JP2019068225A - 増幅装置、無線通信装置、及び増幅方法 - Google Patents

増幅装置、無線通信装置、及び増幅方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一開示は、使用帯域内での周波数ディップの発生及び飽和電力特性の劣化を抑制することができる。【解決手段】並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置であって、前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出する検出部と、前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える制御部とを有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、増幅装置、無線通信装置、及び増幅方法に関する。
無線通信システムにおける基地局装置は、送信電力増幅器を有し、無線通信する端末装置に送信する信号の送信電力を増幅する。送信電力増幅器は、ピーク出力における電力と平均出力における電力の差が大きい場合がある。特に高周波の信号に対して送信電力を増幅する場合、ピーク出力の電力変換効率が高くても、平均出力における電力付近での電力変換効率は低くなり、消費電力が増大する場合がある。そこで、基地局装置は、高周波の信号用の電力増幅器として、ドハティ増幅器又は逆ドハティ増幅器を使用する場合がある。
ドハティ増幅器又は逆ドハティ増幅器は、キャリア増幅器(CA:Carrier Amplifier)及びピーク増幅器(PA:Peak Amplifier)を有し、各増幅器の四分の一波長インピーダンス反転回路により直接出力を結合する。
ドハティ増幅器又は逆ドハティ増幅器に関する技術は、以下の特許文献1〜4に記載されている。
国際公開第2008/136080号 特開2015-220680号公報 特開平05-315994号公報 特開2005-117599号公報
しかし、ドハティ増幅器又は逆ドハティ増幅器を広帯域化で使用する場合、出力電力が低い時、CA出力にオフ状態のPAが影響し、広帯域化を阻害する場合があり、特定の周波数周辺で出力電力が極端に小さくなる周波数ディップが発生する。使用帯域内での周波数ディップが発生すると、特定の周波数で送信電力が小さくなり、無線通信を適正に実施することができない。
また、周波数ディップが使用する周波数帯域内で発生しないよう、PAの出力電力を調整する調整素子を接続した場合、出力電力が高い領域での飽和電力特性が劣化する場合がある。この場合、飽和電力特性が劣化する電力で出力する場合、より高い入力電力を供給するための電源が必要となり、電力効率が低下する。
そこで、一開示は、使用帯域内での周波数ディップの発生及び飽和電力特性の劣化を抑制する増幅装置、無線通信装置、及び増幅方法を提供する。
1つの側面では、並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置であって、前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出する検出部と、前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える制御部とを有する。
一開示は、使用帯域内での周波数ディップの発生及び飽和電力特性の劣化を抑制することができる。
図1は、無線通信システム10の構成例を示す図である。 図2は、基地局装置200の構成例を示す図である。 図3は、増幅器252の構成例を示す図である。 図4は、測定回路2524、スイッチ2525、調整素子2526の構成例を示す図である。 図5は、周波数ディップの例を示す図である。 図6は、ドレイン効率の例を示す図である。 図7は、周波数ディップ、飽和電力特性、及びドレイン効率の例を示す図である。 図8は、増幅器制御処理S100の処理フローチャートの例を示す図である。 図9は、調整素子2526が非接続である場合の、増幅器252の出力電力と周波数の関係の例を示す図である。 図10は、増幅器252の入力電力と、増幅器252の出力電力、PA及びCAの電流との関係の例を示す図である。 図11は、第1の実施の形態の制御を行った場合と、調整素子なしの場合の、増幅器252の出力電力とドレイン効率の関係の例を示す図である。 図12は、電流閾値に対応するCAのドレイン電流の例を示す図である。 図13は、電流閾値に対応する増幅器の入出力電力の例を示す図である。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。増幅器(増幅装置)は、PA(ピーク増幅器)とCA(キャリア増幅器)を有する。増幅器は、PAの電流に関する電流値を検出(又は測定)する測定回路(検出部)を有する。また、増幅器の測定回路(制御部)は、検出した電流値に応じて、スイッチを制御し、PAの出力電力を調整する調整素子とPAとの接続状態を切り替える。
<無線通信システムの構成例>
図1は、無線通信システム10の構成例を示す図である。無線通信システム10は、端末装置100、基地局装置200を有する。無線通信システム10は、例えば、LTE(Long Term Evolution)などの無線通信ネットワークである。無線通信システム10は、例えば、広帯域化を行う通信システムである。
基地局装置200は、増幅器252を有する。基地局装置200は、端末装置100に信号を送信するとき、増幅器252を使用して信号の送信電力を増幅する。
増幅器252は、入力した信号を、入力電力を増幅させた出力電力で出力する装置である。増幅器252は、例えば、ドハティ増幅器である。ドハティ増幅器は、B〜AB級バイアス動作のCA、及びC級バイアス動作のPAを、四分の一波長インピーダンス反転回路により直接出力を結合する。ドハティ増幅器は、例えば、飽和出力電力から大きくバックオフを取った入力領域において、高い電力効率を得ることができる。
また、増幅器252は、逆ドハティ増幅器であってもよい。逆ドハティ増幅器は、ドハティ増幅器のCAとPAの接続を入れ替えた増幅器である。逆ドハティ増幅器は、例えば、高出力デバイスで広帯域化を行う基地局装置に使用される場合がある。
第1の実施の形態では、基地局装置200は、広帯域での出力電力(送信電力)が高出力となるよう、増幅器252を制御する。
<基地局装置の構成例>
図2は、基地局装置200の構成例を示す図である。基地局装置200は、CPU(Central Processing Unit)210、ストレージ220、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ230、NIC(Network Interface Card)240、及びRF(Radio Frequency)回路250を有する無線通信装置である。
ストレージ220は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ220は、無線通信プログラム221及び増幅器制御プログラム222を記憶する。
メモリ230は、ストレージ220に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ230は、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC240は、例えば、外部ネットワークやMME(Mobility Management Entity)と接続するネットワークインターフェースである。基地局装置200は、NIC240を介して、MMEや外部ネットワークとデータや制御用信号を送受信する。
RF回路250は、端末装置100と無線接続し、信号を送受信する装置である。RF回路250は、アンテナ251及び増幅器252を有する。増幅器252の詳細については、後述する。
CPU210は、無線通信プログラム221を実行することで、無線通信処理を行う。無線通信処理は、端末装置100と無線接続し、端末装置100と通信する、又は端末装置100が外部ネットワークや他の端末装置と行う通信を中継する処理である。
CPU210は、増幅器制御プログラム222を実行することで、検出部及び制御部を構築し、増幅器制御処理を行う。増幅器制御処理は、例えば、PAと調整素子が接続中である接続中状態にしたり、PAと調整素子が切断した非接続状態にしたり、PAと調整素子の接続状態を切り替える処理である。基地局装置200は、増幅器制御処理において、PAを流れる電流(ドレイン電流)を測定(検出)し、測定したドレイン電流に応じて、接続状態を切り替える。
また、CPU210は、増幅器制御プログラム222が有するPA電流測定モジュール2221を実行することで、検出部を構築し、PA電流測定処理を行う。PA電流測定処理は、PAに流れるドレイン電流を測定(検出)する処理である。
なお、増幅器252が増幅器制御処理を行う場合、増幅器252のそれぞれの処理部又は回路が、増幅器制御処理を行う。また、増幅器252がCPUやメモリを有する場合、増幅器252のCPUが所定のプログラムを実行することで、増幅器制御処理を行ってもよい。
<増幅器の構成例>
図3は、増幅器252の構成例を示す図である。増幅器252は、CA2521、PA2522、四分の一波長インピーダンス反転回路2523−1,2、測定回路2524、スイッチ2525、調整素子2526、コイル2527、コンデンサ2528、及び電源装置25241を有する。増幅器252は、例えば、逆ドハティ増幅器に対して、測定回路2524、スイッチ2525、及び調整素子2526を付加した増幅器である。
CA2521は、キャリア増幅器であり、入力した信号に対して電力を増幅して出力する装置である。CA2521は、例えば、A級〜B級(又はAB級)のバイアス動作をする増幅器である。CA2521は、例えば、バイアス動作によって、CA2521に流れる電流の下限値(入力電力に依らず流れる電流)であるアイドル電流の電流量の設定することができる。アイドル電流の電流量は、例えば、増幅器252(又は基地局装置200)の管理者が設定する。
PA2522は、ピーク増幅器であり、所定値(ピーク値)以上の入力電力の信号に対して電力を増幅して出力する装置である。PA2521は、例えば、C級のバイアス動作をする増幅器である。なお、CA2551とPA2552は、例えば、図3に示すよう、並列に配置される。
四分の一波長インピーダンス反転回路2523−1,2は、入力した信号の波長を四分の一反転させる装置である。四分の一波長インピーダンス反転回路2523−1は、CA2521の入力側に設置され、四分の一波長インピーダンス反転回路2523−2は、PA2522の出力側に設置される。
測定回路2524は、PA2522に流れる電流(ドレイン電流)を測定する回路である。測定回路2524は、ドレイン電流が電流閾値以上である場合、スイッチ2525を制御し、調整素子2526とPA2522との接続を切断する。また、測定回路2524は、ドレイン電流が電流閾値未満である場合、スイッチ2525を制御し、調整素子2526とPA2522とを接続する。
電源装置25241は、測定回路2524に電流を流す装置である。測定回路2524は、例えば、電源装置25241からの電流と、PA2522のドレイン電流を比較する。
調整素子2526は、リアクタンス素子であり、例えば、コイルやコンデンサである。調整素子2526は、PA2522と接続時、PA2522の出力電力を調整する。
コイル(インダクタ)2527とコンデンサ2528は、例えば、電流の急激な変化を抑制する。
なお、増幅器252は、例えば、ドハティ増幅器に対して、測定回路2524、スイッチ2525、及び調整素子2526を付加した増幅器であってもよい。この場合、四分の一波長インピーダンス反転回路2523−1は、CA2521の出力側に設置され、四分の一波長インピーダンス反転回路2523−2は、PA2522の入力側に設置される。
図4は、測定回路2524、スイッチ2525、調整素子2526の構成例を示す図である。
測定回路2524は、例えば、電源を供給する電源25241、コンパレータ25242、及び抵抗25243を有する。測定回路2524は、電流閾値以上の電流をコンパレータ25242で検出すると、スイッチ2525をOFF(非接続)にし、電流閾値未満の電流をコンパレータ25242で検出すると、スイッチ2525をON(接続)にする。
スイッチ2525は、スイッチ端子25251を有し、測定回路2524によってONにされると、PA2521とスイッチ端子25251を接続し、OFFにされると、PA2521とスイッチ端子25251を切断する。
調整素子2526は、例えば、コンデンサ25261を有する。また、調整素子2526は、アース(図示しない)を有してもよい。調整素子2526は、スイッチ2525の制御により、PA2521と接続又は非接続状態となる。
<増幅器制御処理>
第1の実施の形態において、増幅器252は、PA2521と調整素子2526との接続状態を切り替える。以下、調整素子2526とPA2521が接続している場合(接続中状態)と、調整素子2526とPA2521が非接続である場合(非接続状態)における、周波数ディップ、飽和電力特性、及びドレイン効率について説明する。
図5は、周波数ディップの例を示す図である。周波数ディップとは、特定の周波数帯域での出力電力が極端(例えば、平均出力電力から所定値以上)に小さくなる現象である。増幅器252を有する基地局装置200が使用する周波数帯域(使用帯域)で周波数ディップが発生すると、信号を所望の送信電力で送信することができず、信号が通信相手装置まで到達しない場合がある。図4によると、調整素子あり(接続中状態)の場合、基地局装置200の使用帯域R1において、周波数ディップは発生しない。一方、調整素子なし(非接続状態)の場合、基地局装置200の使用帯域R1において、P1で示す周波数ディップが発生する。すなわち、増幅器252は、調整素子と接続することで、周波数ディップが発生する周波数帯域を変更(調整)することができる。
図6は、ドレイン効率の例を示す図である。ドレイン効率とは、増幅器252の入力電力(供給電力)と、出力電力の比である。図6に示すように、調整素子なしのドレイン効率が、調整素子ありのドレイン効率より、平均して高くなる。
また、調整素子ありの場合のドレイン効率は、例えば、56dBmから58dBmにおいて、調整素子なしの場合のドレイン効率よりも大きく下がっている(P2)。これは、調整素子ありの場合、出力電力が高い領域で、飽和電力特性が急激に劣化することを示す。
図7は、周波数ディップ、飽和電力特性、及びドレイン効率の例を示す図である。
周波数ディップは、調整素子なしの場合、使用帯域内で発生する。一方、周波数ディップは、調整素子ありの場合、使用帯域内では発生しない。よって、増幅器252は、周波数ディップの使用帯域内での発生を抑制するには、調整素子ありが好ましい。
飽和電力特性は、調整素子なしの場合、急激な劣化は発生しない。一方、飽和電力特性は、調整素子ありの場合、高い出力電力において急激な性劣化が発生する。よって、増幅器252は、高い出力電力において飽和電力特性の急激な劣化の発生を抑制するには、調整素子なしが好ましい。
ドレイン効率は、調整素子ありの場合が、調整素子なしと比較して、比較的高い。よって、増幅器252は、ドレイン効率に関して、調整素子ありが好ましい。
図7で示すように、調整素子なしの場合、周波数ディップが使用帯域内で発生する。一方、調整素子ありの場合、周波数ディップが使用帯域内で発生せず、ドレイン効率も高くなるが、高い出力電力領域における飽和電力特性の急激な劣化が発生する。そこで、第1の実施の形態では、周波数ディップ、ドレイン効率、及び飽和電力特性の全てが良好な値(あるいは所定範囲内)となるよう、調整素子の接続、非接続を制御する。
図8は、増幅器制御処理S100の処理フローチャートの例を示す図である。増幅器制御処理S100は、基地局装置200が端末装置100に信号を送信するときに実施される処理である。なお、増幅器制御処理S100は、基地局装置200のCPU210が所定のプログラムを実行することで実施されてもよいし、増幅器252の処理部や回路により実施されてもよい。図8の説明においては、増幅器252の処理部や回路が増幅器制御処理S100を実施する場合について説明する。
測定回路2524は、PA電流測定処理を行う(S101)。測定回路2524は、PA電流測定処理S101において、PA2522のドレイン電流を測定する。測定回路2524は、PA2522のドレイン電流が電流閾値未満である場合(S102のYes)、スイッチ2525を制御し、PA2522から調整素子2526を接続し(S103)、接続状態とする。
一方、測定回路2524は、PAのドレイン電流が電流閾値未満でない場合(S102のNo)、スイッチ2525を制御し、PA2522と調整素子2526とを切断し(S104)、接続状態とする。以降、増幅器252は、PA電流測定処理S101と処理S102〜処理S104を繰り返す。
図9は、調整素子2526が非接続である場合の、増幅器252の出力電力と周波数の関係の例を示す図である。なお、図9は、調整素子2526が常に非接続(調整素子なし)の場合の例である。図9に示すように、入力電力が26dBmである場合、大きな周波数ディップが現れる(P3)。しかし、入力電力が34dBm以上になると、26dBmの場合と比較して、周波数ディップは小さく、より低い周波数帯域で現れる(P4)。そのため、電流閾値は、34dBm近傍に設定することが好ましい。
図10は、増幅器252の入力電力と、増幅器252の出力電力、PA及びCAの電流との関係の例を示す図である。図10によると、例えば、増幅器252の入力電力が35dBm(34dBm近傍)である場合、PAの電流は1Aである。図10におけるCAのアイドル電流が1Aであることから、電流閾値をCAのアイドル電流の設定値とすることで、周波数ディップが小さく、PAが安定して動作するPAのドレイン電流に基づき、調整素子の接続、非接続を切り替えることができる。
図11は、第1の実施の形態の制御を行った場合と、調整素子なしの場合の、増幅器252の出力電力とドレイン効率の関係の例を示す図である。図11に示すように、第1の実施の形態における制御を行うことで、図6に示す調整素子ありの場合に発生する急激なドレイン効率の低下(図6のP2)が発生せず、飽和電力特性の急激な劣化の抑制、及び高いドレイン効率が実現できる。
第1の実施の形態において、増幅器(又は基地局装置)は、PAが安定した動作を行うまでは調整素子を接続し、PAが安定した動作を行うと想定されるドレイン電流を検出すると、調整素子を切断する。これにより、使用帯域内での周波数ディップの発生を抑制しつつ、調整素子を接続することによる飽和電力特性の急激な劣化を防止することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、基地局装置200(又は増幅器252)は、PAのドレイン電流を測定する。第2の実施の形態では、PAのドレイン電流に代替し、他の測定を行う。
<1.測定対象がCAのドレイン電流>
測定対象がCAのドレイン電流の場合、測定したCAのドレイン電流が、電流閾値に対応するCAのドレイン電流(電流閾値に対応するCAのドレイン電流閾値)以上である場合、調整素子2526を非接続にする。
図12は、電流閾値に対応するCAのドレイン電流の例を示す図である。図12によると、電流閾値(1A)に対応する増幅器252の入力電力は35dBmであり、35dBmに対応するCAのドレイン電流は、2.5Aとなる。すなわち、電流閾値に対応するCAのドレイン電流閾値は2.5Aとなる。
<2.測定対象が増幅器の入出力電力>
測定対象が増幅器の入力電力の場合、測定した増幅器の入力電力が、電流閾値に対応する増幅器の入力電力(電流閾値に対応する増幅器の入力電力閾値)以上である場合、調整素子2526を非接続にする。
同様に、測定対象が増幅器の出力電力の場合、測定した増幅器の出力電力が、電流閾値に対応する増幅器の出力電力(電流閾値に対応する増幅器の出力電力閾値)以上である場合、調整素子2526を非接続にする。
図13は、電流閾値に対応する増幅器の入出力電力の例を示す図である。図13によると、電流閾値(1A)に対応する増幅器252の入力電力は35dBmであり、出力電力は49dBmとなる。すなわち、電流閾値に対応する増幅器の入力電力閾値は35dBm、電流閾値に対応する増幅器の出力電力閾値は49dBmとなる。
<3.その他の測定対象>
基地局装置200(又は増幅器252)は、例えば、PA及びCAの入出力電力を測定してもよい。この場合、基地局装置200(又は増幅器252)は、測定結果に対応する電流閾値に対応する閾値と、測定結果を比較する。
PAの入力電力を測定する場合、電流閾値に対応する閾値は、PAにCAのアイドル電流と同じ電流量が流れる増幅器252への入力電力を、増幅器252へ入力した場合の、PAの入力電力である。
また、PAの出力電力を測定する場合、電流閾値に対応する閾値は、PAにCAのアイドル電流と同じ電流量が流れる増幅器252への入力電力を、増幅器252へ入力した場合の、PAの出力電力である。
さらに、CAの入力電力を測定する場合、電流閾値に対応する閾値は、PAにCAのアイドル電流と同じ電流量が流れる増幅器252への入力電力を、増幅器252へ入力した場合の、CAの入力電力である。
さらに、CAの出力電力を測定する場合、電流閾値に対応する閾値は、PAにCAのアイドル電流と同じ電流量が流れる増幅器252への入力電力を、増幅器252へ入力した場合の、CAの出力電力である。
なお、PA、CAの入力電力は、増幅器252の入力電力を分離した電力であるため、増幅器252の入力電力以下の電力となる。また、PA、CAの出力電力は、それぞれを合成して増幅器252の出力電力となるため、増幅器252の出力電力以下の電力となる。
第2の実施の形態では、PAのドレイン電流以外の電流や電力を測定し、電流閾値に対応する閾値と比較することで、調整素子の接続、非接続を制御する。これにより、PAのドレイン電流を測定せずに、電流閾値を使用した制御(第1の実施の形態における増幅器制御処置)と同等の制御を行うことができる。この場合、管理者は、測定の難易度や、装置構成などを考慮し、測定内容を決定すればよい。
以上の第1及び第2の実施の形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置であって、
前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出する検出部と、
前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える制御部とを有する
増幅装置。
(付記2)
前記検出部は、前記ピーク増幅器を流れる電流量を測定し、測定結果を前記電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が電流閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替える
付記1記載の増幅装置。
(付記3)
前記電流閾値は、前記キャリア増幅器のアイドル電流である
付記2記載の増幅装置。
(付記4)
前記ピーク増幅器は、入力電力が第1入力電力量以上の場合に出力電力を増幅し、
前記電流閾値は、前記第1入力電力量より所定量だけ大きい電力量を前記ピーク増幅器に入力したときに、前記ピーク増幅器に流れる電流の電流量である
付記2記載の増幅装置。
(付記5)
前記検出部は、前記キャリア増幅器を流れる電流量を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第1閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第1閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置に入力したときに、前記キャリア増幅器に流れる電流量である
付記1記載の増幅装置。
(付記6)
前記検出部は、前記増幅装置の入力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第2閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第2閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力である
付記1記載の増幅装置。
(付記7)
前記検出部は、前記増幅装置の出力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第3閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第3閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置に入力した場合の、前記増幅装置の出電力である
付記1記載の増幅装置。
(付記8)
前記検出部は、前記ピーク増幅器の入力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第4閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第4閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置へ入力した場合の、前記ピーク増幅器の入力電力である
付記1記載の増幅装置。
(付記9)
前記検出部は、前記ピーク増幅器の出力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第5閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第5閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置へ入力した場合の、前記ピーク増幅器の出力電力である
付記1記載の増幅装置。
(付記10)
前記検出部は、前記キャリア増幅器の入力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第6閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第6閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置へ入力した場合の、前記キャリア増幅器の入力電力である
付記1記載の増幅装置。
(付記11)
前記検出部は、前記キャリア増幅器の出力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
前記制御部は、前記電流値が第7閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
前記第7閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置へ入力した場合の、前記キャリア増幅器の出力電力である
付記1記載の増幅装置。
(付記12)
前記アイドル電流は、前記キャリア増幅器に流れる電流の下限値である
付記2乃至11記載の増幅装置。
(付記13)
前記調整素子は、リアクタンス素子である
付記1記載の増幅装置。
(付記14)
前記リアクタンス素子は、コンデンサを含む
付記13記載の増幅装置。
(付記15)
前記リアクタンス素子は、コイルを含む
付記13記載の増幅装置。
(付記16)
前記増幅装置は、ドハティ増幅装置である
付記1記載の増幅装置。
(付記17)
前記増幅装置は、逆ドハティ増幅装置である
付記1記載の増幅装置。
(付記18)
並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置を有する無線通信装置であって、
前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出する検出部と、
前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える制御部とを有する
無線通信装置。
(付記19)
並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置における増幅方法であって、
前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出し、
前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える
増幅方法。
10 :無線通信システム 100 :端末装置
200 :基地局装置 210 :CPU
220 :ストレージ 221 :無線通信プログラム
2221 :PA電流測定モジュール 222 :増幅器制御プログラム
230 :メモリ 250 :RF回路
251 :アンテナ 252 :増幅器
2521 :CA 2522 :PA
2523 :四分の一波長インピーダンス反転回路
2524 :測定回路 2525 :スイッチ
2526 :調整素子 2526 :コイル
2528 :コンデンサ 25241 :電源装置
25242 :コンパレータ 25243 :抵抗
25251 :スイッチ端子 25261 :コンデンサ

Claims (9)

  1. 並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置であって、
    前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出する検出部と、
    前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える制御部とを有する
    増幅装置。
  2. 前記検出部は、前記ピーク増幅器を流れる電流量を測定し、測定結果を前記電流値として検出し、
    前記制御部は、前記電流値が電流閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替える
    請求項1記載の増幅装置。
  3. 前記電流閾値は、前記キャリア増幅器のアイドル電流である
    請求項2記載の増幅装置。
  4. 前記検出部は、前記キャリア増幅器を流れる電流量を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
    前記制御部は、前記電流値が第1閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
    前記第1閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置に入力したときに、前記キャリア増幅器に流れる電流量である
    請求項1記載の増幅装置。
  5. 前記検出部は、前記増幅装置の入力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
    前記制御部は、前記電流値が第2閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
    前記第2閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力である
    請求項1記載の増幅装置。
  6. 前記検出部は、前記増幅装置の出力電力を測定し、測定結果を前記の電流値として検出し、
    前記制御部は、前記電流値が第3閾値より低い場合、前記調整素子を前記ピーク増幅器と非接続の状態に切り替え、
    前記第3閾値は、前記ピーク増幅器に前記キャリア増幅器のアイドル電流と同じ電流量が流れる前記増幅装置への入力電力を、前記増幅装置に入力した場合の、前記増幅装置の出電力である
    請求項1記載の増幅装置。
  7. 前記アイドル電流は、前記キャリア増幅器に流れる電流の下限値である
    請求項3乃至6記載の増幅装置。
  8. 並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置を有する無線通信装置であって、
    前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出する検出部と、
    前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える制御部とを有する
    無線通信装置。
  9. 並列配置されたピーク増幅器とキャリア増幅器を用いて信号を増幅する増幅装置における増幅方法であって、
    前記ピーク増幅器の電流に関する電流値を検出し、
    前記検出した電流値に応じて、前記ピーク増幅器の出力電力を調整する調整素子と前記ピーク増幅器との接続状態を切り替える
    増幅方法。
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