JP2019056541A - 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布 - Google Patents

防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布 Download PDF

Info

Publication number
JP2019056541A
JP2019056541A JP2017182852A JP2017182852A JP2019056541A JP 2019056541 A JP2019056541 A JP 2019056541A JP 2017182852 A JP2017182852 A JP 2017182852A JP 2017182852 A JP2017182852 A JP 2017182852A JP 2019056541 A JP2019056541 A JP 2019056541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
fabric
fibers
resin
proof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017182852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6806652B2 (ja
JP2019056541A5 (ja
Inventor
輝行 菅森
Teruyuki SUGAMORI
輝行 菅森
武一郎 馬場
Takeichiro Baba
武一郎 馬場
福田 泰弘
Yasuhiro Fukuda
泰弘 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Keori KK
Japan Wool Textile Co Ltd
Original Assignee
Nippon Keori KK
Japan Wool Textile Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Keori KK, Japan Wool Textile Co Ltd filed Critical Nippon Keori KK
Priority to JP2017182852A priority Critical patent/JP6806652B2/ja
Priority to PCT/JP2018/009448 priority patent/WO2019058599A1/ja
Publication of JP2019056541A publication Critical patent/JP2019056541A/ja
Publication of JP2019056541A5 publication Critical patent/JP2019056541A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6806652B2 publication Critical patent/JP6806652B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/04Aprons; Fastening devices for aprons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B5/00Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts
    • B32B5/22Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed
    • B32B5/24Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed one layer being a fibrous or filamentary layer
    • B32B5/26Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed one layer being a fibrous or filamentary layer another layer next to it also being fibrous or filamentary
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41HARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
    • F41H1/00Personal protection gear
    • F41H1/02Armoured or projectile- or missile-resistant garments; Composite protection fabrics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】鋭利物体の衝撃時には、高強度かつ高弾性繊維の移動は阻止され、前記繊維に切断方向の応力が働くことにより、効率よく衝撃エネルギーを吸収する防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布を提供する。【解決手段】スーパー繊維を含む防刃積層体1であって、スーパー繊維糸を経糸と緯糸にした織物に樹脂を一体化した樹脂補強織物3a−3eと、スーパー繊維を主成分として構成される不織布2a−2dとを含み、前記不織布2a−2dは、前記樹脂補強織物3a−3eによって両面を挟まれた構造であり、鋭利物体の衝撃時、前記樹脂補強織物3a−3eによって両面を挟まれた不織布2a−2dの構成繊維の移動が阻止され、前記不織布2a−2dの構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収される。【選択図】図1

Description

本発明は、防刃積層体及びこれを用いた防刃具に関する。さらに詳しくは、スーパー繊維を用いた織物と不織布を含む防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布に関する。
従来から防刃衣類、防刃具等の材料として、高強度かつ高弾性繊維を用いた防護具が提案されている。特許文献1には、超高分子量ポリエチレン繊維の平織物と、プロピレン繊維不織布の積層構造が提案されている。特許文献2には、超高分子量ポリエチレン繊維の不織布を防刃性フェルトとして使用することが提案されている。特許文献3には、ポリベンズアゾール繊維の織物を複数枚積層した防刃性材料が提案されている。特許文献4には、織物の表面に炭化ケイ素粒子をコーティングした防護基材を前部に配置し、その後に織物の表面にシリカ粒子をコーティングした防護基材を複数枚配置し、人体側にアラミド繊維のニードルパンチ不織布を配置した防刃チョッキが提案されている。
特開平6−212504号公報 特開平11−36167号公報 特開2000−88497号公報 特開2005−194677号公報
以上のように従来から高強度かつ高弾性繊維を含む織物や不織布を用いた防刃具は多く提案されているが、高強度かつ高弾性繊維の特性を生かしたものは提案されていない。すなわち、織物、不織布等の繊維材料は、引っ張り方向の強度や弾性率は高いが、組織的に各繊維が動きやすく、鋭利物体の衝撃を受けると各繊維が移動してしまい、繊維間に鋭利物体が入り込んでしまい、防刃材料が容易に破壊してしまうという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、鋭利物体の衝撃時には、高強度かつ高弾性繊維の移動は阻止され、前記繊維に切断方向の応力が働くことにより、効率よく衝撃エネルギーを吸収する防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布を提供する。
本発明は、スーパー繊維を含む防刃積層体であって、スーパー繊維糸を経糸と緯糸にした織物に樹脂を一体化した樹脂補強織物と、スーパー繊維を主成分として構成される不織布とを含み、前記不織布は、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた構造であり、鋭利物体の衝撃時、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた不織布の構成繊維の移動が阻止され、前記不織布の構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収される防刃積層体である。
本発明は、前記の防刃積層体を用いた防刃具であって、前記不織布は、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた状態、又は前記樹脂補強織物と前記不織布の交互積層状態で防刃具内に収納されている。
本発明の防刃具用不織布は、前記の防刃具に使用するための不織布であって、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)短繊維の熱プレス不織布であることを特徴とする。
本発明の防刃積層体及び防刃具は、樹脂補強織物によって不織布を挟んだサンドイッチ構造であり、鋭利物体の衝撃時、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた不織布の構成繊維の移動が阻止され、前記不織布の構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収される。不織布の構成繊維はスーパー繊維を主成分としているので、長さ方向に対してはきわめて高い強度と弾性力を有しており、鋭利物体の衝撃力は、スーパー繊維を長さ方向に引っ張るように働くため、きわめて高い防刃性を有する。本発明の防刃具用不織布は、前記の防刃具に使用するための不織布であって、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)(PBO)短繊維の熱プレス不織布であることにより、薄くて人体の動作性を阻害せず、かつ防刃性も高い。
図1は本発明の一実施形態の防刃積層体の模式的断面図である。 図2は本発明の別の実施形態の防刃積層体の模式的断面図である。 図3は本発明の一実施形態の防刃具の模式的断面図である。 図4は本発明の刃物貫通試験における実施例及び比較例の吸収エネルギーのグラフである。 図5は本発明の刃物貫通試験における実施例及び比較例の突き刺し長さのグラフである。
本発明の防刃積層体は、スーパー繊維を含み、前記スーパー繊維糸を経糸と緯糸にした織物に樹脂を一体化した樹脂補強織物と、前記スーパー繊維を主成分として構成される不織布とを含み、前記不織布は、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた構造、又は前記樹脂補強織物と前記不織布の交互積層構造である。この交互積層構造は、鋭利物体の衝撃時、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた不織布の構成繊維の移動が阻止され、前記不織布の構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収される。不織布の構成繊維はスーパー繊維を主成分としているので、長さ方向に対してはきわめて高い強度と弾性力を有しており、鋭利物体の衝撃力は、スーパー繊維を長さ方向に引っ張るように働くため、きわめて高い防刃性を有する。ここで主成分とは、不織布を100質量%としたとき、スーパー繊維が50質量%以上をいう。
交互積層構造は、樹脂補強織物と不織布が交互に2組以上積層され、最表面層と最裏面層は樹脂補強織物であるのが好ましい。最表面と最裏面に樹脂補強織物を配置すると、その間に挟まれた不織布の構成繊維の移動が阻止され、前記不織布の構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収される。
スーパー繊維は、強度:18cN/dtex以上、弾性率:380cN/dtex以上の高強度かつ高弾性繊維糸であるのが好ましい。一例としてスーパー繊維糸は、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)(PBO)繊維、ポリ(p−フェニレンベンゾビスチアゾール)(PBZT)繊維、ポリエチレン繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維及びポリビニルアルコール繊維から選ばれる少なくとも一つの繊維糸である。
不織布は、スーパー繊維が50〜100質量%であり、他の繊維が0〜50質量%であるのが好ましい。すなわち、スーパー繊維が100質量%であってもよいし、他の繊維が0質量%を超え50質量%以下混紡してもよい。他の繊維は、普通繊維及び熱融着繊維から選ばれる少なくとも一つが好ましい。ここで普通繊維とは、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ウール、コットン、麻、レーヨン等の衣料用で使用されている繊維をいう。熱融着繊維を使用する場合は、混紡品100質量%としたとき、熱融着繊維5〜20質量%が好ましい。
不織布は、厚さ2mm以下、質量80〜300g/m2が薄くて動作を阻害せず、かつ防刃性を発揮することから好ましい。不織布はニードルパンチ不織布、水流交絡不織布、スティッチ交絡不織布、或いはこれらの不織布を加熱プレス圧縮した不織布など任意のものを使用できる。この中でも、薄くて人体の動作性を阻害せず、かつ防刃性も高いポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)(PBO)短繊維の熱プレス不織布が好ましい。
前記樹脂補強織物は、織物に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしたラミネート織物及び織物に樹脂を含浸させたプリブレグ織物から選ばれる少なくとも一つであるのが好ましい。プリブレグ織物は樹脂を硬化させておくのが好ましい。このような樹脂補強織物は、鋭利物体が当たっても、織物を構成する経糸及び緯糸が簡単には移動せず、高い防刃性を有する。このような樹脂補強織物は市販されており、例えばラミネート加工したpアラミド織物として、TENCATE ADVANCED ARMOR USA,INC社製、商品名"TenCate Pro−Tector"がある。
前記樹脂補強織物の表面には無機物粉体がバインダー樹脂とともにコーティングされていてもよい。表面に無機物粉体が固定されていると、高い防刃性を有する。
本発明の防刃具は、不織布は樹脂補強織物によって両面を挟まれた状態又は樹脂補強織物と不織布の交互積層状態で防刃具内に収納されている。前記防刃積層体を一つの袋内に収納した状態で防護服の収納部などに入れることにより、簡単に取り付けることができる。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において、同一符号は同一物を示す。図1は本発明の一実施形態の防刃積層体1の模式的断面図である。この防刃積層体1は、スーパー繊維を主成分として構成される不織布2a−2dと、スーパー繊維糸を経糸と緯糸にした織物に樹脂を一体化した樹脂補強織物3a−3eで構成され、不織布2a−2dは樹脂補強織物3a−3eによって両面を挟まれた構造、又は樹脂補強織物3a−3eと不織布2a−2dの交互積層構造である。これにより、鋭利物体の衝撃時、樹脂補強織物3a−3eによって両面を挟まれた不織布2a−2dの構成繊維の移動が阻止され、不織布2a−2dの構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収される。不織布2a−2dと樹脂補強織物3a−3eは、一体として取り扱うため、厚さ方向に縫い合わされていてもよいし、袋に入れておいてもよい。
図2は本発明の別の実施形態の防刃積層体の模式的断面図である。この防刃積層体は、図1に示す防刃積層体1の表面に、樹脂補強織物4aの表面に無機物粉体がバインダー樹脂とともにコーティングされている無機物粉体コーティング層5aを4枚積層した例である。ここで、樹脂補強織物4aと無機物粉体コーティング層5aは、先鋭刃物破壊層と呼ぶ。この先鋭刃物破壊層6a−6dからなる積層体7を防刃積層体1の表面に積層する。このようにすると先鋭刃物が当たったとき、刃物先端を破壊し、防刃積層体の内部に刃物が入りにくくなる。
図3は本発明の一実施形態の防刃具8の模式的断面図である。この防刃具8は、一例として防刃ベストとしたもので、胴部9に前記防刃積層体1と、先鋭刃物破壊層からなる積層体7を重ねて収納している。前記防刃積層体1と先鋭刃物破壊層からなる積層体7は一つの袋内に収納した状態で防護服の収納部などに収納してもよい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<刃物貫通試験方法>
米国司法省基準NIJ Standard-0115.00試験(刃物貫通試験)に従って測定した。先端にアイスピックを取り付けた総重量2.22kgの重錘を準備し、ガイドを介して垂直に落下する装置を作製した。装置にはレーザー変位計を取り付けており、重錘の変位が測定され、加速度により、突刺し抵抗が算出される。アイスピックはNIJ115に記載されているものを使用した。試料はNIJ115に記載されている裏材(4層のネオプレンゴムスポンジ(厚み5.8mm)、1層のクローズドセルのポリエチレンフォーム(厚み31mm、密度33kg/m3)、2層の天然ゴム(厚み6.4mm))の上に置き、重錘は運動エネルギーが24±0.5Jになるよう速度をコントロールし、アイスピックで試料を垂直に突刺した。貫通するまでに吸収するエネルギーをレーザー変位計から算出し、吸収エネルギーとして測定した。この値が高い程、防刃性が高いということになる。また、アイスピックが試料の底から突き抜けた長さを突刺し長さとして測定した。この値が小さいほど防刃性が良いことになる。
<剛軟度>
剛軟度の測定はJIS L1913に規定されている曲げ剛性試験のガーレ法を用いた。
(実施例1)
<不織布>
ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)(PBO)繊維の短繊維(繊度1.7dtex、繊維長51mm、引張強度37cN/dtex)を用いて、カードウェブをニードルパンチして不織布を作製した。この不織布の質量は150g/m2、厚さは1.2mmであった。この不織布をカットし、タテ150mm、ヨコ150mmの正方形とした。
<樹脂補強織物>
市販のラミネート加工したpアラミド織物(TENCATE ADVANCED ARMOR USA,INC社製、商品名"TenCate Pro−Tector"、 質量313g/m2)を使用した。この樹脂補強織物の厚さは0.3mmであった。この樹脂補強織物をカットし、タテ150mm、ヨコ150mmの正方形とした。
<防刃積層体>
前記不織布4枚を、ラミネート加工したpアラミド織物(TENCATE ADVANCED ARMOR USA,INC社製、商品名"TenCate Pro−Tector"、 質量313g/m2)5層の間に1枚ずつ入れて積層構造とし、合計9層を防刃積層体とした。この防刃積層体の厚さは6.3mmで、大きさはタテ150mm、ヨコ150mmの正方形であった。
(実施例2)
ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)(PBO)繊維の短繊維(繊度1.7dtex、繊維長51mm、引張強度37cN/dtex)90質量%に、熱融着繊維として未延伸ポリエチレンテレフタレート短繊維(繊度5dtex、繊維長38mm)10質量%を加えた混紡品をカードウェブとし、これをニードルパンチし、加熱カレンダーロールで180℃、2MPaの加圧加熱処理して不織布とした。この不織布の質量は150g/m2、厚さは0.23mmであった。この不織布をカットし、タテ150mm、ヨコ150mmの正方形とした。この不織布を用いて実施例1と同様に防刃積層体を作成した。
(実施例3)
pアラミド繊維のステープル(2.5dtex、繊維長51mm、引張強度20.3cN/dtex)と熱溶融PETを重量比で9:1とし、質量150g/m2の不織布をニードルパンチ法で作製した。またこのフェルトをカレンダーロールで加熱しながらプレスした(180℃、1m/min、5MPa)。この不織布4層をラミネート加工したpアラミド織物5層の間に1枚ずつ入れて積層構造とし、合計9層を防刃積層体とした。前記不織布の厚さは0.65mm、前記樹脂補強織物の厚さは0.3mm、前記防刃積層体の厚さは4.1mmであった。この不織布をカットし、タテ150mm、ヨコ150mmの正方形とした。
(比較例1)
実施例1にて作製したPBO不織布4層の上にラミネート加工したpアラミド織物5層を重ね、合計9層を防刃素材とした。
(比較例2)
実施例2にて作製したpアラミド不織布4層の上にラミネート加工したpアラミド織物5層を重ね、合計9層を防刃素材とした。
(比較例3)
PP繊維のステープルを用いて質量150g/m2の不織布をニードルパンチ法にて作製した。このフェルト4層をラミネート加工したpアラミド織物5層の間に1枚ずつ入れて積層構造とし、合計9層を防刃素材とした。
(比較例4)
ラミネート加工したpアラミド織物のみ合計7層を防刃素材とした。
以上の結果を下記表1及び図4−5に示す。
表1から明らかなとおり、実施例1,2と比較例1を比べると、実施例1,2は吸収エネルギーが高く、突き刺し長さも短いことが確認できた。また、実施例3と比較例2を比べると、実施例3は吸収エネルギーが高く、突き刺し長さも短いことが確認できた。比較例3はスーパー繊維を使っていないことから、吸収エネルギーが低く、突き刺し長さも長かった。比較例4はpアラミド織物のみであり、吸収エネルギーが低く、突き刺し長さも長かった。なお、比較例4は市販品に近いものである。
本発明の防刃積層体は、例えば防刃チョッキ等の防刃衣類、チェーンソー作業用レッグプロテクター等に有用である。
1 防刃積層体
2a−2d 不織布
3a−3e 樹脂補強織物
4a 樹脂補強織物
5a 無機物粉体コーティング層
6a−6d 先鋭刃物破壊層
7 先鋭刃物破壊層積層体
8 防刃具
9 胴部

Claims (10)

  1. スーパー繊維を含む防刃積層体であって、
    スーパー繊維糸を経糸と緯糸にした織物に樹脂を一体化した樹脂補強織物と、スーパー繊維を主成分として構成される不織布とを含み、
    前記不織布は、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた構造、又は前記樹脂補強織物と前記不織布の交互積層構造であり、
    鋭利物体の衝撃時、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた不織布の構成繊維の移動が阻止され、前記不織布の構成繊維が長さ方向に引っ張られて衝撃エネルギーが吸収されることを特徴とする防刃積層体。
  2. 前記交互積層構造は、樹脂補強織物と不織布が交互に2組以上積層され、最表面層と最裏面層は樹脂補強織物である請求項1に記載の防刃積層体。
  3. 前記スーパー繊維は、強度:18cN/dtex以上、弾性率:380cN/dtex以上の高強度かつ高弾性繊維糸である請求項1〜4のいずれかに記載の防刃積層体。
  4. 前記スーパー繊維糸は、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)(PBO)繊維、ポリ(p−フェニレンベンゾビスチアゾール)(PBZT)繊維、ポリエチレン繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維及びポリビニルアルコール繊維から選ばれる少なくとも一つの繊維糸である請求項1〜3のいずれかに記載の防刃積層体。
  5. 前記不織布は、スーパー繊維が50〜100質量%であり、他の繊維が0〜50質量%であり、厚さ2mm以下、質量80〜300g/m2の不織布である請求項1〜4のいずれかに記載の防刃積層体。
  6. 前記他の繊維は、普通繊維及び熱融着繊維から選ばれる少なくとも一つである請求項5に記載の防刃積層体。
  7. 前記樹脂補強織物は、織物に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしたラミネート織物及び織物に樹脂を含浸させたプリブレグ織物から選ばれる少なくとも一つである請求項1〜6のいずれかに記載の防刃積層体。
  8. 前記樹脂補強織物の表面には無機物粉体がバインダー樹脂とともにコーティングされている請求項1〜7のいずれかに記載の防刃積層体。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の防刃積層体を用いた防刃具であって、
    前記不織布は、前記樹脂補強織物によって両面を挟まれた状態、又は前記樹脂補強織物と前記不織布の交互積層状態で防刃具内に収納されていることを特徴とする防刃具。
  10. 請求項9に記載の防刃具に使用するための不織布であって、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキザール)短繊維の熱プレス不織布であることを特徴とする防刃具用不織布。
JP2017182852A 2017-09-22 2017-09-22 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布 Active JP6806652B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017182852A JP6806652B2 (ja) 2017-09-22 2017-09-22 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布
PCT/JP2018/009448 WO2019058599A1 (ja) 2017-09-22 2018-03-12 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017182852A JP6806652B2 (ja) 2017-09-22 2017-09-22 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019056541A true JP2019056541A (ja) 2019-04-11
JP2019056541A5 JP2019056541A5 (ja) 2019-10-31
JP6806652B2 JP6806652B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=65810045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017182852A Active JP6806652B2 (ja) 2017-09-22 2017-09-22 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6806652B2 (ja)
WO (1) WO2019058599A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021155874A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 日本毛織株式会社 保護シート及びその設置方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0481941B2 (ja) * 1986-06-27 1992-12-25 Kanebo Kk
US5190802A (en) * 1989-01-06 1993-03-02 Pilato Louis A Ballistic resistant laminate
JP2003130591A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Sanyu Seni:Kk 防刃用防護ユニット及び防護ウエアー
JP2006207051A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Teijin Techno Products Ltd 防刃材料
JP2006274452A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Heitaro Kido 布帛並びにこれを備えた防弾・防刃用衣服及び車両用タイヤ
JP3183578U (ja) * 2013-03-07 2013-05-23 大阪瓦斯株式会社 切創防護用エプロン

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0481941B2 (ja) * 1986-06-27 1992-12-25 Kanebo Kk
US5190802A (en) * 1989-01-06 1993-03-02 Pilato Louis A Ballistic resistant laminate
JP2003130591A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Sanyu Seni:Kk 防刃用防護ユニット及び防護ウエアー
JP2006207051A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Teijin Techno Products Ltd 防刃材料
JP2006274452A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Heitaro Kido 布帛並びにこれを備えた防弾・防刃用衣服及び車両用タイヤ
JP3183578U (ja) * 2013-03-07 2013-05-23 大阪瓦斯株式会社 切創防護用エプロン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021155874A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 日本毛織株式会社 保護シート及びその設置方法
JP7288877B2 (ja) 2020-03-26 2023-06-08 日本毛織株式会社 保護シート及びその設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6806652B2 (ja) 2021-01-06
WO2019058599A1 (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2504631C (en) Enhanced energy absorbing materials
US8236711B1 (en) Flexible spike and knife resistant composite
US20090311930A1 (en) Flexible knife resistant composite
US7958812B2 (en) Flexible spike and ballistic resistant panel
BRPI0612264A2 (pt) conjunto de proteção contra traumatismo e uso do conjunto de proteção contra traumatismo
US20220187046A1 (en) Ballistic materials incorporating hydroentangled nonwovens
CN112423978A (zh) 适形的聚乙烯织物及由其制成的制品
WO2017081693A1 (en) Impact resistant flexible materials, articles comprising same and uses thereof
JP5442477B2 (ja) 耐突刺し性手袋
JP2019056541A (ja) 防刃積層体及びこれを用いた防刃具と防刃具用不織布
JP5412008B1 (ja) 衝撃吸収部材、防護服及び衝撃吸収部材の製造方法
JP2006274452A (ja) 布帛並びにこれを備えた防弾・防刃用衣服及び車両用タイヤ
US20030198766A1 (en) Seat cushion having blade - proof and bullet - proof function
JP4171967B2 (ja) 耐衝撃性部材及び防護材
JP2011241520A (ja) 耐突刺防護生地
KR20220027872A (ko) 서로 평행한 섬유들을 가지고 그리고 연결 층에 의해 분리되는, 단향성 층들의 적어도 2개의 쌍들을 포함하는 방탄 적층체
JP2019056541A5 (ja)
US12135194B2 (en) Ballistic laminate comprising unidirectional layers joined together
US20220228840A1 (en) Ballistic laminate comprising unidirectional layers joined together
JP3423982B2 (ja) 防刃・防弾機能を有する座布団
JP2023177863A (ja) 防刃および防突き刺し積層体
JPH0731038B2 (ja) 防護材
Shimek et al. Effects of weave type on ballistic performance for aramid, UHMWPE, and hybrid fabrics
JP2010156094A (ja) 防刃材料およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6806652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250