JP2019071022A - 一方通行情報収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】一方通行に関する道路情報を収集し、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供可能な一方通行情報収集システムを提供する。【解決手段】携帯通信端末301を用いて、車両300の移動方向を取得するデータ取得部101と、一方通行情報データベース305に基づいて一方通行遵守率を算出する遵守率算出部103と、遵守率算出部103によって算出された一方通行遵守率に基づいて、一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するユーザ適格判定部104と、ユーザ適格判定部104により一方通行を遵守するユーザと判定されたユーザが乗車する車両300の移動方向を一方通行の方向であると判定する一方通行方向判定部105と、一方通行方向判定部105によって判定された方向を用いて一方通行情報データベース305を更新するデータ更新部108と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、一方通行に関する道路情報を収集し、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供可能な一方通行情報収集システムに関する。
携帯通信端末(携帯電話、スマートフォン等を含む。以下同じ)の普及が進み、自動車等の車両に搭載されるナビゲーション装置と携帯通信端末とを連携したシステムが知られている。このシステムでは、運転者等のユーザが所有する携帯通信端末による通信回線を介することで、ナビゲーション装置と遠隔地にあるデータセンタとが接続される。これにより、データセンタからの最新の道路情報等がナビゲーション装置に配信される。この結果、車両に乗っているユーザは、最新の道路情報等を受け取ることができる。なお、ここでいう道路情報とは、例えば道路の一方通行に関する情報である。
ユーザに配信される最新の道路情報は、例えば、他のユーザが車両で移動している際に得られた移動情報に基づいて作成される。具体的には、ユーザの同意のもと、車両で移動しているユーザの移動情報がデータセンタに送信される。移動情報の送信は、ユーザ毎に行われる。そして、データセンタでは、受信した移動情報が蓄積され、蓄積された移動情報を解析することで現在の道路情報が判断され、最新の道路情報が決定される。そして、決定された道路情報は、最新の道路情報として、各ユーザの携帯通信端末等を介して車両に搭載されたナビゲーション装置に配信される。
ユーザの携帯通信端末を介した道路情報の収集に関する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、携帯電話位置決定システムを使ってある地理的区域内の複数の携帯電話の位置を求め、その複数の携帯電話の位置を地理データベース内のデータで表される道路の位置とマッチングさせ、そして上記携帯電話の位置を使って道路に沿う車両の移動速度を求め、また道路に沿う通行量密度を求めることが記載されている(特に要約書を参照)。
特開2001−126179号公報(特に要約書を参照)
運転者が車両を運転している際、運転者の不注意等により一方通行を逆走する可能性がある。この場合、車両は、当該車両の移動情報として、逆走した方向をデータセンタに送信する。そのため、データセンタでは、誤った方向が一方通行の方向として認識される。特に、交通量が少ない場合、開通直後の場合等、データセンタでの移動情報の蓄積量が少ない場合には、誤った方向が一方通行の方向として認識される可能性が高まる。この結果、誤った一方通行の方向が他のユーザに配信され、配信される道路情報の精度が低下する。
本発明は上記の課題に鑑みて為されたものであり、本発明の少なくとも一つの実施形態は、一方通行に関する道路情報を収集し、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供可能な一方通行情報収集システムを提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る一方通行情報収集システムは、車両が移動する道路の一方通行に関する情報を収集する一方通行情報収集システムであって、車両に乗車するユーザが所持する携帯通信端末を用いて、当該車両の移動方向を含む移動情報を取得するデータ取得部と、道路と一方通行の方向とを紐づけた一方通行情報データベースと、当該一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とに基づいて、ユーザが一方通行を遵守するか否かの指標となる一方通行遵守率を算出する遵守率算出部と、当該遵守率算出部によって算出された一方通行遵守率に基づいて、車両に乗車して移動中のユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するユーザ適格判定部と、当該ユーザ適格判定部により一方通行を遵守するユーザと判定されたユーザが乗車する車両の移動方向を、当該車両が移動している道路の一方通行の方向であると判定する一方通行方向判定部と、当該一方通行方向判定部によって判定された方向を用いて前記一方通行情報データベースを更新するデータ更新部と、を備えることを特徴とする。
上記構成(1)によれば、一方通行を遵守するユーザの移動情報に基づいて、一方通行情報データベースを更新することができる。このため、一方通行を遵守し、信頼できるユーザの移動情報に基づいて、一方通行情報データベースを更新することができる。この結果、一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向に関する道路情報の精度を高めることができ、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、道路と、当該道路を移動する車両の実際の移動方向とを記録する移動情報データベースと、当該移動情報データベースに記録されたユーザであって同じ道路を移動したユーザのうち、現在から過去までの第1期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数を、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向に移動するユーザ数で除することで算出される第1期間逆走ユーザ割合と、前記第1期間よりも短い期間であって現在から過去までの第2期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数を、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向に移動するユーザ数で除することで算出される第2期間逆走ユーザ割合と、をそれぞれ算出する逆走ユーザ割合算出部と、当該逆走ユーザ割合算出部により算出された、前記第1期間逆走ユーザ割合と前記第2期間逆走ユーザ割合との差分を算出する逆走ユーザ割合比較部と、を備え、前記データ更新部は、前記逆走ユーザ割合比較部により算出された差分が予め定められた閾値以上になったときに、前記一方通行情報データベースに記録して更新することを特徴とする。
上記構成(2)によれば、不注意等で逆走してしまった車両の移動情報を避けて、一方通行情報データベースを適切に更新することができる。即ち、例えば直近90日間(第1期間)において、不注意等で一方通行をユーザが逆走することがあっても、逆走するユーザは多くはないと考えられる。そのため、第1期間逆走ユーザ割合は比較的小さな値となる。一方で、一方通行の方向が変更された場合には、例えば直近10日間(第2期間)に、一方通行情報データベースに記録された方向とは反対の方向に移動するユーザが多くなる。そのため、第2期間逆走ユーザ割合は比較的大きな値となる。そこで、第1期間逆走ユーザ割合と第2期間逆走ユーザ割合との差分を算出し、差分に基づいて一方通行の方向の変更の有無を判断することで、一方通行情報データベースを適切に更新することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、道路と、当該道路を移動する車両の実際の移動方向とを記録する移動情報データベースを備え、前記遵守率算出部は、当該移動情報データベースに基づいて、ユーザが乗車する車両が、現在から過去までの一定期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の道路を移動した回数としての全移動回数を算出するとともに、当該期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の道路を一方通行の方向に移動した回数としての遵守回数を算出し、当該遵守回数を前記全移動回数で除することにより、ユーザ毎の一方通行遵守率を算出することを特徴とする。
上記構成(3)によれば、一方通行を遵守するユーザの指標となる一方通行遵守率を算出することができる。また、ユーザが実際に移動した場合の移動情報である全移動回数及び遵守回数に基づいて当該ユーザの一方通行遵守率を算出することで、ユーザに固有の一方通行遵守率を精度良く算出することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(1)〜(3)のいずれか1において、前記データ取得部は、前記車両の移動速度を取得し、当該データ取得部によって取得された移動速度が一定の範囲内にあるときにユーザが車両に乗車して移動していると判定する車両移動判定部を備え、前記ユーザ適格判定部は、当該車両移動判定部によって車両に乗車して移動しているユーザと判定されたユーザについて、当該ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定することを特徴とする。
上記構成(4)によれば、自動車等の車両が通常移動する速度(車速)と考えられる速度の範囲に基づいて、車両に乗車して移動しているか否かを判定することができる。この結果、一方通行遵守率の算出に際して、徒歩、鉄道等によって移動するユーザを除外することができる。これにより、一方通行の影響を受けずに移動するユーザ(例えば徒歩のほか、鉄道等に乗車)以外のユーザを対象として、一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定することができる。そのため、一方通行の影響を受ける車両に乗車中のユーザが一方通行の方向に移動しているか否かを判定することができ、ユーザの信頼性を適切に反映した一方通行遵守率を算出することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(1)〜(4)のいずれか1において、前記遵守率算出部によって算出された一方通行遵守率と、現在から過去までの一定期間内に一方通行の道路を移動した回数とをユーザ毎に記録するユーザ情報データベースを備え、前記ユーザ適格判定部は、当該ユーザ情報データベースに記録された一方通行遵守率が閾値以上であり、かつ、現在から過去までの一定期間内に一方通行の道路を移動した回数が閾値以上であるときに、車両に乗車したユーザが一方通行を遵守するユーザであると判定することを特徴とする。
上記構成(5)によれば、一方通行遵守率に加えて一方通行の道路を移動した回数も考慮して一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するため、ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かをより精度良く判定することができる。即ち、何度も一方通行の道路を移動し、かつ、一方通行遵守率が高ければ、そのユーザが一方通行を遵守する可能性が特に高いと考えられる。しかし、一方通行遵守率が高くても、一方通行の道路を移動した回数がそもそも少なければ、そのユーザが一方通行を遵守するとは必ずしも言い切れない場合がある。そこで、一方通行遵守率に加えて一方通行の道路を移動した回数も考慮して一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定することで、ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かをより精度良く判定することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(1)〜(5)のいずれか1において、前記車両は、車両の誘導を行うナビゲーション装置を備え、前記ナビゲーション装置は、車両が前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動しそうになったときに、当該車両に乗車しているユーザに警告を発することを特徴とする。
上記構成(6)によれば、車両に搭載されたナビゲーション装置と連動し、一方通行の方向とは反対の方向に移動(即ち逆走)しそうになったときに、運転者等に警告を発することができる。この結果、一方通行とは反対の方向への移動を抑制することができ、運転者が安心して車両を運転することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、一方通行に関する道路情報を収集し、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供可能な一方通行情報収集システムを提供することができる。
車両が移動する道路の一方通行に関する情報を収集する一方通行情報収集システムを示すものである。 一方通行情報収集システムのブロック図である。 移動情報データベースに記録される内容である。 一方通行情報データベースに記録される内容である。 ユーザ情報データベースに記録される内容である。 車両が一方通行を逆走しそうになったときにナビゲーション装置の画面を介して発せられる警告表示である。 一方通行情報を収集する際に行われる制御フローである。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、車両300が移動する道路(図示しない)の一方通行に関する情報を収集する一方通行情報収集システム500を示すものである。図1では、図示の簡略化のために、車両300に搭載されたナビゲーション装置302(図2参照)の図示はしない。
一方通行情報収集システム500では、車両300(自動車等)のナビゲーション装置302と、データセンタ100との間で、車両300に乗車しているユーザ(図示しない)の所持する携帯通信端末301(携帯電話、スマートフォン等)を介して、通信が行われている。即ち、携帯通信端末301と基地局200とは無線により接続されることで、これらの間でデータの授受が行われる。また、基地局200とデータセンタ100との間はネットワーク400を介して有線で接続されることで、これらの間でデータの授受が行われる。
携帯通信端末301からデータセンタ100に送信される情報は、詳細は後記するが、例えば、携帯通信端末301の移動方向、移動速度、位置情報等である。また、データセンタ100へは、携帯通信端末301の移動方向、移動速度、位置情報等の情報を携帯通信端末301が取得した日時(即ち取得日時)も送信される。なお、取得日時のうち、一実施形態では、曜日及び時刻のみが使用されている。
ここで、携帯通信端末301は、上記のように、車両300に乗車するユーザが所持していることから、携帯通信端末301の移動方向、移動速度、位置情報等は、それぞれ、車両300の移動方向、移動速度、位置情報等と同じである。従って、携帯通信端末301からデータセンタ100には、ユーザの所持する携帯通信端末301を介して、車両300の移動方向、移動速度、位置情報等が送信される。そして、データセンタ100では、詳細は後記するが、受信した車両300の移動方向、移動速度、位置情報等に基づいて道路の一方通行の方向を判定する。ここで判定された一方通行の方向は、携帯通信端末301を介して車両300のナビゲーション装置302に送信され、ナビゲーション装置302に含まれる一方通行情報データベース(DB)305(図2参照、図1では図示しない)が更新される。なお、車両300の移動方向、移動速度、位置情報等の各情報は、上記のように携帯通信端末301により取得した情報のほか、ナビゲーション装置302のセンサ304(後記する)により取得した情報であってもよい。
図2は、一方通行情報収集システム500のブロック図である。一方通行情報収集システム500は、車両300に乗車するユーザの所持する携帯通信端末301との間で情報を授受するデータセンタ100(図示しないサーバにより構成される)を有する。データセンタ100は、データ取得部101と、車両移動判定部102と、遵守率算出部103と、ユーザ適格判定部104と、一方通行方向判定部105と、逆走ユーザ割合算出部106と、逆走ユーザ割合比較部107と、データ更新部108と、移動情報データベース(DB)109と、ユーザ情報データベース(DB)110とを備える。
データ取得部101は、車両300に乗車するユーザが所持する携帯通信端末301を用いて、車両300の移動方向、移動速度、位置情報、取得日時等を含む車両300の移動情報を取得するものである。移動情報は、携帯通信端末301の有する速度センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ(いずれも図示しない)等により検出された携帯通信端末301の移動情報である。そして、上記のように、携帯通信端末301は車両300に乗車しているユーザが所持しているから、携帯通信端末301の移動情報は、車両300の移動情報と同じものとなる。以下、携帯通信端末301により検出された移動情報のことを、説明の簡略化のために、「車両300の移動情報」ということがある。
データ取得部101により取得された移動情報は、道路と、当該道路を移動する車両300の実際の移動情報とを記録する移動情報データベース109に記録される。ここで、移動情報データベース109について説明する。
図3は、移動情報データベース109に記録される内容である。移動情報データベース109は、道路と、道路を移動する車両300の実際の移動情報とを記録するものである。また、移動情報データベース109には、車両300の移動方向のほかにも、移動情報として、移動した曜日及び時刻(即ち携帯通信端末301が移動方向等を取得した曜日及び時刻)、移動した道路、及び移動速度が記録される。
移動情報は、ユーザID毎に記録される。例えば、ユーザID001のユーザは、この図3では、4回移動している。4回の移動のうち、ユーザID001のユーザは、月曜日の10時2分に、道路A1を、北向きに、32km/hの速度で移動している。ユーザID001のユーザの他の移動、及び、他のユーザについても、同様の移動情報が移動情報データベース109に記録される。
なお、移動情報は、データ取得部101から携帯通信端末301への要求により携帯通信端末301から取得するようにしてもよいし、携帯通信端末301から自発的にデータ取得部101に送信されるようにしてもよい。
図2に戻って、車両移動判定部102は、データ取得部101によって取得された移動速度が一定の範囲内にあるときにユーザが車両300に乗車して移動していると判定するものである。上記のように、データ取得部101によって取得された移動速度は、携帯通信端末301の移動速度である。そのため、携帯通信端末301を所持するユーザが、例えば徒歩、鉄道、航空機等で移動している可能性がある。そこで、詳細は図6を参照しながら後記するが、車両移動判定部102は、データ取得部101によって取得された移動速度が一定の範囲内(例えば、30km/h〜120km/h)にあるか否かを判定するようになっている。そして、携帯通信端末301の移動速度が当該範囲内にある時に、ユーザが車両300に乗車していると判定するようになっている。
このようにすることで、自動車等の車両300が通常移動する速度(車速)と考えられる速度の範囲に基づいて、車両300に乗車して移動しているか否かを判定することができる。この結果、一方通行遵守率の算出に際して、徒歩、鉄道等によって移動するユーザを除外することができる。これにより、一方通行の影響を受けずに移動するユーザ(例えば徒歩のほか、鉄道等に乗車)以外のユーザを対象として、一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定することができる。そのため、一方通行の影響を受ける車両300に乗車中のユーザが一方通行の方向に移動しているか否かを判定することができ、ユーザの信頼性を適切に反映した一方通行遵守率を算出することができる。
なお、後記するユーザ適格判定部104は、車両移動判定部102によって車両300に乗車して移動しているユーザと判定されたユーザについて、当該ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するようになっている。この点の詳細は、図6を参照しながら後記する。
遵守率算出部103は、一方通行情報データベース(DB)305と、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とに基づいて、ユーザが一方通行を遵守するか否かの指標となる一方通行遵守率を算出するものである。ここで、まず、一方通行情報データベース305について説明する。
図4は、一方通行情報データベース305に記録される内容である。一方通行情報データベース305は、道路と一方通行の方向とを紐づけたものである。一方通行情報データベース305は、詳細は図6を参照しながら説明するが、ユーザの移動情報に基づいて判定された各道路の一方通行の方向、曜日、時間帯が記録される。一方通行情報データベース305は車両300のナビゲーション装置302に含まれる。ただし、一方通行情報データベース305は、データセンタ100に含まれるようにしてもよい。
一方通行情報データベース305では、上記のように、道路と一方通行の方向とを紐づけて記録されるほか、道路毎に、一方通行の曜日及び時間帯が道路と紐づけて記録される。記録される曜日としては、例えば平日、土曜日、日曜日及び祝日の4区分とすることができる。また、記録される時間帯としては、例えば0時〜24時までの1時間刻みの24区分とすることができる。
図4に示すように、例えば道路A2では、一方通行の方向は西向きである。また、道路A2の一方通行の規制は、平日、土曜日、日曜日、祝日のいずれにおいても行われる。さらに、道路A2の一方通行の規制時間帯は、0時〜24時までの終日である。
また、例えば道路A3では、一方通行の方向は東向きである。ただし、東向きの一方通行は平日のみであり、道路A3に東向きの一方通行の規制がある平日の時間帯は0時〜24時までの終日である。一方で、道路A3において、土曜日、日曜日、休日には、一方通行の方向は西向きになる。そして、道路A3に西向きの一方通行の制限がある休日の時間帯は0時〜24時までの終日である。
図2に戻って、遵守率算出部103は、上記のように、ユーザが一方通行を遵守するか否かの指標となる一方通行遵守率を算出するようになっている。具体的には、遵守率算出部103は、まず、移動情報データベース109(図3参照)に基づいて、車両300が、現在から過去までの一定期間内に、一方通行情報データベースに305に記録された一方通行の道路を移動した回数(全移動回数)を算出するようになっている。ここでいう現在から過去までの一定期間内とは、例えば、直近50日間である。あわせて、遵守率算出部103は、当該一定期間内に、一方通行情報データベース305(図4参照)に記録された一方通行の道路を一方通行の方向に移動した回数(遵守回数)を算出するようになっている。そして、遵守率算出部103は、算出した遵守回数を全移動回数で除することにより、ユーザ毎の一方通行遵守率を算出するようになっている。
この一方通行遵守率は、ユーザが一方通行を遵守するか否かの指標となるものである。一方通行遵守率が高ければ、そのユーザは一方通行を遵守する傾向のユーザと考えられ、そのユーザが一方通行の道路を移動したときの移動方向は、一方通行の方向通りの可能性が高いといえる。一方で、一方通行遵守率が低ければ、そのユーザは一方通行を遵守しない傾向のユーザと考えられ、そのユーザが一方通行の道を移動したときの移動方向は、一方通行の方向ではない可能性があるといえる。
このように、ユーザが実際に移動した場合の移動情報である全移動回数及び遵守回数に基づいて当該ユーザの一方通行遵守率を算出することで、ユーザに固有の一方通行遵守率を精度良く算出することができる。
遵守率算出部103によって算出された一方通行遵守率は、ユーザ毎にユーザ情報データベース110に記録される。あわせて、ユーザ情報データベース110には、現在から過去までの一定期間(例えば直近50日間)内に一方通行の道路を移動した回数がユーザ毎に記録される。一方通行の道路を移動した回数は、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の道路を参照し、移動情報データベース109に記録された移動情報に基づいて決定される。具体的な記録の形態を図5を参照しながら説明する。
図5は、ユーザ情報データベース110に記録される内容である。ユーザ情報データベース110には、上記のように、例えば直近50日以内の一方通行の道路の移動回数と、一方通行遵守率がユーザ毎に記録される。例えば、ユーザID001のユーザは、直近50日以内に、一方通行の道路を123回移動している。このことを換言すれば、上記の移動情報データベース109(図3参照)には、ユーザID001のユーザが、直近50日間で、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の道路を123回移動したことが記録されているといえる。
また、ユーザID001のユーザの一方通行遵守率は100%である。このことを換言すれば、上記の移動情報データベース109(図3参照)には、ユーザID001のユーザは、直近50日間で、一方通行情報データベース305に記録された道路を、当該道路の一方通行の方向に123回移動したことが記録されているといえる。そのため、ユーザID001のユーザは、直近50日間で一方通行とは反対の方向に移動(即ち逆走)したことがなく、一方通行を遵守する傾向が高いユーザであるといえる。
図2に戻って、ユーザ適格判定部104は、遵守率算出部103によって算出された一方通行遵守率に基づいて、車両300に乗車して移動中のユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するものである。具体的には、ユーザ適格判定部104は、上記のユーザ情報データベース110に記録された一方通行遵守率が閾値以上(例えば95%以上)であるか否かに基づいて、ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するようになっている。
ただし、ユーザ適格判定部104は、上記の一方通行遵守率のほか、ユーザの現在から過去までの一定期間内(例えば直近50日以内)の一方通行の道路の移動回数が閾値以上(例えば100回以上)であるか否かにも基づいて、そのユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するようになっている。即ち、ユーザ適格判定部104は、ユーザ情報データベース110に記録された一方通行遵守率が閾値以上であり、かつ、現在から過去までの一定期間内に一方通行の道路を移動した回数が閾値以上であるときに、車両300に乗車したユーザが一方通行を遵守するユーザであると判定するようになっている。
このように、一方通行遵守率に加えて一方通行の道路を移動した回数も考慮して一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するため、ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かをより精度良く判定することができる。即ち、何度も一方通行の道路を移動し、かつ、一方通行遵守率が高ければ、そのユーザが一方通行を遵守する可能性が特に高いと考えられる。しかし、一方通行遵守率が高くても、一方通行の道路を移動した回数がそもそも少なければ、そのユーザが一方通行を遵守するとは必ずしも言い切れない場合がある。そこで、一方通行遵守率に加えて一方通行の道路を移動した回数も考慮して一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定することで、ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かをより精度良く判定することができる。
一方通行方向判定部105は、上記のユーザ適格判定部104により一方通行を遵守するユーザと判定されたユーザが乗車する車両300の移動方向を、車両300が移動している道路の一方通行の方向であると判定するものである。即ち、一方通行を遵守するユーザであれば、一方通行の方向に沿って道路を移動すると推測される。そこで、一方通行方向判定部105は、車両300の移動方向を、当該車両300が移動する道路の一方通行の方向と判定するようになっている。また、一歩通行方向判定部105は、詳細は後記するが、一方通行の方向が変更、及び、一方通行の道路が両方向に通行可能な道路に変更されたことも検出するようになっている。
なお、ここで判定された一方通行の方向は、現時点では、一方通行情報データベース305には反映されない。そして、ここで判定された一方通行の方向は、後記するデータ更新部108において所定の条件を満たしたとき、一方通行情報データベース305に反映される(一方通行情報データベース305が更新される)。
逆走ユーザ割合算出部106は、移動情報データベース109に記録された例えば直近90日間(現在から過去までの第1期間)のユーザであって同じ道路を移動したユーザのうち、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数を、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に移動するユーザ数で除することで算出される第1期間逆走ユーザ割合を算出するものである。また、逆走ユーザ割合算出部106は、移動情報データベース109に記録された例えば直近10日間(現在から過去までの第2期間)のユーザであって同じ道路を移動したユーザのうち、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数を、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に移動するユーザ数で除することで算出される第2期間逆走ユーザ割合を算出するものである。第1期間逆走ユーザ割合及び第2期間逆走ユーザ割合は、それぞれ、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向と反対の方向に移動するユーザがどの程度存在するのかを示すものである。
また、逆走ユーザ割合比較部107は、逆走ユーザ割合算出部106により算出された、第1期間逆走ユーザ割合と第2期間逆走ユーザ割合との差分を算出するものである。具体的には、逆走ユーザ割合比較部107は、第2期間逆走ユーザ割合から第1期間逆走ユーザ割合を引くことで、差分を算出する。この差分は、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向と反対の方向に移動するユーザが、直近10日間(第2期間)でどの程度増えたのかを示すものである。
通常、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に沿って移動するユーザ(一方通行を遵守するユーザ)は多い一方で、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ(即ち逆走するユーザ)は少ないと考えられる。従って、直近90日間においても、同様の傾向が示されると考えられる。しかし、例えば道路の規制変更等により、一方通行の方向が変更になることがある。具体的には、一方通行の方向が昨日までは北向きであるものが、規制の変更により、今日から南向きに変更されることがある。そうすると、一方通行情報データベース305には、北向きの情報が記録されているものの、実際には南向きの方向の一方通行に変更されたことになる。
そうすると、道路の規制変更後には、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に沿って移動するユーザは徐々に減る一方で、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザは徐々に増えると考えられる。即ち、一方通行情報データベース305に基づいて判断すれば、道路の規制変更後には、逆走するユーザ(逆走ユーザ)の割合が徐々に増えることになる。従って、逆走ユーザ割合が、直近90日間と直近10日間とで変化することになる。
そこで、逆走ユーザ割合算出部106は、直近90日間での上記ユーザ割合と、直近10日間での上記ユーザ割合との差分を算出する。そして、逆走ユーザ割合比較部107は、算出した差分が大きくなったら(予め定められた閾値以上になったら)、一方通行の方向が変更されたと判定するようになっている。そして、この場合には、以下で説明するデータ更新部108によって、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向が更新されるようになっている。
このように、不注意等で逆走してしまった車両300の移動情報を避けて、一方通行情報データベースを適切に更新することができる。即ち、例えば直近90日間(第1期間)において、不注意等で一方通行をユーザが逆走することがあっても、逆走するユーザは多くはないと考えられる。そのため、第1期間逆走ユーザ割合は比較的小さな値となる。一方で、一方通行の方向が変更された場合には、例えば直近10日間(第2期間)に、一方通行情報データベースに記録された方向とは反対の方向に移動するユーザが多くなる。そのため、第2期間逆走ユーザ割合は比較的大きな値となる。そこで、第1期間逆走ユーザ割合と第2期間逆走ユーザ割合との差分を算出し、差分に基づいて一方通行の方向の変更の有無を判断することで、一方通行情報データベース305を適切に更新することができる。
データ更新部108は、上記の一方通行方向判定部105によって判定された方向を用いて一方通行情報データベース305を更新するものである。具体的には、データ更新部108は、逆走ユーザ割合比較部107において一方通行の方向が変更されたと判定した場合に、上記のデータ取得部101によって取得されたユーザの移動情報に基づいて、一方通行情報データベース305を更新するようになっている。また、データ更新部108は、例えば完成直後の一方通行道路のように、一方通行ではあるが一方通行情報データベース305には記録が無いような道路についても、一方通行情報データベース305に記録して更新するようになっている。
データセンタ100(サーバ等)は、いずれも図示しないが、I/F(Interface)、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、制御回路等を備え、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
以上の構成を備える一方通行情報収集システム500によれば、一方通行を遵守するユーザの移動情報に基づいて、一方通行情報データベース305を更新することができる。このため、一方通行を遵守し、信頼できるユーザの移動情報に基づいて、一方通行情報データベース305を更新することができる。この結果、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に関する道路情報の精度を高めることができ、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供することができる。
また、データセンタ100と携帯通信端末301とは、上記のように、ネットワーク400及び携帯通信端末301を介して接続される。また、この携帯通信端末301は、例えばBluetooth(登録商標)等の無線により、車両300に搭載されるナビゲーション装置302にも接続される。
ナビゲーション装置302は、車両300の誘導を行うものである。ナビゲーション装置302は、上記のように一方通行情報データベース305を備えるほか、演算制御装置303と、センサ304と、地図データ306とを備える。
演算制御装置303は、ナビゲーション装置302の動作を制御するものである。演算制御装置303は、センサ304により検出された車両300の速度、加速度、位置等に基づいて、自社の位置を画面307(図7参照)に表示された地図上に示すようになっている。また、演算制御装置303は、地図データ306に格納された道路地図308(図6参照)を画面307に表示することで、車両300を目的まで誘導するようになっている。
また、演算制御装置303は、車両300が一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動(即ち逆走)しそうになったときに、車両300に乗車しているユーザに警告を発するようになっている。
図6は、車両300が一方通行を逆走しそうになったときにナビゲーション装置302の画面307を介して発せられる警告表示である。一方通行の方向に沿って移動中等、交通法規に則って移動中には、道路地図308のみが画面307に表示される。しかし、演算制御装置303が、車両300が一方通行を逆走しそうになったことを検出した場合、演算制御装置303は道路地図308を覆うようにして画面307に警告画面を表示する。
このように、ナビゲーション装置302の画面307を警告表示を行うことで、車両300に搭載されたナビゲーション装置302と連動し、一方通行の方向とは反対の方向に移動(即ち逆走)しそうになったときに、運転者等に警告を発することができる。この結果、一方通行とは反対の方向への移動を抑制することができ、運転者が安心して車両300を運転することができる。
図2に戻って、センサ304は、上記のように、車両300の速度、加速度、位置等を検出するものである。センサ304は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)等を備えて構成される。なお、上記の例では、車両300の速度及び位置は、携帯通信端末301により検出されるようにしたが、センサ304により検出された速度及び位置を使用するようにしてもよい。
地図データ306は、道路地図308(図6参照)を含むものである。なお、図2では、地図データ306と一方通行情報データベース305とは別体のものとして図示したが、地図データ306と一方通行情報データベース305とは一体のものとして構成してもよい。即ち、一方通行情報データベース305は上記の図4に示した表の形式ではなく、地図データ306に含まれる道路地図308に一方通行情報が埋め込まれるようにしてもよい。また、一方通行情報データベース305は、ナビゲーション装置302に含まれる必要はなく、上記のようにデータセンタ100に含まれるようにしてもよい。
演算制御装置303、一方通行情報データベース305及び地図データ306は、いずれも図示しないが、I/F、CPU、RAM、ROM、HDD、制御回路等を備え、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
図7は、一方通行情報を収集する際に行われる制御フローである。図7に示すフローは、上記の図2に示した各部により実行される。そのため、図7に加えて適宜図2を参照しながら図7の説明を行う。まず、データ取得部101は、ユーザの移動情報を取得する(ステップS1)。移動情報の取得は、リアルタイムで行われる。また、ここでいう移動情報は、携帯通信端末301の移動方向、移動速度、位置情報、取得日時である。取得された移動情報は、ユーザの移動情報として、移動情報データベース109に記録される。
次いで、車両移動判定部102は、取得された移動情報に基づいて、ユーザが車両300で移動しているか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、上記のステップS1において取得された移動速度が30km/h〜120km/hであるか否かを判定する。移動速度がこの範囲に含まれていれば、車両移動判定部102は、ユーザは車両300に乗車して移動している可能性が高い。そこでこの場合には、さらに、車両移動判定部102は、直近60秒以内に、ユーザが右左折を行ったか否かを判定する。「右左折を行ったか否か」は、車両300の移動方向が例えば30°〜110°違う方向に向いた場合に、右左折を行ったと判定することができる。ユーザが右左折を行っていれば、ユーザは鉄道以外の手段、具体的には自動車等の車両300に乗車して移動していると判定することができる(ステップS2のYes)。一方で、移動速度がこの範囲に含まれていなければ、車両移動判定部102は、ユーザは車両300に乗車しておらず徒歩、鉄道等で移動していると判定し(ステップS2のNo)、制御フローを終了する。
ユーザが車両300に乗車して移動していると判定された後、遵守率算出部103は、そのユーザの一方通行遵守率(遵守率)を算出する(ステップS3)。具体的には、遵守率算出部103は、移動情報データベース109に記録されたユーザの移動情報と、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とに基づいて、上記の図2を参照しながら説明した方法により、一方通行遵守率を算出する。算出された一方通行遵守率は、ユーザ情報データベース110に記録される。
一方通行遵守率が算出された後、ユーザ適格判定部104は、ステップS1において移動情報を取得したユーザが、一方通行の道路を移動した回数が多く、かつ、一方通行遵守率が高いか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、ユーザ適格判定部104は、ユーザが、例えば直近50日以内に一方通行の道路の移動回数が100回以上であり、かつ、一方通行遵守率が例えば95%以上であるか否かを判定する。なお、初期状態等、50日分のデータの蓄積がない場合には、最も古いデータから現在までのデータを用いて一方通行遵守率を算出すればよい。以下の記載における「直近」との表現についても同様である。そして、これらの要件を満たしたユーザであれば、一方通行を遵守し、信頼性の高いユーザと考えることができる。そこで、ユーザ適格判定部104は、これらの要件を満たしたユーザを、一方通行情報更新のためのユーザとして特定する(ステップS5)。以下の説明において、便宜上、特定されたユーザのことを「特定ユーザ」という。
次に、一方通行方向判定部105は、特定ユーザが現在移動中の道路の一方通行情報を、既に取得しているか否かを判定する(ステップS6)。即ち、一方通行方向判定部105は、特定ユーザが現在移動中の道路の一方通行の方向が一方通行情報データベース305に存在するか否かを判定する。ここで、一方通行情報データベース305に存在していなければ、特定ユーザが移動している道路は、新設の道路(一方通行の道路、及び、両方向に通行可能な道路を含む)であるか、既設であるが両方向に通行可能な道路であるといえる。
もし、特定ユーザが現在移動中の道路の一方通行情報をまだ取得していなければ(ステップS6のNo)、一方通行方向判定部105は、移動情報データベース109に基づき、直近90日間において、その道路における一方向に移動した特定ユーザ割合と、その方向とは反対の方向に移動した特定ユーザ割合との差を算出する(ステップS10)。そして、一方通行方向判定部105は、算出した差に基づいて、その道路が一方通行の道路であるか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、算出した差が例えば閾値以下(例えば30%以下)である場合には、多少の差はあるものの、両方の方向に満遍なく車両300が移動しているといえる(例えば、その道路を移動した全ての車両300のうち、北方向に40%、南方向に60%等)。そこで、この場合には(No)、その道路は一方通行の道路ではなく、両方向に移動可能な道路であるとして、一方通行方向判定部105は、制御フローを終了する。なお、この場合には、更新部108は、一方通行情報データベース305を更新しない。
一方で、算出した差が例えば閾値を超える(例えば30%より大きい)である場合には、その道路において、車両300の移動方向に偏りが生じているといえる(例えば、その道路を移動した全ての車両300のうち、北方向に15%、南方向に85%等)。そこで、この場合には(Yes方向)、一方通行方向判定部105は、その道路は特定ユーザの移動方向(車両300の移動方向)のうち多い移動方向を一方通行の方向とする一方通行の道路であると判定する。そして、データ更新部108は、この内容で、一方通行情報データベース305を初期登録する(ステップS12)。これにより、一方通行情報データベース305へのデータの蓄積が開始される。なお、一方通行情報データベース305が既に存在している場合には、一方通行方向判定部105により一方通この道路と判定された道路が、存在する一方通行情報データベース305に登録(更新)される。
なお、上記のステップS10における「90日間」という日数は、例えば、「10日間」、「30日間」のような、もっと短い期間であってもよい。また、例えば、所定期間(例えば10日間、30日間、90日間)内に車両300が移動した回数が閾値を超えたような場合に、その道路についてステップS10〜S12を実行するようにしてもよい。移動回数の閾値を設けることで、多くの移動情報に基づき、道路が一方通行の道路であるか否かを判定することができる。これにより、一方通行の道路であるか否かの判定を、より精度良く行うことができる。
上記のステップS6に戻り、特定ユーザが現在移動中の道路の一方通行情報を既に取得済みであれば(ステップS6のYes)、その道路は一方通行の道路として一方通行情報データベース305に記録されている。そこで、以下のフローにおいて、記録された一方通行の方向に変更が無いかが判定される。
まず、逆走ユーザ割合算出部106は、移動情報データベース109に基づき、直近90日間のうち、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数(特定ユーザ数)を、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に移動するユーザ数(特定ユーザ数)で除することで算出される第1期間逆走ユーザ割合を算出する(ステップS7)。あわせて、逆走ユーザ割合算出部106は、移動情報データベース109に基づき、直近10日間のうち、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数(特定ユーザ数)を、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に移動するユーザ数(特定ユーザ数)で除することで算出される第2期間逆走ユーザ割合を算出する(ステップS7)。
そして、逆走ユーザ割合比較部107は、算出した第1期間逆走ユーザ割合と第2期間逆走ユーザ割合との差を算出し、算出した差が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。ここでいう閾値とは、例えば50%である。従って、具体的には例えば、第1期間逆走ユーザ割合が10%であり、第2期間逆走ユーザ割合が80%の場合には、第1逆走ユーザ割合と第2逆走ユーザ割合との差は70%である。そのため、り、第1逆走ユーザ割合と第2逆走ユーザ割合との差は、閾値である50%を超え、逆走する特定ユーザ(車両300)が大きく増加している。そこで、この場合には(Yes)、一方通行の方向が変更されたと考えられる。
ただし、第1逆走ユーザ割合と第2逆走ユーザ割合との差が例えば50%を超えた場合、依然として一方通行であるが上記のように一方通行の方向が変更された場合のほか、一方通行の道路から両方向に通行可能な道路に変更された可能性がある。例えば、第2期間逆走ユーザ割合が例えば35%〜65%程度(所定割合)の場合には、直近10日間において、ほぼ半数の車両300が逆走しているといえる。そこで、この場合には、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の道路が両方向に移動可能な道路に変更されたといえる。
そこで、上記の一方通行方向判定部105は、第1逆走ユーザ割合と第2逆走ユーザ割合との差が50%を超えたような場合には、原則として、一方通行の方向が反対方向に変更されたと判定する。ただし、一方通行方向判定部105は、第1逆走ユーザ割合と第2逆走ユーザ割合との差が50%を超えたような場合であっても、第2期間逆走ユーザ割合が例えば35%〜65%程度の場合には、一方通行の道路が両方向に移動可能な道路に変更されたと判定する。
そして、データ更新部108は、一方通行方向判定部105により判定された内容に応じ、一方通行情報データベース305を更新する。具体的には、前者の場合には、一方通行方向判定部105は、上記のステップS1で取得した特定ユーザの移動情報(移動方向)を一方通行の方向と判定する。そして、データ更新部108は、その方向となるように一方通行情報データベース305を記録し、更新する(ステップS9)。また、後者の場合には、そして、データ更新部108は、一方通行情報データベース305からその道路に関する情報を削除する更新を行う(ステップS9)。
一方で、上記のステップS8に戻り、逆走ユーザ割合比較部107による判定の結果、算出した差が閾値未満であれば(No)、直近90日間の第1期間逆走ユーザ割合と、直近10日間の第2期間逆走ユーザ割合との差は無いか又は小さい。このことから、一方通行の方向は変更されていないと考えられ、制御フローが終了する。この場合、一方通行情報データベース305は更新されない。
以上のようにすることで、一方通行を遵守するユーザ(上記の例では特定ユーザ)の移動情報に基づいて、一方通行情報データベース305を更新することができる。このため、一方通行を遵守し、信頼できるユーザの移動情報に基づいて、一方通行情報データベース305を更新することができる。この結果、一方通行情報データベース305に記録された一方通行の方向に関する道路情報の精度を高めることができ、精度の高い道路情報を運転者等のユーザに提供することができる。
また、この実施形態では、一方通行情報データベース305は、車両300のナビゲーション装置302に含まれている。従って、データセンタ100に含まれるデータ更新部108は、遠隔の場所にあるナビゲーション装置302に含まれる一方通行情報データベース305を更新することになる。また、ナビゲーション装置302が車両300に乗車している運転者を交通誘導している際、ナビゲーション装置302の演算制御装置303は一方通行情報データベース305を参照している。そして、運転者の不注意等によって一方通行の道路を逆走しそうになった場合には、ナビゲーション装置302の画面307に警告画面が表示される(図6参照)。これにより、運転者の不注意等による車両300の一方通行の逆走を抑制することができる。
100 データセンタ
101 データ取得部
102 車両移動判定部
103 遵守率算出部
104 ユーザ適格判定部
105 一方通行方向判定部
106 逆走ユーザ割合算出部
107 逆走ユーザ割合比較部
108 データ更新部
109 移動情報データベース
110 ユーザ情報データベース
200 基地局
300 車両
301 携帯通信端末
302 ナビゲーション装置
303 演算制御装置
304 センサ
305 通行情報データベース
306 地図データ
307 画面
308 道路地図
400 ネットワーク
500 通行情報収集システム

Claims (6)

  1. 車両が移動する道路の一方通行に関する情報を収集する一方通行情報収集システムであって、
    車両に乗車するユーザが所持する携帯通信端末を用いて、当該車両の移動方向を含む移動情報を取得するデータ取得部と、
    道路と一方通行の方向とを紐づけた一方通行情報データベースと、当該一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とに基づいて、ユーザが一方通行を遵守するか否かの指標となる一方通行遵守率を算出する遵守率算出部と、
    当該遵守率算出部によって算出された一方通行遵守率に基づいて、車両に乗車して移動中のユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定するユーザ適格判定部と、
    当該ユーザ適格判定部により一方通行を遵守するユーザと判定されたユーザが乗車する車両の移動方向を、当該車両が移動している道路の一方通行の方向であると判定する一方通行方向判定部と、
    当該一方通行方向判定部によって判定された方向を用いて前記一方通行情報データベースを更新するデータ更新部と、を備えることを特徴とする、一方通行情報収集システム。
  2. 道路と、当該道路を移動する車両の実際の移動方向とを記録する移動情報データベースと、
    当該移動情報データベースに記録されたユーザであって同じ道路を移動したユーザのうち、現在から過去までの第1期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数を、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向に移動するユーザ数で除することで算出される第1期間逆走ユーザ割合と、前記第1期間よりも短い期間であって現在から過去までの第2期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動するユーザ数を、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向に移動するユーザ数で除することで算出される第2期間逆走ユーザ割合と、をそれぞれ算出する逆走ユーザ割合算出部と、
    当該逆走ユーザ割合算出部により算出された、前記第1期間逆走ユーザ割合と前記第2期間逆走ユーザ割合との差分を算出する逆走ユーザ割合比較部と、を備え、
    前記データ更新部は、前記逆走ユーザ割合比較部により算出された差分が予め定められた閾値以上になったときに、前記一方通行情報データベースに記録して更新することを特徴とする、請求項1に記載の一方通行情報収集システム。
  3. 道路と、当該道路を移動する車両の実際の移動方向とを記録する移動情報データベースを備え、
    前記遵守率算出部は、
    当該移動情報データベースに基づいて、ユーザが乗車する車両が、現在から過去までの一定期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の道路を移動した回数としての全移動回数を算出するとともに、当該期間内に、前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の道路を一方通行の方向に移動した回数としての遵守回数を算出し、
    当該遵守回数を前記全移動回数で除することにより、ユーザ毎の一方通行遵守率を算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の一方通行情報収集システム。
  4. 前記データ取得部は、前記車両の移動速度を取得し、
    当該データ取得部によって取得された移動速度が一定の範囲内にあるときにユーザが車両に乗車して移動していると判定する車両移動判定部を備え、
    前記ユーザ適格判定部は、当該車両移動判定部によって車両に乗車して移動しているユーザと判定されたユーザについて、当該ユーザが一方通行を遵守するユーザであるか否かを判定することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の一方通行情報収集システム。
  5. 前記遵守率算出部によって算出された一方通行遵守率と、現在から過去までの一定期間内に一方通行の道路を移動した回数とをユーザ毎に記録するユーザ情報データベースを備え、
    前記ユーザ適格判定部は、当該ユーザ情報データベースに記録された一方通行遵守率が閾値以上であり、かつ、現在から過去までの一定期間内に一方通行の道路を移動した回数が閾値以上であるときに、車両に乗車したユーザが一方通行を遵守するユーザであると判定することを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の一方通行情報収集システム。
  6. 前記車両は、車両の誘導を行うナビゲーション装置を備え、
    前記ナビゲーション装置は、車両が前記一方通行情報データベースに記録された一方通行の方向とは反対の方向に移動しそうになったときに、当該車両に乗車しているユーザに警告を発することを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の一方通行情報収集システム。
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