JP2019043878A - n型半導体として使用可能な化合物 - Google Patents

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    • Y02E10/549Organic PV cells

Abstract

【課題】式(1)をその部分構造として有するn型半導体に適した化合物を提供する。
【解決手段】式(1)で表される第1の2価の有機基と、式(2a)及び式(2b)から選ばれる第2の2価の有機基とをそれぞれ1つ以上有し、かつ第1の2価の有機基と第2の2価の有機基が交互に並ぶことを特徴とする化合物。
Figure 2019043878

【選択図】なし

Description

本発明はn型半導体として使用可能な化合物に関するものである。
有機半導体材料は、有機エレクトロニクス分野において最も重要な材料の1つであり、電子供与性のp型半導体材料や電子受容性のn型半導体材料に分類することができる。p型半導体材料やn型半導体材料を適切に組合せることにより様々な半導体素子を製造することができ、このような素子は、例えば、電子と正孔が再結合して形成する励起子(エキシトン)の作用により発光する有機エレクトロルミネッセンスや、光を電力に変換する有機薄膜太陽電池、電流量や電圧量を制御する有機薄膜トランジスタに応用されている。
特許文献1には、下記式(1x)と下記式(c1)〜(c31)とを組み合わせたp型有機半導体が開示されている(なおT1、T2、B1、B2等の下記式(1x)中の記号、及びR30〜R60等の下記式(c1)〜(c31)中の記号は、いずれも特許文献1の定義に基づいており、本発明の化合物の説明で同じ記号を使用した場合であっても、本発明の化合物での記号の意味は本明細書で定義された内容に従う)。
Figure 2019043878

Figure 2019043878
国際公開第2015/122321号パンフレット
前記式(1x)の原料となる化合物は、前記特許文献1で初めて開発された化合物であり、その汎用性を高めてスケールアップによるメリットを得ることが望ましい。例えば、前記特許文献1とは異なる特性を有する材料、特にn型半導体として使用できれば、式(1x)の構造の汎用性が著しく高まることが期待される。例えば、有機薄膜太陽電池のアクセプター材料(n型半導体材料)としての応用を考えた場合、短絡電流密度(Jsc)と開放電圧(Voc)、曲線因子(FF)の積「η=開放電圧(Voc)×短絡電流密度(Jsc)×曲線因子(FF)」で算出される光電変換効率ηが高い事が最も望ましく、これを達成するにはまず開放電圧(Voc)に優れた材料開発が望まれる。従来のアクセプター材料としては、PCBM(C61)(フェニルC61−酪酸メチルエステル)が知られており、該PCBM(C61)と同等の開放電圧(Voc)を達成できる事も課題として挙げられる。
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、前記式(1x)をその部分構造として有するn型半導体に適した化合物を提供することにある。また本発明の好ましい目的は、高い開放電圧(Voc)を発現するn型半導体に有用な化合物を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明は、以下の通りである。
[1] 下記式(1)で表される第1の2価の有機基と、下記式(2a)及び式(2b)から選ばれる第2の2価の有機基とをそれぞれ1つ以上有し、かつ第1の2価の有機基と第2の2価の有機基が交互に並ぶことを特徴とする化合物。
Figure 2019043878

[式中、
1、T2は、それぞれ独立に、
アルコキシ基;
チオアルコキシ基;
炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチオフェン環;
炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチアゾール環;または、
炭化水素基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、オルガノシリル基、ハロゲン原子、もしくはトリフルオロメチル基で置換されていてもよいフェニル基を示す。
1、B2は、炭化水素基で置換されていてもよいチオフェン環、炭化水素基で置換されていてもよいチアゾール環、または、エチニレン基を示す。
31〜R34は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R403を示す。
40は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示し、複数のR40は、同一でも異なっていてもよい。
式(2a)及び(2b)中の*−は式(1)の有機基との結合手を表し、その片端は式(2a)又は式(2b)の部分構造であるナフタレン環を形成する炭素原子と結合する。]
[2] T1、T2が、それぞれ、下記式(t1)〜(t5)のいずれかで表される基である[1]に記載の化合物。
Figure 2019043878

[式(t1)〜(t5)中、
13〜R14は、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基を示す。
15a〜R16aは、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R183を示す。
15b〜R16bは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R183を示す。
17aは、炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、*−S−R20、*−Si(R183、ハロゲン原子、または*−CF3を示す。
17bは、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、*−S−R20、*−Si(R183、ハロゲン原子、または*−CF3を示す。
18は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示し、複数のR18は、同一でも異なっていてもよい。
19〜R20は、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基を示す。
*は結合手を表す。]
[3] B1、B2が、それぞれ、下記式(b1)〜(b3)のいずれかで表される基である[1]または[2]に記載の化合物。
Figure 2019043878

[式(b1)〜(b3)中、R21a、R21b、R22は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数6〜30の炭化水素基を表す。*は結合手を表し、特に左側の*は、ベンゾビスチアゾール構造のベンゼン環に結合する結合手を表すものとする。]
[4] [1]〜[3]のいずれかに記載の化合物を含むn型半導体。
[5] ドナー材料と、[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物を含むアクセプター材料とが接触した光発電部を有する太陽電池。
本発明の化合物は、式(1)をその部分構造として有しつつ、n型半導体に適しており、特に開放電圧(Voc)の点で良好な特性を示す。
1.n型半導体化合物
n型半導体として使用し得る本発明の化合物は、下記式(1)で表される第1の2価の有機基(以下、「ベンゾビスチアゾール型有機基」という場合がある)と、下記式(2a)及び式(2b)から選ばれる第2の2価の有機基(以下、「ペリレン/ナフタレンジイミド型有機基」という場合がある)とをそれぞれ1つ以上有し、かつ第1の2価の有機基と第2の2価の有機基が交互に並ぶことを特徴とする。
Figure 2019043878
[式中、
1、T2は、それぞれ独立に、
アルコキシ基;
チオアルコキシ基;
炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチオフェン環;
炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチアゾール環;または、
炭化水素基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、オルガノシリル基、ハロゲン原子、もしくはトリフルオロメチル基で置換されていてもよいフェニル基を示す。
1、B2は、炭化水素基で置換されていてもよいチオフェン環、炭化水素基で置換されていてもよいチアゾール環、または、エチニレン基を示す。
31〜R34は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R403を示す。
40は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示し、複数のR40は、同一でも異なっていてもよい。
式(2a)及び式(2b)中の*−は式(1)の有機基との結合手を表し、その片端は式(2a)又は式(2b)の部分構造であるナフタレン環を形成する炭素原子と結合する。]
なお、本明細書において、オルガノシリル基は、Si原子に1個以上の炭化水素基が置換した1価の基を意味するものとし、Si原子に置換する炭化水素基の数は、2個以上であることが好ましく、3個であることがさらに好ましい。
ベンゾビスチアゾール型有機基(式(1))は、1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。またペリレン/ナフタレンジイミド型有機基(式(2a)、(2b))は、1種のみでもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ベンゾビスチアゾール型有機基とペリレン/ナフタレンジイミド型有機基とは、それぞれ1つ以上あればよく、前記ベンゾビスチアゾール型有機基をA、前記ペリレン/ナフタレンジイミド型有機基をBで表した場合、例えば、A−B、A−B−A、B−A−B、A−B−A−B、A−B−A−B−A、B−A−B−A−B等で表される化合物であってもよく、繰り返し数がさらに多い高分子化合物であってもよい。n型有機半導体の重量平均分子量(スチレン換算)は、例えば、1万以上、好ましくは1.5万以上、より好ましくは2万以上である。また上限は特に限定されないが、測定可能な場合は、例えば、100万以下であってもよく、50万以下であってもよい。
n型半導体化合物のLUMO(最低空軌道)のエネルギー準位は、例えば、−3.5eV以下、好ましくは−4.0eV以下、より好ましくは−4.2eV以下である。なおLUMOの下限は適宜設定でき、例えば、−4.5eV程度でもよい。
1.1 ベンゾビスチアゾール型有機基
前記n型半導体化合物を構成する式(1)で表されるベンゾビスチアゾール型有機基では、T1、T2は互いに同一であっても異なっていてもよいが、製造が容易である観点からは、同一であることが好ましい。
式(1)で表されるベンゾビスチアゾール構造単位においては、T1、T2は、それぞれ、下記式(t1)〜(t5)で表される基であることが好ましい。具体的には、T1、T2のアルコキシ基としては、下記式(t1)で表される基が好ましく、チオアルコキシ基としては、下記式(t2)で表される基が好ましく、炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチオフェン環としては下記式(t3)で表される基が好ましく、炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチアゾール環としては下記式(t4)で表される基が好ましく、炭化水素基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、オルガノシリル基、ハロゲン原子、もしくは、トリフルオロメチル基で置換されていてもよいフェニル基としては、下記式(t5)で表される基が好ましい。T1、T2が下記式(t1)〜(t5)で表される基であると、短波長の光を吸収することができるとともに、高い平面性を有することから効率的にπ−πスタッキングが形成されるため、より一層光電変換効率を高めることができる。
Figure 2019043878
[式(t1)〜(t5)中、
13〜R14は、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基を示す。
15a〜R16aは、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R183を示す。
15b〜R16bは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R183を示す。
17aは、炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、*−S−R20、*−Si(R183、ハロゲン原子、または*−CF3を示す。
17bは、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、*−S−R20、*−Si(R183、ハロゲン原子、または*−CF3を示す。
18は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示し、複数のR18は、同一でも異なっていてもよい。
19〜R20は、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基を示す。
*は結合手を表す。]
上記式(t1)〜(t5)において、R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20の炭素数6〜30の炭化水素基としては、分岐を有する炭化水素基であることが好ましく、より好ましくは分岐鎖状飽和炭化水素基である。R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20の炭化水素基は、分岐を有することにより、有機溶剤への溶解度を上げることができ、本発明のn型半導体化合物は適度な結晶性を得ることができる。R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20の炭化水素基の炭素数は、大きいほど有機溶剤への溶解度を向上させることができるが、大きくなり過ぎると、ペリレン/ナフタレンジイミド型有機基をカップリング反応によって結合する時の反応性が低下するため、n型半導体化合物の合成が困難となる。そのため、R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20の炭化水素基の炭素数は、好ましくは8〜25であり、より好ましくは8〜20であり、さらに好ましくは8〜16である。
13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20で表される炭素数6〜30の炭化水素基としては、例えば、n−ヘキシル基等の炭素数6のアルキル基;n−ヘプチル基等の炭素数7のアルキル基;n−オクチル基、1−n−ブチルブチル基、1−n−プロピルペンチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、2,5−ジメチルヘキシル基等の炭素数8のアルキル基;n−ノニル基、1−n−プロピルヘキシル基、2−n−プロピルヘキシル基、1−エチルヘプチル基、2−エチルヘプチル基、1−メチルオクチル基、2−メチルオクチル基、6−メチルオクチル基、2,3,3,4−テトラメチルペンチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基等の炭素数9のアルキル基;n−デシル基、1−n−ペンチルペンチル基、1−n−ブチルヘキシル基、2−n−ブチルヘキシル基、1−n−プロピルヘプチル基、1−エチルオクチル基、2−エチルオクチル基、1−メチルノニル基、2−メチルノニル基、3,7−ジメチルオクチル基等の炭素数10のアルキル基;n−ウンデシル基、1−n−ブチルヘプチル基、2−n−ブチルヘプチル基、1−n−プロピルオクチル基、2−n−プロピルオクチル基、1−エチルノニル基、2−エチルノニル基等の炭素数11のアルキル基;n−ドデシル基、1−n−ペンチルヘプチル基、2−n−ペンチルヘプチル基、1−n−ブチルオクチル基、2−n−ブチルオクチル基、1−n−プロピルノニル基、2−n−プロピルノニル基等の炭素数12のアルキル基;n−トリデシル基、1−n−ペンチルオクチル基、2−n−ペンチルオクチル基、1−n−ブチルノニル基、2−n−ブチルノニル基、1−メチルドデシル基、2−メチルドデシル基等の炭素数13のアルキル基;n−テトラデシル基、1−n−ヘプチルヘプチル基、1−n−ヘキシルオクチル基、2−n−ヘキシルオクチル基、1−n−ペンチルノニル基、2−n−ペンチルノニル基等の炭素数14のアルキル基;n−ペンタデシル基、1−n−ヘプチルオクチル基、1−n−ヘキシルノニル基、2−n−ヘキシルノニル基等の炭素数15のアルキル基;n−ヘキサデシル基、2−n−ヘキシルデシル基、1−n−オクチルオクチル基、1−n−ヘプチルノニル基、2−n−ヘプチルノニル基等の炭素数16のアルキル基;n−ヘプタデシル基、1−n−オクチルノニル基等の炭素数17のアルキル基;n−オクタデシル基、1−n−ノニルノニル基等の炭素数18のアルキル基;n−ノナデシル基等の炭素数19のアルキル基;n−エイコシル基、2−n−オクチルドデシル基等の炭素数20のアルキル基;n−ヘンエイコシル基等の炭素数21のアルキル基;n−ドコシル基等の炭素数22のアルキル基;n−トリコシル基等の炭素数23のアルキル基;n−テトラコシル基、2−n−デシルテトラデシル基等の炭素数24のアルキル基;等が挙げられる。好ましくは炭素数8〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素数8〜16のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数8〜16の分岐鎖状アルキル基であり、特に好ましくは2−エチルヘキシル基、3,7−ジメチルオクチル基、、2−n−ブチルオクチル基、2−n−ヘキシルデシル基、2−n−オクチルドデシル基、2−n−デシルテトラデシル基である。R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20が上記の基であると、本発明のn型半導体化合物は、有機溶剤への溶解度が向上し、適度な結晶性を有する。
上記式(t1)〜(t5)中、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17bの*−Si(R183で表される基において、R18の脂肪族炭化水素基の炭素数は、好ましくは1〜18であり、より好ましくは1〜8である。R18の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、イソブチル基、オクチル基、オクタデシル基が挙げられる。R18の芳香族炭化水素基の炭素数は、好ましくは6〜8であり、より好ましくは6〜7であり、特に好ましくは6である。R18の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。中でも、R18としては、脂肪族炭化水素基が好ましく、分岐を有する脂肪族炭化水素基がより好ましく、イソプロピル基が特に好ましい。複数のR18は、同一でも異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17bが*−Si(R183で表される基であると、本発明のn型半導体化合物は、有機溶剤への溶解度が向上する。
上記式(t1)〜(t5)中、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17bの*−Si(R183で表される基としては、具体的には、トリメチルシリル基、エチルジメチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソブチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリブチルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、メチルジフェニルシリル基等のアルキルシリル基;トリフェニルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等のアリールシリル基;等が挙げられる。中でも、アルキルシリル基が好ましく、トリメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基が特に好ましい。
上記式(t5)中、R17a、R17bがハロゲン原子である場合、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のいずれも用いることができる。
1、T2は、電子供与性であってもよく、電子吸引性であってもよい。
電子供与性のT1、T2としては、前記(t1)、(t2)、(t3)が挙げられ、(t5)のうち基R17aが炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、又は*−S−R20であるものも含まれる。電子吸引性のT1、T2としては、前記(t4)が挙げられ、(t5)のうちR17aがハロゲン原子、または*−CF3であるものも含まれる。
1、T2としては、式(1)で表されるベンゾビスチアゾール型有機基の全体として平面性が良好になる観点から、式(t1)、(t3)、(t5)で表される基がより好ましく、式(t3)で表される基がさらに好ましく、下記式(t3−1)〜(t3−16)で表される基が特に好ましい。式中、*は結合手を表す。
Figure 2019043878
Figure 2019043878
また、式(1)で表されるベンゾビスチアゾール型有機基では、B1、B2は互いに同一であってもよいし、異なっていてもよいが、製造が容易である観点からは、同一であることが好ましい。式(1)で表される構造単位においては、B1、B2が、それぞれ、下記式(b1)〜(b3)のいずれかで表される基であることが好ましい。B1、B2が下記式(b1)〜(b3)で表される基であると、得られるn型半導体化合物の平面性が良好であり、光電変換効率をより一層向上することができる。
Figure 2019043878
[式(b1)〜(b3)中、R21a、R21b、R22は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数6〜30の炭化水素基を表す。*は結合手を表し、特に左側の*は、ベンゾビスチアゾール構造のベンゼン環に結合する結合手を表すものとする。]
21a、R21b、R22の炭素数6〜30の炭化水素基としては、R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20の炭素数6〜30の炭化水素基として例示した基を好ましく用いることができる。
21a、R21b、R22は水素原子でも炭化水素基でもよく、溶解性や結晶性が良好となること、および、より一層光電変換効率を高められる可能性があることから炭素数6〜30の炭化水素基がより好ましい。
また、式(1)で表されるベンゾビスチアゾール型有機基では、式(1)で表される有機基全体として平面性に優れるとともに、得られるn型半導体化合物全体としても平面性に優れる観点から、B1、B2としては、式(b1)、(b2)で表される基がより好ましい。B1、B2が式(b1)、(b2)で表される基であると、ベンゾビスチアゾール型有機基(1)中でS原子とN原子の相互作用が生じ、平面性がさらに向上する。B1、B2としては、具体的には、下記式(b1−1)〜(b3−1)で表される基が好ましい。ただし、式中、*は結合手を表し、左側の*がベンゾビスチアゾールのベンゼン環に結合するものとする。
Figure 2019043878
式(1)で表されるベンゾビスチアゾール型有機基としては、例えば、下記式(1−1)〜(1−48)で表される基が挙げられる。
Figure 2019043878
Figure 2019043878
Figure 2019043878
Figure 2019043878
Figure 2019043878
Figure 2019043878
1.2 ペリレン/ナフタレンジイミド型有機基
前記ベンゾビスチアゾール型有機基(式(1))は、ペリレン/ナフタレンジイミド型有機基(式(2a)、(2b))と交互に並ぶことで、n型半導体化合物を構成し得る。
式(2a)、(2b)中、R31〜R34で示される炭素数6〜30の炭化水素基としては、R13、R14、R15a、R15b、R16a、R16b、R17a、R17b、R19、R20の炭素数6〜30の炭化水素基として例示した基を好ましく用いることができる。R31及びR32は互いに同一であってもよいし、異なっていてもよいが、製造が容易である観点から、同一であることが好ましい。R33及びR34は互いに同一であってもよいし、異なっていてもよいが、製造が容易である観点から、同一であることが好ましい。
31〜R34で示される*−Si(R403としては、前記*−Si(R183として例示した基を好ましく用いることができ、R40としては、前記R18として例示した基を好ましく用いることができる。
31〜R34は水素原子でも炭化水素基でもよく、溶解性や結晶性が良好となること、および、より一層光電変換効率を高められる可能性があることから炭素数6〜30の炭化水素基がより好ましい。
ペリレンジイミド型有機基(2a)は、該ペリレンジイミドの部分構造であるナフタレン環を構成する炭素原子上に合計で2つの結合手を有しており、具体的には下記式で符号を付した炭素a、炭素b、炭素c、炭素d、炭素e、炭素f、炭素g、及び炭素hのうち2つが結合手を有する。結合手を有する2つの炭素原子の選択は特に限定されず、炭素a〜dから選ばれる1つと、炭素e〜fから選ばれる1つとの組み合わせ(ペリレンジイミド構造の2つの窒素原子を結ぶ線の両側に1つずつ結合手を有することになる組み合わせ);炭素a〜dから選ばれる2つ又は炭素e〜hから選ばれる2つ(ペリレンジイミド構造の2つの窒素原子を結ぶ線の片側に2つの結合手を有することになる組み合わせ)のいずれでもよいが、分子中に適度な平面性を確保するため、炭素a〜dから選ばれる1つと、炭素e〜fから選ばれる1つとの組み合わせであるのが好ましい。中でも炭素a及びbから選ばれる1つと炭素g及びhから選ばれる1つとの組み(又は炭素c及びdから選ばれる1つと炭素e及びfから選ばれる1つとの組み)などの様に、2つの結合手が異なるナフタレン環に存在するものが好ましく、こうした組み合わせには、(i)炭素c、fの組み、炭素b、gの組み、(ii)炭素c、eの組み、炭素b、hの組み、炭素a、gの組み、炭素d、fの組み、(iii)炭素a,hの組み、炭素d、eの組みなどが含まれ、製造の観点から、(i)炭素c、fの組み、炭素b、gの組みが特に好ましい。
Figure 2019043878
ナフタレンジイミド型有機基(2b)も、該ナフタレンジイミドの部分構造であるナフタレン環を構成する炭素原子上に合計で2つの結合手を有しており、具体的には下記式で符号を付した炭素i、炭素j、炭素k、及び炭素Lのうち2つが結合手を有する。結合手を有する2つの炭素原子の選択は特に限定されず、炭素i及びkから選ばれる1つと、炭素k及びLから選ばれる1つとの組み合わせ(ナフタレンジイミド構造の2つの窒素原子を結ぶ線の両側に1つずつ結合手を有することになる組み合わせ);炭素iとjの組み合わせ又は炭素kとLの組み合わせ(ナフタレンジイミド構造の2つの窒素原子を結ぶ線の片側に2つの結合手を有することになる組み合わせ)のいずれでもよいが、分子中に適度な平面性を確保するため、炭素i及びjから選ばれる1つと、炭素k及びLから選ばれる1つとの組み合わせであるのが好ましい。こうした組み合わせには、(i)炭素iとkの組み合わせ又は炭素jと炭素Lの組み合わせ、(ii)炭素iとLの組み合わせ又は炭素jと炭素kの組み合わせが挙げられ、製造の観点から、(ii)炭素iとLの組み合わせ又は炭素jと炭素kの組み合わせが好ましい。
Figure 2019043878
式(2a)で表されるペリレンジイミド型有機基としては、例えば、下記式(2a−1)〜(2a−8)で表される基が挙げられる。
Figure 2019043878
式(2b)で表されるナフタレンジイミド型有機基としては、例えば、下記式(2b−1)〜(2b−8)で表される基が挙げられる。
Figure 2019043878
2.製造方法
前記n型半導体化合物は、下記式(4)又は式(5)で表されるベンゾビスチアゾール型原料と、下記式(6)又は式(7)で表されるペリレン/ナフタレンジイミド型原料とをカップリング反応させる事によって製造できる。
Figure 2019043878
[式中、T1、T2、B1、B2は、前記式(1)と同じである。R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、または、炭素数6〜10のアリールオキシ基を表す。M1、M2は、それぞれ独立に、ホウ素原子または錫原子を表す。R1、R2は、M1とともに環を形成していてもよく、R3、R4は、M2とともに環を形成していてもよい。m、nは、それぞれ、1または2の整数を表す。また、m、nが2のとき、複数のR1、R3は、それぞれ同一でも、異なっていてもよい。]
Figure 2019043878
[式中、R31〜R34は、前記式(2a)、(2b)と同じである。Y1〜Y4は、それぞれ独立に、ハロゲン原子を表し、好ましくは塩素原子又は臭素原子であり、より好ましくは臭素原子である。
式(6)の−Y1、−Y2は、いずれも式(6)中のナフタレン環を形成する炭素原子に結合する。
式(7)の−Y3、−Y4は、いずれも式(7)中のナフタレン環を形成する炭素原子に結合する。]
なおベンゾビスチアゾール型原料として式(4)化合物及び式(5)化合物のいずれを用いるかはB1、B2の種類に応じて決定するのが好ましく、B1、B2が、炭化水素基で置換されていてもよいチオフェン環(好ましくは、式(b1)で表される基)、または、炭化水素基で置換されていてもよいチアゾール環(好ましくは、式(b2)で表される基)である場合、式(5)の化合物を用いることが好ましく、B1、B2が、エチニレン基(好ましくは、式(b3)で表される基)である場合、式(4)の化合物を用いることが好ましい。
カップリング反応の詳細は、国際公開第2015/122321号パンフレットに記載の内容に従って適宜設定できる。
また式(4)化合物及び式(5)化合物は、国際公開第2015/122321号パンフレットに記載の方法に従って適宜製造できる。
式(6)化合物及び式(7)化合物は、Chem. Commun., 2008, 0, 6034-6036、Org. Lett., 2010, 12, 228-231、Org. Lett., 2008, 10, 5333-5336などに記載の方法に従って適宜製造できる。また式(8)に示される3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物又は式(9)に示される1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物(これらは、東京化成工業株式会社、シグマアルドリッチ社などから購入可能である)の芳香族環をハロゲン化(特に臭素化)し、必要に応じて精製(再結晶、カラムクロマトグラフィー)などを行って不純物(異性体)を除去することでジハロ前駆体(8x)、(9x)などを製造した後、対応するアミン化合物(NH2−R31、NH2−R32、NH2−R33、NH2-R34)(式中、R31〜R34は、前記と同じ)でイミド化することによっても製造できる。さらに下記式(8)又は(9)に示される原料をアミン化合物(NH2−R31、NH2−R32、NH2−R33、NH2-R34)(式中、R31〜R34は、前記と同じ)で処理してジイミド化体(8y)、(9y)などを製造した後、ハロゲン化(特に臭素化)することで製造してもよい。
Figure 2019043878

Figure 2019043878

[式中、−Y1〜−Y4及びR31〜R34は、前記と同じである。]
なお式(6)化合物の中には、Luminescence Technology Corp.から購入可能なものもある。式(7)化合物の中には、東京化成工業株式会社から購入可能なものもある。
ベンゾビスチアゾール型原料と、ペリレン/ナフタレンジイミド型原料のモル比は、例えば、1:99〜99:1の範囲であり、20:80〜80:20の範囲であることが好ましく、40:60〜60:40の範囲であることがより好ましい。
3.用途
以上の様にして得られる本発明の化合物は、アクセプター性に優れており、n型半導体として有用であり、例えば、有機エレクトロルミネッセンス、有機薄膜太陽電池、有機薄膜トランジスタなどでのn型半導体材料としての使用が期待される。特に有機薄膜太陽電池では、本発明のn型半導体化合物をアクセプター材料として用いると、従来のアクセプター材料であるPCBM(C61)(フェニルC61−酪酸メチルエステル)と同等の開放電圧(Voc)を示し、優れた可能性を示している。
本発明のn型半導体化合物を有機太陽電池に用いる場合、組み合わせるp型半導体(ドナー材料)としては、例えば、ポリ−3−ヘキシルチオフェン(通称「P3HT」)、ポリ−p−フェニレンビニレン、ポリ−アルコキシ−p−フェニレンビニレン、ポリ−9,9−ジアルキルフルオレン、ポリ−p−フェニレンビニレンなどが挙げられ、ドナー−アクセプター型半導体材料も含まれる。ドナー−アクセプター型半導体材料としては、例えば、
ポリ({4,8−ビス[(2−エチルヘキシル)オキシ]ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン−2,6−ジイル}{3−フルオロ−2−[(2−エチルヘキシル)カルボニル]チエノ[3,4−b]チオフェンジイル})(通称、PTB7)、ポリ[1−(6−{4,8−ビス[(2−エチルヘキシル)オキシ]−6−メチルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン−2−イル}{3−フルオロ−4−メチルチエノ[3,4−b]チオフェン−2−イル}−1−オクタノン)(通称、PBDTTT−CF)、ポリ[(4,8−ジ(2−エチルヘキシルオキシ)ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン)−2,6−ジイル−alt−((5−オクチルチエノ[3,4−c]ピロール−4,6−ジオン)−1,3−ジイル)(通称、PBDTTPD)などのベンゾジアジアゾール−2,6−ジイル基を有するドナー−アクセプター型ポリマー;
ポリ[(4,4’−ビス(2−エチルヘキシル)ジチエノ[3,2−b:2’,3’−d]シロール)−2,6−ジイル−alt−(2,1,3−ベンゾチアジアゾール)−4,7−ジイル](通称、PSBTBT)、ポリ[N−9’’−ヘプタデカニル−2,7−カルバゾール−アルト−5,5−(4’,7’−ジ−2−チエニル−2’,1’,3’−ベンゾチアジアゾール)](通称、PCDTBT)などの2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4,7−ジイル基を有するドナー−アクセプター型ポリマーなどが挙げられる。
Figure 2019043878
前記ドナー材料と、本発明のアクセプター材料(n型半導体)とは、互いに接触することで太陽電池の光発電部となる。接触の態様は適宜設定でき、ドナー材料を含む層とアクセプター材料とを含む層を積層してもよく、ドナー材料とアクセプター材料を含む混合した層であってもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
なお以下の例で得られた材料の各特性は、以下の様にして評価した。
1)重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)
評価対象化合物を0.5g/Lの濃度となるように移動相溶媒(クロロホルム)に溶解して、下記条件でゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)測定を行い、ポリスチレンを標準試料として作成した較正曲線に基づいて換算することによって、評価対象化合物の数平均分子量、重量平均分子量を算出した。測定におけるGPC条件は、下記の通りである。
移動相:クロロホルム
流速 :0.6mL/min
装置 :HLC−8320GPC(東ソー社製)
カラム:TSKgel(登録商標)、SuperHM−H’2 + TSKgel(登録商標)、SuperH2000(東ソー社製)
2)紫外可視吸収スペクトル
0.03g/Lの濃度になる様に評価対象化合物をクロロホルムに溶解し、紫外・可視分光装置(島津製作所社製、「UV−2450」、「UV−3150」)、および光路長1cmのセルを用いて紫外可視吸収スペクトル測定を行った。
3)イオン化ポテンシャル(最高被占軌道(HOMO)エネルギー準位)
ガラス基板上に評価対象化合物を50nm〜100nmの厚みになるように成膜した。この膜について、常温常圧下、紫外線光電子分析装置(理研計器社製、「AC−3」)によりイオン化ポテンシャル(HOMOエネルギー準位)を測定した。
4)最低空軌道(LUMO)エネルギー準位
紫外可視吸収スペクトルの長波長側のピーク立ち上がり波長によって求まるエネルギーギャップ(HOMO−LUMO)と、イオン化ポテンシャルによって求まるHOMOエネルギー準位とからLUMOの準位を求めた。
5)光電変換特性1(ドナー:P3HT)
ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)をドナー材料、評価対象化合物をアクセプター材料として用い、これらを下記表中の合計濃度かつドナー材料:アクセプター材料比となる様にクロロベンゼンに溶解させた。また1,8−ジヨードオクタンを用いる場合(用いるか否かは下記表中に記載)は、濃度0.02mL/mLとなるように前記クロロベンゼンに溶解させた。得られた溶液を0.45μmのフィルターに通して混合溶液とした。
ITOが成膜されたガラス基板をオゾンUV処理して表面処理を行った後に、PEDOT−PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸))をスピンコーターで塗布した。次に、上記のドナー材料・アクセプター材料の混合溶液をスピンコーターで成膜して乾燥した(※1)。その上に、オルトチタン酸テトライソプロピルのエタノール溶液(約0.3v%)をスピンコートして雰囲気中の水分により酸化チタンに変換した膜を作製した。その後、電極であるアルミニウムを蒸着してデバイスとした。
得られたデバイスにソーラーシミュレーター(CEP2000、AM1.5Gフィルター、放射強度100mW/cm2、分光計器製)を用いて、Jsc(短絡電流密度)、Voc(開放電圧)、FF(曲線因子)を求めた。また下記式に基づいて光電変換効率ηを求めた。
光電変換効率η=開放電圧(Voc)×短絡電流密度(Jsc)×曲線因子(FF)

※1 乾燥条件:アクセプター材料がP−THDT−DBTH−EH−PDI(実施例1)、又はPCBM(C61)(比較例1)の時は、110℃、15分。アクセプター材料がP−THDT−DBTH−EH−NDI(実施例2)の時は、室温、減圧条件。
6)光電変換特性2(ドナー:PTB7)
ポリ{4、8-ビス[(2−エチルヘキシル)オキシ)ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン−2,6−ジイル−lt−alt−3−フルオロ−2−[(2−エチルへキシル)カルボニル]チエノ[3,4−b]チオフェン−4,6−ジイル}(PTB7)をドナー材料、評価対象化合物をアクセプター材料として用い、これらを下記様中の合計濃度かつドナー材料:アクセプター材料比となる様にクロロベンゼンに溶解させた。また1,8−ジヨードオクタンを用いる場合(用いるか否かは下記表中に記載)は、濃度0.02mL/mLとなるように前記クロロベンゼンに溶解させた。得られた溶液を0.45μmのフィルターに通して混合溶液とした。
ITOが成膜されたガラス基板をオゾンUV処理して表面処理を行った後に、PEDOT−PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸))をスピンコーターで塗布した。次に、上記のドナー材料・アクセプター材料の混合溶液をスピンコーターで成膜して110℃で15分間加熱した。その上に、オルトチタン酸テトライソプロピルのエタノール溶液(約0.3v%)をスピンコートして雰囲気中の水分により酸化チタンに変換した膜を作製した。その後、電極であるアルミニウムを蒸着してデバイスとした。
得られたデバイスにソーラーシミュレーター(CEP2000、AM1.5Gフィルター、放射強度100mW/cm2、分光計器製)を用いて、Jsc(短絡電流密度)、Voc(開放電圧)、FF(曲線因子)、光電変換効率ηを求めた。
実施例1
P−THDT−DBTH−EH−PDI
Figure 2019043878
20mLフラスコに、2,6−ビス[5−(2−ヘキシルデシル)チオフェン−2−イル]−4,8−ビス(5−トリメチルスタンニルチオフェン−2−イル)−ベンゾ[1,2−d;4,5−d’]ビスチアゾール(DTH−DBTH−HDTH−DSM、100mg、0.077mmol)(国際公開第2015/122321号パンフレットの実施例19の方法に準じて製造されたもの)、N,N−ビス(2−エチルヘキシル)−1,7−ジブロモ−3,4,9,10−ペリレンジイミド(EH−PDI−DB、60mg、0.077mmol)(Luminescence Technology Corp.より購入)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加体(Pd2(dba)3・CHCl3)(3mg、2.9μmol)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(P(2MeO−Ph)3)(5mg、13.1μmol)およびクロロベンゼン(Cl−Ph)(8.0mL)を加え130℃で24時間反応した。反応終了後、メタノール(30mL)に反応液を加えて析出した固体をろ取して、得られた固体をソックスレー洗浄(メタノール、アセトン、ヘキサン)した。次いでソックスレー抽出(クロロホルム)することでP−THDT−DBTH−EH−PDIが101mg(83%)で黒色固体として得られた。
得られた目的化合物の分子量、紫外可視スペクトル、HOMOエネルギー準位、LUMOエネルギー準位を調べた結果を下記表1に示す。
また得られた目的化合物を用いた光電変換特性1(ドナー:P3HT)及び光電変換特性2の結果(ドナー:PTB7)の結果を下記表1に示す。
実施例2
P−THDT−DBTH−EH−NDI
Figure 2019043878
20mLフラスコに、2,6−ビス[5−(2−ヘキシルデシル)チオフェン−2−イル]−4,8−ビス(5−トリメチルスタンニルチオフェン−2−イル)−ベンゾ[1,2−d;4,5−d’]ビスチアゾール(DTH−DBTH−HDTH−DSM、100mg、0.077mmol)(国際公開第2015/122321号パンフレットの実施例19の方法に準じて製造されたもの)、N,N−ジ(2−エチルヘキシル)−2,6−ジブロモ−1,4,5,8−ナフタレンジイミド(EH−NDI−DB、50mg、0.077mmol)(東京化成工業株式会社より購入)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加体(Pd2(dba)3・CHCl3)(3mg、2.9μmol)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(P(2MeO−Ph)3)(5mg、13.1μmol)およびクロロベンゼン(Cl−Ph)(8.0mL)を加え130℃で24時間反応した。反応終了後、メタノール(30mL)に反応液を加えて析出した固体をろ取して、得られた固体をソックスレー洗浄(メタノール、アセトン、ヘキサン)した。次いでソックスレー抽出(クロロホルム)することでP−THDT−DBTH−EH−NDIが93mg(83%)で黒色固体として得られた。
得られた目的化合物の分子量、紫外可視スペクトル、HOMOエネルギー準位、LUMOエネルギー準位を調べた結果を下記表1に示す。
また得られた目的化合物を用いた光電変換特性1(ドナー:P3HT)の結果を下記表1に示す。
比較例1
ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)をドナー材料、PCBM(C61)(フェニルC61−酪酸メチルエステル)をアクセプター材料として用いて、光電変換特性1を調べた。結果を下記表1に示す。
Figure 2019043878
上記表より明らかな様に、実施例のアクセプター材料を用いると、得られる光電変換素子は高いVoc(開放電圧)を示し、有機薄膜太陽電池としての利用可能性がある事が示された。

Claims (5)

  1. 下記式(1)で表される第1の2価の有機基と、下記式(2a)及び式(2b)から選ばれる第2の2価の有機基とをそれぞれ1つ以上有し、かつ第1の2価の有機基と第2の2価の有機基が交互に並ぶことを特徴とする化合物。
    Figure 2019043878

    [式中、
    1、T2は、それぞれ独立に、
    アルコキシ基;
    チオアルコキシ基;
    炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチオフェン環;
    炭化水素基もしくはオルガノシリル基で置換されていてもよいチアゾール環;または、
    炭化水素基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、オルガノシリル基、ハロゲン原子、もしくはトリフルオロメチル基で置換されていてもよいフェニル基を示す。
    1、B2は、炭化水素基で置換されていてもよいチオフェン環、炭化水素基で置換されていてもよいチアゾール環、または、エチニレン基を示す。
    31〜R34は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R403を示す。
    40は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示し、複数のR40は、同一でも異なっていてもよい。
    式(2a)及び式(2b)中の*−は式(1)の有機基との結合手を表し、その片端は式(2a)又は式(2b)の部分構造であるナフタレン環を形成する炭素原子と結合する。]
  2. 1、T2が、それぞれ、下記式(t1)〜(t5)のいずれかで表される基である請求項1に記載の化合物。
    Figure 2019043878

    [式(t1)〜(t5)中、
    13〜R14は、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基を示す。
    15a〜R16aは、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R183を示す。
    15b〜R16bは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、または*−Si(R183を示す。
    17aは、炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、*−S−R20、*−Si(R183、ハロゲン原子、または*−CF3を示す。
    17bは、水素原子、炭素数6〜30の炭化水素基、*−O−R19、*−S−R20、*−Si(R183、ハロゲン原子、または*−CF3を示す。
    18は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示し、複数のR18は、同一でも異なっていてもよい。
    19〜R20は、それぞれ独立に、炭素数6〜30の炭化水素基を示す。
    *は結合手を表す。]
  3. 1、B2が、それぞれ、下記式(b1)〜(b3)のいずれかで表される基である請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 2019043878

    [式(b1)〜(b3)中、R21a、R21b、R22は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数6〜30の炭化水素基を表す。*は結合手を表し、特に左側の*は、ベンゾビスチアゾール構造のベンゼン環に結合する結合手を表すものとする。]
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を含むn型半導体。
  5. ドナー材料と、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を含むアクセプター材料とが接触した光発電部を有する太陽電池。
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