JP2019065988A - 防振装置 - Google Patents

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徹 藤井
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Abstract

【課題】高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが大きくなることを抑制する。【解決手段】防振装置1は、パワープラントに取り付けられるスピンドル21と、スピンドル21の下側に設けられ、車体に取り付けられるボディブラケット3と、スピンドル21をボディブラケット3に相対移動可能に弾性的に連結支持する主弾性支持体4と、ボディブラケット3に設けられ、スピンドル21のボディブラケット3に対する上下方向の相対移動を規制するストッパ部5と、スピンドル21とボディブラケット3とを弾性的に連結する補助連結部6とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、防振装置に関するものである。
一般に、自動車の車体と振動源との間には、車体側への振動の伝達を抑制するエンジンマウントやサスペンションマウント等の防振装置が配置される。例えば、特許文献1に示される防振装置は、振動発生部(振動源側)及び振動受部(振動受け側)の一方に連結される第1取付部材と、第1取付部材と固定される第1連結部材と、筒状とされ、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2取付部材と、第2取付部材の筒内に挿入固定される筒状の外筒部材と、第1連結部材と外筒部材との間に配置されて両者を連結する弾性体(主弾性支持体)と、外筒部材側が開口した有底筒状とされ、第1連結部材を内部に収容したストッパ部材と、ストッパ部材の内部に収納され、外筒の筒軸方向において第1取付部材と対向する位置で弾性体よりも径方向外側に配置されたストッパゴム(ストッパ部)とを備える。この防振装置では、ストッパゴムが第1取付部材に当たることにより、第1取付部材と第2取付部材との筒軸方向における大きな相対移動を抑制している。
特開2010−216629号公報
ところで、上記特許文献1に示す防振装置の荷重−撓み曲線は、低荷重域では、接線の傾きが小さい一方、高荷重域では、ストッパゴムが第1取付部材に当接するため、接線の傾きが急に大きくなる。このとき、例えば、防振装置が高さの低いコンパクトなものである場合、高荷重域において荷重−撓み曲線の接線の傾き、つまり、ばね定数が大きいので、振動受け側への入力荷重が大きくなり、振動受け側の部材が周辺部材を破損させてしまうという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが大きくなることを抑制することにある。
第1の発明では、振動源側に取り付けられる第1取付部材と、前記第1取付部材の下側に設けられ、振動受け側に取り付けられる第2取付部材と、前記第1取付部材を前記第2取付部材に相対移動可能に弾性的に連結支持する主弾性支持体と、前記第1取付部材及び前記第2取付部材のいずれか一方に設けられ、前記第1取付部材の前記第2取付部材に対する上下方向の相対移動を規制するストッパ部と、前記第1取付部材と前記第2取付部材とを弾性的に連結する補助連結部とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、高荷重域では、入力荷重を主弾性支持体、ストッパ部及び補助連結部で受けることができ、補助連結部がストッパ部と同様の役割を果たすので、入力荷重を主弾性支持体及びストッパ部のみで受ける場合に比べ、ばね特性を軟らかなものにすることができる。これにより、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが、入力荷重を主弾性支持体及びストッパ部のみで受ける場合に比べ、小さくなる。従って、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが大きくなることを抑制することができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記ストッパ部及び前記補助連結部は、前記第1取付部材における前記振動源側に取り付けられる部分と前記主弾性支持体との間に配置されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、ストッパ部及び補助連結部が、第1取付部材における振動源側に取り付けられる部分と主弾性支持体との間に配置されているので、第1取付部材における振動源側に取り付けられる部分と主弾性支持体との間の内部空間を有効利用して、ストッパ部及び補助連結部を配置することができる。これにより、防振装置をコンパクトにすることができる。
以上のように、本発明によれば、第1取付部材と第2取付部材とを弾性的に連結する補助連結部を設けることにより、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが大きくなることを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る防振装置の平面図である。 防振装置を車両左側から見た側面図である。 防振装置を車両右側から見た側面図である。 図1におけるIV−IV線矢視断面図である。 図4におけるV―V線矢視断面図である。 防振装置の荷重―撓み曲線を示すグラフである。 実施形態2を示す図4相当図である。 実施形態2を示す図5相当図である。 実施形態2における図6相当グラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1〜図5は本発明の実施形態1に係る防振装置1を示し、この防振装置1は、不図示の車載エンジン(振動源側)を不図示の車体側(振動受け側)にマウント支持するためのものである。具体的には、防振装置1は、エンジン及びトランスミッションが結合されてなるパワープラントに取り付けられる金属製のミッションブラケット2と、車体フレームに取り付けられる金属製のボディブラケット(第2取付部材)3と、ミッションブラケット2をボディブラケット3に相対移動可能に弾性的に連結支持するゴム製の主弾性支持体4と、ミッションブラケット2のボディブラケット3に対する上下方向の相対移動を規制するゴム製のストッパ部5と、ミッションブラケット2とボディブラケット3とを弾性的に連結するゴム製の補助連結部6とを備えている。主弾性支持体4、ストッパ部5及び補助連結部6は、全て同じ材料からなり、金型を用いて同時に成形されている。
ミッションブラケット2は、スピンドル21(第1取付部材)を備える。このスピンドル21は、車両左右方向に延びる四角柱状に形成され(図1、図4参照)、先端部21aと根元部21bと基部21cとを有する。先端部21aは、スピンドル21の車両左側部分を構成している。先端部21aの下面には、略半球状の半球部22が一体に形成されている。基部21cは、根元部21bを介して先端部21aの車両右側に一体に形成されている。基部21cの車両前後方向両端部には、車両前後方向外側に向かって下方に延びるように延長部23,23が一体に突出形成されている。この各延長部23の下端部には、トランスミッション支持部24が配設されている。このトランスミッション支持部24の中央部には、長円形状の支持孔24aが貫通形成されている。延長部23,23の下端部には、これらの下端部同士を車両前後方向に繋ぐように上方に突出するアーチ状に形成されたトランスミッション支持部25が配設されている(図3参照)。トランスミッション支持部25の中央部には、長円形状の支持孔25aが貫通形成されている(図1参照)。これらの支持孔24a,25aは、パワープラントを支持するためのものである。つまり、ミッションブラケット2は、支持孔24a,25aを挿通するボルト等によりパワープラントと締結固定されている。
ボディブラケット3は、ミッションブラケット2のスピンドル21の下側に配置されている。ボディブラケット3は、スピンドル21に対向して互いに平行に配設されている。ボディブラケット3は、六角形(略台形)板状に形成され、長手方向が車両前後方向に沿うように車体フレーム上に載置されている。ボディブラケット3の長手方向の両端部には、長円形状の取付孔31がそれぞれ貫通形成されている。ボディブラケット3は、取付孔31を挿通するボルト等により車体フレームと締結固定されている。ボディブラケット3の長手方向中央部には、円形状の開口32が貫通形成されている(図4参照)。ボディブラケット3における開口32の車両右側近傍の上面には、上方に突出する突条部33が車両前後方向に延びるように形成されている。この突条部33は、スピンドル21の根元部21bの下側に位置している。ボディブラケット3における突条部33の車両右側部分の上面は、補助連結部6を支持する支持面34を構成している。
主弾性支持体4は、ミッションブラケット2のスピンドル21の先端部21aをボディブラケット3に相対移動可能に弾性的に連結支持する。主弾性支持体4は、脚部41と防振部42とを備える。脚部41の上端面には、略半球状(半球部22と相補形状)の凹部が形成されている。この凹部の内周面は、半球部22の外周面に一体に加硫接着されている。脚部41は半球部22の全周から外方に向かって放射状に拡がり、かつ、斜め下方向に延びる略円錐台状のものである。脚部41の下端部は、ボディブラケット3の上面及び開口32の内周面に一体に加硫接着されている。脚部41の下端面には、略円錐台状の空間41aが形成されている。防振部42は、図2及び図4に示すように、ミッションブラケット2におけるスピンドル21の先端部21aの外周面を上側及び車両前後方向両側から取り囲んだ状態で、スピンドル21の先端部21aと一体に加硫接着されている。
ストッパ部5は、突条部33の上面から上方に突出するように薄肉状に形成されている。ストッパ部5の上端面とスピンドル21の根元部21bとの間には、隙間が形成されている。つまり、ストッパ部5は、スピンドル21の根元部21bと連結されていない。ストッパ部5は、ボディブラケット3の突条部33と一体に加硫接着されている。なお、主弾性支持体4の脚部41は、突条部33の左側側面に一体に加硫接着されている。
補助連結部6は、ボディブラケット3の支持面34の上面から上方に延び、スピンドル21の根元部21bをボディブラケット3の支持面34に弾性的に連結支持する。補助連結部6は、上部6aと中間部6bと下部6cとを有する。下部6cの上下方向高さは、突条部33の上下方向高さとほぼ同じであり、上部6a及び中間部6bの上下方向高さは、それぞれ、補助連結部6の上下方向全長から下部6cの上下方向高さを引いた長さの、ほぼ2分の1の大きさである。
図4に示すように、補助連結部6の上部6a及び中間部6bにおける車両左右方向の幅は、上下方向全体に亘ってほぼ一様である一方、補助連結部6の下部6cにおける車両左右方向の幅は、上部6a及び中間部6bに比べ大きくなっていて、ボディブラケット3の支持面34の車両左右方向の長さとほぼ同じである。
図5に示すように、補助連結部6は、車両右側から見たときに、全体として略台形状に形成されている。補助連結部6の上部6aは、車両右側から見たときに略矩形状に形成され、その車両前後方向の長さは、スピンドル21の根元部21bにおける車両前後方向の長さとほぼ同じである。補助連結部6の中間部6bは、車両右側から見たときに略台形状に形成され、その上端の車両前後方向の長さは、スピンドル21の根元部21bにおける車両前後方向の長さとほぼ同じである一方、その下端の車両前後方向の長さは、ボディブラケット3の右端部における車両前後方向の長さとほぼ同じである。補助連結部6の下部6cは、略矩形状に形成され、その車両前後方向の長さは、ボディブラケット3の右端部における車両前後方向の長さとほぼ同じである。
そして、補助連結部6は、スピンドル21の根元部21bの下面、ボディブラケット3の支持面34及び突条部33の右側側面と一体に加硫接着されている。
まとめると、ミッションブラケット2のスピンドル21とボディブラケット3との間には、主弾性支持体4、ストッパ部5及び補助連結部6が、この順に車両左側から並列に配置されている。つまり、車両左右方向において、スピンドル21におけるパワープラントに取り付けられる部分である基部21cと主弾性支持体4の脚部41との間には、ストッパ部5及び補助連結部6が並列に配置されている。言い換えると、脚部41の車両右側(パワープラント側)に形成された内部空間1aには、ストッパ部5及び補助連結部6が配置されている。
上述の如く構成された防振装置1は、上下方向の入力荷重が小さい低荷重域では、主弾性支持体4の脚部41が上下方向に移動するスピンドル21から入力荷重を受け、剪断変形することにより、スピンドル21の半球部22がボディブラケット3の開口32に入り込む状態となる。一方、補助連結部6も入力荷重を同時に受け、上下方向に圧縮変形する。このとき、ストッパ部5はスピンドル21に当接しておらず、両者の間には隙間が維持された状態である。
入力荷重が増加すると、主弾性支持体4の脚部41はさらに剪断変形し、スピンドル21の半球部22がボディブラケット3の開口32にさらに入り込む。補助連結部6も同様に、さらに上下方向に圧縮変形する。
そして、入力荷重が所定荷重に達すると、ストッパ部5の上面がスピンドル21の根元部21bの下面と当接し、スピンドル21のボディブラケット3に対する上下方向の相対移動が規制される。
さらに入力荷重が増加すると、主弾性支持体4の脚部41はさらに剪断変形し、スピンドル21の半球部22がボディブラケット3の開口32にさらに入り込む状態となる。ストッパ部5及び補助連結部6も同様に、さらに圧縮変形して上下方向に潰れた状態となる。
図6は、シミュレーションから得られた防振装置の荷重―撓み曲線を示すグラフである。図中の実線は、本実施形態の防振装置1に荷重を作用させた場合の荷重―撓み曲線を示す。また、図中の一点鎖線は、主弾性支持体及びストッパ部を有し、補助連結部がない従来の防振装置に荷重を作用させた場合の曲線を示す。図中の二点鎖線は、当該従来の防振装置の主弾性支持体の形状及びゴム硬度を変更し、かつストッパ部の大きさ及び厚みを大きくした防振装置に荷重を作用させた場合の曲線であって、作用させる荷重が8kN〜10kNのときの曲線の接線の傾き(以下、「荷重−撓み曲線の接線の傾き」を接線ばねともいう)が達成すべき目標を表す曲線を示す。なお、この二点鎖線に対応する防振装置のストッパ部の大きさ及び厚みは仮想的に設定したものであり、実際には、防振装置1に配置することができない大きさのものである。
同図における8kN〜10kNの高荷重域(図6における白抜き矢印の領域)では、従来の防振装置の接線ばねに対し、防振装置1の接線ばねの方が緩やかであり、防振装置1は目標の防振装置の接線ばねと同等の傾きを有していることが確認された。これにより、高荷重域で接線ばねが大きくなることを抑制した防振装置1を実現できる。また、2kN前後より小さい低荷重域においては、従来の防振装置の接線ばねに対して、防振装置1の接線ばねが大きいことが確認された。これにより、低荷重域における主弾性支持体4の減衰機能を補助連結部6により補助した防振装置1を実現できる。
Figure 2019065988
表1は、シミュレーションから得られた、本実施形態の防振装置1に荷重を作用させた場合の入力荷重と補助連結部6のひずみ(変形量/高さ)との関係を示すものである。ひずみの測定点は、補助連結部6のうち変形量が最も大きい中間部6bにおける車両右側面の中央部とした。入力荷重が2kNの状態では、最大(引張)ひずみが0.15、最小(圧縮)ひずみが−0.16、入力荷重が5kNの状態では、最大ひずみが0.2、最小ひずみが−0.22、入力荷重が8kNの高荷重状態では、最大ひずみが0.24、最小ひずみが−0.28であることが確認された。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、補助連結部6がスピンドル21とボディブラケット3とを弾性的に連結するので、低荷重域では、車載エンジンからの入力荷重を主弾性支持体4及び補助連結部6で受けることができ、低荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが、入力荷重を主弾性支持体のみで受ける場合と比べ、大きくなる。
入力荷重が増加すると、ボディブラケット3に設けられたストッパ部5がスピンドル21に当接するが、入力荷重を主弾性支持体4、ストッパ部5及び補助連結部6で受けることができるので、その当接状態を軟らかなものにすることができる。これにより、ストッパ部5のスピンドル21への当接時、つまり、低荷重域から高荷重域への移行時での荷重−撓み曲線が、入力荷重を主弾性支持体及びストッパ部のみで受ける場合に比べ、その移行時の変化点が明瞭でなくなり、低荷重域から高荷重域へ徐々に移行する滑らかなものになる。
さらに入力荷重が増加しても、入力荷重を主弾性支持体4、ストッパ部5及び補助連結部6で受け続けることができ、補助連結部6がストッパ部5と同様の役割を果たすので、入力荷重を主弾性支持体及びストッパ部のみで受ける場合に比べ、ばね特性を軟らかなものにすることができる。これにより、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが、入力荷重を主弾性支持体及びストッパ部のみで受ける場合に比べ、小さくなる。
以上のように、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが大きくなることを抑制することができる。
また、ストッパ部5及び補助連結部6が、車両左右方向において、スピンドル21におけるパワープラントに取り付けられる部分である基部21cと主弾性支持体4の脚部41との間に配置されているので、車両左右方向においてスピンドル21の基部21cと主弾性支持体4の脚部41との間の内部空間1aを有効利用して、ストッパ部5及び補助連結部6を配置することができる。これにより、防振装置1をコンパクトにすることができる。
また、スピンドル21及びボディブラケット3の間を、主弾性支持体4の脚部41と補助連結部6の2カ所で支持するため、主弾性支持体4のみで支持する場合に比べ、防振装置1にかかる曲げモーメントを低減することができる。
(実施形態2)
図7及び図8は、本発明の実施形態2を示す。なお、この実施形態では、図1〜図5と同じ部分については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、実施形態2では、主弾性支持体4及び補助連結部6を変更したものである。具体的には、主弾性支持体4は、そのゴム硬度を下げるとともに、形状を変更したもので、後述する変更した補助連結部6と合わせて、防振装置1に作用する荷重が低荷重域のときに、上記従来の防振装置と同等のばね特性を有するように変更したものである。補助連結部6は、図7に示すように、その形状が中間部分の窄まったくびれ形状であり、実施形態1に対して薄く形成されている。図8に示すように、補助連結部6は車両右側から見たときにおいても、その形状が中間部分の窄まったくびれ形状であり、実施形態1に対して細く形成されている。補助連結部6の上端における車両前後方向の長さは、スピンドル21の根元部21bにおける車両前後方向の長さよりも小さく、補助連結部6の下端における車両前後方向の長さは、ボディブラケット3の右端部の長さよりも小さい。そして、補助連結部6の上端及び下端の車両左右方向は、ほぼ同じ長さに形成されている。その他の構成は実施形態1と同様である。
図9の荷重−撓み曲線において、図中の実線は、本実施形態の防振装置1に荷重を作用させた場合の荷重―撓み曲線を示す。なお、図中の一点鎖線及び二点鎖線は、それぞれ、実施形態1における曲線と同じものを示す。同図における8kN〜10kNの高荷重域(図9における白抜き矢印の領域)では、従来の防振装置の接線ばねに対し、防振装置1の接線ばねの方が緩やかであり、防振装置1は目標の防振装置の接線ばねと同等の傾きを有していることが確認された。
Figure 2019065988
表2は、表1と同様に、シミュレーションから得られた、本実施形態の防振装置1に荷重を作用させた場合の入力荷重と補助連結部6のひずみ(変形量/高さ)との関係を示すものである。ひずみの測定点は、2点とした。これは、実施形態1に比べ、実施形態2の補助連結部6は薄く細いので、荷重を作用させた場合の変形量が大きいためである。具体的に、測定点は、補助連結部6のうち変形量が最も大きい中間部6bにおける車両右側面の中央部(以下、「測定点1」という)と、中間部6bにおける車両後側面の中央部(以下、「測定点2」という)とした。測定点1の場合、入力荷重が2kNの状態では、最大(引張)ひずみが0.28、最小(圧縮)ひずみが−0.47、入力荷重が5kNの状態では、最大ひずみが0.44、最小ひずみが−0.74、入力荷重が8kNの高荷重状態では最大ひずみが0.52、最小ひずみが−0.87であることが確認された。また、測定点2の場合、入力荷重が2kNの状態では、最大ひずみが0.39、最小ひずみが−0.74、入力荷重が5kNの状態では、最大ひずみが0.85、最小ひずみが−1.03、入力荷重が8kNの高荷重状態では、最大ひずみが1.08、最小ひずみが−1.18であることが確認された。
この実施形態に示すように、主弾性支持体4のゴム硬度及び形状を変更するとともに、補助連結部6を細く薄くすることにより、低荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きを、入力荷重を主弾性支持体のみで荷重を受ける場合と同等にした場合であっても、上記実施形態1と同様に、高荷重域では、入力荷重を主弾性支持体4、ストッパ部5及び補助連結部6で受けることができ、補助連結部6がストッパ部5と同様の役割を果たすので、ばね特性を軟らかなものにすることができる。これにより、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが、入力荷重を主弾性支持体及びストッパ部のみで受ける場合に比べ、小さくなるので、高荷重域での荷重−撓み曲線の接線の傾きが大きくなることを抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、補助連結部6は、スピンドル21における基部21cと主弾性支持体4の脚部41との間(ボディブラケット3の右端)に配設したが、これに限られず、例えば主弾性支持体4よりも車両左側であってもよく、ボディブラケット3とミッションブラケット2のスピンドル21とを連結する位置であればどこでもよい。
また、上記各実施形態では、スピンドル21の基部21cと主弾性支持体4の脚部41との間に車両左側からストッパ部5、補助連結部6の順で配設したが、ストッパ部5及び補助連結部6の位置は逆であってもよく、さらには、主弾性支持体4の位置もストッパ部5及び補助連結部6の間にあってもよい。
また、上記各実施形態では、ストッパ部5はボディブラケット3に設けたが、スピンドル21に設けてもよい。この場合、ストッパ部5は、入力荷重が所定荷重に達すると、ボディブラケット3に当接する。
また、上記実施形態2においては、補助連結部6は柱状に形成されていたが、これに限られず、逆Y字状やX字形状に形成されてもよい。
以上に説明したように、本発明は防振装置、特に高さの低いエンジンマウントにおいて極めて有用である。
1 防振装置
2 ミッションブラケット
21 スピンドル(第1取付部材)
3 ボディブラケット(第2取付部材)
32 開口
33 突条部
34 支持面
4 主弾性支持体
41 脚部
5 ストッパ部
6 補助連結部

Claims (2)

  1. 振動源側に取り付けられる第1取付部材と、
    前記第1取付部材の下側に設けられ、振動受け側に取り付けられる第2取付部材と、
    前記第1取付部材を前記第2取付部材に相対移動可能に弾性的に連結支持する主弾性支持体と、
    前記第1取付部材及び前記第2取付部材のいずれか一方に設けられ、前記第1取付部材の前記第2取付部材に対する上下方向の相対移動を規制するストッパ部と、
    前記第1取付部材と前記第2取付部材とを弾性的に連結する補助連結部とを備えることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1において、
    前記ストッパ部及び前記補助連結部は、前記第1取付部材における前記振動源側に取り付けられる部分と前記主弾性支持体との間に配置されていることを特徴とする防振装置。
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