JP2019053694A - 情報出力装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄を省きつつ運転時の安全性を向上させることができる情報出力装置及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】本実施の形態に係る情報出力装置は、車両3の運転者の状態を示す状態情報を取得する状態取得部212と、該状態取得部212で取得された状態情報に基づいて、前記運転者の体調の良否を判定する体調判定部213と、前記車両3が停車し続ける停車時間を予測する時間予測部217と、前記体調判定部213で前記体調が悪いと判定された場合、前記時間予測部217で予測された停車時間に応じて、該停車時間の間に実行可能であり、前記体調の悪化を軽減するための行動の実行を促すための行動情報を決定する行動決定部219と、該行動決定部219で決定された行動情報を出力する行動出力部220とを備えることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、情報を出力する情報出力装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来、運転者の疲労を軽減するための装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用香り提供装置は、赤信号で停車した場合に、疲労軽減作用を有する香りを運転者に提供する。故に、信号待ちの間に運転者の疲労を軽減することができる。疲労の軽減により、運転時の安全性が向上する。
特許文献1に記載の車両用香り提供装置は、赤信号で停車した場合に、疲労軽減作用を有する香りを運転者に提供する。故に、信号待ちの間に運転者の疲労を軽減することができる。疲労の軽減により、運転時の安全性が向上する。
しかしながら、特許文献1に記載の車両用香り提供装置においては、運転者の疲労の有無が考慮されていない。故に、運転者が疲労しておらず、香りの提供が不要な場合であっても、赤信号で停車するたびに香りが提供されるという無駄が生じる虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、無駄を省きつつ運転時の安全性を向上させることができる情報出力装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本実施の形態に係る情報出力装置は、車両の運転者の状態を示す状態情報を取得する状態取得部と、該状態取得部で取得された状態情報に基づいて、前記運転者の体調の良否を判定する体調判定部と、前記車両が停車し続ける停車時間を予測する時間予測部と、前記体調判定部で前記体調が悪いと判定された場合、前記時間予測部で予測された停車時間に応じて、該停車時間の間に実行可能であり、前記体調の悪化を軽減するための行動の実行を促すための行動情報を決定する行動決定部と、該行動決定部で決定された行動情報を出力する行動出力部とを備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、運転者の体調が悪い場合に行動情報が出力される。故に、運転者の体調がよい場合に行動情報が出力されるという無駄を防止することができる。
行動情報は、運転者の体調の悪化を軽減するための行動(以下、軽減行動という)の実行を運転者に促すためのものである。運転者は、軽減行動を実行することによって、体調の悪化を軽減することができる。
しかも、行動情報の出力によって促される軽減行動は、停車時間の間に実行可能な行動である。故に、運転者は、停車時間の長短を気にすることなく、軽減行動を実行することができる。
また、行動情報が出力された場合、運転者は自身の体調の悪化を自覚することができる。
以上の結果、無駄を省きつつ運転時の安全性を向上させることができる。
しかも、行動情報の出力によって促される軽減行動は、停車時間の間に実行可能な行動である。故に、運転者は、停車時間の長短を気にすることなく、軽減行動を実行することができる。
また、行動情報が出力された場合、運転者は自身の体調の悪化を自覚することができる。
以上の結果、無駄を省きつつ運転時の安全性を向上させることができる。
本実施の形態に係る情報出力装置は、車両の外部の状況を示す車外情報を取得する状況取得部を更に備え、前記時間予測部は、前記状況取得部で取得された車外情報に基づいて、前記停車時間を予測することを特徴とする。
本実施の形態にあっては、車両の外部の状況(例えば信号機の信号表示)に基づいて停車時間が予測される。
故に、行動情報の出力によって促される軽減行動は、例えば赤信号で車両が停車し続ける停車時間の間に実行可能な行動である。故に、運転者は、例えば信号待ちの待ち時間の長短を気にすることなく、軽減行動を実行することができる。
故に、行動情報の出力によって促される軽減行動は、例えば赤信号で車両が停車し続ける停車時間の間に実行可能な行動である。故に、運転者は、例えば信号待ちの待ち時間の長短を気にすることなく、軽減行動を実行することができる。
本実施の形態に係る情報出力装置は、前記行動を終了すべきタイミングであるか否かを判定する終了判定部と、該終了判定部で、前記行動を終了すべきタイミングであると判定された場合に、前記行動の終了を促すための終了情報を出力する終了出力部とを更に備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、軽減行動を終了すべきタイミングで、終了情報が出力される。
終了情報は、軽減行動の終了を運転者に促すためのものである。故に、運転者は、適切なタイミングで軽減行動の実行を終了して、発車に備えることができる。
終了情報は、軽減行動の終了を運転者に促すためのものである。故に、運転者は、適切なタイミングで軽減行動の実行を終了して、発車に備えることができる。
本実施の形態に係る情報出力装置は、前記体調判定部で前記体調が悪いと判定された場合、前記体調が悪い原因を特定する原因特定部を更に備え、前記行動決定部は、前記原因特定部で特定された原因に応じて前記行動情報を決定することを特徴とする。
本実施の形態にあっては、運転者の体調が悪い原因に応じて行動情報が決定される。
故に、行動情報の出力によって促される軽減行動は、運転者の体調が悪い原因に応じて体調の悪化を軽減するための行動である。従って、運転者は、体調が悪い原因が考慮された適切な軽減行動を実行することができる。この結果、体調の悪化を効率よく軽減することができる。また、体調が悪い原因が考慮されていない不適切な行動を運転者が実行することによって、運転者の体調が更に悪化することを防止することができる。
故に、行動情報の出力によって促される軽減行動は、運転者の体調が悪い原因に応じて体調の悪化を軽減するための行動である。従って、運転者は、体調が悪い原因が考慮された適切な軽減行動を実行することができる。この結果、体調の悪化を効率よく軽減することができる。また、体調が悪い原因が考慮されていない不適切な行動を運転者が実行することによって、運転者の体調が更に悪化することを防止することができる。
本実施の形態に係る情報出力装置は、停車時間と前記行動情報とを関連付けて記憶する記憶部を更に備え、前記行動決定部は、前記時間予測部で予測された停車時間に基づいて前記記憶部を参照することによって、前記行動情報を決定し、前記行動出力部は、表示又は音声出力によって情報を提示する情報提示部へ前記行動情報を出力することを特徴とする。
本実施の形態にあっては、停車時間と行動情報とが関連付けられて、記憶部に記憶されている。停車時間に応じて記憶部を参照すれば、行動情報を簡単に決定することができる。
また、表示又は音声出力によって軽減行動の実行を促す情報を提示することができる。
また、表示又は音声出力によって軽減行動の実行を促す情報を提示することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、車両の運転者の状態を示す状態情報を取得し、取得した状態情報に基づいて、前記運転者の体調の良否を判定し、前記車両が停車し続ける停車時間を予測し、前記体調が悪いと判定した場合、予測した停車時間に応じて、該停車時間の間に実行可能であり、前記体調の悪化を軽減するための行動の実行を促すための行動情報を決定し、決定した行動情報を出力する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、コンピュータを、本実施の形態に係る情報出力装置として機能させることができる。
本実施の形態の情報出力装置及びコンピュータプログラムによる場合、無駄を省きつつ運転時の安全性を向上させることができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、実施の形態に係る情報出力装置を備える安全運転支援システムの構成を示すブロック図である。
図中1は安全運転支援システムであり、安全運転支援システム1は、車両情報取得部11、ナビ情報取得部12、交通情報取得部13、乗員情報取得部14、情報提示部15、及び情報出力装置2を備える。
安全運転支援システム1は車両3に搭載されている。
図中1は安全運転支援システムであり、安全運転支援システム1は、車両情報取得部11、ナビ情報取得部12、交通情報取得部13、乗員情報取得部14、情報提示部15、及び情報出力装置2を備える。
安全運転支援システム1は車両3に搭載されている。
車両情報取得部11は、例えばステアリングセンサ及び車速センサを含む。車両情報取得部11は、車両の状況を示す車両情報を取得し、取得した車両情報を情報出力装置2へ出力する。具体的には、車両情報は、例えば車両3の進行方向(直進、左折、右折等)、及び車速を示す。
ナビ情報取得部12は、カーナビ(カーナビゲーションシステム)121を含む。ナビ情報取得部12は、車両3の外部の状況を示す車外情報を取得し、取得した車外情報を情報出力装置2へ出力する。具体的には、車外情報は、例えば車両3の現在地、カーナビ121によって車両3が案内される案内経路、案内経路上の交差点、合流地点、踏切、及び渋滞夫々の位置を示す。
交通情報取得部13は、例えば高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems )又は光ビーコンからの情報を受信可能な通信部を含む。交通情報取得部13は、ITS又は光ビーコンとの通信によって、車外情報を取得し、取得した車外情報を情報出力装置2へ出力する。具体的には、車外情報は、例えば車両3の進行方向にある信号機の現在の信号表示、信号表示が切り替わるタイミング、停止線の位置、他の車両の位置及び速度、渋滞を構成する車群の平均速度を示す。
乗員情報取得部14は、例えば赤外線センサ、静電容量センサ、マイクロ波センサ等の生体センサ、及び可視光カメラ、赤外線カメラ等のカメラを含む。例えば静電容量センサは、車両3のステアリングホイールに配されている。乗員情報取得部14は、車両3の運転者の状態を示す状態情報を取得し、取得した車外情報を情報出力装置2へ出力する。
例えば、乗員情報取得部14は、生体センサの検出結果(例えば生体センサが出力する赤外線、静電容量、マイクロ波等の検出値)に基づいて、運転者の生理的な情報(体温、姿勢、脈拍数、血中酸素濃度、体内水分量、発汗量、呼吸数等)を求め、求めた情報を、状態情報として情報出力装置2へ出力する。また、乗員情報取得部14は、カメラが撮影した運転者の画像に基づいて、運転者の動作又は外見に関する情報(姿勢、瞬きの頻度、あくびの頻度、顔色等)の情報を求め、求めた情報を、状態情報として情報出力装置2へ出力する。
なお、乗員情報取得部14に、例えば運転者が携帯している生体センサ(いわゆるウェアラブルセンサ)又は運転者に埋設されている生体センサの検出結果を受信する受信部が含まれていてもよい。
情報提示部15は、表示又は音声出力によって情報を提示する。このために、情報提示部15は、表示画面151及びスピーカ152を有する。表示画面151には、文字、記号、又は図画等の画像が表示される。スピーカ152からは、言葉又は音楽等の音声が出力される。表示画面151又はスピーカ152として、例えばカーナビ121が備える表示画面又はスピーカが利用されてもよい。
次に、情報出力装置2について説明する。
図2は、実施の形態に係る情報出力装置2の構成を示すブロック図である。
情報出力装置2は、例えば、ボディECU(Electronic Control Unit :電子制御装置)のような既存のECUで構成することができる。情報出力装置2は、制御部211、状態取得部212、体調判定部213、原因特定部214、状況取得部215、停車判定部216、時間予測部217、可否判定部218、行動決定部219、行動出力部220、計時部221、時間算出部222、終了判定部223、終了出力部224、及び体調出力部225を備える。
図2は、実施の形態に係る情報出力装置2の構成を示すブロック図である。
情報出力装置2は、例えば、ボディECU(Electronic Control Unit :電子制御装置)のような既存のECUで構成することができる。情報出力装置2は、制御部211、状態取得部212、体調判定部213、原因特定部214、状況取得部215、停車判定部216、時間予測部217、可否判定部218、行動決定部219、行動出力部220、計時部221、時間算出部222、終了判定部223、終了出力部224、及び体調出力部225を備える。
情報出力装置2には、コンピュータプログラム200が与えられている。コンピュータプログラム200は、例えば情報出力装置2が備える図示しない不揮発性メモリに記憶されている。コンピュータプログラム200は、制御部211〜終了出力部224夫々を、プロセッサ及びメモリ等のハードウェア要素を用いてソフトウェア的に実現させる。
制御部211は、情報出力装置2全体を制御する。
制御部211は、情報出力装置2全体を制御する。
状態取得部212は、乗員情報取得部14から状態情報を取得する。状態取得部212による状態情報の取得は、例えば運転者が運転席に着座している間、適宜のインターバルで繰り返し実行される。乗員情報取得部14から取得される状態情報は、例えば運転者の生理的な情報、及び運転者の動作又は外見に関する情報である。なお、運転者が運転席に着座しているか否かは、例えばカメラが撮影した画像の画像解析、又は座席に配された着座センサの出力に基づいて判定される。
体調判定部213は、乗員情報取得部14から取得した状態情報に基づいて、運転者の体調の良否を判定する。
例えば、体調判定部213は、状態情報が示す体温が所定範囲内であるか否かを判定する。この場合、体調判定部213は、体温が所定範囲内であるときに運転者の体調はよいと判定し、所定範囲外であるときに運転者の体調は悪いと判定する。或いは、体調判定部213は、状態情報が示す体温の変化が所定範囲内に収まっているか否かを判定する。この場合、体調判定部213は、体温の変化が所定範囲内に収まっているときに運転者の体調はよいと判定し、体温が所定範囲を越えて上昇又は下降しているときに運転者の体調は悪いと判定する。
例えば、体調判定部213は、状態情報が示す体温が所定範囲内であるか否かを判定する。この場合、体調判定部213は、体温が所定範囲内であるときに運転者の体調はよいと判定し、所定範囲外であるときに運転者の体調は悪いと判定する。或いは、体調判定部213は、状態情報が示す体温の変化が所定範囲内に収まっているか否かを判定する。この場合、体調判定部213は、体温の変化が所定範囲内に収まっているときに運転者の体調はよいと判定し、体温が所定範囲を越えて上昇又は下降しているときに運転者の体調は悪いと判定する。
何れの場合も、所定範囲の上限値及び下限値は、所与の固定値(例えば一般的な成人の平均値)でもよく、運転者に固有の値でもよい。
運転者に固有の値を用いる場合は、運転者の個人認証を行なうことと、例えば運転者の体調がよい場合に運転者の状態情報を記録し、記録した状態情報から運転者に固有の上限値及び下限値を演算し、演算結果と運転者とを紐づけて記憶しておくこととが必要である。このための状態情報の記録は、運転者が車両3の運転席に座っている場合に行なわれてもよく、車外(例えば病院)で行なわれてもよい。また、上下限値を演算し、演算結果と運転者とが紐づけられたデータを作成することは、情報出力装置2で行なわれてもよく、情報出力装置2の外部で作成されたデータが情報出力装置2に与えられてもよい。
運転者に固有の値を用いる場合は、運転者の個人認証を行なうことと、例えば運転者の体調がよい場合に運転者の状態情報を記録し、記録した状態情報から運転者に固有の上限値及び下限値を演算し、演算結果と運転者とを紐づけて記憶しておくこととが必要である。このための状態情報の記録は、運転者が車両3の運転席に座っている場合に行なわれてもよく、車外(例えば病院)で行なわれてもよい。また、上下限値を演算し、演算結果と運転者とが紐づけられたデータを作成することは、情報出力装置2で行なわれてもよく、情報出力装置2の外部で作成されたデータが情報出力装置2に与えられてもよい。
ところで、例えば状態情報として心拍数と脈拍数とが個別に得られる場合、心拍数と脈拍数とが同じときに運転者の体調はよいと判定され、心拍数と脈拍数とが異なる(不整脈である)ときに運転者の体調は悪いと判定されてもよい。
原因特定部214は、体調判定部213で運転者の体調が悪いと判定された場合、運転者の体調が悪い原因を特定する。以下では、運転者の体調が悪い原因として、疲労及び水分不足を例示する。
体調が悪い原因の特定のために、情報出力装置2には、データテーブル201が与えられている。データテーブル201は、例えば情報出力装置2が備える前述の不揮発性メモリに記憶されている。
体調が悪い原因の特定のために、情報出力装置2には、データテーブル201が与えられている。データテーブル201は、例えば情報出力装置2が備える前述の不揮発性メモリに記憶されている。
図3は、体調が悪い原因を特定するために用いられるデータテーブル201を示す模式図である。
例えば、原因特定部214は、乗員情報取得部14から取得した状態情報に基づいて、体温の変化及び血圧の変化を演算し、演算結果に基づいてデータテーブル201を参照する。
体温が下降しており、且つ血圧が上昇している場合、原因特定部214は、運転者の体調が悪い原因は疲労である、と判定する。
体温が上昇しており、且つ血圧が下降している場合、原因特定部214は、運転者の体調が悪い原因は水分不足である、と判定する。
例えば、原因特定部214は、乗員情報取得部14から取得した状態情報に基づいて、体温の変化及び血圧の変化を演算し、演算結果に基づいてデータテーブル201を参照する。
体温が下降しており、且つ血圧が上昇している場合、原因特定部214は、運転者の体調が悪い原因は疲労である、と判定する。
体温が上昇しており、且つ血圧が下降している場合、原因特定部214は、運転者の体調が悪い原因は水分不足である、と判定する。
なお、運転者の体調が悪い原因が疲労であることは、心拍数の増加、酸素濃度の低下、呼吸数の増加(呼吸が浅くなる)、あくびの頻度の上昇等からも分かる。
また、運転者の体調が悪い原因が水分不足であることは、心拍数の増加、体内水分量の低下、発汗量の低下等からも分かる。
また、運転者の体調が悪い原因が水分不足であることは、心拍数の増加、体内水分量の低下、発汗量の低下等からも分かる。
体調判定部213で、運転者の体調が悪いと判定された場合、状況取得部215は、車両情報取得部11、ナビ情報取得部12、及び交通情報取得部13から、車両情報及び車外情報を取得する。
停車判定部216は、車両情報取得部11から取得した車両情報が示す車速の情報に基づいて、車両3が停車したか否かを判定する。車速が所定の速度(例えば時速1km)以下である場合、停車判定部216は、車両3が停車したと判定する。
停車判定部216は、車両情報取得部11から取得した車両情報が示す車速の情報に基づいて、車両3が停車したか否かを判定する。車速が所定の速度(例えば時速1km)以下である場合、停車判定部216は、車両3が停車したと判定する。
停車判定部216で、車両3が停車したと判定された場合、時間予測部217は、車両3が停車し続ける停車時間を予測する。
車両3は、例えば信号機の信号表示が赤色である場合、又は踏切の遮断機が閉じている場合に停止する。以下では、停車の理由が赤信号である場合について説明する。
時間予測部217は、ナビ情報取得部12及び交通情報取得部13夫々から取得した車外情報に基づいて、信号表示が赤色から青色に切り替わるまでの時間を取得し、取得された時間を、赤信号で車両3が停車し続ける停車時間であると予測する。
車両3は、例えば信号機の信号表示が赤色である場合、又は踏切の遮断機が閉じている場合に停止する。以下では、停車の理由が赤信号である場合について説明する。
時間予測部217は、ナビ情報取得部12及び交通情報取得部13夫々から取得した車外情報に基づいて、信号表示が赤色から青色に切り替わるまでの時間を取得し、取得された時間を、赤信号で車両3が停車し続ける停車時間であると予測する。
ところで、車両3から停止線までの距離が短い場合、車両3と停止線との間に他の車両が停止していないか、少数の車両が停止しているので、信号表示が赤色から青色に切り替わってすぐに車両3は発進する。一方、車両3から停止線までの距離が長い場合、車両3と停止線との間に多数の車両が停止しているので、信号表示が赤色から青色に切り替わっても車両3はすぐには発進しない。
故に、時間予測部217は、車外情報から、信号表示が赤色から青色に切り替わるまでの時間を取得すると共に、車外情報から、車両3の現在地と停止線の位置とを取得してもよい。この場合、時間予測部217は、取得した車両3の現在地と停止線の位置とに基づいて、車両3から停止線までの距離を算出する。そして、時間予測部217は、信号表示が赤色から青色に切り替わるまでの時間に、車両3から停止線までの距離に応じた適宜の時間を加算することによって、赤信号で車両3が停車し続ける停車時間を予測する。
本実施の形態では、時間予測部217は、停車時間が20秒以上である場合に停車時間が長い(停車時間「長」)と予測し、停車時間が20秒未満である場合に停車時間が短い(停車時間「短」)と予測する。
本実施の形態では、車外情報が交通情報取得部13から得られない場合(例えば車両3がITS又は光ビーコンとの通信範囲外にある場合)、時間予測部217は停車時間を予測することができない。そこで、時間予測部217による停車時間の予測を実行する前に、可否判定部218は、停車時間の予測が可能か否かを判定する。具体的には、可否判定部218は、交通情報取得部13から車外情報が得られる場合に、停車時間の予測が可能であると判定する。
なお、車両3が渋滞に巻き込まれて停止した場合、渋滞を構成する車群の平均速度の高/低に応じて停車時間の長/短が予測されてもよい。
停車時間の長/短の予測は、車外の状況に基づくものに限定されない。例えば、車両3の状況に基づいて停車時間の長/短が予測されてもよい。車両3が停止した場合、車両3のドアが解錠されたときは、運転者又は同乗者が乗降する可能性が高く、車両3のトランクが解錠されたときは、荷物の積み下ろしが行なわれる可能性が高いので、停車時間は長いと考えられる。故に、車両3のドア又はトランクの解錠/施錠に応じて停車時間の長/短が予測されてもよい。
停車時間の長/短の予測は、車外の状況に基づくものに限定されない。例えば、車両3の状況に基づいて停車時間の長/短が予測されてもよい。車両3が停止した場合、車両3のドアが解錠されたときは、運転者又は同乗者が乗降する可能性が高く、車両3のトランクが解錠されたときは、荷物の積み下ろしが行なわれる可能性が高いので、停車時間は長いと考えられる。故に、車両3のドア又はトランクの解錠/施錠に応じて停車時間の長/短が予測されてもよい。
行動決定部219は、時間予測部217で予測された停車時間の長短に応じて、停車時間の間に実行可能であり、運転者の体調の悪化を軽減するための特定の行動(軽減行動)の実行を促すための行動情報を決定する。
行動情報の決定のために、情報出力装置2には、データテーブル202,203が与えられている。データテーブル202,203は、例えば情報出力装置2が備える前述の不揮発性メモリに記憶されている。
行動情報の決定のために、情報出力装置2には、データテーブル202,203が与えられている。データテーブル202,203は、例えば情報出力装置2が備える前述の不揮発性メモリに記憶されている。
図4及び図5は、行動情報を決定するために用いられるデータテーブル202,203を示す模式図である。
図4に示すデータテーブル202は、運転者の体調が悪い原因が疲労である場合に参照されるデータテーブルである。図5に示すデータテーブル203は、運転者の体調が悪い原因が水分不足である場合に参照されるデータテーブルである。データテーブル202,203夫々においては、停車時間「長」,「短」夫々に行動情報が関連付けられている。即ち、データテーブル202,203夫々は、停車時間と行動情報とを関連付けて記憶する記憶部として機能する。
図4に示すデータテーブル202は、運転者の体調が悪い原因が疲労である場合に参照されるデータテーブルである。図5に示すデータテーブル203は、運転者の体調が悪い原因が水分不足である場合に参照されるデータテーブルである。データテーブル202,203夫々においては、停車時間「長」,「短」夫々に行動情報が関連付けられている。即ち、データテーブル202,203夫々は、停車時間と行動情報とを関連付けて記憶する記憶部として機能する。
運転者の体調が悪い原因が疲労である場合、運転者が運転席に座ったまま実行可能な軽減行動として、例えばストレッチをすること、及び目を休めることが挙げられる。停車時間が長いときは、運転者が腰を伸ばす、背伸びをする等、大きな動きを伴うストレッチを実行することにより、体調の悪化を効率よく軽減することができる。停車時間が短いときは、運転者が肩を回す、足を伸ばす等、簡単なストレッチを実行するか、目を閉じて休憩することにより、体調の悪化を少しでも軽減することができる。
そこで、データテーブル202においては、停車時間「長」に、行動情報「長」が関連付けられている。行動情報「長」には、例えば「疲れがたまっています。信号待ちの間、腰を伸ばしたり、背伸びをしたりしてください。」というメッセージが含まれている。また、データテーブル202においては、停車時間「短」に、行動情報「短」が関連付けられている。行動情報「短」には、例えば「疲れがたまっています。信号待ちの間、肩を回したり、足を伸ばしたり、目を閉じたりしてください。」というメッセージが含まれている。
運転者の体調が悪い原因が水分不足である場合、運転者が運転席に座ったまま実行可能な軽減行動として、水分補給が挙げられる。停車時間が長いときは、運転者が水分を補給することにより、体調の悪化を効率よく軽減することができる。飲み物がないとき、又は停車時間が短いときは、簡単なストレッチを実行することにより、体調の悪化を少しでも軽減し、水分不足から脱水症又はエコノミークラス症候群等を発症することを抑制することができる。
そこで、データテーブル203においては、停車時間「長」に、行動情報「長」が関連付けられている。行動情報「長」には、例えば「水分が不足しています。信号待ちの間に水分を補給してください。飲み物がないときは、足を伸ばしてください。」というメッセージが含まれている。また、データテーブル203においては、停車時間「短」に、行動情報「短」が関連付けられている。行動情報「短」には、例えば「水分が不足しています。信号待ちの間、足を伸ばしてください。」というメッセージが含まれている。
なお、軽減行動は、ストレッチ及び水分補給等に限定されない。例えば、軽減行動は、ツボ押し、マッサージ、深呼吸、又は芳香浴でもよい。
運転者の体調が悪い原因は、運転者の疲労及び水分不足に限定されない。例えば、運転者の体調が悪い原因は、車内の空気の汚染(二酸化炭素の増加、悪臭等)でもよい。この場合、車両情報取得部11は、空気の汚染度を検出する検出部を含み、空気の汚染度を示す情報を情報出力装置2へ出力する。原因特定部214は、体調判定部213で運転者の体調が悪いと判定された場合、空気の汚染度の高低に基づいて、車内の空気の汚染が運転者の体調が悪い原因であるか否かを判定する。運転者の体調が悪い原因が空気の汚染度である場合の軽減行動としては、窓を開けて換気すること、又は空気清浄機を作動させること等が挙げられる。
更にまた、運転者の体調が悪い原因として、複数の原因(例えば水分不足及び車内の空気の汚染)が特定されてもよい。
更にまた、運転者の体調が悪い原因として、複数の原因(例えば水分不足及び車内の空気の汚染)が特定されてもよい。
行動決定部219は、原因特定部214で特定された原因及び時間予測部217で予測された停車時間に基づいてデータテーブル202,203を参照することによって、停車時間の長短に応じた行動情報を決定する。例えば、原因特定部214で特定された原因が疲労であり、時間予測部217で予測された停車時間が長い場合、行動決定部219は、データテーブル202に記憶されている行動情報「長」を選択する。一方、原因特定部214で特定された原因が水分不足であり、時間予測部217で予測された停車時間が短い場合、行動決定部219は、データテーブル203に記憶されている行動情報「短」を選択する。
行動出力部220は、行動決定部219で決定された行動情報を、情報提示部15へ出力する。
行動出力部220は、行動決定部219で決定された行動情報を、情報提示部15へ出力する。
情報提示部15は、入力された行動情報に含まれているメッセージ(以下、行動メッセージという)を示す画像を表示画面151に表示する。また、情報提示部15は、行動メッセージを示す音声をスピーカ152から出力する。
行動メッセージは、運転者の体調が悪い場合に運転者に提示される。故に、運転者の体調がよい場合に行動メッセージが提示されるという無駄を防止することができる。
行動メッセージは、運転者に軽減行動の実行を促す情報である。運転者は、軽減行動を実行することによって、体調の悪化を軽減することができる。
また、行動メッセージが提示された場合、運転者は自身の体調の悪化を自覚することができる。
行動メッセージは、運転者の体調が悪い場合に運転者に提示される。故に、運転者の体調がよい場合に行動メッセージが提示されるという無駄を防止することができる。
行動メッセージは、運転者に軽減行動の実行を促す情報である。運転者は、軽減行動を実行することによって、体調の悪化を軽減することができる。
また、行動メッセージが提示された場合、運転者は自身の体調の悪化を自覚することができる。
行動メッセージの提示によって促される軽減行動は、停車時間の間に実行可能な行動である。故に、運転者は、停車時間の長短を気にすることなく、軽減行動を実行することができる。しかも、この軽減行動は、体調が悪い原因が考慮された適切な軽減行動である。故に、体調の悪化を効率よく軽減することができる。また、体調が悪い原因が考慮されていない不適切な行動を運転者が実行することによって、運転者の体調が更に悪化することを防止することができる。
以上の結果、赤信号の信号待ちを有効利用して、運転時の安全性を向上させることができる。
以上の結果、赤信号の信号待ちを有効利用して、運転時の安全性を向上させることができる。
計時部221は、時間予測部217で停車時間が予測された時点からの経過時間を計時する。
時間算出部222は、時間予測部217で予測された停車時間から、計時部221で計時された経過時間を減算することによって、停車時間の残り時間を算出する。
終了判定部223は、軽減行動を終了すべきタイミングであるか否かを判定する。本実施の形態では、時間算出部222で算出された残り時間が5秒以下である場合に、軽減行動を終了すべきタイミングであると判定する。
なお、計時部221及び時間算出部222に替えて、時間予測部217が停車時間の予測を適宜に繰り返してもよい。この場合、予測される停車時間が、停車時間の残り時間として用いられる。
時間算出部222は、時間予測部217で予測された停車時間から、計時部221で計時された経過時間を減算することによって、停車時間の残り時間を算出する。
終了判定部223は、軽減行動を終了すべきタイミングであるか否かを判定する。本実施の形態では、時間算出部222で算出された残り時間が5秒以下である場合に、軽減行動を終了すべきタイミングであると判定する。
なお、計時部221及び時間算出部222に替えて、時間予測部217が停車時間の予測を適宜に繰り返してもよい。この場合、予測される停車時間が、停車時間の残り時間として用いられる。
終了判定部223で、軽減行動を終了すべきタイミングであると判定された場合、終了出力部224は、軽減行動の終了を促すための終了情報を、情報提示部15へ出力する。
本実施の形態では、時間算出部222で算出された残り時間が5秒以下である場合、5秒以内に信号表示が赤色から青色に切り替わる。故に、終了情報には、例えば「まもなく信号が青に変わります。」というメッセージが含まれている。
本実施の形態では、時間算出部222で算出された残り時間が5秒以下である場合、5秒以内に信号表示が赤色から青色に切り替わる。故に、終了情報には、例えば「まもなく信号が青に変わります。」というメッセージが含まれている。
情報提示部15は、入力された終了情報に含まれているメッセージ(以下、終了メッセージという)を示す画像を表示画面151に表示する。また、情報提示部15は、終了メッセージを示す音声をスピーカ152から出力する。
終了メッセージが提示されることによって、運転者は、発車すべきタイミングが近いことを認識する。故に、運転者は、適切なタイミングで軽減行動の実行を終了して、発車に備えることができる。
なお、行動メッセージの提示後、終了メッセージの提示まで、時間算出部222で算出された残り時間を運転者に提示してもよい。この場合、運転者は、例えば自身の体調と残り時間とを勘案しつつ軽減行動を実行することができる。
終了メッセージが提示されることによって、運転者は、発車すべきタイミングが近いことを認識する。故に、運転者は、適切なタイミングで軽減行動の実行を終了して、発車に備えることができる。
なお、行動メッセージの提示後、終了メッセージの提示まで、時間算出部222で算出された残り時間を運転者に提示してもよい。この場合、運転者は、例えば自身の体調と残り時間とを勘案しつつ軽減行動を実行することができる。
停車時間の予測が不可能である場合、停車時間に応じた軽減行動を運転者に促すことはできない。
可否判定部218で、停車時間の予測が不可能であると判定された場合、体調出力部225は、体調が悪化していることを運転者に報知するための体調情報を、情報提示部15へ出力する。体調が悪化している原因が疲労である場合、体調情報には、例えば「疲労しています。停車している間、休憩するようにしてください。」というメッセージが含まれている。体調が悪化している原因が水分不足である場合、体調情報には、例えば「水分が不足しています。停車している間に水分を補給するようにしてください。」というメッセージが含まれている。
可否判定部218で、停車時間の予測が不可能であると判定された場合、体調出力部225は、体調が悪化していることを運転者に報知するための体調情報を、情報提示部15へ出力する。体調が悪化している原因が疲労である場合、体調情報には、例えば「疲労しています。停車している間、休憩するようにしてください。」というメッセージが含まれている。体調が悪化している原因が水分不足である場合、体調情報には、例えば「水分が不足しています。停車している間に水分を補給するようにしてください。」というメッセージが含まれている。
情報提示部15は、入力された体調情報に含まれているメッセージ(以下、体調メッセージという)を示す画像を表示画面151に表示する。また、情報提示部15は、体調メッセージを示す音声をスピーカ152から出力する。
終了メッセージが提示されることによって、運転者は自身の体調の悪化を自覚することができる。また、運転者が停車時間の長短を経験的に判断し、停車時間の長短に応じて軽減行動を実行することができる。
終了メッセージが提示されることによって、運転者は自身の体調の悪化を自覚することができる。また、運転者が停車時間の長短を経験的に判断し、停車時間の長短に応じて軽減行動を実行することができる。
なお、時間予測部217で予測された停車時間が5秒未満である場合、行動決定部219による行動情報の決定を行なわずに、体調出力部225による体調情報の出力を行なってもよい。
次に、情報出力装置2の動作について説明する。
図6は、情報出力装置2で実行される良否判定処理の手順を示すフローチャートである。以下では便宜上、処理の主体を制御部211として説明する。
制御部211は、乗員情報取得部14から情報出力装置2へ出力された状態情報を取得する(S11)。取得される状態情報は、例えば運転者の体温及び血圧を示す。
図6は、情報出力装置2で実行される良否判定処理の手順を示すフローチャートである。以下では便宜上、処理の主体を制御部211として説明する。
制御部211は、乗員情報取得部14から情報出力装置2へ出力された状態情報を取得する(S11)。取得される状態情報は、例えば運転者の体温及び血圧を示す。
次に、制御部211は、取得された状態情報に基づいて、運転者の体調が悪いか否かを判定する(S12)。この場合、制御部211は、例えば運転者の体温及び血圧夫々が所定範囲内であるか否かを判定する。制御部211は、体温及び血圧の両方が所定範囲内であるとき、運転者の体調はよいと判定し、体温及び血圧の少なくとも一方が所定範囲外であるとき、運転者の体調は悪いと判定する。
運転者の体調が悪い場合(S12でYES)、制御部211は、運転者の体調が悪いことを示す体調フラグに“1”をセットする(S13)。また、制御部211は、体温及び血圧夫々の変化に基づいてデータテーブル201を参照することによって、運転者の体調が悪い原因を特定する(S14)。
一方、運転者の体調がよい場合(S12でYES)、制御部211は、運転者の体調が悪いことを示す体調フラグを“0”にリセットする(S15)。
S14又はS15の処理の終了後、制御部211は良否判定処理を終了する。
制御部211は、図6に示す良否判定処理を、例えば運転者が運転席に着座している間、適宜のインターバルで繰り返し実行する。
一方、運転者の体調がよい場合(S12でYES)、制御部211は、運転者の体調が悪いことを示す体調フラグを“0”にリセットする(S15)。
S14又はS15の処理の終了後、制御部211は良否判定処理を終了する。
制御部211は、図6に示す良否判定処理を、例えば運転者が運転席に着座している間、適宜のインターバルで繰り返し実行する。
図7及び図8は、情報出力装置2で実行される情報出力処理の手順を示すフローチャートである。以下では便宜上、処理の主体を制御部211として説明する。
図7に示すように、制御部211は、車両情報取得部11から車両情報を取得し(S20)、取得した車両情報に基づいて、車両3が停止したか否かを判定する(S21)。
停車していない場合(S21でNO)、制御部211は、処理をS20へ戻す。
停車した場合(S21でYES)、制御部211は、体調フラグに“1”がセットされているか否かを判定することによって、運転者の体調が悪いか否かを判定する(S22)。
図7に示すように、制御部211は、車両情報取得部11から車両情報を取得し(S20)、取得した車両情報に基づいて、車両3が停止したか否かを判定する(S21)。
停車していない場合(S21でNO)、制御部211は、処理をS20へ戻す。
停車した場合(S21でYES)、制御部211は、体調フラグに“1”がセットされているか否かを判定することによって、運転者の体調が悪いか否かを判定する(S22)。
体調フラグに“0”がセットされている場合(S22でNO)、運転者の体調がよいので、制御部211は、処理をS20へ戻す。
体調フラグに“1”がセットされている場合(S22でYES)、運転者の体調が悪いので、制御部211は、ナビ情報取得部12及び交通情報取得部13夫々からの車外情報を取得する(S23)。
体調フラグに“1”がセットされている場合(S22でYES)、運転者の体調が悪いので、制御部211は、ナビ情報取得部12及び交通情報取得部13夫々からの車外情報を取得する(S23)。
次に、制御部211は、車外情報の取得の成否に基づいて、停車時間の予測が可能か否かを判定する(S24)。
停車時間の予測が不可能である場合(S24でNO)、制御部211は、図6に示すS14の処理で特定された原因に基づいて、体調情報を情報提示部15へ出力し(S25)、処理をS20へ戻す。
停車時間の予測が不可能である場合(S24でNO)、制御部211は、図6に示すS14の処理で特定された原因に基づいて、体調情報を情報提示部15へ出力し(S25)、処理をS20へ戻す。
停車時間の予測が可能である場合(S24でYES)、制御部211は、ナビ情報取得部12及び交通情報取得部13夫々から取得した車外情報に基づいて、停車時間を予測し(S26)、停車時間が予測された時点からの経過時間の計時を開始する(S27)。
次に、図8に示すように、制御部211は、S14の処理で特定された原因に基づいてデータテーブル202,203の何れかを選択する(S30)。更に、制御部211は、図7に示すS26の処理で予測された停車時間に基づいて、S30で選択されたデータテーブルを参照することによって、停車時間の長短に応じた行動情報を決定する(S31)。
次いで、制御部211は、S31で決定された行動情報を情報提示部15へ出力する(S32)。
次に、図8に示すように、制御部211は、S14の処理で特定された原因に基づいてデータテーブル202,203の何れかを選択する(S30)。更に、制御部211は、図7に示すS26の処理で予測された停車時間に基づいて、S30で選択されたデータテーブルを参照することによって、停車時間の長短に応じた行動情報を決定する(S31)。
次いで、制御部211は、S31で決定された行動情報を情報提示部15へ出力する(S32)。
更に、制御部211は、停車時間と経過時間とを用いて停車時間の残り時間を算出し(S33)、S33で算出された残り時間に基づいて、軽減行動を終了すべきタイミングであるか否かを判定する(S34)。
残り時間が5秒を超過しており、まだ軽減行動を終了すべきタイミングではない場合(S34でNO)、制御部211は、処理をS33へ戻す。
残り時間が5秒以下であり、軽減行動を終了すべきタイミングである場合(S34でYES)、制御部211は、終了情報を情報提示部15へ出力し(S35)、処理をS20へ戻す。
残り時間が5秒を超過しており、まだ軽減行動を終了すべきタイミングではない場合(S34でNO)、制御部211は、処理をS33へ戻す。
残り時間が5秒以下であり、軽減行動を終了すべきタイミングである場合(S34でYES)、制御部211は、終了情報を情報提示部15へ出力し(S35)、処理をS20へ戻す。
なお、車外情報が交通情報取得部13から得られず、S24でNOと判定される場合、S25の処理を実行せずに処理をS20へ戻してもよい。
本実施の形態では、停車時間は停車時間「長」,「短」の2段階で予測されるが、これに限定されず、3段階以上で予測されてもよい。
本実施の形態では、停車時間は停車時間「長」,「短」の2段階で予測されるが、これに限定されず、3段階以上で予測されてもよい。
本実施の形態の情報出力装置2は、CPU、RAM等を備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。即ち、図6〜図8に示すような各処理手順を定めたコンピュータプログラムをDVD等の記録媒体に記録しておく。そして、当該記録媒体に記録したコンピュータプログラムを光ディスク装置等で読み込ませることにより、コンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPUで実行することにより、コンピュータ上で情報出力装置2を実現することができる。
情報出力装置2はECUに限定されず、スマートフォンのような携帯通信機器でもよく、車両3の外部に設置されている1又は複数のサーバでもよい。情報出力装置2の機能は、携帯通信機器にインストールされたアプリケーションによって実現されてもよく、いわゆるクラウドサービスによって実現されてもよい。
本実施の形態では、状態情報と閾値との比較によって運転者の体調の良否が判定されるが、これに限定されるものではない。例えば人工知能に学習させることによって運転者の体調の良否が判定されるようにしてもよい。この場合、例えば人工知能を構成するニューラルネットワークの入力層に、運転者の状態を示すデータが入力され、中間層を経て、運転者の体調の良/否夫々の確からしさを示す値が出力層から出力される。運転者の状態を示すデータと、運転者から得た実際の体調とを教師データとしてニューラルネットワークに適宜に与えることによって、中間層の重みを変化させ、人工知能の学習を進めれば、体調の良否の判定精度が向上する。教師データは、車両3の運転者個人から得たデータでもよく、多数の運転者から得たデータ(ビッグデータ)でもよい。
同様に、人工知能に学習させることによって停車時間を予測するようにしてもよい。
同様に、人工知能に学習させることによって停車時間を予測するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 情報出力装置
200 コンピュータプログラム
202,203 データテーブル(記憶部)
212 状態取得部
213 体調判定部
214 原因特定部
215 状況取得部
217 時間予測部
219 行動決定部
220 行動出力部
223 終了判定部
224 終了出力部
3 車両
200 コンピュータプログラム
202,203 データテーブル(記憶部)
212 状態取得部
213 体調判定部
214 原因特定部
215 状況取得部
217 時間予測部
219 行動決定部
220 行動出力部
223 終了判定部
224 終了出力部
3 車両
Claims (6)
- 車両の運転者の状態を示す状態情報を取得する状態取得部と、
該状態取得部で取得された状態情報に基づいて、前記運転者の体調の良否を判定する体調判定部と、
前記車両が停車し続ける停車時間を予測する時間予測部と、
前記体調判定部で前記体調が悪いと判定された場合、前記時間予測部で予測された停車時間に応じて、該停車時間の間に実行可能であり、前記体調の悪化を軽減するための行動の実行を促すための行動情報を決定する行動決定部と、
該行動決定部で決定された行動情報を出力する行動出力部と
を備えることを特徴とする情報出力装置。 - 車両の外部の状況を示す車外情報を取得する状況取得部を更に備え、
前記時間予測部は、前記状況取得部で取得された車外情報に基づいて、前記停車時間を予測することを特徴とする請求項1に記載の情報出力装置。 - 前記行動を終了すべきタイミングであるか否かを判定する終了判定部と、
該終了判定部で、前記行動を終了すべきタイミングであると判定された場合に、前記行動の終了を促すための終了情報を出力する終了出力部と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報出力装置。 - 前記体調判定部で前記体調が悪いと判定された場合、前記体調が悪い原因を特定する原因特定部を更に備え、
前記行動決定部は、前記原因特定部で特定された原因に応じて前記行動情報を決定することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の情報出力装置。 - 停車時間と前記行動情報とを関連付けて記憶する記憶部を更に備え、
前記行動決定部は、前記時間予測部で予測された停車時間に基づいて前記記憶部を参照することによって、前記行動情報を決定し、
前記行動出力部は、表示又は音声出力によって情報を提示する情報提示部へ前記行動情報を出力することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の情報出力装置。 - 車両の運転者の状態を示す状態情報を取得し、
取得した状態情報に基づいて、前記運転者の体調の良否を判定し、
前記車両が停車し続ける停車時間を予測し、
前記体調が悪いと判定した場合、予測した停車時間に応じて、該停車時間の間に実行可能であり、前記体調の悪化を軽減するための行動の実行を促すための行動情報を決定し、
決定した行動情報を出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017179178A JP2019053694A (ja) | 2017-09-19 | 2017-09-19 | 情報出力装置及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017179178A JP2019053694A (ja) | 2017-09-19 | 2017-09-19 | 情報出力装置及びコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019053694A true JP2019053694A (ja) | 2019-04-04 |
Family
ID=66013472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017179178A Pending JP2019053694A (ja) | 2017-09-19 | 2017-09-19 | 情報出力装置及びコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019053694A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021026339A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | トヨタ自動車株式会社 | 制御装置、車両、及び制御方法 |
FR3136729A1 (fr) * | 2022-06-16 | 2023-12-22 | Psa Automobiles Sa | Procédé d’aide à la conduite par une amélioration de la vigilance reposant sur le suivi de la déshydratation |
-
2017
- 2017-09-19 JP JP2017179178A patent/JP2019053694A/ja active Pending
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JP2021026339A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | トヨタ自動車株式会社 | 制御装置、車両、及び制御方法 |
FR3136729A1 (fr) * | 2022-06-16 | 2023-12-22 | Psa Automobiles Sa | Procédé d’aide à la conduite par une amélioration de la vigilance reposant sur le suivi de la déshydratation |
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