JP2019043756A - 吊下げ収納体 - Google Patents
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Abstract
Description
懸吊装置を用いた搬送設備においては、懸吊装置のレールに吊り下げられた吊下げ収納体に物品を収納し、物品を収納した吊下げ収納体をレールに吊り下げた状態で搬送する。
ここで、懸吊装置を用いた搬送設備において従来から用いられている吊下げ収納体としては、特許文献1に示す吊下げ収納体のように、物品を収納するポケット本体部(収納本体)と、ポケット本体部を吊り下げるフレームと、懸吊装置に吊下げられるとともにフレームを固定するフック状の吊下げエレメントと、から構成されるものがある。特許文献1に示す吊下げ収納体は、そのポケット本体部が、後方壁部と、前方壁部と、後方壁部と前方壁部とを接続するベース部と、から構成され、前方壁部にはポケット本体部に収納されている物品を排出する開口部が形成されている。特許文献1に示す吊下げ収納体においては、上記フレームの傾きを吊下げエレメントに対して変更することで、後方壁部と、前方壁部と、の相対的な垂直方向の位置が変更されるとともに、ポケット本体部内の物品が開口部から排出される。
即ち、本発明の吊下げ収納体は、物品を収納可能に構成され、レールに吊下げられた状態で搬送される吊下げ収納体であって、前記物品を収納する収納本体と、前記収納本体を前記レールに吊下げるための吊下げ手段と、前記吊下げ手段に対する前記収納本体の姿勢を変更する姿勢変更部材と、を備え、前記姿勢変更部材は、前記物品を前記収納本体に投入するための投入口を有するとともに、前記吊下げ手段により揺動可能に支持されて、前記吊下げ手段に対して揺動することにより前記収納本体の姿勢を変更し、前記収納本体は、前記収納本体に収納されている物品を排出するための排出口と、前記投入口から投入される物品を受け止める受止め部材と、を有するとともに、その姿勢が、前記姿勢変更部材の揺動より、前記物品を搬送するための姿勢と、前記投入口から前記物品を投入するための姿勢とに変更可能に構成され、前記収納本体の姿勢が、前記物品を搬送するための姿勢から、前記投入口から前記物品を投入するための姿勢に変更されることによって、前記受止め部材が前記投入口から投入される物品を受け止めるとともに、前記収納本体に収納されている物品が前記排出口から排出可能となり、前記収納本体の姿勢が、前記投入口から前記物品を投入するための姿勢から、前記物品を搬送するための姿勢に変更されることによって、前記受止め部材により受止められている物品が前記収納本体に収納されるものである。
上記構成では、物品が投入口から投入されることにより、受止め部材が当該物品を受け止めるとともに、収納本体に収納されている物品が排出口から排出される。また、収納本体がレール上を搬送されることにより、受止め部材によって受止められている物品が収納本体に収納される。
上記構成では、収納本体がレール上を搬送されることにより、排出口からの物品の排出が受止め部材によって阻止される。
上記構成では、受止め部材の姿勢が、姿勢変更部材の揺動により、投入口から投入される物品を受け止める姿勢と、受け止めている物品を収納本体における物品の収納位置に移す姿勢と、に変更される。
上記構成では、姿勢変更部材を構成する枠体が吊下げ手段に対して揺動することにより、排出口からの物品の排出が可能となる。
上記構成では、受止め部材の姿勢が、枠体の揺動により、投入口から投入される物品を受け止める姿勢と、受け止めている物品を収納本体における物品の収納位置に移す姿勢と、に変更される。
図1及び図2に示すように、バッグ10は、個別の予め登録されたユーザー(顧客)から注文(要求)を受けた物品90を、ユーザーが割り付けられた集品容器91に集めて配送する搬送設備80において用いられるものである。なお、本発明は、以下に示す搬送設備80において用いられるものに限定されるものではない。
搬送設備80は、物品90をバッグ10に投入するための投入エリア81と、物品90をバッグ10から排出するための排出エリア82と、搬送設備80の各エリア間においてバッグ10を吊り下げた状態で搬送するハンガーソーター60と、搬送設備80の各エリア間において床面より上方に離れた天井側に設けられるレール61と、を備える。搬送設備80においては、投入エリア81にてユーザーから注文を受けた物品90をバッグ10に投入して収納し、物品90を収納したバッグ10をハンガーソーター60により排出エリア82まで搬送することで、バッグ10内の物品90が集品容器91内に集品される。
第1搬送コンベヤ83は、物品90を一定の間隔で搬送可能な公知のコンベヤであり、バッグ10への物品90の投入位置まで物品90を搬送する。第1搬送コンベヤ83は、物品90を当該投入位置まで搬送すると、自動で物品90をバッグ10へ投入する。
第1ガイドレール84は、バッグ10の搬送方向Hに沿って設けられる一対の長尺状の部材であり、その一端から他端に向かって上方に傾斜する傾斜部分84Aと、傾斜部分84Aから他端に向かって水平に形成される水平部分84Bと、を備える屈曲状のガイドレールである。図3に示すように、第1ガイドレール84は、その一対の長尺状の部材(レール)の間隔が、後述する枠体40の上側枠材41及び下側枠材42の両端部分が当接可能な間隔に設定されている。第1ガイドレール84は、平面状に形成される傾斜部分84A及び水平部分84Bにおいて、ハンガーソーター60により搬送されるバッグ10をガイドする。第1ガイドレール84は、バッグ10を傾斜部分84Aにおいてガイドすることでバッグ10の姿勢を徐々に変更し、バッグ10を水平部分84Bにおいてガイドすることでバッグ10の姿勢を物品90の投入可能な姿勢に変更する。
第2ガイドレール85は、第1ガイドレール84と同様に、傾斜部分85Aと、水平部分85Bと、を備える。第2ガイドレール85は、バッグ10を傾斜部分85Aにおいてガイドすることでバッグ10の姿勢を徐々に変更し、バッグ10を水平部分85Bにおいてガイドすることでバッグ10の姿勢を物品90の排出可能な姿勢に変更する。第2ガイドレール85は、その一対の長尺状の部材(レール)の間隔が、枠体40の上側枠材41及び下側枠材42の両端部分が当接可能な間隔に設定されている。
コンベヤ86は、バッグ10から排出される物品90を一定の間隔で搬送可能な公知のコンベヤであり、バッグ10が物品90を排出する排出位置の下方に配置される。コンベヤ86は、バッグ10から受け取った物品90を、その下流側に搬送される集品容器91まで搬送する。
バッグ10(バッグ本体20)に物品90を投入する場合には、図4(b)に示すように吊下げ部材30(ブロック体32)に対して垂れ下がっている枠体40を、図4(a)に示すようにブロック体32に対して揺動させて上方に持ち上げることにより、枠体40をブロック体32に対して水平な姿勢にする。具体的には、図1及び図4に示すように、バッグ10を第1ガイドレール84まで搬送し、枠体40の上側枠材41及び下側枠材42の左右両端部を、第1ガイドレール84の傾斜部分84Aにガイド(当接)させながらバッグ10を搬送する。これにより、ブロック体32に対して垂れ下がっている枠体40がブロック体32に対して上方に持ち持ち上がる。さらに、枠体40の上側枠材41及び下側枠材42の左右両端部を第1ガイドレール84の水平部分84Bにガイド(当接)させながらバッグ10を搬送することで、枠体40がブロック体32に対して水平な姿勢となる。
一方で、ブロック体32に対して垂れ下がっている枠体40がブロック体32に対して上方に持ち上がることで、バッグ本体20の後面22が枠体40により持ち上げられてバッグ本体20の後面22側が上方向に移動し、それに伴ってバッグ本体20の前面21側が下方向に移動する。そして、枠体40がブロック体32に対して水平な姿勢となることで、バッグ本体20の前面21と後面22との間の空間(収納部23)が前後方向に広がる。
また一方で、ブロック体32に対して垂れ下がっている枠体40がブロック体32に対して上方に持ち上がることで、枠体40に取り付けられている一対の紐体51が上方に引っ張られる。一対の紐体51が上方に引っ張られることで、バッグ本体20の前面21に対して垂れ下げっているフラップ50がバッグ本体20の前面21に対して上方に持ち上げられる。そして、枠体40がブロック体32に対して水平な姿勢となることで、一対の紐体51がさらに上方に引っ張られて、フラップ50がバッグ本体20の前面21に対して水平な姿勢となる。
このように、枠体40が持ち上がることで、枠体40に形成される投入口43がバッグ本体20に対して開いた状態になるとともに、バッグ本体20の前面21と後面22との間の空間が広がる。すなわち、バッグ10の姿勢が、投入口43から物品90を投入するための姿勢(バッグ本体20に対して物品90を投入可能な姿勢)となる。また同時に、フラップ50がバッグ本体20の前面21に対して水平な姿勢となり、投入口43から投入される物品90を受け止める姿勢となる。
一方で、枠体40がブロック体32に対して垂れ下がることで、バッグ本体20の後面22側が下方向に移動し、バッグ本体20の前面21側が上方向に移動する。そして、バッグ本体20の前面21と後面22との間の空間(収納部23)が狭まる。
また一方で、枠体40がブロック体32に対して垂れ下がることで、枠体40により引っ張られていた一対の紐体51が下方に垂れ下がる。一対の紐体51が下方に垂れ下がることで、バッグ本体20の前面21に対して水平な姿勢であったフラップ50がバッグ本体20の前面21に対して垂れ下がる。フラップ50がバッグ本体20の前面21に対して垂れ下がることで、フラップ50によって受け止められていた物品90がフラップ50から滑り落ち、バッグ10の収納部23(バッグ本体20の底部)に収納される。また、フラップ50がバッグ本体20の前面21に対して垂れ下がることで、バッグ本体20の前面21に形成される排出口24がフラップ50によって塞がれる。
このように、枠体40が垂れ下がることで、枠体40に形成される投入口43がバッグ本体20に対して閉じた状態になるとともに、バッグ本体20の前面21と後面22との間の空間が狭まる。すなわち、バッグ10の姿勢が、物品90を搬送するための姿勢(バッグ本体20に対して物品90を収納可能な姿勢)となる。また同時に、フラップ50がバッグ本体20の前面21に対して垂れ下がることで、受け止めている物品90をバッグ10の収納部23(バッグ本体20の底部)に移す姿勢になるとともに、バッグ10の収納部23に収納されている物品90がバッグ本体20の排出口24から排出されることを阻止する。
一方で、ブロック体32に対して垂れ下がっている枠体40がブロック体32に対して上方に持ち上がることで、バッグ本体20の後面22側が枠体40に持ち上げられて上方向に移動し、バッグ本体20の前面21側が下方向に移動する。これにより、バッグ本体20の排出口24が下方向に移動する。そして、枠体40がブロック体32に対して水平な姿勢となることで、排出口24がバッグ10の底部(物品90を排出可能な位置)まで移動する。これにより、バッグ10の収納部23に収納されている物品90が排出口24から排出される。
このように、枠体40が持ち上がることで、バッグ本体20の前面21が下方向に移動して排出口24がバッグ10の底部まで移動する。すなわち、バッグ10の姿勢が、バッグ10の収納部23に収納されている物品90を排出口24から排出可能な姿勢となる。
本実施の形態によると、フラップ50が枠体40の揺動と連動して(バッグ10の姿勢の変更に合わせて)その姿勢を変更することができることから、バッグ10への物品90の投入時及びバッグ10の搬送時における物品90の排出口24からの落下を確実に防止することができる。
本実施の形態によると、バッグ10の姿勢が、物品90を搬送するための姿勢となることで、フラップ50がバッグ本体20の前面21に対して垂れ下がり、バッグ本体20の前面21に形成される排出口24を塞ぐため、バッグ10の搬送時における物品90の排出口24からの落下を確実に防止することができる。
図5に示すように、物品90を収納するバッグ本体20A(「収納本体」の一例)と、バッグ本体20Aをハンガーソーター60の支持体63を介してレール61に吊下げる吊下げ部材30Aと、吊下げ部材30Aに対するバッグ本体20Aの姿勢を変更する枠体40と、バッグ本体20Aを吊下げ部材30Aに吊下げるためのバッグ吊下げ部材55と、から構成されている。
バッグ吊下げ部材55は、吊下げ部材30Aのブロック体32Aの両側から延設される棒状の部材により構成され、バッグ本体20Aの係合部25と係合することでバッグ本体20Aを支持する。バッグ吊下げ部材55は、枠体40がブロック体32Aにおいて支持されている位置より上方の位置においてブロック体32Aに支持される。
バッグ10A(バッグ本体20A)に物品90を収納して搬送する場合には、図5(a)に示すように吊下げ部材30A(ブロック体32A)に対して水平な姿勢にある枠体40を、図5(b)に示すようにブロック体32Aに対して揺動させて下方に倒すことにより、枠体40をブロック体32Aに対して垂れ下がった姿勢にする。枠体40をブロック体32Aに対して垂れ下がった姿勢にすることで、バッグ本体20Aの後面22がバッグ本体20Aの自重により下方向に垂れ下がる。また同時に、フラップ50がバッグ本体20Aの前面21に対して垂れ下がり、フラップ50が受け止めている物品90がバッグ10Aの収納部23(バッグ本体20Aの底部)に移動して収納される。
バッグ10A(バッグ本体20A)から物品90を排出する場合には、図5(b)に示すように吊下げ部材30A(ブロック体32A)に対して垂れ下がっている枠体40を、図5(c)に示すようにブロック体32Aに対して揺動させて上方に持ち上げることにより、枠体40をブロック体32Aに対して水平な姿勢にする。枠体40をブロック体32Aに対して水平な姿勢にすることで、バッグ本体20の後面22が枠体40により上方向に引き上げられる。この時、バッグ本体20Aの前面21がバッグ本体20Aの後面22側の引き上げによって引き下げられ、バッグ本体20Aの前面21に形成される排出口24がバッグ10Aの底部(物品90を排出可能な位置)まで移動する。これにより、バッグ10Aの収納部23に収納されている物品90が排出口24から排出される。
本実施の形態においては、バッグ10、10Aから排出される物品90をコンベヤ86を介して集品容器91に払い出す構成であるが、これに限定されるものではなく、例えば、シュート或いは集品容器91に直接払い出す構成であっても構わない。
20、20A バッグ本体(収納本体)
24 排出口
30、30A 吊下げ部材(吊下げ手段)
40 枠体(姿勢変更部材)
43 投入口
50 フラップ(受止め部材)
90 物品
Claims (5)
- 物品を収納可能に構成され、レールに吊下げられた状態で搬送される吊下げ収納体であって、
前記物品を収納する収納本体と、
前記収納本体を前記レールに吊下げるための吊下げ手段と、
前記吊下げ手段に対する前記収納本体の姿勢を変更する姿勢変更部材と、
を備え、
前記姿勢変更部材は、
前記物品を前記収納本体に投入するための投入口を有するとともに、
前記吊下げ手段により揺動可能に支持されて、前記吊下げ手段に対して揺動することにより前記収納本体の姿勢を変更し、
前記収納本体は、
前記収納本体に収納されている物品を排出するための排出口と、
前記投入口から投入される物品を受け止める受止め部材と、
を有するとともに、
その姿勢が、前記姿勢変更部材の揺動より、前記物品を搬送するための姿勢と、前記投入口から前記物品を投入するための姿勢とに変更可能に構成され、
前記収納本体の姿勢が、前記物品を搬送するための姿勢から、前記投入口から前記物品を投入するための姿勢に変更されることによって、前記受止め部材が前記投入口から投入される物品を受け止めるとともに、前記収納本体に収納されている物品が前記排出口から排出可能となり、
前記収納本体の姿勢が、前記投入口から前記物品を投入するための姿勢から、前記物品を搬送するための姿勢に変更されることによって、前記受止め部材により受止められている物品が前記収納本体に収納されること
を特徴とする吊下げ収納体。 - 前記受止め部材は、前記収納本体の姿勢が前記物品を搬送するための姿勢となることにより、前記収納本体に収納されている物品が前記排出口から排出されることを阻止すること
を特徴とする請求項1に記載の吊下げ収納体。 - 前記受止め部材は、
前記姿勢変更部材に連結され、
前記姿勢変更部材の揺動と連動して前記収納本体に対して揺動することで、前記投入口から投入される物品を受け止める姿勢と、受け止めている物品を前記収納本体における物品の収納位置に移す姿勢と、に変更可能に構成されること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊下げ収納体。 - 前記姿勢変更部材は枠体により形成されるとともに、前記吊下げ手段に対して揺動可能に支持され、
前記収納本体は、前記枠体の一方側から吊り下げられて形成される第1面と、前記枠体の他方側から吊り下げられることにより前記第1面に対向して形成される第2面と、を有するとともに、前記第1面と前記第2面とが一体の部材に形成され、
前記第1面又は前記第2面のいずれか一方に前記排出口が形成され、
前記排出口は、前記枠体が前記吊下げ手段に対して揺動することで前記第1面及び前記第2面が移動することにより、前記収納本体に収納されている物品を排出可能な位置まで移動すること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吊下げ収納体。 - 前記受止め部材は、前記枠体に連結されるとともに、前記枠体を揺動させることよりその姿勢が変更されること
を特徴とする請求項4に記載の吊下げ収納体。
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