JP2019052338A - 誘電体膜および電子部品 - Google Patents

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Shiro Otsuki
史朗 大槻
佐藤 祐介
Yusuke Sato
祐介 佐藤
大基 石井
Daiki Ishii
大基 石井
雷太郎 政岡
Raitaro Masaoka
雷太郎 政岡
祥平 藤井
Shohei Fujii
祥平 藤井
眞生子 城川
Makiko Shirokawa
眞生子 城川
和希子 佐藤
Wakiko Sato
和希子 佐藤
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Abstract

【課題】高周波領域であっても高い比誘電率および高いQ値を有する誘電体膜と、その誘電体膜を備える電子部品を提供すること。【解決手段】一般式ABO3で表される組成を有する複合酸化物を主成分として含む第1の誘電体膜と、一般式A'B'2O5で表される組成を有する複合酸化物を主成分として含む第2の誘電体膜と、が交互に積層された構造を有し、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜の厚みが、それぞれ、1nm以上50nm以下であり、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とが直接的に接している界面の数が3以上であることを特徴とする誘電体膜である。【選択図】図2

Description

本発明は、誘電体膜および当該誘電体膜を備える電子部品に関する。
スマートフォンに代表される移動体通信機器の高性能化に対する要求は高く、たとえば、高速で大容量の通信を可能とするために、使用する周波数領域の数も増加している。使用する周波数領域はGHz帯のような高周波領域である。このような高周波領域において作動するフィルタ、あるいは、フィルタを組み合わせたデュプレクサ、ダイプレクサ等の高周波部品のなかには、誘電体材料が有する誘電特性を利用しているものがある。このような誘電体材料には、高周波領域において、誘電損失が小さく、周波数の選択性が良好であることが求められる。
また、移動体通信機器の高性能化に伴い、1つの移動体通信機器に搭載される電子部品の数も増加する傾向にあり、移動体通信機器のサイズを維持するには、電子部品の小型化も同時に求められる。誘電体材料を用いる高周波部品を小型化するには、電極面積を小さくする必要があるため、これによる静電容量の低下を補うべく誘電体材料の比誘電率が高いことが求められる。
したがって、高周波領域において使用される高周波部品に適用される誘電体材料には、高周波領域において、誘電損失が小さく、かつ比誘電率が高いことが要求される。誘電損失の逆数はQ値として表されるので、換言すれば、高周波領域において比誘電率およびQ値が高い誘電体材料が望まれている。
従来、GHz帯で誘電損失が低い誘電体材料としては、たとえば、アモルファスSiN膜が例示される。しかしながら、アモルファスSiN膜の比誘電率(εr)は6.5程度と低く、高周波部品の小型化の要求に応えるには、限界があった。
特許文献1は、一般式xTiO・yBaO・zMgOの組成を有する誘電体薄膜を開示しており、さらに、この誘電体薄膜の比誘電率が50以上であり、かつ誘電損失が0.5%であることを開示している。
特開平5−47213号公報
しかしながら、特許文献1に記載の誘電体薄膜が示す誘電損失をQ値に換算すると、測定周波数が100kHzにおいて、200である。誘電損失は、測定周波数が高周波数になるほど大きくなる傾向にある。したがって、測定周波数がGHz帯である場合には、誘電損失は非常に大きくなり、誘電損失の逆数であるQ値は200よりも大幅に低下することが予想される。
そのため、特許文献1に記載の誘電体薄膜は、特に、高周波領域におけるQ値が非常に低く、高周波部品への適用は困難であるという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、高周波領域であっても高い比誘電率および高いQ値を有する誘電体膜と、その誘電体膜を備える電子部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の誘電体膜は、
[1]一般式ABOで表される組成を有する複合酸化物を主成分として含む第1の誘電体膜と、一般式A'B'で表される組成を有する複合酸化物を主成分として含む第2の誘電体膜と、が交互に積層された構造を有し、
第1の誘電体膜および第2の誘電体膜の厚みが、それぞれ、1nm以上50nm以下であり、
第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とが直接的に接している界面の数が3以上であることを特徴とする誘電体膜である。
[2]ABOで表される組成を有する複合酸化物が、組成式(Ba1−xSr)TiOで表される組成を有する複合酸化物であり、組成式中のxが0.0以上1.0以下であり、
A'B'で表される組成を有する複合酸化物が、組成式(Ba1−ySr)Tiで表される組成を有する複合酸化物であり、組成式中のyが0.0以上1.0以下であることを特徴とする[1]に記載の誘電体膜である。
[3](Ba1−xSr)TiOで表される組成を有する複合酸化物が、(111)方向に配向していることを特徴とする[2]に記載の誘電体膜である。
[4](Ba1−ySr)Tiで表される組成を有する複合酸化物が、(001)方向に配向していることを特徴とする[2]または[3]に記載の誘電体膜である。
[5][1]から[4]のいずれかに記載の誘電体膜を備える電子部品である。
本発明によれば、高周波領域であっても高い比誘電率および高いQ値を有する誘電体膜と、その誘電体膜を備える電子部品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品としての薄膜コンデンサの断面図である。 図2は、図1のII部分の拡大図である。 図3は、本発明の実施例に係る試料のSTEM(Scanning Transmission Electron Microscope)像である。
以下、本発明を、具体的な実施形態に基づき、以下の順序で詳細に説明する。
1.薄膜コンデンサ
1.1.薄膜コンデンサの全体構成
1.2.誘電体膜
1.2.1.第1の誘電体膜
1.2.2.第2の誘電体膜
1.3.基板
1.4.下部電極
1.5.上部電極
2.薄膜コンデンサの製造方法
3.本実施形態における効果
4.変形例
(1.薄膜コンデンサ)
まず、本実施形態に係る電子部品として、薄膜状の誘電体膜を備える薄膜コンデンサについて説明する。
(1.1.薄膜コンデンサの全体構成)
図1に示すように、本実施形態に係る電子部品の一例としての薄膜コンデンサ10は、基板1と、下部電極3と、誘電体膜5と、上部電極4とがこの順序で積層された構成を有している。誘電体膜5は、図1のII部分の拡大図である図2に示すように、第1の誘電体膜51および第2の誘電体膜52から構成される。
また、本実施形態では、誘電体膜5を構成する第1の誘電体膜51および第2の誘電体膜52は、誘電体材料の原料粉末を成形した成形体を焼成して得られる焼結体から構成されるのではなく、公知の成膜法により形成された薄膜状の誘電体堆積膜であることが好ましい。なお、誘電体膜5は結晶質であってもよいし、アモルファスであってもよい。本実施形態では、誘電体膜5は結晶質であることが好ましく、以下では誘電体膜5が結晶質である場合について述べる。
下部電極3と誘電体膜5と上部電極4とはコンデンサ部を形成しており、下部電極3および上部電極4が外部回路に接続されて電圧が印加されると、誘電体膜5が所定の静電容量を示し、コンデンサとしての機能を発揮することができる。各構成要素についての詳細な説明は後述する。
また、本実施形態では、基板1と下部電極3との間に、基板1と下部電極3との密着性を向上させるために下地層2が形成されている。下地層2を構成する材料は、基板1と下部電極3との密着性が十分に確保できる材料であれば特に制限されない。たとえば、下部電極3がCuで構成される場合には、下地層2はCrで構成され、下部電極3がPtで構成される場合には、下地層2はTiで構成することができる。
また、図1に示す薄膜コンデンサ10において、誘電体膜5を外部雰囲気から遮断するための保護膜が形成されていてもよい。
なお、薄膜コンデンサの形状に特に制限はないが、通常、直方体形状とされる。またその寸法にも特に制限はなく、厚みや長さは用途に応じて適当な寸法とすればよい。
(1.2.誘電体膜)
図2に示すように、本実施形態では、誘電体膜5は、第1の誘電体膜51と、第2の誘電体膜52とが交互に積層された構成を有している。第1の誘電体膜51は、一般式ABOで表される組成を有する複合酸化物を主成分として含んでいる。第2の誘電体膜52は、一般式A’B’で表される組成を有する複合酸化物を主成分として含んでいる。なお、一般式中の「A」と「A’」とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。同様に、一般式中の「B」と「B’」とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1の誘電体膜51と第2の誘電体膜52とは直接的に接しており、第1の誘電体膜51と第2の誘電体膜52との間には界面20が存在している。
本実施形態では、この界面20が存在することにより、第1の誘電体膜51と第2の誘電体膜52との積層体である誘電体膜5の高周波領域における誘電特性が大幅に向上する。具体的には、2GHzにおける誘電体膜5の比誘電率εが50以上であり、かつ2GHzにおける誘電体膜5のQ値が500以上である。
このような優れた誘電特性は、主に第1の誘電体膜51の膜厚と第2の誘電体膜52の膜厚とともに、界面の数に依存しており、本実施形態では、誘電体膜5における界面20の数が3以上であり、好ましくは5以上、より好ましくは10以上である。界面の数の上限は特に制限されないが、高周波領域における誘電特性とは異なる観点、たとえば、製造コスト、製品設計等の観点から、界面の数の上限を適宜設定することができる。
界面20の存在により高周波領域における誘電特性が大幅に向上する理由としては明らかではないが、本発明者らは以下のように推測している。
第1の誘電体膜51を構成する複合酸化物はペロブスカイト構造を有している。一方、第2の誘電体膜52を構成する複合酸化物の結晶構造はペロブスカイト構造とは異なっているものの、B’とOとから形成される八面体を有する点では共通する。このような結晶構造の異なる層が交互に積層される場合、第1の誘電体膜51と第2の誘電体膜52との界面20には、第1の誘電体膜51の結晶構造と第2の誘電体膜52の結晶構造とを結合させるための領域が存在する。
この領域は、第1の誘電体膜51の結晶構造と第2の誘電体膜52の結晶構造とを結合するために、所定の構造が局所的に歪んで形成されていると考えられる。たとえば、第1の誘電体膜51を構成するペロブスカイト構造中のBサイト原子とOとから形成される八面体(B−O八面体)と、第2の誘電体膜52を構成する構造中のB’サイト原子とOとから形成される八面体(B’−O八面体)と、は界面20において不整合となるように配置されると考えられる。その結果、応力が発生し、界面20付近における原子の配列が歪んで、高周波領域における誘電特性が極めて良好な結晶構造に変化すると考えられる。さらに、界面20における結晶構造の変化が、第1の誘電体膜51および第2の誘電体膜52に、何らかの相互作用を与えることにより、誘電体膜5全体として、高周波領域における誘電特性が向上すると考えられる。
このような効果は結晶構造の整合性と不整合性とのバランスにより発現すると考えられるため、上記の結晶構造を有する複合酸化物同士の組み合わせが好ましいと考えられる。
誘電体膜5の厚みは特に限定されない。上述したように、本発明の効果は、界面の数に大きく依存するからである。ただし、界面の数の上限と同様に、高周波領域における誘電特性とは異なる観点、たとえば、製造コスト、製品設計等の観点から、誘電体膜5の厚みを適宜設定することができる。
なお、誘電体膜5の厚みは、誘電体膜5を含む薄膜コンデンサの断面が観察できるように、FIB(Focused Ion Beam)によって薄片化サンプルに加工した後に、前記薄片化サンプルをTEM(Transmission Electron Microscope)等で観察して測定することができる。
(1.2.1.第1の誘電体膜)
上述したように、第1の誘電体膜51は、一般式ABOで表される組成を有する複合酸化物を主成分として含んでいる。本実施形態では、ABOで表される複合酸化物は、組成式(Ba1−xSr)TiOで表される複合酸化物であることが好ましい。すなわち、ペロブスカイト構造のAサイト原子は、バリウム(Ba)およびストロンチウム(Sr)であり、Bサイト原子は、チタン(Ti)である。
組成式中の「x」は、Aサイト原子において、Srが占める割合を示している。本実施形態では、「x」は、0.0以上1.0以下であることが好ましく、0.0以上0.5以下であることがより好ましい。すなわち、Aサイト原子において、Baが占める割合が多くなると、特にQ値を向上させることができる。
第1の誘電体膜51の厚みt1は、1nm以上50nm以下である。t1を上記の範囲内とすることにより、界面20で生じる効果が、第1の誘電体膜51全体に広がりやすく、高周波領域における比誘電率およびQ値を向上させることができる。
t1は、2nm以上であることが好ましい。また、t1は、30nm以下であることが好ましい。t1が小さすぎると、誘電体膜5の積層構造を維持できなくなる傾向にある。一方、t1が大きすぎると、比誘電率およびQ値を向上させる効果が小さくなる傾向にある。
また、第1の誘電体膜51において、(Ba1−xSr)TiOで表される複合酸化物が(111)方向に配向していることが好ましい。このようにすることにより、界面20における相互作用が大きくなり、高周波領域における比誘電率およびQ値をより向上させることができる。
第1の誘電体膜51は、本発明の効果が得られる範囲内において、微量な不純物、副成分等を含んでいてもよい。本実施形態では、第1の誘電体膜51全体に対して、主成分が60mol%以上100mol%以下含まれていることが好ましい。主成分以外の成分としては、Ca、Mg、ZrおよびHfが例示される。
(1.2.2.第2の誘電体膜)
上述したように、第2の誘電体膜52は、一般式A’B’で表される組成を有する複合酸化物を主成分として含んでいる。本実施形態では、A’B’で表される複合酸化物は、組成式(Ba1−ySr)Tiで表される複合酸化物であることが好ましい。すなわち、当該複合酸化物の結晶構造において、A’サイトを占めるA’サイト原子は、バリウム(Ba)およびストロンチウム(Sr)であり、B’サイトを占めるB’サイト原子は、チタン(Ti)である。
組成式中の「y」は、A’サイト原子において、Srが占める割合を示している。本実施形態では、「y」は、0.0以上1.0以下であることが好ましく、0.5以上1.0以下であることがより好ましい。すなわち、A’サイト原子において、Srが占める割合が多くなると、特に比誘電率を向上させることができる。
第2の誘電体膜52の厚みt2は、1nm以上50nm以下である。t2を上記の範囲内とすることにより、界面20で生じる効果が、第2の誘電体膜52全体に広がりやすく、高周波領域における比誘電率およびQ値を向上させることができる。
t2は、2nm以上であることが好ましい。また、t2は、30nm以下であることが好ましい。t2が小さすぎると、誘電体膜5の積層構造を維持できなくなる傾向にある。一方、t2が大きすぎると、比誘電率およびQ値を向上させる効果が小さくなる傾向にある。
また、第2の誘電体膜52において、(Ba1−ySr)Tiで表される複合酸化物が(001)方向に配向していることが好ましい。(Ba1−ySr)Tiは、(001)方向に配向している場合に、特に比誘電率が大きくなることから、(001)方向に配向することで、誘電体膜5全体の比誘電率をより向上させることができる。
特に、第1の誘電体膜51において、(Ba1−xSr)TiOで表される複合酸化物が(111)方向に配向し、第2の誘電体膜52において、(Ba1−ySr)Tiで表される複合酸化物が(001)方向に配向している場合がより好ましく、高周波領域における比誘電率およびQ値をさらに向上させることができる。
第2の誘電体膜52は、本発明の効果が得られる範囲内において、微量な不純物、副成分等を含んでいてもよい。本実施形態では、第2の誘電体膜52全体に対して、主成分が60mol%以上100mol%以下含まれていることが好ましい。主成分以外の成分としては、Ca、Mg、ZrおよびHfが例示される。
(1.3.基板)
図1に示す基板1は、その上に形成される下地層2、下部電極3、誘電体膜5および上部電極4を支持できる程度の機械的強度を有する材料で構成されていれば特に限定されない。たとえば、Si単結晶、SiGe単結晶、GaAs単結晶、InP単結晶、SrTiO単結晶、MgO単結晶、LaAlO単結晶、ZrO単結晶、MgAl単結晶、NdGaO単結晶等から構成される単結晶基板、Al多結晶、ZnO多結晶、SiO多結晶等から構成されるセラミック多結晶基板、Ni、Cu、Ti、W、Mo、Al、Pt等の金属、それらの合金等から構成される金属基板等が例示される。本実施形態では、低コスト、加工性等の観点から、Si単結晶を基板として用いる。
基板1の厚みは、たとえば、10μm〜5000μmに設定される。厚みが小さすぎると、機械的強度が確保できない場合が生じることがあり、厚みが大きすぎると、電子部品の小型化に寄与できないといった問題が生じる場合がある。
上記の基板1は、基板の材質によってその抵抗率が異なる。抵抗率が低い材料で基板を構成する場合、薄膜コンデンサの作動時に基板側への電流のリークが生じ、薄膜コンデンサの電気特性に影響を及ぼすことがある。そのため、基板1の抵抗率が低い場合には、その表面に絶縁処理を施し、コンデンサ作動時の電流が基板1へ流れないようにすることが好ましい。
たとえば、Si単結晶を基板1として使用する場合においては、基板1の表面に絶縁層が形成されていることが好ましい。基板1とコンデンサ部との絶縁が十分に確保されていれば、絶縁層を構成する材料およびその厚みは特に限定されない。本実施形態では、絶縁層を構成する材料として、SiO、Al、Si等が例示される。また、絶縁層の厚みは、0.01μm以上であることが好ましい。
(1.4.下部電極)
図1に示すように、基板1の上には、下地層2を介して、下部電極3が薄膜状に形成されている。下部電極3は、後述する上部電極4とともに誘電体膜5を挟み、コンデンサとして機能させるための電極である。下部電極3を構成する材料は、導電性を有する材料であれば特に制限されない。たとえば、Pt、Ru、Rh、Pd、Ir、Au、Ag、Cu、Ni等の金属、それらの合金、又は、導電性酸化物等が例示される。
下部電極3の厚みは、電極として機能する程度の厚みであれば特に制限されない。本実施形態では、厚みは0.01μm以上であることが好ましい。
(1.5.上部電極)
図1に示すように、誘電体膜5の表面には、上部電極4が薄膜状に形成されている。上部電極4は、上述した下部電極3とともに、誘電体膜5を挟み、コンデンサとして機能させるための電極である。したがって、上部電極4は、下部電極3とは異なる極性を有している。
上部電極4を構成する材料は、下部電極3と同様に、導電性を有する材料であれば特に制限されない。たとえば、Pt、Ru、Rh、Pd、Ir、Au、Ag、Cu、Ni等の金属、それらの合金、又は、導電性酸化物等が例示される。
(2.薄膜コンデンサの製造方法)
次に、図1に示す薄膜コンデンサ10の製造方法の一例について以下に説明する。
まず、基板1を準備する。基板1として、たとえば、Si単結晶基板を用いる場合、当該基板の一方の主面に絶縁層を形成する。絶縁層を形成する方法としては、熱酸化法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等の公知の成膜法を用いればよい。
続いて、形成された絶縁層上に、公知の成膜法を用いて下地層を構成する材料の薄膜を形成して下地層2を形成する。
下地層2を形成した後、当該下地層2上に、公知の成膜法を用いて下部電極を構成する材料の薄膜を形成して下部電極3を形成する。
下部電極3の形成後に、下地層2と下部電極3との密着性向上、および、下部電極3の安定性向上を図る目的で、熱処理を行ってもよい。熱処理条件としては、たとえば、昇温速度は好ましくは10℃/分〜2000℃/分、より好ましくは100℃/分〜1000℃/分である。熱処理時の保持温度は、好ましくは400℃〜800℃、その保持時間は、好ましくは0.1時間〜4.0時間である。熱処理条件が上記の範囲外である場合には、下地層2と下部電極3との密着不良、下部電極3の表面に凹凸が発生しやすくなる。その結果、誘電体膜5の誘電特性の低下が生じやすくなる。
続いて、誘電体膜5を構成する材料を下部電極3上に堆積させて誘電体膜5を形成する。本実施形態では、公知の成膜法を用いて、下部電極上に第1の誘電体膜51を形成し、その後、第1の誘電体膜51上に第2の誘電体膜52を形成する。
公知の成膜法としては、たとえば、真空蒸着法、スパッタリング法、パルスレーザー蒸着法(Pulsed Laser Deposition:PLD)、有機金属化学気相成長法(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)、有機金属分解法(Metal Organic Decomposition:MOD)またはゾル・ゲル法、CSD(化学溶液堆積法)等が例示される。
たとえば、スパッタリング法を用いる場合、所望の組成のターゲットを用いて、下部電極3上に第1の誘電体薄膜51を形成する。スパッタリング条件は、高周波電力が好ましくは100W〜300Wであり、雰囲気のアルゴン(Ar)/酸素(O)比が、好ましくは1/1〜5/1であり、基板温度が、好ましくは室温〜1000℃である。
続いて、第1の誘電体膜51上に第2の誘電体膜52を形成する。第2の誘電体膜52を形成する方法は、公知の成膜法であればよい。公知の成膜法としては、第1の誘電体膜51の形成と同様に、たとえば、真空蒸着法、スパッタリング法、パルスレーザー蒸着法(Pulsed Laser Deposition:PLD)、有機金属化学気相成長法(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)、有機金属分解法(Metal Organic Decomposition:MOD)またはゾル・ゲル法、CSD(化学溶液堆積法)等が例示される。
たとえば、スパッタリング法を用いる場合、所望の組成のターゲットを用いて、第1の誘電体薄膜51上に第2の誘電体薄膜52を形成する。スパッタリング条件は、高周波電力が好ましくは100W〜300Wであり、雰囲気のアルゴン(Ar)/酸素(O)比が、好ましくは1/1〜5/1であり、基板温度が、好ましくは500〜1100℃である。
第1の誘電体薄膜51上に第2の誘電体薄膜52が形成されると、上述した界面20が第1の誘電体膜51と第2の誘電体膜52との間に形成される。
前述の方法で、さらに第1の誘電体膜51と、第2の誘電体膜52とを交互に積み重ねることにより、3つ以上の界面を持つ誘電体膜5を形成する。
次に、形成した誘電体膜5上に、公知の成膜法を用いて上部電極を構成する材料の薄膜を形成して上部電極4を形成する。
以上の工程を経て、図1に示すように、基板1上に、コンデンサ部(下部電極3、誘電体膜5および上部電極4)が形成された薄膜コンデンサ10が得られる。なお、誘電体膜5を保護する保護膜は、少なくとも誘電体膜5が外部に露出している部分を覆うように公知の成膜法により形成すればよい。
(3.本実施形態における効果)
本実施形態では、誘電体膜を、一般式ABOで表される複合酸化物を含む第1の誘電体膜と、一般式A’B’で表される複合酸化物を含む第2の誘電体膜とが交互に積層された構造としている。
ABOで表される複合酸化物の結晶構造と、A’B’で表される複合酸化物の結晶構造とは異なるものの、共通する部分も有している。そのため、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜との界面において、何らかの相互作用が生じやすくなり、この相互作用に起因する構造変化が、誘電体膜全体として高周波領域における誘電特性の大幅な向上をもたらしていると考えられる。したがって、本実施形態では、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜との界面の数を上記の範囲内とすることにより、高周波領域における比誘電率およびQ値の両方を顕著に改善している。
このような効果は、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜の一方または両方の配向を特定の方向とすることにより、さらに向上させることができる。これは、特定の配向である場合に、上記の相互作用が最も大きくなると考えられるからである。
さらに、一般式ABOで表される複合酸化物を構成する元素の種類および含有量と、一般式A’B’で表される複合酸化物を構成する元素の種類および含有量と、を制御することにより、高周波領域における比誘電率およびQ値の大きさをある程度制御することができる。したがって、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜に含まれる複合酸化物の組成を変更することにより、比誘電率が特に改善された誘電体膜と、Q値が特に改善された誘電体膜と、を用途に応じて容易に得ることができる。
以上より、本実施形態に係る誘電体膜は、高周波領域において高い比誘電率と高いQ値とを両立できるので、本実施形態に係る誘電体膜を備える電子部品は、従来の電子部品よりも小型化が可能であり、しかも高周波領域において従来の電子部品よりも周波数の選択性を良好にすることができる。
(4.変形例)
上述した実施形態では、誘電体膜が、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とが交互に積層された構造のみで構成される場合を説明したが、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とが直接的に接している界面の数が上述した範囲内である限り、別の誘電体組成物の膜と組み合わせた積層構造であっても構わない。例えば、既存のSi、SiO、Al、ZrO、Ta等のアモルファス誘電体膜や結晶膜との積層構造とすることで、誘電体膜5のインピーダンスや比誘電率の温度変化を調整することが可能となる。
上述した実施形態では、下部電極上に第1の誘電体膜が形成される構成について説明したが、下部電極上に第2の誘電体膜を形成し、その上に第1の誘電体膜を形成して、これらを繰り返すことにより誘電体膜を形成してもよい。電極上に形成される誘電体膜がどちらの誘電体膜であっても、上述した効果が得られる。
上述した実施形態では、基板と下部電極との密着性を向上させるために、下地層を形成しているが、基板と下部電極との密着性が十分確保できる場合には、下地層は省略することができる。また、基板を構成する材料として、電極として使用可能なCu、Ni、Pt等の金属、それらの合金、酸化物導電性材料等を用いる場合には、下地層および下部電極は省略することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の態様で改変しても良い。
以下、実施例及び比較例を用いて、本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まず、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜の形成に必要なスパッタリング用ターゲットを固相法により以下のようにして作製した。
ターゲット作製用の原料粉末として、BaCO、SrCOおよびTiOの粉末を準備した。第1の誘電体膜用のターゲットおよび第2の誘電体膜用のターゲットの原料は、それぞれ、BaCO粉体と、SrCO粉体と、TiO粉体とを、組成が表1に示す値となるように秤量した。
ボールミル中で水を溶媒として、秤量した第1の誘電体膜用のターゲットの原料粉末の湿式混合を20時間行った。得られた混合粉末スラリーを100℃で乾燥させ、混合粉末を得た。得られた混合粉末を、プレス機によるプレス成形して成形体を得た。成形条件は、圧力を100Pa、温度を25℃、プレス時間を3分とした。
その後、得られた成形体を焼成して焼結体を得た。焼成条件は、保持温度を1300℃、温度保持時間を10時間、雰囲気を空気中とした。
得られた焼結体を、平面研削盤と円筒研磨機により直径200mm、厚さ6mmに加工して、第1の誘電体膜を形成するためのスパッタリング用ターゲットを得た。第2の誘電体膜を形成するためのスパッタリング用ターゲットも、第1の誘電体膜を形成するためのスパッタリング用ターゲットと同様にして作製した。
続いて、厚みが500μmのSiウエハを、酸化性ガスの乾燥した雰囲気下で熱処理することにより、厚みが500nmのSiO膜を形成して、基板とした。この基板の表面に、まず、下地電極としてのTi薄膜を20nmの厚さとなるようにスパッタリング法で形成した。さらに、上記で形成したTi薄膜上に、Pt薄膜を100nmの厚さとなるようにスパッタリング法で形成し、下部電極とした。
次に、下部電極上に、上記で作製した第1の誘電体膜のスパッタリング用ターゲットまたは第2の誘電体膜のスパッタリング用ターゲットを用いて、スパッタリング法により、表1に示す厚みを有する第1の誘電体膜または第2の誘電体膜を形成した。スパッタリング条件は、どちらの誘電体膜を形成する場合も同じであり、雰囲気:Ar/O=3/1、圧力:1.0Pa、高周波電力:200W、基板温度:500℃とした。
次に、下部電極上に形成した誘電体膜(第1の誘電体膜または第2の誘電体膜)上に、下部電極上に形成した誘電体膜とは異なる誘電体膜のスパッタリング用ターゲットを用いて、スパッタリング法により、第2の誘電体膜または第1の誘電体膜を形成した。スパッタリング条件は、どちらの誘電体膜を形成する場合も同じであり、雰囲気:Ar/O=3/1、圧力:1.0Pa、高周波電力:200W、基板温度:500℃とした。
本実施例において、実施例1〜9、11〜20および比較例1、3、5〜9の試料では下部電極上に第1の誘電体膜を形成し、実施例10、比較例2、4および10の試料では下部電極上に第2の誘電体膜を形成した。
第1の誘電体膜と第2の誘電体膜との間の界面の数が表1に示す値となるように、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜を形成するためのスパッタリングを繰り返し、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とが交互に積層された構造を有する誘電体膜を形成した。
なお、比較例1および3では、第2の誘電体膜を形成せず、比較例2および4では、第1の誘電体膜は形成しなかった。また、比較例9では、誘電体膜は、第1の誘電体膜が2層、第2の誘電体膜が1層の構造であり、比較例10では、誘電体膜は、第1の誘電体膜が1層、第2の誘電体膜が2層の構造である。
次いで、得られた誘電体膜上に、スパッタリング法にてPt薄膜を、マスクを使って、直径5mm、厚さ50nmとなるように形成し、上部電極とした。以上の工程を経て、図1に示す構成を有する薄膜コンデンサ試料を得た。また、実施例10の試料のSTEM−HAADF(Scanning Transmission Electron Microscope − High−Angle Annular Dark−Field)像を図3に示す。図3より、所定の膜厚で積層された構造を有する誘電体膜が形成されていることが確認できた。なお、図3において、比較的明るい層が第1の誘電体膜51であり、比較的暗い層が第2の誘電体膜52である。
なお、表1において、第1の誘電体膜を「BST」と表記し、第2の誘電体膜を「BST2」と表記した。
また、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜の組成は、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とが交互に積層された各試料とは別に、第1の誘電体のみの薄膜と、第2の誘電体膜のみの薄膜とを、各試料と同様の成膜条件でそれぞれ作製し、XRF(X-ray Fluorescence Analysis)を使用して分析を行い、表1に記載の組成と一致していることを確認した。また、第1の誘電体膜および第2の誘電体膜の厚み、および誘電体膜5の厚みは、薄膜コンデンサの断面が観察できるように、FIBによって薄片化サンプルに加工した後に、前記薄片化サンプルをTEMで観察して測長した値とした。
得られたすべての薄膜コンデンサ試料について、比誘電率およびQ値の測定を、下記に示す方法によって行った。
比誘電率およびQ値は、薄膜コンデンサ試料に対し、基準温度25℃において、RFインピーダンス/マテリアル・アナライザ(Agilent社製4991A)にて、周波数2GHz、入力信号レベル(測定電圧)0.5Vrmsの条件下で測定された静電容量と、上記で得られた誘電体膜の厚みと、から算出した(単位なし)。
本実施例では、比誘電率は、50以上を良好とした。この値は、アモルファスSiN膜の比誘電率の7倍以上に相当する。また、アモルファスSiN膜のQ値は約500であったため、Q値は500以上を良好とした。結果を表1に示す。
Figure 2019052338
表1より、誘電体膜を、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜との積層構造とし、界面の数を上記の範囲内とすることにより、当該誘電体膜は、2GHzにおける比誘電率が50以上であり、かつQ値が500以上を示すことが確認できた。
これに対し、誘電体膜における界面の数が0である場合、すなわち、誘電体膜が第1の誘電体膜のみ、または、第2の誘電体膜のみから構成されている場合には、特に、Q値が非常に劣っていることが確認できた。
また、誘電体膜が第1の誘電体膜と第2の誘電体膜との積層構造であるものの、界面の数が2である場合には、Q値が劣っていることが確認できた。
また、第1の誘電体膜、または、第2の誘電体膜の厚みが上記の範囲から外れている場合には、Q値が若干劣ることが確認できた。
本発明に係る誘電体膜を備える電子部品は、高周波領域(たとえば、2GHz)において、高い比誘電率(たとえば、50以上)と、高いQ値(たとえば、500以上)と、を両立できる。したがって、このような電子部品は高周波部品として好適に用いることができる。
10… 薄膜コンデンサ
1… 基板
2… 下地層
3… 下部電極
4… 上部電極
5… 誘電体膜
51… 第1の誘電体膜
52… 第2の誘電体膜
20… 界面

Claims (5)

  1. 一般式ABOで表される組成を有する複合酸化物を主成分として含む第1の誘電体膜と、一般式A'B'で表される組成を有する複合酸化物を主成分として含む第2の誘電体膜と、が交互に積層された構造を有し、
    前記第1の誘電体膜および前記第2の誘電体膜の厚みが、それぞれ、1nm以上50nm以下であり、
    前記第1の誘電体膜と前記第2の誘電体膜とが直接的に接している界面の数が3以上であることを特徴とする誘電体膜。
  2. 前記ABOで表される組成を有する複合酸化物が、組成式(Ba1−xSr)TiOで表される組成を有する複合酸化物であり、組成式中の前記xが0.0以上1.0以下であり、
    前記A'B'で表される組成を有する複合酸化物が、組成式(Ba1−ySr)Tiで表される組成を有する複合酸化物であり、組成式中の前記yが0.0以上1.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の誘電体膜。
  3. 前記(Ba1−xSr)TiOで表される組成を有する複合酸化物が、(111)方向に配向していることを特徴とする請求項2に記載の誘電体膜。
  4. 前記(Ba1−ySr)Tiで表される組成を有する複合酸化物が、(001)方向に配向していることを特徴とする請求項2または3に記載の誘電体膜。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の誘電体膜を備える電子部品。
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