JP2019050643A - Driving device for motor - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、電動機の駆動装置に関するものであり、特に、センサレスブラシレスモータの駆動装置に関する。 The present disclosure relates to a drive of a motor, and more particularly to a drive of a sensorless brushless motor.
従来技術として、特許文献1に開示されるような電動機の駆動装置が存在する。この装置においては、同期電動機の起動時に、2つのIGBTをONして固定相に励磁を行ってロータを正位置(特定位置)に固定しようとしている。 As a prior art, there is a drive device for an electric motor as disclosed in Patent Document 1. In this device, when starting the synchronous motor, two IGBTs are turned on to excite the stationary phase to fix the rotor in the normal position (specific position).
特許文献1に開示される装置では、同期電動機の起動時に、選択された2相間に電流を流す2相励磁を実施してロータを正位置に固定しようとしている。しかしながら、このように2相励磁を実施する際には、ステータにおける3相のうち2相において磁界を発生させているに過ぎないので、ステータとロータとの間に生じる引力が不十分となり、ロータが正位置に固定されないおそれがある。 In the apparatus disclosed in Patent Document 1, when starting the synchronous motor, two-phase excitation is performed to flow a current between two selected phases to fix the rotor in a normal position. However, when performing two-phase excitation in this way, only the magnetic field is generated in two of the three phases in the stator, so the attractive force generated between the stator and the rotor becomes insufficient, and the rotor May not be fixed in the correct position.
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、電動機の起動時に安定してロータを正位置に固定させることができる電動機の駆動装置を提供することを目的とする。 Then, this indication is made in order to solve an above-mentioned problem, and it aims at providing the drive device of the electric motor which can fix a rotor in a normal position stably at the time of starting of an electric motor.
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、ステータと、ロータと、を備える3相の電動機と、前記電動機の駆動を制御する制御部と、を有する電動機の駆動装置において、前記制御部は、前記電動機の起動時に、3相励磁を複数回実施して、前記ロータの位置決めを行うこと、を特徴とする。 One embodiment of the present disclosure made to solve the above problems is a drive device for a motor including a three-phase motor including a stator and a rotor, and a control unit that controls the drive of the motor. The control unit performs three-phase excitation a plurality of times at the time of startup of the motor to position the rotor.
この態様によれば、電動機の起動時に3相励磁を実施してロータの位置決めを行うので、従来のように2相励磁を実施する場合よりも、ステータとロータとの間に生じる引力を大きくすることができる。そのため、電動機の起動時に、安定してロータを正位置に固定させることができる。 According to this aspect, since positioning of the rotor is performed by performing three-phase excitation at startup of the motor, the attractive force generated between the stator and the rotor is larger than when performing two-phase excitation as in the related art. be able to. Therefore, the rotor can be stably fixed at the normal position when the motor is started.
そして、さらに、3相励磁を1回実施するだけではロータを正位置に固定させることができない可能性を完全に排除できないが、3相励磁を複数回実施するので、より安定してロータを正位置に固定させることができる。 Furthermore, although the possibility that the rotor can not be fixed at the correct position can not be completely eliminated by performing the three-phase excitation only once, the three-phase excitation is performed multiple times, so the rotor can be more stably positive. It can be fixed in position.
上記の態様においては、前記制御部は、前記3相励磁を実施するときに前記電動機に印加される電圧のデューティ比を、励磁時間の経過に応じて変化させること、が好ましい。 In the above aspect, it is preferable that the control unit changes a duty ratio of a voltage applied to the motor when performing the three-phase excitation in accordance with an elapse of an excitation time.
この態様によれば、電動機の過回転を抑制でき、ロータの位置決めのロバスト性の向上を図ることができる。 According to this aspect, it is possible to suppress the over-rotation of the motor and to improve the robustness of the positioning of the rotor.
上記の態様においては、前記制御部は、前記3相励磁を実施するときに前記電動機に印加される電圧のデューティ比を前記電圧の大きさに応じた値に換算すること、が好ましい。 In the above aspect, it is preferable that the control unit convert a duty ratio of a voltage applied to the motor when performing the three-phase excitation into a value corresponding to a magnitude of the voltage.
この態様によれば、電動機を駆動させるための電源の出力電力の変動に対して、ロータの位置決めのロバスト性の向上を図ることができる。 According to this aspect, the robustness of the positioning of the rotor can be improved with respect to the fluctuation of the output power of the power supply for driving the motor.
上記の態様においては、前記制御部は、前記電動機の起動が成功するまで前記ロータの位置決めを繰り返し実施し、前記電動機の起動が失敗した回数である起動失敗回数をカウントしておき、前記起動失敗回数が所定回数を超えたときには、前記3相励磁を実施するときの設定条件を変更すること、が好ましい。 In the above aspect, the control unit repeatedly performs positioning of the rotor until the activation of the motor succeeds, counts the number of activation failures which is the number of times the activation of the motor fails, and fails the activation When the number of times exceeds a predetermined number of times, it is preferable to change the setting conditions for performing the three-phase excitation.
この態様によれば、電動機の起動が成功しないときであっても、3相励磁を実施するときの設定条件を変更することにより、電動機の起動時にロータを正位置に固定させて、電動機の起動を成功させることができる。 According to this aspect, even if startup of the motor is not successful, the rotor is fixed at the normal position at startup of the motor by changing the setting conditions when performing three-phase excitation, and startup of the motor Can be successful.
本開示の電動機の駆動装置によれば、電動機の起動時に安定してロータを正位置に固定させることができる。 According to the drive device for an electric motor of the present disclosure, the rotor can be stably fixed at the normal position when the electric motor is started.
本開示の電動機の駆動装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。そこで、まず、駆動装置の構成について説明した後に、本実施形態における駆動装置の制御方法について説明する。 Embodiments of a motor drive device of the present disclosure will be described in detail with reference to the drawings. Therefore, first, after describing the configuration of the drive device, a control method of the drive device in the present embodiment will be described.
本実施形態では、電動機の駆動装置の一例として、例えば燃料ポンプに使用されるセンサレスブラシレスモータの駆動装置1(以下、適宜、単に「モータの駆動装置1」ともいう。)について説明する。モータの駆動装置1は、センサレスブラシレスモータ11(以下、適宜、単に「モータ11」ともいう。)の駆動を制御するための装置であり、図1に示すように、制御部12と駆動回路13とを有する。
In the present embodiment, as an example of a drive device for a motor, for example, a drive device 1 for a sensorless brushless motor used in a fuel pump (hereinafter simply referred to as “motor drive device 1” as appropriate) will be described. The motor drive device 1 is a device for controlling the drive of the sensorless brushless motor 11 (hereinafter, also simply referred to as “
モータ11は3相のモータ(電動機)であり、駆動回路13においては3相のインバータ回路が採用されている。モータ11は、3相(U相、V相、W相)のコイル21A,21B,21Cを備えるステータ21と、ロータ22(マグネットロータ)とを備える。モータ11は、ステータ21に対するロータ22の磁極位置(ロータ位置)を検出するために、ホール素子を使わずに、各相のコイル21A〜21Cで生じる誘起電圧を利用する。そして、モータ11は、ロータ22が回転するときに、各相のコイル21A〜21Cで発生する誘起電圧に基づいてロータ位置を検出し、その検出されるロータ位置に基づいて通電対象となる各相のコイル21A〜21C(通電相)を決定する「誘起電圧駆動」を行う。
The
駆動回路13は、モータ11に駆動電力を供給するものである。この駆動回路13には、電源回路14を介して直流電源BATTが接続され、6つのトランジスタが備わっている。そして、駆動回路13において、制御部12からの信号に基づき、各トランジスタが所定のタイミングでスイッチングされることにより、モータ11の回転駆動が制御される。
The
制御部12は、駆動回路13を介してモータ11の駆動の制御を行う。この制御部12には、電源回路14を介して直流電源BATTが接続されている。また、制御部12には、I/F回路15を介して、ECU16が接続されている。なお、制御部12は、例えばカスタムICにより構成されている。本実施形態では、ECU16は、モータ11の回転数(目標回転数)を指示する。
The
次に、本実施形態においてモータ11の起動時に行われる制御について説明する。本実施形態では、制御部12は、モータ11の起動時に、図2に示すフローチャートに基づく制御を行う。
Next, control performed when the
図2に示すように、まず、3相のコイル21A,21B,21Cの全てに電流を流して、1回目の3相励磁を、所定の励磁時間が経過するまで実施する(ステップS1,S2)。このとき、例えば、U相のコイル21AとV相のコイル21Bの間、および、U相のコイル21AとW相のコイル21Cの間に直流電流を流して、3相励磁を実施する。そして、図4(a)に示すように、U相の磁極(詳しくは、U相のコイル21Aにおけるロータ22側の磁極)をS極にし、V相とW相の磁極(詳しくは、V相のコイル21BとW相のコイル21Cにおけるロータ22側の磁極)をN極にする。また、図2に示すように、所定の励磁時間を励磁時間T1とし、モータ11に印加される電圧のディーティ比をデューティ比D1とする。なお、このとき、図3に示すタイミングチャートにおいては、「位置決め(1回目)」の時間帯に相当する。
As shown in FIG. 2, first, current is supplied to all the three-
また、「モータ11に印加される電圧のディーティ比」とは、駆動回路13におけるトランジスタのスイッチングをオン/オフしてモータ11に印加させる電圧をデューティ制御するに際して、(トランジスタのスイッチングをオンする時間)/{(トランジスタのスイッチングをオンする時間)+(トランジスタのスイッチングをオフする時間)}の式で算出される値である。
In addition, “the duty ratio of the voltage applied to the
ここで、デューティ比D1を、励磁時間T1が経過するまでの間、一定としてもよく、また、時間の経過に応じて変化させてもよい。また、デューティ比D1を、図6に示すように、モータ11に印加させる電圧の大きさに応じて、変化させてもよい。図6に示す例では、電圧が大きいほど、デューティ比D1が小さくなるように変化させている。
Here, the duty ratio D1 may be constant until the excitation time T1 elapses, or may be changed according to the passage of time. Further, as shown in FIG. 6, the duty ratio D1 may be changed according to the magnitude of the voltage applied to the
なお、具体的な数値の一例として、ここでは、デューティ比D1を、励磁時間T1が経過するまでの間、一定として、例えば27.5%とする。また、励磁時間T1を、例えば20msとする。 Note that, as an example of a specific numerical value, here, the duty ratio D1 is, for example, 27.5% as constant until the excitation time T1 elapses. Further, the excitation time T1 is set to, for example, 20 ms.
次に、3相のコイル21A,21B,21Cの全てに電流を流して、2回目の3相励磁を、所定の励磁時間が経過するまで実施する(ステップS3,S4)。このとき、例えば、V相のコイル21BとU相のコイル21Aの間、および、V相のコイル21BとW相のコイル21Cの間に直流電流を流して、3相励磁を実施する。そして、図4(b),(c)に示すように、V相の磁極をS極にし、U相とW相の磁極をN極にする。また、図2に示すように、所定の励磁時間を励磁時間T2とし、モータ11に印加させる電圧のディーティ比をデューティ比D2とする。なお、このとき、図3に示すタイミングチャートにおいては、「位置決め(2回目)」の時間帯に相当する。
Next, current is supplied to all the three-
ここで、デューティ比D2を、励磁時間T2が経過するまでの間、一定としてもよく、また、時間の経過に応じて変化させてもよい。また、デューティ比D2を、図6に示すように、モータ11に印加させる電圧の大きさに応じて、変化させてもよい。図6に示す例では、電圧が大きいほど、デューティ比D2が小さくなるように変化させている。
Here, the duty ratio D2 may be constant until the excitation time T2 elapses, or may be changed according to the passage of time. Further, the duty ratio D2 may be changed according to the magnitude of the voltage applied to the
なお、具体的な数値の一例として、励磁時間T2を、例えば80msとする。そして、ここでは、デューティ比D2を、励磁時間T2が経過するまでの間、時間の経過に応じて減少させるようにして変化させる。そこで、デューティ比D2を、例えば、20msの間について20.0%とし、その後、60msの間について10.0%とする。 As an example of a specific numerical value, the excitation time T2 is set to, for example, 80 ms. Then, here, the duty ratio D2 is changed in such a manner as to decrease according to the elapse of time until the excitation time T2 elapses. Thus, for example, the duty ratio D2 is set to 20.0% for 20 ms, and then 10.0% for 60 ms.
このようにして、本実施形態では、モータ11の起動時に、3相励磁を2回実施して、ステータ21に対するロータ22の磁極位置を正位置に移動させて固定(停止)させるようにして、ロータ22の位置決めを行う。なお、ロータ22の位置決めの詳細については、後述する。
In this manner, in the present embodiment, three-phase excitation is performed twice when the
次に、ロータ22をわずかに回転させる強制転流を行い(ステップS5)、この強制転流が成功すれば(ステップS6:YES)、モータ11の起動が成功したとして、センサレス制御に移行する(ステップS7)。ここで、「強制転流」とは、ステータ21の各相間の任意のもの(例えば、U相とV相の間)に通電して、ロータ22をわずかに回転させることをいう。そして、このときの誘起電圧に基づいてロータ22の位置を検出し、この検出位置を基準として通常の通電(センサレス制御を行うための通電)に移行できる場合には、「強制転流が成功した」といえる。また、「センサレス制御」とは、前記の「誘起電圧駆動」を行う制御である。
Next, forced commutation is performed to slightly rotate the rotor 22 (step S5), and if this forced commutation succeeds (step S6: YES), it is determined that the
一方、ステップS6において、強制転流が成功しなかった場合(ステップS6:NO)には、起動失敗回数Xをカウントアップさせる(1回分増加させる)(ステップS8)。なお、強制転流が成功しなかった場合としては、例えば、ロータ22に異物が噛み込まれてロータ22が回転し難くなったため、ロータ22を正位置に固定できず、強制転流が成功しなかった場合などが考えられる。
On the other hand, when the forced commutation is not successful in step S6 (step S6: NO), the number X of startup failures is counted up (increased by one) (step S8). In the case where the forced commutation is not successful, for example, foreign matter is caught in the
そして、起動失敗回数Xが所定回数N未満であれば(ステップS9:NO)、そのまま、ステップS1に戻る。 Then, if the activation failure number X is less than the predetermined number N (step S9: NO), the process returns to the step S1 as it is.
一方、ステップS9において、起動失敗回数Xが所定回数N以上であれば(ステップS9:YES)、ロータ22が回転し難くなっておりモータ11がロックしていると判定し、起動方法の変更を行った(ステップS10)後に、ステップS1に戻る。
On the other hand, if the number of start failures X is equal to or more than the predetermined number N in step S9 (step S9: YES), it is determined that the
ここで、ステップS10における「起動方法の変更」としては、例えば、ステップS1〜S4において3相励磁を行うときに設定する励磁時間と電圧のディーティ比を変更する。すなわち、励磁時間T1を励磁時間T1_Lとし、デューティ比D1をデューティ比D1_Lとする。また、励磁時間T2を励磁時間T2_Lとし、デューティ比D2をデューティ比D2_Lとする。 Here, as the “change of start-up method” in step S10, for example, the duty ratio of the excitation time and the voltage set when three-phase excitation is performed in steps S1 to S4 is changed. That is, the excitation time T1 is set to the excitation time T1_L, and the duty ratio D1 is set to the duty ratio D1_L. Further, the excitation time T2 is set to the excitation time T2_L, and the duty ratio D2 is set to the duty ratio D2_L.
なお、具体的な数値の一例として、ここでは、励磁時間T1_Lを例えば40ms、デューティ比D1_Lを例えば27.5%とする。また、励磁時間T2_Lを例えば160msとし、デューティ比D2_Lを例えば40msの間について20.0%とし、その後、120msの間について10.0%とする。 Here, as an example of a specific numerical value, the excitation time T1_L is, for example, 40 ms, and the duty ratio D1_L is, for example, 27.5%. The excitation time T2_L is, for example, 160 ms, and the duty ratio D2_L is, for example, 20.0% for 40 ms, and 10.0% for 120 ms.
以上のように、本実施形態では、制御部12は、モータ11の起動時に、3相のコイル21A,21B,21Cの全てに電流を流す3相励磁を2回実施して、ロータ22の位置決めを行う。
As described above, in the present embodiment, the
具体的には、制御部12は、1回目の3相励磁を実施するときには、ステータ21において、例えば、U相の磁極をS極とし、V相とW相の磁極をN極とする。次に、2回目の3相励磁を実施するときには、ステータ21において、例えば、V相の磁極をS極とし、U相とW相の磁極をN極とする。
Specifically, when performing the first three-phase excitation, the
このようにして、モータ11において、3相励磁を実施して、H相とL相の電流バランスを意図的に崩すことで、ロータ22の位置決めを行う。そして、これにより、ロータ22の初期位置に依存することなく、安定してロータ22を所定の回転を開始できる正位置に固定(停止)させることができる。
In this manner, three-phase excitation is performed in the
すなわち、通常時には、以下のようにして、モータ11の起動時に、ロータ22を正位置に固定させることができる。まず、図4(a)に示すように、1回目の3相励磁の実施後において、ロータ22は、ステータ21のU相(S極)が引力によりロータ22のN極に対向する位置に移動して停止する。そして、2回目の3相励磁の実施(図4(b))後において、図4(c)に示すように、ロータ22は、ステータ21のV相(S極)が引力によりロータ22のN極に対向する位置、すなわち正位置、に移動して停止する。なお、このとき、ステータ21のU相とW相の位置は、ロータ22のS極とN極の境界部に対向する位置となる。
That is, at normal times, the
また、万が一、上記の通常時とは異なる時(逆相時)となっても、以下のようにして、ロータ22を正位置に固定させることができる。まず、図5(a)に示すように、1回目の3相励磁の実施後において、ロータ22は、ステータ21とロータ22と間に生じる斥力の作用により、ステータ21のU相(S極)がロータ22のS極に対向するような不安定な位置に停止した状態(逆相ロック状態)になったとする。そして、このような逆相ロック状態になった場合であっても、本実施形態によれば、2回目の3相励磁の実施(図5(b))後において、図5(c)に示すように、ロータ22は、ステータ21のV相(S極)が引力によりロータ22のN極に対向するような位置、すなわち正位置、に移動して停止する。
Further, even if the time different from the above-mentioned normal time (in the reverse phase time), the
このように、本実施形態では、モータ11の起動時に3相励磁を実施してロータ22の位置決めを行う。そのため、ステータ21における3相のうちの1相について他の2相よりも大きな引力を発生させることができるので、従来のように2相励磁を実施するときよりも、モータ11の起動時に、安定してロータ22を正位置に固定させることができる。
As described above, in the present embodiment, three-phase excitation is performed when the
そして、さらに、3相励磁を1回実施するだけではロータ22を正位置に固定させることができない逆相ロック状態となる可能性を完全に排除できないが、本実施形態では、3相励磁を2回実施するので、より安定してロータ22を正位置に固定させることができる。そして、このようにロータ22を正位置に固定させることができるので、その後、モータ11を回転させようとする際に、どの相から通電することによりロータ22の回転を開始すればよいかが明確になる。そのため、ロータ22の磁極位置を推定しなくても、各コイル21A,21B,21Cへの通電位相を正確に設定できる。したがって、強制転流を行った後、モータ11を安定してすぐに始動させて、センサレス制御を行うことができる。
Furthermore, although the possibility of being in the reverse phase lock state where the
なお、3相励磁を実施するときのステータ21の3相の磁極は、1回目の3相励磁を実施するときと、2回目の3相励磁を実施するときで異なるようにすればよく、ステータ21の3相の磁極の組み合わせは、適宜変更可能である。例えば、制御部12は、1回目の3相励磁を実施するときには、ステータ21の第1相の磁極をS極とN極のうちの一方の磁極とし、ステータ21の第2相と第3相の磁極をS極とN極のうちの他方の磁極とする。そして、制御部12は、2回目の3相励磁を実施するときには、ステータ21の第2相の磁極を前記一方の磁極とし、第1相と第3相の磁極を前記他方の磁極とすればよい。なお、ここで、ステータ21の第1,2,3相の磁極とは、詳しくは、ステータ21の第1,2,3相のコイルにおけるロータ22側の磁極である。
The three-phase magnetic poles of the
また、制御部12は、3相励磁を実施するときにモータ11に印加される電圧のデューティ比D1,D2を、励磁時間の経過に応じて変化させてもよい。これにより、モータ11に印加される電圧が過大となるのを抑制して、ロータ22の回転トルクが過大となるのを抑制できる。そのため、モータ11の過回転を抑制でき、ロータ22の位置決めのロバスト性の向上を図ることができる。
Further, the
例えば、1回目の3相励磁の実施後にモータ11が正位置に固定された場合であっても、2回目の3相励磁の実施時にデューティ比D2を大きな値(例えば100%)で一定にしておくと、ロータ22の回転トルクが過大になってモータ11が過回転して、前記の逆相ロック状態になるおそれがある。しかしながら、2回目の3相励磁の実施時にデューティ比D2を励磁時間の経過に応じて低減させるように変化させることにより、ロータ22の回転トルクが過大になるのを抑制してモータ11の過回転を抑制でき、モータ11が正位置に固定された状態を維持できる。
For example, even if the
なお、デューティ比D1,D2の両方について励磁時間の経過に応じて変化させてもよく、デューティ比D1,D2の一方のみについて励磁時間の経過に応じて変化させてもよい。また、デューティ比D1,D2を、励磁時間の経過に応じて徐々に低減させるように変化させてもよく、あるいは、励磁時間の経過に応じて徐々に増加させるように変化させてもよい。 Note that both of the duty ratios D1 and D2 may be changed according to the passage of the excitation time, or only one of the duty ratios D1 and D2 may be changed according to the passage of the excitation time. Further, the duty ratios D1 and D2 may be changed so as to gradually decrease according to the passage of the excitation time, or may be changed so as to gradually increase according to the passage of the excitation time.
なお、制御部12は、強制転流を行うときに、モータ11の過回転抑制を目的に、モータ11に印加される電圧のデューティ比を、励磁時間の経過に応じて変化させてもよく、また、モータ11に印加される電圧の大きさに応じた値に換算してもよい。
The
また、制御部12は、モータ11に印加される電圧をモニタ(監視)しておき、3相励磁を実施するときにモータ11に印加させる電圧のデューティ比D1,D2を、電圧の大きさに応じた値に換算してもよい。これにより、直流電源BATTの出力電力が変動しても、モータ11の起動時に、モータ11を正位置に固定させることができる。そのため、直流電源BATTの出力電力の変動に対して、ロータ22の位置決めのロバスト性の向上を図ることができる。
In addition, the
また、制御部12は、モータ11の起動が成功するまでロータ22の位置決めを繰り返し実施する。そして、制御部12は、モータ11の起動が失敗した回数である起動失敗回数Xをカウントしておき、起動失敗回数Xが所定回数Nを超えたときには、3相励磁を行うときの励磁時間やデューティ比などの設定条件を変更する。
Further, the
これにより、モータ11の起動が成功しないときであっても、3相励磁を実施するときの励磁時間やデューティ比などの設定条件を変更することにより、モータ11の起動時にロータ22を正位置に固定させて、モータ11の起動を成功させることができる。
As a result, even if the
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、制御部12は、モータ11の起動時に、3相励磁を3回以上実施して、ロータ22の位置決めを行ってもよい。
The embodiment described above is merely an example, and does not limit the present disclosure in any way, and it goes without saying that various improvements and modifications can be made without departing from the scope of the invention. For example, the
1 センサレスブラシレスモータの駆動装置
11 センサレスブラシレスモータ
12 制御部
13 駆動回路
14 電源回路
15 I/F回路
16 ECU
21 ステータ
21A,21B,21C コイル
22 ロータ
BATT 直流電源
T1 励磁時間
D1 デューティ比
T2 励磁時間
D2 デューティ比
X 起動失敗回数
N 所定回数
T1_L 励磁時間
D1_L デューティ比
T2_L 励磁時間
D2_L デューティ比
1 Sensorless Brushless
21
Claims (4)
前記電動機の駆動を制御する制御部と、
を有する電動機の駆動装置において、
前記制御部は、前記電動機の起動時に、3相励磁を複数回実施して、前記ロータの位置決めを行うこと、
を特徴とする電動機の駆動装置。 A three-phase motor comprising a stator and a rotor;
A control unit that controls driving of the motor;
In a motor drive having
The control unit performs three-phase excitation a plurality of times at the time of startup of the motor to position the rotor.
A drive device for an electric motor characterized by
前記制御部は、前記3相励磁を実施するときに前記電動機に印加される電圧のデューティ比を、励磁時間の経過に応じて変化させること、
を特徴とする電動機の駆動装置。 In the motor drive device according to claim 1,
The control unit changing a duty ratio of a voltage applied to the motor when performing the three-phase excitation according to an elapse of an excitation time;
A drive device for an electric motor characterized by
前記制御部は、前記3相励磁を実施するときに前記電動機に印加される電圧のデューティ比を前記電圧の大きさに応じた値に換算すること、
を特徴とする電動機の駆動装置。 In the motor drive device according to claim 1 or 2,
The control unit may convert a duty ratio of a voltage applied to the motor when performing the three-phase excitation into a value corresponding to a magnitude of the voltage.
A drive device for an electric motor characterized by
前記制御部は、
前記電動機の起動が成功するまで前記ロータの位置決めを繰り返し実施し、
前記電動機の起動が失敗した回数である起動失敗回数をカウントしておき、前記起動失敗回数が所定回数を超えたときには、前記3相励磁を実施するときの設定条件を変更すること、
を特徴とする電動機の駆動装置。 The drive device for an electric motor according to any one of claims 1 to 3.
The control unit
Repeatedly positioning the rotor until the motor is successfully started;
The number of startup failures, which is the number of startup failures of the motor, is counted, and when the number of startup failures exceeds a predetermined number, setting conditions for performing the three-phase excitation are changed.
A drive device for an electric motor characterized by
Priority Applications (1)
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