JP2019066760A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示像(虚像)を異なる距離に表示させることができ、特に十分に離れた観察位置から広い視野角範囲で異なる距離の表示像を重ねて観察することができる画像表示装置を提供する。【解決手段】画像表示装置100は、表示デバイス10と、パワーが異なる第1、第2の光学系を含み、両光学系の光軸をずらし、かつ第1、第2の光学系の一部を重複させて合体させた多焦点光学系20であって、表示デバイス10に表示された画像の虚像を表示させる多焦点光学系20と、を備える。多焦点光学系20は、第1、第2の光学系により表示させる第1、第2の画像に対応する第1、第2の虚像の少なくとも一部を重複させて表示させる。【選択図】 図1

Description

本発明は画像表示装置に係り、特に表示像(虚像)を異なる距離に表示させる画像表示装置に関する。
近年、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)が普及しようとしている。
車載ディスプレイやAR(Augmented Reality)分野では、表示する文字や映像を、外界と同時に(重ねて)視認できるようにしたい。その際に、観察者の眼の焦点に文字や映像を合わせるためには、現実の物体までの距離に、表示像(虚像)の距離を合わせることが重要である。
この場合、虚像の位置を遠距離と近距離に切り替えて表示したり、遠距離の虚像と近距離の虚像を同時に表示するHUDが求められる。
特許文献1には、図23に示すように複数の領域に複数の画像1a、1bを表示する表示体1と、複数のレンズ3a、3bを含み、複数のレンズ3a、3bが複数の領域に対応して位置し、複数の領域に表示された複数の画像1a、1bの虚像5a、5bをつくるレンズアレイ3とを備える画像表示装置が記載されている。
特許文献1に記載の画像表示装置によれば、表示体1に表示される2つの画像1a、1bに対応する虚像5a、5bを、それぞれ重ねて表示することができるようにしている。
また、特許文献1には、複数のレンズの焦点距離を異ならせ、表示体の複数の領域に表示された複数の画像に対応する虚像を、それぞれ異なる位置に重ねて表示させる記載がある(特許文献1の図25等)。
これにより、例えば、観察者の眼の位置P0から相対的に遠い位置に形成される虚像に背景画像を割り当て、観察者の眼の位置P0に相対的に近い位置に形成される虚像に人物などのオブジェクトの画像を割り当てるといった使用法を可能にしている。
特開2016−212373号公報
特許文献1に記載の画像表示装置は、図24に示すように観察者の眼が、レンズアレイ3に近接した位置であって、レンズアレイ3のレンズ3aを覗く位置P1にある場合、表示体1に表示される画像1aの虚像5aを見ることができるが、位置P1よりも後方の、図24上で上下方向の異なる位置P2,P3に観察者の眼がある場合、位置P2では、画像1aの下部(矢印の下端)しか見えず、位置P3では、画像1aの上部(矢印の上端)しか見えない。
つまり、「レンズの開口サイズ」と「眼の位置と瞳孔サイズ」とで、眼の位置が規定の位置からずれている等の理由で、虚像を見ることができなくなるという問題がある。
広い範囲(視野)で虚像を観察するためには、眼(瞳孔)に対してレンズ開口が大きな視野角度をもっていることが必要となる。レンズ開口サイズが決まってしまえば、視野角度範囲を拡げるためには、眼をレンズに近づけるしか方法はない。
以上のことから、特許文献1に記載の画像表示装置の場合、レンズアレイ3のレンズ3a、3bの間隔は、瞳孔サイズ以下でなくてはならず、また、広い視野角範囲を実現するためには、レンズアレイ3に眼の位置を近づけなければならない。
したがって、特許文献1に記載の画像表示装置は、表示部(レンズアレイ)が眼のすぐ近くに配置されるヘッドマウントディスプレイのような用途に限定され、表示部を眼から離して配置したいHUDには使用できないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、表示像(虚像)を異なる距離に表示させることができ、特に十分に離れた観察位置から広い視野角範囲で異なる距離の表示像を重ねて観察することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る画像表示装置は、画像を表示する表示デバイスと、第1の光学系と第1の光学系とはパワーが異なる第2の光学系とを含み、第1の光学系と第2の光学系との光軸をずらし、かつ第1の光学系の一部の第1の領域と第2の光学系の一部の第2の領域とを重複させて合体させた多焦点光学系であって、表示デバイスに表示された画像の虚像を表示させる多焦点光学系と、を備え、表示デバイスは、多焦点光学系に含まれる第1の光学系と第2の光学系との光軸がずれた方向に分離した第1の画像と第2の画像とを表示し、第1の光学系の第1の領域及び第2の光学系の第2の領域は、それぞれ複数に分割された第1の分割領域群及び第2の分割領域群からなり、第1の分割領域群の各分割領域と第2の分割領域群の各分割領域とが交互に配列されて合体し、多焦点光学系は、第1の光学系により表示させる第1の画像の第1の虚像の表示領域と、第1の光学系により表示させる第2の画像の第2の虚像の表示領域との少なくとも一部を重複させて表示させる。
本発明の一の態様によれば、それぞれパワーが異なる第1の光学系と第2の光学系との光軸をずらし、第1の光学系の一部の第1の領域と第2の光学系の一部の第2の領域とを重複させて合体させることで多焦点光学系を構成するようにしたため、第1の光学系と第2の光学系との物理的な干渉に制限されることなく、第1の光学系と第2の光学系との光軸のずらしを調整することができ、かつ第1の光学系と第2の光学系のそれぞれの開口サイズを飛躍的に大きく確保することができる。
これにより、表示デバイスに分離して表示される第1の画像及び第2の画像に対応する第1の虚像及び第2の虚像を、多焦点光学系から十分に離れた観察位置からであっても広い視野角範囲で同時に観察することができる。また、第1の虚像の表示領域と第2の虚像の表示領域との少なくとも一部を重複させて表示させるため、それぞれパワーが異なる第1の光学系と第2の光学系により表示される、第1の虚像及び第2の虚像の位置(距離)を変えて表示させることができ、かつ視線を移動させることなく第1の虚像及び第2の虚像を同時に観察することができる。
本発明の他の態様に係る画像表示装置において、第1の光学系と第2の光学系との光軸ずらしは、第1の光学系と第2の光学系とを相対的に変位させ、変位に応じて第1の光学系の光軸と第2の光学系の光軸とをずらしたものであることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、第1の光学系と第2の光学系との光軸ずらしは、第1の分割領域群に対応する第1のプリズム群と、第1の分割領域群に対応する第2のプリズム群であって、第1のプリズム群とは頂角が異なる第2のプリズム群とにより行われることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系は、それぞれ第1の凸レンズ及び第2の凸レンズであり、第1のプリズム群及び第2のプリズム群は、それぞれ第1の凸レンズの第1の分割領域群及び第2の凸レンズの第2の分割領域群に一体化されていることが好ましい。これにより、シンプルな多焦点光学系にて、それぞれパワーが異なる第1の光学系と第2の光学系と、第1の光学系と第2の光学系との光軸のずらしを実現することができ、多焦点光学系を精密樹脂成型で製作することができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、第1の光学系と第2の光学系との光軸ずらしは、複屈折光学系により行われることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系は、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡であり、第1の光学系と第2の光学系との光軸ずらしは、第1の分割領域群に対応する第1のミラー群と、第2の分割領域群に対応する第2のミラー群であって、第1のミラー群とは角度が異なる第2のミラー群とにより行われることが好ましい。これにより、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系の開口サイズを容易に大きくすることができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、第1のミラー群及び第2のミラー群は、それぞれ第1の凹面鏡の第1の分割領域群及び第2の凹面鏡の第2の分割領域群の面と一体化されていることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系は、それぞれ第1の凸レンズ及び第2の凸レンズであり、表示デバイスは、第1の凸レンズ及び第2の凸レンズに対して第1の凸レンズ及び第2の凸レンズの各焦点距離よりも近い位置に配置される。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系は、それぞれ第1の凸レンズ及び第2の凸レンズであり、表示デバイスは、第1の画像及び第2の画像を示す画像光を第1の凸レンズ及び第2の凸レンズに出射し、第1の凸レンズ及び第2の凸レンズを透過した画像光を、第1の虚像及び第2の虚像として観察者側に反射させる反射面を有することが好ましい。反射面で反射した第1の凸レンズ及び第2の凸レンズを透過した画像光を、第1の虚像及び第2の虚像として同時に観察することができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、第1の凸レンズ及び第2の凸レンズは、それぞれフレネルレンズであることが好ましい。多焦点光学系の厚みを薄くすることができ、また、パワーの異なる第1の光学系と第2の光学系との合体時の段差を少なくすることができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系は、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡であり、表示デバイスは、第1の画像及び第2の画像を示す画像光を第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡に出射し、第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡により反射された画像光を、第1の虚像及び第2の虚像として観察者側に反射させる反射面を有することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、反射面は、乗り物のフロントガラスに設けられたコンバイナであることが好ましい。これにより、コンバイナで反射した画像光を、第1の虚像及び第2の虚像として観察することができるとともに、フロントガラスのコンバイナを通じて現実の物体を観察することができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系及び第2の光学系は、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡であり、表示デバイスは、第1の画像及び第2の画像を示す画像光を第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡に出射し、第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡は、それぞれフレネルミラー型の凹面鏡であって、第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡により反射された画像光を、第1の虚像及び第2の虚像として観察者側に反射させることが好ましい。多焦点光学系をフレネルミラー型の凹面鏡とすることで、多焦点光学系の厚みを薄くすることができ、また、パワーの異なる第1の凹面鏡と第2の凹面鏡との合体時の段差を少なくすることができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、フレネルミラー型の凹面鏡は、乗り物のフロントガラスに設けられたフレネル型コンバイナであることが好ましい。これにより、フレネル型コンバイナで反射した画像光を、第1の虚像及び第2の虚像として観察することができるとともに、フロントガラスのフレネル型コンバイナを通じて現実の物体を観察することができる。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、第1の分割領域群及び第2の分割領域群は、それぞれ短冊状、チェッカーパターン状、同心円状、又は鱗状に分割された複数の分割領域であることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像表示装置において、多焦点光学系の第1の光学系は、表示デバイスに表示される第1の画像の第1の虚像を第1の距離に表示させ、多焦点光学系の第2の光学系は、表示デバイスに表示される第2の画像の第2の虚像を、第1の距離とは距離が異なる第2の距離に表示させることが好ましい。
本発明によれば、多焦点光学系により表示デバイスの異なる領域に表示される画像の虚像を異なる距離に表示させることができ、かつ異なる距離に表示される虚像を重ねて表示させることができる。また、多焦点光学系は、それぞれパワーが異なる第1の光学系と第2の光学系との光軸をずらし、第1の光学系の一部の第1の領域と第2の光学系の一部の第2の領域とが重複して合体する構成であるため、第1の光学系と第2の光学系との物理的な干渉に制限されることなく、第1の光学系と第2の光学系との光軸のずらしを調整することができ、かつ第1の光学系と第2の光学系のそれぞれの開口サイズを飛躍的に大きく確保することができる。
本発明に係る画像表示装置の概略構成を示す図 図1に示した画像表示装置の表示デバイスにより表示される第1の画像が、多焦点光学系を構成する第1の光学系を通じて第1の虚像として観察される様子を示す図 図1に示した画像表示装置の表示デバイスにより表示される第2の画像が、多焦点光学系を構成する第2の光学系を通じて第2の虚像として観察される様子を示す図 第1の実施形態の多焦点光学系を示す図 第1の光学系の第1の領域と第2の光学系の第2の領域とが重複して合体する様子を概念的に示す図 第1の光学系及び第2の光学系の第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域が、ストライプ状(短冊状)に分割されていることを示す図 第1の光学系及び第2の光学系の第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域が、チェッカーパターン状(市松状)に分割されていることを示す図 第1の光学系及び第2の光学系の第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域が、同心円状に分割されていることを示す図 第1の光学系及び第2の光学系の第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域が、鱗状に分割されていることを示す図 第3の実施形態の多焦点光学系を示す図 図1に示した多焦点光学系として、第3の実施形態の多焦点光学系を採用した場合の画像表示装置の概略構成を示す図 本発明に係る画像表示装置の第2の実施形態を示す構成図 第1の光学系と第2の光学系の光軸をずらさずに合体させた多焦点光学系を示す図 第1の光学系と第2の光学系とを矢印で示す方向に相対的に移動させ、両光学系の「光軸ずらし」を行う第1の方法を示す図 プリズムを使用して光軸をずらす方法を示す図 ミラーを使用して光軸をずらす方法を示す図 ランダム偏光から特定の方向(常光線又は異常光線)の直線偏光を取り出す偏光子(偏光プリズム)を示す図 多焦点光学系の他の実施形態のバリエーションを説明するために用いた図 第8の実施形態の多焦点光学系を示す図 本発明に係る画像表示装置の第3の実施形態を示す構成図 本発明に係る画像表示装置の第4の実施形態を示す構成図 第1の虚像と第2の虚像との重なり具合の他の例を示す図 従来の画像表示装置の課題を説明するために用いた図 従来の画像表示装置の課題を説明するために用いた他の図
以下、添付図面に従って本発明に係る画像表示装置の好ましい実施形態について説明する。
[画像表示装置の概略構成]
図1は、本発明に係る画像表示装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、画像表示装置100は、主として表示デバイス10と、多焦点光学系20とから構成されている。
表示デバイス10は、近距離用の第1の画像10aと遠距離用の第2の画像10bとを表示する。表示デバイス10は、図1に示す例では、上下方向(鉛直方向)に分離された2つの表示領域を有し、上側の表示領域に第1の画像10aを表示し、下側の表示領域に第2の画像10bを表示している。尚、第1の画像10aは、「止まれ」を示す道路標識を示し、第2の画像10bは、「一方通行」を示す道路標識を示している。
多焦点光学系20は、パワーが異なる第1の光学系21と、第2の光学系22とが合体して構成されている。また、第1の光学系21の光軸L1と第2の光学系22の光軸L2とは、上下方向に間隔Dだけ光軸がずれている。
図1に示す第1の光学系21は両凸レンズ(第1の凸レンズ)であり、第2の光学系22は、第1の光学系21よりもパワーの強い両凸レンズ(第2の凸レンズ)である。尚、多焦点光学系20の詳細な構成については後述する。
表示デバイス10は、多焦点光学系20を構成する第1の光学系21及び第2の光学系22に対して、第1の光学系21及び第2の光学系22の各焦点距離よりも近い位置に配置されている。
これにより、表示デバイス10により表示される近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bは、観察者からはそれぞれ距離が異なる位置(第1の距離、第2の距離)に表示される第1の虚像30a及び遠距離用の第2の虚像30bとして観察される。
また、表示デバイス10上では、第1の画像10aと第2の画像10bとは異なる表示領域に表示されるが、第1の画像10aの第1の虚像30aと第2の画像10bの第2の虚像30bとは、第1の光学系21と第2の光学系22との光軸ずれにより、互いに重複するように表示される。したがって、観察者は、第1の虚像30aと第2の虚像30bを、同一の視線上で観察することができる。
図2は、表示デバイス10により表示される第1の画像10aが、多焦点光学系20を構成する第1の光学系21を通じて第1の虚像30aとして観察される様子を示す図であり、図3は、表示デバイス10により表示される第2の画像10bが、多焦点光学系20を構成する第2の光学系22を通じて第2の虚像30bとして観察される様子を示す図である。
図4は、第1の実施形態の多焦点光学系20を示す図である。
図4に示すように第1の光学系21と第2の光学系22とは、それぞれの光軸L1,L2が間隔Dだけずれ、第1の光学系21の一部の第1の領域24aと第2の光学系22の一部の第2の領域24bとが重複して合体し、多焦点光学系20が構成される。
図5は、第1の光学系21の第1の領域24aと第2の光学系22の第2の領域24bとが重複して合体する様子を概念的に示す図である。
図5に示すように、互いに重複している第1の光学系21の第1の領域24a及び第2の光学系22の第2の領域24bは、それぞれ複数に分割された第1の分割領域群及び第2の分割領域群からなり、第1の分割領域群の各分割領域と第2の分割領域群の各分割領域とが交互に配列されて合体し、これにより第1の実施形態の多焦点光学系20が構成される。
多焦点光学系は、第1の実施形態の多焦点光学系20に代えて、レンズの厚みを減らした鋸歯状の断面を有するフレネルレンズで構成した第2の実施形態の多焦点光学系20−1とすることができる。フレネルレンズで多焦点光学系を構成することで、多焦点光学系の厚みを薄くすることができ、多焦点光学系の軽量化を図ることができ、また、パワーの異なる第1の光学系21と第2の光学系22との段差を少なくすることができる。
図6から図9は、それぞれ第1の光学系21及び第2の光学系22の複数に分割された第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域の形状の実施形態を示す図である。
即ち、図6から図9に示す各分割領域の形状は、それぞれストライプ状(短冊状)、チェッカーパターン状(市松状)、同心円状、及び鱗状である。尚、分割領域の形状は、図6から図9に示した各実施形態に限らず、種々の形状にすることができる。また、第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域は、各分割領域の境界が視認できない程度に微細であることが好ましい。
図10は、第3の実施形態の多焦点光学系を示す図である。
図10に示す多焦点光学系20−2は、パワーが異なる第1の光学系21と第2の光学系22の光軸L1,L2をずらし、第1の光学系21及び第2の光学系22の複数に分割された第1の分割領域群及び第2の分割領域群の各分割領域のパワーを、一方の面に集約したフレネルレンズ状に構成されたものであり、他方の面は平面となっている。
第3の実施形態の多焦点光学系20−2は、両面がフレネルレンズ状になっている第2の実施形態の多焦点光学系20−1(図5)と比べて形状がシンプルであり、例えば、精密樹脂成型等で製作する場合に低コストで製作することができる。
図11は、図1に示した多焦点光学系20として、第3の実施形態の多焦点光学系20−2(図10)を採用した場合の画像表示装置の概略構成を示す図である。尚、多焦点光学系20−2は、多焦点光学系20と同じ機能を有するため、その詳細な説明は省略する。
図12は、本発明に係る画像表示装置の第2の実施形態を示す構成図である。
図12に示す画像表示装置100−1は、乗り物(例えば、自動車)の運転席に設置され、画像表示装置100−1の本体部分と、自動車のフロントガラス40に設けられたコンバイナ42とから構成された、ヘッドアップディスプレイである。
画像表示装置100−1の本体部分には、図11に示した表示デバイス10及び多焦点光学系20−2の他に、表示制御部12が設けられている。
表示デバイス10は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、又は無機ELディスプレイ等であり、外界が明るくても視認できるように発光強度の大きいものが好ましい。
表示制御部12は、図1に示したように表示デバイス10に表示させる画像(第1の画像10a、第2の画像10b)の表示を制御する部分であり、本例では、近距離の第1の画像10aを表示デバイス10の上側に表示させ、遠距離用の第2の画像10bを表示デバイス10の上側に表示させる。
表示制御部12は、例えば、カーナビゲーションシステム(図示せず)から自動車の現在位置に基づいて必要な情報を取得し、例えば、自動車の現在位置から進行方向の近い位置に道路標識が存在する場合には、その道路標識を示す近距離用の第1の画像10aを取得し、自動車の現在位置から進行方向の遠い位置に道路標識が存在する場合には、その道路標識を示す遠距離用の第2の画像10bを取得する。表示制御部12は、取得した第1の画像10aを表示デバイス10の上側に表示させ、第2の画像10bを表示デバイス10の下側に表示させる。
尚、自動車は走行しているため、自動車の現在位置から進行方向の遠い位置の道路標識は近い位置の道路標識に変化する。したがって、遠い位置の道路標識として表示されていた遠距離用の第2の画像10bは、自動車の現在位置から所定の距離(閾値)以内に近づくと、近距離用の第1の画像10aに切り替えられ、表示デバイス10の下側の表示領域から上側に表示領域に表示位置が切り替えられる。
また、表示制御部12は、自動車の現在位置から近い位置又は遠い位置に道路標識が存在しない場合には、いずれか一方の道路標識をその距離に応じて表示デバイス10の上側の表示領域又は下側に表示領域に表示する。
本例の表示制御部12は、自動車の現在位置から近い位置の道路標識及び遠い位置の道路標識を、それぞれ表示デバイス10の上側の表示領域及び下側に表示領域に表示するが、近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bとして表示デバイス10に表示させる画像は、上記の実施形態に限らず、種々の形態が考えられる。例えば、自動車のスピードメータ等の計器類の情報を近距離用の第1の画像10aとして表示デバイス10の上側の表示領域に表示させ、前方の道路標識を示す画像を遠距離用の第2の画像10bとして表示デバイス10の下側の表示領域に表示させるようにしてもよい。
表示デバイス10に表示された近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bを示す画像光は、多焦点光学系20−2を介して投射され、フロントガラス40に設けられたコンバイナ42の反射面により観察者側に反射される。
これにより、観察者は、フロントガラス40を挟んで観察者とは反対側(フロントガラス40の前方側)に、表示デバイス10に表示された第1の画像10a及び第2の画像10bにそれぞれ対応する第1の虚像30a及び第2の虚像30bを見ることができる。このとき、多焦点光学系20−2により第1の虚像30aは近くに見え、第2の虚像30bは遠くに見える。これにより、近距離用の第1の画像10a(例えば、近距離の道路標識)に対応する第1の虚像30aは近くに見え、遠距離用の第2の画像10b(例えば、遠距離の道路標識)に対応する第2の虚像30bは遠くに見え、現実の道路標識と違和感がないように見ることができる。
また、表示デバイス10の上側の表示領域及び下側に表示領域に表示された第1の画像10a及び第2の画像10bは、多焦点光学系20−2により第1の虚像30a及び第2の虚像30bとして、それぞれ視野中心に(重なって)見える。これにより、観察者は、視線を移動させることなく第1の虚像30a及び第2の虚像30bを見ることができる。
更に、コンバイナ42は、フロントガラス40の前方から入射する光を透過させるため、観察者は、外界も同時に観察することができる。
[多焦点光学系の他の実施形態]
次に、図13から図18を使用して、多焦点光学系の他の実施形態について説明する。
図13は、第1の光学系21と第2の光学系22の光軸をずらさずに合体させた多焦点光学系を示す図である。
図13に示す第4の実施形態の多焦点光学系20−3は、両凸レンズからなる第1の光学系21に対応する第1の分割領域群の各分割領域と、両凸レンズからなる第2の光学系22に対応する第2の分割領域群の各分割領域とが交互に配列された合体して構成されている。
図13に示す第5の実施形態の多焦点光学系20−4は、第4の実施形態の多焦点光学系20−3のレンズの厚みを減らしたフレネルレンズで構成されたものである。
多焦点光学系20−3、20−4は、図5に示した多焦点光学系20、20−1とは、それぞれ光軸がずれていない点で相違する。
一方、第1の光学系21と第2の光学系22との光軸をずらす方法は、以下に示すように種々の方法が考えられる。
図14は、第1の光学系21と第2の光学系22とを矢印で示す方向に相対的に変位させ、両光学系の「光軸ずらし」を行う第1の方法を示す図である。この第1の方法は、図5で説明したように多焦点光学系20、20−1を作成する場合に適用される方法である。
図15は、プリズム44を使用して光軸をずらす方法を示す図である。入射角θでプリズム44に入射する光は、入射角θに対して角度αで出射する。この角度αは、プリズム44の頂角Aに応じて変化する。したがって、図18に示す合成プリズム46により第1の光学系21と第2の光学系との光軸をずらすことができる。この合成プリズム46は、第1の光学系21の第1の分割領域群に対応する第1のプリズム群と、第2の光学系22の第2の分割領域群に対応する第2のプリズム群であって、第1のプリズム群とは頂角が異なる第2のプリズム群とが一体化されたものである。
図16は、ミラー50を使用して光軸をずらす方法を示す図である。ミラー50の傾き角度を調整することで、入射光の反射方向を調整することができる。したがって、図18に示す合成ミラー52により第1の光学系21と第2の光学系との光軸をずらすことができる。この合成ミラー52は、第1の光学系21の第1の分割領域群に対応する第1のミラー群と、第2の光学系22の第2の分割領域群に対応する第2のミラー群であって、第1のミラー群とは角度が異なる第2のミラー群とが一体化されたものである。
図17は、ランダム偏光から特定の方向(常光線又は異常光線)の直線偏光を取り出す偏光子(偏光プリズム)60aを示す図である。尚、偏光プリズム60aには、方解石等の複屈折材が使用される。常光線と異常光線をそれぞれ取り出す2種類の偏光プリズム60a(偏光プリズム60b)を、第1の光学系21の第1の分割領域群と第2の光学系22の第2の分割領域群とにそれぞれ対応付けて配置し一体化した偏光プリズム群62(図18)を作成する。偏光プリズム群62の後段に、複屈折を利用した偏光分離用の偏光プリズム64(図18)を配置することで、常光線と異常光線との屈折率の差により常光線と異常光線とを分離する。
したがって、偏光プリズム群62及び偏光プリズム64により構成された複屈折光学系60により、第1の光学系21と第2の光学系との光軸をずらすことができる。
また、図18には、図12に示した第5の実施形態の多焦点光学系20−4の他に、第6の実施形態の多焦点光学系20−5及び第7の実施形態の多焦点光学系20−6が示されている。
第6の実施形態の多焦点光学系20−5は、図10に示した第3の実施形態の多焦点光学系20−2と比較すると、光軸がずれていない点で相違する。
第7の実施形態の多焦点光学系20−6は、主として第1の光学系21及び第2の光学系が、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡で構成されている点で、第6の実施形態の多焦点光学系20−5とは相違する。
第7の実施形態の多焦点光学系20−6の第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡は、それぞれ第1の光学系21(第1の凹面鏡)の第1の分割領域群に対応する第1のミラー群と、第2の光学系22(第2の凹面鏡)の第2の分割領域群に対応する第2のミラー群とが交互に配列されて合体している。また、多焦点光学系20−6は、フレネルミラー型の凹面鏡である。
図18に示した光軸がずれていない3種類の多焦点光学系20−4、20−5、20−6と、図14から図17を使用して説明した4種類の光軸をずらす方法とを組み合わせることで、12種類の光軸がずれた多焦点光学系を構成することができる。
例えば、第2の実施形態の多焦点光学系20−1(図5)、及び第3の実施形態の多焦点光学系20−2(図10)は、それぞれ多焦点光学系20−4、20−5と、図14で説明した「光軸ずらし」とを組み合わせたものである。
図19に示す第8の実施形態の多焦点光学系20−7は、一方の面が第6の実施形態の多焦点光学系20−5の一方の面と同じであり、他方の面が合成プリズム46(図18)と同じである。即ち、第8の実施形態の多焦点光学系20−7は、第6の実施形態の多焦点光学系20−5と合成プリズム46とを合体して構成されている。
図20は、本発明に係る画像表示装置の第3の実施形態を示す構成図である。尚、図20において、図12に示した第2の実施形態の画像表示装置100−1と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図20に示す第3の実施形態の画像表示装置100−2は、主として表示デバイス11及び多焦点光学系20−8が、画像表示装置100−1と相違する。
表示デバイス11は、表示用光学素子と投影光源とからなるプロジェクタ式の表示デバイスである。表示用光学素子は、例えば、光透過型の液晶パネルで構成され、表示制御部12による制御により、図12に示した表示デバイス10と同様に近距離の第1の画像10aと遠距離用の第2の画像10bとを、上側の表示領域及び下側の表示領域に表示する。具体的には、第1の画像10a及び第2の画像10bに基づいて表示用光学素子の各光学素子の透過率が制御される。尚、表示用光学素子は、光透過型の液晶パネルに限らず、反射型の液晶表示素子、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD:Digital Micromirror Device)等の他の表示用光学素子を適用することができる。
投影光源は、例えば、発光ダイオード、半導体レーザ等で構成され、投影光を表示用光学素子に出射する。投影光源は、平行光を表示用光学素子に投射するものでもよいし、2次元走査光を表示用光学素子に投射するものでもよい。また、表示デバイス11は、投影レンズを備えていてもよい。
表示デバイス11から投射された近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bを示す表示光は、多焦点光学系20−8に入射し、ここで反射する。
多焦点光学系20−8は、図18に示した多焦点光学系20−6が、第1の光学系21と第2の光学系22との相対移動により光軸がずらされたもの、又は合成ミラー52により光軸がずらされたものである。例えば、多焦点光学系20−6の第1のミラー群(第1の光学系21に対応するミラー群)と第2のミラー群(第2の光学系22に対応するミラー群)との光軸のずらしは、第1のミラー群の角度と第2のミラー群との角度を変えることで行うことができる。
表示デバイス11から投射された近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bを示す画像光は、多焦点光学系20−8及びフロントガラス40に設けられたコンバイナ42でそれぞれ反射される。
これにより、観察者は、フロントガラス40を挟んで観察者とは反対側に、表示デバイス11から投射された第1の画像10a及び第2の画像10bにそれぞれ対応する第1の虚像30a及び第2の虚像30bを見ることができる。
図21は、本発明に係る画像表示装置の第4の実施形態を示す構成図である。尚、図21において、図20に示した第3の実施形態の画像表示装置100−2と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図21に示す第4の実施形態の画像表示装置100−3は、第3の実施形態の画像表示装置100−2の多焦点光学系20−8及びコンバイナ42の代わりに、第10の実施形態の多焦点光学系20−9が使用されている点で、画像表示装置100−2と相違する。
第10の実施形態の多焦点光学系20−9は、フレネル型コンバイナであり、フロントガラス40に設けられている。多焦点光学系20−9は、フロントガラス40の内部に組み込んでもよいし、フロントガラス40の内側(運転席側)の表面に設けるようにしてもよい。
多焦点光学系20−9は、第1の光学系21及び第2の光学系22に対応する第1のミラー群及び第2のミラー群(パワーが異なり、かつ光軸がずれている第1、第2のミラー群)を含み、図20に示した多焦点光学系20−8と同等の機能を有するが、これらの第1、第2のミラー群はハーフミラーとなっており、コンバイナとしても機能する。
これにより、表示デバイス11から投射された近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bを示す画像光は、多焦点光学系20−9により観察者側に反射される。
観察者は、フロントガラス40を挟んで観察者とは反対側に、表示デバイス11から投射された第1の画像10a及び第2の画像10bにそれぞれ対応する第1の虚像30a及び第2の虚像30bを見ることができる。また、コンバイナとしても機能する多焦点光学系20−9は、フロントガラス40の前方から入射する光を透過させるため、観察者は、外界も同時に観察することができる。
この第4の実施形態の画像表示装置100−3は、第3の実施形態の画像表示装置100−2よりも本体部分を小型にすることができる。
[その他]
本実施形態の画像表示装置は、表示デバイスの上側の表示領域及び下側に表示領域に表示される第1の画像及び第2の画像を、多焦点光学系により第1の虚像及び第2の虚像として、それぞれ視野中心に重なるように表示するようにしたが、図22に示すように表示デバイス10の上側の表示領域及び下側の表示領域に表示される近距離用の第1の画像10a及び遠距離用の第2の画像10bに対応する第1の虚像及び第2の虚像の一部が重なるように表示するようにしてもよい。
また、表示デバイスに表示される近距離用の第1の画像及び遠距離用の第2の画像は、上下方向の2つの領域に表示する場合に限らず、左右方向の2つの領域に表示するようにしてもよい。この場合、多焦点光学系の第1の光学系と第2の光学系とは、左右方向に光軸がずれるようにする必要がある。
更に、近距離用の第1の画像及び遠距離用の第2の画像の2つの画像に限らず、3つ以上の画像を表示デバイスの異なる領域に表示してもよい。この場合、3つ以上の画像に対応して3つ以上の光学系を一体化して多焦点光学系を構成する必要がある。これにより、遠、中、近等の3つ以上の距離にそれぞれ虚像を形成することができる。
また、本実施形態の画像表示装置は、自動車等の車両の運転席に設置されるヘッドアップディスプレイとして説明したが、航空機、船舶等の他の乗り物の運転席に設置することが可能である。また、コンバイナは、フロントガラスに設けるようにしたが、フロントガラスとは別体のものでもよい。
更に、本実施形態の画像表示装置は、ヘッドマントディスプレイとしても使用可能である。
更にまた、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10,11 表示デバイス
10a 第1の画像
10b 第2の画像
12 表示制御部
20、20−1〜20−9 多焦点光学系
21 第1の光学系
22 第2の光学系
24a 第1の領域
24b 第2の領域
30a 第1の虚像
30b 第2の虚像
40 フロントガラス
42 コンバイナ
44 プリズム
46 合成プリズム
50 ミラー
52 合成ミラー
60 複屈折光学系
60a、60b、64 偏光プリズム
62 偏光プリズム群
100、100−1〜100−3 画像表示装置
L1 光軸
L2 光軸

Claims (16)

  1. 画像を表示する表示デバイスと、
    第1の光学系と前記第1の光学系とはパワーが異なる第2の光学系とを含み、前記第1の光学系と前記第2の光学系との光軸をずらし、かつ前記第1の光学系の一部の第1の領域と前記第2の光学系の一部の第2の領域とを重複させて合体させた多焦点光学系であって、前記表示デバイスに表示された画像の虚像を表示させる多焦点光学系と、を備え、
    前記表示デバイスは、前記多焦点光学系に含まれる前記第1の光学系と前記第2の光学系との光軸がずれた方向に分離した第1の画像と第2の画像とを表示し、
    前記第1の光学系の前記第1の領域及び前記第2の光学系の第2の領域は、それぞれ複数に分割された第1の分割領域群及び第2の分割領域群からなり、前記第1の分割領域群の各分割領域と前記第2の分割領域群の各分割領域とが交互に配列されて合体し、
    前記多焦点光学系は、前記第1の光学系により表示させる前記第1の画像の第1の虚像の表示領域と、前記第1の光学系により表示させる前記第2の画像の第2の虚像の表示領域との少なくとも一部を重複させて表示させる画像表示装置。
  2. 前記第1の光学系と前記第2の光学系との光軸ずらしは、前記第1の光学系と前記第2の光学系とを相対的に変位させ、前記変位に応じて前記第1の光学系の光軸と前記第2の光学系の光軸とをずらしたものである請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1の光学系と前記第2の光学系との光軸ずらしは、前記第1の分割領域群に対応する第1のプリズム群と、前記第1の分割領域群に対応する第2のプリズム群であって、前記第1のプリズム群とは頂角が異なる第2のプリズム群とにより行われる請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、それぞれ第1の凸レンズ及び第2の凸レンズであり、
    前記第1のプリズム群及び前記第2のプリズム群は、それぞれ前記第1の凸レンズの前記第1の分割領域群及び前記第2の凸レンズの前記第2の分割領域群に一体化されている請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1の光学系と前記第2の光学系との光軸ずらしは、複屈折光学系により行われる請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記第1の光学系と前記第2の光学系との光軸ずらしは、前記第1の分割領域群に対応する第1のミラー群と、前記第2の分割領域群に対応する第2のミラー群であって、前記第1のミラー群とは角度が異なる第2のミラー群とにより行われる請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡であり、
    前記第1のミラー群及び前記第2のミラー群は、それぞれ前記第1の凹面鏡の前記第1の分割領域群及び前記第2の凹面鏡の前記第2の分割領域群の面と一体化されている請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、それぞれ第1の凸レンズ及び第2の凸レンズであり、
    前記表示デバイスは、前記第1の凸レンズ及び前記第2の凸レンズに対して前記第1の凸レンズ及び前記第2の凸レンズの各焦点距離よりも近い位置に配置される請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、それぞれ第1の凸レンズ及び第2の凸レンズであり、
    前記表示デバイスは、前記第1の画像及び前記第2の画像を示す画像光を前記第1の凸レンズ及び第2の凸レンズに出射し、
    前記第1の凸レンズ及び第2の凸レンズを透過した前記画像光を、前記第1の虚像及び前記第2の虚像として観察者側に反射させる反射面を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記第1の凸レンズ及び前記第2の凸レンズは、それぞれフレネルレンズである請求項8又は9に記載の画像表示装置。
  11. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡であり、
    前記表示デバイスは、前記第1の画像及び前記第2の画像を示す画像光を前記第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡に出射し、
    前記第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡により反射された前記画像光を、前記第1の虚像及び前記第2の虚像として観察者側に反射させる反射面を有する請求項1、2、6及び7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記反射面は、乗り物のフロントガラスに設けられたコンバイナである請求項9又は11に記載の画像表示装置。
  13. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、それぞれ第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡であり、
    前記表示デバイスは、前記第1の画像及び前記第2の画像を示す画像光を前記第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡に出射し、
    前記第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡は、それぞれフレネルミラー型の凹面鏡であって、前記第1の凹面鏡及び第2の凹面鏡により反射された前記画像光を、前記第1の虚像及び前記第2の虚像として観察者側に反射させる請求項1、2、6及び7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  14. 前記フレネルミラー型の凹面鏡は、乗り物のフロントガラスに設けられたフレネル型コンバイナである請求項13に記載の画像表示装置。
  15. 前記第1の分割領域群及び前記第2の分割領域群は、それぞれ短冊状、チェッカーパターン状、同心円状、又は鱗状に分割された複数の分割領域である請求項1から14のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  16. 前記多焦点光学系の前記第1の光学系は、前記表示デバイスに表示される前記第1の画像の前記第1の虚像を第1の距離に表示させ、前記多焦点光学系の前記第2の光学系は、前記表示デバイスに表示される前記第2の画像の前記第2の虚像を、前記第1の距離とは距離が異なる第2の距離に表示させる請求項1から15のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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