JP2019058397A - クリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム - Google Patents

クリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム Download PDF

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Abstract

【課題】RFIDタグの装着されたリネン製品の複数を、洗濯、乾燥、仕上げの各工程を含むラインに通してクリーニングを実施する際に、そこを通過するリネン製品の実数を、より正確に、効果的に計数することが可能となるシステムを提供する。【解決手段】仕上げ工程10の各作業工程10a,10b,10cに、RFID読取装置18a,18b,18cを設置し、それらRFID読取装置により、仕上げ工程10を通過して所定の処置が施されるに必要な時間内と、シーツ12が仕上げ工程10へと投入される前の所定時間内と、シーツ12が仕上げ工程10から搬出された後の所定時間内とにおいて、それぞれシーツ12のRFIDタグ情報を読み取り、それらをコンピュータ20にそれぞれ入力し、それらRFIDタグ情報に基づいて、仕上げ工程10における処置の施されたシーツ12の実数を計数するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、クリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システムに係り、特に、洗濯、乾燥、仕上げ等の各工程のラインを流れるリネン製品を、人の手によることなく、自動的に計数するためのシステムに関するものである。
従来より、ホテルや病院等で使用されたユニフォームやシーツ、タオル等のリネン製品は、クリーニング工場に運び込まれて仕分けされた後、洗濯・脱水、乾燥、仕上げのクリーニングの各工程を経て、再びホテル等に搬送されて、使用されている。そして、このようなリネン製品にあっては、リネン製品の数を計数したり、そのクリーニング履歴を把握したり、どこのユーザーの如何なる部署からのリネン製品か、等を管理するために、近年、リネン製品にRFIDタグを装着し、それの情報を読み取ることによって、その管理が行われている。
なお、そこで用いられるRFIDタグは、RFタグや電子タグ、ICタグ、無線タグ等の様々な呼ばれ方をされており、RFID(Radio Frequency IDentification)という無線を用いた自動認識技術で採用されている、所定の情報が格納されてなるICチップとアンテナとから構成されるタグ(札)のことである。このRFIDタグは、無線によって、非接触で情報を読み取ることが可能なことから、バーコードのように読取装置に直接に見えるようにしなくてもよく、梱包等でタグが隠れた状態であっても、記録されている情報を読み込むことが出来る特徴を有しているものである。
ところで、そのようなRFIDタグをリネン製品に取り付けて、利用するものとしては、例えば、特開2006−320472号公報(特許文献1)においては、繊維製品にRFIDタグを付帯し、それをタグリーダーにより読み込んで、製品情報データベースに格納する繊維製品ライフサイクル管理システムが明らかにされており、また特開2007−330615号公報(特許文献2)においては、リネンに取り付けられたICタグを読み込んで、リネンを洗濯する洗濯機を選択する洗濯システム及び洗濯方法が、明らかにされている。
このように、リネン製品にRFIDタグ(ICタグ)を取り付けて、そのRFIDタグに記録されている情報(以下、RFIDタグ情報と略称する)を利用することは、一般的に行われてきているのではあるが、大量のリネン製品のクリーニングを行うクリーニング工場において、洗濯・脱水、乾燥、仕上げといったクリーニングの各工程で、そのようなRFIDタグ情報を読み込んで、リネン製品の計数を自動で行うようにしようとすると、種々の問題が惹起されるものであった。
例えば、ホテル等から回収されたシーツ、タオル、パジャマ等のリネン製品は、先ず、クリーニング工場に搬入された際に、そのリネンの種類によって仕分けされ、それぞれに対応したクリーニング工程のラインに投入されることとなるのであるが、自動で流れるラインに、単に、RFIDタグ読取装置を設置して、RFIDタグ情報を読み取りするようにしても、リネンに付着した汚れや水分による濡れ、或いはリネン同士の折り重なりやリネンの近くにある金属等によって、RFIDタグの読み取り不良が発生し、ラインを流れるリネン製品のRFIDタグ情報を正確に得ることが出来ないことがあった。
なお、そのような各工程のラインに投入される前に、人の手によって、リネン製品に取り付けられたRFIDタグをRFIDタグ読取装置に接近させる等して、RFIDタグ情報を読み取るようにすれば、正確に、リネン製品の数を計数することは可能ではあるが、工程要員の配置の問題に加えて、作業時間や作業コストの増大等といった問題が新たに発生してしまい、実用的に採用困難なことである。
また、洗濯・脱水工程、乾燥工程、仕上げ工程といった様々な工程のラインは、一定の速度で流れておらず、リネン製品が、工程のどこかで、長い時間に亘って滞留することがあったり、更には、そのような様々な工程を通過する中で、ある工程でRFIDタグ情報が読み取りが出来ないリネン製品があっても、その次の工程では、読み取ることが出来るといったこともあり、その読み取ったRFIDタグ情報の信頼性に問題が発生することがあった。
さらに、各工程のリネン製品が流れているラインの横に、別のリネン製品が、偶仮置されていた場合等にあっては、RFIDタグは電波により読み取りを行うため、数m離れた場所からでも読み取り可能であるところから、ラインを流れていないリネン製品まで、ラインを流れているものとして、タグ情報が読み取られてしまう恐れがある。そして、そのような場合にあっては、ラインを通過するリネン製品の計数に誤りが生じることとなるのである。なお、そのような誤検出を回避するために、電波遮断用カーテン等を使用して、RFIDタグを読み取るための電波を遮蔽する等の手段を採用することが考えられるのであるが、その場合にあっても、クリーニング工場のスペースの問題で、100%誤検出しないようにすることは、困難なことであった。
特開2006−320472号公報 特開2007−330615号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、RFIDタグの装着されたリネン製品の複数を、洗濯、乾燥、仕上げの各工程を含むラインに通してクリーニングを実施する際に、そこを通過するリネン製品の実数を、より正確に、効果的に計数することが可能となるシステムを提供することにある。
そして、本発明にあっては、かくの如き課題を解決するために、RFIDタグの装着されたリネン製品の複数を、洗濯、乾燥、仕上げの各工程を含むラインに通して、クリーニングするに際して、それら工程の少なくとも一つにおいて、そこを通過したリネン製品の数を計数するシステムにして、かかる計数の実施される工程におけるリネン製品の移動方向に所定距離を隔てて配設された複数の読取装置を用い、該計数実施工程を通過して、所定の処置が施されるに要する必要通過時間内において、前記リネン製品の各々のRFIDタグ情報を、それら複数の読取装置にて読み取り、かかる処置の施されたリネン製品に係る処置製品読取情報を得る第一の工程と、前記計数実施工程へのリネン製品の搬入に先立つ、前記必要通過時間前の所定の事前移動判定時間内において、前記複数の読取装置により、該計数実施工程におけるリネン製品に係る事前製品読取情報を得る第二の工程と、前記計数実施工程からリネン製品が搬出された、前記必要通過時間後の所定の事後移動判定時間内において、前記複数の読取装置により、該計数実施工程におけるリネン製品に係る事後製品読取情報を得る第三の工程と、それら得られた処置製品読取情報と事前製品読取情報と事後製品読取情報に基づいて、前記計数実施工程において処置された前記リネン製品の実数を求める第四の工程とを含むことを特徴とするクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システムを、その要旨とするものである。
なお、かかる本発明に従うクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システムの望ましい態様の一つにあっては、前記第四の工程において、前記処置製品読取情報のうち、同一のリネン製品に係る複数の読取情報は一つのリネン製品情報として処理する一方、前記事前製品読取情報と前記事後製品読取情報から前記計数実施工程において処置されていないと判断されるリネン製品情報を、前記処置製品読取情報から削除することにより、前記リネン製品の実数が求められることとなる。
また、本発明においては、有利には、前記処置製品読取情報と前記事前製品読取情報と前記事後製品読取情報とがそれぞれ演算装置に入力されて、該演算装置において前記リネン製品の実数が算出されることとなる。
さらに、そのような本発明に従うクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システムの好ましい態様の一つによれば、前記演算装置に対して、前記洗濯、乾燥、仕上げの各工程を管理する工程管理プログラムが入力されており、該工程管理プログラムに基づいて、前記計数実施工程における必要通過時間、事前移動判定時間及び事後移動判定時間が設定され、更にそれら設定された時間内において、前記複数の読取装置により、前記処置製品読取情報、前記事前製品読取情報及び前記事後製品読取情報が取得されて、該演算装置に入力せしめられるように構成されている。
このように、本発明に従うクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システムにあっては、所定の工程を通過するリネン製品のRFIDタグ情報を、かかる工程における処置に必要な時間の実績に基づいて決定される必要通過時間内と、そのような必要通過時間の前後に設定された事前移動判定時間内及び事後移動判定時間内とにおいて、工程内におけるリネン製品の移動方向に所定距離を隔てて配設された複数の読取装置を用いて、それぞれ、処置製品読取情報、事前製品読取情報、事後製品読取情報として読み込み、それら得られた処置製品読取情報と事前製品読取情報と事後製品読取情報とに基づいて、かかる工程において処置の施されたリネン製品の実数を得るようにしたところから、当該工程において処置されるリネン製品の実数を、自動的に正確に計数することが可能となる特徴を有している。
すなわち、クリーニングの所定の工程内を通過するリネン製品のRFIDタグ情報が、その工程内に設けられた複数の読取装置にて複数回読み取られるようにされていることにより、リネン製品に付着した汚れや水分、或いはリネン製品の周囲にある金属製品によって、一つの読取装置では、リネン製品のRFIDタグ情報を読み取ることが困難な場合であっても、複数の読取装置のうちの他の何れかの読取装置で読み込まれるようにすることで、リネン製品の計数をより正確に行うことが可能となるのである。
しかも、そのような複数の読取装置によって読み取られるリネン製品のRFIDタグ情報は、リネン製品が所定の工程を通過するのに必要な時間の実績に基づいて設定される必要通過時間内と、かかる必要通過時間内の前後に設定された事前移動判定時間内と事後移動判定時間内とにおいてそれぞれ読み込まれるようにされ、更にそれらの時間内にそれぞれ読み込まれた処置製品読取情報と事前製品読取情報と事後製品読取情報とに基づいて、当該工程において処置されたリネン製品の実数を求めるようにされているために、読取装置によって得られたリネン製品のRFIDタグ情報が、当該工程内を通過しているリネン製品のものなのか、それとも当該工程内或いは当該工程の近傍に滞留しているリネン製品なのかを、効果的に判別することが出来る特徴も有しているのである。
本発明に従うリネン製品の自動計数システムをクリーニングにおける仕上げ工程に採用したものの一例を示す概要説明図である。 図1に示されるリネン製品の自動計数システムにおいて演算手段として用いるコンピュータの構成を示す説明図である。 本発明に従って読み込んだリネン製品のRFIDタグ情報からリネン製品の実数を求める工程を示す説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、本発明に従うリネン製品の自動計数システムは、主に、大量のリネン製品のクリーニングを行うクリーニング工場において好適に採用されるものである。そのようなクリーニング工場においては、各ユーザーから回収されたリネン製品を工場内に搬入し、その種類毎に仕分けした後、洗濯・脱水工程でリネン製品の汚れを落とし、次いで乾燥工程において乾燥を行い、そして仕上げ工程にてアイロン掛けや折り畳み等の処置を行った後、仕分けられて、再度、各ユーザーの元へと配送されるようになっている。また、このようなクリーニング工場で大量にクリーニングされるリネン製品としては、タオルやシーツ、ベッドカバーやデュベカバー、更にはパジャマや、従業員の制服、ユニフォーム、作業服等、各種の布製品が、その対象とされることとなる。
そして、図1には、本発明に従うリネン製品の自動計数システムを、リネン製品の一つであるシーツをクリーニングする際の、洗濯・脱水、乾燥、仕上げの各工程のうちの一つの工程である仕上げ工程に採用した場合の一例が、概要図において示されている。そこにおいて、仕上げ工程10は、ここでは、仕上げ工程10の前段階である乾燥工程から複数のシーツ12が一塊となって投入されたものを、それぞれ一枚ずつにほぐす作業工程10aと、そのようにほぐされて一枚ずつとされたシーツ12を、折り畳み機14によって折り畳む作業工程10bと、その折り畳まれたシーツ12を所定枚数ずつに束ねて、結束機16で結束を行う作業工程10cとからなる3つの作業工程から構成されており、当該仕上げ工程10に投入されたリネン製品であるシーツ12は、それらの処理作業が順次施されて、仕上げ工程における処置が完了した後に、次の工程へ送られるようになっている。
また、シーツ12のそれぞれには、ここでは図示していないが、RFIDタグが取り付けられており、それぞれのRFIDタグに記録されている情報としては、ここでは、リネン製品(シーツ12)のそれぞれで重複しないように割り振られた所定桁数のID番号が記録されており、そのID番号によって、どのリネン製品か、どこのユーザーのものか等が判別可能とされている。なお、そのようなRFIDタグに記録される情報としては、リネン製品に取り付けるRFIDタグに内蔵されているICチップの容量にもよるが、リネンの種類やリネンの使用状況、或いはユーザー情報等を、RFIDタグに直接に記録することも可能である。
さらに、そのような仕上げ工程10において施される各作業工程10a,10b,10cには、それぞれRFID読取装置18a,18b,18cが設置されており、各作業工程において所定の処理作業が施されるシーツ12に取り付けられたRFIDタグ情報が、その工程を通過する際に読み取られるようになっている。
なお、RFIDタグの読み取りに使用される電波は、HF帯、UHF帯、マイクロ波帯等、各種の周波数の電波が用いられるが、それは、取り付けられるRFIDタグによって設定されるものであり、ここでは、かかるシーツ12に取り付けられているRFIDタグは、UHF帯の電波を使用して読み取られるものが取り付けられている。このUHF帯を使用するRFIDタグは、RFIDタグから数m離れた位置でも読み取り可能であることから、仕上げ工程10においてシーツ12が流れていくラインと、RFID読取装置18a,18b,18cとを、必要以上に接近させる必要がなく、仕上げ工程10内で処理作業を行う機器とRFID読取装置との配置の自由度を、高めることが出来るのである。
そして、それらのRFID読取装置18a,18b,18cは、リネン製品(シーツ12)の自動計数を行うための演算装置としてのコンピュータ20に接続されており、RFID読取装置18a,18b,18cによって読み込まれた仕上げ工程10を通過するシーツ12(リネン製品)のRFIDタグ情報が、それらRFID読取装置18a,18b,18cから出力されて、コンピュータ20にそれぞれ入力されるようになっている。
また、コンピュータ20においては、仕上げ工程10を通過するシーツ12の必要通過時間、即ちシーツ12が仕上げ工程10に投入されて、当該仕上げ工程10における各作業工程10a,10b,10cによる処理作業を終えて、次の工程に進むまでの必要な時間内に、それぞれのRFID読取装置18a,18b,18cによって読み込まれたシーツ12のRFIDタグ情報と、シーツ12が仕上げ工程10に投入される前に設定される所定時間内に、それぞれのRFID読取装置18a,18b,18cが読み込んだRFIDタグ情報と、更にシーツ12が仕上げ工程10を通過して、次の工程へと進んだ後に設定される所定時間内に、それぞれのRFID読取装置18a,18b,18cが読み込んだRFIDタグ情報とに基づいて、仕上げ工程10において処置された(仕上げ工程10を通過した)シーツ12の実数が計数されるようになっている。
ところで、そのようなコンピュータ20内でのシーツ12の計数処理としては、ここでは、以下のような手順によって行われることとなる。先ず、図2に示されるように、コンピュータ20に接続されている仕上げ工程10内に複数設置されたRFID読取装置18a,18b,18cは、コンピュータ20で実行されるRFID読取プログラム22によって制御され、仕上げ工程10の各作業工程10a,10b,10cを順次流れていくシーツ12のRFIDタグ情報を、それぞれ読み込んでいく。
このとき、各作業工程10a,10b,10cで施される処理作業の種類等の情報や、RFID読取装置18a,18b,18cの仕上げ工程10内での配置(読み取りポイント)等の情報が、格納されている工程データベース(DB)24を参照して、読み込まれたシーツ12のRFIDタグ情報を、仕上げ工程10内のどの読み取りポイントで読み込んだものなのか(どの作業工程において処理作業が施されたものなのか)を関連づける情報と共に、そのRFID情報が何時読み込まれたかの情報、即ち、読み込まれたRFIDタグ情報のシーツ12が、何時、仕上げ工程10内のどの作業工程(10a,10b,10c)を通過したかの情報を一つのデータとして関連づけて、それを工程通過経路DB26に保存する。
その後、重複削除プログラム28が、工程通過経路データベース26に記録されたRFIDタグ情報と、生産実績データベース30に登録されている各工程の生産予定(作業予定)時間や生産実績(作業実績)時間の情報を用いて、仕上げ工程10内で重複して読み込まれた余分なRFIDタグ情報を削除するための情報として、作業工程のどこからどこまでのRFIDタグ情報を削除するかを指定するための情報を作成し、重複削除データベース32に保存する。
そして、そのようにして作成された重複削除データベース32の情報と、生産実績データベース30及び工程通過経路データベース26の情報に基づいて、移動判定プログラム34が、計数を実施する工程を通過したリネン製品、ここでは仕上げ工程10を通過したシーツ12のRFIDタグ情報を判別して、仕上げ工程10を通過したシーツ12の実数が計数されることとなるのである。
なお、生産実績データベース30には、生産管理プログラム36によって、クリーニングの各工程におけるリネンの生産実績時間や生産予定時間等、例えば、これまでの生産実績に基づいて設定された、仕上げ工程10に所定数のシーツ12を投入した場合の処理作業の開始から処理作業の終了までの時間や、クリーニング工場に運び込まれるリネン製品が、どの工程に、どのタイミングで投入されるかの予定時間等の情報、更には、リネン製品の種類や品質によって変化する生産時間の情報等が、それぞれ、登録されるようになっている。
そして、このようなコンピュータ20での演算処理によって、仕上げ工程10を通過して所定の処置が施されるシーツ12の実数の計数は、具体的には、以下のように行われることとなる。先ず、仕上げ工程10に投入されて、所定の処置が行われる複数のシーツ12のうちの一つのRFIDタグを「A」とし、また仕上げ工程10を通過せずに、仕上げ工程10の近傍に置かれているシーツ12のRFIDタグを「B」としたとき、時間経過と共に、RFID読取装置18a,18b,18cから読み込まれて工程通過経路データベース26に登録されるRFIDタグ情報は、図3(a)に示されるようになる。かかる図において、横軸は時間経過を示し、シーツ12の仕上げ工程10内の移動に伴って、仕上げ工程10内に複数設置されているRFID読取装置18a,18b,18cの何れかから読み込まれたRFIDタグ情報が保存されている様子を示している。
そして、図3(a)においては、仕上げ工程10を通過しているシーツ12の一つのRFIDタグ情報「A」は、仕上げ工程10にシーツ12が投入された時刻より仕上げ工程10からシーツ12が搬出されるまでの時刻の間の時間である必要通過時間内に、ここでは3回読み込まれていることが示されている。また、仕上げ工程10の近傍に置かれているシーツ12のRFIDタグ情報「B」は、必要通過時間内に2回読み込まれていると共に、必要通過時間内の前に設定される事前移動判定時間内に1回、また必要通過時間内の後に設定される事前移動判定時間内に1回ずつ、それぞれ読み込まれていることが示されている。
このように読み込まれて工程通過経路データベース26に登録されたRFIDタグ情報は、それぞれ設定された時間内において、重複しているRFIDタグ情報の削除が実行されることとなる。即ち、図3(b)のように、必要通過時間内に3つ記録されているRFIDタグ情報「A」は2つを削除し、また2つ記録されているRFIDタグ情報「B」は1つを削除することによって、図3(c)に示されるように、それぞれ設定された時間内においては同一のRFIDタグ情報が重複して存在しないようにされるのである。なお、このように工程通過経路データベース26に登録されているRFIDタグ情報のうち、どこからどこまでのRFIDタグ情報を削除するのかの情報が、重複削除データベース32に登録されるようになっている。
その後、事前移動判定時間内、必要通過時間内、事後移動判定時間内の全てに、RFIDタグ情報が記録されている「B」は、仕上げ工程10にシーツ12が投入される前から存在すると共に、投入されたシーツ12が搬出された後も存在しているところから、仕上げ工程10から移動していない、即ち、仕上げ工程10を通過したシーツ12ではないと判断されて、計数の対象となるRFIDタグ情報からは除外され、残ったRFIDタグ情報「A」が、仕上げ工程10を実際に通過して処置されたシーツ12と判断されるのである。そして、そのようにして残ったRFIDタグ情報の個数を計数することで、仕上げ工程10にて処置されたシーツ12の実数が計数されることとなるのである。
このように、本発明に従うリネン製品の自動計数システムを採用したクリーニングにおける仕上げ工程10にあっては、かかる工程を通過するリネン製品であるシーツ12に取り付けられたRFIDタグ情報が、仕上げ工程10内に設けられた複数のRFID読取装置18a,18b,18cを用いて複数回読み取られるようにされていることにより、シーツ12の状態にかかわらず、仕上げ工程10内でシーツ12のRFIDタグ情報が、より効果的に読み取られるようになっていると共に、また、そのようにして効果的に読み取り可能とされたシーツ12のRFIDタグ情報を、仕上げ工程10における所定の処置に必要な時間の実績に基づく必要通過時間内と、そのような必要通過時間の前後に設定された事前移動判定時間内及び事後移動判定時間内とにおいてそれぞれ読み込み、それら読み込まれたRFIDタグ情報に基づいて、仕上げ工程10において処置されたシーツ12の実数が求めるようにされているところから、RFIDタグ読取装置18a,18b,18cによって得られたシーツ12のRFID情報が、仕上げ工程10内を通過しているシーツ12のものなのか、それとも、仕上げ工程10内或いは仕上げ工程10の近傍に滞留しているシーツ12或いは他のリネン製品のものなのかを、効果的に判別して、仕上げ工程10を通過するシーツ12の実数を、より正確に計数することが出来るのである。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、前述の実施形態においては、クリーニングを行う際の工程のうちの一つである仕上げ工程に、本発明に従うリネン製品の自動計数システムを採用して、リネン製品(シーツ12)の実数を計数するようにした例を示したが、洗濯・脱水工程や乾燥工程に採用して、それらの工程において、所定の処置が施されるリネン製品(シーツ12)を計数するようにすることも、勿論可能である。
そして、そのような洗濯・脱水工程や乾燥工程において、本発明に従うリネン製品の自動計数システムを採用する場合にあっては、特に、その工程内において、リネン製品(シーツ12)の搬送形態が変化する箇所(ポイント)に、RFID読取装置を設置することが、好ましい。例えば、洗濯工程において、本発明に従うリネン製品の自動計数システムを採用する場合には、洗濯機にリネン製品を投入する前や、洗濯・脱水が終了して洗濯機から搬出された後等、リネン製品(シーツ12)の状態(リネン製品同士の重なり具合やリネン製品の濡れ状態等)が変化するポイントに、RFID読取装置を設置して、リネン製品(シーツ12)のRFIDタグ情報を読み取るようにすることが好ましい。即ち、リネン製品の状態によって、RFIDタグ情報が正常に読み取られない場合があるので、当該工程内で状態が変化する複数のポイントにて、それぞれ読み取りを行うことによって、当該工程を通過するリネン製品のRFIDタグの読み取りの精度を、有利に向上させることが出来るのである。
また、前述の実施形態においては、リネン製品の一つであるシーツを対象として、その実数を計数するようにしていたが、それ以外のリネン製品、例えば、タオルやベッドカバー、デュベカバー、パジャマ、制服等、所定のRFIDタグが取り付けられたリネン製品であれば、何れも、計数対象とすることが出来、それらリネン製品を正確に計数することが可能である。
さらに、ここでは、仕上げ工程10に3つのRFID読取装置18a,18b,18cを配置して、仕上げ工程10を通過するシーツ12のRFIDタグ情報を読み取るようにしていたが、工程内に配置されるRFID読取装置は3つに限定されるものではなく、更に多くのRFID読取装置を追加して、設置してもよい。なお、RFID読取装置を設置する場所は、前述したように、仕上げ工程10内においてシーツ12の状態が変化する箇所に設置することが好ましく、色々な状態下におけるシーツ12のRFIDタグ情報を読み取るようにすることによって、RFIDタグ読み取りの精度を、向上させることが出来るのである。
更にまた、かかる例示した実施形態においては、コンピュータ20でRFIDタグ読取プログラム等の各種プログラムを実行し、また工程通過経路データベース等に各種のデータを保存するようにしていたが、それらは一つのコンピュータ20において実行したり、データを保存するようにしなくてもよく、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータにおいて、それぞれ処理するようにすることも可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
10 仕上げ工程 10a,10b,10c 作業工程
12 シーツ 14 折り畳み機
16 結束機 18a,18b,18c RFID読取装置
20 コンピュータ 22 RFID読取プログラム
24 工程データベース 26 工程通過経路データベース
28 重複削除プログラム 30 生産実績データベース
32 重複削除データベース 34 移動判定プログラム
36 生産管理プログラム

Claims (4)

  1. RFIDタグの装着されたリネン製品の複数を、洗濯、乾燥、仕上げの各工程を含むラインに通して、クリーニングするに際して、それら工程の少なくとも一つにおいて、そこを通過したリネン製品の数を計数するシステムにして、
    かかる計数の実施される工程におけるリネン製品の移動方向に所定距離を隔てて配設された複数の読取装置を用い、
    該計数実施工程を通過して、所定の処置が施されるに要する必要通過時間内において、前記リネン製品の各々のRFIDタグ情報を、それら複数の読取装置にて読み取り、かかる処置の施されたリネン製品に係る処置製品読取情報を得る第一の工程と、
    前記計数実施工程へのリネン製品の搬入に先立つ、前記必要通過時間前の所定の事前移動判定時間内において、前記複数の読取装置により、該計数実施工程におけるリネン製品に係る事前製品読取情報を得る第二の工程と、
    前記計数実施工程からリネン製品が搬出された、前記必要通過時間後の所定の事後移動判定時間内において、前記複数の読取装置により、該計数実施工程におけるリネン製品に係る事後製品読取情報を得る第三の工程と、
    それら得られた処置製品読取情報と事前製品読取情報と事後製品読取情報に基づいて、前記計数実施工程において処置された前記リネン製品の実数を求める第四の工程と、
    を含むことを特徴とするクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム。
  2. 前記第四の工程において、前記処置製品読取情報のうち、同一のリネン製品に係る複数の読取情報は一つのリネン製品情報として処理する一方、前記事前製品読取情報と前記事後製品読取情報から前記計数実施工程において処置されていないと判断されるリネン製品情報を、前記処置製品読取情報から削除することにより、前記リネン製品の実数が求められる請求項1に記載のクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム。
  3. 前記処置製品読取情報と前記事前製品読取情報と前記事後製品読取情報とがそれぞれ演算装置に入力されて、該演算装置において前記リネン製品の実数が算出される請求項1又は請求項2に記載のクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム。
  4. 前記演算装置に対して、前記洗濯、乾燥、仕上げの各工程を管理する工程管理プログラムが入力されており、該工程管理プログラムに基づいて、前記計数実施工程における必要通過時間、事前移動判定時間及び事後移動判定時間が設定され、更にそれら設定された時間内において、前記複数の読取装置により、前記処置製品読取情報、前記事前製品読取情報及び前記事後製品読取情報が取得されて、該演算装置に入力せしめられるように構成されている請求項3に記載のクリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム。
JP2017185899A 2017-09-27 2017-09-27 クリーニング工程におけるリネン製品の自動計数システム Active JP6539322B2 (ja)

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