JP2019059846A - 難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物及びこれを用いた難燃水密ケーブルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた難燃性及び水密性を難燃水密ケーブルに付与する難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物及びこれを用いた難燃水密ケーブルの製造方法の提供。【解決手段】1本の導線22と内部水密充填材22と被覆する被覆層21からなる、複数本の被覆絶縁電線20とシース10との間を充填する外部水密充填材30とを備える難燃水密ケーブル100の外部水密充填材30の形成に用いられる外部水密充填材形成用樹脂組成物。エチレン酢酸ビニル共重合体のみからなるベース樹脂と、難燃剤とを含み、難燃剤が、ベース樹脂100質量部に対し100〜150質量部配合され、エチレン酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル単位の含有率が14質量%以上で、エチレン酢酸ビニル共重合体の190℃のメルトフローレートが400g/10min以上で、難燃剤が金属水酸化物を含む、難燃水密ケーブル100の外部水密充填材形成用樹脂組成物。【選択図】図1
Description
本発明は、難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物及びこれを用いた難燃水密ケーブルの製造方法に関する。
従来、水密ケーブルとして、チューブ状の被覆層とその内側の導体との間の空間に、水を通しにくくする水密充填材が充填された走水防止ケーブルが知られている(例えば下記特許文献1参照)。下記特許文献1には、水密充填材が、エチレン酢酸ビニル共重合体と、エチレン酢酸ビニル共重合体100重量部あたり0.5〜5重量部のジクミルパーオキサイド、及び、0.1〜10重量部のトリアリルシアヌレートとからなる走水防止用組成物を被覆層内に圧入した後、架橋することによって形成されることが開示されている。
しかし、上記特許文献1に記載の走水防止ケーブルを複数本用意し、これらを被覆絶縁電線として撚り合わせてチューブ状のシースで被覆し、ケーブルを形成すると、そのケーブルは、シースと被覆絶縁電線との間に空間を有するため、水を通すおそれがあり、水密性の点で十分とは言えなかった。また、シースと被覆絶縁電線との間には空間が存在するだけであるため、このケーブルは難燃性の点でも十分とは言えなかった。
ここで、ケーブルに水密性を付与するために、シースと複数本の被覆絶縁電線との間の空間に、上記特許文献1に記載の走水防止用組成物を外部水密充填材形成用樹脂組成物として圧入することによって充填した後、この走水防止用組成物を架橋させることが考えられる。しかし、この場合でも、ケーブルはいまだ水密性及び難燃性の点で不十分であった。
従って、優れた難燃性及び水密性を難燃水密ケーブルに付与し得る難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物が求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた難燃性及び水密性を難燃水密ケーブルに付与することができる難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物及びこれを用いた難燃水密ケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、シースと複数本の被覆絶縁電線との間の空間に、上記特許文献1に記載の走水防止用組成物の架橋物を充填しても水密性及び難燃性が不十分である原因について検討した。その結果、本発明者は以下のように考えた。すなわち、上記特許文献1に記載の走水防止用組成物は難燃剤を含有していないため、たとえ架橋されるとしても難燃性の点で必ずしも十分とは言えないと考えられる。一方、シースと複数本の被覆絶縁電線との間の空間は、被覆層と導体との間の空間に比べてかなり大きい断面積を有するものと考えられる。このため、不十分な難燃性を有する走水防止用組成物が、断面積の十分に大きいシースと複数本の被覆絶縁電線との間の空間に充填されることで、ケーブルの断面積において難燃性が不十分な部分の割合が大きくなり、その結果、ケーブル全体として難燃性が低下するのではないかと本発明者は考えた。ここで、シースと複数本の被覆絶縁電線との間の空間に充填される走水防止用組成物中に難燃剤を含有させさえすれば、上記課題を解決し得るのではないかと考えたが、それだけでは上記課題を解決することができなかった。そこで、本発明者はさらに鋭意研究を重ねた結果、難燃剤として金属水酸化物を含むものを有し、エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対する難燃剤の配合割合を特定の範囲としつつ、ベース樹脂を、特定の含有率以上の酢酸ビニル単位を含有し且つ特定の値以上のメルトフローレートを有するエチレンビニル酢酸共重合体のみで構成した樹脂組成物が上記課題を解決する上で特に有用であることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、チューブ状のシースと、前記シースの内側に設けられ、内部水密充填材が充填された複数本の被覆絶縁電線と、前記複数本の被覆絶縁電線と前記シースとの間の空間に充填される外部水密充填材とを備える難燃水密ケーブルの前記外部水密充填材の形成に用いられる難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物であって、エチレン酢酸ビニル共重合体のみからなるベース樹脂と、難燃剤とを含み、前記難燃剤が、前記ベース樹脂100質量部に対し100〜150質量部の割合で配合され、前記エチレン酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル単位の含有率が14質量%以上であり、前記エチレン酢酸ビニル共重合体の190℃におけるメルトフローレートが400g/10min以上であり、前記難燃剤が金属水酸化物を含む、難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物である。
本発明の難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物は、優れた難燃性及び加工性を有するため、優れた難燃性及び水密性を難燃水密ケーブルに付与することができる。
上記難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物は架橋剤を更に含むことが好ましい。
この場合、難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物を加熱することによって、架橋剤がエチレン酢酸ビニル共重合体同士を容易に架橋させることができ、優れた難燃性を有する難燃水密ケーブルを容易に製造することができる。
また本発明は、チューブ状のシースと、前記シースの内側に設けられ、内部水密充填材が充填された複数本の被覆絶縁電線と、前記複数本の被覆絶縁電線と前記シースとの間の空間に充填される外部水密充填材とを備える難燃水密ケーブルを製造する難燃水密ケーブルの製造方法であって、上記複数本の被覆絶縁電線を準備する被覆絶縁電線準備工程と、上記難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物を前記複数本の被覆絶縁電線に押出被覆し、前記外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理することによって前記外部水密充填材を形成する外部水密充填材形成工程と、前記外部水密充填材が前記シースと前記複数本の被覆絶縁電線との間の空間に充填されるように前記シースを形成するシース形成工程とを含む、難燃水密ケーブルの製造方法である。
この難燃水密ケーブルの製造方法は、外部水密充填材形成用樹脂組成物が優れた難燃性及び加工性を有するため、優れた難燃性及び水密性を有する難燃水密ケーブルを製造することができる。
上記難燃水密ケーブルの製造方法においては、前記外部水密充填材形成工程において、前記外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理する前に、前記複数本の被覆絶縁電線の撚り口に前記外部水密充填材形成用樹脂組成物を連続的に押出被覆することが好ましい。
この場合、複数本の被覆絶縁電線間の隙間に外部水密充填材形成用樹脂組成物を確実に充填することができ、より優れた水密性を有する難燃水密ケーブルを製造することができる。
上記難燃水密ケーブルの製造方法においては、前記外部水密充填材形成用樹脂組成物中の前記難燃剤の質量含有率が、前記内部水密充填材中の難燃剤の質量含有率よりも大きいことが好ましい。
この場合、外部水密充填材形成用樹脂組成物中の難燃剤の質量含有率が、内部水密充填材中の難燃剤の質量含有率以下である場合に比べて、より優れた難燃性を有する難燃水密ケーブルを製造することができる。
本発明によれば、優れた難燃性及び水密性を難燃水密ケーブルに付与することができる難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物及びこれを用いた難燃水密ケーブルの製造方法が提供される。
以下、本発明の実施形態について図1を用いて詳細に説明する。
[難燃水密ケーブル]
図1は、本発明に係る難燃水密ケーブルの製造方法によって製造される難燃水密ケーブルの一例を示す断面図である。図1に示すように、難燃水密ケーブル100は、チューブ状のシース10と、シース10の内側に設けられ、内部水密充填材23が充填された複数本の被覆絶縁電線20と、複数本の被覆絶縁電線20とシース10との間の空間に充填される外部水密充填材30とを備えている。被覆絶縁電線20は、チューブ状の被覆層21と、被覆層21の内側に設けられる少なくとも1本の導体22とを有しており、上述した内部水密充填材23は、被覆層21と導体22との間の空間に充填されている。
図1は、本発明に係る難燃水密ケーブルの製造方法によって製造される難燃水密ケーブルの一例を示す断面図である。図1に示すように、難燃水密ケーブル100は、チューブ状のシース10と、シース10の内側に設けられ、内部水密充填材23が充填された複数本の被覆絶縁電線20と、複数本の被覆絶縁電線20とシース10との間の空間に充填される外部水密充填材30とを備えている。被覆絶縁電線20は、チューブ状の被覆層21と、被覆層21の内側に設けられる少なくとも1本の導体22とを有しており、上述した内部水密充填材23は、被覆層21と導体22との間の空間に充填されている。
[難燃水密ケーブルの製造方法]
次に、上述した難燃水密ケーブル100の製造方法について図2を参照しながら説明する。図2は、図1の難燃水密ケーブルを製造する工程を示す概略図である。
次に、上述した難燃水密ケーブル100の製造方法について図2を参照しながら説明する。図2は、図1の難燃水密ケーブルを製造する工程を示す概略図である。
まず、複数本の被覆絶縁電線20を準備する(被覆絶縁電線準備工程)。
次に、図2に示すように、ボビン40から複数本の被覆絶縁電線20を引き出し、ガイドプレート45の貫通孔(図示せず)を通してから撚り合わせて撚り口Aを形成し、押出装置50から、上記外部水密充填材30を形成するための外部水密充填材形成用樹脂組成物を上記複数本の被覆絶縁電線20の撚り口Aに連続的に押出被覆し、外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理部60において架橋処理することによって外部水密充填材30を形成する(外部水密充填材形成工程)。
外部水密充填材形成用樹脂組成物は、EVAのみからなるベース樹脂と、難燃剤と、架橋剤とを含む。上記樹脂組成物においては、難燃剤がベース樹脂100質量部に対して100〜150質量部の割合で配合され、EVA中の酢酸ビニル単位の含有率(以下、「VA含量」と呼ぶ)が14質量%以上であり、EVAの190℃におけるメルトフローレート(MFR)が400g/10min以上であり、難燃剤は金属水酸化物を含む。
次に、図2に示すように、外部水密充填材30がシース10と複数本の被覆絶縁電線20との間の空間に充填されるようにシース形成部70においてシース形成用材料を押出被覆し、シース10を形成する(シース形成工程)。
以上のようにして、難燃水密ケーブル100が得られる。
上記外部水密充填材形成用樹脂組成物は、優れた難燃性及び加工性を有するため、優れた難燃性及び水密性を有する難燃水密ケーブル100を製造することができる。
また、上記外部水密充填材形成工程においては、外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理する前に、複数本の被覆絶縁電線20の撚り口Aに外部水密充填材形成用樹脂組成物を連続的に押出被覆している。このため、複数本の被覆絶縁電線20間の隙間に外部水密充填材形成用樹脂組成物を確実に充填することができ、より優れた水密性を有する難燃水密ケーブル100を製造することができる。
さらに、上外部水密充填材形成用樹脂組成物が架橋剤を含むため、難燃水密ケーブル100の外部水密充填材形成用樹脂組成物を加熱することによって、架橋剤がEVA同士を容易に架橋させることができ、優れた難燃性を有する難燃水密ケーブル100を容易に製造することができる。
以下、上記被覆絶縁電線準備工程、上記外部水密充填材形成工程、及び、上記シース形成工程について詳細に説明する。
<被覆絶縁電線準備工程>
被覆絶縁電線20は、例えば少なくとも1本の導体22に対し、被覆層21を形成する被覆層形成用材料を押出被覆してチューブ状の被覆層21を形成した後、被覆層21の内部に、内部水密充填材23を形成するための内部水密充填材形成用材料を圧入して架橋させることにより得ることができる。あるいは、少なくとも1本の導体22に対し、内部水密充填材23を形成するための内部水密充填材形成用材料を押出被覆し、架橋させて内部水密充填材23を形成した後、この内部水密充填材23に対し、被覆層21を形成する被覆層形成用材料を押出被覆してチューブ状の被覆層21を形成することによっても得ることができる。
被覆絶縁電線20は、例えば少なくとも1本の導体22に対し、被覆層21を形成する被覆層形成用材料を押出被覆してチューブ状の被覆層21を形成した後、被覆層21の内部に、内部水密充填材23を形成するための内部水密充填材形成用材料を圧入して架橋させることにより得ることができる。あるいは、少なくとも1本の導体22に対し、内部水密充填材23を形成するための内部水密充填材形成用材料を押出被覆し、架橋させて内部水密充填材23を形成した後、この内部水密充填材23に対し、被覆層21を形成する被覆層形成用材料を押出被覆してチューブ状の被覆層21を形成することによっても得ることができる。
被覆層形成用材料は絶縁材料で構成されていればよく、特に制限されるものではないが、このような絶縁材料としては、例えばポリαオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、EPゴム、シリコーンゴム、アクリル樹脂等のオレフィン樹脂、スチレン系エラストマー、ナイロン、ウレタン系エラストマー、フッ素系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スーパーエンプラ、およびこれらの混合物などが挙げられる。
導体22は、1本の素線のみで構成されてもよく、複数本の素線を撚り合わせてなる撚線導体で構成されてもよい。また、導体22は、導体径や導体の材質などについて特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜定めることができる。
内部水密充填材形成用材料は、水密性を有するベース樹脂を含んでいればよく、このような水密性を有するベース樹脂としては、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」と略称する)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−ブチルアクリレート共重合体(EBA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、アクリル樹脂、ポリエチレン、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。中でも、低融点、柔軟性、接着性、低コストの観点から、水密性を有するベース樹脂としては、EVAが好ましい。
内部水密充填材23は難燃剤を含んでいても含んでいなくてもよいが、含んでいないことが好ましい。この場合、内部水密充填材23の流動性がより低下しにくくなる。
<外部水密充填材形成工程>
外部水密充填材30は、外部水密充填材形成用樹脂組成物を複数本の被覆絶縁電線20の撚り口Aに押出被覆した後、架橋処理部60で架橋処理することで得ることができる。
外部水密充填材30は、外部水密充填材形成用樹脂組成物を複数本の被覆絶縁電線20の撚り口Aに押出被覆した後、架橋処理部60で架橋処理することで得ることができる。
外部水密充填材形成用樹脂組成物は、ベース樹脂と、難燃剤と、架橋剤とを含む。
(ベース樹脂)
ベース樹脂はEVAのみからなる。この場合、ベース樹脂がEVA及びEVA以外の樹脂の混合樹脂で構成される場合に比べて、ベース樹脂が、相溶せずに分離することがなくなり、難燃剤に含まれる金属水酸化物と混ざり易くなる。またベース樹脂の流動性がより高くなり、加工がより容易となる。
ベース樹脂はEVAのみからなる。この場合、ベース樹脂がEVA及びEVA以外の樹脂の混合樹脂で構成される場合に比べて、ベース樹脂が、相溶せずに分離することがなくなり、難燃剤に含まれる金属水酸化物と混ざり易くなる。またベース樹脂の流動性がより高くなり、加工がより容易となる。
EVA中のVA含量は14質量%以上である。この場合、EVA中のVA含量が14質量%未満である場合と比べて、ベース樹脂の極性がより大きくなり、難燃剤中の金属水酸化物の飲込み性がより向上し、樹脂組成物の加工性がより向上する。EVA中のVA含量は好ましくは30質量%以上である。但し、EVA中のVA含量は好ましくは45質量%以下である。
EVAの190℃におけるMFRは400g/10min以上である。この場合、EVAの190℃におけるMFRが400g/10min未満である場合に比べて、ベース樹脂の流動性がより向上し、撚り口押出で被覆絶縁電線20間に樹脂組成物をより容易に充填することができる。EVAの190℃におけるMFRは400g/10min以上であれば特に制限されるものではないが、好ましくは700g/10min以上である。この場合、撚り口押出において外部水密充填材形成用樹脂組成物をダイスで成型するための負荷が小さくなり、ダイスから被覆絶縁電線20を容易に引き抜くことができる。また外部水密充填材形成用樹脂組成物中における気泡の発生が少なくなり、EVAの充実度がより高まる。EVAの190℃におけるMFRは、より好ましくは1000g/10min以上である。但し、EVAの190℃におけるMFRは、好ましくは1500g/10min以下であり、より好ましくは1300g/10min以下である。なお、MFRは、ISO1133に規定された手法に従って測定した値を言う。ここで、測定時の試験条件(測定温度及び荷重)は、JIS K 6924−1に記載の表3に規定された試験条件である。
(難燃剤)
難燃剤は金属水酸化物を含むものであればよい。従って、難燃剤は金属水酸化物のみで構成されていてもよく、金属水酸化物と金属水酸化物以外の難燃剤との混合物で構成されてもよい。
難燃剤は金属水酸化物を含むものであればよい。従って、難燃剤は金属水酸化物のみで構成されていてもよく、金属水酸化物と金属水酸化物以外の難燃剤との混合物で構成されてもよい。
金属水酸化物としては、例えば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムおよび水酸化カルシウムなどが挙げられる。中でも、金属水酸化物としては水酸化アルミニウムが好ましい。この場合、金属水酸化物が水酸化アルミニウム以外の金属水酸化物で構成される場合に比べると、外部水密充填材形成用樹脂組成物がより難燃性に優れ、外部水密充填材形成用樹脂組成物のMFRの上昇も少なくなる。また、水酸化アルミニウムは小さい粒径を有するため、ベース樹脂とより混合し易くなる。
ベース樹脂100質量部に対する難燃剤の配合割合は100〜150質量部である。この場合、ベース樹脂100質量部に対する難燃剤の配合割合が100質量部未満である場合に比べて、難燃水密ケーブル100に対してより優れた難燃性を付与することができる。また、ベース樹脂100質量部に対する難燃剤の配合割合が150質量部を超える場合に比べて、樹脂組成物の加工性がより向上し、絶縁被覆電線20とシース10との間の空間により容易に樹脂組成物を充填することができる。ベース樹脂100質量部に対する難燃剤の配合割合は100〜150質量部であれば特に制限されないが、120〜140質量部であることがより好ましい。この場合、ベース樹脂100質量部に対する難燃剤の配合割合が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性と水密性との間で良好なバランスが得られる。
外部水密充填材形成用樹脂組成物中の難燃剤の質量含有率は、内部水密充填材23中の難燃剤の質量含有率よりも大きくても、内部水密充填材23中の難燃剤の質量含有率以下であってもよいが、内部水密充填材23中の難燃剤の質量含有率よりも大きいことが好ましい。この場合、外部水密充填材形成用樹脂組成物中の難燃剤の質量含有率が、内部水密充填材23中の難燃剤の質量含有率以下である場合に比べて、より優れた難燃性を有する難燃水密ケーブル100を製造することができる。
(架橋剤)
架橋剤は、EVA同士を架橋させることができるものであればよく、特に制限されるものではないが、架橋剤としては、例えばジクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物が用いられる。
架橋剤は、EVA同士を架橋させることができるものであればよく、特に制限されるものではないが、架橋剤としては、例えばジクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物が用いられる。
ベース樹脂100質量部に対する架橋剤の配合割合は特に制限されるものではないが、5質量部以下であることが好ましい。この場合、ベース樹脂100質量部に対する架橋剤の配合割合が5質量部を超える場合と比べて、早期架橋(スコーチ)が起こりにくくなり、架橋残渣による発泡の発生のリスクがより小さくなる。
(その他の成分)
上記外部水密充填材形成用樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、無機充填剤、加工助剤、架橋助剤、紫外線吸収剤、軟化剤、可塑剤、滑剤等の添加剤を必要に応じてさらに含んでもよい。
上記外部水密充填材形成用樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、無機充填剤、加工助剤、架橋助剤、紫外線吸収剤、軟化剤、可塑剤、滑剤等の添加剤を必要に応じてさらに含んでもよい。
(外部水密充填材形成用樹脂組成物の形成方法)
上記外部水密充填材形成用樹脂組成物は、例えばベース樹脂、難燃剤、及び必要に応じて添加剤を配合して混練した後、混練物に架橋剤を配合してさらに混練することによって得ることができる。なお、上記混練物に架橋剤を配合する際には、上記混練物の温度は予め、架橋剤がEVA同士を架橋させない温度にしておくことが好ましい。
上記外部水密充填材形成用樹脂組成物は、例えばベース樹脂、難燃剤、及び必要に応じて添加剤を配合して混練した後、混練物に架橋剤を配合してさらに混練することによって得ることができる。なお、上記混練物に架橋剤を配合する際には、上記混練物の温度は予め、架橋剤がEVA同士を架橋させない温度にしておくことが好ましい。
混練は、例えばバンバリーミキサー、タンブラ、加圧ニーダ、混練押出機、二軸押出機、ミキシングロール等の混練機で行うことができる。
<シース>
シース10は絶縁材料で構成されていればよく、特に制限されるものではないが、このような絶縁材料は、26以上の酸素指数(OI:Oxgen Index)を有する絶縁材料で構成されることが好ましい。このような絶縁材料としては、例えば塩化ビニル樹脂、クロロプレンゴム、難燃EPゴム、難燃ポリエチレンなどが挙げられる。
シース10は絶縁材料で構成されていればよく、特に制限されるものではないが、このような絶縁材料は、26以上の酸素指数(OI:Oxgen Index)を有する絶縁材料で構成されることが好ましい。このような絶縁材料としては、例えば塩化ビニル樹脂、クロロプレンゴム、難燃EPゴム、難燃ポリエチレンなどが挙げられる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では外部水密充填材形成用樹脂組成物が架橋剤を含んでいるが、外部水密充填材形成用樹脂組成物の架橋処理を電子線照射によって行う場合には必ずしも架橋剤を含んでいなくてもよい。
また、上記実施形態においては、上記外部水密充填材形成工程においては、外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理する前に、複数本の被覆絶縁電線20の撚り口Aに外部水密充填材形成用樹脂組成物を連続的に押出被覆しているが、外部水密充填材形成用樹脂組成物は必ずしも複数本の被覆絶縁電線20の撚り口Aに連続的に押出被覆しなくてもよい。この場合でも、優れた難燃性及び水密性を有する難燃水密ケーブル100を製造することが可能である。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜9及び比較例1〜13)
まず、以下のようにして外部水密充填材形成用樹脂組成物(外部水密充填材形成用コンパウンド)を作製した。
まず、以下のようにして外部水密充填材形成用樹脂組成物(外部水密充填材形成用コンパウンド)を作製した。
すなわち、はじめに、100℃に加熱したオイルロール(製品名「オイルロール152Φ×390L」、大竹機械工業社製)でベース樹脂を溶融させ、ベース樹脂100質量部に対して難燃剤及び架橋助剤を、表1〜4に示す配合量(単位は質量部)で配合し、十分に混練した後、温度を90℃程度まで低下させ、架橋剤を表1〜4に示す配合量(単位は質量部)で配合して混練物を得た。そして、この混練物を混練した。こうして外部水密充填材形成用樹脂組成物を得た。
一方、断面積が14sq(mm2)である3本の絶縁被覆電線を用意した。絶縁被覆電線としては、直径1.6mmの7本の銅素線を撚り合わせてなる撚線導体と架橋EPゴムからなる絶縁被覆層との間の空間に、下記EVA3からなるベース樹脂とジクミルパーオキサイドからなる架橋剤との混合物を内部水密充填材として充填したものを用いた。このとき、ジクミルパーオキサオドはベース樹脂100質量部に対して1質量部の割合で配合した。
そして、3本の絶縁被覆電線を撚り合わせて撚り口を形成し、この撚り口に、上記外部水密充填材形成用樹脂組成物を押出被覆した後、輻射熱式の架橋処理部にて200℃で架橋処理を行い、外部水密充填材を形成した。
続いて、外部水密充填材に対して、クロロプレンゴムからなるシース形成材料を押出被覆し、厚さ2mmのシースを形成した。こうして、長さ1.5mの難燃水密ケーブルを得た。
なお、上記ベース樹脂、上記難燃剤、上記架橋剤及び上記架橋助剤としては具体的には下記のものを用いた。
(1)ベース樹脂
EVA1:三井デュポンポリケミカル社製、商品名「エバフレックスV5774ETWR」、酢酸ビニル(VA)含量:33質量%、190℃におけるMFR:700g/10min
EVA2:三井デュポンポリケミカル社製、商品名「エバフレックスV5772ETR」、VA含量:33質量%、190℃におけるMFR:400g/10min
EVA3:東ソー社製、商品名「ウルトラセン685」、VA含量:14質量%、190℃におけるMFR:2500g/10min
EVA4:三井デュポンポリケミカル社製、商品名「エバフレックスV5773W」、VA含量:33質量%、190℃におけるMFR:90g/10min
ポリエチレン:住友化学社製、商品名「スミカセンG808」、VA含量:0質量%、190℃におけるMFR:200g/10min
EVA1:三井デュポンポリケミカル社製、商品名「エバフレックスV5774ETWR」、酢酸ビニル(VA)含量:33質量%、190℃におけるMFR:700g/10min
EVA2:三井デュポンポリケミカル社製、商品名「エバフレックスV5772ETR」、VA含量:33質量%、190℃におけるMFR:400g/10min
EVA3:東ソー社製、商品名「ウルトラセン685」、VA含量:14質量%、190℃におけるMFR:2500g/10min
EVA4:三井デュポンポリケミカル社製、商品名「エバフレックスV5773W」、VA含量:33質量%、190℃におけるMFR:90g/10min
ポリエチレン:住友化学社製、商品名「スミカセンG808」、VA含量:0質量%、190℃におけるMFR:200g/10min
(2)難燃剤
水酸化アルミニウム(水酸化Al):アルベマール社製、商品名「MARTINAL OL107C」
炭酸カルシウム(炭酸Ca):日東粉化工業社製、商品名「NCC−P」
水酸化アルミニウム(水酸化Al):アルベマール社製、商品名「MARTINAL OL107C」
炭酸カルシウム(炭酸Ca):日東粉化工業社製、商品名「NCC−P」
(3)架橋剤
DCP(ジクミルパーオキサイド):化薬アクゾ社製、商品名「パーカドックスBC−FF」
DCP(ジクミルパーオキサイド):化薬アクゾ社製、商品名「パーカドックスBC−FF」
(4)架橋助剤
N−N’−m−フェニレンジマレイミド:大内新興化学工業社製、商品名「バルノックPM」
N−N’−m−フェニレンジマレイミド:大内新興化学工業社製、商品名「バルノックPM」
<撚り口での押出の可否>
上記のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜13については、3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出の可否を調べた。3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出の可否は、難燃水密ケーブルを作製する過程で得られた外部水密充填材用樹脂組成物のMFRを指標とした。MFRは、JIS C3660−4−1に準ずる方法で測定し、試験温度は100℃とした。結果を表1〜4に示す。なお、MFRが3.0g/10min以上である場合には、3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出が可能であると判断し、MFRが3.0g/10min未満である場合には、3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出が不可能であると判断した。また、表4において、「−」はポリエチレンの融点が104℃であるため、100℃の試験温度では外部水密充填材用樹脂組成物が溶融せずMFRの測定が不可能であったことを示す。
上記のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜13については、3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出の可否を調べた。3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出の可否は、難燃水密ケーブルを作製する過程で得られた外部水密充填材用樹脂組成物のMFRを指標とした。MFRは、JIS C3660−4−1に準ずる方法で測定し、試験温度は100℃とした。結果を表1〜4に示す。なお、MFRが3.0g/10min以上である場合には、3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出が可能であると判断し、MFRが3.0g/10min未満である場合には、3本の被覆絶縁電線の撚り口での押出が不可能であると判断した。また、表4において、「−」はポリエチレンの融点が104℃であるため、100℃の試験温度では外部水密充填材用樹脂組成物が溶融せずMFRの測定が不可能であったことを示す。
<水密性評価>
上記のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜13の難燃水密ケーブルについて、一方の端部を、水で一時間連続して2MPaの水圧で加圧し、他方の端部から漏水があるかどうかを調べ、外部水密充填材の充填状況を確認した。結果を表1〜4に示す。なお、表1〜4において、「〇」は漏水が確認されなかった場合を示し、「×」は漏水が確認された場合を示す。表4において、「−」は、ケーブルの作製が不可能であったためケーブルの水密性の評価を行うことができなかったことを示す。また水密性の合否基準は下記の通りとした。すなわち、「○」を合格とし、「×」を不合格とした。
上記のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜13の難燃水密ケーブルについて、一方の端部を、水で一時間連続して2MPaの水圧で加圧し、他方の端部から漏水があるかどうかを調べ、外部水密充填材の充填状況を確認した。結果を表1〜4に示す。なお、表1〜4において、「〇」は漏水が確認されなかった場合を示し、「×」は漏水が確認された場合を示す。表4において、「−」は、ケーブルの作製が不可能であったためケーブルの水密性の評価を行うことができなかったことを示す。また水密性の合否基準は下記の通りとした。すなわち、「○」を合格とし、「×」を不合格とした。
<難燃性評価>
上記のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜13の難燃水密ケーブルについて、JIS C3521に準拠した垂直トレイ燃焼試験を行い、難燃性を評価した。結果を表1〜4に示す。なお、表1〜4において、「〇」は難燃水密ケーブルにおいて燃焼がケーブル上端に到達せず、炭化も上端に達していない状態を示し、「×」は難燃水密ケーブルにおいてケーブル上端の被覆が燃焼により炭化した状態を示す。表4において、「−」は、ケーブルの作製が不可能であったため、ケーブルの難燃性の評価を行うことができなかったことを示す。そして、難燃性の合否基準は下記の通りとした。すなわち、「○」を合格とし、「×」を不合格とした。
上記のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜13の難燃水密ケーブルについて、JIS C3521に準拠した垂直トレイ燃焼試験を行い、難燃性を評価した。結果を表1〜4に示す。なお、表1〜4において、「〇」は難燃水密ケーブルにおいて燃焼がケーブル上端に到達せず、炭化も上端に達していない状態を示し、「×」は難燃水密ケーブルにおいてケーブル上端の被覆が燃焼により炭化した状態を示す。表4において、「−」は、ケーブルの作製が不可能であったため、ケーブルの難燃性の評価を行うことができなかったことを示す。そして、難燃性の合否基準は下記の通りとした。すなわち、「○」を合格とし、「×」を不合格とした。
なお、実施例1〜9及び比較例1〜13については、外部水密充填材単独での難燃性を調べるために、難燃水密ケーブルを作製する過程で得られた外部水密充填材用樹脂組成物について酸素指数(OI:Oxgen Index)を測定した。具体的には、外部水密充填材用樹脂組成物を160℃で加熱してプレス加工し、厚さ3mmのシートを得た。このシートを長さ70mm、幅6.5mmに打ち抜いたものを試験片とした。この試験片についてJIS K7201−2に準ずる方法で酸素指数を測定した。結果を表1〜4に示す。
表1〜4に示す結果より、実施例1〜9の難燃水密ケーブルは、難燃性及び水密性の点で合格基準に達していた。これに対し、比較例1〜13の難燃水密ケーブルは、難燃性又は水密性の点で合格基準に達していなかった。
このことから、本発明の難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物が、優れた難燃性及び水密性を難燃水密ケーブルに付与することができることが確認された。
10…シース
20…被覆絶縁電線
21…内部水密充填材
30…外部水密充填材
100…難燃水密ケーブル
A…撚り口
20…被覆絶縁電線
21…内部水密充填材
30…外部水密充填材
100…難燃水密ケーブル
A…撚り口
Claims (5)
- チューブ状のシースと、前記シースの内側に設けられ、内部水密充填材が充填された複数本の被覆絶縁電線と、前記複数本の被覆絶縁電線と前記シースとの間の空間に充填される外部水密充填材とを備える難燃水密ケーブルの前記外部水密充填材の形成に用いられる難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物であって、
エチレン酢酸ビニル共重合体のみからなるベース樹脂と、
難燃剤とを含み、
前記難燃剤が、前記ベース樹脂100質量部に対し100〜150質量部の割合で配合され、
前記エチレン酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル単位の含有率が14質量%以上であり、
前記エチレン酢酸ビニル共重合体の190℃におけるメルトフローレートが400g/10min以上であり、
前記難燃剤が金属水酸化物を含む、難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物。 - 架橋剤をさらに含む、請求項1に記載の難燃水密ケーブルの水密充填材形成用樹脂組成物。
- チューブ状のシースと、前記シースの内側に設けられ、内部水密充填材が充填された複数本の被覆絶縁電線と、前記複数本の被覆絶縁電線と前記シースとの間の空間に充填される外部水密充填材とを備える難燃水密ケーブルを製造する難燃水密ケーブルの製造方法であって、
前記複数本の被覆絶縁電線を準備する被覆絶縁電線準備工程と、
請求項1又は2に記載の難燃水密ケーブルの外部水密充填材形成用樹脂組成物を前記複数本の被覆絶縁電線に押出被覆し、前記外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理することによって前記外部水密充填材を形成する外部水密充填材形成工程と、
前記外部水密充填材が前記シースと前記複数本の被覆絶縁電線との間の空間に充填されるように前記シースを形成するシース形成工程とを含む、難燃水密ケーブルの製造方法。 - 前記外部水密充填材形成工程において、前記外部水密充填材形成用樹脂組成物を架橋処理する前に、前記複数本の被覆絶縁電線の撚り口に前記外部水密充填材形成用樹脂組成物を連続的に押出被覆する、請求項3に記載の難燃水密ケーブルの製造方法。
- 前記外部水密充填材形成用樹脂組成物中の前記難燃剤の質量含有率が、前記内部水密充填材中の難燃剤の質量含有率よりも大きい、請求項3又は4に記載の難燃水密ケーブルの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20220064421A1 (en) * | 2019-04-03 | 2022-03-03 | Dow Global Technologies Llc | Extrudable halogen-free, flame retardant compositions |
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-
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