JP2019054338A - 撮影システム、撮影データ管理方法、及び撮影装置 - Google Patents

撮影システム、撮影データ管理方法、及び撮影装置 Download PDF

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光浩 松田
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潔 小松
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勇三 伊藤
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Abstract

【課題】撮影データの保管に要するコストを抑制する
【解決手段】1以上の端末装置と、撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、前記撮影データを管理する管理サーバを有し、前記撮影装置は、前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出し、前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを、前記第1通信を介して、前記周辺端末装置から選出した第1端末装置に送信し、前記第1端末装置は、前記第1撮影データを、前記第1通信以外の第2通信を介して前記管理サーバに送信する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、撮影システム、撮影データ管理方法、及び撮影装置に関する。
近年、様々な物がインターネットと接続するIoT(Internet of Things)が普及してきている。IoTの普及に伴い、個人の生活の記録をデジタルデータで取得し、記録するライフログが注目されている。
ライフログは、例えば、旅行や行楽などの活動情報などを記録する場合がある。この場合、例えば、旅行先での写真や、スポーツやコンサートなどのイベントに参加している個人の写真を、ライフログとして記憶する。写真は、ユーザが所有するカメラ以外に、例えば、供用カメラで撮影されることがある。供用カメラで撮影された撮影データは、例えば、供用カメラで保管されたり、撮影データを管理する管理サーバで保管されたりする。
撮影に関する技術は、以下の特許文献1〜3に記載されている。
特開2004−64424号公報 特開2005−196417号公報 特開2012−249164号公報
しかし、供用カメラで撮影データを保管する場合、撮影対象のユーザが増加すると、撮影データを記憶する記憶容量も増加し、供用カメラに高コストの記憶装置を設置する必要がある。また、管理サーバで撮影データを保管する場合、供用カメラから管理サーバに撮影データを送信するため、通信量が増加し、通信に要するコストも増加する。
そこで、一開示は、撮影データの保管に要するコストを抑制する撮影システム、撮影データ管理方法、及び撮影装置を提供することにある。
一開示によると、1以上の端末装置と、撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、前記撮影データを管理する管理サーバを有し、前記撮影装置は、前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出し、前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを、前記第1通信を介して、前記周辺端末装置から選出した第1端末装置に送信し、前記第1端末装置は、前記第1撮影データを、前記第1通信以外の第2通信を介して前記管理サーバに送信する。
一開示は、撮影データの保管に要するコストを抑制することができる。
図1は、撮影システム10の構成例を示す図である。 図2は、撮影システム10における撮影の例を示す図である。 図3は、管理サーバ300の構成例を示す図である。 図4は、端末装置100の構成例を示す図である。 図5は、撮影装置200の構成例を示す図である。 図6は、データ退避処理のシーケンスの例を示す図である。 図7は、データ退避処理S20の処理フローチャートの例を示す図である。 図8は、周辺端末探索処理S21の処理フローチャートの例を示す図である。 図9は、周辺端末探索処理S21のシーケンスの例を示す図である。 図10は、退避データ送信処理S22の処理フローチャートの例を示す図である。 図11は、撮影装置側アップロード処理S23の処理フローチャートの例を示す図である。 図12は、サーバ側データ退避要求受信処理S30の処理フローチャートの例を示す図である。 図13は、端末側データ退避要求受信処理S10の処理フローチャートの例を示す図である。 図14は、退避データアップロード処理のシーケンスの例を示す図である。 図15は、端末側アップロード処理S11の処理フローチャートの例を示す図である。 図16は、周辺端末情報テーブル225の推移の例を示す図である。 図17は、撮影装置側撮影データテーブル224の推移の例を示す図である。 図18は、撮影システム10における撮影初期処理のシーケンスの例を示す図である。 図19は、ビーコン検出処理S100の処理フローチャートの例を示す図である。 図20は、撮影情報要求受信処理S103の処理フローチャートの例を示す図である。 図21は、手動撮影モード処理のシーケンスの例を示す図である。 図22は、撮影制御処理S200の処理フローチャートの例を示す図である。 図23は、端末側手動撮影処理S210の処理フローチャートの例を示す図である。 図24は、撮影指示受信処理S221の処理フローチャートに例を示す図である。 図25は、自動撮影モード処理のシーケンスの例を示す図である。 図26は、端末側自動撮影処理S310の処理フローチャートの例を示す図である。 図27は、データ退避処理のシーケンスの例を示す図である。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。
<撮影システムの構成例>
図1は、撮影システム10の構成例を示す図である。撮影システム10は、端末装置100、撮影装置200−1,2、管理サーバ300、ビーコン400−1,2、通信ネットワーク500、及び基地局装置600を有する。撮影システム10は、端末装置100がビーコン400−1,2を検出し、検出したビーコンに対応する撮影装置200−1,2で端末装置100を有するユーザを撮影するシステムである。
端末装置100は、移動体通信端末であり、例えば、端末装置の所有者(ユーザ)の移動に伴い移動するスマートフォンやタブレット端末である。端末装置100は、基地局装置600と無線接続し、基地局装置600を介して管理サーバ300や撮影装置200−1,2と通信を行う。端末装置100は、ビーコン400−1,2(以降、ビーコン400と呼び場合がある)を検出すると、管理サーバ300に、ビーコン400を検出したことを通知する。なお、撮影システム10は、端末装置100を複数台有してもよい。
また、端末装置100は、撮影装置200−1,2から、一時的に退避する撮影データ(以降、退避データと呼ぶ場合がある)を受信するデータ退避端末として動作する場合がある。端末装置100は、データ退避端末として動作する場合、退避データを受信し、受信した退避データを管理サーバ300に送信する。
撮影装置200−1,2(以降、撮影装置200と呼ぶ場合がある)は、端末装置100又は端末装置100のユーザを撮影する装置であり、例えば、カメラを有する装置である。撮影装置200は、管理サーバ300又は端末装置100の指示に従い、静止画(例えば、写真)や動画などの映像を撮影する。
撮影装置200は、ビーコン400と対応しており、図1においては、撮影装置200−1はビーコン400−1と、撮影装置200−2はビーコン400−2と、それぞれ対応する。なお、撮影装置200は、複数のビーコン400と対応してもよい。また、複数の撮影装置200が1台のビーコンに対応してもよい。さらに、複数の撮影装置200に、複数のビーコン400が対応してもよい。また、撮影システム10は、撮影装置200を、3台以上有してもよい。
また、撮影装置200−1,2は、端末装置100と無線通信が可能な通信エリアA200−1、2をそれぞれ有する。通信エリアA200−1,2は、撮影装置200が有する無線装置(無線部)を介して、端末装置100と無線通信が可能なエリアである。撮影装置200は、例えば、Wi−FiやBluteToothなどの無線装置(無線部)を有し、通信エリアA200−1,2に位置する端末装置100と、通信ネットワーク500を介さずに通信することができる。
さらに、撮影装置200は、撮影データの一部又は全部を退避データとし、通信エリア内に位置する端末装置100(データ退避端末)に送信する。そして、撮影装置200は、退避データが管理サーバ300に送信されたことを検出すると、記憶している撮影データから退避データを削除する。
管理サーバ300は、撮影装置200を制御し、端末装置100の撮影権限や撮影した映像を管理するサーバであり、例えば、コンピュータである。管理サーバ300は、端末装置100からビーコン400を検出したことを通知されると、端末装置100とビーコン400との対応関係に基づき、端末装置100の撮影モードを判定する。
また、管理サーバ300は、撮影装置200が撮影した撮影データを、内部のメモリ(記憶部)やストレージに記憶し、管理する。また、管理サーバ300は、データ退避端末から退避データを受信すると、退避データを受信したことを撮影装置200に通知し、退避データを記憶する。
また、管理サーバ300は、端末装置100がビーコン400に対応する撮影装置200での撮影を許可されている場合、端末装置100に許可されている撮影モードを判定する。撮影モードは、例えば、自動撮影モード及び手動撮影モードを含む。各撮影モードの詳細については後述する。管理サーバ300は、許可された撮影モードに応じて、撮影装置200を使用して端末装置100(又はユーザ)を撮影する。
管理サーバ300と撮影装置200は、有線又は無線で、通信ネットワーク500と接続する。通信ネットワーク500は、例えば、インターネットである。
ビーコン400は、所定の強度の信号(ビーコン信号)を送信する無線装置であり、例えば、BlueTooth(登録商標)信号や赤外線信号を送信する。ビーコン400は、送信する信号が所定の電力以上で到達する通信エリアを有する。図1において、ビーコン400−1は通信エリアA400−1を、ビーコン400−2は通信エリアA400−2を、それぞれ有する。
基地局装置600は、端末装置100と無線接続し、他の通信装置との通信を中継する装置である。基地局装置600は、例えば、LTE(Long Term Evolution)におけるeNodeB(evolved Node B)や、無線LAN(Local Area Network)におけるアクセスポイントである。
図2は、撮影システム10における撮影の例を示す図である。端末装置100の所有者(ユーザ)1000は、端末装置100を所持しながら、ユーザ1000−aからユーザ1000−bに移動する(矢印M)。すなわち、端末装置100は、端末装置100−aから端末装置100−bに移動する。端末装置100−bは、ビーコン400−1の通信エリアA1内に移動すると、ビーコン400−1の送信する信号を所定電力以上で受信し、ビーコン400−1を検出する。端末装置100の信号の受信電力は、例えば、ビーコン400からの距離に対応する。管理サーバ300は、例えば、ビーコン400−1の信号を所定電力以上で受信できる範囲を、撮影装置200−1の撮影ができる範囲(撮影範囲)になるよう、所定電力を設定することで、撮影範囲内に移動した端末装置100を撮影することができる。
そして、管理サーバ300は、端末装置100−bがビーコン400−1を検出したことを通知されると、ビーコン400−1に対応する撮影装置200−1を使用して、許可された撮影モードに応じた撮影を行う。
<管理サーバの構成例>
図3は、管理サーバ300の構成例を示す図である。管理サーバ(制御装置)300は、例えば、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)310、ストレージ320、メモリ330、及びNIC(Network Interface Card)340を有する。
ストレージ320は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ320は、サーバ側データ退避要求受信プログラム321、撮影情報要求受信プログラム322、退避データアップロード要求受信プログラム323、撮影情報テーブル324、サーバ側撮影データテーブル325を有する。
撮影情報テーブル324は、例えば、端末装置100に許可された撮影モード、ビーコン400、撮影装置200を、端末装置100ごとに記憶するテーブルである。管理サーバ300は、撮影情報テーブル324を参照し、端末装置100の撮影許可の有無や、撮影モードを判定する。
サーバ側撮影データテーブル325は、例えば、撮影データと端末装置100を対応づけて記憶するテーブルである。サーバ側撮影データテーブル325は、例えば、撮影データの識別子、撮影日時やサイズなどの撮影情報、対応する端末装置100の識別子などを記憶する。
メモリ330は、ストレージ320に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ330、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC340は、通信ネットワーク500と接続し、端末装置100や撮影装置200と通信を行う装置であり、例えば、ネットワークインターフェースカードである。また、NIC340は、例えば、ハブなどを介して、通信ネットワーク500と接続してもよい。
CPU310は、ストレージ320に記憶されているプログラムを、メモリ330にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU310は、サーバ側データ退避要求受信プログラム321を実行することで、受信部を構築し、サーバ側データ退避要求受信処理を行う。サーバ側データ退避要求受信処理は、撮影装置200からデータ退避要求を受信する処理である。管理サーバ300は、サーバ側データ退避要求受信処理において、データ退避要求に含まれる周辺端末リストに基づき、端末装置100にデータ退避要求を送信する。そして、管理サーバ300は、データ退避要求を送信した端末装置100から、空容量に関する情報を含むデータ退避応答を受信し、端末装置毎の空容量をリスト化した応答端末リストを、撮影装置200に送信する。
CPU310は、撮影情報要求受信プログラム322を実行することで、制御部を構築し、撮影情報要求受信処理を行う。撮影情報要求受信処理は、端末装置100がビーコン400を検出したときに送信する撮影情報要求を受信する処理である。管理サーバ300は、撮影情報要求受信処理において、端末装置100に許可された撮影モードを判定し、撮影装置200を使用して撮影モードに応じた撮影を行う。
また、CPU310は、撮影情報要求受信プログラム322が有する撮影制御モジュール3221を実行することで、制御部を構築し、撮影制御処理を行う。撮影制御処理は、端末装置100及び撮影装置200を制御し、撮影を行う処理である。管理サーバ300は、撮影制御処理において、端末装置100から撮影指示を受信すると、対応する撮影装置200に撮影指示を送信する。
CPU310は、退避データアップロード要求受信プログラム323を実行することで、受信部を構築し、退避データアップロード要求受信処理を行う。退避データアップロード要求受信処理は、端末装置100(データ退避端末)又は撮影装置200から、退避データアップロード要求を受信する処理である。管理サーバ300は、退避データアップロード要求受信処理において、受信した退避データを記憶し、退避データを記憶したことを撮影装置200に通知する。
<端末装置の構成例>
図4は、端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、例えば、移動体通信端末であり、CPU110、ストレージ120、メモリ130、RF(Radio Frequency)回路150、及びタッチパネル160を有する。
ストレージ120は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD、又はSSDなどの補助記憶装置である。ストレージ120は、ビーコン検出プログラム121、撮影情報受信プログラム122、端末側データ退避要求受信プログラム123、及び端末側アップロードプログラム124を有する。
メモリ130は、ストレージ120に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ130、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
RF回路150は、基地局装置600と無線接続し、通信ネットワーク500を介して、管理サーバ300や撮影装置200と通信を行う装置である。また、RF回路は、撮影装置200(又は撮影装置200が有する無線部)と無線接続し、通信ネットワーク500を介さず、撮影装置200と通信を行ってもよい。
タッチパネル160は、端末装置100の所有者(ユーザ)対して画像や文字を表示する液晶パネルや、ユーザのタッチした操作を検出する入力装置を組み合わせた装置である。タッチパネル160は、例えば、表示部として動作し、CPU110が要求する画像や文字を表示する。また、タッチパネル160は、操作部として動作し、タッチパネル上に表示したボタンをユーザが押下したことを検出する。
CPU110は、ストレージ120に記憶されているプログラムを、メモリ130にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU110は、ビーコン検出プログラム121を実行することで、検出部を構築し、ビーコン検出処理を行う。ビーコン検出処理は、端末装置100がビーコン400の送信する信号を受信し、ビーコン400を検出する処理である。
CPU110は、撮影情報受信プログラム122を実行することで、受信部を構築し、撮影情報受信処理を行う。撮影情報受信処理は、管理サーバ300から撮影情報を受信する処理である。端末装置100は、撮影情報受信処理において、撮影情報に含まれる撮影モードを取得し、撮影モードに応じた処理を行う。
また、CPU110は、撮影情報受信プログラム122が有する端末側自動撮影モジュール1221を実行することで、撮影処理部を構築し、端末側自動撮影処理を行う。端末側自動撮影処理は、撮影情報で自動撮影モードが指定された場合の撮影処理である。端末装置100は、端末側自動撮影処理において、自動撮影閾値以上の電力でビーコン400からの信号を受信すると、現在時刻を含む撮影指示を管理サーバ300に送信する。
また、CPU110は、撮影情報受信プログラム122が有する端末側手動撮影モジュール1222を実行することで、撮影処理部を構築し、端末側手動撮影処理を行う。端末側手動撮影処理は、撮影情報で手動撮影モードが指定された場合の撮影処理である。端末装置100は、端末側手動撮影処理において、撮影ボタンの制御を行う。端末装置100は、端末側手動撮影処理において、操作部(タッチパネル160)に表示された撮影ボタンが押下されたことを検出すると、現在時刻を含む撮影指示を管理サーバ300に送信する。
CPU110は、端末側データ退避要求受信プログラム123を実行することで、受信部を構築し、端末側データ退避要求受信処理を行う。端末側データ退避要求受信処理は、管理サーバ300又は撮影装置200から、データ退避要求を受信する処理である。端末装置100は、端末側データ退避要求受信処理において、例えば、空容量を算出し、空容量を含むデータ退避応答を、管理サーバ300又は撮影装置200に送信する。また、端末装置100は、端末側データ退避要求受信処理において、退避データを受信し、記憶する。
CPU110は、端末側アップロードプログラム124を実行することで、送信部を構築し、端末側アップロード処理を行う。端末側アップロード処理は、端末装置100がアップロードの契機を検出したとき、管理サーバ300に、記憶する退避データを送信する処理である。
<撮影装置の構成例>
図5は、撮影装置200の構成例を示す図である。撮影装置200は、例えば、カメラ装置であり、CPU210、ストレージ220、メモリ230、NIC240、RF回路250、及びカメラ260を有する。
ストレージ220は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD、又はSSDなどの補助記憶装置である。ストレージ220は、データ退避プログラム221、撮影指示受信プログラム222、撮影装置側アップロードプログラム223、撮影装置側撮影データテーブル224、及び周辺端末情報テーブル225を有する。
撮影装置側撮影データテーブル224は、例えば、撮影データ、対応する端末装置100の識別子、撮影データの状態などを管理する(記憶する)テーブルである。
周辺端末情報テーブル225は、周辺端末の識別子、空容量、送信する退避データのデータ識別子、退避データの送信状態などを管理する(記憶する)テーブルである。
メモリ230は、ストレージ220に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ230、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC240は、通信ネットワーク500と接続し、端末装置100や管理サーバ300と通信を行う装置であり、例えば、ネットワークインターフェースカードである。また、NIC240は、例えば、ハブなどを介して、通信ネットワーク500と接続してもよい。
RF回路250は、端末装置100と無線接続し、通信ネットワーク500を介さずに通信を行う装置である。
カメラ260は、撮影を行う装置である。撮影装置200は、管理サーバ300又は端末装置100から撮影指示を受信すると、カメラ260を用いてユーザ1000を撮影する。
CPU210は、ストレージ220に記憶されているプログラムを、メモリ230にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU210は、データ退避プログラム221を実行することで、制御部を構築し、データ退避処理を行う。データ退避処理は、撮影データを退避する契機が発生したことを検出したとき、撮影データの一部又は全部を、データ退避端末に送信する処理である。撮影装置200は、データ退避処理において、自装置の通信エリア内に位置する端末装置(以降、周辺端末と呼ぶ場合がある)を探索する周辺端末探索処理と、退避データをデータ退避端末に送信するデータ退避処理を行う。
また、CPU210は、データ退避プログラム221が有する周辺端末探索モジュール2211を実行することで、探索部を構築し、周辺端末探索処理を行う。周辺端末探索処理は、撮影装置200の通信エリア内の端末装置100を探索する処理である。撮影装置200は、周辺端末探索処理において、探索用信号を送信し、探索用信号を所定の電力以上で受信した端末装置100が送信する接続要求に応答し、無線接続を行う。
また、CPU210は、データ退避プログラム221が有する退避データ送信モジュール2212を実行することで、送信部を構築し、退避データ送信処理を行う。退避データ送信処理は、データ退避端末に退避データを送信する処理である。撮影装置200は、退避データ送信処理において、自装置の無線部(例えば、RF回路250)を介して、データ退避端末に退避データを送信する。
CPU210は、撮影指示受信プログラム222を実行することで、撮影部を構築し、撮影指示受信処理を行う。撮影指示受信処理は、管理サーバ300または端末装置100から撮影指示を受信する処理である。撮影装置200は、撮影指示受信処理において、撮影指示の受信に応答し撮影を行う、撮影した撮影データを撮影装置側撮影データテーブル224に記憶する。
CPU210は、撮影装置側アップロードプログラム223を実行することで、アップロード部を構築し、撮影装置側アップロード処理を行う。撮影装置側アップロード処理は、管理サーバ300に、撮影データの一部又は全部を送信する処理である。撮影装置200は、例えば、定期的に撮影装置側アップロード処理を実行する。また、撮影装置200は、データ退避処理や退避データ送信処理において、撮影装置側アップロード処理を実行する。さらに、撮影装置200は、データ退避端末に退避データを送信してから、所定時間以内にデータ退避端末が管理サーバ300へ退避データを送信したことを検出できない場合、撮影装置側アップロード処理を用いて退避データを管理サーバ300に送信してもよい。
<データ退避処理>
図6は、データ退避処理のシーケンスの例を示す図である。なお、以降、シーケンス上の点線矢印は、撮影装置200の有する無線部(例えばRF回路250)を介した無線通信(第1通信)で送受信される信号及びメッセージを示し、実線矢印は、通信ネットワーク500を介する通信(第2通信)で送受信される信号及びメッセージを示す。撮影装置200−1は、データ退避処理を行う(S20)。
図7は、データ退避処理S20の処理フローチャートの例を示す図である。撮影装置200は、データ退避契機の発生を待ち受ける(S20−1のNo)。データ退避契機は、撮影データの一部又は全部をデータ退避端末に送信する契機であり、例えば、撮影データを記憶する記憶部の残容量が、所定値以下になったことを検出することである。また、データ退避契機は、例えば、撮影データを記憶する記憶部(メモリ)の全容量に対する残容量の割合が、所定割合以下になったことを検出することであってもよい。さらに、データ退避契機は、例えば、定期的に発生してもよい。
撮影装置200は、データ退避契機が発生すると(S20−1のYes)、周辺端末探索処理を行う(S21)。周辺端末探索処理S21は、撮影装置200の周辺端末を探索する処理である。
図8は、周辺端末探索処理S21の処理フローチャートの例を示す図である。撮影装置200は、端末探索タイマを起動する(S21−1)。端末探索タイマは、撮影装置200が周辺端末の探索中に起動しているタイマである。撮影装置200は、周辺端末探索処理S21において、端末探索タイマ起動中に接続要求を受信した端末装置100を周辺端末とみなす。
撮影装置200は、探索用信号の送信を開始する(S21−2)。探索用信号は、周辺端末に送信する(報知する)信号であり、例えば、端末装置100が探索用信号を所定電力以上で受信すると、探索用信号の送信元に接続要求を送信する信号である。探索用信号は、例えば、BlueToothにおける、アドバタイジングパケット(Advertising Packet)である。
撮影装置200は、端末探索タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S21−3)。撮影装置200は、端末探索タイマがタイムアウトすると(S21−3のYes)、処理を終了する。
一方、撮影装置200は、端末探索タイマがタイムアウトしていない場合(S21−3のNo)、接続要求を受信するのを待ち受ける(S21−4のNo)。撮影装置200は、接続要求を受信すると(S21−4のYes)、接続要求の送信元の端末装置100に接続応答を送信する(S21−5)。そして、撮影装置200は、周辺端末情報テーブル225を更新する(S21−6)。撮影装置200は、処理S21−6において、周辺端末として接続要求の送信元端末装置を周辺端末情報テーブル225に追加する。
撮影装置200は、端末探索タイマがタイムアウトするまで、処理S21−4〜6を繰り返す。そして、撮影装置200は、端末探索タイマがタイムアウトすると(S21−3のYes)、処理を終了する。
図9は、周辺端末探索処理S21のシーケンスの例を示す図である。撮影装置200−1は、周辺端末探索処理S21において、探索用信号を送信する(S61、図8のS21−1)。
端末装置100−1は、探索用信号を所定電力以上で受信すると、探索用信号受信処理を行う(S62)。端末装置100−1は、探索用信号受信処理S62において、接続要求を探索用信号の送信元である撮影装置200−1に送信する(S63)。
撮影装置200−1は、周辺端末探索処理S21において、接続要求を受信し(図8のS21−4のYes)、端末装置100−1に接続応答を送信する(S64、図8のS21−5)。
端末装置100−1は、接続応答を受信し、撮影装置200−1と無線通信中となる(S65)。
同様に、端末装置100−2も、探索用信号受信処理S62において、接続要求を送信し(S66)、接続応答を受信し(S67)、撮影装置200−1と無線通信中となる(S68)。
図7の処理フローチャートに戻り、撮影装置200は、周辺端末探索処理S21を実行した結果、周辺端末が存在する場合(S20−2のYes)、周辺端末リストを含むデータ退避要求を管理サーバ300に送信する(S20−3)。周辺端末リストは、周辺端末の識別子を含むリストである。
そして、撮影装置200は、データ退避応答を受信するのを待ち受ける(S20−4のNo)。撮影装置200は、データ退避応答を管理サーバ300から受信すると(S20−4のYes)、周辺端末情報テーブル225を更新する(S20−5)。処理S20−5における周辺端末情報テーブル225の更新内容は、データ退避応答の応答端末リストに含まれる端末装置100の空容量を取得し、取得した空容量を対応する端末装置100の空容量として記憶することである。そして、撮影装置200は、退避データ送信処理を行う(S22)。
図10は、退避データ送信処理S22の処理フローチャートの例を示す図である。撮影装置200は、受信したデータ退避応答に含まれる応答端末リストに基づき、データ退避端末を決定する(S22−1)。応答端末リストは、周辺端末の空容量に関するデータを含むリストである。
ここで、退避データの決定方法について説明する。撮影装置200は、例えば、合計サイズ(容量)が所定サイズを超えない、撮影日時の最も古い撮影データから順番に最大数の撮影データを、退避データとして決定する。また、撮影装置200は、例えば、合計サイズ(容量)が所定サイズ以上となる、撮影日時の最も古い撮影データから順番に最小数の撮影データを、退避データとして決定する。
また、撮影装置200は、端末装置100に送信する撮影データを暗号化し、退避データを生成してもよい。端末装置100は、暗号化キーを認識しない場合、暗号化された退避データを、映像として表示することができない。撮影装置200は、暗号化キーをデータ退避端末に通知しないことで、例えば、ユーザ1000が映った撮影データ(退避データ)を、ユーザ100以外の他人の端末装置100に退避しても、他人に見られることはない。すなわち、撮影装置200は、誰が映っている撮影データであるかに関わらず、データ退避端末を選択することができる。なお、暗号化されたデータを復号するための暗号キーは、撮影装置200と管理サーバ300間で共有すればよい。
データ退避端末は、例えば、退避データの容量(サイズ)と、端末装置100の空容量に基づいて決定される。撮影装置200は、処理S22−1において、退避データを記憶することが可能な空容量の端末装置100を、データ退避端末と決定する。なお、退避データが複数の撮影データである場合、データ退避端末は複数であってもよい。
撮影装置200は、データ退避端末が存在する場合(S22−2のYes)、データ退避端末に、対応する退避データを転送する(S22−3)。なお、撮影装置200は、処理S22−3において、周辺端末探索処理S21で確立した無線通信を用いて、退避データをデータ退避端末に転送する。そして、撮影装置200は、退避データ転送完了待ちとなる(S22−4)。処理S22−4は、所定時間のタイマが満了するのを待ち受ける処理である。
撮影装置200は、タイマ満了後、全てのデータ退避端末から退避データ転送完了を受信したか否かを確認する(S22−5)。撮影装置200は、全てのデータ退避端末から退避データ転送完了を受信できていない場合(S22−5のNo)、退避データ転送完了を受信できていないデータ退避端末に送信する(対応する)退避データを、撮影装置側アップロード処理にて管理サーバ300に送信する(S23)。
図11は、撮影装置側アップロード処理S23の処理フローチャートの例を示す図である。撮影装置200は、退避データを含む退避データアップロード要求を管理サーバ300に送信する(S23−1)。撮影装置200は、退避データアップロード完了を受信するのを待ち受ける(S23−2のNo)。撮影装置200は、退避データアップロード完了を受信すると(S23−2のYes)、撮影装置側撮影データテーブル224を更新する(S23−3)。処理S23−3における撮影装置側撮影データテーブル224の更新内容は、退避データアップロード要求に含まれる退避データを削除することである。
図10の処理フローチャートに戻り、撮影装置200は、周辺端末情報テーブル225を更新する(S22−6)。処理S22−6における周辺端末情報テーブル225の更新内容は、退避データ転送完了を受信したデータ退避端末(端末装置100)の状態を、未送信から送信済に変更することである。
周辺端末情報テーブル225における端末装置100の状態は、退避データの送信状態を示し、例えば、未送信は退避データ送信前の状態であり、送信済は退避データ送信後(送信成功後)の状態である。
そして、撮影装置200は、撮影装置側撮影データテーブル224を更新する(S227)。処理S22−7における撮影装置側撮影データテーブル224の更新内容は、退避データ転送完了を受信したデータ退避端末に送信した退避データ(撮影データ)の状態を、未収集からアップロード待ちに変更することである。
撮影装置側撮影データテーブル224における撮影データの状態は、例えば、撮影データが退避データとなっているか、及び退避データの場合、端末装置100に送信済みか否かを示す。未収集は、当該撮影データは退避データではなく、端末装置100又は管理サーバ300に送信する対象ではないことを示す。また、アップロード待ちは、当該撮影データは退避データであり、端末装置100に送信済みであるが、管理サーバ300には送信されていない状態であることを示す。
一方、撮影装置200は、データ退避端末が存在しない場合(S22−2のNo)、退避データを、撮影装置側アップロード処理を用いて送信する(S23)。データ退避端末が存在しない場合とは、例えば、周辺端末の空容量が小さく、退避データを記憶するには容量が不足する場合や、周辺端末が後述するデータ退避応答を送信しない場合である。
図7の処理フローチャートに戻り、撮影装置200は、周辺端末が存在しない場合(S20−2のNo)、退避データを、撮影装置側アップロード処理を用いて管理サーバ300に送信する(S23)。
図6のシーケンスに戻り、撮影装置200−1は、データ退避処理S20において、周辺端末探索処理21を行う。撮影装置200−1は、周辺端末探索処理S21において、図9に示すシーケンスを実行した後、周辺端末リストを含むデータ退避要求を管理サーバ300に送信する(S51、図7のS20−3)。
管理サーバ300は、データ退避要求を受信し、サーバ側データ退避要求受信処理を行う(S30)。
図12は、サーバ側データ退避要求受信処理S30の処理フローチャートの例を示す図である。管理サーバ300は、データ退避要求を受信するのを待ち受ける(S30−1のNo)。管理サーバ300は、データ退避要求を受信すると(S30−1のYes)、でーた 退避要求に含まれる周辺端末リストの端末装置100から、データ退避端末となり得る端末装置100を選出する(S30−2)。データ退避端末となり得る端末装置100は、例えば、端末装置100のユーザと契約することで、データ退避端末となることを許可された端末装置100である。管理サーバ300は、例えば、ユーザと契約した端末装置100のリストを、ストレージやメモリに有してもよい。
管理サーバ300は、選出した端末装置100にデータ退避要求を送信する(S30−3)。そして、管理サーバ300は、選出した端末装置100の全てから、データ退避応答を受信するのを待ち受ける(S30−4のNo)。なお、管理サーバ300は、所定時間待ち受けてもデータ退避応答を受信しない端末装置100が存在する場合、当該端末装置100の空容量を0とみなして、次工程(処理S30−5)を行ってもよい。
管理サーバ300は、選出した端末装置100の全てから、データ退避応答を受信すると(S30−4のYes)、データ退避応答に含まれる端末装置100の空容量を取得し、応答端末リストを生成する(S30−5)。応答端末リストは、端末装置毎の空容量をリスト化したリストであり、例えば、データ退避応答を受信できない端末装置100の空容量は0となる。
そして、管理サーバ300は、応答端末リストを含むデータ退避応答を、データ退避要求の送信元の撮影装置200に送信し(S30−6)、再度データ退避要求を待ち受ける(S30−1)。
図6のシーケンスに戻り、管理サーバ300は、サーバ側データ退避要求受信処理S30において、データ退避要求を端末装置100−1,2に送信する(S52、S53、図12のS30−3)。
端末装置100−1,2は、データ退避要求を受信すると、端末側データ退避要求受信処理を行う(S10)。
図13は、端末側データ退避要求受信処理S10の処理フローチャートの例を示す図である。端末装置100は、データ退避要求を受信するのを待ち受ける(S10−1のNo)。端末装置100は、データ退避要求を受信すると(S10−1のYes)、自装置の記憶領域(記憶部)の空容量を算出する(S10−2)。そして、空容量を含むデータ退避応答を管理サーバ300に送信し(S10−3)、退避データ待ちタイマを起動する(S10−4)。退避データ待ちタイマは、退避データを受信するのを待ち受けるタイマである。端末装置100は、空容量が少ない場合、データ退避端末とならない場合がある。データ退避端末ではない端末装置100には、退避データが送信されないため、退避データ待ちタイマを起動し、送信されない退避データを待ち受けることを防止する。
端末装置100は、退避データ待ちタイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S10−5)。端末装置100は、退避データ待ちタイマがタイムアウトしていない場合(S10−5のNo)、退避データを受信するのを待ち受ける(S10−6のNo)。端末装置100は、退避データを受信すると(S10−6のYes)、退避データを内部メモリやストレージに記憶し(S10−7)、退避データ待ちタイマを停止し(S10−8)、退避データ転送完了を撮影装置200に送信し(S10−9)、再度データ退避要求の受信待ちとなる(S10−1)。
一方、端末装置100は、退避データを受信せずに、退避データ待ちタイマがタイムアウトすると(S10−5のYes)、再度データ退避要求の受信待ちとなる(S10−1)。
図6のシーケンスに戻り、端末装置100−1,2は、端末側データ退避要求受信処理S10において、データ退避応答を送信する(S54、S55、図13のS10−3)。
管理サーバ300は、サーバ側データ退避要求受信処理S30において、端末装置100−1,2からデータ退避応答を受信すると(図12のS30−4のYes)、応答端末リストを含むデータ退避応答を撮影装置200−1に送信する(S56、図12の30−6)。
撮影装置200−1は、データ退避処理S20において、データ退避応答を受信すると(図7のS20−4のYes)、退避データ送信処理S22を行う。撮影装置200は、退避データ送信処理S22において、データ退避端末を端末装置100−1及び2と決定し(図10のS22−1)、端末装置100−1に撮影データ(退避データ)D1を送信し(S57、図10のS22−3)、端末装置100−2に撮影データ(退避データ)D2及びD3を送信する(S59、図10のS22−3)。
端末装置100−1,2は、端末側データ退避処理S10において、退避データを受信すると(図13のS10−6のYes)、退避データを内部メモリやストレージに記憶し(図13のS10−7)、退避データ転送完了を撮影装置200−1に送信する(S58、S60、図13のS10−9)。
<退避データアップロード処理>
図14は、退避データアップロード処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100−2は、退避データアップロードの契機を検出すると、端末側アップロード処理を行う(S11)。退避データアップロードの契機は、例えば、端末装置100がWi−Fiなどの近距離無線通信と接続したこと、又は無線通信を開始したことである。また、退避データアップロードの契機は、例えば、近距離無線通信を介して、ネットワーク500(例えば、インターネット)に接続したことであってもよい。
図15は、端末側アップロード処理S11の処理フローチャートの例を示す図である。端末装置100は、退避データをアップロードする契機が発生するのを待ち受ける(S11−1のNo)。端末装置100は、退避データをアップロードする契機を検出すると(S11−1のYes)、退避データを記憶しているか否かを確認する(S11−2)。
端末装置100は、退避データを記憶している場合(S11−2のYes)、記憶する退避データを含むアップロード要求を管理サーバ300に送信する(S11−3)。そして、端末装置100は、管理サーバ300から退避データアップロード完了を受信するのを待ち受ける(S11−4のNo)。
端末装置100は、退避データアップロード完了を受信すると(S11−4のYes)、記憶している退避データを削除し(S11−5)、再度退避データをアップロードする契機の発生を待ち受ける(S11−1)。
図14のシーケンスに戻り、端末装置100−2は、端末側アップロード処理S11において、記憶している退避データD2及びD3を含む退避データアップロード要求を、管理サーバ300に送信する(S69、図15のS11−3)。なお、退避データアップロード要求は、退避データが撮影された撮影装置200を特定するため、退避データの送信元(撮影元)である撮影装置200の識別子を含む。この場合、退避データアップロード要求は、退避データD2及びD3の撮影元装置である撮影装置200−1の識別子を含む。
管理サーバ300は、退避データアップロード要求を受信すると、退避データアップロード要求に含まれる退避データを、サーバ側撮影データテーブル325に記憶する(S70)。そして、管理サーバ300は、退避データアップロード完了を、端末装置100−2及び撮影装置200−1に送信する(S71、S72)。撮影装置200−1に送信する退避データアップロード完了は、退避データの識別子を含む。
端末装置100は。端末側アップロード処理S11において、退避データアップロード完了を受信し(図15のS11−4のYes)、記憶している退避データD2及びD3を削除する(図15のS11−5)。
撮影装置200−1は、退避データアップロード完了を受信すると、退避データアップロード完了に含まれる退避データを、撮影装置側撮影データテーブル224から削除する(S73)。
同様に、端末装置100−1は、退避データアップロードの契機を検出すると、端末側アップロード処理を行う(S11)。 端末装置100−1は、端末側アップロード処理S11において、記憶している退避データD1を含む退避データアップロード要求を、管理サーバ300に送信する(S74、図15のS11−3)。
管理サーバ300は、退避データアップロード要求を受信すると、退避データアップロード要求に含まれる退避データを、サーバ側撮影データテーブル325に記憶する(S75)。そして、管理サーバ300は、退避データアップロード完了を、端末装置100−1及び撮影装置200−1に送信する(S76、S77)。
端末装置100は。端末側アップロード処理S11において、退避データアップロード完了を受信し(図15のS11−4のYes)、記憶している退避データD1を削除する(図15のS11−5)。
撮影装置200−1は、退避データアップロード完了を受信すると、退避データアップロード完了に含まれる退避データを、撮影装置側撮影データテーブル224から削除する(S78)。
<撮影装置のテーブルの推移>
撮影装置200が有する撮影装置側撮影データテーブル224及び周辺端末情報テーブル225の推移について説明する。図16は、周辺端末情報テーブル225の推移の例を示す図である。また、図17は、撮影装置側撮影データテーブル224の推移の例を示す図である。なお、図16及び図17に示すテーブルの推移は、図6、図9及び図14のシーケンスに対応する。また、図16及び図17の網掛け部は、前状態からの更新箇所を示す。
図16(A)は、周辺端末探索処理S21の処理S21−6実行後の周辺端末情報テーブル225の例を示す図である。撮影装置200−1は、図9のシーケンスにおいて、接続応答S67を受信し(図8のS21−6のYes)、周辺端末情報テーブル225の更新を行う(図8のS21−6)。周辺端末情報テーブル225は、周辺端末として、端末装置100−1及び2が記憶される。
図16(B)は、データ退避処理S20の処理S20−5実行後の周辺端末情報テーブル225の例を示す図である。撮影装置200−1は、図6のシーケンスにおいて、データ退避応答を受信し(図7のS20−4のYes)、周辺端末情報テーブル225の更新を行う(図7のS20−5)。撮影装置200−1は、応答端末情報に含まれる、端末装置100−1の空容量100Mbyte及び端末装置100−2の空容量300Mbyteを、周辺端末情報テーブル225に記憶する。
図17(A)は、退避データ送信処理S22の処理S22−7実行前の撮影装置側撮影データテーブル224の例を示す図である。すなわち、図17(A)は、図16(A)と同タイミングの撮影装置側撮影データテーブル224の例を示す。撮影装置側撮影データテーブル224は、撮影データD1〜D4を記憶する。さらに、撮影装置側撮影データテーブル224は、各撮影データの容量、撮影日時や対応端末装置(被写体となった端末装置)の識別子を含む撮影データ情報、及び状態を記憶する。図17(A)においては、全ての撮影データが未収集の状態である。
図16(C)は、退避データ送信処理S22の処理S22−1実行後の周辺端末情報テーブル225の例を示す図である。撮影装置200−1は、退避データ送信処理S22において、データ退避端末を決定する(図10のS22−1)。撮影装置200は、周辺端末情報テーブル225に記憶する各端末装置100の空容量と、撮影装置側撮影データテーブル224の各撮影データ(退避データ)の容量に基づき、データ退避端末及び各データ退避端末に送信する退避データを決定する。
撮影装置200−1は、例えば、撮影日時が古い順に、合計200Byte以上の撮影データを退避データとする。この場合、撮影装置200−1は、データD1〜D3を、退避データと決定する。そして、撮影装置200−1は、撮影データ(退避データ)D1〜D3の送信先を、記憶可能な端末装置100に割り振る。この場合、撮影装置200−1は、退避データD1を端末装置100−1に、退避データD2及びD3を端末装置100−2に割り振ることを決定する。そして、撮影装置200−1は、周辺端末情報テーブル225の端末装置100−1の送信対象退避データをD1、端末装置100−2の送信対象データをD2及びD3と記憶し、状態を未送信と記憶する。
図16(D)は、退避データ送信処理S22の処理S22−6実行後の周辺端末情報テーブル225の例を示す図である。撮影装置200−1は、退避データ送信処理S22において、退避データの転送完了後(図10のS22−5のYes)、周辺端末情報テーブル225を更新する(図10のS22−6)。撮影装置200−1は、端末装置100−1及び2に対して退避データの転送が完了しているため、周辺端末情報テーブル225の端末装置100−1,2の状態を、送信済みに更新する。
図17(B)は、退避データ送信処理S22の処理S22−7実行後の撮影装置側撮影データテーブル224の例を示す図である。撮影装置200−1は、退避データ送信処理S22において、退避データの転送完了後(図10のS22−5のYes)、撮影装置側撮影データテーブル224を更新する(図10のS22−7)。撮影装置200−1は、撮影データD1〜D3のデータ退避端末への転送が完了しているため、撮影データD1〜D3の状態を、アップロード待ちに変更する。
図17(C)は、退避データアップロード完了(D2/D3)受信後の撮影装置側撮影データテーブル224の例を示す図である。撮影装置200−1は、退避データアップロード完了に含まれる撮影データD2及びD3を削除する。この時点で、撮影装置側撮影データテーブル224に記憶されている撮影データは、撮影データD1及びD4である。
図17(D)は、退避データアップロード完了(D1)受信後の撮影装置側撮影データテーブル224の例を示す図である。撮影装置200−1は、退避データアップロード完了に含まれる撮影データD1を削除する。これにより、撮影装置側撮影データテーブル224に記憶されている撮影データは、撮影データD4のみとなる。
第1の実施の形態において、撮影装置200は、データ退避端末に撮影データの一部又は全部を退避する。これにより、撮影装置200は、撮影機会が増大することにより撮影データが増大しても、記憶容量を増加させなくて済み、メモリ増設などに要するコストを抑制できる。また、撮影装置200は、自装置が有する無線通信を使用して退避データを端末装置に送信するため、ネットワークの使用に要する通信コストを抑制することができる。
<撮影処理>
撮影システム10における撮影処理について説明する。撮影処理は、撮影初期処理及び撮影実行処理を含む。撮影初期処理は、端末装置100がビーコン400を検出してから、撮影情報通知を受信するまでの処理である。撮影実行処理は、各撮影モードにおける撮影を実行する処理である。以下、処理毎に説明する。
<1.撮影初期処理>
図18は、撮影システム10における撮影初期処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、ビーコン検出処理を行う(S100)。
図19は、ビーコン検出処理S100の処理フローチャートの例を示す図である。端末装置100は、ビーコン400を検出するのを待ち受ける(S100−1のNo)。端末装置100は、例えば、所定値以上の電力でビーコン400が送信する信号を受信した場合、ビーコン400を検出したと判定する。
端末装置100は、ビーコン400を検出すると(S100−1のYes)、検出したビーコン400は撮影サービスのビーコンか否かを判定する(S100−2)。撮影サービスのビーコンとは、撮影システム10が有するビーコン400を示す。端末装置100は、撮影サービスの対象となるビーコン400の識別子の一覧を有する場合、当該一覧に基づき検出したビーコン400が撮影サービスの対象であるか否かを判定してもよい。
端末装置100は、検出したビーコンが撮影サービスの対象外である場合(S100−2のNo)、再度ビーコンを検出するのを待ち受ける(S100−1)。
一方、端末装置100は、検出したビーコンが撮影サービスの対象である場合(S100−2のYes)、撮影情報要求を管理サーバ300に送信する(S100−3)。撮影情報要求は、端末装置100及び検出したビーコン400の識別子を含むメッセージであり、ビーコン400を検出したことを示す受信通知である。なお、ビーコン400の識別子は、例えば、ビーコン400が送信するビーコン信号に含まれ、端末装置100はビーコン400の検出時にビーコン400の識別子を取得する。
図18のシーケンスに戻り、端末装置100は、ビーコン検出処理S100において、ビーコン400−1を検出すると(S101)、撮影情報要求を送信する(S102、図19のS100−3)。管理サーバ300は、撮影情報要求を受信すると、撮影情報要求受信処理を行う(S103)。
図20は、撮影情報要求受信処理S103の処理フローチャートの例を示す図である。管理サーバ300は、撮影情報要求を受信するのを待ち受ける(S103−1のNo)。管理サーバ300は、撮影情報要求を受信すると(S103−1のYes)、撮影モードを決定する(S103−2)。管理サーバ300は、撮影情報要求に含まれる端末装置100とビーコン400の識別子を、撮影情報テーブル324から検索し、対応する撮影モードを決定する。
管理サーバ300は、決定した撮影モードを含む撮影情報通知を端末装置100に送信する(S103−3)。そして、管理サーバ300は、撮影制御処理を行う(S200)。撮影制御処理S200については、後述する。
図18のシーケンスに戻り、管理サーバ300は、撮影情報要求受信処理S103において、撮影モードを決定し、決定した撮影モードを含む撮影情報通知を端末装置100に送信する(S105、図20のS103−3)。
上述のように、端末装置100は、ビーコン400を検出すると、すなわち、ビーコン400から所定距離内に移動すると、管理サーバ300に撮影情報要求を送信する。これにより、管理サーバ300は、端末装置100がビーコン400から所定距離内に移動したことを認識でき、各撮影モードにおける撮影準備を行うことができる。
<2.撮影実行処理>
撮影実行処理は、撮影モードごとに異なる処理である。撮影実行処理は、自動撮影モード処理及び手動撮影モード処理を含む。以下、撮影モードごとに処理を説明する。
<2.1 手動撮影モード処理>
図21は、手動撮影モード処理のシーケンスの例を示す図である。手動撮影モードは、端末装置100のユーザ1000の操作に基づき、撮影を行う処理である。手動撮影モードにおいて、撮影タイミング(撮影契機)は、ユーザ1000が端末装置100の操作部に表示された撮影ボタンを押下するタイミングである。
管理サーバ300は、撮影モードを手動撮影モードと決定し、手動撮影モードを含む撮影情報通知を端末装置100に送信する(S105)。そして、管理サーバ300は、撮影情報要求受信処理S103において、撮影制御処理S200を行う。
図22は、撮影制御処理S200の処理フローチャートの例を示す図である。管理サーバ300は、メッセージを受信するのを待ち受ける(S200−1のNo)。
管理サーバ300は、メッセージを受信すると(S200−1のYes)、受信したメッセージの種別を確認する(S200−2)。
管理サーバ300は、撮影指示を受信した場合(S200−2の撮影指示)、対応する撮影装置200に撮影指示を送信する(S200−3)。撮影指示は、端末装置100が送信するメッセージである。管理サーバ300は、撮影指示の送信後(S200−3)、再度メッセージの受信待ちとなる(S200−1)。
一方、管理サーバ300は、撮影終了通知を受信した場合(S200−2の撮影終了通知)、処理を終了する。
図21のシーケンスに戻り、端末装置100は、手動撮影モードを含む撮影情報通知を受信すると、端末側手動撮影処理を行う(S210)。
図23は、端末側手動撮影処理S210の処理フローチャートの例を示す図である。端末装置100は、端末側手動撮影処理S210において、撮影ボタンを操作部(タッチパネル160)に表示する(S210−1)。なお、撮影ボタンは、ユーザ1000が映像(例えば、写真)を撮影したいタイミングで押下することを想定したボタンであり、初期状態はOFF状態(押下前の状態)である。
そして、端末装置100は、撮影ボタンがON状態になるのを待ち受ける(S210−2のNo)。端末装置100は、撮影ボタンがON状態になると(S210−2のYes)、撮影指示を管理サーバ300に送信する(S210−3)。そして、端末装置100は、再度撮影ボタンをOFF状態にする(S210−1)。なお、端末装置100は、再度撮影ボタンをOFF状態にする処理の前に、所定時間経過するのを待ち、連続で撮影されることを防止してもよい。
図21のシーケンスに戻り、端末装置100は、端末側手動撮影処理S210において、タッチパネル160に撮影ボタンを表示する(図23のS210−1)。端末装置100は、端末側手動撮影処理S210において、撮影ボタンが押下されたこと(ON状態となったこと)を検出すると(図23のS210−2のYes)、撮影指示を管理サーバ300に送信する(S107、図23のS210−3)。
管理サーバ300は、撮影制御処理S200において、撮影指示を受信すると(図22のS200−2の撮影指示)、撮影指示を対応する撮影装置200−1に送信する(S108、図22のS200−4)。
撮影装置200−1は、撮影指示を受信すると、撮影指示受信処理を行う(S221)。
図24は、撮影指示受信処理S221の処理フローチャートに例を示す図である。撮影装置200は、撮影指示を受信するのを待ち受ける(S221−1のNo)。撮影装置200は、撮影指示を受信すると(S221−1のYes)、撮影を実行する(S221−2)。そして、撮影装置200は、再度撮影指示の受信を待ち受ける(S221−1)。
図21のシーケンスに戻り、撮影装置200−1は、撮影指示受信処理S221において、撮影を実行する(図24のS221−2)。
<2.2 自動撮影モード処理>
図25は、自動撮影モード処理のシーケンスの例を示す図である。自動撮影モードは、端末装置100が対象のビーコン400から所定距離内に移動したとき(ビーコン400の信号の受信電力が所定以上になったとき)に、ユーザ1000の操作なしに、撮影を行う処理である。自動撮影モードにおいて、撮影タイミング(撮影契機)は、端末装置100におけるビーコン400の信号の受信電力に基づき、決定される。
管理サーバ300は、撮影モードを自動撮影モードと判定し、自動撮影モードを含む撮影情報通知を端末装置100に送信する(S105)。管理サーバ300は、撮影情報要求受信処理S103において、撮影制御処理S200を行う。
端末装置100は、自動撮影モードを含む撮影情報通知を受信すると、端末側自動撮影処理を行う(S310)。
図26は、端末側自動撮影処理S310の処理フローチャートの例を示す図である。端末装置100は、対象ビーコンの信号を受信するのを待ち受ける(S310−1のNo)。対象ビーコンとは、自動撮影を行う撮影装置200に対応するビーコン400であり、例えば、送信した撮影情報要求に含まれるビーコン400である。
端末装置100は、対象ビーコンの信号を受信すると(S310−1のYes)、受信電力が自動撮影閾値以上か否かを判定する(S310−2)。端末装置100は、受信電力が自動撮影閾値未満であると判定した場合(S310−2のNo)、再度対象ビーコンの信号の受信待ちとなる(S310−1)。
一方、端末装置100は、受信電力が自動撮影閾値以上であると判定した場合(S310−2のYes)、撮影指示を管理サーバ300に送信する(S310−3)。
そして、端末装置100は、撮影インターバルタイマを起動する(S310−4)。撮影インターバルタイマのタイマ値は、撮影インターバル時間である。撮影インターバルタイマは、自動撮影モードにおいて、端末装置100が短時間に連続して撮影指示を送信することを防止するためのタイマであり、撮影インターバルタイマの起動中は、端末装置100から撮影指示は送信されない。
端末装置100は、撮影インターバルタイマがタイムアウト(満了)するのを待ち受ける(S310−5のNo)。そして、端末装置100は、撮影インターバルタイマがタイムアウトすると(S310−5のYes)、再度対象ビーコンの信号の受信を待ち受ける(S310−1)。
図25のシーケンスに戻り、端末装置100は、端末側自動撮影処理S310において、ビーコン400−1の信号の受信電力が、自動撮影閾値以上になったことを検出すると(S117、図26のS310−2のYes)、撮影指示を管理サーバ300に送信する(S118、図26のS310−3)。そして、端末装置100は、端末側自動撮影処理S310において、撮影インターバルタイマを起動する(S119、図26のS310−4)。
管理サーバ300は、撮影制御処理S200において、撮影指示を受信すると(図22のS200−2の撮影指示)、撮影指示を対応する撮影装置200−1に送信する(S120、図22のS200−3)。
撮影装置200−1は、撮影指示を受信すると、撮影指示受信処理S221を行う。撮影指示受信処理S221は、手動撮影モード処理における撮影指示受信処理S221と同様の処理である。撮影装置200−1は、撮影指示受信処理S221において、撮影を実行する(図24のS221−2)。
端末装置100は、撮影インターバルタイマがタイムアウトすると(S122、図26のS310−5のYes)、ビーコン400−1の信号を受信する。そして、端末装置100は、ビーコン400−1の信号の受信電力が、自動撮影閾値以上になったことを検出すると(S123)、撮影指示を管理サーバ300に送信する(S124、図26のS310−3)。そして、端末装置100は、端末側自動撮影処理S310において、撮影インターバルタイマを起動する(S125、図26のS310−4)。
管理サーバ300は、撮影制御処理S200において、撮影指示を受信すると(図22のS200−2の撮影指示)、撮影指示を対応する撮影装置200−1に送信する(S126、図22のS200−3)。撮影装置200−1は、撮影指示を受信すると、撮影指示受信処理S221を行い、撮影を実行する(図24のS221−2)。
第1の実施の形態において、撮影システム10は、端末装置100の撮影契機で撮影を行うことができる。自動撮影モードの場合、端末装置100が撮影ポイント(例えば、ビーコン400の設置位置)に近づくことで、端末装置100は、撮影契機を検出する。これにより、ユーザ1000が撮影ポイントの近くに位置する写真を撮影することができる。
また、手動撮影モードの場合、端末装置100は、撮影ボタンを押下されたことで、撮影契機を検出する。これにより、ユーザ1000が写真撮影したいタイミングでの写真を撮影することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態において、撮影装置200は、自装置の無線通信を使用して、データ退避要求を端末装置100に送信する。
図27は、データ退避処理のシーケンスの例を示す図である。撮影装置200−1は、データ退避処理S20において、周辺端末探索処理を行う(S21)。
撮影装置200−1は、周辺端末探索処理S21で探索した周辺端末に、自装置の無線通信を介して、データ退避要求を送信する(S80、S81)。
端末装置100−1,2は、端末側データ退避要求受信処理S10において、空容量を含むデータ退避応答を、撮影装置200−1に送信する(S82、S84)。
撮影装置200−1は、端末装置100−1,2からデータ退避応答を受信すると、各端末の空容量に基づき、データ退避端末を決定する。以降の処理は、図6に示すシーケンスと同様である。
第2の実施の形態において、撮影装置200は、管理サーバ300を介さずに、退避データを端末装置100に送信する。これにより、撮影装置200は、ネットワークの使用に要する通信コストを抑制することができる。
なお、第1の実施の形態において、管理サーバ300は、サーバ側データ退避要求受信処理S30の処理S30−2で、データ退避端末となり得る端末装置を周辺端末から選出する。第2の実施の形態において、撮影装置200は、上述した選出処理と同等の処理を行うため、例えば、データ退避端末となる契約をしている端末装置100のリストを有し、当該リストに存在する端末装置100に対してデータ退避要求を送信する。もしくは、データ退避端末となる契約をしている端末装置100は、事前に無線接続のためのパスワードを通知され、当該パスワードを用いて撮影装置200と無線接続してもよい。これにより、撮影装置200は、パスワードが一致せずに無線接続できない端末装置100を、周辺端末から除外することができる。
[その他の実施の形態]
撮影装置200は、撮影装置側撮影データテーブルにおける撮影データの状態が、所定時間以上アップロード待ちが継続している場合、当該アップロード待ちとなっている撮影データを管理サーバ300に送信(転送)し、当該アップロード待ちとなっている撮影データを削除してもよい。
以上の第1、第2及びその他の実施の形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
1以上の端末装置と、
撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、
前記撮影データを管理する管理サーバを有し、
前記撮影装置は、前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出し、前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを、前記第1通信を介して、前記周辺端末装置から選出した第1端末装置に送信し、
前記第1端末装置は、前記第1撮影データを、前記第1通信以外の第2通信を介して前記管理サーバに送信する
撮影システム。
(付記2)
前記撮影装置は、前記撮影装置が送信する信号を所定電力以上で受信する端末装置を、前記周辺端末装置として検出する
付記1記載の撮影システム。
(付記3)
前記第1撮影データに撮影される端末装置は、前記第1端末装置以外の第2端末装置を含み、
前記撮影装置は、前記第1撮影データを、前記管理サーバは復号できるが、前記第1端末装置は復号できないよう暗号化する
付記1記載の撮影システム。
(付記4)
前記第1端末装置は、前記第2通信のネットワークと接続したとき、前記第1撮影データを前記管理サーバに送信する
付記1記載の撮影システム。
(付記5)
前記撮影データを記憶する記憶部の残容量が所定値以下となったとき、前記第1撮影データを送信する
付記1記載の撮影システム。
(付記6)
前記撮影装置は、前記第1端末装置が前記第1撮影データを前記管理サーバに送信したことを検出したとき、前記記憶部に記憶する前記第1撮影データを削除する
付記5記載の撮影システム。
(付記7)
前記撮影装置は、前記第1端末装置が前記第1撮影データを前記管理サーバに送信したことを、前記第1撮影データを前記第1端末装置に送信してから所定時間以内に検出しないとき、前記第1撮影データを前記管理サーバに送信し、前記記憶部に記憶する前記第1撮影データを削除する
付記6記載の撮影システム。
(付記8)
前記第2通信は、近距離無線通信である
付記4記載の撮影システム。
(付記9)
前記第2通信は、近距離無線通信を介してインターネットと接続する
付記4記載の撮影システム。
(付記10)
前記撮影装置は、前記周辺端末装置の記憶領域の空容量を前記周辺端末装置から取得し、前記取得した空容量に基づき、前記周辺端末装置から前記第1端末装置を選択する
付記1記載の撮影システム。
(付記11)
前記撮影装置は、前記第1端末装置を選択しない場合、前記第1撮影データを前記管理サーバに送信し、前記撮影データを記憶する記憶部から前記第1撮影データを削除する
付記10記載の撮影システム。
(付記12)
1以上の端末装置と、撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、前記撮影データを管理する管理サーバをする撮影システムにおける撮影データ管理方法であって、
前記撮影装置は、前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出し、前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを、前記第1通信を介して、前記周辺端末装置から選出した第1端末装置に送信し、
前記第1端末装置は、前記第1撮影データを、前記第1通信以外の第2通信を介して前記管理サーバに送信する
撮影データ管理方法。
(付記13)
1以上の端末装置と、撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、前記撮影データを管理する管理サーバをする撮影システムにおける撮影装置であって、
前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出する検出部と、
前記第1通信以外の第2通信を介して前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを前記管理サーバに送信する第1端末装置を、前記周辺端末装置から選出し、前記選出した第1端末装置に前記第1撮影データを送信する送信部とを有する、
撮影装置。
10…撮影システム、 100…端末装置、
1000…ユーザ、 110…CPU、
120…ストレージ、 121…ビーコン検出プログラム、
122…撮影情報受信プログラム、 1221…端末側自動撮影モジュール、
1222…端末側手動撮影モジュール、
123…端末側データ退避要求受信プログラム、
124…端末側アップロードプログラム、 130…メモリ、
150…RF回路、 160…タッチパネル、
200…撮影装置、 210…CPU、
220…ストレージ、 221…データ退避プログラム、
2211…周辺端末探索モジュール、 2212…退避データ送信モジュール、
222…撮影指示受信プログラム、
223…撮影装置側アップロードプログラム、
224…撮影装置側撮影データテーブル、 225…周辺端末情報テーブル、
230…メモリ、 240…NIC、
250…RF回路、 260…カメラ、
300…管理サーバ、 310…CPU、
320…ストレージ、
321…サーバ側データ退避要求受信プログラム、
322…撮影情報要求受信プログラム、 3221…撮影制御モジュール、
323…退避データアップロード要求受信プログラム、
324…撮影情報テーブル、 325…サーバ側撮影データテーブル、
330…メモリ、 340…NIC、
400…ビーコン、 500…通信ネットワーク、
600…基地局装置

Claims (9)

  1. 1以上の端末装置と、
    撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、
    前記撮影データを管理する管理サーバを有し、
    前記撮影装置は、前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出し、前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを、前記第1通信を介して、前記周辺端末装置から選出した第1端末装置に送信し、
    前記第1端末装置は、前記第1撮影データを、前記第1通信以外の第2通信を介して前記管理サーバに送信する
    撮影システム。
  2. 前記撮影装置は、前記撮影装置が送信する信号を所定電力以上で受信する端末装置を、前記周辺端末装置として検出する
    請求項1記載の撮影システム。
  3. 前記第1撮影データに撮影される端末装置は、前記第1端末装置以外の第2端末装置を含み、
    前記撮影装置は、前記第1撮影データを、前記管理サーバは復号できるが、前記第1端末装置は復号できないよう暗号化する
    請求項1記載の撮影システム。
  4. 前記第1端末装置は、前記第2通信のネットワークと接続したとき、前記第1撮影データを前記管理サーバに送信する
    請求項1記載の撮影システム。
  5. 前記撮影データを記憶する記憶部の残容量が所定値以下となったとき、前記第1撮影データを送信する
    請求項1記載の撮影システム。
  6. 前記撮影装置は、前記第1端末装置が前記第1撮影データを前記管理サーバに送信したことを検出したとき、前記記憶部に記憶する前記第1撮影データを削除する
    請求項5記載の撮影システム。
  7. 前記撮影装置は、前記周辺端末装置の記憶領域の空容量を前記周辺端末装置から取得し、前記取得した空容量に基づき、前記周辺端末装置から前記第1端末装置を選択する
    請求項1記載の撮影システム。
  8. 1以上の端末装置と、撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、前記撮影データを管理する管理サーバをする撮影システムにおける撮影データ管理方法であって、
    前記撮影装置は、前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出し、前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを、前記第1通信を介して、前記周辺端末装置から選出した第1端末装置に送信し、
    前記第1端末装置は、前記第1撮影データを、前記第1通信以外の第2通信を介して前記管理サーバに送信する
    撮影データ管理方法。
  9. 1以上の端末装置と、撮影範囲内に位置する前記端末装置の撮影を実行し、前記撮影した撮影データを記憶する撮影装置と、前記撮影データを管理する管理サーバをする撮影システムにおける撮影装置であって、
    前記撮影装置と無線通信する第1通信の通信エリア内に位置する周辺端末装置を検出する検出部と、
    前記第1通信以外の第2通信を介して前記記憶する撮影データの一部又は全部を示す第1撮影データを前記管理サーバに送信する第1端末装置を、前記周辺端末装置から選出し、前記選出した第1端末装置に前記第1撮影データを送信する送信部とを有する、
    撮影装置。
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