JP2019070963A - 情報処理装置、柔軟物表示方法および柔軟物表示プログラム - Google Patents

情報処理装置、柔軟物表示方法および柔軟物表示プログラム Download PDF

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照秋 西岡
尾崎 行雄
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行雄 尾崎
左千夫 小林
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左千夫 小林
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Abstract

【課題】 柔軟物の位置の検討を容易にすることができる情報処理装置、柔軟物表示方法および柔軟物表示プログラムを提供する。【解決手段】 情報処理装置は、柔軟物の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、前記柔軟物の存在範囲を計算し、前記重量、前記長さ、および前記剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、前記存在範囲における前記柔軟物の存在確率を計算する計算部と、前記存在範囲を表示し、前記存在確率が低い箇所を、前記存在確率が高い箇所と比較して薄く表示する表示装置と、を備える。【選択図】 図11

Description

本件は、情報処理装置、柔軟物表示方法および柔軟物表示プログラムに関する。
例えば、工場の製造の効率化には、組立作業のロボット化が望まれている。組立作業にはケーブル等の線状柔軟物を扱う工程が含まれているため、ロボット動作の妥当性を短時間で検証するために、柔軟物の変形シミュレーションが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−234039号公報
柔軟物には、長さ、剛性および重量に、公差が存在する。これらの公差を考慮して変形シミュレーションを行うと、柔軟物の存在位置が所定の範囲を有するようになる。設計者は、この存在範囲を確認しながら各組立作業を検証することができる。上記存在範囲には、高確率で柔軟物が存在し得る箇所が含まれるが、柔軟物が低確率でしか存在しない箇所も含まれる。これらの箇所が表示装置で同等に表示されると、設計者による設計に過剰な制約がかかるおそれがある。
1つの側面では、本発明は、柔軟物の位置の検討を容易にすることができる情報処理装置、柔軟物表示方法および柔軟物表示プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、情報処理装置は、柔軟物の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、前記柔軟物の存在範囲を計算し、前記重量、前記長さ、および前記剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、前記存在範囲における前記柔軟物の存在確率を計算する計算部と、前記存在範囲を表示し、前記存在確率が低い箇所を、前記存在確率が高い箇所と比較して薄く表示する表示装置と、を備える。
柔軟物の位置の検討を容易にすることができる。
(a)は2点で支持した場合の柔軟物の形状を例示する図であり、(b)は支持の2点を互いに近づけた場合の柔軟物の形状を例示する図である。 (a)および(b)は柔軟物の表示について例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に長さの公差が存在する場合を例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に長さの公差が存在する場合を例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に剛性の公差が存在する場合を例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に剛性の公差が存在する場合を例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に重量の公差が存在する場合を例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に長さの公差が存在する場合であって、柔軟物の各支持点において柔軟物が水平方向かつ平行に延びている場合を例示する図である。 (a)〜(d)は柔軟物に剛性の公差が存在する場合であって、柔軟物の各支持点において柔軟物が水平方向かつ平行に延びている場合を例示する図である。 確率分布を例示する図である。 (a)は実施例1に係る情報処理装置のブロック図であり、(b)はモデル生成部、条件設定部およびシミュレーション部のハードウェア構成を例示するブロック図である。 情報処理装置による処理の詳細を例示するフローチャートである。 柔軟物モデルを例示する図である。 シミュレーション結果を例示する図である。 シミュレーション結果を例示する図である。 シミュレーション結果を例示する図である。 シミュレーション結果を例示する図である。 (a)および(b)は手繰り組合せ動作のシミュレーション結果を例示する図である。 (a)〜(d)は溝倣い動作のシミュレーション結果を例示する図である。 (a)および(b)はフック引っ掛け動作のシミュレーション結果を例示する図である。
実施例の説明に先立って、柔軟物の変形シミュレーションについて説明する。なお、「柔軟物」とは、学術用語としては「Deformable Linear Objects」のことである。以下の説明では、「柔軟物」は、例えば、ケーブル、ワイヤ、糸、梁、ホース、ロープ、チューブ、カテーテル、針などの線状の柔軟物である。
工場の製造の効率化のために、ロボットによる組立作業が望まれている。しかしながら、ケーブルフォーミングに代表される柔軟物組立作業のロボット化には、様々な困難が存在する。まず、人による目視では、適切な把持位置および押さえ位置の認識が困難である。次に、2腕のロボットが休むことなく適切な動きを続ける指示が複雑である。そこで、自動的に柔軟物組立のロボット動作を生成し、事前にロボット動作の妥当性を検証するため、柔軟物の変形シミュレーション技術が開発されている。このような柔軟物の変形シミュレーションでは、シミュレーション結果が表示装置に表示される。組立作業の設計者は、表示装置に表示された柔軟物の位置、形状などを確認することで、各組立作業の良否を検証することができる。
図1(a)は、2点で支持した場合の柔軟物1の形状を例示する図である。図1(a)は、支持点間距離がケーブル長と等しい場合の例である。図1(a)の例では、たるみが発生していない。図1(b)は、支持の2点を互いに近づけた場合の柔軟物1の形状を例示する図である。支持点間距離がケーブル長よりも短くなると、柔軟物1にたるみが発生する。例えば、図1(b)で例示するように、支持点間距離を短くすると、柔軟物1にたるみが発生し、座屈等が生じるようになる。
組立作業の設計においては、柔軟物が部品等から干渉を受けないことが求められるため、柔軟物の位置、形状などが重要となる。したがって、柔軟物の位置、形状などを正確に表示できることが望まれている。しかしながら、現実の柔軟物には、長さ、剛性および重量に、公差(バラツキ)が存在する。以下、公差が存在する場合の柔軟物の位置および形状について説明する。
まず、前提として、図2(a)で例示するように、柔軟物1には所定の径(幅)が存在する。しかしながら、以下の説明において柔軟物1の幅を考慮すると、図示が複雑となる。そこで、以下の例では、図2(b)で例示するように、柔軟物1を直線、曲線などの線で表すこととする。
図3(a)〜図4(d)は、柔軟物1に長さの公差(±5%)が存在する場合を例示する図である。柔軟物1は、ロボットハンド2,3によって把持されている。図3(a)および図4(a)は、斜視図(左上)である。図3(b)および図4(b)は、正面図(左下)である。図3(c)および図4(c)は、平面図(右上)である。図3(d)および図4(d)は、側面図(右下)である。図3(a)〜図4(d)の各図では、ノミナル(平均長さ)、最大長さ、最小長さの3種類の柔軟物1の位置および形状を例示している。図3(a)〜図3(d)の例では、柔軟物1の支持点において、柔軟物1が鉛直下方に延びている。図4(a)〜図4(d)の例では、柔軟物1の各支持点において、柔軟物1が水平方向の同一直線上で互いに近づくように延びている。図3(a)〜図4(d)で例示するように、柔軟物1が長くなるほど、たるみ量が多くなる。
図5(a)〜図6(d)は、柔軟物1に剛性の公差が存在する場合を例示する図である。柔軟物1は、ロボットハンド2,3によって把持されている。図5(a)および図6(a)は、斜視図(左上)である。図5(b)および図6(b)は、正面図(左下)である。図5(c)および図6(c)は、平面図(右上)である。図5(d)および図6(d)は、側面図(右下)である。図5(a)〜図6(d)の各図では、ノミナル(平均剛性)、最大剛性、最小剛性の3種類の柔軟物1の位置および形状を例示している。図5(a)〜図6(d)の例では、柔軟物1の支持点において、柔軟物1が鉛直下方に延びている。図5(a)〜図6(d)の例では、柔軟物1の各支持点において、柔軟物1が水平方向の同一直線上で互いに近づくように延びている。図5(a)〜図6(d)で例示するように、柔軟物1が柔らかくなるほど、たるみ量が多くなる。
図7(a)〜図7(d)は、柔軟物1に重量の公差が存在する場合を例示する図である。柔軟物1は、ロボットハンド2,3によって把持されている。図7(a)は、斜視図(左上)である。図7(b)は、正面図(左下)である。図7(c)は、平面図(右上)である。図7(d)は、側面図(右下)である。図7(a)〜図7(d)の各図では、ノミナル(平均重量)、最大重量、最小重量の3種類の柔軟物1の位置および形状を例示している。図7(a)〜図7(d)の例では、柔軟物1の各支持点において、柔軟物1が水平方向かつ平行に延びている。図7(a)〜図7(d)で例示するように、柔軟物1が重くなるほど、たるみ量が多くなる。
図8(a)〜図8(d)は、柔軟物1に長さの公差が存在する場合であって、柔軟物1の各支持点において柔軟物が水平方向かつ平行に延びている場合を例示する図である。柔軟物1は、ロボットハンド2,3によって把持されている。図8(a)は、斜視図(左上)である。図8(b)は、正面図(左下)である。図8(c)は、平面図(右上)である。図8(d)は、側面図(右下)である。図8(a)〜図8(d)の各図では、ノミナル(平均長さ)、最大長さ、最小長さの3種類の柔軟物1の位置および形状を例示している。図8(a)〜図8(d)で例示するように、柔軟物1が長くなるほど、たるみ量が多くなる。
図9(a)〜図9(d)は、柔軟物1に剛性の公差が存在する場合であって、柔軟物1の各支持点において柔軟物が水平方向かつ平行に延びている場合を例示する図である。柔軟物1は、ロボットハンド2,3によって把持されている。図9(a)は、斜視図(左上)である。図9(b)は、正面図(左下)である。図9(c)は、平面図(右上)である。図9(d)は、側面図(右下)である。図9(a)〜図9(d)の各図では、ノミナル(平均剛性)、最大剛性、最小剛性の3種類の柔軟物1の位置および形状を例示している。図9(a)〜図9(d)で例示するように、柔軟物1が柔らかくなるほど、たるみ量が多くなる。
柔軟物の変形シミュレーションにおいて、これらの長さ、剛性および重量の公差を全て考慮すると、柔軟物の存在箇所が所定の範囲(以下、存在範囲)を有するようになる。設計者は、この存在範囲を確認しながら各組立作業を検証することができる。
しかしながら、公差は、所定の確率分布に従う傾向にある。例えば、公差は、図10で例示する正規分布に従うようになる。正規分布では、平均値(図10では、μ=0)の頻度が最も高く、平均値から外れるほど頻度が低くなる。このように、上記存在範囲には、高確率で柔軟物が存在し得る箇所が含まれるが、柔軟物が低確率でしか存在しない箇所も含まれる。これらの箇所が表示装置で同等に表示されると、柔軟物が低確率でしか存在しない箇所を回避するように、組立工程の設計を変形する必要が生じる。したがって、設計者による設計に過剰な制約がかかるおそれがある。この場合、ケーブルフォーミングの位置の検討が困難となるおそれがある。
そこで、以下の実施例では、柔軟物の位置の検討を容易にすることができる情報処理装置、柔軟物表示方法および柔軟物表示プログラムについて説明する。
図11(a)は、実施例1に係る情報処理装置100のブロック図である。図11(a)で例示するように、情報処理装置100は、入力装置10、モデル生成部20、条件設定部30、シミュレーション部40、表示装置50などを備える。
入力装置10は、設計者が変形シミュレーションを実施するための各パラメータを入力するための装置である。例えば、入力装置10は、キーボード、マウスなどである。モデル生成部20は、柔軟物モデルを生成する。条件設定部30は、入力装置10に入力されたパラメータに基づいて、変形シミュレーションの条件を設定する。シミュレーション部40は、条件設定部30によって設定された条件に従って、柔軟物の変形シミュレーションを行う。表示装置50は、変形シミュレーションの結果を表示するための装置であり、LCDなどである。
図11(b)は、モデル生成部20、条件設定部30およびシミュレーション部40のハードウェア構成を例示するブロック図である。図11(b)で例示するように、モデル生成部20、条件設定部30およびシミュレーション部40は、CPU101、RAM102、記憶装置103等を備える。
CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置103は、柔軟物表示プログラムを記憶している。
例えば、CPU101が記憶装置103に記憶されている柔軟物表示プログラムを実行することで、図11(a)のモデル生成部20、条件設定部30およびシミュレーション部40が実現されてもよい。なお、モデル生成部20、条件設定部30およびシミュレーション部40として、専用の回路などのハードウェアを用いてもよい。
図12は、情報処理装置100による処理の詳細を例示するフローチャートである。以下、図11および図12を参照しつつ、情報処理装置100の処理の詳細について説明する。まず、入力装置10は、設計者によって入力されたパラメータを取得し、モデル生成部20および条件設定部30に渡す(ステップS1)。設計者によって入力されるパラメータは、各組立作業におけるロボットハンドの位置および姿勢、組立作業の内容、柔軟物モデルの分割数k、柔軟物モデルの長さのノミナル値L_nrm、柔軟物モデルの長さの公差範囲δL、柔軟物モデルの長さのバラツキ分布D、柔軟物モデルの剛性のノミナル値S_nrm、柔軟物モデルの剛性の公差範囲δS、柔軟物モデルの剛性のバラツキ分布D、柔軟物モデルの重量のノミナル値W_nrm、柔軟物モデルの重量の公差範囲δW、柔軟物モデルの重量のバラツキ分布D、重力g_nrmなどである。バラツキ分布とは、図10で例示したような確率分布のことである。
次に、モデル生成部20は、図13で例示するように、柔軟物モデル60を生成する(ステップS2)。例えば、モデル生成部20は、柔軟物モデル60に所定の間隔で節点NDn(n=0〜k)を設定する。所定の間隔とは、柔軟物長さのノミナル値L_nrmをkで割った値である。
次に、条件設定部30は、ステップS1で入力されたパラメータに基づいて、変形シミュレーションの条件を設定する(ステップS3)。次に、シミュレーション部40は、ステップS3で設定された条件に従って、変形シミュレーションを行う(ステップS4)。
まず、柔軟物モデル60の長さのバラツキに基づく、柔軟物モデル60の変形のバラツキについて説明する。条件設定部30は、重力をゼロとし、柔軟物モデル60の剛性をノミナル値S_nrmに設定し、柔軟物モデル60の重量をノミナル値W_nrmに設定する。条件設定部30は、支持係数(Kr)を0.9とし、柔軟物モデル60の支持距離Pithを長さのノミナル値L_nrm×支持係数Krに設定する。条件設定部30は、柔軟物モデル60の長さをノミナル値L_nrmに設定する。設定された条件に基づいて、シミュレーション部40は、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、柔軟物モデル60の長さを公差範囲の最大値(L_nrm+δL)と最小値(L_nrm−δL)に変化させる。シミュレーション部40は、設定された条件に従って柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、支持係数Krを0.8〜0.1に変化させる(例えば、0.1ごと)。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、同様の計算を行うことにより、各支持距離Pithに対する各節点NDnの変位量Δnを記録する。次に、シミュレーション部40は、柔軟物モデル60の長さのバラツキ分布を公差範囲で正規化する。具体的には、シミュレーション部40は、D/δLを計算する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)に関し、変位量Δnのバラツキ範囲(δn)を計算する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)のバラツキ範囲に関するバラツキ分布Dを計算する。図14は、シミュレーション結果を例示する。なお、図14では、支持係数が0.9から0.1までの計算結果が得られているが、変形シミュレーションに必要な支持係数だけの計算を行ってもよい。
次に、柔軟物モデル60の剛性のバラツキに基づく、柔軟物モデル60の変形のバラツキについて説明する。条件設定部30は、重力をゼロとし、柔軟物モデル60の長さをノミナル値L_nrmに設定し、柔軟物モデル60の重量をノミナル値W_nrmに設定する。条件設定部30は、支持係数(Kr)を0.9とし、柔軟物モデル60の支持距離Pithを長さのノミナル値L_nrm×支持係数Krに設定する。条件設定部30は、柔軟物モデル60の剛性を剛性のノミナル値S_nrmに設定する。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、柔軟物モデル60の剛性を公差範囲の最大値(S_nrm+δS)と最小値(S_nrm−δS)に変化させる。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、支持係数Krを0.8〜0.1に変化させる(例えば、0.1ごと)。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、同様の計算を行うことにより、各支持距離Pithに対する各節点NDnの変位量Δnを記録する。次に、シミュレーション部40は、柔軟物モデル60の剛性のバラツキ分布を公差範囲で正規化する。具体的には、シミュレーション部40は、D/δSを計算する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)に関し、変位量Δnのバラツキ範囲(δn)を計算する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)のバラツキ範囲に関するバラツキ分布Dを計算する。図15は、シミュレーション結果を例示する。なお、図15では、支持係数が0.9から0.1までの計算結果が得られているが、変形シミュレーションに必要な支持係数だけの計算を行ってもよい。
次に、柔軟物モデル60の重量のバラツキに基づく、柔軟物モデル60の変形のバラツキについて説明する。条件設定部30は、柔軟物モデル60の設置角度θを0°に設定し、重力をg_nrmとし、柔軟物モデル60の長さをノミナル値L_nrmに設定し、柔軟物モデル60の剛性をノミナル値S_nrmに設定する。設置角度θが0°とは、柔軟物モデル60が重力の方向(鉛直下方)に延びるように支持することを意味する。条件設定部30は、支持係数(Kr)を0.9とし、柔軟物モデル60の支持距離Pithを長さのノミナル値L_nrm×支持係数Krに設定する。条件設定部30は、柔軟物モデル60の重量を重量のノミナル値W_nrmに設定する。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、柔軟物モデル60の重量を公差範囲の最大値(W_nrm+δW)と最小値(W_nrm−δW)に変化させる。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、支持係数Krを0.8〜0.1に変化させる(例えば、0.1ごと)。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、同様の計算を行うことにより、各支持距離Pithに対する各節点NDnの変位量Δnを記録する。次に、シミュレーション部40は、柔軟物モデル60の重量のバラツキ分布を公差範囲で正規化する。具体的には、シミュレーション部40は、D/δWを計算する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)に関し、変位量Δnのバラツキ範囲(δn)を計算する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)のバラツキ範囲に関するバラツキ分布Dを計算する。図16は、シミュレーション結果を例示する。なお、図16では、支持係数が0.9から0.1までの計算結果が得られているが、変形シミュレーションに必要な支持係数だけの計算を行ってもよい。なお、図16は、θ=0°の場合であって、さらに、θがゼロでない角度においても同様の計算が行われる。それにより、各角度について、図16の計算結果が得られる。
次に、重力に基づく、柔軟物モデル60の変形量について説明する。条件設定部30は、重力をg_nrmとし、柔軟物モデル60の長さをノミナル値L_nrmに設定し、柔軟物モデル60の剛性をノミナル値S_nrmに設定し、柔軟物モデル60の重量をノミナル値W_nrmに設定する。条件設定部30は、支持係数(Kr)を0.9とし、柔軟物モデル60の支持距離Pithを長さのノミナル値L_nrm×支持係数Krに設定する。条件設定部30は、柔軟物モデル60の設置角度θを0°に設定する。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。次に、条件設定部30は、例えば、設置角度θを45°、90°、125°、180°に変化させる。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算し、各節点(NDn)の変位量Δnを記録する。設置角度θが45°とは、柔軟物モデル60が重力の方向(鉛直下方)から45°の角度を持って延びるように支持することを意味する。設置角度θが90°とは、柔軟物モデル60が水平方向に延びるように支持することを意味する。次に、条件設定部30は、支持係数Krを0.8〜0.1に変化させる(例えば、0.1ごと)。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、同様の計算を行うことにより、各支持距離Pithに対する各節点NDnの変位量Δnを記録する。次に、シミュレーション部40は、各節点(NDn)に関し、変位量Δnの発生時の、変形後角度θnを計算する。図17は、シミュレーション結果を例示する。なお、図17では、支持係数が0.9から0.1までの計算結果が得られているが、変形シミュレーションに必要な支持係数だけの計算を行ってもよい。
次に、条件設定部30は、重力をg_nrmとし、柔軟物モデル60の長さをノミナル値L_nrmとし、柔軟物モデル60の剛性をノミナル値S_nrmとし、柔軟物モデル60の重量をノミナル値W_nrmに設定する。条件設定部30は、支持距離Pithおよび設置角度θを設定する。シミュレーション部40は、設定された条件に従って、柔軟物モデル60の変形を計算する。シミュレーション部40は、各節点NDnに関し、変形後角度θnから、変位量Δnを逆算する。シミュレーション部40は、各節点NDnに関し、変位量Δnからバラツキ分布(D,D,D)を抽出する。シミュレーション部40は、バラツキ分布(D,D,D)を変位量Δnの変位位置を中心として、変形後角度θnだけ回転させる。
次に、表示装置50は、シミュレーション部40によるシミュレーション結果を表示する(ステップS5)。表示装置50は、バラツキ分布(D,D,D)において、頻度(存在確率)が高い位置ほど柔軟物モデル60を濃く表示し、頻度が低い位置ほど柔軟物モデル60を薄く表示する。徐々に濃度を変化させてもよく、段階的に濃度を変化させてもよい。濃淡の代わりに、色を指定してもよい。例えば、頻度が高い位置ほど柔軟物モデル60を赤く、頻度の低い位置ほど柔軟物モデル60を青く表示してもよい。例えば、表示装置50は、各位置において、バラツキ分布D、バラツキ分布D、およびバラツキ分布Dの頻度の平均値を頻度として用いることができる。組立工程において、柔軟物モデル60の長さ、剛性、重量のバラツキの重要度が異なる場合には、重要度の高いバラツキの分布の重みを大きくしてもよい。
例えば、図18(a)および図18(b)は、手繰り組合せ動作のシミュレーション結果を例示する図である。手繰り組合せ動作では、押さえ前に柔軟物モデル60に押え代を確保するために、弛緩動作が行われる。図18(a)では、柔軟物モデル60が手繰りで引っ張られた状態が例示されている。存在確率が高い箇所は濃く表示され、存在確率が低い箇所は薄く表示されている。引っ張られた状態では、柔軟物モデル60のバラツキ範囲は狭くなる。図18(b)では、弛緩によって柔軟物モデル60のバラツキ範囲が大きくなる。図18(a)および図18(b)のように、バラツキ範囲が大きいとロボットハンドの先端に引っ掛らない場合があることが視覚的に理解できる。しかしながら、薄く表示された箇所は存在確率が低い箇所であるため、薄く表示された箇所が押さえの位置から所定量ズレていても、シミュレーション結果は良好であると判断することができる。表示装置50は、ロボットハンドの移動動作停止後に、表示画面上のボタンなどが押された場合にだけバラツキ範囲を表示してもよい。
図19(a)〜図19(d)は、溝倣い動作のシミュレーション結果を例示する図である。図19(a)で例示するように、溝倣い動作は、溝に沿って柔軟物モデル60を溝内に挿入する動作である。図19(b)は、溝および柔軟物モデル60の断面図である。図19(b)で例示するように、柔軟物モデル60が範囲aに位置する場合には、挿入に失敗する可能性が高くなる。柔軟物モデル60が範囲bに位置する場合には、挿入に成功する可能性が高くなる。図19(b)の例では、溝倣い動作が成功する範囲bに位置する存在確率が高いため、シミュレーション結果は良好であると判断することができる。
なお、存在確率が高い箇所が挿入に失敗する可能性が高くなる場合には、例えば、図19(c)で例示するようにロボットハンドを傾斜させ、柔軟物モデル60の張りを強くするような設計に変更することができる。または、図19(d)で例示するように、補助ハンドにより溝への柔軟物モデル60の押し込み動作を追加するような設計に変更することができる。
図20(a)および図20(b)は、フック引っ掛け動作のシミュレーション結果を例示する図である。図20(a)で例示するように、フック引っ掛け動作は、柔軟物モデル60をフック70に引っ掛ける動作である。図20(b)で例示するように、柔軟物モデル60が軌道aに位置する場合には、引っ掛けに失敗する可能性が高くなる。柔軟物モデル60が軌道bに位置する場合には、引っ掛けに成功する可能性が高くなる。図20(b)の例では、軌道bに位置する存在確率が高いため、シミュレーション結果は良好であると判断することができる。
本実施例によれば、柔軟物モデル60の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、シミュレーション部40によって、柔軟物モデル60の存在範囲が計算され、重量、長さ、および剛性の確率分布を基に、存在範囲における柔軟物モデル60の存在確率が計算される。表示装置50は、計算された存在範囲を表示し、存在確率が低い箇所を、存在確率が高い箇所と比較して薄く表示する。この構成では、柔軟物モデル60の存在範囲が表示されるため、設計者は、この存在範囲を確認しながら各組立作業を検証することができる。存在確率が低い箇所が薄く表示されるため、存在確率が低い箇所を視覚的にとらえることができる。それにより、設計者による設計に過剰な制約がかかることが抑制される。したがって、柔軟物の位置の検討を容易に行うことができる。なお、表示装置50における「濃い」とは、その表示色における表示画素階調が高いことを意味し、「薄い」とは表示画素階調が低いことを意味する。また、表示する画素の密度を高くすることで「濃く」し、密度を低くすることで「薄く」してもよい。また、上記実施例では、重量、長さ、および剛性の確率分布を基に、存在範囲における柔軟物モデル60の存在確率が計算されているが、それに限られない。重量、長さ、および剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、存在範囲における柔軟物モデル60の存在確率を計算してもよい。
上記各例において、シミュレーション部40が、柔軟物の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、前記柔軟物の存在範囲を計算し、前記重量、前記長さ、および前記剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、前記存在範囲における前記柔軟物の存在確率を計算する計算部と、の一例として機能する。表示装置50が、前記存在範囲を表示し、前記存在確率が低い箇所を、前記存在確率が高い箇所と比較して薄く表示する表示装置の一例として機能する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 入力装置
20 モデル生成部
30 条件設定部
40 シミュレーション部
50 表示装置
60 柔軟物モデル
100 情報処理装置

Claims (5)

  1. 柔軟物の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、前記柔軟物の存在範囲を計算し、前記重量、前記長さ、および前記剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、前記存在範囲における前記柔軟物の存在確率を計算する計算部と、
    前記存在範囲を表示し、前記存在確率が低い箇所を、前記存在確率が高い箇所と比較して薄く表示する表示装置と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記確率分布は、正規分布であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記計算部は、ロボットが所定の条件に従って前記柔軟物を変形させた場合の、前記柔軟物の存在範囲を計算することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 柔軟物の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、前記柔軟物の存在範囲を計算し、
    前記重量、前記長さ、および前記剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、前記存在範囲における前記柔軟物の存在確率を計算し、
    前記存在範囲を表示し、前記存在確率が低い箇所を、前記存在確率が高い箇所と比較して薄く表示する、ことを特徴とする柔軟物表示方法。
  5. コンピュータに、
    柔軟物の重量、長さ、剛性、これらの公差および重力の方向を基に、前記柔軟物の存在範囲を計算し、前記重量、前記長さ、および前記剛性の少なくともいずれかの確率分布を基に、前記存在範囲における前記柔軟物の存在確率を計算する処理と、
    前記存在範囲を表示装置に表示させ、前記存在確率が低い箇所を、前記存在確率が高い箇所と比較して薄く表示させる処理と、を実行させることを特徴とする柔軟物表示プログラム。
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