JP2019057428A - Led電源の調光回路 - Google Patents

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稔 松本
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【課題】 本発明はLED電源、特にLEDランプの調光制御における安定性向上技術に関する。【解決手段】 照明負荷20へ電力供給するスイッチング電源装置10を安定制御させる調光回路18であって、当該調光回路18は、外部からの調光信号を矩形波として出力するMCU30と、該MCU30から出力された矩形波を直流のリファレンス電圧VREFに平滑する平滑回路32と、前記スイッチング電源装置19が備えるスイッチング素子Q1のオンオフ動作を制御する降圧制御回路34と、を含み、前記降圧制御回路34は、PWM制御またはPFM制御に切り替えて前記スイッチング素子Q1を制御し、前記リファレンス電圧VREFは、リップル成分を含有する直流電圧であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明はLED電源、特にLEDランプの調光制御における安定性向上技術に関する。
近年、従来のHIDランプに代わってLEDランプが利用させるようになってきている。一昔前まではLEDランプへの安定した電源供給が問題となっていたが、昨今の半導体技術の発達に伴いLED電源装置(スイッチング電源装置)を利用することで電源の安定供給が実現出来るようになった。さらに、LEDランプを利用することでHIDランプでは困難であった調光制御が比較的容易に実現できるという利点もあり、各種分野において急速な普及が進んでいる。
一般的に調光制御はスイッチング素子を利用してLEDランプへの供給電力を調整することで実現できるが、スイッチング素子の能力や発熱等の影響により、どうしても調光下限付近では安定した制御が困難となる。そこで特許文献1には、商用交流電源を昇圧して直流電力とする昇圧チョッパ回路と、該昇圧チョッパ回路からの直流電力を降圧してLEDランプに電力供給する降圧チョッパ回路と、制御部と、を備え、制御部により所定の調光下限となる基準電圧VF1を補正値VFoで補正して基準電圧VFを生成し、この基準電圧VFを用いてLED照明灯を調光制御することで、調光下限まで安定して制御することが出来る電源装置の技術が開示されている。
特開2010−205778号公報
ところで、降圧チョッパ回路からの出力電圧の調整は、PWM制御(パルスオン幅変調制御)で行うのが一般的である。そして、PWM制御には汎用の制御ICが用いられることが多い。つまり、この制御ICから出力される駆動信号のパルスオン幅の最小値によってLEDランプの調光下限は決定してしまう。例えば、使用する制御ICによって規定されるパルスオン幅の最小値が500nsである場合、制御ICのバラつき等によって調光下限での動作が不安定となる。
このような調光下限での動作不安定を回避するために、スイッチング素子を駆動するパルスオン幅を一定にして、駆動信号のパルス周期を長くする方式(PFM制御と呼ぶ)を採用することも出来る。すなわち、全光と深調光(調光率を下限付近まで絞った状態)との間に調光制御方式をPWM制御からPFM制御に切り替えるポイントを設けることで、深調光時の動作不安定を回避でき、LEDランプの調光下限を引き下げることが可能となる。
しかしながら、PFM制御でスイッチング素子(例えばFET等)に与えられる駆動信号の周期を長くしていくと、駆動信号のパルスオン時にスイッチング素子にチャージされた磁場エネルギーがなくなり、浮遊容量等による自由振動が発生し、実際にはドレイン電圧VDS(FETのドレイン、ソース間の電圧)が大きく変動してしまう。つまり、PWM制御とPFM制御とを切り替える制御を行うことで、PWM制御のみでLEDランプの調光制御を行うよりも調光下限において安定した制御が可能となるが、実際には上述した自由振動の影響により調光制御のリニアリティー(直線性)が確保出来ない可能性があり、まだまだ改良の余地がある。
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたものであって、その目的はLEDランプの調光制御において深調光時の動作不安定を回避するとともにリニアリティーを確保して安定した調光制御が実現できるスイッチング電源、およびスイッチング電源に利用できる調光回路を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明にかかる調光回路は、
照明負荷へ電力供給するスイッチング電源装置を安定制御させる調光回路であって、
当該調光回路は、外部からの調光信号を矩形波として出力するMCUと、該MCUから出力された矩形波を直流のリファレンス電圧に平滑する平滑回路と、前記スイッチング電源装置が備えるスイッチング素子のオンオフ動作を制御する降圧制御回路と、を含み、
前記降圧制御回路は、PWM制御またはPFM制御に切り替えて前記スイッチング素子を制御し、
前記リファレンス電圧は、リップル成分を含有する直流電圧であることを特徴とする。
また、本発明にかかる調光回路は、
前記スイッチング電源装置は、照明負荷への電力を検出してフィードバック制御を行うことで電力供給することを特徴とする。
また、本発明にかかる調光回路は、
前記リップル成分の基本周波数は、8kHz以上であることを特徴とする。
また、本発明にかかる調光回路は、
前記平滑回路は、時定数が0.0001秒以下であり、
前記リファレンス電圧は、前記平滑回路を利用して8kHz以上の矩形波から生成されることを特徴とする。
また、本発明にかかる調光回路は、
前記降圧制御回路は、スイッチング電源装置が備えるスイッチング素子を制御するためのスイッチング周波数が70kHzから200kHzの間にPWM制御からPFM制御へ切り替えることを特徴とする。
そして、本発明にかかるLED電源装置は、
外部電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、該整流回路からの直流電力をオンオフ動作によって調整する降圧回路と、該降圧回路にスイッチング動作指令を送る調光回路と、を備え、前記降圧回路が有する出力コンデンサを介してLEDランプへ直流電力を供給するLED電源装置であって、
前記調光回路は、外部からの調光信号を矩形波として出力するMCUと、該MCUから出力された矩形波を直流のリファレンス電圧に平滑する平滑回路と、前記LED電源装置が備えるスイッチング素子のオンオフ動作を制御する降圧制御回路と、を含み、
前記降圧回路は、前記LEDランプへの電力を検出する検出抵抗器を備え、該検出抵抗器によって検出された電力に基づく検出電圧は前記降圧制御回路へフィードバック信号として送られ、
前記降圧制御回路は、前記リファレンス電圧と前記フィードバック信号とを比較してPWM制御またはPFM制御によって降圧回路を制御し、
前記リファレンス電圧はリップル成分を含有する直流電圧であることを特徴とする。
また、本発明にかかるLED電源装置は、
前記リップル成分の基本周波数は、8kHz以上であることを特徴とする。
また、本発明にかかるLED電源装置は、
前記調光回路は、時定数が0.0001秒以下の平滑回路を含み、
前記リファレンス電圧は、前記平滑回路を利用して8kHz以上の矩形波から生成されることを特徴とする。
また、本発明にかかるLED電源装置は、
前記調光回路は、前記スイッチング素子を制御するためのスイッチング周波数が70kHzから200kHzの間にPWM制御からPFM制御へ切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング電源装置を安定制御させる調光回路に一定条件の平滑回路を備え、該平滑回路によって意図的にリップル成分が含有された直流電圧を生成する。そして、そのリップル成分が含有された直流電圧をリファレンス電圧として利用することで、深調光時においてもリニアリティーが改善された良好な調光制御が実現できる効果を奏する。
本発明の実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。 PFM制御時における概略波形イメージを示す。 本発明の実施形態に係る平滑回路の概略図を示す。 本発明の実施形態に係るLED電源装置が備える平滑回路における入力波形および出力波形の概略イメージ図を示す。 リファレンス電圧に含まれるリップル成分における調光制御のリニアリティー特性の概略イメージ図を示す。 直流電圧としてのリファレンス電圧VREFと検出電圧VCSの関係についての概略イメージ図を示す。
以下、本発明のLED電源装置および調光回路について図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。
図1に本発明の実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。ここで、本明細書におけるLED電源装置とは、LEDランプへ安定した電力供給を行うためのスイッチング電源装置のことである。同図に示すLED電源装置10は、商用の交流電圧を供給する商用電源12と、該商用電源12からの交流電圧を直流電圧に整流する整流回路14と、該整流回路14からの直流電圧をオンオフ動作によって調整してLEDランプ20へ電力を供給する降圧回路16と、該降圧回路16からの出力電圧(出力電力)を制御する調光回路18と、前記降圧回路16で調整された電力によって点灯するLEDランプ20と、を備えている。
はじめに整流回路14について説明する。整流回路14は、ダイオード・ブリッジ22と、第1平滑コンデンサC1と、力率改善回路24と、第2平滑コンデンサC2と、を備えている。商用電源12から交流の商用電圧(AC100V、AC200V、AC400Vなど)が印加されると、商用電圧はダイオード・ブリッジ22に到達する。ダイオード・ブリッジ22は、ダイオード素子などを含んで構成されているが、同じ機能を果たせれば他の半導体素子で構成されていても良い。ダイオード・ブリッジ22によって全波整流(交流電流の正・負両波とも整流し、流れの向きを同じにすること)された電圧は、第1平滑コンデンサC1によって大まかな直流電圧(脈流電圧とも呼ぶ)に平滑される。
そして、平滑された電圧は力率改善回路24へと到達する。力率改善回路24は、例えばインダクタやスイッチング素子などを含んで構成されている。力率改善回路24は、スイッチング素子をオンオフ動作させることによりインダクタに電流を流した後、第2平滑コンデンサC2を充電することで昇圧された電圧を生成する。このように力率改善回路24によって昇圧されるとともに力率が改善された電圧は、降圧回路16へ到達する。
降圧回路16は、ダイオードD1と、インダクタL1と、LEDランプ20へ電力を供給する出力コンデンサC3と、調光回路18からの動作指令によりオンオフ動作するスイッチング素子Q1と、LEDランプ20への電力を検出する検出抵抗器R1と、を備えている。本実施形態におけるスイッチング素子Q1は、MOSFETであるが、オンオフ動作出来れば他の半導体素子でも構わない。整流回路14が有する第2平滑コンデンサC2からの電力は、降圧回路16が備えるスイッチング素子Q1のオンオフ動作により、ダイオードD1およびインダクタL1を利用して出力コンデンサC3を充電する。
具体的にはスイッチング素子Q1がオンの時には、第2平滑コンデンサC2からの電力によってインダクタL1に電力エネルギーが蓄積されるとともに該第2平滑コンデンサC2からの電力によって出力コンデンサC3が充電される。また、スイッチング素子Q1がオフの時にはインダクタL1に蓄えられた電力エネルギーによって出力コンデンサC3が充電される。
このようにスイッチング素子Q1がオンオフ動作を繰り返すことで出力コンデンサC3は充電され、この充電電力がLEDランプ20へと供給される。そして、LEDランプ20へ供給された電力(または電圧)がLEDランプ20の点灯電力(または点灯電圧)に達すると、LEDランプ20は点灯を開始し、その後は出力コンデンサC3からの安定した電力供給によりLEDランプ20の安定した点灯が維持される。
調光回路について
ここで、本実施形態にかかるLED電源装置10の調光回路18について説明する。図1に示される調光回路18は、外部からの調光信号を受信するMCU(マイクロコントロールユニット)30と、該MCU30からの出力電圧を平滑して調光指令のリファレンス電圧として出力する平滑回路32と、リファレンス電圧により降圧回路16が有するスイッチング素子Q1をオンオフ動作させる降圧制御回路34と、を備えている。
外部からの調光信号は、信号正規化回路26および積分回路28によって調光制御に利用しやすい電圧信号として変換される。そして、変換された調光指令としての電圧信号はMCU30に入力される。入力された電圧信号はMCU30によってA/D変換されてPWM信号(矩形波)として平滑回路32へと入力される。このPWM信号は、平滑回路32で直流電圧に平滑され、リファレンス電圧として降圧制御回路34へと到達する。
この時、降圧制御回路34は降圧回路16が有する検出抵抗器R1で検出された電力に基づいた検出電圧VCSをフィードバック信号(フィードバック電圧)として受信しており、この検出抵抗器R1による検出電圧VCSとリファレンス電圧VREFとを比較してスイッチング素子Q1への出力信号を決定している。検出抵抗器R1は、スイッチング素子のドレインとソースの間の電圧を検出して実質的にLEDランプ20への供給電力(第2平滑コンデンサC2からLEDランプ20へ供給される電力)を検出している。
そして、上述したように降圧制御回路34が有する制御ICの影響で調光下限付近では不安定な動作となってしまう。そこで、このような動作不安定を解消するために本実施形態における降圧制御回路34は、深調光で調光制御を行う際にはあらかじめ設定したポイントでPWM制御からPFM制御へ切り替えて制御するようにしている。具体的には、スイッチング周波数が70kHzから200kHzの間でPWM制御からPFM制御へ切り替えることが好ましい。
しかしながら、PFM制御を行う場合、スイッチング素子Q1に与えられる駆動信号の周期を長くしていくとスイッチング素子Q1の浮遊容量等の影響で自由振動が発生してしまう。具体的には図2に示すようにゲート電圧VGateが0Vの時にもドレイン電圧VDSには自由振動が生じているのが分かる。その結果、検出抵抗器R1で検出された検出電圧VCSにも自由振動の影響が生じてしまうため、調光制御のリニアリティーが損なわれてしまう(実際に検出抵抗器R1で検出される検出電圧VCSは、0V付近で自由振動が生じている波形として検出される)。
また、図2に示すように実際の検出電圧VCSは検出初期段階においてノイズが生じてしまう。ゲート電圧VGateのパルス幅がある程度大きい場合にはノイズの影響を受けずに検出電圧Vcsとリファレンス電圧VREFとを比較することが出来るが、PFM制御のようにパルス幅を短く設定する場合にはノイズの影響を受けてしまい、正しい検出が出来なくなってしまう。
そこで本実施形態では、降圧制御回路34へ入力されるリファレンス電圧を工夫することでこの問題を解決している。具体的には、本実施形態におけるリファレンス電圧は、リップル成分を含有する直流電圧としている。以下、本実施形態のリファレンス電圧について詳しく説明する。
リファレンス電圧について
リップル成分を含有する直流電圧としてのリファレンス電圧は、平滑回路32で生成されている。図3には本実施形態のLED電源装置が備える平滑回路32の概略構成図を示す。同図に示す平滑回路32は、抵抗器R2、R3、およびコンデンサC4、C5から構成されるRC回路である。平滑回路32は、該平滑回路32へ入力される矩形波のパルス信号(PWM信号)を平滑して直流電圧のリファレンス電圧を生成する。また、リファレンス電圧は直流電圧ではあるが、意図的にリップル成分を含有させて生成している。
本実施形態では平滑回路32の時定数が0.0001秒以下であることが好ましい。このような構成とすることで、MCU30からの入力波形としてのPWM信号(図4(a)を参照)を平滑する際に意識的にリップル成分を含有した直流電圧を生成することができる(図4(b)を参照)。
また、リファレンス電圧に含まれるリップル成分は、100Hzから1kHzの基本周波数を含むことが好ましく、特に好ましくは8kHz以上の基本周波数を含むことが好ましく、さらに好ましくは15kHz以上の基本周波数を含むことが好適である。
実際には例えば1kHzの基本周波数を含むリファレンス電圧を利用する場合、リップル成分に起因した振動(音)が発生してしまう可能性があるが、リファレンス電圧に基本周波数8kHz以上のリップル成分を含ませることで、このような問題を解決できる効果が期待できる。また、リファレンス電圧に含まれるリップル成分を15kHz以上の基本周波数とすることで、人間の可聴領域等の影響によりリップル成分による音や振動を抑制する効果が期待できる。そして図5に示すように、リファレンス電圧のリップル成分が小さい場合に比べてリップル成分が大きい場合のほうが、調光制御のリニアリティーが確保出来ているのが分かる。
リファレンス電圧と検出電圧との関係について
ここで、リファレンス電圧(直流電圧)にリップル成分を含有させることでPFM制御時の深調光が安定する原理について説明する。図6には直流電圧としてのリファレンス電圧VREFと検出電圧VCSの関係についての概略イメージ図を示す。リファレンス電圧VREFと検出電圧VCSとを比較する手段(および方法)は本実施形態に限定される必要はないが、図6においては検出抵抗器R1による検出電圧VCSが検出点からVREFに到達するまでの時間を算出しながら(フィードバック制御)PFM制御を行っている(図6(a))。また、実際に検出される検出電圧VCSは、図6に示すように0V付近で回路構成に応じた自由振動が生じている。
ここで問題となるのが、図6(b)に示すように、例えば検出点のグランド(基準点)が自由振動の影響で0Vでない場合(図6(b)では0Vよりもプラス方向)、その影響を受けてVREFに到達するまでの時間が実際よりも短く検出されてしまう。同様に図6(c)のように検出点のグランドが自由振動の影響で0V以下(0Vよりもマイナス方向)の場合にはVREFに到達するまでの時間が実際よりも長く検出されてしてしまう。
つまり、自由振動の影響を受けて実際とは異なる検出時間(VCSが検出点からVREFに到達するまでの時間)がフィードバック信号として検出されてしまうことになる。そして、リファレンス電圧が直流電圧である場合には、該リファレンス電圧の電圧値は一定であり、且つ浮遊容量等も一定であることから自由振動の周期は一定となる。したがって、あるリファレンス電圧でプラス側あるいはマイナス側へシフトした電圧を検出すると、その後はずっと一定方向へシフトした検出時間を検出してしまう(本実施形態では、1回のフィードバック検出時に何度も検出時間を検出している)。このことが、深調光時においてリニアリティーが失われる原因となっている。
そこで本実施形態では、リファレンス電圧にリップル成分を含有し、その変動を平均化することで安定した制御を可能としている。図6のようにリファレンス電圧が直流電圧である場合には、図6(a)、(b)、(c)のうちのどの条件で検出されても、その後は同じ条件で検出されることになる。例えば最初に図6(b)の条件で検出されれば、その後も図6(b)の条件でVCSは検出される。これは浮遊容量等が一定であるとともにリファレンス電圧VREFも一定であるため、その周期が変わらないからである。
これに対し、図4(b)に示されるようにリファレンス電圧にリップル成分を含有させることで、その周期が変動しているので1回のフィードバック検出時に図6(a)、(b)、(c)それぞれの条件による検出時間を検出することになる。したがって、図6(a)、(b)、(c)のそれぞれの検出時間を検出することで結果的に平均化された検出電圧VCSとなり、該平均化された検出電圧VCSとリファレンス電圧VREFとを比較できるので、深調光制御時においてもリニアリティーが改善された良好な調光制御が可能となる。
以上のように本発明のLED電源装置10によれば、調光回路18に時定数が0.0001秒以下の平滑回路32を備え、降圧制御回路34のスイッチング周波数が70kHzから200kHzの間にPWM制御(パルスオン幅変調制御)からPFM制御(パルスオフ幅変調制御)へ切り替える制御を行う。そして、PFM制御時にはリップル成分が含有された直流電圧をリファレンス電圧として利用することで、深調光時においてもリニアリティーが改善された良好な調光制御が実現できる。
また、本実施形態のスイッチング電源では照明負荷に直流電力を供給しているが、例えばパルス点灯式のスイッチング電源に本実施形態の調光回路を利用しても上述と同様に良好な調光制御を実現することができる。
10 LED電源装置
12 商用電源
14 整流回路
16 降圧回路
18 調光回路
20 LEDランプ
22 ダイオード・ブリッジ
24 力率改善回路
26 信号正規化回路
28 積分回路
30 MCU
32 平滑回路
34 降圧制御回路
C1 第1平滑コンデンサ
C2 第2平滑コンデンサ
C3 出力コンデンサ
D1 ダイオード
L1 インダクタ
Q1 スイッチング素子
R1 検出抵抗器
R2、R3 抵抗器
C4、C5 コンデンサ

Claims (9)

  1. 照明負荷へ電力供給するスイッチング電源装置を安定制御させる調光回路であって、
    当該調光回路は、外部からの調光信号を矩形波として出力するMCUと、該MCUから出力された矩形波を直流のリファレンス電圧に平滑する平滑回路と、前記スイッチング電源装置が備えるスイッチング素子のオンオフ動作を制御する降圧制御回路と、を含み、
    前記降圧制御回路は、PWM制御またはPFM制御に切り替えて前記スイッチング素子を制御し、
    前記リファレンス電圧は、リップル成分を含有する直流電圧であることを特徴とする調光回路。
  2. 請求項1に記載の調光回路であって、
    前記スイッチング電源装置は、照明負荷への電力を検出してフィードバック制御を行うことで電力供給することを特徴とする調光回路。
  3. 請求項1および請求項2に記載の調光回路であって、
    前記リップル成分の基本周波数は、8kHz以上であることを特徴とする調光回路。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の調光回路であって、
    前記平滑回路は、時定数が0.0001秒以下であり、
    前記リファレンス電圧は、前記平滑回路を利用して8kHz以上の矩形波から生成されることを特徴とする調光回路。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の調光回路であって、
    前記降圧制御回路は、スイッチング電源装置が備えるスイッチング素子を制御するためのスイッチング周波数が70kHzから200kHzの間にPWM制御からPFM制御へ切り替えることを特徴とする調光回路。
  6. 外部電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、該整流回路からの直流電力をオンオフ動作によって調整する降圧回路と、該降圧回路にスイッチング動作指令を送る調光回路と、を備え、前記降圧回路が有する出力コンデンサを介してLEDランプへ直流電力を供給するLED電源装置であって、
    前記調光回路は、外部からの調光信号を矩形波として出力するMCUと、該MCUから出力された矩形波を直流のリファレンス電圧に平滑する平滑回路と、前記LED電源装置が備えるスイッチング素子のオンオフ動作を制御する降圧制御回路と、を含み、
    前記降圧回路は、前記LEDランプへの電力を検出する検出抵抗器を備え、該検出抵抗器によって検出された電力に基づく検出電圧は前記降圧制御回路へフィードバック信号として送られ、
    前記降圧制御回路は、前記リファレンス電圧と前記フィードバック信号とを比較してPWM制御またはPFM制御によって降圧回路を制御し、
    前記リファレンス電圧はリップル成分を含有する直流電圧であることを特徴とするLED電源装置。
  7. 請求項6に記載のLED電源装置であって、
    前記リップル成分の基本周波数は、8kHz以上であることを特徴とするLED電源装置。
  8. 請求項6および請求項7のいずれかに記載のLED電源装置であって、
    前記調光回路は、時定数が0.0001秒以下の平滑回路を含み、
    前記リファレンス電圧は、前記平滑回路を利用して8kHz以上の矩形波から生成されることを特徴とするLED電源装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれかに記載のLED電源装置であって、
    前記調光回路は、前記降圧回路を制御するためのスイッチング周波数が70kHzから200kHzの間にPWM制御からPFM制御へ切り替えることを特徴とするLED電源装置。
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