JP2019062791A - 水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー - Google Patents

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Abstract

【課題】水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤーを提供する。【解決手段】軟質のマルチフィラメントポリエステル糸材22と、少なくとも1本または1本以上の銅合金糸材23を緊密にマルチフィラメントポリエステル糸材22に鎖編み合わせたワイヤーメッシュのワイヤーがちょうどよい適度な硬さの特性と、極めて良い支持強度、可撓性を有するマルチフィラメントメッシュワイヤー21を形成する。かかるマルチフィラメントメッシュワイヤー21の少なくとも1本または1本以上の銅合金糸材23から安定に銅イオンを放出する働きによって、耐久性と、高い張力耐性、海水による腐食耐性、摩耗耐性を実現し、水の通過性を維持しながら、海藻や魚介類の付着を防ぎ、高い溶存酸素量(DO)でもって、養殖にふさわしい環境を形成し、養殖の環境に対するインパクトを軽減し、養殖業者に末永く運営可能なフレンドリー環境を向上できる。【選択図】図3

Description

本発明は、水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤーに関するものであり、さらに詳しくは、銅合金糸材と、マルチフィラメントポリエステル糸材とを混紡したマルチフィラメントメッシュワイヤーに関するものである。本発明に係るマルチフィラメントメッシュワイヤーは、線材が適切な硬さを有し、支持強度が良いほか、銅合金糸材から銅イオンを安定に放出する作用により、水産養殖メッシュボックスに適用した場合、構造強度はよく、耐久性、張力耐性、高い張力耐性、海水による腐食耐性、摩耗耐性、海藻や魚介類の付着を防ぎ、水の通過性を維持し、高い溶存酸素量(DO)を有する。
図6と図7に示すように、一般の水産漁業が魚類の養殖のために、魚の原生品種が雑種と交配されず、捕食魚の侵入を防いで、漁獲収率を図られたメッシュボックス10、10a、が使用されている。
メッシュボックス10、10aに示すワイヤーメッシュのタイプは、プラスチックネット11(マルチフィラメントナイロン糸を編み上げたもの)または銅ワイヤーネット11aはよく見かける。しかし、従来のプラスチックネット11をそのまま養殖メッシュボックス10用ワイヤーメッシュに転用した場合には、構造が柔らかく、よく伸びるため強度が不足しており、これを水産養殖に適用すると、横暴な捕食魚の侵入によって漁獲を損失する恐れがある。さらに、プラスチックネット11自体はマルチフィラメントナイロン糸の編み物を主な構造としており、水吸収性が良いため、海洋生物A(フジツボまたは海藻など)が付着して大量に繁殖し、メッシュボックスの洗浄が困難のみならず、養殖コストもかさばり、メッシュボックスの安定性を安定に維持することができないなど、使用寿命が短縮される。この他に、金属ネット11aを養殖メッシュボックス10aとした固体材質のワイヤーメッシュは構造的に強く、外部から侵入する捕食魚を有効に阻止できるが、この種の金属ネット11aの銅部材を海水に長く漬けることによって、空気との酸化を発生して酸化物Bの銅イオンを析出して、ばい菌と抗生物質の付着を防げるが、この種の金属ネット11aメッシュボックス10a全体の組み立てが複雑で、取扱が難しく、組み立てコストも高いという欠点がある。
従って、本発明の課題は、耐久性と、高い張力耐性、海水による腐食耐性、摩耗耐性を実現し、極めて良い水の通過性を維持し、海藻や魚介類の付着を防ぎ、高い溶存酸素量(DO)を有する水産養殖メッシュボックス用マルチフィラメントワイヤーを提供することにある。
そこで本発明者は、本発明の前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特にマルチフィラメントポリエステル糸材と、少なくとも1本または1本以上の銅合金糸材を比例して混紡し緊密にマルチフィラメントメッシュワイヤーメッシュに鎖編み合わせたワイヤーメッシュのワイヤーが適度な硬さの特性と、極めて良い支持強度を有した可撓性のマルチフィラメントメッシュワイヤーを形成することに着目し、本発明に想到するに至った。すなわち、本発明の目的は、養殖にふさわしい環境を形成し、養殖の環境に対するインパクトを軽減し、養殖業者に末永く運営可能なメリットを与えることである。
かくして、本発明の要旨は、次の(1)〜(4)に記載の通りのものである。
・ 水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤーであって、複数のマルチフィラメントポリエステル糸材と、1本または1本以上の銅合金糸材を混紡して編み合わせたマルチフィラメントメッシュワイヤーを仕上げ、前記銅合金糸材を前記マルチフィラメントポリエステル糸材へ緊密に編み込み、硬質の前記銅合金糸材を軟質の前記マルチフィラメントポリエステル糸材へ緊密に編み込むと同時に、前記銅合金糸材と、前記マルチフィラメントポリエステル糸線材を緊密に編み込み、高強度、可撓性、折れにくい、支え強度が良い、良質、軽量を特徴とする、水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
(2)
(ステップa)
適量の高純度電解銅の銅合金原料を適量の高い張力耐性、腐食耐性、摩耗耐性の金属素材を溶融炉に入れて、高温環境で溶融させ銅合金溶液に混練、
(ステップb)
溶融された前記銅合金溶液を鋳造炉に注入して、鋳造プロセスによって銅合金線材を成形、
(ステップc)
複数回の引き伸ばし加工処理を経て、あらかじめに設定された線径の前記銅合金糸材を成形、
(ステップd)
1本または1本以上の前記銅合金糸材と、複数の前記マルチフィラメントポリエステル糸材の線材配糸比例に基づき、混紡して線材を編み上げ、
(ステップe)
線材を完成し、高い強度、良質、軽量の、可撓性を有し折れにくく、支え強度が良くのマルチフィラメントワイヤーメッシュ線材に仕上げるステップを含む成形方法を特徴とする、前記(1)記載の水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
・ 前記ワイヤーメッシュの前記マルチフィラメントポリエステル糸材の数が前記銅合金糸材の数より多くするように比例配糸することを特徴とする前記(1)記載の水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
・ 前記マルチフィラメントポリエステル糸材は例えば、モノフィラメントナイロン糸またはマルチフィラメントモノナイロン糸またはポリエチレン糸またはナイロン糸または無結節、ダイニーマ(東洋紡の登録商標)の糸部材であることを特徴とする、前記(1)記載の水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
本発明は前記の通りの構成からなり、本発明に係るマルチフィラメントメッシュは、耐久性、高張力性、海水に対する腐食耐性、摩耗耐性と実現し、極めて優れた水通過性を維持し、海藻や魚介類の付着を防止すると共に、高い溶存酸素量を有し、養殖にふさわしい環境を形成することができる。
本発明の水産養殖メッシュボックスワイヤーのマルチフィラメントメッシュワイヤーに係る成形ブロック図である。 本発明の鋳造銅合金線材の鋳造プロセスを示す図である。 本発明の水産養殖メッシュボックスと、マルチフィラメントメッシュワイヤー局所の立体図である。 本発明のマルチフィラメントメッシュワイヤーの立体図である。 本発明のマルチフィラメントメッシュワイヤーの断面視図である。 公知水産養殖メッシュボックスと、プラスチックネット局所の立体図(その1)である。 公知水産養殖メッシュボックスと、銅ワイヤーメッシュの局所の立体図(その1)である。
図1〜2、本発明のマルチフィラメントメッシュワイヤー21の成形は、以下の処理ステプを有する。
(ステップa)
まず、適量の高純度電解銅の銅合金原料を適量の高い張力耐性、腐食耐性、摩耗耐性の金属素材を溶融炉に入れて、高温環境で溶融させ銅合金溶液Xに混練する。
(ステップb)
引き続き、溶融された銅合金溶液Xを鋳造炉51に注入して、鋳造プロセス5によって銅合金線材X1を形成する。
(ステップc)
複数回の引き伸ばし加工処理を経て、あらかじめに設定された線径の銅合金糸材23を形成する。
(ステップd)
引き続いて、前述1本または1本以上の銅合金糸材23と、複数のマルチフィラメントポリエステル糸材22を比例して配糸し、銅合金糸材と、マルチフィラメントポリエステル糸材22を1対複数の比数(または1以上複数の比数)の配糸比例により、マルチフィラメントポリエステル糸材22線材の数が銅合金糸材の数より多くなるようにして、銅合金糸材23と、マルチフィラメントポリエステル糸材22線材の配糸比例に基づき、混紡するように線材を編み加工し、硬質な銅合金糸材23を緊密に軟質なマルチフィラメントポリエステル糸材22に編み込み、銅合金糸材23と、マルチフィラメントポリエステル糸線材22を交互緊密に混紡するように線材を編み上げる。
(ステップe)
最後に、線材の編み加工を完了し、即可成型出高い強度、可撓性を有し、折れにくい、支え強度の良いマルチフィラメントメッシュワイヤー21線材を形成する。
図3〜4、本発明の水産養殖メッシュボックス20のマルチフィラメントメッシュワイヤー21のマルチフィラメントは、軟質のマルチフィラメントポリエステル糸材22と、1本または1本以上の銅合金糸材23とを組み合わせてなる。マルチフィラメントポリエステル糸材22は例えば、モノフィラメントナイロン糸(Mono)またはマルチフィラメントモノナイロン糸(Multi−Mono)またはポリエチレン糸(Polyethylene)またはナイロン糸(Nylon)または無結節(Knotless)、ダイニーマ(東洋紡の登録商標)(Dyneema)の糸部材を用いて、複数のマルチフィラメントポリエステル糸材22と、または以上の銅合金糸材23を比例配糸し混紡により編み込み製糸により、硬質な銅合金糸材231を緊密に軟質なマルチフィラメントポリエステル糸材22に編み込むと共に、銅合金糸材23と、マルチフィラメントポリエステル糸線材22を緊密に編み合わせて、高強度、可撓性を有し、折れにくい、支え強度の良いマルチフィラメントメッシュワイヤー21に仕上げる。
前述マルチフィラメントメッシュワイヤー21線材をさらにカスタマイズして、各種の筒型水産養殖メッシュボックス20に仕上げて、高い強度、可撓性を有し、折れにくい、良い支え強度、良質、軽量のメッシュボックス20にすることができる。
よって、マルチフィラメントメッシュワイヤー21の少なくとも1本または1本以上銅合金糸材23の銅合金表面自然な抗菌特性を利用し、編み網を成形した後、水産養殖メッシュボックス20として、養殖海水域に投入して使用する場合は、マルチフィラメントメッシュワイヤー21の銅合金糸材23が持つ耐久性、高い張力耐性、海水による腐食耐性、高い張力耐性、摩耗耐性などの特性及び銅合金糸材23を混紡したマルチフィラメントポリエステル糸材22が浸漬によって、銅合金糸材23の酸化により銅イオンを安定に放出させ、マルチフィラメントメッシュワイヤー21から織り上げた水産養殖メッシュボックス20網表面全体のワイヤーメッシュに高い張力耐性、海水による腐食耐性、摩耗耐性特性を発揮し、海洋生物の付着と、生息を強力に抑止し、海水の流通性を良くし、溶存酸素量(DO)を向上し、水循環を改善し、高い酸素含有量を維持し、寄生虫と、病原体及び海洋生物の付着による生息や繁殖、養殖に添加する抗生物質と、生物付着対策の価額薬剤の使用量を軽減し、抗体、養殖収率を向上し、養殖コストの支出を軽減し、従来のプラスチック製メッシュボックスの使用による生物付着問題を抑制でき、関連の清掃維持費を大幅に軽減し、水面下作業者の危険を少なくできると共に、銅合金糸材23と、マルチフィラメントポリエステル糸材22を混紡したマルチフィラメントメッシュワイヤー21から編み上げた水産養殖メッシュボックス20は、銅合金糸材23が持つ高い張力耐性、海水による腐食耐性、摩耗耐性特性を維持しつつ、交織したマルチフィラメントポリエステル糸材22によって覆われていて、メッシュボックスの重量を大幅に軽減すると共に、銅合金糸材23表面の摩擦を軽減し、工事の複雑性を簡素化できることから、取り付けコストを大幅に軽減できる。さらに、海藻や魚介類の付着を防ぎ、水の通過性を維持し、高い溶存酸素量(DO)から形成するフレンドリーな養殖環境によって、養殖にふさわしい環境を形成し、養殖の環境に対するインパクトを軽減し、養殖業者に末永く運営可能なメリットを有する。
さらに、銅合金糸材23と、マルチフィラメントポリエステル糸材22を混紡する成形方式は、ちょうど良い硬さの特性と、極めて良い支え強度を有した軽量、かつ組立簡単な可撓性のマルチフィラメントメッシュワイヤー21を形成する。
(公知技術)
10 メッシュボックス
11 プラスチックネット
10a メッシュボックス
11a 銅ワイヤーネット
A 海洋生物
B 酸化物
(本発明)
5 鋳造プロセス
51 鋳造炉
20 メッシュボックス
21 マルチフィラメントメッシュワイヤー
22 マルチフィラメントポリエステル糸材
23 銅合金糸材
X 銅合金溶液
X1 銅合金線材

Claims (4)

  1. 水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤーであって、
    複数のマルチフィラメントポリエステル糸材と、1本または1本以上の銅合金糸材を混紡して編み合わせたマルチフィラメントメッシュワイヤーを仕上げ、前記銅合金糸材を前記マルチフィラメントポリエステル糸材へ緊密に編み込み、硬質の前記銅合金糸材を軟質の前記マルチフィラメントポリエステル糸材へ緊密に編み込むと同時に、前記銅合金糸材と、前記マルチフィラメントポリエステル糸線材を緊密に編み込み、高強度、可撓性、折れにくい、支え強度が良い、良質、軽量を特徴とする、水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
  2. (ステップa)
    適量の高純度電解銅の銅合金原料を適量の高い張力耐性、腐食耐性、摩耗耐性の金属素材を溶融炉に入れて、高温環境で溶融させ銅合金溶液に混練、
    (ステップb)
    溶融された前記銅合金溶液を鋳造炉に注入して、鋳造プロセスによって銅合金線材を成形、
    (ステップc)
    複数回の引き伸ばし加工処理を経て、あらかじめに設定された線径の前記銅合金糸材を成形、
    (ステップd)
    1本または1本以上の前記銅合金糸材と、複数の前記マルチフィラメントポリエステル糸材の線材配糸比例に基づき、混紡して線材を編み上げ、
    (ステップe)
    線材を完成し、高い強度、良質、軽量の、可撓性を有し折れにくく、支え強度が良くのマルチフィラメントワイヤーメッシュ線材に仕上げるステップを含む成形方法を特徴とする、請求項1記載の水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
  3. 前記ワイヤーメッシュの前記マルチフィラメントポリエステル糸材の数が前記銅合金糸材の数より多くするように比例配糸することを特徴とする請求項1記載の水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
  4. 前記マルチフィラメントポリエステル糸材は例えば、モノフィラメントナイロン糸またはマルチフィラメントモノナイロン糸またはポリエチレン糸またはナイロン糸または無結節、ダイニーマ(東洋紡の登録商標)の糸部材であることを特徴とする、請求項1記載の水産養殖メッシュボックスのマルチフィラメントメッシュワイヤー。
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