JP2019052580A - Piston for internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関用ピストンに関する。 The present invention relates to a piston for an internal combustion engine.
内燃機関用ピストンの過度な温度上昇を抑制するために、ピストン本体部内に空洞部を形成し、熱伝導率の高い金属を空洞部内に封入する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。 In order to suppress an excessive temperature rise of the piston for an internal combustion engine, a technique is disclosed in which a cavity is formed in the piston body and a metal having high thermal conductivity is enclosed in the cavity (for example, Patent Document 1). .
内燃機関用ピストンの過度な温度上昇を、より効果的に抑制する技術が望まれている。 There is a demand for a technique that more effectively suppresses an excessive temperature rise of a piston for an internal combustion engine.
そこで、本発明は、冷却効果が高い内燃機関用ピストンを提供することを目的とする。 Then, an object of this invention is to provide the piston for internal combustion engines with a high cooling effect.
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関用ピストンは、ピストン本体部内において、ピストン本体部の冠面側の内壁面と、冠面側の内壁面から離隔するコネクティングロッド側の内壁面とによって形成される空洞部と、空洞部内に空隙を設けつつ封入された熱交換部材と、を有し、冠面側の内壁面およびコネクティングロッド側の内壁面は、空洞部の中央部から空洞部の側縁部に至る少なくとも一部の区間において、側縁部が中央部に比べ冠面側に位置する方向に傾斜する。 In order to solve the above-described problems, an internal combustion engine piston according to the present invention includes an inner wall surface on the crown surface side of the piston body portion, an inner wall surface on the connecting rod side separated from the inner wall surface on the crown surface side, in the piston body portion. The inner wall surface on the crown surface side and the inner wall surface on the connecting rod side from the central portion of the cavity portion to the cavity portion. In at least a part of the section leading to the side edge, the side edge is inclined in a direction positioned on the crown surface side as compared with the center.
また、熱交換部材は、ピストン本体部の動作時に液体となってもよい。 Further, the heat exchange member may become a liquid when the piston main body portion operates.
また、空洞部は、側縁部が、冠面に最も近いピストンリングに近接してもよい。 Further, the cavity portion may be close to the piston ring whose side edge portion is closest to the crown surface.
また、空洞部は、中央部がシリンダの中心軸上に位置してもよい。 Further, the hollow portion may be located at the center portion on the central axis of the cylinder.
また、空洞部は、側縁部における冠面側の内壁面とコネクティングロッド側の内壁面との間隔に比べ、中央部における冠面側の内壁面とコネクティングロッド側の内壁面との間隔が狭くてもよい。 In addition, the cavity has a narrower distance between the inner wall surface on the crown surface side and the inner wall surface on the connecting rod side in the central portion than the distance between the inner wall surface on the crown surface side and the inner wall surface on the connecting rod side at the side edge. May be.
本発明によれば、冷却効果を高くすることができる。 According to the present invention, the cooling effect can be enhanced.
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. The dimensions, materials, and other specific numerical values shown in the embodiments are merely examples for facilitating understanding of the invention, and do not limit the present invention unless otherwise specified. In the present specification and drawings, elements having substantially the same function and configuration are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted, and elements not directly related to the present invention are not illustrated. To do.
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による内燃機関用ピストン30の構成を示す断面図である。内燃機関用ピストン30(以下、単にピストンという)は、内燃機関(エンジン)1の一部を構成する。内燃機関1は、例えば、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程が繰り返し行われる4ストロークエンジンである。図1では、ピストン30が上死点に位置する場合が示されている。
(First embodiment)
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of an internal
内燃機関1は、シリンダブロック10、シリンダヘッド20およびピストン30を含んで構成される。シリンダブロック10には、円筒形状のシリンダ11が形成されている。シリンダ11には、ピストン30が摺動可能に収容されている。シリンダブロック10には、シリンダ11の開口を覆うようにシリンダヘッド20が接合されている。
The internal combustion engine 1 includes a
ピストン30は、ピストン本体部31を含んで構成される。ピストン本体部31は、略円柱形状に形成されている。ピストン本体部31は、例えば、アルミニウムを主原料とする金属などによって構成されている。ピストン本体部31の中心軸CPは、シリンダ11の中心軸CCに重なっている。
The
ピストン本体部31におけるシリンダヘッド20に対向する冠面32、シリンダ11およびシリンダヘッド20は、燃焼室12を形成する。なお、図1では、冠面32がシリンダ11の開口面に位置するため、冠面32とシリンダヘッド20とによって燃焼室12が形成された状態が示されている。
The
ピストン本体部31における冠面32とは反対側には、略棒状のコネクティングロッド41が配置されている。コネクティングロッド41の一端には、貫通穴が設けられており、その貫通穴には、円筒形状のピストンピン42が挿通されている。ピストンピン42は、ピストン本体部31に支持されており、コネクティングロッド41は、ピストンピン42を介してピストン本体部31に連結されている。コネクティングロッド41の他端は、クランクシャフト(図示略)に連結されている。
A substantially rod-shaped connecting
ピストン本体部31の冠面32には、コネクティングロッド41方向に窪むキャビティ33が形成されている。キャビティ33は、シリンダヘッド20から冠面32を見たとき、大凡円形状に形成されている。
A
ピストン本体部31におけるシリンダ11に対向する側面には、ピストン本体部31の径方向に窪む3本のリング溝35、36、37が中心軸CCから離隔して形成されている。リング溝35、36、37は、ピストン本体部31の周方向に沿って形成されている。リング溝35、36、37は、ピストン本体部31の側面において、冠面32寄りに設けられている。
Three
冠面32に最も近いリング溝35には、トップリング45が収容される。トップリング45が収容されるリング溝35から見てコネクティングロッド41方向に隣接するリング溝36には、セカンドリング46が収容される。セカンドリング46が収容されるリング溝36から見てコネクティングロッド41方向に隣接するリング溝37には、オイルリング47が収容される。
A
トップリング45、セカンドリング46およびオイルリング47は、リング溝35、36、37に収容された状態でピストン本体部31の側面よりも突出し、シリンダ11の内壁面に接触する。トップリング45およびセカンドリング46は、シリンダ11の内壁面とピストン本体部31の側面との隙間を無くし、燃焼室12の気密を保つ。オイルリング47は、シリンダ11の内壁面とピストン本体部31の側面との間に適度な油膜を形成し、ピストン本体部31の摺動を潤滑にする。以下、トップリング45、セカンドリング46およびオイルリング47を総称して、ピストンリング40という。
The
シリンダヘッド20には、燃焼室12に開口する吸気ポート21および排気ポート22が形成されている。吸気ポート21は、シリンダヘッド20に設けられた吸気バルブ23によって開閉され、排気ポート22は、シリンダヘッド20に設けられた排気バルブ24によって開閉される。
The
シリンダヘッド20における吸気ポート21と排気ポート22の間には、インジェクタ25および点火プラグ26が設けられている。なお、インジェクタ25は、吸気ポート21に設けられていてもよい。
An
第1実施形態において、ピストン本体部31内には、中空の空洞部50が冠面32付近に形成されている。空洞部50は、冠面32のキャビティ33に概ね沿うように形成されている。空洞部50は、冠面32側の内壁面51と、冠面32側の内壁面51から離隔するコネクティングロッド41側の内壁面52とによって略椀状に形成されている。なお、冠面32側の内壁面51とコネクティングロッド41側の内壁面52は、空洞部50の側縁部54において連続している。
In the first embodiment, a
より詳細には、空洞部50の側縁部54は、空洞部50の中央部53に比べ冠面32方向に位置する。空洞部50は、中央部53から側縁部54に進むに従って、冠面32側に滑らかに湾曲している。すなわち、冠面32側の内壁面51およびコネクティングロッド41側の内壁面52は、側縁部54が中央部53に比べ冠面32側に位置する方向に曲線状に傾斜する。冠面32側の内壁面51およびコネクティングロッド41側の内壁面52は、中央部53から側縁部54に進むに従って、中心軸CCの軸方向と直交する面に対する傾斜角が大きくなる。また、空洞部50は、シリンダヘッド20から冠面32を透視したときに側縁部54が大凡円形状になるように、中央部53を通る中心軸の周りに回転対称に形成されている。
More specifically, the
空洞部50の中央部53は、ピストン本体部31において最も温度が高くなる位置に近接する。例えば、空洞部50の中央部53は、シリンダ11の中心軸CC(すなわち、ピストン本体部31の中心軸CP)と冠面32との交点に近接する。
The
空洞部50の側縁部54は、冠面32に最も近いトップリング45(より正確には、トップリング45を収容するリング溝35)に近接する。例えば、側縁部54は、冠面32におけるキャビティ33の縁34よりもピストン本体部31の側面側に位置する。また、空洞部50における冠面32側の内壁面51とコネクティングロッド41側の内壁面52との間隔は、側縁部54から中央部53を通って反対側の側縁部54に至る過程において略一定となっている。
The
空洞部50内には、熱交換部材60が封入されている。熱交換部材60は、ピストン本体部31を構成する材料(例えば、アルミニウムを主原料とする金属)よりも熱伝導率が高い材料によって構成される。また、熱交換部材60は、ピストン本体部31の動作時(内燃機関1の運転時)に液体となる材料によって構成される。ピストン本体部31の動作時、燃焼室12は、燃料が燃焼することによって生じる熱によって温度が約250℃となる。このため、熱交換部材60は、融点が約250℃よりも低く、沸点が約250℃よりも高い材料であることが好ましい。これらより、熱交換部材60は、例えば、金属ナトリウムが好ましい。熱交換部材60である金属ナトリウムは、内燃機関1が停止してピストン本体部31が冷えると固体となり、内燃機関1が作動を開始してピストン本体部31が温まると液体となる。
A
空洞部50内には、熱交換部材60が封入された状態で空隙55(隙間)が設けられる。熱交換部材60は、この空隙55により、空洞部50内において自由に移動可能となっている。熱交換部材60の体積は、例えば、空洞部50の容積の3割くらいである。なお、熱交換部材60の体積は、この例に限らない。
A void 55 (gap) is provided in the
ピストン本体部31は、例えば、以下のようにして製造される。ピストン本体部31は、ピストン本体部31の外形状の型内に、空洞部50の形状の中子として機能する砂を入れて鋳造される。この際、中子からピストン本体部31の底面(冠面32とは反対側の面)に繋がる連通穴も型抜きされる。次に、砂を溶かす溶剤が連通穴を介して空洞部50内に入れられ、溶剤によって溶けた砂が連通穴を介して空洞部50内から抜かれる。これにより、空洞部50を有するピストン本体部31が成型される。そして、連通穴を介して熱交換部材60が空洞部50内に入れられ、連通穴を埋める栓が施される。
The piston
次に、ピストン30の作用を説明する。熱交換部材60は、内燃機関1が作動を開始してピストン本体部31が温まると、固体から液体に変化し、内燃機関1が停止してピストン本体部31が冷えるまで液体の状態を維持する。
Next, the operation of the
圧縮行程においてピストン本体部31が上死点に移動すると、熱交換部材60は、図1に示すように、コネクティングロッド41側の内壁面52に沿って中央部53(空洞部50におけるコネクティングロッド41方向の最深部)およびその近傍に移動する。
When the piston
圧縮行程から燃焼行程に移り、燃焼室12内で燃料が燃焼すると、ピストン本体部31は、上死点から下死点へ向かって移動する。燃料が燃焼することによって生じる熱によって、冠面32の中央が熱せられる。燃料の燃焼によって生じた熱の一部は、冠面32を伝わって、空洞部50の中央部53に位置する熱交換部材60に伝わる。これにより、熱交換部材60は、ピストン本体部31に伝わった熱で温められ、結果として、熱を蓄える。
When the combustion stroke is moved from the compression stroke to the
図2は、ピストン本体部31が下死点にあるときのピストン30の構成を示す断面図である。ピストン本体部31が上死点から下死点へ向かって移動する際、熱交換部材60には、ピストン本体部31の摺動方向に関して慣性力が働く。具体的には、熱交換部材60は、ピストン本体部31の下死点への移動に従って、空洞部50の冠面32側の内壁面51に押し付けられる方向の力が与えられる。空洞部50の冠面32側の内壁面51は、中央部53から側縁部54に進むに従って冠面32側に湾曲しているため、熱交換部材60は、冠面32側の内壁面51に押し付けられる力によって、冠面32側の内壁面51に沿って中央部53から側縁部54に移動する。
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the configuration of the
側縁部54に移動した熱交換部材60の熱の一部は、ピストン本体部31における空洞部50の側縁部54付近を伝わって、ピストンリング40(主に、側縁部54が近接するトップリング45)に伝わる。熱交換部材60の熱の一部がピストンリング40に伝わることで、ピストン本体部31が上死点にある場合に比べ、熱交換部材60の温度が低下する。ピストンリング40に伝わった熱は、シリンダ11の内壁面に伝わり、シリンダ11において消費される。すなわち、ピストン本体部31の下死点への移動に従って中央部53から側縁部54に移動する熱交換部材60を介して、ピストン本体部31の熱の一部がシリンダ11に放熱される。
Part of the heat of the
燃焼行程から排気行程へ移ると、ピストン本体部31は、下死点から上死点へ向かって移動する。この際、熱交換部材60には、ピストン本体部31の摺動方向に関して慣性力が働く。具体的には、熱交換部材60は、ピストン本体部31の上死点への移動に従って、空洞部50のコネクティングロッド41側の内壁面52に押し付けられる方向の力が与えられる。空洞部50のコネクティングロッド41側の内壁面52は、側縁部54に比べ中央部53がコネクティングロッド41側に位置するように湾曲しているため、熱交換部材60は、コネクティングロッド41側の内壁面52に押し付けられる力によって、コネクティングロッド41側の内壁面52に沿って側縁部54から中央部53に移動する。
When moving from the combustion stroke to the exhaust stroke, the piston
中央部53に移動した熱交換部材60には、ピストン本体部31における冠面32の中央付近から熱が伝わる。排気行程から吸気行程に移ると、ピストン本体部31は、上死点から下死点へ向かって移動し、熱交換部材60は、中央部53から側縁部54に移動する。側縁部54に移動した熱交換部材60の熱の一部は、ピストンリング40を介してシリンダ11に伝わる。そして、吸気行程から圧縮行程に移ると、ピストン本体部31は、下死点から上死点へ向かって移動し、熱交換部材60は、側縁部54から中央部53に移動する。ピストン本体部31および熱交換部材60は、このような動作を繰り返す。
Heat is transferred from the vicinity of the center of the
以上のように、第1実施形態のピストン30は、熱交換部材60が、ピストン本体部31の摺動に応じて、空洞部50の中央部53と側縁部54との間で移動する。このため、第1実施形態のピストン30は、空洞部50の中央部53から側縁部54に移動する熱交換部材60によって、ピストン本体部31の中心軸CP付近の熱を、シリンダ11に早く移動させることができる。これにより、第1実施形態のピストン30は、熱交換部材60が無いピストンや熱交換部材60がピストン本体部31の略径方向に移動しないピストンに比べ、ピストン本体部31の熱の一部をシリンダ11に素早く伝えて放熱させることができる。
As described above, in the
また、熱交換部材60は、ピストン本体部31の動作時に液体となっているため、熱交換部材60が固体の場合に比べ、ピストン本体部31の略径方向に早く移動することができる。
Further, since the
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態による内燃機関用ピストン30Bの構成を示す断面図である。第2実施形態のピストン30Bは、空洞部50Bの形状が第1実施形態の空洞部50の形状と異なる。なお、図3では、シリンダヘッド20およびシリンダブロック10の一部を省略する。
(Second Embodiment)
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a configuration of an internal
空洞部50Bは、中央部53B付近が平らな略椀状に形成されている。具体的には、空洞部50Bは、中央部53Bから側縁部54Bに至る途中まではピストン本体部31の径方向に延びており、さらに側縁部54Bに進むに従って、冠面32側に滑らかに湾曲している。すなわち、空洞部50Bの冠面32側の内壁面51Bおよびコネクティングロッド41側の内壁面52Bは、中央部53Bから側縁部54Bに至る一部の区間において、側縁部54Bが中央部53Bに比べ冠面32側に位置する方向に傾斜する。
The
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。 In the second embodiment, the same effect as in the first embodiment can be obtained.
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態による内燃機関用ピストン30Cの構成を示す断面図である。第3実施形態のピストン30Cは、空洞部50Cの形状が第1実施形態の空洞部50の形状と異なる。なお、図4では、シリンダヘッド20およびシリンダブロック10の一部を省略する。
(Third embodiment)
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a configuration of an internal
空洞部50Cは、側縁部54C対して中央部53C付近がコネクティングロッド41方向に突出する略円錐状の殻状に形成されている。具体的には、空洞部50Cは、側縁部54Cが中央部53Cよりも冠面32側に位置し、空洞部50Cの冠面32側の内壁面51Cおよびコネクティングロッド41の内壁面52Cは、中央部53Cから側縁部54Cに向かって真っすぐに延びている。すなわち、内壁面51Cおよび内壁面52Cは、側縁部54Cが中央部53Cに比べ冠面32側に位置する方向に直線状に傾斜する。
The
第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。 In the third embodiment, the same effect as in the first embodiment can be obtained.
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態による内燃機関用ピストン30Dの構成を示す断面図である。第4実施形態のピストン30Dは、空洞部50Dの形状が第1実施形態の空洞部50の形状と異なる。なお、図5では、シリンダヘッド20およびシリンダブロック10の一部を省略する。
(Fourth embodiment)
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a configuration of an internal
第4実施形態のピストン30Dは、空洞部50Dの中央部53D付近における冠面32側の内壁面51Dとコネクティングロッド41側の内壁面52Dとの間隔が、側縁部54D付近における冠面32側の内壁面51Dとコネクティングロッド41側の内壁面52Dとの間隔に比べ、狭くなっている。このため、第4実施形態では、熱交換部材60が中央部53D付近に移動した場合、中央部53D付近の冠面32側の内壁面51Dと熱交換部材60との接触面積が、第1実施形態に比べ多くなる。内壁面51Dと熱交換部材60との接触面積が多くなると、接触面積が少ない場合に比べ、冠面32側からの熱が熱交換部材60に伝わり易くなる。
In the
空洞部50Dの中央部53D付近においてより多くの熱が熱交換部材60に伝わると、熱交換部材60が側縁部54Dに移動した際に、より多くの熱が熱交換部材60からピストンリング40を介してシリンダ11に伝わり易くなる。従って、第4実施形態のピストン30Dは、第1実施形態に比べ、冷却効果をより高くすることができる。
When more heat is transferred to the
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 As mentioned above, although preferred embodiment of this invention was described referring an accompanying drawing, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to this embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various changes and modifications can be made within the scope of the claims, and these are naturally within the technical scope of the present invention. Is done.
各実施形態において、熱交換部材60は、金属ナトリウムに限らず、例えば、融点が低いビスマス合金(ビスマスを主原料とし、スズや鉛などを添加した金属)などであってもよい。
In each embodiment, the
各実施形態において、側縁部54〜54Dは、トップリング45に近接していた。しかし、側縁部54〜54Dは、ピストンリング40に近接していればよく、例えば、セカンドリング46(より正確には、リング溝36)やオイルリング47(より正確には、リング溝37)に近接してもよい。ただし、側縁部54〜54Dは、中央部53〜53Dよりも冠面32側に位置するため、中央部53〜53Dを冠面32に極力近づけるために、トップリング45に近接させるのが最も好ましい。
In each embodiment, the
また、各実施形態において、空洞部50における最深部を中央部53としたが、中央部53以外の部位を最深部としてもよい。
Moreover, in each embodiment, although the deepest part in the
第4実施形態では、中央部53D付近において内壁面51Dと内壁面52Dとの間隔を狭くすることで、中央部53D付近に移動した熱交換部材60と冠面32側の内壁面51Dとの接触面積を多くした。しかし、第1実施形態において、空洞部50の容積に対する熱交換部材60の体積を適切に設計することで、中央部53付近に移動した熱交換部材60と冠面32側の内壁面51との接触面積を多くしてもよい。
In the fourth embodiment, the distance between the
本発明は、内燃機関用ピストンに利用できる。 The present invention can be used for a piston for an internal combustion engine.
30 内燃機関用ピストン
31 ピストン本体部
40 ピストンリング
50 空洞部
53 中央部
54 側縁部
60 熱交換部材
30
Claims (5)
前記空洞部内に空隙を設けつつ封入された熱交換部材と、を有し、
前記冠面側の内壁面および前記コネクティングロッド側の内壁面は、前記空洞部の中央部から前記空洞部の側縁部に至る少なくとも一部の区間において、前記側縁部が前記中央部に比べ前記冠面側に位置する方向に傾斜する内燃機関用ピストン。 In the piston body portion, a hollow portion formed by an inner wall surface on the crown surface side of the piston body portion and an inner wall surface on the connecting rod side separated from the inner wall surface on the crown surface side,
A heat exchange member sealed while providing a void in the cavity,
The inner wall surface on the crown surface side and the inner wall surface on the connecting rod side are such that the side edge portion is compared to the center portion in at least a section from the center portion of the cavity portion to the side edge portion of the cavity portion. A piston for an internal combustion engine that is inclined in a direction located on the crown surface side.
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