JP2019074079A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材が落下したとき、支持部材や支持部材に設置された風車部の翼が、タワー部や他の風車部の翼と接触することを目的とする。【解決手段】風力発電装置は、タワー部2と、ロータと、ロータに設けられた翼と、ロータの回転力によって発電する発電機とをそれぞれ有する複数の風車部4と、タワー部2と接続され、風車部4を支持する支持部材3と、一端がタワー部2と接続され、他端が支持部材3と接続されているバックアップワイヤ21とを備える。【選択図】図15

Description

本発明は、風力発電装置に関するものである。
風力発電装置は、一つのタワー部に対して一つのみの風車部が設置された構成が一般的である。風車部は、翼、ロータ軸、発電機及びナセルなどから構成される。また、一つのタワー部に対して複数の風車部が設置された、いわゆるマルチロータ式風力発電装置も知られている。マルチロータ式風力発電装置では、風車部の合計受風面積が大きくなり、一つのタワー部から得られる発電電力量(出力)が大きくなる。
下記の特許文献1〜3には、マルチロータ式風力発電装置に関する技術が開示されている。
国際公開第2017/108057号 独国特許発明第102012020052号明細書 国際公開第2017/008818号
マルチロータ式風力発電装置では、タワー部に複数の支持部材(アーム)が設けられ、各支持部材に風車部が設置される。
支持部材は、圧縮力を主に負担する長尺状部材と、圧縮力又は引張力を負担するワイヤ部材から構成される場合がある。長尺状部材は、軸方向が水平方向又は傾斜した方向に延設される。長尺状部材は、例えば、断面が円などの管状部材、又は、複数の部材が組み合わされたトラス構造を有する部材である。
鉛直方向の荷重を支持するワイヤ部材が破断されるなどの理由によって、風車部が設置された左右の支持部材のうち少なくとも一方の支持部材が、タワー部から落下すると、支持部材や風車部がタワー部に衝突するおそれや、反対側の支持部材に設置された風車部の翼と接触するおそれがある。また、上下方向に複数段にわたって風車部が設置される場合、上段の支持部材がタワー部から落下すると、上段の風車部の翼が下段の風車部の翼と接触するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、支持部材が落下したとき、支持部材や支持部材に設置された風車部の翼が、タワー部や他の風車部の翼と接触することを回避できる風力発電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る風力発電装置は、タワー部と、ロータと、前記ロータに設けられた翼と、前記ロータの回転力によって発電する発電機とをそれぞれ有する複数の風車部と、前記タワー部と接続され、前記風車部を支持する支持部材と、一端が前記タワー部と接続され、他端が前記支持部材と接続されているワイヤからなる補助部材とを備える。
この構成によれば、支持部材がタワー部から外れたとき、線状のワイヤである補助部材を介してタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。
補助部材は、支持部材がタワー部から外れたとき、支持部材の落下、又は、支持部材の前後方向の揺動を抑制するように構成されており、支持部材がタワー部から外れたとき、支持部材や支持部材に設置された風車部の翼が、タワー部や他の風車部の翼と接触することを回避できる。
上記発明において、前記支持部材は、前記タワー部と接続される接続部と、一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、一端側が前記長尺状部材の前記一端側と接続され、他端側が前記長尺状部材よりも上方に設けられた第1連結部材と、一端が前記第1連結部材の前記他端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第1ワイヤ部材とを備え、前記補助部材は、前記長尺状部材の落下を抑制するように構成されてもよい。
この構成によれば、支持部材は、支持部材の接続部を介してタワー部と接続され、長尺状部材の一端側が接続部と接続され、長尺状部材の他端側において風車部を支持する。第1連結部材は、一端側が長尺状部材の一端側と接続され、他端側が長尺状部材よりも上方に設けられる。ワイヤ部材は、一端が第1連結部材の他端側と接続され、他端が長尺状部材の他端側と接続されることから、ワイヤ部材は、水平方向に対して傾斜した方向に設置される。
これにより、風車部に作用する鉛直方向の荷重に関し、長尺状部材は圧縮力を負担し、ワイヤ部材は引張力を負担する。例えば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、補助部材によって、長尺状部材の落下が抑制される。
上記発明において、前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記第1連結部材と接続され、他端が前記長尺状部材と接続されてもよい。
この構成によれば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、線状のワイヤである補助部材を介して他方の支持部材やタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。
上記発明において、前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記タワー部に対して一側に配置された前記支持部材と接続され、他端が前記タワー部を中心にして反対の他側に配置された別の前記支持部材と接続されてもよい。
この構成によれば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、線状のワイヤである補助部材を介して他方の支持部材やタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。
上記発明において、前記補助部材は、剛性を有する構造体であり、一端が前記タワー部と接続され、他端が前記支持部材の下方から離隔して配置されてもよい。
この構成によれば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、支持構造を介してタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。
上記発明において、前記支持部材が、上下方向に複数段配置されており、前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が上側に配置された前記支持部材と接続され、他端が下側に配置された別の前記支持部材と接続されてもよい。
この構成によれば、下側の支持部材のワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、線状のワイヤである補助部材を介して上側の支持部材及びタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。
上記発明において、前記支持部材が、上下方向に複数段配置されており、上側に配置された前記支持部材の前記タワー部に対する着脱を検知可能である検知部と、前記検知部において前記支持部材が前記タワー部から外れたことが検知されたとき、上側及び/又は下側に配置された前記支持部材を前記タワー部の周りに回転させる回転駆動部とを備えてもよい。
この構成によれば、検知部が、上側に配置された支持部材のタワー部に対する着脱を検知可能であり、検知部において支持部材がタワー部から外れたことが検知されたとき、回転駆動部が、上側及び/又は下側に配置された支持部材をタワー部の周りに回転させる。その結果、上段の風車部と下段の風車部の平面的な位置関係について角度を持たせることができ、上段の翼と下段の翼の接触を回避できる。
上記発明において、前記支持部材は、前記タワー部と接続される接続部と、一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、前記接続部に設置され、前記長尺状部材とは異なる方向に前記接続部から突出して設けられた第2連結部材と、一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第2ワイヤ部材とを備え、前記補助部材は、前記長尺状部材の前後方向の揺動を抑制するように構成されてもよい。
この構成によれば、支持部材は、支持部材の接続部を介してタワー部と接続され、長尺状部材の一端側が接続部と接続され、長尺状部材の他端側において風車部を支持する。第2連結部材は、接続部から突出して設けられ、ワイヤ部材は、一端が第2連結部材の先端側と接続され、他端が長尺状部材の他端側と接続されることから、ワイヤ部材は、長尺状部材の軸方向に対して傾斜した方向に設置される。
これにより、風車部に作用する水平方向の荷重に関し、長尺状部材は圧縮力を負担し、ワイヤ部材は引張力を負担する。例えば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、補助部材によって、長尺状部材の前後方向の揺動が抑制される。
上記発明において、前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記第2連結部材と接続され、他端が前記長尺状部材と接続されている第1補助ワイヤ部材を有してもよい。
この構成によれば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、線状のワイヤである第1補助ワイヤ部材を介して他方の支持部材やタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。
上記発明において、前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記接続部と接続され、他端が前記長尺状部材と接続されている第2補助ワイヤ部材を有し、前記第2補助ワイヤ部材は、前記長尺状部材を基準として、前記第1補助ワイヤ部材の反対側に配置されてもよい。
この構成によれば、ワイヤ部材が破断されたりして外れたとき、線状のワイヤである第2補助ワイヤ部材を介して他方の支持部材やタワー部が支持部材及び風車部の荷重を支持する。第2補助ワイヤ部材は、長尺部材を基準として第1補助ワイヤ部材の反対側に配置されているので、第1補助ワイヤ部材が風車部の荷重を支持する方向と、反対方向の荷重に対しても支持することができる。
上記発明において、前記支持部材の下方において前記タワー部から突出して設けられ、上面が前記風車部の前方又は後方に傾斜しているガイド部材とを備えてもよい。
この構成によれば、ガイド部材が、支持部材の下方においてタワー部から突出して設けられており、ガイド部材の上面は、風車部の前方又は後方に傾斜していることから、支持部材が落下すると、支持部材がガイド部材に衝突する。そして、ガイド部材の上面が風車部の前方又は後方に傾斜していることによって、支持部材は、傾斜したガイド部材の上面に沿って移動する。ガイド部材は、落下する支持部材を予め規定された方向に案内する。
上記発明において、前記支持部材が、上下方向に複数段配置されており、前記ガイド部材が、各前記支持部材の下方に設けられ、上側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向と、下側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向は、逆方向でもよい。
この構成によれば、上段と下段の両方の支持部材が落下したとき、上段の支持部材がガイド部材の上面に沿って移動する方向と、下段の支持部材がガイド部材の上面に沿って移動する方向が逆方向になる。したがって、落下した状態の上段の支持部材と下段の支持部材を確実に離すことができ、上段の支持部材及び風車部が、下段の支持部材及び風車部と衝突する可能性を低減できる。
上記発明において、前記支持部材が、前記タワー部を中心にして両側に配置されており、前記ガイド部材が、各前記支持部材の下方に設けられ、一側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向と、前記タワー部を中心にして反対の他側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向は、逆方向でもよい。
この構成によれば、左右の両方の支持部材が落下したとき、一側の支持部材がガイド部材の上面に沿って移動する方向と、他側の支持部材がガイド部材の上面に沿って移動する方向が逆方向になる。したがって、一側の支持部材及び風車部と、他側の支持部材及び風車部とがタワー部の正面で衝突することを防止できる。
上記発明において、前記ガイド部材の前記上面には緩衝材が設置されてもよい。
この構成によれば、落下時に生じる衝撃荷重を低減でき、支持部材の更なる損傷の発生を抑制できる。
上記発明において、前記ガイド部材の傾斜した前記上面は、下部の角度が上部に比べて緩やかでもよい。
この構成によれば、支持部材の落下速度を徐々に減少させ、かつ、落下速度によっては支持部材の移動を停止できる。
上記発明において、前記ガイド部材の傾斜した前記上面は、下部の摩擦係数が上部に比べて高くてもよい。
この構成によれば、支持部材の落下速度を徐々に減少させ、かつ、落下速度によっては支持部材の移動を停止できる。
上記発明において、前記支持部材は、前記タワー部と接続される接続部と、一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、一端側が前記長尺状部材の前記一端側と接続され、他端側が前記長尺状部材よりも上方に設けられた第1連結部材と、一端が前記第1連結部材の前記他端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第1ワイヤ部材とを備えてもよい。
この構成によれば、支持部材は、支持部材の接続部を介してタワー部と接続され、長尺状部材の一端側が接続部と接続され、長尺状部材の他端側において風車部を支持する。第1連結部材は、一端側が長尺状部材の一端側と接続され、他端側が長尺状部材よりも上方に設けられる。ワイヤ部材は、一端が第1連結部材の他端側と接続され、他端が長尺状部材の他端側と接続されることから、ワイヤ部材は、水平方向に対して傾斜した方向に設置される。
これにより、風車部に作用する鉛直方向の荷重に関し、長尺状部材は圧縮力を負担し、ワイヤ部材は引張力を負担する。
上記発明において、前記支持部材は、前記タワー部と接続される接続部と、一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、前記接続部に設置され、前記長尺状部材とは異なる方向に前記接続部から突出して設けられた第2連結部材と、一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第2ワイヤ部材とを備えてもよい。
この構成によれば、支持部材は、支持部材の接続部を介してタワー部と接続され、長尺状部材の一端側が接続部と接続され、長尺状部材の他端側において風車部を支持する。第2連結部材は、接続部から突出して設けられ、ワイヤ部材は、一端が第2連結部材の先端側と接続され、他端が長尺状部材の他端側と接続されることから、ワイヤ部材は、長尺状部材の軸方向に対して傾斜した方向に設置される。
これにより、風車部に作用する水平方向の荷重に関し、長尺状部材は圧縮力を負担し、ワイヤ部材は引張力を負担する。
上記発明において、前記支持部材を前記タワー部の周囲にて回動可能とする支持部材回動手段と、前記支持部材回動手段によって回動する前記支持部材を追従するように前記ガイド部材を前記タワー部の周囲にて回動可能とするガイド部材回動手段とを備えてもよい。
この構成によれば、支持部材がタワー部の周囲にて回動した場合であっても、ガイド部材回動手段によって、ガイド部材が支持部材の下方の位置を維持することができる。これにより、支持部材がタワー部の周囲にて回動しても、ガイド部材が、落下する支持部材を予め規定された方向に案内することができる。
上記発明において、前記支持部材は、前記タワー部と接続される接続部と、一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持し、水平方向に対して略平行に配置された長尺状部材と、一端側が前記長尺状部材の前記一端側と接続され、他端側が前記長尺状部材よりも上方に設けられた第1連結部材と、一端が前記第1連結部材の前記他端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状のワイヤ部材とを備えてもよい。
この構成によれば、支持部材は、支持部材の接続部を介してタワー部と接続され、長尺状部材が、水平方向に対して略平行に配置され、長尺状部材の一端側が接続部と接続され、長尺状部材の他端側において風車部を支持する。第1連結部材は、一端側が長尺状部材の一端側と接続され、他端側が長尺状部材よりも上方に設けられる。ワイヤ部材は、一端が第1連結部材の他端側と接続され、他端が長尺状部材の他端側と接続されることから、ワイヤ部材は、水平方向に対して傾斜した方向に設置される。
これにより、風車部に作用する鉛直方向の荷重に関し、長尺状部材は圧縮力を負担し、ワイヤ部材は引張力を負担する。
上記発明において、前記支持部材は、前記タワー部と接続される接続部と、一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する第1長尺状部材と、前記タワー部に対して前記第1長尺状部材とは180°反対側に一端側が接続され、他端側において前記風車部を支持する第2長尺状部材と、前記接続部に設置され、前記第1長尺状部材及び前記第2長尺状部材に対してなす角が90°となる方向に前記接続部から突出して設けられた第2連結部材と、一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記第1長尺状部材の前記他端と接続された線状の第1ワイヤ部材と、一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記第2長尺状部材の前記他端と接続された線状の第2ワイヤ部材とを備えてもよい。
この構成によれば、支持部材は、支持部材の接続部を介してタワー部と接続され、第1及び第2長尺状部材の一端側が接続部と接続され、第1及び第2長尺状部材の他端側において風車部を支持する。第1長尺状材料と第2長尺状材料は、タワー部を中心にして180°反対側に設置され、左右対称に配置される。
第2連結部材は、接続部に設置され、第1及び第2長尺状部材に対してなす角が90°となる方向に接続部から突出して設けられ、第1及び第2ワイヤ部材は、一端が第2連結部材の先端側と接続され、他端が第1及び第2長尺状部材の他端側と接続されることから、第1及び第2ワイヤ部材は、長尺状部材の軸方向に対して傾斜した方向に設置される。
これにより、風車部に作用する水平方向の荷重に関し、長尺状部材は圧縮力を負担し、ワイヤ部材は引張力を負担する。
上記発明において、前記接続部は、水平面内において前記タワー部の周囲にて回動可能な構成を有してもよい。
この構成によれば、接続部は、水平面内においてタワー部の周囲にて回動可能であるため、接続部と接続された長尺状部材、又は、第1及び第2長尺状部材に支持された風車部も、水平面内においてタワー部の周囲にて回動し、風車部はヨー(yaw)旋回が可能である。
上記発明において、前記支持部材は、トラス構造を有してもよい。
上記発明において、前記タワー部は、複数の柱部材と、前記柱部材と剛接合された連結部とを有してもよい。
上記発明において、前記タワー部の柱部材の断面形状は、流線形形状を有してもよい。
本発明によれば、支持部材が落下したとき、支持部材や支持部材に設置された風車部の翼が、タワー部や他の風車部の翼と接触することを回避できる。
本発明の第1及び第2実施形態に係る風力発電装置を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の支持部材を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の支持部材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の支持部材の変形例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の支持部材の変形例を示す縦断面図であり、図4のV−V線矢視図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の支持部材のうち鉛直方向に生じる荷重を負担する部材の模式図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の支持部材のうち水平方向に生じる荷重を負担する部材の模式図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の変形例を示す正面図である。 図8のタワー部を模式的に示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の変形例を示す正面図である。 図10の変形例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の変形例を示す正面図である。 図12の変形例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置のタワー部の変形例を示す横断面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第1実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第2実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第3実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第4実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第5実施例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る風力発電装置の第6実施例を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す全体正面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す正面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置のガイド部材を示す側面図であり、図38のA−A線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る風力発電装置のガイド部材を示す側面図であり、図38のB−B線矢視図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置の変形例を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置の変形例を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置のガイド部材の変形例を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置のガイド部材の変形例を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る風力発電装置のガイド部材の変形例を示す側面図と摩擦係数の分布を示す分布図である。
[第1実施形態]
以下に、本発明の第1実施形態に係る風力発電装置1について、図面を参照して説明する。
マルチロータ式風力発電装置では、タワー部に複数の支持部材(アーム)が設けられ、各支持部材に風車部が設置される。
従来、支持部材は、例えば、円柱状等の長尺状部材や、複数の部材が組み合わされたトラス構造を有する部材であり、また、上記特許文献1では、支持部材が、圧縮力を主に負担する長尺状部材と、圧縮力又は引張力を負担する2本のワイヤ部材から構成されることが開示されている。
風車部の自重や風車部が受ける風荷重等を支持する構造において、上記特許文献2のように、ワイヤ部材をタワー部の塔頂部に接続することによって、タワー部に鉛直方向の荷重を負担させると、タワー部に生じる圧縮力を考慮してタワー部の構造体を大きくする必要がある。また、特許文献2の支持構造は、水平方向の荷重についても長尺状部材が負担しているため、タワー部と支持部材の接続部材を強固にする必要があり大掛かりな構造となる。
さらに、特許文献1及び3では、鉛直方向の荷重に関し、長尺状部材が斜め方向に配置され、ワイヤ部材が水平方向に配置されている。長尺状部材において水平方向に対してなす角度が小さくなるほど、負担する圧縮力が大きくなる。長尺状部材は、前記圧縮力による座屈に耐え得るように長尺状部材を強固に設計・製造する必要があるため、部材断面が大型化し、重量増加を招く。またさらに、特許文献1では、タワー部材に対して両側に設置されたワイヤが一方はタワー前方に水平に配置され、もう一方はタワー後方側に傾斜して配置されている。水平力が作用した場合には、後者には圧縮力が作用するが、ワイヤには自重により初期張力が作用するため、張力抜けを起こさない構造としている。しかしながら、想定外の水平荷重が作用した場合には、張力抜けを生じ、構造不安定となる恐れがある。
本実施形態は、このような事情に鑑みてなされたものであって、風車部から受ける荷重を負担する長尺状部材にかかる圧縮軸力を低減し、かつ、座屈しにくくすることが可能な風力発電装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係る風力発電装置1は、図1に示すように、1つのタワー部2と、タワー部2に接続された複数の支持部材3と、各支持部材3に設置された風車部4などを備える。風力発電装置1は、発生した電力を電力系統へ送電するために系統連系されており、陸上又は洋上に設置される。
タワー部2は、一方向に長い構造を有し、軸方向が設置面に対して垂直方向となるようにタワー部2の基礎部5が設置面に設けられる。タワー部2は、例えば1本の円柱状部材でもよいし、複数の長尺状部材が組み合わされて構成されてもよい。
支持部材3は、例えば一方向に長い部材であり、一端側である基部がタワー部2と接続され、他端側である先端側において風車部4を支持する。1本の支持部材3に、1台の風車部4が設置される場合、風車部4と同数の支持部材3がタワー部2に接続される。支持部材3は、後述するとおり、圧縮力を主に負担する第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13と、引張力を負担するワイヤ部材16,17などから構成される。
各支持部材3に設置された風車部4は、ナセル6と、ナセル6に収容されるロータ軸及び発電機と、ロータ軸の先端に設置されたハブ7と、ハブ7に設けられた複数枚(例えば3枚)の翼8などを有する。
ナセル6は、支持部材3の上部又は下部に設置され、内部にロータ軸や、増速機、発電機などを備える。ナセル6の一端側には、ハブ7が設けられる。ロータ軸は、ほぼ水平な軸線周りに回転可能である。ロータ軸の一端側は、ハブ7に接続され、ロータ軸の他端側は、例えば直接的に発電機に接続され、又は、増速機若しくは油圧ポンプ・油圧モータを介して発電機に接続される。発電機は、ロータ軸が軸周りに回転することによって生じる回転力によって駆動し発電する。
翼8は、ハブ7において、放射状に複数枚取り付けられる。複数枚の翼8は、風を受けることによって、ロータ軸を中心にして回転する。翼8は、ピッチ制御用の旋回輪軸受を介してハブ7に接続され、翼長方向に延在する翼軸周りに回動可能である。これにより、翼8のピッチ角が調整される。
ナセル6は、支持部材3に対して略水平面上で旋回して、ハブ7の方向を風向きに合わせ、翼8の回転面を風向きに正対させる。ナセル6が略水平面上で旋回することをヨー(yaw)旋回という。ナセル6は、ナセル6と支持部材3に接続されたヨー旋回輪軸受を介して旋回する(第1ヨー旋回)。
本実施形態によれば、複数の風車部4は、ロータ軸と、ロータ軸に設けられた翼8と、ロータ軸の回転力によって発電する発電機をそれぞれ有し、各風車部4は、タワー部2と接続された支持部材3によって支持される。これにより、タワー部2には、支持部材3を介して複数の風車部4が設置される。そのため、各風車部4は、比較的風の状況が近い環境(風況)下に配置され、同一方向の風を受けて回転し発電する。
次に、本実施形態に係る支持部材3について説明する。
図1〜図3に示すように、支持部材3は、接続部11と、第1長尺状部材12と、第2長尺状部材13と、第1連結部材14と、第2連結部材15と、鉛直方向荷重の引張力を負担するワイヤ部材16と、水平方向荷重の引張力を負担するワイヤ部材17と、テンション調整機構18などを有する。
接続部11は、タワー部2の周囲に設けられ、タワー部2と接続される。接続部11は、例えばリング形状を有する。支持部材3は、支持部材3の接続部11を介してタワー部2と接続される。タワー部2は、接続部11を介してのみ支持部材3から伝達される荷重を受け、他の部分では、支持部材3から伝達される荷重を受けない。また、接続部11は、軸受構造(支持部材回動手段)などを備えて、略水平面内においてタワー部2の周囲にて回動可能な構成を有している。
これにより、接続部11は、略水平面内においてタワー部2の周囲にて回動可能であるため、接続部11と接続された第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13に支持された各風車部4も、水平面内においてタワー部2の周囲にて回動し、風車部4はヨー(yaw)旋回が可能である(第2ヨー旋回)。
風車部4のヨー旋回は、ナセル6が支持部材3に対して略水平面上で旋回することによって実施してもよいし(第1ヨー旋回)、支持部材3の接続部11がタワー部2に対して略水平面内で旋回することによって実施してもよい(第2ヨー旋回)。なお、本実施形態は、第1ヨー旋回と第2ヨー旋回のいずれもが可能な構成を有する場合について説明したが、本発明はこの例に限定されず、第1ヨー旋回と第2ヨー旋回のいずれか一方のみが可能な構成を有してもよい。
第1長尺状部材12は、一端(基端)側が接続部11と接続され、他端(先端)側において風車部4を支持する。第2長尺状部材13は、タワー部2に対して第1長尺状部材12とは180°反対側に一端(基端)側が接続され、他端(先端)側において風車部4を支持する。第1長尺状部材12と第2長尺状部材13は、水平方向に対して略平行に配置される。
第1長尺状部材12と第2長尺状部材13は、円柱状等の長尺状部材でもよいし、複数の部材が組み合わされたトラス構造を有する部材でもよい。第1長尺状部材12と第2長尺状部材13がトラス構造を有する場合、複数の部材(例えば型鋼)によって必要断面性能を満たす。図4及び図5に示すように、トラス構造を有する第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13は、例えば、4本の管状の水平材41と、水平材41同士を連結する垂直材42と、水平材41及び/又は垂直材42間を連結する斜材43などから構成される。これにより、一つの円管部材又は角管部材によって第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13を構成する場合に比べて、重量の低減化を図ることができる。また、トラス構造が複数の部材から構成されることによって、各部材の座屈長が短くなり、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13において座屈が生じにくくなる。
第1連結部材14は、一端(下端)側が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の一端側付近で接続され、他端(上端)側が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13よりも上方に設けられる。第1連結部材14は、例えば管状部材19であり、管状部材19は、軸方向がタワー部2の軸方向に対して平行方向又は傾斜した方向となるように、タワー部2の外周面に沿って設置される。
第1連結部材14は、上述した管状部材19の上端に接続された接続部材20を有してもよい。接続部材20は、例えばタワー部2を囲むように配置され、リング形状を有する。管状部材19は、接続部材20を介して互いに連結される。また、第1連結部材14の上部には、ワイヤ部材16のテンションを調整することが可能なテンション調整機構18が設置される。
第2連結部材15は、接続部11に設置され、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13に対してなす角が90°となる方向、かつ、風を受ける側に接続部11から突出して設けられる。すなわち、第2連結部材15は、風車部4の翼8が風を受ける側と同一となるように接続部11から突出して設けられる。
ワイヤ部材16は、線状部材であり、一端が第1連結部材14の他端(上端)側と接続され、他端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の他端側と接続される。これにより、ワイヤ部材16は、水平方向に対して傾斜した方向に設置される。
ワイヤ部材17は、線状部材であり、一端が第2連結部材15の先端側と接続され、他端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の他端と接続される。これにより、ワイヤ部材17は、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の軸方向に対して傾斜した方向に設置される。なお、ワイヤ部材17は、第1ワイヤ部材及び第2ワイヤ部材の一例である。
次に、支持部材3が鉛直方向に生じる荷重を負担する構成について説明する。図1及び図2に示すように、支持部材3は、上述した接続部11と、第1長尺状部材12と、第2長尺状部材13と、第1連結部材14と、ワイヤ部材16によって、鉛直方向に生じる荷重を負担する。それぞれの構成要素は、基本的にピン結合によって互いに接続される。
図6に示すように、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13は、風車部4の自重など鉛直方向に生じる荷重に対して軸圧縮で抵抗し、圧縮力を負担する。ワイヤ部材16は、鉛直方向の荷重に対して軸引張で抵抗し、引張力を負担する。なお、図6では、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13とワイヤ部材17のなす角度がθの場合について示している。
これにより、ワイヤ部材がなく、長尺状部材のみが部材の曲げによって、鉛直方向に生じる荷重を負担する場合と異なり、本実施形態は、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13と、ワイヤ部材16によって、部材の軸力で荷重を負担することから、構造重量を低減できる。
また、本実施形態では、鉛直方向の荷重に関し、上記の特許文献1及び3で開示された構成のように、長尺状部材が斜め方向に配置され、ワイヤ部材が水平方向に配置される場合に比べて、上方から吊られたワイヤ部材16に対して、更に多くの引張軸力を負担させることができ、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13に作用する圧縮軸力を小さくできる。さらに、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13が略水平方向に配置されるため、長尺状部材が斜め方向に配置される場合に比べて、タワー部2から風車部4までの距離を同一とした場合、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の長さが短くてよい。その結果、座屈長が短縮し、座屈しづらい構成とすることができる。その結果、本実施形態では、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13の必要断面積を低減でき、重量を軽減化できる。
さらに、本実施形態に係る支持部材3は、鉛直方向に生じる荷重について、タワー部2に負担させることなく、支持部材3のみで力の流れを完結する構成とされている。すなわち、第1連結部材14に対して、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13と、ワイヤ部材16が接続され、第1連結部材14が圧縮力を負担している。したがって、特許文献2のようにワイヤ部材をタワー部の塔頂部に接続することによって、タワー部に鉛直方向の荷重を負担させる場合と異なり、タワー部2の構造体をその分大きくする必要がなく、タワー部2の重量を軽減化できる。また、支持部材3の構成は、構造設計上、成立すれば、タワー部2の高さ方向に複数段連続して設けることができる。
次に、支持部材3が水平方向に生じる荷重(例えば風車部4が風から受けて発生するスラスト力)を負担する構成について説明する。図1及び図3に示すように、支持部材3は、上述した接続部11と、第1長尺状部材12と、第2長尺状部材13と、第2連結部材15と、ワイヤ部材17によって、水平方向に生じる荷重を負担する。それぞれの構成要素は、ピン結合によって互いに接続される。
図7に示すように、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13は、風車部4が風から受ける風荷重など水平方向に生じる荷重に対して軸圧縮で抵抗し、圧縮力を負担する。ワイヤ部材17は、水平方向の荷重に対して軸引張で抵抗し、引張力を負担する。なお、図7では、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13とワイヤ部材17のなす角度がφの場合について示している。
これにより、ワイヤ部材がなく、長尺状部材のみが部材の曲げによって、水平方向に生じる荷重を負担する場合と異なり、本実施形態は、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13と、ワイヤ部材17によって、部材の軸力で荷重を負担することから、部材断面を簡素化でき、構造重量を低減できる。
また、本実施形態では、水平方向の荷重に関し、上記の特許文献1で開示された構成のように、長尺状部材が斜め方向に配置され、ワイヤ部材が一直線上に配置される場合に比べて、斜め方向に配置されたワイヤ部材17に対して、更に多くの引張軸力を負担させることができ、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13に作用する圧縮軸力を小さくできる。さらに、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13が略一直線上に配置されるため、長尺状部材が斜め方向に配置される場合に比べて、タワー部2から風車部4までの距離を同一とした場合、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の長さが短くてよい。その結果、座屈長が短縮し、座屈しづらい構成とすることができる。その結果、本実施形態では、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13の必要断面積を低減でき、重量を軽減化できる。
さらに、本実施形態に係る支持部材3は、水平方向に生じる荷重について、タワー部2に負担させることなく、支持部材3のみで力の流れを完結する構成とされている。すなわち、第2連結部材15に対して、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13と、ワイヤ部材17が接続され、第2連結部材15が圧縮力を負担している。したがって、特許文献2のように長尺状部材をタワー部に接続することによって、タワー部に水平方向の荷重を負担させる場合と異なり、タワー部2と第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13とを接続する接続部11をその分強固にする必要がなく、タワー部2との接続構造を簡略化できる。また、支持部材3の構成は、構造設計上、成立すれば、タワー部2の高さ方向に複数段連続して設けることができる。
次に、本実施形態に係るタワー部2について説明する。タワー部2は、上述したとおり、例えば1本の円柱状部材でもよいし、複数の長尺状の柱部材が組み合わされて構成されてもよい。
以下では、図8及び図9を参照して、複数の長尺状の柱部材が組み合わされて構成されるタワー部2について更に説明する。
タワー部2は、図9に示すように、4本の柱部材44と、4本の柱部材44を略同一の高さ位置で連結する連結部45とを有する。4本の柱部材44は、それぞれ、略垂直方向に延びる。また、4本の柱部材44は、平面視で正方形の頂点部分に位置するようにそれぞれ配置される。すなわち、隣接する柱部材44同士が等間隔となるように配置されている。
連結部45は、隣接する柱部材44の間に設置され柱部材44と剛接合される。連結部45は、それぞれ、略水平方向に延びていて、隣接する柱部材同士を連結している。すなわち、連結部45は、平面視で正方形の辺部分にそれぞれ配置されている。
連結部45は、柱部材44の長手方向(すなわち、高さ方向)に沿って、複数設けられている。複数の連結部45は、柱部材44の長手方向の略全域に亘って、所定の間隔を空けて配置されている。
このように、タワー部2は、複数の柱部材44と連結部45とによって構成されるいわゆるマルチコラムとなっている。また、柱部材44と剛接合された連結部45が設置されることから、タワー部2は、柱部材44と連結部45によるいわゆるラーメン構造で構成されている。これにより、タワー部2に対して負荷が作用した場合、複数の柱部材44が一体でタワー部2の曲げ挙動に抵抗する。したがって、タワー部2の剛性を高めることができる。
また、風力発電装置1は、設置環境等で想定外の荷重が作用する場合がある。タワー部2をトラス構造で構成した場合、想定外の荷重がタワー部2に作用した際に、トラス構造のブレースが座屈変形し、タワー部2の構造が不安定となる可能性がある。本実施形態では、比較的単純な構成である、柱部材44と連結部45とによるラーメン構造でタワー部2を構成しているので、想定外の荷重に対してもトラスのような不安定挙動は発生せず安定した変形挙動とすることができる。
また、複数の柱部材44と連結部45によるラーメン構造で構成することにより、タワー部2の剛性を高めているので、1本の柱部材のみで同等の剛性を得る構造と比較して、タワー部2を軽量化することができる。
また、柱部材44及び連結部45の数は、4本に限定されない。例えば、6本の柱部材と6本の連結部とによってタワー部2を構成してもよい。この場合には、平面視したときに、正六角形の頂点部分に柱部材がそれぞれ配置され、正六角形の辺部分に連結部がそれぞれ配置される。
また、風力発電装置1は、通常、タワー部2の下端部分が地盤に埋め込まれた状態にあるので、風力発電装置1を設置する際には、タワー部2の下端部分が埋設可能な大きさのピットを地盤に形成する。タワー部2を1本の柱部材で構成した場合、地盤に対して、1本の柱部材の外形が埋設可能な大径のピットを掘削する必要があり、掘削の際のコストが増大する可能性があった。本実施形態では、複数の柱部材44で構成されているので、各々の柱部材44の直径は、1本の柱部材のみで同等の剛性を得る構造と比較して、小径となる。これにより、柱部材44を埋設するピットも小径なものとすることができるので、柱部材44を設置する際の掘削量を低減することができ、掘削作業を容易化することができるとともに、掘削の際のコストを低減することができる。よって、設置する際の作業を容易化するとともに、風力発電装置1の設置コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、タワー部2の全体をマルチコラムとなるように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、タワー部2のうち、曲げ荷重が大きくなる基部のみをマルチコラムとしてもよい。また、柱部材44の本数や連結部45の設置個数も上述した例に限定されず、他の構成でもよい。
また、タワー部2は、図10に示すように、粘性系ダンパ(第1ダンパ)46を有している。粘性系ダンパ46とは例えばオイルダンパである。粘性系ダンパ46は、マルチコラム型のタワー部2の柱部材44及び連結部45で構成される空間に斜めに配置される。詳細には、側方を柱部材44で規定され、上方及び下方を連結部45によって規定された矩形の空間に配置される。粘性系ダンパ46の一端は、一の柱部材44と一の連結部45との連結部分近傍に接続される。また、粘性系ダンパ46の他端は、他の柱部材44(すなわち、一の柱部材44以外の柱部材44)と他の連結部45(すなわち、一の連結部45以外の連結部45)との連結部分近傍に接続される。すなわち、粘性系ダンパ46は、矩形の空間に対角線状に配置されている。粘性系ダンパ46の一端及び他端は、柱部材44または連結部45のどちらに接続されていてもよい。図10では、粘性系ダンパ46を複数設けている。
このように、一の柱部材44または一の連結部45と、他の柱部材44または他の連結部45とを連結する粘性系ダンパ46を有する。これにより、タワー部2の構造減衰を増加させた構造とすることができる。すなわち、タワー部2に風や地震などの外力が入力し、タワー部2が振動した際には、タワー部2にせん断、曲げ変形が生じる。本実施形態では、タワー部2が振動すると、粘性系ダンパ46が変形することより減衰を付加する。これにより、タワー部2の振動を低減することができる。また、このように構造減衰を増加させることができるので、タワー部2における渦励振などの発生を抑制することができる。また、剛性を有さない粘性系ダンパ46を採用しているので、ダンパが座屈変形等することがなく、タワー部2を安定した構造とすることができる。
なお、適用するダンパはこれに限定されない。例えば、粘弾性ダンパを用いてもよい。また、例えば、粘性系ダンパ46の代わりに、鋼材の弾塑性特性を利用した鋼材系ダンパ、あるいは摩擦ダンパ、ビンガム流体を利用したビンガムダンパなどを用いてもよい。このようなダンパを用いることで、より大きな減衰を付加することができ、地震に対しては、地震応答低減効果を増加させることが可能となる。
また、図11に示すように、斜めに配置した粘性系ダンパ46ではなく、柱部材44と隣接する柱部材44とを連結するように、せん断変形に対して減衰を付加できる減衰機構(第1ダンパ)47を設けている。図11に記載の例では、減衰機構47を複数設けている。このような減衰機構47を設けることで、上記の斜めに配置した粘性系ダンパ46と同様の効果を得ることができる。なお、減衰機構47と、上記の斜めに配置した粘性系ダンパ46とを組み合わせたタワー部2の構造としてもよい。
また、図12に示すように、タワー部2は、4本の柱部材44に囲まれ、かつ、複数の柱部材44から離間するように配置された内柱48と、柱部材44あるいは連結部45と内柱48との間に設けられた減衰部(第2ダンパ)49と、を有する。
内柱48は、平面視で正方形の頂点部分に配置された柱部材44に対して、この正方形
の中心部近傍に配置されている。内柱48は、独立して立設していて、柱部材44と略同
一の高さに形成される。内柱48の固有周期は、複数の柱部材44及び複数の連結部45からなる構成の固有周期と異なる固有周期に設定されている。なお、内柱48の固有周期は、内柱48自体の固有周期にて設定してもよく、また、内柱48と柱部材44または連結部45とを繋ぐバネ要素(図示省略)を設置することによって固有周期を調整することで設定してもよい。減衰部49は、柱部材44の外周面あるいは連結部45と、内柱48の外周面と接触するように設けられている。本実施形態では、複数(4つ)の減衰部49が設けられている。
図12に記載のタワー部2は、4本の柱部材44に囲まれ、かつ、4本の柱部材44から離間するように内柱48が配置され、柱部材44あるいは連結部45と内柱48との間に減衰部49が設けられている。また、内柱48の固有周期と柱部材44等からなる構造物の固有周期とは、離調するように設定されている。これにより、タワー部2に振動が生じた際に、柱部材44等からなる構造物と内柱48とに相対変位が生じる。相対変位が生じると、柱部材44あるいは連結部45と内柱48との間に設けられた減衰部49が押し引きを受ける。減衰部49が押し引きを受けると、減衰部49が変形し、この変形により減衰が付加される。これにより、タワー部2の振動を抑制することができる。したがって、風力発電装置1の耐風性及び耐震性を向上させることができる。また、内柱48は4本の柱部材44に囲まれて配置されているので、内柱48を複数の柱部材44の外側に設ける場合と比較して、タワー部2を小型化することができるとともに、単純な外形とすることができる。
また、図13に示すようにタワー部2は、4本の柱部材44に囲まれ、かつ、4本の柱部材44から離間するように配置された吊下げ部材53と、柱部材44と吊下げ部材53との間に設けられた減衰部(第2ダンパ)54と、を有している。吊下げ部材53は、最上部に配置された連結部45に吊り下げられている円柱状または円筒状の部材である。吊下げ部材53の固有周期は、複数の柱部材44及び複数の連結部45からなる構成の固有周期と略同一に設定されている。なお、吊下げ部材53の固有周期は、吊下げ部材53自体の固有周期にて設定してもよく、また、吊下げ部材53と柱部材44または連結部45とを繋ぐバネ要素(図示省略)を設置することによって固有周期を調整することで設定してもよい。また、吊下げ部材53は、所定重量を有するように形成される。所定の重量とは、後述する応答低減効果を発揮する程度の重量である。吊下げ部材53は、柱部材44に吊下げられていてもよい。減衰部54は、柱部材44の外周面と、吊下げ部材53の外周面と接触するように設けられている。図13では、複数(2つ)の減衰部54が設けられている。
図13に示すタワー部2は、柱部材44に吊下げ部材53が吊り下げられ、柱部材44と吊下げ部材53との間には、減衰部54が設けられている。また、吊下げ部材53の固有周期を、柱部材44の固有周期と略同一として、吊下げ部材53がタワー部2と共振するように設定されている。これにより、タワー部2が振動した際に、柱部材44が振動することにより、吊下げ部材53が共振する。吊下げ部材53が共振すると、吊下げ部材53がTMD(Tuned Mass Damper)の役割を果たし、構造全体としての減衰性能が向上し、これにより、タワー部2の振動を抑制することができる。したがって、風力発電装置の耐風性及び耐震性を向上させることができる。また、吊下げ部材53は複数の柱部材44に囲まれて配置されているので、吊下げ部材53を複数の柱部材44の外側に設ける場合と比較して、タワー部2を小型化することができるとともに、単純な外形とすることができる。
また、図14に示すように、タワー部2を構成する柱部材は、断面形状が円形状である場合に限定されず、流線形形状を有してもよい。特に、風力発電装置1が洋上に設置される場合、波浪や津波から受ける荷重を低減できる。流線形形状を有するタワー部2は、例えば流線形断面の長手方向が波の進行方向(沿岸線の法線方向)に対して平行になるようにして配置される。これにより、タワー部2が波浪や津波に対して抵抗する力が低減される。本実施形態は、タワー部2が1本の柱部材で構成される場合と、複数の柱部材が組み合わされて構成される場合のいずれにも適用できる。
[第2実施形態]
以下に、本発明の第2実施形態に係る風力発電装置1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る風力発電装置1は、図1に示すように、1つのタワー部2と、タワー部2に接続された複数の支持部材3と、各支持部材3に設置された風車部4などを備える。風力発電装置1は、発生した電力を電力系統へ送電するために系統連系されており、陸上又は洋上に設置される。また、本実施形態に係る風力発電装置1は、図15以降に示すように、支持部材3がタワー部2から外れたとき、支持部材3の落下又は前後方向の揺動を防止するバックアップワイヤ21などの補助部材を備える。
なお、本実施形態では、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13のなす角が180°である場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。第1長尺状部材12と第2長尺状部材13のなす角は、風車部4の翼8が風を受ける側において180°未満となるように、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13が設けられてもよい。
また、本実施形態では、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13が、水平方向に対して略平行に配置される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13の先端側が基端側よりも高い位置となるように、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13の軸方向が斜めに設けられてもよい。
本実施形態は、第1実施形態と異なり、補助部材(バックアップ部材)を更に備える。以下では、第1実施形態と重複する構成要素について説明を省略する。
<補助部材(バックアップ部材)>
次に、本実施形態に係る風力発電装置1に設けられる補助部材(バックアップ部材)について説明する。補助部材は、支持部材3が風車部4を正常に支持できなくなったとき、支持部材3の落下、又は、前後方向の揺動を抑制する。
まず、図15〜図24を参照して、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態において適用される補助部材について説明する。
ここで、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下する場合とは、例えば、上述した鉛直方向荷重を引張力によって負担するワイヤ部材16が破断したときなどに生じる。この場合、第1連結部材14と第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13は、ピン結合によって接続されているため、ピン結合部分を支点にして第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が回動し、先端側が下方へ落下する。
[第1実施例]
図15〜図21に示すバックアップワイヤ21は、補助部材の一例である。バックアップワイヤ21は、一端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13よりも上方において第1連結部材14上端側付近で接続され、他端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の先端側と接続されている。
バックアップワイヤ21は、風力発電装置1が正常な状態では、張力が付与されないように設置されている。バックアップワイヤ21は、例えば図15に示すように、ワイヤ部材16に沿ってたわました状態で設置される。バックアップワイヤ21の両端の支持点は、ワイヤ部材16の支持点と同一又はその近傍である。この場合、バックアップワイヤ21の長さは、張力が付与されないようにワイヤ部材16よりも長い。
バックアップワイヤ21は、ワイヤ部材16が破断したとき所定の張力を伝達できる諸元(例えばワイヤ径、ワイヤ種など)を有する。支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態において、バックアップワイヤ21は、他方の支持部材3やタワー部2をベースにして、支持部材3及び風車部4の荷重を支持して落下を抑制する。
バックアップワイヤ21は、中間点において、ワイヤ部材16にクリップ等で留められてもよい。この場合、ワイヤ部材16に張力が伝達されないようにバックアップワイヤ21を留める。これにより、バックアップワイヤ21の風等による揺動幅を低減できる。
また、バックアップワイヤ21は、ワイヤ部材16に沿って設置される場合に限られず、図16〜図21に示すように、ワイヤ部材16と異なる位置に設けられてもよい。ワイヤ部材16に沿ってバックアップワイヤ21が設置されると、何らかの飛来物など外的要因によってワイヤ部材16が破断される状態では、ワイヤ部材16に沿って設置されたバックアップワイヤ21も同時に破断されるおそれがある。バックアップワイヤ21がワイヤ部材16と異なる位置に設置されることで、ワイヤ部材16とバックアップワイヤ21が同時に損傷するリスクを低減できる。
例えば、図16及び図17に示すように、バックアップワイヤ21は、一端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13よりも上方において第1連結部材14の上端側付近で接続され、他端が第1長尺状部材12の中間部又は第2長尺状部材13の中間部と接続される。また、図18及び図19に示すように、バックアップワイヤ21は、一端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13よりも上方において第1連結部材14の中間部と接続され、他端が第1長尺状部材12の中間部又は第2長尺状部材13の中間部と接続される。
バックアップワイヤ21は、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13に対して、図16に示すように、1本のみ設置されてもよいし、図17〜図19に示すように、2本以上設置されてもよい。バックアップワイヤ21が複数本設置される場合において、バックアップワイヤ21の端部は、複数本を同一位置又は近傍で固定してもよいし(図17及び図19参照)、それぞれ別の位置で固定してもよい(図17〜図19参照)。
上述したとおり、本実施形態に係る支持部材3は、接続部11を介してタワー部2に接続されているため、図15〜図19に示すように、バックアップワイヤ21の一端側の支持点を第1連結部材14および第1連結部材14上端側付近とすることができる。図示していないが、第1連結部材14の中間部にバックアップワイヤ21を接続する場合については、必要な荷重に対して第1連結部材14に補強部材などを設置することは言うまでもない。
なお、本発明はこの例に限定されず、バックアップワイヤ21の一端側の支持点をタワー部2としてもよい。この場合、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態において、タワー部2がバックアップワイヤ21を介して荷重を支持する。図20には、バックアップワイヤ21は、一端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13よりも上方においてタワー部2と接続され、他端が第1長尺状部材12の中間部又は第2長尺状部材13の中間部と接続される場合について示している。なお、接続部11は、正常時、略水平面内においてタワー部2の周囲にて回動可能であるため(上述した第2ヨー旋回)、タワー部2の接続部にもヨー旋回機構を取り付ければよいが、バックアップワイヤ21の一端側の支持点は、第1連結部材14および第1連結部材14上端側付近であるほうが望ましい。
また、バックアップワイヤ21は、両端の支持点のみで支持されるだけでなく、図21に示すように、中間点において滑車機構などの別機構によって支持されてもよい。滑車機構の滑車30は、例えば、接続部11の近傍で第1連結部材14に固定され、バックアップワイヤ21は、第1連結部材14上端側付近と第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の長手方向に沿って設けられる。これにより、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13とワイヤ部材16との間の空間を開けた状態とすることができ、バックアップワイヤ21を設置する場合に比べて風による抵抗を低減したり、バックアップワイヤ21の個材振動の発生を抑制したりすることができる。
[第2実施例]
図22に示すバックアップワイヤ22,23は、補助部材の一例である。バックアップワイヤ22は、一端が第1長尺状部材12と接続され、他端が第2長尺状部材13と接続されている。
バックアップワイヤ22,23は、風力発電装置1が正常な状態では、張力が付与されないように設置されている。バックアップワイヤ22,23は、例えば図22に示すように、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13に沿ってたわました状態で設置される。
バックアップワイヤ22,23は、ワイヤ部材16が破断したとき所定の張力を伝達できる諸元(例えばワイヤ径、ワイヤ種など)を有する。バックアップワイヤ22,23は、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態において、支持部材3及び風車部4の荷重を支持して落下を抑制する。
バックアップワイヤ22は、両端の支持点のみで支持されるだけでなく、中間点において滑車などを有するワイヤリービング機構によって支持されてもよい。図22に示すように、滑車24,25,26は、例えば、接続部11に固定される。例えば、滑車24は、タワー部2の中心に設置され、滑車25,26は、それぞれ第1長尺状部材12側、第2長尺状部材13側に設置される。また、滑車25,26は、滑車24よりも高い位置であり、かつ、第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13の上面よりも高い位置に設けられる。
バックアップワイヤ22は、一端が第1長尺状部材12の上面に接続され、第1長尺状部材12側から第2長尺状部材13側へ向けて滑車25、滑車24、滑車26の順に引き回され、他端が第2長尺状部材13の上面に接続される。
バックアップワイヤ23は、2本設置され、一端が第1長尺状部材12の下面又は第2長尺状部材13の下面に接続され、他端が接続部11に接続される。
左右一方の支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態にあるとき、バックアップワイヤ22,23は、他方の支持部材3に力を伝達し、他方の支持部材3をベースにして支持部材3及び風車部4の荷重を支持して落下を抑制する。このとき、バックアップワイヤ22によって他方の支持部材3は上向きの力が作用する。下側にバックアップワイヤ23が設置されていることによって、バックアップワイヤ23にも張力が作用し、他方の支持部材3の上向きへの移動を抑制できる。
また、両方の支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態にあるとき、バックアップワイヤ22,23は、両方の支持部材3及び風車部4の荷重をバランスして落下を抑制する。
バックアップワイヤ22,23は、1本のみ設置されてもよいし、2本以上が平行して設置されてもよい。
上述したとおり、本実施形態に係る支持部材3は、接続部11を介してタワー部2に接続されているため、滑車24,25,26の取付位置やバックアップワイヤ23の他端側の支持点を接続部11とすることができる。なお、本発明はこの例に限定されず、滑車24,25,26の数や取付位置などは力の伝達などが可能な範囲であれば変化してもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態によれば、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13とワイヤ部材16との間の空間を開けた状態とすることができる。さらに、バックアップワイヤ22,23が第1長尺状部材12及び第2長尺状部材13に沿って設けられることから、バックアップワイヤ22,23の個材振動の発生を抑制できる。
[第3実施例]
図23に示す支持構造27は、補助部材の一例である。支持構造27は、剛性を有する構造体であり、例えば、角柱等の鋼管部材などである。支持構造27は、一端がタワー部2と接続され、タワー部2の軸方向に対して斜め上方向に向かって延設される。支持構造27は、風力発電装置1が正常な状態において、他端が支持部材3の第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の下方から離隔して配置されている。支持部材3の第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の下面と支持構造27の上面との間の隙間は、風などによって上下振動が発生した場合でも、支持構造27が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13を拘束しない距離とする。
支持構造27は、ワイヤ部材16が破断したとき所定の圧縮力を伝達できる諸元(例えば断面積、圧縮強度など)を有する。支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下するおそれがある状態において、支持構造27は、タワー部2に荷重を伝達して、支持部材3及び風車部4の荷重(自重)を下方から支持して落下を抑制する。
支持構造27は、落下した第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が接触する上面において例えばゴム製の緩衝材28が設置されてもよい。これにより、落下時に生じる衝撃荷重を低減でき、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の更なる損傷の発生を抑制できる。なお、図では平面的な構成を示しているが、風車部が第2ヨー旋回する構成となっている場合には、支持構造27のタワー部2の接合箇所にはヨー旋回に合わせて回転する機構が取り付けられる。
[第4実施例]
図24に示すバックアップワイヤ29は、支持部材3や風車部4が、上下方向に複数段配置されているとき、一端が上側に配置された支持部材3と接続され、他端が下側に配置された別の支持部材3と接続されている。
バックアップワイヤ29は、風力発電装置1が正常な状態では、張力が付与されないように設置されている。バックアップワイヤ29は、ワイヤ部材16が破断したとき所定の張力を伝達できる諸元(例えばワイヤ径、ワイヤ種など)を有する。下段の支持部材3が風車部4を支持できなくなり、下段の支持部材3が落下するおそれがある状態において、バックアップワイヤ29は、上段の支持部材3に力を伝達し、上段の支持部材3をベースにして下段の支持部材3及び風車部4の荷重を支持して落下を抑制する。
なお、上段の支持部材3について、上述した補助部材の実施例と組み合わせて設置しておくことで、下段だけでなく上段の支持部材3が損傷した場合でも、構造の安定性を確保できる。
[第5実施例]
次に、図25〜図31を参照して、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が前後方向に揺動するおそれがある状態において適用される補助部材について説明する。
ここで、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が前後方向に揺動するおそれがある状態とは、例えば、上述した水平方向荷重を引張力によって負担するワイヤ部材17が破断したときなどである。この場合、接続部11と第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13は、ピン結合によって接続されているため、ピン結合部分を支点にして第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が回動し、風車部4が設けられた先端側が前後方向へ揺動する。
図25及び図26に示すバックアップワイヤ(第1補助ワイヤ部材)31は、補助部材の一例である。バックアップワイヤ31は、一端が第2連結部材15と接続され、他端が第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の先端側と接続されている。
バックアップワイヤ31は、風力発電装置1が正常な状態では、張力が付与されないように設置されている。バックアップワイヤ31は、例えば図25及び図26に示すように、ワイヤ部材17が張られた方向に沿って、たわました状態で設置される。バックアップワイヤ31の両端の支持点は、ワイヤ部材17の支持点と同一又はその近傍である。この場合、バックアップワイヤ31の長さは、張力が付与されないようにワイヤ部材16よりも長い。
バックアップワイヤ31は、ワイヤ部材17が破断したとき、スラスト力に対応する所定の張力を伝達できる諸元(例えばワイヤ径、ワイヤ種など)を有する。支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が前後方向に揺動するおそれがある状態において、バックアップワイヤ31は、他方の支持部材3やタワー部2をベースにして、支持部材3及び風車部4の荷重を支持して前後方向の揺動を抑制する。
バックアップワイヤ31は、中間点において、ワイヤ部材17にクリップ等で留められてもよい。この場合、ワイヤ部材17に張力が伝達されないようにバックアップワイヤ31を留める。これにより、バックアップワイヤ31の風等による揺動幅を低減できる。
また、バックアップワイヤ31は、ワイヤ部材17に沿って設置される場合に限られず、図27〜図30に示すように、ワイヤ部材17と異なる位置に設けられてもよい。ワイヤ部材17に沿ってバックアップワイヤ31が設置されると、何らかの飛来物など外的要因によってワイヤ部材17が破断される状態では、ワイヤ部材17に沿って設置されたバックアップワイヤ31も同時に破断されるおそれがある。バックアップワイヤ31がワイヤ部材17と異なる位置に設置されることで、ワイヤ部材17とバックアップワイヤ31が同時に損傷するリスクを低減できる。
例えば、図27〜図29に示すように、バックアップワイヤ31は、一端が第2連結部材15と接続され、他端が第1長尺状部材12の中間部又は第2長尺状部材13の中間部と接続される。
バックアップワイヤ31は、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13に対して、図27及び図28に示すように、1本のみ設置されてもよいし、図29に示すように、2本以上設置されてもよい。
また、バックアップワイヤ31は、両端の支持点のみで支持されるだけでなく、図30に示すように、中間点において滑車機構などの別機構によって支持されてもよい。滑車機構の滑車32は、例えば、接続部11の近傍で第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13に固定され、バックアップワイヤ31は、第2連結部材15と第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の長手方向に沿って設けられる。これにより、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13とワイヤ部材17との間の空間を開けた状態とすることができ、バックアップワイヤ31を設置する場合に比べて風による抵抗を低減したり、バックアップワイヤ31の個材振動の発生を抑制したりすることができる。
また、これらのバックアップワイヤ31については、風車部4が受けるスラスト力に対して抵抗するバックアップ構造として示したが、風況などによっては風車部4がスラスト力を受ける方向のみでなく、逆方向に揺動する可能性がある。その場合には、図31に示すように、バックアップワイヤ31の設置面とは反対の面に、第1長尺状部材12および第2長尺状部材13の先端あるいは中間部と、接続部11とを接続するバックアップワイヤ(第2補助ワイヤ部材)33を設置してもよい。バックアップワイヤ33を設けることで、風車部4がスラスト力を受ける方向と逆方向に揺動した場合であっても、より好適に、他方の支持部材3やタワー部2をベースにして、支持部材3及び風車部4の荷重を支持して前後方向の揺動を抑制することが可能となる。
[第6実施例]
次に、図32を参照して、支持部材3のヨー角制御によって損傷を防止する方法について説明する。
支持部材3や風車部4が、上下方向に複数段配置され、上述した補助部材の実施例を設置した場合でも、上段の支持部材3が風車部4を支持できなくなったとき、支持部材3の落下は防止できるが、支持部材3が僅かであるが下方向へ移動する。この場合、上段の翼8と下段の翼8のクリアランスによっては、翼8同士が接触し損傷するおそれがある。
そこで、風力発電装置1は、センサー(検知部)と、回転駆動部を更に備えてもよい。
センサーは、上段に配置された支持部材3のタワー部2に対する着脱(例えば、ワイヤ部材16の破断、又は、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の落下など)を検知する。回転駆動部は、センサーにおいて支持部材3がタワー部2から外れたことが検知されたとき、上側及び/又は下側に配置された支持部材3をタワー部2の周りに回転させヨー旋回させる。
これにより、例えばワイヤ部材16の破断がセンサーによって検知されたとき、回転駆動部によって支持部材3のヨー角を強制的に変化させる。その結果、図32に示すように、上段の風車部4と下段の風車部4の平面的な位置関係について角度を持たせることができる。したがって、上段の支持部材3が下方向へ移動したとしても、上段の翼8と下段の翼8の接触を回避できる。
なお、上述した支持部材3の強制的なヨー旋回は、上段又は下段の一方のみ行ってもよいし、上段と下段の両方で行ってもよい。上段の旋回方向と下段の旋回方向を逆方向にすることによって、上段の風車部4と下段の風車部4の平面的な位置関係が所定の角度に至るまでの時間を短縮(例えば約1/2)することができる。その結果、より安全性を向上させることができる。本例では2段の例を示したが3段以上の複数段になった場合でも、同様のセンサー、制御を適用することで同様の効果が得られることは言うまでもない。
[第3実施形態]
以下に、本発明の第3実施形態に係る風力発電装置1について、図面を参照して説明する。
従来、スラスト方向の力に抵抗するワイヤ部材が破断されるなどの理由によって、支持部材がタワー部との接続部分を支点にして前後へ動くと、支持部材がタワー部の周囲に設置された部材と接触するおそれがある。
本実施形態は、このような事情に鑑みてなされたものであって、支持部材がタワー部から外れたとき、支持部材や支持部材に設置された風車部の翼が、タワー部や他の風車部の翼と接触することを回避できる風力発電装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係る風力発電装置1は、図33に示すように、1つのタワー部2と、タワー部2に接続された複数の支持部材3と、各支持部材3に設置された風車部4と、支持部材3が落下したとき支持部材3の落下方向を規定するガイド部材51などを備える。風力発電装置1は、発生した電力を電力系統へ送電するために系統連系されており、陸上又は洋上に設置される。
なお、本実施形態では、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13のなす角が180°である場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。第1長尺状部材12と第2長尺状部材13のなす角は、風車部4の翼8が風を受ける側において180°未満となるように、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13が設けられてもよい。
また、本実施形態では、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13が、水平方向に対して略平行に配置される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13の先端側が基端側よりも高い位置となるように、第1長尺状部材12と第2長尺状部材13の軸方向が斜めに設けられてもよい。
本実施形態は、第1実施形態と異なり、ガイド部材を更に備える。以下では、第1実施形態と重複する構成要素について説明を省略する。
<ガイド部材>
次に、本実施形態に係る風力発電装置1に設けられるガイド部材51について説明する。ガイド部材51は、支持部材3が風車部4を正常に支持できなくなったとき、落下する支持部材3を予め規定された方向に案内する。
ここで、支持部材3が風車部4を支持できなくなり、支持部材3が落下する場合とは、例えば、上述した鉛直方向荷重を引張力によって負担するワイヤ部材16が破断したときなどに生じる。この場合、第1連結部材14と第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13は、ピン結合によって接続されているため、ピン結合部分を支点にして第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が回動し、先端側が下方へ落下する。
図33〜図36に示すように、ガイド部材51は、支持部材3の下方、すなわち、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の下方においてタワー部2から突出して設けられる。ガイド部材51は、上面51aが風車部4の前方又は後方に傾斜している。図36に示す例では、上段のガイド部材51の上面51aは、風車部4の後方に傾斜し、下段のガイド部材51の上面51aは、風車部4の前方に傾斜している。また、ガイド部材51の側面視形状は、図36の例では三角形である。
第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の下方にガイド部材51が設置されているため、例えばワイヤ部材16が破断して、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13がピン結合部分を支点にして回動すると、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13がガイド部材51に衝突する。
そして、接続部11と第1長尺状部材12、又は、接続部11と第2長尺状部材13の結合部分は、ピン結合であるため、すべての方向に回転フリーの構造である。そのため、ガイド部材51の上面51aが風車部4の前方又は後方に傾斜していることによって、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13は、傾斜したガイド部材51の上面51aに沿って移動する。例えば、ガイド部材51の上面51aが風車部4の後方に傾斜している場合は、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13は後方へ案内される。
これにより、支持部材3が落下したとき、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13がタワー部2へ向かう移動を防止でき、支持部材3又は風車部4が、タワー部2と衝突することを回避できる。また、上下方向に複数段の支持部材3及び風車部4が設置されている場合、上側の支持部材3が落下したとき、上側の支持部材3及び風車部4が、下側の支持部材3及び風車部4へ向かう移動を防止でき、上側と下側の支持部材3及び風車部4が衝突することを回避できる。
上下方向に複数段の支持部材3及び風車部4が設置されている場合、図36及び図37に示すように、各段において、ガイド部材51が支持部材3の下方に設けられてもよい。この場合において、上段に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向と、下段に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向は、逆方向であるとよい。図36に示す例では、支持部材3及び風車部4が2段設置されている場合を示し、図37に示す例では、支持部材3及び風車部4が3段設置されている場合を示す。これにより、上段と下段の両方の支持部材3が落下したとき、上段の第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が上面51aに沿って移動する方向と、下段の第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が上面51aに沿って移動する方向が逆方向になる。したがって、落下した状態の上段の支持部材3と下段の支持部材3を確実に離すことができ、上段の支持部材3及び風車部4が、下段の支持部材3及び風車部4と衝突する可能性を低減できる。
本実施形態では、タワー部2を中心にして左右の両側に支持部材3及び風車部4が設置されている。そこで、図38〜図40に示すように、正面視したときの左側(一側)に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向と、右側(他側)に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向は、逆方向であるとよい。なお、図39は、図38のA−A線矢視図であり、図40は、図38のB−B線矢視図である。これにより、左右の両方の支持部材3が落下したとき、第1長尺状部材12が上面51aに沿って移動する方向と、第2長尺状部材13が上面51aに沿って移動する方向が逆方向になる。したがって、左側の支持部材3及び風車部4と、右側の支持部材3及び風車部4とがタワー部2の正面で衝突することを防止できる。
なお、上下方向に複数段の支持部材3及び風車部4が設置されている場合、図38を用いて説明した実施例と、図38〜図40を用いて説明した実施例とを組み合わせてもよい。すなわち、上側に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向と、下側に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向を、逆方向としつつ、かつ、正面視したときの左側(一側)に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向と、右側(他側)に配置されたガイド部材51の上面51aの傾斜方向を、逆方向とする。その結果、図41に示すように、それぞれの支持部材3及び風車部4同士の衝突をより確実に防止できる。
図42に示すように、ガイド部材51の上面51aには、例えばゴム製の緩衝材52が設置されてもよい。これにより、落下時に生じる衝撃荷重を低減でき、第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13の更なる損傷の発生を抑制できる。また、緩衝材52によって支持部材3の落下速度を減少でき、タワー部2にかかる衝突荷重を低減できる。
また、ガイド部材51の上面51aは、傾斜角度が一定の斜面である場合に限定されない。例えば、図43〜図45に示すように、上面51aの傾斜角度について、下部の角度が上部に比べて緩やかになるようにしてもよい。これにより、支持部材3の落下速度を徐々に減少させていくことができる。
図44に示す例では、上面51aの傾斜角度が上面51aの最下部において0°となる場合を示している。また、図45に示す例では、上面51aの下部の端部側において、最上部から下部にかけての落下時に第1長尺状部材12又は第2長尺状部材13が移動する斜面の角度とは反対の角度(負の角度)に傾斜を設けている。これらにより、支持部材3の落下速度を徐々に減少させ、かつ、落下速度によっては支持部材3の移動を停止できる。
さらに、図46に示すように、ガイド部材51の上面51aは、下部の摩擦係数が上部に比べて高くなるようにしてもよい。この場合も、支持部材3の落下速度を徐々に減少させていくことができる。上面51aは、例えば摩擦係数を高める材料を設置したり、表面処理を施したりすることによって、高さによる摩擦係数の違いを設ける。これにより、例えば、上面51aの傾斜角度を負の角度にする場合と同様に、支持部材3の落下速度を徐々に減少させ、かつ、落下速度によっては支持部材3の移動を停止できる。
また、ガイド部材51とタワー部2との接続部分には、略水平面においてタワー部2の周囲にてガイド部材51を回動可能とする図示しないガイド部材回動機構(ガイド部材回動手段)を設けてもよい。ガイド部材回動機構は、支持部材3の第2ヨー旋回に追従するように、ガイド部材51をタワー部2の周囲にて回動させる。すなわち、ガイド部材回動手段は、風車部4が第2ヨー旋回した場合に、ガイド部材51が支持部材3の略鉛直下方の位置を維持するように、ガイド部材51を回動させる。
ガイド部材回動機構を設けることで、風車部4が第2ヨー旋回した場合であっても、ガイド部材51によって、落下する支持部材3を予め規定された方向に案内することができる。
1 :風力発電装置
2 :タワー部
3 :支持部材
4 :風車部
5 :基礎部
6 :ナセル
7 :ハブ
8 :翼
11 :接続部
12 :第1長尺状部材
13 :第2長尺状部材
14 :第1連結部材
15 :第2連結部材
16 :ワイヤ部材
17 :ワイヤ部材
18 :テンション調整機構
19 :管状部材
20 :接続部材
21 :バックアップワイヤ
22 :バックアップワイヤ
23 :バックアップワイヤ
24 :滑車
25 :滑車
26 :滑車
27 :支持構造
28 :緩衝材
29 :バックアップワイヤ
30 :滑車
31 :バックアップワイヤ
32 :滑車
33 :バックアップワイヤ
41 :水平材
42 :垂直材
43 :斜材
44 :柱部材
45 :連結部
51 :ガイド部材
51a :上面
52 :緩衝材

Claims (25)

  1. タワー部と、
    ロータと、前記ロータに設けられた翼と、前記ロータの回転力によって発電する発電機とをそれぞれ有する複数の風車部と、
    前記タワー部と接続され、前記風車部を支持する支持部材と、
    一端が前記タワー部と接続され、他端が前記支持部材と接続されているワイヤからなる補助部材と、
    を備える風力発電装置。
  2. 前記支持部材は、
    前記タワー部と接続される接続部と、
    一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、
    一端側が前記長尺状部材の前記一端側と接続され、他端側が前記長尺状部材よりも上方に設けられた第1連結部材と、
    一端が前記第1連結部材の前記他端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第1ワイヤ部材と、
    を備え、
    前記補助部材は、前記長尺状部材の落下を抑制するように構成された請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記第1連結部材と接続され、他端が前記長尺状部材と接続されている請求項2に記載の風力発電装置。
  4. 前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記タワー部に対して一側に配置された前記支持部材と接続され、他端が前記タワー部を中心にして反対の他側に配置された別の前記支持部材と接続されている請求項2に記載の風力発電装置。
  5. 前記補助部材は、剛性を有する構造体であり、一端が前記タワー部と接続され、他端が前記支持部材の下方から離隔して配置されている請求項1に記載の風力発電装置。
  6. 前記支持部材が、上下方向に複数段配置されており、
    前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が上側に配置された前記支持部材と接続され、他端が下側に配置された別の前記支持部材と接続されている請求項1に記載の風力発電装置。
  7. 前記支持部材が、上下方向に複数段配置されており、
    上側に配置された前記支持部材の前記タワー部に対する着脱を検知可能である検知部と、
    前記検知部において前記支持部材が前記タワー部から外れたことが検知されたとき、上側及び/又は下側に配置された前記支持部材を前記タワー部の周りに回転させる回転駆動部と、
    を備える請求項1に記載の風力発電装置。
  8. 前記支持部材は、
    前記タワー部と接続される接続部と、
    一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、
    前記接続部に設置され、前記長尺状部材とは異なる方向に前記接続部から突出して設けられた第2連結部材と、
    一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第2ワイヤ部材と、
    を備え、
    前記補助部材は、前記長尺状部材の前後方向の揺動を抑制するように構成された請求項1に記載の風力発電装置。
  9. 前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記第2連結部材と接続され、他端が前記長尺状部材と接続されている第1補助ワイヤ部材を有する請求項8に記載の風力発電装置。
  10. 前記補助部材は、線状のワイヤであり、一端が前記接続部と接続され、他端が前記長尺状部材と接続されている第2補助ワイヤ部材を有し、
    前記第2補助ワイヤ部材は、前記長尺状部材を基準として、前記第1補助ワイヤ部材の反対側に配置される請求項9に記載の風力発電装置。
  11. 前記支持部材の下方において前記タワー部から突出して設けられ、上面が前記風車部の前方又は後方に傾斜しているガイド部材と、
    を備える請求項1に記載の風力発電装置。
  12. 前記支持部材が、上下方向に複数段配置されており、
    前記ガイド部材が、各前記支持部材の下方に設けられ、
    上側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向と、下側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向は、逆方向である請求項11に記載の風力発電装置。
  13. 前記支持部材が、前記タワー部を中心にして両側に配置されており、
    前記ガイド部材が、各前記支持部材の下方に設けられ、
    一側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向と、前記タワー部を中心にして反対の他側に配置された前記ガイド部材の前記上面の傾斜方向は、逆方向である請求項11に記載の風力発電装置。
  14. 前記ガイド部材の前記上面には緩衝材が設置されている請求項11に記載の風力発電装置。
  15. 前記ガイド部材の傾斜した前記上面は、下部の角度が上部に比べて緩やかである請求項11に記載の風力発電装置。
  16. 前記ガイド部材の傾斜した前記上面は、下部の摩擦係数が上部に比べて高い請求項11に記載の風力発電装置。
  17. 前記支持部材は、
    前記タワー部と接続される接続部と、
    一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、
    一端側が前記長尺状部材の前記一端側と接続され、他端側が前記長尺状部材よりも上方に設けられた第1連結部材と、
    一端が前記第1連結部材の前記他端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第1ワイヤ部材と、
    を備える請求項11に記載の風力発電装置。
  18. 前記支持部材は、
    前記タワー部と接続される接続部と、
    一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する長尺状部材と、
    前記接続部に設置され、前記長尺状部材とは異なる方向に前記接続部から突出して設けられた第2連結部材と、
    一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状の第2ワイヤ部材と、
    を備える請求項11に記載の風力発電装置。
  19. 前記支持部材を前記タワー部の周囲にて回動可能とする支持部材回動手段と、
    前記支持部材回動手段によって回動する前記支持部材を追従するように前記ガイド部材を前記タワー部の周囲にて回動可能とするガイド部材回動手段と、
    を備える請求項11に記載の風力発電装置。
  20. 前記支持部材は、
    前記タワー部と接続される接続部と、
    一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持し、水平方向に対して略平行に配置された長尺状部材と、
    一端側が前記長尺状部材の前記一端側と接続され、他端側が前記長尺状部材よりも上方に設けられた第1連結部材と、
    一端が前記第1連結部材の前記他端側と接続され、他端が前記長尺状部材の前記他端側と接続された線状のワイヤ部材と、
    を備える請求項1に記載の風力発電装置。
  21. 前記支持部材は、
    前記タワー部と接続される接続部と、
    一端側が前記接続部と接続され、他端側において前記風車部を支持する第1長尺状部材と、
    前記タワー部に対して前記第1長尺状部材とは180°反対側に一端側が接続され、他端側において前記風車部を支持する第2長尺状部材と、
    前記接続部に設置され、前記第1長尺状部材及び前記第2長尺状部材に対してなす角が90°となる方向に前記接続部から突出して設けられた第2連結部材と、
    一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記第1長尺状部材の前記他端と接続された線状の第1ワイヤ部材と、
    一端が前記第2連結部材の先端側と接続され、他端が前記第2長尺状部材の前記他端と接続された線状の第2ワイヤ部材と、
    を備える請求項1に記載の風力発電装置。
  22. 前記接続部は、水平面内において前記タワー部の周囲にて回動可能な構成を有している請求項20又は21に記載の風力発電装置。
  23. 前記支持部材は、トラス構造を有する請求項20又は21に記載の風力発電装置。
  24. 前記タワー部は、複数の柱部材と、前記柱部材と剛接合された連結部とを有する請求項20又は21に記載の風力発電装置。
  25. 前記タワー部の柱部材の断面形状は、流線形形状を有する請求項20又は21に記載の風力発電装置。
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