JP2019067389A - カードリーダおよびカードリーダの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属センサを用いなくとも、外部接続端子の有無を判定することが可能なカードリーダを提供することにある。【解決手段】カードリーダ1は、カード2の画像から外部接続端子2aの位置を含む領域の画像を解析して、外部接続端子2aの存在を確認する端子検出部15を備え、カード90のおもて面の画像を撮像するスキャナ13を利用し、複数のカード2の外部接続端子2aの画像を加算して生成されたテンプレートT101と比較領域画像E101とのパターンマッチング処理を行い、挿入されたカード2の外部接続端子2aの有無を判定する処理を行っている。【選択図】図2
Description
本発明は、カードに記録されたデータの読取りやカードへのデータの記録を行うカードリーダに関する。また、本発明は、かかるカードリーダの制御方法に関する。
従来から、ICチップが内蔵されたカード上に形成された外部接続端子に、IC接点を当接させてカード情報の授受を行うカードリーダが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に示すカードリーダでは、挿入されたカードに外部接続端子の有無を判断する技術が提案されている。具体的には、金属センサをカード挿入口に設け、金属センサがカードの外部接続端子を検知した場合、IC接点ブロックを動作させ、IC接点を外部接続端子に当接するような制御を行っている。
しかしながら、特許文献1に示すカードリーダにおいて、金属センサのほかに、カードの有無を検知する機構やシャッタなどが配置されている。さらに、近年、カードの磁気情報を不正に取得する不正行為を防止する機構を備え、セキュリティ性を高めるカードリーダが求められている。そのため、カードリーダのコストアップになるという問題がある。また、カード挿入口とシャッタとの間に上述した機構やセンサを配置することになり、ほかの機構やセンサなどと金属センサが近づくことで、金属センサが間違って検知してしまうという恐れもある。
そこで、本発明は、上記課題を鑑みて、金属センサを用いなくとも、外部接続端子の有無を判定することが可能なカードリーダを提供することにある。また、金属センサを用いなくとも、外部接続端子の有無を判定することが可能なカードリーダの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、カードに形成された外部接続端子にIC接点バネを当接してデータの授受を行うカードリーダであって、前記カードの画像を撮像して画像データに変換するスキャナと、前記画像データを記憶する画像メモリと、前記カードの画像から前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を解析して、前記外部接続端子の存在を確認する端子検出部と、を備え、前記端子検出部は、前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を切り出す端子画像切出部と、前記端子画像切出部で切り出された画像に基づき前記外部接続端子かどうかを判定する比較領域を複数抽出する比較領域抽出部と、複数のカードの外部接続端子の画像を加算して生成され比較基準に用いられるテンプレートを作成するテンプレート作成部と、前記比較領域抽出部が抽出した複数の前記比較領域ごとに前記テンプレートとのマッチング処理を行い類似度を算出するマッチング演算部と、前記マッチング演算部で算出された複数の比較領域ごとの類似度に基づき前記外部接続端子の有無を判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明は、カードに形成された外部接続端子にIC接点バネを当接してデータの授受を行うカードリーダの制御方法であって、前記カードリーダは、前記カードの画像を撮像して画像データに変換するスキャナと、前記画像データを記憶する画像メモリと、前記カードの画像から前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を解析して、前記外部接続端子の存在を確認する端子検出部と、を備え、前記カードの画像をスキャンで撮像して画像データに変換する画像入力工程と、前記画像データを記憶する画像記憶工程と、前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を切り出す端子画像切出部工程と、前記切り出された画像に基づき前記外部接続端子かどうかを判定する比較領域を複数抽出する比較領域抽出工程と、複数のカードの外部接続端子の画像を加算して生成され比較基準に用いられるテンプレートを作成するテンプレート作成工程と、前記抽出した複数の前記比較領域ごとに前記テンプレートとのマッチング処理を行い類似度を算出するマッチング演算工程と、前記算出された複数の比較領域ごとの類似度に基づき前記外部接続端子の有無を判定する工程と、を備えることを特徴する。
本発明によれば、カードの画像を撮像して、撮像画像から外部接続端子の位置を含む領域の画像を解析して、外部接続端子の存在を確認するようにしたので、金属センサを用いなくとも、カードに形成された外部接続端子の有無を判定することが可能になる。
本発明において、前記画像データが多値画像データであり、この多値画像データをハーフトーン処理(疑似中間調処理)して2値化して2値画像データを作成するハーフトーン処理部を備えることが望ましい。このようにすれば、スキャナで撮像した多値画像データをハーフトーン処理(疑似中間調処理)して2値化して2値画像データを作成することが可能になる。したがって、このように、ハーフトーン処理した2値画像データであれば、画像メモリの容量を低減することができるとともに、スキャナで撮像したカードの階調表現能力を保持することが可能になる。
本発明において、前記端子画像切出部が切り出した画像をデータ圧縮し圧縮データを作成するデータ圧縮部を備えることが望ましい。このようにすれば、切り出した画像をデータ圧縮し圧縮データを作成することが可能になる。したがって、端子画像切出部で識別パターンを形成する場合に扱うデータ量が少なくなって必要とされる画像メモリの容量が小さくすることが可能になる。
本発明によれば、カードの画像を撮像して、撮像画像から外部接続端子の位置を含む領域の画像を解析して、外部接続端子の存在を確認するようにしたので、金属センサを用いなくとも、カードに形成された外部接続端子の有無を判定することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(カードリーダの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1の概略構成を示すブロック図である。図2はこの実施形態のカードリーダ1の構成を示す概略図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る画像処理部11、画像メモリ12および端子検出部15の概略構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1の概略構成を示すブロック図である。図2はこの実施形態のカードリーダ1の構成を示す概略図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る画像処理部11、画像メモリ12および端子検出部15の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態のカードリーダ1は、カード2に記録されたデータの読取りやカード2へのデータの記録を行うための装置であり、たとえば、ATM(Automated Teller Machine)等の所定の上位装置30に搭載されて使用される。具体的には、カードリーダ1は、カード2のおもて面に形成された外部接続端子2aに接続されるICチップに記録されたデータの再生および/またはICチップへのデータの記録を行うための接触式のICカードリーダである。
本実施形態では、カードリーダ1において図2等に示すX方向にカード2が搬送される。すなわち、X方向は、カードリーダ1で搬送されるカード2の搬送方向である。また、X方向に直交するZ方向は、カードリーダ1で搬送されるカード2の厚さ方向であり、X方向とZ方向とに直交するY方向は、カードリーダ1で搬送されるカード2の幅方向(短手幅方向)である。本実施形態では、Z方向が鉛直方向と一致しているため、以下の説明では、Z方向を上下方向とする。また、X方向を前後方向とし、Y方向を左右方向とする。また、前後方向のうちのX1方向側を「前」側とし、その反対側であるX2方向側を「後ろ」側とし、左右方向のうちのY1方向側を「左」側とし、その反対側であるY2方向側を「右」側とし、上下方向のうちのZ1方向側を「上」側とし、その反対側であるZ2方向側を「下」側とする。
(カード)
カード2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードである。本実施形態のカード2は、国際規格(たとえば、ISO/IEC7811)やJIS規格(たとえば、JISX6302)に準拠した磁気ストライプ付きのカードであり、略長方形状に形成されている。カード2は、接触式のICカードであり、カード2のおもて面には、8個の外部接続端子2aが形成されている。また、カード2のおもて面には、外部接続端子2a以外にもエンボス加工が施されるエンボス加工領域(図示せず)が形成されている。さらに、カード2の裏面には、磁気データが記録される磁気ストライプ2bが形成されている。
カード2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードである。本実施形態のカード2は、国際規格(たとえば、ISO/IEC7811)やJIS規格(たとえば、JISX6302)に準拠した磁気ストライプ付きのカードであり、略長方形状に形成されている。カード2は、接触式のICカードであり、カード2のおもて面には、8個の外部接続端子2aが形成されている。また、カード2のおもて面には、外部接続端子2a以外にもエンボス加工が施されるエンボス加工領域(図示せず)が形成されている。さらに、カード2の裏面には、磁気データが記録される磁気ストライプ2bが形成されている。
8個の外部接続端子2aは、カード2のおもて面とほぼ面一に配置され、外部に露出している。8個の外部接続端子2aは、例えば、カード2の幅方向に2列に並んで配置され、その内、1つの外部接続端子2aは、2列の列間に延出している。外部接続端子2aは国際規格に基づき8種類の端子を設けることが規定されている。プリント基板の裏面側中央にはICチップを設置するので、8種の外部接続端子2aは左右に4端子ずつ設置されるため、端子間に3本の溝が形成されるのが通例である。なお、8個の外部接続端子2aのうちには予備端子や実際には使用しない端子も含まれるので、プリント基板裏面には、全ての端子に対応する配線パターンが設けられるとは限らない。
図1に示すように、カードリーダ1は、本体の動作を制御する制御部3と、カード挿入口1aにカード2が挿入されたかどうかを検出するカード挿入検出部4と、カード2以外の物体がカード挿入口1aからカードリーダ1内部に挿入されるのを制限するシャッタ5aを開閉するシャッタ駆動部5と、カード挿入口1aに挿入されたカード2を搬送してカードリーダ1内部に取り込んだり、カードリーダ1内部に取り込んだ(挿入した)カード2をカード挿入口1aへ排出するカード搬送部6と、カード搬送路1bを搬送するカード2の位置を検出するカード位置検出部7と、上位装置30との通信を制御する通信部8と、カード情報を処理するカード処理部と、取得した画像を記憶する画像メモリ12と、備えている。さらに、カード処理部は、カードリーダ1内部に取り込んだカード2に形成されている磁気ストライプ2bに対するデータの書き込みや読み取りにかかる処理(以下、磁気処理と言う。)を行う磁気処理部9と、カードリーダ1内部に取り込んだカード2に搭載されているICに対するデータの書き込みや読み取りにかかる処理(以下、IC処理と言う。)を行うIC処理部10と、カードの画像をスキャナから撮像し、撮像した画像データに対する画像処理を行う画像処理部11と、を備えている。
(制御部)
制御部3はカードリーダ1全体を制御する。具体的には、制御部3は、CPUやROM、RAMを備え、ROMに格納された所定の制御プログラムにしたがった処理を実行することによって、カードリーダ1の各構成要素を統括的に制御するとともに、カード情報処理、カード2の搬送制御や上位装置30との通信制御を行う。RAMは、制御プログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
制御部3はカードリーダ1全体を制御する。具体的には、制御部3は、CPUやROM、RAMを備え、ROMに格納された所定の制御プログラムにしたがった処理を実行することによって、カードリーダ1の各構成要素を統括的に制御するとともに、カード情報処理、カード2の搬送制御や上位装置30との通信制御を行う。RAMは、制御プログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
(カード挿入検出部)
カード挿入検出部4は、カード挿入口1aの近傍に配置されており、カード挿入口1aに挿入されたカード2を検出する。本実施形態では、カード挿入検出部4は、発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とを有する透過型の光学式センサ4aである。発光素子と受光素子は、カード搬送路1bを上下方向で挟むように配置されており、カード挿入口1aに挿入されるカード2によって発光素子から受光素子へ向かう光が遮られると、カード挿入口1aにカード2が挿入されたことが検出される。
カード挿入検出部4は、カード挿入口1aの近傍に配置されており、カード挿入口1aに挿入されたカード2を検出する。本実施形態では、カード挿入検出部4は、発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とを有する透過型の光学式センサ4aである。発光素子と受光素子は、カード搬送路1bを上下方向で挟むように配置されており、カード挿入口1aに挿入されるカード2によって発光素子から受光素子へ向かう光が遮られると、カード挿入口1aにカード2が挿入されたことが検出される。
(シャッタ駆動部)
シャッタ駆動部5は、カード挿入口1aの奥側に配置されており、カード搬送路1bをシャッタ5aが開閉するように駆動する。このシャッタ駆動部5は、カード2以外の物体がカード挿入口1aからカードリーダ1内部に挿入されることやカードリーダ1内部に塵や埃が入ることを防止する。本実施形態は、カード搬送路1bを閉鎖するためのシャッタ5aと、シャッタ5aを駆動するソレノイド等を有するシャッタ駆動機構(図示せず)とを備えている。すなわち、シャッタ5aは、カード搬送路1bに配置されてカード搬送路1bを閉鎖する閉鎖位置と、カード搬送路1bの下側に退避してカード搬送路1bを開放する開放位置との間で移動可能となっている。
シャッタ駆動部5は、カード挿入口1aの奥側に配置されており、カード搬送路1bをシャッタ5aが開閉するように駆動する。このシャッタ駆動部5は、カード2以外の物体がカード挿入口1aからカードリーダ1内部に挿入されることやカードリーダ1内部に塵や埃が入ることを防止する。本実施形態は、カード搬送路1bを閉鎖するためのシャッタ5aと、シャッタ5aを駆動するソレノイド等を有するシャッタ駆動機構(図示せず)とを備えている。すなわち、シャッタ5aは、カード搬送路1bに配置されてカード搬送路1bを閉鎖する閉鎖位置と、カード搬送路1bの下側に退避してカード搬送路1bを開放する開放位置との間で移動可能となっている。
(カード搬送部)
カード搬送部6は、カード2をカードリーダ1内部で搬送する機構であり、カード挿入口1aに挿入されたカード2を搬送してカードリーダ1内部に取り込み、取り込んだカードをカード挿入口1aへ排出する。本実施形態では、カード搬送部6は、カード2に当接してカード2を搬送する搬送ローラ対6a、6b、6cと、図示しないが、搬送ローラ対6a、6b、6cの駆動源となるモータ(図示省略)、および、モータの動力を搬送ローラ対6a、6b、6cに伝達する動力伝達機構等(図示省略)を備えている。搬送ローラ対6a、6b、6cは、それぞれ駆動ローラと、この駆動ローラに上下方向で対向配置されるパッドローラとで構成されており、パッドローラは、搬送ローラに向かって付勢されている。カード2は、搬送ローラとパッドローラとの間に挟まれた状態で搬送制御される。
カード搬送部6は、カード2をカードリーダ1内部で搬送する機構であり、カード挿入口1aに挿入されたカード2を搬送してカードリーダ1内部に取り込み、取り込んだカードをカード挿入口1aへ排出する。本実施形態では、カード搬送部6は、カード2に当接してカード2を搬送する搬送ローラ対6a、6b、6cと、図示しないが、搬送ローラ対6a、6b、6cの駆動源となるモータ(図示省略)、および、モータの動力を搬送ローラ対6a、6b、6cに伝達する動力伝達機構等(図示省略)を備えている。搬送ローラ対6a、6b、6cは、それぞれ駆動ローラと、この駆動ローラに上下方向で対向配置されるパッドローラとで構成されており、パッドローラは、搬送ローラに向かって付勢されている。カード2は、搬送ローラとパッドローラとの間に挟まれた状態で搬送制御される。
(カード位置検出部)
カード位置検出部7は、カード搬送路1bを搬送するカード2の位置を検出する。具体的には、カードリーダ1は、カード2を、カード挿入口1aからカード搬送路1b内へ取り込み、カード搬送部6によってカード搬送路1b内の所定の位置まで搬送させながら磁気データの記録再生を行い、画像を読み取り、あるいは、その所定の位置に静止させた上で、ICデータの送受信を行っている。本実施形態では、図2に示すように、カード位置検出部7は、発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とを有する透過型の光学式センサ7a、7b、7c、7d、7eである。発光素子と受光素子は、カード搬送路1bを上下方向で挟むように配置されており、カードリーダ1内部で搬送制御されるカード2によって発光素子から受光素子へ向かう光が遮られることで、カード2の位置を検出する。なお、カード位置検出部7は、透過型に限定されるものではなく、反射型の光学式センサであっても良い。
カード位置検出部7は、カード搬送路1bを搬送するカード2の位置を検出する。具体的には、カードリーダ1は、カード2を、カード挿入口1aからカード搬送路1b内へ取り込み、カード搬送部6によってカード搬送路1b内の所定の位置まで搬送させながら磁気データの記録再生を行い、画像を読み取り、あるいは、その所定の位置に静止させた上で、ICデータの送受信を行っている。本実施形態では、図2に示すように、カード位置検出部7は、発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とを有する透過型の光学式センサ7a、7b、7c、7d、7eである。発光素子と受光素子は、カード搬送路1bを上下方向で挟むように配置されており、カードリーダ1内部で搬送制御されるカード2によって発光素子から受光素子へ向かう光が遮られることで、カード2の位置を検出する。なお、カード位置検出部7は、透過型に限定されるものではなく、反射型の光学式センサであっても良い。
(磁気処理部)
磁気処理部9は、磁気ヘッド9aに摺動しながら磁気データを記録、再生する。具体的には、カード挿入口1aから挿入されたカード2に形成されている磁気ストライプ2bに磁気ヘッド9aを当接させ、磁気ストライプ2bに対するデータの書き込みや、読み取りや行う。磁気ヘッド9aはカード2に形成されている磁気ストライプ2bに当接する位置に取り付けられている。すなわち、磁気ストライプ2bはカード2の裏面に形成されている。そこで、本実施形態では、図2(a)に示すように、磁気ヘッド9aはカード搬送路1bの下側に配置されており、カード2の下側から磁気ストライプ2aに当接する。磁気ヘッド9aは、この磁気ストライプ2bに摺動しながら磁気データを記録、再生する。
磁気処理部9は、磁気ヘッド9aに摺動しながら磁気データを記録、再生する。具体的には、カード挿入口1aから挿入されたカード2に形成されている磁気ストライプ2bに磁気ヘッド9aを当接させ、磁気ストライプ2bに対するデータの書き込みや、読み取りや行う。磁気ヘッド9aはカード2に形成されている磁気ストライプ2bに当接する位置に取り付けられている。すなわち、磁気ストライプ2bはカード2の裏面に形成されている。そこで、本実施形態では、図2(a)に示すように、磁気ヘッド9aはカード搬送路1bの下側に配置されており、カード2の下側から磁気ストライプ2aに当接する。磁気ヘッド9aは、この磁気ストライプ2bに摺動しながら磁気データを記録、再生する。
(IC処理部)
IC処理部10は、外部接続端子2aに接触してデータの通信を行う。具体的には、カード挿入口1aから挿入されたカード2のおもて面に形成されている外部接続端子2aにIC接点バネ10aを当接させ、カード2に搭載されているICに対するデータの書き込みや、読み取りを行う。本実施形態では、複数のIC接点バネ10aは、カード2の幅方向(Y方向)に2列に配列されている。IC接点バネ10aはIC接点ブロック10bに保持されており、IC接点ブロック10bは、ソレノイドを有する接点ブロック移動機構(図示省略)に連結されている。接点ブロック移動機構は、IC接点バネ10aが外部接続端子に接触可能な位置と、IC接点バネ10aがカード搬送路1bから退避する位置との間でIC接点ブロック10bを移動させる。
IC処理部10は、外部接続端子2aに接触してデータの通信を行う。具体的には、カード挿入口1aから挿入されたカード2のおもて面に形成されている外部接続端子2aにIC接点バネ10aを当接させ、カード2に搭載されているICに対するデータの書き込みや、読み取りを行う。本実施形態では、複数のIC接点バネ10aは、カード2の幅方向(Y方向)に2列に配列されている。IC接点バネ10aはIC接点ブロック10bに保持されており、IC接点ブロック10bは、ソレノイドを有する接点ブロック移動機構(図示省略)に連結されている。接点ブロック移動機構は、IC接点バネ10aが外部接続端子に接触可能な位置と、IC接点バネ10aがカード搬送路1bから退避する位置との間でIC接点ブロック10bを移動させる。
本実施形態では、図2(a)に示すように、IC接点ブロック10bはカード搬送路1bの上側に配置されている。IC接点ブロック10bは、磁気ヘッド9aよりもカード挿入口1b側に配置されている。すなわち、IC接点ブロック10bは、前後方向(X方向)において、搬送ローラ対6aと磁気ヘッド9aとの間に配置されている。
(画像メモリ)
画像メモリ12は、処理対象とする画像を記憶する。本実施形態では、画像メモリ12は、少なくともカード2のおもて面全体の画像データを格納することが可能な大きさである。さらに、画像データ領域以外にも、圧縮画像データ領域、サンプリングデータ領域などを記憶する領域を有している。また、画像メモリ12は、複数の画素がマトリクス状に配列されて形成され、各画素はそれぞれ画素値(輝度値)を有する。本実施形態では、各画素値は、8ビットで表し、256階調(0〜255)の間のいずれかの値をとり、画素値は黒に近いほど小さく、白に近いほど大きな値をとる。さらに、本実施形態では、スキャナ13により読み取られたカード2のおもて面(上側面)の画像データは、ハーフトーン処理した2値データとして画像メモリ12に格納されている。なお、画像データはこれに限定されるものではなく、多値データとしてのグレースケール画像データであってもよいし、固定した閾値で処理される2値データであってもよい。
画像メモリ12は、処理対象とする画像を記憶する。本実施形態では、画像メモリ12は、少なくともカード2のおもて面全体の画像データを格納することが可能な大きさである。さらに、画像データ領域以外にも、圧縮画像データ領域、サンプリングデータ領域などを記憶する領域を有している。また、画像メモリ12は、複数の画素がマトリクス状に配列されて形成され、各画素はそれぞれ画素値(輝度値)を有する。本実施形態では、各画素値は、8ビットで表し、256階調(0〜255)の間のいずれかの値をとり、画素値は黒に近いほど小さく、白に近いほど大きな値をとる。さらに、本実施形態では、スキャナ13により読み取られたカード2のおもて面(上側面)の画像データは、ハーフトーン処理した2値データとして画像メモリ12に格納されている。なお、画像データはこれに限定されるものではなく、多値データとしてのグレースケール画像データであってもよいし、固定した閾値で処理される2値データであってもよい。
(画像処理部)
画像処理部11は、スキャナ13から取り込んだ画像データに対する画像処理を行う。具体的には、画像処理部11は、スキャナ13により読み取られたカード2のおもて面の画像から、カード2のおもて面に記載されている情報を読み取り、読み取った画像の記憶処理等を行なう。たとえば、カード2のおもて面には、エンボス加工されて文字や数字が凹凸で表されたものや、文字や数字が印刷されたものがあり、また、地模様が付されている。カードリーダ1は、これらをスキャナで読み取った画像は利用履歴として記録している。
画像処理部11は、スキャナ13から取り込んだ画像データに対する画像処理を行う。具体的には、画像処理部11は、スキャナ13により読み取られたカード2のおもて面の画像から、カード2のおもて面に記載されている情報を読み取り、読み取った画像の記憶処理等を行なう。たとえば、カード2のおもて面には、エンボス加工されて文字や数字が凹凸で表されたものや、文字や数字が印刷されたものがあり、また、地模様が付されている。カードリーダ1は、これらをスキャナで読み取った画像は利用履歴として記録している。
さらに、本実施形態では、画像処理部11は、ハーフトーン処理部14および外部接続端子2aの有無を検出する端子検出部15を備えている。
このように、画像処理部11は、カード2をスキャナ13で多値画像デ?タとして読み取り、その読み取った多値画像デ?タを2値画像デ?タに変換して画像メモリ12に格納している。
このように、画像処理部11は、カード2をスキャナ13で多値画像デ?タとして読み取り、その読み取った多値画像デ?タを2値画像デ?タに変換して画像メモリ12に格納している。
本実施形態では、スキャナ13は、カード2上の画像を光学的に読み取り、読み取ったカード2上の画像を画像データに変換する。具体的には、スキャナ13は、図示しないが、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサおよびA/D変換部を有している。すなわち、スキャナ13において、CCDラインセンサは、搬送されるカード2上からの反射光をアナログの画像信号に変換する。A/D変換部は、CCDラインセンサが読取ったアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
A/D変換部で変換されたデジタルの画像信号はグレースケール画像信号(濃淡画像信号)であり、濃度が256階調(0〜255)で表現される画素データである。得られた画素データは、画素単位で画像メモリ12(の画像データ領域)に記憶される。なお、グレースケール画像は、白黒の濃淡を表現した画像である。すなわち、グレースケール画像データは多値の画像データである。本実施形態では、グレースケール画像は、1画素を8ビットで表し、(色情報を含まず)明るさ情報のみを含んでいる。この8ビット画像では、濃淡を2の8乗=256階調まで表すことができる。画素値0が黒、画素値255が白になる。
図2(b)に示すように、スキャナ13(CCDラインセンサ)の左右方向の幅は、カード2の左右方向の幅(短手方向の幅)とほぼ同じであり、カード2を搬送することで、カード2のおもて面のほぼ全領域の画像を取得することが可能になっている。また、スキャナ13(CCDラインセンサ)は、図2(a)に示すように、カード搬送路1bの上側からカード搬送路1bに臨むように配置されている。すなわち、IC接点ブロック10bと同じ側からカード搬送路1bに臨むように配置されており、カード2のおもて面の画像を取得する。
なお、ここでの詳細な説明は省略するが、スキャナ13で読み取った画像データは、画像データを補正する処理を行ってもよい。たとえば、A/D変換部で多値画像データとなり、シェーディング補正により光源ばらつきやセンサの感度ばらつき等が補正され、さらにぼけ補正や画像のコントラスト等が補正された後、画像メモリ12に格納されるようにしてもよい。
(ハーフトーン処理部)
ハーフトーン処理部14は、グレースケール画像データ(多値の画像データ)をハーフトーン処理(疑似中間調処理)して2値化した画像データに変換する。ハーフトーン処理部14は多値の画像データを中間調の2値化した画像データに変換する。すなわち、変換された2値化した画像データは、グレースケール画像データが持つ濃度を保存しながらハーフトーン画像データ化する、2値化した画像データである。上述したように、グレースケールの画像データは、濃淡の情報をもつ8ビットの画像データであり、0から255までの256段階の濃度を表現している。なお、ハーフトーン処置は、代表的な手法としては、ディザマトリクス法と誤差拡散法が広く使われており、ここでの詳細な説明は省略する。
ハーフトーン処理部14は、グレースケール画像データ(多値の画像データ)をハーフトーン処理(疑似中間調処理)して2値化した画像データに変換する。ハーフトーン処理部14は多値の画像データを中間調の2値化した画像データに変換する。すなわち、変換された2値化した画像データは、グレースケール画像データが持つ濃度を保存しながらハーフトーン画像データ化する、2値化した画像データである。上述したように、グレースケールの画像データは、濃淡の情報をもつ8ビットの画像データであり、0から255までの256段階の濃度を表現している。なお、ハーフトーン処置は、代表的な手法としては、ディザマトリクス法と誤差拡散法が広く使われており、ここでの詳細な説明は省略する。
(端子検出部)
端子検出部15は、カード2のおもて面の画像から、予め設定された、ICチップが内蔵されたカード上に形成された外部接続端子2aの位置を含む部分領域の画像を解析して、外部接続端子2aの存在を確認する。本実施形態では、端子検出部15は、予め記憶された外部接続端子2aの画像パターンとのマッチングなどにより、部分領域の画像が外部接続端子2aを含んでいるか否かを検出している。外部接続端子2aの有無を判定する方法として、周知技術であるが、カード2を撮影した画像より特徴部分を抽出して識別パターンから比較パターンを生成し、予め作成しておいた基準データ(テンプレート)と比較するテンプレートマッチング方式を用いている。本実施形態では、端子検出部15は、端子画像切出部16と、データ圧縮部17と、比較領域抽出部18と、テンプレート作成部19と、マッチング演算部20と、判定部21と、を備える。
端子検出部15は、カード2のおもて面の画像から、予め設定された、ICチップが内蔵されたカード上に形成された外部接続端子2aの位置を含む部分領域の画像を解析して、外部接続端子2aの存在を確認する。本実施形態では、端子検出部15は、予め記憶された外部接続端子2aの画像パターンとのマッチングなどにより、部分領域の画像が外部接続端子2aを含んでいるか否かを検出している。外部接続端子2aの有無を判定する方法として、周知技術であるが、カード2を撮影した画像より特徴部分を抽出して識別パターンから比較パターンを生成し、予め作成しておいた基準データ(テンプレート)と比較するテンプレートマッチング方式を用いている。本実施形態では、端子検出部15は、端子画像切出部16と、データ圧縮部17と、比較領域抽出部18と、テンプレート作成部19と、マッチング演算部20と、判定部21と、を備える。
(端子画像切出部)
端子画像切出部16は、スキャナ13が撮影した画像データから外部接続端子2aが存在すると想定される領域(以下、「外部接続端子領域」という)を切り出す。ここで外部接続端子領域は、例えば、図5に示すように、128×128の矩形状の画素領域である。外部接続端子領域は、外部接続端子2aの位置を含む領域であり、カード2の搬送誤差を考慮し、外部接続端子2aの大きさよりも少し広めの領域とする。また、外部接続端子領域は、IC接点バネ10aを電気的な接触をする範囲である。一般的に、カード2に設ける外部接続端子2aの位置は、国際規格等で標準化されている。したがって、画像処理部11は、読み取ったカードイメージ領域から、予め設定された外部接続端子領域を抽出することで、外部接続端子2aが存在するか否かを判断できる。
端子画像切出部16は、スキャナ13が撮影した画像データから外部接続端子2aが存在すると想定される領域(以下、「外部接続端子領域」という)を切り出す。ここで外部接続端子領域は、例えば、図5に示すように、128×128の矩形状の画素領域である。外部接続端子領域は、外部接続端子2aの位置を含む領域であり、カード2の搬送誤差を考慮し、外部接続端子2aの大きさよりも少し広めの領域とする。また、外部接続端子領域は、IC接点バネ10aを電気的な接触をする範囲である。一般的に、カード2に設ける外部接続端子2aの位置は、国際規格等で標準化されている。したがって、画像処理部11は、読み取ったカードイメージ領域から、予め設定された外部接続端子領域を抽出することで、外部接続端子2aが存在するか否かを判断できる。
(データ圧縮部)
データ圧縮部17は、画像圧縮処理にて、画像データを数画素を1単位として圧縮する。本実施形態では、端子画像切出部16が切り出した外部接続端子領域の形状サイズを1/2に、すなわち、128×128の矩形状した画素領域を64×64の矩形状した画素領域に縮小する。このとき、2値化した画像データからグレースケール画像データに変換される。変換後の画像データは、画像メモリ12の圧縮画像メモリ領域内に格納される。この画像圧縮処理によって、ノイズ除去処理を行いつつ、必要な形状情報を保持することができる。
データ圧縮部17は、画像圧縮処理にて、画像データを数画素を1単位として圧縮する。本実施形態では、端子画像切出部16が切り出した外部接続端子領域の形状サイズを1/2に、すなわち、128×128の矩形状した画素領域を64×64の矩形状した画素領域に縮小する。このとき、2値化した画像データからグレースケール画像データに変換される。変換後の画像データは、画像メモリ12の圧縮画像メモリ領域内に格納される。この画像圧縮処理によって、ノイズ除去処理を行いつつ、必要な形状情報を保持することができる。
(比較領域抽出部)
比較領域抽出部18は、スキャナ13で読み取られた画像から比較領域(比較パターン)を抽出する。読み取られた画像から比較領域(比較パターン)を形成する。本実施形態では、データ圧縮部17が圧縮した画像、すなわち64×64の矩形状した画素領域から所定の大きさ(例えば、25×25の矩形状した画素領域)を抽出する。以下、抽出する画像を「比較領域画像」という。ここで、比較領域画像は、外部接続端子2aを撮影した画像の中で、より特徴的となる部分である。ここで比較領域画像を抽出する位置は、多数の外部接続端子2aの形状において共通する形状が存在すると想定される位置である。具体的には、図7に示すように、水平な線の位置は、多くの外部接続端子2aで共通する傾向がある。また、垂直な線も同じ位置にある場合が多い。
比較領域抽出部18は、スキャナ13で読み取られた画像から比較領域(比較パターン)を抽出する。読み取られた画像から比較領域(比較パターン)を形成する。本実施形態では、データ圧縮部17が圧縮した画像、すなわち64×64の矩形状した画素領域から所定の大きさ(例えば、25×25の矩形状した画素領域)を抽出する。以下、抽出する画像を「比較領域画像」という。ここで、比較領域画像は、外部接続端子2aを撮影した画像の中で、より特徴的となる部分である。ここで比較領域画像を抽出する位置は、多数の外部接続端子2aの形状において共通する形状が存在すると想定される位置である。具体的には、図7に示すように、水平な線の位置は、多くの外部接続端子2aで共通する傾向がある。また、垂直な線も同じ位置にある場合が多い。
さらに、本実施形態では、比較領域抽出部18は、初期位置から所定の範囲で移動させた複数の抽出領域で、比較領域画像を抽出する。本実施形態では、データ圧縮部17で作成された64×64の矩形状した画素領域(圧縮画像E100)において、25×25の矩形状した比較領域画像の画素領域(抽出フレームF100)を、初期位置(点線位置)から水平方向に5画素、垂直方向に5画素の範囲で1画素ずつ移動させながら比較領域画像E101を切り出す(図7参照)。1画素ずつ移動させる都度(ここでは、合計25回)、25×25の矩形状した画素領域の比較領域画像を切り出す。すなわち、このように切り出された比較領域の画素領域(比較パターン)は、テンプレートと同じサイズを有し、切り出し開始位置から切り出し終了位置まで、所定の順序で次々に切り出され、切り出される比較領域の画素領域(比較パターン)の一つ一つがテンプレートのパターンとのマッチングの対象となる。
(テンプレート作成部)
テンプレート作成部19は、上述の比較領域画像と比較するための基準画像であるテンプレートを作成する。テンプレートは、比較領域画像と同じ画素サイズ、ここでは25×25の矩形状した画素領域のグレースケールの画像データである。本実施形態では、テンプレートは、複数のカード2の外部接続端子2aの画像データを加算することで作成されている。具体的には、テンプレート基礎画像T100から比較領域画像と同じ画素サイズの抽出テンプレート画像T101を抽出し、画像メモリ12にテンプレートとして格納する(図6参照)。
テンプレート作成部19は、上述の比較領域画像と比較するための基準画像であるテンプレートを作成する。テンプレートは、比較領域画像と同じ画素サイズ、ここでは25×25の矩形状した画素領域のグレースケールの画像データである。本実施形態では、テンプレートは、複数のカード2の外部接続端子2aの画像データを加算することで作成されている。具体的には、テンプレート基礎画像T100から比較領域画像と同じ画素サイズの抽出テンプレート画像T101を抽出し、画像メモリ12にテンプレートとして格納する(図6参照)。
外部接続端子2aは国際規格に基づき8個設けることが規定されている。しかしながら、図2に示すように、外部接続端子2aにおいて、各外部接続端子2aの形状および配置は全く同じではなく、カード2により多少形状が異なっている。具体的には、プリント基板の裏面側中央にはICチップを設置するので、8個の外部接続端子2aは左右に4端子ずつ設置されるため、端子間に3本の溝が形成されるのが通例である。また、8個の外部接続端子2aは、カード2の幅方向に2列に並んで配置され、その内で1つの外部接続端子2aは、2列の列間に延出している。なお、8個の外部接続端子2aのうちには予備端子や実際には使用しない端子も含まれるので、プリント基板裏面には、全ての端子に対応する配線パターンが設けられるとは限らない。そこで、本実施形態では、複数の外部接続端子2aは、カードリーダ1で使用頻度が高いカード2の外部接続端子2aの画像データを加算平均(または加算)している。このように、加算平均(または加算)することで、共通する位置はより画素値が増加し、共通する画素と共通しない画素との差がより大きくなり、共通する位置が強調される。加算平均(または加算)することで、テンプレートの画像データは、多値データ、すなわち、グレースケール画像データとして画像メモリ12内に格納されている。なお、テンプレートは、1つの画像に限る趣旨ではなく、複数の画像がテンプレートとして記録されてもよい。
(マッチング演算部)
マッチング演算部20は、テンプレート作成部19で作成されたテンプレートと比較領域画像とのマッチング処理を行う。マッチング処理の手法は、特に限定するものでなく、公知の技術(テンプレートマッチング法など)を用いて、比較領域(比較パターン)とテンプレートのマッチング演算を行ない、比較領域(比較パターン)とテンプレートとの類似度もしくは非類似度を演算する。また、本実施形態では、マッチング演算部20は、比較領域抽出部18に比較領域画像が抽出される毎にマッチング処理を行い類似度を算出する。すなわち、マッチング演算部20が、その比較領域画像E101と抽出テンプレート画像T101とでマッチング処理を行い類似度を算出する。また、抽出フレームF100は、上述のように、所定範囲(すなわち初期位置から水平/垂直各5画素の範囲)で1画素ずつシフトし、抽出の度に合計25個の類似度を算出する(図7参照)。
マッチング演算部20は、テンプレート作成部19で作成されたテンプレートと比較領域画像とのマッチング処理を行う。マッチング処理の手法は、特に限定するものでなく、公知の技術(テンプレートマッチング法など)を用いて、比較領域(比較パターン)とテンプレートのマッチング演算を行ない、比較領域(比較パターン)とテンプレートとの類似度もしくは非類似度を演算する。また、本実施形態では、マッチング演算部20は、比較領域抽出部18に比較領域画像が抽出される毎にマッチング処理を行い類似度を算出する。すなわち、マッチング演算部20が、その比較領域画像E101と抽出テンプレート画像T101とでマッチング処理を行い類似度を算出する。また、抽出フレームF100は、上述のように、所定範囲(すなわち初期位置から水平/垂直各5画素の範囲)で1画素ずつシフトし、抽出の度に合計25個の類似度を算出する(図7参照)。
(判定部)
判定部21は、マッチング演算部20で演算された25個の類似度の中から、ベスト値(すなわちマッチング度が最も高い類似度)を検索する。判定部21は、検索したベスト値が所定の閾値(マッチング度閾値)より高い場合、外部接続端子2aがあると判定する。判定した結果を制御部3に出力する。カードリーダ1に挿入されたカード2は外部接続端子2aがあると判定されると、制御部3を介してIC処理部10に通知し、IC処理部10はIC接点ブロック10bを外部接続端子2aに当接させ、所定のカード情報を取得する処理を実行させる。
判定部21は、マッチング演算部20で演算された25個の類似度の中から、ベスト値(すなわちマッチング度が最も高い類似度)を検索する。判定部21は、検索したベスト値が所定の閾値(マッチング度閾値)より高い場合、外部接続端子2aがあると判定する。判定した結果を制御部3に出力する。カードリーダ1に挿入されたカード2は外部接続端子2aがあると判定されると、制御部3を介してIC処理部10に通知し、IC処理部10はIC接点ブロック10bを外部接続端子2aに当接させ、所定のカード情報を取得する処理を実行させる。
(カードの動作)
図4は、図1に示すカードリーダ1によるカード2の搬送動作のフローを示すフローチャートである。図5は、本発明の実施の形態に係る端子検出処理を示すチャート図である。図6は、本発明の実施の形態に係るテンプレート画像を生成する手順を示す図である。図7は、本発明の実施の形態に係る抽出画像と抽出テンプレート画像を抽出する手順を示す図である。
図4は、図1に示すカードリーダ1によるカード2の搬送動作のフローを示すフローチャートである。図5は、本発明の実施の形態に係る端子検出処理を示すチャート図である。図6は、本発明の実施の形態に係るテンプレート画像を生成する手順を示す図である。図7は、本発明の実施の形態に係る抽出画像と抽出テンプレート画像を抽出する手順を示す図である。
(スタート)
カードリーダ1では、カード挿入口1aにカード2が挿入される前の待機時に、シャッタ5aは閉鎖位置にあり、カード搬送路1bを閉鎖している。また、この待機時には、カード搬送部6は停止している。
カードリーダ1では、カード挿入口1aにカード2が挿入される前の待機時に、シャッタ5aは閉鎖位置にあり、カード搬送路1bを閉鎖している。また、この待機時には、カード搬送部6は停止している。
(ステップS1:カード搬送)
カード2がカード挿入口1aに挿入されると、カード挿入検出部4(光学式センサ4a)カード挿入検出センサ4aによってカード2が検出されると、カード2の搬送動作が開始される。具体的には、カード挿入口1aにカード2が挿入されたことがカード挿入検出部4によって検出されると、カード搬送部6が起動して駆動ローラが駆動し始め、カード2を一定速度で搬送する。すなわち、カード挿入検出部4によって検知される位置までカード2が挿入されると、カード搬送部6を駆動し、カード2は、搬送ローラ対6aを構成する駆動ローラとパッドローラとに挟まれながらカードリーダ1内部(奥側)に搬送される。
カード2がカード挿入口1aに挿入されると、カード挿入検出部4(光学式センサ4a)カード挿入検出センサ4aによってカード2が検出されると、カード2の搬送動作が開始される。具体的には、カード挿入口1aにカード2が挿入されたことがカード挿入検出部4によって検出されると、カード搬送部6が起動して駆動ローラが駆動し始め、カード2を一定速度で搬送する。すなわち、カード挿入検出部4によって検知される位置までカード2が挿入されると、カード搬送部6を駆動し、カード2は、搬送ローラ対6aを構成する駆動ローラとパッドローラとに挟まれながらカードリーダ1内部(奥側)に搬送される。
また、カード挿入検出部4での検出結果に基づいて、シャッタ駆動部5が駆動する。シャッタ駆動部5は、シャッタ5aを開放位置へ移動させる。すなわち、カード2がカード挿入口1aから挿入されたことが検出されると、シャッタ駆動部5は、シャッタ5aを開放位置へ移動させ、カード搬送路1bからシャッタ5aが移動する。これにより、カード搬送路1bが開放され、カード搬送部6により、カード2がカードリーダ1内部に搬送される。
(ステップS2:カード処理)
挿入されたカード2はカード処理が行われる。具体的には、カード処理部は、カード挿入口1aから挿入されたカード2からカード情報を読み取り、その読み取ったカード情報について所定の処理、すなわち、磁気処理、IC処理、画像処理が行われる。
挿入されたカード2はカード処理が行われる。具体的には、カード処理部は、カード挿入口1aから挿入されたカード2からカード情報を読み取り、その読み取ったカード情報について所定の処理、すなわち、磁気処理、IC処理、画像処理が行われる。
カード2がカード挿入口1aから挿入されると、磁気処理部9では、磁気ヘッド9aがカード2の磁気ストライプ2aに当接しながら左右方向へ移動して、磁気処理部9は磁気データの読取や記録を行う。つぎに、カードリーダ1内部の奥側にカード2が搬送され、画像処理部11では、スキャナ13でカード2のおもて面の画像を読みとり、画像処理される。端子検出部15は、画像データを処理し、外部接続端子2aがあると判定された場合、制御部3を介してIC処理部10が動作させる。さらに、端子検出部15が外部接続端子2aがあると判定した場合、制御部3を介してIC処理部10は、接点ブロック移動機構(図示せず)を起動させ、カード2の外部接続端子2aにIC接点バネ10aを接触させてカード2との間でデータの通信を行う。
(ステップS3:カード排出)
カード処理部がカード2を用いたカード処理を行った後、カード2を利用者に返却するために、再度シャッタ5aを開けて搬送ローラ対6a、6b、6cを排出方向X2に回転させて、カード挿入口1aからカード2の手前側後端を飛び出させた状態で搬送ローラ対6a、6b、6cを一時停止させ、利用者にカード2の抜き取りを指示する。カード2がシャッタ5a近傍のカード挿入検出部4で検出されると、シャッタ5aは、閉鎖位置に移動して、カード搬送路1bを閉鎖する。
カード処理部がカード2を用いたカード処理を行った後、カード2を利用者に返却するために、再度シャッタ5aを開けて搬送ローラ対6a、6b、6cを排出方向X2に回転させて、カード挿入口1aからカード2の手前側後端を飛び出させた状態で搬送ローラ対6a、6b、6cを一時停止させ、利用者にカード2の抜き取りを指示する。カード2がシャッタ5a近傍のカード挿入検出部4で検出されると、シャッタ5aは、閉鎖位置に移動して、カード搬送路1bを閉鎖する。
つぎに、図5を参照して、端子検出処理の具体的な判定処理を説明する。
(ステップS10:画像入力処理)
スキャナ13で挿入されたカード2を撮像して画像入力処理を行う。CCDラインセンサがカード2のおもて面を撮像し、アナログ信号として出力する。A/D変換部は、アナログ信号の画像データをデジタル変換して多値画像データ、すなわち、256階調のグレースケール画像データに変換する。変換された多値の画像データは、ハーフトーン処理部14に入力される。ハーフトーン処理部14は、グレースケール画像データを入力し、ハーフトーン処理して2値画像データに処理され、(中間調の)2値画像データとして画像メモリ12の画像データ領域に記憶される。
スキャナ13で挿入されたカード2を撮像して画像入力処理を行う。CCDラインセンサがカード2のおもて面を撮像し、アナログ信号として出力する。A/D変換部は、アナログ信号の画像データをデジタル変換して多値画像データ、すなわち、256階調のグレースケール画像データに変換する。変換された多値の画像データは、ハーフトーン処理部14に入力される。ハーフトーン処理部14は、グレースケール画像データを入力し、ハーフトーン処理して2値画像データに処理され、(中間調の)2値画像データとして画像メモリ12の画像データ領域に記憶される。
(ステップS11:端子画像切出処理)
ハーフトーン処理された2値画像データから外部接続端子2aが存在すると想定される領域(すなわち、「外部接続端子領域」)を切り出す。外部接続端子領域は、外部接続端子2aの位置を含む領域であり、カード2の搬送誤差を考慮し、外部接続端子2aの大きさよりも少し広めの領域とする。本実施形態では、128×128の矩形状の画素領域である。
ハーフトーン処理された2値画像データから外部接続端子2aが存在すると想定される領域(すなわち、「外部接続端子領域」)を切り出す。外部接続端子領域は、外部接続端子2aの位置を含む領域であり、カード2の搬送誤差を考慮し、外部接続端子2aの大きさよりも少し広めの領域とする。本実施形態では、128×128の矩形状の画素領域である。
(ステップS12:データ圧縮処理)
データ圧縮部53が、切り出した外部接続端子領域を圧縮処理する。すなわち、128×128の矩形状した(中間調の)2値画像領域を64×64の矩形状した画像領域に圧縮する。具体的には、データ圧縮処理において、2×2画素を1画素に圧縮している。すなわち、X方向のデータ圧縮率Cx=2、Y方向のデータ圧縮率Cy=2となり、64=128/2、64=128/2であるから、圧縮画像データのサイズは64×64=(128×128)/(2×2)=(128×128)/4となる。すなわち、圧縮画像データのサイズは当初の2値画像データの4分の1になる。さらに、画像データとしての二値データを2×2画素の複数個の画素ブロックに分割し、各々の画素ブロック毎に各画素ブロックを構成する2×2画素の画素値を平均した平均画素値を求め、各画素ブロックを各画素ブロック毎に求めた平均画素値を画素値とする1つの画素とした圧縮画像を作成する。また、求めた平均画素値は多値データとして画像メモリの圧縮画像メモリ領域内に記憶する。すなわち、圧縮画像データはグレースケール画像である。
データ圧縮部53が、切り出した外部接続端子領域を圧縮処理する。すなわち、128×128の矩形状した(中間調の)2値画像領域を64×64の矩形状した画像領域に圧縮する。具体的には、データ圧縮処理において、2×2画素を1画素に圧縮している。すなわち、X方向のデータ圧縮率Cx=2、Y方向のデータ圧縮率Cy=2となり、64=128/2、64=128/2であるから、圧縮画像データのサイズは64×64=(128×128)/(2×2)=(128×128)/4となる。すなわち、圧縮画像データのサイズは当初の2値画像データの4分の1になる。さらに、画像データとしての二値データを2×2画素の複数個の画素ブロックに分割し、各々の画素ブロック毎に各画素ブロックを構成する2×2画素の画素値を平均した平均画素値を求め、各画素ブロックを各画素ブロック毎に求めた平均画素値を画素値とする1つの画素とした圧縮画像を作成する。また、求めた平均画素値は多値データとして画像メモリの圧縮画像メモリ領域内に記憶する。すなわち、圧縮画像データはグレースケール画像である。
(ステップS13:比較領域抽出処理)
比較領域抽出部18は、データ圧縮部17が圧縮した画像、すなわち64×64の矩形状した画素領域から所定の大きさ(25×25の矩形状した画素領域)を抽出する。図7に示すように、25×25の矩形状した画素領域の比較領域画像E101を抽出する。ここで、比較領域画像は、外部接続端子2aを撮影した画像の中で、より特徴的となる部分である。ここで比較領域画像を抽出する位置は、多数の外部接続端子2aの形状において共通する形状が存在すると想定される位置である。具体的には、図7に示すように、水平な線の位置は、多くの外部接続端子2aで共通する傾向がある。また、垂直な線も同じ位置にある場合が多い。
比較領域抽出部18は、データ圧縮部17が圧縮した画像、すなわち64×64の矩形状した画素領域から所定の大きさ(25×25の矩形状した画素領域)を抽出する。図7に示すように、25×25の矩形状した画素領域の比較領域画像E101を抽出する。ここで、比較領域画像は、外部接続端子2aを撮影した画像の中で、より特徴的となる部分である。ここで比較領域画像を抽出する位置は、多数の外部接続端子2aの形状において共通する形状が存在すると想定される位置である。具体的には、図7に示すように、水平な線の位置は、多くの外部接続端子2aで共通する傾向がある。また、垂直な線も同じ位置にある場合が多い。
(テンプレート作成処理)
テンプレート作成部19は、上述の比較領域画像と比較するための基準画像であるテンプレートを作成する。ここでのテンプレートの作成方法は、上述した比較領域抽出処理で比較領域(比較パターン)を作成する方法と同様にしている。作成されたテンプレートは、比較領域画像と同じ画素サイズ、ここでは25×25の矩形状した画素領域のグレースケールの画像データである。本実施形態では、テンプレートは、複数のカード2の外部接続端子2aの画像データを加算することで作成されている。
テンプレート作成部19は、上述の比較領域画像と比較するための基準画像であるテンプレートを作成する。ここでのテンプレートの作成方法は、上述した比較領域抽出処理で比較領域(比較パターン)を作成する方法と同様にしている。作成されたテンプレートは、比較領域画像と同じ画素サイズ、ここでは25×25の矩形状した画素領域のグレースケールの画像データである。本実施形態では、テンプレートは、複数のカード2の外部接続端子2aの画像データを加算することで作成されている。
図6は、テンプレート基礎画像T100及び抽出テンプレート画像T101(テンプレート)の生成する手順を示す。
図6に示すように、外部接続端子2aにおいて、各端子の形状および配置は全く同じではなく、カード2により多少形状が異なっている。外部接続端子2aの形状として、上述したように、カード2には様々な種類がある。そこで、テンプレート作成部19は、複数の外部接続端子2aとして、カードリーダ1で使用頻度が高いカード2の外部接続端子2aの画像データを加算している。具体的には、図6に示すように、カードリーダ1が処理する比較的多数のカード2に形成されている複数の外部接続端子2a(1)〜2a(n)の形状を加算平均してグレースケールのテンプレート基礎画像T100を生成する。そして、このテンプレート基礎画像T100から比較領域画像と同じ画素サイズの抽出テンプレート画像T101を抽出し、画像メモリ12にテンプレートとして格納する。
このように、加算することで、共通する位置はより画素値が増加し、共通する画素と共通しない画素との差がより大きくなり、共通する位置が強調される。加算することで、テンプレートの画像データは、多値データ、すなわち、グレースケール画像データとして画像メモリ内に格納されている。なお、テンプレートは、1つの画像に限る趣旨ではなく、複数の画像がテンプレートとして記録されてもよい。
(ステップS14:マッチング演算処理)
テンプレートと比較領域画像とのマッチング処理を行う。マッチング演算部20は、テンプレート部19に記録されている25×25の画素領域のテンプレート画像T100(抽出テンプレート画像T101)とマッチング演算する。さらに、比較領域抽出部18に比較領域画像が抽出される毎にマッチング処理を行い類似度を算出する。
テンプレートと比較領域画像とのマッチング処理を行う。マッチング演算部20は、テンプレート部19に記録されている25×25の画素領域のテンプレート画像T100(抽出テンプレート画像T101)とマッチング演算する。さらに、比較領域抽出部18に比較領域画像が抽出される毎にマッチング処理を行い類似度を算出する。
図7は、比較領域画像と抽出テンプレート画像T101(テンプレート)のマッチング例を示す。
マッチング演算部20は、比較領域抽出部18に比較領域画像が抽出される毎にマッチング処理を行い類似度を算出する。本実施形態では、図7に示すように、このテンプレート基礎画像T100から比較領域画像と同じ画素サイズの抽出テンプレート画像T101を抽出し、テンプレート作成部19にテンプレートとして記録し保存する。また、64×64の矩形状した画素領域の圧縮画像E100から、25×25の矩形状した画素領域の抽出フレームF100で示す領域で比較領域画像E101を抽出する。
次に、マッチング演算部20が、その比較領域画像E101と抽出テンプレート画像T101とでマッチング処理を行い類似度を算出する。また、抽出フレームF100は、上述のように、所定範囲(すなわち初期位置から水平/垂直各5画素の範囲)で1画素ずつシフトし、抽出の度に合計25個の類似度を算出する。
(ステップS15:比較領域抽出処理)
比較領域の切出し位置を変えて比較領域を抽出し、抽出した比較領域ごとにテンプレートとマッチング演算を行う。64×64の矩形状した画素領域は、画像メモリ12に記憶された比較領域(比較パターン)全体のデータ領域である。このデータ領域中に実線で示された領域が比較領域である。すなわち、比較領域中の画像情報がマッチングの対象となる。比較領域中に描かれた、点線を施した矩形の領域が、切り出される比較領域(比較パターン)である。この比較領域(比較パターン)は、テンプレートと同じサイズを有し、切り出し開始位置から切り出し終了位置まで、所定の順序で次々に切り出され、切り出される比較領域(比較パターン)の一つ一つがテンプレートのパターンとのマッチングの対象となる。
比較領域の切出し位置を変えて比較領域を抽出し、抽出した比較領域ごとにテンプレートとマッチング演算を行う。64×64の矩形状した画素領域は、画像メモリ12に記憶された比較領域(比較パターン)全体のデータ領域である。このデータ領域中に実線で示された領域が比較領域である。すなわち、比較領域中の画像情報がマッチングの対象となる。比較領域中に描かれた、点線を施した矩形の領域が、切り出される比較領域(比較パターン)である。この比較領域(比較パターン)は、テンプレートと同じサイズを有し、切り出し開始位置から切り出し終了位置まで、所定の順序で次々に切り出され、切り出される比較領域(比較パターン)の一つ一つがテンプレートのパターンとのマッチングの対象となる。
(ステップS16:比較領域シフト処理)
つぎに、図7に示す点線の位置からX方向、Y方向に所定範囲(初期位置から水平/垂直各5画素の範囲)でシフトしながらマッチング演算を行う。全シフト完了であれば、全25個の類似度からベスト値(類似度)を判定部21に出力する。また、全シフト未完了であれば、比較領域をシフトして、マッチング演算を行う。
つぎに、図7に示す点線の位置からX方向、Y方向に所定範囲(初期位置から水平/垂直各5画素の範囲)でシフトしながらマッチング演算を行う。全シフト完了であれば、全25個の類似度からベスト値(類似度)を判定部21に出力する。また、全シフト未完了であれば、比較領域をシフトして、マッチング演算を行う。
(ステップS17:判定処理)
マッチング演算の結果、テンプレートと切り出される比較領域(比較パターン)との一致度を算出して、最も高い一致度を有する切り出される比較領域(比較パターン)を抽出する。具体的には、マッチング演算部20で演算された25個の類似度の中から、ベスト値(すなわちマッチング度が最も高い類似度)を検索する。
マッチング演算の結果、テンプレートと切り出される比較領域(比較パターン)との一致度を算出して、最も高い一致度を有する切り出される比較領域(比較パターン)を抽出する。具体的には、マッチング演算部20で演算された25個の類似度の中から、ベスト値(すなわちマッチング度が最も高い類似度)を検索する。
判定処理の結果、外部接続端子2aがあると判定された場合、制御部3に通知され、制御部3がIC処理部10を動作させ、IC接点バネ10aを外部接続端子2aに当接させ、カード情報の処理を行う。また、判定処理の結果、外部接続端子2aが無いと判定された場合、制御部3にその旨通知し、カード処理は終了し、カード2をカードリーダ1から排出させる。また、たとえば、一度排出してからカード2の向きを変えて再挿入することを表示するなどの処理を行う。
(本実施形態の主な効果)
以上、本実施形態のカードリーダ1は、画像処理部9および端子検出部15を備えており、カード2のおもて面の画像を撮像するスキャナ13を利用して、挿入されたカード2の外部接続端子2aの有無を判定する処理を行っている。このように、カード2の画像をスキャナ13で撮像して、撮像画像から外部接続端子2aの位置を含む領域の画像を解析して、外部接続端子2aの存在を確認するようにしたので、従来技術のように金属センサを用いなくとも、外部接続端子2aの有無を判定することができる。
以上、本実施形態のカードリーダ1は、画像処理部9および端子検出部15を備えており、カード2のおもて面の画像を撮像するスキャナ13を利用して、挿入されたカード2の外部接続端子2aの有無を判定する処理を行っている。このように、カード2の画像をスキャナ13で撮像して、撮像画像から外部接続端子2aの位置を含む領域の画像を解析して、外部接続端子2aの存在を確認するようにしたので、従来技術のように金属センサを用いなくとも、外部接続端子2aの有無を判定することができる。
さらに、カードリーダ1は、テンプレート作成部19を備えており、テンプレートT101は、カードリーダ1で使用頻度が高いカード2の外部接続端子2aの画像データを加算平均(または加算)し、テンプレートT101の画像データは、多値データ、すなわち、グレースケール画像データとして画像メモリ12内に格納されている。このように、加算平均(または加算)することで、共通する位置はより画素値が増加し、共通する画素と共通しない画素との差がより大きくなり、共通する位置が強調することができる。
また、カードリーダ1は、ハーフトーン処理部14を備えており、グレースケール画像データを入力し、ハーフトーン処理して2値画像データに処理され、(中間調の)2値画像データとして画像メモリ12の画像データ領域に格納される。スキャナ13で撮像された画像データはグレースケール画像データであり、大量の表現能力を持つグレースケール画像データを画像メモリ12に格納する場合に比べて、ハーフトーン処理した2値画像データに変換することで、画像メモリ12の容量を低減することができるとともに、スキャナ13で撮像したカード2の階調表現能力を保持することができる。
さらに、カードリーダ1は、データ圧縮部17を備えており、比較領域抽出部18で比較領域(比較パターン)を形成する場合に扱うデータ量が少なくなって必要とされるメモリの容量が小さくなる。したがって、データ圧縮処理を行うことにより、マッチング演算に必要な時間を、有効に短縮できる。
上述したように、本実施形態のカードリーダ1は、ハーフトーン処理やデータ圧縮処理などを行うことで、画像メモリの容量を小さくすることができ、カードリーダ1の小形化、低コスト化が可能になるとともに、テンプレートマッチングで処理するデータ量が少なくなるので処理時間を短縮化することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
たとえば、本実施形態では、カード挿入検出部4は透過型の光学式センサ4aであったがこれに限定されるものではなく、反射型の光学式センサであっても良いし、マイクロスイッチ等の機械式のセンサであっても良い。また、カード挿入検出部4は、カード2の幅方向の両端を検知するために、左右方向(Y方向)におけるカード搬送路1bの両側に配置されるいわゆる幅検知機構を備えていても良い。この幅検知機構は、たとえば、カード2の左右の両端面のそれぞれに接触して移動するレバー部材と、このレバー部材の動きを検知する光学式または機械式のセンサとから構成されている。
また、カード挿入口1aの近傍に、挿入されたカード2の磁気ストライプ2aを検知するセンサ(たとえば、磁気ヘッド)を配置し、カード挿入口1aにカード2が挿入されたことを検出するとともに、カード2には磁気ストライプ2bが形成されていることを検出する検出機構であっても良い。
1 カードリーダ
2 カード
3 制御部
9 磁気処理部
10 IC処理部
11 画像処理部
12 画像メモリ
13 スキャナ
14 ハーフトーン処理部
15 端子検出部
16 端子画像切出部
17 データ圧縮部
18 比較領域抽出部
19 テンプレート作成部
20 マッチング演算部
21 判定部
2 カード
3 制御部
9 磁気処理部
10 IC処理部
11 画像処理部
12 画像メモリ
13 スキャナ
14 ハーフトーン処理部
15 端子検出部
16 端子画像切出部
17 データ圧縮部
18 比較領域抽出部
19 テンプレート作成部
20 マッチング演算部
21 判定部
Claims (6)
- カードに形成された外部接続端子にIC接点バネを当接してデータの授受を行うカードリーダであって、
前記カードの画像を撮像して画像データに変換するスキャナと、
前記画像データを記憶する画像メモリと、
前記カードの画像から前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を解析して、前記外部接続端子の存在を確認する端子検出部と、を備え、
前記端子検出部は、
前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を切り出す端子画像切出部と、
前記端子画像切出部で切り出された画像に基づき前記外部接続端子かどうかを判定する比較領域を複数抽出する比較領域抽出部と、
複数のカードの外部接続端子の画像を加算して生成され比較基準に用いられるテンプレートを作成するテンプレート作成部と、
前記比較領域抽出部が抽出した複数の前記比較領域ごとに前記テンプレートとのマッチング処理を行い類似度を算出するマッチング演算部と、
前記マッチング演算部で算出された複数の比較領域ごとの類似度に基づき前記外部接続端子の有無を判定する判定部と、を備えることを特徴とするカードリーダ。 - 前記画像データが多値画像データであり、この多値画像データをハーフトーン処理して2値化して2値画像データを作成するハーフトーン処理部を備えることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
- 前記端子画像切出部が切り出した画像をデータ圧縮し圧縮データを作成するデータ圧縮部を備えることを特徴とする請求項1または2記載のカードリーダ。
- カードに形成された外部接続端子にIC接点バネを当接してデータの授受を行うカードリーダの制御方法であって、
前記カードリーダは、
前記カードの画像を撮像して画像データに変換するスキャナと、
前記画像データを記憶する画像メモリと、
前記カードの画像から前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を解析して、前記外部接続端子の存在を確認する端子検出部と、を備え、
前記カードの画像をスキャンで撮像して画像データに変換する画像入力工程と、
前記画像データを記憶する画像記憶工程と、
前記外部接続端子の位置を含む領域の画像を切り出す端子画像切出部工程と、
前記切り出された画像に基づき前記外部接続端子かどうかを判定する比較領域を複数抽出する比較領域抽出工程と、
複数のカードの外部接続端子の画像を加算して生成され比較基準に用いられるテンプレートを作成するテンプレート作成工程と、
前記抽出した複数の前記比較領域ごとに前記テンプレートとのマッチング処理を行い類似度を算出するマッチング演算工程と、
前記算出された複数の比較領域ごとの類似度に基づき前記外部接続端子の有無を判定する工程と、
を備えることを特徴するカードリーダの制御方法。 - 前記画像データが多値画像データであり、この多値画像データをハーフトーン処理(疑似中間調処理)して2値化して2値画像データを作成するハーフトーン処理工程を備えることを特徴とする請求項4記載のカードリーダの制御方法。
- 前記切り出した画像をデータ圧縮し圧縮データを作成するデータ圧縮部を備えることを特徴とする請求項4または5記載のカードリーダの制御方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017190473 | 2017-09-29 | ||
JP2017190473 | 2017-09-29 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019067389A true JP2019067389A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66340170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018183854A Pending JP2019067389A (ja) | 2017-09-29 | 2018-09-28 | カードリーダおよびカードリーダの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019067389A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112130531A (zh) * | 2020-09-04 | 2020-12-25 | 苏州浪潮智能科技有限公司 | 一种安装位置提示及检测的方法和装置 |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018183854A patent/JP2019067389A/ja active Pending
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