)。この際、通信端末2は、送信する予定のデータを出力した通信デバイス1のデバイスIDや通信デバイス1が実行したアプリケーションのアプリIDも通知してもよい。
図8は、通信システムSにおける通信シーケンスを示す図である。
まず、通信デバイス1は、収集した情報を送信するタイミングになると(S11においてYES)、送信データを生成して(S12)、通信端末2に対して送信データを送信する。通信端末2は、送信データを受信すると、受信した送信データを記憶部24に蓄積する(S13)。そして、通信端末2は、送信予定時刻をデータ管理装置3に通知する(S14)。この際、通信端末2は、送信する予定のデータを出力した通信デバイス1のデバイスIDや通信デバイス1が実行したアプリケーションのアプリIDも通知してもよい。
続いて、データ管理装置3においては、タイミング決定部334が、複数の通信端末2から受信した送信予定時刻に基づいて、各通信端末2がデータを送信するタイミングを決定する(S15)。通信制御部331は、タイミング決定部334が決定したタイミングを示すタイミング情報を通信端末2に送信する。
続いて、通信端末2は、データ管理装置3にデータを送信するタイミングになると(S16においてYES)、蓄積していたデータをデータ管理装置3に送信する。通信制御部331は、データを受信すると、受信したデータを通信端末IDに関連付けて記憶部32内のデータ提供用DBに登録する。
[通信システムSによる効果]
以上説明したように、通信システムSにおいては、データ管理装置3が、複数の通信端末2のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定するタイミング決定部334と、タイミング決定部334が決定したタイミングを示すタイミング情報を複数の通信端末2に送信する通信制御部331とを有する。データ管理装置3がこのような構成を有することで、データ管理装置3が、複数の通信端末2にタイミング情報を通知するだけで、複数の通信デバイス1が送信したデータを通信端末2が送信するタイミングを制御できる。したがって、通信システムSにおいては、データ管理装置3が個々の通信デバイス1を制御することなく、多数の通信デバイス1が送信したデータが通信網N1に送信されるタイミングを制御することができる。その結果、効率的に、通信網N1及び中継網N2が輻輳する確率を下げることが可能になる。
以上説明したように、通信システムSにおいては、データ管理装置3が、複数の通信端末2のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定するタイミング決定部334と、タイミング決定部334が決定したタイミングを示すタイミング情報を複数の通信端末2に送信する通信制御部331とを有する。データ管理装置3がこのような構成を有することで、データ管理装置3が、複数の通信端末2にタイミング情報を通知するだけで、複数の通信デバイス1が送信したデータを通信端末2が送信するタイミングを制御できる。したがって、通信システムSにおいては、データ管理装置3が個々の通信デバイス1を制御することなく、多数の通信デバイス1が送信したデータが通信網N1に送信されるタイミングを制御することができる。その結果、効率的に、通信網N1及び中継網N2が輻輳する確率を下げることが可能になる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1 通信デバイス
2 通信端末
3 データ管理装置
21 デバイス通信部
22 制御部
23 ネットワーク通信部
24 記憶部
31 通信部
311 第1通信部
312 第2通信部
32 記憶部
33 制御部
331 通信制御部
332 要求受付部
333 記憶制御部
334 タイミング決定部
2 通信端末
3 データ管理装置
21 デバイス通信部
22 制御部
23 ネットワーク通信部
24 記憶部
31 通信部
311 第1通信部
312 第2通信部
32 記憶部
33 制御部
331 通信制御部
332 要求受付部
333 記憶制御部
334 タイミング決定部
Claims (15)
- 複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理装置であって、
前記複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、前記複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定する決定部と、
前記決定部が決定した前記タイミングを示すタイミング情報を前記複数の通信端末に送信する送信部と、
を有する、管理装置。 - 前記決定部は、前記無線通信回線を提供する同一の基地局のセクタ内の前記複数の通信端末の数に基づいて前記タイミングを決定する、
請求項1に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記無線通信回線を提供する同一の基地局のセクタ内の前記複数の通信端末が前記基地局を介することなく通信可能な通信デバイスの数に基づいて前記タイミングを決定する、
請求項1又は2に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記通信端末が前記基地局を介することなく通信可能な通信デバイスが前記無線通信回線を介して送信するデータを出力したアプリケーションの優先度に基づいて前記タイミングを決定する、
請求項2又は3に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記複数の通信端末それぞれがデータの送信を予定している予定送信時刻を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末の数に基づいて前記タイミングを決定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記複数の通信端末それぞれがデータの送信を予定している予定送信時刻、及び送信が予定されているデータ量である送信予定量を取得し、前記予定送信時刻が含まれている時間帯に対応する許容送信量と、同じ時間帯に対応する前記送信予定量の合計値との関係に基づいて、前記タイミングを決定する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の管理装置。 - 前記送信部は、同じ時間帯に対応する前記送信予定量が変化したことに応じて更新した前記タイミング情報を、前記複数の通信端末のうち少なくとも一つの通信端末に送信する、
請求項6に記載の管理装置。 - 前記送信部は、所定の時間帯において前記タイミング情報を前記通信端末に送信し、前記所定の時間帯以外の時間帯には前記タイミング情報を前記複数の通信端末に送信しない、
請求項1から7のいずれか一項に記載の管理装置。 - 前記送信部は、前記複数の通信端末それぞれが送信を予定しているデータの優先度を取得し、前記優先度が所定の優先度よりも高いデータの割合が所定の値よりも大きい時間帯において、前記タイミング情報を前記通信端末に送信する、
請求項8に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記通信端末がデータを送信する期限を取得し、取得した期限よりも前に前記通信端末がデータを送信できるように前記タイミングを決定する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記通信端末の属性に基づいて前記タイミングを決定する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の管理装置。 - 前記決定部は、複数の基地局が収容される中継網を利用する前記複数の通信端末の台数にさらに基づいて前記タイミングを決定する、
請求項1から11のいずれか一項に記載の管理装置。 - 前記決定部は、前記複数の通信端末のうち、少なくとも2台の通信端末がファームウェアのアップデートを要求するためのデータを送信するタイミングを、それぞれ異なるタイミングに決定する、
請求項1から12のいずれか一項に記載の管理装置。 - 複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理方法であって、
前記複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、前記複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定するステップと、
決定した前記タイミングを示すタイミング情報を前記複数の通信端末に送信するステップと、
を有する、管理方法。 - 複数の通信デバイスが出力した複数のデータを、無線通信回線を介して送信する複数の通信端末と、前記複数の通信端末がデータを送信するタイミングを管理する管理装置と、を備える通信システムであって、
前記管理装置は、
前記複数の通信端末のそれぞれから、その周辺の電波状況に関する情報を取得し、同一の時刻にデータの送信を予定している通信端末が複数存在する場合に、電波状況がより良好な通信端末の送信予定時刻が優先的により早い時刻になるように、前記複数の通信端末のそれぞれが複数のデータを送信するタイミングを決定する決定部と、
前記決定部が決定した前記タイミングを示すタイミング情報を前記複数の通信端末に送信する装置送信部と、
を有し、
前記複数の通信端末のそれぞれは、
前記管理装置が送信した前記タイミング情報を受信する端末受信部と、
前記端末受信部が受信した前記タイミング情報が示すタイミングにデータを送信する端末送信部と、
を有する、通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018237250A JP6605694B2 (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | 管理装置、管理方法及び通信システム |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020246158A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | ソニー株式会社 | 通信装置及び通信方法 |
Citations (4)
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JP2008054127A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Ntt Communications Kk | ゲートウェイ装置、データ集約装置、データ集約システム、データ送信方法、及びプログラム |
WO2013014847A1 (ja) * | 2011-07-25 | 2013-01-31 | 日本電気株式会社 | 無線通信システム、基地局、制御ノード、及び移動局、並びにこれらに関する方法及びコンピュータ可読媒体 |
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-
2018
- 2018-12-19 JP JP2018237250A patent/JP6605694B2/ja active Active
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