JP2019066611A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置のクリーニングにおいて中間転写ベルトに転移するかぶりトナーを低減する。【解決手段】静電潜像が形成される像担持体と、像担持体帯電電圧を印加する像担持体帯電手段と、像担持体の静電潜像の現像のための現像電圧が印加され、現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、像担持体の現像剤像を中間転写体へ転写する1次転写手段と、中間転写体の現像剤を帯電する帯電部材を有し、現像剤像が1次転写された後、記録材に2次転写される画像形成装置であって、2次転写後の中間転写体上の残留現像剤を帯電部材によって静電的に中間転写体から除去する第1のモードと、帯電部材に印加する電圧の絶対値が第1のモードよりも小さい状態で中間転写体を駆動させる第2のモードと、で動作し、第2のモードにおける現像電圧と像担持体帯電電圧との電位差が、第1のモードの場合と異なる画像形成装置を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置におけるカラー化が進んでいる。カラー画像を形成する装置として、中間転写方式の画像形成装置が知られている。中間転写方式の画像形成装置では、中間転写体(中間転写ベルト)から記録材に現像剤(トナー)像を転写した後に、中間転写体上に転写残トナーが残留する。この中間転写体上の転写残トナー(2次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段により中間転写体上から除去され回収される。
特許文献1には、中間転写体クリーニング手段として、中間転写体上の2次転写残トナーをトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電させる帯電手段を設けることが提案されている。この場合、2次転写残トナーは、トナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電される。帯電されたトナーは、画像形成部の1次転写部において中間転写体から像担持体(感光体ドラム)に逆転写され、最終的に感光体ドラム上のクリーニングブレードによって回収される。
また、特許文献2には、インライン方式の画像形成装置における中間転写体のクリーニング手段が提案されている。特許文献2では、紙詰まり(ジャム)後に中間転写ベルト上に残存したトナーを回収するために、帯電部材に印加する電圧、及び、1次転写部に印加する電圧を、トナーの正規の帯電極性と同極性にしている。
ここで、2次転写されずに、ジャム後に中間転写ベルト上に残存したトナーは、トナーの正規の帯電極性を有しており、かつ、画像形成時の2次転写残トナーに比べ量も多い。そのため、特許文献1のように、帯電手段によってトナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧を印加して回収しようとしても、逆極性、かつ量の多いトナー全てを適正に帯電することは難しく、クリーニング不良が発生する恐れがある。
そこで特許文献2では、上述したように、ジャム後には、帯電部材にトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト上のトナーが極性を維持したまま帯電部材を通過し、1次転写部において感光体ドラムから逆転写され、中間転写ベルト上から適正に除去される。
なお、特許文献2のようなクリーニング手段は、ジャム後だけでなく濃度調整モードの後のクリーニングにも有用である。濃度調整モードは、中間転写体上にテストパッチを形成し、テストパッチの濃度や色度を光学センサによって測定することで、画像形成条件を最適化するモードである。テストパッチは2次転写されずに中間転写ベルト上に残存するため、ジャム後のクリーニングと同様に、帯電部材に印加する電圧、及び1次転写部に印加する電圧を、トナーの正規の帯電極性と同極性にすることで、中間転写ベルト上から適正に除去できる。
特許第3267507号公報 特開2016−004140号公報
しかし、ジャム後や濃度調整モード後に中間転写ベルト上に残存したトナーをクリーニングするときに、帯電手段に印加する電圧、及び1次転写部に印加する電圧をトナーの正規の帯電極性と同極性にする従来の画像形成装置では、次のような課題が存在する。すなわち、中間転写ベルト上のトナーをクリーニングする際に、感光体ドラムや現像部を有する画像形成部から、微量の「かぶり現像剤(かぶりトナー)」が中間転写体上に転移してしまうという課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、画像形成装置のクリーニングにおいて中間転写ベルトに転移するかぶりトナーを低減することにある。
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体を帯電するための像担持体帯電電圧を印加する像担持体帯電手段と、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像するために、現像電圧が印加され、現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
前記像担持体に現像された現像剤像を中間転写体へ1次転写する、1次転写手段と、
前記中間転写体上の現像剤を帯電可能なように前記中間転写体に電圧を印加する帯電部材と、
を有し、
前記現像剤像が、前記1次転写手段によって前記中間転写体に1次転写された後、前記中間転写体から記録材に2次転写されて、前記記録材に画像が形成される画像形成装置であって、
前記現像剤像が前記記録材に2次転写された後の、前記中間転写体上に残留した現像剤を前記帯電部材によって帯電し、静電的に前記中間転写体から除去する第1のモードと、
前記帯電部材に印加する電圧の絶対値が前記第1のモードよりも小さい状態、かつ、前記現像剤担持体と前記像担持体が当接された状態で前記中間転写体を駆動させる第2のモードと、で動作し、
前記第2のモードにおける現像電圧と像担持体帯電電圧との電位差が、前記第1のモードにおける現像電圧と像担持体帯電電圧との電位差と異なる
ことを特徴とする画像形成装置である。
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置のクリーニングにおいて中間転写ベルトに転移するかぶりトナーを低減することができる。
実施例1における中間転写ベルトのクリーニング機構の説明図 実施例1における画像形成装置の概略断面図 実施例1における画像形成部の概略断面図 実施例1における各構成要素に印加する電圧の極性を説明する模式図 実施例1における現像ローラ上のトナーの帯電量および個数分布の模式図 実施例1におけるトナーに作用する力とかぶりトナーの説明図 実施例1におけるVback値が比較的小さな場合の模式図 実施例1におけるVback値が比較的大きな場合の模式図 実施例1におけるVback値とかぶりトナーの関係説明図 実施例1における1次転写部近傍の概略説明図 実施例1におけるVback値とかぶりトナーの関係説明図 実施例1における処理の流れを示すフロー図
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。よって、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
<かぶりトナー>
まず、「かぶり現像剤(かぶりトナー)」について説明する。中間転写ベルト上のトナーをクリーニングする際に、感光体ドラムや現像部を有する画像形成部から、微量の「かぶりトナー」が中間転写体上に転移してしまうことがある。ここでいう「かぶりトナー」とは、感光体ドラム上の静電潜像を形成していない領域に転移してしまうトナーであり、劣化等により、適正な帯電量を有していないという傾向があるトナーでもある。そのため、非画像形成時であり静電潜像を形成していない紙詰まり(ジャム)後や濃度調整モード後のクリーニング中においても、「かぶりトナー」は感光体ドラムに、さらには中間転写ベルトへと転移してしまう。
このように、ジャム後や濃度調整モード後にクリーニングを実行時に中間転写ベルトに転移した「かぶりトナー」は、帯電部材によって帯電されにくく、クリーニング終了後も中間転写ベルト上に残存してしまう場合がある。発明者らの検討により、ベルト上に残存した「かぶりトナー」の量が多いと、その後の画像形成時に、帯電部材でトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電し、1次転写部で回収しようとしても全て回収されない可能性があることが明らかになった。その結果、クリーニング不良が発生するおそれがある。
そもそも「かぶりトナー」は、現像部材で適正に帯電されなかった帯電性の低いトナーであり、中間転写ベルトに設けられた帯電部材でも、帯電することが難しいトナーであると言える。同時に「かぶりトナー」は、現像部材に印加される電圧の若干のばらつきであっても、ベルトに転移する量が大きく変化してしまう傾向にあり、ベルトへの転移量をコントロールすることが難しいトナーでもある。
ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時に「かぶりトナー」を感光体ドラムへ転移させないために、クリーニング時に現像部材を感光体ドラムから機械的に離間させる方法があげられる。しかしながら、離間機構を設けると、コスト上昇を招いてしまう。また、その他の制約によりクリーニング時に現像部材を離間できない場合もある。例えば、感光体ドラムとドラムクリーニングブレードとの摺擦によって発生する微小振動による異音(ブレード鳴き)を低減するために、感光体ドラムに対して常に現像ローラ8を当接させる場合である。
また、中間転写ベルト上に残存した「かぶりトナー」によるクリーニング不良を防止するために、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニングが終了した後に、帯電部材にトナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧を印加した状態でベルトを何周も回転させ、「かぶりトナー」を少しずつ帯電し、1次転写部で回収する方法が考えらえる。しかしこの方法では、ジャム処理後や濃度調整モード実行後に次のプリントをスタートするまでの時間であるダウンタイムが長くなってしまうおそれがある。
以上のように、コストやダウンタイムを抑制しつつ、ジャム後などのクリーニング時における「かぶりトナー」起因のクリーニング不良を低減することが課題となっている。
(1)画像形成装置
(構成と機能)
図2を用いて、本発明に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図2は、本実施例における画像形成装置10の概略断面図である。本実施例の画像形成装置10は、電子写真方式を利用したインライン方式、中間転写方式のフルカラープリンタである。本実施例にて、画像形成装置10は、画像形成部を複数有する。すなわち、第1、第2、第3、第4の画像形成ステーション(画像形成部)1a、1b、1c、1dを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部1a、1b、1c、1dはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成するためのものである。これらの4個の画像形成部1a、1b、1c、1dは、一定の間隔をおいて1列に配置されている。
なお、本実施例では、第1〜第4の画像形成部1a〜1dの構成は、使用する現像剤(トナー)の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを示すために図中符号に与えた添え字a、b、c、dは省略して、総括的に説明する。
画像形成部1には、電子写真プロセス手段によりトナー像(現像剤像)が形成される像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体ドラム)2が設置されている。感光体ドラム2の周囲には、電子写真プロセス手段を構成するための部材として、像担持体帯電手段としてのドラム帯電ローラ3、現像手段としての現像装置4、1次転写手段としての1次転写ローラ5、及び感光体ドラムクリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6が設置されている。また、ドラム帯電ローラ3と現像装置4との間の図中下方には、露光手段としての露光装置(レーザースキャナ装置)7が設置されている。
また、各画像形成部1a〜1dの感光体ドラム2a〜2dの全てに対向するように、無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト20が配置されている。中間転写ベルト20は、複数の支持部材としての駆動ローラ21、クリーニング対向ローラ22、2次転写対向ローラ23に掛け回されて、矢印R3方向に回動している。中間転写ベルト20の内周面側において、各画像形成部1a〜1dの各感光体ドラム2a〜2dに対応して1次転写ローラ5a〜5dが配置されている。また、中間転写ベルト20の外周面側において、2次転写対向ローラ23に対向する位置には、2次転写手段としての2次転写ローラ24が配置されている。
本実施例における感光体ドラム2は、負帯電性のOPC(有機光導電体)感光体であり、アルミニウムのドラム基体上に感光層を有している。感光体ドラム2は、駆動装置(図示せず)によって、矢印R1方向(時計回り)に所定の周速度(表面移動速度)で回転駆動される。本実施例では、この感光体ドラム2の周速度が、画像形成装置10のプロセススピードに相当する。
ドラム帯電ローラ3は、感光体ドラム2に所定の圧接力で接触しており、帯電電圧印加手段としての帯電電圧電源(図示せず)から所定の帯電電圧が印加され、感光体ドラム2の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施例では、感光体ドラム2は、ドラム帯電ローラ3により負極性に帯電させられる。
露光装置7は、感光体ドラム2の表面を露光することにより、ドラム帯電ローラ3で帯電された感光体ドラム2の表面に画像情報に応じた静電潜像(静電像)を形成する。即ち、露光装置7において、ホストコンピュータ(図示せず)から入力される画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー光がレーザー出力部から出力され、このレーザー光が反射ミラーを介して感光体ドラム2の表面に照射される。
本実施例における現像装置4は、現像方式として接触現像方式を用いている。現像ローラ8(8a、8b、8c、8d)は、現像剤を担持搬送する現像剤担持体としての役割を有する。現像ローラ上に薄層状に担持されたトナーは、駆動手段(図示せず)により現像ローラ8が回転駆動されることで、感光体ドラム2との対向部(現像部)に搬送される。そして、現像ローラ8に現像電圧印加手段としての現像電圧電源(図示せず)から現像電圧が印加されることにより、感光体ドラム2上に形成された静電潜像がトナー像として現像される。現像装置4の構成、及び動作の詳細については後述する。
本実施例では、静電潜像は、反転現像方式で現像される。即ち、感光体ドラム2の帯電極性と同極性に帯電したトナーを、一様に帯電させられた感光体ドラム2上の、露光により電荷が減衰した部分(露光部)に付着させることによって、感光体ドラム2上の静電潜像をトナー像として現像する。本実施例では、トナーの正規の帯電極性は負極性であり、トナー像を形成するトナーは主として負極性の電荷を有している。
各現像装置4a、4b、4c、4dには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーが収納されている。フルカラー画像形成モードでは、4個の現像装置4の全ての現像ローラ8が感光体ドラム2に当接する。そして、モノカラー(単色)画像形成モードでは、画像を形成する画像形成部以外の現像装置4の現像ローラ8は感光体ドラム2から離間するように構成されている。これは、現像ローラ8とトナーの劣化、消耗を防止するためである。
本実施例では、トナー像を担持する第2の像担持体としての中間転写ベルト20として、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂を用いた。中間転写ベルト20の表面抵抗率は5.0×1011Ω/□であり、体積抵抗率は8.0×1011Ωcmである。
その他、中間転写ベルト20としては、PVDF(弗化ビニリデン樹脂)、ETFE(四弗化エチレン−エチレン共重合樹脂)、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネートなどの樹脂を無端ベルト状に構成したものを用いることができる。或いは、中間転写ベルト20としては、例えばEPDMなどのゴム基層の上に、例えばウレタンゴムにPTFEなど弗素樹脂を分散したものを被覆して無端ベルト状に構成したものを用いることができる。
駆動ローラ21が図示矢印R2方向(反時計回り)に回転駆動されることによって、中間転写ベルト20は、図示矢印R3方向(反時計回り)に、感光体ドラム2の周速度と略等速、即ち、所定プロセススピードにて周回移動(回転)する。
1次転写ローラ5は、例えばスポンジゴムなどの弾性部材で構成される。本実施例では1次転写ローラとして、直径6mmのニッケルメッキ鋼棒上に、NBRヒドリンゴムを肉厚4mmで被覆したものを用いた。1次転写ローラ5の電気抵抗値は、1次転写ローラをアルミシリンダ上に、9.8Nの力で押圧し、50mm/secで回転させた状態で100Vを印加した場合において1.0×10Ωである。
また、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト20を介して感光体ドラム2に当接し、中間転写ベルト20と感光体ドラム2との接触部に1次転写ニップ部(1次転写部)を形成する。そして、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト20の移動に従動して回転する。
1次転写ローラ5には、1次転写電圧印加手段としての1次転写電圧電源40が接続されており、この1次転写電圧電源40から1次転写ローラ5に1次転写電圧が印加される。1次転写電圧電源は正負の極性の電圧を選択し印加できる。感光体ドラム2上に形成さ
れたトナー像は、トナーの正規の帯電極性(負極性)とは逆極性の1次転写電圧が印加された1次転写ローラ5により、回転している中間転写ベルト20上に転写(1次転写)される。
2次転写ローラ24は、例えば、スポンジゴムなどの弾性部材で構成される。本実施例では2次転写ローラとして、直径6mmのニッケルメッキ鋼棒上に、NBRヒドリンゴムを肉厚6mmで被覆したものを用いた。2次転写ローラ24の電気抵抗値は、2次転写ローラをアルミシリンダ上に、9.8Nの力で押圧し、50mm/secで回転させた状態で1000Vを印加した場合において3.0×10Ωである。
2次転写ローラ24は、中間転写ベルト20を介して2次転写対向ローラ23と当接して、接触部に2次転写ニップ部(2次転写部)形成する。2次転写ローラ24は、中間転写ベルト、若しくは、中間転写ベルト及び記録材である用紙Pの移動に従動して回転する。2次転写ローラ24には、2次転写電圧印加手段としての2次転写電圧電源44が接続されており、この2次転写電圧電源から2次転写ローラに2次転写電圧が印加される。2次転写電圧電源は正負の極性の電圧を選択し印加できる。
中間転写ベルト20上に形成されたトナー像は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の2次転写電圧が印加された2次転写ローラ24により、2次転写ニップ部に搬送されてきた用紙P上に転写(2次転写)される。
中間転写ベルト20の外側で、2次転写部下流には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置30が設置されている。ベルトクリーニング装置30の構成、及び動作の詳細については後述する。
2次転写部よりも用紙Pの搬送方向において上流側には、用紙供給手段を構成するレジストローラ13、搬送ローラ15、及び給紙ローラ14が設置されている。
また、2次転写部よりも用紙Pの搬送方向において下流側には、定着手段としての定着装置12が設置されている。定着装置12は、熱源を備えた定着ローラ12Aと、定着ローラ12Aに圧接する加圧ローラ12Bと、を有する。
制御部400は、不図示の制御線等により画像形成装置の各構成要素と接続されており、各構成要素の動作の開始/終了や、電圧/電流設定、情報の送受信などを制御することで、画像形成装置を動作させる。制御部400は、例えば情報処理回路やメモリなどの演算資源によって実現できる。制御部400は、画像形成装置の外部に存在しても構わない。
(画像形成動作)
次に、本実施例の画像形成装置10による画像形成動作について、フルカラー画像形成モードを例として説明する。
先ず、各画像形成部1a〜1dの感光体ドラム2a〜2d上に、各色のトナー像が電子写真プロセスによってそれぞれ形成される。即ち、画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各感光体ドラム2a〜2dは、それぞれドラム帯電ローラ3a〜3dによって一様に帯電される。以降、装置の各構成要素の動作の開始および終了、動作信号の発生や、電圧や電流制御は、制御部400や、それに制御される回路などが行う。
そして、各露光装置7a〜7dは、入力される色分解されたカラー画像信号を、レーザー出力部にて光信号にそれぞれ変換する。そして、各露光装置7a〜7dは、変換された
光信号であるレーザー光により、一様に帯電した各感光体ドラム2a〜2d上をそれぞれ走査露光して、各感光体ドラム2a〜2d上に静電潜像を形成する。
第1の画像形成部1aでは、現像装置4aからイエロー色のトナーが感光体ドラム2aの表面の電位に応じて静電吸着させられることで、トナー像として現像される。
以下に図3を用いて、現像装置4の構成について詳細に説明する。図3は、感光体ドラム2の長手方向(回転軸線方向)から見た本実施例の画像形成部1の概略断面図である。
現像装置4は、現像ローラ8、現像ブレード81、トナー供給ローラ82、トナー100、及びトナーを格納するトナー収容室85からなる。トナー100は、正規の極性として負極性に帯電し、粒径が7μmである非磁性球形トナーを用いた。またトナーの表面には、トナー外添剤として粒径20nmのシリカ粒子(外添粒子)が添加されている。
現像ブレード81は現像ローラ8にカウンタで当接しており、トナー供給ローラ82によって供給されたトナーのコート量規制及び電荷付与を行っている。現像ブレードは薄い板状部材からなり、薄板のバネ弾性を利用して当接圧力を形成し、その表面がトナー及び現像ローラに接触当接される。
本実施例では、現像ブレード81として、厚さ0.1mmの板バネ状のSUS製の薄板に半導電性樹脂をコーティングしたものを用い、薄板のバネ弾性を利用して当接圧力を形成し、その表面がトナー及び現像ローラに当接される。なお、現像ブレードとしてはこの限りではなく、SUSの代わりにリン青銅やアルミニウム等の金属薄板を用いても良い。また、半導電性樹脂の代わりに、半導電性ゴムを用いたり、表面にコーティングを施していない金属薄板そのものを用いたりしても良い。
本実施例において、現像ブレード81にブレード電圧電源91から所定電圧を印加している。トナーは現像ブレードと現像ローラ間の放電、及び現像ブレードと現像ローラとの摺擦による摩擦帯電により、マイナス電荷を付与されると同時に層厚規制される。本実施例において、画像形成中では現像ローラの電位に対する現像ブレードの電位差がΔV=−100Vとなるように、ブレード電圧電源からトナー供給ローラに対し直流電圧が印加されている。
トナー供給ローラ82は、現像ローラ8の周面上に所定のニップ部を形成して配設されており、矢印R5方向(反時計方向)に回転する。トナー供給ローラは導電性芯金の外周に発泡体を形成した弾性スポンジローラである。トナー供給ローラと現像ローラは所定の侵入量を持って接触している。両者は接触部において互いに逆方向に移動するよう回転している。この動作により、トナー供給ローラによる現像ローラへのトナー供給、及び、現像残として残った現像ローラ上のトナーの剥ぎ取りが行われる。その際、トナー供給ローラに対して現像ローラとの電位差を調整することにより、現像ローラへのトナー供給量を調整できる。本実施例では、トナー供給ローラの電位に対して現像ローラの電位がΔV=+50Vとなるように、トナー供給電圧電源92からトナー供給ローラに対し直流電圧が印加されている。
トナー収容室85内にはトナー撹拌部材83が設けられている。トナー撹拌部材83は、トナー収容室内に収納されたトナーを攪拌すると共に、トナー供給ローラの上部に向けて図中矢印G方向にトナーを搬送するためのものでもある。尚、本実施例においては、現像ローラ8、トナー供給ローラ82は、共に外径φ20であり、トナー供給ローラの現像ローラへの侵入量を1.5mmに設定した。
現像ローラ8と感光体ドラム2とは、対向部(接触部)において互いの表面が同一方向
(本実施例では図3中の矢印R1とR4)に移動するようにそれぞれ回転する。
本実施例では、現像電圧電源90から現像ローラ8に感光体ドラム2の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性の直流電圧が印加される。感光体ドラム2に接触(摺動接触)する現像部において、現像ローラ8と感光体ドラム2との電位差から、マイナスに帯電したトナーが静電潜像部にのみ転移して静電潜像を顕像化する。
感光体ドラム2a上に現像されたイエロー色のトナー像は、1次転写ニップ部においてトナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の1次転写電圧が印加された1次転写ローラ5aにより、回転している中間転写ベルト20上に1次転写される。イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト20は、第2の画像形成部1b側に移動する。
第2の画像形成部1bにおいても、第1の画像形成部1aと同様にして、感光体ドラム2b上にマゼンタ色のトナー像が形成される。そして、このマゼンタ色のトナー像が、1次転写ニップ部において中間転写ベルト20上のイエロー色のトナー像の上に重ね合わせて1次転写される。
第3、第4の画像形成部1c、1dにおいても同様にして、中間転写ベルト20上のイエロー、マゼンタの各色のトナー像の上に、1次転写ニップ部においてシアン、ブラックの各色のトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト20上に、各色のトナー像が各1次転写ニップ部において順次重ね合わせて1次転写された複数色のトナー像から成る多重トナー像が形成される。
中間転写ベルト20上のトナー像の先端が2次転写部に移動するタイミングに合わせて、給紙ローラ14によって繰り出された用紙が、搬送ローラ15、及びレジストローラ13により2次転写部に搬送される。そして、2次転写部において、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の2次転写電圧が印加された2次転写ローラ24により、中間転写ベルト20上の多重トナー像が用紙Pに一括して2次転写される。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、定着装置12に搬送される。トナー像を担持した用紙Pは、定着装置12内に設置された定着ローラ12Aと加圧ローラ12Bとの間の定着ニップ部で加熱及び加圧される。これにより、用紙Pの表面にトナー像が熱定着(溶融定着)され、用紙P上にフルカラー画像が形成される。その後、用紙Pが画像形成装置10の外部に排出されて、一連の画像形成動作が終了する。
1次転写工程後に感光体ドラム2上に残留しているトナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーニング装置6によって感光体ドラム2上から除去されて回収される。ドラムクリーニング装置6は、クリーニング部材としてのウレタンゴム等の弾性体で形成された板状部材であるドラムクリーニングブレード61と、ドラムクリーニングブレードによって感光体ドラム2上から掻き取られたトナーを収納する回収トナー容器を有する。
また、2次転写工程後に中間転写ベルト20上に残ったトナー(2次転写残トナー)は、以下詳しく説明するようにして、ベルトクリーニング装置30によって一様に正極性に帯電された後、1次転写部で感光体ドラム2上に逆転写されることで、中間転写ベルト20上から除去され回収される。
(2)画像形成時のベルトクリーニング機構
本実施例における第1のモードである画像形成時のベルトクリーニング機構について図1を用いて詳細に説明する。第1のモードは原則、画像形成と同時に行われる。図1はベルトクリーニング部材30の構成を示す概略図である。本実施例では、2次転写残トナーの帯電部材として帯電ローラ32を有する。帯電ローラ32は2次転写部よりも中間転写
ベルト20の移動方向(回転方向)において下流側、1次転写部よりも上流側に位置する。
本実施例における帯電ローラ32としては、直径6mmのニッケルメッキ鋼棒上に、カーボンが分散されたEPDMゴムからなるソリッド弾性体を肉厚5mmで被覆したものを用いた。帯電ローラ32の電気抵抗値は、帯電ローラをアルミシリンダ上に9.8Nの力で押圧し、50mm/secで回転させながら500Vを印加した場合において、5.0×10Ωである。帯電ローラ32は中間転写ベルト20に接触しており、クリーニング対向ローラ22に向けて総圧9.8Nの圧力で押圧されている。
図1に示されるように、帯電ローラ32は、電流検知手段72を介して、高圧電源52と電気的に接続しており、正極性と負極性の電圧が選択的に印加できるようになっている。ベルトクリーニング動作時は、帯電ローラ32には、高圧電源52から正極性の直流電圧が出力される。直流電圧の出力値は電流検知手段72が検出した電流値に基づきコントロールされ、電流値が予め設定した目標電流値になるように定電流制御される。目標電流値には2次転写残トナーを過剰帯電させることなく、また、帯電不足によるクリーニング不良を生じさせない値が選択されており、本実施例における帯電ローラの目標電流値は30μAである。帯電ローラ(帯電部材)は、現像剤を帯電可能なように、中間転写体に電圧を印加する。
2次転写工程前の中間転写ベルト20上のトナーは、感光体ドラム2の表面の帯電電荷と同極性の負極性で、且つ、電荷の分布のばらつきが小さい状態で帯電している。一方、2次転写工程後の中間転写ベルト上の2次転写残トナー100Aは、電荷の分布がブロードになった上に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性側にピークが移動した分布を形成する。この結果、2次転写残トナーは、負極性に帯電したもの、殆ど帯電されていないもの、及び正極性に帯電したもの、が混在した状態となっている。
クリーニング動作時に、帯電ローラ32に正極性の電圧を印加することで、帯電ローラ32から中間転写ベルトに向けて正の電界が形成され、帯電ローラ32と2次転写残トナーとの放電によりトナーを正極性側に帯電させる作用がある。
帯電ローラ32によって正極性に帯電させられたトナーは、第1の画像形成部1aの1次転写ニップ部へと進む。そして、第1の画像形成部1aの1次転写ローラ5aに印加される正極性の1次転写電圧の作用により、中間転写ベルトから第1の画像形成部1aの感光体ドラム2aに逆転写される。この感光体ドラム2aに逆転写されたトナーは、その後、ドラムクリーニング装置6aのドラムクリーニングブレード61aにより回収される。
このように、帯電ローラ32によって2次転写残トナーを一様に正極性に帯電し、その後の1次転写ニップ部で回収することにより、2次転写残トナーを中間転写ベルト上から除去することが可能となる。
また、クリーニングを繰り返し行う際に、帯電ローラ32にトナーが付着してトナーの帯電性能が落ちることを防止するために、非画像形成時にトナーの正規の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)の電圧を帯電ローラに印加している。クリーニング中に帯電ローラに付着するトナーの大半は負極性を有しており、帯電ローラに負極性の電圧を印加することで、帯電ローラに付着したトナーを静電的に中間転写ベルトに吐き出している。この吐き出し工程を定期的に行うことにより、帯電ローラに付着したトナーの除去を行い、良好なクリーニング性能の維持を図っている。
なお、帯電ローラから中間転写ベルト上に吐き出されたトナーは、下流の1次転写部に
おいて、感光体ドラムに逆転写されて、感光体クリーニング手段(ドラムクリーニング装置)6によって回収される。具体的には、吐き出し工程中の画像形成部1a〜dにおいて、少なくとも一つの画像形成部の転写ローラ5に1次転写電圧電源40から負極性の電圧を印加することで、吐き出された負極性トナーを感光体ドラムに逆転写し、最終的には感光体ドラム上のドラムクリーニングブレードによって、感光体上から除去する。
(3)ジャム後や濃度調整モード後のベルトクリーニング機構
次に、本実施例における第2のモードであるジャム後や濃度調整モード後に実行するベルトクリーニング機構について、図4を用いて詳細に説明する。図4(a)は先述の第1のモードに対応しており、画像形成中における、帯電部材としての帯電ローラ32、1次転写ローラ5、2次転写ローラ24に印加する電圧の極性を表している。図4(b)は第2のモードに対応しており、、ジャム後や濃度調整モード後に実行するベルトクリーニング中における、帯電ローラ32、1次転写ローラ5、2次転写ローラ24に印加する電圧の極性を表している。
第1のモードでは、上述したように、帯電ローラ32、1次転写ローラ5、2次転写ローラ24のそれぞれに正極性の電圧を印加している。一方、第2のモードでは、帯電ローラ32に負極性の電圧、2次転写ローラ24に負極性の電圧を印加しており、1次転写ローラ5では、第1と第4の画像形成ステーションでは負極性の電圧、第2と第3の画像形成ステーションでは正極性の電圧を印加している。
表1は、本実施例における画像形成時のクリーニングと、ジャム後などのクリーニングそれぞれにおける、動作内容と、極性設定および電圧設定についてまとめたものである。詳しくは後述するが、各画像形成ステーションのドラム帯電電圧と現像電圧に関しては、第1のモードと同じ設定のものがあっても良いが、少なくとも1つの画像形成ステーションでは第1のモードと異なる設定とする。
Figure 2019066611
(表1:実施例1の各動作における極性と電圧設定)
続いて、各部材に印加する電圧の極性を図4(b)で示すようにした理由を説明する。
ジャム時に中間転写ベルト上に残留したトナー、及び濃度調整モードのテストパッチは、2次転写されずに残存したトナーであり、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)を有している。また、画像形成時の2次転写残トナーに比べ量も多い。そのため、第1のモードのように帯電ローラ32に正極性の電圧を印加したとしても、全ての残留トナ
ーを一様に正極性化させることは難しい。
そこで第2のモードでは、図4(b)で示されるように、帯電ローラ32には残留トナーと同一極性の負極性の電圧を印加する。これにより、残留トナーの極性を反転させることなく、静電反発力により帯電ローラに残留トナーが付着することを防止する。このとき帯電ローラに印加する負極性の電圧は、残留トナーを通過させる程度の電圧で充分であり、トナーを放電させるほど高い電圧である必要はない。逆に、負極性の電圧を高くしすぎると残留トナーを過剰に帯電させてしまい、中間転写ベルトに対するトナーの鏡映力が強くなる。その結果、トナーのベルトへの静電付着力が強くなり、1次転写部での感光体ドラム2への逆転写を阻害するおそれがある。そのため、クリーニング時に帯電ローラに印加する負極性の電圧の絶対値は、画像形成時に印加する正極性の電圧の絶対値よりも低い値に設定している。本実施例では、画像形成時に帯電ローラに印加する電圧(目標電流30μAを流すために必要な電圧)が+1500Vであるのに対し、クリーニング時に帯電ローラに印加する電圧は−500Vに設定している。
同様に、2次転写ローラ24にも負極性の電圧を印加し、静電反発力により2次転写ローラに残留トナーが付着することを防止する。
一方、1次転写ローラ5では、画像形成ステーション毎に印加する電圧の極性を変えている。すなわち、第1と第4の画像形成ステーションにおける1次転写ローラ5a、5dには負極性の電圧を印加している。これにより、2次転写ローラ24及び帯電ローラ32を通過した残留トナーを静電的に感光体ドラム2a、2dに逆転写し、中間転写ベルト上から除去する。残留トナーの回収を2つの画像形成ステーションで行う理由は、残留トナーの量が多い場合(例えば高印字画像をプリントしている際にジャムが発生したような場合)でも、全ての残留トナーを一度に回収するためである。本実施例では、第1の画像形成ステーションで回収しきれなかった残留トナーを下流に存在する第4の画像形成ステーションで回収している。
また、第2と第3の画像形成ステーションにおける1次転写ローラ5a、5dには正極性の電圧を印加している。これは、ジャム後や濃度調整モード後において中間転写ベルト上に残留しているトナー中に微量に含まれる、正極性を有しているトナーを除去するためである。例えば、ジャム発生時に、既に2次転写された領域に存在する2次転写残トナーの一部は、画像形成中に2次転写ローラから印加される正極性の電圧により、正極性化している。このような正極性トナーに、1次転写ローラ5b、5cに正極性の電圧を印加し、静電的に感光体ドラム2b、2cへと転写する。
以上のように、ジャム後や濃度調整モード後のベルトクリーニングでは、中間転写ベルト上に残留した負極性トナーを、帯電ローラ32で反極性に帯電することなく、1次転写部で回収している。
なお、各画像形成ステーションの1次転写ローラに印加する電圧の極性は、本実施例で示した組み合わせに限定されるものではなく、残留トナーの量や、感光体ドラム2での回収性能に応じて、最適化することが可能である。例えば、残留トナーの量が少ない場合では、1次転写ローラ5aにのみ負極性の電圧を印加し、1次転写ローラ5b、5c、5dに正極性の電圧を印加する構成にしてもよい。逆に残留トナーの量が多い場合には、1次転写ローラ5a、5c、5dに負極性の電圧を印加し、1次転写ローラ5bにのみ正極性の電圧を印加する構成にしても良い。
また、特定の画像形成ステーションで回収する残留トナー量が多いと、ドラムクリーニングブレード61での回収不良(トナーのすり抜け)が発生する恐れがある。そこで、負
極性の電圧を印加する時間、及び印加タイミングを調整することで、残留トナーの回収を複数の画像形成ステーションで振り分けるのが好ましい。残留トナーの回収は1次転写ローラに負極性の電圧を印加している間に行われるため、特定の画像形成ステーションにおける負極性の電圧印加時間を短くすれば、該画像形成ステーションにおける、残留トナーの回収量を減らすことができる。例えば、本実施例において、1次転写ローラ5aに負極性の電圧を印加する時間と、1次転写ローラ5dに負極性の電圧を印加する時間を調整することで、ドラムクリーニングブレード61a、61dで回収するトナー量を調整でき、一方のドラムクリーニングブレードに多量の残留トナーが送られることが防止される。
(4)ジャム後や濃度調整モード後のベルトクリーニング中における像担持体帯電電圧設定
次に、本実施例の特徴である像担持体帯電電圧(ドラム帯電電圧)の設定について詳細に説明する。本実施例の特徴は、第2のモード(ジャム後や濃度調整モード後のベルトクリーニング時)におけるドラム帯電電圧と現像電圧との電位差を、画像形成時の電位差から変更する点にある。例えば本実施例では、画像形成時のドラム帯電電圧と現像電圧との電位差が150Vであるのに対して、ジャム後や濃度調整モード後のベルトクリーニング時におけるドラム帯電電圧と現像電圧との電位差は180Vである。
ドラム帯電電圧と現像電圧との電位差を変更する理由は、現像部材に印加される電圧のばらつきの影響を低減し、ジャム後や濃度調整モード後のベルトクリーニング中に、中間転写ベルトへ転移するかぶりトナー量を安定的に低い水準に抑えるためである。
上述したように、かぶりトナーは、現像装置の消耗に伴い劣化して帯電性が低下し、現像ローラ上で正規の帯電量を維持できなくなったトナーや、現像ローラ上での感光体ドラム2との摩擦帯電により極性が正極性側にシフトしたトナーに由来する。このようなかぶりトナーは、感光体ドラム2上の静電潜像を形成していない領域に対する静電反発力が弱く、静電潜像を形成していない領域にも転移してしまう。そのため、非画像形成時であり静電潜像を形成していないジャム後や濃度調整モード後のクリーニング中においても感光体ドラム2に転移し、さらに1次転写ニップ部を介して中間転写ベルト20にも転移してしまう。
本実施例において、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニングでは、帯電ローラ32に印加する電圧は負極性であり、かつ残留トナーを帯電させるような高い電圧ではない。そのため、中間転写ベルト20上のかぶりトナーを一様な極性に帯電することはできず、正規の帯電量よりも低い帯電量を維持したままの状態となっている。よって、かぶりトナーを1次転写部において静電的に感光体ドラム2へ逆転写することが難しい。結果として、クリーニング後においても、かぶりトナーは中間転写ベルト20上に残留してしまう。
このような残留かぶりトナーの量が多い場合、クリーニング後に画像形成を行う際、正極性の電圧を印加した帯電ローラ32でかぶりトナーを正極性に帯電させようとしても、全てのかぶりトナーを一様に正極性化することが難しい。そもそも、かぶりトナーは、トナーの劣化に伴い帯電性が乏しいトナーだからである。この状態で次の画像形成を行うと、かぶりトナーが出力画像上に転写されてしまう恐れがある。この現象への対応策として、帯電ローラ32に正極性の電圧で定電流制御した状態で中間転写ベルトを何周も回転させ、かぶりトナーを少しずつ正極性に帯電し、1次転写部で回収する方法が考えらえる。しかしこの方法では、ダウンタイムが長期化してしまう。
そこで、本実施例では、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時におけるドラム帯電電圧と現像電圧との電位差を、画像形成時の電位差から変更する。以下、このような電位差変更によって、中間転写ベルトに転移するかぶりトナーの量が安定的に低減する理
由を、(4−1)〜(4−3)で順を追って説明する。
(4−1)ドラム帯電電圧と現像電圧の電位差と、感光体ドラムに転移する「かぶりトナー」の帯電極性および量との関係
図5は、現像ローラ8上に存在するトナーの帯電量とその個数分布を模式的に示したグラフである。図5に示した通り、現像ローラ8上には、正規の帯電極性である負極性に帯電したトナーだけでなく、負極性であっても帯電量の小さなトナーや、微量ではあるが正極性に帯電したトナーが存在する。この現像ローラ8上のトナーが「かぶりトナー」として感光体ドラム上に転移するかどうかには、ドラム帯電電圧によって帯電された感光体ドラム2表面電位(以後、暗部電位Vdと呼ぶ)と現像電圧の電位差が大きく関わっている。説明の簡便化のため、現像電圧の値は、画像形成時の設定である−350Vに固定した条件で説明を行う。
((1))暗部電位Vdと現像電圧の電位差が適正な範囲に存在する場合
例えば暗部電位Vdが画像形成時の設定である−500V、現像電圧と暗部電位Vdとの電位差(以降、現像電圧から暗部電位Vdを引いた電位差をVbackと呼ぶ)が150V程度の場合、感光体ドラム2に転移するかぶりトナーが最も少なくなる。図6を用いて、詳細に説明する。
図6a_1〜図6a_3は、実施例1における現像部の概略説明図である。図6a_1は負極性に帯電したトナーに対して作用する力を模式的に説明した説明図である。図6a_2は正極性に帯電したトナーに対して作用する力を模式的に説明した説明図である。図6a_3は帯電量の小さなトナーに対して作用する力を模式的に説明した説明図である。
Vbackが150V程度の場合、負極性に帯電したトナー100Bは、クーロン力が支配的に作用し現像ローラ8に引き付けられるため、感光体ドラム2には転移しづらい(図6a_1)。
微量ながら存在する正極性に帯電したトナー100Cは、クーロン力によって感光体ドラム2に引き付けられる力が働く。ただし、Vbackが適正な範囲においては、クーロン力よりも現像ローラ8との非静電的な付着力の作用が大きい。そのため、トナー100Cの大部分は現像ローラ8上に残存する(図6a_2)。
帯電量の少ないトナー100Dは、クーロン力の影響を受けづらく、現像ローラ8との非静電付着力により現像ローラ8に残存するものが多い(図6a_3の下側)。ただし、比較的トナー量が多い状態では、一部のトナーが感光体ドラム2との非静電付着力の影響を受けて、感光体ドラム2上に転移する場合もある(図6a_3の上側)。
図6bは、Vback値が適切な範囲に存在する場合で、現像ローラから転移するかぶりトナーの領域を説明する模式図である。図6cは、Vback値が適切な範囲に存在する場合で、感光体ドラムに転移するかぶりトナーの帯電量および個数分布の模式図である。
以上をまとめると、現像ローラ8上のトナーの帯電量分布としては、図6bに示した領域「A」のトナーが感光体ドラム2に「かぶりトナー」として転移する傾向にある。また転移した「かぶりトナー」の帯電量分布と総量は、図6cに示した傾向にある。
((2))ドラム帯電電圧と現像電圧の電位差が比較的小さい場合
例えば暗部電位Vdが画像形成時の設定より絶対値の小さな−450V、現像電圧と暗部電位Vdとの電位差であるVbackが100V程度の場合、((1))と比べて感光体ドラム2に転移する「かぶりトナー」量は増加し、帯電極性としてはマイナス側にシフトする。図7を用いて説明する。
図7aはVback値が比較的小さな場合で、現像ローラから転移するかぶりトナーの領域を説明する模式図である。図7bはVback値が比較的小さな場合で、感光体ドラムに転移するかぶりトナーの帯電量および個数分布の模式図である。
Vbackが100V程度の場合、((1))の状態と比較して、負極性に帯電したトナーに作用するクーロン力が弱まる。そのため、負極性に帯電しているトナーのうち、比較的帯電量の少ないトナーも「かぶりトナー」として感光体ドラムに転移するようになる。以上より図7aに示した領域「A」および「B」のトナーが感光体ドラムに「かぶりトナー」として転移するようになる。また転移する「かぶりトナー」の帯電量と総量は、図7bに示した傾向にあり、((1))の状態と比較すると、転移量が増加し帯電極性としてはマイナス極性にシフトしていることがわかる。以降、ここで説明したようにVbackが比較的小さい状態における「かぶりトナー」を「地かぶりトナー100F」と呼ぶ。
((3))ドラム帯電電圧と現像電圧の電位差が比較的大きい場合
例えば暗部電位Vdが画像形成時の設定より絶対値の大きな−550V、現像電圧と暗部電位Vdとの電位差であるVbackが200V程度の場合、((1))の状態と比べて感光体ドラム2に転移する「かぶりトナー」量は増加し、帯電極性としてはプラス側にシフトする。図8を用いて説明する。
図8aはVback値が比較的大きな場合で、現像ローラから転移するかぶりトナーの領域を説明する模式図である。図8bはVback値が比較的大きな場合で、感光体ドラムに転移するかぶりトナーの帯電量および個数分布の模式図である。
Vbackが200V程度の場合、((2))の状態と比較して正極性に帯電したトナーに作用するクーロン力が強まる。そのため、正極性に帯電しているトナーのうち、比較的帯電量の大きいトナーも「かぶりトナー」として感光体ドラムに転移するようになる。
以上より図8aに示した領域「A」および「C」のトナーが感光体ドラム2に「かぶりトナー」として転移するようになる。また転移する「かぶりトナー」の帯電量と総量は、図8bに示した傾向にあり、((1))の状態と比較すると、転移量が増加し帯電極性としてはプラス極性にシフトしていることがわかる。以降、ここで説明したようにVbackが比較的大きい状態における「かぶりトナー」を「反転かぶりトナー100E」と呼ぶ。
図9は、本件の実施例の構成において、Vback値と感光体ドラムに転移するかぶりトナーの関係説明図である。より具体的には、図9の横軸は、現像電圧を−350Vに固定し、暗部電位を様々な値に変更した場合のVback値であり、画像形成時のVback値は150Vである。縦軸は、各Vback値に対応する、感光体ドラム上の「かぶりトナー」転移量を示す、かぶりトナー濃度である。
ここで、感光体ドラム上の「かぶりトナー」の転移量は以下の手順で測定した。
まず、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニングが終了した感光体ドラム上に存在する「かぶりトナー」を粘着テープ(住友スリーエム社製、スコッチメンディングテープ)に付着させた。次に「かぶりトナー」を採取した粘着テープを、白地の用紙(GF−C081 キヤノン製、商品名))上に張り付けた。また比較用に、「かぶりトナー」を採取していない粘着テープも同じ用紙上に張り付けた。そして、「REFLECTMETER
MODEL TC−6DS」(東京電色社製)を用いて、「かぶりトナー」を採取した粘着テープ部の白色度(反射率D1(%))と「かぶりトナー」を採取していない粘着テープ部の白色度(反射率D2(%))を測定し、その差分から、
かぶり濃度(%) = D2(%)−D1(%)
を測定した。
図9より、Vback値を画像形成時の値から小さくした場合、感光体ドラム2に転移するかぶりトナーが増加していることが分かる。なお、このかぶりトナーは、地かぶりトナー100Fに該当する。また、Vback値を画像形成時の値から大きくした場合も、同様に、感光体ドラム2に転移するかぶりトナーが増加していることが分かる。なお、このかぶりトナーは、反転かぶりトナー100Eに該当する。
表2に、本実施例におけるVbackの値と感光体ドラム2に転移する「かぶりトナー」の帯電極性および転移量の概略をまとめた。
Figure 2019066611
(表2:実施例1におけるVback値と「かぶりトナー」の特性)
(4−2)「かぶりトナー」の帯電極性、1次転写電圧の極性、および中間転写ベルトに対する「かぶりトナー」の転移量の関係
図10は、1次転写部近傍を模式的に表した概略説明図である。図10を用いて、「かぶりトナー」の帯電極性と1次転写電圧の組み合わせに対する、中間転写ベルト20への「かぶりトナー」の転移量の関係を説明する。
図10a_1は、感光体ドラム上に「反転かぶりトナー」が付着し、1次転写電圧として負極性の電圧を印加した状態の説明図である。図10a_2は、感光体ドラム上に「反転かぶりトナー」が付着し、1次転写電圧として正極性の電圧を印加した状態の説明図である。図10b_1は、感光体ドラム上に「地かぶりトナー」が付着し、1次転写電圧として正極性の電圧を印加した状態の説明図である。図10b_2は、感光体ドラム上に「地かぶりトナー」が付着し、1次転写電圧として負極性の電圧を印加した状態の説明図である。
まず、図10a_1では、「かぶりトナー」の帯電極性が比較的プラスに帯電をしている「反転かぶりトナー100E」が、感光体ドラム2上に付着している状態を示している。図10a_1の条件では、1次転写電圧として、例えば−1850Vの負極性の電圧を印加した状態、つまり感光体ドラム2と1次転写電圧との電位差が+1300Vの状態を示している。この状態では、感光体ドラム2上の「反転かぶりトナー100E」は、中間転写ベルト20に引き付けられる方向にクーロン力を受ける。そのため、感光体ドラム2上の「反転かぶりトナー100E」は中間転写ベルト20上へと1次転写される。
一方、図10a_2では、1次転写電圧として、750Vの正極性の電圧を印加した状態を示している。つまり感光体ドラム2と1次転写電圧との電位差の絶対値は図10a_1と同じであり(1300V)、極性が逆になるように設定した状態である。この状態では、感光体ドラム2上の「反転かぶりトナー100E」は、感光体ドラム2に引き付けられる方向にクーロン力を受ける。そのため、感光体ドラム2上への1次転写が抑制され、負極性の電圧を印加した場合と比較して、中間転写ベルト20へ転写する「かぶりトナー
」が少なくなる。
次に、図10b_1では、「かぶりトナー」の帯電極性が比較的マイナスに帯電をしている「地かぶりトナー100F」が感光体ドラム2上に付着している状態を示している。図10b_1の条件では、1次転写電圧として、例えば850Vの正極性の電圧を印加した状態、つまり感光体ドラム2と1次転写電圧との電位差が−1300Vの状態を示している。この状態では、感光体ドラム2上の「地かぶりトナー100F」は中間転写ベルト20に引き付けられる方向にクーロン力を受ける。そのため、感光体ドラム2上の「地かぶりトナー100F」は中間転写ベルト20上へと1次転写される。
一方、図10b_2では、1次転写電圧として、−1750Vの負極性の電圧を印加した状態を示している。つまり感光体ドラム2と1次転写電圧との電位差の絶対値は図10b_1と同じであり(1300V)、極性が逆になるように設定した状態である。この状態では、感光体ドラム2上の「地かぶりトナー100F」は、感光体ドラム2に引き付けられる方向にクーロン力を受ける。そのため、感光体ドラム2上への1次転写が抑制され、正極性の電圧を印加した場合と比較して、中間転写ベルト20へ転写する「かぶりトナー」が少なくなる。
図11は、本実施例の構成において、Vback値と中間転写ベルトに転移するかぶりトナーの関係説明図である。
より具体的には、図11は、現像電圧を−350Vに固定した場合にVback値を画像形成時の150Vから変更した条件における、1次転写電圧極性と中間転写ベルト20上の「かぶりトナー」転写量のグラフを示す。破線が、1次転写バイアスが負バイアスの場合を示し、実線が、1次転写バイアスが正バイアスの場合を示す。
図より、Vback値を画像形成時の値から小さくした場合、1次転写電圧が負極性の電圧である方が、正極性の電圧である場合よりも、中間転写ベルト20に1次転写される「地かぶりトナー100F」の転写量を少なく抑えられていることが分かる。一方、Vback値を画像形成時の値から大きくした場合、1次転写電圧が正極性の電圧である方が、負極性の電圧である場合よりも、中間転写ベルト20に1次転写される「反転かぶりトナー100E」量の転写量を少なく抑えられていることがわかる。
以上のように、「かぶりトナー」の帯電極性と1次転写電圧の極性の組み合わせによって、中間転写ベルト20に1次転写する「かぶりトナー」の転写量を低く抑えることが可能である。表3に本実施例における概略をまとめた。
Figure 2019066611
(表3:「かぶりトナー」の帯電極性、1次転写電圧の極性、および中間転写ベルトに対する「かぶりトナー」の転移量の関係)
(4−3)Vbackの変動と中間転写ベルトに転移する「かぶりトナー」量の関係
上記の(4−1)に示した通り、感光体ドラム2に転移する「かぶりトナー」が「地かぶりトナー100F」であるか「反転かぶりトナー100E」であるかは、現像電圧とドラム帯電電圧の差であるVbackの影響を受ける。また、(4−2)に示した通り、中間転写ベルト20に1次転写される「かぶりトナー」の転移量も、「かぶりトナー」が「地かぶりトナー100F」であるか「反転かぶりトナー100E」であるか、並びに、1次転写電圧極性の影響を受ける。
すなわち、これらの条件の組み合わせで、転写量を低減することが可能となる。具体的には、ジャム後の「かぶりトナー」量を安定して低減するためには、Vbackを安定的に「地かぶりトナー」領域、もしくは「反転かぶりトナー」領域に維持し、最適な1次転写電圧極性と組み合わせることが望ましい。
(ばらつき制御)
一方で、ドラム帯電電圧電源や現像電圧電源の出力は、画像形成装置が使用される温度・湿度条件や、使用頻度・履歴等の影響を受けるので、実際に出力される電圧値には若干のばらつきが発生する場合がある。このようなVbackばらつきに対する処置として、本実施例では、ジャム後や濃度調整モード時において、ドラム帯電電圧を画像形成時から変更する制御を行う。
以下、Vbackの変動に対応する制御方法について説明を行う。本実施例では、発生確率的には非常に小さいものの、Vbackが最大で30V程度ばらつく可能性があると想定している。この条件において、ジャム後や濃度調整モードのVback値を画像形成時と同じ150Vに設定したとすると、ばらつきによって、Vbackは最小で120Vになる可能性ある。この場合、「かぶりトナー」が「地かぶりトナー」領域に移行してしまうため、ジャム後や濃度調整モードで正極性の電圧を印加している第2と第3の画像形成ステーションにおいては、中間転写ベルト20に1次転写する「かぶりトナー」量が増大してしまうことになる。
この状態を防止する目的で、本実施例では、ジャム後や濃度調整モードのVback値が、各種のばらつきを視野に入れても一定極性のかぶりトナー極性に収まるように、予めジャム後や濃度調整モード時にVbackを変更する。以下で本実施例の効果を示す。
(5)画像出力実験結果
表4は、本実施例ならびに本実施例と比較する比較例1、および比較例2の性能評価結果をまとめたものである。
Figure 2019066611
(表4:実施例1、比較例1および比較例2の性能評価結果)
評価条件として、使用した画像形成装置はプロセススピード:180mm/sec、スループット:1分間に30枚である。用紙にはGF−C081(キヤノン、商品名)を用い、画像形成モードとしては普通紙モードを選択した。
評価モードとして、まずベタ白画像(印字率0%の画像)の用紙をプリントし、プリント途中で強制的に止め、ジャムを発生させる。その後、ジャム紙を取り除き、ジャム後クリーニングを実行させる。その後、ベタ白画像を連続で通紙し、ベタ白画像に「かぶりトナー」起因の汚れ(クリーニング不良)が発生するか否かでクリーニング性を評価した。
また、濃度調整モード後のクリーニング動作時の電圧設定は、以下のようにした。
現像電圧:第1〜第4の画像形成ステーションに共通で−350Vとした。
暗部電位Vd:第1と第4の画像形成ステーションは共通で−500Vとなるようにドラム帯電電圧を調整した。第2と第3の画像形成ステーションに関しては実施例、もしくは比較例毎に変更した。
1次転写電圧:(3)で説明したように、第1と第4の画像形成ステーションでは負極性の電圧、第2と第3の画像形成ステーションでは正極性の電圧を印加した。印加した電圧値は、(4−2)で説明したように、一次転写電圧と暗部電位Vdとの差分の絶対値が1300Vになるように設定した。
比較例1では、クリーニング動作時の暗部電位Vdを通常の画像形成動作時から変更せず、通常の画像形成時の「かぶりトナー」量が最も少ない−500Vとなるように、ドラム帯電電圧を調整した。この場合、クリーニング動作時のVbackにばらつきが生じない場合はクリーニング評価で問題が発生しなかった。しかしながらクリーニング動作時のVbackに最大の30Vのばらつきが生じていると設定した場合では、若干ながらクリーニング不良が発生してしまった。
比較例2では、クリーニング動作時の暗部電位Vdを通常の画像形成動作時から変更せず、クリーニング動作時の暗部電位Vdばらつきを考慮して−530Vとなるように、ドラム帯電電圧を調整した。この場合、クリーニング動作時のVbackにばらつきが生じない場合でも、最大30Vのばらつきが生じていると設定した場合でも、クリーニング評価で問題は発生しなかった。しかしながら、暗部電位Vdを通常の画像形成動作時から変更しているため、画像形成時に感光体ドラム2に転移する「かぶりトナー」が増加してしまうことが懸念される。この場合、画像形成時において1枚印刷する毎にトナーが「かぶりトナー」として消費されてしまうため、若干ではあるがトナー消費量の増大する構成であると言える。
本実施例では、クリーニング動作時の暗部電位Vdのばらつきを考慮し、通常の画像形成動作時から変更して、−530Vとなるように、ドラム帯電電圧を調整した。この場合、クリーニング動作時のVbackにばらつきが生じない場合でも、最大30Vのばらつきが生じていると設定した場合でも、クリーニング評価で問題は発生しなかった。さらに、通常の画像形成時は暗部電位Vdの変更をしていないため、トナー消費量の増大することが懸念されない、優れた構成であると言える。
本実施例の説明において、クリーニング動作時にドラム帯電電圧を変更してVbackを調整したが、これに限定されるものではない。前述のようにVbackは暗部電位Vdと現像電圧の差分であるため、現像電圧を変更してVbackを調整してもよい。
また、Vbackの最大のばらつきを考慮して、クリーニング動作時のVback変更量を30Vとしたが、この数値に限定されるものではない。本実施例の本質的な意義は、クリーニング動作中にVbackのばらつきが発生したとしても、感光体ドラム2上に転移する「かぶりトナー」を所定のかぶり領域(地かぶりトナーまたは反転かぶりトナー)に制御することにある。そのような制御を達成できるのであれば、調整量を適宜変更したとしても同様の効果が得られる。
さらに、本実施例の説明では、クリーニング動作時のVback変更を、第2、および第3の画像形成ステーションで行ったが、これに限定されるものではない。「かぶりトナー」の特性やクリーニング動作時の第1〜第4の画像形成ステーションへ印加される電圧極性や時間などを総合的に判断して、Vbackを変更する画像形成ステーションを選択することが可能である。またこの時のVback変化方向(Vback値と大きくするのか、小さくするのか)も適宜変更が可能である。
以上述べたように、本実施例では、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時において、1次転写ローラに印加する電圧の極性と、現像ローラから感光体ドラム上に転移する「かぶりトナー」の帯電極性を合わせている。例えば、現像電圧を固定してドラム帯電電圧を制御する等の手法により、現像電圧と暗部電位Vdとの電位差Vbackを制御することで、「かぶりトナー」の帯電極性を制御できる。このような構成と制御により、中間転写ベルトに転移する「かぶりトナー」量を低減する事が可能になる。その結果、クリーニング不良の発生を抑制できるので、良好な画像形成が可能になる。
[実施例2]
実施例1では、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時における現像電圧と暗部電位Vdとの電位差Vbackを、一律に画像形成時の値から変更していた。一方本実施例は、帯電ローラ32の消耗度合、及び、画像形成部1内のトナー100の劣化度合に応じて、Vbackの調整量を変更する点に特徴がある。なお、その他の構成や制御に関しては実施例1と同様であるため、説明は割愛する。
まず帯電ローラ32(帯電部材)の消耗度合に応じてVbackの調整量を変更する理由について説明する。画像形成装置のプリント枚数が増加すると、帯電ローラ32の通電やトナーへの放電によりローラ部材であるゴム自体が劣化したり、トナー帯電時に発生した放電生成物がローラ表面に固着したりする。その結果、帯電ローラ32の帯電性能、すなわちクリーニング性能が徐々に低下する。
そこで本実施例では、クリーニング性能が高い新品状態では、クリーニング時におけるVback値を通常の画像形成時の設定から変更せず、感光体ドラム2への「かぶりトナー」の転移を抑制するような制御を行う。これにより、クリーニング性を確保しつつトナー消費量を低減する。一方、クリーニング性能が低下した耐久末期においては、Vback値のばらつきを考慮して通常の画像形成時の設定からVback値を変更して、「かぶりトナー」の中間転写ベルト20への転移を抑制する。これにより、クリーニング性を優先する制御を行う。
次に、画像形成部1内のトナー100(現像剤)の劣化度合に応じてVbackの調整量を変更する理由について説明する。画像形成部1の使用を繰り返すと、現像装置4内のトナー100は、撹拌や現像ブレード81との摺擦等による機械的なダメージや、現像ローラ上での通電、帯電作用による電気的なダメージを受けることにより、徐々に劣化する。具体的には、トナー帯電性に寄与する外添剤が脱落したり、トナー内部に埋め込まれたりすることで、トナーの帯電性が低下してしまう。この劣化度合いは、例えば現像ローラ8の回転距離や、現像ブレード81の通電時間などにより把握できる。
また、このトナー100の劣化は、現像装置4内に存在するトナー100の量が少ない程、顕著となる。これは、トナー100の量が比較的少ない場合、1個のトナーが撹拌や通電の影響を受ける頻度が相対的に高くなるためである。この影響度は、例えば現像装置4内に存在するトナー100の残量を指標にして把握できる。
以上より、トナー100の劣化が進むにつれ、帯電性の低いトナーの存在確率が増えるため、結果的に「かぶりトナー」が生成される確率も増加してしまう。
そこで、「かぶりトナー」の発生確率が相対的に低い、画像形成部1の耐久初期では、クリーニング時におけるVback値を通常の画像形成時の設定から変更せず、感光体ドラム2への「かぶりトナー」の転移を抑制するような制御を行う。これにより、クリーニング性を確保しつつトナー消費量を低減する。一方、「かぶりトナー」の発生確率が比較的高い、画像形成部1の耐久末期では、Vback値のばらつきを考慮して通常の画像形成時の設定からVback値を変更して、「かぶりトナー」の中間転写ベルト20への転移を抑制する。これにより、クリーニング性を優先する制御を行う。
以上のように、本実施例においては、帯電ローラ32のクリーニング性、及び画像形成部での「かぶりトナー」の発生確率に応じて、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時における現像電圧と暗部電位Vdとの電位差Vbackを変更する。それにより、「かぶりトナー」によるトナー消費量を可及的に低減しつつ、クリーニング性を確保できる。
次に、本実施例における具体的な制御方法について説明する。帯電ローラ32の消耗度合Cr(%)を、新品状態(0%)から帯電ローラの製品寿命(100%)まで、プリント枚数の履歴をもとに決定する。プリント枚数の履歴は、例えばプリントごとに枚数をカウントアップしてメモリ内に保存しておいた数値を制御部が取得しても良い。制御部は、取得した数値と、予めメモリに格納されたテーブルや数式に基づいて、Cr(%)を算出する。
同様に、画像形成部1内のトナー100の劣化度合Cp(%)を、新品状態(0%)から画像形成部の製品寿命(100%)まで、プリント枚数の履歴をもとに決定する。ここで、Cpは現像ローラ8の走行距離および現像装置4内のトナー100量の少なくともいずれかを考慮して決定する。走行距離やトナー量については、制御部が画像形成ステーションや現像装置などと通信して取得しても良い。ただし、プリント枚数、走行距離やトナー量の取得方法は特に制限されない。制御部は、走行距離またはトナー量と、予めメモリに格納されたテーブルや数式に基づいて、Cp(%)を算出する。
そして制御部は、帯電ローラの消耗度合Cr(%)、トナーの劣化度合Cp(%)をもとに、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時におけるVbackの調整量を以下の式(1)にもとづき決定する。
Figure 2019066611
式(1)においてαとβは、それぞれ帯電ローラと画像形成部の消耗度合によるクリーニング性に対する寄与度を重みづけした係数である。本実施例ではα=2、β=3としている。またVbackの最大ばらつき想定値とは、実施例1で説明した通り、画像形成装置が使用される温度・湿度条件や、使用頻度・履歴等の寄与を考慮して、狙いのVback値に対して、実際に出力されるVbackの差分の最大値である。本実施例では実施例1と同じ30Vとした。これらの数値についても、制御部がメモリ内から読み出す等の方法で取得できる。
式(1)では、帯電ローラと画像形成部が共に新品である場合は、Vback調整量は0Vであり、画像形成時からの変更はない。そして、帯電ローラと画像形成部の消耗度合
により最大値(30V)に向けてVback調整量の値が徐々に高くなる。例えば、帯電ローラ32の消耗度合Crが50%で、画像形成部1の消耗度合は30%だった場合には、Vback調整量は14.4Vとなる。そこで、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時におけるVbackを14.4V変更すべく、例えば現像電圧もしくは帯電電圧を変更する。
このように、本実施例では、帯電ローラ32の消耗度合、及び画像形成部での消耗度合に応じて、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時におけるVbackの調整量を変更する。これにより、クリーニング性が厳しい条件ではVbackのばらつきを考慮しつつ「かぶりトナー」の極性と1次転写電圧の極性とを最適化して、中間転写ベルト20に転移する「かぶりトナー」を低減させる。一方でクリーニング性が有利な条件ではVback調整量を低めに設定し、感光体ドラム2に転移する「かぶりトナー」量を低減させ、トナー消費の低減を図っている。その結果、本実施例では良好なクリーニング性を維持したまま、実施例1に比べ、よりトナー消費量を低減することが可能となる。
なお、各部材の消耗寿命に応じたVback調整量の算出方法については本実施例の方法に限定されるものではない。帯電ローラの消耗度合とトナー100の劣化度合よるクリーニング性への影響と、画像形成装置の構成に応じた最適な算出方法を用いるのが好ましい。例えば、帯電ローラの消耗度合とトナー100の劣化度合の影響を比較した場合、一方の影響度が非常に大きい場合においては、一方の度合のみを考慮して、数値を決定することも可能である。
以上述べたように、本発明の各実施例によれば、ジャム後や濃度調整モード後のクリーニング時における、像担持体帯電電圧または現像電圧の設定を、画像形成時の設定から変更することで、画像形成装置の使用環境や使用履歴によらず、中間転写ベルトに転移する「かぶりトナー」を低減することが可能となる。したがって、クリーニングに要するダウンタイムを増加させることなく、「かぶりトナー」起因のクリーニング不良を防止することができる。
1:画像形成部,2:感光体ドラム,3:ドラム帯電ローラ,4:現像装置,5:1次転写ローラ,8:現像ローラ,12:定着装置,20:中間転写ベルト,24:2次転写ローラ,32:帯電ローラ,81:現像ブレード,82:トナー供給ローラ

Claims (9)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電するための像担持体帯電電圧を印加する像担持体帯電手段と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を現像するために、現像電圧が印加され、現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
    前記像担持体に現像された現像剤像を中間転写体へ1次転写する、1次転写手段と、
    前記中間転写体上の現像剤を帯電可能なように、前記中間転写体に電圧を印加する帯電部材と、
    を有し、
    前記現像剤像が、前記1次転写手段によって前記中間転写体に1次転写された後、前記中間転写体から記録材に2次転写されて、前記記録材に画像が形成される画像形成装置であって、
    前記現像剤像が前記記録材に2次転写された後の、前記中間転写体上に残留した現像剤を前記帯電部材によって帯電し、静電的に前記中間転写体から除去する第1のモードと、
    前記帯電部材に印加する電圧の絶対値が前記第1のモードよりも小さい状態、かつ、前記現像剤担持体と前記像担持体が当接された状態で前記中間転写体を駆動させる第2のモードと、で動作し、
    前記第2のモードにおける現像電圧と像担持体帯電電圧との電位差が、前記第1のモードにおける現像電圧と像担持体帯電電圧との電位差と異なる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1のモードは、2次転写されずに前記中間転写体上に残留した前記現像剤を、前記帯電部材によって前記現像剤の正規の帯電極性とは逆の極性に帯電した後、1次転写が行われるときに、前記像担持体で回収するモードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体に現像された前記現像剤のうち少なくとも一部は、前記静電潜像が形成されていない部分に現像されたかぶり現像剤であり、
    前記第2のモードにおける、前記現像電圧と前記像担持体帯電電圧との電位差により現像される前記かぶり現像剤の帯電量または帯電極性は、前記第1のモードにおける、前記現像電圧と前記像担持体帯電電圧との電位差により現像される前記かぶり現像剤の帯電量または帯電極性と比較して、前記帯電量および前記帯電極性の少なくともいずれかが異なる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2のモードは、紙詰まりが発生した後、または濃度調整モードを実行した後のクリーニング時に実行されるモードである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置は、前記像担持体、前記像担持体帯電手段および前記現像剤担持体を含む画像形成部を複数有している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2のモードにおいては、前記中間転写体上に残留した前記現像剤を、前記帯電部材によって前記現像剤の正規の帯電極性に帯電した後、前記複数の画像形成部の少なくとも1つに対応する前記1次転写手段で前記現像剤の正規の帯電極性の電圧を印加することにより回収する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記1次転写手段は1次転写電圧印加手段を有し、
    前記第2のモードにおける1次転写電圧極性が正極性の場合、前記第2のモードにおける前記現像電圧と前記像担持体帯電電圧との電位差を、前記第1のモードを比べて大きくする
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記1次転写手段は1次転写電圧印加手段を有し、
    前記第2のモードにおける1次転写電圧極性が負極性の場合、前記第2のモードにおける前記現像電圧と前記像担持体帯電電圧との電位差を、前記第1のモードを比べて小さくする
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2のモードにおける、前記現像電圧と前記像担持体帯電電圧との電位差が、前記帯電部材の消耗度合と、前記現像剤の劣化度合との少なくともいずれかに応じて変更される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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