JP2019065917A - クランクプーリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動等によりクランク軸へ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できるクランクプーリ装置を提供する。【解決手段】カム面21は、周方向に分割され、各分割部分にクランク軸からの距離が最小となる底部31と、各分割部分の境界部分にクランク軸からの距離が最大となる頂部32とを有する。各分割部分は、底部31から頂部32に向かうにつれてクランク軸からの距離が周方向に増加する凹状係合面33に形成される。この凹状係合面33は、所定以上の回転トルクがクランク軸に伝達されると、ピストン22の先端部が、クランク軸の回転方向と反対側にある頂部32を乗り越えるように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンのクランクシャフトに取り付けられるクランクプーリ装置に関する。
自動車等のエンジンのクランクシャフトには、オルタネータ等の補機類を駆動するためのベルトが巻き掛けられるクランクプーリ装置が取り付けられている。
一般に、自動車等のエンジンのクランクシャフトは、気筒内の爆発力によって回転力が付与されるので、その回転速度に変動が生じる。そして、このようなクランクシャフトの回転速度の変動が補機駆動ベルトシステムに伝達されると、それに伴いベルトの走行速度も変動する。そのため、補機の駆動軸に連結されたプーリとベルトとの間でスリップが生じたり、ベルトの張力が大きく変動したりする。このようなベルトのスリップや張力の変動は、ベルトの異音の発生やベルト等他の部分の寿命低下等の原因となる。また、ベルトのスリップを防止するために、当該ベルトの初期張力を比較的高く設定することがあり、この場合には、クランクシャフトの回転抵抗が増大し、エンジンの燃費性能を低下させることもあった。
このため、クランクシャフトの回転速度変動によるベルト等他の部分への影響を緩和すべく、クランクシャフトに取り付けられるプーリボス部(以下、内輪という)と、外周にベルトが巻き掛けられる筒状のプーリ部材(以下、外輪という)との間に、ゴム弾性体や円筒ころ等の転動体を介在させて、内輪と外輪との間に弾性力を付与することにより、回転速度変動を効果的に緩和し、ベルトの張力変動を抑制できるクランクプーリ装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1、2を参照)。
特開2009−236266号公報 特開2007−107636号公報
クランクシャフトの回転速度変動は、各気筒における燃焼爆発時期に同期して生じるものである。このため、エンジン始動によるクランキング動作中(間欠的動作中)の各気筒における燃焼爆発時において、クランクシャフトの回転速度変動は、クランクシャフトの常用回転域など通常トルクの入力時よりも過大なトルクをクランクシャフトに入力させる。特にクランキング初期段階に過大なトルクをクランクシャフトに入力させる。つまり、エンジン始動による過大トルク入力時に、クランクシャフトの回転速度変動は最大化し、上記通常トルク入力時よりもベルトの張力が過大に増加するとともに、ベルトの張力が過大に変動する問題等、ベルト等他の部分への影響が顕在化し易くなる。特に、最近は、信号待ち等のアイドル状態でエンジンを停止させ、このアイドルストップ後にエンジンを再始動するシステム(モータ・ジェネレータ(ISG)を搭載した補機駆動ベルトシステム)を備えた車両が増加しており、エンジン停止・再始動の頻度が顕著に増加したことに伴い、上記問題がより顕在化する虞があった。
しかしながら、前述のゴム弾性体や円筒ころ等の転動体を用いて内輪と外輪との間に弾性力を付与した従来のクランクプーリ装置では、エンジンの仕様や特性、ならびに装置設計上、このような頻繁なエンジン始動によりクランクシャフトへ過大なトルクが入力され、頻繁に、ベルトの張力が過大に増加するとともに、ベルトの張力が過大に変動する問題に対応しきれない虞があった。
本発明は、補機駆動ベルトシステムにおいて、エンジン始動等によりクランクシャフト(以下、クランク軸という)へ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できるクランクプーリ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るクランクプーリ装置は、エンジンのクランク軸上に相対回転可能に同心配置された内輪と外輪との間で回転トルクの伝達を行うクランクプーリ装置であって、前記内輪と前記外輪とは、前記内輪の外周に設けられたカム面と、前記外輪の内周に設けられ、前記カム面に向けてスライド自在に設けられると共にばねで付勢されたピストンと、を備えてなるカム機構部を介して連結され、前記ピストンは、前記外輪の内周に設けられ半径方向に向くピストン挿入孔内にスライド自在に設けられ、前記ピストンのスライド位置に応じた前記ばねの付勢力により、前記ピストンの先端部を前記カム面に向けて押圧しつつ常に接触させるものであり、前記カム面は、周方向に分割され、各分割部分に前記クランク軸からの距離が最小となる底部と、前記各分割部分の境界部分に前記クランク軸からの距離が最大となる頂部とを有し、各分割部分は、前記底部から前記頂部に向かうにつれて前記クランク軸からの距離が周方向に増加する凹状係合面に形成され、前記凹状係合面は、所定以上の回転トルクがクランク軸に伝達されると、前記ピストンの前記先端部が、前記クランク軸の回転方向と反対側にある前記頂部を乗り越えるように形成されていることを特徴とするクランクプーリ装置である。
上記構成によれば、前記クランク軸の駆動状態において、所定未満の回転トルクがクランク軸に伝達される場合、すなわち前記クランク軸への通常トルク入力時は、前記先端部が前記頂部を乗り越えることなく前記凹状係合面に係合しつつ前記内輪から前記外輪へ回転トルクが伝達され、クランクシャフトの通常の回転速度変動は、効果的に緩和される。
前記クランク軸の駆動状態において、所定以上の回転トルクがクランク軸に伝達される場合、すなわち前記クランク軸への過大トルク入力時は、前記先端部が前記クランク軸の回転方向と反対側の前記頂部を乗り越えて前記内輪から前記外輪へ前記通常トルクよりも過大な回転トルクが伝達されない。すなわち、乗り越えた直後は、内輪が急加速状態にもかかわらず、ばねによるピストンのカム面への押圧力が一気に減少に転じる。再びカム面への押圧力が増加に転じ始めるまでの間、内輪と外輪との間に係合作用がほとんど働かない状態で内輪と外輪とが顕著に相対回転する。その結果、内輪から外輪へ伝達されるトルクのうち、通常トルクよりも過大なトルクが伝達されない。そのため、エンジン始動等によりクランクシャフトへ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できる。
また、本発明は、上記クランクプーリ装置において、前記凹状係合面における前記底部から前記クランク軸の回転方向側の前記頂部に至る部分は、前記頂部に向かうにつれて前記クランク軸からの距離が周方向に急に増加し、前記先端部が前記凹状係合面に突き当たるように形成されていることを特徴とする。
この構成によると、エンジンの始動時にスタータモータとなり、始動後に発電機となるモータ・ジェネレータ(ISG)を搭載した補機駆動ベルトシステムにおいて、例えばアイドルストップ後にエンジンを再始動する際に、無端ベルトを介してモータ・ジェネレータからクランクプーリ装置の外輪に動力が伝達され、この外輪から内輪(クランク軸)へトルクが伝達される。このとき、ピストンの先端部は、凹状係合面のクランク軸の回転方向側の頂部際に突き当たった状態に係合され、この頂部を乗り越える虞はない。そのため、外輪と内輪とが確実に相対回転不能に係合され、モータ・ジェネレータによる回転トルクを外輪から内輪(クランク軸)へ確実に伝達できる。
補機駆動ベルトシステムにおいて、エンジン始動等によりクランク軸へ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できる。
第1実施形態に係るクランクプーリ装置を含む補機駆動ベルトシステムの概略構成図である。 第1実施形態に係るクランクプーリ装置の断面図である。 第1実施形態に係るクランクプーリ装置のピストン先端部が頂部を乗り越えた直後の状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るクランクプーリ装置を含む補機駆動ベルトシステムの概略構成図である。 第2実施形態に係るクランクプーリ装置の断面図である。 第2実施形態に係るクランクプーリ装置のピストン先端部が凹状係合面のクランク軸回転方向側の頂部際に突き当たった状態に係合された状態を示す断面図である。 比較例1に係るクランクプーリ装置の断面図である。 エンジンベンチ試験機の概略構成図である。 実施例1、比較例1に係るエンジン始動時の外輪の回転速度の時系列変化を示すグラフ図である。 実施例1、比較例1に係るベルト張力の時系列変化を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
第1実施形態のクランクプーリ装置1は、ISG(Integrated Starter Generator)を搭載しない通常の補機駆動ベルトシステムに組み入れることが望ましい実施形態である。 図1にこの通常の補機駆動ベルトシステムのレイアウトを示す。
補機駆動ベルトシステム201は、エンジンのクランク軸211に取り付けられたクランクプーリ装置1と、オルタネータ(ALT)の軸218に接続されたオルタネータプーリ212と、エアコン・コンプレッサ(AC)に接続されたACプーリ213とを有する。また、クランクプーリ装置1とオルタネータプーリ212とのベルトスパン間に、オートテンショナ(A/T)214が設けられる。
エンジンの出力は、Vリブドベルトのような1本のベルト215を介して、クランクプーリ装置1から時計回りに、オルタネータプーリ212、ACプーリ213に対してそれぞれ伝達されて、オルタネータ、エアコン・コンプレッサの各補機が駆動される。
図2に示されるように、クランクプーリ装置1は、クランク軸211に一体回転可能に取り付けられる内輪11と、内輪11に対して相対回転可能に同心配置された外輪12と、内輪11と外輪12とを連結するカム機構部13とを、主要部分として構成される。
転がり軸受15,16は、外輪12と内輪11との間に介装され、これらを互いに相対回転可能に支持する。
内輪11は、クランク軸211に一体回転可能に取り付けられるプーリボス部であり、その外周にカム機構部13のカム面21が設けられている。外周のカム面21に耐摩耗性を付与するため、内輪11は、浸炭などの表面硬化処理に適する機械構造用合金鋼(SCR材やSCM材等の肌焼鋼)で形成されるものがよい。
外輪12は、外周にベルト215が巻き掛けられるベルト溝が形成された円筒状のプーリ部材である。外輪12の内周にカム機構部13の機構部材であるピストン22などが設けられる。
(カム機構部)
カム機構部13は、内輪11の外周に設けられたカム面21と、外輪12の内周に設けられ半径方向に向くピストン挿入孔23と、ピストン挿入孔23内にスライド自在に設けられるピストン22と、ピストン22の先端部をカム面21に向けて押圧しつつ遠心力に抗してカム面21に常に接触するように付勢するばね24と、から成る。
ピストン22/ばね24の配置数は、最小は1、最大はカム面21の分割数、即ち、凹状係合面33の数の範囲内で決定される。
これらにより、内輪11の外周に設けられたカム面21と、外輪12の内周に設けられ、カム面21に向けてスライド自在に設けられると共にばね24で付勢されたピストン22と、を備えてなるカム機構部13が構成される。
また、これらにより、外輪12の内周に設けられ半径方向に向くピストン挿入孔23内にスライド自在に設けられ、ピストン22のスライド位置に応じたばね24の付勢力により、ピストン22の先端部をカム面21に向けて押圧しつつ常に接触させるピストン22が構成される。
ピストン22の先端部は、球面に形成されるものが好ましい。
カム面21は周方向に分割されている。分割数は例えば3でも8でもよい。図示例では6に分割されている。各分割部分は、周方向に等配されていること(例えば分割数が6の場合、各分割部分の角度範囲は60°である)が好ましいが、必ずしも周方向に等配されていなくてもよい。
各分割部分にクランク軸からの距離が最小となる底部31を有する。なお、このカム面21上の底部31の位置を「基準位置」と呼ぶことにする。
ピストン21の先端部が底部31に係合した状態では、ばね24により付勢されてピストン22がカム面21を押圧する押圧力が最も小さい。
各分割部分の境界部分にクランク軸からの距離が最大となる頂部32を有する。ピストン22の先端部が頂部32に係合した状態では、ばね24により付勢されてピストン22がカム面21を押圧する押圧力が最も大きい。
各分割部分は、底部31から頂部32に向かうにつれてクランク軸からの距離が周方向に増加する凹状係合面33に形成されている。
凹状係合面33は、底部31からクランク軸211の回転方向と反対側の頂部32、および底部31からクランク軸の回転方向側の頂部32に向かうにつれてクランク軸211からの距離が周方向に漸次(次第に)増加するように形成されている。図2の例では、ピストン22の先端部が底部(基準位置)31に係合した状態を示す。
底部31の形状は、ゆるやかな曲線状の底であってもよく、ゆるやかな直線の交点であってもよい。内輪11と外輪12との間に、回転トルクが作用しない場合、ピストン22の先端部が安定して収まる様な形状であればよい。
頂部32の形状は、断面が丸い山形の頂点に形成され、ピストン22の先端部が乗り越えやすい形状であることが望ましい。
カム機構部13の全体および細部の構成は、内輪11と外輪12との間で伝達される回転トルクの大きさ、ならびに、カム機構部13における各設計要素、例えば、カム面21の分割数、ピストン22/ばね24の配置数、頂部32の高さ(頂部32/底部31間の半径方向距離差)、カム面21の凹状係合面33の形状、およびピストン22の設定(ばね定数等)、等の兼ね合いにより、クランク軸211へ入力されるトルクが通常の範囲内の場合に、ピストン22の先端部が頂部32(クランク軸の回転方向と反対側の頂部32、または底部からクランク軸の回転方向側の頂部32)を乗り越えず、エンジン始動などによりクランク軸に入力されるトルクが上記通常時よりも過大な場合に、ピストン22の先端部がクランク軸の回転方向と反対側の頂部32を乗り越える、ように詳細設計されて決定される。
このようなカム面21とピストン22を備えたカム機構部13、なかでも、頂部32及び底部31を含む凹状係合面33の形状は、所定以上の回転トルクがクランク軸211に伝達されると、ピストン22の先端部が、クランク軸の回転方向と反対側にある頂部32を乗り越えるように形成されている。
カム面21の分割数は、前述のとおり1以上であるが、分割数が少なすぎると(例えば分割数3の場合)、内輪11と外輪12との相対回転により生じる位相差が大きくなりすぎ、内輪11と外輪12間の動力(回転トルク)の伝達にロスが発生し易くなる。また、分割数が多すぎると(例えば分割数8の場合)、内輪11と外輪12との相対回転により生じる位相差が小さくなりすぎ、ベルトの張力変動を抑制し難くなる。
また、カム面21の各分割部分が周方向に等配されていない場合は、同じ運転条件でも、内輪11と外輪12との相対回転により生じる位相差にムラが生じ、内輪11と外輪12間のトルク伝達にもムラが生じる原因となる。したがって、カム面21の各分割部分は、等配されていることが望ましい。
各分割部分には、凹状係合面33が形成されている。もし、凹状係合面33が形成されない場合は、ピストン22の先端部がクランク軸211の回転方向と反対側の頂部32を乗り越えた直後に、ピストン22のカム面21への押圧力を一気に減少に転じることができず、エンジン始動時等によりクランク軸211へ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できなくなる。
ピストン22/ばね24の配置数は、前述のごとく、最小は1、最大はカム面21の分割数(即ち、凹状係合面33の数)の範囲内で決定される。ピストン22/ばね24の配置数を増やすほどピストン1個当たりに必要なカム面21への押圧力(端的にはばね定数)を低減でき装置設計上の自由度が向上する反面、部品点数増で製造コストが増加する問題が生じ易くなる。逆に、ピストン22/ばね24の配置数を減らすほど製造コストが減少する反面、ピストン22の1個当たりに必要なカム面21への押圧力(端的にはばね定数)が増す結果、装置設計上の自由度を阻害する。
ピストン22は、先端部等に耐摩耗性が必要なため、JISG4805:2008に準拠した高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ材)で形成させるのがよい。
ばね24は、所定のばね特性が得られるよう、コイルばねとするのがよく、ばね線は、JISG3560:1994に準拠した、断面円形等のばね用オイルテンパー線とするのがよい。
また、ピストン22の先端部が底部31に係合している際に、ばね24による押圧力(弾性復元力)が十分に確保され、ピストン先端部が頂部を乗り越える際に、ばね24またはピストン22が底付きしないように、ばね24の自由長やばね定数、およびピストン22のスライド代が設定される。
(カム機構部の動作)
クランク軸211に入力される回転トルクの大きさにより、つぎのような動作となる。
まず、クランク軸211の常用回転域などクランク軸211へ入力されるトルクが通常の範囲内の場合(所定未満の回転トルクがクランク軸211に伝達される場合)である
この場合、下記1)、2)の2つの場合がある。
1)内輪11の回転速度が外輪12の回転速度より速くなった場合(内輪11が加速する場合)。
この場合、内輪11は、外輪12に対して回転方向(図2の矢印方向)と同じ方向に相対回転する。
カム機構部13の構成により、ピストン22のカム面21への押圧力が次第に増加し、内輪11と外輪12との相対回転により生じた位相差を解消する方向の回動付勢力が内輪11と外輪12との間に付与される。
クランク軸211へ入力されるトルクが通常の範囲内につき、ピストン22の先端部が頂部32を乗り越えない程度の係合作用で、基準位置(底部31)から頂部32よりも手前の弾性的に釣り合う位置まで凹状係合面33に係合しつつ内輪11と外輪12とが周方向に弾性的に相対回転しながら内輪11から外輪12へ正回転方向の正のトルクが伝達される。
そのため、従来のクランクプーリ装置と同様に、ベルトの張力変動を抑制できる。
2)内輪11の回転速度が外輪12の回転速度より遅くなった場合(内輪11が減速する場合)。
基準位置(底部31)を起点とすると、ピストン22の先端部とカム面21との係合位置が、凹状係合面33における底部31からクランク軸211の回転方向側の頂部32に向かう側へずれる。
カム機構部13の構成により、ピストン22のカム面21への押圧力が次第に増加し、内輪11と外輪12との相対回転により生じた位相差を解消する方向の回動付勢力が内輪11と外輪12との間に付与される。
クランク軸211へ入力されるトルクが通常の範囲内につき、ピストン22の先端部が頂部32を乗り越えない程度の係合作用で、基準位置(底部31)から頂部32よりも手前の弾性的に釣り合う位置まで凹状係合面33に係合しつつ内輪11と外輪12とが周方向に弾性的に相対回転しながら内輪11から外輪12へ負のトルクが伝達される。
そのため、従来のクランクプーリ装置と同様に、ベルトの張力変動を抑制できる。
つぎに、エンジン始動等によりクランク軸211へ入力されるトルクが上記通常時よりも過大な場合(所定以上の回転トルクがクランク軸211に伝達される場合)、内輪11の回転速度が外輪12の回転速度より顕著に速くなる(内輪11が急加速する)。
カム機構部13の構成により、ピストン22のカム面21への押圧力が次第に増加し、内輪11と外輪12との相対回転により生じた位相差を解消する方向の回動付勢力が内輪11と外輪12との間に付与される。
クランク軸211へ入力されるトルクが通常トルクよりも過大なため、ピストン22の先端部がクランク軸211の回転方向と反対側の頂部32を乗り越える。
このとき(図3に示すように、頂部32を乗り越えた直後の状態)、ピストン22のカム面21への押圧力が一気に減少に転じる。そのため、再び押圧力が増加に転じ始めるまでの間(ピストン22の先端部が頂部32を乗り越えた側の底部31に係合するまでの間)、内輪11と外輪12との間に係合作用がほとんど働かない状態で内輪11と外輪12とが顕著に相対回転する(つまり、内輪11は急加速状態のまま空転し、外輪12は急加速しない)。
その結果、内輪11から外輪12へ伝達されるトルクのうち、通常トルクよりも過大なトルクが伝達されない。
そのため、エンジン始動等によりクランク軸211へ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できる。
(その他可能な動作)
なお、上述の第1実施形態の動作と同様に、クランク軸の過大な回転変動(例えばエンジン始動時、あるいは突発故障によるエンジン停止)により、内輪11の回転速度が外輪12の回転速度より顕著に遅くなった場合(内輪11が急減速した場合)は、ピストン22の先端部がクランク軸211の回転方向側の頂部32を乗り越えることができる。この場合でも、内輪11は急減速状態のまま空転し、外輪12の急減速を回避できるため、補機駆動ベルトシステムへの影響を抑制することが可能である。
つぎに、第2実施形態を図4乃至図6に基づいて説明する。
第2実施形態のクランクプーリ装置101は、ISGを搭載した補機駆動ベルトシステム202に組み入れることがより望ましい実施形態である。図4にこのISGを搭載した補機駆動ベルトシステム202のレイアウトを示す。
図1の補機駆動ベルトシステム201と異なる点は、オルタネータ(ALT)の軸に接続されたオルタネータプーリ212に代わり、ISGの軸に接続されたモータ・ジェネレータ(ISG)217を設け、クランク軸211には、クランクプーリ装置1に代わり、クランクプーリ装置101が用いられ、モータ・ジェネレータ(ISG)217とACプーリ213との間にも、オートテンショナ216が設けられる点である。その他、図1と同じ部分については、同じ符号を付してその説明を省略する。
ISGにより、エンジンの始動を行う場合、車両側の電子制御装置からエンジン始動信号がISGに送られ、ISGが電動機(スタータモータ)として起動する。この際、ベルト215の緩み側に設けられたオートテンショナ216が有効に作動する。
図5に基づいて、クランクプーリ装置101を説明する。図2のクランクプーリ装置1と異なる点は、カム機構部のカム面121の形状である。特にカム面121の凹状係合面133の形状が異なる。その他は、図2のクランクプーリ装置1と同じであり、図2と同じ符号を付してその説明を省略する。
カム機構部の凹状係合面133における底部131からクランク軸211の回転方向と反対側の頂部132に至る部分は、第1実施形態と同様に、頂部132に向かうにつれてクランク軸211からの距離が周方向に漸次(次第に)増加するように形成されている。
一方、凹状係合面133における底部131からクランク軸211の回転方向側の頂部132に至る部分は、クランク軸211からの距離が周方向に急に増加するように形成されている。
この急に増加する程度は、ピストン22の先端部が突き当たって係止する程度である。なお、図5の例では、ピストン22の先端部が底部(基準位置)131に係合している。
カム機構部の全体および細部の構成は、内輪11と外輪12との間で伝達される回転トルクの大きさ、ならびに、カム機構部13における各設計要素、例えば、カム面121の分割数、ピストン22/ばね24の配置数、頂部132の高さ(頂部132/底部131間の半径方向距離差)、カム面121の凹状係合面133の形状、およびピストン22の設定(ばね定数等)、等の兼ね合いにより、
クランク軸211の常用回転域などクランク軸211へ入力されるトルクが通常の範囲内の場合に、ピストン22の先端部が頂部32を乗り越えず、
エンジン始動等によりクランク軸211へ入力されるトルクが上記通常時よりも過大な場合に、ピストン22の先端部が頂部132を乗り越えるように詳細設計されている(以上、第1実施形態に同じ)。
さらに、ISGを搭載した補機駆動ベルトシステム202において、ISGによりエンジン始動を行う場合、この場合、図6に示されるように、ピストン22の先端部がクランク軸211の回転方向側の頂部132の際に突き当たった状態に係合され、この頂部132を乗り越えない、ように詳細設計されて決定されている。
ISGを搭載した補機駆動ベルトシステム202において、ISGによりエンジン始動を行う場合、車両側の電子制御装置からエンジン始動信号がISGに送られ、ISGが電動機(スタータモータ)として起動する。
無端ベルト215を介してモータ・ジェネレータ217からクランクプーリ装置101の外輪12に動力が伝達され、この外輪12から停止状態の内輪11(クランク軸211)へトルクが伝達される。
このとき、外輪12の回転速度(順方向)が内輪11の回転速度よりも顕著に速くなる(即ち外輪が急加速する)が、ピストン22の先端部は、底部(基準位置)131を起点とすると、凹状係合面133の底部131からクランク軸211の回転方向側の頂部132に向かう側にずれて、頂部132の際に突き当たった状態に係合される。この構成の場合、頂部132を乗り越える虞はない。
そのため、外輪12と内輪11とが確実に相対回転不能に係合され、モータ・ジェネレータ217による回転トルクを外輪12から内輪11(クランク軸211)へ確実に伝達できる。
以下、本発明の具体的な実施例1について説明する。
図1に示す通常の補機駆動ベルトシステム201に組み込まれた第1実施形態のクランクプーリ装置1を用いた。
(内輪・外輪)
内輪12は、機械構造用合金鋼(SCM415)で形成させ、外周面(カム面21)は、耐摩耗性確保のため、浸炭による表面硬化処理を施した。
外輪11は、鋳鉄(FC250)製とし、外輪11と内輪12との間に、転がり軸受15,16を幅方向に対向させて2個介装した。
(カム機構部)
ピストン22は、先端部等に耐摩耗性が必要なため、高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ2)で形成させた。
ばね24は、コイルばねとし、ばね線は、断面円形のばね用オイルテンパー線(JISG3560:1994に準拠)とした。
ピストン22/ばね24の配置数は、後述するカム面21の分割数と同じにした。つまりカム面21の各分割部分(凹状係合面33)に1つずつ、合計6ケ配置した。
(カム面)
分割数は6とし、各分割部分(凹状係合面33)は周方向に等配させた(各分割部分の角度範囲は60°である)。
頂部32の高さ(頂部32/底部31間半径方向距離)は、約7mmである。
凹状係合面33の形状は、クランクプーリ装置1を幅方向に直交する断面において、頂部32および底部31は曲線で形成され、これら頂部32の曲線と底部31の曲線との間は勾配約5°の直線(両者の接線)で形成されている。従って、凹状係合面33は、底部31から頂部32(クランク軸211の回転方向と反対側の頂部32、および底部31からクランク軸211の回転方向側の頂部32)に向かうにつれて、上記直線部分(直線勾配)に沿って、クランク軸211からの距離が周方向に漸次増加するように形成されている。
以下、図7を参照して比較例1を説明する。
従来のクランクプーリ装置を想定したものであり、実施例1と異なる点は、カム面(内輪)の形状、特には頂部332の高さ(頂部/底部間半径方向距離:約9mm)が実施例1に比べて高くなっていることである。この頂部332の高さの水準は、内輪と外輪との相対回転によりピストンの先端部が凹状係合面における基準位置(底部)からクランク軸の回転方向と反対側の頂部に向かう側にずれても、ばねまたはピストンが底付きしてしまい、物理的にピストンの先端部が頂部332を乗り越えることができない水準である。
従って、エンジン始動等によりクランク軸へ入力されるトルクが通常時よりも過大となった場合は、ピストンの先端部がクランク軸の回転方向と反対側の頂部を乗り越えることができず、頂部332の際に突き当たった状態に係合される。つまり、この状態では、内輪と外輪とが相対回転不能に固定されたクランクプーリ(汎用品)と実質的に同じものになり得る。
なお、底部から頂部332(クランク軸の回転方向と反対側の頂部332、および底部からクランク軸の回転方向側の頂部332)際に至る部分は、実施例1と同様に勾配約5°で略同等長さの直線で形成されている。このため、クランク軸の常用回転域などクランク軸へ入力されるトルクが通常の範囲内の場合は、実施例1と同様の動作が為されるようになっている。
(評価試験)
上記実施例1と上記比較例1のクランクプーリ装置を、図1のベルトシステムに取り付けて、エンジン始動試験を行った。このエンジン始動試験で、エンジン始動時の下記評価項目について、時系列に検出、記録し、実施例1(図2)と比較例1(図7)との比較により本発明の効果の検証を行った。なお、クランクプーリ径は、両者ともに140mmである。
第1評価項目は、クランクプーリ(外輪)の回転速度である。
第2評価項目は、ベルト張力(張り側)である。
(試験機)
図8に示すエンジンベンチ試験機200は、図1の補機駆動ベルトシステム201を含む試験装置であって、エンジン210のクランク軸211に取り付けられたクランクプーリ装置(実施例1及び比較例1)1と、オルタネータ(ALT)の軸218に接続されたオルタネータプーリ212と、エアコン・コンプレッサ(AC)に接続されたACプーリ213とを有する。また、クランクプーリ装置1とオルタネータプーリ212とのベルトスパン間に、オートテンショナ(A/T)214が設けられる。
エンジンの出力は、1本のベルト(Vリブドベルト)215を介して、クランクプーリ装置1から時計回りに、オルタネータプーリ212、ACプーリ213に対してそれぞれ伝達されて、各補機(オルタネータ、エアコン・コンプレッサ)は駆動される。
(計測装置)
図1において、クランクプーリ装置1(外輪12)の回転速度の検出は、レーザー光の反射を利用した計測装置で行い、これを電気信号に変換する。
ベルト張力の検出は、張り側B部ベルトスパン間のベルト背面に押し当てたアイドラプーリ(不図示)の軸に取り付けたひずみ計(不図示)により、軸ひずみを検出し、これを電気信号に変換する。
これらの電気信号は、PC(不図示)の演算制御部に送られ、当該演算制御部により、ひずみ計で検出された軸ひずみの電気信号はベルト張力(データ)に演算される。最終的に、PCの演算制御部により、クランクプーリ装置1(外輪12)の回転速度データ、およびベルト張力データは、デジタル表示可能な液晶画面などからなる表示部に数字表示されるとともに、デジタル出力され記録される。なお、PCは、操作盤(タッチパネル)、演算制御部、及び、表示部を備えたパーソナルコンピュータである。
(条件)
雰囲気温度25℃、ベルトの初期張力400Nにて、エンジンの始動(クランキング)試験を行った。雰囲気温度は、実車によるエンジン始動時を想定した温度である。
(エンジン始動動作)
電子制御装置(不図示)からエンジン始動信号がスタータモータ(不図示)に送られ、スタータモータが起動し、クランキングが始まる。このとき(各気筒における燃焼爆発前)の、クランク軸の回転速度は200rpm程度である。
電子制御装置から燃料噴射信号および点火信号が燃料噴射装置(不図示)および着火装置(不図示)に送られ、各気筒における燃焼爆発が順々に開始される。
各気筒における燃焼爆発時期に同期して、クランク軸の回転速度が上昇してゆく。クランク軸の回転トルク(動力)がクランクプーリ(外輪)に伝達されて、更に、補機駆動ベルトシステム201に伝達される。
エンジンが始動されると、スタータモータによるクランキング動作が停止する。
(評価結果)
評価結果を、図9及び図10のグラフに基づいて説明する。
図10で、ベルト張力の値(縦軸の目盛り)は不図示とした。
クランキング終了時(約1秒後)のベルト張力は、実施例1、比較例1ともに500N程度であった。
ちなみに、図10において「m」で表示した部分は、2発目の気筒内爆発時(図中b)のベルト張力およびベルト張力変動の大きさに関し、実施例1と比較例1との差異部分である。図示例では、その差異量は、750Nである。これは、実施例1の比較例1に対するベルト張力およびベルト張力変動の抑制効果に相当する。図示例では、その抑制効果は約30%に達する。
具体的な、気筒内爆発時のベルト張力の値を下記の表1に示す。
Figure 2019065917
(考察)
クランクプーリ(外輪)の回転速度およびベルト張力(張り側B部のベルト張力)は、クランキング中(約1秒間)の各気筒における燃焼爆発中、特に、1発目の気筒内爆発時(図中a)と2発目の気筒内爆発時(図中b)において、最も過大に増加し、かつ最も過大に変動することがわかった。
この1発目の気筒内爆発時(図中a)と2発目の気筒内爆発時(図中b)に着目すると、クランクプーリ(外輪)の回転速度およびベルト張力(張り側B部のベルト張力)の大きさおよび変動幅は、実施例1の方が比較例1の場合よりも顕著に小さい。ベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できていることがわかった。
(得られた効果)
実施例1において、エンジン始動時には、内輪から外輪へ伝達されるトルクのうち、通常トルクよりも過大なトルクは伝達されない結果となった。これは、通常トルクの入力時よりも過大なトルクがクランク軸に入力された際に、内輪と外輪との間に係合作用がほとんど働かない状態で内輪を急加速状態のまま空転させて、外輪を急加速させないこと、が可能であったためと考えられる。
結果として、補機駆動ベルトシステムで特に問題となる、エンジン始動によりクランクシャフトへ過大なトルクが入力される際に生じるベルト張力の過大な増加やベルト張力の過大な変動を効果的に抑制できることが判った。
比較例1において、エンジン始動時には、ゴム弾性体や転動体(円筒ころ等)を用いて内輪と外輪との間に弾性力を付与した従来のクランクプーリ装置と同様に、比較例1の構成(カム機構部)では、内輪から外輪へ伝達されるトルクのうち、通常トルクよりも過大なトルクも伝達してしまう結果となった。これは、比較例1の構成(カム機構部)等による従来のクランクプーリ装置では、通常トルクの入力時よりも過大なトルクがクランク軸に入力された際に、内輪と外輪との間に係合作用がほとんど働かない状態で内輪を急加速状態のまま空転させて、外輪を急加速させないこと、が不可能であるからと考えられる。
11 内輪
12 外輪
13 カム機構部
21 カム面
22 ピストン
23 ピストン挿入孔
24 ばね
31 底部
32 頂部
33 凹状係合面

Claims (2)

  1. エンジンのクランク軸上に相対回転可能に同心配置された内輪と外輪との間で回転トルクの伝達を行うクランクプーリ装置であって、
    前記内輪と前記外輪とは、前記内輪の外周に設けられたカム面と、前記外輪の内周に設けられ、前記カム面に向けてスライド自在に設けられると共にばねで付勢されたピストンと、を備えてなるカム機構部を介して連結され、
    前記ピストンは、前記外輪の内周に設けられ半径方向に向くピストン挿入孔内にスライド自在に設けられ、前記ピストンのスライド位置に応じた前記ばねの付勢力により、前記ピストンの先端部を前記カム面に向けて押圧しつつ常に接触させるものであり、
    前記カム面は、周方向に分割され、各分割部分に前記クランク軸からの距離が最小となる底部と、前記各分割部分の境界部分に前記クランク軸からの距離が最大となる頂部とを有し、各分割部分は、前記底部から前記頂部に向かうにつれて前記クランク軸からの距離が周方向に増加する凹状係合面に形成され、
    前記凹状係合面は、所定以上の回転トルクがクランク軸に伝達されると、前記ピストンの前記先端部が、前記クランク軸の回転方向と反対側にある前記頂部を乗り越えるように形成されていることを特徴とするクランクプーリ装置。
  2. 前記凹状係合面における前記底部から前記クランク軸の回転方向側の前記頂部に至る部分は、前記頂部に向かうにつれて前記クランク軸からの距離が周方向に急に増加し、前記先端部が前記凹状係合面に突き当たるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のクランクプーリ装置。
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