JP2019063951A - 作業システム、作業システムの制御方法及びプログラム - Google Patents

作業システム、作業システムの制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マスタコントローラとスレーブコントローラとの組み合わせの切り替えを短時間に容易に行うことができる作業システム。【解決手段】作業システムは、対象物を把持し所定の位置まで移動させるマニピュレータと、前記対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を操作状態が示す姿勢に基づいて生成する制御信号生成装置と、前記マニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うスレーブコントローラと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、作業システム、作業システムの制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、操作者による擬人的な動きを検出し、これを複数の信号に変換してロボットデバイスを駆動させる技術が開示されている。特許文献2には、センサによって検知された製品をピックアップするようにピッカーを自動制御する技術が開示されている。
特開2015−168056号公報 特許第5940682号公報
ロボットデバイスや自動ピッカーなどのマニピュレータを手作業で動作させる場合、オペレータごとにマニピュレータの作業の精度が異なり、不慣れなオペレータには操作が困難となる。他方、マニピュレータを自動制御する場合、作業対象となる対象物に応じて制御を異ならせる必要があるところ、全ての種類の対象物について予め制御情報を記憶することは現実的でない。また機械学習を用いて自動制御する場合にも、学習が不十分である場合に作業の精度が低下する可能性がある。
その結果、マニピュレータの状況に応じてマニピュレータを制御するスレーブコントローラと、そのスレーブコントローラに制御信号を送信するマスタコントローラとの組み合わせを頻繁に切り替える必要がある。そのため、マスタコントローラとスレーブコントローラとの組み合わせの切り替えを短時間に容易に行うことのできる技術が求められていた。
本発明の目的は、上述した課題を解決する作業システム、作業システムの制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、作業システムは、対象物を把持し所定の位置まで移動させるマニピュレータと、前記対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を操作状態が示す姿勢に基づいて生成する制御信号生成装置と、前記マニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うスレーブコントローラと、を備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る作業システムにおいて、前記スレーブコントローラは、前記対象物を把持し前記所定の位置まで移動した、または、前記所定の位置まで移動できると判定した場合に前記同期を解除する離脱の処理を行ってよい。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る作業システムにおいて、前記類似の姿勢は、絶対座標での位置の差が所定範囲内である姿勢、相対座標での位置の差が所定範囲内である姿勢、及び、前記制御信号生成装置を操作する操作者の操作に基づいて生成された前記マニピュレータを制御する制御信号が示す関節の角度と、前記マニピュレータの関節の角度との差が所定範囲内である姿勢のうち少なくとも1つを含んでよい。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る作業システムにおいて、前記スレーブコントローラは、前記同期の処理において、前記マニピュレータについて所定の時間だけ制御内容を戻してよい。
本発明の第5の態様によれば、作業システムの制御方法は、マニピュレータが、対象物を把持し所定の位置まで移動させることと、制御信号生成装置が、前記対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を操作状態が示す姿勢に基づいて生成することと、スレーブコントローラが、前記マニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うことと、を含む。
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を制御信号生成装置の操作状態が示す姿勢に基づいて生成することと、前記対象物を把持し所定の位置まで移動させるマニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うことと、を実行させる。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、制御装置は、マスタコントローラとスレーブコントローラとの組み合わせの切り替えを短時間に容易に行うことができる。
第1の実施形態に係る作業システムの構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係るコントローラの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るマスタコントローラの動作を示す第1のフローチャートである。 第1の実施形態に係るマスタコントローラの動作を示す第2のフローチャートである。 第3の実施形態に係るマスタコントローラの構成を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態における同期の処理フローの例を示す第1の図である。 第4の実施形態における同期の処理フローの例を示す第2の図である。 第4の実施形態における同期の処理フローの例を示す第3の図である。 第4の実施形態における離脱の処理フローの例を示す第1の図である。 第4の実施形態における離脱の処理フローの例を示す第2の図である。 第4の実施形態における離脱の処理フローの例を示す第3の図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
《第1の実施形態》
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る作業システムの構成を示す概略図である。
作業システム1は、入出力グローブ10と、ヘッドマウントディスプレイ20と、マスタコントローラ30と、スレーブコントローラ40と作業ロボット50とを備える。入出力グローブ10とヘッドマウントディスプレイ20とはオペレータOに装着され、作業ロボット50はオペレータOと遠隔に設置される。マスタコントローラ30は、入出力グローブ10およびヘッドマウントディスプレイ20と電気的に接続される。スレーブコントローラ40は、作業ロボット50と電気的に接続される。マスタコントローラ30とスレーブコントローラ40とは、ネットワークNを介して通信可能に構成される。
第1の実施形態に係る作業システム1は、倉庫から物品を運搬するピッキングシステムに適用される。ピッキングシステムは、コンベアや運搬ロボットによって、物品を収容するビンを作業ロボット50が設置された作業スペースに運搬するシステムである。オペレータOは、作業ロボット50を遠隔から操作し、ビンに収容された対象物品を、出荷用コンベアや仕分け箱などの他の位置に移転させる。なお、他の実施形態においては、作業システム1は、ピッキングシステム以外のシステムに適用されてもよい。例えば、作業システム1は、たねまき、仕分け、開梱や梱包、検品、組立などの他の遠隔作業(倉庫内に限らずオフィス、スーパー、病院、図書館、実験室等における遠隔作業を含む)に用いられてもよい。
入出力グローブ10は、オペレータOの手に取り付けられる手袋状の入出力装置である。入出力グローブ10は、オペレータOの姿勢を検出する姿勢センサと、作業ロボット50の動作をフィードバックするフィードバックデバイスとを備える。入出力グローブ10は、姿勢センサが生成する信号を、操作信号としてマスタコントローラ30に出力する。姿勢センサは、少なくともオペレータOの関節の角度を算出可能に構成される。姿勢センサは、モーションキャプチャによりオペレータOの動きを検出するものであってよい。フィードバックデバイスは、作業ロボット50のマニピュレータ51が触れた物の触感を再現可能な素子(アクチュエータや電極など)である。フィードバックデバイスは、マスタコントローラ30から入力されるフィードバック信号に従って動作する。
ヘッドマウントディスプレイ20は、オペレータOの頭部に装着されることでオペレータOに画像を提示する装置である。画像の提示方法としては、オペレータの目に対向するディスプレイに画像を表示する方法や、プロジェクタによってオペレータの目に画像を投影する方法が挙げられる。ヘッドマウントディスプレイ20は、マスタコントローラ30から入力される映像信号に従って映像を提示する。ヘッドマウントディスプレイ20は、自身の姿勢を検出する姿勢センサ(例えば、加速度センサやジャイロスコープなど)を備える。ヘッドマウントディスプレイ20は、姿勢センサの検出結果を示す姿勢信号をマスタコントローラ30に出力する。
作業ロボット50は、マニピュレータ51とカメラ52とを備える。
マニピュレータ51は、複数のリンクが複数の関節を介して互いに接続されている。マニピュレータ51は、スレーブコントローラ40から入力される制御信号に従って関節ごとに設けられたアクチュエータを駆動させることによって各関節の角度を調整する。マニピュレータ51の関節とオペレータOの関節とは必ずしも一対一に対応しない。例えば、マニピュレータ51は、5本未満の指(指に相当するリンクと関節との組み合わせ)を備えるものであってよい。また例えばマニピュレータ51は、2つ以上の肘(肘に相当する関節)を備えるものであってよい。マニピュレータ51には、触覚センサと姿勢センサとが設けられている。触覚センサは、マニピュレータ51の表面(特に指に相当するリンクの先端)に設けられ、接触した物体の触感を検出する。姿勢センサは、マニピュレータ51の関節ごとに設けられており、各関節の角度および角速度を検出する。姿勢センサの例としては、アクチュエータの運動量を計測するセンサ(回転数センサやストロークセンサ)が挙げられる。
カメラ52は、関節を介してマニピュレータ51と接続される。カメラ52は、撮像した画像を表す映像情報をスレーブコントローラ40に出力する。カメラ52の姿勢は、スレーブコントローラ40から入力される制御信号に従って調整される。つまり、カメラ52とマニピュレータ51とに接続されたアクチュエータが制御信号に従って駆動することで、カメラ52の姿勢が調整される。
マスタコントローラ30は、入出力グローブ10から入力される操作信号に基づいて、作業ロボット50のマニピュレータ51の制御信号を生成する。またマスタコントローラ30は、作業ロボット50からマニピュレータ51が検出する触感を示す触感信号に基づいて、当該触覚を入出力グローブ10のフィードバックデバイスに再現させるためのフィードバック信号を生成する。また、マスタコントローラ30は、スレーブコントローラ40から映像信号を受信し、これをヘッドマウントディスプレイ20に出力する。またマスタコントローラ30は、ヘッドマウントディスプレイ20から入力された姿勢信号に基づいて、作業ロボット50のカメラ52の制御信号を生成し、スレーブコントローラ40に送信する。
スレーブコントローラ40は、マスタコントローラ30から制御信号を受信し、これに従ってマニピュレータ51を駆動させる。またスレーブコントローラ40は、触覚センサ、姿勢センサ、カメラ52から信号を取得し、これをマスタコントローラ30に送信する。
図2は、第1の実施形態に係るコントローラの構成を示す概略ブロック図である。
マスタコントローラ30は、信号受信部301、映像信号出力部302、触感信号変換部303、フィードバック信号出力部304、姿勢記憶部305、姿勢更新部306、指示入力部307、認識部308、作業モデル記憶部309、制御信号算出部310、操作信号入力部311、操作信号変換部312、制御信号送信部313、作業判定部314、学習部315を備える。
信号受信部301は、スレーブコントローラ40を介して、作業ロボット50から映像信号、触感信号および姿勢信号を受信する。
映像信号出力部302は、受信した映像信号をヘッドマウントディスプレイ20に出力する。このとき、映像信号出力部302は、作業指示に含まれる対象物品Iの画像や、認識部308による認識結果を映像信号に重畳させてもよい。
触感信号変換部303は、受信した触感信号をフィードバック信号に変換する。つまり、触感信号変換部303は、作業ロボット50のマニピュレータ51が触れた物体の触感を、フィードバックデバイスに再現させるためのフィードバック信号を生成する。触感信号からフィードバック信号への変換は、例えば触感信号を予め求められた関数に入力することで実現することができる。
フィードバック信号出力部304は、フィードバック信号を入出力グローブ10に出力する。
姿勢記憶部305は、作業ロボット50の姿勢を記憶する。作業ロボット50の姿勢には、各関節の位置、角度、角速度が含まれる。
姿勢更新部306は、受信した姿勢信号に基づいて姿勢記憶部305が記憶する情報を更新する。
指示入力部307は、ピッキングシステム等から作業指示の入力を受け付ける。作業指示には、作業対象となる対象物品Iの形状を特定可能な情報が含まれる。形状を特定可能な情報の例としては、立体形状を示す三次元形状データ、複数の視点から撮影された二次元画像データ、三次元形状データや二次元画像データから抽出された特徴量情報などが挙げられる。
認識部308は、作業指示に基づいて、映像信号に写った対象物品Iの位置および姿勢を認識する。認識部308は、例えばパターンマッチング法により対象物品Iを認識する。
作業モデル記憶部309は、対象物品Iの種類、位置および姿勢、ならびにマニピュレータ51の姿勢からマニピュレータ51の操作信号を特定するための作業モデルを記憶する。作業モデルは、学習部315による機械学習によって更新される。作業モデルの例としては、ニューラルネットワークモデルやベイジアンネットワークなどが挙げられる。
制御信号算出部310は、作業モデル記憶部309が記憶する作業モデルに対象物品Iの種類、位置および姿勢、ならびにマニピュレータ51の姿勢を入力することで、制御信号(第1の制御信号)を算出する。このとき、制御信号算出部310は、制御信号の妥当性を示すスコアを算出する。スコアの例としては、作業モデルの導出過程で算出される制御信号の尤度が挙げられる。本実施形態に係るスコアは値が大きいほど妥当性が高いことを示す。つまり、制御信号算出部310は信号生成部およびスコア算出部の一例である。
操作信号入力部311は、入出力グローブ10から操作信号(第2の操作信号)の入力を受け付ける。また操作信号入力部311は、ヘッドマウントディスプレイ20から姿勢信号の入力を受け付ける。
操作信号変換部312は、操作信号および姿勢信号を制御信号に変換する。つまり、操作信号変換部312は、オペレータOと同じ動作を作業ロボット50に実行させるための制御信号を生成する。操作信号および姿勢信号から制御信号への変換は、例えば操作信号および姿勢信号を予め求められた関数に入力することで実現することができる。なお、入出力グローブ10の操作信号は、マニピュレータ51の制御信号に変換され、ヘッドマウントディスプレイ20の姿勢信号は、カメラ52の制御信号に変換される。
制御信号送信部313は、制御信号算出部310が生成した制御信号のスコアに基づいて、作業ロボット50の制御に用いる制御信号を決定する。具体的には、制御信号送信部313は、スコアが閾値以上である場合に、制御信号算出部310が生成したマニピュレータ51の制御信号をスレーブコントローラ40に送信し、スコアが閾値未満である場合に、操作信号変換部312が変換したマニピュレータ51の制御信号をスレーブコントローラ40に送信する。また制御信号送信部313は、スコアに関わらず操作信号変換部312が生成したカメラ52の制御信号をスレーブコントローラ40に送信する。
作業判定部314は、信号受信部301が受信した映像信号に基づいて、作業ロボット50による作業が成功したか否かを判定する。例えば、作業判定部314は、対象物品Iが目標位置にあり、かつ対象物品Iがマニピュレータ51に把持されていない場合に、作業が成功したと判定する。他方、作業判定部314は、対象物品Iが目標位置になく、かつ対象物品Iがマニピュレータ51に把持されていない場合に、作業が失敗したと判定する。
学習部315は、認識部308による認識結果と、作業判定部314による判定結果と、作業開始から判定までに出力された制御信号とを用いて作業モデル記憶部309が記憶する作業モデルを更新する。
図3は、第1の実施形態に係るマスタコントローラの動作を示す第1のフローチャートである。
ピッキングシステムが対象物を作業スペースに運搬すると、ピッキングシステムは、マスタコントローラ30に作業指示を出力する。
マスタコントローラ30の指示入力部307は、ピッキングシステムから作業指示の入力を受け付ける(ステップS1)。次に、信号受信部301は、スレーブコントローラ40を介して作業ロボット50から、カメラ52が撮像した映像信号、触覚センサが検出した触感信号、および姿勢センサが検出した姿勢信号を受信する(ステップS2)。
映像信号出力部302は、信号受信部301が受信した映像信号をヘッドマウントディスプレイ20に出力する(ステップS3)。ヘッドマウントディスプレイ20は、映像信号が入力されると当該映像信号に基づいて画像をオペレータOに提示する。これにより、オペレータOは、作業ロボット50のマニピュレータ51と対象物品Iとの位置関係を確認することができる。
姿勢更新部306は、受信した姿勢信号に基づいて姿勢記憶部305が記憶する情報を更新する(ステップS4)。また触感信号変換部303は、受信した触感信号をフィードバック信号に変換する(ステップS5)そして、フィードバック信号出力部304は、フィードバック信号を入出力グローブ10に出力する(ステップS6)。これにより、オペレータOは、マニピュレータ51が触れるものの触感を得ることができる。
次に、認識部308は、作業指示に含まれる対象物品Iの情報に基づいて、映像信号に写った対象物品Iの位置および姿勢を認識する(ステップS7)。制御信号算出部310は、作業モデル記憶部309が記憶する作業モデルに、対象物品Iの種類、位置および姿勢、ならびにマニピュレータ51の姿勢を入力することで、マニピュレータ51の制御信号と、当該制御信号の妥当性を示すスコアとを算出する(ステップS8)。対象物品Iの種類は、作業指示に含まれる。また対象物品Iの位置および姿勢は、認識部308によって認識される。またマニピュレータ51の姿勢は、姿勢記憶部305に記憶される。当該制御信号は、マニピュレータ51を単位時間の間動作させるための信号である。
制御信号送信部313は、制御信号算出部310が生成した制御信号のスコアが閾値以上であるか否かを判定する(ステップS9)。スコアが閾値以上である場合(ステップS9:YES)、制御信号送信部313は、ステップS8で算出されたマニピュレータ51の制御信号を、スレーブコントローラ40に送信する(ステップS10)。これにより、スレーブコントローラ40は、作業モデルに基づいて生成された制御信号に従ってマニピュレータ51を動作させる。
他方、スコアが閾値未満である場合(ステップS9:NO)、制御信号送信部313は、オペレータOによる操作に基づく制御信号をスレーブコントローラ40に送信することを決定する。このとき、マスタコントローラ30は、ヘッドマウントディスプレイ20に入出力グローブ10の操作の指示を表示させてもよい。オペレータOによって入出力グローブ10が操作されると、操作信号入力部311は、入出力グローブ10から操作信号の入力を受け付ける(ステップS11)。操作信号変換部312は、操作信号をマニピュレータ51の制御信号に変換する(ステップS12)。そして、制御信号送信部313は、ステップS12で変換されたマニピュレータ51の制御信号を、スレーブコントローラ40に送信する(ステップS13)。これにより、スレーブコントローラ40は、オペレータOの操作に基づいて生成された制御信号に従ってマニピュレータ51を動作させる。
マニピュレータ51の制御信号を送信すると、操作信号入力部311は、ヘッドマウントディスプレイ20から姿勢信号の入力を受け付ける(ステップS14)。操作信号変換部312は、姿勢信号をカメラ52の制御信号に変換する(ステップS15)。そして、制御信号送信部313は、スコアに関わらず操作信号変換部312が生成したカメラ52の制御信号を作業ロボット50に送信する(ステップS16)。これにより、スレーブコントローラ40は、オペレータOの視線の動きとカメラ52の視線の動きが一致するように、カメラ52の姿勢を制御する。
図4は、第1の実施形態に係るマスタコントローラの動作を示す第2のフローチャートである。
作業判定部314は、信号受信部301が受信した映像信号に基づいて、対象物品Iがマニピュレータ51に把持されているか否かを判定する(ステップS17)。対象物品Iがマニピュレータ51に把持されている場合(ステップS17:YES)、作業判定部314は、作業中であると判定し、ステップS2に処理を戻す。他方、対象物品Iがマニピュレータ51に把持されていない場合(ステップS17:NO)、作業判定部314は、信号受信部301が受信した映像信号に基づいて、対象物品Iが目標位置にあるか否かを判定する(ステップS18)。対象物品Iが目標位置にある場合(ステップS18:YES)、作業判定部314は、作業が成功したと判定する(ステップS19)。他方、対象物品Iが目標位置にない場合(ステップS18:NO)、作業判定部314は、作業が失敗したと判定する(ステップS20)。
そして、学習部315は、認識部308による認識結果と、作業判定部314による判定結果と、作業開始から判定までに出力された制御信号とを用いて作業モデル記憶部309が記憶する作業モデルを更新する(ステップS21)。
このように、第1の実施形態によれば、マスタコントローラ30は、マニピュレータ51の操作の履歴に基づいてマニピュレータ51の操作信号とその妥当性を示すスコアを算出し、当該スコアに基づいて、入出力グローブ10の操作に従った操作信号を出力するか、算出した操作信号を出力するかを決定する。これにより、マスタコントローラ30は、操作の履歴から生成された操作信号によってオペレータOごとの操作のばらつきを抑制しつつ、学習が不十分な作業についてはオペレータOによる操作によりマニピュレータ51を動作させることで、作業の精度を保つことができる。
《第2の実施形態》
第1の実施形態に係る作業システム1は、作業ロボット50の単位制御時間ごとに、作業モデルから算出された制御信号と入出力グローブ10の操作に基づく制御信号との何れを採用するかを決定する。これに対し、第2の実施形態に係る作業システム1は、スコアが閾値未満になるまでは作業モデルから算出された制御信号を採用し、スコアが閾値未満になった以降は、入出力グローブ10の操作に基づく制御信号を採用する。
具体的には、第1の実施形態に係る制御信号送信部313は、ステップS9において、ステップS8で算出したスコアが閾値以上であるか否かを判定したが、第2の実施形態に係る制御信号送信部313は、以前に算出したスコアが全て閾値以上であるか否かを判定する。これにより、制御信号送信部313は、スコアが閾値未満になるまでは作業モデルから算出された制御信号を採用し、スコアが閾値未満になった以降は、入出力グローブ10の操作に基づく制御信号を採用することができる。これにより、第2の実施形態に係る作業システム1は、作業の大まかな工程を自動制御により実現し、妥当性の低い最終工程だけをオペレータOの操作に基づいて調整することができる。
《第3の実施形態》
第1、第2の実施形態に係る作業システム1は、マニピュレータ51の全ての関節を作業モデルから算出された制御信号によって制御するか、入出力グローブ10の操作に基づく制御信号によって制御するかを決定する。これに対し、第3の実施形態に係る作業システム1は、マニピュレータ51の複数の関節の中から、作業モデルから算出された制御信号によって制御する関節と、入出力グローブ10の操作に基づく制御信号によって制御する関節とを決定する。
図5は、第3の実施形態に係るマスタコントローラの構成を示す概略ブロック図である。
第3の実施形態に係るマスタコントローラ30は、第1の実施形態の構成に加え、さらに関節特定部316を備える。関節特定部316は、マニピュレータ51が備える複数の関節のうち、制御信号のスコアが閾値未満であって最も基端側に設けられるものを、基準関節として特定する。例えば、制御信号算出部310が、各関節の制御信号を生成した場合に、肩に相当する関節のスコアが0.8、肘に相当する関節のスコアが0.7、手首に相当する関節のスコアが0.6、指の第三関節に相当する関節のスコアが0.4、指の第二関節に相当する関節のスコアが0.3、指の第一関節に相当する関節のスコアが0.1であって、閾値が0.5である場合、関節特定部316は、指の第三関節に相当する関節を基準関節とする。
第3の実施形態に係る制御信号送信部313は、基準関節より基端側に設けられた関節に、制御信号算出部310が算出した操作信号を出力し、基準関節および基準関節より先端側に設けられた関節に、操作信号変換部312が変換した操作信号を出力する。上記例に倣うと、制御信号送信部313は、肩に相当する関節、肘に相当する関節、および手首に相当する関節に、制御信号算出部310が算出した操作信号を出力する。また制御信号送信部313は、指の第三関節に相当する関節、指の第二関節に相当する関節、指の第一関節に相当する関節に、操作信号変換部312が変換した操作信号を出力する。
このように、第3の実施形態に係る作業システム1は、マニピュレータ51の基端側の動作を自動制御し、学習が不十分な先端部分についてはオペレータOによる操作によりマニピュレータ51を動作させる。これにより、作業システム1は、オペレータOごとの操作のばらつきを抑制しつつ、作業の精度を保つことができる。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、自動制御するか手動制御とするかを判定する閾値が固定値であるが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、当該閾値がオペレータOの習熟度に応じて異なってもよい。例えば、オペレータOが作業に習熟しているほど、閾値を高くすることで、習熟度の高いオペレータOの手動制御の割合を増加させることができる。これにより、習熟度の高いオペレータOの操作を適切に作業モデルに学習させることができる。また、他の実施形態においては、オペレータOが当該閾値を自由に変更してもよい。また、他の実施形態においては、対象物品Iの種類に応じて閾値を異ならせてもよい。
また、上述の実施形態では、マスタコントローラ30がオペレータOの近傍に設けられるが、これに限られない。例えば、他の実施形態では、ネットワークN上のサーバ装置において、上述の制御がなされてもよいし、マスタコントローラ30とスレーブコントローラ40の位置関係が入れ替わってもよい。つまり、他の実施形態においては、オペレータOの近傍に設けられたスレーブコントローラ40が、信号の転送のみを行い、作業ロボット50の近傍に設けられたマスタコントローラ30が、上記処理を行ってもよい。
また、第3の実施形態では、マスタコントローラ30がスコアに基づいて複数の関節のうち基準関節より基端側の関節を自動制御し、基準関節およびこれより先端側の関節を手動制御するが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、マスタコントローラ30は、複数の関節のうち、スコアが閾値以上の関節を自動制御し、スコアが閾値未満の関節を手動制御してもよい。
《第4の実施形態》
本発明の第4の実施形態では、本発明の第1〜第3の実施形態による作業システム1が行う同期及び離脱について説明する。本発明の第4の実施形態において、同期とは、作業ロボット50のオペレータOを切り替えた場合に、作業ロボット50のマニピュレータ51とオペレータOが操作する入出力グローブ10(制御信号生成装置)との動きを一致させる作業のことである。また、本発明の第4の実施形態において、離脱とは、作業ロボット50のマニピュレータ51をオペレータOが入出力グローブ10を介して行う遠隔操作を解除する、すなわち同期を解除する作業のことである。
まず、作業システム1が同期を行う際の処理について説明する。その後、作業システム1が離脱を行う際の処理について説明する。
(作業システム1の同期処理)
作業ロボット50は、学習により自動制御を行っている。そのような状況で、作業ロボット50は、スコアが閾値未満となり、自動制御から手動制御に切り替わる際に、作業システム1は同期の処理を行う。作業システム1が行う同期の処理は、例えば以下に示す3つの例が挙げられる。
(具体例1)
同期処理の1つ目の例は、マニピュレータ51を正常な制御状態と予測される姿勢まで戻し、オペレータOが入出力グローブ10の状態が示す姿勢をその姿勢に近づけ、その後、スレーブコントローラ40がマニピュレータ51の示す姿勢を入出力グローブ10の状態が示す姿勢に近づける処理である。
図6に示す作業システム1の処理フローを用いて、同期処理の1つ目の具体例について説明する。
スレーブコントローラ40は、学習のために制御内容を記憶している。スレーブコントローラ40は、所定の時間(例えば10秒)だけ制御内容を戻す(ステップS101)。これにより、マニピュレータ51は、スコアが閾値未満になる直前、すなわち自動制御が失敗する直前である自動制御が成功していると予想される状態に戻すことができる。オペレータOは、入出力グローブ10を身に着けて、入出力グローブ10の状態が示す姿勢を、ヘッドマウントディスプレイ20に表示されるマニピュレータ51の姿勢に近づける。具体的には、オペレータOは、例えばヘッドマウントディスプレイ20を装着するオペレータOの頭の位置を基準として、マスタコントローラ30の存在する空間の絶対座標系とスレーブコントローラ40の存在する空間の絶対座標系との関係を定義した相対座標系において、入出力グローブ10の把持部の座標とマニピュレータ51の把持部の座標とを一致させる。マスタコントローラ30は、入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号をネットワークNを介してスレーブコントローラ40に送信する(ステップS102)。スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51に設けられている姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢とを比較する(ステップS103)。スレーブコントローラ40は、姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢との差、すなわち相対座標系における座標の差が所定の範囲内に入ったか否かを判定する(ステップS104)。スレーブコントローラ40は、それら2つの姿勢の差が所定の範囲内に入っていないと判定した場合(ステップS104においてNO)、マニピュレータ51の姿勢を入出力グローブ10の状態が示す姿勢に近づけるキャリブレーションを行う(ステップS105)。また、スレーブコントローラ40は、それら2つの姿勢の差が所定の範囲内に入ったと判定した場合(ステップS104においてYES)、同期の処理を完了する。
なお、別の具体例では、マスタコントローラ30とスレーブコントローラ40の存在する空間の絶対座標系で座標を定義し、オペレータOは、入出力グローブ10の把持部の座標とマニピュレータ51の把持部の座標とを絶対座標系で一致させるものであってもよい。
(具体例2)
同期処理の2つ目の例は、同期をとる際の姿勢を予め決定し、スレーブコントローラ40がマニピュレータ51の姿勢を予め設定した姿勢に近づけるとともに、オペレータOが入出力グローブ10の状態が示す姿勢を予め設定した姿勢に近づける。そして、それらの2つの姿勢に違いがある場合にはスレーブコントローラ40がマニピュレータ51の姿勢を入出力グローブ10の状態が示す姿勢に近づける処理である。
図7に示す作業システム1の処理フローを用いて、同期処理の2つ目の具体例について説明する。
予め設定した姿勢として、マニピュレータ51の関節部への負担が低減されるように、例えばマニピュレータ51を重力方向に伸ばす、いわゆる「気をつけ」の姿勢やオペレータOの自然な姿勢などと決定する。スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51の姿勢が予め設定した姿勢とする制御を行う(ステップS106)。また、オペレータOは、入出力グローブ10を身に着けて、予め設定した姿勢をとる。入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号は、マスタコントローラ30からネットワークNを介してスレーブコントローラ40に送信される(ステップS102)。スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51に設けられている姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢とを比較する(ステップS103)。具体的には、入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号が示すマニピュレータ51の各関節の角度と、実際のマニピュレータ51の各関節の角度を比較する。スレーブコントローラ40は、姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢との差が所定の範囲内に入ったか否かを判定する(ステップS104)。具体的には、入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号が示すマニピュレータ51の各関節の角度と、実際のマニピュレータ51の各関節の角度との差が所定の角度の範囲内に入ったか否かを判定する。スレーブコントローラ40は、それら2つの姿勢の差が所定の範囲内に入っていないと判定した場合(ステップS104においてNO)、マニピュレータ51の姿勢を入出力グローブ10の状態が示す姿勢に近づけるキャリブレーションを行う(ステップS105)。また、スレーブコントローラ40は、それら2つの姿勢の差が所定の範囲内に入ったと判定した場合(ステップS104においてYES)、同期の処理を完了する。
(具体例3)
同期処理の3つ目の例は、同期をとる際の姿勢を予め決定し、スレーブコントローラ40がマニピュレータ51の姿勢を予め設定した姿勢に近づけるとともに、オペレータOが入出力グローブ10の状態が示す姿勢を予め設定した姿勢に近づける。そして、それらの2つの姿勢に違いがある場合にはオペレータOが入出力グローブ10の状態が示す姿勢をマニピュレータ51の姿勢に近づける処理である。
図8に示す作業システム1の処理フローを用いて、同期処理の3つ目の具体例について説明する。
予め設定した姿勢として、マニピュレータ51の関節部への負担が低減されるように、例えばマニピュレータ51を重力方向に伸ばす、いわゆる「気をつけ」の姿勢やオペレータOの自然な姿勢などと決定する。スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51の姿勢が予め設定した姿勢とする制御を行う(ステップS106)。また、オペレータOは、入出力グローブ10を身に着けて、予め設定した姿勢をとる。入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号は、マスタコントローラ30からネットワークNを介してスレーブコントローラ40に送信される(ステップS102)。スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51に設けられている姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢とを比較する(ステップS103)。具体的には、入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号が示すマニピュレータ51の各関節の角度と、実際のマニピュレータ51の各関節の角度を比較する。スレーブコントローラ40は、姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢との差が所定の範囲内に入ったか否かを判定する(ステップS104)。具体的には、入出力グローブ10の状態が示す姿勢により生成された制御信号が示すマニピュレータ51の各関節の角度と、実際のマニピュレータ51の各関節の角度との差が所定の角度の範囲内に入ったか否かを判定する。スレーブコントローラ40は、それら2つの姿勢の差が所定の範囲内に入っていないと判定した場合(ステップS104においてNO)、ネットワークNを介してマスタコントローラ30に2つの姿勢の差が所定の範囲内に入っていないことを報知する情報を送信する(ステップS107)。ヘッドマウントディスプレイ20は、2つの姿勢の差が所定の範囲内に入っていないことを表示する(ステップS108)。オペレータOは、ヘッドマウントディスプレイ20が表示するマニピュレータ51を見ながら、入出力グローブ10の状態が示す姿勢をマニピュレータ51の姿勢に近づける。入出力グローブ10の状態が示す姿勢は、再度ステップS102の処理によってマスタコントローラ30からネットワークNを介してスレーブコントローラ40に送信される。スレーブコントローラ40は、再度ステップS103の処理を行う。これらの処理は、スレーブコントローラ40が、それら2つの姿勢の差が所定の範囲内に入ったと判定するまで、すなわちステップS104の処理においてYESと判定されるまで繰り返される。
なお、スレーブコントローラ40が行う姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢との差が所定の範囲内に入ったか否かの判定は、マニピュレータ51が設置されている空間と入出力グローブ10が存在する空間とのグローバル座標(絶対座標)を基準に所定の範囲内に入ったと判定してもよいし、ヘッドマウントディスプレイ20の位置を基準とした相対的な位置関係に基づいて所定の範囲内に入ったと判定するものであってもよし、手首などの関節を基準とした姿勢に基づいて所定の範囲内に入ったと判定するものであってもよい。
また、スレーブコントローラ40が行う姿勢センサのデータが示すマニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢との差が所定の範囲内に入った場合、ヘッドマウントディスプレイ20が、例えば、音や光によってオペレータOに報知するものであってもよい。
また、オペレータOが入出力グローブ10の状態が示す姿勢をマニピュレータ51の姿勢に近づける際に、ヘッドマウントディスプレイ20は、入出力グローブ10を身に着けた腕を仮想的に表現するものであってもよい。具体的には、ヘッドマウントディスプレイ20は、マニピュレータ51とともに、入出力グローブ10を身に着けた腕を半透明に表示するものであってもよい。
また、オペレータOによる操作は、入出力グローブ10に代わって、例えば、Kinect(登録商標)などの技術を用いたモーションキャプチャに基づくものであってもよい。
(作業システム1の離脱処理)
作業ロボット50が対象物Iを所定の位置まで移動した、または、作業モデルに基づく自律制御によって所定の位置まで移動できると判定した場合、作業システム1は離脱の処理を行う。作業システム1が行う離脱の処理は、例えば以下に示す3つの例が挙げられる。
(具体例1)
離脱処理の1つ目の例は、作業の完了をオペレータOが判断して離脱のための操作を行う処理である。
図9に示す作業システム1の処理フローを用いて、離脱処理の1つ目の具体例について説明する。
オペレータOは、ヘッドマウントディスプレイ20に表示される対象物Iやマニピュレータ51を見ながら、マニピュレータ51で対象物Iを把持し、所定の位置までその対象物Iを移動させる操作を入出力グローブ10に対して行う。制御信号送信部313は、オペレータOによる操作に基づく制御信号をスレーブコントローラ40に送信する(ステップS201)。スレーブコントローラ40は、マスタコントローラ30から制御信号を受信する(ステップS202)。スレーブコントローラ40は、受信した制御信号に応じてマニピュレータ51を制御し、対象物Iを所定の位置まで移動させる(ステップS203)。オペレータOは、ヘッドマウントディスプレイ20が表示するマニピュレータ51の動作を見る。オペレータOは、マニピュレータ51が所定の位置まで対象物Iを移動させたと判定した場合、「離脱」ボタンを押下する操作を行う(ステップS204)。なお、本発明の別の実施形態では、「離脱」ボタンの押下に代わり、アイトラッキングによって「離脱」を選択できるものであってもよい。
(具体例2)
離脱処理の2つ目の例は、スレーブコントローラ40がカメラ52の撮影した画像に基づいて、対象物Iが所定の位置まで移動したと判定した場合に、スレーブコントローラ40が離脱と判定し離脱のための操作を行う処理である。
図10に示す作業システム1の処理フローを用いて、離脱処理の1つ目の具体例について説明する。
オペレータOは、ヘッドマウントディスプレイ20に表示される対象物Iやマニピュレータ51を見ながら、マニピュレータ51で対象物Iを把持し、所定の位置までその対象物Iを移動させる操作を入出力グローブ10に対して行う。制御信号送信部313は、オペレータOによる操作に基づく制御信号をスレーブコントローラ40に送信する(ステップS201)。スレーブコントローラ40は、マスタコントローラ30から制御信号を受信する(ステップS202)。スレーブコントローラ40は、受信した制御信号に応じてマニピュレータ51を制御し、対象物Iを所定の位置まで移動させる(ステップS203)。カメラ52は、マニピュレータ51と対象物Iの画像を撮影する。スレーブコントローラ40は、カメラ52が撮影した画像を解析して、マニピュレータ51が対象物Iを所定の位置まで移動させたか否かを判定する(ステップS205)。
スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51が対象物Iを所定の位置まで移動させていないと判定した場合(ステップS205においてNO)、ステップS203の処理に戻す。
また、スレーブコントローラ40は、マニピュレータ51が対象物Iを所定の位置まで移動させたと判定した場合(ステップS205においてYES)、「離脱」の処理を行う(ステップS206)。
(具体例3)
離脱処理の3つ目の例は、スレーブコントローラ40が対象物Iを移動させる作業が安定な状態にあると判定した場合、スレーブコントローラ40が離脱の処理を行い、それ以降の処理をスレーブコントローラ40による自律制御で行う処理である。
図11に示す作業システム1の処理フローを用いて、離脱処理の1つ目の具体例について説明する。
オペレータOは、ヘッドマウントディスプレイ20に表示される対象物Iやマニピュレータ51を見ながら、マニピュレータ51で対象物Iを把持し、所定の位置までその対象物Iを移動させる操作を入出力グローブ10に対して行う。制御信号算出部310が生成した操作領域ごとの制御信号のスコアが閾値以上であるか否かを判定する(ステップS207)。制御信号送信部313は、オペレータOによる操作に基づく操作領域ごとの制御信号をスレーブコントローラ40に送信する(ステップS208)。このとき、操作領域ごとの制御信号が閾値以上のスコアであると制御信号算出部310が判定した場合には、制御信号送信部313は、スコアが閾値以上であることを示す情報と共に制御信号を所定の操作領域ごとにスレーブコントローラ40に送信する。また、制御信号が閾値未満のスコアであると制御信号算出部310が判定した場合には、制御信号送信部313は、スコアが閾値未満であることを示す情報と共に制御信号を所定の操作領域ごとにスレーブコントローラ40に送信する。スレーブコントローラ40は、マスタコントローラ30から制御信号を受信する(ステップS209)。
このとき、スレーブコントローラ40は、受信した操作領域ごとの制御信号が閾値未満のスコアである場合には、同期を継続して、受信した制御信号でマニピュレータ51を制御し、対象物Iを所定の位置へ向けて操作領域内を移動させる(ステップS210)。
また、スレーブコントローラ40は、受信した操作領域ごとの制御信号が閾値以上のスコアである場合には、離脱の操作を行い、受信した制御信号でマニピュレータ51を制御し、対象物Iを所定の位置へ向けて操作領域内を移動させる(ステップS211)。スレーブコントローラ40は、離脱の操作を行った場合、以降の操作領域において自律制御によって対象物Iを所定の位置まで移動させる制御を行う。
このように、第4の実施形態に係る作業システム1は、マニピュレータ51の姿勢と入出力グローブ10の状態が示す姿勢とが類似の姿勢となった場合に同期の処理を行う。類似の姿勢とは、グローバル座標(絶対座標)での誤差の範囲内で同一の姿勢、ヘッドマウントディスプレイ20の位置を基準とした誤差の範囲内で同一の姿勢、関節を基準とした誤差の範囲内で同一の姿勢を含む姿勢である。また、作業システム1は、対象物Iが所定の位置まで移動した場合、または、所定の位置まで移動できると判定した場合、離脱の処理を行う。
これにより、作業システム1は、マスタコントローラ30とスレーブコントローラ40との組み合わせの切り替えを短時間に容易に行うことができる。
図6は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ90は、CPU91、メインメモリ92、ストレージ93、インターフェース94を備える。
上述のマスタコントローラ30は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ93に記憶されている。CPU91は、プログラムをストレージ93から読み出してメインメモリ92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ92に確保する。
ストレージ93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムをメインメモリ92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ93に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 作業システム
10 入出力グローブ
20 ヘッドマウントディスプレイ
30 マスタコントローラ
40 スレーブコントローラ
50 作業ロボット
51 マニピュレータ
52 カメラ
90 コンピュータ
91 CPU
92 メインメモリ
93 ストレージ
94 インターフェース
301 信号受信部
302 映像信号出力部
303 触感信号変換部
304 フィードバック信号出力部
305 姿勢記憶部
306 姿勢更新部
307 指示入力部
308 認識部
309 作業モデル記憶部
310 制御信号算出部
311 操作信号入力部
312 操作信号変換部
313 制御信号送信部
314 作業判定部
315 学習部
316 関節特定部

Claims (6)

  1. 対象物を把持し所定の位置まで移動させるマニピュレータと、
    前記対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を操作状態が示す姿勢に基づいて生成する制御信号生成装置と、
    前記マニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うスレーブコントローラと、
    を備える作業システム。
  2. 前記スレーブコントローラは、
    前記対象物を把持し前記所定の位置まで移動した、または、前記所定の位置まで移動できると判定した場合に前記同期を解除する離脱の処理を行う、
    請求項1に記載の作業システム。
  3. 前記類似の姿勢は、
    絶対座標での位置の差が所定範囲内である姿勢、相対座標での位置の差が所定範囲内である姿勢、及び、前記制御信号生成装置を操作する操作者の操作に基づいて生成された前記マニピュレータを制御する制御信号が示す関節の角度と、前記マニピュレータの関節の角度との差が所定範囲内である姿勢のうち少なくとも1つを含む、
    請求項1または請求項2に記載の作業システム。
  4. 前記スレーブコントローラは、
    前記同期の処理において、前記マニピュレータについて所定の時間だけ制御内容を戻す、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の作業システム。
  5. マニピュレータが、対象物を把持し所定の位置まで移動させることと、
    制御信号生成装置が、前記対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を操作状態が示す姿勢に基づいて生成することと、
    スレーブコントローラが、前記マニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うことと、
    を含む作業システムの制御方法。
  6. コンピュータに、
    対象物を把持し所定の位置まで移動させる制御信号を制御信号生成装置の操作状態が示す姿勢に基づいて生成することと、
    前記対象物を把持し所定の位置まで移動させるマニピュレータの姿勢と前記制御信号生成装置の前記操作状態が示す姿勢とが類似の姿勢である場合に、前記マニピュレータの動作を前記制御信号生成装置の動作に一致させる同期の処理を行うことと、
    を実行させるプログラム。
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