JP2019052121A - 炭化水素化合物の分離方法 - Google Patents

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七奈 玉井
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雅一 池田
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Abstract

【課題】石油系の炭化水素混合物等の硫黄分を含有する原料を用いた場合でも、炭化水素化合物を効率良く分離することが可能な、炭化水素化合物の分離方法を提供すること。
【解決手段】対象化合物を含む2種以上の炭化水素化合物及び硫黄分を含有する第一の混合流体を、第一のゼオライト膜を含む第一の分離膜に接触させて、第一の分離膜を透過した第一の透過分と、第一の分離膜を透過しなかった第一の非透過分とを得る第一の分離工程と、第一の非透過分を含む第二の混合流体を、第二のゼオライト膜を含む第二の分離膜に接触させて、第二の分離膜を透過した第二の透過分と、第二の分離膜を透過しなかった第二の非透過分とを得る第二の分離工程と、を備え、第一の非透過分における硫黄分の含有量が、第一の非透過分中の炭化水素化合物の総量に対して100質量ppm未満である、炭化水素化合物の分離方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、2以上の炭化水素化合物の混合物から、所定の炭化水素化合物を選択的に分離する分離方法に関する。
近年、複数種の化合物から所定の化合物を選択的に分離する方法として、膜分離による分離方法が提案されている。例えば、特許文献1には、ゼオライト系分離膜を用いて、炭化水素の直鎖体と分岐鎖体とを分離する方法が開示されている。
特開2002−348579号公報
しかし、特許文献1に記載の分離方法では、特に原料として石油系の炭化水素混合物を用いた場合に、分離膜が経時劣化し、対象化合物の透過率が低下しやすい傾向がある。
本発明は、石油系の炭化水素混合物等の硫黄分を含有する原料を用いた場合でも、炭化水素化合物を効率良く分離することが可能な、炭化水素化合物の分離方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述した分離膜の経時劣化が、原料中の硫黄分によって生じることを見出した上で、ゼオライト膜による第一の膜分離によって対象化合物の一部の分離及び硫黄分の除去を同時に行い、ゼオライト膜による第二の膜分離によって更なる対象化合物の分離を行うことで、分離膜による透過率を十分に維持しつつ、効率良く対象化合物を分離することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の一側面は、対象化合物を含む2種以上の炭化水素化合物及び硫黄分を含有する第一の混合流体を、第一のゼオライト膜を含む第一の分離膜に接触させて、上記第一の分離膜を透過した対象化合物を含む第一の透過分と、上記第一の分離膜を透過しなかった対象化合物及び対象化合物以外の炭化水素化合物を含む第一の非透過分と、を得る第一の分離工程と、上記第一の非透過分を含む第二の混合流体を、第二のゼオライト膜を含む第二の分離膜に接触させて、上記第二の分離膜を透過した対象化合物を含む第二の透過分と、上記第二の分離膜を透過しなかった炭化水素化合物を含む第二の非透過分と、を得る第二の分離工程と、を備える、炭化水素化合物の分離方法に関する。この分離方法において、上記第一の非透過分における上記硫黄分の含有量は、上記第一の非透過分中の炭化水素化合物の総量に対して100質量ppm未満とする。
上記分離方法では、第一の分離膜によって、第一の混合流体から対象化合物の一部が分離されるとともに、硫黄分が十分に除去される。また、第二の分離膜によって、硫黄分の含有量が十分に低減された原料から、対象化合物が更に分離される。この分離方法によれば、第一の分離膜によって硫黄分が十分に低減されるため、第二の分離膜の経時劣化が十分に抑制され、透過率が長期間維持される。このため、第一の分離膜のみを交換又は再生することで、容易に長期間に亘って分離を継続することができる。さらに、上記分離方法では、第一の分離膜及び第二の分離膜の両方で対象化合物が分離されるため、例えば吸着剤等を用いて硫黄分を除去してから分離を行う場合と比較して、効率良く対象化合物を分離することができる。
一態様において、上記対象化合物は、ノルマルパラフィンであってよい。また、このとき、上記炭化水素化合物は、上記対象化合物以外に、イソパラフィン、シクロパラフィン及び芳香族炭化水素化合物からなる群より選択される少なくとも一種を含んでいてよい。
他の一態様において、上記対象化合物は、パラキシレンであってよい。また、このとき、上記炭化水素化合物は、上記対象化合物以外に、炭素数8以上の芳香族炭化水素化合物を含んでいてよい。
更に他の一態様では、上記第一の分離工程において、上記第一の混合流体を30〜400℃に加熱して上記第一の分離膜に接触させてよい。
更に他の一態様では、上記第二の分離工程において、上記第二の混合流体を30〜400℃に加熱して上記第二の分離膜に接触させてよい。
更に他の一態様において、上記第一のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比は、上記第二のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比以下であってよい。
本発明によれば、石油系の炭化水素混合物等の硫黄分を含有する原料を用いた場合でも、炭化水素化合物を効率良く分離することが可能な、炭化水素化合物の分離方法が提供される。
実施例で用いた分離装置の概略を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態に係る炭化水素化合物の分離方法は、第一の分離工程及び第二の分離工程を備えている。第一の分離工程は、対象化合物を含む2種以上の炭化水素化合物と硫黄分とを含有する第一の混合流体を、第一のゼオライト膜を含む第一の分離膜に接触させる工程である。第一の分離工程により、第一の分離膜を透過した対象化合物を含む第一の透過分と、第一の分離膜を透過しなかった炭化水素化合物(対象化合物を含む)を含む第一の非透過分とが得られる。ここで、第一の非透過分における硫黄分の含有量は、第一の非透過分中の炭化水素化合物の総量に対して100質量ppm未満である。
第二の分離工程は、第一の非透過分を含む第二の混合流体を、第二のゼオライト膜を含む第二の分離膜に接触させる工程である。第二の分離工程により、第二の分離膜を透過した対象化合物を含む第二の透過分と、第二の分離膜を透過しなかった炭化水素化合物(対象化合物を含んでいても含んでいなくてもよい)を含む第二の非透過分とが得られる。すなわち、本実施形態に係る炭化水素化合物によれば、第一の混合流体から、第一の透過分及び第二の透過分に含まれる対象化合物が分離される。
本実施形態に係る分離方法では、第一の分離膜によって、第一の混合流体から対象化合物の一部が分離されるとともに、硫黄分が十分に(すなわち、第一の非透過分における硫黄分の含有量が100質量ppm未満となるように)除去される。また、第二の分離膜によって、硫黄分の含有量が十分に低減された原料から、対象化合物が更に分離される。このような分離方法によれば、第一の分離膜によって硫黄分が十分に低減されるため、第二の分離膜の経時劣化が十分に抑制され、第二の分離膜の透過率が長期間維持される。このため、上記分離方法では、第一の分離膜のみを交換又は再生することで、容易に長期間に亘って分離を継続することができる。さらに、上記分離方法では、第一の分離膜及び第二の分離膜の両方で対象化合物が分離されるため、例えば吸着剤等を用いて硫黄分を除去してから分離を行う場合と比較して、効率良く対象化合物を分離することができる。
(分離膜)
以下に、第二の分離膜及び第一の分離膜についてこの順に説明する。
第二の分離膜は、第二のゼオライト膜を含み、第二の混合流体から対象化合物を分離できるものであればよい。
第二のゼオライト膜は、ゼオライトで構成される膜である。第二のゼオライト膜は、ゼオライト以外の成分を含んでいてもよい。ゼオライト以外の成分としては、例えば、シリカ、アルミナ等の無機バインダー、ポリマー等の有機物、ゼオライト表面を修飾するシリル化剤等が挙げられる。
第二のゼオライト膜の厚さは特に限定されないが、通常0.1μm以上、好ましくは0.6μm以上、より好ましくは1.0μm以上である。第二のゼオライト膜の厚さを厚くすることで、膜強度が向上し、分離の選択性がより向上する傾向がある。また、第二のゼオライト膜の厚さは、通常100μm以下、好ましくは60μm以下、より好ましくは20μm以下である。第二のゼオライト膜の厚さを薄くすることで、透過量が増加する傾向がある。
第二のゼオライト膜を構成するゼオライトの粒子径は特に限定されない。ゼオライトの粒子径は、例えば、30nm以上であってよく、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上である。ゼオライトの粒子径が大きいと、結晶粒界の存在割合が小さくなる傾向があり、結晶粒界に起因する分離係数の低下が一層抑制される。ゼオライトの粒子径の上限は特に限定されず、第二のゼオライト膜の厚さ以下であればよく、例えば100μm以下である。ゼオライトの粒子径は、第二のゼオライト膜と同じ厚さであってもよい。
第二のゼオライト膜を構成するゼオライトは特に限定されないが、Si/Al比が高いゼオライトが好ましい。ゼオライトのSi/Al比は、好ましくは10以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは50以上、特に好ましくは100以上、一層好ましくは200以上、更に特に好ましくは1000以上である。このようなゼオライトによれば、分離性能がより向上する傾向がある。また、炭化水素化合物の膜分離では、Alが酸点として作用し、重合などの副反応やコーキングなどを発生させるおそれがあるが、Si/Al比が高いゼオライトを用いることで、これらの発生を抑制できる。
ゼオライトの骨格構造は、特に限定されない。分子篩効果による膜分離においては、分離する分子の直径に応じて、ゼオライトの骨格構造が適宜選択される。12員環の骨格構造を有するゼオライトとしては、FAU、BEA、MORの骨格構造を有するゼオライトが好適に挙げられる。10員環の骨格構造を有するゼオライトとしては、MFI、FERの骨格構造を有するゼオライトが好適に挙げられる。8員環の骨格構造を有するゼオライトとしては、CHA、LTAの骨格構造を有するゼオライトが好適に挙げられる。これらのうち、10員環の骨格構造を有するゼオライトが好ましい。なお、本出願で示すゼオライトの骨格構造は、International Zeolite Associationの定義による構造コードである。
ゼオライトの種類としては、MFIの骨格構造を有するMFI型ゼオライトが好ましい。また、MFI型ゼオライトとしては、シリカライト−1(silicalite−1、結晶骨格内にAlを含まないMFI型ゼオライト)を特に好適に用いることができる。シリカライト−1は、Si/Al比が非常に高い(不純物としてごく微量に混入するAlしか含まない)ため、上述の効果が特に大きくなる。
第二の分離膜は、第二のゼオライト膜以外の構成を更に含んでいてよい。例えば、第二の分離膜は、第二のゼオライト膜を支持する多孔質支持体を更に含んでいてよい。多孔質支持体は、その表面等にゼオライトを膜状に結晶化できるものであればよく、例えば、多孔質の無機材料から構成される支持体であってよい。多孔質支持体を構成する無機材料としては、例えば、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素等のセラミックス焼結体、鉄、ブロンズ、ステンレス等の焼結金属、ガラス、カーボン成型体などが挙げられる。
多孔質支持体の形状は、第二のゼオライト膜により炭化水素化合物を有効に分離できる形状であれば、特に制限されない。多孔質支持体の形状は、例えば、平板状、管状等であってよい。また、多孔質支持体の形状は、ハニカム状、モノリス状等であってもよい。多孔質支持体が有する細孔の形状も特に限定されず、例えば、円筒状、円柱状、角柱状等であってよい。
多孔質支持体の平均細孔径は特に制限されず、例えば0.02μm以上であってよく、好ましくは0.05μm以上、より好ましくは0.1μm以上である。多孔質支持体の平均細孔径を大きくすることで、十分な透過量が確保されやすくなる。また、多孔質支持体の平均細孔径は、例えば20μm以下であってよく、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。多孔質支持体の平均細孔径を小さくすることで、多孔質支持体の強度が向上するとともに、緻密なゼオライト膜を形成しやすくなる。
多孔質支持体の気孔率は特に制限されない。多孔質支持体の気孔率は、例えば20%以上60%以下であってよい。気孔率を大きくすることで、十分な透過量が確保されやすくなる。また、気孔率を小さくすることで、多孔質支持体の強度が向上するとともに、緻密なゼオライト膜を形成しやすくなる。
第二の分離膜は、多孔質支持体上に第二のゼオライト膜を成膜したものであってよい。第二のゼオライト膜の成膜方法は特に限定されず、例えば、水熱合成による成膜であってよい。
第二の分離膜の形状は、炭化水素化合物を有効に分離できる形状であれば、特に制限されない。第二の分離膜としては、例えば、平板状、管状、中空糸状、モノリス型、ハニカム型等のあらゆる形状を採用できる。また、第二の分離膜の大きさも特に限定されず、分離方法の具体的な形態に応じて適宜変更してよい。
第一の分離膜は、第一のゼオライト膜を含み、第一の混合流体から対象化合物を分離でき、且つ、第一の非透過分における硫黄分の含有量を100質量ppm未満にできるものであればよい。第一の分離膜は第二の分離膜と同じでもよく、異なっていてもよい。
第一のゼオライト膜は、ゼオライトで構成される膜である。第一のゼオライト膜は、ゼオライト以外の成分を含んでいてもよい。ゼオライト以外の成分としては、例えば、シリカ、アルミナ等の無機バインダー、ポリマー等の有機物、ゼオライト表面を修飾するシリル化剤等が挙げられる。
第一のゼオライト膜の厚さは特に限定されないが、通常0.1μm以上、好ましくは0.6μm以上、より好ましくは1.0μm以上である。第一のゼオライト膜の厚さを厚くすることで、膜強度が向上し、分離の選択性がより向上する傾向がある。また、第一のゼオライト膜の厚さは、通常100μm以下、好ましくは60μm以下、より好ましくは20μm以下である。第一のゼオライト膜の厚さを薄くすることで、透過量が増加する傾向がある。
第一のゼオライト膜を構成するゼオライトの粒子径は特に限定されない。ゼオライトの粒子径は、例えば、30nm以上であってよく、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上である。ゼオライトの粒子径が大きいと、結晶粒界の存在割合が小さくなる傾向があり、結晶粒界に起因する分離係数の低下が一層抑制される。ゼオライトの粒子径の上限は特に限定されず、第一のゼオライト膜の厚さ以下であればよく、例えば100μm以下である。ゼオライトの粒子径は、第一のゼオライト膜と同じ厚さであってもよい。
第一のゼオライト膜を構成するゼオライトは特に限定されない。例えば、ゼオライトのSi/Al比は、1以上であってよく、好ましくは5以上であり、より好ましくは10以上である。ゼオライトのSi/Al比を高くすることで、分離性能がより向上する傾向がある。また、炭化水素化合物の膜分離では、Alが酸点として作用し、重合などの副反応やコーキングなどを発生させるおそれがあるが、Si/Al比が高いゼオライトを用いることで、これらの発生を抑制できる。一方、硫黄分の除去性能に優れる観点からは、第一のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比は、低いことが好ましい。例えば、第一のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比は、例えば、200以下であってよく、好ましくは100以下であり、より好ましくは50以下であり、更に好ましくは30以下である。Alの関与により硫黄分に対する吸着能が向上して、硫黄分の除去性能が向上すると考えられる。
好適な一態様において、第一のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比は、第二のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比以下であることが好ましく、第二のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比未満であることがより好ましい。これにより、本発明の効果がより顕著に奏される。
ゼオライトの骨格構造は、特に限定されない。分子篩効果による膜分離においては、分離する分子の直径に応じて、ゼオライトの骨格構造が適宜選択される。12員環の骨格構造を有するゼオライトとしては、FAU、BEA、MORの骨格構造を有するゼオライトが好適に挙げられる。10員環の骨格構造を有するゼオライトとしては、MFI、FERの骨格構造を有するゼオライトが好適に挙げられる。8員環の骨格構造を有するゼオライトとしては、CHA、LTAの骨格構造を有するゼオライトが好適に挙げられる。これらのうち、10員環の骨格構造を有するゼオライトが好ましい。
ゼオライトの種類としては、MFI型ゼオライトが好ましい。また、MFI型ゼオライトとしては、ZSM−5、シリカライト−1等を好適に用いることができる。
第一の分離膜は、第一のゼオライト膜以外の構成を更に含んでいてよい。例えば、第一の分離膜は、第一のゼオライト膜を支持する多孔質支持体を更に含んでいてよい。多孔質支持体は、その表面等にゼオライトを膜状に結晶化できるものであればよく、例えば、多孔質の無機材料から構成される支持体であってよい。多孔質支持体を構成する無機材料としては、例えば、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素等のセラミックス焼結体、鉄、ブロンズ、ステンレス等の焼結金属、ガラス、カーボン成型体などが挙げられる。
多孔質支持体の形状は、第一のゼオライト膜により炭化水素化合物を有効に分離できる形状であれば、特に制限されない。多孔質支持体の形状は、例えば、平板状、管状等であってよい。また、多孔質支持体の形状は、ハニカム状、モノリス状等であってもよい。多孔質支持体が有する細孔の形状も特に限定されず、例えば、円筒状、円柱状、角柱状等であってよい。
多孔質支持体の平均細孔径は特に制限されず、例えば0.02μm以上であってよく、好ましくは0.05μm以上、より好ましくは0.1μm以上である。多孔質支持体の平均細孔径を大きくすることで、十分な透過量が確保されやすくなる。また、多孔質支持体の平均細孔径は、例えば20μm以下であってよく、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。多孔質支持体の平均細孔径を小さくすることで、多孔質支持体の強度が向上するとともに、緻密なゼオライト膜を形成しやすくなる。
多孔質支持体の気孔率は特に制限されない。多孔質支持体の気孔率は、例えば20%以上60%以下であってよい。気孔率を大きくすることで、十分な透過量が確保されやすくなる。また、気孔率を小さくすることで、多孔質支持体の強度が向上するとともに、緻密なゼオライト膜を形成しやすくなる。
第一の分離膜は、多孔質支持体上に第一のゼオライト膜を成膜したものであってよい。第一のゼオライト膜の成膜方法は特に限定されず、例えば、水熱合成による成膜であってよい。
第一の分離膜の形状は、炭化水素化合物を有効に分離できる形状であれば、特に制限されない。第一の分離膜としては、例えば、平板状、管状、中空糸状、モノリス型、ハニカム型等のあらゆる形状を採用できる。また、第一の分離膜の大きさも特に限定されず、分離方法の具体的な形態に応じて適宜変更してよい。
(分離工程)
次いで、第一の分離工程及び第二の分離工程について詳述する。
第一の分離工程は、第一の混合流体を第一の分離膜に接触させて、第一の分離膜を透過した第一の透過分と、第一の分離膜を透過しなかった第一の非透過分とを得る工程である。第一の分離工程は、第一の分離膜の一方面側に第一の混合流体を供給して、第一の分離膜の他方面側から第一の透過分を回収する工程ということもできる。
第一の混合流体は、対象化合物を含む2種以上の炭化水素化合物と硫黄分とを含有している。第一の混合流体における硫黄分の含有量は、後述の第一の非透過分における硫黄分の含有量より多く、例えば、炭化水素化合物の総量基準で100質量ppm以上であってよい。
一態様において、第一の混合流体は、対象化合物としてノルマルパラフィンを含んでいてよい。本態様では、第一の混合流体は、ノルマルパラフィン以外の炭化水素化合物を含んでいてよく、例えば、イソパラフィン、シクロパラフィン及び芳香族炭化水素化合物からなる群より選択される少なくとも一種の炭化水素化合物を含んでいてよい。本態様に係る分離方法は、第一の混合流体からノルマルパラフィンを選択的に分離する方法であってよい。
他の一態様において、第一の混合流体は、対象化合物としてパラキシレンを含んでいてよい。本態様では、第一の混合流体は、パラキシレン以外の炭化水素化合物を更に含んでいてよく、例えば、炭素数8以上の芳香族炭化水素化合物(オルトキシレン、メタキシレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼン等)を含んでいてよい。本態様に係る分離方法は、第一の混合流体からパラキシレンを選択的に分離する方法であってよい。
第一の混合流体は、液体として第一の分離膜と接触させてよく、気体として第一の分離膜に接触させてもよい。分離条件は特に限定されないが、例えば、30℃以上であってよく、好ましくは100℃以上であり、400℃以下であってよく、好ましく350℃以下である。分離圧力(分離膜の一方面側の圧力)は常圧であってよく、加圧であってもよい。
第一の透過分は、第一の分離膜を透過した対象化合物を含む。第一の透過分に含まれる対象化合物の量は、第一の混合流体中の対象化合物の全量に対して、例えば10質量%以上であってよく、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。
第一の非透過分は、第一の分離膜を透過しなかった炭化水素化合物(対象化合物を含む)を含む。第一の非透過分に含まれる対象化合物の量は、第一の分離膜から第一の透過分として透過した分だけ、第一の混合流体中の対象化合物の量よりも減少するが、第一の混合流体中の対象化合物の全量に対して、例えば90質量%以下であってよく、好ましくは75質量%以下である。下限は特に限定されず、例えば50質量%以上であってよく、70質量%以上であってもよい。
第一の非透過分における硫黄分の含有量は、第一の混合流体中の硫黄分の含有量より少ない。第一の非透過分における硫黄分の含有量は、第一の非透過分中の炭化水素化合物の総量に対して100質量ppm未満であり、好ましくは80質量ppm以下、より好ましくは50質量ppm以下、更に好ましくは20質量ppm以下、特に好ましくは0.2質量ppm以下である。第一の分離工程では、第一の非透過分における硫黄分の含有量が上記範囲となるように、分離作業を行うことが望ましい。これにより、後述する第二の分離工程における経時的な膜の劣化が抑制されて、高い透過率が長時間維持され、効率良く対象化合物を分離することができる。
第二の分離工程は、第一の非透過分を含む第二の混合流体を第二の分離膜に接触させて、第二の分離膜を透過した第二の透過分と、第二の分離膜を透過しなかった第二の非透過分とを得る工程である。第二の分離工程は、第二の分離膜の一方面側に第二の混合流体を供給して、第二の分離膜の他方面側から第二の透過分を回収する工程ということもできる。
第二の混合流体は、第一の非透過分であってよく、第一の非透過分と他の成分との混合物であってもよい。ここで他の成分とは、例えば、不活性ガス(例えば、ヘリウム、窒素)、スチーム等であってよい。
第二の混合流体は、液体として第二の分離膜と接触させてよく、気体として第二の分離膜に接触させてもよい。分離条件は特に限定されないが、例えば、30℃以上であってよく、好ましくは100℃以上であり、400℃以下であってよく、好ましく350℃以下である。分離圧力(分離膜の一方面側の圧力)は常圧であってよく、加圧であってもよい。
第二の透過分は、第二の分離膜を透過した対象化合物を含む。第二の透過分に含まれる対象化合物の量は、第二の混合流体中の対象化合物の全量に対して、例えば10質量%以上であってよく、20質量%以上であることが好ましく、40質量%以上であることがより好ましい。
第二の非透過分は、第二の分離膜を透過しなかった炭化水素化合物(対象化合物を含んでいてよい)を含む。第二の非透過分に含まれる対象化合物の量は、第二の混合流体中の対象化合物の全量に対して、例えば90質量%以下であってよく、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下である。なお、第二の非透過分に含まれる対象化合物の量は、第二の混合流体中の対象化合物の全量に対して、例えば10質量%以上であってよく、50質量%以上であってもよい。
第二の非透過分が対象化合物を含む場合、第二の非透過分は、第一の混合流体の一部又は全部として再利用してよい。
本実施形態に係る分離方法では、第一の分離工程及び第二の分離工程のそれぞれで、対象化合物を含む透過分が得られる。第一の透過分及び第二の透過分に含まれる対象化合物の合計量は、第一の混合流体中の対象化合物の総量基準で、例えば20質量%以上であってよく、40質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
本実施形態では、第一の分離工程で第一の分離膜によって硫黄分が除去されるため、第二の分離膜の経時劣化が抑制される。また、第一の分離膜は、硫黄分の影響により、第二の分離膜と比較して透過率が低下しやすい。このため、本実施形態に係る分離方法は、第一の分離膜を交換又は再生する第一の活性化工程と、第二の分離膜を交換又は再生する第二の活性化工程とを備えていてよく、第二の活性化工程は第一の活性化工程より少ない頻度で実施されてよい。
分離膜の再生は、例えば、空気又は不活性ガス(ヘリウム、窒素等)雰囲気下での焼成、分離膜を透過しやすい成分を用いたパージ、透過側から非透過側へと逆向きに洗浄成分を流通させる逆洗浄等の方法で実施してよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の一側面は、上述した分離方法を実施するための分離装置に関するものであってよい。当該分離装置は、例えば、第一の分離膜を含む第一の分離セルと、第二の分離膜を含む第二の分離セルと、第一の分離セルに第一の混合流体を供給する第一の供給ラインと、第一の分離セルから回収された第一の非透過分を第二の分離セルに供給する第二の供給ラインと、を備えていてよい。また、分離装置は、第一の分離セルから第一の透過分を回収する第一の回収ラインと、第二の分離セルから第二の透過分を回収する第二の回収ラインとを更に備えていてよい。
上記分離装置はまた、第一の分離セル及び第二の分離セルを加熱する加熱器を更に備えていてよい。加熱器は、第一の分離セル及び第二の分離セルのそれぞれに設置されていてよく、第一の分離セル及び第二の分離セルを同時に加熱するように設置されていてもよい。
分離装置の具体的な一形態としては、後述する実施例で分離試験のために用いた分離装置が例示できる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(製造例1:分離膜Aの作製)
水酸化ナトリウム、オルト珪酸テトラエチル(TEOS)、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)及び純水を混合してゲル(組成は、SiO:TPAOH:HO:EtOH=1:0.12:66:8(モル比))を調製し、水熱合成を行うことでsilicalite−1種晶を得た。silicalite−1種晶を純水中に分散させたスラリーを用いて、多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面に種晶をディップコーティングにより担持することで種晶付多孔質支持体を得た。
オルト珪酸テトラエチル(TEOS)、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)、エタノール及び純水を混合して調製したゲル(組成は、SiO:TPAOH:HO:EtOH=1:0.12:66:8(モル比))に、上記種晶付多孔質支持体を浸漬して100℃で7日間、水熱合成を行い、その後焼成を行うことで、支持体上にsilicalite−1で構成されたゼオライト薄膜を形成し、分離膜Aを得た。
(製造例2:分離膜Bの作製)
水酸化ナトリウム、オルト珪酸テトラエチル(TEOS)、アルミン酸ナトリウム、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)及び純水を混合してゲル(組成は、SiO:NaO:Al:TPAOH:HO=1:0.28:0.01:0.1:33)を調製し、水熱合成を行うことで結晶を得た。結晶を純水中に分散させてスラリーを調整した。このスラリーを用いて、多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面に結晶をディップコーティングにより担持することで種晶付多孔質支持体を得た。
オルト珪酸テトラエチル(TEOS)、アルミン酸ナトリウム、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)及び純水を混合して調製したゲル(組成は、SiO:NaO:Al:TPAOH:HO=1:0.28:0.01:0.1:33)に、上記種晶付多孔質支持体を浸漬して180℃で12時間、水熱合成を行い、その後焼成を行うことで、支持体上にZSM−5で構成されたゼオライト薄膜(Si/Al=12)を形成し、分離膜Bを得た。
<分離試験方法>
表1に記載の炭化水素組成を有する石油系ライトナフサ(炭素数4〜7のパラフィン、ナフテン及び芳香族炭化水素化合物の混合物、硫黄分の含有量:140ppm)を原料として、ノルマルパラフィン(本実施例における対象化合物)の分離試験を行った。具体的には、図1に概略を示す分離装置を用いて、以下の方法で分離試験を行った。
Figure 2019052121
なお、表1中、NPはノルマルパラフィン、IPはイソパラフィン、NAPはナフテン、ARは芳香族炭化水素化合物を示す。
図1に示す分離装置100は、原料の石油系ライトナフサを含む供給タンク1と、ヘリウムガスを含むガスボンベ2と、供給タンク1から供給される石油系ライトナフサを予熱する予熱器3と、第一の分離セル4と、第一の分離セル4中に設置された第一の分離膜5と、第一の分離セル4を加熱する第一の加熱器6と、第二の分離セル9と、第二の分離セル9中に設置された第二の分離膜10と、第二の分離セル9を加熱する第二の加熱器11と、を備えている。第一の分離セル4には、第一の分離膜5を透過しなかった第一の非透過分を第二の分離セル9に流通させる流路7と、第一の分離膜5を透過した第一の透過分を回収する流路8とが接続されている。また、第二の分離セル9には、第二の分離膜10を透過しなかった第二の非透過分を回収する流路12と、第二の分離膜10を透過した第二の透過分を回収する流路13とが接続されている。
分離試験では、供給タンク1内の混合物を気化させ、炭化水素化合物の流量が0.30g/minとなるように第一の分離セル4に供給した。第一の分離セル4は第一の加熱器6により加熱し、第一の分離膜5の透過側にはキャリアガスとしてヘリウムガスを300mL/minの速度で流した。また、第二の分離セル9は第二の加熱器11により加熱し、第二の分離膜10の透過側にはキャリアガスとしてヘリウムガスを300mL/minの速度で流した。
分離試験は3.5時間継続して行った。試験開始から0.5時間経過した時点で流路8、流路12及び流路13から第一の透過分、第二の非透過分及び第二の透過分の回収を開始し、3.5時間経過した時点まで全量を回収してその重量を測定した。また、3.5時間経過した時点で流路7から第一の非透過分を少量回収した。回収した各サンプルをガスクロマトグラフにて分析した。また、各サンプル中の硫黄分濃度を、JIS K 2541−2規格の微量電量滴定式酸化法にて測定した。
(実施例1)
第一の分離膜5及び第二の分離膜10として、それぞれ、分離膜Aを有効膜面積0.00063mで設置した。また、第一の分離セル4の温度を300℃、第二の分離セル9の温度を300℃とし、分離試験を行った。
試験開始0.5時間後から3.5時間後までに供給した原料油は54.0gで、このうちノルマルパラフィンの供給量は30.8gであった。第一の透過分中のノルマルパラフィン量は7.90g、第二の透過分中のノルマルパラフィン量は5.97gであり、第一の透過分中のノルマルパラフィン量と第二の透過分中のノルマルパラフィン量の合計は13.87gであった。また、下記式(1)で示すノルマルパラフィン回収率は45.0%であった。試験結果を表2に示す。
ノルマルパラフィン回収率(%)=(第一の透過分中のノルマルパラフィン量+第二の透過分中のノルマルパラフィン量)/原料油中のノルマルパラフィン量 …(1)
(実施例2)
第一の分離膜5として、分離膜Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、分離試験を行った。試験結果を表2に示す。
(実施例3)
第一の分離セル4の温度を400℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、分離試験を行った。試験結果を表2に示す。
(比較例1)
第一の分離セル4中の第一の分離膜を設置せず、透過側の流路8を閉じ切った状態としたこと以外は、実施例1と同様にして分離試験を行った。試験結果を表2に示す。
(比較例2)
第一の分離セル4中の分離膜Aの代わりに、同様の形状のシリカライト吸着剤を設置し、透過側の流路8を閉じ切った状態としたこと以外は、実施例1と同様にして分離試験を行った。試験結果を表2に示す。
Figure 2019052121
なお、表2中、「<0.2」は硫黄化合物の量が、検出限界である0.2質量ppm未満であることを示す。
各実施例では、比較例と比較してノルマルパラフィンの回収率が著しく向上した。また、実施例2では、第一の非透過分中の硫黄化合物の量が著しく低くなり、これにより第二の分離膜における経時劣化が抑制され、ノルマルパラフィン透過量が向上した。また、実施例3では、第一の分離セル温度が高かったために第一の分離膜で分離されたノルマルパラフィン量は多かったものの、第一の非透過分中の硫黄化合物量が実施例1より高くなり、これにより第二の分離膜の経時劣化が進んでノルマルパラフィン透過量が若干低くなり、最終的なノルマルパラフィン回収率は実施例1より低くなった。
1…供給タンク、2…ガスボンベ、3…予熱器、4…第一の分離セル、5…第一の分離膜、6…第一の加熱器、7,8…流路、9…第二の分離セル、10…第二の分離膜、11…第二の加熱器、12,13…流路、100…分離装置。

Claims (6)

  1. 対象化合物を含む2種以上の炭化水素化合物及び硫黄分を含有する第一の混合流体を、第一のゼオライト膜を含む第一の分離膜に接触させて、前記第一の分離膜を透過した対象化合物を含む第一の透過分と、前記第一の分離膜を透過しなかった対象化合物及び対象化合物以外の炭化水素化合物を含む第一の非透過分と、を得る第一の分離工程と、
    前記第一の非透過分を含む第二の混合流体を、第二のゼオライト膜を含む第二の分離膜に接触させて、前記第二の分離膜を透過した対象化合物を含む第二の透過分と、前記第二の分離膜を透過しなかった炭化水素化合物を含む第二の非透過分と、を得る第二の分離工程と、
    を備え、
    前記第一の非透過分における前記硫黄分の含有量が、前記第一の非透過分中の炭化水素化合物の総量に対して100質量ppm未満である、炭化水素化合物の分離方法。
  2. 前記対象化合物が、ノルマルパラフィンであり、
    前記炭化水素化合物が、前記対象化合物以外に、イソパラフィン、シクロパラフィン及び芳香族炭化水素化合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の分離方法。
  3. 前記対象化合物が、パラキシレンであり、
    前記炭化水素化合物が、前記対象化合物以外に、炭素数8以上の芳香族炭化水素化合物を含む、請求項1に記載の分離方法。
  4. 前記第一の分離工程において、前記第一の混合流体を30〜400℃に加熱して前記第一の分離膜に接触させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分離方法。
  5. 前記第二の分離工程において、前記第二の混合流体を30〜400℃に加熱して前記第二の分離膜に接触させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の分離方法。
  6. 前記第一のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比が、前記第二のゼオライト膜を構成するゼオライトのSi/Al比以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の分離方法。
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