JP2019052863A - 電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置 - Google Patents

電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019052863A
JP2019052863A JP2017175390A JP2017175390A JP2019052863A JP 2019052863 A JP2019052863 A JP 2019052863A JP 2017175390 A JP2017175390 A JP 2017175390A JP 2017175390 A JP2017175390 A JP 2017175390A JP 2019052863 A JP2019052863 A JP 2019052863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
shield
detection electrode
detection
detection probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017175390A
Other languages
English (en)
Inventor
真 笠井
Makoto Kasai
真 笠井
山下 幹生
Mikio Yamashita
幹生 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2017175390A priority Critical patent/JP2019052863A/ja
Publication of JP2019052863A publication Critical patent/JP2019052863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Abstract

【課題】基板に形成された導体パターン等の検出対象の電圧を金属非接触で検出する。【解決手段】導電性を有する筒状体で形成されたシールド23と、導電性を有する柱状体で形成されて絶縁された状態でシールド23に挿入されると共に導体パターン101に先端部221が近接している近接状態において導体パターン101の電圧を金属非接触で検出する検出電極22とを備え、検出電極22は、先端部221の先端面222が検出電極22の長さ方向に対して直交する平面で構成されている。【選択図】図9

Description

本発明は、シールドと検出電極とを備えた電圧検出プローブ、その電圧検出プローブを備えて電圧を測定する測定装置、およびその測定装置によって測定された電圧に基づいて基板を検査する基板検査装置に関するものである。
この種の電圧検出プローブとして、下記の特許文献1において出願人が開示した電圧検出プローブが知られている。この電圧検出プローブは、測定対象電線を挿入させる挿入凹部が先端部に形成された第1シールド筒体、および第1シールド筒体内に収容された検出電極を有する検出電極ユニットを備えて構成されている。この電圧検出プローブでは、第1シールド筒体の挿入凹部に測定対象電線を挿入し、検出電極の先端面を測定対象電線に当接させて挿入凹部の切欠き面と検出電極の先端面とで測定対象電線を挟持した状態で測定対象電線の電圧を金属非接触で検出することが可能となっている。このため、この電圧検出プローブでは、例えば、束ねられた複数の電線のうちの1本の電線だけを確実かつ容易に挟持することができるため、このような電線の電圧を確実に測定することが可能となっている。
特開2017−53836号公報(第7−14頁、第6図)
ところが、上記した電圧検出プローブには、改善すべき以下の課題がある。具体的には、上記の電圧検出プローブは、第1シールド筒体の挿入凹部に測定対象電線を挿入し、挿入凹部の切欠き面と検出電極の先端面とで測定対象電線を挟持した状態で測定対象電線の電圧を検出する構成となっている。このため、この電圧検出プローブには、例えば、導体パターンと導体パターンを覆うレジスト層とを有する基板におけるレジスト層の表面に検出電極の先端面を接触させて導体パターンの電圧を金属非接触で検出するような使用形態に対応することができないという課題が存在する。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、基板に形成された導体パターン等の検出対象の電圧を金属非接触で検出し得る電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電圧検出プローブは、導電性を有する筒状体で形成されたシールドと、導電性を有する柱状体で形成されて絶縁された状態で前記シールドに挿入されると共に検出対象に先端部が近接している近接状態において当該検出対象の電圧を金属非接触で検出する検出電極とを備え、前記検出電極は、前記先端部の先端面が当該検出電極の長さ方向に対して直交する平面で構成されている。
また、請求項2記載の電圧検出プローブは、請求項1記載の電圧検出プローブにおいて、前記検出電極および前記シールドのいずれか一方が他方に対して前記長さ方向に移動可能に構成されている。
また、請求項3記載の電圧検出プローブは、請求項2記載の電圧検出プローブにおいて、前記長さ方向に移動可能に前記シールドを支持する支持部と、当該電圧検出プローブの基端部側から先端部側に向かう第1の向きに前記シールドを付勢する第1付勢部材と、前記第1付勢部材の付勢力よりも小さな付勢力で前記第1の向きに前記検出電極を付勢する第2付勢部材とを備え、前記検出電極は、前記第1の向きとは逆の第2の向きの押圧力が当該検出電極の前記先端部に加わっていない状態において当該先端部が前記シールドから突出するように構成されている。
また、請求項4記載の電圧検出プローブは、請求項1から3のいずれかに記載の電圧検出プローブにおいて、前記検出電極の前記先端面が絶縁体で覆われている。
また、請求項5記載の電圧検出プローブは、請求項1から4のいずれかに記載の電圧検出プローブにおいて、前記シールドの先端部が絶縁体で覆われている。
また、請求項6記載の測定装置は、請求項1から5のいずれかに記載の電圧検出プローブと、当該電圧検出プローブが接続される測定部とを備え、前記測定部は、前記検出電極を介して前記検出対象の電圧を検出して当該電圧に応じて変化する電圧信号を出力する電圧検出部と、前記電圧信号に基づいて前記検出対象の前記電圧に追従する電圧を生成すると共に前記シールドに印加する電圧生成部と、前記電圧生成部で生成される前記電圧に基づいて前記検出対象の電圧を測定する処理部とを備え、前記電圧検出部は、前記電圧生成部で生成される前記電圧の電位を基準とするフローティング電圧で作動する。
また、請求項7記載の基板検査装置は、請求項6記載の測定装置と、前記検出対象としての導体と当該導体を覆う絶縁層とを有する基板における当該絶縁層の表面に前記電圧検出プローブをプロービングさせるプロービング機構と、前記測定装置によって測定された前記検出対象の電圧に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えている。
請求項1記載の電圧検出プローブ、請求項6記載の測定装置、および請求項7記載の基板検査装置では、筒状体で形成されたシールドと、柱状体で形成されて絶縁された状態でシールドに挿入されると共に検出対象の電圧を金属非接触で検出する検出電極とを備え、検出電極の先端部の先端面が検出電極の長さ方向に対して直交する平面で構成されている。このため、この電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置では、導体パターンおよび導体パターンを覆うレジスト層が形成された基板におけるレジスト層に検出電極の先端部を当接させることで、導体パターンの電圧を金属非接触で確実に測定することができる。また、この電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置では、検出電極における先端部の先端面が平面で構成されているため、プロービング状態において、平面である検出電極の先端面と導体パターンとを面的に対向させることができる結果、導体パターンと検出電極の先端部との間に形成される静電容量を、先端部が尖った形状に形成されている構成よりも十分に大きくすることができる。したがって、この電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置によれば、静電容量を介して導体パターンと検出電極との間に流れる検出電流に基づいて導体パターンの電圧を金属非接触で検出する際の検出感度を十分に高めることができる結果、電圧の測定精度を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の電圧検出プローブ、請求項6記載の測定装置、および請求項7記載の基板検査装置では、検出電極およびシールドのいずれか一方が他方に対して長さ方向に移動可能に構成されている。このため、この電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置によれば、初期状態においてシールドの先端部から突出している検出電極の先端部をプロービング状態においてシールドによってシールドすることができる。したがって、この電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置によれば、検出電極がシールドに対して長さ方向に沿って移動しない構成(検出電極の先端部がシールドから常に突出している構成)と比較して、検出電極をより確実にシールドすることができる結果、導体パターンの電圧を金属非接触で検出する際の検出感度をさらに高めることができる。
また、請求項3記載の電圧検出プローブ、請求項6記載の測定装置、および請求項7記載の基板検査装置では、長さ方向に移動可能にシールドを支持する支持部と、電圧検出プローブの基端部側から先端部側に向かう第1の向きにシールドを付勢する第1付勢部材と、第1付勢部材の付勢力よりも小さな付勢力で第1の向きに検出電極を付勢する第2付勢部材とを備え、初期状態において検出電極の先端部がシールドから突出するように検出電極が構成されている。このため、この電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置では、電圧検出プローブを基板のレジスト層にプロービングさせる際に、支持部をレジスト層に向けて移動させるだけで、検出電極の先端部をレジスト層に確実に当接させることができると共に、その状態を維持しつつ第2付勢部材の付勢力に抗して検出電極が第1の向きとは逆の第2の向きにスライドすることで、シールドの先端部をレジスト層に確実に当接させることができる。
また、請求項4記載の電圧検出プローブ、請求項6記載の測定装置、および請求項7記載の基板検査装置によれば、検出電極の先端面を絶縁体で覆ったことにより、基板の導体パターンが露出している(レジスト層によって覆われていない)場合であっても、絶縁体で覆われた検出電極の先端面を導体パターンに当接させることで、導体パターンの電圧を金属非接触で検出することができる。
また、請求項5記載の電圧検出プローブ、請求項6記載の測定装置、および請求項7記載の基板検査装置によれば、シールドの先端部を絶縁体で覆ったことにより、基板の導体パターンが露出している場合であっても、絶縁体で覆われたシールドの先端部を導体パターンに当接させることで、検出電極の先端部を確実にシールドすることができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 電圧検出プローブ2の平面図である。 電圧検出プローブ2の断面図である。 図3におけるA領域の拡大図である。 図3におけるB領域の拡大図である。 図3におけるC領域の拡大図である。 測定部5の構成図である。 電圧検出プローブ2の使用方法を説明する第1の説明図である。 電圧検出プローブ2の使用方法を説明する第2の説明図である。 電圧検出プローブ202の構成を説明する第1の断面図である。 電圧検出プローブ202の構成を説明する第2の断面図である。
以下、電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、基板検査装置の一例としての図1に示す基板検査装置1の構成について説明する。基板検査装置1は、例えば、検出対象としての導体パターン101と導体パターン101を覆うレジスト層102(絶縁層)とを有する基板100(図8参照)における導体パターン101の電圧V1を金属非接触で測定し、その測定値に基づいて基板100の良否を検査可能に構成されている。具体的には、基板検査装置1は、図1に示すように、電圧検出プローブ2、プロービング機構3、操作部4、測定部5、記憶部6、制御部7および基板支持台8を備えて構成されている。この場合、電圧検出プローブ2および測定部5によって測定装置が構成される。
電圧検出プローブ2は、検出対象としての基板100における導体パターン101の電圧V1を金属非接触で検出するためのプローブであって、図2,3に示すように、支持部21、検出電極22、シールド23、スプリング24、プランジャ25を備えて構成されている。
支持部21は、シールド23をスライド可能(検出電極22の長さ方向に移動可能)に支持する部材であって、図5に示すように、本体部21aと、本体部21aの基端部(同図における上端部)に嵌め込まれたプラグ21bとを備えて構成されている。本体部21aは、非導電性材料によって略円筒状に形成されている。プラグ21bは、導電性材料によって円筒状に形成され、シールド23の本体部23aをスライド可能(長さ方向に移動可能)に挿通させる。
検出電極22は、検出対象としての基板100における導体パターン101の電圧V1を金属非接触で検出するための電極であって、図5,6に示すように、導電性を有する柱状体(一例として、円柱体)で形成されている。また、検出電極22は、図6に示すように、先端部221の先端面222が検出電極22の長さ方向(同図に示す矢印Yに沿った方向)に対して直交する(同図に示す矢印Xの方向に沿った)平面で構成され、図8,9に示すように、基板100の導体パターン101(検出対象)に先端部221が近接している近接状態において、先端面222と導体パターン101とが面的に対向する。
また、図5,6に示すように、検出電極22における先端部221側を除く部分(具体的には、後述するシールド23のヘッド部23bに挿入されている部分およびヘッド部23bから突出する部分を除く部分)には導電性材料で形成された導電パイプ22aが外装され、導電パイプ22aには非導電性材料で形成された絶縁チューブ22b,22cが外装されている。また、図6に示すように、検出電極22の先端部221側(具体的には、シールド23のヘッド部23bに挿入されている部分、およびヘッド部23bから突出する部分)には非導電性材料で形成された絶縁チューブ22dが外装されている。
シールド23は、電圧検出プローブ2を用いて導体パターン101の電圧V1を検出する際に検出電極22に対する外乱の影響を低減する(検出電極22を外乱からガードする)ための部材であって、図4〜図6に示すように、本体部23a、ヘッド部23bおよびストッパ23cを備えて構成されている。
本体部23aは、図5,6に示すように、導電性を有する筒状体で形成されている。また、本体部23aには、検出電極22における先端部221側を除く部分が、絶縁チューブ22b,22cによって絶縁された状態で挿入されている。
ヘッド部23bは、図6に示すように、導電性材料によって先端側(同図における下端部側)がテーパー状に形成された筒状体で構成され、本体部23aの先端部(同図における下端部)に取り付けられている。また、ヘッド部23bには、検出電極22の先端部221側が、絶縁チューブ22dによって絶縁された状態で挿入されている。この場合、ヘッド部23bは、図8,9に示すように、検出電極22の先端部221が基板100の導体パターン101(検出対象)に近接している近接状態のときに先端部231が導体パターン101に近接する(レジスト層102に当接する)。
ストッパ23cは、導電性材料によって筒状に形成され、図5,6に示すように、本体部23aの中間部(支持部21の本体部21aに収容される部位)に取り付けられている。このストッパ23cは、図6に示すように、支持部21の内部の先端部側に当接して、電圧検出プローブ2の基端部2b(図3参照)側から先端部2a(同図参照)側に向かう第1の向き(同図における下向き)のシールド23のスライドを規制する機能を有している。
この場合、この電圧検出プローブ2では、シールド23の本体部23aおよびヘッド部23bに挿入された検出電極22(検出電極22およびシールド23のいずれか一方)が、シールド23(検出電極22およびシールド23の他方)に対して長さ方向に沿って移動可能となっている。
スプリング24は、第1付勢部材に相当し、図5に示すように、支持部21の内部に収容されている。この場合、スプリング24は、一例として、圧縮コイルばね(押しばね(compression spring))で構成され、第1の向きに(電圧検出プローブ2の基端部2b側から先端部2a側に向かう向き)にシールド23を付勢(押圧)する。
プランジャ25は、図4,5に示すように、バレル25a、ピン25b、およびスプリング25cを備えて構成されている。バレル25aは、導電性材料によって筒状に形成されている。また、バレル25aには、非導電性材料で形成された絶縁チューブ25eが外装されている。また、バレル25aの中間部分における絶縁チューブ25eの周囲には、非導電性材料で形成された絶縁チューブ25dが絶縁チューブ25eに外装されている。また、バレル25aは、図4に示すように、先端部(同図における下端部)側が絶縁チューブ25eによって絶縁された状態でシールド23の本体部23aに挿入されて固定されている。ピン25bは、導電性材料によって先端が尖った円柱状に形成されて、バレル25aの内部に配設されている。スプリング25cは、一例として、圧縮コイルばねであって、バレル25aの内部に配設されて、第1の向きにピン25bを付勢する。
このプランジャ25は、第2付勢部材に相当し、図5に示すように、ピン25bの先端部で検出電極22を第1の向きに付勢(押圧)する。このため、検出電極22は、図6に示すように、第1の向きとは逆の第2の向き(電圧検出プローブ2の先端部2aから基端部2bに向かう向き)の押圧力が先端部221に加わっていない状態(初期状態)では、先端部221がヘッド部23bの先端部231(シールド23の先端部)から突出している。また、プランジャ25が検出電極22を付勢する付勢力(押圧力)は、スプリング24がシールド23を付勢する付勢力よりも小さく規定されている。
また、図2〜図4に示すように、電圧検出プローブ2には、シールドケーブル30が接続され、シールドケーブル30を介して電気信号を測定部5に出力する。この場合、シールドケーブル30は、同軸ケーブルであって、図4に示すように、芯線31と、芯線31の周囲を被覆する絶縁層32と、絶縁層32の周囲に配設されたシールド導体(編組シールド)33と、シールド導体の周囲を覆う被覆(シース)34とを備えて構成されている。また、シールドケーブル30は、同図に示すように、接続部材26によって電圧検出プローブ2に接続されている。具体的には、シールドケーブル30における絶縁層32が取り除かれた芯線31の先端部がプランジャ25のバレル25aに接続された状態で、芯線31における絶縁層32で被覆された部分とバレル25aとが非導電性材料で形成された絶縁チューブ26a,26bによって固定されている。また、被覆34の外側に露出させたシールド導体33の先端部と、シールド23の本体部23aとが導電性材料で形成された導電パイプ26cによって接続されている。
プロービング機構3は、制御部7の制御に従い、電圧検出プローブ2の支持部21が取り付けられたアーム3aを移動させて、基板100の導体パターン101(検出対象)を覆うレジスト層102の表面に電圧検出プローブ2をプロービング(電圧検出プローブ2の先端部を導体パターン101に近接)させる。
操作部4は、各種のスイッチやキーを備えて構成され、これらが操作されたときに操作信号を出力する。
測定部5は、制御部7の制御に従い、基板100における導体パターン101(検出対象)の電圧V1を測定する測定処理を実行する。具体的には、測定部5は、図7に示すように、主電源回路51、DC/DCコンバータ(以下、単に「コンバータ」ともいう)52、電圧検出部53、電流電圧変換用の抵抗54、電圧生成部55、電圧計56、処理部57および表示部58を備えて構成されている。
主電源回路51は、測定部5を構成する各構成要素53〜58を作動させるための正電圧Vddおよび負電圧Vss(第1基準電位としてのグランドG1の電位を基準として生成される絶対値が同じで、互いの極性の異なる直流電圧)を出力する。コンバータ52は、一例として互いに電気的に絶縁された一次巻線および二次巻線を有する絶縁型のトランスと、このトランスの一次巻線を駆動する駆動回路と、トランスの二次巻線に誘起される交流電圧を整流平滑する直流変換部(いずれも図示せず)とを備えて、一次側に対して二次側が電気的に絶縁された絶縁型電源として構成されている。
このコンバータ52では、入力した正電圧Vddおよび負電圧Vssに基づいて駆動回路が作動して、正電圧Vddが印加された状態にあるトランスの一次巻線を駆動して二次巻線に交流電圧を誘起させる。また、直流変換部が、この交流電圧を整流して平滑する。これにより、コンバータ52の二次側から、この二次側の内部基準電位(第2基準電位)G2を基準とする正電圧Vf+および負電圧Vf−がフローティング状態(グランドG1、正電圧Vddおよび負電圧Vssと電気的に分離された状態)で生成される。このようにして生成されたフローティング電圧としての正電圧Vf+および負電圧Vf−は、第2基準電位G2と共に電圧検出部53に供給される。なお、正電圧Vf+および負電圧Vf−は、絶対値がほぼ同一で、極性が互いに異なる直流電圧として生成される。
電圧検出部53は、電流電圧変換回路53a、積分回路53b、駆動回路53cおよび絶縁回路53d(一例として駆動回路53cによって駆動されるフォトカプラを図示しているが、例えば、図示はしないが、フォトカプラに代えて絶縁トランスを使用する構成など、他の種々の構成を採用することができる)を備え、電圧検出部53における基準電位が上記の第2基準電位G2に規定された状態で、コンバータ52から正電圧Vf+および負電圧Vf−の供給を受けて作動する。
電流電圧変換回路53aは、一例として、非反転入力端子が抵抗を介して電圧検出部53における第2基準電位G2に規定された部位に接続(以下、「第2基準電位G2に接続」ともいう)されると共に、反転入力端子がシールドケーブル30の芯線31(つまり、この芯線31を介して電圧検出プローブ2の検出電極22)に接続され、かつ帰還抵抗が反転入力端子と出力端子との間に接続された第1演算増幅器を備えて構成されている。この電流電圧変換回路53aは、第1演算増幅器が正電圧Vf+および負電圧Vf−で作動して、導体パターン101の電圧V1と第2基準電位G2(電圧生成部55から出力される電圧信号V4の電圧でもある)との電位差Vdi(図7参照)に起因して、この電位差Vdiに応じた電流値で導体パターン101と検出電極22との間に静電容量C0(同図参照)を介して流れる検出電流(電流信号)Iを検出電圧信号V2に変換して出力する。この場合、検出電圧信号V2は、その振幅が電流信号Iの振幅に比例して変化する。
積分回路53bは、一例として、非反転入力端子が抵抗を介して第2基準電位G2に接続されると共に、反転入力端子が入力抵抗を介して第1演算増幅器の出力端子に接続され、かつ帰還コンデンサが反転入力端子と出力端子との間に接続された第2演算増幅器を備えて構成されている。この積分回路53bは、第2演算増幅器が正電圧Vf+および負電圧Vf−で作動して、検出電圧信号V2を積分することにより、上記の電位差Vdiに比例して電圧値が変化する積分信号V3を生成して出力する。
駆動回路53cは、積分信号V3のレベルに応じて絶縁回路53dをリニア領域で駆動し、駆動された絶縁回路53dは、この積分信号V3を電気的に分離して新たな積分信号(第1信号)V3aとして出力する。つまり、電圧検出部53は、電圧検出プローブ2と相俟って、導体パターン101の電圧V1を示す積分信号V3aを出力する。
電流電圧変換用の抵抗54は、一端が負電圧Vssに接続されると共に、他端が電圧検出部53内の対応する絶縁回路53d(本例ではフォトカプラにおけるフォトトランジスタのコレクタ端子)に接続されている。
電圧生成部55は、積分信号V3aを入力して増幅することにより、電圧信号V4を生成して、電圧検出部53における第2基準電位G2に規定された部位に印加する。この電圧信号V4はその電圧が後述するように導体パターン101の電圧V1に応じて変化する。これにより、第2基準電位G2を基準とするフローティング電圧である正電圧Vf+および負電圧Vf−は、電圧信号V4の電圧に応じて変化するフローティング電圧となる。
この電圧生成部55は、一例として、電圧検出部53の第2基準電位G2(第2基準電位G2と同電位のシールドケーブル30のシールド導体33)、検出電極22および電圧検出部53(電流電圧変換回路53a、積分回路53b、駆動回路53cおよび絶縁回路53d(本例ではフォトカプラ))と共にフィードバックループを形成して、電位差Vdiを減少させるように積分信号V3aを増幅する増幅動作を行うことにより、電圧信号V4を生成する。
本例では、一例として、電圧生成部55は、図7に示すように、増幅回路55a、位相補償回路55bおよび昇圧回路55cを備えて構成されている。ここで、増幅回路55aは、積分信号V3aを入力して増幅することにより、電圧信号V4aを生成する。この場合、増幅回路55aは、積分信号V3aの電圧値についての絶対値の増加・減少に対応して、電圧値の絶対値が変化する電圧信号V4aを増幅動作によって生成する。位相補償回路55bは、フィードバック制御動作の安定化(発振防止)を図るため、電圧信号V4aを入力してその位相を調整して電圧信号V4bとして出力する。昇圧回路55cは、一例として昇圧トランスを用いて構成されて、電圧信号V4bを所定の倍率で昇圧することにより(極性は変えずに絶対を増加させることにより)、電圧信号V4を生成して第2基準電位G2に印加する。電圧計56は、グランドG1の電位を基準として電圧信号V4を測定すると共に、その電圧値をディジタルデータに変換して電圧データDvとして出力する。
処理部57は、CPUおよびメモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、電圧計56から出力される電圧データDvに基づいて導体パターン101の電圧V1を算出する電圧算出処理を実行する。また、処理部57は、電圧算出処理で算出した電圧V1を表示部58に表やグラフの形式で表示させる。表示部58は、一例として、液晶ディスプレイなどのモニタ装置で構成されている。
記憶部6は、電圧検出プローブ2をプロービングさせるべき導体パターン101の位置を示す位置データや、基板100が正常に動作しているときの導体パターン101の電圧(基準値Vr)を記憶する。また、記憶部6は、測定部5によって測定された電圧V1を記憶する。
制御部7は、操作部4から出力される操作信号に従い、プロービング機構3および測定部5を制御する。また、制御部7は、検査部として機能し、測定部5によって測定された電圧V1に基づいて基板100を検査する。
基板支持台8は、図外のクランプ等を備え、検査対象の基板100を支持可能に構成されている。
次に、基板検査装置1を用いて基板100の導体パターン101を検査する方法について、図面を参照して説明する。
まず、図1に示すように、基板支持台8に基板100を載置して固定する。次いで、操作部4を操作して検査開始を指示する。この際に、操作部4が、操作信号を出力し、制御部7が、操作信号に従って検査処理を実行する。この検査処理では、制御部7は、記憶部6から位置データを読み出し、続いて、その位置データに基づいて電圧検出プローブ2をプロービングさせるべき導体パターン101の位置を特定する。次いで、制御部7は、プロービング機構3を制御して、アーム3aに取り付けられている電圧検出プローブ2の先端部が導体パターン101の上方に位置するようにアーム3aを移動させる。続いて、制御部7は、プロービング機構3を制御して、アーム3aを下降させる。なお、後述する図8,9では、アーム3aの図示を省略している。
この場合、この状態(初期状態)では、電圧検出プローブ2の先端部2aから基端部2bに向かう第2の向きの押圧力が検出電極22の先端部221に加わっていないため、図8に示すように、検出電極22の先端部221がシールド23におけるヘッド部23bの先端部231から突出している。したがって、同図に示すように、アーム3aの下降によって検出電極22の先端部221(先端面222)が最初に導体パターン101を覆うレジスト層102に接触する。
次いで、制御部7は、プロービング機構3を制御して、アーム3aをさらに下降させる。この際に、アーム3aの下降に伴って検出電極22の先端部221が導体パターン101を覆うレジスト層102を第1の向きに押圧し、その反力としての第2の向きの押圧力が検出電極22の先端部221に加わる。また、検出電極22の先端部221に加わる第2の向きの押圧力が、プランジャ25に加わる。
ここで、この電圧検出プローブ2では、図4に示すように、プランジャ25のバレル25aがシールド23の本体部23aに挿入されて固定されているため、プランジャ25に加わる第2の向きの押圧力がシールド23に加わることとなる。この場合、この電圧検出プローブ2では、上記したように、プランジャ25が検出電極22を付勢する付勢力が、スプリング24がシールド23を付勢する付勢力よりも小さく規定されている。このため、シールド23がスプリング24の付勢力に抗して第2の向きにスライドすることなく、検出電極22の先端部221がレジスト層102に確実に当接した状態で、プランジャ25の付勢力に抗して検出電極22が第2の向きにスライドする。
続いて、制御部7は、プロービング機構3を制御して、アーム3aをさらに下降させる。この際に、検出電極22の先端部221が第2の向きにさらにスライドし、次いで、図9に示すように、シールド23におけるヘッド部23bの先端部231が導体パターン101を覆うレジスト層102に接触する。この場合、シールド23がスプリング24の付勢力によって第1の向きに付勢されているため、ヘッド部23bの先端部231がレジスト層102に確実に接触する。また、ヘッド部23bの先端部231がレジスト層102に接触する際の衝撃力がスプリング24によって吸収されるため、レジスト層102の傷つきが防止される。
これにより、シールド23によって検出電極22がシールドされた状態で検出電極22の先端部221がレジスト層102を介して金属非接触で導体パターン101に近接している状態(以下、この状態を「プロービング状態」)に維持される。この場合、この電圧検出プローブ2では、検出電極22がシールド23に対して長さ方向に沿って移動可能となっているため、初期状態においてシールド23の先端部(ヘッド部23bの先端部231)から突出(露出)している検出電極22の先端部221が、プロービング状態においてシールド23によってシールドされる。このため、この電圧検出プローブ2では、検出電極22がシールド23に対して長さ方向に沿って移動しない構成(検出電極22の先端部221がシールド23から常に突出している構成)と比較して、検出電極22をシールド23によってより確実にシールドすることが可能となっている。
また、この電圧検出プローブ2では、検出電極22における先端部221が検出電極22の長さ方向に対して直交する平面で構成されているため、プロービング状態において先端面222と導体パターン101とが面的に対向する。この結果、この電圧検出プローブ2では、導体パターン101と検出電極22の先端部221との間に形成される静電容量C0(図7参照)を、先端部221が尖った形状に形成されている構成よりも十分に大きくすることができる。したがって、この電圧検出プローブ2では、静電容量C0を介して導体パターン101と検出電極22との間に流れる検出電流I(同図参照)に基づいて導体パターン101の電圧V1を金属非接触で検出する際の検出感度を十分に高めることができる結果、電圧V1の測定精度を十分に向上させることが可能となっている。
一方、制御部7は、アーム3aが予め決められた距離だけ下降した時点で、プロービング機構3を制御してアーム3aの下降を停止させ、続いて、測定部5を制御して測定処理を実行させる。
ここで、上記したプロービング状態において、導体パターン101の電圧V1と、測定部5における電圧検出部53の第2基準電位G2の電圧(第2基準電位G2と同電位となるシールドケーブル30のシールド導体33および電圧検出プローブ2のシールド23の各電圧。つまり、電圧信号V4の電圧)との電位差Vdiが増加しているとき(例えば、電圧V1の上昇に起因して電位差Vdiが増加しているとき)には、電圧検出部53では、導体パターン101から検出電極22を介して電流電圧変換回路53aに流れ込む電流信号Iの電流量が増加する。この場合、電流電圧変換回路53aは、出力している検出電圧信号V2の電圧値を低下させる。積分回路53bでは、この検出電圧信号V2の低下に起因して、第2演算増幅器の出力端子からコンデンサを介して反転入力端子に向けて流れる電流が増加する。このため、積分回路53bは、積分信号V3の電圧を上昇させる。また、この積分信号V3の電圧上昇に伴い、駆動回路53cのトランジスタが深いオン状態に移行する。これにより、絶縁回路53d(フォトカプラ)では、その発光ダイオードに流れる電流が増加し、フォトトランジスタの抵抗が減少する。したがって、測定部5における抵抗54の抵抗値とフォトトランジスタの抵抗値とで電位差(Vdd−Vss)が分圧されて生成される積分信号V3aは、その電圧値が低下する。
また、測定部5では、電圧生成部55が、この積分信号V3aに基づいて、生成している電圧信号V4の電圧値を上昇させる。この測定部5では、このようにしてフィードバックループを構成する電流電圧変換回路53a、積分回路53b、駆動回路53c、絶縁回路53dおよび電圧生成部55が、導体パターン101の電圧V1の上昇を検出して、電圧信号V4の電圧値を上昇させるフィードバック制御動作を実行することにより、電圧検出部53の第2基準電位G2等の電圧(電圧信号V4の電圧)を電圧V1に追従させる。
また、電圧V1の低下に起因して電位差Vdiが増加したときには、検出電極22を介して電流電圧変換回路53aから導体パターン101に流れ出る(流出する)電流信号Iの電流量が増加する。この際には、フィードバックループを構成する電流電圧変換回路53a等が上記のフィードバック制御動作とは逆の動作でのフィードバック制御動作を実行して、電圧信号V4の電圧を低下させることにより、電圧検出部53の第2基準電位G2等の電圧(電圧信号V4の電圧)を電圧V1に追従させる。
このようにして、測定部5では、電圧検出部53の第2基準電位G2等の電圧(電圧信号V4の電圧)を電圧V1に追従させるフィードバック制御動作が短時間に実行されて、電圧検出部53の第2基準電位G2等の電圧(電流電圧変換回路53aの第1演算増幅器のバーチャルショートにより、検出電極22の電圧でもある)が電圧V1に一致させられる(収束させられる)。また、測定部5では、電圧計56が、電圧信号V4の電圧値をリアルタイムで計測して、その電圧値を示す電圧データDvを出力する。また、電圧信号V4は、導体パターン101の電圧V1に一旦収束した後は、フィードバックループを構成する各構成要素が上記のように動作することにより、電圧V1の変動に追従する。したがって、導体パターン101の電圧V1を示す電圧データDvが電圧計56から連続して出力される。
また、測定部5では、処理部57が、電圧計56から出力された電圧データDvを入力してメモリに記憶する。次いで、処理部57は、電圧算出処理を実行して、電圧データDvに基づいて導体パターン101の電圧V1を算出してメモリに記憶する。最後に、処理部57は、メモリに記憶されている測定結果(電圧V1)を表示部58に表示させる。これにより、測定部5による測定処理が完了する。
続いて、制御部7は、基板100が正常に動作しているときの導体パターン101の電圧(基準値Vr)を記憶部6から読み出し、測定部5によって測定された導体パターン101の電圧V1と基準値Vrとを比較して基板100の良否を判定する。この場合、制御部7は、一例として、電圧V1が、基準値Vrを中心とする予め決められた幅の判定範囲内であるときには、基板100を良好と判定し、電圧V1が判定範囲外のときには、基板100を不良と判定する。次いで、制御部7は、判定結果(検査結果)を表示部58に表示させる。
続いて、制御部7は、プロービング機構3を制御して、アーム3aを上昇させる。これにより、シールド23のヘッド部23bの先端部231、および検出電極22の先端部221が基板100のレジスト層102から離反する。また、レジスト層102からの離反によって検出電極22の先端部221に対する押圧が解除されるため、プランジャ25の付勢力によって先端部221がヘッド部23bの先端部231から突出する状態に復帰する。以上により、検査処理が終了する。
このように、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1では、筒状体で形成されたシールド23と、柱状体で形成されて絶縁された状態でシールド23に挿入されると共に検出対象の電圧V1を金属非接触で検出する検出電極22とを備え、検出電極22の先端部221の先端面222が長さ方向に対して直交する平面で構成されている。このため、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1では、導体パターン101および導体パターン101を覆うレジスト層102が形成された基板100におけるレジスト層102に検出電極22の先端部221を当接させることで、導体パターン101の電圧V1を金属非接触で確実に測定することができる。また、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1では、検出電極22における先端部221の先端面222が平面で構成されているため、プロービング状態において、平面である検出電極22の先端面222と導体パターン101とを面的に対向させることができる結果、導体パターン101と検出電極22の先端部221との間に形成される静電容量C0を、先端部221が尖った形状に形成されている構成よりも十分に大きくすることができる。したがって、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1によれば、静電容量C0を介して導体パターン101と検出電極22との間に流れる検出電流Iに基づいて導体パターン101の電圧V1を金属非接触で検出する際の検出感度を十分に高めることができる結果、電圧V1の測定精度を十分に向上させることができる。
また、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1では、検出電極22がシールド23に対して長さ方向に移動可能に構成されている。このため、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1によれば、初期状態においてシールド23の先端部(ヘッド部23bの先端部231)から突出している検出電極22の先端部221をプロービング状態においてシールド23によってシールドすることができる。したがって、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1によれば、検出電極22がシールド23に対して長さ方向に沿って移動しない構成と比較して、検出電極22をより確実にシールドすることができる結果、導体パターン101の電圧V1を金属非接触で検出する際の検出感度をさらに高めることができる。
また、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1では、長さ方向に移動可能にシールド23を支持する支持部21と、電圧検出プローブ2の基端部2b側から先端部2a側に向かう第1の向きにシールド23を付勢するスプリング24と、スプリング24の付勢力よりも小さな付勢力で第1の向きに検出電極22を付勢するプランジャ25とを備え、初期状態において検出電極22の先端部221がシールド23の先端部から突出するように検出電極22が構成されている。このため、この電圧検出プローブ2、測定装置および基板検査装置1では、電圧検出プローブ2を基板100のレジスト層102にプロービングさせる際に、支持部21をレジスト層102に向けて移動させるだけで、検出電極22の先端部221をレジスト層102に確実に当接させることができると共に、その状態を維持しつつプランジャ25の付勢力に抗して検出電極22が第2の向きにスライドすることで、シールド23の先端部をレジスト層102に確実に当接させることができる。
なお、電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置は、上記の構成に限定されない。例えば、図10,11に示す電圧検出プローブ202、並びにこの電圧検出プローブ202を用いる測定装置および基板検査装置を採用することもできる。なお、以下の説明において、上記した電圧検出プローブ2と同様の構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
この電圧検出プローブ202では、図10,11に示すように、絶縁チューブ22d(絶縁体)によって検出電極22の先端面222が覆われている。また、この電圧検出プローブ202では、両図に示すように、ヘッド部23b(シールド23の先端部)が非導電性材料で形成された絶縁チューブ23d(絶縁体)で覆われている。なお、図10,11は、電圧検出プローブ202の使用状態を示している。具体的には、図10は、検出電極22の先端面222を覆っている絶縁チューブ22dを導体パターン101に当接(検出電極22の先端部221を導体パターン101に近接)させた状態を示し、図11は、ヘッド部23bを覆っている絶縁チューブ23dを導体パターン101に当接(シールド23の先端部を導体パターン101に近接)させた状態を示している。
この電圧検出プローブ202、並びに電圧検出プローブ202を用いる測定装置および基板検査装置によれば、検出電極22の先端面222を絶縁体で覆ったことにより、図10,11に示すように、例えば、基板100の導体パターン101が露出している(レジスト層102によって覆われていない)場合であっても、絶縁体で覆われた先端面222を導体パターン101に当接させることで、導体パターン101の電圧V1を金属非接触で検出することができる。また、この電圧検出プローブ202、並びに電圧検出プローブ202を用いる測定装置および基板検査装置によれば、シールド23の先端部を絶縁体で覆ったことにより、両図に示すように、基板100の導体パターン101が露出している場合であっても、絶縁体で覆われたシールド23の先端部を導体パターン101に当接させることで、検出電極22の先端部221を確実にシールドすることができる。
なお、検出電極22の先端面222、およびシールド23の先端部のいずれか一方のみを絶縁体で覆う構成を採用することもできる。
また、検出電極22をシールド23に対して移動可能に構成した例について上記したが、シールド23を検出電極22に対して移動可能に構成することもできる。また、検出電極22およびシールド23が相対的に移動しない構成、具体的には、検出電極22の先端部221がシールド23の先端部(ヘッド部23bの先端部231)から突出した状態で固定されている構成を採用することもできる。
また、圧縮コイルばねで構成されたスプリング24を第1付勢部材として用いる例について上記したが、引張コイルばね(引きばね(extension spring ))を第1付勢部材として用いることもできる。また、プランジャ25を第2付勢部材として用いる例について上記したが、圧縮コイルばねだけ、または引張コイルばねだけで(ばね単体で)構成された第2付勢部材を用いることもできる。
また、基板100の導体パターン101を検出対象として導体パターン101の電圧V1を検出する際に電圧検出プローブ2,202を用いる例について上記したが、導体パターン101以外の検出対象(例えば、被覆電線等)の電圧を金属非接触で検出する際にも電圧検出プローブ2,202を用いることができる。
1 基板検査装置
2,202 電圧検出プローブ
2a 先端部
2b 基端部
3 プロービング機構
5 測定部
7 制御部
21 支持部
21a 本体部
21b プラグ
22 検出電極
22b,22c,22d,23d 絶縁チューブ
23 シールド
23a 本体部
23b ヘッド部
23c ストッパ
24 スプリング
25 プランジャ
53 電圧検出部
55 電圧生成部
57 処理部
101 導体パターン
221 先端部
222 先端面
231 先端部

Claims (7)

  1. 導電性を有する筒状体で形成されたシールドと、導電性を有する柱状体で形成されて絶縁された状態で前記シールドに挿入されると共に検出対象に先端部が近接している近接状態において当該検出対象の電圧を金属非接触で検出する検出電極とを備え、
    前記検出電極は、前記先端部の先端面が当該検出電極の長さ方向に対して直交する平面で構成されている電圧検出プローブ。
  2. 前記検出電極および前記シールドのいずれか一方が他方に対して前記長さ方向に移動可能に構成されている請求項1記載の電圧検出プローブ。
  3. 前記長さ方向に移動可能に前記シールドを支持する支持部と、当該電圧検出プローブの基端部側から先端部側に向かう第1の向きに前記シールドを付勢する第1付勢部材と、前記第1付勢部材の付勢力よりも小さな付勢力で前記第1の向きに前記検出電極を付勢する第2付勢部材とを備え、
    前記検出電極は、前記第1の向きとは逆の第2の向きの押圧力が当該検出電極の前記先端部に加わっていない状態において当該先端部が前記シールドから突出するように構成されている請求項2記載の電圧検出プローブ。
  4. 前記検出電極の前記先端面が絶縁体で覆われている請求項1から3のいずれかに記載の電圧検出プローブ。
  5. 前記シールドの先端部が絶縁体で覆われている請求項1から4のいずれかに記載の電圧検出プローブ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電圧検出プローブと、当該電圧検出プローブが接続される測定部とを備え、
    前記測定部は、前記検出電極を介して前記検出対象の電圧を検出して当該電圧に応じて変化する電圧信号を出力する電圧検出部と、前記電圧信号に基づいて前記検出対象の前記電圧に追従する電圧を生成すると共に前記シールドに印加する電圧生成部と、前記電圧生成部で生成される前記電圧に基づいて前記検出対象の電圧を測定する処理部とを備え、
    前記電圧検出部は、前記電圧生成部で生成される前記電圧の電位を基準とするフローティング電圧で作動する測定装置。
  7. 請求項6記載の測定装置と、前記検出対象としての導体と当該導体を覆う絶縁層とを有する基板における当該絶縁層の表面に前記電圧検出プローブをプロービングさせるプロービング機構と、前記測定装置によって測定された前記検出対象の電圧に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えている基板検査装置。
JP2017175390A 2017-09-13 2017-09-13 電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置 Pending JP2019052863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017175390A JP2019052863A (ja) 2017-09-13 2017-09-13 電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017175390A JP2019052863A (ja) 2017-09-13 2017-09-13 電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019052863A true JP2019052863A (ja) 2019-04-04

Family

ID=66014828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017175390A Pending JP2019052863A (ja) 2017-09-13 2017-09-13 電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019052863A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5103165A (en) * 1990-11-19 1992-04-07 Static Control Components, Inc. Insulated, hand-held non-contacting voltage detection probe
JPH05264672A (ja) * 1992-01-14 1993-10-12 Hewlett Packard Co <Hp> 容量結合プローブ、信号捕捉方法及び試験システム
JP2003123910A (ja) * 2001-10-12 2003-04-25 Murata Mfg Co Ltd コンタクトプローブ及びこれを用いた通信装置の測定装置
JP2016223866A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 日置電機株式会社 電圧検出プローブおよび測定装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5103165A (en) * 1990-11-19 1992-04-07 Static Control Components, Inc. Insulated, hand-held non-contacting voltage detection probe
JPH05264672A (ja) * 1992-01-14 1993-10-12 Hewlett Packard Co <Hp> 容量結合プローブ、信号捕捉方法及び試験システム
JP2003123910A (ja) * 2001-10-12 2003-04-25 Murata Mfg Co Ltd コンタクトプローブ及びこれを用いた通信装置の測定装置
JP2016223866A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 日置電機株式会社 電圧検出プローブおよび測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10041977B2 (en) Voltage detecting probe and measuring device
JP6495103B2 (ja) 電圧検出プローブおよび測定装置
JP6665007B2 (ja) 電圧検出プローブおよび測定装置
US10139435B2 (en) Non-contact voltage measurement system using reference signal
JP7166750B2 (ja) 非接触電流測定システム
US10267829B2 (en) Voltage detecting probe and measuring device
JP6636372B2 (ja) 電圧検出プローブおよび測定装置
JP2010025653A (ja) 測定装置
JP4995993B2 (ja) クランプ式センサ
JP2018105850A (ja) 非接触電気的パラメータ測定システム
JP4995663B2 (ja) クランプ式センサ
JP2018132346A (ja) 電圧検出装置
JP7219668B2 (ja) 非接触電圧測定装置のためのマルチセンサスキャナ構成
JP2018204963A (ja) センサおよび測定装置
JP2017009576A5 (ja)
JP2010025918A (ja) 電圧検出装置および線間電圧検出装置
JP2017032287A (ja) クランプ式センサおよび測定装置
US10761115B2 (en) Sensor and measuring apparatus
JP6679408B2 (ja) 電圧検出プローブおよび測定装置
JP2019052863A (ja) 電圧検出プローブ、測定装置および基板検査装置
US7138808B2 (en) Movable apparatus, a measuring apparatus, a capacitive distance sensing apparatus, and a positioning device
JP6486765B2 (ja) クランプ式センサおよび測定装置
JP6608251B2 (ja) 検出プローブおよび測定装置
JP2010261722A (ja) 電圧検出装置および線間電圧検出装置
JP2010256125A (ja) 電圧検出装置および線間電圧検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211214