JP2019047697A - アクチュエータ及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えて振動させるアクチュエータを提供する。【解決手段】アクチュエータは、筐体と、筐体に一端を固定された弾性部材と、筐体内で、弾性部材の他端に固定され、マグネット部を有する可動子と、筐体に固定されるコイルと、筐体に固定される磁性体部と、を備える。また平面視において、磁性体部は、コイルよりも振動中心から離れた位置に配置されるものとすることができる。【選択図】図1
Description
本発明の一態様は、電子機器等に用いられるアクチュエータ等に関する。
携帯端末等の携帯電子機器においては、着信や情報の受信を利用者に伝えるため、また、タッチパネルの操作の感触を指に伝えるために、携帯電子機器を振動させる機能を有するものが多い。このような機能は、携帯電子機器の内部に配置されたアクチュエータ等の動作により実現されている。特許文献1は、振動方向で延在する偏平なコイルと、振動方向で延在する偏平なマグネットとを備える振動アクチュエータについて開示している。
上述のような扁平なコイルを用いたアクチュエータでは、振動するマグネットとコイルの位置関係により、マグネットに対して、振動方向とは異なる方向に力が働く場合がある。このような異なる方向の力が発生する場合には、可動子の振動方向以外の方向に対する移動により、モータの振動が不安定になったり、異音の発生及び耐久性の低下に繋がったりする恐れがある。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
筐体(2,7)と、
前記筐体に一端を固定された弾性部材(3)と、
前記筐体内で、前記弾性部材の他端に固定され、マグネット部(8)を有する可動子(4)と、
前記筐体に固定されるコイル(6)と、
前記筐体に固定される磁性体部(5a,5b)と、
を備えるアクチュエータである。
筐体(2,7)と、
前記筐体に一端を固定された弾性部材(3)と、
前記筐体内で、前記弾性部材の他端に固定され、マグネット部(8)を有する可動子(4)と、
前記筐体に固定されるコイル(6)と、
前記筐体に固定される磁性体部(5a,5b)と、
を備えるアクチュエータである。
上記構成のアクチュエータによれば、振動する可動子が振動の中心から離れた位置に移動することにより、コイルから振動方向とは異なる方向への力を受ける場合であっても、磁性体部から受ける力により、その異なる方向への移動を抑えた構成とすることができる。また、これによりアクチュエータは、振動時の異音や耐久性の低下を抑えることができる。また、アクチュエータの振動を安定させることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記磁性体部は、マグネットであり、
前記磁性体部の極性は、前記磁性体部と最も距離の近い前記マグネット部の極性と同じである。
前記磁性体部は、マグネットであり、
前記磁性体部の極性は、前記磁性体部と最も距離の近い前記マグネット部の極性と同じである。
上記構成のアクチュエータによれば、マグネットの反発力を利用することにより、振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えた構成とすることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
平面視において、前記磁性体部は、前記コイルよりも振動中心から離れた位置に配置される。
平面視において、前記磁性体部は、前記コイルよりも振動中心から離れた位置に配置される。
上記構成のアクチュエータによれば、磁性体部は、可動子がコイルから振動方向の力を受ける振動中心付近において、可動子に与える力は小さく、振動中心から離れた位置において、可動子に与える力を大きくし、振動方向とは異なる方向への移動を抑える力を働かせることができる構成とすることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記可動子が振動中心にある状態において、前記磁性体部は、前記可動子と対向しない。
前記可動子が振動中心にある状態において、前記磁性体部は、前記可動子と対向しない。
上記構成のアクチュエータによれば、可動子は、振動中心付近において磁性体部から受ける力は小さいため、可動子はコイルに流れる電流により振動方向の力を十分に受けることができる構成とすることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記マグネット部は、ハルバッハ配列のマグネットからなる。
前記マグネット部は、ハルバッハ配列のマグネットからなる。
上記構成のアクチュエータによれば、ハルバッハ配列により、より強い磁束を発生することができるため、効率的な振動を行うアクチュエータにおいても、振動方向とは異なる方向への移動を抑える構成とすることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記マグネット部は、3つの前記マグネットを前記可動子の振動方向にハルバッハ配列で並べた構成であり、
前記可動子が、前記マグネット部の中央の前記マグネットと前記コイルの配線とが対向する位置に移動した際に、前記磁性体部が、一方の端の前記マグネットと対向する位置となる配置である。
前記マグネット部は、3つの前記マグネットを前記可動子の振動方向にハルバッハ配列で並べた構成であり、
前記可動子が、前記マグネット部の中央の前記マグネットと前記コイルの配線とが対向する位置に移動した際に、前記磁性体部が、一方の端の前記マグネットと対向する位置となる配置である。
上記構成のアクチュエータによれば、より簡易なハルバッハ配列を用いつつ、より強い磁束を利用して、振動方向とは異なる方向への移動を抑える構成とすることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記磁性体部は、平面視で前記コイルを挟んだ2箇所に配置される。
前記磁性体部は、平面視で前記コイルを挟んだ2箇所に配置される。
上記構成のアクチュエータによれば、可動子が振動する位置の2箇所において、振動方向とは異なる方向への移動を抑えられる構成とすることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記磁性体部は、前記コイルが配置される前記筐体の壁面とは対向する対向壁面に配置される。
前記磁性体部は、前記コイルが配置される前記筐体の壁面とは対向する対向壁面に配置される。
上記構成のアクチュエータによれば、例えば、可動子が振動方向とは異なる方向に移動した場合においても、コイル側とは反対側に配置された磁性体部により、異なる方向への移動を容易に抑えることができる。
上記アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記磁性体部は、前記可動子が振動中心から最も離れた位置に移動した際に、前記マグネット部と前記コイルとの間で発生するローレンツ力と逆向きの力を前記可動子に対して与える。
前記磁性体部は、前記可動子が振動中心から最も離れた位置に移動した際に、前記マグネット部と前記コイルとの間で発生するローレンツ力と逆向きの力を前記可動子に対して与える。
上記構成のアクチュエータによれば、可動子が振動する振動中心から移動して、マグネット部とコイルとの間で発生するローレンツ力により振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、磁性体部が当該ローレンツ力と逆向きの力を可動子に対して与え、異なる方向への移動を抑えた構成とすることができる。
本発明の一の手段は、
上述のいずれか記載のアクチュエータを備える電子機器である。
上述のいずれか記載のアクチュエータを備える電子機器である。
上記構成の電子機器によれば、可動子が振動する振動中心から移動したことにより、コイルに流れる電流により振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えたアクチュエータを備える構成とすることができる。また、電子機器は、振動時の異音や耐久性の低下を抑えた構成とすることができる。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.補足事項
1.実施形態
2.補足事項
<1.実施形態>
本実施形態のアクチュエータは、筐体内部に磁性体部を有している。これにより、本実施形態のアクチュエータでは、振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えて振動させる構成となっている。以下、本実施形態のアクチュエータについて具体的に説明する。
本実施形態のアクチュエータは、筐体内部に磁性体部を有している。これにより、本実施形態のアクチュエータでは、振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えて振動させる構成となっている。以下、本実施形態のアクチュエータについて具体的に説明する。
<全体構成>
図1から図4は、本実施形態のアクチュエータ1の全体斜視図、平面図、正面図及び左側面図である。なお、図2から図4においてアクチュエータ1の内部を分かりやすくするため、筐体7については外形のみを破線で示している。
図1から図4は、本実施形態のアクチュエータ1の全体斜視図、平面図、正面図及び左側面図である。なお、図2から図4においてアクチュエータ1の内部を分かりやすくするため、筐体7については外形のみを破線で示している。
図1から図4に示されるように、本実施形態のアクチュエータ1は、筐体2及び7と、筐体7に一端を固定された弾性部材3と、筐体2及び7内で、弾性部材3の他端に固定され、マグネット部8を有する可動子4と、筐体2及び7に固定されるコイル6と、筐体7に固定される磁性体部5a及び5bと、を有している。
ここで、筐体2及び7は、第一筐体部2と第二筐体部7とから構成されることができる。この場合には、更に第一筐体部2はコイル6を固定し、第二筐体部7は弾性部材3の一端、及び磁性体部5a及び5bを固定することとしてもよい。弾性部材3は、コイルバネや板バネ等の弾性部材を用いることができる。可動子4は、例えばタングステン等の材料からなる略矩形のリング状である。可動子4は、弾性部材3の他端と接続されることにより、筐体2及び7内で、筐体2及び7に接することなく、弾性部材3により支持されている。また、可動子4は、リング状部分の内部に、マグネットが配置されたマグネット部8を収める領域を有している。
本実施形態においては、第二筐体部7の2つの内側側面にそれぞれ2つのコイルバネ3の一端が固定され、可動子4の両側面にコイルバネ3の他端が固定される。可動子4は、コイルバネ3の軸方向に振動するように構成されている。ただし、弾性部材3及び可動子4の種類、形状及び配置はこれに限られない。また、コイル6は、コイル6の空芯軸が、可動子4の振動中心C(図3参照)を含むように第一筐体部2に固定され、コイル6の空芯軸と、コイルバネ3の軸方向は略直交していてもよい。
コイル6は、例えば、少なくとも2つの外部端子を除いて絶縁部材等により覆われている構成のものを用いることができる。外部端子はコイル6の駆動回路(不図示)に接続される。外部端子からコイル6に供給される電流は、可動子4を振動させる周波数に合わせて、コイル6を流れる電流の向きを変化させるように制御可能である。磁性体部5a及び5bは、筐体2及び7のいずれかの位置に固定配置される。可動子4が振動中心Cから最も離れた位置に移動した際に、磁性体部5a及び5bとコイル6との間で発生するローレンツ力と逆向きの力を可動子4に対して与えるものとすることができる。
例えば、図2に示されるように、平面視において、磁性体部5a及び5bは、コイル6よりも振動中心Cから離れた位置に配置されていてもよい。また、平面視において、磁性体部5a及び5bは、更にコイル6を挟んだ2箇所に配置されていてもよい。また、図3及び図4に示されるように、磁性体部5a及び5bは、コイル6が配置される筐体2及び7のいずれか壁面とは対向する対向壁面に配置されることとしてもよい。
<動作説明>
図5は、磁性体部5a及び5bが磁化されているマグネットである場合のアクチュエータ1の動作の一例について示す図である。この図に示されるように、マグネット部8は、マグネットの向きを変えながら一列に並べられたハルバッハ配列のマグネットからなるものとしている。また、図5では、3つのマグネット8a,8b及び8cを可動子4の振動方向にハルバッハ配列で並べた構成としている。具体的には、例えば、マグネット8aは、筐体2のコイル6が配置された側をN極、筐体2の磁性体5が配置された側をS極とし、マグネット8cは、逆に、筐体2のコイル6が配置された側をS極、筐体2の磁性体5が配置された側をN極とすることができる。また、この場合に、マグネット8bは、マグネット8a側をN極とし、マグネット8c側をS極とすることができる。マグネット部8に含まれるマグネットをこのような配列とすることにより、効率的に磁束を大きくすることができ、アクチュエータ1を、より少ない電力で効率的に振動させることができる。
図5は、磁性体部5a及び5bが磁化されているマグネットである場合のアクチュエータ1の動作の一例について示す図である。この図に示されるように、マグネット部8は、マグネットの向きを変えながら一列に並べられたハルバッハ配列のマグネットからなるものとしている。また、図5では、3つのマグネット8a,8b及び8cを可動子4の振動方向にハルバッハ配列で並べた構成としている。具体的には、例えば、マグネット8aは、筐体2のコイル6が配置された側をN極、筐体2の磁性体5が配置された側をS極とし、マグネット8cは、逆に、筐体2のコイル6が配置された側をS極、筐体2の磁性体5が配置された側をN極とすることができる。また、この場合に、マグネット8bは、マグネット8a側をN極とし、マグネット8c側をS極とすることができる。マグネット部8に含まれるマグネットをこのような配列とすることにより、効率的に磁束を大きくすることができ、アクチュエータ1を、より少ない電力で効率的に振動させることができる。
磁性体部5a及び5bは、コイル6が配置される第一筐体部2に対向する第二筐体部7の対向壁面に配置されているものとし、磁性体部5a及び5bの極性は、磁性体部5a及び5bのそれぞれと最も距離の近いマグネット部8の極性と同じである。つまり、磁性体部5a及び5bはそれぞれS極及びN極である。
この図5のステップS1に示されるように、可動子4が略振動中心にある状態においては、コイル6に流れる電流によりマグネット8a及び8cはローレンツ力F1を受け、可動子4を移動させる。ここで、この可動子4が振動中心にある状態においては、磁性体部5a及び5bは、可動子4と対向しない位置に配置している。このため、振動中心において可動子4(マグネット部8)は、磁性体部5a及び5bの影響による力をほとんど受けることがなく、可動子4はコイル6に流れる電流により振動方向の力を十分に受けることができる。
次に、ステップS2に示されるように、可動子4が、マグネット部8の中央のマグネット8bとコイル6の配線とが対向する位置に移動した場合には、コイル6の電流により、マグネット8bはローレンツ力F2を受け、可動子4は振動方向とは異なるローレンツ力F2の方向に移動させられるおそれがある。しかしながら、N極の極性を有する磁性体部5bが、一方の端のマグネット8cのN極と対向する位置となる配置となるため、互いに反発する磁力F3が働き可動子4の移動を抑えることができる。したがってアクチュエータ1は、振動方向とは異なる方向に力F2が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えて振動することができる。これにより、アクチュエータ1において異音の発生や耐久性の低下を抑えることができる。
このように、図5に示される本実施形態のアクチュエータ1によれば、磁性体部5a及び5bの極性は、磁性体部5a及び5bと最も距離の近いマグネット部8の極性と同じであるため、マグネットの反発力を利用することにより、振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えることができる。
また、磁性体部5a及び5bは、コイル6が配置される筐体2の壁面とは対向する対向壁面に配置されるため、可動子4が振動方向とは異なる方向に移動した場合においても、コイル側とは反対側に配置された磁性体部により、異なる方向への移動を容易に抑えることができる。
また、アクチュエータ1では、可動子4が振動する振動中心から移動して、マグネット部8とコイル6との間で発生するローレンツ力により振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、磁性体部5a及び5bが当該ローレンツ力と逆向きの力を可動子に対して与え、異なる方向への移動を抑えることができる。
また、磁性体部5a及び5bは、可動子4がコイル6から振動方向の力を受ける振動中心付近において、可動子4に与える力は小さく、振動中心から離れた位置において、可動子4に与える力を大きくし、振動方向とは異なる方向への移動を抑える力を働かせることができる。
また、アクチュエータ1では、マグネット部8に含まれるマグネットをハルバッハ配列にしているため、より強い磁束を利用して、効率的な振動を行うと共に、強い磁束を利用して振動方向とは異なる方向への移動を抑える構成とすることができる。
また、アクチュエータ1では、図5のような、より簡易なハルバッハ配列を用いつつ、より強い磁束を利用して、振動方向とは異なる方向への移動を抑える構成とすることができる。
また、磁性体部5a及び5bは、平面視でコイル6を挟んだ2箇所に配置されているため、可動子4が振動する位置の2箇所において、振動方向とは異なる方向への移動を抑えられる構成とすることができる。
<変形例>
図6は、磁性体部5a及び5bが磁化されていない場合の動作の一例について示す図である。この例において、磁性体部5a及び5bは、図5と異なり、コイル6が配置される第一筐体部2の壁面に配置されている。また磁性体部5a及び5bは磁化されていないものを用いることができる。このように、磁性体部5a及び5bを配置した場合であっても、可動子4が、マグネット部8の中央のマグネット8bとコイル6の配線とが対向する位置に移動した場合には、図5の場合と同様に、可動子4はローレンツ力F2の影響で移動させられる恐れがある。しかしながら、S極の極性を有する磁性体部5bが、一方の端のマグネット8cのS極と対向する位置となる配置となるため、互いに引き合う磁力F4が働き可動子4の移動を抑えることができる。したがってアクチュエータ1は、振動方向とは異なる方向に力F2が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えて振動することができる。これにより、アクチュエータ1による異音や耐久性の低下を防ぐことができる。
図6は、磁性体部5a及び5bが磁化されていない場合の動作の一例について示す図である。この例において、磁性体部5a及び5bは、図5と異なり、コイル6が配置される第一筐体部2の壁面に配置されている。また磁性体部5a及び5bは磁化されていないものを用いることができる。このように、磁性体部5a及び5bを配置した場合であっても、可動子4が、マグネット部8の中央のマグネット8bとコイル6の配線とが対向する位置に移動した場合には、図5の場合と同様に、可動子4はローレンツ力F2の影響で移動させられる恐れがある。しかしながら、S極の極性を有する磁性体部5bが、一方の端のマグネット8cのS極と対向する位置となる配置となるため、互いに引き合う磁力F4が働き可動子4の移動を抑えることができる。したがってアクチュエータ1は、振動方向とは異なる方向に力F2が働く場合であっても、その異なる方向への移動を抑えて振動することができる。これにより、アクチュエータ1による異音や耐久性の低下を防ぐことができる。
このように図6で説明されるアクチュエータ1においても、可動子4が振動する振動中心から移動して、マグネット部8とコイル6との間で発生するローレンツ力により振動方向とは異なる方向に力が働く場合であっても、磁性体部5a及び5bが当該ローレンツ力と逆向きの力を可動子4に対して与え、異なる方向への移動を抑えることができる。また、磁性体部5a及び5bは、可動子4がコイル6から振動方向の力を受ける振動中心付近において、可動子4に与える力は小さく、振動中心から離れた位置において、可動子4に与える力を大きくし、振動方向とは異なる方向への移動を抑える力を働かせることができる。
また、ハルバッハ配列の、より強い磁束を利用して、効率的な振動を行うと共に、強い磁束を利用して振動方向とは異なる方向への移動を抑える構成とすることができる。また、磁性体部5a及び5bは、平面視でコイル6を挟んだ2箇所に配置されているため、可動子4が振動する位置の2箇所において、振動方向とは異なる方向への移動を抑えられる構成とすることができる。
図7は、本実施形態のアクチュエータ1を有する携帯電子機器10について示す図である。携帯電子機器10は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末その他の携帯端末の一例である。携帯電子機器10のアクチュエータ1は、着信や情報の受信を利用者に伝えるため、また、タッチパネルの操作の感触を指に伝えるために、携帯電子機器10を振動させることができる。
このように、携帯電子機器10がアクチュエータ1を備えることにより、携帯電子機器10は、上述のアクチュエータ1の効果を有すると共に、振動時の異音や耐久性の低下を抑えることができる。なお、本実施形態のアクチュエータは携帯端末以外の電子機器にも適用可能であり、上記同様の効果を得ることができる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、同様の技術思想に基づいて当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、同様の技術思想に基づいて当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態では、マグネット部8をハルバッハ配列としたが、マグネットは一つで構成されていてもよいし、ハルバッハ配列でない複数のマグネットにより構成されていてもよい。
上記実施形態では、磁性体部5a及び5bは、筐体2及び7に固定されたコイル6の対向する壁面又は同じ壁面に固定されるものとしたが、例えば第二筐体部7の側面等その他の場所に配置されていてもよい。
上記実施形態では、アクチュエータ1が利用される形態を携帯電話やスマートフォン等の携帯電子機器10としたが、その他の製品に組み込まれるものであってもよい。
また、上記実施形態では本発明で特徴的な部分のみについて説明したが、本発明のアクチュエータは、従来のアクチュエータが有する種々の構成をさらに備えている。
本発明のアクチュエータは、携帯電話やスマートフォン等の携帯電子機器に好適に利用される。
1…アクチュエータ
2,7…筐体
3…弾性部材
4…可動子
5a,5b…磁性体部
6…コイル
8…マグネット部
10…携帯電子機器
2,7…筐体
3…弾性部材
4…可動子
5a,5b…磁性体部
6…コイル
8…マグネット部
10…携帯電子機器
Claims (10)
- 筐体と、
前記筐体に一端を固定された弾性部材と、
前記筐体内で、前記弾性部材の他端に固定され、マグネット部を有する可動子と、
前記筐体に固定されるコイルと、
前記筐体に固定される磁性体部と、
を備えるアクチュエータ。 - 前記磁性体部は、マグネットであり、
前記磁性体部の極性は、前記磁性体部と最も距離の近い前記マグネット部の極性と同じである、
請求項1に記載のアクチュエータ。 - 平面視において、前記磁性体部は、前記コイルよりも振動中心から離れた位置に配置される、
請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ。 - 前記可動子が振動中心にある状態において、前記磁性体部は、前記可動子と対向しない、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。 - 前記マグネット部は、ハルバッハ配列のマグネットからなる、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。 - 前記マグネット部は、3つの前記マグネットを前記可動子の振動方向にハルバッハ配列で並べた構成であり、
前記可動子が、前記マグネット部の中央の前記マグネットと前記コイルの配線とが対向する位置に移動した際に、前記磁性体部が、一方の端の前記マグネットと対向する位置となる配置である、
請求項5に記載のアクチュエータ。 - 前記磁性体部は、平面視で前記コイルを挟んだ2箇所に配置される、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。 - 前記磁性体部は、前記コイルが配置される前記筐体の壁面とは対向する対向壁面に配置される、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のアクチュエータ。 - 前記磁性体部は、前記可動子が振動中心から最も離れた位置に移動した際に、前記マグネット部と前記コイルとの間で発生するローレンツ力と逆向きの力を前記可動子に対して与える、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のアクチュエータ。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のアクチュエータを備える電子機器。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017171429A Pending JP2019047697A (ja) | 2017-09-06 | 2017-09-06 | アクチュエータ及び電子機器 |
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JP (1) | JP2019047697A (ja) |
-
2017
- 2017-09-06 JP JP2017171429A patent/JP2019047697A/ja active Pending
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