JP2019053230A - 光モジュールとその製造方法 - Google Patents

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Kazuo Kasatani
和生 笠谷
弘 横山
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弘 横山
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Abstract

【課題】狭い空間においても容易に発光素子とレンズとの調芯を精度よく行うことが可能な光モジュールを提供する。【解決手段】光モジュールは、発光素子搭載面および発光素子搭載面に直交するレンズ搭載面を有するサブマウントと、前記発光素子搭載面に固定された発光素子504と、レンズ搭載面に固定されたレンズ200とを備え、サブマウントは、発光素子が固定された第1の平板502と、第1の平板に垂直且つ発光素子の光軸と平行に、第1の平板に結合された第2の平板503とを備え、レンズは、第1の平板に対し発光素子の出射方向に突き出た第2の平板に固定されたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、光通信分野で用いられる光モジュールとその製造方法に関する。
従来、発光素子を内蔵する光通信用光モジュールには、コリメータレンズやフォーカスレンズなどのレンズも搭載されている。レンズは、発光素子からの光に作用し、発光素子と光ファイバや平面型光導波路(PLC)との間の接続損失を抑制する。近年の光モジュールパッケージ(PKG)の小型化の流れの中で、搭載するレンズに対しても小型化の要求が高まっている。
図1は、現在一般的に用いられている凸型のレンズを示す図である。図1に示す凸型レンズ100は、SUS材の凸型形状の筐体102と、筐体102に圧入したレンズ104とを備える。凸型レンズ100(レンズ104を保持するレンズ筐体102)は、サドル106に支持されてステンレス材やコバール材等の金属材料を用いたレーザダイオード(LD)キャリア108(マウント108ともいう。)のレンズ搭載領域平面上に設けられている。サドル106をマウント108のレンズ搭載領域平面上で摺動させることにより発光素子とレンズ100との間の作動距離や水平方向を調整することができる。また、空間107が増減するように凸型形状の筐体102をサドル106内で上下させることによりレンズ100の垂直方向を調整することができる。凸型レンズ100はSUS材の凸型形状の筐体102を、サドル106にYAG溶接することにより固定することができ、サドル106は、同じくYAG溶接や接着材などを用いてLDキャリア(マウント)108に固定することができる。
しかしながら、レンズ筐体102の形状やサドル106の形状に起因して、これらの部品は大型化し、凸型レンズ100および凸型レンズ100を備えた光モジュールパッケージは小型化が難しいという問題や価格が高いという問題があった。
最近では光モジュールの小型化の要求のため、外周にSUS部品の構造体が無い、ガラス材のみで形成した角型バルクレンズが用いられている。図2(a)は、ガラス材のみで形成した角型バルクレンズ(単に、ガラスレンズともいう。)200を示す図である。ガラスレンズ200には、レンズを包む筐体がなく、レンズ自身が角型に成型されている。そのため、ガラスレンズ200は、幅が1mm程度と非常に小さく、小型の光モジュールに用いやすい。図2(a)に示す例では、ガラスレンズ200の形状は、縦横1.2mmの正方形である。ただし、このガラスレンズ200は、YAG溶接用の筐体を持たないため、YAG溶接等の固定方法が使えない。YAG溶接の代替として、接着剤や半田などが、光モジュールパッケージにガラスレンズ200を搭載し固定するために用いられる。例えば、ガラスレンズ200は熱膨張率が硬質ガラスに近いコバール材製のLDキャリア108のレンズ搭載領域平面上に搭載される。
しかし、図2(a)の角型バルクレンズ200はレンズサドル106などの高さを調整する部品を用いないため、ガラスレンズ200の高さ方向の位置合わせには、レンズの形状寸法を厳密に管理することに加えて、発光デバイス(素子)の厚さやその素子を搭載する基板部品の厚さを精密に管理制御することで、レンズの高さ方向の調整を不要とするか、あるいは、図2(b)に示したようにガラスレンズ200の下に厚さを何種類にも変えた高さ調整用スペース板202などを用いることによって高さを調整する方法が用いられている。
しかし、素子を搭載する基板部品の製造精度や素子の厚さ制御の精度により、各ロット間などの組み合わせによっては、素子やガラスレンズを所望の光ビーム位置に調整することができず、歩留まりが低下する場合も少なくない。また、そういった光ビーム位置のズレに伴う光結合効率の劣化を許容するようにデバイスのスペック自体が決められているケースもあり、光ビーム位置のズレは小型光デバイスの性能向上の障害となっている。
さらに、光デバイスの小型化の要求により、PKG内部の素子やレンズを搭載する空間が狭く、搭載後の位置調整が難しいという問題がある。図3(a)はレンズの高さ方向の位置ずれの影響を示しており、レンズの高さがレンズの設計中心位置から上方向にずれた場合の光線の挙動を示している。図3(b)および(c)は、図3(a)に示す構成で、レーザからの光線であるコリメータビームを、伝搬長さ(レンズ後端面からの長さ)が2.8mmの位置で観察した観測結果を示す。図3(b)より、2.8mm離れた距離では、レンズが中心から50μm程度上方に外れると光源からのビームの到達位置が、約300μm程度ずれることが分かる。またその時、図3(c)より、光線ビームの出射角度は、6度も変わってしまうことがわかる。この状態では、レンズの位置ズレによる光のケラレ(ビーム周辺の光量低下)も発生し、第二レンズなどで調整して光ファイバに結合したとしても光結合パワーは半分以下となることが多い。
したがって、光デバイスの小型化に伴い、レンズの位置調整が困難になるため、結合効率の低下や歩留まりの低下が増加することになる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型光モジュールに搭載される光学レンズにおいて、狭い空間においても容易に発光素子とレンズとの調芯を精度よく行うことが可能で、小型化に伴う結合効率の低下や歩留まりの低下を抑制する光モジュールとその製造方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、一実施態様は、光モジュールである。光モジュールは、発光素子搭載面および発光素子搭載面に直交するレンズ搭載面を有するサブマウントと、発光素子搭載面に固定された発光素子と、レンズ搭載面に固定されたレンズとを備えたことを特徴とする。
別の実施態様は、光モジュールの製造方法である。光モジュールの製造方法は、発光素子搭載面および発光素子搭載面に直交するレンズ搭載面を有するサブマウントの、発光素子搭載面に発光素子を固定することと、サブマウントのレンズ搭載面にレンズを固定することとを含むことを特徴とする。発光素子搭載面に発光素子を固定することは、レーザから参照光を照射することであり、参照光の光軸が、発光素子搭載面に平行となり、且つレンズをレンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通るレンズ搭載面に平行な面に含まれるように、参照光を照射することと、発光素子の光軸の方向が、レンズをレンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通るレンズ搭載面に平行な面における参照光の光軸の方向と一致するように、発光素子の位置を調整することとを含む。レンズ搭載面にレンズを固定することは、発光素子を発光させることと、発光素子からの光に基づいて、レンズをレンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通るレンズ搭載面に平行な面における発光素子の光軸を調整することとを含む。
以上説明したように、本発明によれば、小型光モジュールに搭載される光学レンズにおいて、狭い空間においても容易に発光素子とレンズとの調芯を精度よく行うことが可能で、小型化に伴う結合効率の低下や歩留まりの低下を抑制する光モジュールとその製造方法を提供するが可能となる。
一般的な凸型のレンズを示す図である。 (a)はガラス材のみで形成した角型バルクレンズを示す図であり、(b)は角型バルクレンズの高さ方向を調整する方法を説明する図である。 (a)〜(c)は、レンズの高さ方向の位置ずれの影響を説明する図である。 (a)〜(e)は、一実施形態の光モジュールのサブマウントを示す図である。 (a)および(b)は、一実施形態の光モジュールを示す図であり、図4(a)および(b)のサブマウントを備えた光モジュールを示す図である。 (a)および(b)は、一実施形態の光モジュールを示す図である。 (a)および(b)は、一実施形態の光モジュールを示す図であり、図4(c)のサブマウントを備えた光モジュールを示す図である。 (a)および(b)は、サブマウントへ発光素子を搭載する方法を説明する図である。 (a)および(b)は、パッケージに光モジュールを搭載する方法を説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。同一または類似の符号は、同一または類似する要素を示し、繰り返しの説明は省略する。本願発明は、以下に示す数値や材料の例に限定されるものではなく、一般性を失うことなく他の数値や材料およびこれらの組み合わせによっても実施することができる。
以下に説明する光モジュールは、発光素子504と、発光素子504を搭載するための第1の平板502と、第1の平板502に垂直で発光素子504の光軸と平行に、第1の平板502に結合されたレンズ200を搭載するための第2の平板503とで構成されたサブマウントを用いることを特徴としている。第1の平板502には発光素子504が半田または接着剤で搭載されており、第2の平板503のレンズ搭載面に対してレンズ200の底面が接着剤、半田などを用いて固定される。
サブマウントは発光素子を搭載するための基板(例えばヒートシンク)にレンズを搭載するための基板(平板または柱(これらをまとめて単に、平板ともいう))が固定された部品であり、図4に、一実施形態の光モジュールに用いるサブマウントの形状の例を示す。図4(a)は、サブマウントの斜視図であり、図4(b)は、図4(a)のサブマウントの上面図である。本実施形態では角型バルクレンズ200を用いた例を説明する。
図4(a)を参照すると、サブマウントは、発光素子504が固定された第1の平板502と第2の平板503とを備える。第2の平板503は、第1の平板502に垂直で発光素子504の光軸と平行に、第1の平板502に結合されている。第1の平板502は、厚さ(y軸方向)約0.5mm、幅(x軸方向)1.1mm、長さ(z軸方向)1.5mmの直方体であり、第2の平板503は、高さ(y軸方向)約1.1mm、厚さ(x軸方向)0.5mm、長さ(z軸方向)2.7mmである。
サブマウントは、第1の平板502と第2の平板503とを固定して一体としても、一体成型しても良い。第2の平板503は第1の平板502の側面に固定することも(図4(a)および(b))、第1の平板502の上面に固定することもできる(図4(d))。また、第2の平板503は発光素子を挟む対称の位置に対向するように2枚備えても良い(図4(c))。図4(e)は、銅タングステン材(CuW材)にコバール材を接合させた一体型サブマウントの例(斜視図)である。この例では、第1の平板502を延伸させ突き出し部(CuW材)(第2の平板503に相当)とした構成であり、突き出し部に異なる材料(例えば、熱膨張率が硬質ガラスに近いコバール材)400が接合されている。突き出し部に接合したコバール材にレンズ200は搭載される。異なる材料400は、その表面にレンズ200を搭載することから、突き出し部の発光素子504側の面に接合される。図4(e)の例では、突き出し部の発光素子504側の全面(yz面)に異なる材料400は接合されているが、レンズ200が搭載される限られた面にのみ異なる材料400を接合しても良い。
図4(a)および(b)に示すサブマウントの第2の平板503は、第2の平板503のレンズ搭載面の一部が、第1の平板502の側面(第1の平板502の発光素子搭載面に垂直な面、且つ発光素子504の光軸と平行な面)に固定されている。一方、図4(c)の例では、第2の平板503として平行に対向する2枚の平板503a、503bを備えている。2枚の平板503a、503bは図4(a)のように第1の平板502の側面に固定しても、図4(d)のように第1の平板502の上面に搭載しても良い。この場合、レンズ200が2枚の平板503a、503bに接触した状態でy軸、z軸方向に摺動できるように、第1の平板502や第2の平板503a、503bのx軸方向のサイズは調整される。図4(d)では、第2の平板503が第1の平板502の上面(発光素子搭載面)に固定されている。この場合、第1の平板502に固定する面が広い第2の平板503を用いることで、強い固定強度が実現できる。
図5は、一実施形態の光モジュールを示す図であり、図5(a)は側面図、図5(b)は出射側からの前面図である。図5の光モジュールは、図4(a)および(b)のサブマウントに発光素子504とレンズ200を搭載した光モジュールである。本実施形態ではレンズ200は、図2(a)を参照して説明した一般的な角型小型レンズである。本実施形態では第2の平板503の高さ(y軸方向)がレンズ200の高さ(y軸方向)よりも高い例を示している。図5では、レンズ200の側面は第1の平板502の底面に対し上方に位置している。これは、レンズ200の側面が第1の平板502の底面から下方にはみ出ていると、例えば、そのはみ出し部がPKGへの光モジュールの搭載の障害になるためである。そのため、レンズ200の側面が第1の平板502の底面から下方にはみ出さないように、y軸方向の第1の平板502の厚さやレンズ200のサイズが調整されている。
図6は、一実施形態の光モジュールを示す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は出射側からの前面図である。第2の平板503のy軸方向の長さは第1平板の厚さと略同一であり、第2の平板503のレンズ搭載面に垂直な面(xy面)が発光素子504の出射端の接する第1の平板502の端面(xy面)に固定されている。発光素子は出射端が第1の平板502の一辺に重なるように配置される。
図5および6に示す光モジュールは、He−Neレーザの参照光やオートコリメータなどを用いて、発光素子504を第1の平板502の搭載面の所定の位置に設置固定される。この際、上述したように、発光素子504のx軸方向の位置は予めレンズ200の部材公差を考慮し位置決めされる。レンズ200は、第2の平板503上を摺動させy軸方向とz軸方向の位置を調整し第2の平板503のレンズ搭載面に固定される。調芯は、発光素子504を発光させ、レンズ200を透過した光をビームプロファイラ(不図示)等でモニタし、位置と強度が最適な位置においてレンズ200を第2の平板503にUV接着剤で固定する。
図7は、図4(c)のサブマウントに発光素子504とレンズ200を搭載した光モジュールを示す図であり、図7(a)は上面図、図7(b)は出射側からの前面図である。図7では、第2の平板503は、光軸と平行な、対向する2枚の平板503a、503bの組で構成されている点を除き、図5の光モジュールと同様である。接着面が2つになることでレンズの固定強度を高めることができ、加えて2枚の平板503a、503bの上面(xz面)にリッドを配置すれば封止構造とすることができる。
図7の光モジュールでは、発光素子504の位置決めを、レンズ200を仮固定して行うこともできる。具体的には、レンズ200を2枚の平板503a、503bで挟み仮固定して、発光素子504を最適な位置(x軸方向の位置と向き)に調整し固定すればよい。この光モジュールは、後述するようにレンズを第2の平板503に搭載する際に第1の平板502の平板面(発光素子搭載面)を垂直にする(90°回転させる)ことなく、そのままの状態で、レンズを真空吸着等により移動させ、y軸とz軸方向に、精度高く調整できるため、光モジュールの小型化に伴う結合効率の低下や歩留まりの低下を抑制するとともに機械強度的にも優れたモジュールを製作することができる。
また、2つの第2の平板503a、503bを図4(d)のように第1の平板502の上面に固定する構造の場合、図8(a)に示すように参照光を利用して、発光素子504を第1の平板502の所定の位置に搭載固定しても良い。例えば、第1の平板502の中心付近に照射されるように参照光の光源を配置し、それを基準に発光素子504を第1の平板502に搭載固定する。続いて、発光素子504に配線またはプローブにより電気的接続を行って発光素子504が発光できるようにする。次に、第1の平板502に固定されていない第2の平板503a、503bでレンズ200を機械的に挟み一体とした状態のまま、3部品を同時に第1の平板502上を摺動させ、レンズ200をx軸方向の最適位置に調整し、第2の平板503a、503bを第1の平板502上にUV接着剤等を用いて固定する。レンズ200のx軸方向の位置は、たとえば、参照光と同一行路または平行光となるように調整すればよく、また発光素子504の光軸とレンズ200が一致するように調整すればよい。その後、レンズ200を第2の平板503a、503b上で移動させ、レンズ200を透過する発光素子504の光を観測することによって、y軸とz軸方向のレンズ200の位置を精度高く調整できる。この位置決め方法はx軸、y軸、z軸方向を調整するため、従来の凸型レンズ100とサドル106を用いた場合と同等の光結合効率が実現できる。
レンズ200のサブマウントへの搭載方法を以下に説明する。
初めに、第1の平板502に発光素子504を搭載する。発光素子504は、図4(b)に記載するように、あらかじめ、第2の平板503にレンズを搭載することを考慮して、レンズの光学的中心に整合するように搭載する。ここでは、レンズ外形寸法(幅W)の半分W/2だけ第2の平板503から離れた位置に発光素子504の発光部(一般には電極パターンにより発光部の位置が認識できる)が位置するように発光素子504をAuSn半田で搭載する。発光素子504の発熱による熱応力を抑制するため、第1の平板材料502には、発光素子504を構成する半導体の熱膨張係数と一致する熱膨張係数を有し、加えて発光素子504の温度上昇による特性変化や劣化を防止するため熱伝導特性に優れた窒化アルミ材を用いている。この搭載工程には図8(a)に示すように、発光素子504の搭載位置精度をさらに向上するため、参照光を用いることができる。例えば、第1の平板502と平行にx軸方向に移動できるステージに、He−Neレーザ等の可視光源を搭載し参照光として用いることにより、ステージの移動精度(1μm以下)で発光素子504のx軸方向の位置を調整することができる。同様に第2の平板503のx軸方向の調整も可能であり、y軸方向に移動量が正確に認識できる移動できるステージに光源を搭載すれば、y軸方向の発光素子504の搭載位置も高い精度で調整できる。
以下で詳細に説明する。
可視光源は対象素子(部品)とxyの位置が一致し、参照光がz軸と平行になるように配置し、かつ、x軸方向に移動できる可動ステージに載せてある。参照光は、レンズ搭載面である平板503の上面に照射し、位置を確認した後、x軸方向に可動ステージをレンズ幅Wの半分W/2だけ移動させ、発光素子504の搭載位置を決める配置する。このため、参照光を基準として対象素子(部品、例えば発光素子)の位置や向きを合わせることができる。発光素子504の位置や向きの調整は、参照光を発光素子504の端面に照射し、その反射光が参照光の出射位置に戻るように発光素子504の向きや位置を調整することで行うことができる。具体的には、参照光の出射位置にピンホールを合わせて参照光を照射し、反射光の位置をピンホール裏面で確認し、反射光がピンホール位置(参照光の出射位置)に戻るように発光素子504の曲角度やアオリ位置を調整する。さらに、レンズを用いて、搭載位置での参照光のビームスポットを縮小すれば(図8(b))、より高い精度で素子(部品)の向きや位置を合わせることができる。ここでいうレンズとは実際に搭載するレンズ、または、開口径が1φ程度あり、焦点距離fが0.5mm程度と短いレンズである。実際に搭載するレンズでこの工程を行えば、レンズの部品公差等も補正でき(部品公差により必ずしもW/2がレンズの中心にならないため)、約2μm程度の位置決め精度を得ることができる。このようなレンズをLDチップ(発光素子504)を搭載する第1の平板502の手前に配置すれば、参照光のスポットサイズは、2μmφ以下まで絞ることができるので、LDチップを搭載する際の位置決め精度を更に高めることができる。
続いて、レンズ200を第2の平板503に搭載する。レンズ200は、発光素子504を搭載した第1の平板502と垂直に面接続した第2の平板503上に搭載する。発光素子504を搭載後、発光素子504の電極にワイヤーボンディングを行い、発光素子504を自ら発光できるようにする。次に、第2の平板503の裏面(レンズ200搭載面の反対の面)が下になるようにサブマウントを90°回転させる。これにより、レンズ200を搭載する面、つまり第2の平板503の上面(発光素子504側のyz面)が上向きになり、レンズ200を摺動させる面の上方が解放され水平となるため、レンズ200の位置合わせ作業が容易になる。次に、レンズ200を介してコリメート化される発光素子504の光線ビームの向きや強度を観測し、レンズ200の透過光がz軸と平行で、強度が最も高い位置でレンズ200をこの第2の平板503の上面上に固定する。また、一枚レンズ構成つまり、一枚のレンズでファイバ等に集光して光結合するモジュール構成の場合は、ファイバ等の結合位置にピンホール等を設置してピンホール越しに観測できる光強度が最も高くなる位置でレンズを固定する。レンズ200はy軸方向とz軸方向に調整可能であるため、y軸方向の光線傾きは最小限に調整ができる。前工程でx軸方向については調整済みであるため、レンズ200を介して調整される発光素子504の出射ビームは曲の少ないコリメートまたは集光ビームとなる。レンズ固定に際して、レンズ200と第2の平板503の間に残る半田や接着剤により、レンズ200がその厚さ分だけx軸方向にズレる場合も考えられる。しかし、レンズ200のx軸方向へのズレによる発光素子504の光線曲(ビーム傾き)は、光モジュールをパッケージなどに搭載する工程でその角度を補正して搭載することで補正できるため、光線曲(ビーム傾き)による光結合損失は解消できる。
図9は、パッケージに光モジュールを搭載する方法を説明する図である。図9(a)は、発光素子搭載面(xz平面)内における光の曲がりを示す図である。θは、レンズ200を透過した光と光軸(z軸)との角度を示す。この角度θは、発光素子504を駆動させ、遠方でレンズ透過光をモニタすることで、予め取得することができる。
図9(b)は、予め取得した光の曲がりの角度θに基づいて、光モジュールをパッケージに搭載した状態を示す図である。パッケージ900に光モジュールを搭載する際に、外部のレンズ902および光ファイバ904の光軸(z軸方向)と光モジュールからの光の方向とが一致するように、光モジュールをθだけ傾けて搭載している。このように、予め取得した光の曲がりの角度θを考慮して、光モジュールをパッケージに搭載することで、発光素子504の光軸とレンズ200の横方向(x軸方向)の傾きや位置ズレは、図面に示すように完全に補正することができる。
100 凸型レンズ
102 レンズ筐体
104 レンズ
106 サドル
107 空間
108 コバール材製のLDキャリア
200 角型バルクレンズ(ガラスレンズ)
202 スペース板
400 コバール材
502、503 平板
504 発光素子
900 パッケージ
902 レンズ
904 光ファイバ

Claims (7)

  1. 発光素子搭載面および前記発光素子搭載面に直交するレンズ搭載面を有するサブマウントと、
    前記発光素子搭載面に固定された発光素子と、
    前記レンズ搭載面に固定されたレンズと
    を備えたことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記サブマウントは、
    前記発光素子搭載面を有する第1の平板と、
    前記レンズ搭載面を有する第2の平板であり、前記第1の平板に垂直且つ前記発光素子の光軸と平行に前記第1の平板に固定された第2の平板と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記第1の平板に対し前記発光素子の出射方向に突き出た前記第2の平板の部分に、前記レンズが固定されたことを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記第2の平板は、対向する2枚の平板の組であり、前記レンズが前記対向する2枚の平板の前記レンズ搭載面に挟まれ固定されることを特徴とする請求項2または3に記載の光モジュール。
  5. 前記レンズはガラス材のみで形成した角型バルクレンズであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光モジュール。
  6. 光モジュールの製造方法であって、
    発光素子搭載面および発光素子搭載面に直交するレンズ搭載面を有するサブマウントの、前記発光素子搭載面に発光素子を固定することと、
    前記サブマウントの前記レンズ搭載面にレンズを固定することと
    を含み、
    前記発光素子搭載面に前記発光素子を固定することは、
    レーザから参照光を照射することであり、前記参照光の光軸が、前記発光素子搭載面に平行となり、且つ前記レンズを前記レンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通る前記レンズ搭載面に平行な面に含まれるように、前記参照光を照射することと、
    前記発光素子の光軸の方向が、前記レンズを前記レンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通る前記レンズ搭載面に平行な面における前記参照光の光軸の方向と一致するように、前記発光素子の位置を調整することと
    を含み、
    前記レンズ搭載面に前記レンズを固定することは、
    前記発光素子を発光させることと、
    前記発光素子からの光に基づいて、前記レンズを前記レンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通る前記レンズ搭載面に平行な面における前記発光素子の光軸を調整することと
    を含む、
    ことを特徴とする光モジュールの製造方法。
  7. 前記発光素子搭載面に前記発光素子を固定することは、
    所望の位置から前記参照光を前記発光素子の端面に照射することと、
    前記発光素子の端面からの反射光に基づいて、前記レンズを前記レンズ搭載面に搭載したときの当該レンズの中心を通る前記レンズ搭載面に平行な面における前記発光素子の光軸を調整することと
    をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の光モジュールの製造方法。
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