JP2019067052A - ポイントシステムを用いた3者型クラウドファンディングシステム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献4には、売上の一部を消費者に還元し、還元された売上の一部を消費者が希望する出資先へ出資金として充当可能とする出資支援システムが開示されている。
特許文献5には、売却額と商品購入額との差額のすべて又は一部を出資者に分配する投資方法を開示している。
このように、出資希望者にとって魅力となる要素は様々であり、プロジェクトの魅力、投資面での魅力、リターンの魅力などがバランス良く揃ったプロジェクトは数少なく、出資希望者が出資をためらう場面が少なくない。
一方で、受益者本人の人望・魅力に惹かれた出資者は、プロジェクトの成功見込みの高さや投資効果、リターンの魅力などを度外視して資金提供する傾向が強いが、その数は多くはない。受益者を応援したいという気持ちを持つ者は多くとも、さして魅力のないプロジェクトに資金提供する程の動機は生まれないのが現実である。
本発明の課題は、出資者、受益者のほか、受益者を応援すべくリターンとなる商品等を提供するリターン提供者の3者、そしてさらにポイントを発行して管理する事務局との間において、3者又は4者がともに利益あるクラウドファンディングを実行することができるシステムを提供することにある。
さらにまた、運営者は、出資者にリターンを提供するリターン提供者のためにあらかじめ商品(又はサービス)の提供額、ポイントとの交換比率などを交渉して、商品カタログを作成しておく。このカタログは、ウェブ上に電子カタログとして表示するのみならず、印刷物として作成してもよい。
起案者(のうちの一人)が、当該ウェブサイトに自らの事業計画、資金調達プロジェクト、これまでの実績などを表示して、公衆(潜在的な資金提供者)に対して出資を呼びかける。その出資コースは、千円コース、3千円コース、一万円コースと三つを提案しているものとする。そして、それに対するリターンは、千円コースではサンクスメールのみ、3千円コースではサンクスメールとCrofun1,000ポイント、一万円コースでは起案者商品とCrofun3,000ポイントが提示される。ここで、Crofunポイントは、運営者が管理するポイントシステムにより発行されるポイントのことである。ポイントをリターンとして提供する代わりに一般的な商品券(デパートの商品券、クレジットカード会社の発行する商品券、地域通貨など)であってもよいし、ポイントと商品券との組合せであってもかまわない。
他の資金提供者は、3千円コース1口、さらに他の資金提供者は、1万円コース2口、などと多くの資金提供者が現れて、当初設定した資金調達期間が終了して、プロジェクトが終了する。
4万3千円の出資については、起案者に7千円×4+2千円=3万円が支払われる。そして、起案者は、起案者商品4個を当該資金提供者に発送する。資金提供者は、起案者から起案者商品を受け取るのみならず、運営者(事務局)が発行するCrofunポイントを付与され、それを受け取る。
資金提供者は、ポイントを消費することについては、必ずしも、資金調達期間の終了時(当該プロジェクトの精算時)に合わせて、消費する必要はない。一度のポイント付与では、欲しい商品を得るには不十分な場合には、当該ポイントを蓄積しておいて、十分なポイントがたまるのを待てばよい。
本発明にあっては、資金調達プロジェクトの時期と、カタログによる商品購入との時期とを非同期にできる。キャッシュフロー面においても、資金が動く時期が重ならずに異なる時期とすることができるし、商品の発送面においても、起案者商品の発送の時期と、商品提供者の商品の発送の時期とを異なるものとすることができる。
リターン商品の購入を資金調達のプロジェクトとは切り離したので、起案者がどれだけの資金調達をすることができるかは、資金提供者がリターン商品をカタログをみて購入する前に決定できる。
起案者は、資金提供者が購入を欲する商品の値段と切り離して、好きな額のポイント付与を提案可能である。
商品提供者は、クラウドファンディングのプロジェクトで設定するコースの値段と無関係に自己の提供する商品の値段を決定することができる。
図1は、本発明のポイントシステムを用いた3者型クラウドファンディングシステムの概念図である。運営者の準備するウェブサイトに、起案者、資金提供者、商品提供者がどのような順番で関与するかを示している。(1)は、起案者が資金調達のプランを提示することを示している。(2)は、資金提供者が出資を申し込むことを示している。(3)は、資金調達のプロジェクトが終了して精算することを示している。(4)は、運営者が各資金提供者にポイントを付与することを示している。(5)は、運営者が各資金提供者のマイページにおけるポイント加算処理を行い、資金提供者が自らの所有するポイント残高を確認できるようにすることを示している。(6)は、資金提供者がマイページにアクセスして自らのポイント残高を確認することを示している。(7)は、資金提供者がカタログにアクセスして8,000ポイント分の商品を購入することを示している。(8)は、商品提供者から資金提供者へと商品が引き渡されることを示している。
運営者は、商品カタログを作成するほか、資金提供者のマイページの作成、更新、管理を行い、ポイントシステムの運営をも含めて、3者型クラウドファンディングの全体に関与する。
これにより、起案者(受益者)は、調達できる資金の額を予想する。
295万円の現金を調達して、250個の起案者商品を提供するという条件で起案者が満足できるならば、起案者は、このプロジェクトを一万円コース250口、3千円コース500口、千円コース200口として、スタートする。もっと多額の資金調達を狙うならば、それに合わせて口数の調整を行う。
以下、このポイントシステムを用いた3者型クラウドファウンディングシステムを用いて、どのような具体的な流れになるのかを、起案者(受益者:資金調達)側、商品提供者(リターン提供)側、運営者(事務局)側、出資者(資金提供者)側からそれぞれ見て、説明する。
(1)資金調達を希望する側(受益者)が300万円欲しいとする。
(2)自分でも商品カタログ(カタログギフト)に入れる商品を準備、作成し、商品カタログ(カタログギフト)に入れる。
(3)コースの価額、口数、リターンのポイント価額、起案者提供リターン商品の有無などを決めて、クラウドファンディングをスタートする。
(4)千円コース、3千円コース、1万円コースなどに入札が入る。
(5)入札終了し、お金は一旦全部事務局に入る。
(6)リターンとなるポイントの価額が差し引かれた残りが起案者に支払われる。
(7)1万円コースの出資者に対して、起案者提供商品の発送を実行する。
(8)予定した資金調達額に達するか否かは、計画したとおりの口数の出資があったかどうかによって定まる。出資者がカタログからどの商品を選んでリターン商品を受け取ったかにはよらない。
(1)事務局が商品カタログ掲載を、潜在的な商品出品者(リターン提供者)に打診する。
(2)その際に、売価をできるだけ安くしてもらい、その売値で事務局と契約をする。たとえば、5000円のネイルコースだけれど、3500円でクラウドファンディングからの場合提供するという契約を交わす。このとき限定何本までという設定も可能だし、今月のみとかいう期間限定とすることも可能である。カタログへの掲載をたとえば、月ごとに更新することにより、時限商品の掲載が可能となる。
(3)安くする代わりに、商品カタログの掲載やインタビュー、簡単な写真などの費用負担は事務局がもつといった交渉が可能である。
(4)個々のクラウドファンディングが何度かなされて、各資金提供者の持つポイント残高がたまってくると、カタログを見て注文する手続が始まる。事務局は、注文者のリストを出品側(リターン提供者)に渡す。商品出品側は、その注文者のリストに基づいて商品を、それぞれの資金提供者に送付する。商品出品側に渡されるそのリストを用いて、商品出品者は、今後のダイレクトマーケティングを行っても良い。 事務局は、「商品カタログに無料掲載する。そして、注文入った際の顧客リストはリターン提供者(商品出品者)に引渡すので、できるだけ商品を安く入れて欲しい」とリターン提供者を相手に交渉することも可能である。
(1)資金調達希望者のプロフィールと資金調達理由についてヒアリングする。ヒアリングが終わったら、商品出品側に出品の可否を打診する。
(2)OKもらった人と調達希望者側の商品で商品カタログを構成する。
(3)資金調達希望者と相談して、資金調達計画の立案に助言する。
(4)クラウドファンディングの提示価格を決定する。
(5)クラウドファンディングのページを作成し、リンクをメールで会員に流す(WEBサイトを用いないで紙の書類で行っても良い)。また、非会員にも知らせて、出資をする際に会員登録させてもよい。
(1)新しい事業にわずかの出資をすることで、欲しい商品が安く購入できる可能性があると見込んでこのクラウドファンディングシステムのウェブサイトに関心を持つ。
(2)あらかじめ会員登録をし、または出資直前に会員となって、出資を行う。
(3)応援したい事業者を選定して出資する。
(4)ポイント残高をチェックする。
(5)カタログの商品で欲しいものが購入できるポイント残高となったら購入する。
図2以下を参照しつつ、本発明に係るポイントシステムを用いた3者型クラウドファンディングシステムをコンピュータシステムとして構成する場合の実施形態について、コンピュータシステムのハードウェア構成、ソフトウェア構成、処理内容、処理の手順などを説明する。
図2の中央に横長に広がる長円は、インターネット通信網を示す。インターネット(インターネット通信網)にサーバ110、運営者端末120、起案者端末130、商品提供者端末140、…、149、資金提供者端末41,42、…49が接続されることによりシステムが構成される。
運営者端末120は、サーバ110を管理する運営者(事務局)がサーバ110への入出力のために用いる端末機器であり、デスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレットコンピュータなどにより構成され得る。また、運営者の行うべき作業の一部については、スマートフォンによってもなされ得る。運営者は、本発明に係る3者型クラウドファンディングシステムを管理するのみならず、起案者(受益者)、商品提供者、資金提供(出資)者の関係をとりもち、必要があれば交渉して、3者の間がうまくいくようにする役目を果たす。
セキュリティ管理装置50は、サーバ110内の装置や情報が外部から不正にアクセスされたり改ざんされたりすることから守る処理を実行する。
起案者情報編集装置51は、起案者の事業計画・経営理念・プロフィールなどの情報を資金提供者(出資者)や商品提供者に見せるべく編集する処理を実行する。
起案者情報表示装置52は、起案者情報を出資者や商品提供者に表示する処理を実行する。
商品カタログ編集装置54は、出資者に対して出資の見返りとしての商品又はサービスを示すための商品カタログを編集する処理を実行する。
商品カタログ表示装置55は、商品カタログを出資者に対して表示する処理を実行する。
出資募集装置56は、出資者が起案者に出資することを(潜在的)出資者に対して呼びかける処理を実行する。具体的には、メール送信などによる。
出資決済装置57は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コンビニ決済、ポイントの使用などによる出資者の出資の決済処理を実行する。
精算決済装置59は、精算に伴う金銭移動を商品提供者、起案者、運営者(事務局)との間で行う処理(たとえば銀行振込処理)を実行(又は支援)する。
ログイン認証装置60は、起案者、商品提供者、出資者などがサーバ110に正当な権限をもってアクセスすることを認証する処理を実行する。ID及びパスワードによる認証や、スマホなどの機器の固有情報による認証などを行う。
サーバ110はこれらの装置を有している。〇〇装置という呼び方をしているのはサーバ110のCPU(中央処理装置)が、必要なコンピュータプログラムを読み込んで動作することを表現している。なお、一個のサーバにてこれらのすべての装置を有することとせずに、複数のサーバが連係動作して、機能を分担することとしてもよい。
図4は、クラウドファンディング実行以前の事前処理(商品カタログ編集処理など)を示すフローチャートである。資金提供を受けようとする起案者(受益者)がサーバ110にアクセスして権限ありと認められると(ステップ701でYes)、起案者(受益者)は、資金調達したい額、自らがリターンとして提供可能な商品又はサービスの数量及び卸値、資金を調達したい時期、などの希望条件についての情報を入力する。サーバ110はそれを取得する(ステップ702)。そして、サーバ10は、商品情報DB63、商品提供者情報DB62などを参照して(ステップ703)、必要な情報を抽出して、受益者の希望を充たすような試算書を作成する(ステップ704)。作成された試算書に示される内容で進めてよいかどうかを起案者(受益者)が判断して合意できる内容であれば起案者(受益者)がその意思表示をする(ステップ705でYes)。それを受けてサーバ110(商品カタログ編集装置54)は、商品カタログ作成(ステップ706)に進み、事前処理を終了する。フローチャートでは省略したが、作成された商品カタログは、商品カタログ情報DBに格納される。
図5は、クラウドファンディングの実行処理(出資者を募り、出資者の商品購入を決済する処理など)を示すフローチャートである。サーバ110の出資募集装置56が、メールマガジンやウェブ広告などにより、(潜在的)出資者に対して通知することにより出資者はクラウドファンディングが実施されることを知ってこのサイトにアクセスする。出資者があらかじめ会員登録をしていて、サーバ110にアクセスする権限がある場合には、ステップ801で権限ありと判断される。サーバ110(商品カタログ表示装置55)は、当該出資者に、商品カタログを表示する(ステップ802)。
また、ステップ801において、権限がないと判断された場合に、その場で会員登録処理をして、ステップ802以降の処理に進むことを認めてもよい(ステップ801でNo、ステップ808、ステップ801でYes)。
本発明は、クラウドファンディングシステムであるので、出資者の数は、多数であり、図5の処理は、出資を募集する期間の間、何度も複数回くり返される。
図6は、クラウドファンディングの実行後の処理(ポイント付与などが完了し、運営者、起案者、資金提供者の間で精算する処理など)を示すフローチャートである。図6の事後処理は、運営者側の権限あるものがサーバ110にアクセスして権限ありと判断された場合に(ステップ901でYes)、サーバ110(精算書作成装置58)が、出資のコースそれぞれの口数を記載して起案者の受け取る資金の額について精算する精算書を作成する処理(ステップ902)を実行するものである。当該精算書の内容に基づいてサーバ110(精算決済装置58)は、運営者、起案者、資金提供者の間の金銭のやりとり、そしてポイント付与を実行する。この処理は、たとえばコンピュータによる銀行振込処理又はクレジットカードによる決済処理とすることが可能である。コンピュータが振り込み内容のプリントアウトを紙で出力して、人間が振り込み処理をすることとしてもよい。サーバ110(精算書作成装置58又は精算決済装置59)は、リターン商品が実際に購入された数量に基づいて商品の人気度を算出し(ステップ904)、商品情報DB64における商品の人気度を書き換える(ステップ905)。商品の人気度は、たとえば起案者の提供する商品が複数設けられている場合に、どの商品がよく売れたかをパーセンテージで示すことができる。精算書の情報は、精算書DB67に、精算決済に関する情報は精算決済情報DB69に格納される。
図6に示す処理を権限なき者が行おうとすると、ステップ901でNoと判断されておわる。
受益者、運営者、商品提供者に関する情報、リターン商品についての情報は、すでにサーバに登録されているものとする。受益者が資金調達を希望して、サーバにアクセスし、希望する条件(調達の時期、金額など)を入力する。サーバはそれを受け、商品情報データベースにある商品の人気度などの情報に基づいて、試算書を作成し、起案者(受益者)とやりとりして、合意できた時点で商品カタログを作成する。出資を募集する期間を含めたクラウドファンディングの企画が定まると、その旨が起案者(受益者)、運営者、商品提供者、資金提供者(出資者)に通知される。
出資を募集する期間が終了すると、運営者がサーバにアクセスして精算書を作成する。そして、運営者、資金提供者、起案者(受益者)の間で金銭のやりとりをして精算を実行する(精算決済)。具体的には、事務局から資金提供者にはポイントが付与され、起案者(受益者)には調達された資金からポイント付与分を控除した額が引渡される。
3者型クラウドファンディングを運営するサーバコンピュータと、当該3者型クラウドファンディングを運営する運営者が用いる運営者端末と、資金の提供を受ける起案者が用いる起案者端末と、出資者の出資に対する見返りとしてのリターン商品を提供する商品提供者が用いる商品提供者端末と、出資者が用いる資金提供者端末とをインターネットで接続してなる3者型クラウドファンディングシステムであって、
前記サーバコンピュータは、
出資者による資金提供の金額と関連付けて前記起案者が提供する商品の内容を記載するとともに、起案者に代わって資金提供者に出資の見返りとしての商品を提供する商品提供者が提供する商品の内容をも記載する商品カタログを表示する商品カタログ表示装置と、
前記商品カタログ表示装置が表示する商品カタログに記載された商品のうち起案提供者が提供する商品を見返り商品として選択するとともに、前記商品提供者の提供する商品を購入可能なポイントを見返りとして選択して、出資者が出資する決済を実行する出資決済装置と、
前記出資決済装置によりなされた決済に基づいて、出資応募期間経過後に前記資金提供者に出資のリターンとしてのポイントを付与し、当該ポイントを当該資金提供者の所有するものとして管理するポイント管理装置と、
前記資金提供者から提供された資金の額から、前記出資のリターンとしてのポイントの額を控除した額を、前記受益者に渡す調達資金の額として計算する精算書を作成する精算書作成装置と
を有することを特徴とする。これにより、出資者は、受益者の経営手腕を判断するまでもなく、リターン商品が魅力あることに基づいて出資をすることができる。
前記サーバコンピュータは、
前記資金提供者端末が、ポイントを消費して、前記商品提供者の商品を購入する処理を行い、ポイントの消費履歴を管理するとともに、前記商品提供者への代金支払を処理することを特徴とする。
これにより、起案者に代わって出資者に対し出資の見返りを提供することが可能となる。
前記出資決済装置は、資金提供者が所有するポイントを用いて、出資決済を可能とすることを特徴とする。これにより、付与されたポイントの再利用を可能とし、資産の回転をよくする。
図8は、地域ごと、あるいは団体ごとにサーバを立てて、複数のサーバの間でリターン商品の人気度の情報をシェアする変形実施例を示すブロック図である。
ここでは、サーバ110、111、112、113、…、119までの複数の同様の機能を有するサーバがそれぞれ機能している。図11では、運営者、起案者、商品提供者、資金提供者(出資者)の端末は、描くのを省略してある。
それぞれのサーバを独立に機能させることで、それぞれの地域や団体でよりセキュリティを強く保護したい場合に対応が可能となる。また、サーバへの処理が集中することを緩和することもできる。このような変形実施例にあっては、それぞれのサーバで独立に登録している商品の人気度を、複数のサーバ間で交換し合い、シェアしあうことを可能とする変形実施例が可能となる。
その場合において、起案者の希望により、どの団体(又は地域)のリターン商品を用いたいというカタログ作成への要望を受け入れることが可能となる。
近年、地産地消、地域起し、道の駅などの活動において、生産者と消費者とを結びつける取り組みがなされている。本発明のポイントシステムを用いた3者型クラウドファンディングシステムにあっても、ある程度狭い地域において取組むことにより、生産者と消費者との結びつきを強める働きを期待できる。
その場合、本発明のポイントは、当該地域において用いられる地域通貨を用いることができる。逆に、地域通貨がまだない地域においては、本発明のポイントシステムを地域通貨と同様に用いることも可能である。
本発明にかかるシステムの運用実績が高まると、本発明に基づくポイントは、その地域における地域通貨と同等の価値を持つ。したがって、このポイントを起案者に対して出資することも可能となる。すなわち、精算決済装置が、銀行振込や、クレジットカード決済を認めるだけでなく、当該システムが発行するポイントを消費して決済することをも認めてもかまわないとする変形実施例が可能である。
ポイントシステムには、世の中にすでにさまざまなものが実現している。本発明のポイントシステムを他のポイントシステムと連携させて、ポイント交換を可能として、他のポイントシステムで購入できる商品を購入可能とする変形実施例も可能である。
50 セキュリティ管理装置
51 起案者情報編集装置
52 起案者情報表示装置
53 ポイント管理装置
54 商品カタログ編集装置
55 商品カタログ表示装置
56 出資募集装置
57 出資決済装置
58 精算書作成装置
59 精算決済装置
60 ログイン認証装置
61 起案者情報DB
62 商品提供者情報DB
63 出資者情報DB
64 商品情報DB
65 商品カタログ情報DB
66 ポイントDB
67 精算書DB
68 出資決済情報DB
69 精算決済情報DB
110、111、…、119 サーバ(コンピュータ)
120 運営者端末
130 起案者端末
140、…、149 商品提供者端末
Claims (3)
- 3者型クラウドファンディングを運営するサーバコンピュータと、当該3者型クラウドファンディングを運営する運営者が用いる運営者端末と、資金の提供を受ける起案者が用いる起案者端末と、出資者の出資に対する見返りとしてのリターン商品を提供する商品提供者が用いる商品提供者端末と、出資者が用いる資金提供者端末とをインターネットで接続してなる3者型クラウドファンディングシステムであって、
前記サーバコンピュータは、
出資者による資金提供の金額と関連付けて前記起案者が提供する商品の内容を記載するとともに、起案者に代わって資金提供者に出資の見返りとしての商品を提供する商品提供者が提供する商品の内容をも記載する商品カタログを表示する商品カタログ表示装置と、
前記商品カタログ表示装置が表示する商品カタログに記載された商品のうち起案提供者が提供する商品を見返り商品として選択するとともに、前記商品提供者の提供する商品を購入可能なポイントを見返りとして選択して、出資者が出資する決済を実行する出資決済装置と、
前記出資決済装置によりなされた決済に基づいて、出資応募期間経過後に前記資金提供者に出資のリターンとしてのポイントを付与し、当該ポイントを当該資金提供者の所有するものとして管理するポイント管理装置と、
前記資金提供者から提供された資金の額から、前記出資のリターンとしてのポイントの額を控除した額を、前記受益者に渡す調達資金の額として計算する精算書を作成する精算書作成装置と
を有することを特徴とする。 - 前記サーバコンピュータは、
前記資金提供者端末が、ポイントを消費して、前記商品提供者の商品を購入する処理を行い、ポイントの消費履歴を管理するとともに、前記商品提供者への代金支払を処理することを特徴とする請求項1に記載した3者型クラウドファンディングシステム。 - さらにまた、本発明に係る3者型クラウドファンディングシステムにおいて、
前記出資決済装置は、資金提供者が所有するポイントを用いて、出資決済を可能とすることを特徴とする。
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