JP2019047427A - 無線通信装置、システム、方法およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、システム、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することを可能にする。【解決手段】端末と無線通信を行い、前記端末からの上り信号の到来方位を推定し、前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信し、前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、アダプティブアレイアンテナを使用する無線通信装置、システム、方法およびプログラムに関する。
アダプティブアレイアンテナを用いない無線基地局は、移動局の方位に応じた送信電力制御を行うことができない。たとえば、移動局が在圏するセルとその隣接セルとの間で強いセル間干渉が発生している場合、無線基地局は、自セルの送信電力を下げて移動局を隣接セルへ移動させることで、セル間干渉の緩和を行うことができる。しかし、アダプティブアレイアンテナを用いない無線基地局は、当該移動局の方位以外の方位についても送信電力を下げるため、どの無線基地局のセルにもカバーされないカバレッジホールが発生する可能性がある。また、反対に、無線基地局がある移動局の受信状況を改善するように送信電力を上げた場合には、セル間干渉を増大させ、結果として他の移動局の受信状況を悪化させる可能性がある。
これに対して、アダプティブアレイアンテナを用いる無線基地局は、移動局の方位に応じた送信制御を行うことにより、上述の問題を軽減することができる。
たとえば、特許文献1に記載の方法では、移動局からの上り信号の到来方位を推定し、到来方位に基づきアダプティブアレイアンテナの指向性を決定している。また、特許文献2に記載の方法では、各無線基地局が下り信号を送信するときの指向性ビームの出力方位情報や時刻情報を他の無線基地局と共有して、それらの情報に基づいて、どのタイミングでどの移動局に下り信号を送信するかを決定している。
しかし、これらの方法では、在圏する移動局へのビームフォーミングによる送信電力制御による信号品質の向上の一方で、定常的にセル間干渉が強いエリアが存在する場合、隣接セルに対する干渉が増加する可能性がある(図25)。また、移動局が多数存在する場合、個々の移動局に対する電力制御を動的に行うと、無線基地局の処理負荷が増加する可能性もある(図26)。
これに対して、特許文献3に記載の方法では、無線基地局が、周辺の無線基地局からの干渉波の到来方位を推定し、推定結果に基づいて送信電力制御を行う。これにより、セル間干渉および処理負荷を軽減することができる。
特開2013−207422号公報 特開2005−159849号公報 特開2015−046713号公報
特許文献3に記載の方法では、干渉波の到来方位を推定する。しかし、干渉波の到来方位を推定する場合、一般的な無線基地局に対して、ハードウェア改修を伴う機能追加や、送信側/受信側の無線基地局双方への新規機能追加が必要になる。また、フェージング等の影響があるため、干渉波の到来方位にある移動局の周囲で実際にセル間干渉が発生しているとは限らない。
本発明の目的は、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することを可能にする、無線通信装置、システム、方法およびプログラムを提供することにある。
上述の問題を解決するために、本発明の無線通信装置は、端末と無線通信を行う無線通信部と、前記端末からの上り信号の到来方位を推定する方位推定部と、前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信する電界情報受信部と、前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する送信電力決定部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線通信方法は、端末と無線通信を行い、前記端末からの上り信号の到来方位を推定し、前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信し、前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定することを特徴とする。
また、本発明の無線通信プログラムは、コンピュータに、端末と無線通信を行う無線通信機能と、前記端末からの上り信号の到来方位を推定する方位推定機能と、前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信する電界情報受信機能と、前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する送信電力決定機能とを実現させることを特徴とする。
本発明の無線通信装置、システム、方法およびプログラムにより、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
本発明の第一の実施形態の無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第一の実施形態の無線通信装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の無線通信装置の動作例を示す図である。 カバレッジホールの例を示す図である。 高干渉エリアの例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の端末数の集計結果の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の方位のソート結果の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の送信電力制御前の自セルの例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の送信電力制御後の自セルの例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の方位数と電界強度の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の各方位および各電界強度の組み合わせに対する端末数の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の各方位に対する低電界端末数および高干渉端末数の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の方位のソート結果の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の最大送信電力の制御結果の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の電力制御後の自セルの例を示す図である。 本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。 ビームフォーミングの結果、他の端末の干渉が増加することを示す図である。 多数の端末にビームフォーミングを行うことにより処理負荷が増加することを示す図である。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。
図1に本実施形態の無線通信装置10の構成例を示す。本実施形態の無線通信装置10は、無線通信部11、到来方位推定部12、電界情報受信部13および送信電力決定部14により構成される。
無線通信部11は、端末と無線通信を行う部分である。到来方位推定部12は、端末からの上り信号の到来方位を推定する部分である。電界情報受信部13は、端末が測定した、下り信号の電界情報を端末から受信する部分である。送信電力決定部14は、電界情報の統計情報と到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する部分である。
このように無線通信装置10を構成することによって、無線通信装置10は、端末が測定した、下り信号の電界情報の統計情報と、端末からの上り信号の到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する。下り信号の電界情報は、一般的な端末で測定している情報である。また、端末が測定した電界情報を使用することにより、無線通信装置10は、フェージング等の影響を受けた下り信号に対する、端末における実際の電界情報に基づいて、より精度良く無線通信の送信電力を決定することが可能になる。また、電界情報の統計情報を使用することにより、無線通信装置10は、様々な条件の影響を受けた下り信号の電界情報を多く収集することができるため、より精度よく無線通信の送信電力を決定することが可能になる。そのため、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
次に、図2に本実施形態の無線通信装置10の動作の例を示す。
到来方位推定部12は、端末からの上り信号の到来方位を推定する(ステップS101)。電界情報受信部13は、端末が測定した電界情報を端末から受信する(ステップS102)。送信電力決定部14は、電界情報の統計情報と到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する(ステップS103)。
このように動作することによって、無線通信装置10は、端末が測定した、下り信号の電界情報の統計情報と、端末からの上り信号の到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する。そのため、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、無線通信装置10は、端末が測定した、下り信号の電界情報の統計情報と、端末からの上り信号の到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する。下り信号の電界情報は、一般的な端末で測定している情報である。また、端末が測定した電界情報を使用することにより、無線通信装置10は、フェージング等の影響を受けた下り信号に対する、端末における実際の電界情報に基づいて、より精度良く無線通信の送信電力を決定することが可能になる。また、電界情報の統計情報を使用することにより、無線通信装置10は、様々な条件の影響を受けた下り信号の電界情報を多く収集することができるため、より精度よく無線通信の送信電力を決定することが可能になる。そのため、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。本実施形態では、第一の実施形態の無線通信装置についてより具体的に説明する。
まず、図3に本実施形態の無線通信システムの構成例を示す。本実施形態の無線通信システムは、無線通信装置20および端末60により構成される。無線通信装置20および端末60は無線通信システム内に各々一台以上存在することが可能である。無線通信装置20は無線通信の基地局に、端末60は移動局に相当する。
次に、図4から図7に本実施形態の無線通信装置20の構成例を示す。
無線通信装置20は、アンテナ21(21a〜21d)、スイッチ22(22a〜22d)、受信信号処理部23、復調/復号部24、送信電力決定部25、符号化/変調部26および送信信号処理部27から構成される(図4)。
アンテナ21は、無線通信装置20のセルに在圏する端末60とRF(Radio Frequency)信号を送受信する部分である。また、アンテナ21は、スイッチ22とRF信号を送受信する。なお、図4の構成例では4本のアンテナを用いたアダプティブアレイアンテナ方式を使用しているが、他のアダプティブアレイアンテナ方式を使用しても良い。
スイッチ22は、受信RF信号を受信信号処理部23へ送信し、送信信号処理部27からの送信RF信号をアンテナ21へ送信する部分である。
受信信号処理部23は、スイッチ22からの受信RF信号を合成して復調/復号部24へ送信する部分である。また、受信信号処理部23は、端末60からの上り信号の到来方位を推定し、推定結果を送信電力決定部25と送信信号処理部27へ送信する。
復調/復号部24は、合成受信RF信号を受信データ信号へ復調/復号する部分である。
送信電力決定部25は、受信データ信号に含まれる電界情報の統計情報と、受信信号処理部23で推定した、端末60の上り信号の到来方位とに基づいて無線通信の送信電力を決定する部分である。
符号化/変調部26は、送信データ信号を合成送信RF信号へ符号化/変調し、送信信号処理部27へ送信する部分である。
送信信号処理部27は、送信電力決定部25で決定した送信電力に基づいて、スイッチ22経由でアンテナ21から送信RF信号を送信する部分である。
アンテナ21、スイッチ22、受信信号処理部23、復調/復号部24、符号化/変調部26および送信信号処理部27は、図1の無線通信部11に相当する。送信電力決定部25は、図1の送信電力決定部14に相当する。
なお、図4の構成例は、送受信で共通のスイッチを用いるTDD(Time Division Duplexing)方式によるものであるが、無線通信装置20の構成は、送受信で異なるスイッチを用いるFDD(Frequency Division Duplexing)方式によるものであっても良い。
次に、本実施形態の無線通信装置20の受信信号処理部23の構成例について説明する(図5)。受信信号処理部23は、増幅器231(231a〜231d)、乗算器232(232a〜232d)、合成器233および受信側アダプティブプロセッサ234により構成される。受信側アダプティブプロセッサ234は到来方位推定部235および受信ウェイト算出部236により構成される。
増幅器231は、受信RF信号を増幅する部分である。この増幅された受信RF信号を中間処理用受信RF信号と呼ぶ。
乗算器232は、受信ウェイト算出部236が算出した受信ウェイトに基づいて、中間処理用受信RF信号に受信ウェイトを乗算する部分である。
合成器233はウェイト乗算後の中間処理用受信RF信号を合成して受信側アダプティブプロセッサ234および復調/復号部24へ送信する部分である。
到来方位推定部235は、中間処理用受信RF信号と合成受信RF信号を受信し、端末60からの上り信号の到来方位を推定する部分である。なお、到来方位推定部235は図1の到来方位推定部12に相当する。
受信ウェイト算出部236は、到来方位推定部235が推定した到来方位と合成受信RF信号に基づいて受信ウェイトを算出する部分である。
なお、図5の構成例は、一般的なアダプティブアレイ受信処理システムを用いる場合の例であるが、他のアダプティブアレイ受信処理システムを用いても良い。
次に、本実施形態の無線通信装置20の送信信号処理部27の構成例について説明する(図6)。送信信号処理部27は、増幅器271(271a〜271d)、乗算器272(272a〜272d)、分配器273および送信側アダプティブプロセッサ274により構成される。また、送信側アダプティブプロセッサ274は送信ウェイト算出部275により構成される。
分配器273は符号化/変調部26から合成送信RF信号を受信し、乗算器272へ分配する部分である。分配された信号を中間処理用送信RF信号と呼ぶ。
乗算器272は、送信側アダプティブプロセッサ274が算出した送信ウェイトに従って、中間処理用送信RF信号に送信ウェイトを乗算する部分である。
増幅器271は、ウェイトが乗算された中間処理用送信RF信号を増幅してスイッチ22へ送信する部分である。
送信ウェイト算出部275は、送信電力決定部25が決定した送信電力および端末60の上り信号の到来方位に基づいて、送信ウェイトを算出する部分である。
なお、図6の構成例は、一般的なアダプティブアレイ送信処理システムを用いる場合の例であるが、他のアダプティブアレイ送信処理システムを用いても良い。
次に、本実施形態の無線通信装置20の送信電力決定部25の構成例について説明する(図7)。送信電力決定部25は、情報記憶部251、統計情報処理部254、送信方位/電力決定部255および電界情報受信部256により構成される。また、情報記憶部251は到来方位記憶部252および電界情報記憶部253により構成される。
到来方位記憶部252は、到来方位推定部235が推定した、端末60の上り信号の到来方位を時刻情報とともに記憶する部分である。
電界情報受信部256は、復調/復号部24が復調/復号した受信データ信号に含まれる電界情報を電界情報記憶部253に記憶させる部分である。電界情報は、端末60が測定した、無線通信装置20からの下り信号に対する測定情報である。電界情報受信部256は、たとえば、LTE(Long Term Evolution)のMeasurement Report等から電界情報を抽出することができる。電界情報は、たとえば、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)等である。なお、電界情報受信部256は図1の電界情報受信部13に相当する。
電界情報記憶部253は、電界情報を記憶する部分である。電界情報記憶部253は、無線通信装置20のセルに在圏する端末60について、端末ID(Identification)および電界情報を、時刻情報とともに記憶する。
統計情報処理部254は、電界情報の統計情報と到来方位とに基づいて統計処理を行う部分である。本実施形態では、統計情報処理部254は、まず、電界情報の統計情報に基づいて、各々の端末60が低電界端末であるか、あるいは/および、高干渉端末であるかを判定する。そして、低電界端末/高干渉端末の判定結果および端末60の到来方位に基づいて、各方位の最大送信電力(送信電力の最大値)を決定する。
電界情報の統計情報と到来方位とに基づいて統計処理を行うことにより、無線通信装置20は、各方位の電界の状態(どの方位に低電界/高干渉エリアがあるか)を把握することが可能になる。そして、各方位の電界の状態に応じて各方位の最大送信電力を決定することで、セルを最適化することが可能になる。
送信方位/電力決定部255は、統計情報処理部254の統計処理の結果に基づいて送信方位/送信電力を決定する部分である。本実施形態では、統計情報処理部254が決定した各方位の最大送信電力に基づいて、各方位への送信電力を決定する。
このように無線通信装置20を構成することによって、無線通信装置20は、端末が測定した、下り信号の電界情報の統計情報と、端末からの上り信号の到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する。下り信号の電界情報は、一般的な端末で測定している情報である。また、端末が測定した電界情報を使用することにより、無線通信装置20は、フェージング等の影響を受けた下り信号に対する、端末における実際の電界情報に基づいて、より精度良く無線通信の送信電力を決定することが可能になる。また、電界情報の統計情報を使用することにより、無線通信装置20は、様々な条件の影響を受けた下り信号の電界情報を多く収集することができるため、より精度よく無線通信の送信電力を決定することが可能になる。そのため、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
次に、図2を用いて本実施形態の無線通信装置20の動作例について説明する。
まず、到来方位推定部235は中間処理用受信RF信号および合成受信RF信号に基づいて、端末60の上り信号の到来方位を推定する。そして、推定した到来方位を端末IDおよび時刻情報とともに到来方位記憶部252に記憶させる(図2のステップS101)。
また、電界情報受信部256は、端末が測定した電界情報を端末IDおよび時刻情報とともに電界情報記憶部253に記憶させる(ステップS102)。
そして、送信電力決定部25は、到来方位および電界情報の統計情報に基づいて、無線通信の送信電力を決定する(ステップS103)。
次に、図8から図11を用いて、ステップS103のより具体的な動作例について説明する。
図8から図10は統計情報処理部254が行う統計処理動作の例である。統計情報処理部254は、まず、各々の端末60が低電界端末であるか、高干渉端末であるかを判定する。そして、低電界端末/高干渉端末の判定結果に基づいて、各方位の最大送信電力を決定する。
低電界端末は、低電界のエリア、たとえば、カバレッジホール(図12)に存在する端末である。また、高干渉端末は、セル間干渉が高い高干渉エリア(図13)に存在する端末である。
まず、統計情報処理部254は、処理対象の端末IDに初期値を設定する(図8のステップS201)。次に、処理対象の端末IDに対応する電界情報が電界情報記憶部253に存在するかどうか確認する。そして、電界情報が存在すれば(ステップS202でYES)、当該端末が低電界端末あるいは高干渉端末であるかをステップS203からステップS209で判定する。
ステップS203からステップS206は低電界端末の判定動作の例である。本実施形態では、RSRPに基づいて当該端末が低電界端末であるかを判定する。
まず、統計情報処理部254は、処理対象の端末IDに対応する、所定期間におけるRSRPを、電界情報記憶部253から取得する(ステップS203)。次に、取得したRSRP情報のうち、最大RSRP(最大のRSRP値)と最小RSRP(最小のRSRP値)を抽出し、最大RSRPと最小RSRPの差を計算する。最大RSRPと最小RSRPの差が所定のしきい値Th_v未満の場合(ステップS204でYES)、平均RSRP(RSRP値の平均値)と所定の最低RSRPしきい値Th_Plowを比較する。そして、平均RSRPが最低RSRPしきい値Th_Plow未満の場合(ステップS205でYES)、当該端末は低電界端末であると判定する(ステップS206)。
このようにすることで、統計情報処理部254は、電界強度RSRPの変動が小さく、かつ、RSRPが小さい端末を、低電界端末と判定することができる。
当該端末60を低電界端末と判定しなかった場合は(ステップS205でNO)、統計情報処理部254は、当該端末が高干渉端末であるか判定する。ステップS207からステップS209は高干渉端末の判定動作の例である。本実施形態では、CQIおよびRSRPに基づいて当該端末が高干渉端末であるかを判定する。
まず、統計情報処理部254はCQIを電界情報記憶部253から取得する(ステップS207)。次に、統計情報処理部254は、CQIの平均値(平均CQI)が所定の最低CQIしきい値Th_i未満で、かつ、平均RSRPが所定の最大RSRP閾値Th_Phighより大きいかどうか判定する。そして、判定結果が真の場合(ステップS208でYES)、当該端末は高干渉端末であると判定する(ステップS209)。
このようにすることで、統計情報処理部254は、電界強度RSRPがある程度あり、かつ、電波品質CQIが小さい(悪い)端末を、高干渉端末と判定することができる。
そして、処理対象の端末IDが最終値でなければ(ステップS210でNO)、統計情報処理部254は処理対象の端末IDを変更した後(ステップS211)、ステップS202を実施する。また、端末IDが最終値の場合(ステップS210でYES)、統計情報処理部254は、図9のステップS212を実施する。
次に、統計情報処理部254は、図8で低電界端末/高干渉端末と判定した端末IDと到来方位に基づいて、所定の方位(θ)に各々の低電界端末/高干渉端末を分類し、各々の方位に対する低電界端末数/高干渉端末数を算出する。本実施形態では、統計情報処理部254は、各々の端末を到来方位に基づいて8つの方位のいずれかへ分類するものとする。図14に低電界端末数/高干渉端末数の算出結果の例を示す。
そして、統計情報処理部254は、低電界端末数が多い順に各々の方位をソートする(図9のステップS212)。図15にソート結果の例を示す。
次に、統計情報処理部254は、低電界端末が多い方位に充分な偏りがあることと、低電界端末数が充分であることを確認する。これにより、低電界の方位の推定精度を向上することができる。たとえば、統計情報処理部254は、分類先の方位のうち、低電界端末数が上位の方位のα%と下位の方位のα%について(αは所定の数)、低電界端末数の平均値を算出する。そして、上位の平均値と下位の平均値との差分としきい値Thとを比較し、差分がしきい値Th以上であれば、低電界端末が多い方位に充分な偏りがあり、かつ、低電界端末数が充分であると判定する。
上位の平均値と下位の平均値との差分がしきい値Th以上の場合(ステップS213でYES)、統計情報処理部254は、低電界端末数が上位の方位をβ(βは所定の数)個選択する(ステップS214)。そして、ステップS214で選択した方位について、最大送信電力P_max(θ)を1step(1stepは所定の値)増加させる(ステップS215)。
次に、統計情報処理部254は、高干渉端末についても、低電界端末と同様の統計処理を行う。
まず、統計情報処理部254は、高干渉端末数が多い順に各々の方位をソートする(図10のステップS216)。
次に、統計情報処理部254は、高干渉端末が多い方位に充分な偏りがあることと、高干渉端末数が充分であることを確認する。これにより、高干渉の方位の推定精度を向上することができる。たとえば、統計情報処理部254は、分類先の方位のうち、高干渉端末数が上位の方位のα%と下位の方位のα%について(αは所定の数)、高干渉端末数の平均値を算出する。そして、上位の平均値と下位の平均値との差分としきい値Thとを比較し、差分がしきい値Th以上であれば、高干渉の検出方位に充分な偏りがあり、かつ、高干渉端末数が充分であると判定する。
上位の平均値と下位の平均値との差分がしきい値Th以上の場合(ステップS217でYES)、統計情報処理部254は、高干渉端末数が上位の方位をγ(γは所定の数)個選択する(ステップS218)。そして、ステップS218で選択した方位について、最大送信電力P_max(θ)を1step(1stepは所定の値)減少させる(ステップS219)。
図11は、送信方位/電力決定部255の動作例である。送信方位/電力決定部255は、統計情報処理部254が決定した最大送信電力P_max(θ)と到来方位推定部235が推定した到来方位とに基づいて、送信電力P(θ)を決定する。
まず、送信方位/電力決定部255は、端末60の到来方位に基づいて、送信電波の位相ωと振幅d、および、方位θに対する送信電力P_calc(θ)を算出する(ステップS301、ステップS302)。ステップS301およびステップS302には、一般的な指向性ビームの送信電力の決定方法を使用できる。
次に、送信方位/電力決定部255は、最大送信電力P_max(θ)とステップS302で算出したP_calc(θ)とを比較する。そして、P_max(θ)がP_calc(θ)以下の場合(ステップS303でNO)、振幅dを所定の1step下げ、ステップS301を実施する。P_max(θ)がP_calc(θ)より大きい場合(ステップS303でYES)、方位θに対する送信電力P(θ)をP_calc(θ)に設定する(ステップS304)。
これにより、送信方位/電力決定部255は、統計情報処理部254が決定した最大送信電力を下回るように送信電力を制御することが可能になる。
次に、送信ウェイト算出部275は、送信方位/電力決定部255が決定した送信電力P(θ)と各端末60の上り信号の到来方位と基づいて送信ウェイトを算出する。そして、乗算器272が中間処理用送信RF信号に送信ウェイトを乗算し、増幅器271が送信ウェイトを乗算した中間処理用送信RF信号を増幅し、アンテナ21が送信RF信号を送信する。
このように、本実施形態の無線通信装置20は、端末60が測定した電界情報に基づいて、低電界端末と高干渉端末を判断し、上り信号の到来方位と低電界端末数/高干渉端末数と基づいて、低電界の方位と高干渉の方位を推定する。そして、低電界の方位の最大送信電力を増加させ、高干渉端末の方位の最大送信電力を減少させる。
図16および図17に、本実施形態の送信電力制御実行前後の無線通信装置20の自セルの変化の例を示す。図16は送信電力制御実行前の自セルの例、図17は送信電力制御実行後の自セルの例である。このように、本実施形態の無線通信装置20は、高干渉方位のセルを狭め、低電界方位のセルを広げることができる。
次に、上述の統計情報処理部254および送信方位/電力決定部255の動作例について、具体例を挙げて説明する。
本実施形態では、簡単のため、方位θは8方位であるものとする。また、電界強度RSRPは低電界(−120dBm)/中電界(−100dBm)/高電界(−80dBm)の3種類であるものとする(図18)。また、電波品質CQIは1(悪い)〜3(良い)の3種類であるとする。
また、無線通信装置20は、端末60から電界情報を1秒毎に受信し、最大送信電力の計算(図8から図10の動作)を1分毎に実施するものとする。
図19に、ある統計期間(本実施形態の場合1分間)における、各方位および各電界強度の組み合わせに対する端末60の台数の例を示す。なお、台数の後の括弧内の値は、平均CQI値である。
図19の電界情報が得られた状態で、無線通信装置20は図8から図10の動作を実施する。なお、図8から図10における各パラメータは、Th_v=40、Th_Plow=−110dBm、Th_i=2、Th_Phigh=−90dBm、α=25、Th=1、β=2、γ=2、1step=5dBであるものとする。
このとき、ステップS203からステップS206の結果、統計情報処理部254は、RSRPが−120dBmの端末60を低電界端末であると判定する。また、ステップS207からステップS209の結果、統計情報処理部254は、RSRPが−100dBmあるいは−80dBmの端末60のうち、CQIが1の端末60を、高干渉端末であると判定する。その結果を図20に示す。
そして、図20の結果に対して、統計情報処理部254がステップS212およびステップS216のソートを実施すると、図21の結果が得られる。そして、ステップS213およびステップS217において、方位数(=8)のα(=25)%は2であるため、統計情報処理部254は、端末数が上位の2方位と下位の2方位の端末数の差としきい値Thを比較する。このとき、低電界端末と高干渉端末のいずれも、端末数の差は2であり、しきい値Th(=1)より大きい(ステップS213およびステップS217でYES)。そのため、統計情報処理部254は、ステップS214において、低電界端末数が上位の方位をβ(=2)個選択する。また、ステップS218において、高干渉端末数が上位の方位をγ(=2)個選択する。ここで選択された方位は、図21において太字で示された方位である。
統計情報処理部254は、ステップS215において、ステップS214で選択した方位の最大送信電力を1step(=5dB)増加させる。また、ステップS219において、ステップS218で選択した方位の最大送信電力を1step減少させる。その結果を図22に示す。高干渉と判定された方位θ1と方位θ4について、最大送信電力が5dB減少し、低電界と判定された方位θ5と方位θ8について、最大送信電力が5dB増加している。
図22の結果に対して、送信方位/電力決定部255で送信電力制御を行った後の送信エリアの例を図23に示す。図18と比べて、方位θ1と方位θ4はエリアが狭くなり、方位θ5と方位θ8はエリアが広がっている。
このように動作することによって、無線通信装置20は、端末が測定した、下り信号の電界情報の統計情報と、端末からの上り信号の到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する。そのため、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、無線通信装置20は、端末が測定した、下り信号の電界情報の統計情報と、端末からの上り信号の到来方位とに基づいて、無線通信の送信電力を決定する。下り信号の電界情報は、一般的な端末で測定している情報である。また、端末が測定した電界情報を使用することにより、無線通信装置20は、フェージング等の影響を受けた下り信号に対する、端末における実際の電界情報に基づいて、より精度良く無線通信の送信電力を決定することが可能になる。また、電界情報の統計情報を使用することにより、無線通信装置20は、様々な条件の影響を受けた下り信号の電界情報を多く収集することができるため、より精度よく無線通信の送信電力を決定することが可能になる。そのため、より容易、また、より精度が良い方法で無線基地局のセルを最適化して無線通信品質を向上することが可能になる。
また、本実施形態の統計情報処理部254は、低電界端末/高干渉端末が多い方位に充分な偏りがあることと、低電界端末数/高干渉端末数が充分であることを確認する。これにより、低電界/高干渉の方位の推定精度をさらに向上することが可能になる。
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における無線通信装置(10、20)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、無線通信装置は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、無線通信装置は、専用の装置として実現してもよい。また、無線通信装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現しても良い。
図24は、本発明の各実施形態の無線通信装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を備える。
通信インタフェース91は、各実施形態の無線通信装置が、有線あるいは/および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、無線通信装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続しても良い。
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
演算装置93は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であっても良い。
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
本発明の各実施形態は、たとえば、図24に例示した情報処理装置90により無線通信装置を構成し、この無線通信装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
この場合、無線通信装置に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、無線通信装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、無線通信装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して無線通信装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
端末と無線通信を行う無線通信部と、
前記端末からの上り信号の到来方位を推定する方位推定部と、
前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信する電界情報受信部と、
前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する送信電力決定部と
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記2)
前記送信電力決定部は、各々の方位に対する前記送信電力を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記送信電力決定部は、前記電界情報に基づいて前記端末の各々が低電界エリアに存在するか推定し、前記低電界エリアに存在する低電界端末の数および前記低電界端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を増加させる前記方位を決定する
ことを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記送信電力決定部は、前記電界情報に基づいてセル間干渉が高い高干渉エリアに前記端末の各々が存在するか推定し、前記高干渉エリアに存在する高干渉端末の数および前記高干渉端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を減少させる前記方位を決定する
ことを特徴とする付記2あるいは付記3に記載の無線通信装置。
(付記5)
前記送信電力決定部は、電界強度が所定の値より高く、かつ、電波品質が所定の値より低い前記端末を、前記高干渉端末であると推定する
ことを特徴とする付記4に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記送信電力決定部は、前記送信電力の最大値を決定する
ことを特徴とする付記1から付記5のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記7)
前記電界情報は、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)のいずれか一つ以上を含む
ことを特徴とする付記1から付記6のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記8)
付記1から付記7のいずれかに記載の無線通信装置と、
前記端末と
を備えることを特徴とする無線通信システム。
(付記9)
端末と無線通信を行い、
前記端末からの上り信号の到来方位を推定し、
前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信し、
前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記10)
各々の方位に対する前記送信電力を決定する
ことを特徴とする付記9に記載の無線通信方法。
(付記11)
前記電界情報に基づいて前記端末の各々が低電界エリアに存在するか推定し、前記低電界エリアに存在する低電界端末の数および前記低電界端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を増加させる前記方位を決定する
ことを特徴とする付記10に記載の無線通信方法。
(付記12)
前記電界情報に基づいてセル間干渉が高い高干渉エリアに前記端末の各々が存在するか推定し、前記高干渉エリアに存在する高干渉端末の数および前記高干渉端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を減少させる前記方位を決定する
ことを特徴とする付記10あるいは付記11に記載の無線通信方法。
(付記13)
電界強度が所定の値より高く、かつ、電波品質が所定の値より低い前記端末を、前記高干渉端末であると推定する
ことを特徴とする付記12に記載の無線通信方法。
(付記14)
前記送信電力の最大値を決定する
ことを特徴とする付記9から付記13のいずれかに記載の無線通信方法。
(付記15)
前記電界情報は、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)のいずれか一つ以上を含む
ことを特徴とする付記9から付記14のいずれかに記載の無線通信方法。
(付記16)
コンピュータに、
端末と無線通信を行う無線通信機能と、
前記端末からの上り信号の到来方位を推定する方位推定機能と、
前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信する電界情報受信機能と、
前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する送信電力決定機能と
を実現させることを特徴とする無線通信プログラム。
(付記17)
前記送信電力決定機能は、各々の方位に対する前記送信電力を決定する
ことを特徴とする付記16に記載の無線通信プログラム。
(付記18)
前記送信電力決定機能は、前記電界情報に基づいて前記端末の各々が低電界エリアに存在するか推定し、前記低電界エリアに存在する低電界端末の数および前記低電界端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を増加させる前記方位を決定する
ことを特徴とする付記17に記載の無線通信プログラム。
(付記19)
前記送信電力決定機能は、前記電界情報に基づいてセル間干渉が高い高干渉エリアに前記端末の各々が存在するか推定し、前記高干渉エリアに存在する高干渉端末の数および前記高干渉端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を減少させる前記方位を決定する
ことを特徴とする付記17あるいは付記18に記載の無線通信プログラム。
(付記20)
前記送信電力決定機能は、電界強度が所定の値より高く、かつ、電波品質が所定の値より低い前記端末を、前記高干渉端末であると推定する
ことを特徴とする付記19に記載の無線通信プログラム。
(付記21)
前記送信電力決定機能は、前記送信電力の最大値を決定する
ことを特徴とする付記16から付記20のいずれかに記載の無線通信プログラム。
(付記22)
前記電界情報は、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)のいずれか一つ以上を含む
ことを特徴とする付記16から付記21のいずれかに記載の無線通信プログラム。
10、20 無線通信装置
11 無線通信部
12 到来方位推定部
13 電界情報受信部
14 送信電力決定部
21 アンテナ
22 スイッチ
23 受信信号処理部
24 復調/復号部
25 送信電力決定部
26 符号化/変調部
27 送信信号処理部
60 端末
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体

Claims (10)

  1. 端末と無線通信を行う無線通信部と、
    前記端末からの上り信号の到来方位を推定する方位推定部と、
    前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信する電界情報受信部と、
    前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する送信電力決定部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記送信電力決定部は、各々の方位に対する前記送信電力を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記送信電力決定部は、前記電界情報に基づいて前記端末の各々が低電界エリアに存在するか推定し、前記低電界エリアに存在する低電界端末の数および前記低電界端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を増加させる前記方位を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記送信電力決定部は、前記電界情報に基づいてセル間干渉が高い高干渉エリアに前記端末の各々が存在するか推定し、前記高干渉エリアに存在する高干渉端末の数および前記高干渉端末の前記上り信号の前記到来方位に基づいて前記送信電力を減少させる前記方位を決定する
    ことを特徴とする請求項2あるいは請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記送信電力決定部は、電界強度が所定の値より高く、かつ、電波品質が所定の値より低い前記端末を、前記高干渉端末であると推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記送信電力決定部は、前記送信電力の最大値を決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の無線通信装置。
  7. 前記電界情報は、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)のいずれか一つ以上を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線通信装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の無線通信装置と、
    前記端末と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  9. 端末と無線通信を行い、
    前記端末からの上り信号の到来方位を推定し、
    前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信し、
    前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  10. コンピュータに、
    端末と無線通信を行う無線通信機能と、
    前記端末からの上り信号の到来方位を推定する方位推定機能と、
    前記端末が測定した、下り信号の電界情報を前記端末から受信する電界情報受信機能と、
    前記電界情報の統計情報と前記到来方位とに基づいて、前記無線通信の送信電力を決定する送信電力決定機能と
    を実現させることを特徴とする無線通信プログラム。
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