JP2019060833A - 水中物質及び水生生物の付着を許さない量水標 - Google Patents
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Abstract
Description
河川の水位を管理する方法としては目視の他に、最近では防犯・防災目的の監視機能カメラによるCCTVシステムが採用されている。CCTVシステムはその目標物である量水標や表示板の防汚対策を必要とする。特に水中物質の付着だけでなく水生生物の付着が監視管理において多大な妨げになっている。
量水標の分野とは異にする、例えば、通水路とか船底のような分野において、水生生物の付着が水流に対する抵抗を増大させて、エネルギーロスなどを生じないようにするために水生生物の付着防止機能を有する塗料の組成物として、オルガノポリシロキサンを主剤とするものがある(特許文献2参照)。
本発明にいう重合または架橋とは、量水標の監視水位目盛を構成する樹脂とその表層の透明なシリコーン樹脂が、両者のいずれかの樹脂が持つ反応可能な基(たとえばビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などの基、シクロアルキル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基などのアラルキル基またはこれらの基の炭素原子の結合した水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基などから選択される)と後者のシリコーン樹脂が持つアルコキシ基や末端基反応性オルガノポリシロキサン等の反応可能な基とが反応して重合するか、単に部分的に反応して架橋構造となることをいう。このことにより監視水位目盛を覆う透明なシリコーン樹脂が長期に亘って剥離したりひび割れたりするのを防止する。
この透明なシリコーン樹脂の表面構造が疎水―親水のミクロ相分離構造で魚体の表皮に類似した表面張力の低い構造であり貝や海藻類の付着防止になる。該ラミネートフィルムはウレタン系、ポリエステル系その他非塩ビ系材質でも良いが塩ビ系が耐候性に優れている。特に量水標の目盛りや水位の危険程度を示す表示板などに反応硬化型シリコーンと重合又は架橋する樹脂を含有させておくと透明なシリコーン樹脂層を長期間安定的に保持させることができる。
なお、本記載は本発明の例であり、本記載が本発明を限定するものではない。
図に示すように、量水標は量水標(下)10と量水標(上)11から構成され、量水標(上)11は量水標(下)10の上(天井面)方向に積層される。
量水標は水位の監視が必要である場所、例えば図示しない河川に設置され、同じく図示しない河川に架けられた橋の橋脚30の鉛直な固定面30Aに固定される。
表示板20、21、22の順に対応する水位が高くなるため、順に「はん濫注意」、「避難判断」、「はん濫危険」のように対応の重要度(危険度)が増すことを示すメッセージが表示される。
同様に表示板の個数も3個に限定されず、水位の監視レベルに応じて適宜増減される。
図に示すように、水位目盛10Bが表面(正面)側に現れる。水位目盛10Bは、水位を表す線、水位の数値及び水位の単位が表示される。
具体的な表示内容は水位の監視レベルに応じて適宜変更される。
図に示すように、水位目盛10Bは表面(正面)側がラミネートフィルム10Cで覆われ、裏面(背面)側に基板10Aが接続される。
基板10Aの裏面(背面)側にはゴム材10Dが接続され、ゴム材10Dは図4(a)の固定面30Aに密着性を高めて固定される。
すなわち裏面(背面)側から表面(正面)側に向かって、ゴム材10D、基板10A、水位目盛10B、ラミネートフィルム10Cの順に積層される。
これにより水位目盛10Bは柔軟性、反射性、耐候性に優れている。
これによりラミネートフィルム10Cは水位目盛10Bの表面(正面)側に感圧着され、水位目盛10Bの耐用年数を延ばすとともに、水位目盛10Bの汚れの付着防止を可能とする。
ラミネートフィルム10Cは透明であるため、図4(b)のように表面(正面)側からは水位目盛10Bが一番上に積層されているように見える。
すなわち平面視において、裏面(背面)側から表面(正面)側に向かって略凸形状となっている。
これにより表面(正面)側から裏面(背面)側に向かって流れてきた流木等を、折れ曲がった箇所から左右両端に向かう範囲で、ひっかけにくくすることを可能とする。
そのため量水標(上)11の構成の詳細な説明は割愛する。
図示しない量水標や河川等をCCTVカメラ40が監視し、河川管理機関と水位の監視レベル(高さ)等に関する情報等を共有している。
ここでいう量水標とは、前記の量水標(下)10と量水標(上)11のように複数の量水標から構成される場合の全体でなく、量水標(下)10または量水標(上)のように水位を表す線、水位の数値及び水位の単位等が表示されたものをいう。
図に示すように、量水標1は平面視において裏面(背面)側から表面(正面)側に向かって、ゴム材1F、基板1A、水位目盛1B、ラミネートフィルム1Cの順に積層される。
量水標1は図示しない河川に架けられた橋の橋脚の鉛直な固定面に、ゴム材1Fにより固定される。
ただし略凸形状となっていてもよい。
プライマー(下地)1Dは、樹脂が好適に使用される。
シリコーン樹脂1Eはアルコキシ基や末端基反応性オルガノポリシロキサン等の反応可能な基を有し、これらがプライマー(下地)1Dの反応可能な基と反応して重合するか、単に部分的に反応して架橋構造となる。
またシリコーン樹脂1Eは、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などの基、シクロアルキル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基などのアラルキル基またはこれらの基の炭素原子の結合した水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基などから選択される基を有し、これらがプライマー(下地)1Dの反応可能な基と反応して重合するか、単に部分的に反応して架橋構造となることもある。
シリコーン樹脂1Eは重合または架橋塗布するため、反応硬化型でゴム形態となっているものが好適に使用される。
これにより、量水標1は積層された構造のうち最も表面(正面)側がシリコーン樹脂1Eであるため、貝や海藻類のような水生生物や水中物質の付着防止を可能とする。
ゴム材1F、基板1A、水位目盛1B、ラミネートフィルム1C、プライマー(下地)1D及びシリコーン樹脂1Eのうち、視認できる最も表面(正面)側の水位目盛1Bしか符号は付されていないが、図1(a)の平面視において裏面(背面)側から表面(正面)側に向かって、ゴム材1F、基板1A、水位目盛1B、ラミネートフィルム1C、プライマー(下地)1D及びシリコーン樹脂1Eの順に積層される。
図に示すように、水位目盛1Bは水位目盛10Bと同様に、水位を表す線、水位の数値及び水位の単位等が表示される。
基板1A、水位目盛1B、ラミネートフィルム1C、プライマー(下地)1D及びシリコーン樹脂1Eの各部位の幅(左右方向間の長さ)だけでなく、厚さ(裏面(背面)と表面(正面)間の長さ)及び高さ(上(天井面)と下(底面)間の長さ)を説明している。
これにより各部位の積層が確実にされる。
これは、基板1Aで、水位目盛1B、ラミネートフィルム1C、プライマー(下地)1D及びシリコーン樹脂1Eを確実に積層するためであるが、各部位の厚さは適宜変更される。
図3は本発明の量水標の別の実施形態における拡大平面図であり、図1(a)におけるAの別の実施形態における拡大平面図である。
水位目盛1Bは幅が基板1Aの幅よりも短いもの2個を左右方向に間隔を設けて基板1Aに積層される。
これにあたり、水位目盛1Bにシリコーン樹脂1Eと重合または架橋する樹脂を含有させる。
たとえばビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などの基、シクロアルキル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基などのアラルキル基またはこれらの基の炭素原子の結合した水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基などから選択され、これらを有した樹脂が好適に使用される。
これらの基を有した樹脂は、シリコーン樹脂1Eが有するアルコキシ基や末端基反応性オルガノポリシロキサン等と反応して重合するか、単に部分的に反応して架橋構造となる。
このことにより水位目盛1Bを覆う透明なシリコーン樹脂1Eが長期に亘って剥離したりひび割れたりするのを防止する。
水位目盛1Bのシリコーン樹脂1Eとの接面1Gにシリコーン樹脂1Eと重合または架橋する樹脂を含有させるのが好適に使用される。
なお、水位目盛1Bは裏面(背面)のすべてが基板1Aの表面(正面)に積層されずに、一部が基板1Aの裏面(背面)側に食い込む形態としてもよい。
また水位目盛1Bは図1及び2に基づき説明した実施形態のように、幅が基板1Aの幅と同じとしてもよい。
1A 基板
1B 水位目盛
1C ラミネートフィルム
1D プライマー(下地)
1E シリコーン樹脂
1F ゴム材
1G 水位目盛のシリコーン樹脂との接面
10 量水標(下)
10A 基板
10B 水位目盛
10C ラミネートフィルム
10D ゴム材
11 量水標(上)
20 表示板
21 表示板
22 表示板
30 橋脚
30A 固定面
40 CCTVカメラ
Claims (6)
- 裏面が固定側で、表面が水位目盛を有する量水標の表面側に監視水位目盛を常時または間歇監視可能な防汚手段を設けたことを特徴とする量水標。
- 防汚手段が水中物質の付着を許さない振動、摺動、微弱電流、超音波、放射線放射等の物理的手段である請求項1に記載の量水標。
- 防汚手段が水生生物の非培養基質物質である請求項1に記載の量水標。
- 水生生物の非培養基質物質が透明な合成樹脂である請求項3に記載の量水標。
- 合成樹脂の少なくとも水に接触する表層に透明なシリコーン樹脂層を有する請求項4に記載の量水標。
- 透明なシリコーン樹脂層が水位目盛側透明樹脂または水位目盛を構成する合成樹脂と、重合または架橋した請求項4又は5に記載の量水標。
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