JP2019045226A - 乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法 - Google Patents

乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法を提供する。【解決手段】JIS法実験室において実測したスラブ素面の平均インピーダンスレベルからインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出し、床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルとから加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出し、得られたΔLHn63およびΔLZn(50,63)aveの値から一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)におけるaおよびbを算出しスラブ素面の平均インピーダンスレベルから加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出して、これと上記一次式とから重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、床仕上げ材として乾式二重床を採用する建物において、竣工時の重量床衝撃音遮断性能を予測するため等に用いられる乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法に関するものである。
従来、床仕上げ材として二重床を採用する集合住宅等の建物に対して、設計段階等において上記二重床設置後の重量床衝撃音遮断性能を予測する場合には、上記建物における大梁の位置および寸法、当該大梁間に位置する予測対象の室の寸法、床スラブの厚さ寸法等の諸元に基づき、下記非特許文献1に基づいてスラブ素面の重量床衝撃音レベルを予測するとともに、別途JIS A 1440-2・2007付属書Cに適合した実験室(以下、JIS法実験室と略す。)において上記二重床を設置した場合の重量床衝撃音レベル低減量(ΔLH)を測定して上記スラブ素面の重量床衝撃音レベルに加算し、次いで加振点5点ごとの重量床衝撃音レベルの算術平均を求めて、上記二重床施工後の重量床衝撃音レベルを予測していた。
ところが、上記従来の二重床設置後の重量床衝撃音遮断性能の予測手法にあっては、二重床を設置した場合の重量床衝撃音レベル低減量(ΔLH)として、JIS法実験室で測定した結果を用いているために、実際の建物(以下、実建物と略す。)において観測される重量床衝撃音レベル低減量とは大小のバラツキを生じることが多いという問題点があった。
例えば、図5は、実際に同一の二重床製品を3つの建物に設置し、各建物から3〜4箇所の居室を選んで、二重床設置前(スラブ素面)を基準とした二重床設置後の重量床衝撃音レベルの変化量を合計11室で求めた結果を示すものである。同図にみられるように、JIS法実験室における重量床衝撃音レベル低減量は63Hzで-0.8dBであったのに対して、実建物では-5dB〜+8dBまでの13dBものバラツキが生じていた。
このため、設計段階において二重床を選定する場面で、JIS法実験室で測定された重量床衝撃音レベル低減量ΔLHを根拠にして二重床製品を選定すると、竣工時に性能が不足したり、また逆に必要以上に性能が良くなったりするといった問題点があり、しかも性能不足となることを予め補填する目的で高性能なΔLHの製品を選定すると、施工コストが高額になり、施工手間も増加する等の問題点があった。
このような問題点を解消するため、施工途中の居室がスラブ素面の状態において検討対象の二重床製品を仮に施工し、重量床衝撃音レベルを実測する施工実験を行うことにより二重床製品の選定に係る予測精度を向上させる方法も採用されている。
しかしながら、この方法においては、施工手順の都合で全ての建物で実施できる訳ではなく、しかも実験費用が掛かったり,仕様選定のタイミングが遅れたりするなどの工程上の不都合が生じるという問題点があった。
このようなことから、スラブ素面の重量床衝撃音レベルから、実建物に二重床を設置した時の重量床衝撃音レベルの上記スラブ素面からの低減量ΔLHを精度良く推定する方法の開発が強く望まれていた。
そこで、本発明者等は、JIS A 1418-2:2000に規定された衝撃力特性 (1)を持つ標準重量衝撃源で二重床施工後の床面を加振した場合、一般的に重量床衝撃音遮断性能が1/1オクターブバンドの63Hz帯域で決定することが多いことから、重量床衝撃音レベル低減量のうち63Hzに着目し、二重床が設置される床スラブの固有周波数が63Hz帯域付近に鋭い共振を持つ場合は二重床が動吸振器として作用し、63Hz帯域付近に共振がない場合には二重床が振動増幅器として作用することで、施工場所の違いによるΔLHの変化が生じると仮定した。
そして、各々スラブの長さ寸法や居室の配置が異なる2箇所のJIS法実験室に二重床を施工し、JIS A 1418-2:2000の図C.4(a)に掲載されている標準的な5点を、衝撃特性(1)を持つ重量衝撃源で加振して各々63HzにおけるΔLH63を測定し、両実験室におけるΔLH63の値の相違点を検証したところ、両実験室において得られたΔLH63の値の違いはスラブ素面の50Hzと63Hz帯域における振動特性の影響を受けており、二重床が、一方の実験室では振動増幅器として機能し、他方の実験室では動吸振器として機能したためであるとの知見を得るに至った。
特開2016−50924号公報
社団法人日本建築学会編、「建物の床衝撃音防止設計」、技法堂出版株式会社、2009年11月30日発行
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、実建物における乾式二重床施工後の重量床衝撃音遮断性能を、仮施工実験などを行うことなく高い精度で容易に予測することができる乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法は、JIS法実験室のスラブ素面において複数の加振点nごとに平均インピーダンスレベルLznを測定し、得られた上記平均インピーダンスレベルLZnのうちの1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、上記JIS法実験室の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとの差(LZb−LZn(50,63)ave)から上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するステップと、上記JIS法実験室において、上記加振点nごとに床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mを測定し、両者の差(Li,Fmax,o−Li,Fmax,m)から上記加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出するステップと、上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、これらの対応関係を表す一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)における上記aおよびbを算出するステップと、実際の建物のスラブ素面に対する上記加振点nごとの平均インピーダンスレベルLznから、1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、これらの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算術平均して平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveを算出するステップと、上記建物の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、上記建物における上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveとの差(LZb−LZ(50,63)ave)から上記建物のインピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを算出するステップと、上記建物の上記インピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを上記aおよびbが算出された上記一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)におけるΔLZn(50,63)aveに代入して上記建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得るステップとを備えてなることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法は、JIS法実験室のスラブ素面において複数の加振点nごとに平均インピーダンスレベルLznを測定し、得られた上記平均インピーダンスレベルLZnのうちの1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、上記JIS法実験室の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとの差(LZb−LZn(50,63)ave)から上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するステップと、上記JIS法実験室において、上記加振点nごとに床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mを測定し、両者の差(Li,Fmax,o−Li,Fmax,m)から上記加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出するステップと、上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、これらの対応関係を表す一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)における上記aおよびbを算出するステップと、実際の建物のスラブ素面に対する上記加振点nごとの平均インピーダンスレベルLznから、1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、上記建物の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、上記建物における上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとの差(LZb−LZn(50,63)ave)から上記建物の上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するステップと、上記建物の上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを上記aおよびbが算出された上記一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)におけるΔLZn(50,63)aveに代入して上記建物における上記加振点nごとの重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLHn63を得るステップと、これら上記加振点nごとの重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLHn63を算術平均して上記建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得るステップとを備えてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、JIS法実験室において実測したスラブ素面の平均インピーダンスレベルLZnからインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するとともに、床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mとから加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出し、得られた上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、これらの対応関係を表す一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)における上記aおよびbを算出して、実建物において予測もしくは実測されたスラブ素面の平均インピーダンスレベルLznから当該建物の加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出して、これと上記一次式とから上記実建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得ているために、実建物における乾式二重床施工後の重量床衝撃音遮断性能を、仮施工実験などを行うことなく容易に予測することができる。
特に、JIS法実験室で実測されたスラブ素面状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床の設置状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mから、一般的な建物における評価対象となる63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出するとともに、平均インピーダンスレベルLZnのうち、JIS A 1418-2・2000に規定された衝撃力特性(1)を有する標準重量衝撃源からの加振力の影響が小さい80Hzを除いた1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均して平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出しているために、より一層高い精度で実建物における乾式二重床施工後の重量床衝撃音遮断性能を予測することができる。
この結果、設計段階の設計図書から得られる情報のみによって、二重床設置後の実建物における重量床衝撃音レベル低減量を推定することが可能になり、よって目標性能を満たす適切な仕様の二重床を選定することができる。しかも、予測精度の確保のために必要だった施工実験が不要となるため、経費の縮減や検討期間の短縮の可能になる。
本発明の一実施形態を示すフロー図である。 本実施形態において用いたJIS法実験室の寸法諸元と加振点の位置を示す平面図である。 加振点別の重量床衝撃音レベル低減量とインピーダンスレベル下降量との関係を示すグラフである。 実建物のおける重量床衝撃音レベル低減量の予測値と実測値との対応を示すグラフである。 JIS法実験室における重量床衝撃音レベル低減量と同一の二重床を設置した実建物における重量床衝撃音レベル低減量との誤差を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法の一実施形態について説明する。
本実施形態の重量床衝撃音レベル低減量の推定方法は、図1中のステップ(1)〜(7)によってJIS法実験室における加振点ごとの重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63とインピーダンスレベル下降量ΔLZn(50,63)aveとの関係式を導出した後に、図1中のステップ(8)〜(12)によって実建物における重量床衝撃音レベル低減量ΔLH63を、またはステップ(8)、(10)、(13)〜(15)によって実建物における加振点ごとの重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を導出するものである。
前段のJIS法実験室における加振点ごとの重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63とインピーダンスレベル下降量ΔLZn(50,63)aveとの関係式の導出方法について説明すると、先ず図中ステップ(1)において、JIS法実験室のスラブ素面において複数の加振点nごとに平均インピーダンスレベルLznを測定する。
すなわち、図2に示すJIS法実験室において、JIS A 1418-2:2000の図C.4(a)に掲載されている標準的な加振点の位置1〜5に相当する5つの加振点ごとに、スラブ素面をインパクトハンマーで加振し、床スラブの加振点近傍の鉛直方向の振動レベルおよび他4点への伝達振動の鉛直方向の振動レベルを1/3オクターブバンドごとに測定する。また、インパクトハンマーで発生させた加振力Fを1/3オクターブバンドごとに測定する。
次いで、ステップ(2)において、これらの値から、点nを加振したときの点mにおけるインピーダンスレベルLznmを求める。ちなみに、加振点1における駆動点インピーダンスレベルはLz11、点1を加振したときの点2における伝達インピーダンスレベルはLz12である。さらに、加振点ごとの平均インピーダンスレベルLz1〜Lz5をLznmのエネルギー平均値として下式1によって算出する。
そして、下式2によって、加振点nごとの床スラブの平均インピーダンスレベルのうち、1/3オクターブバンドの 50Hzの値LZn(50)と63Hz帯域の値LZn(63)をエネルギー平均した平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出する。
他方、ステップ(3)において、床スラブ素面の振動特性の基準値として、下式3により基本インピーダンスレベルLZbを算出する。
ここで、B:床スラブの曲げ剛性、B=E×I
E:床スラブのヤング係数(N/m2)、I:床スラブの断面二次モーメント(m4)
m:床スラブの面密度(kg/m)、m=ρ×h
ρ:床スラブの密度(kg/m3
h:床スラブの厚さ(m)、である。
このようにしてステップ(3)によって得られた基本インピーダンスレベルLZbと、上記ステップ(2)において得られた平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとから、ステップ(4)において、下式(4)により上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出する。
ΔLZn(50,63)ave=LZb−LZn(50,63)ave) (式4)
次いで、ステップ(5)によって、上記JIS法実験室において、JIS A 1418-2:2000に規定された衝撃力特性 (1)を持つ標準重量衝撃源を用いて、上記加振点nごとに床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mを測定する。
これらの結果を用いて、ステップ(6)において、下式(5)により上記加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出する。
ΔLHn63=Li,Fmax,o−Li,Fmax,m (式5)
次いで、ステップ(7)において、上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの対応関係を表す一次式を、下式(6)と定義する。 ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b (式6)
そして、上記ステップ(6)において得られた重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63の値と、上記ステップ(4)において得られたインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、上式6におけるaおよびbを、最小二乗法を用いて算出する。
上式6におけるaおよびbを算出するに際して、複数のJIS法実験室において上記ステップ(1)〜(6)によって得られた測定値および算出値を用いれば、1ヶ所のJIS法実験室を用いた場合と比べてΔLHn63の予測精度をより向上させることができる。
また、二重床の製品ごとに上記ステップ(1)〜(7)を実施することにより、JIS法実験室の床スラブの振動特性と重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63との対応関係に関する上式6のaおよびbの値のデータベースを構築することができ、当該データベースを用いることにより、同一の実建物に異なる二重床製品を設置した場合の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を相互比較することが可能になる。
図3は、図2に示した2つのJIS法実験室における上記ステップ(1)〜(6)を実施して得られたΔLHn63とΔLZn(50,63)との対応を見た結果である。また、図中に直線で示す一次式は、上記2つのJIS法実験室の結果から最小二乗法によって求めたΔLHn63とΔLZn(50,63)との対応関係を示す式で、この二重床に関する関係式の係数はa=1.05、b=-0.55、である。同図に見られるように、ΔLHn63とΔLZn(50,63)とが、良い対応を示していることが判る。
次に、本実施形態の後段である、図1中のステップ(8)〜(12)による実建物における重量床衝撃音レベル低減量ΔLH63、またはステップ(8)、(10)、(13)〜(15)による実建物における加振点ごとの重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63の導出方法について説明する。
先ず、実建物のスラブ素面に対する上記加振点nごとの平均インピーダンスレベルLznを求め、これからステップ(8)において、1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出する。
ここで、実建物のスラブ素面に対する上記加振点nごとの平均インピーダンスレベルLznを求める方法としては、実建物で上記加振点nごとに予測した平均インピーダンスレベルLZnを用いて、上式1および式2によって算出することができるが、一般的な有限要素法等を用いた数値解析手法や、上記特許文献1に記載の方法を用いれば、設計段階の設計図書から得られる情報のみによって、二重床設置後の実建物における重量床衝撃音レベル低減量を推定することが可能になる。なお、上記平均インピーダンスレベルLZnは、実建物で測定された値を用いてもよい。
次いで、ステップ(9)において、上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算術平均した平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveを算出する。
他方、ステップ(10)において、上記建物のスラブの曲げ剛性および面密度から、上式(3)を用いて上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出する。そして、ステップ(11)において、上記建物における基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveとの差(LZb−LZ(50,63)ave)から上記建物のインピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを算出する。
そして、ステップ(12)において、得られた上記建物のインピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを、ステップ(7)においてaおよびbの値が算出された上式6のΔLZn(50,63)aveに代入して、実建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を算出する。
なお、上記実建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63の算出においては、ステップ(9)において上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算術平均した平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveを用いて、ステップ(11)において上記建物のインピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを算出したが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、ステップ(13)において、ステップ(8)において算出された加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveと、ステップ(10)において算出された上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbとから、上記実建物の加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出し、これをステップ(14)において上式6のΔLZn(50,63)aveに代入して、加振点nごとの重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLHn63を算出し、ステップ(15)においてこれらを算術平均することにより、上記建物のインピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを算出してもよい。
図4は、図2に示した対応関係を持つ二重床を、2ヶ所の実建物の測定室に設置した条件のもとで、上記実施形態の推定方法によって求めた実建物の重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63と、実建物で実測した63Hz帯域の重量床衝撃音レベル低減量ΔLH63とを対応して示したものである。
なお、図4には、ステップ(12)によって算出した予測値ΔL=LZ(50,63)aveおよび実測した63Hz帯域の重量床衝撃音レベル低減量ΔLH63に加えて、ステップ(14)において算出された加振点nごとの予測値ΔL=LZn(50,63)aveと、加振点ごとの重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63実測値を併せて示してある。
図4に見られるように、加振点nごとの予測値ΔL=LZn(50,63)aveおよび5点を算術平均した予測値ΔL=LZ(50,63)aveのいずれについても、加振点ごとの重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63実測値およびこれらを算術平均した重量床衝撃音レベル低減量ΔLH63と非常に良く対応していることが判る。
以上説明したように、上記構成からなる乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法によれば、JIS法実験室において実測したスラブ素面の平均インピーダンスレベルLZnからインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するとともに、床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mとから加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出し、得られた上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、これらの対応関係を表す一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)における上記aおよびbを算出して、実建物において予測もしくは実測されたスラブ素面の平均インピーダンスレベルLznから当該建物の加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出して、これと上記一次式とから上記実建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得ているために、実建物における乾式二重床施工後の重量床衝撃音遮断性能を、仮施工実験などを行うことなく容易に高い精度で予測することができる。

Claims (2)

  1. JIS法実験室のスラブ素面において複数の加振点nごとに平均インピーダンスレベルLznを測定し、得られた上記平均インピーダンスレベルLZnのうちの1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、
    上記JIS法実験室の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、
    上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとの差(LZb−LZn(50,63)ave)から上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するステップと、
    上記JIS法実験室において、上記加振点nごとに床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mを測定し、両者の差(Li,Fmax,o−Li,Fmax,m)から上記加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出するステップと、
    上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、これらの対応関係を表す一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)における上記aおよびbを算出するステップと、
    実際の建物のスラブ素面に対する上記加振点nごとの平均インピーダンスレベルLznから、1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、
    これらの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算術平均して平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveを算出するステップと、
    上記建物の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、
    上記建物における上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZ(50,63)aveとの差(LZb−LZ(50,63)ave)から上記建物のインピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを算出するステップと、
    上記建物の上記インピーダンス下降量ΔLZ(50,63)aveを上記aおよびbが算出された上記一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)におけるΔLZn(50,63)aveに代入して上記建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得るステップとを備えてなることを特徴とする乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法。
  2. JIS法実験室のスラブ素面において複数の加振点nごとに平均インピーダンスレベルLznを測定し、得られた上記平均インピーダンスレベルLZnのうちの1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、
    上記JIS法実験室の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、
    上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとの差(LZb−LZn(50,63)ave)から上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するステップと、
    上記JIS法実験室において、上記加振点nごとに床面が上記スラブ素面の状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,oと二重床を設置した状態の重量床衝撃音レベルLi,Fmax,mを測定し、両者の差(Li,Fmax,o−Li,Fmax,m)から上記加振点nごとの63Hz単独の重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63を算出するステップと、
    上記重量床衝撃音レベル低減量ΔLHn63および上記インピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveの値から、これらの対応関係を表す一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)における上記aおよびbを算出するステップと、
    実際の建物のスラブ素面に対する上記加振点nごとの平均インピーダンスレベルLznから、1/3オクターブバンドの50Hzと63Hz帯域の値をエネルギー平均した上記加振点nごとの平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveを算出するステップと、
    上記建物の上記スラブの曲げ剛性および面密度から上記スラブの基本インピーダンスレベルLZbを算出するステップと、
    上記建物における上記基本インピーダンスレベルLZbと上記平均インピーダンスレベル周波数平均値LZn(50,63)aveとの差(LZb−LZn(50,63)ave)から上記建物の上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを算出するステップと、
    上記建物の上記加振点nごとのインピーダンス下降量ΔLZn(50,63)aveを上記aおよびbが算出された上記一次式(ΔLHn63=a×ΔLZn(50,63)ave+b)におけるΔLZn(50,63)aveに代入して上記建物における上記加振点nごとの重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLHn63を得るステップと、
    これら上記加振点nごとの重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLHn63を算術平均して上記建物における重量床衝撃音レベル低減量の予測値ΔLH63を得るステップとを備えてなることを特徴とする乾式二重床の実建物における重量床衝撃音レベル低減量の推定方法。
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JP2016050924A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 大成建設株式会社 振動特性推定装置及び振動特性推定方法

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